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QC手法の基礎 QC七つ道具 QCサークル東海支部静岡地区 QCサークル CONFIDENTIAL 社外秘

QC 7 Tools

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Intro: 7 Tools of Quality Control

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Page 1: QC 7 Tools

QC手法の基礎─ QC七つ道具 ─

QC手法の基礎─ QC七つ道具 ─

QCサークル東海支部静岡地区

QCサークル

CONFIDENTIAL

社外秘

Page 2: QC 7 Tools

博士,QC的セン

スの大切さはよ

くわかりました。

実際の業務や改

善で活用するQ

Cの道具類があ

るって聞きました

が?

そうなんだ。今までの

QCの実践から生ま

れた便利な道具があ

るから,QC的センス

とともに身につけると

いいね。その一つに

QC手法があるよ。

便利な道具

○ QC手法 ・・・ QC七つ道具,新QC七つ道具,統計解析各種手法など

○ 問題解決の手順 ・・・ QCストーリー(問題解決・課題達成型)○ その他 ・・・ 信頼性手法,IE手法,VE手法など

1 QC手法とは? ─ 問題解決などに不可欠な道具

Page 3: QC 7 Tools

○ カンや経験だけに頼らず

○ 事実を客観的に示すデータを合理的にとり

○ 統計的手法(QC手法)を活用して処理し

○ 結果を適切にまとめ

○ その情報にもとづいて判断し,処置していく

ファクト・コントロール(Fact Control)

品質管理(QC)活動を確実・効率よく進めるために

三現主義の実際のプロセスは次のようになる。事実・データを加工して情報にすることが大切で,このときにQC手法が役立つんだ。

Page 4: QC 7 Tools

統計的な考え方 = 小さなサンプルから,そのグループ全体(母集団)を推定すること。

統計的な考え方とは? 全体を通してものを見る

DC

ばらつき

(4M)

許される

許されない

正しい

判断

サンプル データ 正しい情報

アクション(再発防止)

統計的な考え方・手法が有効アクション

Page 5: QC 7 Tools

データを取り扱うときの常識

事実を示すデータを収集し,そこから情報を得ることが重要なんですね。

ここでデータをとるときの常識を整理しておこう。

①データをとる目的をはっきりとさせる。

②目的に適したデータの層別を行う。[層別]似たもの同士をグループに分ける・・・分ければ見える,

わかる。

③数値データにも種類がある計量値と計数値

Page 6: QC 7 Tools

《層 別 の 例》

○ 時 間 別 :時間,日,昼・夜,週,月,季節など

○ 作業者別 :年齢,勤続,男・女,班,熟練度など

○ 機 械 別 :機械,型式,装置,構造,治具など

○ 材 料 別 :供給者,成分,ロット,メーカーなど

○ 測 定 別 :試験機,計測器,測定者,検査具など

○ そ の 他 :現象別,症状別,箇所別,条件別など

しっかりと層別を行うことにより,問題点(ばらつき)をしっかりと把握できる。

層別はデータ解析の第一歩

Page 7: QC 7 Tools

グラフ化(図式化)してみよう

(単位:mm)

13.8 13.9 13.6 13.8 14.8

14.2 13.5 14.1 13.0 13.9

13.4 14.2 14.0 13.8 13.8

14.2 13.8 13.5 14.0 14.3

13.9 14.0 15.0 13.5 13.9

14.1 13.9 13.7 14.1 13.8

13.6 14.0 14.0 14.5 13.7

14.6 14.7 13.9 13.6 14.2

14.4 13.7 13.5 14.0 14.2

13.1 14.4 14.4 13.8 14.5

QC手法は,最終的にグラフ化することが多いが,グラフ化で見えなかったものが見えてくる,優れものだ。

グラフ化

13 14 150

5

10

15

平均値下限規格

上限規格

ある部品寸法の生データ = 得られる情報は少ない

ひと目で工程の様子が誰が見てもわかる

Page 8: QC 7 Tools

1.視覚化 読む労力からの解放,時間の節約

2.データの対比が簡単

3.データ全体の姿がひと目でつかめる

4.興味を持たせられる 共通語

5.わかりやすい 共通語

6.手軽に作れる

数字の羅列 グラフ化

グラフ化(図式化)の利点

Page 9: QC 7 Tools

グラフ化の大切さがよ

くわかりました。今度

は具体的なQC手法

を教えてください。

そうじゃなあ!QC手法のうちでもっともポピュラーな「QC七つ道具」をまず知って使ってみることじゃなあ。

① グラフ

② チェックシート

③ パレート図

④ 特性要因図

⑤ ヒストグラム

⑥ 散布図

⑦ 管理図

2 QC七つ道具

Page 10: QC 7 Tools

①グ ラ フ 誰にでも簡単に視覚化

②チェックシート データ採取の記録用紙

③パレート図 状況と問題点を把握

④特性要因図 特性と要因の関係整理

⑤ヒストグラム データの分布を見る

⑥散 布 図 2つの項目の関係把握

⑦管 理 図 異常発見

QC七つ道具とは

Page 11: QC 7 Tools

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

1 2 3 4 5 6 7 80

5

10

15

20

25

30

35

40

45

1 2 3 4 5 6 7 8

0

5

10

15

20

25

30

35

40

451

2

3

4

5

6

7

8

棒グラフ 折れ線グラフ

円グラフ レーダーチャート

①グラフ

Page 12: QC 7 Tools

グラフの書き方の基本

A B C D E

商 品

図○ 6月度商品別売上高

20

40

60

80

100

12○年6月1日~31日作成日:○年7月7日作成者:南

(百万円)

①目盛線は 内側に

②単位は数 値の上に

③タテ軸の 特性は目 盛数値の 左側に

④スタート のゼロを 忘れずに

⑤項目の並び順 は時間の変化 のように順序が 決まっている以 外は大きい順に

⑥図・表が複数あるときはそれぞれに通し番号を

⑦タイトル名は、図は 図の下に、表は表 の上が見やすい

⑧棒グラフの場合 は、棒と棒の間 隔は棒の幅の半 分が見やすい

⑨データの履歴 を記入

⑩線の太さは太すぎる位でよい

Page 13: QC 7 Tools

②チェックシート

表○ プリンターの印刷ミス調査チェックシート ○○年4月1日~4日

○○課 (件数) 課員全員によるチェック

日 総

ミス内容 A B A B A B A B A B 計

用紙選択ミス 6 4 10

枚数指示ミス 6 2 8

印刷範囲ミス 8 15 23

色選択ミス 7 2 9

拡大縮小ミス 8 6 14

濃度調整ミス 4 8 12

紙づまり 24 3 27

その他 11 1 12

合 計 19 11 20 12 19 7 16 11 74 41 115

合 計4月1日(火) 4月2日(水) 4月3日(木) 4月4日(金)機種

チェックシートの作成例

A,B欄は

必要な層

別を入れ

る。

種類別や

人別など,

目的に応じ

て織り込む。

チェック項

目は,チェ

ックしやす

い順序に

する。

工程順や作

業順,時間

別など

チェックするときの記号は,

, 正 , ○ , × ,

など,データ採取後に数えやすく,間違えにくい 記号を用いる。

表○ プリンターの印刷ミス調査チェックシート

Page 14: QC 7 Tools

パレート図とは,現象や原因を層別し,比率の大きい順に並べるとともに,累積和を加えた図

① どの項目がもっとも重要か

② 問題の重要さの順位

③ 全体に対してどの程度の割合を占めているか

④ どの項目を取り上げれば,その効果はどれ位か

⑤ 対策前後の比較で,どれ位,どう変わったか

重点指向

③パレート図

Page 15: QC 7 Tools

「パレート図」の書き方

不 累

良 積57%

件 比

数 率

寸 面 偏 平 キ そ粗 面 の

法 さ 芯 度 ズ 他

図○○ X部品加工不良件数

10

15

20

25

30

35

100

20

40

60

80

(件) (%)

作成日:○年7月4日

作成者:森山

n=35○年5月12日~6月11日

① 重要項目に はハッチング やカラーリン グを

② 第1項目の 累積曲線も 忘れずに

③ その他は 右端に

④ 棒と棒の間 は空けない

⑤ 寄与度の値 を入れるとわ かりやすい

⑥ 累積比率 は縦軸に

Page 16: QC 7 Tools

「パレート図」の演習

次の釣り竿の不良をパレート図に表わしてください。

不良項目 不良件数

塗装不良 49

曲り不良 30

ガイド不良 21

キズ不良 12

継ぎ不良 7

その他 14

合 計 133

累積本数 比率(%) 累積比率(%)

49 36.8 36.8

79 22.6 59.4

100 15.8 75.2

112 9.0 84.2

119 5.3 89.5

133 10.5 100 .0

100 .0

Page 17: QC 7 Tools

「パレート図」演習 作成例

n=133 不 累

良 積

本 比

数 率

塗 曲 ガ キ 継 そ 装 り イ ズ ぎ の 不 不 ド 不 不 他 良 良 不 良 良

図 ○○ 釣り竿不良のパレート図

20

40

60

80

100

120

20

40

60

80

100

(%)

(本)

上位2項目で約60%

Page 18: QC 7 Tools

電 室 ド 走 外 エ メ ラ ス チ ス ア 仕 調 音 仕

ア | ジ テ ユニ ピ ン 上 整 響 様

装 内 ア 行 観 コ タ オ レ |ン | テ 不 不 不 不

ン 類 オ グ カ ナ 良 良 良 良

a) 不良項目別 b) 不具合部品別

c)不具合現象別

20

40

60

0

80

n=98

(件)

手直し数

20

40

20

0 0

44

100

(%)

50

0

累積比率

28

0 0

100

10016

n=44

n=28

ある自動車の不具合の現象を項目のもっとも多いものを次々と調査し,展開したパレート図

パレート図の活用例 - パレート展開

(出典:角田克彦,他 『問題解決に使う基礎シリーズ QC手法Ⅰ』, 日科技連出版社)

Page 19: QC 7 Tools

特性要因図とは,特性(結果)と,それに影響を及ぼすと思われる要因(原因)との関係を整理し,魚の骨のように体系的にまとめたもの

① 特性(結果)と要因(原因)が体系的に整理で

きる

② 要因(原因)追究が手順を追ってできる

③ 完成された特性要因図は,仕事のノウハウ

④ 対策を検討する場合にも効果的

④特性要因図

(注)要因:品質に影響を及ぼすいろいろな原因のことを要因という。

Page 20: QC 7 Tools

「特性要因図」作成の基本

特性 - 結果

原因-結果

原因-結果

原因-結果

・・

真の原因

(なぜなぜ5回)

背骨

大骨

中骨

小骨

Page 21: QC 7 Tools

「特性要因図」の書き方

////

図○ △△の特性要因図

中骨

背骨

小骨

孫骨

肉厚

厚い

薄い

○○不良の推移

①骨の角度は 60~80度が 見やすい

②背骨は 一番太く

④絞り込みを し、重要要 因を囲む

③データを入 れると説得 力がでる

⑤意味が曖昧 となる水準は 入れない

⑧特性を具体的 に記入する ・原因追究形 または ・対策追究形

⑦矢印を 入れる

⑧特性の状 況を示すデ ータをつけ ると、より 具体的に なる

Page 22: QC 7 Tools

次のいずれか1つの問題点に対して,要因を洗い出し,特性要因図の形にまとめてください。

1.おいしいご飯が炊けない!・・・なぜ?

2.モテナイ!・・・なぜ?

3.お金が貯まらない!・・・なぜ?

《問題点》

「特性要因図」の演習

Page 23: QC 7 Tools

「特性要因図」演習・作成例

おいしいご飯が炊けない

材 料釜

炊き方

隠し味

種類

銘柄鮮度

一度に炊く量

酒など

種類

量(材料比)

量(材料比)

自動炊飯器

熱源

種類

材質

種類

大きさ

材料の前処理

研ぎ方

水浸時間

*食用目的

硬めor柔らかめ

蒸らし

時間

*食用目的:白いご飯の他、カレーや丼ぶり用、食べる人の状態など 標準マニュアル

釜別遵守度

ここで炊くご飯とは、普通の白米を指す

熱源

Page 24: QC 7 Tools

「特性要因図」作成・活用のポイント

1.特性は,絞り込んで具体的に表現しよう

○ 現状の把握をしっかりやり,問題点を追い込む

○ 特性は悪さ加減を,できるだけ具体的に表わそう

顧客対応が悪い

問い合せの応答が遅い

問い合せ応答に20分かかる

Page 25: QC 7 Tools

2.衆知を集めよう

多くの関係者で,多面的な検討をしよう

○ 真の原因を洗い出すチャンスが増える

《オズボーンの4原則》

・批判しない

・何でも取り上げる

・発言は多いほど良い

・他人のアイデアに便乗

《 そ の 他 》

・生の発言を記録する

・言い出した人はしつこく

・発言は簡単明瞭に

・漢字 → ひらがなで

Page 26: QC 7 Tools

3.事実を集めよう

事実にもとづいて要因を掘り下げる

○ 現場に出て事実を集める(三現主義)

4.徹底して要因を追究しよう

現象の羅列に終わらず,要因を追究する

○ なぜなぜ5回で

5.常に検討を加え,改良していこう

○ 思いついたら書き込む

○ 新しい発見をしたら書き直す

Page 27: QC 7 Tools

ヒストグラムとは,データの分布する範囲をいくつかの区間に分け,各区間に入るデータの出現度数を図形化したもの

① データの分布の姿

② データのばらつきの大きさ

③ データの中心の位置

④ データの分布と規格との関係

⑤ヒストグラム

Page 28: QC 7 Tools

「ヒストグラム」の書き方

○年2月1日~5日 A工程B機械 x =9.22 作成者:橋本

○年2月9日作成下 上

度 限 限規 規格 格

数 値 値

8.3 8.5 8.7 8.9 9.1 9.3 9.5 9.7 9.9 10.1 10.3 10.5 (mm)

パイプ肉厚

図○ A部品のパイプ肉厚

0

5

10

15

n =50x=9.22s =0.38

①データの 履歴を記 入

②棒の間は あけない

③規格線を 入れる

④規格はずれ は色づけな どで区別

⑤データの 必要事項 を記入  ・データ数  ・平均値  ・標準偏差 など

⑥平均値の 線を記入

Page 29: QC 7 Tools

手順1.素性のわかるデータを少なくとも30以上集める。このデータの数を n とする。

手順2.データから最大値(max)と最小値(min)を探す。

手順3.級(棒)の数(k)と 幅(h)を求める。① 級(棒)の数(k)を決める。

データ数(n)が30~50は,k=5~750~100は,k=6~10

② 級の幅(h)を計算し,測定単位と同じ単位に丸める。h=(最大値 -最小値) / k

「ヒストグラム」の作成手順

Page 30: QC 7 Tools

手順4.級(棒)のスタート位置をデータの小さいほうから決める。最小値(min)ー 測定単位の1/2(測定単位の半分ずらす)

この位置(スタート点)級の境界値はスタート点に級の幅(h)を順次加える。

手順5.度数表を作成する。度数分布表を用い,各級の中に入るデータをチェックし,必要により,平均値や標準偏差などを求める。

「ヒストグラム」の作成手順

Page 31: QC 7 Tools

測 定 日

規 測 定 値 チ ェ ッ ク f x fx fx2

格 級 間 隔 中央値 5 10 15 20 ① ②③=①×

④=②×

8.35 ~ 8.55 8.45 2 -4 -8 32

8.55 ~ 8.75 8.65 3 -3 -9 27

8.75 ~ 8.95 8.85 7 -2 -14 28

8.95 ~ 9.15 9.05 9 -1 -9 9

9.15 ~ 9.35 9.25 12 0 0 0

9.35 ~ 9.55 9.45 8 +1 8 8

9.55 ~ 9.75 9.65 5 +2 10 20

9.75 ~ 9.95 9.85 3 +3 9 27

9.95 ~ 10.15 10.05 0 +4 0 0

10.15 ~ 10.35 10.25 1 +5 5 25

度 数 表 の 作 成 例

f x fx fx 2

Page 32: QC 7 Tools

次のあるプレート肉厚データをヒストグラムに表わしてください。

プレート肉厚の規格範囲 6.5~8.0

7.1 7.5 6.9 7.1 7.67.6 7.1 7.3 7.1 7.4

5 7.3 6.5 7.6 8.3 7.2月 7.2 7.3 7.5 7.8 7.4入 7.6 8.0 7.2 7.6 7.5荷 7.5 7.8 7.0 7.2 6.7品 6.9 7.3 7.4 7.3 7.0

7.7 7.4 7.1 7.7 7.57.9 7.0 7.4 7.6 7.37.2 7.4 7.7 7.3 7.8

「ヒストグラム」の演習

Page 33: QC 7 Tools

「ヒストグラム」演習・作成例

プレート肉厚

0

5

10

15

6.55 6.75 6.95 7.15 7.35 7.55 7.75 7.95 8.15 8.35

n = 50x = 7.38s = 0.330

x上限規格(SU)下限規格(SL)

(mm)

Page 34: QC 7 Tools

ヒストグラムの見方-山の形

ほぼ左右対称で,正規分布に近い状況 → 正常

離れ小島があり,不良品混入や計算ミス・記入ミスの恐れあり →原因調査とアクションが必要

2つ山は,異なる状況のデータが混在している。→ データの層別が必要

正常型

離れ小島型

ふた山型

Page 35: QC 7 Tools

ヒストグラムの見方-規格との対比

規格幅

下 上

限 限規 規格 格

分布の中心がほぼ規格の中心にあり,ばらつきも規格に対し余裕がある。→ 現状を維持する

ばらつきは規格に対し余裕があるが,分布が上限側に偏っていて不良がでている→偏りを調査し処置する

ばらつきが規格幅より大きく両側で不良が出ている。→ばらつきを大きくしている

原因を調べ改善する。

Page 36: QC 7 Tools

散布図とは,2つの対応したデータ(特性)を,X軸とY軸に分けて,プロットし,その関係を見る図

① お互いの関係の傾向を見る

ある・なし,正の相関・負の相関

② お互いの関係の度合いを見る

強弱

⑥散布図

Page 37: QC 7 Tools

散布図の書き方

800 820 840 860 880 900 920 940 (°C)

焼 入 れ 温 度

図○ シャフトの焼入温度と表面硬度の関係

42

44

46

50

52

54

56

58

60 C工程○年7月1日~31日作成日:8月8日作成者:高橋

(HnC)

n=40

①タテ軸は上 側へ行くほ ど,ヨコ軸は 右側へ行く ほど数値が 増加するよ うに

②データが散ら ばるように, ヨコ軸とタテ 軸の長さが 1:1(正方形) になるように 目盛リを決める

③データに要因 系と結果系が あれば, ・ヨコ軸:要因系 ・タテ軸:結果系 とする。

④データが重な るときの表示  2個: , 2  3個: , 3

Page 38: QC 7 Tools

「散布図」の演習

次のA職場における男子の身長と体重を散布図にしてください。

男子 身長(cm) 体重(kg) 男子 身長(cm) 体重(kg)1 167 57 16 160 612 172 68 17 169 633 169 61 18 155 504 164 63 19 170 745 173 61 20 165 706 147 47 21 174 767 162 58 22 168 768 175 68 23 163 629 169 61 24 159 56

10 173 71 25 182 8611 152 57 26 170 7212 166 68 27 159 6613 180 78 28 176 7414 165 56 29 165 6015 160 53 30 168 64

Page 39: QC 7 Tools

「散布図」演習・作成例

身 長

A職場男子の身長と体重の散布図

40

50

60

70

80

140 150 160 170 180

90

(cm)

(kg)

n = 30

Page 40: QC 7 Tools

「散布図」の見方

散布図の状態 状態の見方 散布図の状態 状態の見方

Y Y

X X

Y Y

X X

Y Y

X X

強い正の相関がある

Xが増加すればYも増加する

強い負の相関がある

Xが増加すればYは減少する

弱い正の相関がある

Xが増加すればYも増加するが,Xに対するYのばらつきが大きい

弱い負の相関がある

Xが増加すればYは減少するが,Xに対するYのばらつきが大きい

無相関

XとYの間には関係がない

直線的でない関係がある

XとYが2次曲線か3次曲線の関係を示す

Page 41: QC 7 Tools

⑦管理図

n=5

月/日

図○ X部品の寸法管理図(x-R)

0

5

10

52

54

56

58

4/1 2 3 4 7 8 9 10 11 14 15 16 17 18 21 22 23 24 25 28 30

(cm)

UCL(上部管理限界線)

LCL(下部管理限界線)

CL(中心線)

管理図の作成例

n = 5

X

R

図○ X部品の寸法管理図(X-R)

Page 42: QC 7 Tools

1.問題が存在するから,その解決の道具としてQC手法を使う

○ 手法中心 問題解決中心

○ どうやって使えば良いかを心がける

2.QC手法は問題解決のやり方は教えてくれない

○ 問題解決のアプローチ 専門知識(固有技術)

3.固有技術は原因に対して手をうつ

○ 問題解決のキーは,「要因解析」

4.特性と要因の関係が整理できなければ,問題は解決できない

○ 特性要因図の活用

5.知恵も出さず,容易に得られるデータは役立たないものが多い

○ データをとるとき,使うときの目的を明確に

3 正しくQC手法を活用するために

Page 43: QC 7 Tools

いろいろなQC手法と

その活用の仕方があ

るのですね。簡単なも

のから使ってみます。

それがいいね。

新QC七つ道具やQCストーリーに

ついても知ると更に役立つよ…。

○新QC七つ道具

・・・おもに言語情報を取

り扱う手法

○QCストーリー

・・・QC的に問題解決

を行う手順

4 その他の道具

Page 44: QC 7 Tools

新QC七つ道具

①親和図法(KJ法)

②連関図法

③系統図法

④マトリックス図法

⑤マトリックス・データ解析法

⑥アローダイヤグラム法

⑦PDPC法

新QC七つ道具は

おもに言語データの

整理・活用を目的

とし,

・問題点の明確化

・計画段階の整理

・方策展開

などに用いられる