運用ガイド Copy Control Module編 - Fujitsu...

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B1FW-5959-05Z0(01)2014年4月

Windows/Solaris/Linux

ETERNUS SF Express 15.3/ AdvancedCopy Manager 15.3

運用ガイド Copy Control Module編

まえがき

本書の目的

本マニュアルは、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager(以降、“AdvancedCopy Manager”と略します )およびETERNUS SFExpress(以降、“Express”と略します)で、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Copy Control Module(以降、“AdvancedCopy ManagerCCM”と略します)を使用して、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールしない環境でアドバンスト・コピー機能を実現する方

法について説明します。

本書の読者

本マニュアルは、AdvancedCopy Manager CCMおよびExpressを使用して、ストレージ管理を行うシステム管理者を対象としています。

本書の構成

本書は、次の構成になっています。

第1章 AdvancedCopy Manager CCMの概要

AdvancedCopy Manager CCMの概要について説明します。

第2章 セットアップ

AdvancedCopy Manager CCMの設定方法について説明します。

第3章 運用

AdvancedCopy Manager CCMを運用するために必要な運用手順について説明します。

第4章 各種コマンド

AdvancedCopy Manager CCMを使用するための各種コマンドについて説明します。

第5章 トラブルシューティング

トラブルが発生した場合の資料採取の方法について説明します。

第6章 運用上の注意事項

AdvancedCopy Manager CCMの運用における注意事項について説明します。

付録A アドバンスト・コピー状態の事前チェック

コマンドが実行可能な状態であるかを事前にチェックするコマンドについて説明します。

付録B ZFSファイルシステムのバックアップ/リストア

ZFSファイルシステムのバックアップ/リストアについて説明します。

付録C XML出力機能

XML出力機能について説明します。

付録D Oracle VM Server for SPARCでの運用

AdvancedCopy Manager CCMを使用したOracle VM Server for SPARCでの運用について説明します。

付録E VMware仮想マシンの自動バックアップ/リストア(スクリプト)

VMware環境での仮想マシンの自動バックアップ/リストアについて説明します。

本書の表記について

本マニュアルでは、製品名または製品群を以下の略称で表記します。

オペレーティングシステム

- i -

正式名称 略称

Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise EditionMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition

Windows Server 2003 Windows

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (32-bit)(64-bit)Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter without Hyper-V(TM) (32-bit)(64-bit)

Windows Server 2008

Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 FoundationMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 EnterpriseMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter

Windows Server 2008R2

Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 StandardMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter

Windows Server 2012

Microsoft(R) Windows(R) XP Professional EditionMicrosoft(R) Windows(R) XP Home Edition

Windows XP

Windows Vista(R) Home BasicWindows Vista(R) Home PremiumWindows Vista(R) BusinessWindows Vista(R) EnterpriseWindows Vista(R) Ultimate

Windows Vista

Windows(R) 7 Home BasicWindows(R) 7 Home PremiumWindows(R) 7 ProfessionalWindows(R) 7 EnterpriseWindows(R) 7 Ultimate

Windows 7

Windows(R) 8Windows(R) 8 Pro

Windows 8

Solaris(TM) 9 オペレーティングシステム Solaris 9 Solarisまたは

Solaris OSOracle Solaris 10 Solaris 10

Oracle Solaris 11 Solaris 11

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS (v.4 for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS (v.4 for EM64T)

RHEL-AS4 Linux

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) ES (v.4 for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) ES (v.4 for EM64T)

RHEL-ES4

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for Intel64)

RHEL5

Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86)Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64)

RHEL6

HP-UX 11.0HP-UX 11i v1

HP-UX

- ii -

正式名称 略称

HP-UX 11i v2HP-UX 11i v3

AIX 5L(TM) V5.1AIX 5L(TM) V5.2AIX 5L(TM) V5.3AIX(R) V6.1AIX(R) V7.1

AIX

VMware(R) Infrastructure 3 FoundationVMware(R) Infrastructure 3 StandardVMware(R) Infrastructure 3 Enterprise

VMware Infrastructure 3 VMware

VMware vSphere(R) 4 Essentials KitVMware vSphere(R) 4 Essentials Plus KitVMware vSphere(R) 4 Standard Edition(TM)VMware vSphere(R) 4 Standard Plus Data RecoveryVMware vSphere(R) 4 Advanced Edition(TM)VMware vSphere(R) 4 Enterprise Edition(TM)VMware vSphere(R) 4 Enterprise Plus Edition(TM)

VMware vSphere 4

VMware vSphere(R) 5 Essentials KitVMware vSphere(R) 5 Essentials Plus KitVMware vSphere(R) 5 Standard Edition(TM)VMware vSphere(R) 5 Standard Plus Data RecoveryVMware vSphere(R) 5 Enterprise Edition(TM)VMware vSphere(R) 5 Enterprise Plus Edition(TM)

VMware vSphere 5

Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。

富士通ストレージシステム ETERNUS、およびストレージ基盤ソフトウェア ETERNUS SFの関連製品

正式名称 略称

ETERNUS DX60/DX60 S2ETERNUS DX80/DX80 S2ETERNUS DX90/DX90 S2

― ETERNUSDX series

ETERNUSディスクアレ

ETERNUS DX410ETERNUS DX440

ETERNUS DX400 series ETERNUSDX400/DX400S2 series

ETERNUS DX410 S2ETERNUS DX440 S2

ETERNUS DX400 S2 series

ETERNUS DX8100ETERNUS DX8400ETERNUS DX8700

ETERNUS DX8000 series ETERNUSDX8000/DX8000 S2series

ETERNUS DX8100 S2ETERNUS DX8700 S2

ETERNUS DX8000 S2 series

ETERNUS2000ETERNUS4000ETERNUS8000

ETERNUS DX seriesのWeb GUI ETERNUS Web GUI

ETERNUSmgr

ソフトウェア製品

正式名称 略称

Microsoft(R) Internet Explorer(R) Internet Explorer

Mozilla(R) Firefox(R) Firefox

- iii -

正式名称 略称

Microsoft(R) Cluster Service MSCS

Microsoft(R) Windows Server(R) Failover Clustering WSFC

Microsoft(R) Exchange Server Exchange Server

Microsoft(R) SQL Server(TM) SQL Server

PRIMECLUSTER Global Disk Services GDS

PRIMECLUSTER Global File Services GFS

Symfoware Server Enterprise Extended EditionSymfoware Server Enterprise Edition

Symfoware

VMware(R) ESX(R) VMware ESX

VMware(R) ESXi(TM) VMware ESXi

VMware(R) vCenter(TM) Server VMware vCenter ServerまたはvCenter Server

マニュアル

正式名称 略称

ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager リリース情報

ETERNUS SF リリース情報

ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 導入ガイド

ETERNUS SF 導入ガイド

ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager バージョンアップガイド

ETERNUS SF バージョンアップガイド

ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager Webコンソール説明書

ETERNUS SF Webコンソール説明書

ETERNUS SF Express / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイ

ド Copy Control Module編

ETERNUS SF 運用ガイド Copy ControlModule編

ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy Managerクラスタ適用ガイド

ETERNUS SF クラスタ適用ガイド

ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager メッセージ説明書

ETERNUS SF メッセージ説明書

ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書 ETERNUS SF イベント説明書

ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 用語集

ETERNUS SF 用語集

その他の表記

- 本マニュアルでは、Windowsで使用されている「フェールオーバー」の用語を「フェイルオーバ」に統一して表記します。

- 本マニュアルで「ETERNUS4000」とだけ表記している場合、ETERNUS4000 モデル80、100は含みません。

- 本マニュアルでは、以下の製品群をまとめて表す場合に“Windows Server 2008以降”と記載しています。

- Windows Server 2008

- Windows Server 2008 R2

- Windows Server 2012

輸出管理規制表記

本ドキュメントを輸出または提供する場合は、外国為替及び外国貿易法、米国輸出管理関連法規などの規制をご確認のうえ、必要な

手続きをおとりください。

- iv -

商標について

・ Microsoft、Windows、Windows Server、Windows Vistaまたはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国MicrosoftCorporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

・ UNIXは、米国およびその他の国におけるThe Open Groupの登録商標です。

・ OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、

商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

・ Linuxは、Linus Torvalds氏の登録商標です。

・ Red Hat、RPMは、米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。

・ HP-UXは、Hewlett-Packard Companyの米国およびその他の国における登録商標です。

・ AIX、AIX 5Lは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

・ VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびvMotionは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標で

す。

・ その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

出版年月および改版履歴

出版年月 版数 マニュアルコード

2012年 1月 初版 B1FW-5959-01Z0(00) / B1FW-5959-01Z2(00)

2012年 1月 第1.1版 B1FW-5959-01Z0(01) / B1FW-5959-01Z2(01)

2012年 3月 第1.2版 B1FW-5959-01Z0(02) / B1FW-5959-01Z2(02)

2012年 4月 第2版 B1FW-5959-02Z0(00) / B1FW-5959-02Z2(00)

2012年 5月 第2.1版 B1FW-5959-02Z0(01) / B1FW-5959-02Z2(01)

2012年 8月 第3版 B1FW-5959-03Z0(00) / B1FW-5959-03Z2(00)

2012年12月 第4版 B1FW-5959-04Z0(00) / B1FW-5959-04Z2(00)

2013年 2月 第4.1版 B1FW-5959-04Z0(01) / B1FW-5959-04Z2(01)

2013年 6月 第5版 B1FW-5959-05Z0(00) / B1FW-5959-05Z2(00)

2014年 4月 第5.1版 B1FW-5959-05Z0(01) / B1FW-5959-05Z2(01)

お願い

・ 本マニュアルの内容を、無断でほかに転載しないようお願いします。

・ 本マニュアルは、予告なしに変更されることがあります。

著作権表示

Copyright 2012-2014 FUJITSU LIMITED

変更履歴

- v -

変更内容 変更箇所 版数

アクセスボリュームに割り当てるボリュームに必要なサイズの説明

を追加しました。

2.2 第2.1版

オプションの説明を修正しました。 4.2.1、4.2.2、4.6.1

ディスク構成変更時の注意事項を記載しました。 第6章

オペレーティングシステムとして、Oracle Solaris 11、AIX V6.1、

AIX V7.1を追加しました。

まえがきの「本書の表記について」 第3版

ライセンス管理データベースの退避方法を記載しました。 3.8

ETERNUS SF Managerデータベースの退避方法を記載しました。 3.9

アドバンスト・コピー状態に“???”が出力された場合の対処方法を

記載しました。

第5章

カスケードコピーとコンカレントOPCを組み合わせた運用時の注

意事項を記載しました。

第6章

オペレーティングシステムとして、Windows Server 2012および

Windows 8を追加しました。

まえがきの「本書の表記について」 第4版

Windows Server 2012を含む記載に変更しました。 4.10.2

オフロードデータ転送(ODX)との併用について記載しました。 6.5

LAN経由コピー制御機能での運用が可能な条件に対する注意

事項を修正しました。

1.3 第4.1版

実行例のETERNUS名について、モデル名を意識しない名前に

変更しました。

第2章、第3章、第4章、第6章、

付録C

EC/RECにおけるコンカレントサスペンド機能を利用する場合の注

意事項を追加しました。

3.2.2.8

ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除に対する手順を修

正しました。

3.6.2

デバイス名の指定に対するオペランドの説明を修正しました。 4.10.2

AdvancedCopy Manager CCMを使用したOracle VM Server forSPARCでの運用についての記事を追加しました。

付録D

IPv6アドレスの運用について追加しました。 1.5 第5版

IPv6に関する記事を追加しました。 4.2.1、4.2.3、4.2.4

-autoオプションを追加しました。 4.7.1

ODX(Offloaded Data Transfer)との併用についての記事を修正し

ました。

6.5

XCOPY(Extended Copy)との併用についての記事を追加しまし

た。

6.6

VMware環境での仮想マシンの自動バックアップ/リストアにつ

いての記事を追加しました。

付録E

複数のETERNUS ディスクアレイを利用するときのポイントを追加

しました。

E.2 第5.1版

スクリプトを実行するための事前準備を修正しました。 E.5

マニュアル体系と読み方

- vi -

マニュアル体系

Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアル体系は、以下のとおりです。

読む

時期

対象マニュアル

(略称)

対象製品(注)説明

EXP SC ACM

導入前 クイックリファレンス ○ ○ ○ 製品固有マニュアルです。以下のものがあります。

・ Express クイックリファレンス

・ Storage Cruiser クイックリファレンス

・ AdvancedCopy Manager クイックリファレンス

リリース情報 ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

概説書 - - ○ 製品固有マニュアルです。

導入 導入ガイド ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

クラスタ適用ガイド - ○ ○ 製品共通マニュアルです。

バージョンアップガイド ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

運用 運用ガイド ○ ○ ○ 製品固有マニュアルです。以下のものがあります。

・ Express 運用ガイド

・ Storage Cruiser 運用ガイド

・ Storage Cruiser 運用ガイド Optimizationオプション編

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版)

・ AdvancedCopy Manager for Exchange Server 運用ガイ

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプ

ション編

運用ガイド Copy ControlModule編

○ - ○ 製品共通マニュアルです。

Webコンソール説明書 ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

随時 イベント説明書 ○ ○ - 製品共通マニュアルです。

メッセージ説明書 ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

用語集 ○ ○ ○ 製品共通マニュアルです。

注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。

マニュアルの読み方

Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアルは、以下の表を参考に目的・用途に合わせてお読みください。

- vii -

目的・用途 対象

製品

(注)

マニュアル名称 主な記載項目 読み方

製品の概要、運

用・使用するうえで

の基礎知識を得

る。

EXP ・ Express クイックリファレンス ・ 製品の概要

・ 導入判断基準

・ インストールから運用開始

までに必要な作業の概要

実際に製品を運用するた

めに、必要な基礎知識や

導入判断基準を知りたい

場合に、お読みください。

SC ・ Storage Cruiser クイックリファレンス ・ 製品の概要

・ 導入判断基準

・ インストールから運用開始

までに必要な作業の概要

ACM ・ AdvancedCopy Manager クイックリ

ファレンス

・ 製品の概要

・ 導入判断基準

・ インストールから運用開始

までに必要な作業の概要

・ AdvancedCopy Manager 概説書 ・ 主な機能

・ 連携できるアプリケーション

・ ETERNUS ディスクアレイ

のアドバンスト・コピーの処

理概要

製品のバージョン

レベルアップの内

容を知る。

共通 ・ リリース情報 ・ 追加機能の概要

・ 互換に関する情報

・ プログラム修正一覧

以前のバージョンレベル

から追加された内容を知

りたい場合や、新バージョ

ンレベルに移行する場合

に、お読みください。

製品のバージョン

レベルアップを判

断する。

共通 ・ ETERNUS SF バージョンアップガ

イド

・ バージョンレベルアップ時

の注意事項

・ バージョンレベルアップの

作業の流れ

旧バージョンレベルから

バージョンレベルアップし

たい場合に、お読みくだ

さい。

製品をインストール

して、正しく動作で

きるようにする。

導入目的に応じて

システム環境を設

定する。

共通 ・ ETERNUS SF 導入ガイド ・ 動作環境

・ インストール手順

・ セットアップ手順

・ アンインストール手順

製品のインストール手順、

導入目的に応じたセット

アップ手順などを知りたい

場合に、お読みください。

SC、

ACM・ ETERNUS SF クラスタ適用ガイド ・ サポートしているクラスタソ

フトウェア

・ クラスタシステムでのインス

トール手順

・ クラスタシステムでのセット

アップ手順

・ クラスタシステムでのアンイ

ンストール手順

製品をクラスタシステムに

インストールする場合に、

お読みください。

構築したシステム

を運用・操作する。

EXP ・ Express 運用ガイド ・ ソフトウェアの起動・停止方

・ 装置の監視方法

システムの起動・停止、運

用状況の把握・監視操作

方法、バックアップ・リスト

ア方法などのシステムの

- viii -

目的・用途 対象

製品

(注)

マニュアル名称 主な記載項目 読み方

・ ストレージ装置内のデータ

のバックアップ・リストア方

・ システム構成変更時に必

要な作業と製品の保守方

運用方法を知りたい場合

に、お読みください。

SC ・ Storage Cruiser 運用ガイド ・ ソフトウェアの起動・停止方

・ 装置の監視方法

・ システム構成変更時に必

要な作業と製品の保守方

・ コマンドリファレンス

・ Storage Cruiser 運 用 ガ イ ド

Optimizationオプション編

・ 運用環境の構築方法

・ 運用状況の監視方法

・ システム構成変更時に必

要な作業と製品の保守方

・ コマンドリファレンス

EXP、

ACM・ ETERNUS SF 運用ガイド Copy

Control Module編

・ ソフトウェアの起動・停止方

・ ストレージ装置内のデータ

のバックアップ・リストア方

・ システム構成変更時に必

要な作業と製品の保守方

・ コマンドリファレンス

ACM ・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ

ド(Windows版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ

ド(Solaris版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ

ド(Linux版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ

ド(HP-UX版)

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ

ド(AIX版)

・ AdvancedCopy Manager forExchange Server 運用ガイド

・ リストアウィザードによる、

Exchange Server デ ー タ

ベースのリストア方法

・ AdvancedCopy Manager 運用ガイ

ド テープサーバオプション編

・ ソフトウェアの起動・停止方

・ ストレージ装置内のデータ

のテープ媒体へのバック

アップ・リストア方法

・ システム構成変更時に必

要な作業と製品の保守方

・ コマンドリファレンス

- ix -

目的・用途 対象

製品

(注)

マニュアル名称 主な記載項目 読み方

共通 ・ ETERNUS SF Webコンソール説明

・ 動作環境

・ 画面構成の説明

Webコンソールを理解し

たい場合に、お読みくだ

さい。

出力されたメッセー

ジに対して、対処

する。

共通 ・ ETERNUS SF メッセージ説明書 ・ メッセージとその意味

・ パラメーター(可変情報)の意味

・ システムの処理

・ 対処方法

出力されたメッセージに

対して、具体的な対処方

法を調べる場合に、お読

みください。

出力されたイベント

に対して、対処す

る。

EXP、

SC・ ETERNUS SF イベント説明書 ・ イベントが発生した事象

・ 対処方法

出力されたイベントに対し

て、具体的な対処方法を

調べる場合に、お読みく

ださい。

重要な用語や、製

品固有の用語を調

べる。

共通 ・ ETERNUS SF 用語集 ・ 製品固有の用語とその説

・ マニュアルを読むときに必

要な専門用語とその説明

・ 同義語および関連語

・ 略語の正式名称

マニュアルを読むときに必

要な専門用語、製品固有

の用語の意味や略語の

正式名称がわからない場

合に、お読みください。

注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。

- x -

目 次

第1章 AdvancedCopy Manager CCMの概要............................................................................................................................11.1 AdvancedCopy Managerとは...............................................................................................................................................................11.2 AdvancedCopy Manager CCMとは.....................................................................................................................................................11.3 システム構成.......................................................................................................................................................................................21.4 サポート機能........................................................................................................................................................................................81.5 IPv6アドレスの運用について..............................................................................................................................................................8

1.5.1 ソフトウェア条件............................................................................................................................................................................91.5.2 サポート装置.................................................................................................................................................................................91.5.3 IPv6アドレスの表記について.......................................................................................................................................................9

第2章 セットアップ....................................................................................................................................................................102.1 ユーザーアカウントの作成................................................................................................................................................................102.2 アクセスボリュームの設定.................................................................................................................................................................102.3 アドバンスト・コピーライセンスの登録...............................................................................................................................................112.4 ETERNUS ディスクアレイの登録......................................................................................................................................................112.5 コピーグループの作成......................................................................................................................................................................142.6 コピーペアの追加..............................................................................................................................................................................142.7 コピーボリューム保護の設定............................................................................................................................................................16

2.7.1 コピーボリューム保護の単位.....................................................................................................................................................172.7.2 保護されたボリュームに対するアドバンスト・コピー..................................................................................................................172.7.3 運用を行わない論理ボリュームのボリューム保護機能について.............................................................................................18

第3章 運用..............................................................................................................................................................................193.1 アドバンスト・コピーの運用................................................................................................................................................................19

3.1.1 システム構成..............................................................................................................................................................................193.1.2 ETERNUS ディスクアレイとの接続セッション数に関する注意事項.........................................................................................22

3.2 アドバンスト・コピーの実行................................................................................................................................................................223.2.1 スナップショット型高速コピーの実行.........................................................................................................................................22

3.2.1.1 OPCを利用したバックアップ...............................................................................................................................................223.2.1.2 OPC利用環境でのリストア..................................................................................................................................................243.2.1.3 QuickOPCを利用したバックアップ......................................................................................................................................273.2.1.4 QuickOPC利用環境でのリストア.........................................................................................................................................303.2.1.5 SnapOPC+を利用したバックアップ.....................................................................................................................................323.2.1.6 SnapOPC+利用環境でのリストア........................................................................................................................................343.2.1.7 OPC/QuickOPC/SnapOPC+におけるコンカレントOPC機能の利用..................................................................................36

3.2.2 同期型高速コピーの実行..........................................................................................................................................................363.2.2.1 ECによるバックアップ..........................................................................................................................................................363.2.2.2 ECによるリストア...................................................................................................................................................................393.2.2.3 RECによるバックアップ.......................................................................................................................................................433.2.2.4 RECによるリストア................................................................................................................................................................503.2.2.5 RECの動作モード...............................................................................................................................................................593.2.2.6 初期コピースキップ機能を利用したRECによるバックアップ.............................................................................................603.2.2.7 初期コピースキップ機能利用環境でのリストア..................................................................................................................613.2.2.8 EC/RECにおけるコンカレントサスペンド機能の利用........................................................................................................613.2.2.9 EC/RECにおけるDestination Access Permission機能の利用...........................................................................................62

3.3 コピーセッションの管理.....................................................................................................................................................................633.3.1 コピーセッションの情報表示......................................................................................................................................................633.3.2 コピーセッションの強制停止......................................................................................................................................................643.3.3 RECセッションの強制サスペンド...............................................................................................................................................65

3.4 テープへのバックアップについて.....................................................................................................................................................663.4.1 LU to Partition............................................................................................................................................................................663.4.2 テープへのバックアップ.............................................................................................................................................................72

3.4.2.1 バックアップの概要..............................................................................................................................................................723.4.2.2 バックアップの手順..............................................................................................................................................................72

3.4.3 テープからのリストア...................................................................................................................................................................75

- xi -

3.4.3.1 バックアップボリュームを利用したリストア...........................................................................................................................763.4.3.2 新規ボリュームを利用したリストア.......................................................................................................................................76

3.5 環境設定ファイルの退避方法..........................................................................................................................................................793.5.1 環境設定ファイルのバックアップ...............................................................................................................................................793.5.2 環境設定ファイルのリストア........................................................................................................................................................81

3.6 構成・設定の変更..............................................................................................................................................................................833.6.1 ETERNUS ディスクアレイの追加登録.......................................................................................................................................843.6.2 ETERNUS ディスクアレイの登録情報の変更...........................................................................................................................843.6.3 ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除...........................................................................................................................843.6.4 コピーグループの追加...............................................................................................................................................................853.6.5 コピーグループの構成の変更...................................................................................................................................................853.6.6 コピーグループの削除...............................................................................................................................................................863.6.7 コンカレントサスペンド機能のタイムアウト値の変更.................................................................................................................863.6.8 ユーザーアカウントの追加.........................................................................................................................................................87

3.7 クラスタ環境の変更...........................................................................................................................................................................873.7.1 クラスタ運用の開始....................................................................................................................................................................873.7.2 クラスタ運用の停止....................................................................................................................................................................88

3.8 ライセンス管理データベースの退避方法.........................................................................................................................................883.8.1 ライセンス管理データベースのバックアップ.............................................................................................................................883.8.2 ライセンス管理データベースのリストア......................................................................................................................................89

3.9 ETERNUS SF Managerデータベースの退避方法...........................................................................................................................89

第4章 各種コマンド..................................................................................................................................................................904.1 コマンド一覧......................................................................................................................................................................................904.2 ETERNUS ディスクアレイの制御コマンド.........................................................................................................................................92

4.2.1 acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)...........................................................................................................924.2.2 acarray change (ETERNUS ディスクアレイのETERNUS名およびアクセスボリュームの変更コマンド)...................................954.2.3 acarray list (ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマンド)....................................................................................................964.2.4 acarray detail (ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示コマンド)........................................................................................974.2.5 acarray pathscan (アクセスボリュームの自動設定コマンド).......................................................................................................994.2.6 acarray remove (ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)...............................................................................100

4.3 ETERNUS ディスクアレイ関連情報の表示コマンド.......................................................................................................................1004.3.1 acinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)........................................................................................................................1014.3.2 acinq lunmap (LUNマッピング情報の表示コマンド)...............................................................................................................1034.3.3 acinq ag (アフィニティグループの一覧表示コマンド)..............................................................................................................1044.3.4 acinq hostag (ホストアフィニティグループの一覧表示コマンド)..............................................................................................105

4.4 論理ボリュームの制御コマンド........................................................................................................................................................1064.4.1 acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)..........................................................................................................................1064.4.2 acinhibit unset (ボリューム保護の設定解除コマンド)..............................................................................................................107

4.5 RECバッファーの制御コマンド.......................................................................................................................................................1084.5.1 acrecbuff set (RECバッファーの設定コマンド)........................................................................................................................1084.5.2 acrecbuff stat (RECバッファーの状態表示コマンド)...............................................................................................................109

4.6 コピーグループの設定コマンド.......................................................................................................................................................1114.6.1 acgroup create (コピーグループの作成コマンド).....................................................................................................................1114.6.2 acgroup list (コピーグループの表示コマンド).........................................................................................................................1124.6.3 acgroup detail (コピーグループの詳細表示コマンド).............................................................................................................1134.6.4 acgroup remove (コピーグループの削除コマンド)..................................................................................................................1154.6.5 acpair add (コピーペアの追加コマンド)...................................................................................................................................1154.6.6 acpair remove (コピーペアの削除コマンド).............................................................................................................................117

4.7 スナップショット型高速コピーの制御コマンド.................................................................................................................................1184.7.1 acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)......................................................................................................1184.7.2 acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)............................................................................................1204.7.3 acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマンド)...................................................................................................1264.7.4 acsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド)......................................................................................................................1284.7.5 acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)............................................................................................................1304.7.6 acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)...................................................................................................................134

4.8 同期型高速コピーの制御コマンド..................................................................................................................................................137

- xii -

4.8.1 acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)........................................................................................................................1374.8.2 acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)..............................................................................................................1394.8.3 acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)..........................................................................................................1534.8.4 acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)....................................................................................................................1554.8.5 acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)....................................................................................................................1564.8.6 acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド).........................................................................................................1574.8.7 acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド).....................................................................................................................159

4.9 コピーセッションの管理コマンド......................................................................................................................................................1604.9.1 accopy query (コピーセッション情報表示コマンド)..................................................................................................................1604.9.2 accopy fcancel (コピーセッション強制停止コマンド)...............................................................................................................1654.9.3 accopy fsuspend (RECセッション強制サスペンドコマンド)......................................................................................................168

4.10 サーバのユーティリティコマンド....................................................................................................................................................1704.10.1 acutil devs (論理ボリューム情報の表示コマンド)..................................................................................................................1704.10.2 acgetvolinfo (論理ボリューム情報の表示コマンド)...............................................................................................................1714.10.3 acutil refresh (パーティションテーブルの再読込みコマンド)【Windows】.............................................................................1764.10.4 acutil fsflush (ファイルシステムのフラッシュコマンド)【Windows】........................................................................................1774.10.5 acsdv init (Snap Data Volumeの初期化コマンド)..................................................................................................................1784.10.6 acsdv stat (Snap Data Volumeの状態表示コマンド)..............................................................................................................1784.10.7 acsdv poolstat (Snap Data Poolの状態表示コマンド)............................................................................................................180

4.11 保守コマンド..................................................................................................................................................................................1814.11.1 acservice stop (管理サービス停止コマンド)...........................................................................................................................181

4.12 調査資料採取コマンド..................................................................................................................................................................1824.12.1 esfsnap (CCMサーバの調査資料採取コマンド)...................................................................................................................182

第5章 トラブルシューティング..................................................................................................................................................1845.1 資料採取の方法..............................................................................................................................................................................1845.2 ハードウェア障害の対処方法.........................................................................................................................................................1845.3 アドバンスト・コピー状態に"???"が出力された場合の対処方法...................................................................................................188

第6章 運用上の注意事項.......................................................................................................................................................1896.1 Snap Data Volumeの物理容量の算出...........................................................................................................................................1896.2 クラスタ運用時の注意事項.............................................................................................................................................................1896.3 カスケードコピーとコンカレントOPCを組み合わせた運用時の注意事項.....................................................................................1906.4 ディスク構成変更時の注意事項.....................................................................................................................................................1916.5 ODX(Offloaded Data Transfer)との併用........................................................................................................................................1916.6 XCOPY(Extended Copy)との併用..................................................................................................................................................192

付録A アドバンスト・コピー状態の事前チェック........................................................................................................................194

付録B ZFSファイルシステムのバックアップ/リストア..............................................................................................................197

付録C XML出力機能.............................................................................................................................................................198C.1 XML出力機能をサポートするコマンド一覧..................................................................................................................................198C.2 XML出力形式................................................................................................................................................................................199

C.2.1 表示系コマンドのXML出力形式............................................................................................................................................199C.2.2 実行系コマンドのXML出力形式............................................................................................................................................201

付録D Oracle VM Server for SPARCでの運用.....................................................................................................................205

付録E VMware仮想マシンの自動バックアップ/リストア(スクリプト)........................................................................................206E.1 概要.................................................................................................................................................................................................206E.2 スクリプトの構成..............................................................................................................................................................................207E.3 動作条件.........................................................................................................................................................................................208E.4 運用設計.........................................................................................................................................................................................209E.5 スクリプトを実行するための事前準備............................................................................................................................................210

E.5.1 PowerShellのスクリプト実行ポリシーの設定...........................................................................................................................210E.5.2 スクリプトの解凍.......................................................................................................................................................................210E.5.3 スクリプトの動作環境の初期設定............................................................................................................................................211E.5.4 バックアップボリュームとリストアボリュームの用意..................................................................................................................211

- xiii -

E.5.5 AdvancedCopy Manager CCMの環境設定............................................................................................................................211E.5.6 LU.iniファイルの設定..............................................................................................................................................................214

E.6 仮想マシンのバックアップ..............................................................................................................................................................214E.7 仮想マシンのリストア.......................................................................................................................................................................215E.8 スクリプトのリファレンス...................................................................................................................................................................216

E.8.1 Init.ps1 (初期処理スクリプト)...................................................................................................................................................216E.8.2 VMBackup.ps1 (バックアップスクリプト)..................................................................................................................................217E.8.3 VMRestore.ps1 (リストアスクリプト)...........................................................................................................................................218

E.9 ログ形式とメッセージ.......................................................................................................................................................................219E.9.1 ログの形式................................................................................................................................................................................219E.9.2 出力メッセージ一覧.................................................................................................................................................................219

索引......................................................................................................................................................................................224

- xiv -

第1章 AdvancedCopy Manager CCMの概要

本章では、AdvancedCopy Manager CCMの概要について説明します。

1.1 AdvancedCopy Managerとは

AdvancedCopy Managerは、以下の機能を用いてオープン系システムのストレージ管理を実現する製品です。

・ 高速バックアップ

・ 高速レプリケーション

AdvancedCopy Managerでは、上記の機能を実現するためにETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能を利用しています。

詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 概説書』を参照してください。

1.2 AdvancedCopy Manager CCMとは

AdvancedCopy Manager CCMとは、業務サーバにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールすることなく、ETERNUS ディス

クアレイのアドバンスト・コピー機能を利用してバックアップするツールです。

AdvancedCopy Manager CCMを使用すると、以下の利点があります。

・ 業務サーバに、AdvancedCopy Managerエージェントをインストールする必要がありません。

- 業務サーバのOSに依存することなく、バックアップできます。

- それぞれの業務サーバにAdvancedCopy Managerエージェントをインストールする時間が不要となり、作業の効率化を図れま

す。

次の図は、AdvancedCopy Manager CCMのインストール先サーバ(以降、“CCMサーバ”と略します)が業務サーバのデータをバック

アップすることを表します。

- 1 -

図1.1 AdvancedCopy Manager CCMの概要

1.3 システム構成

AdvancedCopy Manager CCMのシステム構成を示します。

AdvancedCopy Manager CCMでは、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーを指示する方法として以下の2種

類があります。

・ SAN経由のコピー制御(以降、“SAN経由コピー制御機能”と記述します)

・ LAN経由のコピー制御(以降、“LAN経由コピー制御機能”と記述します)

SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置は、以下のとおりです。

表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装置

装置名SAN経由コピー制御機能での運用 LAN経由コピー制御機能での運用

運用の可否 対応ファームウェア版数 運用の可否 対応ファームウェア版数

ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80 ○ 全版数 × -

ETERNUS DX90 ○ 全版数 ○(注) V10L61以降

ETERNUS DX80 S2/DX90 S2 ○ 全版数 ○ 全版数

ETERNUS DX400 series ○ 全版数 ○(注) V20L71以降

ETERNUS DX400 S2 series ○ 全版数 ○ 全版数

- 2 -

装置名SAN経由コピー制御機能での運用 LAN経由コピー制御機能での運用

運用の可否 対応ファームウェア版数 運用の可否 対応ファームウェア版数

ETERNUS DX8000 series ○ 全版数 ○(注) V20L71以降

ETERNUS DX8000 S2 series ○ 全版数 ○ 全版数

ETERNUS2000 モデル100, 200 ○ V10L50以降 × -

ETERNUS4000 モデル300, 500 ○ V11L50以降 ○(注) V11L91以降

ETERNUS4000 モデル400, 600 ○ 全版数 ○(注) V20L71以降

ETERNUS8000 モデル700, 900,1100, 2100

○ V11L50以降 ○(注) V11L91以降

ETERNUS8000 モデル800, 1200,2200

○ 全版数 ○(注) V20L71以降

注: -lanオプションを付けてacarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)は、実行できません。

以下の条件に該当する筐体間コピー(REC)だけ実行可能です。

・ LAN経由コピー制御機能をサポートしているETERNUS ディスクアレイとREC接続している。かつ、

・ acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS ディスクアレイが、上記条件のLAN経由コ

ピー制御機能をサポートしているETERNUS ディスクアレイである。

また、利用するには、該当するETERNUS ディスクアレイの対応ファームウェア版数の適用が必要です。

[SAN経由コピー制御機能のシステム構成]

筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合

SAN経由コピー制御機能では、CCMサーバとETERNUS ディスクアレイをつなぐ論理ボリュームが必要です。この論理ボリューム

を“アクセスボリューム”と呼びます。

バックアップ対象のETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームを1つ、アクセスボリュームとしてCCMサーバに割り当ててくださ

い。

- 3 -

図1.2 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)を行う場合

RECを利用する場合は、コピー元かコピー先のどちらかの筐体にアクセスボリュームが必要です。

図1.3 RECを行う場合のシステム構成例

- 4 -

ポイント

RECで利用し、かつSAN接続されていないETERNUS ディスクアレイ(以降、“リモートETERNUS ディスクアレイ”と記述します)を登録

する手順がOSにより異なります。詳細は、「2.4 ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照してください。

[LAN経由コピー制御機能によるシステム構成]

筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合

図1.4 筐体内コピー(OPC/QuickOPC/SnapOPC+/EC)を行う場合のシステム構成例

- 5 -

筐体間コピー(REC)を行う場合

図1.5 筐体間コピー(REC)を行う場合のシステム構成例

筐体間コピー(REC)では、コピー元およびコピー先のETERNUS ディスクアレイの通信経路に、SANとLANを混在させる構成も可

能です。

[LAN接続、SAN接続が混在するコピー制御機能によるシステム構成]

図1.6 コピー元の通信経路がSAN、コピー先の通信経路がLANの場合のシステム構成例

- 6 -

図1.7 コピー元の通信経路がLAN、コピー先の通信経路がSANの場合のシステム構成例

図1.8 コピー元の通信経路がLAN、コピー先がリモートETERNUS ディスクアレイの場合のシステム構成例

ポイント

・ コピー先の論理ボリュームは、どのサーバにも接続しない運用を推奨します。

・ テープにバックアップするためにコピー先の論理ボリュームをCCMサーバに接続する場合は、業務サーバとCCMサーバのOSを

同じにする必要があります。

- 7 -

・ LAN経由コピー制御機能でRECを行う場合、両筺体共に、LAN経由コピー制御機能で運用できるETERNUS ディスクアレイを用

意してください。

LAN経由コピー制御機能で運用できるETERNUS ディスクアレイは、「表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制

御機能を利用できる装置」を参照してください。

・ LAN経由コピー制御機能は、ETERNUS ディスクアレイとSSHで通信を行うため、SAN経由コピー制御機能と比べ、アドバンスト・

コピー機能を行う数に比例して処理に時間がかかります。また、AdvancedCopy Manager CCMが一度に実行するコピーペアの数

によって、LAN経由コピー制御機能のアドバンスト・コピー機能に数分かかる可能性があります。

SAN/LAN混在環境では、SAN経由コピー制御機能で運用することを推奨します。

1.4 サポート機能

AdvancedCopy Manager CCMでは、以下のアドバンスト・コピー機能をサポートします。

なお、コピーは、ETERNUS ディスクアレイの論理ボリューム単位で実行します。

表1.2 AdvancedCopy Manager CCMでサポートするアドバンスト・コピー機能

アドバンスト・コピー機能AdvancedCopy Managerの

サポート範囲

AdvancedCopy Manager CCMのサポート範囲

スナップショット型

高速コピー

OPC ○ ○

QuickOPC ○ ○

SnapOPC ○ ×

SnapOPC+ ○ ○

同期型高速コ

ピー

EC コピー方向の反転 ○ ○

コンカレントサスペンド機能 ○ ○

REC

コピー方向の反転 ○ ○

初期コピースキップ機能 ○ ○

コンカレントサスペンド機能 ○ ○

RECバッファーの情報表示/情

報変更○ ○

○: サポートする機能

×: サポートしない機能

注意

AdvancedCopy ManagerとAdvancedCopy Manager CCMを併用する場合は、それぞれで使用する論理ボリュームが競合しないように

してください。

参照

AdvancedCopy Manager CCMは、クラスタ環境で運用できます。

詳細は、『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』を参照してください。

1.5 IPv6アドレスの運用について

AdvancedCopy Manager CCMにおけるIPv6アドレスの運用について示します。

- 8 -

1.5.1 ソフトウェア条件

AdvancedCopy Manager CCMにおいて、IPv6アドレスの運用をサポートする基本ソフトウェア条件を以下に示します。

・ Windows Server 2008以降

・ Solaris 10

・ Solaris 11 (11/11以降)

・ Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)

・ Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)

・ Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86)

・ Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)

ポイント

AdvancedCopy Manager CCMの基本ソフトウェア条件は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」

を参照してください。

1.5.2 サポート装置

以下の装置についてIPv6アドレスの運用をサポートします。

・ ETERNUS ディスクアレイ

1.5.3 IPv6アドレスの表記について

AdvancedCopy Manager CCMの入力値としてサポートするIPアドレス表記

AdvancedCopy Manager CCMではIPv6アドレスとして完全表記および省略表記での入力が可能です。ただし、以下の表記方法で

の入力はできません。

- IPv4射影アドレス

- IPv4互換アドレス

- アドレスの 後にインターフェース番号や名前を%で追加した形式(例えば、fe80::1234%fx0)

AdvancedCopy Manager CCMにおけるIPアドレス表記

AdvancedCopy Manager CCMでは、RFC5952に準拠してIPv6アドレスを表示します。このため、入力したIPアドレス表記と、コマン

ド出力やWebコンソールに表示されるIPアドレス表記が異なる場合があります。

- 9 -

第2章 セットアップ

本章では、AdvancedCopy Manager CCMを使用するための環境設定について説明します。

本設定は、すべてCCMサーバで行ってください。

2.1 ユーザーアカウントの作成

AdvancedCopy Manager CCMを利用するためのユーザーを作成します。

AdvancedCopy Manager CCMを利用するためのユーザーの作成方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「CCM利用ユーザーの作成」

を参照してください。

2.2 アクセスボリュームの設定

AdvancedCopy Manager CCMでは、SAN経由コピー制御機能で運用するETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーの指示を行

う場合、CCMサーバからETERNUS ディスクアレイにアドバンスト・コピーの指示を出すためのアクセスボリュームが必要です。

ETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリューム(サイズは任意)を1つ、アクセスボリューム用として、CCMサーバに割り当ててください。

以下に、アクセスボリュームの設定方法について説明します。

・ ETERNUS ディスクアレイ登録時に、アクセスボリュームを手動で設定する場合

- [Windowsの場合]

1. アクセスボリュームとして設定するETERNUS ディスクアレイの論理ボリュームをサーバに割り当てます。

割り当てられた論理ボリュームはディスクとして認識されます。

2. ディスクをMBRディスク形式(DOS形式)、または、GPTディスク形式で初期化します。

3. パーティションを作成し、ドライブ文字を割り当てます。

- [Solarisの場合]

1. アクセスボリュームとして設定するETERNUS ディスクアレイの論理ボリュームをサーバに割り当てます。

割り当てられた論理ボリュームはディスクとして認識されます。

2. ディスクをEFIラベル付きディスク、または、VTOCラベル付きディスクで初期化します。

- [Linuxの場合]

1. アクセスボリュームとして設定するETERNUS ディスクアレイの論理ボリュームをサーバに割り当てます。

割り当てられた論理ボリュームはディスクとして認識されます。

2. ディスクをMBRディスク形式(DOS形式)、または、GPTディスク形式で初期化します。

注意

アクセスボリュームとして割り当てた論理ボリュームを、アドバンスト・コピーのコピー対象にしないでください。

・ ETERNUS ディスクアレイ登録時に、アクセスボリュームを自動で設定する場合

アクセスボリュームとして設定するETERNUS ディスクアレイの論理ボリュームをサーバに割り当てます。

割り当てられた論理ボリュームはディスクとして認識されます。

アクセスボリュームを自動で設定した後、設定されたアクセスボリュームがアドバンスト・コピーのコピー対象になっていないことを確

認してください。アクセスボリュームがアドバンスト・コピーのコピー対象になっていた場合は、acarray change (ETERNUS ディスク

アレイのETERNUS名およびアクセスボリュームの変更コマンド)を使用して、アクセスボリュームを変更してください。

- 10 -

2.3 アドバンスト・コピーライセンスの登録

アドバンスト・コピーを実行するために、ライセンス管理機能を使ってアドバンスト・コピーライセンスを登録します。

アドバンスト・コピーライセンスの登録方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ライセンスの登録」を参照してください。

2.4 ETERNUS ディスクアレイの登録

acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を使用して、コピーに使用するETERNUS ディスクアレイをAdvancedCopy ManagerCCMに登録します。

登録には、以下のETERNUS ディスクアレイ情報が必要です。

・ ETERNUS ディスクアレイの名前(以降、ETERNUS名)

以後の操作は、ETERNUS名で実行可能です。

RECを利用する場合、コピー元およびコピー先のETERNUS名が必要です。

Webコンソールを利用する場合は、ETERNUS名にETERNUS ディスクアレイの装置名を指定してください。

・ ETERNUS ディスクアレイのIPアドレス

・ ETERNUS ディスクアレイのユーザー名とパスワード

以下の権限を持つユーザー名とパスワードを指定します。

機種 権限

LAN経由コピー制御機能で運用できる機種 ETERNUS ディスクアレイのSoftwareロール

LAN経由コピー制御機能で運用できない機種 ETERNUS ディスクアレイのAdministrator権限

LAN経由コピー制御機能で運用できる機種は、「表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる装

置」を参照してください。

・ 「2.2 アクセスボリュームの設定」で設定したアクセスボリューム

SAN経由コピー制御機能で運用する装置を登録する場合、アクセスボリュームの指定を省略できます。ただし、クラスタ運用する

場合は、「6.2 クラスタ運用時の注意事項」を参照して、アクセスボリュームを指定してください。

LAN経由コピー制御機能で運用する装置を登録する場合、アクセスボリュームの指定は不要です。

参考

SAN経由コピー制御機能で運用する装置を登録、かつアクセスボリュームの指定を省略する場合、以下の順番でETERNUS ディ

スクアレイが検索されます。有効なアクセスボリュームが見つかるまで、数分かかることがあります。

- [Windowsの場合]

ディスク管理で表示される、「PhysicalDrive[ディスク番号]」の順番

ディスク番号は、[スタート]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]-[ディスクの管理]で表示される「ディスク #」や、AdvancedCopyManagerのブロックデバイス名の「disk?」と同じ値です。

- [Solarisの場合]

1. ETERNUSマルチパスデバイス(/dev/FJSVmplb/rdsk/*)

2. OS標準デバイス(/dev/rdsk/*)、Solaris標準マルチパス(MPxIO)デバイス(/dev/rdsk/*)

3. VxVM(/dev/vx/rdmp/*)

- [Linuxの場合]

1. Device Mapper機構により生成されるマルチパスデバイス(/dev/mapper/*)

2. OS標準デバイス(/dev/sd*)

3. udevのby-id形式(/dev/disk/by-id/*)

- 11 -

4. udevのby-path形式(/dev/disk/by-path/*)

リモートETERNUS ディスクアレイの場合、ETERNUS ディスクアレイとの認証を行わずにその筐体を登録します。登録には、以下の

ETERNUS ディスクアレイ情報が必要です。

・ ETERNUS名

・ Box ID

ポイント

RECを利用する場合

RECを利用する場合は、CCMサーバ上で、2台(RECのコピー元およびコピー先)のETERNUS ディスクアレイを登録する必要がありま

す。また、CCMサーバでETERNUS ディスクアレイの登録を行う前に、RECパスが設定されていることを確認してください。

ETERNUS ディスクアレイの登録後にRECパスを設定した場合は、「ETERNUS名およびアクセスボリューム以外の情報を変更する場

合」の手順に従って、ETERNUS ディスクアレイを再登録してください。

CCMサーバで、以下の手順で登録してください。

1. 1台目のETERNUS ディスクアレイを登録します。

- アクセスボリュームを設定しているETERNUS ディスクアレイを登録する場合

RECを行うETERNUS ディスクアレイのうち、「2.2 アクセスボリュームの設定」でアクセスボリュームを設定したETERNUS ディ

スクアレイを登録します。

-sanオプションを付けてacarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行します。RECを行う2台のETERNUSディスクアレイともアクセスボリュームを設定している場合は、どちらかのETERNUS ディスクアレイを登録してください。

アクセスボリュームには、実在するドライブ文字またはデバイス名を指定してください。

- アクセスボリュームを設定していないETERNUS ディスクアレイを登録する場合

-lanオプションを付けてacarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行します。

2. 2台目のETERNUS ディスクアレイを登録します。

RECを行うETERNUS ディスクアレイのうち、手順1で登録したETERNUS ディスクアレイとは別の、もう1台のETERNUS ディスク

アレイを登録します。

- アクセスボリュームを設定しているETERNUS ディスクアレイを登録する場合

手順1と同様、アクセスボリュームには、実在するドライブ文字またはデバイス名を指定してください。

- アクセスボリュームを設定していないETERNUS ディスクアレイを登録する場合

以下のどちらかの方法で登録してください。

- 通信経路をLANとして登録する(推奨)-lanオプションを付けてacarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行します。

ETERNUS ディスクアレイからコピー制御およびボリューム一覧を参照できます。

- ETERNUS ディスクアレイとの認証を行わずに登録する

-boxidオプションを付けてacarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行します。実在しないドライブ文字

をアクセスボリュームに指定することはできません。

3. 「2.5 コピーグループの作成」を行います。

-aオプションには、手順1で指定したETERNUS ディスクアレイを指定してください。

-remoteオプションには、手順2で指定したETERNUS ディスクアレイを指定してください。

以下に実行例を記載します。

ETERNUS ディスクアレイを登録します。

・ SAN経由コピー制御機能で運用する場合

[実行例]

- 12 -

> acarray add -a ET001 -ip 10.124.6.251 -path c: -user root -password root -san

Successful completion.

・ LAN経由コピー制御機能で運用する場合

[実行例]

> acarray add -a ET001 -ip 10.124.6.251 -user root -password root -lan

Successful completion.

ETERNUS ディスクアレイの登録確認は、acarray list (ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマンド)を使用してください。

[実行例]

> acarray list

Name BOX-ID IP Address

----- ---------------------------------------- ------------

ET001 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### 10.124.6.251

登録したETERNUS ディスクアレイの通信経路を確認するには、-routeオプションを付けてacarray detail (ETERNUS ディスクアレイの

詳細情報表示コマンド)を実行してください。

・ SAN経由コピー制御機能で運用する場合

[実行例]

> acarray detail -a ET001 -route

Disk Array Name : ET001

BOX-ID : 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

IP Address : 10.124.6.251

Admin User : root

Access Volume : c:

Access Route : san

・ LAN経由コピー制御機能で運用する場合

[実行例]

> acarray detail -a ET001 -route

Disk Array Name : ET001

BOX-ID : 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

IP Address : 10.124.6.251

Admin User : root

Access Volume : -

Access Route : lan

リモートETERNUS ディスクアレイを登録します。

-boxidオプションを付けてacarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行します。

[実行例]

> acarray add -a ET001 -boxid 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### -remote

Successful completion.

- 13 -

ETERNUS ディスクアレイの登録確認は、acarray list (ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマンド)を使用してください。

[実行例]

> acarray list -remote

Name BOX-ID

----- ----------------------------------------

ET001 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

ET002 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##

2.5 コピーグループの作成

コピーグループを作成します。コピーグループとは、コピー元およびコピー先の論理ボリュームをペアとしたコピーペアのグループで

す。

コピーグループの作成時には、使用するETERNUS ディスクアレイおよびアドバンスト・コピーの種類を指定します。

詳細は、acgroup create (コピーグループの作成コマンド)を参照してください。

[実行例]

> acgroup create -g GRP1 -type OPC -a ET001

Successful completion.

2.6 コピーペアの追加

作成したコピーグループに、コピーペアを追加します。

コピーペアとは、コピー元およびコピー先の論理ボリュームを定義した文字列です。

図2.1 コピーペアの形式

・ (1) コピー元のETERNUS名

・ (2) コピー元の論理ボリューム番号(注)

・ (3) コピー先のETERNUS名

・ (4) コピー先の論理ボリューム番号(注)

注: "0x"で始まる16進数を指定してください。(例: 0x1、0x0001)

以下の手順に従って、コピーペアを追加してください。

1. コピーペアに追加するコピー元およびコピー先の論理ボリューム番号を確認します。

- コピー元の論理ボリューム番号の確認

OSのデバイス名と論理ボリューム番号の対応をAdvancedCopy Manager CCMの機能を利用して確認する場合は、サーバ

ごとに以下を実行してください。

- 14 -

1. 動作OSを確認します。

動作可能なOSは、acgetvolinfo (論理ボリューム情報の表示コマンド)を参照してください。

2. acgetvolinfo (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行して、OSのデバイス名と論理ボリューム番号の対応を確認し

てください。

- コピー先の論理ボリューム番号の確認

コピー先の論理ボリュームは、サーバに接続しない運用を推奨しています。

サーバに接続されていない論理ボリューム番号は、CCMサーバでacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)に-freeオプ

ションを指定して確認してください。

注意

リモートETERNUS ディスクアレイの論理ボリュームをコピーペアに追加する場合は、事前にETERNUS Web GUIで対象の論理

ボリューム番号を確認してください。

2. acpair add (コピーペアの追加コマンド)で、コピーグループにコピーペアを追加します。

「図2.2 コピーペアの追加」のコピーグループ GRP1 の状態にする実行例を、以下に示します。

[実行例]

> acpair add -g GRP1 -p ET001/0x25:ET001/0x29

Successful completion.

> acpair add -g GRP1 -p ET001/0x26:ET001/0x30

Successful completion.

> acpair add -g GRP1 -p ET001/0x27:ET001/0x31

Successful completion.

> acpair add -g GRP1 -p ET001/0x28:ET001/0x32

Successful completion.

コピータイプがSnapOPCPの場合に「図2.2 コピーペアの追加」のコピーグループ GRP2 の状態にする実行例を、以下に示しま

す。

[実行例]

> acpair add -g GRP2 -p ET001/0x33:ET001/0x35

Successful completion.

> acpair add -g GRP2 -p ET001/0x33:ET001/0x36

Successful completion.

> acpair add -g GRP2 -p ET001/0x34:ET001/0x37

Successful completion.

> acpair add -g GRP2 -p ET001/0x34:ET001/0x38

Successful completion.

- 15 -

図2.2 コピーペアの追加

3. 追加したコピーペアの論理ボリューム番号を確認します。

acgroup detail (コピーグループの詳細表示コマンド)でETERNUS ディスクアレイの情報を表示し、指定した論理ボリューム番号

でコピーペアが追加されていることを確認してください。

[実行例]

> acgroup detail -g GRP1

Copy Group Name : GRP1

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Pair

---------------------

ET001/0x25:ET001/0x29

ET001/0x26:ET001/0x30

ET001/0x27:ET001/0x31

ET001/0x28:ET001/0x32

2.7 コピーボリューム保護の設定

オペレーションミスなどでボリュームを破壊することを防ぐため、業務ボリュームにボリューム保護機能を設定できます。

コピーボリューム保護機能は、ETERNUS ディスクアレイで制御を実施するため、ボリューム保護の設定をした論理ボリュームを、すべ

てのアドバンスト・コピー機能から保護します。

ボリューム保護の設定、および設定解除は、以下のコマンドで実施します。

・ 「4.4.1 acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)」

・ 「4.4.2 acinhibit unset (ボリューム保護の設定解除コマンド)」

また、コピーボリューム保護の状態は、以下のコマンドで確認できます。

・ 「4.3.1 acinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)」

- 16 -

注意

コピーボリューム保護機能を使用するには、コピーボリューム保護機能に対応したETERNUS ディスクアレイが必要です。

以下の論理ボリュームには、コピーボリューム保護機能を設定できません。

・ リモートETERNUS ディスクアレイ内の論理ボリューム

・ RECセッションが存在するコピー先の論理ボリューム

本機能はアドバンスト・コピーの誤操作を防止するものです。ファイル書込みなどのディスクアクセスを防止するものではありません。

2.7.1 コピーボリューム保護の単位

コピーボリュームは論理ボリューム単位で保護できます。保護可能な論理ボリュームのタイプは、以下のとおりです。

・ Open (Open Volume)

・ FTV (Flexible Tier Volume)

・ シン・プロビジョニングボリューム

・ WSV (Wide Striping Volume)

パーティションやスライス単位での保護はできません。

2.7.2 保護されたボリュームに対するアドバンスト・コピー

保護された論理ボリュームに対するアドバンスト・コピーの動作は以下のとおりです。

・ ボリューム保護された論理ボリュームAをコピー元(バックアップ元)にすることはできます。

・ ボリューム保護された論理ボリュームBをコピー先(バックアップ先)にすることはできません。

アドバンスト・コピーの実施時に、コピー先の論理ボリュームが保護状態の場合は、エラーを出力します。

[実行例]

> acopc start -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

ccm5007 The target logical volume is write protected. target logical volume=ET001/0x6

Succeeded : 0

Failed : 1

- 17 -

ボリューム保護状態により、エラーを出力するコマンドは、以下のとおりです。

・ 「4.7.1 acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」

・ 「4.7.4 acsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド)」

・ 「4.8.1 acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)」

・ 「4.8.4 acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)」

2.7.3 運用を行わない論理ボリュームのボリューム保護機能について

AdvancedCopy Manager CCMでコピー運用を行わない論理ボリュームに対しても、誤操作を防止するため、ボリューム保護機能を設

定できます。

また、ボリューム保護の設定がされた論理ボリュームを、コピー先としてコピーグループに追加することもできます。

なお、コピーグループにコピーペアを追加する場合は、エラーになりません。

- 18 -

第3章 運用

本章では、AdvancedCopy Manager CCMを運用するために必要な手順について説明します。

ポイント

・ AdvancedCopy Manager CCMでは、業務サーバの状態に関係なくバックアップ/リストアを行います。バックアップ/リストアを実行す

る際は、業務サーバが停止していることを確認してください。

ファイルサーバ運用など、コピー元論理ボリュームをアンマウントしない運用の場合、acutil fsflush (ファイルシステムのフラッシュコ

マンド)【Windows】を利用してバックアップ/リストアを行うことも可能です。

・ コピー先の論理ボリュームをWindowsサーバまたはLinuxサーバに接続して運用する場合、コピー実施後にコピー先ボリュームの

データをOSに認識させるために、以下のコマンドを実行してください。

- Windowsの場合

acutil refresh -d deviceName

deviceName: コピー先ボリュームの物理デバイス名(PhysicalDrive[ディスク番号])

- Linuxの場合

sfdisk -R deviceName

deviceName: コピー先ボリュームのデバイス名(/dev/sd*)

・ コマンドを利用する場合は、PATH環境変数を設定します。設定方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「PATH環境変数の設定」

を参照してください。

3.1 アドバンスト・コピーの運用

AdvancedCopy Manager CCMは、ETERNUS ディスクアレイに対するコピー指示方法として、SAN経由コピー制御機能とLAN経由コ

ピー制御機能を提供しています。

3.1.1 システム構成

LAN経由コピー制御機能を使用できるETERNUS ディスクアレイは、「表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機

能を利用できる装置」を参照してください。

接続形態

AdvancedCopy Manager CCMは、CCMサーバとETERNUS ディスクアレイの接続形態として、以下の形態をサポートします。

接続形態は、acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)によるETERNUS ディスクアレイの登録時に選択します。

LAN接続環境

CCMサーバとETERNUS ディスクアレイをLANだけで接続する形態です。

CCMサーバからのETERNUS ディスクアレイへのすべての指示は、LAN経由で発行されます。

- 19 -

SAN/LAN混在環境

CCMサーバとETERNUS ディスクアレイを、SANおよびLANで接続する形態です。

CCMサーバからの指示は、acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)で設定した通信経路を経由して発行されます。

SAN/LAN混在環境では、装置登録時のコピー指示を行う通信方法を、SAN経由として設定することを推奨します。

- 20 -

認証方式

LAN経由コピー制御機能は、sshによる暗号化とログイン認証により、セキュリティを確保します。

ログイン認証は、ETERNUS ディスクアレイに設定されたユーザー名とパスワードで行います。

通信方式

SAN経由コピー制御機能とLAN経由コピー制御機能との通信方式を示します。

図3.1 SAN経由コピー制御機能

- 21 -

図3.2 LAN経由コピー制御機能

3.1.2 ETERNUS ディスクアレイとの接続セッション数に関する注意事項

LAN経由コピー制御機能は、ETERNUS ディスクアレイとSSHで通信します。

LAN経由コピー制御機能で運用する場合、操作対象のETERNUS ディスクアレイごとに、1セッションを使用します。

LAN経由コピー制御機能で利用するセッションは、ETERNUS ディスクアレイと通信するためのセッション数に計上されます。このた

め、セッション数の上限を超えないように運用設計してください。

ETERNUS ディスクアレイとのセッション数の上限は、16セッションです。

3.2 アドバンスト・コピーの実行

AdvancedCopy Manager CCMを使用してアドバンスト・コピーを実行する手順について説明します。

各コピーの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 概説書』の「アドバンスト・コピー機能」を参照してください。

3.2.1 スナップショット型高速コピーの実行

スナップショット型高速コピーの実行方法について、Windowsの例で説明します。なお、Solaris、Linuxも同様となります。

3.2.1.1 OPCを利用したバックアップ

以下の処理に対する操作方法を説明します。

- 22 -

・ ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ バックアップの実行

・ バックアップ実行状況の確認

・ バックアップにおけるOPC進捗状況の確認

ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

コピー元の論理ボリュームに、acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)でボリューム保護を設定します。

[実行例]

> acinhibit set -v ET001/0x1

Successful completion

ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

バックアップの実行

OPCを使ったバックアップは、acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。

[実行例]

> acopc start -g OpcGroup

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 00:00:00 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

- 23 -

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 00:00:02 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=4/Adr_high=0/

Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

バックアップ実行状況の確認

バックアップの実行状況を確認するには、acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acopc query -g OpcGroup

Copy Group Name : OpcGroup

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- --------------- ---------- ------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Copying" 0

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Copying" 471859

バックアップにおけるOPC進捗状況の確認

バックアップにおけるOPCのコピー進捗状況を確認するには、-progressオプションを付けてacopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー

状況表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acopc query -g OpcGroup -progress

Copy Group Name : OpcGroup

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0% 0 1048576

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 45% 471859 1048576

3.2.1.2 OPC利用環境でのリストア

以下の処理に対する操作方法を説明します。

・ ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

- 24 -

・ ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ リストアの実行

・ リストア実行状況の確認

・ リストアにおけるOPC進捗状況の確認

ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

リストア(コピー元へのコピー)時、コピー元の論理ボリュームにボリューム保護が設定されている場合、acinhibit unset (ボリューム保護の

設定解除コマンド)でボリューム保護の設定を解除します。

[実行例]

> acinhibit unset -v ET001/0x1

Successful completion

ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

リストアの実行

リストアは、-rオプションを付けてacopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。

[実行例]

> acopc start -g OpcGroup -r

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

- 25 -

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=4/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/

Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

リストア実行状況の確認

リストアの実行状況を確認するには、-rオプションを付けてacopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)を実行しま

す。

[実行例]

> acopc query -g OpcGroup -r

Copy Group Name : OpcGroup

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- --------------- ---------- ------------

ET001/0x1 <== ET001/0x3 0x42 "OPC Executing" "Copying" 9408

ET001/0x2 <== ET001/0x4 0x43 "OPC Executing" "Copying" 3728

リストアにおけるOPC進捗状況の確認

リストアにおけるOPCのコピー進捗状況を確認するには、-rオプションと-progressオプションを付けてacopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acopc query -g OpcGroup -r -progress

Copy Group Name : OpcGroup

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 <== ET001/0x3 1% 9408 1048576

ET001/0x2 <== ET001/0x4 1% 3728 1048576

ポイント

コピー中の論理ボリュームへの保護設定も可能なため、リストア完了(物理コピー完了)を待たずに、ボリューム保護の再設定が可能で

す。

- 26 -

3.2.1.3 QuickOPCを利用したバックアップ

以下の処理に対する操作方法を説明します。

・ ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ 初回バックアップの実行

・ バックアップ実行状況の確認

・ トラッキング状態の確認

・ 2回目からのバックアップの実行

ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

コピー元の論理ボリュームに、acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)でボリューム保護を設定します。

[実行例]

> acinhibit set -v ET001/0x1

Successful completion

ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

初回バックアップの実行

QuickOPCを使ったバックアップは、acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。初回のバックアップでは、

以下のように、-diffオプションを付けずに実行してください。

[実行例]

- 27 -

> acopc start -g QuickOpcGroup

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 00:00:00 - << Differential OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 00:00:02 - << Differential OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=4/Adr_high=0/

Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

初回のバックアップを実行すると、コピー元ボリュームからコピー先ボリュームへのOPCとトラッキング処理が開始されます。

図3.3 acopc startコマンドの実行イメージ(1回目)

バックアップ実行状況の確認

バックアップの実行状況を確認するには、OPCによるバックアップと同様、acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマン

ド)を実行します。

[実行例]

> acopc query -g QuickOpcGroup

Copy Group Name : QuickOpcGroup

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

- 28 -

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- --------------- ------------------ ------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Copying/Tracking" 6912

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Copying/Tracking" 5760

物理コピーが完了すると、トラッキング処理だけが動作している状態となります。

図3.4 スナップショット処理完了時のイメージ

トラッキング状態の確認

トラッキング状態を確認するには、acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)を実行します。コピーフェーズが

Tracking状態になることで、物理コピー処理の完了を確認してください。

[実行例]

> acopc query -g QuickOpcGroup

Copy Group Name : QuickOpcGroup

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- --------------- ---------- ------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Tracking" 1048576

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Tracking" 1048576

2回目からのバックアップの実行

前回のバックアップ時点からの差分データだけをコピーするには、トラッキング状態のときに、-diffオプションを付けてacopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。差分データだけのコピーとなるため、ボリューム全体のコピーよりも短時間で物

理コピーが完了します。

[実行例]

> acopc start -g QuickOpcGroup -diff

- 29 -

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/26 00:00:00 - << Differential OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/26 00:00:02 - << Differential OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=4/Adr_high=0/

Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

図3.5 acopc startコマンドの実行イメージ(2回目以降)

3.2.1.4 QuickOPC利用環境でのリストア

以下の処理に対する操作方法を説明します。

・ ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ リストアの実行

・ リストア実行状況の確認

・ リストアにおけるQuickOPC進捗状況の確認

- 30 -

ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

リストア(コピー元へのコピー)時、コピー元の論理ボリュームにボリューム保護が設定されている場合、acinhibit unset (ボリューム保護の

設定解除コマンド)でボリューム保護の設定を解除します。

[実行例]

> acinhibit unset -v ET001/0x1

Successful completion

ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

リストアの実行

リストアは、-rオプションを付けてacopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。

[実行例]

> acopc start -g QuickOpcGroup -r

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/26 12:00:00 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/26 12:00:02 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=4/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/

Adr_low=0

- 31 -

Succeeded : 2

Failed : 0

リストア実行状況の確認

リストアの実行状況を確認するには、-rオプションを付けてacopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)を実行しま

す。

[実行例]

> acopc query -g QuickOpcGroup -r

Copy Group Name : QuickOpcGroup

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- --------------- ---------- ------------

ET001/0x1 <== ET001/0x3 0x42 "OPC Executing" "Copying" 974848

ET001/0x2 <== ET001/0x4 0x43 "OPC Executing" "Copying" 786432

ポイント

論理ボリューム内のすべてのデータがコピーされるわけではなく、OPC完了時点からの更新済み差分データだけがコピーされます。そ

のため、QuickOPCを使ったバックアップ/リストア運用では、バックアップだけでなく、リストアのコピーも短時間で完了します。

コピー中の論理ボリュームへの保護設定も可能なため、リストア完了(物理コピー完了)を待たずに、ボリューム保護の再設定が可能で

す。

リストアにおけるQuickOPC進捗状況の確認

リストアにおけるQuickOPCのコピー進捗状況を確認するには、-rオプションと-progressオプションを付けてacopc query (OPCまたは

QuickOPCのコピー状況表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acopc query -g QuickOpcGroup -r -progress

Copy Group Name : QuickOpcGroup

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 <== ET001/0x3 93% 974848 1048576

ET001/0x2 <== ET001/0x4 75% 786432 1048576

3.2.1.5 SnapOPC+を利用したバックアップ

以下の処理に対する操作方法を説明します。

・ ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

- 32 -

・ ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ バックアップの実行

・ バックアップ実行状況の確認

ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

コピー元の論理ボリュームに、acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)でボリューム保護を設定します。

[実行例]

> acinhibit set -v ET001/0x1

Successful completion

ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

バックアップの実行

SnapOPC+を使ったバックアップは、acsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド)を実行します。

[実行例]

> acsnap start -g SnapOPCPGroup

ET001/0x1:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Started >>

ET001/0x2:ET001/0x5

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Started >>

Succeeded : 2

- 33 -

Failed : 0

バックアップ実行状況の確認

バックアップの実行状況を確認するには、acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acsnap query -g SnapOPCPGroup

Copy Group Name : SnapOPCPGroup

Copy Group Type : SnapOPCP

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID Snap Status Gen Date Copied Block

--------- --- --------- ---- ------------------------- ---- -------- ------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x4 0x22 "Copy On Write(Active)" 2 10minute 1048576

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "Copy On Write(Inactive)" 1 1day 1048576

ET001/0x2 ==> ET001/0x5 0x23 "Copy On Write(Active)" 1 10minute 1048576

ET001/0x2 N/A ET001/0x6 N/A "Snap action not startup" N/A N/A 0

3.2.1.6 SnapOPC+利用環境でのリストア

以下の処理に対する操作方法を説明します。

・ ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ リストアの実行

・ リストア実行状況の確認

ポイント

SnapOPC+でリストアを実行できるのは、以下のETERNUS ディスクアレイです。

・ ETERNUS DX80 S2/DX90 S2

・ ETERNUS DX400 series

・ ETERNUS DX400 S2 series

・ ETERNUS DX8000 series

・ ETERNUS DX8000 S2 series

・ ETERNUS4000 モデル400, 600

・ ETERNUS8000 モデル800, 1200, 2200

ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

- 34 -

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

リストア(コピー元へのコピー)時、コピー元の論理ボリュームにボリューム保護が設定されている場合、acinhibit unset (ボリューム保護の

設定解除コマンド)でボリューム保護の設定を解除します。

[実行例]

> acinhibit unset -v ET001/0x1

Successful completion

ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

リストアの実行

SnapOPC+でリストアを実行するには、-rオプションを付けてacsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド)を実行します。

[実行例]

> acsnap start -g SnapOPCPGroup -r

ET001/0x1:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Started >>

ET001/0x2:ET001/0x5

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Started >>

Succeeded : 2

Failed : 0

リストア実行状況の確認

リストアの実行状況を確認するには、-rオプションを付けてacsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acsnap query -g SnapOPCPGroup -r

Copy Group Name : SnapOPCPGroup

- 35 -

Copy Group Type : SnapOPCP

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- ------------------------ ---------- ------------

ET001/0x1 <== ET001/0x4 0x22 "Copy On Write(Active)" "Copying" 1048576

ET001/0x1 N/A ET001/0x3 N/A "OPC action not startup" "Not set" 0

ET001/0x2 N/A ET001/0x5 N/A "OPC action not startup" "Not set" 0

ET001/0x2 N/A ET001/0x6 N/A "OPC action not startup" "Not set" 0

ポイント

コピー中の論理ボリュームへの保護設定も可能なため、リストア完了(物理コピー完了)を待たずに、ボリューム保護の再設定が可能で

す。

3.2.1.7 OPC/QuickOPC/SnapOPC+におけるコンカレントOPC機能の利用

コンカレントOPC機能とは、複数の論理ボリュームのスナップショットを同時に作成するETERNUS ディスクアレイの機能です。本機能

により、複数の論理ボリュームにより構成されたデータベースなどのコピーが整合性のとれた状態で容易に採取できます。OPC/QuickOPC/SnapOPC+のうち、どれかのコピーで利用できます。

本機能は、acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)またはacsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド)に-concurオプションを付けて実行します。

運用手順は、バックアップ方法に応じて、以下を参照してください。

・ 「3.2.1.1 OPCを利用したバックアップ」

・ 「3.2.1.3 QuickOPCを利用したバックアップ」

・ 「3.2.1.5 SnapOPC+を利用したバックアップ」

注意

・ コマンドをタスクマネージャ、Ctrl-Cなどで強制終了させた場合、セッションがコンカレントOPCの定義済み状態のままになってしま

うことがあります。この場合は、コマンドを再実行するか、acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマンド)またはacsnapcancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)を実行して、セッションを停止してください。

・ コンカレントOPCを同時に実施できるコピーペア数の上限は、1024です。

3.2.2 同期型高速コピーの実行

同期型高速コピーの実行方法について、Windowsの例で説明します。なお、Solaris、Linuxも同様となります。

3.2.2.1 ECによるバックアップ

以下の処理に対する操作方法を説明します。

・ ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

・ ECの開始

- 36 -

・ EC実行状態の確認

・ EC進捗状況の確認

・ ECの一時中断

・ ECの再開

ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

コピー元の論理ボリュームに、acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)でボリューム保護を設定します。

[実行例]

> acinhibit set -v ET001/0x1

Successful completion

ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

ECの開始

ECを開始するには、acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)を実行します。

[実行例]

> acec start -g EcGroup

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/24 07:00:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/

size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x4

- 37 -

# DATE : 2008/06/24 07:00:02 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/

size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=4/Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

EC実行状態の確認

ECの実行状況を確認するには、acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)を実行します。

ECを一時中断してバックアップを採取する前に、コピーグループ内のすべてのECが等価性維持状態になっていることを確認してくだ

さい。

[実行例]

> acec query -g EcGroup

Copy Group Name : EcGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID EC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- -------------- ---------- ------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x1 "EC Executing" "Paired" 1048576

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x2 "EC Executing" "Paired" 1048576

EC進捗状況の確認

ECのコピー進捗状況を確認するには、-progressオプションを付けてacec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acec query -g EcGroup -progress

Copy Group Name : EcGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 100% 1048576 1048576

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 100% 1048576 1048576

ECの一時中断

ECを一時中断するには、acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)を実行します。一時中断に成功すると、ECによるバッ

クアップが完了です。

[実行例]

> acec suspend -g EcGroup

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 00:00:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 00:00:02 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

- 38 -

Failed : 0

コンカレントサスペンド機能を使用して同時に中断するには、-concurオプションを付けてacec suspend (同期型高速コピーの一時中断

コマンド)を実行します。

[実行例]

> acec suspend -g EcGroup -concur

Successful completion.

ECの再開

一時中断していたECを再開するには、acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)を実行します。

[実行例]

> acec resume -g EcGroup

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 07:00:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 07:00:02 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

3.2.2.2 ECによるリストア

以下の処理に対する操作方法を説明します。

・ ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

・ ECの開始

・ EC実行状態の確認

・ EC進捗状況の確認

・ ECの一時中断

・ ECの再開

ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

- 39 -

ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

リストア(コピー元へのコピー)時、コピー元の論理ボリュームにボリューム保護が設定されている場合、acinhibit unset (ボリューム保護の

設定解除コマンド)でボリューム保護の設定を解除します。

[実行例]

> acinhibit unset -v ET001/0x1

Successful completion

ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

ECの開始

ECによるリストアでは、逆方向(コピー先ボリューム→コピー元ボリュームの方向)にECを開始します。

なお、ECの開始方法は、ECセッションの有無によって異なります。

・ コピー元ボリュームとコピー先ボリュームの間にECセッションが存在する場合

1. acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)を実行して、ECの方向を反転します。

[実行例]

> acec reverse -g EcGroup

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

注意

acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)を実行することでコピー先の論理ボリュームが保護状態の場合、警告メッ

セージを出力します。(コマンドは正常終了します。)

[実行例]

> acec reverse -g RecEcGroup

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

- 40 -

Warning:ccm7001 The target logical volume is write protected. target logical volume=ET001/0x1

Succeeded : 1

Failed : 0

acinhibit unset (ボリューム保護の設定解除コマンド)で、ボリューム保護の設定を解除してください。

2. -rオプションを付けてacec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)を実行します。これで、逆方向のECが開始されます。

[実行例]

> acec resume -g EcGroup -r

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 12:01:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 12:01:02 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

・ コピー元ボリュームとコピー先ボリュームの間にECセッションが存在しない場合

-rオプションを付けてacec start (同期型高速コピーの開始コマンド)を実行します。これで、逆方向のECが開始されます。

[実行例]

> acec start -g EcGroup -r

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=4/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/

Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

EC実行状態の確認

逆方向のEC実行状況を確認するには、-rオプションを付けてacec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)を実行します。コピー

グループ内のすべてのECが、等価性維持状態になっていることを確認してください。

[実行例]

> acec query -g EcGroup -r

Copy Group Name : EcGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID EC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- -------------- ---------- ------------

- 41 -

ET001/0x1 <== ET001/0x3 0x1 "EC Executing" "Paired" 1048576

ET001/0x2 <== ET001/0x4 0x2 "EC Executing" "Paired" 1048576

EC進捗状況の確認

逆方向のECのコピー進捗状況を確認するには、-rオプションと-progressオプションを付けてacec query (同期型高速コピーの状況表示

コマンド)を実行します。

[実行例]

> acec query -g EcGroup -r -progress

Copy Group Name : EcGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 <== ET001/0x3 100% 1048576 1048576

ET001/0x2 <== ET001/0x4 100% 1048576 1048576

ポイント

コピー中の論理ボリュームへの保護設定も可能なため、リストア完了(物理コピー完了)を待たずに、ボリューム保護の再設定が可能で

す。

ECの一時中断

ECを一時中断するには、-rオプションを付けてacec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)を実行します。これでリストアは完

了です。

[実行例]

> acec suspend -g EcGroup -r

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 15:00:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 15:00:02 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

Failed : 0

ECの再開

次回のバックアップに備えて、ECの方向を、逆方向から正方向へ反転します。逆方向から正方向へ反転させるには、-rオプションを付

けてacec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)を実行します。

[実行例]

> acec reverse -g EcGroup -r

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2008/06/25 15:10:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/25 15:10:02 - << EC Change >>

- 42 -

Succeeded : 2

Failed : 0

3.2.2.3 RECによるバックアップ

RECによるバックアップの実行手順は、使用する転送モードにより異なります。

同期モードの場合は「転送モードが同期モードの場合」を、StackモードまたはConsitencyモードの場合は「転送モードがStackモードま

たはConsistencyモードの場合」を参照してください。

参考

転送モードの詳細は、「転送モード」を参照してください。

転送モードが同期モードの場合

RECによるバックアップを同期モードで行う場合は、以下の手順で実行してください。

1. ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

2. ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

コピー元の論理ボリュームに、acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)でボリューム保護を設定します。

[実行例]

> acinhibit set -v ET001/0x1

Successful completion

3. ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

4. acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)で、コピー元ボリュームからコピー先ボリュームにRECを開始します。

同期モードで転送を行うため、-transfer syncオプションを指定してください。

[実行例]

- 43 -

> acec start -g RecGroup -transfer sync

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/24 07:00:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/

Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/Olu=1/

Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/24 07:00:02 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/

Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/Olu=2/

Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

5. コピーグループ内のすべてのRECが等価性維持状態になっていることを、acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で確認します。

[実行例]

> acec query -g RecGroup

Copy Group Name : RecGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

--------- --- --------- ---------- -------------- ---------- ------------ ---- ----- ----

ET001/0x1 ==> ET002/0x1 0x49(0x10) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto auto sync

ET001/0x2 ==> ET002/0x2 0x4A(0x11) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto auto sync

-progressオプションを付けてacec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)を実行すると、RECのコピー進捗状況を確認で

きます。

[実行例]

> acec query -g RecEcGroup -progress

Copy Group Name : RecEcGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 ==> ET002/0x1 0% 0 1048576

ET001/0x2 ==> ET002/0x2 100% 1048576 1048576

6. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)でRECを一時中断します。

これでバックアップは完了です。

[実行例]

- 44 -

> acec suspend -g RecGroup

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 00:00:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 00:00:02 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

Failed : 0

コンカレントサスペンド機能を使用して同時に中断するには、-concurオプションを付けてacec suspend (同期型高速コピーの一時

中断コマンド)を実行します。

[実行例]

> acec suspend -g RecEcGroup -concur

Successful completion.

7. バックアップデータが不要になったら、次回のバックアップに備えてacec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)でRECを再

開します。

[実行例]

> acec resume -g RecGroup

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 07:00:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 07:00:02 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

転送モードがStackモードまたはConsistencyモードの場合

RECによるバックアップをStackモードまたはConsistencyモードで行う場合は、以下の手順で実行してください。

1. ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

2. ボリューム保護の設定 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

コピー元の論理ボリュームに、acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)でボリューム保護を設定します。

[実行例]

- 45 -

> acinhibit set -v ET001/0x1

Successful completion

3. ボリューム保護状態の確認 【ボリューム保護を設定する場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

4. acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)で、コピー元ボリュームからコピー先ボリュームにRECを開始します。

- Stackモードでコピーする場合

-transfer stackオプションを指定してください。

[実行例]

> acec start -g RecGroup -transfer stack

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/24 07:00:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/

Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/

Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/24 07:00:02 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/

Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/

Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

- Consistencyモードでコピーする場合

-transfer consistオプションを指定してください。

[実行例]

> acec start -g RecGroup -transfer consist

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/24 07:00:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/

Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/

Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/24 07:00:02 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/

- 46 -

Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/

Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

5. acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で、コピーグループ内に存在するすべてのRECの状態を確認します。

- [Stackモードの場合]

-progressオプションを付けて、コピー済みブロック数と全体ブロック数が等しいことを確認してください。

[実行例]

> acec query -g RECGroup -progress

Copy Group Name : RECGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 ==> ET002/0x1 100% 1048576 1048576

ET001/0x2 ==> ET002/0x2 100% 1048576 1048576

- [Consistencyモードの場合]

コピーフェーズが等価維持状態になっていることを確認してください。

[実行例]

> acec query -g RecGroup

Copy Group Name : RecGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

--------- --- --------- ---------- -------------- ---------- ------------ ---- ----- -------

ET001/0x1 ==> ET002/0x1 0x49(0x10) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- consist

ET001/0x2 ==> ET002/0x2 0x4A(0x11) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- consist

-progressオプションを付けてacec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)を実行すると、RECのコピー進捗状況を確認で

きます。

[実行例]

> acec query -g RECGroup -progress

Copy Group Name : RECGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 ==> ET002/0x1 45% 471859 1048576

- 47 -

ET001/0x2 ==> ET002/0x2 100% 1048576 1048576

6. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)に-forceオプションを指定して、RECを強制的に一時中断します。

[実行例]

> acec suspend -g RecGroup -force

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 00:00:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 00:00:02 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

Failed : 0

7. acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)で、RECの転送モードをThroughモードに変更します。

[実行例]

> acec change -g RecGroup -transfer through

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 00:01:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 00:01:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

8. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)でRECを再開します。

[実行例]

> acec resume -g RecGroup

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 00:02:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 00:02:02 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

9. コピーグループ内のすべてのRECが等価性維持状態になっていることを、acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で確認します。

[実行例]

> acec query -g RecGroup

Copy Group Name : RecGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

- 48 -

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

--------- --- --------- ---------- -------------- ---------- ------------ ---- ----- -------

ET001/0x1 ==> ET002/0x1 0x49(0x10) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- through

ET001/0x2 ==> ET002/0x2 0x4A(0x11) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- through

10. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)でRECを一時中断します。

これでバックアップは完了です。

[実行例]

> acec suspend -g RecGroup

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 00:10:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 00:10:02 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

Failed : 0

11. バックアップデータが不要になったら、次回のバックアップに備えてacec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)で、

転送モードを元のモード(StackモードまたはConsistencyモード)に変更します。

- Stackモードに変更する場合

[実行例]

> acec change -g RecGroup -transfer stack

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 07:00:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 07:00:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

- Consistencyモードに変更する場合

[実行例]

> acec change -g RecGroup -transfer consist

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 07:00:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 07:00:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

12. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)でRECを再開します。

[実行例]

- 49 -

> acec resume -g RecGroup

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 07:01:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 07:01:02 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

3.2.2.4 RECによるリストア

RECによるリストアの実行手順は、使用する転送モードにより異なります。

同期モードの場合は「転送モードが同期モードの場合」を、StackモードまたはConsitencyモードの場合は「転送モードがStackモードま

たはConsistencyモードの場合」を参照してください。

参考

転送モードの詳細は、「転送モード」を参照してください。

転送モードが同期モードの場合

RECによるリストアは、以下の手順で実行してください。

1. ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

2. ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

リストア(コピー元へのコピー)時、コピー元の論理ボリュームにボリューム保護が設定されている場合、acinhibit unset (ボリューム

保護の設定解除コマンド)でボリューム保護の設定を解除します。

[実行例]

> acinhibit unset -v ET001/0x1

Successful completion

3. ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

- 50 -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

4. 逆方向(コピー先ボリューム→コピー元ボリュームの方向)にRECを開始します。

ECの開始方法は、RECセッションの有無によって異なります。

- コピー元ボリュームとコピー先ボリュームの間にRECセッションが存在する場合

a. acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)でRECのコピー方向を反転します。

[実行例]

> acec reverse -g RecGroup

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

注意

acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)を実行することでコピー先の論理ボリュームが保護状態の場合、警告

メッセージを出力します。(コマンドは正常終了します。)

[実行例]

> acec reverse -g RecEcGroup

ET001/0x1:ET002/0x3

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

Warning:ccm7001 The target logical volume is write protected. target logical

volume=ET001/0x1

Succeeded : 1

Failed : 0

acinhibit unset (ボリューム保護の設定解除コマンド)で、ボリューム保護の設定を解除してください。

b. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)に-rオプションを指定してRECを再開します。

[実行例]

> acec resume -g RecGroup -r

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:01:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

- 51 -

- コピー元ボリュームとコピー先ボリュームの間にRECセッションが存在しない場合

acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)に-rオプションを指定して、コピー先ボリュームからコピー元ボリュームにRECを開始します。

[実行例]

> acec start -g RecGroup -r -transfer sync

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/

Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/

Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/

Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/

Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

5. acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で、コピーグループ内に存在するすべてのRECの状態を確認します。

[実行例]

> acec query -g RecGroup -r

Copy Group Name : RecGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

--------- --- --------- ---------- -------------- ---------- ------------ ---- ----- ----

ET001/0x1 <== ET002/0x1 0x49(0x10) "EC Executing" "Copying" 1048576 auto ---- sync

ET001/0x2 <== ET002/0x2 0x4A(0x11) "EC Executing" "Copying" 1048576 auto ---- sync

6. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)に-rオプションを指定して、RECを一時中断します。

これでリストアは完了です。

[実行例]

> acec suspend -g RecGroup -r

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:00:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:00:02 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

Failed : 0

- 52 -

7. 次回のバックアップに備えて、acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)に-rオプションを指定して、RECのコピー方向を

反転します。

[実行例]

> acec reverse -g RecGroup -r

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:10:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:10:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

ポイント

RECセッションが存在するコピー先の論理ボリュームには、ボリューム保護を設定できません。

リストア完了後、RECセッションが存在しない場合は、ボリューム保護を設定できます。

転送モードがStackモードまたはConsistencyモードの場合

RECによるリストアは、以下の手順で実行してください。

1. ボリューム保護状態の事前確認 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - Yes

0x0002 1024M Open 4 - - Yes

0x0003 1024M Open 2 - - -

2. ボリューム保護の設定解除 【ボリューム保護を設定した場合だけ】

リストア(コピー元へのコピー)時、コピー元の論理ボリュームにボリューム保護が設定されている場合、acinhibit unset (ボリューム

保護の設定解除コマンド)でボリューム保護の設定を解除します。

[実行例]

> acinhibit unset -v ET001/0x1

Successful completion

3. ボリューム保護状態の確認【ボリューム保護を設定した場合だけ】

ボリュームの保護状態を確認するには、-lオプションを付けてacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ -----------

0x0001 1024M Open 4 - - -

- 53 -

0x0002 1024M Open 4 - - -

0x0003 1024M Open 2 - - -

4. 逆方向(コピー先ボリューム→コピー元ボリュームの方向)にRECを開始します。

ECの開始方法は、RECセッションの有無によって異なります。

- コピー元ボリュームとコピー先ボリュームの間にRECセッションが存在する場合

a. acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で、RECの転送モードを確認します。

必要に応じて、acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)で、任意の転送モード(Stackモードまたは

Consistencyモード)に変更してください。

Stackモードの場合

[実行例]

> acec change -g RecGroup -transfer stack

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:01:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:01:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

Consistencyモードの場合

[実行例]

> acec change -g RecGroup -transfer consist

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:01:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:01:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

b. acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)でRECの方向を反転します。

[実行例]

> acec reverse -g RecGroup

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

- 54 -

注意

acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)を実行することでコピー先の論理ボリュームが保護状態の場合、警告

メッセージを出力します。(コマンドは正常終了します。)

[実行例]

> acec reverse -g RecEcGroup

ET001/0x1:ET002/0x3

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

Warning:ccm7001 The target logical volume is write protected. target logical

volume=ET001/0x1

Succeeded : 1

Failed : 0

acinhibit unset (ボリューム保護の設定解除コマンド)で、ボリューム保護の設定を解除してください。

c. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)に-rオプションを指定してRECを再開します。

[実行例]

> acec resume -g RecGroup -r

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:02:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:02:02 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

- コピー元ボリュームとコピー先ボリュームの間にRECセッションが存在しない場合

acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)に-rオプションを指定して、コピー先ボリュームからコピー元ボリュームにRECを開始します。

- Stackモードの場合

[実行例]

> acec start -g RecGroup -r -transfer stack

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << EC Started >>

#

From:BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f3430373036333930303323

23/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

#

To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b4434303330363339303034232

3/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << EC Started >>

#

From:BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f3430373036333930303323

23/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

#

To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b4434303330363339303034232

- 55 -

3/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

- Consistencyモードの場合

[実行例]

> acec start -g RecGroup -r -transfer consist

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << EC Started >>

#

From:BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f3430373036333930303323

23/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

#

To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b4434303330363339303034232

3/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 12:00:02 - << EC Started >>

#

From:BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f3430373036333930303323

23/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

#

To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b4434303330363339303034232

3/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

5. acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)に-rオプションを指定して、コピーグループ内に存在するすべてのRECの状

態を確認します。

- Stackモードの場合

-progressオプションを付けて、コピー済みブロック数と全体ブロック数が等しいことを確認してください。

[実行例]

> acec query -g RECGroup -r -progress

Copy Group Name : RECGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 <== ET002/0x1 100% 1048576 1048576

ET001/0x2 <== ET002/0x2 100% 1048576 1048576

- Consistencyモードの場合

コピーフェーズが等価維持状態になっていることを確認してください。

[実行例]

> acec query -g RecGroup -r

- 56 -

Copy Group Name : RecGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

--------- --- --------- ---------- -------------- ---------- ------------ ---- ----- -------

ET001/0x1 <== ET002/0x1 0x49(0x10) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- consist

ET001/0x2 <== ET002/0x2 0x4A(0x11) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- consist

6. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)に-forceオプションを指定して、RECを強制的に一時中断します。

[実行例]

> acec suspend -g RecGroup -r -force

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:00:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:00:02 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

Failed : 0

7. acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)で、RECの転送モードをThroughモードに変更します。

[実行例]

> acec change -g RecGroup -r -transfer through

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:01:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:01:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

8. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)に-rオプションを指定して、RECを再開します。

[実行例]

> acec resume -g RecGroup -r

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:02:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:02:02 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

9. acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)に-rオプションを指定して、コピーグループ内のすべてのRECが等価性維持

状態になっていることを確認します。

[実行例]

- 57 -

> acec query -g RecGroup -r

Copy Group Name : RecGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

--------- --- --------- ---------- -------------- ---------- ------------ ---- ----- -------

ET001/0x1 <== ET002/0x1 0x49(0x10) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- through

ET001/0x2 <== ET002/0x2 0x4A(0x11) "EC Executing" "Paired" 1048576 auto ---- through

10. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)に-rオプションを指定してRECを一時中断します。

これでリストアは完了です。

[実行例]

> acec suspend -g RecGroup -r

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:10:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:10:02 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

Failed : 0

11. 次回のバックアップに備えて、acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)に-rオプションを指定し、転送モードを元の

モード(StackモードまたはConsistencyモード)に変更します。

- Stackモードの場合

[実行例]

> acec change -g RecGroup -r -transfer stack

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:20:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:20:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

- Consistencyモードの場合

[実行例]

> acec change -g RecGroup -r -transfer consist

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:20:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:20:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

- 58 -

Failed : 0

12. acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)に-rオプションを指定して、RECのコピー方向を反転します。

[実行例]

> acec reverse -g RecGroup -r

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/25 15:21:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/25 15:21:02 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

ポイント

RECセッションが存在するコピー先の論理ボリュームには、ボリューム保護を設定できません。

リストア完了後、RECセッションが存在しない場合は、ボリューム保護を設定できます。

3.2.2.5 RECの動作モード

ここでは、RECの動作モードについて説明します。

REC機能には、コピーの動作モードに以下の3種類があり、運用に合わせて動作モードを指定できます。

・ 転送モード

・ Recoveryモード

・ Splitモード

転送モード

RECのデータ転送方法に関するモードです。

表3.1 転送モードの種類

転送方式 転送モード 説明

同期転送方式 同期 サーバからのWrite要求に対し、コピー元ボリュームへのデータの書込みとコピー先

ボリュームへのコピーを実行してから完了を返します。

データコピーをコピー元へのWriteと同期させることで、コピー完了時のコピー元ボ

リューム/コピー先ボリュームのデータ内容を保証します。

サーバからのWriteアクセスへの影響が大きいため、遅延の短いサイト内でのRECに向いています。

非同期転送方

Stack 更新されたブロック位置だけを記録してからサーバへ完了を返すため、サーバへ

のレスポンス影響は小さくなります。独立した転送エンジンを使用して、記録したブ

ロックのデータを転送します。

回線のバンド幅が細い場合でもコピーを実行できますが、未転送のデータが大量

に蓄積されることがあります。

- 59 -

転送方式 転送モード 説明

Consistency コピー先のETERNUS ディスクアレイに対して、コピーセッション間での転送の順序

性を保証します。データベースなど、複数の領域から構成されるコピーでミラーリン

グを行う運用に向いています。

本モードは、キャッシュメモリの一部をRECバッファーとして使用するモードです。コ

ピーするデータのまとまりを送信用のRECバッファーへ「格納」してから、受信用の

RECバッファーで転送されたデータを「展開」してコピー先へデータを転送します。

Through StackモードおよびConsistencyモードを停止(Stop/Suspended)する際に、未転送の

データを転送するためのモードです。

Recoveryモード

RECの通信エラーを回復するときの動作モードです。以下のどちらかの動作モードを選択できます。

表3.2 Recoveryモードの種類

Recoveryモード 説明

Automatic Recovery 通信エラーにより切断された回線が復旧した場合に、RECセッションを自動で復旧しま

す。

Manual Recovery 通信エラーにより切断された回線が復旧しても、RECセッションを手動で復旧する必要が

あります。

Splitモード

RECが同期モードで等価性維持状態になっている場合で、被災や回線エラーによる回線パスが切断されたときの動作モードで

す。以下のどちらかの動作モードを選択できます。

表3.3 Splitモードの種類

Splitモード 説明

Automatic Split RECの実行中になんらかの原因で通信がエラーとなった場合に、RECのセッションを自動

的に切断してコピー元への更新処理を継続します。

Manual Split RECの実行中になんらかの原因で通信がエラーとなった場合に、RECのセッションを切断

する判断をオペレーターに委ねます。

可用性は低下しますが、コピー元とコピー先のデータに差分が生じることがないため、被

災時のデータロストを極小にできます。

3.2.2.6 初期コピースキップ機能を利用したRECによるバックアップ

初期コピースキップ機能は、回線容量不足のため初期コピーを実施できない場合に使用します。

-skipオプションを付けてacec start (同期型高速コピーの開始コマンド)を実行し、RECの同期処理をサスペンド状態にします。このとき、

コピー先ボリュームにデータはコピーされません。

[実行例]

> acec start -g RecEcGroup -skip

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >>

#

From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_lw=0/

size_high=0/size_low=0

#

To :BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >>

- 60 -

#

From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/

size_high=0/size_low=0

#

To :BoxID=303045383030304d3923232323234538393053323041232323234b4f343037303633393030332323/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 2

Failed : 0

RECのコピー状況は、acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で確認できます。

[実行例]

> acec query -g RecEcGroup

Copy Group Name : RecEcGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

--------- --- --------- ---------- ------------ ---------- ------------ ---- ----- -------

ET001/0x1 ==> ET002/0x1 0x4B(0x12) "EC Suspend" "Paired" 1048576 auto auto through

ET001/0x2 ==> ET002/0x2 0x4A(0x11) "EC Suspend" "Paired" 1048576 auto auto through

初期コピースキップ機能を使用してサスペンド状態にした後、コピー元のデータをテープへバックアップし、テープからコピー先にリス

トアします。

初期コピースキップ機能を使用して中断したRECは、-remainオプションを付けてacec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)を実

行することにより、RECを再開します。

[実行例]

> acec resume -g RecEcGroup -remain

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >>

Succeeded : 2

Failed : 0

3.2.2.7 初期コピースキップ機能利用環境でのリストア

初期コピースキップ機能を利用している環境でのリストア手順は、「3.2.2.4 RECによるリストア」を参照してください。

3.2.2.8 EC/RECにおけるコンカレントサスペンド機能の利用

コンカレントサスペンド機能とは、複数のECまたはRECセッションを同時にサスペンドするETERNUS ディスクアレイの機能です。本機

能により、複数の論理ボリュームにより構成されたデータベースなどのコピーが整合性のとれた状態で容易に採取できます。

コンカレントサスペンド機能は、-concurオプションを付けてacec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)を実行します。

運用手順は、「3.2.2.1 ECによるバックアップ」および「3.2.2.3 RECによるバックアップ」を参照してください。

- 61 -

注意

・ RECにおけるコンカレントサスペンド機能は、転送モードがstack以外の場合に実施可能です。

・ RECにおけるコンカレントサスペンド機能は、ETERNUS ディスクアレイが以下のどれかの場合、RECを行う両筺体とも「SAN経由

コピー制御機能で運用する装置登録」または「LAN経由コピー制御機能で運用する装置登録」で装置登録されている、かつ、

acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名がコピーペアのコピー元であるときに実施

可能です。

- ETERNUS DX80/DX80 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

- ETERNUS DX90/DX90 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

- ETERNUS DX400/DX400 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

- ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

- ETERNUS2000

- ETERNUS4000

- ETERNUS8000

・ RECにおけるコンカレントサスペンド機能は、ETERNUS ディスクアレイが以下のどれかの場合、RECを利用するETERNUS ディス

クアレイの1台がリモートETERNUS ディスクアレイとして装置登録されている場合でも実施可能です。

- ETERNUS DX80 S2 (ファームウェア版数がV10L30以降の場合)

- ETERNUS DX90 S2 (ファームウェア版数がV10L30以降の場合)

- ETERNUS DX400 S2 series (ファームウェア版数がV10L30以降の場合)

- ETERNUS DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L30以降の場合)

・ RECの転送モードがConsistencyモードでREC Diskバッファーを使用している場合は、REC Diskバッファーに未転送データがない

ことを確認してから、コンカレントサスペンドを実行してください。

REC Diskバッファーのデータ量は、acrecbuff stat (RECバッファーの状態表示コマンド)に-diskオプションを指定して実行したとき、

[DiskRate]欄で確認できます。

・ コンカレントサスペンドを同時に実施できるコピーペア数の上限は、845です。

コンカレントサスペンド機能のタイムアウト値の変更

データ量が多い場合や通信回線の状態が良好でない場合、サスペンドが完了せずにタイムアウトが発生することがあります。タイ

ムアウトが発生すると、以下のメッセージが出力されます。

[実行例]

> acec suspend -g EcGroup -concur

ccm5004 Operation failed. function=stxcec.SUSPEND.concur, message=STXC1300 ERROR Time out detected.

このメッセージが出力された場合は、コンカレントサスペンド機能のタイムアウト値を変更してください。

参照

タイムアウト値の変更方法は、「3.6.7 コンカレントサスペンド機能のタイムアウト値の変更」を参照してください。

3.2.2.9 EC/RECにおけるDestination Access Permission機能の利用

Destination Access Permission機能とは、同期型高速コピーの開始から中断までの間、コピー先論理ボリュームへのアクセス(参照と更

新)を抑止する機能です。

本機能を使用すると、コピー途中で不当な状態であるコピー先論理ボリュームを、誤って参照することを抑止できます。

- 62 -

図3.6 acec suspendコマンドを使用した場合の例

Destination Access Permission機能を設定する場合は、acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)に-daオプションを指定して実行

します。

acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)で同期処理を中断、またはacec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)で同

期処理を停止するまで、アクセス抑止は継続されます。

設定を変更する場合は、acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)で動作中の同期処理を停止してから、acec start (同期型高速

コピーの開始コマンド)を再実行してください。

なお、アクセスの抑止状況は、acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)に-daオプションを指定することで確認できます。

3.3 コピーセッションの管理

対象のETERNUS ディスクアレイに設定されているすべてのコピーセッションに対し、以下の作業を実施する方法を説明します。

・ 「3.3.1 コピーセッションの情報表示」

・ 「3.3.2 コピーセッションの強制停止」

・ 「3.3.3 RECセッションの強制サスペンド」

3.3.1 コピーセッションの情報表示

コピーセッションの情報表示は、accopy query (コピーセッション情報表示コマンド)で行います。

ETERNUS ディスクアレイ内に存在する、すべてのコピーセッション(RECセッションを含む)の情報を表示する場合

-typeオプションで"all"を指定します。

[実行例]

> accopy query -a ET001 -type all

ETERNUS ディスクアレイ内に存在する、すべてのコピーセッション(RECセッション以外)の情報を表示する場合

-typeオプションで"local"を指定します。

- 63 -

[実行例]

> accopy query -a ET001 -type local

ETERNUS ディスクアレイに存在する、すべてのRECセッションの情報を表示する場合

-typeオプションで"remote"を指定します。

[実行例]

> accopy query -a ET001 -type remote

ETERNUS ディスクアレイ間に存在する、すべてのRECセッションの情報を表示する場合

-saオプションおよび-taオプションで、RECセッションのコピー元およびコピー先に設定してあるETERNUS名を指定します。

[実行例]

> accopy query -a ET001 -sa ET001 -ta ET002

3.3.2 コピーセッションの強制停止

コピーセッションの強制停止は、accopy fcancel(コピーセッション強制停止コマンド)で行います。

ETERNUS ディスクアレイ内に存在する、すべてのコピーセッション(RECセッションを含む)を強制停止する場合

-typeオプションで"all"を指定します。

[実行例]

> accopy fcancel -a ET001 -type all

ETERNUS ディスクアレイ内に存在する、すべてのコピーセッション(RECセッション以外)を強制停止する場合

-typeオプションで"local"を指定します。

[実行例]

> accopy fcancel -a ET001 -type local

ETERNUS ディスクアレイに存在する、すべてのRECセッションを強制停止する場合

-typeオプションで"remote"を指定します。

[実行例]

> accopy fcancel -a ET001 -type remote

ETERNUS ディスクアレイ間に存在する、すべてのRECセッションを強制停止する場合

-saオプションおよび-taオプションで、RECセッションのコピー元およびコピー先に設定してあるETERNUS名を指定します。

[実行例]

> accopy fcancel -a ET001 -sa ET001 -ta ET002

単一のコピーセッションを強制停止する場合

-sオプションおよび-tオプションで、コピー元ボリュームおよびコピー先ボリュームを指定します。

[実行例]

- 64 -

> accopy fcancel -a ET001 -s ET001/0x1 -t ET001/0x2

単一の更新量測定用セッションを強制停止する場合

-vオプションでコピー元ボリュームを指定します。同時に、-estimateオプションも指定します。

[実行例]

> accopy fcancel -a ET001 -v ET001/0x1 -estimate

複数のコピーセッションを強制停止する場合

-stdinオプションで、強制停止するコピーセッションの情報が記載されたTSV(Tab Separated Value)形式のファイルを指定します。

[実行例]

> accopy fcancel -a ET001 -stdin < SESSIONS.txt

注意

以下の方法で起動した更新量測定セッションは、ETERNUS Web GUIまたはETERNUS CLIを利用して停止してください。

・ SAN経由コピー制御機能による運用の場合

- LAN経由コピー制御機能で起動したとき

- ETERNUS Web GUIで起動したとき

- ETERNUS CLIで起動したとき

・ LAN経由コピー制御機能による運用の場合

- SAN経由コピー制御機能で起動したとき

3.3.3 RECセッションの強制サスペンド

RECセッションの強制サスペンドは、accopy fsuspend(コピーセッション強制サスペンドコマンド)で行います。

ETERNUS ディスクアレイ内に存在する、すべてのRECセッションを強制サスペンドする場合

[実行例]

> accopy fsuspend -a ET001

ETERNUS ディスクアレイ間に存在する、すべてのRECセッションを強制サスペンドする場合

-saオプションおよび-taオプションで、RECセッションのコピー元およびコピー先に設定してあるETERNUS名を指定します。

[実行例]

> accopy fsuspend -a ET001 -sa ET001 -ta ET002

単一のRECセッションを強制サスペンドする場合

-sオプションおよび-tオプションで、コピー元ボリュームおよびコピー先ボリュームを指定します。

[実行例]

> accopy fsuspend -a ET001 -s ET001/0x1 -t ET002/0x1

- 65 -

複数のRECセッションを強制サスペンドする場合

-stdinオプションで、強制停止するコピーセッションの情報が記載されたTSV(Tab Separated Value)形式のファイルを指定します。

[実行例]

> accopy fsuspend -a ET001 -stdin < SESSIONS.txt

3.4 テープへのバックアップについて

バックアップサーバに接続したテープ装置に、ボリュームのデータをバックアップします。

AdvancedCopy Manager CCMは、バックアップサーバから参照できるボリュームのパーティションに、バックアップするデータをコピーし

ます。その後、テープのバックアップソフトウェアを利用して、パーティションにコピーしたデータをテープライブラリにバックアップしま

す。

図3.7 テープライブラリへのバックアップ概要

3.4.1 LU to PartitionAdvancedCopy Manager CCMは、ディスクのボリュームをコピーするときに、コピー元のボリュームのエクステント開始位置、エクステン

トサイズ、およびコピー先のボリュームのエクステント開始位置を指定することで、ボリュームの内容をパーティションにバックアップできます。

AdvancedCopy Manager CCMでは、この機能を“LU to Partition”と呼びます。

- 66 -

図3.8 ボリュームをパーティションにコピー

注意

本機能は、コピー先ボリュームのデータをテープなどの二次媒体にバックアップする場合にだけ使用できます。

ディスクからディスクにコピーする場合は、本機能を使用しないでください。

コピーペアの追加

LU to Partitionを使用するには、エクステント開始位置を指定して、コピーペアを追加する必要があります。

コピーペアとは、コピー元およびコピー先の論理ボリュームを定義した文字列です。

図3.9 コピーペアの形式

・ (1) コピー元のETERNUS名

・ (2) コピー元の論理ボリューム番号 (注)

・ (3) コピー元ボリュームのエクステント開始位置(ブロック単位) (注)

・ (4) コピー元ボリュームのエクステントサイズ(ブロック数) (注)

・ (5) コピー先のETERNUS名

・ (6) コピー先の論理ボリューム番号 (注)

・ (7) コピー先ボリュームのエクステント開始位置(ブロック単位) (注)

注: "0x"で始まる16進数を指定してください。(例: 0x1、0x0001)

以下の手順に従って、コピーペアを追加してください。

1. コピー元のエクステントサイズの算出

コピーペアに追加するコピー元のエクステントサイズを算出します。

1. バックアップサーバでacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行し、コピー元の論理ボリューム番号(LV No)と論

理ボリュームのサイズ(LV Size)を確認します。

[実行例]

> acinq lv -a ET001

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt

------ ------- ------- ------- ----- -------

0x0000 128M Open 0 -

0x0001 128M Open 0 -

0x0002 128M Open 0 -

- 67 -

0x0003 128M Open 0 -

0x0004 128M Open 0 -

0x0005 128M Open 0 -

0x0006 128M Open 0 -

0x0007 128M Open 0 -

0x0008 1024M Open 0 -

0x0009 1024M Open 0 -

0x000A 1024M Open 0 -

0x000B 1024M Open 0 -

0x000C 1024M Open 0 -

0x000D 1024M Open 0 -

0x000E 1024M Open 0 -

0x000F 1024M Open 0 -

2. 以下の計算式を使って、論理ボリュームのサイズ(メガバイト単位)から、エクステントサイズ(ブロック数)を算出します。

エクステントサイズ(ブロック数) = 論理ボリュームのサイズ(メガバイト単位)×1024×1024/512

参考

コピー元の論理ボリューム番号がわからない場合

- Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合

1. 業務サーバでacgetvolinfo (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行し、コピー元の論理ボリューム番号(LV No)とエクステントサイズ(Size)を確認します。

[実行例]

[Solarisの場合]

# acgetvolinfo /dev/rdsk/c4t0d10s2

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x001,0x0,0x40000

[Linuxの場合]

# acgetvolinfo /dev/sdo

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x001,0x0,0x40000

[HP-UXの場合]

# acgetvolinfo /dev/rdsk/c1t0d20

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x001,0x0,0x40000

[AIXの場合]

# acgetvolinfo /dev/hdisk10

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x001,0x0,0x40000

2. 以下の計算式を使って、論理ボリュームのエクステントサイズ(ブロック単位)から、論理ボリュームのサイズ(バイト単位

またはメガバイト単位)を算出します。

論理ボリュームのサイズ(バイト単位) = エクステントサイズ(ブロック単位)×512

論理ボリュームのサイズ(メガバイト単位) = エクステントサイズ(ブロック単位)×512/(1024×

1024)

- 68 -

- Windowsの場合

1. 業務サーバでacgetvolinfo (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行し、コピー元の論理ボリューム番号(LV No)を確認します。

[実行例]

C:\> acgetvolinfo F:

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x001,0x80,0x20000

2. バックアップサーバでacinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行し、論理ボリュームのサイズを確認します。

2. パーティションの作成

コピー先のボリュームに、パーティションを作成します。

パーティションのサイズは、コピー元の論理ボリュームのサイズより大きくする必要があります。コピー元の論理ボリュームに128MBを加えたサイズを目安として、パーティションを作成してください。

注意

メガバイトの単位

ここでは、メガバイトの単位を、1024×1024バイトとして定義しています。

Linuxでは、メガバイトの単位が1000×1000バイトとして計算されるため、パーティションを作成するときに注意してください。

ポイント

パーティションの作成

- Windowsの場合

ドライブ文字を付けてパーティションを作成してください。

- Solarisの場合

VTOCラベルを含めないようにパーティションを作成してください。

3. コピー先論理ボリュームの情報確認

バックアップサーバでacgetvolinfo (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行し、コピーペアに追加するコピー先の論理ボリュー

ム番号(LV No)、エクステント開始位置(Address)、およびエクステントサイズ(Size)を確認します。

ポイント

コピー先パーティションのエクステントサイズが、コピー元ボリュームのエクステントサイズより大きいことを確認してください。

[実行例]

- [Solarisの場合]

# acgetvolinfo /dev/dsk/c0t0d0s3

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x008,0x0100000,0x140cc3

- [Linuxの場合]

- 69 -

# acgetvolinfo /dev/sda1

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x008,0x0100000,0x140cc3

- [Windowsの場合]

C:\> acgetvolinfo X:

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x008,0x0100000,0x140cc3

Windowsの場合は、mountvolコマンドでパーティションをアンマウントしてください。

[実行例]

C:\> mountvol X: /p

注意

AdvancedCopy Manager CCMの運用中は、コピー先ボリュームのパーティションをマウントしないでください。

4. コピーペアを追加

acpair add (コピーペアの追加コマンド)で、コピーグループにコピーペアを追加します。

コピー元ボリュームに以下の値を指定して、コピーペアを作成してください。

- コピー元ボリュームに指定する値

- エクステント開始位置: 0x0

- エクステントサイズ: 手順1で算出した、論理ボリュームのエクステントサイズ

- コピー先ボリュームに指定する値

- エクステント開始位置: 手順3で確認した、論理ボリュームのエクステント開始位置

コピーグループを追加するときの実行例を、以下に示します。

- OPC、QuickOPC、EC、RECの場合

図3.10 コピーペアの追加(OPC、QuickOPC、EC、RECの場合)

[実行例]

> acpair add -g GRP1 -p ET001/0x25[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x29[addr=0x10000]

Successful completion.

- 70 -

> acpair add -g GRP1 -p ET001/0x26[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x30[addr=0x10000]

Successful completion.

> acpair add -g GRP1 -p ET001/0x27[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x30[addr=0x30000]

Successful completion.

> acpair add -g GRP1 -p ET001/0x28[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x30[addr=0x50000]

Successful completion.

- SnapOPCPの場合

図3.11 コピーペアの追加(SnapOPCPの場合)

[実行例]

> acpair add -g GRP2 -p ET001/0x31[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x32[addr=0x10000]

Successful completion.

> acpair add -g GRP2 -p ET001/0x31[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x33[addr=0x10000]

Successful completion.

> acpair add -g GRP2 -p ET001/0x31[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x34[addr=0x10000]

Successful completion.

注意

SnapOPC+では、1つのボリューム(SDV)に複数のセッションを作成できません。

1つのボリュームごとに1つのパーティションを作成して、コピーペアを登録してください。

5. 追加したコピーペアの確認

追加したコピーペアの論理ボリューム番号を確認します。

acgroup detail (コピーグループの詳細表示コマンド)でETERNUS ディスクアレイの情報を表示し、指定した論理ボリューム番号

でコピーペアが追加されていることを確認してください。

[実行例]

> acgroup detail -g GRP1

Copy Group Name : GRP1

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

- 71 -

Pair

---------------------

ET001/0x25[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x29[addr=0x10000]

ET001/0x26[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x30[addr=0x10000]

ET001/0x27[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x30[addr=0x30000]

ET001/0x28[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x30[addr=0x50000]

3.4.2 テープへのバックアップ

3.4.2.1 バックアップの概要

AdvancedCopy Manager CCMでボリュームをテープライブラリにバックアップする場合は、LU to Partitionを使用します。

コピー元ボリュームの内容を、バックアップサーバから参照できるパーティションにコピーして、テープのバックアップソフトウェアでテー

プライブラリにバックアップします。

図3.12 テープへのバックアップ概要

バックアップデータをテープライブラリで管理するためには、RAWコピーできる機能をもったテープのバックアップソフトウェアが必要で

す。ETERNUS テープライブラリを操作するソフトウェア(ETERNUS SF TSMなど)を用意してください。

テープへのバックアップ方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。

3.4.2.2 バックアップの手順

業務ボリュームのデータをテープにバックアップするまでの流れを、以下に示します。

図3.13 テープへのバックアップ

以下の手順で、業務ボリュームのデータをテープにバックアップしてください。

- 72 -

1. アドバンスト・コピーの実行

業務ボリュームの内容を、バックアップボリュームのパーティションにアドバンスト・コピーを実行することでバックアップします。

実行手順は、「3.2 アドバンスト・コピーの実行」の各コピーの種類を参照してください。

2. 同期型高速コピーの一時中断(ECまたはRECだけ)

同期型高速コピーを一時中断します。

- ECによるバックアップ、またはRECによるバックアップの転送モードが同期モードの場合

acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)で同期型高速コピーを一時中断します。

[実行例]

> acec suspend -g group01

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Suspended >>

Succeeded : 1

Failed : 0

- RECによるバックアップの転送モードがStackモードまたはConsistencyモードの場合

1. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)に-forceオプションを指定して、RECを強制的に一時中断しま

す。

[実行例]

> acec suspend -g group01 -force

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/25 00:00:00 - << EC Suspended >>

Succeeded : 1

Failed : 0

2. acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)で、RECの転送モードをThroughモードに変更します。

[実行例]

> acec change -g group01 -transfer through

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/25 00:01:00 - << EC Change >>

Succeeded : 1

Failed : 0

3. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)でRECを再開します。

[実行例]

> acec resume -g group01

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/25 00:02:00 - << EC Resumed >>

Succeeded : 1

Failed : 0

4. acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で、RECが等価性維持状態になっていることを確認します。

[実行例]

- 73 -

> acec query -g group01

Copy Group Name : group01

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status

Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

------------------------------- --- ----------------------- ---------- --------------

---------- ------------ ---- ----- -------

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000] ==> ET002/0x3[addr=0x10000] 0x49(0x10) "EC Executing"

"Paired" 1048576 auto ---- through

5. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)でRECを一時中断します。

[実行例]

> acec suspend -g group01

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/25 00:10:00 - << EC Suspended >>

Succeeded : 1

Failed : 0

3. テープへのバックアップ

コピー先ボリュームのパーティションに作成したデータを、バックアップのソフトウェアを使用してテープにバックアップします。

テープへのバックアップ方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。

4. 同期型高速コピーの再開(ECまたはRECだけ)

同期型高速コピーを再開します。

- ECによるバックアップ、またはRECによるバックアップの転送モードが同期モードの場合

acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)で同期型高速コピーを再開します。

[実行例]

> acec resume -g group01

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >>

Succeeded : 1

Failed : 0

- RECによるバックアップの転送モードがStackモードまたはConsistencyモードの場合

1. acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)で、転送モードを元のモード(StackモードまたはConsistencyモード)に変更します。

Stackモードに変更する場合

[実行例]

> acec change -g group01 -transfer stack

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/25 07:00:00 - << EC Change >>

- 74 -

Succeeded : 1

Failed : 0

Consistencyモードに変更する場合

[実行例]

> acec change -g group01 -transfer consist

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/25 07:00:00 - << EC Change >>

Succeeded : 1

Failed : 0

2. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)で同期型高速コピーを再開します。

[実行例]

> acec resume -g group01

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET002/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >>

Succeeded : 1

Failed : 0

3.4.3 テープからのリストア

OPC、QuickOPC、EC、RECの場合に、テープから業務ボリュームのデータをリストアするときは、次の方法で行います。

この方法を「バックアップボリュームを利用したリストア」と呼びます。

詳細は、「3.4.3.1 バックアップボリュームを利用したリストア」を参照してください。

図3.14 テープからのリストア(バックアップボリュームを利用したリストア)

SnapOPC+の場合に、テープから業務ボリュームのデータをリストアするときは、次の方法で行います。

この方法を「新規ボリュームを利用したリストア」と呼びます。

コピーの種類に関わらず、バックアップで使用したバックアップボリュームを使用しない場合も、この方法を実行できます。

詳細は、「3.4.3.2 新規ボリュームを利用したリストア」を参照してください。

- 75 -

図3.15 テープからのリストア(新規ボリュームを利用したリストア)

3.4.3.1 バックアップボリュームを利用したリストア

バックアップボリュームを利用したリストアは、以下の手順で行います。

注意

バックアップボリュームの内容は、テープの内容で上書きされます。

バックアップボリュームのデータを保持する場合は、「3.4.3.2 新規ボリュームを利用したリストア」でリストアを実行してください。

1. 同期型高速コピーの停止(ECまたはRECだけ)

acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)に-pオプションと-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止します。

[実行例]

> acec cancel -g group01 -p ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] -force

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>

Succeeded : 1

Failed : 0

2. テープからのリストア

バックアップボリュームのパーティションに、テープにバックアップしたデータをリストアします。

テープからのリストア方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。

3. アドバンスト・コピーの実行

バックアップボリュームのパーティションの内容を、業務ボリュームにリストアします。

実行手順は、「3.2 アドバンスト・コピーの実行」の各コピーの種類を参照してください。

3.4.3.2 新規ボリュームを利用したリストア

新規ボリュームを利用したリストアは、以下の手順で行います。

- 76 -

1. コピーグループの作成

業務ボリュームと新規ボリュームのパーティションでアドバンスト・コピーを行うために、acgroup create (コピーグループの作成コマ

ンド)で、新しくコピーグループを作成します。コピーの種類には、OPCを指定してください。

[実行例]

> acgroup create -g group02 -type OPC -a ET001

Successful completion.

2. コピーペアの追加

コピー元に業務ボリューム、コピー先に新規ボリュームのパーティションを指定して、コピーペアを追加します。

コピーペアを追加する手順は、「コピーペアの追加」を参照してください。

[実行例]

> acpair add -g group02 -p ET001/0x25[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x34[addr=0x10000]

Successful completion.

3. アドバンスト・コピーの停止

業務ボリュームにデータをリストアするため、業務ボリュームからバックアップボリュームへのアドバンスト・コピーを停止します。

- OPCまたはQuickOPCの場合

acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)で、コピーの状況を確認します。

セッションおよびTracking(QuickOPCの場合だけ)が停止していない場合は、acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停

止コマンド)に-pオプションを指定して、物理コピーとTracking(QuickOPCの場合だけ)を停止してください。

[実行例]

> acopc query -g group01

Copy Group Name : group01

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

------------------------------- --- ----------------------- ---- --------------- ----------

------------

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000] ==> ET001/0x3[addr=0x10000] 0x21 "OPC Executing"

"Copying" 0

> acopc cancel -g group01 -p ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000]

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >>

Succeeded : 1

Failed : 0

注意

逆方向のコピーを行う運用の場合は、逆方向のアドバンスト・コピーの状況も確認してください。

- SnapOPC+の場合

acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)で、コピーの状況を確認します。

セッションが停止していない場合は、acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)に-forceオプションを指定して、コピー

を停止してください。

[実行例]

- 77 -

> acsnap query -g group01

Copy Group Name : group01

Copy Group Type : SnapOPCP

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID Snap Status

Gen Date Copied Block

----------------------------- --- --------------------------------- ----

------------------------- --- -------- ------------

ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x34[addr=0x0,size=0x01000] 0x23 "Copy On

Write(Active)" 3 10minute 1048576

ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x33[addr=0x0,size=0x01000] 0x22 "Copy On

Write(Inactive)" 2 3hour 1048576

ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> ET001/0x32[addr=0x0,size=0x01000] 0x21 "Copy On

Write(Inactive)" 1 1day 1048576

> acsnap cancel -g group01 -force

ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x32[addr=0x0,size=0x01000]

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>

ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x33[addr=0x0,size=0x01000]

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>

ET001/0x31[addr=0x0,size=0x0]:ET001/0x34[addr=0x0,size=0x01000]

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>

Succeeded : 3

Failed : 0

注意

逆方向のコピーを行う運用の場合は、逆方向のアドバンスト・コピーの状況も確認してください。

- ECまたはRECの場合

acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)に-pオプションと-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止しま

す。

[実行例]

> acec cancel -g group01 -p ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] -force

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>

Succeeded : 1

Failed : 0

4. テープからのリストア

新規ボリュームのパーティションに、テープにバックアップしたデータをリストアします。

テープからのリストア方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。

5. アドバンスト・コピーの実行

新規ボリュームのパーティションの内容を業務ボリュームにリストアします。

実行手順は、「3.2.1.2 OPC利用環境でのリストア」を参照してください。

[実行例]

- 78 -

> acopc start -g group02 -p ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000] -r

ET001/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:ET001/0x3[addr=0x10000]

# DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/

Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/

Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 1

Failed : 0

注意

新規ボリュームから業務ボリュームに物理コピーが完了(OPCのセッションが切断)するまで、業務ボリュームからバックアップボ

リュームへのコピーは保証されません。

物理コピーが完了するまで、業務ボリュームからバックアップボリュームへのコピーを実行しないでください。

3.5 環境設定ファイルの退避方法

AdvancedCopy Manager CCMで定義ファイルをバックアップ/リストアする場合は、手動で操作する必要があります。

AdvancedCopy Manager CCMの処理を停止してから、それぞれの処理を行ってください。

AdvancedCopy Manager CCMだけをインストールしてAdvancedCopy Manager CCMを利用している場合は、環境設定ファイルを退避

した後、「3.8 ライセンス管理データベースの退避方法」を参照して、ライセンス管理データベースも退避してください。

ETERNUS SF ManagerをインストールしてAdvancedCopy Manager CCMを利用している場合は、環境設定ファイルを退避した後、「3.9ETERNUS SF Managerデータベースの退避方法」を参照してETERNUS SF Managerのデータベースも退避してください。

3.5.1 環境設定ファイルのバックアップ

環境設定ファイルをバックアップします。

クラスタ運用でない場合

以下のファイルを、任意のディレクトリにコピーしてください。

・ Windowsの場合

ファイル名 備考

・ $ENV_DIR\CCM\etc\db\eternus.xml

・ $ENV_DIR\CCM\etc\db\cgディレクトリ配下のすべてのファイル

・ $ENV_DIR\CCM\etc\prop\user.properties

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxc.alias

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxc_ext.alias

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxcvolinf

ファイルが存在する場合だけ。

・ $TMP_DIR\CCM\var\micc\database\DeviceRegList.xml

$ENV_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

$TMP_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」です。

- 79 -

・ Solaris/Linuxの場合

ファイル名 備考

・ /etc/opt/FJSVccm/db/eternus.xml

・ /etc/opt/FJSVccm/db/cgディレクトリ配下のすべてのファイル

・ /etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf

ファイルが存在する場合だけ。

・ /var/opt/FJSVccm/micc/database/DeviceRegList.xml

クラスタ運用の場合

以下のファイルを、任意のディレクトリにコピーしてください。

・ Windowsの場合

ファイル名 備考

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\db\eternus.xml

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\db\cgディレクトリ配下のすべての

ファイル

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\prop\user.properties

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxc.alias

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxc_ext.alias

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxcvolinf

ファイルが存在する場合だけ。

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP \ var \ micc \ database\DeviceRegList.xml

・ $INS_DIR\micc\sys\.install.sys

・ $INS_DIR\bin\.stxc_install.sys

・ $INS_DIR\sys\sys.properties

・ $INS_DIR\noncluster\micc\sys\.install.sys

・ $INS_DIR\noncluster\bin\.stxc_install.sys

・ $INS_DIR\noncluster\sys\sys.properties

「3.5.2 環境設定ファイルのリストア」および

「3.7 クラスタ環境の変更」では、リストアし

ないでください。

$SHARE_DLは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのドライブレターです。

$SHARE_TOPは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクの「環境設定ディレクトリ」および「作業用ディレク

トリ」が格納されているディレクトリです。

$INS_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

・ Solaris/Linuxの場合

ファイル名 備考

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/db/eternus.xml

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/db/cgディレクトリ配下のすべてのファ

イル

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias

ファイルが存在する場合だけ。

- 80 -

ファイル名 備考

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf

・ $SHARE_MNT/var/opt/FJSVccm/micc/database/DeviceRegList.xml

・ /opt/FJSVccm/micc/sys/.install.sys

・ /opt/FJSVccm/bin/.stxc_install.sys

・ /opt/FJSVccm/sys/sys.properties

・ /opt/FJSVccm/noncluster/micc/sys/.install.sys

・ /opt/FJSVccm/noncluster/bin/.stxc_install.sys

・ /opt/FJSVccm/noncluster/sys/sys.properties

「3.5.2 環境設定ファイルのリストア」およ

び「3.7 クラスタ環境の変更」では、リスト

アしないでください。

$SHARE_MNTは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

これで、環境設定ファイルのバックアップは完了です。

3.5.2 環境設定ファイルのリストア

「3.5.1 環境設定ファイルのバックアップ」でバックアップした環境設定ファイルをリストアします。

クラスタ運用でない場合

以下の手順に従って、環境設定ファイルをリストアしてください。

1. 以下のファイルを削除します。

- Windowsの場合

ファイル名 備考

・ $ENV_DIR\CCM\etc\db\cgディレクトリ配下のすべてのファイル

・ $ENV_DIR\CCM\etc\prop\user.properties

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxc.alias

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxc_ext.alias

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxcvolinf

ファイルが存在する場合だ

け。

$ENV_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

- Solaris/Linuxの場合

ファイル名 備考

・ /etc/opt/FJSVccm/db/cgディレクトリ配下のすべてのファイル

・ /etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf

ファイルが存在する場合だ

け。

2. 「3.5.1 環境設定ファイルのバックアップ」でバックアップしたファイルを、以下のファイルおよびディレクトリにコピーします。

- Windowsの場合

- 81 -

ファイル名 備考

・ $ENV_DIR\CCM\etc\db\eternus.xml

・ $ENV_DIR\CCM\etc\db\cgディレクトリ配下のすべてのファイル

・ $ENV_DIR\CCM\etc\prop\user.properties

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxc.alias

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxc_ext.alias

・ $ENV_DIR\CCM\etc\stxcvolinf

バックアップしていた場合

だけ。

・ $TMP_DIR\CCM\var\micc\database\DeviceRegList.xml

$ENV_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

$TMP_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」です。

- Solaris/Linuxの場合

ファイル名 備考

・ /etc/opt/FJSVccm/db/eternus.xml

・ /etc/opt/FJSVccm/db/cgディレクトリ配下のすべてのファイル

・ /etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias

・ /etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf

バックアップしていた場合

だけ。

・ /var/opt/FJSVccm/micc/database/DeviceRegList.xml

これで、環境設定ファイルのリストアは完了です。

クラスタ運用の場合

以下の手順に従って、環境設定ファイルをリストアしてください。

1. 以下のファイルを削除します。

- Windowsの場合

ファイル名 備考

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\db\cgディレクトリ配下のすべてのファ

イル

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\prop\user.properties

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxc.alias

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxc_ext.alias

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxcvolinf

ファイルが存在する場合だ

け。

$SHARE_DLは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのドライブレターです。

$SHARE_TOPは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクの「環境設定ディレクトリ」および「作業用

ディレクトリ」が格納されているディレクトリです。

- Solaris/Linuxの場合

ファイル名 備考

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/db/cgディレクトリ配下のすべてのファイ

- 82 -

ファイル名 備考

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf

ファイルが存在する場合だ

け。

$SHARE_MNTは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

2. 「3.5.1 環境設定ファイルのバックアップ」でバックアップしたファイルを、以下のファイルおよびディレクトリにコピーします。

- Windowsの場合

ファイル名 備考

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\db\eternus.xml

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\db\cgディレクトリ配下のすべてのファ

イル

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\prop\user.properties

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxc.alias

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxc_ext.alias

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\stxcvolinf

バックアップしていた場合

だけ。

・ $SHARE_DL:$SHARE_TOP\var\micc\database\DeviceRegList.xml

$SHARE_DLは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのドライブレターです。

$SHARE_TOPは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクの「環境設定ディレクトリ」および「作業用

ディレクトリ」が格納されているディレクトリです。

- Solaris/Linuxの場合

ファイル名 備考

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/db/eternus.xml

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/db/cgディレクトリ配下のすべてのファイ

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc.alias

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxc_ext.alias

・ $SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/accc/etc/stxcvolinf

バックアップしていた場合

だけ。

・ $SHARE_MNT/var/opt/FJSVccm/micc/database/DeviceRegList.xml

$SHARE_MNTは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

これで、環境設定ファイルのリストアは完了です。

3.6 構成・設定の変更

AdvancedCopy Manager CCMの構成や設定を変更する場合の手順について説明します。

- 83 -

3.6.1 ETERNUS ディスクアレイの追加登録

AdvancedCopy Manager CCMに、ETERNUS ディスクアレイの情報を追加で登録します。

「2.4 ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照し、手順に従ってETERNUS ディスクアレイを登録してください。

3.6.2 ETERNUS ディスクアレイの登録情報の変更

AdvancedCopy Manager CCMに設定されているETERNUS ディスクアレイの登録情報を変更します。

以下の項目が、ETERNUS ディスクアレイの登録情報です。

・ ETERNUS名

・ アクセスボリューム

・ Box ID

・ IPアドレス

・ ユーザー

・ パスワード

リモートETERNUS ディスクアレイの登録情報は以下のとおりです。

・ ETERNUS名

・ Box ID

ETERNUS名またはアクセスボリュームを変更する場合

acarray change (ETERNUS ディスクアレイのETERNUS名およびアクセスボリュームの変更コマンド)で、任意の情報に変更してくださ

い。

アクセスボリューム自動設定機能でアクセスボリュームを変更する場合

acarray pathscan (アクセスボリュームの自動設定コマンド)で、アクセスボリュームを変更してください。

ETERNUS名およびアクセスボリューム以外の情報を変更する場合

ETERNUS名およびアクセスボリューム以外の情報を変更する場合は、以下の手順に従って変更してください。

1. ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除

acarray remove (ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)で、ETERNUS ディスクアレイを削除します。

2. ETERNUS ディスクアレイの装置情報の変更【装置情報を変更する場合だけ】

3. ETERNUS ディスクアレイの再登録

削除したETERNUS ディスクアレイを、任意の情報で再登録します。

「2.4 ETERNUS ディスクアレイの登録」を参照し、手順に従ってETERNUS ディスクアレイを登録してください。

注意

ETERNUS名およびアクセスボリューム以外の情報を変更する場合は、手順1を実施したあとに、ETERNUSディスクアレイの装置情報

の変更を行ってください。

3.6.3 ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除

AdvancedCopy Manager CCMに設定されているETERNUS ディスクアレイの登録情報を削除します。

以下の手順に従って、ETERNUS ディスクアレイの登録情報を削除してください。

- 84 -

1. コピーグループの削除

削除するETERNUS ディスクアレイが設定されているコピーグループを、すべて削除します。

「3.6.6 コピーグループの削除」を参照し、コピーグループを削除してください。

2. ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除

acarray remove (ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)で、ETERNUS ディスクアレイを削除します。

3.6.4 コピーグループの追加

AdvancedCopy Manager CCMに設定するコピーグループを追加します。

追加する手順は、「2.5 コピーグループの作成」と同じです。

3.6.5 コピーグループの構成の変更

AdvancedCopy Manager CCMに設定されているコピーペアを追加/削除して、コピーグループの構成を変更します。

以下の手順に従って、コピーグループの構成を変更してください。

コピーペアの追加

AdvancedCopy Manager CCMに設定されているETERNUS ディスクアレイのコピーペアを追加します。

「2.6 コピーペアの追加」を参照し、コピーペアを追加してください。

コピーペアの削除

AdvancedCopy Manager CCMに設定されているETERNUS ディスクアレイのコピーペアを削除します。

以下の手順に従って、コピーペアを削除してください。

1. アドバンスト・コピーの停止

以下のどれかのコマンドをアドバンスト・コピーの種類に応じて使用し、削除するコピーペアが実行しているアドバンスト・コピーを

すべて停止してください。

- acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマンド)

- acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)

- acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)

2. コピーペアの状態確認

以下のどれかのコマンドをアドバンスト・コピーの種類に応じて使用し、削除するコピーペアのアドバンスト・コピーがすべて停止

していることを確認してください。

- acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)

- acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)

- acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)

3. コピーペアの削除

acpair remove (コピーペアの削除コマンド)で、コピーペアを削除します。

参考

コピーペアを誤って削除した場合

コピーペアを誤って削除した場合は、以下のどちらかを行ってください。

- ETERNUS Web GUIで、コピーペアのアドバンスト・コピーを停止する

- 85 -

- 同じコピーペアを再度追加した後に、アドバンスト・コピーを停止する

3.6.6 コピーグループの削除

AdvancedCopy Manager CCMに設定されているコピーグループを削除します。

なお、削除するコピーグループに含まれるコピーペアも、コピーグループと共に削除されます。

以下の手順に従って、コピーグループを削除してください。

1. アドバンスト・コピーの停止

以下のどれかのコマンドをアドバンスト・コピーの種類に応じて使用し、削除するコピーグループが実行しているアドバンスト・コ

ピーをすべて停止してください。

- acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマンド)

- acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)

- acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)

2. コピーグループの状態確認

以下のどれかのコマンドをアドバンスト・コピーの種類に応じて使用し、削除するコピーグループのアドバンスト・コピーがすべて

停止していることを確認してください。

- acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)

- acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)

- acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)

3. コピーグループの削除

acgroup remove (コピーグループの削除コマンド)で、コピーグループを削除します。

参考

コピーグループを誤って削除した場合

コピーグループを誤って削除した場合は、以下のどちらかを行ってください。

- ETERNUS Web GUIで、削除したコピーグループに登録していたコピーペアのアドバンスト・コピーを停止する

- コピーグループを再作成して同じコピーペアを追加した後に、アドバンスト・コピーを停止する

3.6.7 コンカレントサスペンド機能のタイムアウト値の変更

コンカレントサスペンド機能のタイムアウト値を設定・変更する方法を説明します。

設定ファイルの格納場所

コンカレントサスペンド機能のタイムアウト値は、以下のファイルに定義する必要があります。

- クラスタ運用でない場合

OS 設定ファイル

Windows $INS_DIR\etc\prop\user.properties

SolarisLinux

/etc/opt/FJSVccm/prop/user.properties

$INS_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

- 86 -

- クラスタ運用の場合

OS 設定ファイル

Windows $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\prop\user.properties

SolarisLinux

$SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm/user.properties

$SHARE_DLは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのドライブレターです。

$SHARE_TOPは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクの「環境設定ディレクトリ」および「作業用ディ

レクトリ」が格納されているディレクトリです。

$SHARE_MNTは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

一度もタイムアウト値を設定していない場合は、上記ファイルが存在しないため、ファイルの作成が必要です。

タイムアウト値の設定方法

上記ファイルにタイムアウト値を記述します。

項目名 説明

concur.timeout コンカレントサスペンドのタイムアウト待ち時間(秒)を、1~86400の数値で指定します。デ

フォルトは60(秒)です。

タイムアウト値を300秒に設定するには、user.propertiesファイルの内容を以下のように記述します。

concur.timeout=300

3.6.8 ユーザーアカウントの追加

AdvancedCopy Manager CCMの利用ユーザーを追加します。追加手順は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「CCM利用ユーザーの作

成」を参照してください。

3.7 クラスタ環境の変更

クラスタ運用を開始・停止する場合の手順について説明します。

3.7.1 クラスタ運用の開始

クラスタ運用していないときに、クラスタ運用を開始する場合の手順を記載します。

1. 「クラスタ運用でない場合」の手順に従って、環境設定ファイルをバックアップします。

2. 「クラスタ運用の場合」の手順に従って、バックアップした環境設定ファイルをリストアします。

3. バックアップ前とリストア後でアクセスボリュームのパスが異なる場合は、以下の手順を実施します。

1. acarray remove (ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)で、ETERNUS ディスクアレイの登録情報を一旦削

除します。

2. acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)で、ETERNUS ディスクアレイを登録します。

- 87 -

3.7.2 クラスタ運用の停止

クラスタ運用しているときに、クラスタ運用を停止する場合の手順を記載します。

1. 「クラスタ運用の場合」の手順に従って、環境設定ファイルをバックアップします。

2. 「クラスタ運用でない場合」の手順に従って、バックアップした環境設定ファイルをリストアします。

3. バックアップ前とリストア後でアクセスボリュームのパスが異なる場合は、以下の手順を実施します。

1. acarray remove (ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)で、ETERNUS ディスクアレイの登録情報を一旦削

除します。

2. acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)で、ETERNUS ディスクアレイを登録します。

ポイント

クラスタ運用を停止しても、リストアした環境設定ファイルを使用して、AdvancedCopy Manager CCMの運用を継続できます。

3.8 ライセンス管理データベースの退避方法

ライセンス管理データベースの退避方法を説明します。

ETERNUS SF ManagerをインストールしてAdvancedCopy Manager CCMを利用している場合は、「3.9 ETERNUS SF Managerデータ

ベースの退避方法」を参照して、ETERNUS SF Managerのデータベースを退避してください。

参考

手順内の表記について

ディレクトリ名 説明

$BAK_DIR バックアップ先のディレクトリ

$INS_DIR AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」

3.8.1 ライセンス管理データベースのバックアップ

ライセンス管理データベースをバックアップします。

クラスタ運用の場合は、プライマリノードで実施してください。また、共有ディスクがマウントされていない場合は、マウントしてからバック

アップを実施してください。

・ Windowsの場合

1. エクスプローラなどで、以下のバックアップ用ディレクトリを作成します。

- $BAK_DIR\LM

2. 以下のコマンドを実行します。fileName に指定したファイル名で、バックアップデータが作成されます。

$INS_DIR\LM\bin\esflm backup $BAK_DIR\LM\fileName

・ Solaris/Linuxの場合

1. バックアップ用ディレクトリを作成します。

mkdir -p $BAK_DIR/LM

2. 以下のコマンドを実行します。fileName に指定したファイル名で、バックアップデータが作成されます。

/opt/FJSVesflm/bin/esflm backup $BAK_DIR/LM/fileName

- 88 -

3.8.2 ライセンス管理データベースのリストア

「3.8.1 ライセンス管理データベースのバックアップ」でバックアップした、ライセンス管理データベースをリストアします。

クラスタ運用の場合は、プライマリノードで実施してください。また、共有ディスクがマウントされていない場合は、マウントしてからリスト

アを実施してください。

・ Windowsの場合

以下のコマンドを実行します。fileName は、バックアップデータ作成時に指定したファイル名です。

$INS_DIR\LM\bin\esflm restore $BAK_DIR\LM\fileName

・ Solaris/Linuxの場合

以下のコマンドを実行します。fileName は、バックアップデータ作成時に指定したファイル名です。

/opt/FJSVesflm/bin/esflm restore $BAK_DIR/LM/fileName

3.9 ETERNUS SF Managerデータベースの退避方法

ETERNUS SF ManagerをインストールしてAdvancedCopy Manager CCMを利用している場合は、ETERNUS SF Managerのデータベー

スを退避します。

詳細は、CCMサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「運用保守」を参照してください。

- 89 -

第4章 各種コマンド

ここでは、AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressで使用するコマンドについて説明します。

コマンドを使用できるユーザーアカウントは、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「CCM利用ユーザーの作成」を参照してください。

ポイント

コマンドを利用する場合は、PATH環境変数を設定します。設定方法は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」にある「PATH環境変数の設定」を参照してください。

4.1 コマンド一覧

コマンドは以下のように分類できます。

環境定義系コマンド

表4.1 ETERNUS ディスクアレイの制御コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド) acarray add ETERNUS ディスクアレイを登録します。

acarray change (ETERNUS ディスクアレイのETERNUS名およびアクセスボリュームの変更コマンド)

acarray change ETERNUS ディスクアレイのETERNUS名

およびアクセスボリュームを変更します。

acarray list (ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマ

ンド)acarray list ETERNUS ディスクアレイの情報を表示し

ます。

acarray detail (ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表

示コマンド)acarray detail ETERNUS ディスクアレイの詳細情報を表

示します。

acarray pathscan (アクセスボリュームの自動設定コマン

ド)acarray pathscan ETERNUS ディスクアレイを検索してアクセ

スボリュームを自動設定します。

acarray remove (ETERNUS ディスクアレイの登録情報

の削除コマンド)acarray remove ETERNUS ディスクアレイの登録を削除し

ます。

表4.2 ETERNUS ディスクアレイ関連情報の表示コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド) acinq lv 論理ボリューム情報を表示します。

acinq lunmap (LUNマッピング情報の表示コマンド) acinq lunmap LUNマッピング情報を表示します。

acinq ag (アフィニティグループの一覧表示コマンド) acinq ag ETERNUS ディスクアレイのアフィニティグ

ループを表示します。

acinq hostag (ホストアフィニティグループの一覧表示コ

マンド)acinq hostag ETERNUS ディスクアレイのホストアフィニ

ティグループを表示します。

表4.3 論理ボリュームの制御コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド) acinhibit set ボリューム保護の設定を行います。

acinhibit unset (ボリューム保護の設定解除コマンド) acinhibit unset ボリューム保護の設定解除を行います。

- 90 -

表4.4 RECバッファーの制御コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acrecbuff set (RECバッファーの設定コマンド) acrecbuff set RECバッファーを設定します。

acrecbuff stat (RECバッファーの状態表示コマンド) acrecbuff stat RECバッファーの状態を表示します。

表4.5 コピーグループの設定コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acgroup create (コピーグループの作成コマンド) acgroup create コピーグループを作成します。

acgroup list (コピーグループの表示コマンド) acgroup list 設定されているコピーグループを表示しま

す。

acgroup detail (コピーグループの詳細表示コマンド) acgroup detail コピーグループに設定されているコピーペ

アを表示します。

acgroup remove (コピーグループの削除コマンド) acgroup remove コピーグループを削除します。

acpair add (コピーペアの追加コマンド) acpair add コピーグループにコピーペアを追加しま

す。

acpair remove (コピーペアの削除コマンド) acpair remove コピーグループからコピーペアを削除しま

す。

運用系コマンド

表4.6 スナップショット型高速コピーの制御コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマン

ド)acopc start OPCまたはQuickOPCのコピーを開始しま

す。

acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示

コマンド)acopc query OPCまたはQuickOPCのコピー状況を表示

します。

acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマ

ンド)acopc cancel OPCまたはQuickOPCのコピーを停止しま

す。

acsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド) acsnap start SnapOPC+のコピーを開始します。

acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド) acsnap query SnapOPC+のコピー状況を表示します。

acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド) acsnap cancel SnapOPC+のコピーを停止します。

表4.7 同期型高速コピーの制御コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acec start (同期型高速コピーの開始コマンド) acec start 同期型高速コピーを開始します。

acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド) acec query 同期型高速コピーの状況を表示します。

acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド) acec suspend 同期型高速コピーを一時中断します。

acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド) acec resume 一時中断した同期型高速コピーを再開し

ます。

acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド) acec reverse 同期型高速コピーを反転します。

acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド) acec change 同期型高速コピーのモードを変更します。

(RECの場合だけ)

acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド) acec cancel 同期型高速コピーを停止します。

- 91 -

表4.8 コピーセッションの管理コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

accopy query (コピーセッション情報表示コマンド) accopy query コピーセッションの情報を表示します。

accopy fcancel (コピーセッション強制停止コマンド) accopy fcancel コピーセッションを強制停止します。

accopy fsuspend (RECセッション強制サスペンドコマン

ド)accopy fsuspend RECセッションを強制サスペンドします。

ユーティリティコマンド

表4.9 サーバのユーティリティコマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acutil devs (論理ボリューム情報の表示コマンド) acutil devs 論理ボリュームの情報を表示します。

acgetvolinfo (論理ボリューム情報の表示コマンド) acgetvolinfo 論理ボリュームの情報を表示します。

acutil refresh (パーティションテーブルの再読込みコマ

ンド)acutil refresh ディスクのパーティションテーブルを再読

込みします。

Windows環境だけ利用できます。

acutil fsflush (ファイルシステムのフラッシュコマンド) acutil fsflush ファイルシステムをフラッシュします。

Windows環境だけ利用できます。

acsdv init (Snap Data Volumeの初期化コマンド) acsdv init Snap Data Volumeを初期化します。

acsdv stat (Snap Data Volumeの状態表示コマンド) acsdv stat Snap Data Volumeの状態を表示します。

acsdv poolstat (Snap Data Poolの状態表示コマンド) acsdv poolstat Snap Data Poolの状態を表示します。

保守系コマンド

表4.10 保守コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

acservice stop (管理サービス停止コマンド) acservice stop 管理サービスを停止します。

調査資料採取コマンド

表4.11 調査資料の採取コマンド一覧

機能 コマンド名 説明

esfsnap (CCMサーバの調査資料採取コマンド) esfsnap CCMサーバの障害調査資料を採取しま

す。

4.2 ETERNUS ディスクアレイの制御コマンド

ETERNUS ディスクアレイについてのコマンドを説明します。

4.2.1 acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)

名前

acarray add - ETERNUS ディスクアレイの登録

- 92 -

形式

[SAN経由コピー制御機能で運用する装置登録の場合]

acarray add -a diskArrayName -ip diskArrayIP -user userName -password password [-san] [-path volumeName] [-xml]

[LAN経由コピー制御機能で運用する装置登録の場合]

acarray add -a diskArrayName -ip diskArrayIP -user userName -password password -lan [-xml]

[リモートETERNUS ディスクアレイの登録の場合]

acarray add -a diskArrayName -boxid boxID -remote [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイを登録します。

オプション

-a diskArrayName

AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressで利用するETERNUS名を指定します。

255文字以内の英数字で指定してください。

Webコンソールを利用する場合は、ETERNUS ディスクアレイの装置名を指定してください。

ETERNUS名は、大文字・小文字を区別します。他のコマンドでETERNUS名を指定するときは、本オプションで指定したETERNUS名を、大文字・小文字まで正確に入力してください。

-ip diskArrayIP

ETERNUS ディスクアレイのIPアドレスを指定します。以下のIPアドレスの指定が可能です。

- IPv4アドレス

10進表記を「.」で区切った形式(IPv4の規約に従った値)以下は指定例です。

192.168.0.1

- IPv6アドレス

16進表記を「:」で区切った形式

以下は指定例です。

2001:0db8:0000:0000:1234:0000:0000:00012001:db8::1234:0:0:1(省略表記)

同じIPアドレスのETERNUS ディスクアレイがすでに登録されていた場合は、エラーとなります。また、IPアドレスが異なっていても、

同じETERNUS ディスクアレイがすでに登録されていた場合はエラーとなります。

-user userName

ETERNUS ディスクアレイの以下の権限を持つユーザー名を指定します。

機種 権限

LAN経由コピー制御機能で運用できる機種 ETERNUS ディスクアレイのSoftwareロール

LAN経由コピー制御機能で運用できない機種 ETERNUS ディスクアレイのAdministrator権限

1~32文字の文字列で指定してください。

ETERNUS Web GUIの詳細は、ETERNUS Web GUIのマニュアルを参照してください。

LAN経由コピー制御機能が使用可能な機種は、「表1.1 SAN経由コピー制御機能およびLAN経由コピー制御機能を利用できる

装置」を参照してください。

- 93 -

-password password

-userオプションに指定したユーザー名に対するパスワードを指定します。

-path volumeName

-aオプションで指定したETERNUS ディスクアレイの中の論理ボリュームに、アクセスボリュームを指定します。

OS種別 説明

Windows ドライブ文字(例 X:)を指定します。

Solaris 以下のデバイス名のうち、どれかを指定します。

・ OS標準デバイス名(/dev/rdsk/*)

・ Solaris標準マルチパス(MPxIO)デバイス名(/dev/rdsk/*)

・ ETERNUSマルチパスデバイス名(/dev/FJSVmplb/rdsk/*)

・ VxVMデバイス名(/dev/vx/rdmp/*)

Linux 以下のデバイス名のうち、どれかを指定します。

・ OS標準デバイス名(/dev/sd*)

・ OSのDevice Mapper機構によって生成されたマルチパスデバイス名(/dev/mapper/*)

・ OSのudev機構によって生成されたudevデバイス名(/dev/disk/by-id/*、/dev/disk/by-path/*)

本オプションを省略した場合、アクセスボリュームが自動で設定されます。

LAN経由コピー制御機能で運用する装置を登録する場合、本オプションは不要です。

-san

コピー指示を行う通信方式をSAN経由に設定します。

本オプションは省略可能です。

-lan

コピー指示を行う通信方式をLAN経由に設定します。

本オプションを省略した場合、SAN経由に設定します。

-boxid boxID

ETERNUS ディスクアレイのBox IDを指定します。

同じBox IDのETERNUS ディスクアレイがすでに登録されていた場合は、エラーとなります。

-remote

リモートサイトの ETERNUS ディスクアレイとして登録します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

以下はWindows版での使用例です。

・ SAN経由コピー制御機能で運用する装置登録の場合

> acarray add -a ET001 -ip 10.124.6.251 -user root -password root -san -path X:

Successful completion.

- 94 -

・ LAN経由コピー制御機能で運用する装置登録の場合

> acarray add -a ET001 -ip 10.124.6.251 -user root -password root -lan

Successful completion.

・ リモートサイトの装置登録の場合

> acarray add -a ET001 -boxid 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### -remote

Successful completion.

4.2.2 acarray change (ETERNUS ディスクアレイのETERNUS名およびアクセスボリュームの変更コマンド)

名前

acarray change - ETERNUS ディスクアレイのETERNUS名およびアクセスボリュームの変更

形式

acarray change -a diskArrayName {-path volumeName | -new newDiskArrayName} [-xml]

acarray change -a diskArrayName -new newDiskArrayName -remote [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイのETERNUS名およびアクセスボリュームを変更します。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名またはアクセスボリュームを変更するETERNUS名を指定します。

-path volumeName

ETERNUS ディスクアレイに設定する、新しいアクセスボリュームを指定します。

LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録したETERNUS ディスクアレイに対して、本オプションは使用できません。

OS種別 説明

Windows ドライブ文字(例 Y:)を指定します。

Solaris 以下のデバイス名のうち、どれかを指定します。

・ OS標準デバイス名(/dev/rdsk/*)

・ Solaris標準マルチパス(MPxIO)デバイス名(/dev/rdsk/*)

・ ETERNUSマルチパスデバイス名(/dev/FJSVmplb/rdsk/*)

・ VxVMデバイス名(/dev/vx/rdmp/*)

Linux 以下のデバイス名のうち、どれかを指定します。

・ OS標準デバイス名(/dev/sd*)

・ OSのDevice Mapper機構によって生成されたマルチパスデバイス名(/dev/mapper/*)

・ OSのudev機構によって生成されたudevデバイス名(/dev/disk/by-id/*、/dev/disk/by-path/*)

-new newDiskArrayName

ETERNUS ディスクアレイに設定する、新しいETERNUS名を指定します。

- 95 -

-remote

リモートサイトの ETERNUS ディスクアレイを変更する場合に指定します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

以下はWindows版での使用例です。

・ ローカルサイトのETERNUS ディスクアレイに対する変更

> acarray change -a ET001 -path Y:

Successful completion.

・ リモートサイトの ETERNUS ディスクアレイに対する変更

> acarray change -a ET001 -new ET001R -remote

Successful completion.

4.2.3 acarray list (ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマンド)

名前

acarray list - ETERNUS ディスクアレイの情報表示

形式

acarray list [-remote] [-xml]

機能説明

登録したETERNUS ディスクアレイの情報を、一覧で表示します。

オプション

-remote

リモートサイトの ETERNUS ディスクアレイとして登録した装置の情報を表示する場合に指定します。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

- 96 -

使用例

・ ローカルサイトのETERNUS ディスクアレイに対する表示

> acarray list

Name BOX-ID IP Address

----- ---------------------------------------- ------------

ET001 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### 10.124.6.251

ET002 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 10.124.6.241

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Name ETERNUS名を表示します。

BOX-ID ETERNUS ディスクアレイのBox IDを表示します。

IP Address ETERNUS ディスクアレイのIPアドレスを表示します。以下のどちらかのアドレスが表示されます。

・ IPv4アドレス

10進表記を「.」で区切った形式(IPv4の規約に従った値)

例) 192.168.0.1

・ IPv6アドレス

16進表記を「:」で区切った形式(省略表記で表示されます)

例) 2001:db8::1234:0:0:1

・ リモートサイトのETERNUS ディスクアレイに対する表示

> acarray list -remote

Name BOX-ID

----- ----------------------------------------

ET001 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

ET002 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Name ETERNUS名を表示します。

BOX-ID ETERNUS ディスクアレイのBox IDを表示します。

4.2.4 acarray detail (ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示コマンド)

名前

acarray detail - ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示

形式

acarray detail -a diskArrayName [-route] [-xml]

機能説明

登録したETERNUS ディスクアレイの詳細情報を、一覧で表示します。

- 97 -

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-route

拡張形式で表示することを指定します。

本オプション指定時に表示される項目は、使用例の表を参照してください。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ ローカルサイトのETERNUS ディスクアレイに対する表示

以下はWindows版での使用例です。

> acarray detail -a ET001

Disk Array Name : ET001

BOX-ID : 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

IP Address : 10.124.6.251

Admin User : root

Access Volume : X:

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Disk Array Name ETERNUS名を表示します。

BOX-ID ETERNUS ディスクアレイのBox IDを表示します。

IP Address ETERNUS ディスクアレイのIPアドレスを表示します(注1)。以下のどちらかのアドレスが表示され

ます。

・ IPv4アドレス

10進表記を「.」で区切った形式(IPv4の規約に従った値)

例) 192.168.0.1

・ IPv6アドレス

16進表記を「:」で区切った形式(省略表記で表示されます)

例) 2001:db8::1234:0:0:1

Admin User ETERNUS ディスクアレイのユーザー名を表示します(注1)。

・ LAN経由コピー制御機能で運用できる機種の場合

ETERNUS ディスクアレイのSoftwareロールを持つユーザー名

・ LAN経由コピー制御機能で運用できない機種の場合

ETERNUS ディスクアレイのAdministrator権限を持つユーザー名

Access Volume ETERNUS ディスクアレイに設定されているアクセスボリュームを表示します(注1)(注2)。

- 98 -

タイトル 説明

・ [Windowsの場合]

物理ドライブのデバイス名を表示します。

acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)またはacarray pathscan (アクセスボ

リ ュ ー ム の 自 動 設 定 コ マ ン ド ) で ア ク セ ス ボ リ ュ ー ム を 自 動 で 設 定 し た 場 合 は、

「PhysicalDrive[ディスク番号]」の形式で表示します。

ディスク番号は、[スタート]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]-[ディスクの管理]で表示され

る「ディスク #」や、AdvancedCopy Managerのブロックデバイス名の「disk?」と同じ値です。

・ [Solarisの場合]

RAWデバイス名を表示します。

・ [Linuxの場合]

デバイス名を表示します。

Access Route ETERNUSディスクアレイへの通信方法を表示します(注1)。

-routeオプション指定した場合だけ表示されます。

・ lan: LAN経由でコピーを指示します。

・ san: SAN経由でコピーを指示します。

注1: リモートサイトのETERNUS ディスクアレイとして登録されている装置は、ハイフン("-")が表示されます。

注2: Access Routeが"lan"の場合、Access Volumeの情報はハイフン("-")が表示されます。

4.2.5 acarray pathscan (アクセスボリュームの自動設定コマンド)

名前

acarray pathscan - アクセスボリュームの自動設定

形式

acarray pathscan -a diskArrayName [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイを検索してアクセスボリュームを自動設定します。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-xml

XML出力形式で表示する場合に指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

- 99 -

使用例

> acarray pathscan -a ET001

Successful completion.

注意事項

・ 本コマンドは、以下のETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

- リモートETERNUS ディスクアレイとして装置登録したETERNUS ディスクアレイ

- LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録したETERNUS ディスクアレイ

4.2.6 acarray remove (ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)

名前

acarray remove - ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除

形式

acarray remove -a diskArrayName [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイを削除します。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acarray remove -a ET001

Successful completion.

4.3 ETERNUS ディスクアレイ関連情報の表示コマンド

ETERNUS ディスクアレイに関連する情報を表示するコマンドについて説明します。

- 100 -

4.3.1 acinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)

名前

acinq lv - 論理ボリューム情報の表示

形式

acinq lv -a diskArrayName [-free] [-l] [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイの論理ボリューム情報を一覧で表示します。

以下のタイプの論理ボリュームを表示できます。

・ Open (Open Volume)

・ FTV (Flexible Tier Volume)

・ SDV (Snap Data Volume)

・ シン・プロビジョニングボリューム

・ WSV (Wide Striping Volume)

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-free

以下の条件を満たす論理ボリュームの一覧を表示します。

- アフィニティグループに登録されていない

- アフィニティ機能が無効になっている場合に、LUNマッピング設定で使用していない

-l

拡張形式で表示することを指定します。

本オプション指定時に表示される項目は、使用例の表を参照してください。

なお、将来のバージョンで提供される新機能に対応して、本オプション指定時に表示される項目が追加される可能性があります。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ -freeオプションを指定した場合

> acinq lv -a ET001 -free

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt

- 101 -

------ ------- ------- ------- ----- -------

0x0023 1024M Open 5 -

・ -freeオプションを指定しなかった場合

> acinq lv -a ET001

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt

------ ------- ------- ------- ----- -------

0x0010 1024M Open 4 -

0x0011 1024M Open 4 -

0x0012 1024M Open 4 -

0x0013 1024M Open 2 -

0x0014 1024M Open 2 -

0x0023 1024M Open 5 -

・ -lオプションを指定した場合

> acinq lv -a ET001 -l

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt Virtual Size Copy Inhibit

------ ------- ------- ------- ----- ------- ------------ ------------

0x0010 1024M Open 4 - - Yes

0x0011 1024M Open 4 - - Yes

0x0012 1024M Open 4 - - Yes

0x0013 1024M SDV 2 - 4096M -

0x0014 1024M TPV - - - -

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

LV No 論理ボリューム番号を16進数で表示します。

LV Name 論理ボリュームのエイリアス名(0~16文字)を表示します。

(論理ボリュームにエイリアス名(別名)を付けられるETERNUS ディスクアレイだけ)

LV Size 論理ボリュームのサイズをMB単位で表示します。

LV Type 論理ボリュームのタイプを表示します。

・ Open: Open Volumeのことで、オープンシステムで利用できる通常のボリュームです。

・ FTV: Flexible Tier Volumeのことで、オープンシステムで利用できる階層化対象のボリュームです。

・ SDV: Snap Data Volumeのことで、SnapOPC/SnapOPC+のコピー先として利用できるボリュームです。

このタイプのボリュームは、OPC/QuickOPC/EC/RECのコピー先として利用できません。

・ TPV: シン・プロビジョニングボリュームのことで、オープンシステムで利用できる仮想ボリュームです。

・ WSV: Wide Striping Volumeのことで、複数のRAIDグループをストライピングで連結したボリューム

です。

RG No RAIDグループ番号を表示します。

LV Typeが"TPV"の場合は、ハイフン("-")を表示します。

LV Typeが"WSV"の場合は、コンマ(",")区切りで表示します。

Encrypt 論理ボリュームの暗号化状態を表示します。

・ -: 非暗号化ボリューム状態です。

・ Yes: 暗号化ボリューム状態です。

Virtual Size Snap Data Volumeの仮想サイズをMBで表示します。-lオプションを指定した場合だけ表示されます。

LV Typeが"SDV"以外の場合は、ハイフン("-")を表示します。

Copy Inhibit ボリューム保護の状態を表示します。-lオプションを指定した場合だけ表示されます。

・ -: ボリューム保護していません。

- 102 -

タイトル 説明

・ Yes: ボリューム保護しています。

LV Typeが"SDV"の場合、またはボリューム保護機能をサポートしていない装置の場合は、ハイフン("-")を表示します。

注意事項

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

・ リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した論理ボリューム情報を表示する場合は、ETERNUS Web GUIにログインして

から、情報を確認してください。

4.3.2 acinq lunmap (LUNマッピング情報の表示コマンド)

名前

acinq lunmap - LUNマッピング情報の表示

形式

acinq lunmap -a diskArrayName -agno groupNumber [-xml]

機能説明

アフィニティグループのLUNマッピング情報を表示します。

本コマンドは、連結したアフィニティグループには使用できません。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-agno groupNumber

アフィニティグループ番号を指定します。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acinq lunmap -a ET001 -agno 0x004

LUN LV No LV Name

------ ------ -------

0x0000 0x0003

- 103 -

0x0001 0x0004

0x0002 0x0005

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

LUN 論理ユニット番号を16進数で表示します。

LV No 論理ボリューム番号を16進数で表示します。

LV Name 論理ボリュームのエイリアス名(0~16文字)を表示します。

(論理ボリュームにエイリアス名(別名)を付けられるETERNUS ディスクアレイだけ)

注意事項

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.3.3 acinq ag (アフィニティグループの一覧表示コマンド)

名前

acinq ag - アフィニティグループの一覧表示

形式

acinq ag -a diskArrayName [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイのアフィニティグループ一覧を表示します。

アフィニティグループとは、ホストが認識できる論理ユニット番号(LUN: Logical Unit Number)とETERNUS ディスクアレイ内で管理され

ているLogical Volume番号(論理ボリューム番号)の関連付けを示した、ETERNUS ディスクアレイ上の管理情報です。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acinq ag -a ET001

AG No AG Name

----- -------

- 104 -

0x000 ag_78

0x001 ag_76

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

AG No アフィニティグループ番号を16進数で表示します。

AG Name アフィニティグループ名を表示します。

注意事項

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.3.4 acinq hostag (ホストアフィニティグループの一覧表示コマンド)

名前

acinq hostag - ホストアフィニティグループの一覧表示

形式

acinq hostag -a diskArrayName [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイのホストアフィニティグループを表示します。

ホストアフィニティグループとは、ホストのワールドワイドネーム(World Wide Name。以降、WWN)とアフィニティグループの関連付けを

示した、ETERNUS ディスクアレイ上の管理情報です。ホストに接続するディスクを設定できます。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acinq hostag -a ET001

Host Name Port Type Address AG No AG Name

--------- --------- ---------------- ----- -------

FC 1000006069107A5A 0x002 win_78

FC 100000AC340DA34F 0x003 win_78

FC 10000045AA2C45GG 0x004 x86_76

- 105 -

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Host Name ホスト名またはエイリアス名を表示します。

(ホスト名またはエイリアス名を付けられるETERNUS ディスクアレイだけ)

FC-CAまたはシリアルアタッチドSCSIの場合は、ホスト名を表示します。

iSCSI-CAの場合は、エイリアス名を表示します。

Port Type データ転送方式を表示します。

ファイバーチャネル接続の場合は"FC"を、iSCSI接続の場合は"iSCSI"を、シリアルアタッチドSCSIの場

合は"SAS"を表示します。

Address 接続先のアドレスを表示します。

FC-CAの場合は接続先のWWN(World Wide Name)を、iSCSI-CAの場合はiSCSIアドレスを、シリアルア

タッチドSCSIの場合はSASアドレスを表示します。

iSCSIアドレスが省略されていた場合は"*"を表示します。

AG No アフィニティグループ番号を16進数で表示します。

AG Name アフィニティグループ名を表示します。

注意事項

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.4 論理ボリュームの制御コマンド

4.4.1 acinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)

名前

acinhibit set - ボリューム保護の設定

形式

acinhibit set -v volumeName [-xml]

機能説明

ボリューム保護の設定を行います。

オペレーションミスなどで業務ボリュームがアドバンスト・コピーにより破壊されることを防ぎます。

以下のタイプの論理ボリュームを指定できます。

・ Open (Open Volume)

・ FTV (Flexible Tier Volume)

・ シン・プロビジョニングボリューム

・ WSV (Wide Striping Volume)

- 106 -

オプション

-v volumeName

論理ボリュームを指定します。

論理ボリュームの指定形式例を以下に示します。

- (1) ETERNUS名

- (2) 論理ボリューム番号

エクステント開始位置およびエクステントサイズは指定できません。

-xml

XML出力形式で表示する場合に指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acinhibit set -v ET001/0x1

Successful completion

注意事項

以下のボリュームに対しては、コピーボリューム保護機能を使用できません。

・ リモートETERNUS ディスクアレイ内の論理ボリューム

・ RECセッションが存在するコピー先の論理ボリューム

4.4.2 acinhibit unset (ボリューム保護の設定解除コマンド)

名前

acinhibit unset - ボリューム保護の設定解除

形式

acinhibit unset -v volumeName [-xml]

機能説明

ボリューム保護の設定解除を行います。

以下のタイプの論理ボリュームを指定できます。

・ Open (Open Volume)

- 107 -

・ FTV (Flexible Tier Volume)

・ シン・プロビジョニングボリューム

・ WSV (Wide Striping Volume)

オプション

-v volumeName

論理ボリュームを指定します。

論理ボリュームの指定形式例を以下に示します。

- (1) ETERNUS名

- (2) 論理ボリューム番号

エクステント開始位置およびエクステントサイズは指定できません。

-xml

XML出力形式で表示する場合に指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acinhibit unset -v ET001/0x1

Successful completion

注意事項

以下のボリュームに対しては、コピーボリューム保護機能を使用できません。

・ リモートETERNUS ディスクアレイ内の論理ボリューム

4.5 RECバッファーの制御コマンド

RECバッファーに関するコマンドについて説明します。

4.5.1 acrecbuff set (RECバッファーの設定コマンド)

名前

acrecbuff set - RECバッファーの設定

- 108 -

形式

acrecbuff set -a diskArrayName -id bufferID -use {SEND|RECV} [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイが使用するRECバッファーの設定を変更します。

本コマンドを実行するには、事前にRECバッファーの設定が行われている必要があります。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-id bufferID

RECバッファーのIDを指定します。

-use {SEND|RECV}

RECバッファーの用途を指定します。

送信用の場合は"SEND"を、受信用の場合は"RECV"を指定します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acrecbuff set -a ET001 -id 1 -use SEND

Successful completion

注意事項

・ ACTIVE状態またはERROR SUSPEND状態の非同期Consistencyモードのセッションが存在しない状態で実施してください。

・ 設定変更には数十秒かかります。設定変更中は、RECバッファーを使用できないため、RECの操作を実施しないでください。

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.5.2 acrecbuff stat (RECバッファーの状態表示コマンド)

名前

acrecbuff stat - RECバッファーの状態表示

形式

acrecbuff stat -a diskArrayName [-disk] [-xml]

- 109 -

機能説明

ETERNUS ディスクアレイが使用するRECバッファーの状態を表示します。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-disk

REC Diskバッファーの情報を表示します。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ -diskオプションを指定した場合

> acrecbuff stat -a ET001 -disk

ID Use Rate RemoteBoxID DiskBuff DiskRate

--- ---- ---- ----------------------------------------- -------- --------

1 SEND 12% 00ETERNUSDXM##ET41S20A####HM000208###### "active" 30%

2 RECV 0% 00ETERNUSDXM##ET41S20A####HM000208###### "----" ----

・ -diskオプションを指定しなかった場合

> acrecbuff stat -a ET001

ID Use Rate RemoteBoxID

--- ---- ---- -----------------------------------------

1 SEND 12% 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

2 RECV 0% 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

ID RECバッファーのIDを表示します。

Use RECバッファーの用途を表示します。

送信用の場合は"SEND"を、受信用の場合は"RECV"を表示します。

Rate RECバッファーの使用率(%)を表示します。RECバッファーを使用できない状態のときは、"----"を表示し

ます。

・ 送信用の場合

RECバッファーの使用率(%)を表示します。非同期ConsistencyモードのRECを行っていないときで

も、0%になることはありません。

・ 受信用の場合

常に"0%"を表示します。

RemoteBoxID RECを行う筐体の筐体識別子を表示します。

DiskBuff REC Diskバッファーの状態を表示します。-diskオプションを指定した場合だけ表示します。

・ ---: RECバッファーが受信用

- 110 -

タイトル 説明

・ active: REC Diskバッファーが使用可能な状態

・ invalid: REC Diskバッファーが未設定

・ warning(code=xx): REC Diskバッファーは利用可能状態だが、Diskに異常がある

code=xxには、以下のどちらかのコードが入ります。

- 04: リビルドなどのリカバリー動作中(REC Diskバッファーは利用可能状態)

- 08: REC Diskバッファーを構成するRAIDグループで、冗長性がないものがある

・ in active(code=xx): REC Diskバッファーは利用不可状態

code=xxには、以下のどれかのコードが入ります。

- 05: REC Diskバッファーを構成するRAIDグループが異常状態

- 06: REC DiskバッファーのRAIDグループをフォーマット中

- 07: コピー先がREC Diskバッファーを未サポート

・ not support: REC Diskバッファーは未サポート

DiskRate REC Diskバッファーがactiveまたはwarningの場合、使用率をパーセントで表示します。

-diskオプションを指定した場合だけ表示します。

REC Diskバッファーを使用していない場合は、"0%"を表示します。

上記以外の場合は、"---"を表示します。

注意事項

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.6 コピーグループの設定コマンド

コピーグループおよびコピーペアについてのコマンドを説明します。

4.6.1 acgroup create (コピーグループの作成コマンド)

名前

acgroup create - コピーグループの作成

形式

acgroup create -g copyGroup -type { OPC | QuickOPC | SnapOPCP | EC } -a diskArrayName [-xml]

acgroup create -g copyGroup -type REC -a diskArrayName -remote remoteDiskArrayName [-xml]

機能説明

コピーグループを作成します。

- 111 -

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

コピーグループ名は、AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressで利用できるコピーグループの別名(エイリアス)です。

使用できる文字は、半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダスコア)、#、.(ピリオド)、+(プラス)です。64文字以内で指定してください。

また、先頭は半角英数字である必要があります。

Windows版の場合、大文字・小文字を区別しません。

Solaris/Linux版の場合、大文字・小文字を区別して登録できます。

指定するコピーグループ名がすでに登録されている場合は、エラーとなります。

-type { OPC | QuickOPC | SnapOPCP | EC | REC }

コピーの種類を設定します。以下のどれかを指定してください。なお、SnapOPCPはSnapOPC+を指します。

- OPC

- QuickOPC

- SnapOPCP

- EC

- REC

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

以下のETERNUS ディスクアレイを指定してください。

- SAN経由コピー制御機能で運用するETERNUS ディスクアレイ

RECの場合は、ここで指定したETERNUS ディスクアレイのアクセスボリュームを利用します。

- LAN経由コピー制御機能で運用するETERNUS ディスクアレイ

RECの場合は、ここで指定したETERNUS ディスクアレイの通信経路を利用します。

-remote remoteDiskArrayName

RECの場合に、-aオプションで指定したETERNUS ディスクアレイとは別のETERNUS名を指定します。

-aオプションで指定したETERNUS ディスクアレイのアクセスボリュームまたは通信経路を利用します。ここで指定したETERNUSディスクアレイのアクセスボリュームまたは通信経路は利用しません。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acgroup create -g group01 -type OPC -a ET001

Successful completion.

4.6.2 acgroup list (コピーグループの表示コマンド)

名前

acgroup list - コピーグループの表示

- 112 -

形式

acgroup list [-xml]

機能説明

コピーグループの一覧を表示します。

オプション

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acgroup list

CG Name

-------

Group01

Group02

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

CG Name コピーグループ名を表示します。

4.6.3 acgroup detail (コピーグループの詳細表示コマンド)

名前

acgroup detail - コピーグループの詳細表示

形式

acgroup detail -g copyGroup [-xml]

機能説明

コピーグループに設定されているコピーペアを表示します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

- 113 -

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ OPC/QuickOPC/SnapOPCP/ECの場合

> acgroup detail -g group01

Copy Group Name : group01

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Pair

-------------------

ET001/0x1:ET001/0x6

ET001/0x2:ET001/0x7

ET001/0x3:ET001/0x8

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名とBox IDを表示します。

Pair 設定されているコピーペアを表示します。

・ RECの場合

> acgroup detail -g group01

Copy Group Name : group01

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Pair

-------------------

ET001/0x1:ET002/0x1

ET001/0x2:ET002/0x2

ET001/0x3:ET002/0x3

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名とBox IDを表示します。

- 114 -

タイトル 説明

Remote Disk Array Name acgroup create(コピーグループの作成コマンド)の-remoteオプションで指定した

ETERNUS名とBox IDを表示します。

Pair 設定されているコピーペアを表示します。

4.6.4 acgroup remove (コピーグループの削除コマンド)

名前

acgroup remove - コピーグループの削除

形式

acgroup remove -g copyGroup [-xml]

機能説明

コピーグループを削除します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acgroup remove -g group01

Successful completion.

4.6.5 acpair add (コピーペアの追加コマンド)

名前

acpair add - コピーペアの追加

形式

acpair add -g copyGroup -p copyPair [-xml]

機能説明

コピーグループに、コピーペアを追加します。

- 115 -

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

追加するコピーペアを指定します。

コピーペアの形式例を以下に示します。

- (1) コピー元のETERNUS名

- (2) コピー元の論理ボリューム番号

- (3) コピー先のETERNUS名

- (4) コピー先の論理ボリューム番号

LU to Partition形式も指定できます。

LU to Partition形式の例を以下に示します。

- (1) コピー元のETERNUS名

- (2) コピー元の論理ボリューム番号

- (3) コピー元ボリュームのエクステント開始位置(ブロック単位)

- (4) コピー元ボリュームのエクステントサイズ(ブロック数)

- (5) コピー先のETERNUS名

- (6) コピー先の論理ボリューム番号

- (7) コピー先ボリュームのエクステント開始位置(ブロック単位)

"0x"で始まる文字列は16進数を表しています。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ LU to LU形式でコピーペアを登録する場合

> acpair add -g group01 -p ET001/0x1:ET001/0x6

Successful completion.

- 116 -

・ LU to Partition形式でコピーペアを登録する場合

> acpair add -g group01 -p ET001/0x122[addr=0x0,size=0x10000]:ET001/0x121[addr=0x80]

Successful completion.

注意事項

・ コピー元とコピー先で、同じサイズの論理ボリュームを指定してください。

・ コピーの種類がOPC/QuickOPC/ECの場合

acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名を指定してください。

・ コピーの種類がSnapOPCPの場合

- acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名を指定してください。

- 指定するコピーペアのコピー元が同じコピーペアは、SnapOPC+の 大セッション数を超えるとエラーになります。

- 指定するコピーペアのコピー先がSDVでない場合、エラーになります。

・ コピーの種類がRECの場合

- acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の、-aオプションまたは-remoteオプションで指定したETERNUS名を指定してく

ださい。

- コピー元とコピー先で、異なるETERNUS名を指定してください。

- 追加するコピーペアのコピー元のETERNUS名およびコピー先のETERNUS名は、すでに追加されているコピーペアのコピー

元のETERNUS名およびコピー先のETERNUS名と同じである必要があります。

4.6.6 acpair remove (コピーペアの削除コマンド)

名前

acpair remove - コピーグループ内のコピーペアの削除

形式

acpair remove -g copyGroup -p copyPair [-xml]

機能説明

コピーグループ内のコピーペアを削除します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

削除するコピーペアを指定します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

- 117 -

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ LU to LU形式でコピーペアを削除する場合

> acpair remove -g group01 -p ET001/0x1:ET001/0x6

Successful completion.

・ LU to Partition形式でコピーペアを削除する場合

> acpair remove -g group01 -p ET001/0x122[addr=0x0,size=0x1]:ET001/0x121[addr=0x0]

Successful completion

注意事項

・ 本コマンドを実行すると、アドバンスト・コピーの状態に関わらず、コピーペアが削除されます。

したがって、本コマンドを実行する場合は、必ずアドバンスト・コピーの状態を確認してから実行してください。

誤ってコピーペアを削除した場合は、ETERNUS Web GUIで登録していたコピーペアのアドバンスト・コピーを停止するか、同じコ

ピーペアを再度追加した後にアドバンスト・コピーを停止してください。

4.7 スナップショット型高速コピーの制御コマンド

スナップショット型高速コピーのコマンドについて説明します。

4.7.1 acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)

名前

acopc start - OPCまたはQuickOPCのコピー開始

形式

[コピーグループの種類がOPCの場合]

acopc start -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-xml]

acopc start -g copyGroup -concur [-xml]

[コピーグループの種類がQuickOPCの場合]

acopc start -g copyGroup [-p copyPair] [-diff|-auto|-r] [-xml]

acopc start -g copyGroup -concur [-diff|-auto] [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアに対して、OPCまたはQuickOPCのコピーを実施します。

- 118 -

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-diff

差分コピーを開始します。

-diffオプションを指定しない場合は、全面コピーを開始します。

-auto

QuickOPCの全面コピー/差分コピーを自動選択します。

acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)の[OPC Status]欄、[Copy Phase]欄の状態により、以下の動作となり

ます。

OPC Statusの状態 Copy Phaseの状態 処理動作

OPC action not startup Not set 全面コピーを開始します。

OPC Starting N/A セッション停止後、全面コピーを開始します。

OPC Executing Readying セッション停止後、全面コピーを開始します。

Copying セッション停止後、全面コピーを開始します。

Tracking 差分コピーを開始します。

Copying/Tracking 差分コピーを開始します。

OPC Error Suspend N/A セッション停止後、全面コピーを開始します。

コンカレントOPC機能利用時、複数の論理ボリュームのスナップショットを同時に作成するため、以下の動作となります。

QuickOPCセッションの状態 処理動作

QuickOPCセッションのCopy Phaseの状態が「Tracking」と

「Copying/Tracking」だけ存在する場合

差分コピーを開始します。

上記以外 ・ QuickOPCセッションが存在しない場合

全面コピーを開始します。

・ QuickOPCセッションが存在する場合

セッション停止後、全面コピーを開始します。

-r

設定されている方向と逆方向にコピーします。

コピーの種類がQuickOPCの場合、OPCが実行されます。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

-concur

コンカレントOPC機能を使用して、OPCまたはQuickOPCを実施します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

- 119 -

使用例

・ OPCを開始する

> acopc start -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=6/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=7/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=8/Adr_high=0/

Adr_low=0

Succeeded : 3

Failed : 0

・ コンカレントOPC機能を利用してOPCを開始する

> acopc start -g group01 -concur

Successful completion.

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがEC、REC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

・ 指定したコピーグループまたはペアのコピー先の論理ボリュームがacinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)により保護されて

いる場合、エラー終了します。

4.7.2 acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)

名前

acopc query - OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示

形式

acopc query -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-progress] [-date] [-xml]

acopc query -g copyGroup [-p copyPair] [-r] -all [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアの、OPCまたはQuickOPCのコピー状況を表示します。

- 120 -

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

設定されている方向と逆方向のコピー状況を表示します。

-progress

コピーの進捗状況を表示します。

-date

コピーペアに対するOPCまたはQuickOPCの 終実行の日時を表示します。

-all

拡張形式で表示することを指定します。

本オプション指定時に表示される項目は、使用例の表を参照してください。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ OPCの場合

- -progressオプション、-dateオプションなしの場合

> acopc query -g Group01

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- --------------- ---------- ------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Copying" 0

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Copying" 1048576

- -progressオプションありの場合

> acopc query -g Group01 -progress

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0% 0 1048576

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 45% 1048576 2330168

- 121 -

- -dateオプションありの場合

> acopc query -g Group01 -date

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block Operation Date

--------- --- --------- ---- --------------- ---------- ------------- ---------------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Copying" 0 "2010/10/20 09:00:00"

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Copying" 1048576 "2010/10/20 09:00:00"

- -progressオプションおよび-dateオプション、または-allオプションありの場合

> acopc query -g Group01 -progress -date

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : OPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Progress Copied Block Total Block Operation Date

--------- --- --------- ---- --------------- ---------- -------- ------------- ----------- ---------------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Copying" 0% 0 1048576 "2010/10/20 09:00:00"

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Copying" 45% 1048576 2330168 "2010/10/20 09:00:00"

・ QuickOPCの場合

- -progressオプション、-dateオプションなしの場合

> acopc query -g Group01

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- --------------- ---------- ------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Tracking" 1048576

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Tracking" 1048576

- -progressオプションありの場合

> acopc query -g Group01 -progress

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0% 0 1048576

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 45% 471859 1048576

- -dateオプションありの場合

> acopc query -g Group01 -date

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Copied Block Operation Date

--------- --- --------- ---- --------------- ------------------ ------------- ---------------------

- 122 -

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Copying/Tracking" 0 "2010/10/20 09:00:00"

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Copying/Tracking" 1048576 "2010/10/20 09:00:00"

- -progressオプションおよび-dateオプション、または-allオプションありの場合

> acopc query -g Group01 -progress -date

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID OPC Status Copy Phase Progress Copied Block Total Block Operation Date

--------- --- --------- ---- --------------- ------------------ -------- ------------- -----------

---------------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "OPC Executing" "Copying/Tracking" 0% 0 1048576 "2010/10/20 09:00:00"

ET001/0x2 ==> ET001/0x4 0x22 "OPC Executing" "Copying/Tracking" 45% 1048576 2330168 "2010/10/20

09:00:00"

表示内容は、以下のとおりです。

表4.12 -progressオプション、-dateオプションなしの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを

表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID コピー元のセッションIDを表示します。

OPC Status OPCの実行状態を表示します。

・ OPC Starting: OPCを開始しています。

・ OPC Executing: OPCを実行しています。

・ OPC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ OPC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Readying: コンカレントOPCの定義済み状態です。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Tracking: コピー処理が完了し、Tracking状態になっています。

・ Copying/Tracking: コピー処理中かつTracking状態です。

・ Not set: コピー処理が行われていません。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

コピー処理が完了し、Tracking状態になっている場合は、前回の論理コピー実行後から更新されて

いないブロック数を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー済みブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

- 123 -

表4.13 -progressオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを

表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

Progress コピー進行率(%)を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー進行率が不明な場合、"???"を表示します。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

コピー処理が完了し、Tracking状態になっている場合は、前回の論理コピー実行後から更新されて

いないブロック数を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー済みブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

Total Block 全ブロック数を表示します。

全コピーブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

表4.14 -dateオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを

表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID コピー元のセッションIDを表示します。

OPC Status OPCの実行状態を表示します。

・ OPC Starting: OPCを開始しています。

・ OPC Executing: OPCを実行しています。

・ OPC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ OPC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Readying: コンカレントOPCの定義済み状態です。

- 124 -

タイトル 説明

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Tracking: コピー処理が完了し、Tracking状態になっています。

・ Copying/Tracking: コピー処理中かつTracking状態です。

・ Not set: コピー処理が行われていません。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

コピー処理が完了し、Tracking状態になっている場合は、前回の論理コピー実行後から更新されて

いないブロック数(前回の論理コピー実行後に更新された全ブロック数)を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー済みブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

Operation Date OPCセッションが存在する場合、以下に示す、OPCセッションの状態遷移が 後に発生した日時(終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」形式で表示します。

日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

・ 論理コピー開始 (acopc startまたはacopc start -diffの実行)

・ エラーサスペンド ([OPC Status]欄が"OPC Error Suspend")への状態遷移

以下のどれかの条件に該当する場合は、"----/--/-- --:--:--"が表示されます。

・ OPCセッションが存在しない場合 ([OPC Status]欄が"OPC action not startup")

・ 装置からOPCセッションのコピー状況を取得できなかった場合 ([OPC Status]欄が"???")

・ 終実行日時の記録機能をサポートしていない装置(ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90、

ETERNUS DX400 series 、 ETERNUS DX8000 series 、 ETERNUS2000 、 ETERNUS4000、

ETERNUS8000)の場合

表4.15 -progressオプションおよび-dateオプション、または-allオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを

表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID コピー元のセッションIDを表示します。

OPC Status OPCの実行状態を表示します。

・ OPC Starting: OPCを開始しています。

・ OPC Executing: OPCを実行しています。

・ OPC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ OPC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Readying: コンカレントOPCの定義済み状態です。

- 125 -

タイトル 説明

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Tracking: コピー処理が完了し、Tracking状態になっています。

・ Copying/Tracking: コピー処理中かつTracking状態です。

・ Not set: コピー処理が行われていません。

Progress コピー進行率(%)を表示します

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー進行率が不明な場合、"???"を表示します。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

コピー処理が完了し、Tracking状態になっている場合は、前回の論理コピー実行後から更新されて

いないブロック数(前回の論理コピー実行後に更新された全ブロック数)を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー済みブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

Total Block 全ブロック数を表示します。

全コピーブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

Operation Date OPCセッションが存在する場合、以下に示す、OPCセッションの状態遷移が 後に発生した日時(終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」形式で表示します。

日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

・ 論理コピー開始 (acopc startまたはacopc start -diffの実行)

・ エラーサスペンド ([OPC Status]欄が"OPC Error Suspend")への状態遷移

以下のどれかの条件に該当する場合は、"----/--/-- --:--:--"が表示されます。

・ OPCセッションが存在しない場合 ([OPC Status]欄が"OPC action not startup")

・ 装置からOPCセッションのコピー状況を取得できなかった場合 ([OPC Status]欄が"???")

・ 終実行日時の記録機能をサポートしていない装置(ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90、

ETERNUS DX400 series 、 ETERNUS DX8000 series 、 ETERNUS2000 、 ETERNUS4000、

ETERNUS8000)の場合

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがEC、REC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

・ コピー方向やSIDなどが、"???"と表示されることがあります。「5.3 アドバンスト・コピー状態に"???"が出力された場合の対処方法」

に従って対処してください。

・ OPCおよびQuickOPCのコピー進行率は、コピー元へのデータ更新などにより、100%にならないことがあります。

[Copy Phase]欄が以下のどちらかの場合、コピーは完了しています。

- Not Set (コピータイプがOPC)

- Tracking (コピータイプがQuickOPC)

4.7.3 acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマンド)

名前

acopc cancel - OPCまたはQuickOPCのコピー停止

- 126 -

形式

[コピーグループの種類がOPCの場合]

acopc cancel -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-xml]

[コピーグループの種類がQuickOPCの場合]

acopc cancel -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-force] [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアの、OPCまたはQuickOPCのコピーを停止します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

設定されている方向と逆方向のコピーを停止します。

-force

物理コピーとトラッキング処理を停止します。

指定しない場合、トラッキング処理だけを停止します。実行中の物理コピーは継続されます。

本オプションと同時に-rオプションを指定した場合、物理コピーだけを停止します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acopc cancel -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >>

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >>

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >>

Succeeded : 3

Failed : 0

- 127 -

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがEC、REC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

4.7.4 acsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド)

名前

acsnap start - SnapOPC+のコピー開始

形式

acsnap start -g copyGroup [-p copyPair | -v volumeName] [-r] [-xml]

acsnap start -g copyGroup -concur [-xml]

acsnap start -estimate -v volumeName [-xml]

機能説明

本コマンドは、指定されたコピーグループまたはコピーペアに対して、SnapOPC+のコピーを開始します。

・ -gオプションの指定だけの場合、コピーグループのコピーペアに対してSnapOPC+のコピーを開始します。

同じコピー元のコピーペアが複数あるときは、セッションが存在しないコピー先を自動選択してSnapOPC+のコピーを開始します。

コピー先がすべて世代管理されているときは、 古のスナップ世代を破棄してコピー先として選択します。

・ -pオプションでコピーペアを指定した場合、指定したコピーペアに対してSnapOPC+のコピーを開始します。

過去のスナップ世代( 古のスナップ世代を除く)をコピー先として指定すると、エラー終了します。

・ -vオプションでコピー元の論理ボリュームを指定した場合、コピー先がすべて世代管理されているときは、 古のスナップ世代を破

棄してコピー先として選択します。

-estimateオプションを指定した場合は、コピー元ボリュームに対して発生する更新ブロック数の見積り測定を開始します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

逆向きのOPCを実施します。

コピーペアを指定しない場合、 新のスナップ世代がコピー元として選択されます。

-v volumeName

コピー元の論理ボリュームを指定します。本オプションを指定すると、コピー先は自動選択されます。

Snap Data Volumeの更新量の測定を開始する場合、コピー元の論理ボリュームを指定します。

論理ボリュームは、以下の形式で指定します。

- (1) ETERNUS名

- 128 -

- (2) 論理ボリューム番号

エクステント開始位置とエクステントサイズも指定できます。

- (1) ETERNUS名

- (2) 論理ボリューム番号

- (3) エクステント開始位置(ブロック単位)

- (4) エクステントサイズ(ブロック数)

"0x"で始まる文字列は16進数を表しています。

-estimate

Snap Data Volumeの更新量を測定するときに指定します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

-concur

コンカレントOPC機能を使用して、SnapOPC+を実施します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ SnapOPC+のコピーを開始する

> acsnap start -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Started >>

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Started >>

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Started >>

Succeeded : 3

Failed : 0

・ Snap Data Volumeの更新量測定を開始する

> acsnap start -estimate -v ET001/0x1

Successful completion

・ コンカレントOPC機能を利用してSnapOPC+を開始する

> acsnap start -g group01 -concur

Successful completion.

- 129 -

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、EC、またはRECの場合は、本コマンドを実行できません。

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

・ 指定したコピーグループまたはペアのコピー先の論理ボリュームがacinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)により保護されて

いる場合、エラー終了します。

4.7.5 acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)

名前

acsnap query - SnapOPC+のコピー状況表示

形式

acsnap query -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-date] [-xml]

acsnap query -g copyGroup [-p copyPair] [-r] -all [-xml]

acsnap query -estimate -v volumeName [-xml]

機能説明

本コマンドは、指定されたコピーグループまたはコピーペアの、SnapOPC+のコピー状況を表示します。

-estimateオプションを指定した場合は、コピー元ボリュームに対して発生している更新ブロック数を表示します。

コピー元の論理ボリュームとスナップ世代番号を、ソートして表示します(ただし、セッションが存在しないペアは、下部に表示します)。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

逆向きのコピーの状況を表示します。

-date

コピーペアに対するSnapOPC+の 終実行の日時を表示します。

-all

拡張形式で表示することを指定します。

本オプション指定時に表示される項目は、使用例の表を参照してください。

-estimate

Snap Data Volumeの更新量の測定を参照するときに指定します。

-v volumeName

Snap Data Volumeの更新量の測定を参照する場合に、コピー元の論理ボリュームを以下の形式で指定します。

- 130 -

- (1) ETERNUS名

- (2) 論理ボリューム番号

エクステント開始位置とエクステントサイズも指定できます。

- (1) ETERNUS名

- (2) 論理ボリューム番号

- (3) エクステント開始位置(ブロック単位)

- (4) エクステントサイズ(ブロック数)

"0x"で始まる文字列は16進数を表しています。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ SnapOPC+のコピー状況を表示する

- -dateオプションなしの場合

> acsnap query -g group01

Copy Group Name : group01

Copy Group Type : SnapOPCP

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID Snap Status Gen Date Copied Block

--------- --- --------- ---- ------------------------- --- -------- ------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x5 0x23 "Copy On Write(Active)" 3 10minute 1048576

ET001/0x1 ==> ET001/0x4 0x22 "Copy On Write(Inactive)" 2 3hour 1048576

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "Copy On Write(Inactive)" 1 1day 1048576

- -dateオプション、または-allオプションありの場合

> acsnap query -g Group01 -date

Copy Group Name : Group01

Copy Group Type : SnapOPCP

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Source <=> Target SID Snap Status Gen Date Copied Block Operation Date

--------- --- --------- ---- ------------------------- --- -------- ------------ ---------------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x5 0x23 "Copy On Write(Active)" 3 10minute 1048576 "2010/10/19 12:10:00"

ET001/0x1 ==> ET001/0x4 0x22 "Copy On Write(Inactive)" 2 3hour 1048576 "2010/10/19 09:00:00"

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x21 "Copy On Write(Inactive)" 1 1day 1048576 "2010/10/18 09:00:00"

表示内容は、以下のとおりです。

- 131 -

表4.16 -dateオプションなしの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID コピー元のセッションIDを表示します。

Snap Status SnapOPC+の実行状態を表示します。-rオプション指定時は表示されません。

・ Snap action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ Snap Starting: SnapOPC+を開始しています(SnapOPC+の論理コピーが起動処

理中です)。

・ Copy On Write(Readying): コンカレントOPCの定義済み状態です( 新のス

ナップ世代)。

・ Copy On Write(Active): SnapOPC+実行中です( 新のスナップ世代)。

・ Copy On Write(Inactive): SnapOPC+実行中です(過去のスナップ世代)。

・ Snap Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

OPC status OPCの実行状態を表示します。-rオプション指定時だけ表示されます。

・ OPC Starting: OPCを開始しています。

・ OPC Executing: OPCを実行しています。

・ OPC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ OPC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。-rオプション指定時だけ表示されます。

・ Not set: コピー処理が行われていません。

・ Copying: コピー処理中です。

Gen スナップ世代番号を表示します。-rオプション指定時は表示されません。

スナップ世代番号は、1が も古く、数が増えるごとに新しい世代になります。

コピー未実施の場合は、"N/A"を表示します。

Date SnapOPC+のコピーを行った経過時間を表示します。-rオプション指定時は表示さ

れません。出力形式は以下のとおりです。

・ N/A: コピー処理が行われていません。

・ 1時間未満: minute(分)単位で表示します。1分未満の場合は、"0minute"と表

示されます。

・ 24時間未満: hour(時)単位で表示します。

・ 24時間以上: day(日)単位で表示します。

- 132 -

タイトル 説明

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

コピー未実施の場合は、"N/A"を表示します。

コピー済みブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

表4.17 -dateオプション、または-allオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID コピー元のセッションIDを表示します。

Snap Status SnapOPC+の実行状態を表示します。-rオプション指定時は表示されません。

・ Snap action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ Snap Starting: SnapOPC+を開始しています(SnapOPC+の論理コピーが起動処

理中です)。

・ Copy On Write(Readying): コンカレントOPCの定義済み状態です( 新のス

ナップ世代)。

・ Copy On Write(Active): SnapOPC+実行中です( 新のスナップ世代)。

・ Copy On Write(Inactive): SnapOPC+実行中です(過去のスナップ世代)。

・ Snap Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

OPC status OPCの実行状態を表示します。-rオプション指定時だけ表示されます。

・ OPC Starting: OPCを開始しています。

・ OPC Executing: OPCを実行しています。

・ OPC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ OPC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。-rオプション指定時だけ表示されます。

・ Not set: コピー処理が行われていません。

・ Copying: コピー処理中です。

Gen スナップ世代番号を表示します。-rオプション指定時は表示されません。

スナップ世代番号は、1が も古く、数が増えるごとに新しい世代になります。

コピー未実施の場合は、"N/A"を表示します。

Date SnapOPC+のコピーを行った経過時間を表示します。-rオプション指定時は表示さ

れません。出力形式は以下のとおりです。

・ N/A: コピー処理が行われていません。

- 133 -

タイトル 説明

・ 1時間未満: minute(分)単位で表示します。1分未満の場合は、"0minute"と表

示されます。

・ 24時間未満: hour(時)単位で表示します。

・ 24時間以上: day(日)単位で表示します。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

コピー未実施の場合は、"N/A"を表示します。

コピー済みブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

Operation Date SnapOPC+セッションが存在する場合、以下に示す、SnapOPC+セッションの状態

遷移が 後に発生した日時( 終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」形式で表

示します。

日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

・ 論理コピー開始 (acsnap startの実行)

・ エラーサスペンド([Snap Status]欄が"Snap Error Suspend")への状態遷移

・ エラーサスペンド([OPC Status]欄が"OPC Error Suspend")への状態遷移

以下のどれかの条件に該当する場合は、"----/--/-- --:--:--"が表示されます。

・ SnapOPC+セッションが存在しない場合([Snap Status]欄が"Snap action notstartup"、または[OPC Status]欄が"OPC action not startup")

・ 装置からSnapOPC+セッションのコピー状況を取得できなかった場合([SnapStatus]欄または[OPC Status]欄が"???")

・ 終実行日時の記録機能をサポートしていない装置(ETERNUS DX60/DX60S2/DX80/DX90 、 ETERNUS DX400 series 、 ETERNUS DX8000 series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000)の場合

・ Snap Data Volumeの更新量測定を参照する

> acsnap query -estimate -v ET001/0x1

Update

------

10M

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Update Snap Data Volumeの更新量です。表示単位はMBです。

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、EC、またはRECの場合は、本コマンドを実行できません。

・ コピー方向やSIDなどが、"???"と表示されることがあります。「5.3 アドバンスト・コピー状態に"???"が出力された場合の対処方法」

に従って対処してください。

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.7.6 acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)

名前

acsnap cancel - SnapOPC+のコピー停止

- 134 -

形式

acsnap cancel -g copyGroup [-p copyPair | -v volumeName] [-r | -force] [-xml]

acsnap cancel -estimate -v volumeName [-xml]

機能説明

本コマンドは、指定されたコピーグループまたはコピーペアの、SnapOPC+のコピーを停止します。

-estimateオプションを指定した場合は、コピー元ボリュームに対して発生する更新ブロック数の見積り測定を停止します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

過去のスナップ世代( 古のスナップ世代を除く)のコピーペアを指定する場合は、-forceオプションも同時に指定してください。

acsnap startコマンドの-rオプションによるリストア時に-pオプションを指定した場合は、本コマンドによる停止時も-pオプションを指定

してください。

-r

逆向きのコピーを停止します。

-force

強制的にSnapOPC+のセッションを停止します。指定したコピーペアのスナップ世代とそれ以前のすべてのスナップ世代が停止さ

れます。

コピーペアを指定しなかった場合、 新のスナップ世代に対してSnapOPC+の強制停止を行うため、すべてのスナップ世代が停止

されます。

本オプションは、スナップ世代が1世代だけの場合も指定できます。

-v volumeName

指定した論理ボリュームに対して停止処理を行います。

-forceオプションが指定されている場合、 古のスナップ世代に対して停止処理を行います。

-forceオプションが指定されていない場合、 新のスナップ世代に対して停止処理を行います。

-rオプションが指定されている場合、 新のスナップ世代に対してリストアの停止処理を行います。

Snap Data Volumeの更新量の測定を停止する場合、コピー元の論理ボリュームを指定します。

論理ボリュームは、以下の形式で指定します。

- (1) ETERNUS名

- (2) 論理ボリューム番号

エクステント開始位置とエクステントサイズも指定できます。

- 135 -

- (1) ETERNUS名

- (2) 論理ボリューム番号

- (3) エクステント開始位置(ブロック単位)

- (4) エクステントサイズ(ブロック数)

"0x"で始まる文字列は16進数を表しています。

-estimate

Snap Data Volumeの更新量の測定を停止するときに指定します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ SnapOPC+のコピーを停止する

> acsnap cancel -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>

Succeeded : 3

Failed : 0

・ Snap Data Volumeの更新量測定を停止する

> acsnap cancel -estimate -v ET001/0x1

Successful completion

注意事項

・ コンカレントOPCの定義済み状態(Readying)のセッションを停止する場合は、コピーペアを-pオプションで指定します。

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、EC、またはRECの場合は、本コマンドを実行できません。

・ 本コマンドは、リモートETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

・ 以下の方法で起動した更新量測定セッションは、ETERNUS Web GUIまたはETERNUS CLIを利用して停止してください。

- SAN経由コピー制御機能による運用の場合

- LAN経由コピー制御機能で起動したとき

- ETERNUS Web GUIで起動したとき

- ETERNUS CLIで起動したとき

- 136 -

- LAN経由コピー制御機能による運用の場合

- SAN経由コピー制御機能で起動したとき

4.8 同期型高速コピーの制御コマンド

同期型高速コピーのコマンドについて説明します。

4.8.1 acec start (同期型高速コピーの開始コマンド)

名前

acec start - 同期型高速コピーの開始

形式

[コピーグループに設定しているコピーの種類がECの場合]

acec start -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-da] [-xml]

[コピーグループに設定しているコピーの種類がRECの場合]

acec start -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-transfer {sync [-split {auto|manual}]|through|consist|stack}] [-recovery

{auto|manual}] [-skip] [-da] [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアに対して同期型高速コピーの同期処理を開始します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

設定されている方向と逆方向にコピーします。

-transfer {sync [-split {auto|manual}]|through|consist|stack}

転送モードを指定します。(RECの場合だけ)

デフォルトはstackです。各モードの詳細は、「3.2.2.5 RECの動作モード」を参照してください。

- sync: 同期モード

-transferオプションでsyncを指定した場合に、Splitモードの指定が可能です。(RECの場合だけ)

-split

デフォルトはautoです。

- auto: Automatic Split

- manual: Manual Split

- 137 -

- through: Throughモード

LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録した場合は、この転送モードを指定できません。

- consist: Consistencyモード

- stack: Stackモード

-recovery {auto|manual}

Recoveryモードを指定します。(RECの場合だけ)

デフォルトはautoです。各モードの詳細は、「3.2.2.5 RECの動作モード」を参照してください。

- auto: Automatic Recovery

- manual: Manual Recovery

-skip

初期コピースキップ機能を使用して同期処理をサスペンド状態にすることを指定します。

本オプションは、筐体間の同期型高速コピー開始時だけ有効です。

-da

EC/RECの同期型高速コピー処理の開始から中断を行うまでの間、コピー先論理ボリュームを常にREAD不可にします。

SAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録、かつ、-transferオプションでthroughを指定した場合は、本オプションを指定

できません。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acec start -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0/

size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=6/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/Adr_high=0/Adr_low=0/

size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=7/Adr_high=0/Adr_low=0

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/Adr_low=0/

size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=8/Adr_high=0/Adr_low=0

Succeeded : 3

Failed : 0

- 138 -

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

・ 指定したコピーグループまたはペアのコピー先の論理ボリュームがacinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)により保護されて

いる場合、エラー終了します。

4.8.2 acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)

名前

acec query - 同期型高速コピーの状況表示

形式

acec query -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-progress] [-da] [-date] [-xml]

acec query -g copyGroup [-p copyPair] [-r] -all [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアの、同期型高速コピーの状況を表示します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

設定されている方向と逆方向のコピー状況を表示します。

-progress

コピーの進捗状況を表示します。

-da

EC/RECのコピー先領域へのアクセス抑止設定を表示します。

-date

コピーペアに対する同期型高速コピーの 終実行の日時を表示します。

-all

拡張形式で表示することを指定します。

本オプション指定時に表示される項目は、使用例の表を参照してください。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

- 139 -

使用例

・ ECの場合

- -progressオプション、-daオプション、-dateオプションなしの場合

> acec query -g ECGroup

Copy Group Name : ECGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID EC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- ----------------------- ---------- ------------

ET002/0x1 N/A ET002/0x3 N/A "EC action not startup" "Not set" 0

ET002/0x2 ==> ET002/0x4 0x41 "EC Executing" "Copying" 1048576

- -progressオプションありの場合

> acec query -g ECGroup -progress

Copy Group Name : ECGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET002/0x1 N/A ET002/0x3 N/A N/A N/A

ET002/0x2 ==> ET002/0x4 45% 471859 1048576

- -daオプションありの場合

> acec query -g ECGroup -da

Copy Group Name : ECGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID EC Status Copy Phase Copied Block Copy DA

--------- --- --------- ---- ----------------------- ---------- ------------ -------

ET002/0x1 N/A ET002/0x3 N/A "EC action not startup" "Not set" N/A off

ET002/0x2 ==> ET002/0x4 0x41 "EC Executing" "Copying" 471859 on

- -dateオプションありの場合

> acec query -g ECGroup -date

Copy Group Name : ECGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID EC Status Copy Phase Copied Block Operation Date

--------- --- --------- ---- ----------------------- ---------- ------------ ---------------------

ET002/0x1 N/A ET002/0x3 N/A "EC action not startup" "Not set" N/A "----/--/-- --:--:--"

ET002/0x2 ==> ET002/0x4 0x41 "EC Suspend" "Paired" 471859 "2010/10/20 09:00:00"

- -progressオプション、-daオプション、-dateオプション、または-allオプションありの場合

>acec query -g ECGroup -progress -da -date

Copy Group Name : ECGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID EC Status Copy Phase Progress Copied Block Total Block Copy DA Operation Date

- 140 -

--------- --- --------- ---- ----------------------- ---------- -------- ------------ ----------- -------

---------------------

ET002/0x1 N/A ET002/0x3 N/A "EC action not startup" "Not set" N/A N/A N/A off "----/--/--

--:--:--"

ET002/0x2 ==> ET002/0x4 0x41 "EC Suspend" "Paired" 100% 1048576 1048576 on "2010/10/20

09:00:00"

表示内容は、以下のとおりです。

表4.18 -progressオプション、-daオプション、-dateオプションなしの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID セッションIDを表示します。

EC Status ECの実行状態を表示します。

・ EC Starting: ECを開始しています。

・ EC Executing: ECを実行しています。

・ EC Suspend: ECがサスペンド状態になっています。

・ EC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ EC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Not set: 指定されたセッションが存在しません。または、コピー動作していません。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

表4.19 -progressオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

- 141 -

タイトル 説明

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

Progress コピー進行率(%)を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー進行率が不明な場合、"???"を表示します。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー済みブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

Total Block 全ブロック数を表示します。

全コピーブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

表4.20 -daオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID セッションIDを表示します。

EC Status ECの実行状態を表示します。

・ EC Starting: ECを開始しています。

・ EC Executing: ECを実行しています。

・ EC Suspend: ECがサスペンド状態になっています。

・ EC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ EC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Not set: 指定されたセッションが存在しません。または、コピー動作していません。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

Copy DA コピー種別がEC/RECの場合、コピー先領域へのアクセス抑止設定を表示します。

・ on : アクセスが抑止されています。

・ off: アクセスが抑止されていません。

アクセス抑止設定が不明の場合、"???"を表示します。

- 142 -

表4.21 -dateオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID セッションIDを表示します。

EC Status ECの実行状態を表示します。

・ EC Starting: ECを開始しています。

・ EC Executing: ECを実行しています。

・ EC Suspend: ECがサスペンド状態になっています。

・ EC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ EC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Not set: 指定されたセッションが存在しません。または、コピー動作していません。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

Operation Date ECセッションが存在する場合、以下に示す、ECセッションの状態遷移が 後に発生し

た日時( 終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」形式で表示します。

日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

・ サスペンド(acec suspendの実行)

・ コンカレントサスペンド(acec suspend -concurの実行)

・ エラーサスペンド([EC Status]欄が"EC Error Suspend")への状態遷移

以下のどれかの条件に該当する場合は、"----/--/-- --:--:--"が表示されます。

・ ECセッションが存在しない場合 ([EC Status]欄が"EC action not startup")

・ ECセッションが存在しない状態から初期コピー(acec start)を開始した場合

・ 装置からECセッションのコピー状況を取得できなかった場合 ([EC Status]欄が"???")

・ 終実行日時の記録機能をサポートしていない装置(ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90 、 ETERNUS DX400 series 、 ETERNUS DX8000 series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000)の場合

表4.22 -progressオプション、-daオプション、-dateオプション、または-allオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

- 143 -

タイトル 説明

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID セッションIDを表示します。

EC Status ECの実行状態を表示します。

・ EC Starting: ECを開始しています。

・ EC Executing: ECを実行しています。

・ EC Suspend: ECがサスペンド状態になっています。

・ EC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ EC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Not set: 指定されたセッションが存在しません。または、コピー動作していません。

Progress 進行率をパーセントで表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"で表示します。

コピー進行率が不明の場合、"???"を表示します。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

Total Block 全ブロック数を表示します。

全ブロック数が不明の場合、"???"を表示します。

Copy DA コピー種別がEC/RECの場合、コピー先領域へのアクセス抑止設定を表示します。

・ on : アクセスが抑止されています。

・ off: アクセスが抑止されていません。

アクセス抑止設定が不明の場合、"???"を表示します。

Operation Date ECセッションが存在する場合、以下に示す、ECセッションの状態遷移が 後に発生し

た日時( 終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」形式で表示します。

日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

・ サスペンド(acec suspendの実行)

・ コンカレントサスペンド(acec suspend -concurの実行)

・ エラーサスペンド([EC Status]欄が"EC Error Suspend")への状態遷移

以下のどれかの条件に該当する場合は、"----/--/-- --:--:--"が表示されます。

・ ECセッションが存在しない場合 ([EC Status]欄が"EC action not startup")

・ ECセッションが存在しない状態から初期コピー(acec start)を開始した場合

・ 装置からECセッションのコピー状況を取得できなかった場合 ([EC Status]欄が"???")

- 144 -

タイトル 説明

・ 終実行日時の記録機能をサポートしていない装置(ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90 、 ETERNUS DX400 series 、 ETERNUS DX8000 series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000)の場合

・ RECの場合

- -progressオプション、-daオプション、-dateオプションなしの場合

> acec query -g RECGroup

Copy Group Name : RECGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer

--------- --- --------- ---------- ----------------------- ---------- ------------ ---- ----- -------

ET001/0x1 N/A ET002/0x6 N/A "EC action not startup" "Not set" 0 ---- ---- ----

ET001/0x2 ==> ET002/0x7 0x4A(0x11) "EC Executing" "Copying" 0 auto ---- through

ET001/0x3 ==> ET002/0x8 0x4C(0x13) "EC Suspend" "Paired" 1048576 auto ---- through

- -progressオプションありの場合

> acec query -g RECGroup -progress

Copy Group Name : RECGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target Progress Copied Block Total Block

--------- --- --------- -------- ------------ -----------

ET001/0x1 N/A ET002/0x6 N/A N/A N/A

ET001/0x2 ==> ET002/0x7 45% 471859 1048576

ET001/0x3 ==> ET002/0x8 100% 1048576 1048576

- -daオプションありの場合

> acec query -g RECGroup -da

Copy Group Name : RECGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer Copy DA

--------- --- --------- ---------- ----------------------- ---------- ------------ ---- ----- ------- -------

ET001/0x1 N/A ET002/0x6 N/A "EC action not startup" "Not set" 0 ---- ---- ---- off

ET001/0x2 ==> ET002/0x7 0x4A(0x11) "EC Executing" "Copying" 471859 auto ---- through on

ET001/0x3 ==> ET002/0x8 0x4C(0x13) "EC Suspend" "Paired" 1048576 auto ---- through on

- -dateオプションありの場合

> acec query -g RECGroup -date

Copy Group Name : RECGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Copied Block Rcv Split Xfer Operation Date

--------- --- --------- ---------- ----------------------- ---------- ------------ ---- ----- -------

---------------------

ET001/0x1 N/A ET002/0x6 N/A "EC action not startup" "Not set" 0 ---- ---- ---- "----/--/--

--:--:--"

- 145 -

ET001/0x2 ==> ET002/0x7 0x4A(0x11) "EC Executing" "Copying" 471859 auto ---- through "----/--/--

--:--:--"

ET001/0x3 ==> ET002/0x8 0x4C(0x13) "EC Suspend" "Paired" 1048576 auto ---- through "2010/10/18

13:00:00"

- -progressオプション、-daオプション、-dateオプション、または-allオプションありの場合

> acec query -g RECGroup -progress -da -date

Copy Group Name : RECGroup

Copy Group Type : REC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######)

Remote Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID(RSID) EC Status Copy Phase Progress Copied Block Total Block Rcv Split

Xfer Copy DA Operation Date

--------- --- --------- ---------- ----------------------- ---------- -------- ------------ ----------- ---- -----

------- ------- ---------------------

ET001/0x1 N/A ET002/0x6 N/A "EC action not startup" "Not set" 0% 0 0 ---- ----

---- off "----/--/-- --:--:--"

ET001/0x2 ==> ET002/0x7 0x4A(0x11) "EC Executing" "Copying" 45% 471859 1048576 auto ----

through on "----/--/-- --:--:--"

ET001/0x3 ==> ET002/0x8 0x4C(0x13) "EC Suspend" "Paired" 100% 1048576 1048576 auto ----

through on "2010/10/18 13:00:00"

表示内容は、以下のとおりです。

表4.23 -progressオプション、-daオプション、-dateオプションなしの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Remote Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-remoteオプションで指定した

ETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID(RSID) Disk Array Nameが示すETERNUS ディスクアレイのセッションIDと、Remote DiskArray Nameが示すETERNUS ディスクアレイのセッションIDを表示します。

EC Status RECの実行状態を表示します。

・ EC Starting: RECを開始しています。

・ EC Executing: RECを実行しています。

・ EC Suspend: RECがサスペンド状態になっています。

・ EC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ EC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

・ EC Hardware Suspend: ハードウェア間の経路異常などにより、一時停止しまし

た。

- 146 -

タイトル 説明

・ EC Hardware Suspend(Use REC DISK): ハードウェア間の経路異常などにより、

REC Diskバッファーが使用中になっています。

・ EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER): ハードウェア間の経路異常などに

より、REC バッファーが使用中になっています。

"EC Hardware suspend(Use REC DISK)"および"EC Hardware suspend(Use RECBUFFER)"は、以下の場合に出力されます。

・ acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定した装置

が、RECのコピー元装置になっている場合

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Not set: 指定されたセッションが存在しません。

または、コピー動作していません。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

Rcv RECのRecoveryモードを表示します。

・ auto: Automatic Recoveryモードです。

・ manual: Manual Recoveryモードです。

・ ----: RECを行っていません。

Split RECのSplitモードを表示します。

・ auto: Automatic Splitモードです。

・ manual: Manual Splitモードです。

・ ----: RECを行っていないか、同期モードではありません。

Xfer RECの転送モードを表示します。

・ sync: 同期モードです。

・ through: Throughモードです。

・ consist: Consistencyモードです。

・ stack: Stackモードです。

・ ----: RECを行っていません。

表4.24 -progressオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Remote Disk Array Name acgroup create(コピーグループの作成コマンド)の-remoteオプションで指定した

ETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

- 147 -

タイトル 説明

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

Progress コピー進行率(%)を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー進行率が不明な場合、"???"を表示します。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"を表示します。

コピー済みブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

Total Block 全ブロック数を表示します。

全コピーブロック数が不明な場合、"???"を表示します。

表4.25 -daオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Remote Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-remoteオプションで指定した

ETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID(RSID) Disk Array Nameが示すETERNUS ディスクアレイのセッションIDと、Remote DiskArray Nameが示すETERNUS ディスクアレイのセッションIDを表示します。

EC Status RECの実行状態を表示します。

・ EC Starting: RECを開始しています。

・ EC Executing: RECを実行しています。

・ EC Suspend: RECがサスペンド状態になっています。

・ EC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ EC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

・ EC Hardware Suspend: ハードウェア間の経路異常などにより、一時停止しまし

た。

・ EC Hardware Suspend(Use REC DISK): ハードウェア間の経路異常などにより、

REC Diskバッファーが使用中になっています。

・ EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER): ハードウェア間の経路異常などに

より、REC バッファーが使用中になっています。

"EC Hardware suspend(Use REC DISK)"および"EC Hardware suspend(Use RECBUFFER)"は、以下の場合に出力されます。

・ acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定した装置

が、RECのコピー元装置になっている場合

- 148 -

タイトル 説明

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Not set: 指定されたセッションが存在しません。

または、コピー動作していません。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

Rcv RECのRecoveryモードを表示します。

・ auto: Automatic Recoveryモードです。

・ manual: Manual Recoveryモードです。

・ ----: RECを行っていません。

Split RECのSplitモードを表示します。

・ auto: Automatic Splitモードです。

・ manual: Manual Splitモードです。

・ ----: RECを行っていないか、同期モードではありません。

Xfer RECの転送モードを表示します。

・ sync: 同期モードです。

・ through: Throughモードです。

・ consist: Consistencyモードです。

・ stack: Stackモードです。

・ ----: RECを行っていません。

Copy DA コピー種別がEC/RECの場合、コピー先領域へのアクセス抑止設定を表示します。

・ on : アクセスが抑止されています。

・ off: アクセスが抑止されていません。

アクセス抑止設定が不明の場合、"???"を表示します。

表4.26 -dateオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Remote Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-remoteオプションで指定した

ETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

- 149 -

タイトル 説明

SID(RSID) Disk Array Nameが示すETERNUS ディスクアレイのセッションIDと、Remote DiskArray Nameが示すETERNUS ディスクアレイのセッションIDを表示します。

EC Status RECの実行状態を表示します。

・ EC Starting: RECを開始しています。

・ EC Executing: RECを実行しています。

・ EC Suspend: RECがサスペンド状態になっています。

・ EC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ EC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

・ EC Hardware Suspend: ハードウェア間の経路異常などにより、一時停止しまし

た。

・ EC Hardware Suspend(Use REC DISK): ハードウェア間の経路異常などにより、

REC Diskバッファーが使用中になっています。

・ EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER): ハードウェア間の経路異常などに

より、REC バッファーが使用中になっています。

"EC Hardware suspend(Use REC DISK)"および"EC Hardware suspend(Use RECBUFFER)"は、以下の場合に出力されます。

・ acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定した装置

が、RECのコピー元装置になっている場合

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Not set: 指定されたセッションが存在しません。

または、コピー動作していません。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

Rcv RECのRecoveryモードを表示します。

・ auto: Automatic Recoveryモードです。

・ manual: Manual Recoveryモードです。

・ ----: RECを行っていません。

Split RECのSplitモードを表示します。

・ auto: Automatic Splitモードです。

・ manual: Manual Splitモードです。

・ ----: RECを行っていないか、同期モードではありません。

Xfer RECの転送モードを表示します。

・ sync: 同期モードです。

・ through: Throughモードです。

・ consist: Consistencyモードです。

・ stack: Stackモードです。

・ ----: RECを行っていません。

- 150 -

タイトル 説明

Operation Date RECセッションが存在する場合、以下に示す、RECセッションの状態遷移が 後に

発生した日時( 終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」形式で表示します。

日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

・ 初期コピースキップ機能によるREC開始(acec start -skipの実行)

・ サスペンド(acec suspendの実行)

- ハードサスペンド状態のRECセッションに対して強制サスペンドを行った場

合、 終実行日時は"----/--/-- --:--:--"に初期化されます。

- コピー実行中のRECセッションに対して強制サスペンドを行った場合、

終実行日時は更新されません。

・ コンカレントサスペンド(acec suspend -concurの実行)

・ エラーサスペンド([EC Status]欄が"EC Error Suspend")への状態遷移

・ ハードサスペンド([EC Status]欄が"EC Hardware Suspend")への状態遷移

以下のどれかの条件に該当する場合は、"----/--/-- --:--:--"が表示されます。

・ RECセッションが存在しない場合 ([EC Status]欄が"EC action not startup")

・ RECセッションが存在しない状態から初期コピー(acec start)を開始した場合

・ 装置からRECセッションのコピー状況を取得できなかった場合 ([EC Status]欄が"???")

・ 終実行日時の記録機能をサポートしていない装置(ETERNUS DX60/DX60S2/DX80/DX90 、 ETERNUS DX400 series 、 ETERNUS DX8000 series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000)の場合

表4.27 -progressオプション、-daオプション、-dateオプション、または-allオプションありの場合

タイトル 説明

Copy Group Name コピーグループ名を表示します。

Copy Group Type コピーグループに設定されているコピーの種類を表示します。

Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定したETERNUS名と、Box IDを表示します。

Remote Disk Array Name acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-remoteオプションで指定した

ETERNUS名と、Box IDを表示します。

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

<=> コピーの方向を表します。

・ N/A: コピーが実施されていません。

・ ==>: SourceからTargetへコピーします。

・ <==: TargetからSourceへコピーします。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

SID(RSID) Disk Array Nameが示すETERNUS ディスクアレイのセッションIDと、Remote DiskArray Nameが示すETERNUS ディスクアレイのセッションIDを表示します。

EC Status RECの実行状態を表示します。

・ EC Starting: RECを開始しています。

・ EC Executing: RECを実行しています。

・ EC Suspend: RECがサスペンド状態になっています。

- 151 -

タイトル 説明

・ EC action not startup: 指定されたセッションが存在しません。

・ EC Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

・ EC Hardware Suspend: ハードウェア間の経路異常などにより、一時停止しまし

た。

・ EC Hardware Suspend(Use REC DISK): ハードウェア間の経路異常などにより、

REC Diskバッファーが使用中になっています。

・ EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER): ハードウェア間の経路異常などに

より、REC バッファーが使用中になっています。

"EC Hardware suspend(Use REC DISK)"および"EC Hardware suspend(Use RECBUFFER)"は、以下の場合に出力されます。

・ acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定した装置

が、RECのコピー元装置になっている場合

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Not set: 指定されたセッションが存在しません。

または、コピー動作していません。

Progress 進行率をパーセントで表示します。

コピー未実施の場合、"N/A"で表示します。

コピー進行率が不明の場合、"???"を表示します。

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

Total Block 全ブロック数を表示します。

全ブロック数が不明の場合、"???"で表示します。

アクセス抑止設定が不明の場合、"???"を表示します。

Rcv RECのRecoveryモードを表示します。

・ auto: Automatic Recoveryモードです。

・ manual: Manual Recoveryモードです。

・ ----: RECを行っていません。

Split RECのSplitモードを表示します。

・ auto: Automatic Splitモードです。

・ manual: Manual Splitモードです。

・ ----: RECを行っていないか、同期モードではありません。

Xfer RECの転送モードを表示します。

・ sync: 同期モードです。

・ through: Throughモードです。

・ consist: Consistencyモードです。

・ stack: Stackモードです。

・ ----: RECを行っていません。

Copy DA コピー種別がEC/RECの場合、コピー先領域へのアクセス抑止設定を表示します。

・ on : アクセスが抑止されています。

・ off: アクセスが抑止されていません。

- 152 -

タイトル 説明

アクセス抑止設定が不明の場合、"???"を表示します。

Operation Date RECセッションが存在する場合、以下に示す、RECセッションの状態遷移が 後に

発生した日時( 終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」形式で表示します。

日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

・ 初期コピースキップ機能によるREC開始(acec start -skipの実行)

・ サスペンド(acec suspendの実行)

- ハードサスペンド状態のRECセッションに対して強制サスペンドを行った場

合、 終実行日時は"----/--/-- --:--:--"に初期化されます。

- コピー実行中のRECセッションに対して強制サスペンドを行った場合、

終実行日時は更新されません。

・ コンカレントサスペンド(acec suspend -concurの実行)

・ エラーサスペンド([EC Status]欄が"EC Error Suspend")への状態遷移

・ ハードサスペンド([EC Status]欄が"EC Hardware Suspend")への状態遷移

以下のどれかの条件に該当する場合は、"----/--/-- --:--:--"が表示されます。

・ RECセッションが存在しない場合 ([EC Status]欄が"EC action not startup")

・ RECセッションが存在しない状態から初期コピー(acec start)を開始した場合

・ 装置からRECセッションのコピー状況を取得できなかった場合 ([EC Status]欄が"???")

・ 終実行日時の記録機能をサポートしていない装置(ETERNUS DX60/DX60S2/DX80/DX90 、 ETERNUS DX400 series 、 ETERNUS DX8000 series、ETERNUS2000、ETERNUS4000、ETERNUS8000)の場合

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

・ コピーやSIDなどが、"???"と表示されることがあります。「5.3 アドバンスト・コピー状態に"???"が出力された場合の対処方法」に従っ

て対処してください。

4.8.3 acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)

名前

acec suspend - 同期型高速コピーの一時中断

形式

[コピーグループの種類がECの場合]

acec suspend -g copyGroup [-p copyPair | -concur] [-r] [-xml]

[コピーグループの種類がRECの場合]

acec suspend -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-force] [-xml]

acec suspend -g copyGroup -concur [-r] [-xml]

- 153 -

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアの、同期型高速コピーを一時中断します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループを指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-concur

コンカレントサスペンド機能を使用して同期型高速コピーを中断します。

コピーグループの種類がRECの場合は、転送モードがstack以外のときだけ、本オプションを指定できます。

-r

設定されている方向と逆方向のコピーを一時中断します。

-force

RECセッションを強制的に一時中断します。

acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で表示される実行状態(EC Status)が以下のどちらかの場合は、RECセッション

を強制的にサスペンドすることはできません。

- EC Hardware suspend(Use REC DISK): 回線異常が発生し、REC Diskバッファーを使用中

- EC Hardware suspend(Use REC BUFFER): 回線異常が発生し、RECバッファーを使用中

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ 同期型高速コピーを中断する(コンカレントサスペンド機能は使用しない)

> acec suspend -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Suspended >>

Succeeded : 3

Failed : 0

・ コンカレントサスペンド機能を使用して同期型高速コピーを中断する

> acec suspend -g group01 -concur

Successful completion.

- 154 -

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

・ コピーグループのコピータイプがREC、かつ、-concurオプションを指定している場合、以下のどれかのメッセージが出力されること

があります。

ccm5004 Operation failed. function=stxcec.SUSPEND.concur, message=STXC1002 ERROR Invalid logical volume name. Volume

name=(0xa@00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##).

ccm5004 Operation failed. function=stxcec.SUSPEND.concur, message=STXC1034 ERROR The set Alias name for the option to

specify the target to which the copy request is issued is not the copy source or is not the copy target.

ccm5004 Operation failed. function=stxcec.SUSPEND.concur, message=STXC1035 ERROR The set Alias name for the option to

specify the target to which the copy request is issued exists, but access path information does not exist.

このメッセージが出力された場合は、コピー元の装置がリモートETERNUS ディスクアレイとして登録されていないことを確認してく

ださい。

問題が解決しない場合は、「ETERNUS名およびアクセスボリューム以外の情報を変更する場合」の手順に従って、コピー元の

ETERNUS ディスクアレイを再登録してから、本コマンドを実行してください。

4.8.4 acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)

名前

acec resume - 同期型高速コピーの再開

形式

[コピーグループに設定しているコピーの種類がECの場合]

acec resume -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-xml]

[コピーグループに設定しているコピーの種類がRECの場合]

acec resume -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-remain] [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアの、同期型高速コピーを再開します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

設定されている方向と逆方向のコピーを再開します。

-remain

初期スキップ機能を使用してサスペンド状態にしたコピーグループまたはコピーペアに対して、同期型高速コピーを再開する場合

に指定します。

- 155 -

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acec resume -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >>

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Resumed >>

Succeeded : 3

Failed : 0

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

・ 指定したコピーグループまたはペアのコピー先の論理ボリュームがacinhibit set (ボリューム保護の設定コマンド)により保護されて

いる場合、エラー終了します。

4.8.5 acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド)

名前

acec reverse - 同期型高速コピーの反転

形式

acec reverse -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアの、同期型高速コピーのコピー方向を反転します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

コピーグループに設定しているコピーの種類が以下の場合だけ指定可能です。

- EC

- 156 -

- REC

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

設定されている方向と逆方向のコピーを反転させ、コピー方向を設定されている方向にします。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acec reverse -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

Succeeded : 3

Failed : 0

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

4.8.6 acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)

名前

acec change - 同期型高速コピーのモード変更コマンド

形式

acec change -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-transfer {sync [-split {auto|manual}]|through|consist|stack}] [-recovery

{auto|manual}] [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアの同期型高速コピーのモードを変更します。

RECセッションを一時中断してから実施してください。

なお、このコマンドは、コピーグループに設定したコピーの種類がRECの場合だけ有効です。

- 157 -

オプション

-g copyGroup

コピーグループを指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

逆方向のコピーに対して、モードを変更します。

-transfer {sync [-split {auto|manual}]|through|consist|stack}

転送モードを指定します。各モードの詳細は、「3.2.2.5 RECの動作モード」を参照してください。

- sync: 同期モード

-transferオプションでsyncを指定した場合に、Splitモードの指定が可能です。

-split

- auto: Automatic Split

- manual: Manual Split

- through: Throughモード

- consist: Consistencyモード

- stack: Stackモード

-recovery

Recoveryモードを指定します。各モードの詳細は、「3.2.2.5 RECの動作モード」を参照してください。

- auto: Automatic Recovery

- manual: Manual Recovery

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acec change -g group01 -transfer sync

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

ET001/0x3:ET002/0x3

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

Succeeded : 3

Failed : 0

- 158 -

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、SnapOPCP、またはECの場合は、本コマンドを実行できません。

・ RECの転送モードがConsistencyモードまたはStackモードの場合は、acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)に-forceオプションを指定して、RECセッションを強制的に一時中断してから、本コマンドを実行してください。

4.8.7 acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)

名前

acec cancel - 同期型高速コピーの停止

形式

acec cancel -g copyGroup [-p copyPair] [-r] [-force] [-xml]

機能説明

指定したコピーグループまたはコピーペアの、同期型高速コピーを停止します。

オプション

-g copyGroup

コピーグループ名を指定します。

-p copyPair

コピーペアを指定します。

-r

設定されている方向と逆方向のコピーを停止します。

-force

セッションを強制的に停止させます。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acec cancel -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>

ET001/0x3:ET001/0x8

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>

- 159 -

Succeeded : 3

Failed : 0

注意事項

・ コピーグループのコピータイプがOPC、QuickOPC、またはSnapOPCPの場合は、本コマンドを実行できません。

・ RECの転送モードがConsistencyモードまたはStackモードの場合は、-forceオプションを指定して、RECセッションを強制的に停止

します。

この場合、コピー先の整合性は保証されません。

コピー先の整合性を保証した状態でRECセッションを停止する場合は、以下の手順を実施してください。

1. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)に-forceオプションを指定して、RECセッションを強制的に一時中断し

ます。

2. acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド)で、RECの転送モードをThroughモードに変更します。

3. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)でRECを再開します。

4. acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)で、コピーフェーズが等価維持状態になっていることを確認します。

5. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド)でRECセッションを一時中断します。

このとき、-forceオプションは指定しないでください。

6. 本コマンドで、RECセッションを停止します。

このとき、-forceオプションは指定しないでください。

4.9 コピーセッションの管理コマンド

コピーセッションの管理コマンドについて説明します。

4.9.1 accopy query (コピーセッション情報表示コマンド)

名前

accopy query - コピーセッションの情報表示

形式

[装置単位でコピーセッション情報を表示する場合]

accopy query -a diskArrayName -type { local | remote | odx | all } [-xml]

[RECセッション情報を表示する場合]

accopy query -a diskArrayName -sa srcDiskArrayName -ta dstDiskArrayName [-xml]

機能説明

指定したETERNUS ディスクアレイで実施中のコピーセッションの状況を表示します。

オプション

-a diskArrayName

コピーセッションの実行状況を表示させるETERNUS名を指定します。

- 160 -

-type { local | remote | odx | all }

コピーセッションの種別を指定します。

- local: OPC、QuickOPC、EC、SnapOPC、SnapOPC+、更新量見積りセッション、Extended Copyだけを表示します。

- remote: RECセッションだけを表示します。

- odx: ODXを表示します。

- all: すべてのコピーセッションを表示します。

-sa srcDiskArrayName -ta dstDiskArrayName

-saオプションで指定された装置から、-taオプションで指定された装置に向けて、設定されている全RECセッションの情報を表示す

ることを指定します。

srcDiskArrayName と dstDiskArrayName のどちらか一方は、-aオプションに指定したETERNUS名と一致している必要があります。

AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressの管理外の装置を指定する場合は、AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressのETERNUS名の代わりに、Box ID(40文字)を指定してください。

-xml

XML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ 装置単位でコピーセッション情報を表示する

> accopy query -a ET001

Disk Array Name : ET001

BOX-ID : 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

Source <=> Target SID(RSID) Copy Type Copy Status Copy Phase Progress

Copied Block Total Block Operation Date

------------------------------------ --- --------------------- ---------- --------- ----------- ---------- --------

------------ ----------- ---------------------

ET001/0x1 ==> ET001/0x3 0x19(----) OPC "Executing" Copying N/

A 471859 N/A "2010/10/20 09:02:03"

ET001/0x2[addr=0x800,size=0xC800000] ==> ET001/0x4[addr=0x800] 0x22(----) EC "Executing" Copying 68%

142606336 209715200 "2010/10/20 10:23:30"

ET001/0x5 ==> ET001/0x6 0x24(----) SnapOPCP "Executing" Copying N/

A 524288 N/A "2010/10/20 11:45:34"

ET001/0x7[addr=0x3F,size=0x1400000] ==> ET001/0x8[addr=0x7F] 0x35(----) SnapOPCP "Executing" Copying N/A

20971520 20971520 "2010/10/19 12:00:45"

ET002/0x9 ==> ET001/0x9 0x48(0x42) REC "Executing" Paired N/A

4294967295 N/A "2010/10/20 03:35:03"

ET001/0xA[addr=0x3F,size=0x7FFFFFC0] ==> ---- 0x88(----) Estimate "Executing" Copying N/

A 3456777 2147483584 "2010/10/20 10:30:03"

ET001/0xB ==> ET001/0xC 0x92(----) QuickOPC "Executing" Readying N/

A 0 N/A "----/--/-- --:--:--"

ET001/0xD[addr=0x3F,size=0x1400000] ==> ET001/0xE[addr=0x7F] 0x19(----) Xcopy "Executing" Copying N/

A 512 N/A "2010/10/20 10:02:03"

・ RECセッション情報を表示する

> accopy query -a ET001 -sa ET002 -ta ET001

Disk Array Name : ET001

- 161 -

BOX-ID : 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

Source <=> Target SID(RSID) Copy Type Copy Status Copy Phase Progress Copied Block Total Block Operation Date

--------- --- --------- ---------- --------- ----------- ---------- -------- ------------ -----------

---------------------

ET002/0x9 ==> ET001/0x9 0x48(0x42) REC "Executing" Paired N/A 4294967295 N/A "2010/10/20

03:35:03"

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Source コピー元の論理ボリュームを表示します。

・ 論理ボリューム単位でコピーを実施している場合

- ETERNUS名またはBox ID

- 論理ボリューム番号

・ エクステント単位でコピーを実施している場合

- ETERNUS名またはBox ID

- 論理ボリューム番号[addr=コピー開始位置、size=コピーサイズ]

論理ボリューム番号、コピー開始位置、コピーサイズは16進数で表示します。

<=> コピーの方向を表します。

常に"==>"(SourceからTargetへコピー)を表示します。

Target コピー先の論理ボリュームを表示します。

・ 論理ボリューム単位でコピーを実施している場合

- ETERNUS名またはBox ID

- 論理ボリューム番号

・ エクステント単位でコピーを実施している場合

- ETERNUS名またはBox ID

- 論理ボリューム番号[addr=コピー開始位置]

論理ボリューム番号、コピー開始位置は16進数で表示します。

Copy Typeが"Estimate"の場合は、"----"を表示します。

SID(RSID) セッションID、RECセッションIDを、"x(y)"の形式で表示します。

・ OPC、QuickOPC、EC、SnapOPC、SnapOPC+、Extended Copy、Offloaded Data Transferの場合

- x: セッションID

- y: ----

・ RECの場合

- x: セッションID(-aオプションで指定した装置でのセッションID)

- y: RECセッションID(-aオプションで指定した装置のコピー先装置でのセッションID)

Copy Type コピータイプを表示します。

・ OPC: OPCの実行中です。

・ QuickOPC: QuickOPCの実行中です。

・ SnapOPCP: SnapOPC+またはSnapOPCの実行中です。

・ EC: ECの実行中です。

- 162 -

タイトル 説明

・ REC: RECの実行中です。

・ Estimate: 更新量測定用セッションの実行中です。

・ Xcopy: Extended Copyの実行中です。

・ ODX: Offloaded Data Transferの実行中です。

Copy Status コピーの実行状態を表示します。

・ Starting: コピーを開始しています。

・ Executing: コピーを実行しています。

・ Suspend: ECまたはRECがサスペンド状態になっています。

・ Error Suspend: コピー継続不可能なエラーが発生しました。

・ Hardware Suspend: 筐体間の経路異常により一時停止しました。(RECの場合)

・ Hardware Suspend(Use REC DISK): 筐体間の経路異常によりREC Diskバッファーを使

用しています。(RECの場合)

・ Hardware Suspend(Use REC BUFFER): 筐体間の経路異常によりRECバッファーをして

います。(RECの場合)

"EC Hardware suspend(Use REC DISK)"および"EC Hardware suspend(Use REC BUFFER)"は、以下の場合に出力されます。

・ acgroup create (コピーグループの作成コマンド)の-aオプションで指定した装置が、RECのコピー元装置になっている場合

Copy Phase 現在のフェーズを表示します。

・ Readying: コンカレントOPCの定義済み状態です。

・ Copying: コピー処理を実行しています。

・ Paired: 等価性維持状態です。

・ Tracking: QuickOPCのコピー処理が完了し、Tracking状態になっています。

・ Copying/Tracking: QuickOPCのコピー処理中かつTracking状態です。

・ N/A: コピーが実施されていません。

Progress 進行率をパーセントで表示します。以下の場合は"N/A"を表示します。

・ Copy Typeが、SnapOPCPまたはEstimateの場合

・ 以下のETERNUS ディスクアレイにおいて、論理ボリューム単位でコピーを実施している

場合

- ETERNUS DX80/DX80 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

- ETERNUS DX90/DX90 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

- ETERNUS DX400/DX400 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

- ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

- ETERNUS2000

- ETERNUS4000

- ETERNUS8000

Copied Block コピー済みブロック数を表示します。

[Copy Phase]欄が"Tracking"状態になっている場合は、前回の論理コピー実行後から更新さ

れていないブロック数を表示します。

- 163 -

タイトル 説明

Total Block 全ブロック数を表示します。

論理ボリューム単位でコピーを実施している場合、"N/A"を表示します。

Operation Date コピーセッションが存在する場合、以下に示す、ECセッションの状態遷移が 後に発生した

日時( 終実行日時)を「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」形式で表示します。

日時は、対象装置のタイムゾーンに基づいて表示されます。

・ OPC、QuickOPC、Extended Copy、Offloaded Data Transferの場合

- 論理コピー開始

- エラーサスペンド([Copy Status]欄が"Error Suspend")への状態遷移

・ SnapOPC+、SnapOPCの場合

- 論理コピー開始

- エラーサスペンド([Copy Status]欄が"Error Suspend")への状態遷移

・ ECの場合

- サスペンド

- コンカレントサスペンド

- エラーサスペンド([Copy Status]欄が"Error Suspend")への状態遷移

・ RECの場合

- 初期コピースキップ機能によるREC開始

- サスペンド

- ハードサスペンド状態のRECセッションに対して強制サスペンドを行った場合、

終実行日時は"----/--/-- --:--:--"に初期化されます。

- コピー実行中のRECセッションに対して強制サスペンドを行った場合、 終実行

日時は更新されません。

- コンカレントサスペンド

未転送サスペンド時は、 終実行日時が更新されません。

- エラーサスペンド([Copy Status]欄が"Error Suspend")への状態遷移

- ハードサスペンド([Copy Status]欄が"Hardware Suspend")への状態遷移

以下のどれかの条件に該当する場合は、"----/--/-- --:--:--"が表示されます。

・ コピーセッションが存在しない状態からEC/RECの初期コピーを開始した場合

・ ハードサスペンド状態([Copy Status]欄が"Hardware Suspend")からRECセッションが自動

復旧した場合

・ 終実行日時の記録機能をサポートしていない装置(ETERNUS DX60/DX60 S2/DX80/DX90 、 ETERNUS DX400 series 、 ETERNUS DX8000 series 、 ETERNUS2000、

ETERNUS4000、ETERNUS8000)の場合

注意事項

・ 情報取得に失敗した場合、本コマンドは以下のメッセージを出力して異常終了します。

ccm5004 Operation failed. function=stxccopy.QUERY, message=message

アクセスボリュームが誤っている可能性があります。acarray detail (ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示コマンド)でアクセス

ボリュームを確認して、CCMサーバからアクセス可能であることを確認してください。

- 164 -

アクセス不可の場合、アクセス可能なボリュームをacarray change (ETERNUS ディスクアレイのETERNUS名およびアクセスパスの

変更コマンド)で設定してください。

・ 情報はコピー元のセッションIDの昇順に表示されます。

・ SourceおよびTargetには、以下のどちらかの情報が表示されます。

- ETERNUS名

AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressに登録されている装置の場合です。

- Box IDAdvancedCopy Manager CCMまたはExpressに登録されていない装置の場合です。

[Source]欄または[Target]欄に、[***Other-Storage***]と表示される場合があります。正しく表示されている方の装置を指定して

acarray remove (ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)を実行後、acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コ

マンド)を再実行すると、両方のETERNUS名が正しく表示されます。

4.9.2 accopy fcancel (コピーセッション強制停止コマンド)

名前

accopy fcancel - コピーセッションの強制停止

形式

[装置単位でコピーセッションを強制停止する場合]

accopy fcancel -a diskArrayName -type { local | remote | odx | all } [-xml]

[RECセッションを強制停止する場合]

accopy fcancel -a diskArrayName -sa srcDiskArrayName -ta dstDiskArrayName [-xml]

[セッション単位でコピーセッションを強制停止する場合]

accopy fcancel -a diskArrayName -s srcVolume -t dstVolume [-xml]

[セッション単位で更新量見積りセッションを強制停止する場合]

accopy fcancel -v srcVolume -estimate [-xml]

[複数のコピーセッションを強制停止する場合]

accopy fcancel -a diskArrayName -stdin [-xml]

機能説明

指定したETERNUS ディスクアレイで実施中のコピーセッションを強制停止します。

オプション

-a diskArrayName

コピーセッションの強制停止を実行するETERNUS名を指定します。

-type { local | remote | odx | all }

強制停止対象のコピーセッションの種別を指定します。

- local:OPC、QuickOPC、EC、SnapOPC、SnapOPC+、更新量見積りセッション、Extended Copyだけを強制停止します。

- remote:RECセッションだけを強制停止します。

- 165 -

- odx:ODXを強制停止します。

- all:すべてのコピーセッションを強制停止します。

-sa srcDiskArrayName -ta dstDiskArrayName

-saオプションで指定された装置から、-taオプションで指定された装置に向けて、設定されている全RECセッションを強制停止する

ことを指定します。

srcDiskArrayName と dstDiskArrayName のどちらか一方は、-aオプションに指定したETERNUS名と一致している必要があります。

AdvancedCopy Manager CCMに管理外の装置を指定する場合は、AdvancedCopy Manager CCMのETERNUS名の代わりに、BoxID(40文字)を指定してください。

-s srcVolume -t dstVolume

-sオプションで指定されたボリュームから、-tオプションで指定されたボリュームへのコピーセッションを強制停止することを指定します。

srcVolume と dstVolume のどちらか一方は、-aオプションに指定した装置のボリュームである必要があります。

srcVolume、 dstVolume には、accopy query (コピーセッション情報表示コマンド)で[Source]欄および[Target]欄に表示されたボリュー

ム名を、それぞれ指定してください。ただし、[***Other-Storage***]が表示されたボリュームは指定できません。

-v srcVolume -estimate

-vオプションに対して設定された更新量見積りセッションを強制停止することを指定します。

srcVolume には、accopy query (コピーセッション情報表示コマンド)で[Source]欄に表示されたボリューム名を指定してください。

-stdin

標準入力から読み取った複数のコピーセッションを、強制停止することを指定します。

強制停止するコピーセッションは、以下のとおり、TSV(Tab Separated Value)形式で指定してください。

- コピー種別がEstimate以外の場合

コピー元ボリューム<TAB>コピー先ボリューム<改行>

- コピー種別がEstimateの場合

コピー元ボリューム<改行>

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ 装置単位でコピーセッションを強制停止する

> accopy fcancel -type all -a ET001

ET001/0x1:ET001/0x2

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >>

ET001/0x3:ET001/0x4

# DATE : 2008/06/24 16:28:01 - << OPC Disconnected >>

<中略>

ET001/0x146:ET002/0x146

# DATE : 2008/06/24 16:40:20 - << EC Disconnected >>

Succeeded : 720

Failed : 0

- 166 -

・ RECセッションを強制停止する

> accopy fcancel -a ET001 -sa ET002 -ta ET001

ET002/0x1:ET001/0x1

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>

ET002/0x2:ET001/0x2

# DATE : 2010/06/24 16:28:01 - << EC Disconnected >>

<中略>

ET002/0x159:ET001/0x159

# DATE : 2010/06/24 16:40:34 - << EC Disconnected >>

Succeeded : 345

Failed : 0

・ セッション単位でコピーセッションを強制停止する

> accopy fcancel -a ET001 -s ET001/0x1[addr=0x3F,size=0x7FFF] -t ET001/0x2[addr=0x3F]

ET001/0x3[addr=0x3F,size=0x7FFF]:ET001/0x3[addr=0x3F]

# DATE : 2010/06/24 16:40:34 - << Disconnected >>

Succeeded : 1

Failed : 0

・ セッション単位で更新量見積りセッションを強制停止する

> accopy fcancel -v ET001/0xA[addr=0x3F,size=0x7FFFFFC0] -estimate

ET001/0xA[addr=0x3F,size=0x7FFFFFC0]

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << Estimate Disconnected >>

Succeeded : 1

Failed : 0

・ 複数のコピーセッションを強制停止する

> type SESSIONS.txt

ET001/0x1 ET001/0x3

ET001/0x2[addr=0x800,size=0xC800000] ET001/0x4[addr=0x800]

ET001/0x5 ET001/0x6

ET001/0x7[addr=0x3F,size=0x1400000] ET001/0x8[addr=0x7F]

ET002/0x9 ET001/0x9

ET001/0xA[addr=0x3F,size=0x7FFFFFC0]

ET001/0xB ET001/0xC

ET001/0xD[addr=0x3F,size=0x1400000] ET001/0xE[addr=0x7F]

> accopy fcancel -a ET001 -stdin < SESSIONS.txt

ET001/0x1:ET001/0x3

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>

ET001/0x2[addr=0x800,size=0xC800000]:ET001/0x4[addr=0x800]

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >>

ET001/0x5:ET001/0x6

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>

ET001/0x7[addr=0x3F,size=0x1400000]:ET001/0x8[addr=0x7F]

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>

ET002/0x9:ET001/0x9

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << REC Disconnected >>

ET001/0xA[addr=0x3F,size=0x7FFFFFC0]

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << Estimate Disconnected >>

ET001/0xB:ET001/0xC

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << QuickOPC Disconnected >>

ET001/0xD[addr=0x3F,size=0x1400000] ET001/0xE[addr=0x7F]

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << Xcopy Disconnected >>

Succeeded : 8

Failed : 0

- 167 -

注意事項

・ 以下の方法で起動した更新量測定セッションは、ETERNUS Web GUIまたはETERNUS CLIを利用して停止してください。

- SAN経由コピー制御機能による運用の場合

- LAN経由コピー制御機能で起動したとき

- ETERNUS Web GUIで起動したとき

- ETERNUS CLIで起動したとき

- LAN経由コピー制御機能による運用の場合

- SAN経由コピー制御機能で起動したとき

4.9.3 accopy fsuspend (RECセッション強制サスペンドコマンド)

名前

accopy fsuspend - RECセッションの強制サスペンド

形式

[装置単位でRECセッションを強制サスペンドする場合]

accopy fsuspend -a diskArrayName [-xml]

[RECセッションを強制サスペンドする場合]

accopy fsuspend -a diskArrayName -sa srcDiskArrayName -ta dstDiskArrayName [-xml]

[セッション単位でRECセッションを強制サスペンドする場合]

accopy fsuspend -a diskArrayName -s srcVolume -t dstVolume [-xml]

[複数のRECセッションを強制サスペンドする場合]

accopy fsuspend -a diskArrayName -stdin [-xml]

機能説明

指定したETERNUS ディスクアレイで実施中のコピーセッションを強制サスペンドします。

オプション

-a diskArrayName

RECセッションを強制サスペンドするETERNUS名を指定します。

-sa srcDiskArrayName -ta dstDiskArrayName

-saオプションで指定された装置から、-taオプションで指定された装置に向けて、設定されている全RECセッションを強制サスペンド

することを指定します。

srcDiskArrayName と dstDiskArrayName のどちらか一方は、-aオプションに指定したETERNUS名と一致している必要があります。

AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressの管理外の装置を指定する場合は、AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressのETERNUS名の代わりに、Box ID(40文字)を指定してください。

- 168 -

-s srcVolume -t dstVolume

-sオプションで指定されたボリュームから、-tオプションで指定されたボリュームへのRECセッションを強制サスペンドすることを指定

します。

srcVolume と dstVolume のどちらか一方は、-aオプションに指定した装置のボリュームである必要があります。

srcVolume、 dstVolume には、accopy query (コピーセッション情報表示コマンド)で[Source]欄および[Target]欄に表示されたボリュー

ム名を、それぞれ指定してください。

ただし、[***Other-Storage***]が表示されたボリューム名は指定できません。

-stdin

標準入力から読み取った複数のコピーセッションを、強制サスペンドすることを指定します。

強制サスペンドするRECセッションは、以下のとおり、TSV(Tab Separated Value)形式で指定してください。

コピー元ボリューム<TAB>コピー先ボリューム<改行>

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ 装置単位でRECセッションを強制サスペンドする

> accopy fsuspend -a ET001

ET001/0x1:ET002/0x1

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << EC Suspended >>

ET001/0x2:ET002/0x2

# DATE : 2010/06/24 16:28:01 - << EC Suspended >>

<中略>

ET001/0x2D0:ET002/0x2D0

# DATE : 2010/06/24 16:49:00 - << EC Suspended >>

Succeeded : 720

Failed : 0

・ RECセッションを強制サスペンドする

> accopy fsuspend -a ET001 -sa ET002 -ta ET001

ET002/0x1:ET001/0x1

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << EC Suspended >>

ET002/0x2:ET001/0x2

# DATE : 2010/06/24 16:28:01 - << EC Suspended >>

<中略>

ET002/0x159:ET001/0x159

# DATE : 2010/06/24 16:40:34 - << EC Suspended >>

Succeeded : 345

Failed : 0

・ セッション単位でRECセッションを強制サスペンドする

> accopy fsuspend -a ET001 -s ET001/0x3[addr=0x3F,size=0x7FFF] -t ET002/0x3[addr=0x3F]

ET001/0x3[addr=0x3F,size=0x7FFF]:ET001/0x3[addr=0x3F]

# DATE : 2010/06/24 16:40:34 - << EC Suspended >>

Succeeded : 1

Failed : 0

- 169 -

・ 複数のRECセッションを強制サスペンドする

> type SESSIONS.txt

ET002/0x9 ET001/0x9

ET001/0xA ET002/0xA

> accopy fsuspend -a ET001 -stdin < SESSIONS.txt

ET002/0x9:ET001/0x9

# DATE : 2010/06/24 16:28:00 - << EC Suspended >>

ET001/0xA:ET002/0xA

# DATE : 2010/06/24 16:28:01 - << EC Suspended >>

Succeeded : 2

Failed : 0

注意事項

・ accopy query (コピーセッション情報表示コマンド)で表示される[Copy Status]欄が以下のどちらかの場合は、コピーセッションを強

制サスペンドできません。

- EC Hardware suspend(Use REC DISK): 回線異常が発生し、REC Diskバッファーを使用中

- EC Hardware suspend(Use REC BUFFER): 回線異常が発生し、RECバッファーを使用中

4.10 サーバのユーティリティコマンド

各サーバで使用するユーティリティコマンドについて説明します。

4.10.1 acutil devs (論理ボリューム情報の表示コマンド)

名前

acutil devs - 論理ボリューム情報の表示

形式

acutil devs [-xml]

機能説明

ETERNUS ディスクアレイの論理ボリュームの情報を表示します。

オプション

-xml

XML出力形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

- 170 -

使用例

・ [Windowsの場合]

> acutil devs

Device BOX-ID LV No Size

-------------- ---------------------------------------- ----- -------

PhysicalDrive4 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x61 1048576

PhysicalDrive5 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x62 1048576

PhysicalDrive6 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x63 1048576

・ [Solarisの場合]

>acutil devs

Device BOX-ID LV No Size

-------------------------- ---------------------------------------- ------ -------

/dev/rdsk/c1t16d0s2 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x0208 8388608

/dev/FJSVmplb/rdsk/mplb1s2 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x0062 8388608

/dev/vx/rdmp/c2t16d0s2 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x0061 8388608

・ [Linuxの場合]

>acutil devs

Device BOX-ID LV No Size

------------------------------------------------------ ---------------------------------------- ------ --------

/dev/mapper/mpath0 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x0084 12582912

/dev/sdb 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x0084 12582912

/dev/disk/by-id/scsi-36000b5d0006a0000006a000200840000 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x0084 12582912

/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:1:0 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 0x0084 12582912

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Device ・ [Windowsの場合]

物理デバイス名を、「PhysicalDrive[ディスク番号]」の形式で表示します。

[スタート]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]-[ディスクの管理]で表示される「ディスク #」や、

AdvancedCopy Managerのブロックデバイス名の「disk?」と同じ値です。

・ [Solarisの場合]

RAWデバイス名が表示されます。

・ [Linuxの場合]

デバイス名が表示されます。

BOX-ID ETERNUS ディスクアレイのBox IDを表示します。

LV No 論理ボリューム番号を、16進数で表示します。

Size 論理ボリュームのサイズ(ブロック数)を、10進数で表示します。

注意事項

・ 本コマンドは、LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録したETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.10.2 acgetvolinfo (論理ボリューム情報の表示コマンド)

- 171 -

名前

acgetvolinfo - 論理ボリューム情報の表示

形式

acgetvolinfo deviceName

機能説明

ETERNUS ディスクアレイの論理ボリュームの情報を表示します。

本コマンドは、業務サーバで利用するコマンドです。

利用可能なOSを以下に示します。

・ Windows Server 2003

・ Windows Server 2008以降

・ Solaris 9

・ Solaris 10

・ Solaris 11 (11/11以降)

・ Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86)

・ Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64)

・ Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86)

・ Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64)

・ AIX 5L V5.3

・ AIX 6.1

・ AIX 7.1

・ HP-UX 11i v3

業務サーバのOSの違いにより、AdvancedCopy Manager CCMをインストールして利用するか、OSに対応したユーティリティファイルを

コピーして利用するか、コマンドのインストール方法が異なります。インストールについては、以下のポイントを参照してください。

ポイント

コマンドは、業務サーバのOSに対応した方法でインストールして、利用してください。

・ Solaris/Linux/Windowsの場合

業務サーバにAdvancedCopy Manager CCMをインストールして利用します。または、AdvancedCopy Manager CCMをインストール

したCCMサーバから、OSに対応したユーティリティファイルを業務サーバにコピーして利用します。

・ HP-UX/AIXの場合

AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたCCMサーバから、OSに対応したユーティリティファイルを業務サーバにコピーし

て利用します。

業務サーバにAdvancedCopy Manager CCMをインストールして利用する場合は、『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ETERNUS SF Managerのインストール」または「AdvancedCopy Manager CCMのインストール」を参照してください。

業務サーバにユーティリティファイルをコピーして利用する場合は、以下の手順でコピーしてください。

1. 業務サーバの任意の場所に、ユーティリティファイルをコピーします。

ユーティリティファイルは、CCMサーバの以下ディレクトリにあります。

- 172 -

- [Windowsの場合]

対象OS ユーティリティファイル

Windows Server 2003Windows Server 2008以降

$INS_DIR\tools\server_utility_windows.zip

Solaris 9Solaris 10Solaris 11

$INS_DIR\tools\server_utility_solaris.tar

Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86) $INS_DIR\tools\server_utility_rhel5x86.tar

Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64) $INS_DIR\tools\server_utility_rhel5x64.tar

Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86) $INS_DIR\tools\server_utility_rhel6x86.tar

Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64) $INS_DIR\tools\server_utility_rhel6x64.tar

AIX 5L V5.3AIX V6.1AIX V7.1

$INS_DIR\tools\server_utility_aix.tar

HP-UX 11i v3 $INS_DIR\tools\server_utility_hp-ux.tar

注: $INS_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールした「プログラムディレクトリ」を意味します。

- [Solaris/Linuxの場合]

対象OS ユーティリティファイル

Windows Server 2003Windows Server 2008以降

/opt/FJSVccm/tools/server_utility_windows.zip

Solaris 9Solaris 10Solaris 11

/opt/FJSVccm/tools/server_utility_solaris.tar

Red Hat Enterprise Linux 5 (for x86) /opt/FJSVccm/tools/server_utility_rhel5x86.tar

Red Hat Enterprise Linux 5 (for Intel64) /opt/FJSVccm/tools/server_utility_rhel5x64.tar

Red Hat Enterprise Linux 6 (for x86) /opt/FJSVccm/tools/server_utility_rhel6x86.tar

Red Hat Enterprise Linux 6 (for Intel64) /opt/FJSVccm/tools/server_utility_rhel6x64.tar

AIX 5L V5.3AIX V6.1AIX V7.1

/opt/FJSVccm/tools/server_utility_aix.tar

HP-UX 11i v3 /opt/FJSVccm/tools/server_utility_hp-ux.tar

2. コピーしたユーティリティファイルを解凍した後、解凍したディレクトリに移動します。

- [Windowsの場合]

zipファイルを解凍し、コマンドプロンプトを使用して解凍したディレクトリに移動してください。

- [Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合]

# cd <ファイルをコピーしたディレクトリ>

# tar xvf <ユーティリティファイル>

# cd ./server_utility/bin

- 173 -

オペランド

・ 業務サーバにAdvancedCopy Manager CCMをインストールして利用する場合

deviceName

デバイス名を指定します。

OS種別 説明

Windows ドライブ文字(例 X:)を指定します。

Solaris 以下のデバイス名のうち、どれかを指定します。

・ OS標準デバイス名(/dev/rdsk/*)

・ Solaris標準マルチパス(MPxIO)デバイス名(/dev/rdsk/*)

・ ETERNUSマルチパスデバイス名(/dev/FJSVmplb/rdsk/*)

・ VxVMデバイス名(/dev/vx/rdmp/*)

Linux 以下のデバイス名のうち、どれかを指定します。

・ OS標準デバイス名(/dev/sd*)

・ OSのDevice Mapper機構によって生成されたマルチパスデバイス名(/dev/mapper/*)

・ OSのudev機構によって生成されたudevデバイス名(/dev/disk/by-id/*、/dev/disk/by-path/*)

・ 業務サーバにユーティリティファイルをコピーして利用する場合

deviceName

デバイス名を指定します。

OS種別 説明

Windows ドライブ文字(例 X:)を指定します。

Solaris 以下のデバイス名のうち、どれかを指定します。

・ OS標準デバイス名(/dev/rdsk/*)

・ Solaris標準マルチパス(MPxIO)デバイス名(/dev/rdsk/*)

・ ETERNUSマルチパスデバイス名(/dev/FJSVmplb/rdsk/*)

・ VxVMデバイス名(/dev/vx/rdmp/*)

Linux 以下のデバイス名のうち、どれかを指定します。

・ OS標準デバイス名(/dev/sd*)

・ OSのDevice Mapper機構によって生成されたマルチパスデバイス名(/dev/mapper/*)

・ OSのudev機構によって生成されたudevデバイス名(/dev/disk/by-id/*、/dev/disk/by-path/*)

HP-UX RAWデバイス名(例 /dev/rdsk/c1t0d20)を指定します。

AIX 物理デバイス名(例 /dev/hdisk10)を指定します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

- 174 -

使用例

・ 業務サーバにAdvancedCopy Manager CCMをインストールして利用する

- [Windowsの場合]

C:\> acgetvolinfo X:

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x043,0x0,0x800000

- [Solarisの場合]

# acgetvolinfo /dev/rdsk/c4t0d10s2

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x041,0x0,0x800000

- [Linuxの場合]

# acgetvolinfo /dev/sdo

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x042,0x0,0x800000

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

BOX-ID ETERNUS ディスクアレイのBox IDを表示します。

LV No ETERNUS ディスクアレイの論理ボリューム番号を16進数で表示します。

Address エクステント開始位置(ブロック単位)を16進数形式で表示します。

Size エクステントサイズ(ブロック数)を16進数形式で表示します。

・ 業務サーバにユーティリティファイルをコピーして利用する

- [Windowsの場合]

C:\> .\acgetvolinfo X:

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x043,0x0,0x800000

- [Solarisの場合]

# ./acgetvolinfo /dev/rdsk/c4t0d10s2

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x041,0x0,0x800000

- [Linuxの場合]

# ./acgetvolinfo /dev/sdo

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x042,0x0,0x800000

- [HP-UXの場合]

# ./acgetvolinfo /dev/rdsk/c1t0d20

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x044,0x0,0x800000

- [AIXの場合]

# ./acgetvolinfo /dev/hdisk10

BOX-ID,LV No,Address,Size

00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######,0x045,0x0,0x800000

表示内容は、以下のとおりです。

- 175 -

タイトル 説明

BOX-ID ETERNUS ディスクアレイのBox IDを表示します。

LV No ETERNUS ディスクアレイの論理ボリューム番号を16進数で表示します。

Address エクステント開始位置(ブロック単位)を16進数形式で表示します。

Size エクステントサイズ(ブロック数)を16進数形式で表示します。

注意事項

・ LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録したETERNUS ディスクアレイに対して、CCMサーバから本コマンドを実行で

きません。

参照

・ 本コマンドで出力されるメッセージの詳細は、『ETERNUS SF メッセージ説明書』を参照してください。

4.10.3 acutil refresh (パーティションテーブルの再読込みコマンド)【Windows】

名前

acutil refresh - パーティションテーブルの再読込み

形式

acutil refresh -d deviceName [-xml]

機能説明

指定したディスクのパーティション情報を更新するため、パーティションテーブルを再読込みします。

Windows版だけ対応しています。

オプション

-d deviceName

物理デバイス名を、「PhysicalDrive[ディスク番号]」の形式で表示します。

[スタート]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]-[ディスクの管理]で表示される「ディスク #」や、AdvancedCopy Managerのブロックデ

バイス名の「disk?」と同じ値です。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

- 176 -

使用例

> acutil refresh -d PhysicalDrive2

Successful completion.

注意事項

・ 本コマンドは、LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録したETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.10.4 acutil fsflush (ファイルシステムのフラッシュコマンド)【Windows】

名前

acutil fsflush - ファイルシステムのフラッシュ

形式

acutil fsflush -m mountPoint [-xml]

機能説明

バッファー内のデータを明示的にディスクに書き込みます。

ファイルサーバ運用などコピー元論理ボリュームをアンマウントしない運用の場合に使用します。

オプション

-m mountPoint

ドライブ文字またはマウントポイント名を指定します。(例えば、F:\、C:\mnt\)

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acutil fsflush -m F:\

Successful completion.

注意事項

・ 本コマンドを利用する場合、コピー元論理ボリュームに対するすべての書込み処理を、事前に停止する必要があります。

書込み処理を停止せずにアドバンスト・コピーを実施した場合、コピー元論理ボリュームのデータ内容は保証されません。

・ 本コマンドは、LAN経由コピー制御機能で運用する装置として登録したETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

- 177 -

4.10.5 acsdv init (Snap Data Volumeの初期化コマンド)

名前

acsdv init - Snap Data Volumeの初期化

形式

acsdv init -v volumeName [-xml]

機能説明

本コマンドは、Snap Data Volumeを初期化します。

オプション

-v volumeName

初期化するSnap Data Volumeを、以下の形式で指定します。

(1)はETERNUS名、(2)は論理ボリューム番号です。

-xml

実行結果をXML出力形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acsdv init -v ET001/0x1

Successful completion

注意事項

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.10.6 acsdv stat (Snap Data Volumeの状態表示コマンド)

名前

acsdv stat - Snap Data Volumeの状態表示

形式

acsdv stat -v volumeName [-xml]

- 178 -

機能説明

本コマンドは、Snap Data Volumeの状態を表示します。

オプション

-v volumeName

状態を表示するSnap Data Volumeを、以下の形式で指定します。

(1)はETERNUS名、(2)は論理ボリューム番号です。

-xml

XML出力形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acsdv stat -v ET001/0x1

Rate Logical Physical Used Copy Host Pool

------------ -------- ---- ---- ---- ----

0% 8388608 1048576 0 0 0 0

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Rate Snap Data Volumeの使用率(%)を表示します。

Logical Snap Data Volumeの論理容量を表示します。

表示単位はブロックです。

Physical Snap Data Volumeの物理容量を表示します。

表示単位はブロックです。

Used Snap Data Volumeの使用領域の容量を表示します。Copy使用量(注)とHost使用量(注)を合わせた

容量を表示します。

表示単位はブロックです。

Copy Snap Data Volumeの使用している容量のうち、Copy使用量(注)を表示します。

表示単位はブロックです。

Host Snap Data Volumeの使用している容量のうち、Host使用量(注)を表示します。

表示単位はブロックです。

Pool Snap Data Volumeに割り当てられたSnap Data Poolの使用量を表示します。

表示単位はブロックです。

注: 「Copy使用量」は、SnapOPC+起動中に行われた更新の使用量です。「Host使用量」は、SnapOPC+が起動していない状態で

Snap Data Volumeに行った更新の使用量です。

- 179 -

注意事項

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.10.7 acsdv poolstat (Snap Data Poolの状態表示コマンド)

名前

acsdv poolstat - Snap Data Poolの状態表示

形式

acsdv poolstat -a diskArrayName [-xml]

機能説明

本コマンドは、Snap Data Poolの状態を表示します。

オプション

-a diskArrayName

ETERNUS名を指定します。

-xml

XML出力形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acsdv poolstat -a ET001

Pool-Type Rate Total Used Copy Host Free

--------- ---- -------- -------- ----- ------- --------

Normal 10% 20971520 2097152 0 2097152 18874368

Encrypted 0% 20971520 0 0 0 20971520

表示内容は、以下のとおりです。

タイトル 説明

Pool-Type Snap Data Poolの種類を表示します。

"Normal"は通常(非暗号化)を、"Encrypted"は暗号化を意味します。

Rate Snap Data Poolの使用率(%)を表示します。

Total Snap Data Poolの総容量を表示します。

表示単位はブロックです。

Used Snap Data Poolの使用領域の容量を表示します。Copy使用量(注)とHost使用量(注)を合わせた容量

を表示します。

表示単位はブロックです。

- 180 -

タイトル 説明

Copy Snap Data Poolが使用されている容量のうち、Copy使用量(注)を表示します。

表示単位はブロックです。

Host Snap Data Poolが使用されている容量のうち、Host使用量(注)を表示します。

表示単位はブロックです。

Free Snap Data Poolの未使用領域の容量を表示します。

表示単位はブロックです。

注: 「Copy使用量」は、SnapOPC+起動中に行われた更新の使用量です。「Host使用量」は、SnapOPC+が起動していない状態で

Snap Data Volumeに行った更新の使用量です。

注意事項

・ 本コマンドは、リモート ETERNUS ディスクアレイとして装置登録した ETERNUS ディスクアレイに対して使用できません。

4.11 保守コマンド

AdvancedCopy Manager CCMの保守コマンドについて説明します。

4.11.1 acservice stop (管理サービス停止コマンド)

名前

acservice stop - 管理サービスの停止

形式

acservice stop -lan [-xml]

機能説明

AdvancedCopy Manager CCMの管理サービスを停止します。

オプション

-lan

LAN経由コピー制御機能が使用しているサービスを停止します。

-xml

実行結果をXML形式で表示します。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

> acservice stop -lan

Successful completion.

- 181 -

注意事項

本コマンドは、AdvancedCopy Manager CCMの処理を停止してから実行してください。

4.12 調査資料採取コマンド

AdvancedCopy Manager CCMまたはExpressの障害発生時に調査資料を採取するためのコマンドについて説明します。

4.12.1 esfsnap (CCMサーバの調査資料採取コマンド)

名前

esfsnap - CCMサーバの調査資料の採取

形式

[Windowsの場合]

$INS_DIR\Common\bin\esfsnap -dir dirName [-all]

($INS_DIRは、ETERNUS SF Managerのインストール時に指定した「プログラムディレクトリ」です。)

[Solaris/Linuxの場合]

/opt/FJSVesfcm/bin/esfsnap -dir dirName [-all]

機能説明

CCMサーバの調査資料を採取するコマンドです。コマンドの実行には、OSの管理者権限が必要です。

CCMサーバで問題が発生した場合に、調査資料を採取するために使用します。

採取した資料は、当社技術員に渡してください。

オプション

-dir dirName

dirName に指定したディレクトリに、資料を採取します。

- [Windowsの場合]

ディレクトリ名は、ドライブ文字から始まるフルパス名で指定してください。

dirName に指定できる長さは、70バイトまでです。

- [Solaris/Linuxの場合]

dirName は絶対パス名で指定してください。

採取された資料は、"esfsnap_"で始まるディレクトリに格納されます。本コマンド実行前に、dirName に以下の空き容量があることを

確認してください。

採取する資料 必要な空き容量

初期調査資料 40MB 以上

詳細調査資料 80 + (2 * 装置登録台数) MB 以上

- 182 -

-all

調査に必要なすべての調査資料を採取します。本オプションを指定すると、採取される資料の容量が大きくなります。トラブルの初

期調査(切分け)のために資料を採取する場合、本オプションの指定は不要です。

終了ステータス

=0 : 正常終了

>0 : 異常終了

使用例

・ [Windowsの場合]

初期調査用資料を、D:\tempディレクトリに採取します。

> esfsnap -dir D:\temp

・ [Solaris/Linuxの場合]

初期調査用資料を、/tmpディレクトリに採取します。

> esfsnap -dir /tmp

注意事項

・ AdvancedCopy Managerを利用している場合、本コマンドは、AdvancedCopy Managerに対するほかのコマンドおよびGUIの処理が

停止している状態で実行してください。AdvancedCopy Managerに対するほかのコマンドおよびGUIの処理が動作している状態で

実行した場合、正常に資料を採取できないことがあります。

・ Expressを利用している場合、本コマンドは、Expressに対するほかのコマンドおよびGUIの処理が停止している状態で実行してくだ

さい。Expressに対するほかのコマンドおよびGUIの処理が動作している状態で実行した場合、正常に資料を採取できないことが

あります。

・ AdvancedCopy Manager CCMのインストール時にインストール先ディレクトリを変更した場合は、以下の資料も採取してください。

- AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」配下にあるすべてのファイル

- AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「作業用ディレクトリ」配下にあるすべてのファイル

・ クラスタ環境で運用している場合は、全ノードで本コマンドを実行してください。なお、共有ディスクの情報を採取するために、どれ

かのノードで共有ディスクをマウントして本コマンドを実行してください。

・ クラスタ環境で運用している場合は、以下の資料も採取してください。

- AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクに格納してあるデータ

- 183 -

第5章 トラブルシューティング

ここでは、AdvancedCopy Manager CCMのトラブル発生時の対処方法について記述しています。

5.1 資料採取の方法

CCMサーバにログインし、esfsnap (CCMサーバの調査資料採取コマンド)を利用して、調査資料を採取してください。

採取した調査資料は、当社技術員に渡してください。

5.2 ハードウェア障害の対処方法

ETERNUS ディスクアレイは、ハードウェア障害によりアドバンスト・コピーを継続できない状態になると、自動的にアドバンスト・コピーを

中断します。

障害が発生した場合は、アドバンスト・コピーの状態とエラーコードを確認して、対処を実施してください。

・ アドバンスト・コピーの状態の確認方法

アドバンスト・コピーが中断された場合、アドバンスト・コピーの状態は、以下のどれかになります。

- OPC Error Suspend

- EC Error Suspend

- EC Hardware Suspend

- EC Hardware Suspend(Use REC DISK)

- EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER)

- Snap Error Suspend

アドバンスト・コピーの状態は、acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)またはacec query (同期型高速コピー

の状況表示コマンド)で確認してください。

・ エラーコードの確認方法

エラーコードは、ETERNUS Web GUIを使用して、以下の手順で確認してください。

1. ETERNUS Web GUIの[状態表示]メニューで、状態表示の[アドバンスト・コピー状態表示]をクリックします。

2. 「セッション状態」で、該当コピー種別の「稼動セッション数」リンクをクリックします。

3. 該当コピー処理の「Error Code」欄の値を参照します。

障害が発生した場合の対処方法を説明します。

表5.1 ハードウェア障害の原因と対処方法

アドバンスト・コピーの状態 エラーコード 原因・対処

OPC Error Suspend 0xBA [原因]

QuickOPCが物理コピー未実施かつトラッキング処理中にコピー

元の論理ボリュームに不良セクタが発生しました。

[対処]

1. acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマン

ド)で、異常の発生している処理をキャンセルします。コマ

ンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUS WebGUIを使用してキャンセルします。

2. 不良セクタ領域は、その領域を上書きすることによって復

旧されます。複製元ボリュームの用途/使用状況に応じ

- 184 -

アドバンスト・コピーの状態 エラーコード 原因・対処

て、以下の復旧方法から適切な方法を選択して、復旧を

行ってください。

- 復旧方法1

上位ソフト(ファイルシステム、DBMSなど)から再構築

できる領域の場合は再構築する。

- 復旧方法2

不良セクタ領域が未使用領域やテンポラリ領域のよう

な使用されていない領域の場合は、システムコマンド

(例:UNIXのddコマンド、Windowsのformatコマンド)で書き込む。

- 復旧方法3

逆向きのコピーを実施して、コピー先の論理ボリュー

ムからデータを復旧する(なお、不良セクタが発生した

コピー処理の複製先ボリュームからの復旧も可能で

す)。

0xBA以外 [原因]

0xBA以外のエラーが発生しました。エラーの詳細は、当社技術

員(SE)に確認してください。

[対処]

1. acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマン

ド)で、異常の発生している処理をキャンセルします。コマ

ンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUS WebGUIを使用してキャンセルします。

2. acpair remove (コピーペアの削除コマンド)を使用して、異

常の発生しているコピーペアを削除します。

3. acpair add (コピーペアの追加コマンド)を使用して、新しい

コピーペアを追加します。

EC Error Suspend 0xBA [原因]

EC/RECがサスペンド状態(複製確立状態)でコピー元の論理ボ

リュームに不良セクタが発生しました。

[対処]

1. acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)で、異常

の発生している処理をキャンセルします。コマンドによる

キャンセルができない場合は、ETERNUS Web GUIを使

用してキャンセルします。

2. 不良セクタ領域はその領域を上書きすることによって復旧

されます。複製元ボリュームの用途/使用状況に応じて、

以下の復旧方法から適切な方法を選択して、復旧を行っ

てください。

- 復旧方法1

上位ソフト(ファイルシステム、DBMSなど)から再構築

できる領域の場合は再構築する。

- 復旧方法2

不良セクタ領域が未使用領域やテンポラリ領域のよう

な使用されていない領域の場合は、システムコマンド

- 185 -

アドバンスト・コピーの状態 エラーコード 原因・対処

(例:UNIXのddコマンド、Windowsのformatコマンド)で書き込む。

- 復旧方法3

逆向きのコピーを実施して、コピー先の論理ボリュー

ムからデータを復旧する(なお、不良セクタが発生した

コピー処理の複製先ボリュームからの復旧も可能で

す)。

0xBA以外 [原因]

0xBA以外のエラーが発生しました。エラーの詳細は、当社技術

員(SE)に確認してください。

[対処]

1. acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)で、異常

の発生している処理をキャンセルします。コマンドによる

キャンセルができない場合は、ETERNUS Web GUIを使

用してキャンセルします。

2. acpair remove (コピーペアの削除コマンド)を使用して、異

常の発生しているコピーペアを削除します。

3. acpair add (コピーペアの追加コマンド)を使用して、新しい

コピーペアを追加します。

EC Hardware Suspend --- [原因]

全パス閉塞(halt)が発生しました。

[対処]

RECのRecoveryモードによって、RECを再開(Resume)する方法

が異なります。

・ [Automatic Recoveryモードの場合]

1. 全パス閉塞(halt)の原因を取り除きます。

2. ETERNUS ディスクアレイにより自動的にRECが再開

(Resume)されます。

・ [Manual Recoveryモードの場合]

1. 全パス閉塞(halt)の原因を取り除きます。

2. acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマン

ド)に-forceオプションを指定して、強制的に一時中断

(Suspended)します。

3. acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド)を使

用して、RECを再開(Resume)します。

EC Hardware Suspend(Use RECDISK)

--- [原因]

転送データがREC Diskバッファーに退避されている状態で、全

パス閉塞(halt)が発生しました。

[対処]

1. 全パス閉塞(halt)の原因を取り除きます。

2. ETERNUS ディスクアレイにより自動的にRECが再開

(Resume)されます。

EC Hardware Suspend(Use RECBUFFER)

--- [原因]

- 186 -

アドバンスト・コピーの状態 エラーコード 原因・対処

転送データがRECバッファーに退避されている状態で、全パス

閉塞(halt)が発生しました。

[対処]

1. 全パス閉塞(halt)の原因を取り除きます。

2. ETERNUS ディスクアレイにより自動的にRECが再開

(Resume)されます。

Snap Error Suspend 0xBB [原因]

Snap Data VolumeまたはSnap Data Poolの容量不足が発生しま

した。

[対処1 (Snap Data Volumeの容量不足の復旧方法)]

acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)で、異常の発

生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルが

できない場合は、ETERNUS Web GUIを使用してキャンセルし

ます。

Snap Data Volumeの容量不足が発生する原因は、以下が考え

られます。

a. Snap Data Volumeの物理容量の見積りが適切でない。

b. Snap Data Volumeの物理容量の見積りは適切だが、

SnapOPC+セッションが存在しない状態でSnap DataVolumeに大量の更新を行ったため、Snap Data Volumeの物理容量が無駄に消費されている。

Snap Data Volumeの使用状況は、acsdv stat (Snap Data Volumeの状態表示コマンド)で確認できます。

上記 a.に該当する場合は、Snap Data Volumeの物理容量を再

度見積もり、Snap Data Volumeを再作成してください。

上記 b.に該当する場合は、ETERNUS Web GUIまたはacsdv init(Snap Data Volumeの初期化コマンド)を使用して、Snap DataVolumeを初期化してください。

なお、Snap Data Volumeの再作成および初期化を行った後は、

パーティション(スライス)の再作成が必要です。

[対処2 (Snap Data Poolの容量不足の復旧方法)]

acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)で、異常の発

生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルが

できない場合は、ETERNUS Web GUIを使用してキャンセルし

ます。

Snap Data Poolの容量不足が発生する原因は、以下が考えられ

ます。

a. Snap Data Poolの容量の見積りが適切でない。

b. Snap Data Poolの容量の見積りは適切だが、SnapOPC+セッションが存在しない状態でSnap Data Volumeに大量

の更新を行ったため、Snap Data Poolの容量が無駄に消

費されている。

Snap Data Poolの使用状況は、acsdv poolstat (Snap Data Poolの状態表示コマンド)で確認できます。

上記 a.に該当する場合は、Snap Data Poolの容量を再度見積も

り、Snap Data Poolの容量を増設した後、Snap Data Volumeを再

作成してください。

- 187 -

アドバンスト・コピーの状態 エラーコード 原因・対処

上記 b.に該当する場合は、ETERNUS Web GUIまたはacsdv init(Snap Data Volumeの初期化コマンド)を使用してSnap DataVolumeの初期化をしてください。

なお、Snap Data Volumeの再作成および初期化を行った後は、

パーティション(スライス)の再作成が必要です。

5.3 アドバンスト・コピー状態に"???"が出力された場合の対処方法

アドバンスト・コピーの状態に、コピー方向やSIDなどが、"???"と表示されることがあります。

以下の表で原因を確認し、対処を実施してください。

・ RECの環境設定で発生した場合

原因 対処

RECパスが設定されていません。 「ETERNUS名およびアクセスボリューム以外の情報を変更する場合」の

手順に従って、ETERNUS ディスクアレイを再登録してください。RECパスの設定前に、ETERNUS ディ

スクアレイを登録しています。

・ RECの環境設定以外で発生した場合

原因 対処

ETERNUS ディスクアレイのアクセスボ

リュームが誤っています。

(SAN経由コピー制御機能による運用時

だけ)

acarray detail(ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示コマンド)でアク

セスボリュームを確認してください。

アクセスボリュームが誤っている場合は、「2.2 アクセスボリュームの設定」

を参照して、正しいアクセスボリュームを設定してください。

CCMサーバとETERNUS ディスクアレイ

の通信経路が切断されています。

(LAN経由コピー制御機能による運用時

だけ)

CCMサーバとETERNUS ディスクアレイの通信経路を確認してください。

コピー元とコピー先の論理ボリュームサ

イズが一致していません。

(SnapOPC+の場合だけ)

コピー元・コピー先の論理ボリュームサイズを確認してください。サイズが

異なる場合は、同じ論理ボリュームサイズのペアを登録してください。

- 188 -

第6章 運用上の注意事項

ここでは、AdvancedCopy Manager CCMの運用における注意事項について説明します。

6.1 Snap Data Volumeの物理容量の算出

SnapOPC+運用を行うには、Snap Data Volumeを作成する必要があります。

Snap Data Volumeの物理容量の見積り式を以下に示します。

物理容量=(複製元ボリュームに対して発生する更新量)×(安全係数)

正確にはSnapOPC+前のSnap Data Volumeに対する更新量およびハードウェアが使用する管理領域(論理容量の0.1%程度)について

も考慮する必要がありますが、安全係数を大きくすることでカバーできます。

複製元ボリュームに対して発生した更新量の見積りは、更新量測定機能で測定できます。

測定は以下の手順で行います。

1. 複製元ボリュームに対して擬似セッションを設定し、更新量の測定を開始します。

[実行例]

> acsnap start -estimate -v ET001/0x1

Successful completion

2. 業務を開始します。業務によって発生した更新量がハードウェアに記録されます。

3. 測定期間が経過した後、更新量を確認します。

[実行例]

> acsnap query -estimate -v ET001/0x1

Update

------

10M

4. 測定完了後、擬似セッションを解除します。

[実行例]

> acsnap cancel -estimate -v ET001/0x1

参照

各コマンドの詳細は、以下を参照してください。

・ 「4.7.4 acsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド)」

・ 「4.7.5 acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド)」

・ 「4.7.6 acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)」

6.2 クラスタ運用時の注意事項

クラスタシステムにおけるバックアップ運用では、以下の注意事項があります。

- 189 -

・ SAN経由コピー制御機能でクラスタ運用する場合、すべてのノードで同じアクセスボリュームを使用する必要があります。「2.4ETERNUS ディスクアレイの登録」でアクセスボリュームを指定する場合は、-pathオプションを付けてacarray add (ETERNUS ディス

クアレイの登録コマンド)を実行してください。

・ クラスタ運用では、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクが使用できる運用ノードで、AdvancedCopy ManagerCCMのコマンドを実行します。待機ノードでは、AdvancedCopy Manager CCMのコマンドを実行できません。

・ コマンドの実行中にフェイルオーバが発生した場合は、-lanオプションを付けてacservice stop (管理サービス停止コマンド)を実行

し、フェイルオーバが発生したサーバを再び運用サーバにしてください。

6.3 カスケードコピーとコンカレントOPCを組み合わせた運用時の注意事項

カスケードコピーで使用しているボリュームをコピー元に指定し、acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)またはacsnapstart (SnapOPC+のコピー開始コマンド)でコンカレントOPCを実行すると、複数ボリューム間でデータ更新の順序性が保証できない場

合にエラーメッセージが表示されて、コマンドが異常終了することがあります。

メッセージの対処後もエラーが解消されない場合は、アドバンスト・コピーの運用方法やシステム構成の変更を推奨します。

アドバンスト・コピーの運用方法やシステム構成が変更できない場合は、複数ボリューム間でのデータ更新の順序性を設定するファイ

ル(user.properties)を作成し、順序性の保証を無効にしてからコンカレントOPCを再実行してください。複数ボリューム間でのデータ更

新の順序性は保証されません。

user.propertiesは、acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)またはacsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド)を実

行するサーバの、以下のパスに作成します。

・ クラスタ運用でない場合

OS ファイルの作成先

Windows $INS_DIR\etc\prop

SolarisLinux

/etc/opt/FJSVccm/prop

$INS_DIRは、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

・ クラスタ運用の場合

OS ファイルの作成先

Windows $SHARE_DL:$SHARE_TOP\etc\prop

SolarisLinux

$SHARE_MNT/etc/opt/FJSVccm

$SHARE_DLは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのドライブレターです。

$SHARE_TOPは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクの「環境設定ディレクトリ」および「作業用ディレク

トリ」が格納されているディレクトリです。

$SHARE_MNTは、AdvancedCopy Manager CCM共有データ用共有ディスクのマウントポイントです。

表6.1 user.propertiesファイルの形式

キー名 説明

concurOPC.cascade 複数ボリューム間でのデータ更新の順序性保証を設定します。

"off"を指定すると、順序性の保証が無効になります。

"off"以外を指定すると、順序性の保証が有効になります。

[順序性の保証を無効にする場合の例]

concurOPC.cascade=off

- 190 -

ポイント

ETERNUS ディスクアレイが以下のどれかの場合は、データ更新の順序性の保証に関係なく、コンカレントOPCが実行されます。ただ

し、複数ボリューム間でのデータ更新の順序性は保証されません。

・ ETERNUS DX80/DX80 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

・ ETERNUS DX90/DX90 S2 (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

・ ETERNUS DX400/DX400 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

・ ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series (ファームウェア版数がV10L30より前の場合)

6.4 ディスク構成変更時の注意事項

SAN経由コピー制御機能での運用においてCCMサーバのディスク構成を変更した場合、登録されているETERNUS ディスクアレイの

アクセスボリュームが正しいことを確認してください。

6.5 ODX(Offloaded Data Transfer)との併用

Offloaded Data Transfer(以降、ODXと略します)機能をサポートしたETERNUS ディスクアレイを利用する場合、Windows Server 2012のオフロードデータ転送機能により、ファイルのコピーまたは移動時にETERNUS ディスクアレイ内でODXセッションが起動します。し

かし、ODXセッションが動作中のボリュームをコピー先として、AdvancedCopy Managerによるアドバンスト・コピーを実行できません。そ

のため、オフロードデータ転送によるファイルのコピーまたは移動中の領域を含むボリュームをコピー先として、acopc start (OPCまたは

QuickOPCのコピー開始コマンド)またはacec start (同期型高速コピーの開始コマンド)を実行すると、エラーメッセージを表示して、コマ

ンドが異常終了する場合があります。

コマンドが異常終了した場合は、Webコンソールまたはaccopy query (コピーセッション情報表示コマンド)で、コピー先ボリュームにODXセッションが存在しないことを確認してから、再実行してください。

エラーが解消されない場合は、コピーの対象となるボリュームを見直すか、以下のどちらかの方法で一時的にODXセッションが動作し

ないよう対処を実施してから、再実行してください。

・ Windows Server 2012のオフロードデータ転送(ODX)を無効化する

無効化する方法は、以下URLで公開されているマイクロソフト社の提示手順に従ってください。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj200627.aspx

この設定は、作業対象のサーバだけに影響します。

・ ETERNUS ディスクアレイのOffloaded Data Transfer機能を停止する

停止方法は、ETERNUS ディスクアレイのマニュアルを参照してください。

この設定は、ETERNUS ディスクアレイを利用するすべてのサーバに影響します。

- 191 -

図6.1 ODXとの併用

注:ファームウェア版数がV10L50より前の以下のETERNUS ディスクアレイでは、ODXセッションが実行中のボリュームに対して、

AdvancedCopy Managerによるアドバンスト・コピーを実行できません。

・ ETERNUS DX80/DX80 S2

・ ETERNUS DX90/DX90 S2

・ ETERNUS DX400/DX400 S2 series

・ ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series

6.6 XCOPY(Extended Copy)との併用

VMware vSphereの仮想マシン複製やStorage vMotionの実行などでデータをコピーする際に、VMware VAAI (vStorage APIs for ArrayIntegration)のFull Copy機能よりExtended Copy(以降、XCOPYと略します)セッションが起動します。しかし、XCOPYセッションが動作

中のボリュームをコピー先として、AdvancedCopy Managerによるアドバンスト・コピーを実行できません。そのため、仮想マシンの複製

やStorage vMotionの実行などでデータをコピー中のボリュームをコピー先として、acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマ

ンド)またはacec start (同期型高速コピーの開始コマンド)を実行すると、エラーメッセージを表示して、コマンドが異常終了する場合が

あります。

コマンドが異常終了した場合は、Webコンソールまたはaccopy query (コピーセッション情報表示コマンド)で、コピー先ボリュームに

XCOPYセッションが存在しないことを確認してから、再実行してください。

図6.2 XCOPYとの併用

- 192 -

注:ファームウェア版数がV10L50より前の以下のETERNUS ディスクアレイでは、XCOPYセッションが実行中のボリュームに対して、

AdvancedCopy Managerによるアドバンスト・コピーを実行できません。

・ ETERNUS DX80/DX80 S2

・ ETERNUS DX90/DX90 S2

・ ETERNUS DX400/DX400 S2 series

・ ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series

- 193 -

付録A アドバンスト・コピー状態の事前チェック

本章では、アドバンスト・コピーの各種状況からコマンド実行可能な状態かを事前にチェックする機能を持つAdvancedCopy ManagerCCMのコマンド、チェックエラーとなる場合、およびチェックエラー時に出力するエラーメッセージのIDについて説明します。

表A.1 事前チェック機能を持つコマンドとチェックエラーとなる場合

コマンド チェックエラーになる場合とエラーメッセージのID

acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド) コピーグループの種類 : QuickOPCコピーセッションなし

-diffオプションを指定

エラーメッセージのID:ccm4012

コピーグループの種類 : QuickOPCコピーフェーズ:「Copying/Tracking」または「Tracking」

-diffオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4013

コピーグループの種類 : QuickOPCコピーフェーズ:「Copying」

-diffオプションを指定

エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : OPC または QuickOPCOPCの実行状態:「OPC Error Suspend」

エラーメッセージのID:ccm4014

acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマンド) コピーグループの種類 : OPC または QuickOPCコピーセッションなし

エラーメッセージのID : ccm4012

コピーグループの種類 : QuickOPCコピーフェーズ:「Copying」

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4014

acsnap start (SnapOPC+のコピー開始コマンド) コピーグループの種類 : SnapOPCPSnapOPCの実行状態:「Copy On Write(Active)」または「Copy OnWrite(Inactive)」-pオプションを指定(世代番号は1以外)エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : SnapOPCPSnapOPCの実行状態:「Snap Error Suspend」

-pオプションを指定(世代番号は1以外)エラーメッセージのID : ccm4014

acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド) コピーグループの種類 : SnapOPCPコピーセッションなし

-pオプションを指定

エラーメッセージのID : ccm4012

コピーグループの種類 : SnapOPCPSnapOPCの実行状態:「Copy On Write(Active)」または「Copy OnWrite(Inactive)」-pオプションを指定(世代番号は1以外)-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : SnapOPCPSnapOPCの実行状態:「Snap Error Suspend」

-pオプションを指定(世代番号は1以外)

- 194 -

コマンド チェックエラーになる場合とエラーメッセージのID

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID:ccm4014

acec start (同期型高速コピーの開始コマンド) コピーグループの種類 : EC または RECコピーセッションあり

エラーメッセージのID : ccm4013

コピーグループの種類 : EC または RECECの実行状態 : 「EC Error Suspend」または「EC HardwareSuspend」または「EC Hardware Suspend(Use REC DISK)」または

「EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER)」エラーメッセージのID : ccm4013

コピーグループの種類 : EC または RECコピーセッションあり(コピー方向が指定とは逆向き)エラーメッセージのID : ccm4016

acec suspend (同期型高速コピーの一時中断コマンド) コピーグループの種類 : EC または RECコピーセッションなし

エラーメッセージのID : ccm4012

コピーグループの種類 : ECコピーフェーズ:「Copying」

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4015

コピーグループの種類 : ECECの実行状態 : 「EC Suspend」

エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : ECECの実行状態 : 「EC Error Suspend」

エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : REC転送モード : 「sync」または「through」

ECの実行状態 : 「EC Starting」または「EC Executing」

コピーフェーズ : 「Copying」

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4015

コピーグループの種類 : REC転送モード : 「consist」または「stack」

ECの実行状態 : 「EC Starting」または「EC Executing」

コピーフェーズ : 「Copying」

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : RECECの実行状態 : 「EC Suspend」

エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : RECECの実行状態 : 「EC Error Suspend」または「EC HardwareSuspend」または「EC Hardware Suspend(Use REC DISK)」または

「EC Hardware Suspend(Use REC BUFFER)」-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4014

acec resume (同期型高速コピーの再開コマンド) コピーグループの種類 : EC または RECコピーセッションなし

エラーメッセージのID : ccm4012

- 195 -

コマンド チェックエラーになる場合とエラーメッセージのID

コピーグループの種類 : EC または RECECの実行状態 : 「EC Suspend」以外

エラーメッセージのID : ccm4014

acec reverse (同期型高速コピーの反転コマンド) コピーグループの種類 : EC または RECコピーセッションなし

エラーメッセージのID : ccm4012

コピーグループの種類 : EC または RECECの実行状態 : 「EC Suspend」以外

エラーメッセージのID : ccm4014

acec change (同期型高速コピーのモード変更コマンド) コピーグループの種類 : RECコピーセッションなし

エラーメッセージのID : ccm4012

コピーグループの種類 : RECECの実行状態 : 「EC Suspend」以外

エラーメッセージのID : ccm4014

acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド) コピーグループの種類 : EC または RECコピーセッションなし

エラーメッセージのID : ccm4012

コピーグループの種類 : ECコピーフェーズ : 「Copying」

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4015

コピーグループの種類 : REC転送モード : 「sync」または「through」

ECの実行状態 : 「EC Starting」または「EC Executing」

コピーフェーズ : 「Copying」

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4015

コピーグループの種類 : REC転送モード : 「sync」または「through」

ECの実行状態 : 「EC Suspend」

コピーフェーズ : 「Copying」

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : REC転送モード : 「sync」または「through」

ECの実行状態 : 「EC Hardware Suspend」または「EC HardwareSuspend(Use REC DISK)」または「EC Hardware Suspend(Use RECBUFFER)」-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4014

コピーグループの種類 : REC転送モード : 「consist」または「stack」

コピーフェーズ : 「Copying」

-forceオプション指定なし

エラーメッセージのID : ccm4014

- 196 -

付録B ZFSファイルシステムのバックアップ/リストア

AdvancedCopy Manager CCMを使用したZFSファイルシステムのバックアップ/リストア方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド(Solaris版)』の「ZFSファイルシステムのバックアップ/リストア」を参照してください。

- 197 -

付録C XML出力機能

本章では、XML出力機能について説明します。

C.1 XML出力機能をサポートするコマンド一覧

XML出力機能をサポートするコマンドは以下のとおりです。

表C.1 XML出力機能をサポートするコマンド

コマンド名 コマンドタイプ

表示系 実行系

acarray add ○

acarray change ○

acarray list ○

acarray detail ○

acarray remove ○

acarray pathscan ○

acinq lv ○

acinq lunmap ○

acinq ag ○

acinq hostag ○

acgroup create ○

acgroup list ○

acgroup detail ○

acgroup remove ○

acpair add ○

acpair remove ○

acopc start ○

acopc query ○

acopc cancel ○

acsnap start ○

acsnap query ○

acsnap cancel ○

acsdv init ○

acsdv stat ○

acsdv poolstat ○

acec start ○

acec query ○

acec suspend ○

acec resume ○

acec reverse ○

- 198 -

コマンド名 コマンドタイプ

表示系 実行系

acec change ○

acec cancel ○

accopy query ○

accopy fcancel ○

accopy fsuspend ○

acrecbuff set ○

acrecbuff stat ○

acinhibit set ○

acinhibit unset ○

acutil devs ○

acutil refresh ○

acutil fsflush ○

acservice stop ○

参照

表示系コマンドと実行系コマンドのXML出力形式には違いがあります。それぞれのXML出力形式は、「C.2.1 表示系コマンドのXML出力形式」および「C.2.2 実行系コマンドのXML出力形式」を参照してください。

C.2 XML出力形式

C.2.1 表示系コマンドのXML出力形式

表示系コマンドのXML表示形式には、以下があります。

・ リスト部だけを表示

・ テーブル部だけを表示

・ リスト部およびテーブル部を表示

それぞれの出力例を以下に示します。

リスト部だけの表示例

-xmlオプションなしの場合

> acarray detail -a ET001

Disk Array Name : ET001

BOX-ID : 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######

IP Address : 10.124.6.251

Admin User : root

Access Volume : X:

-xmlオプションありの場合

> acarray detail -a ET001 -xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

- 199 -

<Response version="1.0">

<ReturnCode>0</ReturnCode>

<Message></Message>

<List>

<Data id="Disk Array Name">ET001</Data>

<Data id="BOX-ID">00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######</Data>

<Data id="IP Address">10.124.6.251</Data>

<Data id="Admin User">root</Data>

<Data id="Access Volume">X:</Data>

</List>

</Response>

テーブル部だけの表示例

-xmlオプションなしの場合

> acarray list

Name BOX-ID IP Address

----- ---------------------------------------- ------------

ET001 00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104###### 10.124.6.251

ET002 00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004## 10.124.6.241

-xmlオプションありの場合

> acarray list -xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<Response version="1.0">

<ReturnCode>0</ReturnCode>

<Message></Message>

<Table>

<Row>

<Data id="Name">ET001</Data>

<Data id="BOX-ID">00ETERNUSDXM##ET44S20A####HK000104######</Data>

<Data id="IP Address">10.124.6.251</Data>

</Row>

<Row>

<Data id="Name">ET002</Data>

<Data id="BOX-ID">00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##</Data>

<Data id="IP Address">10.124.6.241</Data>

</Row>

</Table>

</Response>

注: テーブル部のデータがない場合、Tableタグは出力されません。

リスト部およびテーブル部の表示例

-xmlオプションなしの場合

> acec query -g ECGroup

Copy Group Name : ECGroup

Copy Group Type : EC

Disk Array Name : ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)

Source <=> Target SID EC Status Copy Phase Copied Block

--------- --- --------- ---- ----------------------- ---------- ------------

ET002/0x1 N/A ET002/0x3 N/A "EC action not startup" "Not set" N/A

ET002/0x2 ==> ET002/0x4 0x41 "EC Executing" "Copying" 1048576

- 200 -

-xmlオプションありの場合

> acec query -g ECGroup -xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<Response version="1.0">

<ReturnCode>0</ReturnCode>

<Message></Message>

<List>

<Data id="Copy Group Name">ECGroup</Data>

<Data id="Copy Group Type">EC</Data>

<Data id="Disk Array Name">ET002 (00ETERNUSDXH##ET87S20A####NC4110699004##)</Data>

</List>

<Table>

<Row>

<Data id="Source">ET002/0x1</Data>

<Data id="&lt;=&gt;">N/A</Data>

<Data id="Target">ET002/0x3</Data>

<Data id="SID">N/A</Data>

<Data id="EC Status">"EC action not startup"</Data>

<Data id="Copy Phase">"Not set"</Data>

<Data id="Copied Block">N/A</Data>

</Row>

<Row>

<Data id="Source">ET002/0x2</Data>

<Data id="&lt;=&gt;">==&gt;</Data>

<Data id="Target">ET002/0x4</Data>

<Data id="SID">0x41</Data>

<Data id="EC Status">"EC Executing"</Data>

<Data id="Copy Phase">"Copying"</Data>

<Data id="Copied Block">1048576</Data>

</Row>

</Table>

</Response>

注: テーブル部のデータがない場合、Tableタグは出力されません。

参考

コマンドを実行した際にエラー(パラメーターエラーなど)が発生した場合は、以下のように表示されます。

-xmlオプションなしの場合

> acarray detail -a ET001

ccm8003 Could not open the file. file=C:\Program Files\AdvancedCopy Manager Copy Control Module\etc\db\eternus.xml.lck

-xmlオプションありの場合

> acarray detail -a ET001 -xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<Response version="1.0">

<ReturnCode>8</ReturnCode>

<Message>ccm8003 Could not open the file. file=C:\Program Files\AdvancedCopy Manager Copy Control Module\etc\db

\eternus.xml.lck</Message>

</Response>

C.2.2 実行系コマンドのXML出力形式

実行系コマンドのXML表示形式には、以下があります。

- 201 -

・ 実行結果メッセージだけを表示

・ 詳細情報も含んだ実行結果を表示

それぞれの出力例を以下に示します。

実行結果メッセージだけの表示例

-xmlオプションなしの場合

> acgroup create -g group01 -type OPC -a ET001

Successful completion.

-xmlオプションありの場合

> acgroup create -g group01 -type OPC -a ET001 -xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<Response version="1.0">

<ReturnCode>0</ReturnCode>

<Message>Successful completion.</Message>

</Response>

詳細情報も含んだ実行結果の表示例

-xmlオプションなしの場合

>acec start -g ECGroup

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Started >>

# From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0

# To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=6/Adr_high=0/

Adr_low=0

ET001/0x2:ET001/0x7

ccm5004 Operation failed. function=STXCopyEC.START, message=invalid BoxID.

Succeeded : 1

Failed : 1

-xmlオプションありの場合

>acec start -g ECGroup -xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<Response version="1.0">

<ReturnCode>6</ReturnCode>

<Message></Message>

<ResultList>

<Result>

<Object>ET001/0x1:ET001/0x6</Object>

<Status>Succeeded</Status>

<Message></Message>

<Detail>DATE : 2008/06/24 16:28:00 - &lt;&lt; EC Started &gt;&gt; &#13;

From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/

Adr_low=0/size_high=0/size_low=0&#13;

To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=6/Adr_high=0/

Adr_low=0</Detail>

</Result>

<Result>

<Object>ET001/0x2:ET001/0x7</Object>

<Status>Failed</Status>

<Message>ccm5004 Operation failed. function=STXCopyEC.START, message=invalid BoxID.</Message>

<Detail></Detail>

- 202 -

</Result>

</ResultList>

</Response>

参考

コマンドを実行した際にエラー(パラメーターエラーなど)が発生した場合は、以下のように表示されます。

-xmlオプションなしの場合

> acec start -g

ccm1001 An invalid argument was specified.

Usage:

acec start -g COPY-GROUP(EC) [-p PAIR] [-r] [-xml]

acec start -g COPY-GROUP(REC) [-p PAIR] [-r]

[-transfer {sync [-split {auto|manual}]|through|consist|stack}]

[-recovery {auto|manual}]

[-skip]

[-xml]

-xmlオプションありの場合

> acec start -g -xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<Response version="1.0">

<ReturnCode>1</ReturnCode>

<Message>ccm1001 An invalid argument was specified.</Message>

</Response>

コマンドを実行した際に警告メッセージが発生した場合は、以下のように表示されます。

-xmlオプションなしの場合

> acec reverse -g group01

ET001/0x1:ET001/0x6

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

Warning:ccm7001 The target logical volume is write protected. target logical volume=ET001/0x1

ET001/0x2:ET001/0x7

# DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Change >>

Succeeded : 2

Failed : 0

-xmlオプションありの場合

> acec reverse -g group01 -xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

<Response version="1.0">

<ReturnCode>0</ReturnCode>

<Message>Successful completion.</Message>

<ResultList>

<Result>

<Object>ET001/0x1:ET001/0x6</Object>

<Status>Succeeded</Status>

<Message>Warning:ccm7001 The target logical volume is write protected. target logical volume=ET001/0x1</

Message>

<Detail>DATE : 2008/06/24 16:28:00 - &lt;&lt; EC Change &gt;&gt;</Detail>

</Result>

<Result>

<Object>ET001/0x2:ET001/0x7</Object>

- 203 -

<Status>Succeeded</Status>

<Message></Message>

<Detail>DATE : 2008/06/24 16:28:00 - &lt;&lt; EC Change &gt;&gt;</Detail>

</Result>

</ResultList>

</Response>

- 204 -

付録D Oracle VM Server for SPARCでの運用

AdvancedCopy Manager CCMを使用したOracle VM Server for SPARCでの運用方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「Oracle VM Server for SPARCでの運用」を参照してください。

- 205 -

付録E VMware仮想マシンの自動バックアップ/リストア(スクリプト)

本章では、AdvancedCopy Manager CCMが提供する機能を利用してVMwareの仮想マシン環境を自動バックアップ/リストアするスク

リプトについて説明します。

『ETERNUS SF 導入ガイド』の以下箇所に記載されているAdvancedCopy Manager CCMの環境設定が完了していることを前提に説明

しています。

・ 「AdvancedCopy Managerのライセンス登録」

・ 「AdvancedCopy Manager CCMのセットアップ」

E.1 概要

VMware環境において、仮想マシンのスナップショット機能とAdvancedCopy Manager CCMを利用して、仮想マシンのOSをインストー

ルする仮想ディスク(以降、“システム領域”と略します)を自動バックアップ/リストアするスクリプトを提供します。

バックアップは、QuickOPCを用いて、仮想マシンの業務ボリュームからバックアップボリュームへLU to LUコピーします。リストアは、

SnapOPC+を用いて、バックアップボリュームからリストアボリュームへコピーしたあと、特定の仮想マシンを業務ボリュームへ復元しま

す。

スクリプトは、これらの一連の作業を自動で実施します。

図E.1 VMware仮想マシン自動バックアップ/リストアの全体像

本スクリプトは、以下のボリューム構成を前提に動作します。

- 206 -

表E.1 ボリューム構成

項番 ボリューム種別 説明 種類 サイズ 数 備考

1 業務ボリューム 業務が稼働する仮想

マシンのシステム領域

が存在するボリューム

Open 任意 任意 ESXiサーバに接続されている必

要があります。

2 バックアップボ

リューム

バックアップ先ボリュー

Open 業務ボ

リューム

と同一

業務ボ

リューム

と同一

QuickOPCを使ってバックアップ

するため、Open Volumeである必

要があります。

ESXiサーバには接続しないでく

ださい。

3 リストアボリューム リストア先ボリューム SDV 業務ボ

リューム

と同一

業務ボ

リューム

の容量

別に1つ

必要

SnapOPC+を使ってリストアする

ため、Snap Data Volumeである

必要があります。

リストア後に仮想マシンを復元す

るため、ESXiサーバに接続され

ている必要があります。

E.2 スクリプトの構成

スクリプトの構成は、以下のとおりです。

図E.2 スクリプトの構成

表E.2 編集する定義ファイル

項番 ファイル名 種別 説明

1 VMBackup.ini 外部定義ファイル バックアップを行うための外部情報を定義

2 LU.ini LUコピー定義ファイル バックアップ/リストアの処理対象のLU情報を定義

- 207 -

表E.3 実行するスクリプト

項番 スクリプト名 種別 説明

1 Init.ps1 初期処理 パスワードの暗号化

2 VMBackup.ps1 バックアップ 自動バックアップの実行

3 VMRestore.ps1 リストア 自動リストアの実行

ポイント

複数のETERNUS ディスクアレイが存在する環境でスクリプトを使用する場合は、ETERNUS ディスクアレイごとにスクリプトの実行ファ

イルと定義ファイルを作成する必要があります。

以下の図のように、ETERNUS ディスクアレイごとにスクリプトを配置するディレクトリを作成します。

E.3 動作条件

ソフトウェア条件

提供するスクリプトの動作に必要なソフトウェア条件は、以下のとおりです。

表E.4 サポートOS項番 製品名 説明

1 Windows Server 2008 R2 基本ソフトウェア (注1) (注2)

注1: 必須ソフトウェアであるVMware vSphere PowerCLIがサポートしているOSです。

注2: スクリプトを動作させるには、OSユーザーに管理者権限が必要です。

表E.5 必要なソフトウェア

項番 ソフトウェア バージョン

1 VMware vSphere(ESXi) 5.0または5.1

2 VMware vCenter Server 5.x (注1)

3 VMware vSphere PowerCLI 5.x (注2)

注1: スクリプトを動作させるには、vCenter Serverログインユーザーに管理者権限が必要です。

注2: VMwareの以下のサイトから個別にダウンロードし、インストールしてください。

http://communities.vmware.com/community/vmtn/server/vsphere/automationtools/powercli

ハードウェア条件

『ETERNUS SF 導入ガイド』の「AdvancedCopy Manager CCMの動作環境」を参照してください。

- 208 -

インターネットプロトコル(IP)について

本スクリプトは、IPv6に未対応です。IPv4環境で利用してください。

E.4 運用設計

サーバ構成の設計

vCenterサーバ

仮想マシンの管理および操作を一元的に行います。

AdvancedCopy Manager CCMをインストールして、バックアップサーバを兼ねます。

ESXiサーバ

仮想マシンの実行環境を提供するサーバです。

ボリューム構成の設計

以下の条件を満たすように、ボリューム(LU)の構成を設計してください。

・ 業務ボリューム、バックアップボリューム、およびリストアボリュームが、同一のETERNUS ディスクアレイに配置されていること

・ 業務ボリュームとバックアップボリュームは、同じサイズのOpen Volumeであること

・ リストアボリュームは、Snap Data Volumeとし、業務ボリュームと同一サイズ(論理容量)であること

・ 業務ボリュームとリストアボリュームは、ESXiサーバに接続されていること

・ バックアップボリュームは、ESXiサーバに接続されていないこと

・ 見積り値より大きな容量を確保できる場合は、より大きな容量を確保することを推奨します。

【システム領域サイズが20GB以上の場合】

業務ボリューム容量 = システム領域サイズ(ゲストOS用仮想ディスクサイズ) × 2

【システム領域サイズが20GB未満の場合】

業務ボリューム容量 = システム領域サイズ(ゲストOS用仮想ディスクサイズ) + 20GB

仮想マシン構築時の注意事項

ESXiサーバ上で仮想マシン(VM)を構築する際の注意事項は、以下のとおりです。

・ 本スクリプトのバックアップ/リストア対象は、VMFS-5のデータストア上で作成した仮想マシンです。仮想マシンの構築時は、必

ず、VMFS-5のデータストアを選択してください。

・ 業務ボリューム上のシステム領域だけが本スクリプトのバックアップ/リストア対象となります。

なお、同一業務ボリューム上に複数の仮想マシンを作成できます。

・ 仮想マシンのデータを格納する仮想ディスク(以降、“データ領域”と略します)は、業務ボリュームとは異なるほかのボリュームに作

成してください。その場合、仮想ディスクのモードは、必ず、独立型(通常)を選択してください。

・ 仮想マシンのシステム領域を含むすべての仮想ディスクは、必ず、SCSI接続にしてください。

・ サポートする仮想マシンのOSは以下のとおりです。

- Windows Server 2008 R2

- Windows Server 2012

- Red Hat Enterprise Linux 6.2 (for Intel64)

- Red Hat Enterprise Linux 6.3 (for Intel64)

・ 本スクリプトでは、"ETERNUS_Backup"のスナップショット名で、仮想マシンのスナップショットを取得します。スナップショット名の重

複を避けるために、同じ名前のスナップショットを取得しないでください。

- 209 -

図E.3 本スクリプトでバックアップ/リストアの対象となるボリューム構成イメージ

E.5 スクリプトを実行するための事前準備

提供するスクリプトを実行するには、以下の事前準備作業が必要です。

手順2~6は、ETERNUS ディスクアレイごとに実施してください。

1. PowerShellのスクリプト実行ポリシーの設定

2. スクリプトの解凍

3. スクリプトの動作環境の初期設定

4. バックアップボリュームとリストアボリュームの用意

5. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定

6. LUコピー定義ファイルの設定

E.5.1 PowerShellのスクリプト実行ポリシーの設定

スクリプトの実行ポリシーを設定します。

以下のURLに記載されている方法に従って、実行ポリシーをRemoteSignedまたはUnrestrictedに設定してください。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ee176961.aspx

E.5.2 スクリプトの解凍

スクリプトは、以下の場所に格納されています。

- 210 -

installDir\tools\vmware_scripts.zip

注: installDir は、AdvancedCopy Manager CCMをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。

ETERNUS ディスクアレイごとに任意のディレクトリを作成後、上記ファイルをディレクトリにコピーし、解凍してください。

以降では、"C:\Script_ETERNUS_1"に解凍したものとして説明しています。

E.5.3 スクリプトの動作環境の初期設定

スクリプトの動作環境の初期設定として、VMBackup.iniファイルの設定、パスワードの暗号化を実施します。

VMBackup.iniファイルの設定

VMBackup.iniファイル(外部定義ファイル)に、以下の情報を記述します。

パラメーター名 説明

Server vCenterサーバの、IPアドレスまたはサーバ名を指定します。

User vCenterサーバのユーザー名を指定します。

VM 本スクリプトが対象とするETERNUS ディスクアレイ上のVMのうち、バックアップ対象のすべての

VM名をカンマ(,)区切りで列挙します。VM名には、ワイルドカード(*)を使用できます。

ほかのETERNUS ディスクアレイ上のVM名を指定しないでください。

LUCmdPath AdvancedCopy Manager CCMのbinディレクトリを、フルパスで指定します。

以下は、VMBackup.iniファイルの記述例です。

Server=vcserver

User=administrator

VM=VM*,Template

LUCmdPath=C:\ETERNUS_SF\CCM\bin

パスワードの暗号化

コマンドプロンプトから、PowerShellでInit.ps1(初期処理スクリプト)を実行します。以下は、実行例です。

> powershell C:\Script_ETERNUS_1\exe\Init.ps1

パスワード入力を促すメッセージが表示されます。VMBackup.iniファイルで指定したユーザーの、vCenterサーバにログインするパス

ワードを入力してください。

処理が正常終了すると、VMBackup.iniファイルが格納されているディレクトリに、Password.txtファイルが作成されます。

注意

vCenterサーバにログインするパスワードを変更したときは、Password.txtファイルを再作成するために、Init.ps1を再実行してください。

E.5.4 バックアップボリュームとリストアボリュームの用意

「表E.1 ボリューム構成」に記載されている条件を満たす、バックアップボリュームおよびリストアボリュームを用意します。

E.5.5 AdvancedCopy Manager CCMの環境設定

vCenterサーバ上で、AdvancedCopy Manager CCMを使ってボリュームをバックアップ/リストアするための環境を設定します。

ここでのAdvancedCopy Manager CCMコマンド実行例は、以下のボリューム構成を前提に記述しています。

- 211 -

図E.4 コマンド実行例におけるボリューム構成

ボリューム種別 OLU番号 ボリュームタイプ

業務ボリューム 0x0000、0x0001、0x0002 Open Volume

バックアップボリューム 0x0003、0x0004、0x0005 Open Volume

リストアボリューム 0x0006 Snap Data Volume

ETERNUS ディスクアレイの登録

acarray add (ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行して、バックアップに使用するETERNUS ディスクアレイをAdvancedCopyManager CCMに登録します。以下は、LAN経由コピー制御機能を利用する場合のコマンド実行例です。

# acarray add -a ET001 -ip 192.168.1.1 -user ccmuser -password ccmuser -lan

Successful completion.

#

acarray list (ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマンド)を実行して、登録されているETERNUS ディスクアレイの一覧を確認しま

す。

# acarray list

Name BOX‐ID IP Address

------ ----------------------------------------- -----------

ET001 00ETERNUSDXLS2ET082DC#####KN4521045063## 192.168.1.1

#

acarray detail (ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示コマンド)を実行して、登録されているETERNUS ディスクアレイの詳細情報

を確認します。

# acarray detail -a ET001 -route

Disk Array Name : ET001

Box-ID : 00ETERNUSDXLS2ET082DC#####KN4521045063##

IP Address : 192.168.1.1

Admin User : ccmuser

Access Volume : -

Access Route : lan

#

- 212 -

コピーグループの作成

acgroup create (コピーグループの作成コマンド)を実行して、バックアップ用コピーグループおよびリストア用コピーグループを作成しま

す。

# acgroup create -g bk -type QuickOPC -a ET001

Successful completion.

# acgroup create -g rst_snap -type SnapOPCP -a ET001

Successful completion.

#

ポイント

・ バックアップ用コピーグループを作成する場合は、-typeオプションに"QuickOPC"を設定してください。

・ リストア用コピーグループを作成する場合は、-typeオプションに"SnapOPCP"を設定してください。

コピーペアの追加

acinq lv (論理ボリューム情報の表示コマンド)を実行して、ETERNUS ディスクアレイの論理ボリューム番号一覧を確認します。

# acinq lv -a ET001

LV No LV Name LV Size LV Type RG No Encrypt

------ ------- ------- ------- ----- --------

0x0000 30720M Open 0 ‐

0x0001 30720M Open 0 ‐

0x0002 30720M Open 0 ‐

0x0003 30720M Open 1 ‐

0x0004 30720M Open 1 ‐

0x0005 30720M Open 1 ‐

0x0006 30720M SDV 2 ‐

#

acpair add (コピーペアの追加コマンド)を実行して、バックアップ用コピーグループおよびリストア用コピーグループにコピーペアを追加

します。

# acpair add -g bk -p ET001/0x0000:ET001/0x0003

Successful completion.

#

# acpair add -g rst_snap -p ET001/0x0003:ET001/0x0006

Successful completion.

#

ポイント

コピーペアには、「表E.1 ボリューム構成」に記載されている条件を満たすボリュームを指定してください。

acgroup detail (コピーグループの詳細表示コマンド)を実行して、作成したコピーグループおよびコピーペア情報を確認します。

# acgroup detail -g bk

Copy Group Name : bk

Copy Group Type : QuickOPC

Disk Array Name : ET001 (00ETERNUSDXLS2ET082DC#####KN4521045063##)

Pair

---------------------------

- 213 -

ET001/0x0000:ET001/0x0003

#

E.5.6 LU.iniファイルの設定

LU.iniファイル(LUコピー定義ファイル)に、「E.5.5 AdvancedCopy Manager CCMの環境設定」で設定した情報を記述します。

LU.iniファイルには、本スクリプトが対象とするETERNUS ディスクアレイに対するコピーグループ情報だけを記述してください。

LU.iniファイルの書式は、以下のとおりです。

カラム 説明

第1カラム バックアップ用コピーグループ名

第2カラム リストア用コピーグループ名

第3カラム バックアップ用コピーグループのコピー元情報

第4カラム 第3カラムに対するコピー先情報

第5カラム リストア用LUの情報

以下は、LU.iniファイルの記述例です。

bk,rst_snap,ET001/0x0000,ET001/0x0003,ET001/0x0006

bk,rst_snap,ET001/0x0001,ET001/0x0004,ET001/0x0006

bk,rst_snap,ET001/0x0002,ET001/0x0005,ET001/0x0006

E.6 仮想マシンのバックアップ

提供するスクリプトを使用して自動バックアップを行う作業手順は、以下のとおりです。

1. 対象の仮想マシン上の業務アプリケーションの停止と業務I/Oの停止

バックアップのスクリプトを実行する前に、バックアップ対象の仮想マシン上で動作している業務アプリケーションを停止し、業務

I/Oをすべて停止させます。

注意

データの整合性が も高いバックアップを行うには、仮想マシンを停止した状態でのバックアップを推奨します。

2. バックアップスクリプトの実行

vCenterサーバ上で、コマンドプロンプトから、ETERNUS ディスクアレイごとにバックアップスクリプトを実行します。以下は、実行

例です。

> powershell C:\Script_ETERNUS_1\exe\VMBackup.ps1 -l C:\Script_ETERNUS_1\log\backup.log

バックアップスクリプトは、以下の順に処理を行います。

a. 仮想マシンのスナップショット機能で仮想マシンのスナップショットを作成

b. AdvancedCopy Manager CCMを使って、業務ボリュームからバックアップボリュームへバックアップ(コピー)

c. バックアップ完了後、 初に作成したスナップショットを削除

3. バックアップ後の業務アプリケーションの再開

バックアップスクリプトの実行が完了したあと、仮想マシン上の業務アプリケーションを再開します。

手順2で実行するバックアップスクリプトの処理概要は、以下のとおりです。

- 214 -

図E.5 バックアップスクリプトの処理概要(VMBackup.iniのパラメーターVMに"VM1"を指定した場合)

注意

バックアップスクリプトは、1回分のバックアップデータだけを保持します。バックアップを行うと、前回のバックアップデータはすべて無

効になります。

E.7 仮想マシンのリストア

提供するスクリプトを使用して自動リストアを行う作業手順は、以下のとおりです。

1. リストア対象の仮想マシンの停止

リストア対象の仮想マシンを停止します。

2. リストア対象の仮想マシンの全スナップショットを削除

リストア対象の仮想マシンのすべてのスナップショットを削除します。

3. リストアスクリプトの実行

vCenterサーバ上で、コマンドプロンプトから、バックアップスクリプトと同じディレクトリのリストアスクリプトを実行します。以下は、

実行例です。

> powershell C:\Script_ETERNUS_1\exe\VMRestore.ps1 -vm VM1 -l C:\Script_ETERNUS_1\log\backup.log

リストアスクリプトは、以下の順に処理を行います。

a. バックアップボリュームからリストアボリュームへリストア

b. ストレージアダプターの再スキャンとデータストアの更新

c. リストアボリュームにデータストアを再署名

d. リストア対象の業務ボリューム上の仮想マシンのシステム領域を、ディスクから削除

e. リストアボリュームに再署名したデータストアから、リストアする仮想マシンを追加

f. リストアした仮想マシンのスナップショットを復元

g. リストアボリューム上にリストアした仮想マシンを、本来の業務ボリュームへCold Migration

h. リストア用に再署名したデータストアを削除

- 215 -

4. リストアした仮想マシンの起動

手順3で復元した仮想マシンを起動させます。

手順3で実行するリストアスクリプトの処理概要は、以下のとおりです。

図E.6 リストアスクリプトの処理概要(リストアスクリプト実行の際、-vmオプションに"VM1"を指定した場合)

E.8 スクリプトのリファレンス

E.8.1 Init.ps1 (初期処理スクリプト)

名前

Init.ps1 - パスワードの暗号化

実行方法

powershell scriptDir\exe\Init.ps1

(scriptDir は、スクリプトを解凍したフォルダです。)

機能概要

vCenterサーバに接続するユーザーのパスワードを入力し、暗号化して保存します。

出力されるファイル名と内容は、以下のとおりです。このファイルは、バックアップスクリプトとリストアスクリプトを実行する際の、vCenterサーバにログインするための情報として使用します。

- 216 -

ファイル名 内容

Password.txt 暗号化されたvCenter Serverのログインパスワード

使用例

> powershell C:\Script_ETERNUS_1\exe\Init.ps1

input password.

Server: vcserver User: Administrator: *********

注意事項

本スクリプトは、初期導入時のほか、パスワード変更時に必ず実行してください。

E.8.2 VMBackup.ps1 (バックアップスクリプト)

名前

VMBackup.ps1 - 自動バックアップの実行

実行方法

powershell scriptDir\exe\VMBackup.ps1 [-l logFileName] [-e]

(scriptDir は、スクリプトを解凍したフォルダです。)

機能概要

本スクリプトは、任意の仮想マシンのスナップショットを取得した後に、仮想マシンのシステム領域をバックアップします。バックアップ完

了後は、取得したスナップショットを削除します。

仮想マシンの業務ボリュームは、バックアップボリュームにLUごとコピーされます。

本スクリプトで自動実行される処理は、「E.6 仮想マシンのバックアップ」の「バックアップスクリプトの実行」を参照してください。

オプション

-l logFileName

スクリプトの実行ログを出力するファイル名を、絶対パスで指定します。ログ出力先のディレクトリは、事前に作成しておく必要があります。

本オプションは、-eオプションと同時に指定できます。

出力されるログの詳細は、「E.9 ログ形式とメッセージ」を参照してください。

-e

Windowsのイベントログへログを出力します。

本オプションは、-lオプションと同時に指定できます。

終了ステータス

=0: 正常終了

>0: 異常終了

使用例

> powershell C:\Script_ETERNUS_1\exe\VMBackup.ps1 -l C:\Script_ETERNUS_1\log\backup.log

- 217 -

注意事項

・ 本スクリプトは、VMware vSphere PowerCLIを使用しているため、vCenterサーバとの接続時に電子認証に関する警告が表示され

ることがあります。この警告は、デフォルトのテスト証明書を使用する場合に表示される警告であるため、無視してください。

・ バックアップ処理(ETERNUS ディスクアレイ内での物理コピー)が完了していない仮想マシンは、リストアしないでください。バック

アップ未完了の状態でリストアした仮想マシンは、正常に稼働しません。

・ 本スクリプトは、必ず、対象の仮想マシン上のアプリケーションを停止(業務I/Oを停止)させた後に、実行してください。

・ 本スクリプトは、バックアップ時に対象の仮想マシンのスナップショットを取得しますが、取得時のオプションである「仮想マシンのメ

モリのスナップショット」の取得と「ゲストファイルシステムの静止」は無効(OFF)の状態となります。

E.8.3 VMRestore.ps1 (リストアスクリプト)

名前

VMRestore.ps1 - 自動リストアの実行

実行方法

powershell scriptDir\exe\VMRestore.ps1 -vm vmName [-l logFileName] [-e]

(scriptDir は、スクリプトを解凍したフォルダです。)

機能概要

本スクリプトは、バックアップした任意の仮想マシンをリストアします。業務ボリューム上のリストア対象の仮想マシンを削除した後に、リ

ストアボリュームに業務ボリュームのデータをリストアし、任意の仮想マシンの復旧とスナップショットの復元を行います。リストアボリュー

ム上でリストアが完了した仮想マシンを、Cold Migrationで業務ボリュームに移動します。

本スクリプトで自動実行される処理は、「E.7 仮想マシンのリストア」の「リストアスクリプトの実行」を参照してください。

オプション

-vm vmName

リストア対象の仮想マシン名を指定します。

-l logFileName

スクリプトの実行ログを出力するファイル名を、絶対パスで指定します。ログ出力先のディレクトリは、事前に作成しておく必要があります。

本オプションは、-eオプションと同時に指定できます。

出力されるログの詳細は、「E.9 ログ形式とメッセージ」を参照してください。

-e

Windowsのイベントログへログを出力します。

本オプションは、-lオプションと同時に指定できます。

終了ステータス

=0: 正常終了

>0: 異常終了

使用例

> powershell C:\Script_ETERNUS_1\exe\VMRestore.ps1 -vm VM1 -l C:\Script_ETERNUS_1\log\backup.log

- 218 -

注意事項

・ 本スクリプトは、VMware vSphere PowerCLIを使用しているため、vCenterサーバとの接続時に電子認証に関する警告が表示され

ることがあります。この警告は、デフォルトのテスト証明書を使用する場合に表示される警告であるため、無視してください。

・ バックアップ処理(ETERNUS ディスクアレイ内での物理コピー)が完了していない仮想マシンは、リストアしないでください。バック

アップ未完了の状態でリストアした仮想マシンは、正常に稼働しません。

E.9 ログ形式とメッセージ

バックアップスクリプトおよびリストアスクリプトが出力する、ログ形式とメッセージについて説明します。

E.9.1 ログの形式

通常のログ

-lオプションを指定してスクリプトを実行したときに出力されるログです。

以下の形式で出力されます。

yyyy/mm/dd hh:MM:ss:level :message

level は、メッセージレベルです。"Info"(情報)、"Warn"(警告)、"ERROR"(エラー)のどれかが出力されます。

message は、メッセージ本文です。詳細は、「E.9.2 出力メッセージ一覧」を参照してください。

イベントログ(アプリケーション)

-eオプションを指定してスクリプトを実行したときにWindowsイベントログに出力されるログです。

項目 説明

EntryType イベントのエントリーの種類です。

"Information"(情報)、"Warning"(警告)、"Error"(エラー)のどれかが出力されます。

Source イベントソースです。常に"WSH"が出力されます。

EventID イベント識別子です。常に"0"が出力されます。

Message イベントメッセージです。詳細は、「E.9.2 出力メッセージ一覧」を参照してください。

E.9.2 出力メッセージ一覧

ログに出力されるメッセージは、以下のとおりです。

メッセージレベ

メッセージ 説明

情報

: Info :script started. スクリプトの処理を開始しました。

vCenter Server connected. vCenterサーバにログインしました。

vCenter Server disconnected. vCenterサーバからログアウトしました。

script ended normally. スクリプトの処理が正常終了しました。

execute CCM. command operand copyGrouporgLu:backupLu

LU to LUコピー操作を実行しました。本メッセージ

に続いて実行されたAdvancedCopy Manager CCMコマンドが出力されます。

output password file. パスワードを出力しました。

create snapshot. スナップショットを作成しました。

delete snapshot. スナップショットを削除しました。

- 219 -

メッセージレベ

メッセージ 説明

rescan storage. esxName ESXiサーバでストレージを再スキャンしました。

update storage. esxName ESXiサーバでストレージを更新しました。

complete resignature datastore for restore.luName datastoreName

リストア用データストアの再署名が完了しました。

delete datastore for restore. datastoreName リストア用データストアを削除しました。

remove harddisk of target VM. harddiskName リストア対象の仮想マシンのハードディスクを取り外

しました。

delete Snapshot of target VM. vmName リストア対象の仮想マシンのスナップショットを削除し

ました。

delete target VM. vmName リストア対象の仮想マシンを削除しました。

add VM to inventory. datastoreName vmNamevmxFileName

バックアップデータの仮想マシンをインベントリに追

加しました。

delete VM. vmName バックアップデータの仮想マシンを削除しました。

move to target Snapshot. vmNamesnapshotName

バックアップデータの仮想マシンでスナップショット

を復元しました。

delete Snapshot. vmName snapshotName バックアップデータの仮想マシンから復元したスナッ

プショットを削除しました。

execute Cold Migration. vmNamesrcDatastoreName -> dstDatastoreName

バックアップデータの仮想マシンを稼働先データス

トアに移動しました。

failed to delete snapshot. スナップショットの削除に失敗しました。スナップショッ

トマネージャで確認し、"ETERNUS_Backup"というス

ナップショットが存在する場合は削除してください。

警告

": < Warn > : "

parameter: Not found in fileName 定義ファイルにパラメーターが見つかりません。定義

ファイルの内容を確認してください。

Message システムから出力される Message の内容を確認して

ください。

エラー

": ## ERROR## : "

parameter incorrect. fileName 定義ファイルの書式に誤りがあります。

can not make LogFile. logFilePath. ログファイルを作成できません。指定したパスに誤り

がないか確認してください。

vCenter Server connection failed. serverNameuserName

vCenterServerにログインできませんでした。本メッ

セージに続いて出力されるPowerCLI(Connect-VIServer)のエラー情報を確認してください。

vCenter Server disconnection failed. vCenterServerからログアウトできませんでした。本メッ

セージに続いて出力されるPowerCLI(Connect-VIServer)のエラー情報を確認してください。

password file not found. path Password.txtファイルが見つかりません。初期処理を

実行してください。

password file incorrect. Password.txtファイルが壊れています。初期処理を

実行して再作成してください。

failed to CCM. command copyGrouporgLu:backupLu

LU to LUコピー操作に失敗しました。本メッセージ

に続いて出力されるAdvancedCopy Manager CCMのエラー情報を確認してください。

do not set CCM path. fileName parameter 定義ファイルに、AdvancedCopy Manager CCMのbinディレクトリのパスを示すパラメーターが記載されて

いません。

- 220 -

メッセージレベ

メッセージ 説明

do not get VM. vmName 仮想マシン情報の取得に失敗しました。vmName には失敗した仮想マシン名が出力されます。本メッセー

ジに続いて出力されるPowerCLI(Get-VM)のエラー

情報を確認してください。

data not found. path path に示されたファイルに有効なデータが存在しま

せん。内容を確認してください。

do not get LU to target datastore. datastoreName datastoreName に示されるデータストアが格納されて

いるLU情報を取得できません。本メッセージに続い

て出力されるPowerCLI(Get-Datastore、Get-ScsiLun)のエラー情報を確認してください。

definition of LU that target VM not found.vmName lunVNo

仮想マシンが格納されているLUに関するコピー定

義がLU.iniに記述されていません。LU.iniに定義を

追加するか、バックアップ対象のVMを見直してくだ

さい。

failed to create snapshot. スナップショットの作成に失敗しました。本メッセージ

に続いて出力されるPowerCLI(Remote-Snapshot)のエラー情報を確認してください。

do not set VM Name. 起動パラメーター"-vm"で、リストア対象の仮想マシ

ン名を指定してください。

not exist VM. 指定された仮想マシンが存在しません。存在する仮

想マシン名を指定してください。本メッセージに続い

て出力されるPowerCLI(Get-VM)のエラー情報を確

認してください。

VM is not unique. vmName 指定された仮想マシン名に一致する仮想マシンが

複数あります。単一の存在する仮想マシンを指定し

てください。

do not get datastore of target VM.datastoreName

仮想マシンのvmxファイルを格納するデータストア情

報を取得できません。本メッセージに続いて出力さ

れるPowerCLI(Get-Datastore)のエラー情報を確認

してください。

found datastore in LU for Restore. luNamedatastoreName

リストア用LUがESXiサーバに認識されています。リ

ストア用LUをデータストアから削除してください。

backup setting is not found. vmName リストア対象の仮想マシンがバックアップされてない

か、BkupInfo.txtファイルが壊れています。

do not set LU of Restore. backupLu バックアップ先LUに対するリストア用LUが定義され

ていません。LU.iniファイルの内容を確認してくださ

い。

LU for restore not found. backupLu バックアップ先LUに対するリストア用LUが複数定義

されています。LU.iniファイルの内容を確認してくだ

さい。

failed to rescan storage devices. esxName ストレージの再スキャンに失敗しました。本メッセー

ジに続いて出力されるPowerCLI(Get-VMHostStorage)のエラー情報を確認してください。

failed to update storage. esxName ストレージの更新に失敗しました。本メッセージに続

いて出力されるPowerCLI(Get-VMHostStorage)のエ

ラー情報を確認してください。

LU for restore not found. luName リストア用LUがESXiサーバに認識されませんでし

た。LU.iniファイルで指定したリストア用LUと、リスト

- 221 -

メッセージレベ

メッセージ 説明

ア対象の仮想マシンのESXiサーバとの接続を確認

してください。

failed to resignature datastore for restore.luName

リストア用LUの再署名に失敗しました。本メッセージ

に続いて出力される

PowerCLI(ResignatureUnresolvedVmfsVolumeメ

ソッド)のエラー情報を確認してください。

failed to get datastore for restore. luNamedatastoreID

リストア用データストア情報の取得に失敗しました。

本メッセージに続いて出力されるPowerCLI(Get-Datastore)のエラー情報を確認してください。

failed to delete datastore for restore.datastoreName

リストア用データストアの削除に失敗しました。本メッ

セージに続いて出力されるPowerCLI(Remove-Datastore)のエラー情報を確認してください。

failed to remove harddisk of target VM.hardDiskName

リストア対象仮想マシンのデータ領域用ハードディ

スクの取外しに失敗しました。本メッセージに続いて

出力されるPowerCLI(Remove-HardDisk)のエラー

情報を確認してください。

failed to delete Snapshot of target VM. vmName リストア対象仮想マシンのスナップショットの削除に

失敗しました。本メッセージに続いて出力される

PowerCLI(Remove-Snapshot)のエラー情報の処置

を確認してください。

failed to delete target VM. vmName リストア対象仮想マシンの削除に失敗しました。本

メッセージに続いて出力されるPowerCLI(Remove-VM)のエラー情報を確認してください。

failed to add inventory. datastoreName vmNamevmxFileName

バックアップデータの仮想マシンをインベントリに追

加できませんでした。本メッセージに続いて出力され

るPowerCLI(New-VM)のエラー情報を確認してくだ

さい。

failed to delete VM. vmName バックアップデータの仮想マシンを削除できません

でした。本メッセージに続いて出力される

PowerCLI(Remove-VM)のエラー情報を確認してく

ださい。

Snapshot of target VM not found. vmNamesnapshotName

バックアップデータの仮想マシン

に"ETERNUS_Backup"というスナップショットがあり

ません。バックアップスクリプトでバックアップされて

いない仮想マシンはリストアできません。

backup setting is not specified. vmName バックアップ情報を特定できません。リストア対象仮

想マシンがバックアップされてないか、BkupInfo.txtファイルが壊れています。

failed to move of target Snapshot. vmNamesnapshotName

バックアップデータからリストアした仮想マシンにお

いて、スナップショットの復元に失敗しました。本メッ

セージに続いてPowerCLI(Set-VM)のエラー情報が

出力されます。

failed to delete Snapshot. vmNamesnapshotName

バックアップデータからリストアした仮想マシンにお

いて、スナップショットの削除に失敗しました。本メッ

セージに続いてPowerCLI(Remove-Snapshot)のエ

ラー情報が出力されます。

do not get datastore of target VM.datastoreName vmName

リストア対象仮想マシンのハードディスクが存在する

データストア情報の取得に失敗しました。本メッセー

- 222 -

メッセージレベ

メッセージ 説明

ジに続いてPowerCLI(Get-Datastore)のエラー情報

が出力されます。

failed to Cold Migration. vmNamesrcDatastoreName dstDatastoreName

バックアップデータからリストアした仮想マシンを

srcDatastoreName から dstDatastoreName へ移動で

きませんでした。本メッセージに続いて

PowerCLI(RelocateVMメソッド)のエラー情報が出力

されます。

- 223 -

索 引[A]

AdvancedCopy Manager CCMとは...........................................1AdvancedCopy Managerとは.....................................................1

[R]Recoveryモード........................................................................60

[S]Splitモード................................................................................60

[さ]サポート機能..............................................................................8システム構成..............................................................................2

[た]転送モード................................................................................59

[や]ユーザーアカウントの作成.......................................................10

- 224 -

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