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shinchi-fujikawa
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「そうそう、それが欲しかったんだよ!」と
ユーザーに言わせるためのデザイン思考による製品開発
for スタートアップ
Shinichi FujikawaSousousha,Inc
「デザイン思考」による、イノベーションを 起こすための製品開発手法について話します。
イノベーションってなんですか?!
イノベーションとは、
今までにない、便利なものを作ること
まったく新しい、
・物 ・しくみ ・プラットフォーム ・アーキテクチャ
を作り、ビジネスに貢献すること。
イノベーションには、いくつか種類があります。
イノベーションの種類
1.継続的イノベーション
2.破壊的イノベーション
3.技術的イノベーション
4.創造的イノベーション
成功したビジネスモデルを進化させ、スケールメリットで利益を出す。大企業的イノベーション。 マーケティングで適切な市場を見つける。
低価格戦略、フリーミアムモデル、シンプルな製品で市場のルールを変える。Ex . BASE や Yahoo! ショッピングが絶賛進行中!?
卓越した技術を製品のコアに定義付け、技術力で新しいものを作るEx . Gunosy ,smart news みたいな
技術がコモディティ化した時代に、既存技術の組み合わせの中で、創造性を発揮して新製品を作る。
今回の話のスコープはココ!
イノベーションサイクル
創造的イノベーション
破壊的イノベーション
持続的イノベーション
技術的イノベーション
新ビジネスの創造
ビジネスの成功マーケティング活動
改善、新技術のニーズ技術のコモディティ化低価格化
創造的イノベーションを支える技術、市場
1.スマートフォン
2. Web 標準
3.オープンソース
4.クラウド、 DevOps
5. Arduiono 、 3D プリンター等 Rapid プロトタイプ製造技術
デザイン思考とは?!
デザイン思考の成り立ち
• デザイン思考は、ビジュアルデザインの手法ではない。
• IDEO が、「広義のデザイン」を使って、問題をどう解決しようか?!を考えた。
「 Design 」 + 「 Thinking 」
今までにないものを作り出す「混沌」を解決する手順であり、ツール
「今までにないもの」成功のシナリオ
顧客は、欲しいものがわからない
顧客が欲しいものを提供すれば、 さも当たり前に存在していたかの ように使い出す
じゃぁ、デザイン思考ってどうやるの?
免責事項
本プレゼンテーションは、この2冊の本および、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科、奥出教授の影響を強く受けております。
哲学、ビジョンの設定
フィールドワークによる観察と分析
誰のために作るのか?技術的実現性の確認
メンタルモデルの構築ターゲットペルソナの設定
アイディア、プロトタイプユーザシナリオ (UXD )
詳細設計
実装、検証
注意!スタートアップは、ここまで外注しないこと!
※ ホントはイテレーションを回すので、円を描くのですが、下から概念を積み上げていくので、あえて三角形で表現しています。
■ デザイン思考のプロセス
STEP.1 哲学、ビジョンの策定
■ 哲学 信念、ニーズ 心から信じていること。 「○○○であるべきだ」
■ ビジョン 願望、ウォンツ 「私は、○○をしたい」
例
■ 哲学目が見えない人でも、写真を撮影し、共有することを楽しむべきだ!
■ ビジョン私は、目が見えない人が写真を撮影し、共有できるネットサービスで、○○を解決したい。
Step.2 誰のために作るのか?!
1.ステークホルダーの抽出
ステークホルダーの抽出
「ステークホルダー」=「利害関係者」
・視覚障がい者本人・視覚障がい者の友達・健常者の友達、支援者・家族・写真メーカー、スマホメーカー・行政
• 視覚障がい者本人○○の写真を撮影し、ネットにアップする人。
• 健常者の友達、家族、支援者友達の写真を見て、いいねをつける
• 家族 外出先の状況が気がかりなので、 写真で状況が見えたらうれしいのでは。
2.技術の実現性の確認 (技術の棚卸し)
• カメラはスマホ?コンデジ?一眼?
• スマホのアクセシビリティ機能は実用的か?!
• 彼らの契約しているパケット定額で、写真アップロードは現実的か。
• 希望したところに写真の撮影は可能か?(簡易三脚みたいなものは存在する?!)
技術の棚卸し
「自分たちができるもの」で満足しないためのプロセス
技術の組み合わせ可能性の幅をどれだけ広くすることができるか?!
Step.3 使ってくれる人を発見しにいく
• フィールドワーク想定するユーザーの行動を観察しにいく。
• Step.2 までに、観察したいユーザーは、見えているハズ
• フィールドワークはやるのが難しいです。
(面倒くさいし、エネルギーが必要)
フィールドワーク
• 「弟子入り」する姿勢• 信頼関係を得ることが大切。• 同じ目線、共感、リスペクト
• 質問や関連する行動を事実としてまとめる。
• その後分析を行う。他の人が読んでも理解できるように書く。(ツール:フローモデル、シークエンスモデル、アーティファクトモデル、物理モデル、文化モデル)
5つのワークモデル
1.フローモデル1つの仕事を複数人の人がどう調整しているかを定義
2.シークエンスモデル
特定の人に着目し、どう行動していたかを示す
3.アーティファクトモデル
現場で使っていたもの。どう思っているかを表す
4.文化モデル
その行動は誰にどう影響を与えているかを図示
5.物理モデル
実際の現場の状況を図示する
フィールドワークとワークモデル分析の目的
何をつくるか?に焦点をあて、
・デザインの中で何を考慮する必要があるのか、・どんな役割があり、・どのようにインタラクトするのか・物理的、文化的な制約や影響
を理解し、チームで共有する。
対象となる人の「身体性」を記録分析できる。
Step.4 メンタルモデルの構築 ターゲットペルソナの設定
メンタルモデルとは?人間が、世界の中でおこるイベントを理解したり、予測したりするために作る内面的なモデル
価値のある行動を発見するためのもの
メンタルモデル2
○○ を実現するために必要な行動を定義づける------------------------------・友達が集まったら集合写真を撮って 参加者と共有する。・ご飯を食べたら、ご飯の写真を SNS にアップする。------------------------------見たこともないサービスなのに、すぐに「こう使いたい」と思わせれば勝ち
ターゲットペルソナ
そのメンタルモデルを実行する人は誰か?
• 障がい者本人?• 友達が写真を撮影する?• 撮影してくれる業者が存在する?
Step.5 アイディア、プロトタイプ、シナリオ策定
アイディアからプロトタイプへ
メンタルモデル、ビジョン、哲学を実現するアイディアを出していく
色気のあるアイディアを作り、技術と組み合わせ、作るものの設計図(コンセプト)を作っていく
コンセプトを検証するためにプロトタイプを作る。
Rapid プロトタイプ
プロトタイプを作る時に、様々な疑問が頭の中に浮かぶ。
その疑問を解決するためにプロトタイプをつくる。
➡故にプロトタイプは Rapid で作れなければならない。考えながら作らなくてはならない。
ビジョン、哲学、メンタルモデルの理解、➡
技術力、生産技術、スピードがチームに 求められる。
(ビジョン、哲学がちゃんと共有できてないプロに どうにしてくれるんじゃないか?!と外注しちゃダメ。 自分たちが見えてないなら外の人も見えない。 踏ん張りどころ。)
ユーザーシナリオ
• スケッチを沢山書く。使われるシーンを演技して検証してみる。
• インタラクションデザイン、 UX デザイン
• 実際にどういう使い方をするのか?!「絵に書いた餅」が正しいか。
➡ コンセプトの妥当性の確認 コンセプトのそぎ落とし
Step.6 詳細設計(フレームワークの構築)
• コンセプトを詳細実装に結びつける。
• いわゆる画面設計書、詳細設計書、 UI設計
• プロのビジュアルデザイナーに発注するための書類。ビジョンや哲学が適切に反映され、プロが仕事ができる状態へ。
• 実装フェーズで哲学、ビジョンがねじ曲がらないように注意!
哲学、ビジョンの設定
フィールドワークによる観察と分析
誰のために作るのか?技術的実現性の確認
メンタルモデルの構築ターゲットペルソナの設定
アイディア、プロトタイプユーザシナリオ (UXD )
詳細設計
実装、検証全体を通して「コンセプト」の設計になってる。詳細設計が「コンセプトモデル」
全体の整合性注意!
哲学、ビジョンは都度書きなおすが、全体の整合が取れるように!
続きは書籍で!