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勉強会アンチパターン Hiro Yoshioka 2013/8/24 Rakuten #llmatsuri LLまつり 2013 #metacon

勉強会アンチパターン at LLまつり

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勉強会のアンチパターンについて、よしおかひろたか。 LLまつりでの発表資料です。 http://ll.jus.or.jp/2013/ インターネット時代の勉強会の隆盛。様々なIT系勉強会が日本各地で毎日のように開催されている。LLの発展もそれを支える勉強会なくしてはなかったのではないかと思えるほど。ここではカーネル読書会や勉強会勉強会での経験をもとに、勉強会アンチパターンを考える。勉強会主催者、これから勉強会を開催したいと思っている人、もっと勉強会を楽しみたい、盛り上げたいと考えているあなた向けのセッションになる予定です。

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Page 1: 勉強会アンチパターン at LLまつり

勉強会アンチパターン

Hiro Yoshioka 2013/8/24 Rakuten #llmatsuri LLまつり 2013 #metacon

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本日のゴール

•  勉強会に関する気づきを得る l 勉強会の開催、参加、発表などにかかわ

る暗黙知の獲得 l 勉強会をよりよくするためのフレームワー

クの提供 •  勉強会の達人、初心者とのネットワー

キング

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Agenda

•  自己紹介 •  勉強会とは •  勉強会アンチパターン

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Self Introduction •  Hiro Yoshioka

l Technical Managing Officer l Empowering Section l Development Unit, Rakuten l Community

•  YLUG (Yokohama Linux Users Group), Kernel Code Reading Party

•  勉強会勉強会 l Twitter: @hyoshiok l DEBUG HACKS, 2009,

ISBN9784873114040

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http://japan.zdnet.com/image/l/storage/35012872/storage/2012/01/06/9a2ed16c690d85ce041e1b97fc5ab494/120106_yoshioka01_800x600.jpg

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宣伝

•  エンジニア募集してます。 http://corp.rakuten.co.jp/careers/engineer/top.html http://corp.rakuten.co.jp/careers/engineer/hackermind.html

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カーネル読書会

•  Linuxおよびオープンソース技術に関する勉強会 l 1999年4月から10年以上続いている

•  第100回にはLinusも参加してくれた。 l 中学生から50代まで、素人からカーネルハッ

カーまで、毎回数十人参加 l よしおかが主催。横浜Linux Users Group

(YLUG)有志と運営 http://ylug.jp

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•  勉強会勉強会 l 2008年OSC Tokyo 勉強会大集合 l https://groups.google.com/forum/#!forum/

metacon •  参加者ブログの例 •  http://blog.livedoor.jp/mochikoastech/archives/

01171.html l 勉強会主催者などによる勉強会運営などに

ついて議論するコミュニティ

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•  勉強会勉強会 l 勉強会主催者のノウハウを議論するコミュニティ

•  議論の例 •  運用コストを減らす方法 •  会場を見つける方法 •  初参加者を増やす方法 •  リピーターを増やす方法 •  主催者が疲れない方法 •  良い内輪と良くない内輪 •  勉強会参加のメリットを増やす方法 •  募集直後に定員が埋まってしまう •  ドタキャンが多い

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•  勉強会カンファレンス l 勉強会主催者のノウハウを議論する場 l 2009から開催

•  http://gihyo.jp/news/report/2009/06/0802 •  http://atnd.org/events/4955 •  http://kokucheese.com/event/index/12474/ •  http://metacon.doorkeeper.jp/events/1716

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•  勉強会ってなんで開催するのだろう? なんで参加するのだろう? なんで発表するのだろう?

•  勉強会の法則(よしおかの法則) 勉強会のメリット>開催のコスト 勉強会のメリット>参加のコスト 勉強会のメリット>発表のコスト

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•  勉強会パターン 勉強会の価値を向上させ、コストを下げるようなベストプラクティスを共有したい。 l パターン名、問題点、そのコンテキスト、

解決方法、アクションなどを簡潔に記したもの

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•  勉強会アンチパターン 勉強会の課題を共有し、コストを下げるようなベストプラクティスを発見したい。

•  失敗事例を共有したい。 l 同じ失敗を繰り返したくない

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•  勉強会 l 学びの古くて新しい方法論 l 共に学びたい l 人生を豊かで楽しいものにしたい

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•  勉強会って? l 勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l 名前 l 形式 l 主催者、参加者、講演者 l 目的 l 開催場所 l 開催頻度 l コンテンツ l 創造する価値 l 課題

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•  名前 l 勉強会、読書会、セミナー、講演、カンファ

レンス、ワークショップ、トレーニング、アンカンファレンス、ミートアップ、会議、講義、授業、朝活、朝食会、パーティー、オフ会、飲み会、イベント、ハッカソン、BoF、

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•  勉強会って? l  勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l  名前 l  形式 l  規模 l  主催者、参加者、講演者 l  目的 l  開催場所 l  開催頻度 l  コンテンツ l  創造する価値 l  課題

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•  形式 l 講演、セミナー、ダイアログ(対話)、ワーク

ショップ、ワールドカフェ、アンカンファレンス、対談、鼎談、パネルディスカッション、Q&A、サイン会、飲み会、懇親会、賀詞交換会、合コン、ハッカソン、ビアバッシュ、演習、プロジェクト、トレーニング、研修、異業種交流会、昼食会、パーティー、茶話会、ブラウンバッグランチ、オフ会、LT(Lightning Talks)

l ネットワークを利用したもの、TV会議、チャット、IRC、skype、ustream、ニコ生、Google hangout、掲示板、Facebookグループ

l バーチャル+リアル 17

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•  勉強会って? l  勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l  名前 l  形式 l  規模 l  主催者、参加者、講演者 l  目的 l  開催場所 l  開催頻度 l  コンテンツ l  創造する価値 l  課題

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•  規模 •  数人 •  数十人 •  100人を超える

•  RubyKaigi •  1000人規模

•  LLまつり

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•  勉強会って? l 勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l 名前 l 形式 l 主催者、参加者、講演者 l 目的 l 開催場所 l 開催頻度 l コンテンツ l 創造する価値 l 課題

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•  主催者、参加者、講演者 l 役割、

•  勉強会の企画運営 •  参加 •  情報の提供、ファシリテーション

l 明確に分離、持ち回り、渾然一体 l どんな参加者を対象とするのか?

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•  勉強会って? l 勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l 名前 l 形式 l 主催者、参加者、講演者 l 目的 l 開催場所 l 開催頻度 l コンテンツ l 創造する価値 l 課題

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•  目的(主催者視点) l 知識を得たい l 仲間を募りたい l スキルアップしたい l 有名人を呼びたい l ビジネス l 組織の活性化 l ハッカーセントリックな社会を創りたい l 幸せになりたい

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•  目的(参加者視点) l 知識を得たい l スキルを得たい l 何かを作りたい l 仲間が欲しい l 人的ネットワーク構築 l 楽しさ l 仕事に生かしたい l 有名人に会いたい、ファンである l 幸せになりたい

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•  目的(発表者視点) l 知識を広めたい l 理解を深めたい l スキルアップ l 仲間を得たい l 仕事。小遣い稼ぎ l モテたい l 幸せになりたい

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•  勉強会って? l 勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l 名前 l 形式 l 主催者、参加者、講演者 l 目的 l 開催場所 l 開催頻度 l コンテンツ l 創造する価値 l 課題

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•  開催場所 l 貸し会議室、会社の会議室、食堂、学校、

公民館、図書館、喫茶店、飲み屋、自宅、どっか広いところ、公園、

l どのように確保するか l コスト

l 有料、無料

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•  勉強会って? l 勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l 名前 l 形式 l 主催者、参加者、講演者 l 目的 l 開催場所 l 開催頻度 l コンテンツ l 創造する価値 l 課題

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l 開催頻度

l 定期的(毎日、毎週、隔週、毎月、隔月、四半期ごと、毎年)、不定期、単発

l 開催時期 l 平日昼間、夜間、休日

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l 告知方法 l twitter, facebook, blog, ml,

l 登録 l atnd, doorkeeper,

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•  勉強会って? l 勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l 名前 l 形式 l 主催者、参加者、講演者 l 目的 l 開催場所 l 開催頻度 l コンテンツ l 創造する価値 l 課題

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Page 32: 勉強会アンチパターン at LLまつり

•  コンテンツ l 知識、スキル、ネットワーキング

l セミナーは知識獲得 l ワークショップは手を動かして、そのスキルを

身につける l ハッカソンはアウトプット l 飲み会はネットワーキング l とかとか

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Page 33: 勉強会アンチパターン at LLまつり

•  勉強会って? l 勉強会的なもの、そうでないものを列挙してみる。 l 名前 l 形式 l 主催者、参加者、講演者 l 目的 l 開催場所 l 開催頻度 l コンテンツ l 創造する価値 l 課題

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Page 34: 勉強会アンチパターン at LLまつり

•  創造する価値 l 知識、形式知、暗黙知、経験値、コード、

サービス、ドキュメント、スキル、ネットワーキング、コミュニティ、

l どんな価値を創造したいのか?

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Socialization 共同化

Externalization 表出化

Combination 連結化

Internalization 内面化

Tacit/暗黙知 Tacit Explicit Explicit

Tacit Tacit

Explicit/形式知 Explicit

Challenge of a Global Knowledge-Creating Organization

Ø 共同化(Socialization) This process focuses tacit to tacit. Ø 表出化(Externalization) This process focuses tacit to explicit. knowledge. Ø 連結化(Combination) Knowledge transforms from explicit to explicit. Ø 内面化(Internalization) Tacit knowledge is created using explicit knowledge and shared across the organization.

Knowledge needs to move from “Tacit to Explicit” and “Explicit to Tacit” (Nonaka, Takeuchi) This is especially hard for Global Companies!

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•  主催者視点の勉強会ワークフロー l ゴールの設定

•  どのような参加者を想定するか •  どのような価値を創造するのか •  形式、場所、日程、予算、スタッフ、コンテンツ、講

師、… l コンテンツの決定 l 告知 l 当日のオペレーション l 振返り

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勉強会アンチパターン

•  課題(主催者視点、参加者視点、講演者視点)

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•  課題(主催者視点) l 参加者が集まらない、ドタキャンが多い、

苦労が多いわりにメリットが少ない、変な人が参加する、内容が思った以上につまらない、なかなか盛り上がらない、参加者が固定化して盛り上がらない、会場が見つからない、告知の方法がわからない、告知してすぐに満員になってしまった、

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•  課題(参加者視点) l 難しくて分からない、質問ができない、自

己紹介が苦手だ、内輪な感じがしてとけ込めない、勉強会に行って満足してしまう、有名人と名刺交換をして満足、自分ができるようになったと勘違いをするが何も変わっていない、振返らない、スキルアップに繋がらない、昨日と同じ明日、

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•  課題(発表者視点) l 内容が伝わらなかった、フィードバックが

薄い、質問がでなかった、発表に失敗した、盛り上がらなかった、準備が足りなかった、

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Page 41: 勉強会アンチパターン at LLまつり

•  勉強会ってなんで開催するのだろう? なんで参加するのだろう? なんで発表するのだろう?

•  勉強会の法則(よしおかの法則) 勉強会のメリット>開催のコスト 勉強会のメリット>参加のコスト 勉強会のメリット>発表のコスト

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Page 42: 勉強会アンチパターン at LLまつり

•  勉強会パターン 勉強会の価値を向上させ、コストを下げるようなベストプラクティスを共有したい。 l パターン名、問題点、そのコンテキスト、

解決方法、アクションなどを簡潔に記したもの

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Page 43: 勉強会アンチパターン at LLまつり

•  勉強会 l 学びの古くて新しい方法論 l 共に学びたい l 人生を豊かで楽しいものにしたい

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Oct. 26th (Sat)

Rakuten Technology Conference 2013

http://tech.rakuten.co.jp/