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インターネットを用いた学協会の情報発信
目代邦康公益財団法人 自然保護助成基金
日本地理学会2012年春季学術大会シンポジウムICTを用いた地理学の研究成果の発信
2012.3.29
市民が科学情報に触れる機会
● ニュース● テレビジョン,ラジオ● 本● 雑誌● 市民向け講演会● インターネット
市民が科学情報に触れる機会
● ニュース● テレビジョン,ラジオ● 本● 雑誌● 市民向け講演会● インターネット
● 論文を読むのはハードルが高い● 「学会」は社会的に権威が高い● 専門家と直接つながる可能性
整理の観点
● ウェブサイト● コンテンツの対象はだれか?会員向け/社会向け.
● 情報交換のチャネルの存在● 専門家⇔専門家,専門家⇔非専門家
● eメール・ML,SNSによる情報発信の場の提供● 情報を欲する人に対しての情報提供● 議論の場の提供
日本地理学会
● ウェブサイト● 会員向けサービス.学会誌(紙媒体)の記事を再掲.
– 従属的な役割しかになっていない.
● ウェブサイト独自のコンテンツはE-journal GEO以外は特になし.
● 学会の意思表明の場として利用されていない.● 非会員,マスコミ問い合わせ窓口はない.
– ニーズを探るチャンスを逃す.
● chiri ML
日本地理学会のウェブサイトの特徴
● 非専門家の存在は,眼中にない.● 営業職のいない工場 or 営業戦略のない個人商店
日本地質学会
日本地質学会
● ウェブサイト● 会員向けサービスと市民向けのサービス● 独自コンテンツを増やす
– eフェンスター
● 電子書籍出版の出版のサポート
日本地質学会
日本生態学会
● 学会のウェブサイトは普通.
● 会長のblog 松田裕之現会長,矢原徹一前々会長● 特定の問題について意見を表明.● 会長の考えを知る機会.→投票行動に影響.
矢原徹一 前々会長
松田裕之会長
日本地震学会
● 兵庫県南部地震で市民への情報発信に関して不十分だったことへの反省し,広報活動に力を入れるようになる.
● 広報委員会に広報紙「なゐふる」の発行.● なゐふるメーリングリストの運用.
● 時代.登録されたメンバーの中での議論.
地理とインターネットの親和性
● 旅行に行くときに「地質」は調べないが,「地理」,「地図」を調べる人は多い.
● 他の科学的な分野に比べてアドバンテージがあるが,一方で,Google,Wikipedia・・と競合.
● 場所の情報● 科学として精選,集約.その限界.←地誌学の中での
議論● 集約しない面白さ.・・・インターネットのコンテンツ.
学術団体の公益性
• 学術団体は単なる同好会か?• 学術コミュニティーとして公益性のある事業は何か?• 学会の公益性・・・公益性事業の財政上の比率• 学術雑誌は商業ベースで出せる.
• 学術情報発信のチャネルは何か?• 本,マスコミ,インターネット
• 持っている情報は何か?• ニーズはどこにあるのかは,情報を出しながら探るしか
ない.