8
新下水道ビジョンについて (概要) 〇「下⽔道政策研究委員会」(委員⻑:東京⼤学 花⽊教授)の審議を経て、 平成26年7⽉「新下⽔道ビジョン」を策定 。 別紙 〇 「新下⽔道ビジョン」は、国内外の社会経済情勢の変化等を踏まえ、下⽔道の使命、⻑期ビジョン、及び、⻑期ビジョンを実現する ための中期計画(今後10年程度の⽬標及び具体的な施策)を提⽰。 持続的発展が可能な社会の構築に貢献 下⽔道ビジョン2100 下⽔道ビジョン2100 〇⼈⼝減少・⾼齢化の進⾏ 強靱な社会の構築に貢献R ili t持続的発展が可能な社会の構築に貢献 Sustainable Development) 循環型社会の構築に貢献Nexus) 〇 管理時代への移⾏(マネジメント元年) ・ 財政・⼈材の制約 ・ インフラの⽼朽化 〇 ⼤規模災害の発⽣リスクの増⼤ 地球温暖化による気候変動に伴う影響 下⽔道ビジョン2100 (H17.9⽉策定) 下水道中期ビジョン (H19.6⽉策定) 下⽔道ビジョン2100 (H17.9⽉策定) 下水道中期ビジョン (H19.6⽉策定) 強靱な社会の構築に貢献Resilient新たな価値の創造に貢献Innovation) 国際社会に貢献 Global) 国際的な⽔ビジネス市場の拡⼤ 地球温暖化による気候変動に伴う影響 〇 ⽔・資源・⾷料・エネルギー 需給の ひっ迫 ⽔のみち 資源のみち 循環のみち下水道 「排除・処理」から「活⽤・再⽣」へ 使施設再⽣ 〇 成⻑戦略・技術⾰新の進展 (※)Nexus(ネクサス):連結、連鎖、繋がり 国際的な⽔ビジネス市場の拡⼤ 新下水道ビジョン: 「循環のみち下水道」の成熟化 ■ 健全な⽔環境の創造 「循環のみち下水道」の進化 「循環のみち下水道」の持続 ■アセットマネジメントの確⽴ 貢献分野等の広がり 持続的発展が可能な社会の構築に貢献 強靱な社会の 構築に貢献 新たな価値の 創造に貢献 国際社会 ■ ⽔・資源・エネルギーの集約・⾃⽴・ 供給拠点化 ■ 汚⽔処理の最適化 ⾬⽔管理のスマ ト化 ■ クライシスマネジメントの確⽴ 国⺠理解促進とプレンス向上 構築に貢献 循環型社会の 構築に貢献 国際社会 に貢献 平常時・非常時における 適切なマネジメント等 ⾬⽔管理のスマ ト化 ■ 世界の⽔と衛⽣、環境問題解決への貢献 ■ 国際競争⼒のある技術開発と普及展開 ■下⽔道産業の活性化・多様化 時代

国際社会 進化 - Hofu · 下水道の使命に鑑み循環のみち下水道」という方向性は、新下水道ビジョンにおいても堅持する。 成熟化 その上で、使命を実現するための長期ビジョンとして

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新下

水道

ビジョンについて

(概

要)

〇「

下⽔

道政

策研

究委

員会

」(

委員

⻑:

東京

⼤学

花⽊

教授

)の

審議

を経

て、

平成

26

年7

⽉「

新下

⽔道

ビジ

ョン

」を

策定

別紙

〇「

新下

⽔道

ビジ

ョン

」は

、国

内外

の社

会経

済情

勢の

変化

等を

踏ま

え、

下⽔

道の

使命

、⻑

期ビ

ジョ

ン、

及び

、⻑

期ビ

ジョ

ンを

実現

する

ため

の中

期計

画(

今後

10

年程

度の

⽬標

及び

具体

的な

施策

)を

提⽰

持続的発展が可能な社会の構築に貢献

下⽔道ビジョン2100

下⽔道ビジョン2100

〇⼈⼝減

少・⾼齢

化の進⾏

強靱な社会の構築に貢献

(R

ilit)

持続的発展が可能な社会の構築に貢献

(Su

stain

able

Deve

lopm

ent)

循環型社会の構築に貢献

(Ne

xus)※

〇管理

時代への

移⾏(マ

ネジメン

ト元年)

・財

政・

⼈材

の制

約・

イン

フラ

の⽼

朽化

〇⼤規

模災害の

発⽣リス

クの増⼤

〇地球

温暖化に

よる気候

変動に伴

う影響

こ れ ま で のこ れ ま で の

社 会 経 済 情社 会 経 済 情

新 た な 下 水

下⽔道ビジョン2100

(H1

7.9⽉

策定

)&

下水道中期ビジョン

(H1

9.6⽉

策定

下⽔道ビジョン2100

(H1

7.9⽉

策定

)&

下水道中期ビジョン

(H1

9.6⽉

策定

)強靱な社会の構築に貢献

(Re

silien

t)

新たな価値の創造に貢献

(In

nova

tion)

国際社会に貢献

(Gl

obal)

〇国際

的な⽔ビ

ジネス市

場の拡⼤

〇地球

温暖化に

よる気候

変動に伴

う影響

〇⽔・

資源・⾷

料・エネ

ルギー需給

のひっ

⽔のみち

資源のみち

循環のみち下水道

「排

除・

処理

」か

ら「

活⽤

・再

⽣」

へ下 水 道 政 策下 水 道 政 策

情 勢 の 変 化情 勢 の 変 化

水 道 の 使 命

施設再⽣

〇成⻑

戦略・技

術⾰新の

進展

(※

)Nexus(ネクサ

ス):連

結、連

鎖、繋

がり

〇国際

的な⽔ビ

ジネス市

場の拡⼤

⽔のみち

資源のみち

施設再⽣ 新

下水

道ビジョン:

「循

環のみち下

水道

」の成

熟化

■健

全な

⽔環

境の

創造

「循

環のみち下

水道

」の進化

「循

環のみち下

水道

」の持

■ア

セッ

トマ

ネジ

メン

トの

確⽴

貢献分野等の広がり

持続的発展が可能な社会の構築に貢献

強靱

な社

会の

構築

に貢

献新

たな

価値

の創

造に

貢献

国際

社会

■⽔

・資

源・

エネ

ルギ

ーの

集約

・⾃

⽴・

供給

拠点

化■

汚⽔

処理

の最

適化

■⾬

⽔管

理の

スマ

ート

■ク

ライ

シス

マネ

ジメ

ント

の確

■国

⺠理

解の

促進

とプ

レゼ

ンス

の向

構築

に貢

献循

環型

社会

の構

築に

貢献

国際

社会

に貢

進化

平常

時・非

常時における

適切

なマネジメント等

■⾬

⽔管

理の

スマ

ト化

■世

界の

⽔と

衛⽣

、環

境問

題解

決へ

の貢

献■

国際

競争

⼒の

ある

技術

開発

と普

及展

国⺠

理解

促進

とプ

レン

ス向

■下

⽔道

産業

の活

性化

・多

様化

時代

持続

wb5203
資料1
Page 2: 国際社会 進化 - Hofu · 下水道の使命に鑑み循環のみち下水道」という方向性は、新下水道ビジョンにおいても堅持する。 成熟化 その上で、使命を実現するための長期ビジョンとして

【第

1章

】新

下水

道ビ

ジョン

策定

の背

景と

目的

国民

生活

や経

済活

動を

支え

る下

水道

⽔は

⽣命

の源

であ

り、

絶え

ず地

球上

を循

環し

なが

ら、

⼈々

の⽣

活を

⽀え

、潤

いを

与え

ると

とも

に、

産業

や⽂

化の

発展

の礎

にな

る、

他に

代わ

りを

求め

るこ

との

でき

ない

極め

て重

要な

資源

であ

る。

この

貴重

な⽔

の循

環の

⼀端

を⽀

えて

いる

のが

下⽔

道。

下⽔

道は

、⽔

の循

環を

とお

して

、⼈

々の

衛⽣

的で

快適

な⽣

活環

境を

⽀え

、河

川、

湖沼

、海

洋等

の⽔

環境

を⽔

質汚

濁等

から

守っ

てい

る。

今⽇

の下

⽔道

は、

「⼈

」、

「モ

ノ」

、「

カネ

」の

⾯で

の制

約(

例え

ば、

「ベ

テラ

ンの

⼤量

退職

と体

制縮

⼩」

「施

設の

⽼朽

化」

「投

資縮

⼩」

など

)が

時間

の経

過と

とも

に静

かに

しか

し確

実に

その

深刻

度を

増し

てお

りそ

の持

続可

能性

の危

機を

迎え

てい

迫り

来る

危機

さら

に、

都市

等に

降っ

た⾬

⽔を

速や

かに

排除

し⼜

は貯

留す

るこ

とに

より

、⼈

々の

⽣命

・財

産を

浸⽔

被害

から

守っ

てい

る。

⼩」

など

)が

、時

間の

経過

とと

もに

、静

かに

、し

かし

確実

にそ

の深

刻度

を増

して

おり

、そ

の持

続可

能性

の危

機を

迎え

てい

る。

この

状況

を⾒

過ご

せば

、い

つの

⽇か

事業

の継

続は

困難

とな

り、

下⽔

道シ

ステ

ムに

基本

的に

は有

効な

代替

⼿段

はな

いた

め、

汚⽔

の溢

⽔や

⽔道

⽔源

の汚

染等

によ

る感

染症

の発

⽣や

⽔道

供給

の停

⽌、

河川

や海

域の

⽔環

境汚

染や

それ

に伴

う⽔

産業

やレ

クレ

ーシ

ョン

活動

、⽣

態系

への

被害

、都

市に

おけ

る浸

⽔被

害、

管渠

の破

損に

伴う

道路

陥没

事故

等、

国⺠

の⽣

活や

経済

活動

に⼤

きな

⽀障

をき

たし

、⼈

命や

財産

が失

われ

るな

ど甚

⼤な

被害

を与

える

こと

とな

る。

甚被

⾼度

成⻑

期以

降、

都市

化の

進展

、産

業の

発達

等に

伴う

衛⽣

問題

や⽔

環境

問題

を解

決す

るた

め、

下⽔

道施

設を

短期

間で

整備

し、

それ

らを

安定

的に

管理

運営

して

きた

経験

から

培わ

れた

技術

⼒や

組織

・⼈

材が

豊富

に蓄

積さ

れて

いる

。ま

た東

⽇本

⼤震

災等

の⼤

規模

災害

から

得た

教訓

や⼈

⼝減

少へ

の対

応策

など

世界

にも

先ん

じた

知⾒

を有

する

豊か

な国

民生

活の

実現

に資

する

ため

の下

水道

のポ

テン

シャ

また

、東

⽇本

⼤震

災等

の⼤

規模

災害

から

得た

教訓

や、

⼈⼝

減少

への

対応

策な

ど、

世界

にも

先ん

じた

知⾒

を有

する

。→

これ

らの

ポテ

ンシ

ャル

や叡

智を

活か

すこ

とに

より

、世

界の

下⽔

道の

リー

ダー

とな

り、

我が

国の

国際

的な

プレ

ゼン

ス向

上に

も貢

献可

能さ

らに

は、

下⽔

汚泥

等の

地域

資源

を最

⼤限

活⽤

する

こと

で、

地域

にお

ける

⽔・

資源

・エ

ネル

ギー

循環

の要

とな

ると

とも

に、

下⽔

道分

野を

越え

て⾷

料や

エネ

ルギ

ー分

野等

にも

貢献

する

可能

性が

ある

新下

水道

ビジ

ョン

策定

の目

的○

この

「新

下⽔

道ビ

ジョ

ン」

は、

上述

の危

機と

ポテ

ンシ

ャル

を踏

まえ

、「

今」

がま

さに

「危

機を

好機

に変

える

最初

で最

後の

チャ

ンス

」で

ある

と捉

え、

危機

を好

機に

変え

るた

めの

基本

⽅針

とし

て策

定す

る。

○本

ビジ

ンは

下⽔

道事

業の

現状

と課

題社

会経

済情

勢の

変化

や将

来を

⾒通

した

上で

下⽔

道の

「使

命」

を改

めて

⾒直

し「

使命

」を

達○

本ビ

ジョ

ンは

、下

⽔道

事業

の現

状と

課題

、社

会経

済情

勢の

変化

や将

来を

⾒通

した

上で

、下

⽔道

の「

使命

」を

改め

て⾒

直し

、「

使命

」を

達成

する

ため

の⻑

期的

な未

来像

とし

て「

ビジ

ョン

」を

描き

、「

ビジ

ョン

」を

達成

する

ため

の中

期的

な⽬

標と

施策

を明

確化

する

もの

。○

この

「ビ

ジョ

ン」

に描

いた

未来

像の

実現

に向

けて

は、

地⽅

公共

団体

、公

的機

関、

⺠間

企業

、⼤

学・

研究

機関

、国

、国

⺠等

、全

ての

関係

主体

が本

ビジ

ョン

を共

有し

、適

切な

役割

分担

の下

、「

チー

ム・

下⽔

道ジ

ャパ

ン」

とし

て⼀

丸と

なっ

て⾏

動し

てい

くこ

とが

必要

であ

る。

4

Page 3: 国際社会 進化 - Hofu · 下水道の使命に鑑み循環のみち下水道」という方向性は、新下水道ビジョンにおいても堅持する。 成熟化 その上で、使命を実現するための長期ビジョンとして

【第

1章

~第

3章

】社

会経

済情

勢の

変化

と新

たな

下水

道の

使命

イン

ラを

取り

巻く

持続

的発

展が

可能

な社

会の

(1)人

口減

少・高

齢化

の進

イン

フラ

を取

り巻

く社

会経

済情

勢の

変化

現在

の下

水道

政策

究極

の使

展構

築に

貢献

(Sus

tainab

leDev

elop

men

t)(2

)財政

・人材

の制

(3)イ

ンフ

ラの

老朽

下⽔道ビジョン2100

(H1

7.9⽉

策定

)&

下⽔道中期ビジ

循環

のみ

ち下

水道

循環

型社

会の

構築

に貢

献(N

exus

)※

(4)国

民意

識の

変化

(豊か

な水

環境

、防

災・減

災意

識の

高ま

り)

(5)大

規模

災害

の発

生リ

スク

下⽔道中期ビジョン

(H1

9.6⽉

策定

)4 つ

循環

のみ

ち下

水道

「排

除・

処理

」か

ら「

活⽤

・再

⽣」

(Nex

us)※

強靱

な社

会の

構築

に貢

増大

(6)地

球温

暖化

によ

る気

候変

動に

伴う

影響

つ の 具 体

新た

な価

値の

創造

に貢

(Res

ilient

(8)成

長戦

略へ

のシ

フト

(7)水

・資源

・食料

・エネ

ルギ

ー需

給の

ひっ

体 的 使 命

⽔のみち

資源のみち

貢献

(Inn

ovat

ion)

施設再⽣

国際

社会

に貢

献(1

0)国

際的

な水

ストレ

スの

増大

と水

ビジ

ネ市

場拡

(8)成

長戦

略の

シフ

(9)技

術革

新の

進展

命資源のみち

5

施設再

(Globa

l)水

ビジ

ネス

市場

の拡

※N

exus

(ネ

クサ

ス):連

結、

連鎖

、繋

がり

Page 4: 国際社会 進化 - Hofu · 下水道の使命に鑑み循環のみち下水道」という方向性は、新下水道ビジョンにおいても堅持する。 成熟化 その上で、使命を実現するための長期ビジョンとして

【第

3章

】下

水道

が果

たす

べき

使命

持続

的発

展が

可能

な社

会の

構築

に貢

献(S

bl

Dl

)持

続的

発展

が可

能な

社会

の構

築に

貢献

(Sust

ainab

le D

eve

lopm

ent)

下水

道の

有す

る多

様な

機能

の社

会へ

の持

続的

な提

供を

とお

して

、健

全で

恵み

豊か

な環

境が

地球

規模

から

身近

な地

域に

わた

って

保全

され

ると

とも

に、

いか

なる

時も

国民

一人

一人

の安

全・安

心な

暮ら

しが

守ら

れ、

活力

・魅

力あ

る地

域社

会の

形成

と持

続的

な経

済成

長が

実現

する

社会

の構

築に

貢献

する

循環

型社

会の

構築

に貢

献(N

exu

s※)

下水

道が

有す

る水

・資

源・エ

ネル

ギー

循環

の機

能を

持続

的か

つ能

動的

に発

揮し

てい

くこ

とで

、地

域・世

代を

超え

て、

水・資

源・エ

ネル

ギー

を量

的・質

的に

健全

に循

環さ

せる

社会

の構

築に

貢献

する

的に

健全

に循

環さ

せる

社会

の構

築に

貢献

する

(※

)N

exu

s(ネ

クサ

ス):連

結、

連鎖

、繋

がり

強靱

な社

会構

築に

貢献

(R

esi

lient)

下水

道が

有す

る汚

水の

収集

・処

理、

雨水

の排

除ま

たは

貯留

とい

った

機能

を平

常時

はも

とよ

り、

大規

模災

害(地

震、

津波

、異

常豪

雨等

)時

にお

いて

も強

くし

なや

かに

発揮

し、

持続

的に

提供

する

こと

を通

じ、

国民

の健

康・生

命・

財産

及び

経済

活動

を保

護・保

全す

る強

靱な

社会

の構

築に

貢献

する

新た

な価

値の

創造

に貢

献(In

nova

tion)

下水

道が

有す

る膨

大な

スト

ック

や情

報、

質・量

とも

に安

定し

た水

・資

源・エ

ネル

ギー

など

のポ

テン

シャ

ルを

、幅

広い

分野

との

連携

を深

めつ

つ活

かし

てい

くこ

とで

、新

しい

価値

を創

造す

る社

会の

構築

に貢

献す

る。

国際

社会

に貢

献(G

lobal

)国

際社

会に

貢献

(G

lobal

)我

が国

が培

った

下水

道の

技術

や経

験を

活か

し、

世界

の水

問題

の解

決に

貢献

する

とと

もに

、国

際的

なビ

ジネ

ス展

開を

通じ

、我

が国

の経

済の

持続

的成

長に

貢献

する

。6

Page 5: 国際社会 進化 - Hofu · 下水道の使命に鑑み循環のみち下水道」という方向性は、新下水道ビジョンにおいても堅持する。 成熟化 その上で、使命を実現するための長期ビジョンとして

【第

3章

】3

.長

期ビ

ジョン

~「循

環の

みち

下水

道」の

成熟

化~

○下

水道

の使

命に

鑑み

「循

環の

みち

下水

道」と

いう

方向

性は

、新

下水

道ビ

ジョ

ンに

おい

ても

堅持

する

新た

な下

水道

ビジ

ョン

:「循

環の

みち

下水

道」の

成熟

○下

水道

の使

命に

鑑み

循環

のみ

ち下

水道

」と

いう

方向

性は

、新

下水

道ビ

ジョ

ンに

おい

ても

堅持

する

。○

その

上で

、使

命を

実現

する

ため

の長

期ビ

ジョ

ンと

して

「『循

環の

みち

下水

道』の

成熟

化」を

図る

ため

、『

「循

環の

みち

下水

道」の

持続

』と

『「

循環

のみ

ち下

水道

」の

進化

』を

二つ

の柱

に位

置づ

ける

各地

方公

共団

体ご

との

使命

およ

び機

能や

サー

ビス

の目

標水

準を

適切

なマ

ネジ

メン

トに

より

「持

続」さ

せる

こと

を目

指す

人口

減少

や気

候変

動、

ICT

等の

技術

革新

等を

踏ま

え、

ス対

応く

水道

ポを

新た

な下

水道

ビジ

ョン

:「循

環の

みち

下水

道」の

成熟

『循

環の

みち

下水

道』の

持続

『循

環の

みち

下水

道』の

進化

水準

を、

適切

なマ

ネジ

メン

トに

より

「持

続」さ

せる

こと

を目

指す

もの

。※

既存

の取

組の

現状

維持

を目

指す

こと

のみ

なら

ず、

下水

道の

マネ

ジメ

ント

を発

展さ

せ、

サー

ビス

の安

定性

や効

率性

など

質的

な向

上を

図り

、持

マー

トに

対応

して

いくこ

とや

、下

水道

のポ

テン

シャ

ルを

活か

しつ

つ、

多様

な主

体と

の連

携を

通じ

、分

野や

地域

を越

えて

社会

への

貢献

範囲

を拡

大さ

せて

いくこ

とを

目指

すも

の。

持続

貢献分野等の広がり

持続的発展が可能な社会の構築に貢献

新た

な価

値の

社 会 へ の 貢

地域

の実

情に

応じ

た機

能や

サー

ビス

持続

進化

持続

適切なマ

ネジメン

適切なマ

ネジメン

ト強

靱な

社会

の構

築に

貢献

循環

型社

会の

構築

に貢

新た

な価

値の

創造

に貢

献国

際社

会に

貢献

進化

貢 献 分 野 等 の 広 が り 貢 献 範 囲適切

なマネジ

メント

目標

水準

進化

持続

持続

持続

進化

平常

時・非

常時

にお

ける

適切

なマ

ネジ

メン

ト等

時代

時代

7< 持

続と

進化

のイ

メー

ジ>

Page 6: 国際社会 進化 - Hofu · 下水道の使命に鑑み循環のみち下水道」という方向性は、新下水道ビジョンにおいても堅持する。 成熟化 その上で、使命を実現するための長期ビジョンとして

【第

3章

】3

.(1

)「循

環の

みち

下水

道」の

持続

(1

)「循

環の

みち

下水

道」の

持続

(1

)「循

環の

みち

下水

道」の

持続

○平

常時

・非

常時

とも

に絶

え間

なく、

広域

的な

観点

を踏

まえ

つつ

、時

代の

ニー

ズに

応じ

た事

業体

毎の

最適

な下

水道

サー

ビス

を提

供す

る。

○「管

理・運

営」の

時代

に適

した

人・モ

ノ・カ

ネが

一体

とな

った

事業

管理

体制

を確

立す

①人

・モノ

・カネ

の持

続可

能な

一体

管理

(アセ

ットマ

ネジ

メン

ト)の

確立

じた

事業

体毎

の最

適な

下水

道サ

ビス

を提

供す

る。

○「管

理・運

営」の

時代

に適

した

、人

・モ

ノ・カ

ネが

一体

とな

った

事業

管理

体制

を確

立す

る。

○適

切な

被害

想定

にも

とづ

く防

災減

災を

推進

する

とい

う考

え方

のも

とハ

ドソ

フト

対策

を組

み合

わせ

た非

常時

のク

ライ

②非

常時

(大

規模

地震

・津

波・異

常豪

雨等

)の

クラ

イシ

スマ

ネジ

メン

ト※

の確

○適

切な

被害

想定

にも

とづ

く防

災・減

災を

推進

する

とい

う考

え方

のも

と、

ハー

ド・ソ

フト

対策

を組

み合

わせ

た非

常時

のク

ライ

シス

マネ

ジメ

ント

を確

立す

る。

③国

民理

解の

促進

とプ

レゼ

ンス

の向

※本

ビジ

ョン

では

「ク

ライ

シス

マネ

ジメ

ント

」は

非常

時の

危機

管理

行動

のみ

なら

ず、

これ

らの

行動

を決

定す

る上

で重

要な

要素

とな

るハ

ード

対策

を含

めた

概念

とす

る。

○国

民1人

1人に

とっ

て、

下水

道が

「自

分ゴ

ト化

」さ

れた

社会

を実

現す

ると

とも

に、

下水

道ブ

ラン

ドの

確立

とプ

レゼ

ンス

の向

上を

目指

す。

③国

民理

解の

促進

とプ

レゼ

ンス

の向

○民

間企

業が

下水

道事

業の

市場

を見

据え

、戦

略的

に自

らビ

ジネ

スモ

デル

を構

築し

、地

方公

共団

体や

公的

機関

等に

よる

下水

道管

理者

の視

点か

らの

適切

な業

務評

価を

受け

つつ

、持

続可

能な

事業

運営

によ

り積

極的

に参

画す

る。

④下

水道

産業

の活

性化

・多

様化

○民

間企

業の

強み

を活

かす

とと

もに

、革

新的

技術

の活

用等

によ

り、

常に

最適

なサ

ービ

スを

提供

する

とと

もに

、新

たな

ビジ

ネス

チャ

ンス

を開

拓し

てい

く。

8

Page 7: 国際社会 進化 - Hofu · 下水道の使命に鑑み循環のみち下水道」という方向性は、新下水道ビジョンにおいても堅持する。 成熟化 その上で、使命を実現するための長期ビジョンとして

【第

3章

】3

.(2

)「循

環の

みち

下水

道」の

進化

(1

/2

(2)

「循環

のみ

ち下

水道

」の進

○地

域に

おけ

る水

・資

源・エ

ネル

ギー

の最

適な

循環

、お

よび

都市

にお

ける

浸水

リス

クを

マネ

ジメ

ント

する

「要

」と

なる

とと

もに

、下

水道

施設

にお

いて

もエ

ネル

ギー

的に

自立

する

水道

ポを

多様

な主

体連

携を

食料

資ギ

(2)

「循環

のみ

ち下

水道

」の進

○下

水道

のポ

テン

シャ

ルを

活か

した

多様

な主

体と

の連

携を

通じ

、食

料、

資源

、エ

ネル

ギー

分野

等の

多様

な分

野に

下水

道の

貢献

範囲

を拡

大し

てい

く。

○日

本の

枠を

超え

、世

界の

水問

題の

解決

と水

ビジ

ネス

市場

の獲

得を

図る

○下

水道

が能

動的

に水

量・水

質を

管理

し、

地域

に望

まれ

る水

環境

を創

造す

る。

①健

全な

水環

境の

創造

○下

水道

が能

動的

に水

量水

質を

管理

し、

地域

に望

まれ

る水

環境

を創

造す

る。

○リ

スク

物質

を適

正に

コン

トロ

ール

する

とと

もに

、保

有す

る流

入水

質情

報を

活用

して

感染

症拡

大を

防止

する

など

地域

に貢

献で

きる

下水

道シ

ステ

ムを

構築

する

②水

資源

エネ

ルギ

の集

約自

立供

給拠

点化

○再

生水

、バ

イオ

マス

であ

る下

水汚

泥、

栄養

塩類

、下

水熱

につ

いて

下水

道シ

ステ

ムを

集約

・自

立・供

給拠

点と

する

。○

従来

の下

水道

の枠

にと

らわ

れず

に、

水・バ

イオ

マス

関連

事業

との

連携

・施

設管

理の

広域

化、

効率

化を

実現

する

②水

・資源

・エネ

ルギ

ーの

集約

・自立

・供給

拠点

○全

ての

国民

が最

も基

本的

なイ

ンフ

ラで

ある

汚水

処理

施設

に早

期に

アク

セス

でき

るよ

うに

する

とと

もに

、人

口減

少に

も柔

軟に

対応

可能

なシ

ステ

ムへ

と進

化さ

せる

③汚

水処

理の

最適

に対

応可

能な

シス

テム

へと

進化

させ

る。

○省

エネ

ルギ

ー化

・汚

泥処

分量

削減

・温

室効

果ガ

ス排

出削

減に

より

、環

境に

配慮

した

汚水

処理

シス

テム

の構

築を

図る

9

Page 8: 国際社会 進化 - Hofu · 下水道の使命に鑑み循環のみち下水道」という方向性は、新下水道ビジョンにおいても堅持する。 成熟化 その上で、使命を実現するための長期ビジョンとして

【第

3章

】3

.(2

)「循

環の

みち

下水

道」の

進化

(2

/2

○気

候変

動に

よる

豪雨

の頻

発、

放流

先の

海水

面の

上昇

等の

リス

クに

対す

る適

応策

とし

て、

賢く・粘

り強

い効

果を

発揮

する

④雨

水管

理の

スマ

ート化

○気

候変

動に

よる

豪雨

の頻

発、

放流

先の

海水

面の

上昇

等の

リス

クに

対す

る適

応策

とし

て、

賢く

粘り

強い

効果

を発

揮す

るハ

ード

、ソ

フト

、自

助を

組み

合わ

せた

総合

的な

浸水

リス

クマ

ネジ

メン

ト手

法を

活用

し、

浸水

に対

して

安全

・安

心な

社会

を実

現す

る。

○雨

水管

理の

一環

とし

て、

まち

づくり

と連

携し

て雨

水貯

留・浸

透及

び雨

水利

用等

を積

極的

に進

める

こと

によ

り、

気候

変動

等を

踏ま

えた

渇水

・豪

雨に

も耐

えう

る強

い都

市に

再構

築す

る。

を踏

まえ

た渇

水豪

雨に

も耐

えう

る強

い都

市に

再構

築す

る。

○放

流先

水域

の利

活用

状況

に応

じた

雨天

時水

質管

理を

実施

し、

雨天

時に

おけ

る公

衆衛

生上

のリ

スク

を最

小化

する

⑤世

界の

水と

衛生

、環

境問

題解

決へ

の貢

○日

本の

技術

と経

験を

活か

し、

諸外

国に

おけ

る持

続可

能な

下水

道事

業の

実現

に貢

献す

る。

○本

邦企

業の

下水

道整

備・運

営案

件の

受注

件数

(金

額)を

飛躍

的に

増大

させ

、本

邦企

業の

水メ

ジャ

ー化

を推

進す

る。

⑤界

、環

問解

決貢

○『「循

環の

みち

下水

道」の

成熟

化』の

実現

を支

え、

加速

させ

る技

術を

開発

し、

それ

ら技

術を

円滑

かつ

迅速

に全

国、

さら

には

海外

に普

及さ

せる

⑥国

際競

争力

のあ

る技

術の

開発

と普

及展

10