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Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.0 クラスタ環境運用管理ガイド J2X1-1740-03Z2(00) Microsoft® Windows NT®/ Microsoft® Windows® 2000/ Microsoft® Windows Server™ 2003 UNIX共通

Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

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Systemwalker Centric Manager

V12.0L10/12.0

クラスタ環境運用管理ガイド

J2X1-1740-03Z2(00)

Microsoft® Windows NT®/ Microsoft® Windows® 2000/ Microsoft® Windows Server™ 2003 UNIX共通

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まえがき

本書の目的 本書は、Systemwalker Centric Manager 12.0、およびSystemwalker Centric

Manager V12.0L10で、クラスタシステムを管理する場合の機能概要、導入方法

および運用方法について説明しています。

なお、本書は、Solaris OE/Linux/Windows版を対象としています。

本書の読者 本書は、以下のクラスタソフトウェアを使用して構築したクラスタシステム

を、業務サーバとして運用管理する方を対象としています。 ● Microsoft® Cluster Server、またはMicrosoft® Cluster Service(以

降、MSCSと略しています。)

● PRIMECLUSTER Solaris OE版

● PRIMECLUSTER Linux版

● SafeCLUSTER Solaris OE版

● SafeCLUSTER Windows版

● Sun™ Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。)

本書をお読みになる前に、“Systemwalker Centric Manager 解説書”をお読

みになり、Systemwalker Centric Managerの概要を理解しておくことが必要で

す。 また、本書はネットワーク環境の構築、および使用するクラスタソフトウェ

アについて基本的な知識がある読者を対象としています。

本書の構成 本書は、1章~7章および付録から構成されています。

第1章 概要

Systemwalker Centric Managerで、クラスタシステムを運用管理するシステ

ムの概要について説明します。

第2章 環境 Systemwalker Centric Managerで、クラスタシステムを運用管理するために

必要な環境について説明します。

第3章 機能

クラスタシステムを運用管理する場合のSystemwalker Centric Managerの機

能について説明します。

第4章 導入

クラスタシステムを運用管理する場合のSystemwalker Centric Managerの導

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入方法について説明します。

第5章 利用機能別に必要な設定

クラスタシステムを運用管理する場合のSystemwalker Centric Managerで利

用できる機能について説明します。

第6章 運用 クラスタシステムの運用管理方法について説明します。

第7章 保守

クラスタシステムのバックアップおよびリストアについて説明します。

付録A 旧版からの移行 旧版の業務サーバからバージョンアップする手順について説明します。

付録B アンインストール

クラスタ運用している業務サーバをアンインストールする方法について説

明します。

付録C 運用環境の変更に対する設定 運用中のクラスタシステムの運用環境を変更する場合の設定について説明

します。

付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux

版) PRIMECLUSTER Linux版のクラスタアプリケーションを設定/削除する方法に

ついて説明します。

付録E クラスタサービスの登録/関連付け(PRIMECLUSTER Linux版)

PRIMECLUSTER Linux版のクラスタサービスの登録とクラスタサービスインス

タンスへの関連付けについて説明します。

本書の読み方

コマンドで使用する記号について コマンドで使用している記号について以下に説明します。

記述例

[PARA={a |b |c |… }]

記号の意味

記 号 意 味

[ ] この記号で囲まれた項目を省略できることを示します。

{ } この記号で囲まれた項目の中から、どれか1つを選択することを示します。

_ 省略可能記号“[ ]”内の項目をすべて省略したときの省略値が、下線で示

された項目であることを示します。

| この記号を区切りとして並べられた項目の中から、どれか1つを選択するこ

とを示します。

… この記号の直前の項目を繰り返して指定できることを示します。

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マニュアルの記号について マニュアルでは以下の記号を使用しています。

特に注意が必要な事項を説明しています。

知っておくと便利な情報を説明しています。

対象となる記事について 括弧「()」で記述されている部分は、使用しているクラスタソフトウェアに

応じてお読みください。なお、括弧「()」で記述されていない部分は、本マニ

ュアルを使用する、すべての方を対象としております。

● (UNIX版)と記述されている場合

UNIX版のクラスタソフトウェアを使用している方を対象としていま

す。

● (Windows版)と記述されている場合

Windows版のクラスタソフトウェアを使用している方を対象としてい

ます。

● (MSCS)と記述されている場合

MSCSを使用している方を対象としています。

● (PRIMECLUSTER)と記述されている場合

PRIMECLUSTERを使用している方を対象としています。

● (SafeCLUSTER)と記述されている場合

SafeCLUSTERを使用している方を対象としています。

● (Sun Cluster)と記述されている場合

Sun Clusterを使用している方を対象としています。

注意事項 本書では、Systemwalker Centric Managerのエディションで、Standard

Editionを"SE"、Enterprise Editionを"EE"、およびGlobal Enterprise Edition

を"GEE"と省略していますので、各エディションをお読み替えください。

略語表記について

● Microsoft® Windows Server™ 2003, Standard Edition、Microsoft®

Windows Server™ 2003, Enterprise Edition、Microsoft® Windows

Server™ 2003, Datacenter Edition お よ び Microsoft® Windows

Server™ 2003, Web Editionを“Windows Server 2003”と略していま

す。 ● Microsoft® Windows® 2000 Professional operating system 、

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iv

Microsoft® Windows® 2000 Server operating systemおよびMicrosoft®

Windows® 2000 Advanced Server operating systemを“Windows 2000”

と略しています。 ● Microsoft® Windows NT® Server network operating system Version 4.0、

Microsoft® Windows NT® Workstation operating system Version 4.0

を“Windows NT”と略しています。 ● Microsoft® Windows® 98 operating system, Microsoft® Windows® 98

Second Editionを“Windows 98”と略しています。 ● Microsoft® Windows® Millennium Editionを“Windows Me”と略して

います。 ● Microsoft® Windows® XP ProfessionalおよびMicrosoft® Windows® XP

Home Editionを“Windows XP” と略しています。 ● Windows NT®、Windows® 2000およびWindows Server 2003上で動作する

Systemwalker Centric Managerを“Windows版 Systemwalker Centric Manager”または“Windows版”と略しています。

● Solaris™ Operating Environmentを“Solaris OE”と略しています。 ● Solaris™ Operating Environment上で動作するSystemwalker Centric

Managerを“Solaris OE版 Systemwalker Centric Manager”または

“Solaris OE版”と略しています。

● Linux 上 で 動 作 す る Systemwalker Centric Manager を “ Linux 版

Systemwalker Centric Manager”、または“Linux版”と略しています。

輸出管理規制表記 当社ドキュメントには、外国為替および外国貿易管理法に基づく特定技術が

含まれていることがあります。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメ

ントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づく許可が必要となりま

す。

平成17年 6月

平成16年 12月 初版

平成17年 3月 1.1版

平成17年 6月 1.2版

商標について APC、APCロゴ、PowerChute、Smart-UPS その他のAPC製品名は、American Power

Conversion Corpの商標および登録商標です。

Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。

HP-UXは、米国Hewlett-Packard社の登録商標です。

MC/ServiceGuardは、Hewlett-Packard Companyの製品であり、著作権で保護

されています。

Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標ある

いは商標です。

Microsoft、MS-DOS、Windows、Windows NT、Visual Basic、Windows Server、

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v

ActiveSyncは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における

登録商標です。

Oracle、Oracle8i、Oracle9iは、米国オラクルの登録商標です。

Red Hat、RPMおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat,

Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

Sun、Sun Microsystems、サンのロゴマーク、Sun/Solaris/Java に関連する

すべての商標およびロゴマークは、米国 Sun Microsystems, Inc. の米国およ

びその他の国における商標または登録商標です。

Symantec、Symantecロゴ、Norton AntiVirusは、SymantecCorporationの米

国における登録商標です。

Tcl/Tkは、カリフォルニア大学、サン・マイクロシステムズ社、Scriptics

社他が作成したフリーソフトです。

UNIX は、X/Open Company Limited が独占的にライセンスしている米国およ

び他の国における登録商標です。

VirusScanおよびNetShieldは、米国Network Associates社および関連会社の

商標または登録商標です。

その他の製品名は、各社の商標または登録商標です。

Microsoft Corporationのガイドラインに従って画面写真を使用しています。

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Portions Copyright © 1983-1994 Novell,Inc., All Rights Reserved.

JavaChart™ Copyright © 1996-1997 Visual Engineering,Inc.All Rights

Reserved

HashJava GNU Library General Public License

All Rights Reserved,Copyright © 株式会社PFU 1995-2005

All Rights Reserved,Copyright © 富士通株式会社 1995-2005 Portions © 1994-1996 Attachmate Corporation.All Rights Reserved.

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目次

第1章 概要..................................................................... 1 1.1 目的....................................................................... 2 1.2 機能概要................................................................... 3

第2章 環境..................................................................... 5 2.1 管理対象................................................................... 6 2.2 運用形態................................................................... 8 2.3 システム構成 ............................................................. 11

第3章 機能.................................................................... 15 3.1 クラスタサービスの自動検出 ............................................... 16 3.2 クラスタサービス情報の表示 ............................................... 17 3.3 クラスタシステムの資源配付 ............................................... 19 3.4 クラスタシステムの監視 ................................................... 20 3.4.1 ローカルリソースの監視 ............................................... 21 3.4.2 クラスタソフトウェアの監視 ........................................... 21 3.4.3 クラスタサービス/クラスタリソースの監視 .............................. 21

第4章 導入.................................................................... 23 4.1 導入手順.................................................................. 24 4.2 設定情報一覧 ............................................................. 25 4.3 環境構築前の準備 ......................................................... 27 4.3.1 IPアドレスとホスト名の割当て ......................................... 27 4.3.2 SNMPエージェントのインストール ....................................... 28

4.4 導入...................................................................... 30 4.4.1 Systemwalker Centric Managerのインストール ........................... 30 4.4.2 通信用IPアドレスの定義(UNIX版) ..................................... 30 4.4.3 上位サーバと接続 ..................................................... 31

4.5 クライアントでの設定 ..................................................... 32 第5章 利用機能別に必要な設定 ................................................. 33 5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版) ..................................... 34 5.1.1 プライマリでの設定 ................................................... 34 5.1.2 セカンダリでの設定 ................................................... 35 5.1.3 クラスタアプリケーションの作成 ....................................... 36

5.1.3.1 PRIMECLUSTERを使用する場合 ....................................... 36 5.1.3.2 SafeCLUSTERを使用する場合 ........................................ 38 5.1.3.3 Sun Clusterを使用する場合 ........................................ 38

5.1.4 注意事項.............................................................. 39 5.1.5 ポート番号の変更(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER) ........................ 40

5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版) .................................. 41 5.2.1 プライマリでの設定 ................................................... 41 5.2.2 セカンダリでの設定 ................................................... 44 5.2.3 クラスタアプリケーションの作成 ....................................... 45

5.2.3.1 SafeCLUSTERを使用する場合 ........................................ 45

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5.2.3.2 MSCSを使用する場合................................................46 5.2.4 注意事項 ..............................................................46 5.2.5 ポート番号の変更(SafeCLUSTER) .......................................47 5.2.6 適用先の定義 ..........................................................47

5.3 クラスタでノード名引継ぎ機能を使用している場合(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER)

................................................................................48 5.3.1 ノード名引継ぎ機能使用時の運用形態....................................48 5.3.2 機能使用時の注意事項 ..................................................50 5.3.3 ノード名引継ぎ機能使用時の環境設定....................................50 5.3.4 その他の留意事項 ......................................................55

5.4 クラスタサービスを監視する場合............................................57 5.4.1 業務の作成 ............................................................57 5.4.2 クラスタシステムの追加 ................................................57 5.4.3 アプリケーション自動検出のポリシーの配付..............................58 5.4.4 アプリケーションの検出 ................................................60

5.5 運用形態名で監視する場合 ..................................................62 5.6 共有ディスクのログファイルを監視する場合..................................66 5.6.1 ファイル名が変わるログファイルを監視する場合..........................68

5.7 クラスタソフトウェアを監視する場合........................................71 5.7.1 PRIMECLUSTERを監視する ................................................71 5.7.2 SafeCLUSTER Solaris OE版を監視する....................................71 5.7.3 Sun Clusterを監視する .................................................72 5.7.4 SafeCLUSTER Windows版を監視する.......................................73 5.7.5 MSCSを監視する ........................................................74

5.8 運用形態を設定する場合(待機系ノードの追加)..............................75 5.9 ポリシー定義の設定 ........................................................76

第6章 運用 ....................................................................77 6.1 クラスタシステム上の業務サーバの起動・停止................................78 6.1.1 クラスタシステム上の業務サーバを起動する..............................78 6.1.2 クラスタシステム上の業務サーバを停止する..............................79 6.1.3 注意事項 ..............................................................81

6.2 資源配付 ..................................................................82 6.2.1 ローカルディスクに配付する............................................84 6.2.2 共有ディスクに配付する ................................................84 6.2.3 クライアントに配付する ................................................85

6.3 監視 ......................................................................87 6.3.1 ノードの稼働監視 ......................................................87 6.3.2 フェールオーバした場合のメッセージ監視................................90 6.3.3 運用系/待機系の状態確認 ...............................................91 6.3.4 共有ディスクのログファイル監視........................................91 6.3.5 監視運用時の注意事項 ..................................................92

6.4 クラスタシステム運用時の注意事項..........................................93 第7章 保守 ....................................................................95 7.1 バックアップ ..............................................................96

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7.1.1 資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合 ....................... 96 7.1.2 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合 ....................... 96

7.2 リストア................................................................. 100 7.2.1 資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合 ...................... 100 7.2.2 共有ディスクを交換した場合 .......................................... 100 7.2.3 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合 ...................... 103 7.2.4 IPアドレス、ホスト名の異なるサーバにリストアする場合 ................ 106

付録A 旧版からの移行 ........................................................ 107 A.1 旧版からの移行手順 .................................................... 107 A.2 資源配付の適用先の変更 ................................................ 108

付録B アンインストール ...................................................... 111 B.1 クラスタサービスの停止(UNIX版) ...................................... 111 B.2 資源配付の設定の解除 .................................................. 111 B.2.1 PRIMECLUSTERを使用する場合 ........................................ 111 B.2.2 SafeCLUSTER Solaris OE版を使用する場合 ............................ 113 B.2.3 SafeCLUSTER Windows版を使用する場合 ............................... 114 B.2.4 MSCSを使用する場合 ................................................ 115 B.2.5 Sun Clusterを使用する場合 ......................................... 116

B.3 業務サーバのアンインストール .......................................... 116 B.4 待機系ノードを減らす(PRIMECLUSTER、MSCS) ............................ 117 B.4.1 PRIMECLUSTERを使用する場合 ........................................ 117 B.4.2 MSCSを使用する場合 ................................................ 117

付録C 運用環境の変更に対する設定 ............................................ 119 C.1 IPアドレス、ホスト名を変更する ........................................ 119 C.2 アカウントを変更する .................................................. 122

付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)........... 123 D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定 ............................... 123 D.1.1 事前準備 .......................................................... 123 D.1.2 リソース/クラスタアプリケーションの定義 ........................... 124 D.1.3 RMSの設定 ......................................................... 130 D.1.4 フェールオーバの設定 .............................................. 131 D.1.5 フェールオーバ後の状態設定 ........................................ 133 D.1.6 クラスタサービスを自動起動するための設定 .......................... 135 D.1.7 すべての設定の保存 ................................................ 136 D.1.8 Configurationファイルの設定 ....................................... 137

D.2 リソース/クラスタアプリケーションの削除 ............................... 138 D.2.1 リソースの削除 .................................................... 138 D.2.2 クラスタアプリケーションの削除 .................................... 140

付録E クラスタサービスの登録/関連付け(PRIMECLUSTER Linux版) ............... 143 E.1 PRIMECLUSTER 4.1A30以前を使用する場合 ................................. 143 E.1.1 クラスタサービスの登録 ............................................ 143 E.1.2 クラスタサービスインスタンスへの関連付け .......................... 145

E.2 PRIMECLUSTER 4.1A40を使用する場合 ..................................... 147

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ファイル名:gyom001.doc | 最終更新日時05/06/16 10:44

第1章 概要

本章では、Systemwalker Centric Managerで、クラスタシステムを運用管理

する効果や、その場合に使用できるSystemwalker Centric Managerの機能を説

明します。

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第1章 概要

2

1.1 目的 Systemwalker Centric Managerでは、クラスタソフトウェアを利用して構築

したクラスタシステムを、業務サーバとして集中管理します。クラスタシステ

ム全体の稼働状態をリアルタイムに把握し、フェールオーバ時に、迅速なトラ

ブル復旧および対処を行うことで、ノードダウンによる業務停止を防止し、高

信頼な業務システムを運用できます。

クラスタシステムとは、サーバおよびサーバ上で稼働する業務の高可用性を

目的として、複数のサーバを接続して構築する高信頼なシステム構成のことで

す。

以下にクラスタシステムの運用管理のイメージ図を示します。

クラスタシステムでは、稼働しているノードを運用系、スタンバイしている

ノードを待機系と呼んでいます。

本書では、運用系として使用するノードをプライマリ、障害時に業務を引き

継ぐためのノードをセカンダリと呼んでいます。

また、運用前などで、まだSystemwalker Centric Managerを導入していない

場合、最初に運用系として構築するノードをプライマリ、待機系として構築す

るノードをセカンダリと呼びます。

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1.2 機能概要

3

1.2 機能概要 クラスタシステムを運用管理する場合、使用できるSystemwalker Centric

Managerの機能を以下に示します。

機能 V12.0L10/

12.0

分類

対象 詳細項目

導入

業務サーバ クラスタセットアップ ○

クラスタノード検出 ○ 構成

業務サーバ

クラスタサービス検出 ○

資源の受信 ○

資源の中継(SV,CL) ○

資源の適用 ○

インベントリ収集 ○

クラスタサービス以

外で運用(物理ノード

として運用)

インベントリ通知 ○

資源の受信 ○

資源の中継(SV、CL) ○

資源の適用 △(*1)

インベントリ収集 ×

配付

運用形態

クラスタサービスと

して運用(論理ノード

として運用)

インベントリ通知 ○

OS/ ミ ド ル

ウェア

ローカルディスク イベント監視 ○

イベント監視 ○ ローカルディスク

システム性能

しきい値監視 ○

イベント監視 ○

ハードウェ

共有ディスク

システム性能

しきい値監視 ○

ノード状態監視 ○

ノード状態表示 ○

ノード状態監視(スクリプト) ○

物理IP

性能監視 ○

ネットワー

論理IP 性能監視 ○

未登録固定IPノードの接続検

○ ノードの変

更監視

固定IPノードの削除/追加/ア

ドレス変更の検知

アプリケーション稼働監視 ○

イベント監視 ○

監視

アプリケー

ション

ローカルアプリケー

ション

性能監視 ○

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第1章 概要

4

機能 V12.0L10/

12.0

アプリケーション稼働監視 ○

イベント監視 ○

クラスタ上のアプリ

ケーション

性能監視 ○

クラスタサ

ービス

稼働状態監視 ○

クラスタソ

フトウェア

イベント監視 ○

リモートコマンド(※) ○

リモート操作 △(*2)

対処の自動化 ○

復旧操作 ローカルディスク

リカバリフロー(※) ○

リカバリ

障害管理 ヘルプデスク △(*2)

○:使用可

△:設定/制限あり使用可能

×:使用不可

(※):被監視サーバとして機能

(*1):共有ディスクだけ配付です。

(*2):Windows版だけ使用できます。

機能ごとの設定については、“5章 利用機能別に必要な設定”を参照してく

ださい。それぞれの機能については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”

を参照してください。

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ファイル名:gyom002.doc | 終更新日時05/06/16 11:42

第2章 環境

本章では、クラスタシステムを、Systemwalker Centric Managerで集中管理

するときの環境について説明します。

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第2章 環境

6

2.1 管理対象 Systemwalker Centric Managerとクラスタシステムの関係図を以下に示しま

す。

Systemwalker Centric Managerは、クラスタソフトウェアを含めて、クラス

タシステムを構成する以下の資源を管理します。

資源 説明

クラスタソフトウェア クラスタシステムを実現するためのソフトウェア。

クラスタシステム クラスタソフトウェアで構築した高信頼システム全体。

クラスタリソース クラスタサービスを構成する個々の資源を指します。

(論理IPアドレス、共有ディスク、クラスタサービスに登録したアプ

リケーションなど)

クラスタサービス クラスタソフトウェアが管理する資源のグループの単位。

グループ内の資源をクラスタソフトウェアが管理し、異常時には切り

替えを行う単位となります。

運用系 クラスタサービスが通常稼働しているノード。

待機系 クラスタサービスが通常稼働していないノード。運用系がノードダウ

ンした時に稼働します。

プライマリノード 導入時に運用系として設定するノード。

セカンダリノード 導入時に待機系として設定するノード。

論理IPアドレス クラスタサービスに登録した論理的なIPアドレス。クラスタサービス

の切替えにより待機系に切替わります。

物理IPアドレス クラスタシステムを構成するそれぞれのノードに設定したIPアドレ

ス。それぞれのノードに割り当てます。

共有ディスク クラスタサービスに登録して、異常時に切り替わるディスク。

ローカルディスク それぞれのノードごとに固定した切り替わらないディスク。

クラスタ上のアプリケ

ーション

クラスタサービスに登録して、異常時には待機系に切り替わるアプリ

ケーション。

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2.1 管理対象

7

資源 説明

ローカルリソース クラスタシステムを構成する資源で、クラスタサービスに登録してい

ない資源。

Systemwalker Centric Managerを使って、クラスタシステムを運用管理する

運用イメージは、以下の図のようになります。運用系、待機系に対して、それ

ぞれローカルリソースを管理し、業務の切り替え時には、クラスタリソースを

管理します。

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第2章 環境

8

2.2 運用形態 クラスタソフトウェアにSystemwalker Centric Manager業務サーバを導入す

る場合、1:1運用待機をサポートします。

また、クラスタソフトウェアがPRIMECLUSTER、またはMSCSの場合、1:N運用

待機についてもサポートします。

1:1運用待機

1:1運用待機は、運用系と待機系の2つのノードでクラスタシステムを構成

し、どちらか一方で業務を稼働することにより、高可用性を実現します。

1:1運用待機の構成図の例を以下に示します。

1:N運用待機

1:N(カスケード)

PRIMECLUSTERにSystemwalker Centric Manager業務サーバを導入する場合は、

以下の運用形態をサポートします。運用形態の詳細は、PRIMECLUSTERのマニュ

アルを参照してください。

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2.2 運用形態

9

Systemwalker Centric Managerの運用

形態

PRIMECLUSTERの運用形態

1:1 1:1運用待機

1:N カスケード

1:N(カスケード)は、1つの運用系に対して、複数の待機系を持つことで、

1つの運用系で障害が発生または保守などのために停止しても、残りのノード

により運用を継続することができ、可用性を保持できます。

1:N(カスケード)の構成図の例を以下に示します。

1:N(フェールオーバリング、ランダム)

MSCSにSystemwalker Centric Manager業務サーバを導入する場合は、以下の

運用形態をサポートします。運用形態の詳細は、MSCSのマニュアルを参照して

ください。

Systemwalker Centric Managerの運用

形態

MSCSの運用形態

1:1 1:1運用待機

1:N フェールオーバリング

ランダム

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第2章 環境

10

MSCSの運用形態が、「フェールオーバリング」または「ランダム」の場合、

各ノードでそれぞれ別のアプリケーションが動作しています。

1つのノードで障害が発生した場合、別のアプリケーションが動作している

ノードに、障害が発生したノードで動作していたアプリケーションの処理が引

き継がれます。

「フェールオーバリング」は、どのノードにフェールオーバするか順序が決

まっています。「ランダム」は、障害発生時にランダムな選択によりノードを

決定し、フェールオーバします。

「フェールオーバリング」または「ランダム」の場合、Systemwalker Centric

Managerでは、Systemwalker Centric Managerが動作するノードを運用系とし、

そのほかのノードをすべて待機系として説明します。

1:N(フェールオーバリング、ランダム)の構成図の例を以下に示します。

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2.3 システム構成

11

2.3 システム構成 Systemwalker Centric Managerを使って、クラスタシステムを運用管理する

場合は、クラスタシステムに業務サーバを導入し、そのシステムを運用管理サ

ーバなどで管理します。

システム構成の例を以下に示します。

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第2章 環境

12

ソフトウェア条件

インストール種別に応じて、それぞれ必要なソフトウェアをインストールし

てください。

業務サーバ(クラスタシステム)

OS ソフトウェア条件 インストール種

Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10 業務サーバ Windows

以下のクラスタソフトウェアのどちらかをイン

ストールします。

Microsoft® Cluster Server 、 ま た は

Microsoft® Cluster Service

SafeCLUSTER/Standard V1.1L10/V1.1L11

Systemwalker Centric Manager EE 12.0 業務サーバ Solaris OE

以下のクラスタソフトウェアのどれかをインス

トールします。

PRIMECLUSTER 4.1

SafeCLUSTER for Solaris OE

1.0.3/1.1/1.1.1/2.0/2.0.1

Sun Cluster 3.0

Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10 業務サーバ Linux

以下のクラスタソフトウェアをインストールし

ます。

PRIMECLUSTER 4.1

運用管理サーバ(注)

OS ソフトウェア条件 インストール種別

Windows Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10

Solaris OE Systemwalker Centric Manager EE/GEE 12.0

Linux Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10

運用管理サーバ

運用管理クライアント

OS ソフトウェア条件 インストール種別

Windows Systemwalker Centric Manager EE/GEE V12.0L10 運用管理クライ

アント

部門管理サーバ(注)

OS ソフトウェア条件 インストール種別

Windows Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10

Solaris OE Systemwalker Centric Manager EE 12.0

Linux Systemwalker Centric Manager EE V12.0L10

部門管理サーバ

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2.3 システム構成

13

(注):前バージョンでは、使用できる機能に制限があります。

配下となるサーバ(部門管理サーバ/業務サーバ)は、運用管理サーバ

と同じバージョンレベルまたは、それ以前のバージョンレベルで構成し

てください。運用管理サーバより以前のバージョンレベルで構成した場

合は、バージョンレベルに合わせて機能制限があります。

クラスタシステム上に構築するプライマリノードおよびセカンダリノ

ードは、同じ環境で構築します。バージョンレベルおよびOSが異なるも

のでは構築できません。

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第2章 環境

14

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ファイル名:gyom003.doc | 最終更新日時05/06/16 11:42

第3章 機能

本章では、クラスタシステムに業務サーバを導入して、Systemwalker Centric

Managerで運用管理する場合に、Systemwalker Centric Managerで使用できる

主な機能について説明します。

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第3章 機能

16

3.1 クラスタサービスの自動検出 クラスタシステムの自動検出について説明します。

Sun Clusterを使用する場合の注意事項

Sun Clusterを使用する場合、クラスタシステムの自動検出機能を使

用できません。

Systemwalker Centric Managerは、Systemwalker Centric Managerが管理す

るクラスタシステムの構成情報およびクラスタサービスの情報を表示して、そ

れぞれを管理します。

クラスタサービスの自動検出アプリケーション検出機能の1つとして、ク

ラスタサービスを検出します。

検出方法については、“5.4.4 アプリケーションの検出”を参照してくださ

い。

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3.2 クラスタサービス情報の表示

17

3.2 クラスタサービス情報の表示 クラスタサービス情報の表示について説明します。

Sun Clusterを使用する場合の注意事項

Sun Clusterを使用する場合、クラスタシステムの情報表示機能を使

用できません。

クラスタサービス情報の表示のイメージ図を以下に示します。

クラスタサービスの情報は、[クラスタサービスプロパティ]ダイアログボッ

クスから確認できます。

[クラスタサービスプロパティ]ダイアログボックスの表示手順を以下に示

します。

1. [Systemwalkerコンソール]で、[機能選択]コンボボックスから[監視]

を選択します。

2. 表示するクラスタサービスを選択し、[オブジェクト]メニューから[プ

ロパティ]を選択します。

→[クラスタサービスプロパティ]ダイアログボックスが表示されま

す。

3. [基本情報]タブを選択します。

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第3章 機能

18

→クラスタサービス情報が表示されます。

上記は、[クラスタプロパティ]の[サービス]タブを選択すると表示さ

れるクラスタサービス一覧から表示することもできます。

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3.3 クラスタシステムの資源配付

19

3.3 クラスタシステムの資源配付 クラスタシステムを運用管理している場合、Systemwalker Centric Manager

の資源配付機能は、以下の運用ができます。

クラスタサービス以外で運用

クラスタサービスとして運用

上記運用時の特徴を以下の表に示します。

クラスタサービス

以外で運用

クラスタサービス

として運用

共有ディスクへの配付 ○(*1) ○(*2)

ローカルディスクへの配付 ○ ×

クライアント(下位)への配付 ○(*3) ○

インベントリ情報の収集 ○ ×

○:対応

×:未対応

*1:共有ディスクにアクセス可能なノード側で適用。

*2:共有ディスクへの配付だけ対応。

*3:運用系ノードが稼働していることが必要。

配付方法については、“6.2 資源配付”を参照してください。

資源配付に関する注意事項

クラスタシステム上で資源配付を使用する場合、以下の点に注意して

ください。

- クラスタサービス以外で運用している場合

資源配付、インベントリ通知機能は、運用系ノードで固定運用

してください。

- クラスタサービスとして運用している場合

業務サーバ自身のインベントリ情報収集、および通知は行わな

いでください。

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第3章 機能

20

3.4 クラスタシステムの監視 Systemwalker Centric Managerでは、クラスタシステム上の業務の監視、ま

たはクラスタシステム自身の監視として、以下のことを行います。

ローカルリソースの監視

クラスタソフトウェアの監視

クラスタサービス/クラスタリソースの監視

業務サーバ(クラスタシステム)で障害があった場合に、監視メッセージを

運用管理サーバに送信するイメージ図を以下に示します。

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3.4 クラスタシステムの監視

21

3.4.1 ローカルリソースの監視

クラスタシステムを構成するローカルリソースの稼働監視、障害監視、およ

び性能監視について説明します。

ローカルリソースの監視は、クラスタシステムではないシステムを監視する

場合と同じように行います。監視する資源と監視の範囲は、運用設計時に検討

して決定してください。

資源 監視形態 機能 実現方法

稼働監視 ノード状態監視 ○

障害監視 OSのメッセージ監視 ○

ネットワーク

(物理IPアド

レス) 性能監視 MIBしきい値監視 ○

稼働監視 ノード状態監視 ○

障害監視 OS、サーバ管理ツールのメッセージ監視 △

ハードウェア

/OS

性能監視 ハードウェア/OSの性能監視 ○

稼働監視 アプリケーションの稼働監視 ○

障害監視 ミドルウェアのメッセージ監視 ○

ミドルウェア

性能監視 アプリケーションの性能監視 ○

○:標準機能で実現

△:ほかの管理ツールとの連携することで、詳細情報の監視を実現

3.4.2 クラスタソフトウェアの監視

クラスタソフトウェアの稼働監視、異常監視、および性能監視について説明

します。クラスタソフトウェアの監視は、ローカル上にあるミドルウェアを監

視する場合と同じように行います。

資源 監視形態 機能 実現方法

稼働監視 アプリケーションの稼働監視 ○

障害監視 クラスタソフトウェアのメッセージ監視 ○

クラスタソフ

トウェア

性能監視 アプリケーションの性能監視 ○

○:標準機能で実現

3.4.3 クラスタサービス/クラスタリソースの監視

クラスタサービスおよびクラスタリソースの稼働監視、異常監視、および性

能監視について説明します。Systemwalker Centric Managerは、クラスタソフ

トウェアと連携して、クラスタサービスおよびクラスタリソースを監視します。

使用できるクラスタサービス/クラスタリソースの監視機能の特徴を以下の

表に示します。

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第3章 機能

22

資源 監視形態 機能 実現方法

稼働監視 クラスタソフトウェアのメッセージ監視 ◎

障害監視 クラスタソフトウェアのメッセージ監視 ◎

クラスタサービ

性能監視 - -

稼働監視 管理サーバからのポーリング(ノード状

態監視スクリプト)

障害監視 クラスタソフトウェアのメッセージ監視 ◎

論理IPアドレス

性能監視 - -

稼働監視 クラスタソフトウェアのメッセージ監視 ◎

障害監視 クラスタソフトウェアのメッセージ監視 ◎

共有ディスク

性能監視 共有ディスクの性能監視 ○

稼働監視 クラスタソフトウェアのメッセージ監視 ◎

障害監視 クラスタソフトウェアのメッセージ監視 ◎

クラスタのアプ

リケーション

性能監視 アプリケーションの性能監視 ○

○:標準機能で実現

◎:クラスタソフトウェアと連携した監視

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ファイル名:gyom004.doc | 最終更新日時05/06/16 11:48

第4章 導入

本章では、Systemwalker Centric Managerを使用して、クラスタシステムを

運用管理するための導入方法や各設定方法について説明します。

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第4章 導入

24

4.1 導入手順 業務サーバをクラスタシステム運用するための導入手順を以下に示します。

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4.2 設定情報一覧

25

4.2 設定情報一覧 Systemwalker Centric Managerを導入する場合、設定の必須/選択、および

設定を行うノードについて、以下に一覧を示します。

設定手順の詳細については、“4.3 環境構築前の準備”以降を参照してくだ

さい。

記載

場所

設定 必須/

選択

設定を実施するノード

4.3.1 IPアドレスとホスト名の割当て 必須 プライマリ、セカンダリ

4.3.2 SNMPエージェントのインストール 必須 被監視システム(部門管

理サーバ、業務サーバ、

クライアントなど)

4.4.1 Systemwalker Centric Managerのインストー

必須 プライマリ、セカンダリ

4.4.2 通信用IPアドレスの定義(UNIX版) 必須 プライマリ、セカンダリ

4.4.3 上位サーバと接続 (*1) プライマリ、セカンダリ

4.5 クライアントでの設定 必須 クライアント

(*1) 接続形態が“必要時接続”の場合は、必須の設定、接続形態が

“常時接続”の場合は、不要な設定となります。

設定手順の詳細については、“5章 利用機能別に必要な設定”を参照してく

ださい。

記載

場所

設定 必須/

選択

設定を実施するノード

5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版) 選択 -

5.1.1 プライマリでの設定 選択 プライマリ

5.1.2 セカンダリでの設定 選択 セカンダリ

5.1.3 クラスタアプリケーションの作成 選択 プライマリ

5.1.5 ポ ー ト 番 号 の 変 更 ( PRIMECLUSTER 、

SafeCLUSTER)

選択 プライマリ、セカンダリ

5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版) 選択 -

5.2.1 プライマリでの設定 選択 プライマリ

5.2.2 セカンダリでの設定 選択 セカンダリ

5.2.3 クラスタアプリケーションの作成 選択 プライマリ

5.2.5 ポート番号の変更(SafeCLUSTER) 選択 プライマリ、セカンダリ

5.2.6 適用先の定義 選択 運用管理クライアント

5.3 クラスタでノード名引継ぎ機能を使用して

いる場合(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER)

選択 -

5.3.3 ノード名引継ぎ機能使用時の環境設定 選択 運用管理サーバ、部門管

理サーバ、プライマリ、

セカンダリ

5.4 クラスタサービスを監視する場合 選択 -

5.4.1 業務の作成 選択 運用管理クライアント

5.4.2 クラスタシステムの追加 選択 運用管理クライアント

5.4.3 アプリケーション自動検出のポリシーの配 選択 運用管理クライアント

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第4章 導入

26

記載

場所

設定 必須/

選択

設定を実施するノード

5.4.4 アプリケーションの検出 選択 運用管理クライアント

5.5 運用形態名で監視する場合 選択 プライマリ、セカンダリ

5.6 共有ディスクのログファイルを監視する場

選択 プライマリ、セカンダリ

5.6.1 ファイル名が変わるログファイルを監視す

る場合

選択 プライマリ、セカンダリ

5.7 クラスタソフトウェアを監視する場合 選択 運用管理クライアント

5.8 運用形態を設定する場合(待機系ノードの追

加)

選択 セカンダリ

5.9 ポリシー定義の設定 選択 運用管理クライアント

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4.3 環境構築前の準備

27

4.3 環境構築前の準備 ここでは、クラスタソフトウェアが、インストールしてあることを前提とし

ています。以下に、Systemwalker Centric Managerを導入する前に必要な設定

について説明します。

4.3.1 IPアドレスとホスト名の割当て

IPアドレスとホスト名の割り当ては、hostsファイルまたはDNSなどのネーム

サーバで行います。

監視対象にクラスタシステムが存在する場合は、そのクラスタシステムを構

成するノードが管理するすべてのIPアドレスについて、別々のホスト名を割り

当ててください。

資源配付をクラスタサービスで運用する場合は、資源配付で使用する論

理IPアドレスと論理IPアドレスに割り当てたホスト名をhostsファイル

またはDNSに登録する必要があります。

資源配付をほかのアプリケーションと独立してフェールオーバさせ

る運用を行う場合は、資源配付専用の論理IPアドレスを用意してくださ

い。

パブリックネットワークのIPアドレスに対しては、必ずノードのコンピ

ュータ名をホスト名として割り当ててください。

プライベートネットワークに与えられたIPアドレスには、ホスト名を割

り当てる必要はありません。

hostsファイルを使って、ホスト名を割り当てる場合の例を以下に示します。

クラスタシステム(コンピュータ名:unyou1、コンピュータ名:unyou5)

構成するノードが管理するすべてのIPアドレスについて、unyou1から

unyou7のホスト名を割り当てます。

- パブリックネットワークIPアドレス:1.1.1.1、1.1.1.5

- プライベートネットワークIPアドレス:2.2.2.1、2.2.2.2

クラスタシステム(コンピュータ名:bumon1、コンピュータ名:bumon5)

構成するノードが管理するすべてのIPアドレスについて、bumon1から

bumon7のホスト名を割り当てます。

- パブリックネットワークIPアドレス:3.3.3.1、3.3.3.5

- プライベートネットワークIPアドレス:4.4.4.1、4.4.4.2

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第4章 導入

28

4.3.2 SNMPエージェントのインストール

Systemwalker Centric Managerでは、一部の機能でSNMPを利用して監視を行

います。以下の機能を使用する場合は、被監視システム(部門管理サーバ、業

務サーバ、クライアントなど)に、SNMPエージェントをインストールする必要

があります。

性能監視

MIB情報の設定/取得 MIBの監視 SNMPトラップの受信/発信 ノード検出時のノード種別の自動判定

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4.3 環境構築前の準備

29

[Solaris 2.5.1 OEの場合] SNMPエージェントのインストールは、admintool画面でパッケージ

FSUNsnmpdを追加することによって行います。

admintoolは、スーパ・ユーザ(root)でログオンし、ツールを

/usr/sbin/swmtoolで起動します。パッケージの追加は、[admintool]

ウィンドウで[編集]メニューの[追加]を選択することにより行います。

パッケージFSUNsnmpdはSNMP拡張エージェント開発キットとして提供さ

れています。

[Solaris 2.6/7/8/9 OEの場合] SNMPエージェントは、OSと共にインストールされています。

なお、Solaris 2.6 OEの場合、パッチをあてる必要があります。

パッチID:107035-01

[Linux版の場合] SNMPエージェントは、OSと共にインストールされています。

[Windows版の場合] WindowsのインストールCDを準備し、SNMPエージェントをインストー

ルします。

サービスパックの適用

SNMPエージェントをインストールしたあとは、サービスパックを再適

用してください。

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第4章 導入

30

4.4 導入 ボリューム管理ソフトウェアを使用している場合、事前に共有ディスクのボ

リュームを作成し、共有ディスクがマウントされていることを確認してくださ

い。

共有ディスクのボリューム作成方法については、各ソフトウェアのマニュア

ルを参照してください。

4.4.1 Systemwalker Centric Managerのインストール

クラスタシステムを構成するプライマリおよびセカンダリの両方に、

Systemwalker Centric Manager(インストール種別“業務サーバ”)をインス

トールします。インストール方法については、“Systemwalker Centric Manager

導入手引書”を参照してください。

Systemwalker Centric Managerのインストール時には、プライマリノー

ドおよびセカンダリノードのインストール先ドライブ名、ディレクトリ

名を同じにしてください。

共有ディスクには、Systemwalker Centric Managerをインストールしな

いでください。

4.4.2 通信用IPアドレスの定義(UNIX版)

クラスタ管理画面と同一IPアドレスでの通信ができない時(通信状態の確認

は、下記の“通信状態の確認方法”を参照)、または複数インターフェースを

持つシステムを運用管理サーバ上で、1つのIPアドレスしか持たないシステム

として見せる時は、以下の設定を実施してください。

プライマリノード、およびセカンダリノードで、以下のコマンドを実行し、

それぞれのノードの物理IPアドレスをSystemwalker Centric Managerに定義し

ます。コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニ

ュアル”を参照してください。

/opt/systemwalker/bin/opasetip -n 送信先ホスト名 -i 物理IPアドレス

通信状態の確認方法(PRIMECLUSTER 、SafeCLUSTER)

運用管理サーバからPRIMECLUSTER 、またはSafeCLUSTERへの通信の状態を、

以下の手順により確認できます。

1. クラスタシステム上で、以下のコマンドを実行し、インタフェイス名を

獲得します。

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4.4 導入

31

/etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam acsif

※インタフェイス名は、コマンド結果の“sys:acsif XXXX”の“XXXX”

です。

2. クラスタシステム上で、以下のコマンドを実行し、IPアドレスを獲得し

ます。

/usr/sbin/ifconfig インタフェイス名

※IPアドレスは、コマンド結果の“inet XXX.XXX.XXX.XXX”の

“XXX.XXX.XXX.XXX”です。

3. 運用管理サーバ上で、以下のコマンドを実行します。

ping XXX.XXX.XXX.XXX

上記操作例

クラスタシステム上で、インタフェイス名とIPアドレスを獲得し、運用管理

サーバ上で、“ping 123.123.123.1”を実行します。そして、運用管理サーバ

からクラスタシステムへの通信の状態を確認する例を示します。

1. クラスタシステム上で、以下のコマンドを実行し、インタフェイス名を

獲得します。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam acsif

sys:acsif hme2

2. クラスタシステム上で、以下のコマンドを実行し、IPアドレスを獲得し

ます。

# /usr/sbin/ifconfig hme2

hme2:

flags=1000863<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu

1500

index 2 inet 123.123.123.1 netmask ffffff00 broadcast

123.123.123.255

ether 1:1:1:1:1:1

3. 運用管理サーバ上で、以下のコマンドを実行します。

# ping 123.123.123.1

4.4.3 上位サーバと接続

接続形態が“必要時接続”の場合は、プライマリとセカンダリで、以下のコ

マンドを入力します。

接続形態が“常時接続”の場合、本作業は必要ありません。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

[Windows版の場合]

opaconstat -a

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第4章 導入

32

4.5 クライアントでの設定 クライアントでの設定方法について説明します。

イベント通知先の設定

イベント通知先は、クラスタシステム上に構築した業務サーバに、直接通知

するそれぞれのクライアントで設定します。

イベント通知先には、プライマリノードまたはセカンダリノードのどちらか

の物理ホスト名または物理IPアドレスを指定してください。

イベント通知先の設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使

用手引書 監視機能編”を参照してください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

Systemwalker Centric Managerをクラスタ運用した場合に利用できる以下の

機能について説明します。

資源配付機能

共有ディスクのログファイル監視機能

業務ツリーの追加/更新機能

クラスタソフトウェア監視機能

待機系ノードの追加機能

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第5章 利用機能別に必要な設定

34

5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版) 資源配付をクラスタサービスとして運用するには、設定する必要があります。

資源配付の種類については、“3.3 クラスタシステムの資源配付”を参照して

ください。

Windows版を使用する場合は、“5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows

版)”を参照してください。

クラスタサービス以外で運用する場合は、本設定は必要ありません。

5.1.1 プライマリでの設定

資源配付をクラスタサービスとして運用するために、プライマリノードで行

う設定について説明します。

システム定義の登録内容の変更

以下のコマンドを実行し、システム定義の登録内容を変更します。コマンド

の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”

を参照してください。

/opt/systemwalker/bin/drmsdfn –a sys –k own –s OWNのシステム名 –n [論理IPアドレス|論理ホスト名]

[論理IPアドレス|論理ホスト名] DRMS編集ファイルのnametypeオプションの値が“IP”の場合は、

論理IPアドレスを、“HOST”の場合は、論理ホスト名を指定しま

す。指定する値は、業務サーバの上位サーバの/etc/hostsファイ

ルに定義した論理ホスト名、または論理IPアドレスと同一にして

ください。

DRMS編集ファイルについては、“Systemwalker Centric Manager

リファレンスマニュアル”を参照してください。

資源配付用のクラスタセットアップ

以下の手順で、クラスタ環境を構築します。

論理ホスト名リソースは、資源配付のクラスタセットアップを行う前

に登録を完了しておくことが必要です。

1. Systemwalker Centric Managerを停止します。

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5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版)

35

以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

2. 共有ディスクがマウントされているか確認します。

共有ディスクがマウントされていない場合は、以下のコマンドを実行

し共有ディスクをマウントしてください。

mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

3. 資源配付のクラスタセットアップコマンドを実行します。

- 共有ディスクのマウントポイント:/share

- 論理IPアドレス:1.1.1.1

- 論理IPアドレスに割り当てたホスト名:cluster-host

上記の場合のコマンド実行例を以下に示します。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst –s –m /share –i 1.1.1.1 –h cluster-host –k Primary

4. 共有ディスクをアンマウントします。

umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

5.1.2 セカンダリでの設定

資源配付をクラスタサービスとして運用するために、セカンダリノードで行

う設定について説明します。

資源配付用のクラスタセットアップ

以下の手順で、クラスタ環境を構築します。

論理ホスト名リソースは、資源配付のクラスタセットアップを行う前

に登録を完了しておくことが必要です。

1. Systemwalker Centric Managerを停止します。

以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

2. 資源配付のクラスタセットアップコマンドを実行します。

- 共有ディスクのマウントポイント:/share

- 論理IPアドレス:1.1.1.1

- 論理IPアドレスに割り当てたホスト名:cluster-host

上記の場合のコマンド実行例を以下に示します。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst –s –m /share –i 1.1.1.1 –h cluster-host –k Secondary コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマ

ニュアル”を参照してください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

36

5.1.3 クラスタアプリケーションの作成

以下のクラスタソフトウェアを使用する場合、クラスタアプリケーションの

作成作業が必要です。

PRIMECLUSTER

SafeCLUSTER

Sun Cluster

各クラスタアプリケーションの作成、および登録作業について説明します。

クラスタサービスを再作成した場合は、再度アプリケーションの検出

を行ってください。アプリケーションの検出方法は、“5.4.4 アプリケ

ーションの検出”を参照してください。

5.1.3.1 PRIMECLUSTERを使用する場合

資源配付をクラスタサービスとして運用する場合は、以下の作業を行います。

リソースの作成

アプリケーションの作成

Solaris OE版の場合は、“userApplication Configuration Wizardを使用し

て登録する”を参照してください。

Linux版の場合は、“RMS Wizardを使用して登録する”を参照してください。

userApplication Configuration Wizardを使用して登録する

userApplication Configuration Wizardを使用して、アプリケーションを作

成する場合の説明をします。

リソースの作成

以下のリソースを作成する必要があります。

- Fsystem

- Ipaddress

- Procedure

それぞれ、userApplication Configuration Wizard の [Resourceの作成]か

ら以下のように作成します。

Fsystem :

共有ディスクのマウントポイントを選択します。

Ipaddress :

ネットワーク種別にIP Address Takeover を選択し、IP アドレス/ホ

スト名は、クラスタセットアップコマンドのオプションで指定したもの

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5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版)

37

を設定します。

Procedure :

以下の2つのProcedureリソースを作成します。

a) プロシジャクラスに Application を選択し、プロシジャリソー

スを SDPROC とします。

b) プロシジャクラスに Application を選択し、プロシジャリソー

スを SDPMON とします。

登 録 情 報 の 確 認 画 面 の Attribute タ ブ で 表 示 さ れ る

subApplication ボタンを選択し、そのリソースの関連付けでは、

上記 a)のProcedureリソースのResource名を選択します。

共有ディスクを GDS で管理する場合、共用ディスク用パーティ

ションを含む GDS リソースを作成してください。

アプリケーションの作成

userApplication Configuration Wizardの[userApplicationの作成]からア

プリケーションを作成します。

- 運用形態:Standby

- Resourceの選択:“リソースの作成”で作成した各リソース

RMS Wizardを使用して登録する

RMS Wizardを使用して、アプリケーションを作成する場合の説明をします。

事前設定

共有ディスク、および論理IPアドレスを使用するため、事前にリソースの作

成を行ってください。

作成方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

アプリケーションの作成

RMS Wizardを起動して、資源配付をuserApplicationとして登録してくださ

い。ApplicationのResourceとして、SDPROC、SDPMONを登録してください。SDPROC、

SDPMONのPriority(リソースクラス内優先度)は以下のとおりです。

1. SDPROC

2. SDPMON

また、LocalFileSystemに共有ディスクのマウントポイント、IpAddressに論

理IPアドレスを指定して登録してください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

38

リソースの設定 Systemwalker Centric Managerの監視対象となるクラスタサービスに対して、

PRIMECLUSTER対応製品用リソースの設定を実施します。

PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録については、PRIMECLUSTERのマニュ

アルを参照してください。

5.1.3.2 SafeCLUSTERを使用する場合

資源配付をクラスタサービスとして運用する場合は、以下の作業を行います。

1. 論理IPアドレスのリソースの作成

クラスタセットアップ時に指定した論理IPアドレスに対して、

SafeCLUSTERに登録するためリソースを作成します。

2. 業務アプリケーションで使用するクラスタサービスの登録

以下の条件で、業務アプリケーションで使用するクラスタサービスを

作成します。

運用形態:

Standby

リソース設定:

作成した論理IPアドレス

資源配付用に準備した共有ディスク

状態遷移プロシジャ:SDPROC、SDPMON

共有ディスク設定:

すべての共有ディスク装置を切替えディスクとして使用する

状態遷移プロシジャの起動は以下の順序で行われるよう設定し

てください。

1- SDPROC

2- SDPMON

3. 業務アプリケーションで使用するクラスタサービスを選択し、メニュー

から起動してください。

5.1.3.3 Sun Clusterを使用する場合

資源配付をアプリケーションリソースとして登録し、アプリケーショングル

ープに追加します。

アプリケーショングループは、以下のどちらかとなります。

既存のアプリケーショングループ

新規に登録するアプリケーショングループ

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5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版)

39

既存のアプリケーショングループに追加する場合

既存のアプリケーショングループに追加する場合は、以下のコマンドを実行

します。

資源配付のアプリケーションリソースmpsdlが登録され、-gオプションで指

定したアプリケーショングループに追加されます。

/opt/FJSVmpsdl/cluster/sun/drmssunc –s –g アプリケーショングループ名

新規に登録するアプリケーショングループに追加する場合

新規に登録するアプリケーショングループに追加する場合、以下のコマンド

を実行します。

アプリケーショングループmpsdl_GROUPが新規に登録され、資源配付のアプ

リケーションリソースmpsdlがmpsdl_GROUPに追加されます。

/opt/FJSVmpsdl/cluster/sun/drmssunc –s

アプリケーションリソースを登録する場合は、クラスタセットアップ

コマンドの-hオプションで指定した論理ホストをアプリケーションリ

ソースとして事前に登録しておく必要があります。アプリケーションリ

ソースの登録方法については、Sun Clusterのマニュアルを参照してく

ださい。

5.1.4 注意事項

資源配付のクラスタセットアップを行った場合は、以下の点に注意してくだ

さい。

資源配付の停止・起動は、業務アプリケーションで使用するクラスタサ

ービスを停止・起動することで行ってください。資源配付の停止コマン

ド(drmsd –f)を実行した場合は、フェールオーバされます。

以下のコマンドを実行しても、資源配付は起動されません。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

以下のコマンドを実行しても、資源配付は停止されません。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

通知スケジュールの通知先サーバもクラスタ運用している場合、通知宛

先は論理IPアドレスを指定してください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

40

5.1.5 ポート番号の変更(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER)

資源配付機能を使用する場合、PRIMECLUSTERまたはSafeCLUSTERのポート番

号(9399)と競合します。以下のファイルの“drmshsc 9399/tcp”を使用して

いないポート番号に変更してください。

/etc/services

使用しているポート番号については、“Systemwalker Centric Manager リフ

ァレンスマニュアル”を参照してください。

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5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版)

41

5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版) 資源配付をクラスタサービスとして運用するには、以下の設定を実施してく

ださい。資源配付の種類については、“3.3 クラスタシステムの資源配付”を

参照してください。

UNIX版を使用する場合は、“5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版)”を

参照してください。

クラスタサービス以外で運用する場合は、本設定は必要ありません。

5.2.1 プライマリでの設定

資源配付をクラスタサービスとして設定する場合、プライマリノードで、以

下の設定を行います。

システム定義の登録内容の変更

資源配付用のクラスタセットアップ

システム定義の登録内容の変更

1. 以下のコマンドを実行し、システム定義の登録内容を変更します。コマ

ンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンス

マニュアル”を参照してください。

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\drmsdfn –a sys –k own –s OWNのシステム名

–n [論理IPアドレス|論理ホスト名]

[論理IPアドレス|論理ホスト名] DRMS編集ファイルのnametypeオプションの値が“IP”の場合は、

論理IPアドレスを、“HOST”の場合は、論理ホスト名を指定しま

す。

DRMS編集ファイルについては、“Systemwalker Centric Manager

リファレンスマニュアル”を参照してください。

2. 以下のサービスの起動契機を手動起動に設定し、システムを再起動して

ください。

- Systemwalker MpDrms

- Systemwalker MpDrmsFsd

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第5章 利用機能別に必要な設定

42

資源配付用のクラスタセットアップ

SafeCLUSTERを使用する場合

以下の手順を実施し、クラスタ環境を構築します。

1. 共有ディスクのリソース登録

クラスタ運用設定メニューで、共有ディスクをリソースに登録します。

2. 共有ディスクをオンラインにする

以下のコマンドを実行し、共有ディスクをオンラインにします。コマ

ンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup -c on disk

※ diskは、SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号

を指定します。例.cldisksetup -c on 0

3. Systemwalker資源配付のクラスタセットアップ環境を作成します。

以下のコマンドを実行します。

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /p 共有ディスク上の既存ディレク

トリのパス

※ 共有ディスク上の既存ディレクトリのパスは、Systemwalker資源

配付の管理ファイルおよび定義情報ディレクトリを格納するパス名を

ドライブ名を含むフルパスで、指定してください。

4. 共有ディスクをオフラインにする

SafeCLUSTERのコマンドにより、共有ディスクをオフラインにします。

コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup -c off disk

※ diskは、SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号

を指定します。例.cldisksetup -c off 0

MSCSを使用する場合 以下の手順で、クラスタ環境を構築します。

1. リソースを作成します。

資源配付サーバのリソースを登録します。手順を以下に示します。

- リソースを作成します。

以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、MSCSのマニ

ュアルを参照してください。

‐ [MpDrms]

CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrms" /CREATE /GROUP:"業

務アプリケーションで使用しているクラスタグループ名"

/TYPE:"Generic Service"

‐ [MpDrmsFsd]

CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrmsFsd" /CREATE /GROUP:"

業務アプリケーションで使用しているクラスタグループ名"

/TYPE:"Generic Service"

- リソースコモンプロパティを設定します。

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5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版)

43

以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、MSCSのマニ

ュアルを参照してください。

‐ [MpDrms]

CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrms" /PROP Description="

資源配付サーバ"

‐ [MpDrmsFsd]

CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrmsFsd" /PROP Description="

強制配付"

- リソースプライベートプロパティを設定します。

以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、MSCSのマニ

ュアルを参照してください。

‐ [MpDrms]

CLUSTER [クラスタ名] RES "MpDrms" /PRIV ServiceName=DRMS

‐ [MpDrmsFsd]

CLUSTER [ ク ラ ス タ 名 ] RES "MpDrmsFsd" /PRIV

ServiceName=MpDrmsFsd

- リソース依存関係を追加します。

クラスタアドミニストレータを起動して、物理ディスクのリソ

ースを"MpDrms Group"グループに移動します。移動が完了すれば、

クラスタアドミニストレータを終了し、以下のコマンドを実行し

ます。コマンドの詳細は、MSCSのマニュアルを参照してください。

‐ [MpDrms]

CLUSTER.EXE [クラスタ名] RES "MpDrms" /ADDDEP:物理ディ

スクリソース名

‐ [MpDrmsFsd]

CLUSTER.EXE [クラスタ名] RES "MpDrmsFsd" /ADDDEP:物理デ

ィスクリソース名

2. 論理IPアドレスのリソースを作成します。

a) クラスタアドミニストレータを起動し、論理IPアドレスのリソー

スを作成します。

b) 論理IPアドレスのリソースを"MpDrms Group"グループに移動しま

す。

3. プライマリノードで共有ディスクをオンライン化します。

オンライン化の詳細については、MSCSのマニュアルを参照してくださ

い。

4. Systemwalker資源配付のクラスタセットアップ環境を作成します。

以下のコマンドを実行してください。

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /p 共有ディスク上のパス

※ 共有ディスク上のパスは、Systemwalker MpDrmsの管理ファイルお

よび定義情報ディレクトリを格納するパス名を、ドライブ名を含むフル

パスで、指定してください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

44

クラスタ名は、以下のコマンド実行で出力される名前です。コマンドの

詳細は、MSCSのマニュアルを参照してください。

CLUSTER /LIST

物理ディスクリソース名は、“Systemwalkerで使用する共有ディスクの

リソース名”です。

- 空白を含む場合は""で囲みます。

- クラスタ名に"CLUSTER"は指定できません。

5.2.2 セカンダリでの設定

資源配付をクラスタサービスとして設定する場合、セカンダリノードで、以

下の設定を行います。

資源配付用のクラスタセットアップ

SafeCLUSTERを使用する場合

資源配付をクラスタサービスとして設定する場合、待機系での設定手順につ

いて説明します。

1. 以下のサービスの起動契機を手動起動に設定し、システムを再起動しま

す。

- Systemwalker MpDrms

- Systemwalker MpDrmsFsd

2. 共有ディスクをオンラインにする

以下のコマンドを実行し、共有ディスクをオンラインにします。コマ

ンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup -c on disk

※ diskは、SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号

を指定します。例.cldisksetup -c on 0

3. 以下のコマンドを実行します。

Systemwalker Centric Manager イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /s 共有ディスク上の既存ディレク

トリのパス

※ 共有ディスク上の既存ディレクトリのパスは、運用系ノードで指

定したものと同じディレクトリをフルパスで指定してください。

4. 共有ディスクをオフラインにする

SafeCLUSTERのコマンドにより、共有ディスクをオフラインにします。

コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup -c off disk

※ diskは、SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号

を指定します。例.cldisksetup -c off 0

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5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版)

45

MSCSを使用する場合

資源配付をクラスタサービスとして設定する場合、待機系での設定手順につ

いて説明します。

1. インストール後、以下のサービスの起動契機を手動起動に設定し、シス

テムを再起動します。

- Systemwalker MpDrms

- Systemwalker MpDrmsFsd

2. 再起動後、以下のコマンドを実行します。

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /s 共有ディスク上のパス

※ 共有ディスク上のパスは、SystemwalkerMpDrmsの管理ファイルお

よび定義情報ディレクトリが格納されているパス名を、ドライブ名を含

むフルパスで、指定してください。

5.2.3 クラスタアプリケーションの作成

クラスタアプリケーションの作成手順を説明します。

クラスタサービスを再作成した場合は、再度アプリケーションの検出

を行ってください。アプリケーションの検出方法は、“5.4.4 アプリケ

ーションの検出”を参照してください。

5.2.3.1 SafeCLUSTERを使用する場合

1. 引継ぎネットワークを設定します。

クラスタ運用設定メニューで、[引継ぎネットワーク設定]を指定し、

引継ぎIPアドレスを設定します。

すでに、引継ぎIPアドレス(論理IPアドレス)を指定している

場合は、設定する必要はありません。

2. 資源配付用のサービスをアプリケーションリソースとして登録します。

アプリケーションの種類およびアプリケーションリソースの種類は、

以下のように指定してください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

46

アプリケーションの種類:

Win32サービス

アプリケーションリソースの種類:

WinsvcApplication

クラスタ運用設定メニューで、[アプリケーションリソース設定]を指

定し、以下のSystemwalker Centric Manager 資源配付のサービスを

SafeCLUSTERに登録します。

- Systemwalker MpDrms

- Systemwalker MpDrmsFsd

3. アプリケーションリソースをクラスタサービスとして登録します。

クラスタ運用設定メニューで、[クラスタサービス設定]を指定し、以

下の値でSystemwalker Centric Manager 資源配付のアプリケーション

リソースをクラスタサービスとして登録します。登録方法については、

SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

運用形態:

Standby

リソース設定:

引継ぎIPアドレスのリソース

Systemwalker MpDrmsサービスのリソース

Centric Manager用に準備した共有ディスク

共有ディスク設定:

すべての共有ディスク装置を切替えディスクとして使用する

4. プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。

クラスタ運用管理ビューで、[全ノード停止]を選択し、プライマリノ

ードおよびセカンダリノードの再起動を行います。

5.2.3.2 MSCSを使用する場合

MSCSを使用する場合、アプリケーションリソースを登録する必要はありませ

ん。

5.2.4 注意事項

資源配付のクラスタセットアップを行った場合は、以下の点に注意してく

ださい。

資源配付の停止・起動は、業務アプリケーションで使用するクラスタサ

ービスを停止・起動することにより行ってください。資源配付サービス

を直接停止した場合は、フェールオーバされます。

通知スケジュールの通知先サーバもクラスタ運用している場合、通知宛

先は論理IPアドレスを指定してください。

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5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版)

47

5.2.5 ポート番号の変更(SafeCLUSTER)

資源配付機能を使用する場合、SafeCLUSTERのポート番号(9399)と競合し

ます。以下のファイルの“drmshsc 9399/tcp”を使用していないポート番号に

変更してください。

%SystemRoot%\system32\drivers\etc\services

使用しているポート番号については、“Systemwalker Centric Manager リフ

ァレンスマニュアル”を参照してください。

5.2.6 適用先の定義

業務サーバの適用先を定義します。

ローカルディスクに配付する場合

適用先の定義方法は、通常のシングル環境での運用と同じです。詳細は、

“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してく

ださい。

共有ディスクに配付する場合

共有ディスクに配付する場合は、以下の手順で適用先を定義します。それぞ

れの設定の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機

能編”を参照してください。

1. 論理IPの設定

a) [オブジェクト]-[新規作成]-[サーバ]を選択し、[サーバの追

加]ダイアログボックスを表示します。

b) 以下のように設定します。

‐ サーバ名:論理ホスト名

‐ ノード名:論理IP

2. サーバ環境の設定

a) 論理ホストに対して、[サーバ環境設定]を選択し、[資源配付 サ

ーバ環境設定]ダイアログボックスを表示します。

b) [適用先ID]タブで、適用先IDおよび適用先ディレクトリに共有デ

ィスクを指定します。

通知スケジュールの定義

共有ディスクに配付する場合は、通知スケジュールの定義の格納先を

共有ディスクにします。

[資源配付 サーバ環境設定]の[全般]タグで、[オプション]の

“schedule”の[値]テキストボックスに、配付先の共有ディスクのドラ

イブ名およびディレクトリ名をフルパスで指定します。

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第5章 利用機能別に必要な設定

48

5.3 クラスタでノード名引継ぎ機能を使用し

ている場合(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER) PRIMECLUSTER、またはSafeCLUSTERのノード名引継ぎ機能を利用している場

合、運用、待機および論理のホスト名が同一になります。ここでは、ノード名

引継ぎ機能を使用する運用について説明します。

クラスタ別の注意事項

ノード名引継ぎ機能は、PRIMECLUSTER、またはSafeCLUSTERを使用す

る場合だけ使用できる機能です。

5.3.1 ノード名引継ぎ機能使用時の運用形態

ノード名引継ぎ機能を利用できるインストール種別は、業務サーバだけです。

ほかのインストール種別のサーバは、ノード名引継ぎ機能を利用できません。

ノード名引継ぎ機能が利用可能な運用形態の例を、以下に示します。

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5.3 クラスタでノード名引継ぎ機能を使用している場合(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER)

49

対象アドレスの種別 IPアドレス ホスト名

運用管理サーバの物理アドレス IP-A NodeA

部門管理サーバの物理アドレス IP-B NodeB

業務サーバ(クラスタ運用)の物理アドレス IP-C NodeC

業務サーバ(クラスタ待機)の物理アドレス IP-D NodeD

業務サーバ(クラスタ)の論理アドレス IP-X NodeX

業務サーバ(クラスタ運用)の系間アドレス IP-W NodeW

業務サーバ(クラスタ待機)の系間アドレス IP-Z NodeZ

上記の例での業務サーバは、物理ノードでNodeC、NodeDとして構築され、論

理ノードでは、“NodeX”として認識されます。

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第5章 利用機能別に必要な設定

50

5.3.2 機能使用時の注意事項

Systemwalker Centric Managerは、ノード名引継ぎ機能を使用した運用環境

で、運用系および待機系のハードウェアおよびOSを監視するため、以下の機能

を使用するときには注意してください。これらの機能を使用する場合には、必

ず“5.3.3 ノード名引継ぎ機能使用時の環境設定”に示す環境設定を行ってく

ださい。

機能分類 注意する機能

資源配付 クラスタシステム上の業務サーバを経由した自動中継

スケジュール結果通知

サーバポリシーの定義

監視 クラスタシステム上の業務サーバからイベント通知時の

ホスト名

性能監視 クラスタシステム上の業務サーバの起動

5.3.3 ノード名引継ぎ機能使用時の環境設定

ノード名引継ぎ機能を使用する場合の環境設定を以下に示します。

1. hostsファイル・自ホスト名の設定

2. クラスタのインタフェース検出抑止

3. 自ホスト名の設定(資源配付機能を使用時)

hostsファイル・自ホスト名の設定

以下の手順にしたがって、運用管理サーバおよび部門管理サーバのhostsフ

ァイルの設定と、業務サーバの自ホスト名の設定を行います。

1. Systemwalker Centric Managerが扱う物理ノード名(ノード識別名)を

決定します。

ここでは、以下のノードを物理ノード名とします。

- IP-C : NodeC

- IP-D : NodeD

2. 部門管理サーバおよび運用管理サーバのhostsファイルを設定します。

業務サーバを監視する部門管理サーバおよび運用管理サーバから、物

理ノードが識別できるように以下の値をhostsファイルに設定します。

- 物理ノードの識別名

- すべての論理ノード

- プライベートネットワークのIPアドレス

ここでは、論理ノードとして“IP-X : NodeX”を使用する場合の例を

示します。

IP-A NodeA #運用管理サーバ

IP-B NodeB #部門管理サーバ

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5.3 クラスタでノード名引継ぎ機能を使用している場合(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER)

51

IP-C NodeC #業務サーバ(運用系)

IP-D NodeD #業務サーバ(待機系)

IP-X NodeX #クラスタ論理アドレス

IP-W NodeW #運用系側の系間アドレス*

IP-Z NodeZ #待機系側の系間アドレス*

3. DNSを利用している場合は、DNSの定義よりhostsファイルの定義を先に

参照するように設定します。

/etc/nsswitch.conf ファイルの hosts: で始まる行を以下のように

指定します。

hosts: files dns

4. 物理ノードを識別できるノード名で通知を可能にするため、業務サーバ

の通信環境を定義します。以下のa)~d)の操作は、クラスタを構築する

両方の業務サーバで実施します。

a) 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラ

ム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監

視設定]を選択し、[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログ

ボックスを表示します。

b) 対象の業務サーバを指定し、[システム監視設定]ダイアログボッ

クスを表示します。

c) [通信環境定義]ボタンをクリックし、[通信環境定義]ダイアログ

ボックスを表示します。

d) エージェントからの通知方法を自ホスト名で通知します。

[自ホスト名]タブの[ユーザ指定]オプションボタンを選択し、

物理ノードを識別できるノード名を設定します。

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第5章 利用機能別に必要な設定

52

5. クラスタノードを検出し、代表IPアドレスを変更します。

a) 運用管理クライアントで、[Systemwalkerコンソール]を起動しま

す。

b) ノード検出、またはGUIからのノード追加により、クラスタノー

ドにした業務サーバを検出します。

c) ノードをGUIで作成する場合は、作成時に物理アドレス側を代表

アドレスとします。

d) 自動検出の場合は、プロパティで物理アドレスを代表IPアドレス

に変更します。

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5.3 クラスタでノード名引継ぎ機能を使用している場合(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER)

53

6. ノード検出モードで、代表IPアドレスを変更します。

hostsファイルに設定する系間パスのIPアドレスについて

系間パスのIPアドレスは、クラスタシステムの上位サーバに登録が必

要です。複数のクラスタシステムを監視している場合、それぞれのクラ

スタシステム内でユニークであれば、同じIPアドレスを利用できます。

自ホスト名の変更を行ったあとは、必ず、業務サーバのSystemwalker

Centric Manager のデーモンを pcentricmgr コマンドで停止し、

scentricmgrコマンドにより再起動してください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

54

クラスタのインタフェース検出抑止

以下の条件をすべて満たすノードを検出されないように設定します。

ノード検出時に論理IPアドレスを持っているノード

ルータまたはハブではない

1. PRIMECLUSTER、またはSafeCLUSTERのノード名引継ぎ機能を利用してい

る業務サーバが配下に存在する運用管理サーバおよび部門管理サーバ

で、以下のコマンドを実行します。

ここでは、運用管理サーバ(NodeA)と部門管理サーバ(NodeB)の両

方で、以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/mpnmdctl ON

本コマンドでモードを変えることで、運用系のクラスタノードは、追

加/更新されなくなります。したがって、クラスタ構成を監視マップ上

に検出して、代表IPアドレスの設定の変更などを行ったあとに、モード

を切り替えます。

ノード検出は、初回の構成情報を作成する場合およびサブネット内の

構成変更が発生した場合にだけ利用してください。検出後に、クラスタ

のIPアドレス、ホスト名が正しく検出されているか確認し、必要があれ

ば修正します。代表IPアドレスなどを設定したあとは、クラスタの存在

するサブネットに対するノード検出機能は利用しないようにしてくだ

さい。

自ホスト名の設定(資源配付機能を使用時)

資源配付機能では、クラスタサービス以外で運用している場合、物理ノード

を意識した処理を行う必要があります。そのため、以下のコマンドにより、資

源配付の処理対象となるノードについて、物理ノード名を設定します。

クラスタサービスとして運用している場合には、物理ノードを意識する必要

はありません。

新規に自システム名の物理ノードを定義する場合

システムの定義を行うdrmsdfnコマンドにより、自システム定義にノ

ード名の定義として物理ノードを指定します。

“5.3.1 ノード名引継ぎ機能使用時の運用形態”の図を元に、指定例

を以下に示します。

- NodeCの場合

drmsdfn -a sys -k own -s OWN -n NodeC

- NodeDの場合

drmsdfn -a sys -k own -s OWN -n NodeD

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5.3 クラスタでノード名引継ぎ機能を使用している場合(PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER)

55

-nオプションで指定する値は、“hostsファイル・自ホスト名の設定”

で設定した、業務サーバの上位サーバの/etc/hostsファイルに定義した

物理ホスト名、または物理IPアドレスと同一にしてください。DRMS編集

ファイルのnametypeオプションの値が“HOST”の場合は物理ホスト名を、

“IP”の場合は物理IPアドレスを指定してください。DRMS編集ファイル

の編集方法については、“Systemwalker Centric Manager リファレンス

マニュアル”を参照してください。

既存の自システム名の物理ノードを変更する場合

システム定義の内容を変更するdrmsmdfyコマンドにより、自システム

の内容変更時にノード名の指定を可能とし、自動定義された内容および

drmsmdfyで定義された内容を変更します。

指定例を以下に示します。

- NodeCの場合

drmsmdfy -a sys -k own -s OWN -n NodeC

- NodeDの場合

drmsmdfy -a sys -k own -s OWN -n NodeD

-nオプションで指定する値は、“hostsファイル・自ホスト名の設定”

で設定した、業務サーバの上位サーバの/etc/hostsファイルに定義した

物理ホスト名、または物理IPアドレスと同一にしてください。DRMS編集

ファイルのnametypeオプションの値が“HOST”の場合は物理ホスト名を、

“IP”の場合は物理IPアドレスを指定してください。DRMS編集ファイル

の編集方法については、“Systemwalker Centric Manager リファレンス

マニュアル”を参照してください。

5.3.4 その他の留意事項

以下の項目について説明します。

DNS利用時のクラスタシステム上のノード名識別

引継ホスト名が新ノードとして追加された場合

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第5章 利用機能別に必要な設定

56

DNS利用時のクラスタシステム上のノード名識別

DNSを利用している場合は、DNSの定義よりも先にhostsの定義を参照するよ

うに設定し、プライベートネットワークのIPアドレスも含めて、ノード名を正

しく認識できるようにする必要があります。そのためには、DNSを利用してい

るクラスタシステムの上位サーバで、以下の設定を行います。設定が必要な上

位サーバには、業務サーバに対する運用管理サーバのように、間接的な上位サ

ーバも含まれます。

1. hostsファイルにノードとIPを設定します。

物理ノードが識別できるように、物理ノードの識別名およびすべての

論理ホスト名、プライベートネットワークのIPアドレスをhostsファイ

ルに設定します。

2. hostsファイルとDNSの参照順番を設定します。

設定した内容が正しく反映されるように、hostsファイルとDNSの参照

順番を設定します。/etc/nsswitch.conf ファイルの“hosts:”で、始

まる行を以下のように指定します。

ここでは、“NIS(YP)”や“NIS+”は利用しないで、DNSより先にhosts

ファイルを参照する場合の例を示します。

hosts: files dns

引継ホスト名が新ノードとして追加された場合

ノード検出時や[Systemwalkerコンソール]で、ノードを追加するときに、引

継ホスト名が監視マップ上に新ノードとして追加されることがあります。その

ような場合は、以下の手順で引継ホスト名を削除してください。

1. 引継ノードを削除します。

削除は、[Systemwalkerコンソール]より、引継ノード名が表示された

サーバを監視している運用管理サーバに接続して行います。

2. 引継ノードが追加されたサーバ(上位サーバ)の構成情報から引継ノー

ドのホストに関する情報を削除します。

引継ノードが追加されたサーバで以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/opaconstat -D 引継ホスト名

3. 引継ノードが追加されたサーバ(上位サーバ)に、引継ノードのホストに

関する情報を登録します。

引継ノードを追加したサーバで以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

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5.4 クラスタサービスを監視する場合

57

5.4 クラスタサービスを監視する場合 監視するクラスタサービスを含むクラスタシステム(フォルダ)を業務に追

加します。運用管理クライアントから以下の操作を行います。

5.4.1 業務の作成

Systemwalker Centric Managerの監視機能での業務とは、利用者の監視する

単位で、監視対象のノードやアプリケーションなどをグループ化したものを指

します。

業務の作成方法を以下に示します。

1. [Systemwalkerコンソール]-[編集]を起動します。

2. [ツリー選択]コンボボックスで[業務管理]を選択します。

3. [ファイル]メニューから[監視ツリーの選択]を選択し、クラスタサービ

スの監視に使用するツリーを選択します。

4. [オブジェクト]メニューから[業務の作成]を選択します。

5. [業務作成]ダイアログボックスの[基本情報]タブを選択します。

6. [表示名]テキストボックスに表示名を入力し、[OK]ボタンをクリックし

ます。

監視ツリーがない場合

監視ツリーがない場合は、監視ツリーを作成します。作成手順を以下

に示します。

1) [ファイル]メニューから[監視ツリーの作成]を選択し、[監視ツ

リーの作成-業務管理]ダイアログボックスを表示します。

2) 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

‐ [表示名]テキストボックスに、表示名を入力します。

‐ [作成方法]で、[新規作成]または[ノード一覧からコピーし

て作成]ラジオボタンを選択します。

[ノード一覧からコピーして作成]ラジオボタンを選択し

た場合は、[OK]ボタンをクリックしたあと、[コピー元フォ

ルダ選択]ダイアログボックスが表示されます。[フォルダ]

を選択し、[OK]ボタンをクリックしてください。

5.4.2 クラスタシステムの追加

作成した業務へクラスタシステムを追加します。

1. [Systemwalkerコンソール]-[編集]を起動します。

2. [オブジェクト]メニューから、[追加]-[フォルダの複写]を選択します。

3. [コピー元フォルダ選択]ダイアログボックスで、監視したいクラスタシ

ステムを示すフォルダを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

4. 必要に応じて、1.~2.の手順を繰り返します。

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第5章 利用機能別に必要な設定

58

5.4.3 アプリケーション自動検出のポリシーの配付

クラスタサービスを追加/更新する業務サーバに対し、アプリケーション自

動検出のポリシーを配付します。

運用管理クライアントから以下の操作を行い運用管理サーバの環境を設定

します。ただし、クラスタサービスを追加/更新する業務サーバに対し、すで

にアプリケーション自動検出のポリシーを配付している場合には必要ありま

せん。

PRIMECLUSTERを使用する場合

PRIMECLUSTER上で、RMS Wizardを使用してサービスを登録した場合、

Systemwalker Centric Managerの監視対象となるクラスタサービスに対

して、PRIMECLUSTER上で、PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録の作

業が必要になります。PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録について

は、“付録E クラスタサービスの登録/関連付け(PRIMECLUSTER Linux

版)”およびPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

自動検出の設定ポリシーを作成する

1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

2. [ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[アプリケーションの監

視]を選択します。

3. UNIX版を使用する場合、[アプリケーション管理]ウィンドウのポリシー

ツリーで、[アプリケーション管理の設定]-[アプリケーションの検出]

-[自動検出の設定]-[Unix]を選択します。

4. Windows版を使用する場合、[アプリケーション管理]ウィンドウのポリ

シーツリーで、[アプリケーション管理の設定]-[アプリケーションの

検出]-[自動検出の設定]-[Windows]を選択します。

5. [ポリシー]メニューから[作成]を選択します。

6. ポリシーを作成します。

a) [自動検出の設定]ダイアログボックスで[設定]タブを選択し、

[ポリシー名]を入力します。

b) [クラスタのリソースの検出を行う]チェックボックスをチェッ

クします。

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5.4 クラスタサービスを監視する場合

59

7. [配付先]タブを選択し、[追加]ボタンを選択します。

8. [ツリー選択]ダイアログボックスで、[ツリー種別]コンボボックスから

[ノード一覧]を選択します。

9. 表示される一覧から基本ツリーを選択し、[OK]ボタンをクリックします。

10. [配付先の選択]ダイアログボックスのフォルダツリーで、クラスタ運用

している業務サーバが所属するサブネットを選択します。

11. [ノード一覧]で、クラスタ運用している業務サーバを選択し、[追加]

ボタンをクリックします。

12. 選択した業務サーバが、[配付先一覧]に追加されることを確認し、[OK]

ボタンをクリックします。

13. [自動検出の設定]ダイアログボックスで、[配付先一覧]に、業務サーバ

が追加されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

配付先を検索して探す場合

1) [配付先の選択]ダイアログボックスで、[検索]ボタンを選択しま

す。

2) [配付先の選択-検索]ダイアログボックスで、[検索する対象]を

選択します。検索できる対象を、以下に示します。

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第5章 利用機能別に必要な設定

60

‐ 表示名で検索

‐ ホスト名で検索

‐ IPアドレスで検索

‐ MACアドレスで検索

3) [検索するキー]に入力し、[検索開始]ボタンを選択します。

4) 検索された配付先を追加する場合、[追加]ボタンを選択します。

ポリシーを配付する

1. [アプリケーション管理]ウィンドウで、[ポリシー]メニューから[ポリ

シーの配付]を選択します。

2. [ポリシーの配付]ダイアログボックスで、[はい]ボタンをクリックしま

す。

3. [ポリシーの配付]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックします。

ここでは、以下のように指定します。

- [ポリシーを適用するタイミング]

すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)

- [配付の対象]

全て

4. [操作]メニューから[終了]を選択し、[アプリケーション管理]ウィンド

ウを終了します。

5.4.4 アプリケーションの検出

クラスタサービスを追加/更新する業務サーバに対し、アプリケーションの

検出を実施します。

クラスタサービスを再作成した場合

クラスタサービスを再作成した場合は、再度アプリケーションの検出

を行ってください。

1. [Systemwalkerコンソール]-[編集]を起動します。

2. [ツリー選択]コンボボックスで[ノード一覧]を選択します。

3. 監視リストまたは監視マップで、クラスタシステムが動作している業務

サーバを選択し、[検出]メニューから[アプリケーションの検出]を選択

します。

4. [アプリケーションの検出]メッセージボックスで、[OK]ボタンをクリッ

クします。

5. 検出されたアプリケーションを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

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5.4 クラスタサービスを監視する場合

61

PRIMECLUSTERを使用する場合

PRIMECLUSTER上で、RMS Wizardを使用してサービスを登録した場合、

Systemwalker Centric Managerの監視対象となるクラスタサービスに対

して、PRIMECLUSTER上で、PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録の作

業が必要になります。PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録について

は、“付録E クラスタサービスの登録/関連付け(PRIMECLUSTER Linux

版)”およびPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

62

5.5 運用形態名で監視する場合 運用形態名を定義することで、[Systemwalkerコンソール]にクラスタ名の代

わりに運用形態名を表示することができます。運用形態名の定義を行うことで、

クラスタのフェールオーバに連動して、運用形態名を動的に変化させることが

できます。

使用しているクラスタソフトウェアに応じてプライマリ、およびセカンダリ

で設定を行ってください。

PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER、MSCSを使用する場合

業務サーバ(プライマリとセカンダリ)に運用形態名を定義することで、ク

ラスタ名の代わりに運用形態名が、[Systemwalkerコンソール]に表示されます。

また、クラスタのフェールオーバに連動して、運用形態名を動的に変化させる

ことができます。

運用形態名の定義を有効にするには、設定後、Systemwalker Centric

Managerの再起動が必要となります。

PRIMECLUSTER上で、RMS Wizardを使用してサービスを登録した場合、

Systemwalker Centric Managerの監視対象となるクラスタサービスに対

して、PRIMECLUSTER上で、PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録の作

業が必要になります。PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録について

は、“付録E クラスタサービスの登録/関連付け(PRIMECLUSTER Linux

版)”およびPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

[通信環境定義]-[メッセージ送信先システム]で、クラスタシステムに

構築されているWindows版の部門管理サーバが定義されている場合、部

門管理サーバで“リモートコマンド発行時・運用形態名定義時の注意点”

の注意事項の設定を行ってください。詳細は、“Systemwalker Centric

Manager 部門管理サーバ クラスタ適用ガイド Windows編”を参照して

ください。

定義ファイル 定義ファイルは、以下の場所に格納されています。

[PRIMECLUSTER、SafeCLUSTER Solaris OE版の場合]

/etc/opt/FJSVsagt/oparuntype

[SafeCLUSTER Windows版、MSCSの場合]

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpopagt\ETC\oparuntype

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5.5 運用形態名で監視する場合

63

ファイルの形式 定義ファイルの形式は以下のとおりです。

DEFRUNTYPE ON | OFF

RUNTYPE “運用形態名"

GROUP “サービス名" ON | OFF

GROUP “サービス名" ON | OFF

:

RUNTYPE “運用形態名"

DEFRUNTYPE

クラスタ名表示を指定します。

ONの場合は、クラスタ名を表示します。

OFFの場合は、クラスタ名は、表示されません。

省略された場合は、ONが指定されます。

RUNTYPE、GROUP

グループの状態が、RUNTYPEの定義行の次行以降に定義したグループの状態

になると、RUNTYPEに定義した運用形態とみなされます。上の行にある定義が

優先されます。RUNTYPE定義は、64行まで定義することができます。

グループを定義していない場合は、“ON”でも“OFF”でも一致とみなされま

す。

運用形態名:

大16バイトの文字列で定義します。

サービス名:

- PRIMECLUSTERを使用する場合

ク ラ ス タ ソ フ ト ウ ェ ア に 登 録 し た userApplication の

userApplicationNameを 大256バイトの文字列で定義します。

- SafeCLUSTERを使用する場合

クラスタソフトウェアに登録したクラスタサービス名を 大

256バイトの文字列で定義します。

- MSCSを使用する場合

MSCSに登録したグループ名を、 大128バイトの文字列で定義し

ます。

ON:グループの状態が、オンラインです。

OFF:グループの状態が、オフラインです。

DEFRUNTYPE、RUNTYPEおよびGROUPの組み合わせと表示結果を、以下の表に示

します。

DEFRUNTYPE RUNTYPE,GROUP 表示 一致する運用形態名なし クラスタ名

ON 一致する運用形態名あり 運用形態名 一致する運用形態名なし なし

OFF 一致する運用形態名あり 運用形態名

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第5章 利用機能別に必要な設定

64

定義ファイルの設定例 以下に設定例を示します。以下の設定例では、サービスAが運用系で動作し

ている場合、運用形態名は“正常”と表示され、フェールオーバによりサービ

スAが待機系に移行した場合、運用形態名は“異常”と表示されます。

運用系

DEFRUNTYPE ON

RUNTYPE “正常"

GROUP “サービスA" ON

RUNTYPE “異常"

GROUP “サービスA" OFF

待機系

DEFRUNTYPE ON

RUNTYPE “正常"

GROUP “サービスA" OFF

RUNTYPE “異常"

GROUP “サービスA" ON

Sun Clusterを使用する場合

運用管理サーバに運用形態名を通知することで、[Systemwalkerコンソール]

にクラスタ名の代わりに運用形態名を表示することができます。運用形態名は、

クラスタのスイッチオーバ/スイッチバックに連動して、動的に変化させるこ

とができます。

スイッチオーバ/スイッチバック時に、ユーザが作成したリソースグループ

のメソッドを実行するために、以下のコマンドを実行してください。なお、リ

ソースグループのメソッドの登録方法については、Sun Clusterのマニュアル

を参照してください。

/opt/systemwalker/bin/opapostr 運用形態名

予期しないshutdown後に、運用形態名が表示されない場合

電源異常や瞬間的なダウンなど、予期しないshutdown後に起動しても、

[Systemwalkerコンソール]に上記で定義した運用形態名が表示されな

い場合があります。

このような場合に対処するために、起動時に上記で定義した運用形態

名を通知するための、起動スクリプトを作成します。起動スクリプトの

中では、上記のopapostrコマンドを実行してください。

また、起動スクリプトは、/etc/rc2.d/S73XXX(※:“XXX”はシステ

ムで一意になる任意の名前)という名前で作成します。

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5.5 運用形態名で監視する場合

65

以下に作成例を示します。例では運用形態名の初期状態が“SUB”と

し、“/etc/rc2.d/S73opapostr”という起動スクリプトを作成します。

#!/bin/sh

LANG=ja

export LANG

case $1 in

'start')

/opt/FJSVsagt/usr/lib/opapostr SUB > /dev/null 2>&1

exit 0

;;

'stop')

exit 0

;;

*)

exit 1

esac

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第5章 利用機能別に必要な設定

66

5.6 共有ディスクのログファイルを監視する

場合 共有ディスクのログファイル監視機能は、共有ディスクファイル監視定義フ

ァイル(opashrfmon)に、共有ディスク上のファイルを定義することで、クラ

スタ上のアプリケーションなどが、共有ディスク上に出力したテキスト形式の

メッセージを、監視イベントとして扱うことができます。

共有ディスクのログファイル監視では、定義後Systemwalker Centric

Managerの再起動を 初に行った直後からのファイルの内容を通知しま

す。それ以前のファイルの内容は通知されません。

共有ディスクのログファイル監視の設定方法

設定方法を以下に示します。

1. 共有ディスクファイル監視定義ファイルを定義します。

プライマリノードおよびセカンダリノードで、それぞれ以下のファイ

ルに、監視対象となるファイル名とそれに関連する情報を定義します。

定義方法については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマ

ニュアル”を参照してください。

[UNIX版の場合]

/etc/opt/FJSVsagt/opashrfmon

[Windows版の場合]

Systemwalker Centric Manager イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\MPWALKER.DM\mpopagt\etc\opashrfmon

2. 監視モードを指定します。

以下のコマンドを実行し、監視モードを指定します。UNIX版では“コ

マンドモード”、Windows版では“自動モード”を選択してください。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/opasfmon -m cmd

[Windows版の場合]

Systemwalker Centric Manager イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\bin\opasfmon –m auto 3. ファイル監視間隔を指定します。

a) 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラ

ム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監

視設定]を選択し、[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログ

ボックスを表示します。

b) 対象の業務サーバを指定し、[システム監視設定]ダイアログボッ

クスを表示します。

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5.6 共有ディスクのログファイルを監視する場合

67

c) [通信環境定義]ボタンをクリックし、[通信環境定義]ダイアログ

ボックスを表示します。

d) [通信環境定義]ダイアログボックスで、[動作設定]タブの“ファ

イル監視間隔”を、“1秒~3600秒”の範囲で指定します。

4. Systemwalker Centric Managerを再起動します。

a) 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止

します。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

[Windows版の場合]

pcentricmgr

b) 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動

します。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

[Windows版の場合]

scentricmgr

Windows版クラスタを使用している場合、共有ディスクのログフ

ァイル監視の設定は終了です。以下の操作は、UNIX版クラスタを

使用している場合に行ってください。

5. 使用しているクラスタがUNIX版クラスタの場合、クラスタに応じて以下

の操作を行ってください。

[SafeCLUSTERの場合]

監視対象となるファイルが所属するサービスの各状態遷移プロシジ

ャーを変更します。

a) サービスを起動する処理に以下のコマンドを追加します。

/opt/systemwalker/bin/opasfmon -s 監視対象ファイル名

b) サービスを停止する処理に以下のコマンドを追加します。

/opt/systemwalker/bin/opasfmon -e 監視対象ファイル名

監視対象ファイル名には、共有ディスクファイル監視定義ファイル

(opashrfmon)に定義したファイル名を指定してください。

サービスの登録方法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照し

てください。

[Sun Clusterの場合]

監視対象となるファイルが所属するリソースグループの各メソッド

を変更します。

a) リソースグループがオンラインになる処理(STARTメソッドなど)

に以下のコマンドを追加します。

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第5章 利用機能別に必要な設定

68

/opt/systemwalker/bin/opasfmon -s 監視対象ファイル名

b) リソースグループがオフラインになる処理(STOPメソッドなど)

に以下のコマンドを追加します。

/opt/systemwalker/bin/opasfmon -e 監視対象ファイル名

監視対象ファイル名には、/etc/opt/FJSVsagt/opashrfmonに定義した

ファイル名を指定してください。

リソースグループのメソッドの登録方法については、Sun Clusterの

マニュアルを参照してください。

[PRIMECLUSTERを使用する場合]

監視対象となるファイルが所属するサービスのOnline/Offlineスク

リプトを変更します。

a) サービスをOnlineにする処理に以下のコマンドを追加します。

/opt/systemwalker/bin/opasfmon -s 監視対象ファイル名

b) サービスをOfflineにする処理に以下のコマンドを追加します。

/opt/systemwalker/bin/opasfmon -e 監視対象ファイル名

監視対象ファイル名には、共有ディスクファイル監視定義ファイル

(opashrfmon)に定義したファイル名を指定してください。

サービスの登録方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照し

てください。

5.6.1 ファイル名が変わるログファイルを監視する場合

ファイル名が途中で変更される共有ディスクのログファイルを監視するこ

とができます。

設定方法を以下に示します。詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用

手引書 監視機能編”を参照してください。

1. 監視ファイル名格納ファイルを作成します。

a) 共有ディスク上に、任意のファイル名で指定します。

ファイル名の 後は、“.+@”を付けてください。

(例:C:\app\file.+@)

b) 作成したファイルの1行目に、監視を行うログファイルを入力し

ます。

2. 共有ディスクファイル監視定義ファイルに、監視ファイル格納ファイル

を定義します。

3. Systemwalker Centric Managerを再起動します。

a) 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止

します。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

[Windows版の場合]

pcentricmgr

b) 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動

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5.6 共有ディスクのログファイルを監視する場合

69

します。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

[Windows版の場合]

scentricmgr

運用中に監視対象のログファイルを切り替える場合は以下の手順で行って

ください。

1. 以下のコマンドを実行し、共有ディスクファイル監視機能を停止します。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -p

[Windows版の場合]

opashrfmonext -p

2. 監視ファイル名格納ファイルの監視対象ファイル名の変更をします。

3. 以下のコマンドを実行し、共有ディスクファイル監視機能を起動します。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -s

[Windows版の場合]

opashrfmonext -s

[UNIX版の場合]

上記の手順を自動的に行うためのシェルスクリプトの例を以下に示します。

例では、ファイル名は以下のようになっています。

/app/applog1.+@:毎日変更されるログファル

/app/applog2.+@:毎日変更されるログファイル

/app/applog3.+@:毎月1日に変更されるログファイル

本シェルスクリプトをcrontabに登録することで自動的にファイル名の変更

を行うことができます。

#!/bin/sh

/opt/systemwalker/bin/opashrfmonext –p # daily

echo `date '+app1_LOG%y%m%d.txt'` > /app/applog1.+@

echo `date '+app2_LOG%y%m%d.txt'` > /app/applog2.+@

# monthly

day=`date '+%d'`

if [ $day = "01" ]

then

echo `date '+app3_LOG%y%m.txt'` > /app/applog3.+@

fi

/opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -s

[Windows版の場合]

上記の手順を自動的に行うためのバッチファイルの例(Windows Server 2003

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第5章 利用機能別に必要な設定

70

の場合)を以下に示します。ログファイル名は以下のようにしています。

c:\app\app_log1.+@:毎日変更されるログファイル

c:\app\app_log2.+@:毎日変更されるログファイル

c:\app\app_log3.+@:毎月1日に変更されるログファイル

本バッチファイルを毎日動作するようにスケジュールすることで自動的に

ファイル名の変更を行うことができます。

@echo off

SET YY=%DATE:~2,2%

SET MM=%DATE:~5,2%

SET DD=%DATE:~8,2%

opashrfmonext –p

rem daily

echo app1_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\app_log1.+@

echo app2_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\app_log2.+@

rem monthly

if "%DD%" == "01" (

echo app3_LOG%YY%%MM%.txt > c:\app\app_log3.+@

)

opashrfmonext –s

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5.7 クラスタソフトウェアを監視する場合

71

5.7 クラスタソフトウェアを監視する場合 各クラスタソフトウェアを監視する設定について説明します。

5.7.1 PRIMECLUSTERを監視する

PRIMECLUSTERが出力したメッセージをSystemwalker Centric Managerで監視

する方法について説明します。

PRIMECLUSTERは、異常検出時または状態遷移時に、syslogへ以下のメッセー

ジが出力されます。メッセージを監視する場合、以下のメッセージに対して、

イベント監視の条件定義で設定を行ってください。

設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機

能編”を参照してください。

発生時期 カテゴリ エラー種別 メッセージテキスト 発生元

リソース異常に

よる状態遷移

daemon error Resource リ ソ ー ス 名

transitioned to a

Faulted state due to a

child fault.

運用系

Systemwalker技術情報ホームページで提供しているSystemwalkerテンプレ

ートを適用することで、重要なPRIMECLUSTER、およびフェールオーバのメッセ

ージの通知を自動的に設定し、PRIMECLUSTERの異常、フェールオーバを監視す

ることができます。

Systemwalkerテンプレートの適用に関する詳細は、“Systemwalker Centric

Manager 入門ガイド イベント監視編”、およびSystemwalkerテンプレートに添

付されているreadmeを参照してください。

必要に応じて、システム管理者にメールで通知するなどのアクションを設定

してください。アクションの設定方法については、“Systemwalker Centric

Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

5.7.2 SafeCLUSTER Solaris OE版を監視する

SafeCLUSTERが出力したメッセージをSystemwalker Centric Managerで監視

する方法について説明します。

SafeCLUSTERは、異常検出時または状態遷移時に、syslogへ以下のメッセー

ジが出力されます。メッセージを監視する場合、以下のメッセージに対して、

/etc/syslog.confの定義を見直し、イベント監視の条件定義で設定を行ってく

ださい。

設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機

能編”を参照してください。

Page 82: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

第5章 利用機能別に必要な設定

72

発生時期 カテゴリ エラー種別 メッセージテキスト 発生元

リソース異常に

よ る 状 態 遷 移

(*2)

daemon err(*1) 2905: リソース(resource

リソースID:rid)に異常が

発生しました。

運用系

ノード異常によ

る状態遷移

daemon err(*1) 2906: ノード(node)に異

常が発生しました。

待機系

(*1):SafeCLUSTER1.1/1.0.3の場合は、“notice”

(*2):SafeCLUSTER1.1/1.0.3の場合は、監視設定(syslog.confの設

定)に設定追加が必要です。

Systemwalker技術情報ホームページで提供しているSystemwalkerテンプレ

ートを適用することで、重要なSafeCLUSTER、および状態遷移のメッセージを

自動的に設定し、SafeCLUSTERの異常、状態遷移を監視することができます。

Systemwalkerテンプレートの適用に関する詳細は、“Systemwalker Centric

Manager 入門ガイド イベント監視編”、およびSystemwalkerテンプレートに添

付されているreadmeを参照してください。

必要に応じて、システム管理者にメールで通知するなどのアクションを設定

してください。アクションの設定方法については、“Systemwalker Centric

Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

5.7.3 Sun Clusterを監視する

Sun Clusterが出力したメッセージをSystemwalker Centric Managerで監視

する方法について説明します。

Sun Clusterは、異常検出時または状態遷移時に、syslogへ以下のメッセー

ジが出力されます。メッセージを監視する場合、以下のメッセージに対して、

/etc/syslog.confの定義を見直し、フィルタリングを行ってください。フィル

タリングの詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”

を参照してください。

発生時期 カテゴリ エラー種別 メッセージテキスト 発生元

リソースグルー

プの停止

daemon notice resource group リソー

スグループ名 state on

node change to

RG_OFFLINE

運用系

リソースの停止 daemon notice resource

CentricMGR_STORAGE

state on node sf6800-1

change to

R_STOPPING(注1)

運用系

(注1):ホスト名がsf6800-1のノードでリソースが停止した場合の例です。

Systemwalker Centric Managerを通常のシングル環境の設定で使用した場合、

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5.7 クラスタソフトウェアを監視する場合

73

Sun Clusterが出力する監視イベント種別は、“アプリケーション”として通知

されてしまいます。監視イベント種別を変更するために、以下の設定を行いま

す。

1. クラスタの各ノードで、以下のファイルを編集します。

/etc/syslog.conf

2. メッセージレベルに、daemon.noticeを追加します。

*.warning /var/opt/FJSVsagt/fifo/slg

*.warning;daemon.notice /var/opt/FJSVsagt/fifo/slg

3. syslogデーモンを再起動します。

以下のコマンドを実行し、syslogデーモンを停止します。

sh /etc/rc2.d/S74syslog stop

以下のコマンドを実行し、syslogデーモンを起動します。

sh /etc/rc2.d/S74syslog start

5.7.4 SafeCLUSTER Windows版を監視する

SafeCLUSTERが出力したメッセージをSystemwalker Centric Managerで監視

する方法について説明します。

SafeCLUSTERは、異常検出時またはフェールオーバ完了時に、イベントログ

へ以下のメッセージが出力されます。メッセージを監視する場合、以下のメッ

セージに対して、イベント監視の条件定義で設定を行ってください。

設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機

能編”を参照してください。

発生時期 ソース 種別 メッセージテキスト

異常検出時 ClusSrv 警告 ノードがネットワーク“xxxx”のクラスタノ

ード“yyyy”との通信に失敗しました。

フェールオーバ

完了時

ClusSrv 情報 ノードがネットワーク“xxxx”のクラスタノ

ード“yyyy”との通信を(再)確立しました。

Systemwalker技術情報ホームページで提供しているSystemwalkerテンプレ

ートを適用することで、重要なSafeCLUSTER、およびフェールオーバのメッセ

ージの通知を自動的に設定し、SafeCLUSTERの異常、フェールオーバを監視す

ることができます。

Systemwalkerテンプレートの適用に関する詳細は、“Systemwalker Centric

Manager 入門ガイド イベント監視編”、およびSystemwalkerテンプレートに添

付されているreadmeを参照してください。

必要に応じて、システム管理者にメールで通知するなどのアクションを設定

してください。アクションの設定方法については、“Systemwalker Centric

Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

Page 84: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

第5章 利用機能別に必要な設定

74

5.7.5 MSCSを監視する

MSCSが出力したメッセージをSystemwalker Centric Managerで監視する方法

について説明します。

MSCSは、異常検出時またはフェールオーバ完了時に、イベントログへ以下の

メッセージが出力されます。メッセージを監視する場合、以下のメッセージに

対して、イベント監視の条件定義で設定を行ってください。

設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機

能編”を参照してください。

発生時期 ソース 種別 メッセージテキスト

異常検出時 ClusSrv 警告 ノードがネットワーク“xxxx”のクラスタノ

ード“yyyy”との通信に失敗しました。

フェールオーバ

完了時

ClusSrv 情報 ノードがネットワーク“xxxx”のクラスタノ

ード“yyyy”との通信を(再)確立しました。

Systemwalker技術情報ホームページで提供しているSystemwalkerテンプレ

ートを適用することで、重要なMSCSのメッセージ、およびフェールオーバのメ

ッセージ自動的に設定し、MSCSの異常、フェールオーバを監視することができ

ます。

Systemwalkerテンプレートの適用に関する詳細は、“Systemwalker Centric

Manager 入門ガイド イベント監視編”、およびSystemwalkerテンプレートに添

付されているreadmeを参照してください。

必要に応じて、システム管理者にメールで通知するなどのアクションを設定

してください。アクションの設定方法については、“Systemwalker Centric

Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

Page 85: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

5.8 運用形態を設定する場合(待機系ノードの追加)

75

5.8 運用形態を設定する場合(待機系ノードの

追加) PRIMECLUSTER、またはMSCSを使用する場合、Systemwalker Centric Manager

は、1:N構成の運用形態をサポートしています。待機系ノードを追加して、1:N

構成にする方法を説明します。

1:N構成にする

1:N構成にする場合は、導入手順の待機系ノードの設定項目をすべて行って

ください。

待機系ノードを追加する

1:1構成、または1:N構成から待機系ノードを1台追加する場合は、導入手順

の待機系ノードの設定項目をすべて行ってください。

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第5章 利用機能別に必要な設定

76

5.9 ポリシー定義の設定 クラスタシステム上でアプリケーション管理を使用する場合、以下の点に注

意してください。

アプリケーション管理のポリシーを設定する場合、運用系ノード、待機

系ノードに、それぞれポリシーを配付してください。

クラスタサービスに登録しているアプリケーションに対して、稼働監視

のポリシーを設定しないでください。ポリシーを設定すると、待機系の

ノードのアプリケーションに対して、必ず稼働違反のイベントが発生し

ます。

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ファイル名:gyom006.doc | 終更新日時05/06/16 13:47

第6章 運用

本章では、Systemwalker Centric Managerが提供する機能を使用し、実際に

運用する方法について説明します。

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第6章 運用

78

6.1 クラスタシステム上の業務サーバの起

動・停止 クラスタシステムに導入したSystemwalker Centric Managerの業務サーバを

起動・停止する方法と注意事項について説明します。

6.1.1 クラスタシステム上の業務サーバを起動する

クラスタサービス、およびクラスタシステム上の業務サーバを起動する方法

について説明します。

デーモンの起動

クラスタシステム上の業務サーバを起動する手順を以下に示します。

1. Systemwalker Centric Managerを起動します。

プライマリノードとセカンダリノードで、以下のコマンドを実行しま

す。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

2. Systemwalker Centric Managerのサービス(利用者が設定した任意の名

前)を起動します。

資源配付サービスの起動

資源配付をクラスタサービスとして運用している場合、各クラスタで資源配

付サービスを起動します。以下に、資源配付サービスの起動方法について説明

します。

PRIMECLUSTERを使用する場合 PRIMECLUSTERのCluster Admin GUIで、資源配付のサービスを起動します。

1. Cluster Admin GUIを起動します。

2. PRIMECLUSTERセットアップ用コンソールが起動していない場合は、

PRIMECLUSTERセットアップ用コンソールを起動します。

3. 資源配付のサービスを選択し、[online]を選択します。

4. 資源配付のサービスが起動されたことを確認します。

SafeCLUSTERを使用する場合

SafeCLUSTERの管理ビューでSystemwalker Centric Managerのサービス(利

用者が設定した任意の名前)を起動します。以下の手順で、クラスタに登録し

たサービスを起動します。

1. クラスタ運用管理ビューを起動し、サービスビューを選択します。

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6.1 クラスタシステム上の業務サーバの起動・停止

79

2. Systemwalker Centric Managerのサービス(利用者が設定した任意の名

前)を選択し、[操作]-[起動]メニューを選択します。

3. Systemwalker Centric Managerのサービスが起動されたことを確認しま

す。

起動処理後Systemwalker Centric Managerのサービス(利用者が設定した任

意の名前)をダブルクリックし、両ノードが起動されたことを確認します。

起動中は、サービス構成画面のサービスプロパティの状態は、一方が運用中、

他方が待機中になります。

Sun Clusterを使用する場合

プライマリノードで、以下のコマンドを実行し、クラスタ上のサービスを起

動します。

scswitch –Z –g 資源配付で使用するリソースグループ名

コマンドの詳細は、Sun Clusterのマニュアルを参照してください。

起動処理後には scstatコマンドにより、Centric Managerデータサー

ビスが起動されたことを確認できます。

MSCSを使用する場合

クラスタアドミニストレータで資源配付のクラスタサービスを起動します。

起動方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

6.1.2 クラスタシステム上の業務サーバを停止する

資源配付サービスの停止

クラスタサービスを停止すると、各ノードからクラスタ設定時に指定した共

有資源用パーティションがアンマウントされます。

以下にクラスタサービスの停止手順を示します。

PRIMECLUSTERを使用する場合 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合、PRIMECLUSTERの

Cluster Admin GUIで、Systemwalker Centric Managerのサービスを停止しま

す。

1. Cluster Admin GUIを起動します。

2. 資源配付のサービスを選択し、[offline]メニューを選択します。

3. 資源配付のサービスが停止したことを確認します。

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第6章 運用

80

資源配付機能を停止しないで業務サーバを停止した場合、以下のメッセ

ージが通知されます。

UX:mpipcmgr[11574]: WARNING: When stopping, Systemwalker Centric

Manager could not remove some IPC resources.

この場合、資源配付機能のipc資源(drmsdemon)は獲得済みですが、

資源配付機能以外で、ipc資源の未回収が発生していないことを以下の

コマンドを実行して確認してください。

/opt/systemwalker/bin/mpipcsc

コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマ

ニュアル”を参照してください。

ipc資源の未回収が発生している場合は、“Systemwalker Centric

Manager トラブルシューティング”を参照し、対処してください。

SafeCLUSTERを使用する場合 クラスタ運用管理ビューで、クラスタサービスを停止します。停止方法につ

いては、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

Sun Clusterを使用する場合

以下のコマンドを実行し、クラスタサービスを停止します。

資源配付機能をクラスタサービス上で運用している場合は、資源配付も停止

してください。

scswitch –F –g 資源配付で使用するリソースグループ名

コマンドの詳細は、Sun Clusterのマニュアルを参照してください。

MSCSを使用する場合

クラスタアドミニストレータで資源配付のクラスタサービスを停止します。

停止方法については、MSCSのマニュアルを参照してください。

デーモンの停止

資源配付サービスを停止しないで、以下の手順を実行した場合は、

Systemwalker Centric Managerのデーモンだけ停止します。Systemwalker

Centric Managerのサービス(利用者が設定した任意の名前)は停止しません。

プライマリノードとセカンダリノードで、以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

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6.1 クラスタシステム上の業務サーバの起動・停止

81

6.1.3 注意事項

クラスタシステム運用時の注意事項について説明します。

クラスタシステム起動時または停止時のノード検出

クラスタシステムを起動中、または停止中にノード検出を行うと、本来のノ

ードのほかに、クラスタのIPアドレスまたはグループのIPアドレスだけからな

るノードが作成されることがあります。この場合、インタフェースが重複して

いることがイベントとして通知されます。

このような状態になっても、監視に影響はありません。[Systemwalkerコン

ソール]の[編集]で、不要なノードを削除することができます。

Page 92: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

第6章 運用

82

6.2 資源配付 ここでは、資源配付機能の運用方法について説明します。

資源配付機能は、以下のどちらかの運用方法で運用します。資源配付機能に

ついては、“3.3 クラスタシステムの資源配付”を参照してください。

クラスタサービス以外で運用

クラスタサービスとして運用

クラスタサービス以外で運用

資源配付をクラスタサービスに登録しないで運用します。この場合、運用系ノ

ード、待機系ノードをそれぞれ独立したノードとして運用する必要があります。

クラスタサービス以外で運用する場合のイメージ図を以下に示します。

Page 93: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

6.2 資源配付

83

クラスタサービスとして運用

資源配付をクラスタサービスに登録して運用します。この場合、運用系ノー

ドと待機系ノードとを1つのノードと考えて運用します。

本運用を行う場合の設定方法については、“5.1 資源配付機能を使用する場

合(UNIX版)”、または“5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版)”を参

照してください。

資源配付をクラスタサービスとして運用する場合、資源配付のスケジ

ュールファイルは、以下のディレクトリ配下に作成してください。

[UNIX版の場合]

/opt/FJSVmpsdl/etc

[Windows版の場合]

共有ディスク上のディレクトリ

資源を配付する場合は、クラスタサービスに登録した論理ホスト(論理IPア

ドレス)に配付してください。配付方法は、通常のシングル環境の配付と同じ

です。

クラスタサービスとして運用する場合のイメージ図を以下に示します。

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第6章 運用

84

6.2.1 ローカルディスクに配付する

資源配付機能を以下のように運用し、ローカルディスクに資源を配付する方

法について説明します。

クラスタサービス以外で運用した場合

クラスタサービスとして運用した場合

クラスタサービス以外で運用

資源を配付する場合は、運用系ノード、待機系ノードの両方に配付してくだ

さい。配付方法は、通常のシングル環境の配付と同じです。

配付方法、設定方法などについては、“Systemwalker Centric Manager 使用

手引書 資源配付機能編”を参照してください。

資源配付の管理ファイル、および設定ファイルは、必ずローカルディスク上

に配置してください。

クラスタサービスとして運用

資源配付をクラスタサービスとして運用した場合、ローカルディスクに資源

を配付できません。

6.2.2 共有ディスクに配付する

資源配付機能を以下のように運用し、共有ディスクに資源を配付する方法に

ついて説明します。

クラスタサービス以外で運用した場合

クラスタサービスとして運用した場合

クラスタサービス以外で運用

運用系ノード、待機系ノードのローカルディスクから適用します。配付資源

は、稼働しているノードから適用します。

運用系ノード、待機系ノードで、以下の設定を行ってください。

1. 適用先IDと適用先ディレクトリを指定します。指定方法については、

“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照

してください。適用先ディレクトリは、共有ディスクを指定してくださ

い。

2. 以下のコマンドを実行し、適用先ディレクトリが共有ディスクであるこ

とを指定します。コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager

リファレンスマニュアル”を参照してください。

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6.2 資源配付

85

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/drmsdfn –a lib –f 適用先ディレクトリ名 –l 適用先ID –S [Windows版の場合]

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\drmsdfn

–a lib –f 適用先ディレクトリ名 –l 適用先ID –S [適用先ディレクトリ名]:

ユーザ資源の適用先のディレクトリ名を絶対パスで指定します。

[適用先ID]:

指定してある適用先IDを指定します。

クラスタサービスとして運用

クラスタシステムに指定した論理ホスト(論理IPアドレス)に対して、資源

を配付することにより、ノードの切替えを意識することなく資源の配付を行う

ことができます。

資源配付の管理ファイル、および設定ファイルは共有ディスクに配置してく

ださい(資源配付のクラスタセットアップコマンドにより、自動的に共有ディ

スクに配置されます)。詳細は、“5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版)”、

または“5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版)”を参照してください。

配付資源の適用は、必ず共有ディスクに対して行ってください。

インベントリ情報は、収集しないでください。

6.2.3 クライアントに配付する

資源配付機能を以下のように運用し、クライアントに資源を配付する方法に

ついて説明します。

クラスタサービス以外で運用した場合

クラスタサービスとして運用した場合

クラスタサービス以外で運用

クライアントは、運用系ノードの物理IPアドレスで接続します。ノードが切

り替わった場合は、配付できません。

適用先の定義の確認方法

以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細は、“Systemwalker

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第6章 運用

86

Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/drmslst –a lib –l 適用先ID –S [Windows版の場合]

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\drmslst –a lib –l 適用先ID –S [適用先ID]:

確認する定義の適用先IDを指定します。

通信異常時の再開方法

原因を取り除き、運用系ノードが運用系として稼働しているのを確認

してから再配付してください。

資源配付取り出し機能について

クライアントで、業務サーバから資源を取り出す場合、通信先指定に

物理IPアドレスまたは物理ホスト名を指定してください。

詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能

編”を参照してください。

共有ディスクへの適用状況の確認方法

運用系ノードと待機系ノードのそれぞれの適用状態を確認し、運用系

ノードと待機系ノードの両ノードで、エラーコードが“SKIP”となって

いる場合には、共有ディスクへ配付資源が適用されていません。その場

合には、稼働しているノードに対して、以下の方法により再度、共有デ

ィスクへの適用を実施してください。

1) エラーコードに、“SKIP”と表示されている世代以降を削除しま

す。

2) 運用管理サーバから削除した世代以降を再配付します。

3) 再配付された世代を適用します。

クラスタサービスとして運用

クライアントは、論理IPアドレスで接続します。ノードの切り替わりを意識

しないで、配付を継続して運用できます。

通信異常時の再開方法

原因を取り除いて、再配付してください。

資源配付取り出し機能について

クライアントで、業務サーバから資源を取り出す場合、通信先指定に

論理IPアドレスまたは論理ホスト名を指定してください。

詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能

編”を参照してください。

Page 97: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

6.3 監視

87

6.3 監視 ここでは、以下の3種類の監視方法について説明します。

稼働監視

障害監視

共有ディスクのファイル監視

PRIMECLUSTERを使用する場合の注意事項

PRIMECLUSTER上で、RMS Wizardを使用してクラスタサービスを登録、

更新、削除した場合、Systemwalker Centric Managerの監視対象となる

クラスタサービスに対して、PRIMECLUSTER上で、PRIMECLUSTER対応製品

用リソースの設定を実施しないと、クラスタサービスの検出、およびク

ラスタサービスの稼働状況監視は正しく動作しません。

また、PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録時には登録するリソー

スのリソースクラス名(-cオプション)を“Standby”で指定してくだ

さい。

PRIMECLUSTER対応製品用リソースの登録については、PRIMECLUSTERの

マニュアルを参照してください。

6.3.1 ノードの稼働監視

クラスタサービスの稼働状況は、[Systemwalkerコンソール]の監視マップや

監視リストに表示されます。以下に稼働監視機能について説明します。

監視マップに表示する場合

監視マップは、[Systemwalkerコンソール]の[表示]メニューから、[マップ

の表示]を選択すると、表示されます。

ノードを監視マップに表示すると、アイコンの枠の色で稼働状態が表示され

ます。表示例を以下に示します。

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第6章 運用

88

[Systemwalkerコンソール]で表示されるクラスタサービスのパターンを、以

下の表に示します。

表示色(初期値)クラスタサービスの状態 監視マップ

での表示 文字色 背景色

/枠色

稼働中 サービスが正常に動作しています。すべ

てのインスタンスが、運用系または待機

系です。

稼働中 黒色 緑色

片側稼働中

/縮退稼働

サービスに異常が発生しています。

スタンバイクラスの場合:片側稼働中

スケーラブルクラスの場合:縮退稼働中

片方のインスタンスが停止中です。

部分稼働中 白色 青色

遷移中 インスタンスの状態が遷移しています。 部分稼働中 黒色 水色

停止中 サービスが停止しています。すべてのイ

ンスタンスが停止中です。

停止中 黒色 黄色

未起動 サービスの起動が一度も行われていま

せん。

停止中 白色 黒色

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6.3 監視

89

監視リストに表示する場合

監視リストは、[Systemwalkerコンソール]の[表示]メニューから、[リスト

の表示]を選択すると、表示されます。

ノードを監視リストに表示すると、“オブジェクト種別”項目に、クラスタ

サービスが表示され、“稼働状態”項目に、稼働状態が表示されます。

表示例を以下に示します。

運用形態名の定義

部門管理サーバに運用形態名を定義することで、[Systemwalkerコンソール]

にクラスタ名の代わりに運用形態名を表示することができます。詳細は、“運

用管理サーバ クラスタ適用ガイド”または“部門管理サーバ クラスタ適用ガ

イド”を参照してください。

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第6章 運用

90

6.3.2 フェールオーバした場合のメッセージ監視

Systemwalker Centric Managerでは、クラスタシステム上の各ノードで発生

した障害を監視することができます。発生したイベントは、非同期に

[Systemwalkerコンソール]の監視イベント一覧に表示されます。

障害を監視するためには、イベント監視の動作環境やイベント監視の

条件を設定する必要があります。設定方法については“Systemwalker

Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

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6.3 監視

91

6.3.3 運用系/待機系の状態確認

運用系/待機系で障害が発生した場合、監視マップで状態を確認し、障害が

発生したマシンで原因を調査してください。

障害が発生した原因を取り除いたあとに、クラスタ環境の復旧作業を行いま

す。

復旧作業の詳細については、“7章 保守”を参照してください。

6.3.4 共有ディスクのログファイル監視

共有ディスクのログファイル監視の運用について説明します。

共有ディスクのログファイル監視をするためには、“5.6 共有ディスクのロ

グファイルを監視する場合”を参照してください。

なお、以下の機能は、UNIX版を使用する場合だけ使用できます。

監視の開始

監視の停止

監視の開始

監視モードがコマンドモードの場合、監視を開始するノード(プライマリま

たはセカンダリ)で、以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/opasfmon –s monitor-file monitor-fileには、共有ディスクファイル監視定義ファイル(opashrfmon)

に指定した監視対象ファイル名をフルパスで指定します。

[例]

プライマリノードから共有ディスク上のファイル(app.log)を監視する場

合、プライマリノードで、以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/opasfmon –s /share1/log/app.log

監視の停止

監視モードがコマンドモードの場合、監視を停止するノード(プライマリま

たはセカンダリ)で、以下のコマンドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/opasfmon –e monitor-file monitor-fileには、共有ディスクファイル監視定義ファイル(opashrfmon)

に指定した監視対象ファイル名をフルパスで指定します。

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第6章 運用

92

監視状態の一覧表示

監視対象のログファイルが、現在自ノード監視されていることを確認するこ

とができます。

以下のコマンドを実行し、監視状態を出力します。出力された内容の詳細に

ついては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照

してください。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/opasfmon -l

[Windows版の場合]

Systemwalker インストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin\opasfmon -l

ファイル名が変わるログファイルを監視する場合

監視対象のログファイルを切り替える場合は以下の手順で行ってください。

1. 共有ディスクファイル監視機能の一時停止

2. 監視ファイル名格納ファイルの監視対象ファイル名の変更

3. 共有ディスクファイル監視機能の再開

詳細は“5.6 共有ディスクのログファイルを監視する場合”を参照してくだ

さい。

6.3.5 監視運用時の注意事項

クラスタシステム運用時の注意事項について説明します。

クラスタシステムがダウンしているときのインタフェース情報

クラスタシステムの片方のノードがダウンしているとき、マップ上で、クラ

スタシステムの2つのノードに、同じインタフェースが表示されることがあり

ます。この場合、インタフェースが重複していることをイベントで通知します。

この状態は、ダウンしたノードが復旧したあとのノード検出で解消されます。

同じインタフェースが表示されていても、監視に影響はありません。

[Systemwalkerコンソール]の[編集]で、重複しているインタフェースを削除す

ることができます。

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6.4 クラスタシステム運用時の注意事項

93

6.4 クラスタシステム運用時の注意事項 クラスタシステム運用時の注意事項について説明します。

クラスタシステムを監視する場合の注意事項

共有ディスク上のファイルを監視する場合は、“5.6 共有ディスクのログフ

ァイルを監視する場合”を参照してください。[監視ログファイル設定]ダイア

ログボックスで、共有ディスク上のファイルを指定した場合、メッセージの重

複や、正しく監視できないことがあります。

UNIX版を使用する場合 業務サーバの上位サーバである運用管理サーバのクラスタ管理画面から、業

務サーバが確認できない場合は、以下のコマンドを実行してください。コマン

ドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参

照してください。

/opt/systemwalker/bin/opasetip –n 送信先ホスト名 –I 物理IPアドレス

アプリケーション管理に関する注意事項

クラスタシステム上でアプリケーション管理を使用する場合、以下の点に注

意してください。

クラスタサービスに登録しているアプリケーションは、クラスタシステ

ムによって稼働監視が行われるため、Systemwalker Centric Manager

で稼働監視を行う必要はありません。

クラスタ共有ディスクに置かれているアプリケーションに対しては、ア

プリケーション検出、アプリケーションの稼働監視はできません。

WWWサーバに関する注意事項

Systemwalker Centric Managerのクラスタシステム運用時では、WWWサーバ

へ論理IPアドレスをとおしてアクセスを行います。このため、WWWサーバへ物

理IPアドレスを使って運用する場合は、WWWサーバへ複数のIPアドレスからア

クセスできるように設定する必要があります。設定方法については、使用する

WWWサーバの説明書を参照してください。なお、Interstage Application Server

とSun Webserver™を使用する場合は、以下の注意が必要です。

Interstage Application Serverの場合

複数のIPアドレスの設定ができないため、WWWサーバでは論理IPアド

レスを使用するように設定してください。この場合、物理IPアドレスを

使ってWWWサーバへアクセスすることはできません。

Sun WebServer™の場合

フェールオーバ時に論理IPアドレスが有効となるように、httpdを再

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第6章 運用

94

起動する必要があります。スクリプト実行時に再起動処理がなされるよ

う設定を変更します。以下に設定手順を示します。

1) 以下のファイルを開きます。

/opt/FJSVftlc/cluster/webreset

2) 以下の行を修正します。

[修正前]

/etc/init.d/httpd stop

/etc/init.d/httpd start

[修正後]

#/etc/init.d/httpd stop

#/etc/init.d/httpd start

セキュリティ情報に関する注意事項

ロールに所属するユーザの情報は、プライマリノードとセカンダリノードで、

情報を共有していません。ロールに所属するユーザを変更する場合は、両ノー

ドに対して実施してください。

プロセス監視に関する注意事項

資源配付をクラスタ環境で運用する場合、資源配付機能のプロセスを監視す

ることができません。

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ファイル名:gyom007.doc | 最終更新日時05/06/16 11:49

第7章 保守

本章では、クラスタ運用している業務サーバのバックアップ方法、およびリ

ストア方法について説明します。

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第7章 保守

96

7.1 バックアップ ここでは、以下の場合のバックアップ手順について説明します。

資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合

資源配付をクラスタサービスとして運用している場合

7.1.1 資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合

資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合のバックアップは、通

常のシングル環境のバックアップ方法と同じです。プライマリノード、および

セカンダリノードでそれぞれバックアップします。各作業については、

“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

7.1.2 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合

資源配付をクラスタサービスとして運用している場合のバックアップ手順

を以下に示します。

資源配付以外のバックアップはプライマリノード、およびセカンダリノード

それぞれで行います。資源配付のバックアップはプライマリノードだけで行い

ます。

Page 107: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

7.1 バックアップ

97

UNIX版を使用する場合

UNIX版を使用している場合のバックアップ手順を以下に示します。

1. Systemwalker Centric Managerの停止

以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止しま

す。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

2. 配付系以外のバックアップ

資源配付に関する資源以外をバックアップするために、以下のコマン

ドを実行します。

/opt/systemwalker/bin/mpbkc –b 退避先ディレクトリ -FS

退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

3. クラスタサービスの停止

クラスタ運用管理ビューを起動し、業務アプリケーションで使用する

クラスタサービスを停止します。停止方法については、各クラスタのマ

ニュアルを参照してください。

4. 共有ディスクのマウント

Page 108: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

第7章 保守

98

SafeCLUSTER、またはPRIMECLUSTERを使用する場合、以下のマウント

ポイントを指定し、共有ディスクをマウントします。コマンドの詳細は、

各クラスタのマニュアルを参照してください。

mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

5. 配付系のバックアップ

資源配付に関する資源をバックアップするために、以下のコマンドを

実行します。

/opt/systemwalker/bin/mpbkc –b 退避先ディレクトリ –FD 退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

6. 共有ディスクのアンマウント

SafeCLUSTER、またはPRIMECLUSTERを使用する場合、以下のマウント

ポイントを指定し、共有ディスクをアンマウントします。

umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

7. クラスタサービスの起動

クラスタ運用管理ビューを起動し、業務アプリケーションで使用する

クラスタサービスを起動します。起動方法については、各クラスタのマ

ニュアルを参照してください。

8. Systemwalker Centric Managerの起動

以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動しま

す。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

Windows版を使用する場合

Windows版を使用している場合のバックアップ手順を以下に示します。

1. Systemwalker Centric Managerの停止

2. 配付系以外のバックアップ

資源配付に関する資源以外をバックアップします。

[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric

Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を選択します。「運用環境保守ウ

ィザード」画面で「運用環境の退避」を選択し、資源配付以外の資源を

退避してください。

3. クラスタサービスの停止

クラスタ運用管理ビューを起動し、資源配付のクラスタサービスを停

止します。停止方法については、各クラスタのマニュアルを参照してく

ださい。

4. 共有ディスクのオンライン化

[SafeCLUSTERを使用する場合]

以下のSafeCLUSTERのコマンドにより、共有ディスクをオンラインに

します。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してくだ

さい。

cldisksetup -c on disk

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7.1 バックアップ

99

disk

SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指定

します。例:cldisksetup -c on 0

[MSCSを使用する場合]

MSCSを使用する場合、資源配付で使用する共有ディスクをオンライン

にします。オンラインにする方法については、MSCSのマニュアルを参照

してください。

5. 配付系のバックアップ

資源配付に関する資源をバックアップします。

[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric

Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を選択します。「運用環境保守ウ

ィザード」画面で「運用環境の退避」を選択し、資源配付の資源を退避

してください。

6. 共有ディスクのオフライン化

[SafeCLUSTERを使用する場合]

以下のSafeCLUSTERのコマンドにより、共有ディスクをオフラインに

します。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してくだ

さい。

cldisksetup -c off disk

disk

SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指定

します。例:cldisksetup -c off 0

[MSCSを使用する場合]

MSCSを使用する場合、資源配付で使用する共有ディスクをオフライン

にします。オフラインにする方法については、MSCSのマニュアルを参照

してください。

7. クラスタサービスの起動

クラスタ運用管理ビューを起動し、資源配付のクラスタサービスを起

動します。起動方法については、各クラスタのマニュアルを参照してく

ださい。

8. Systemwalker Centric Managerの起動

Page 110: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

第7章 保守

100

7.2 リストア ここでは、以下の場合のリストア手順について説明します。

同一サーバにリストアする場合

- 資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合

- 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合

IPアドレス、ホスト名の異なるサーバにリストアする場合

7.2.1 資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合

資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合のリストアは、通常の

シングル環境のリストア方法と同じです。プライマリノード、およびセカンダ

リノードで、それぞれリストアします。各作業については、“Systemwalker

Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

IPアドレス、ホスト名の異なるサーバにリストアする場合は、“付録

C.1 IPアドレス、ホスト名を変更する”を参照してください。

7.2.2 共有ディスクを交換した場合

資源配付をクラスタサービスとし、ディスク破損で共有ディスクを交換した

など、共有ディスクの内容が刷新されている場合、配付系のリストアを実施す

る前に資源配付を設定する必要があります。

以下に資源配付の設定手順を示します。以下の手順は、プライマリノードだ

けで実施してください。

UNIX版を使用する場合

UNIX版を使用する場合の手順は、以下のとおりです。

1. Systemwalker Centric Managerの停止

以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止しま

す。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

2. クラスタサービスの停止

業務アプリケーションで使用するクラスタサービスを停止します。停

止方法については、各クラスタのマニュアルを参照してください。

3. 共有ディスクのマウント

以下のマウントポイントを指定し、業務アプリケーションで使用する

クラスタサービスの共有ディスクをマウントします。コマンドの詳細は、

Page 111: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

7.2 リストア

101

各クラスタのマニュアルを参照してください。

mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

4. 資源配付の設定の解除

“付録B.2 資源配付の設定の解除”を参照し、以下の処理を行ってく

ださい。

- RMSの停止(PRIMECLUSTER)

- クラスタサービスの削除

- 資源配付のクラスタアンセットアップ

5. 資源配付の設定

- 共有ディスクのマウントポイント:/share

- 論理IPアドレス:1.1.1.1

- 論理IPアドレスに割り当てたホスト名:cluster-host

上記の場合のコマンド実行例を以下に示します。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst –s –m /share –i 1.1.1.1 –h cluster-host –k Primary

6. クラスタアプリケーションの作成

“5.1.3 クラスタアプリケーションの作成”を参照し、以下の処理を

行ってください。

- アプリケーションの作成

- リソースの設定

7. 共有ディスクのアンマウント

以下のマウントポイントを指定し、業務アプリケーションで使用する

クラスタサービスの共有ディスクをアンマウントします。コマンドの詳

細は、各クラスタのマニュアルを参照してください。

umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

8. クラスタサービスの起動

Cluster Admin GUIを起動し、業務アプリケーションで使用するクラ

スタサービスを起動します。起動方法については、各クラスタのマニュ

アルを参照してください。

9. Systemwalker Centric Managerの起動

以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動しま

す。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

Windows版を使用する場合

Windows版を使用する場合の手順は、以下のとおりです。

1. Systemwalker Centric Managerの停止

2. クラスタサービスの停止

クラスタ運用管理ビューを起動し、業務アプリケーションで使用する

クラスタサービスを停止します。停止方法については、各クラスタのマ

ニュアルを参照してください。

3. 共有ディスクのオンライン化

[SafeCLUSTERを使用する場合]

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第7章 保守

102

以下のSafeCLUSTERのコマンドにより、共有ディスクをオンラインに

します。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してくだ

さい。

cldisksetup -c on disk

disk

SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指定

します。例:cldisksetup -c on 0

[MSCSを使用する場合]

MSCSを使用する場合、資源配付で使用する共有ディスクをオンライン

にします。オンラインにする方法については、MSCSのマニュアルを参照

してください。

4. 資源配付の設定の解除

“付録B.2 資源配付の設定の解除”を参照し、以下の処理を行ってく

ださい。

- リソースの削除

5. 資源配付の設定

“5.2.1 プライマリでの設定”を参照し、以下の処理を行ってくださ

い。

[SafeCLUSTERを使用する場合]

- 資源配付のクラスタセットアップ

[MSCSを使用する場合]

- リソース作成

- 論理IPリソース作成

- 資源配付のクラスタセットアップ

6. クラスタアプリケーションの作成

[SafeCLUSTERを使用する場合]

“5.2.3.1 SafeCLUSTERを使用する場合”を参照し、以下の処理を行

ってください。

- 引き継ぎネットワークの設定

- アプリケーションリソースの登録

- アプリケーションリソースのクラスタサービスへの登録

[MSCSを使用する場合]

MSCSを使用する場合、設定する必要はありません。

7. 共有ディスクのオフライン化

[SafeCLUSTERを使用する場合]

以下のSafeCLUSTERのコマンドにより、共有ディスクをオフラインに

します。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してくだ

さい。

cldisksetup -c off disk

disk

SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指定

します。例:cldisksetup -c off 0

[MSCSを使用する場合]

MSCSを使用する場合、資源配付で使用する共有ディスクをオフライン

Page 113: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

7.2 リストア

103

にします。オフラインにする方法については、MSCSのマニュアルを参照

してください。

8. クラスタサービスの起動

クラスタ運用管理ビューを起動し、資源配付のクラスタサービスを起

動します。起動方法については、各クラスタのマニュアルを参照してく

ださい。

9. Systemwalker Centric Managerの起動

7.2.3 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合

資源配付をクラスタサービスとして運用している場合のリストア手順を以

下に示します。

ディスク破損で共有ディスクを交換したなど、共有ディスクの内容が

刷新されている場合は、配付系のリストアを実施する前に、“7.2.2 共

有ディスクを交換した場合”の手順を行ってください。

資源配付以外のリストアは、プライマリノード、セカンダリノードそれぞれ

で行います。資源配付のリストアは、プライマリノードだけで行います。

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第7章 保守

104

UNIX版を使用する場合

UNIX版を使用する場合のリストア手順を以下に示します。

1. Systemwalker Centric Managerの停止

以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止しま

す。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

2. 配付系以外のリストア

資源配付に関する資源以外をリストアするために、以下のコマンドを

実行します。

/opt/systemwalker/bin/mprsc –b 退避先ディレクトリ -FS

退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

3. クラスタサービスの停止

クラスタ運用管理ビューを起動し、業務アプリケーションで使用する

クラスタサービスを停止します。停止方法については、各クラスタのマ

ニュアルを参照してください。

Page 115: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

7.2 リストア

105

4. 共有ディスクのマウント

SafeCLUSTER、またはPRIMECLUSTERを使用する場合、以下のマウント

ポイントを指定し、共有ディスクをマウントします。

mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

5. 配付系のリストア

資源配付に関する資源をリストアするために、以下のコマンドを実行

します。

/opt/systemwalker/bin/mprsc –b 退避先ディレクトリ –FD 退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

6. 共有ディスクのアンマウント

SafeCLUSTER、またはPRIMECLUSTERを使用する場合、以下のマウント

ポイントを指定し、共有ディスクをアンマウントします。

umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

7. クラスタサービスの起動

クラスタ運用管理ビューを起動し、業務アプリケーションで使用する

クラスタサービスを起動します。起動方法については、各クラスタのマ

ニュアルを参照してください。

8. Systemwalker Centric Managerの起動

以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動しま

す。

/opt/systemwalker/bin/scentricmgr

Windows版を使用する場合

Windows版を使用する場合のリストア手順を以下に示します。

1. Systemwalker Centric Managerの停止

2. 配付系以外のリストア

資源配付に関する資源以外をリストアします。

[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric

Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を選択します。「運用環境保守ウ

ィザード」画面で「運用環境の復元」を選択し、資源配付以外の資源を

復元してください。

3. クラスタサービスの停止

クラスタ運用管理ビューを起動し、資源配付のクラスタサービスを停

止します。停止方法については、各クラスタのマニュアルを参照してく

ださい。

4. 共有ディスクのオンライン化

[SafeCLUSTERを使用する場合]

以下のSafeCLUSTERのコマンドにより、共有ディスクをオンラインに

します。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してくだ

さい。

cldisksetup -c on disk

Page 116: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

第7章 保守

106

disk

SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指定

します。例:cldisksetup -c on 0

[MSCSを使用する場合]

MSCSを使用する場合、資源配付で使用する共有ディスクをオンライン

にします。オンラインにする方法については、MSCSのマニュアルを参照

してください。

5. 配付系のリストア

資源配付に関する資源をリストアします。

[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric

Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を選択します。「運用環境保守ウ

ィザード」画面で「運用環境の復元」を選択し、資源配付の資源を復元

してください。

6. 共有ディスクのオフライン化

[SafeCLUSTERを使用する場合]

以下のSafeCLUSTERのコマンドにより、共有ディスクをオフラインに

します。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してくだ

さい。

cldisksetup -c off disk

disk

SafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指定

します。例:cldisksetup -c off 0

[MSCSを使用する場合]

MSCSを使用する場合、資源配付で使用する共有ディスクをオフライン

にします。オフラインにする方法については、MSCSのマニュアルを参照

してください。

7. クラスタサービスの起動

クラスタ運用管理ビューを起動し、資源配付のクラスタサービスを起

動します。起動方法については、各クラスタのマニュアルを参照してく

ださい。

8. Systemwalker Centric Managerの起動

7.2.4 IPアドレス、ホスト名の異なるサーバにリストアす

る場合

IPアドレス、ホスト名の異なるサーバにリストアする場合は、“付録C.1 IP

アドレス、ホスト名を変更する”を参照してください。

Page 117: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

A.1 旧版からの移行手順

107

付録A 旧版からの移行

旧版(Systemwalker Centric Manager 11.0/V11.0L10以前)の業務サーバを

クラスタシステムとして運用していた場合のバージョンアップ手順を説明し

ます。

A.1 旧版からの移行手順

クラスタシステムとして運用していた旧版(Systemwalker Centric Manager

11.0/V11.0L10以前)の業務サーバをバージョンアップする手順を以下に示し

ます。

1. クラスタサービスの停止

クラスタ運用管理ビューを起動し、資源配付のクラスタサービスを停

止します。停止方法については、各クラスタのマニュアルを参照してく

ださい。

2. クラスタアプリケーションの削除

“付録B.2 資源配付の設定の解除”を参照して、クラスタアプリケー

ションを削除してください。

3. 運用系で資源配付のクラスタアンセットアップ

“付録B.2 資源配付の設定の解除”を参照して、運用系のクラスタ環

境をアンセットアップしてください。

4. 待機系で資源配付のクラスタアンセットアップ

“付録B.2 資源配付の設定の解除”を参照して、待機系のクラスタ環

境をアンセットアップしてください。

5. 運用系および待機系でバージョンアップ

運用系および待機系で、バージョンアップします。バージョンアップ

の手順については、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップ

ガイド”を参照してください。

6. 運用系で資源配付のクラスタセットアップ

[UNIX版の場合]

“5.1.1 プライマリでの設定”を参照して、プライマリノードのクラ

スタ環境をセットアップしてください。

[Windows版の場合]

“5.2.1 プライマリでの設定”を参照して、プライマリノードのクラ

スタ環境をセットアップしてください。

7. 待機系で資源配付のクラスタセットアップ

[UNIX版の場合]

“5.1.2 セカンダリでの設定”を参照して、セカンダリノードのクラ

スタ環境をセットアップしてください。

Page 118: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

付録A 旧版からの移行

108

[Windows版の場合]

“5.2.2 セカンダリでの設定”を参照して、セカンダリノードのクラ

スタ環境をセットアップしてください。

8. クラスタアプリケーションの作成

[UNIX版の場合]

“5.1.3 クラスタアプリケーションの作成”を参照して、クラスタア

プリケーションを作成してください。

[Windows版の場合]

“5.2.3 クラスタアプリケーションの作成”を参照して、クラスタア

プリケーションを作成してください。

9. 運用の再開

A.2 資源配付の適用先の変更

旧版からバージョンアップする時に、資源配付をクラスタサービス以外での

運用から、クラスタサービスでの運用に変更する場合は、以下の手順で設定し

てください。

過去の資源を使用しない場合

それぞれのノードにあるシステム定義を削除し、新しく資源配付の設定をし

ます。設定方法については、“5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版)”ま

たは“5.2 資源配付機能を使用する場合(Windows版)”を参照してください。

過去の資源を使用する場合

過去の資源を使用する場合は、以下の設定をします。

1. 旧版の資源を退避します。

以下のコマンドを実行し、バックアップをします。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/mpbkc –b 退避先ディレクトリ -FD

退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

[Windows版の場合]

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpcmtool\backup\bin\mpbkc 退避先ディレクトリ -FD

退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

2. バージョンアップします。

方法については、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップ

ガイド”を参照してください。

3. 旧版の資源をリストアします。

以下のコマンドを実行し、リストアします。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/mprsc –b 退避先ディレクトリ -FD

Page 119: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

A.2 資源配付の適用先の変更

109

退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

[Windows版の場合]

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\MpWalker.dm\mpcmtool\backup\bin\mprsc 退避先ディレクトリ -FD

退避先ディレクトリは、フルパスで指定してください。

4. 適用先IDを定義します。

[資源配付 サーバ環境設定]ダイアログボックスで、現在の適用先ID

を削除し、新しく適用先IDおよび適用先ディレクトリに共有ディスクを

指定します。

5. ノード名を変更します。

運用管理サーバ上で、不要なシステム定義を削除し、残しておいたシ

ステム名のノード名を論理ホスト名に変更します。

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付録A 旧版からの移行

110

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B.1 クラスタサービスの停止(UNIX版)

111

付録B アンインストール

クラスタ運用している業務サーバのアンインストール方法を説明します。

アンインストールは以下の手順で行います。

1. クラスタサービスの停止(UNIX版)

2. 資源配付の設定の解除

3. 業務サーバのアンインストール

B.1 クラスタサービスの停止(UNIX版)

UNIX版を使用する場合、アンインストール前にクラスタサービスを停止しま

す。クラスタサービスの停止方法については、“6.1.2 クラスタシステム上の

業務サーバを停止する”を参照してください。

B.2 資源配付の設定の解除

資源配付機能をクラスタサービス上で運用している場合は、以下の作業を実

施してください。

なお、クラスタサービス以外で運用している場合、以下の作業は必要ありま

せん。

B.2.1 PRIMECLUSTERを使用する場合

資源配付機能をクラスタサービス上で運用している場合は、以下の作業を実

施してください。

なお、クラスタサービス以外で運用している場合、以下の作業は必要ありま

せん。

システム定義の登録内容の変更

プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。

/opt/systemwalker/bin/drmsdfn -a sys -k own -s OWNのシステム名 -n " "

コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュア

ル”を参照してください。

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付録B アンインストール

112

RMSの停止

PRIMECLUSTERのCluster Adminより、プライマリノードおよびセカンダリノ

ードのRMSを停止します。

クラスタサービスの削除

プライマリノード、セカンダリノードの両方で、業務アプリケーションが使

用するクラスタサービスから以下のリソースを削除してください。

SDPMON

SDPROC

資源配付のクラスタアンセットアップ

資源配付のクラスタ環境をアンセットアップします。

プライマリノードでの作業

1. 共有ディスクをマウントします。

以下のマウントポイントを指定し、共有ディスクをマウントします。

コマンドの詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスク用のマウントポイント

2. 以下のコマンドを実行してください。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -u

3. 共有ディスクをアンマウントします。

以下のマウントポイントを指定し、共有ディスクをアンマウントしま

す。コマンドの詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスク用のマウントポイント

セカンダリノードでの作業

1. 以下のコマンドを実行してください。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -u

Page 123: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

B.2 資源配付の設定の解除

113

B.2.2 SafeCLUSTER Solaris OE版を使用する場合

資源配付機能をクラスタサービス上で運用している場合は、以下の作業を実

施してください。

なお、クラスタサービス以外で運用している場合、以下の作業は必要ありま

せん。

システム定義の登録内容の変更

運用系ノードで、以下のコマンドを実行してください。

/opt/systemwalker/bin/drmsdfn -a sys -k own -s OWNのシステム名 -n " "

コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュア

ル”を参照してください。

クラスタサービスの削除

プライマリノード、セカンダリノードの両方で、業務アプリケーションが使

用するクラスタサービスから以下のリソースを削除してください。

SDPMON

SDPROC

資源配付のクラスタアンセットアップ

資源配付のクラスタ環境をアンセットアップします。

プライマリノードでの作業

1. 共有ディスクをマウントします。

以下のマウントポイントを指定し、共有ディスクをマウントします。

コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

mount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

2. 以下のコマンドを実行してください。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -u

3. 共有ディスクをアンマウントします。

以下のマウントポイントを指定し、共有ディスクをアンマウントしま

す。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

umount /クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイント

セカンダリノードでの作業 1. 以下のコマンドを実行してください。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -u

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付録B アンインストール

114

B.2.3 SafeCLUSTER Windows版を使用する場合

資源配付機能をクラスタサービス上で運用している場合は、以下の作業を実

施してください。

なお、クラスタサービス以外で運用している場合、以下の作業は必要ありま

せん。

1. システム定義の登録内容を変更します。

プライマリノードで、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細

は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照

してください。

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\drmsmdfy –a sys –k own –s OWNのシステム

名 –n " " 2. クラスタサービスを停止します。

クラスタ運用管理ビューで、クラスタサービスを停止します。停止方

法については、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

3. リソースを解除します。

クラスタ運用管理ビューから、“5.2.3.1 SafeCLUSTERを使用する場

合”で登録したリソースをすべて削除します。解除方法については、

SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

4. 共有ディスクをオンラインにします。

プライマリノードで、以下のコマンドを実行し、共有ディスクをオン

ラインにします。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照

してください。

cldisksetup -c on disk

※ diskはSafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指

定します。

例:cldisksetup -c on 0

5. Systemwalker資源配付のクラスタ環境をアンセットアップします。

以下のコマンドを実行してください。

- プライマリノード

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /u /p 共有ディスク上のパ

- セカンダリノード

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /u /s 共有ディスク上のパ

※ 共有ディスク上のパスは、“5.2 資源配付機能を使用する場合

(Windows版)”で設定したDRMS管理ファイルおよび定義情報ディレクト

リを格納するドライブ名またはディレクトリ名を、フルパスで指定して

ください。

6. 共有ディスクをオフラインにします。

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B.2 資源配付の設定の解除

115

プライマリノードで、以下のコマンドを実行し、共有ディスクをオフ

ラインにします。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照

してください。

cldisksetup -c off disk

※ diskはSafeCLUSTERで設定した共有ディスクです。ドライブ番号を指

定します。

例:cldisksetup -c off 0

B.2.4 MSCSを使用する場合

資源配付機能をクラスタサービス上で運用している場合は、以下の作業を実

施してください。

なお、クラスタサービス以外で運用している場合、以下の作業は必要ありま

せん。

1. システム定義の登録内容を変更します。

プライマリノードで、以下のコマンドを実行します。コマンドの詳細

は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照

してください。

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\drmsmdfy –a sys –k own –s OWNのシステム

名 –n " " 2. リソースを削除します。

クラスタアドミニストレータで、資源配付サーバのリソースを以下の

手順で削除します。

a) 物理ディスクのリソースを“業務アプリケーション”グループ以

外のグループに移動します。

b) 論理IPアドレス、MpDrmsおよびMpDrmsFsdのリソースを削除しま

す。

3. Systemwalker資源配付のクラスタ環境をアンセットアップします。

以下のコマンドを実行してください。

- プライマリノード

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /u /p 共有ディスク上のパ

- セカンダリノード

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /u /s 共有ディスク上のパ

※ 共有ディスク上のパスは、“5.2 資源配付機能を使用する場合

(Windows版)”で設定したDRMS管理ファイルおよび定義情報ディレクト

リを格納するドライブ名またはディレクトリ名を、フルパスで指定して

ください。

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付録B アンインストール

116

B.2.5 Sun Clusterを使用する場合

資源配付機能をクラスタサービス上で運用している場合は、以下の作業を実

施してください。

なお、クラスタサービス以外で運用している場合、以下の作業は必要ありま

せん。

システム定義の登録内容の変更

プライマリノードで、以下のコマンドを実行してください。

/opt/systemwalker/bin/drmsdfn -a sys -k own -s OWNのシステム名 -n " "

コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュア

ル”を参照してください。

アプリケーションリソースの削除

プライマリノード、セカンダリノードの両方で、以下のコマンドを実行して

ください。

/opt/FJSVmpsdl/cluster/sun/drmssunc -u

資源配付のクラスタアンセットアップ

資源配付のクラスタ環境をアンセットアップします。

プライマリノードでの作業

以下のコマンドを実行してください。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -u

セカンダリノードでの作業

以下のコマンドを実行してください。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -u

B.3 業務サーバのアンインストール

アンインストールは、プライマリノードとセカンダリノードで、それぞれ実

施してください。アンインストール方法は、通常のシングル環境の業務サーバ

と同じです。詳細は、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照し

てください。

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B.4 待機系ノードを減らす(PRIMECLUSTER、MSCS)

117

B.4 待機系ノードを減らす(PRIMECLUSTER、

MSCS)

PRIMECLUSTER、またはMSCSを使用し、1:N構成で運用している場合について、

待機系ノードを1台減らす手順を示します。

B.4.1 PRIMECLUSTERを使用する場合

1. クラスタサービスを停止します。停止方法については、PRIMECLUSTER

のマニュアルを参照してください。

2. 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合は、削除する待機

系ノードで、以下のコマンドを実行します。

/opt/FJSVmpsdl/sys/drmsclst -u

3. 業務サーバをアンインストールします。詳細は、“Systemwalker

Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

B.4.2 MSCSを使用する場合

1. 資源配付をクラスタサービスとして運用している場合は、削除する待機

系ノードで、以下のコマンドを実行します。

Systemwalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\csdrmssv /u /s 共有ディスク上のパス

2. 業務サーバをアンインストールします。詳細は、“Systemwalker

Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

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付録B アンインストール

118

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C.1 IPアドレス、ホスト名を変更する

119

付録C 運用環境の変更に対する設定

運用中のクラスタシステムの運用環境を変更する場合の設定について説明

します。

C.1 IPアドレス、ホスト名を変更する

プライマリノードまたはセカンダリノードで、以下のサーバ環境を変更した

場合の設定手順を説明します。

IPアドレスを変更する(論理IPアドレス、物理IPアドレス)

ホスト名を変更する(論理ホスト名、物理ホスト名)

別マシンへ移設する(ホスト名、IPアドレスの変更)

IPアドレスやホスト名を変更する場合は、クラスタ環境を一度削除してから、

再構築する必要があります。

運用管理サーバ以外の種別も同時に変更する場合は、上位サーバから

順にIPアドレス、ホスト名の変更手順を実施してください。

変更手順については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”

を参照してください。

業務サーバのIPアドレス、ホスト名を変更する

プライマリノード、およびセカンダリノードで、それぞれのIPアドレス/ホ

スト名を変更します。変更方法は、通常のシングル環境の場合と同じ手順です。

変更方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照し

てください。

PRIMECLUSTERを使用する場合の注意事項

ホスト名、IPアドレスを変更した場合は、PRIMECLUSTER側の作業も必

要です。PRIMECLUSTERのマニュアルを参照して、必要な設定を実施して

ください。

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付録C 運用環境の変更に対する設定

120

通信用IPアドレスの変更(物理ノード変更時)

UNIX版を使用し、クラスタ管理画面と同一IPアドレスでの通信ができない時

(通信状態の確認は、下記の“通信状態の確認方法”を参照)、または複数イ

ンタフェースを持つシステムを運用管理サーバ上で、1つのIPアドレスしか持

たないシステムとして見せる時は、以下の設定を実施してください。

プライマリノード、およびセカンダリノードで、以下のコマンドを実行し、

それぞれのノードの物理IPアドレスをSystemwalker Centric Managerに定義し

ます。コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニ

ュアル”を参照してください。

/opt/systemwalker/bin/opasetip -n 送信先ホスト名 -i 物理IPアドレス

通信状態の確認方法(PRIMECLUSTER 、SafeCLUSTER)

運用管理サーバからPRIMECLUSTER 、またはSafeCLUSTERへの通信の状態を、

以下の手順により確認できます。

1. クラスタシステム上で、以下のコマンドを実行し、インタフェイス名を

獲得します。

/etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam acsif

※インタフェイス名は、コマンド結果の“sys:acsif XXXX”の“XXXX”

です。

2. クラスタシステム上で、以下のコマンドを実行し、IPアドレスを獲得し

ます。

/usr/sbin/ifconfig インタフェイス名

※IPアドレスは、コマンド結果の“inet XXX.XXX.XXX.XXX”の

“XXX.XXX.XXX.XXX”です。

3. 運用管理サーバ上で、以下のコマンドを実行します。

ping XXX.XXX.XXX.XXX

上記操作例

クラスタシステム上で、インタフェイス名とIPアドレスを獲得し、運用管理

サーバ上で、“ping 123.123.123.1”を実行します。そして、運用管理サーバ

からクラスタシステムへの通信の状態を確認する例を示します。

1. クラスタシステム上で、以下のコマンドを実行し、インタフェイス名を

獲得します。

# /etc/opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvGetparam acsif

sys:acsif hme2

2. クラスタシステム上で、以下のコマンドを実行し、IPアドレスを獲得し

ます。

# /usr/sbin/ifconfig hme2

hme2:

flags=1000863<UP,BROADCAST,NOTRAILERS,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu

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C.1 IPアドレス、ホスト名を変更する

121

1500

index 2 inet 123.123.123.1 netmask ffffff00 broadcast 123.123.123.255

ether 1:1:1:1:1:1

3. 運用管理サーバ上で、以下のコマンドを実行します。

# ping 123.123.123.1

資源配付の設定の変更(論理ノード変更時)

資源配付をクラスタサービス運用しているときに、論理ノードを変更した場

合は、以下の設定を実施します。

資源配付をクラスタサービス以外で運用している場合は、本設定は必

要ありません。

1. 資源配付のクラスタ設定を解除します。

解除方法については、“付録B.2 資源配付の設定の解除”を参照して

ください。

2. 資源配付を再設定します。

新しい論理ノードに対して、資源配付の設定をします。設定方法につ

いては、“5.1 資源配付機能を使用する場合(UNIX版)”または“5.2 資

源配付機能を使用する場合(Windows版)”を参照してください。

3. システム定義の登録内容を変更します。

すべての上位サーバで、以下のコマンドを実行し、システム定義の登

録内容を変更します。コマンドの詳細は、“Systemwalker Centric

Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

[UNIX版の場合]

/opt/systemwalker/bin/drmsdfy -a sys -k serv -s システム名 -n [論理

IPアドレス|論理ホスト名] –m [新しいシステム名]

[Windows版の場合]

SystemWalker イ ン ス ト ー ル デ ィ レ ク ト リ

\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin\drmsdfy -a sys -k serv -s システム名 -n [論

理IPアドレス|論理ホスト名] –m [新しいシステム名]

[システム名]

資源配付で定義しているシステム名を指定します。

[論理IPアドレス|論理ホスト名]

DRMS編集ファイルのnametypeオプションの値が“IP”の場合は、

論理IPアドレスを、“HOST”の場合は、論理ホスト名を指定しま

す。

DRMS編集ファイルについては、“Systemwalker Centric

Manager リファレンスマニュアル”を参照してください

[新しいシステム名]

システム名を変更する場合に、新しいシステム名を指定します。

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付録C 運用環境の変更に対する設定

122

UNIX版を使用する場合

ここでは、配付経路にある上位サーバすべてで、上記コマンド

を実行します。

例:

3階層(運用管理サーバ-部門管理サーバ-業務サーバ)

では、運用管理サーバと部門管理サーバで、上記コマンド

を実行します。

C.2 アカウントを変更する

インストール時に指定したスタートアップアカウント、Systemwalker管理ア

カウントを変更する場合の設定手順は、通常のシングル環境の場合と同じ手順

ですが、業務サーバの起動・停止を行うときは、”6.1 クラスタシステム上の

業務サーバの起動・停止”の操作を行ってください。

手順の詳細は、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してく

ださい。

アカウントのパスワードを変更する

アカウントを変更する

Systemwalkerで保持しているアカウントのパスワードを変更する

Systemwalkerで保持しているアカウントを変更する

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D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定

123

付録D クラスタアプリケーションの設定/削

除(PRIMECLUSTER Linux版)

PRIMECLUSTER Linux版のクラスタアプリケーションを設定/削除する手順に

ついて説明します。

付録Dに記載している手順は、PRIMECLUSTER 4.1A30 を使用した場合の手順

です。他のバージョンを使用している場合は、使用しているPRIMECLUSTERのマ

ニュアルを参照してください。

D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設

PRIMECLUSTER Linux版のクラスタアプリケーションを設定する手順について

説明します。以下に設定手順を示します。

1. 事前準備

2. リソース/クラスタアプリケーションの定義

3. RMSの設定

4. フェールオーバの設定

5. フェールオーバ後の状態設定

6. クラスタサービスを自動起動するための設定

7. すべての設定の保存

8. Configurationファイルの設定

詳細については、“5.1.3.1 PRIMECLUSTERを使用する場合”、および

PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

D.1.1 事前準備

PRIMECLUSTER Linux版でIPアドレスを引き継ぐ場合、PRIMECLUSTER GLSを使

用します。PRIMECLUSTER GLSのIPアドレスをリソースとして作成する場合、

PRIMECLUSTER GLSの初期設定で、論理IPアドレスを引き継ぎIPアドレスとして

設定してください。

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

124

D.1.2 リソース/クラスタアプリケーションの定義

以下の手順でリソースを作成します。

1. RMSが停止していることを確認します。

2. 以下のコマンドを実行します。

ここでは、例としてConfigurationファイル名を“testconf”としま

す。

/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvw -n testconf

他製品と共存している場合、Configurationファイルは各製品共

通のものを指定してください。異なる指定をするとすでに設定済

の他製品の設定情報が消去される場合があります。

3. [Main configuration menu]で“Application-Create”を選択します。

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 3

4. “CRM”を選択します。

1) HELP 7) SYMFOWARE

2) QUIT

3) RETURN

4) OPTIONS

5) CRM

6) GENERIC

Application Type: 5

5. “ApplicationName=APP2”を選択します。

APP[X]の[X]部分は、環境により変化することがあります。

ここでは例として“ApplicationName=APP2”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(-)

2) - 10) LocalFileSystems(-)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=APP2 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(app2) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

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D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定

125

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(-)

Choose the setting to process: 5

6. “FREECHOICE”を選択し、アプリケーション名を入力します。

ここでは例として“CMGR”を入力します。

1) HELP

2) RETURN

3) FREECHOICE

4) APP1

Enter the name of this application: 3

>> CMGR

7. “Machines+Basics(cmgr)”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(-)

2) - 10) LocalFileSystems(-)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(-)

Choose the setting to process: 6

8. “AdditionalMachine”を選択します。

Machines+Basics (cmgr:consistent)

1) HELP 14) (AutoStartUp=no)

2) - 15) (AutoSwitchOver=No)

3) SAVE+EXIT 16) (PreserveState=no)

4) REMOVE+EXIT 17) (PersistentFault=0)

5) AdditionalMachine 18) (ShutdownPriority=)

6) AdditionalConsole 19) (OnlinePriority=)

7) Machines[0]=host1RMS 20) (StandbyTransitions=)

8) (PreCheckScript=) 21) (LicenseToKill=no)

9) (PreOnlineScript=) 22) (AutoBreak=yes)

10) (PostOnlineScript=) 23) (HaltFlag=no)

11) (PreOfflineScript=) 24) (PartialCluster=0)

12) (OfflineDoneScript=) 25) (ScriptTimeout=)

13) (FaultScript=)

Choose the setting to process: 5

9. セカンダリノードのホスト名を選択します。

ここでは、例として“host2RMS”を選択します。

1) HELP

2) RETURN

3) host1RMS

4) host2RMS

Choose a machine for this application: 4

10. “SAVE+EXIT”を選択します。

Machines+Basics (cmgr:consistent)

1) HELP 14) (FaultScript=)

2) - 15) (AutoStartUp=no)

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

126

3) SAVE+EXIT 16) (AutoSwitchOver=No)

4) REMOVE+EXIT 17) (PreserveState=no)

5) AdditionalMachine 18) (PersistentFault=0)

6) AdditionalConsole 19) (ShutdownPriority=)

7) Machines[0]=host1RMS 20) (OnlinePriority=)

8) Machines[1]=host2RMS 21) (StandbyTransitions=)

9) (PreCheckScript=) 22) (LicenseToKill=no)

10) (PreOnlineScript=) 23) (AutoBreak=yes)

11) (PostOnlineScript=) 24) (HaltFlag=no)

12) (PreOfflineScript=) 25) (PartialCluster=0)

13) (OfflineDoneScript=) 26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 3

Fsystemリソースの登録

以下の手順でマウントポイントを設定します。

1. “LocalFileSystems(-)”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(-)

2) - 10) LocalFileSystems(-)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(-)

Choose the setting to process: 10

2. “AdditionalMountPoint”を選択します。

File systems (Lfs_CMGR:not yet consistent)

1) HELP 4) REMOVE+EXIT 7) (Timeout=180)

2) - 5) AdditionalMountPoint

3) SAVE+EXIT 6) (Filter=)

Choose the setting to process: 5

3. クラスタ設定時に指定した共有ディスクのマウントポイントを選択し

ます。

ここでは、例として“/share”を選択します。

1) HELP

2) RETURN

3) FREECHOICE

4) ALL

5) /share

Choose a mount point: 5

4. “SAVE+RETURN”を選択します。

Set flags for mount point: /share Currently set: LOCAL,AUTORECOVER

(LA)

1) HELP 4) DEFAULT 7) SHARE(S)

2) - 5) SYNC(Y) 8) SERVERCONTROLLED(C)

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D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定

127

3) SAVE+RETURN 6) NOT:AUTORECOVER(A) 9) MONITORONLY(M)

Choose one of the flags: 3

5. “SAVE+EXIT”を選択します。

File systems (Lfs_CMGR:consistent)

1) HELP 6) MountPoints[0]=LA:/share

2) - 7) (Filter=)

3) SAVE+EXIT 8) (Timeout=180)

4) REMOVE+EXIT

5) AdditionalMountPoint

Choose the setting to process: 3

Ipaddressリソースの登録

以下の手順で引継ぎIPを設定します。

1. “Gls:Global-Link-Services(-)”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(-)

2) - 10) LocalFileSystems(Lfs_CMGR)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(-)

Choose the setting to process: 16

2. “AdditionalTakeoverIpaddress”を選択します。

Gls (Gls_CMGR:not yet consistent)

1) HELP 4) REMOVE+EXIT

2) - 5) AdditionalTakeoverIpaddress

3) SAVE+EXIT 6) (Timeout=60)

Choose the setting to process: 5

3. IPアドレスを選択します。

1) HELP

2) RETURN

3) FREECHOICE

4) 192.168.0.1

Choose a takeover IP address for Gls: 4

4. “SAVE+RETURN”を選択します。

Set a flag for takeover IP address: 192.168.0.1

Currently set:

1) HELP 5) AUTORECOVER(A)

2) -

3) SAVE+RETURN

4) DEFAULT

Choose additionally one of the flags: 3

5. “SAVE+EXIT”を選択します。

Gls (Gls_CMGR:consistent)

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

128

1) HELP 5) AdditionalTakeoverIpaddress

2) - 6) TakeoverIpaddress[0]=N,192.168.0.1

3) SAVE+EXIT 7) (Timeout=60)

4) REMOVE+EXIT

Choose the setting to process: 3

Procedureリソース登録(SDPROC, SDPMON)

Systemwalker Centric Managerのセットアップで作成されたProcedureリソ

ース追加(SDPROC, SDPMON)を登録します。

以下に手順を示します。

1. “9) CRM(-)”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(-)

2) - 10) LocalFileSystems(Lfs_CMGR)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(Gls_CMGR)

Choose the setting to process: 9

2. “8) Application(-)”を選択します。

Crm (CRM_CMGR:not yet consistent)

1) HELP 4) REMOVE+EXIT 7) BasicApplication(-)

2) - 5) SystemState2(-) 8) Application(-)

3) SAVE+EXIT 6) SystemState3(-)

Choose the setting to process: 8

3. “5) AdditionalResource”を選択します。

Settings of "Application"

1) HELP 4) REMOVE+RETURN

2) NO-SAVE+RETURN 5) AdditionalResource

3) -

Choose the setting to process: 5

4. “5) SDPROC”を選択します。

1) HELP

2) RETURN

3) FREECHOICE

4) SDPMON

5) SDPROC

Choose the resource: 5

5. “5) AdditionalResource”を選択します。

Settings of "Application"

1) HELP 5) AdditionalResource

2) NO-SAVE+RETURN 6) ResourceName[0]=SDPROC

3) SAVE+RETURN 7) Flags[0]=OT1800

4) REMOVE+RETURN 8) Priority[0]=65535

Choose the setting to process: 5

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D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定

129

6. “4) SDPMON”を選択します。

1) HELP

2) RETURN

3) FREECHOICE

4) SDPMON

5) SDPROC

Choose the resource: 4

7. 10)、11)を確認し、SDPROCのPriority(リソースクラス内優先度)が

SDPMONのPriority(リソースクラス内優先度)より小さいことを確認し、

“3) SAVE+RETURN”を選択します。

SDPROCのPriority(リソースクラス内優先度)がSDPMONのPriority(リ

ソースクラス内優先度)より大きい場合には、値の変更が必要となりま

す。

Settings of "Application"

1) HELP 7) ResourceName[1]=SDPMON

2) NO-SAVE+RETURN 8) Flags[0]=OT1800

3) SAVE+RETURN 9) Flags[1]=OT1800

4) REMOVE+RETURN 10) Priority[0]=65530

5) AdditionalResource 11) Priority[1]=65535

6) ResourceName[0]=SDPROC

Choose the setting to process: 3

8. “3) SAVE+EXIT”を選択します。

Crm (CRM_CMGR:consistent)

1) HELP 5) SystemState2(-)

2) - 6) SystemState3(-)

3) SAVE+EXIT 7) BasicApplication(-)

4) REMOVE+EXIT 8) Application(Crm_Application)

Choose the setting to process: 3

D.1.3 RMSの設定

サービスの状態をRMSの再起動後も保持するための設定を行います。

以下に手順を示します。

1. “6) Machines+Basics(cmgr)”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(CRM_CMGR)

2) - 10) LocalFileSystems(Lfs_CMGR)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(Gls_CMGR)

Choose the setting to process: 6

2. “18) (PersistentFault=0)”を選択します。

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

130

Machines+Basics (centric:consistent)

1) HELP 14) (FaultScript=)

2) - 15) (AutoStartUp=no)

3) SAVE+EXIT 16) (AutoSwitchOver=No)

4) REMOVE+EXIT 17) (PreserveState=no)

5) AdditionalMachine 18) (PersistentFault=0)

6) AdditionalConsole 19) (ShutdownPriority=)

7) Machines[0]=rx300-1RMS 20) (OnlinePriority=)

8) Machines[1]=rx300-2RMS 21) (StandbyTransitions=)

9) (PreCheckScript=) 22) (LicenseToKill=no)

10) (PreOnlineScript=) 23) (AutoBreak=yes)

11) (PostOnlineScript=) 24) (HaltFlag=no)

12) (PreOfflineScript=) 25) (PartialCluster=0)

13) (OfflineDoneScript=) 26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 18

3. “4)1” を選択し、設定を有効にします。

1) HELP

2) RETURN

3) 0

4) 1

Enable persistent fault feature for this application: 4

4. “3) SAVE+EXIT”を選択します。

Machines+Basics (centric:consistent)

1) HELP 14) (FaultScript=)

2) - 15) (AutoStartUp=no)

3) SAVE+EXIT 16) (AutoSwitchOver=No)

4) REMOVE+EXIT 17) (PreserveState=no)

5) AdditionalMachine 18) (PersistentFault=1)

6) AdditionalConsole 19) (ShutdownPriority=)

7) Machines[0]=rx300-1RMS 20) (OnlinePriority=)

8) Machines[1]=rx300-2RMS 21) (StandbyTransitions=)

9) (PreCheckScript=) 22) (LicenseToKill=no)

10) (PreOnlineScript=) 23) (AutoBreak=yes)

11) (PostOnlineScript=) 24) (HaltFlag=no)

12) (PreOfflineScript=) 25) (PartialCluster=0)

13) (OfflineDoneScript=) 26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 3

D.1.4 フェールオーバの設定

Systemwalker Centric Managerのプロセスが異常となった場合、自動的にフ

ェールオーバが発生するように設定します。

以下に手順を示します。

1. “6) Machines+Basics(cmgr)”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(CRM_CMGR)

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D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定

131

2) - 10) LocalFileSystems(Lfs_CMGR)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(Gls_CMGR)

Choose the setting to process: 6

2. “16) (AutoSwitchOver=No)”を選択します。

Machines+Basics (cmgr:consistent)

1) HELP 14) (FaultScript=)

2) - 15) (AutoStartUp=no)

3) SAVE+EXIT 16) (AutoSwitchOver=No)

4) REMOVE+EXIT 17) (PreserveState=no)

5) AdditionalMachine 18) (PersistentFault=0)

6) AdditionalConsole 19) (ShutdownPriority=)

7) Machines[0]=rx300-1RMS 20) (OnlinePriority=)

8) Machines[1]=rx300-2RMS 21) (StandbyTransitions=)

9) (PreCheckScript=) 22) (LicenseToKill=no)

10) (PreOnlineScript=) 23) (AutoBreak=yes)

11) (PostOnlineScript=) 24) (HaltFlag=no)

12) (PreOfflineScript=) 25) (PartialCluster=0)

13) (OfflineDoneScript=) 26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 16

3. “6) HOSTFAILURE(H)”を選択します。

Set flags for AutoSwitchOver: Currently set: NO (N)

1) HELP 4) DEFAULT 7) RESOURCEFAILURE(R)

2) - 5) NO(N) 8) SHUTDOWN(S)

3) SAVE+RETURN 6) HOSTFAILURE(H)

Choose one of the flags: 6

4. “7) RESOURCEFAILURE(R)”を選択します。

Set flags for AutoSwitchOver: Currently set: HOSTFAILURE (H)

1) HELP 4) DEFAULT 7) RESOURCEFAILURE(R)

2) - 5) NO(N) 8) SHUTDOWN(S)

3) SAVE+RETURN 6) NOT:HOSTFAILURE(H)

Choose one of the flags: 7

5. “8) SHUTDOWN(S)”を選択します。

Set flags for AutoSwitchOver: Currently set: HOSTFAILURE (H)

1) HELP 4) DEFAULT 7) RESOURCEFAILURE(R)

2) - 5) NO(N) 8) SHUTDOWN(S)

3) SAVE+RETURN 6) NOT:HOSTFAILURE(H)

Choose one of the flags: 8

6. “3) SAVE+RETURN”を選択します。

Set flags for AutoSwitchOver: Currently set:

HOSTFAILURE,RESOURCEFAILURE (HR)

1) HELP 4) DEFAULT 7) NOT:RESOURCEFAILURE(R)

2) - 5) NO(N) 8) NOT:SHUTDOWN(S)

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

132

3) SAVE+RETURN 6) NOT:HOSTFAILURE(H)

Choose one of the flags: 3

7. “3) SAVE+EXIT”を選択します。

Machines+Basics (cmgr:consistent)

1) HELP

2) -

3) SAVE+EXIT

4) REMOVE+EXIT

5) AdditionalMachine

6) AdditionalConsole

7) Machines[0]=rx300-1RMS

8) Machines[1]=rx300-2RMS

9) (PreCheckScript=)

10) (PreOnlineScript=)

11) (PostOnlineScript=)

12) (PreOfflineScript=)

13) (OfflineDoneScript=)

14) (FaultScript=)

15) (AutoStartUp=no)

16) (AutoSwitchOver=HostFailure|ResourceFailure|ShutDown)

17) (PreserveState=no)

18) (PersistentFault=0)

19) (ShutdownPriority=)

20) (OnlinePriority=)

21) (StandbyTransitions=)

22) (LicenseToKill=no)

23) (AutoBreak=yes)

24) (HaltFlag=no)

25) (PartialCluster=0)

26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 3

D.1.5 フェールオーバ後の状態設定

フェールオーバ後に、非アクティブとなったノードを自動的にスタンバイ状

態にするための設定を行います。

以下に設定手順を示します。

1. “6) Machines+Basics(cmgr)”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(CRM_CMGR)

2) READONLY 10) LocalFileSystems(Lfs_CMGR)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

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D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定

133

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(Gls_CMGR)

Choose the setting to process: 6

2. “21) (StandbyTransitions=)”を選択します。

Machines+Basics (cmgr:consistent)

1) HELP

2) -

3) SAVE+EXIT

4) REMOVE+EXIT

5) AdditionalMachine

6) AdditionalConsole

7) Machines[0]=rx300-1RMS

8) Machines[1]=rx300-2RMS

9) (PreCheckScript=)

10) (PreOnlineScript=)

11) (PostOnlineScript=)

12) (PreOfflineScript=)

13) (OfflineDoneScript=)

14) (FaultScript=)

15) (AutoStartUp=yes)

16) (AutoSwitchOver=HostFailure|ResourceFailure|ShutDown)

17) (PreserveState=no)

18) (PersistentFault=0)

19) (ShutdownPriority=)

20) (OnlinePriority=)

21) (StandbyTransitions=)

22) (LicenseToKill=no)

23) (AutoBreak=yes)

24) (HaltFlag=no)

25) (PartialCluster=0)

26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 21

3. “6) STARTUP(T)”を選択します。

Set flags for StandbyTransitions: Currently set: NO (N)

1) HELP 5) NOT:CLEARFAULTREQUEST(C)

2) - 6) STARTUP(T)

3) SAVE+RETURN 7) SWITCHREQUEST(W)

4) NO(N)

Choose one of the flags: 6

4. “7) SWITCHREQUEST(W)”を選択します。

Set flags for StandbyTransitions: Currently set: StartUp (T)

1) HELP 5) NOT:CLEARFAULTREQUEST(C)

2) - 6) NOT:STARTUP(T)

3) SAVE+RETURN 7) SWITCHREQUEST(W)

4) NO(N)

Choose one of the flags: 7

5. 上部に「Currently set: StartUp,SwitchRequest (TW)」と表示されす

べてが選択されていることを確認します。

6. “3) SAVE+RETURN”を選択します。

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

134

Set flags for StandbyTransitions: Currently set:

StartUp,SwitchRequest (TW)

1) HELP 5) OT:CLEARFAULTREQUEST(C)

2) - 6) NOT:STARTUP(T)

3) SAVE+RETURN 7) NOT:SWITCHREQUEST(W)

4) NO(N)

Choose one of the flags: 3

7. “3) SAVE+EXIT”を選択します。

Machines+Basics (cmgr:consistent)

1) HELP

2) -

3) SAVE+EXIT

4) REMOVE+EXIT

5) AdditionalMachine

6) AdditionalConsole

7) Machines[0]=rx300-1RMS

8) Machines[1]=rx300-2RMS

9) (PreCheckScript=)

10) (PreOnlineScript=)

11) (PostOnlineScript=)

12) (PreOfflineScript=)

13) (OfflineDoneScript=)

14) (FaultScript=)

15) (AutoStartUp=yes)

16) (AutoSwitchOver=HostFailure|ResourceFailure|ShutDown)

17) (PreserveState=no)

18) (PersistentFault=0)

19) (ShutdownPriority=)

20) (OnlinePriority=)

21) (StandbyTransitions=ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest)

22) (LicenseToKill=no)

23) (AutoBreak=yes)

24) (HaltFlag=no)

25) (PartialCluster=0)

26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 3

8. “3) SAVE+EXIT”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(CRM_CMGR)

2) - 10) LocalFileSystems(Lfs_CMGR)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(Gls_CMGR)

Choose the setting to process: 6

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D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定

135

D.1.6 クラスタサービスを自動起動するための設定

RMS起動時に、クラスタサービスを自動起動するための設定をします。

以下に手順を示します。

1. “15) (AutoStartUp=no)”を選択します。

Machines+Basics (cmgr:consistent)

1) HELP

2) -

3) SAVE+EXIT

4) REMOVE+EXIT

5) AdditionalMachine

6) AdditionalConsole

7) Machines[0]=rx300-1RMS

8) Machines[1]=rx300-2RMS

9) (PreCheckScript=)

10) (PreOnlineScript=)

11) (PostOnlineScript=)

12) (PreOfflineScript=)

13) (OfflineDoneScript=)

14) (FaultScript=)

15) (AutoStartUp=no)

16) (AutoSwitchOver=HostFailure|ResourceFailure|ShutDown)

17) (PreserveState=no)

18) (PersistentFault=0)

19) (ShutdownPriority=)

20) (OnlinePriority=)

21) (StandbyTransitions=)

22) (LicenseToKill=no)

23) (AutoBreak=yes)

24) (HaltFlag=no)

25) (PartialCluster=0)

26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 15

2. “3) yes”を選択します。

1) HELP

2) RETURN

3) yes

4) no

Set the AutoStartUp mode: 3

3. “3) SAVE+EXIT”を選択します。

Machines+Basics (cmgr:consistent)

1) HELP

2) -

3) SAVE+EXIT

4) REMOVE+EXIT

5) AdditionalMachine

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

136

6) AdditionalConsole

7) Machines[0]=rx300-1RMS

8) Machines[1]=rx300-2RMS

9) (PreCheckScript=)

10) (PreOnlineScript=)

11) (PostOnlineScript=)

12) (PreOfflineScript=)

13) (OfflineDoneScript=)

14) (FaultScript=)

15) (AutoStartUp=yes)

16) (AutoSwitchOver=HostFailure|ResourceFailure|ShutDown)

17) (PreserveState=no)

18) (PersistentFault=0)

19) (ShutdownPriority=)

20) (OnlinePriority=)

21) (StandbyTransitions=)

22) (LicenseToKill=no)

23) (AutoBreak=yes)

24) (HaltFlag=no)

25) (PartialCluster=0)

26) (ScriptTimeout=)

Choose the setting to process: 3

D.1.7 すべての設定の保存

“付録D.1.2 リソース/クラスタアプリケーションの定義”から“付録D.1.6

クラスタサービスを自動起動するための設定”までに設定した内容すべてを保

存します。

以下に手順を示します。

1. “3) SAVE+EXIT”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(CRM_CMGR)

2) - 10) LocalFileSystems(Lfs_CMGR)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(Gls_CMGR)

Choose the setting to process: 3

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D.1 リソース/クラスタアプリケーションの設定

137

D.1.8 Configurationファイルの設定

以下の手順を行うことによりクラスタアプリケーションが有効になります。

Configurationの設定手順を以下に示します。

1. “7) Configuration-Generate”を選択します。

rx300-1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 7

2. “8) Configuration-Activate”を選択します。

rx300-1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 8

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

138

D.2 リソース/クラスタアプリケーションの削

クラスタアプリケーションに登録されているリソースの削除を行う場合は、

“付録D.2.1 リソースの削除”を実施してください。ただし、クラスタアプリ

ケーションに登録されているリソースの削除を行い、configuration fileを更

新する場合はクラスタアプリケーションに登録されているリソースが1つ以上

残っている必要があります。

クラスタアプリケーションの削除を行う場合は、“付録D.2.2 クラスタアプ

リケーションの削除”を実施してください。

D.2.1 リソースの削除

クラスタアプリケーションに登録されているリソースを削除する手順を以

下に示します。

1. RMSが停止していることを確認します。

2. RMS Wizardを起動するため、以下のコマンドを実行します。

/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvw –n configuration file 例)Configuration fileを“testconf”とした場合、以下のようにコ

マンドを実行します。

/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvw -n testconf

他製品と共存している場合、Configuration fileは各製品共通

のものを指定してください。異なる指定をするとすでに設定済の

他製品の設定情報が消去される場合があります。

3. [Main configuration menu]で“Application-Edit”を選択します。

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 4

4. [Application selection menu]で“付録D.1.2 リソース/クラスタア

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D.2 リソース/クラスタアプリケーションの削除

139

プリケーションの定義”の手順6.で作成したクラスタアプリケーション

名を選択します。

例)既に“CMGR”というクラスタアプリケーションが作成されている

環境から、“CMGR”というクラスタアプリケーションのリソースを削除

する場合、5を選択します。

Edit: Application selection menu (restricted):

1) HELP

2) QUIT

3) RETURN

4) OPTIONS

5) CMGR

Application Type: 5

5. [turnkey wizard]で削除したいリソースの番号を選択します。

リソース選択後に表示された画面で“REMOVE+EXIT”を選択します。

Settings of turnkey wizard "CRM"

1) HELP 9) CRM(CRM_CMGR)

2) READONLY 10) LocalFileSystems(Lfs_CMGR)

3) SAVE+EXIT 11) RemoteFileSystems(-)

4) - 12) IpAddresses(-)

5) ApplicationName=CMGR 13) RawDisks(-)

6) Machines+Basics(cmgr) 14) LVM-VolumeManagement(-)

7) CommandLines(-) 15) Gds:Global-Disk-Services(-)

8) Controllers(-) 16) Gls:Global-Link-Services(Gls_CMGR)

Choose the setting to process:

“REMOVE+EXIT”選択後の以下の確認メッセージに“yes”と入力しま

す。その後、“SAVE+EXIT”を選択します。

Please confirm this by typing yes: yes

6. [Main configuration menu] で“Configuration-Generate”を選択し

ます。

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 7

7. [Main configuration menu] で“Configuration-Activate”を選択し

ます。

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

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付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

140

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 8

8. [Main configuration menu] で“QUIT”を選択し、RMS Wizardを終了

します。

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 2

D.2.2 クラスタアプリケーションの削除

クラスタアプリケーションを削除する手順を以下に示します。

クラスタアプリケーション削除時に、削除するクラスタアプリケーシ

ョンに登録されているリソースはすべて削除されます。

1. RMSが停止していることを確認します。

2. RMS Wizardを起動するため、以下のコマンドを実行します。

/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvw –n configuration file 例)Configuration fileを“testconf”とした場合、以下のようにコ

マンドを実行します。

/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvw -n testconf

他製品と共存している場合、Configuration fileは各製品共通

のものを指定してください。異なる指定をするとすでに設定済の

他製品の設定情報が消去される場合があります。

3. [Main configuration menu]で“Application-Remove”を選択します。

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D.2 リソース/クラスタアプリケーションの削除

141

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 5

4. [Application selection menu]で“付録D.1.2 リソース/クラスタア

プリケーションの定義”の手順6.で作成したクラスタアプリケーション

名を選択します。

例)既に“CMGR”というクラスタアプリケーションが作成されている

環境から、“CMGR”というクラスタアプリケーションを削除する場合、5

を選択します。

Edit: Application selection menu (restricted):

1) HELP

2) QUIT

3) RETURN

4) OPTIONS

5) CMGR

Application Type: 5

選択後の以下の確認メッセージに“yes”と入力します。

Please confirm this by typing yes: yes

5. [Main configuration menu]で“Configuration-Generate”を選択し

ます。

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 7

6. [Main configuration menu]で“Configuration-Activate”を選択し

ます。

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

Page 152: Systemwalker Centric Manager V12.0L10 クラスタ環境運用管 …...Sun Cluster3.0(以降、Sun Clusterと略しています。) 本書をお読みになる前に、“Systemwalker

付録D クラスタアプリケーションの設定/削除(PRIMECLUSTER Linux版)

142

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 8

7. [Main configuration menu]で“QUIT”を選択し、RMS Wizardを終了

します。

Host1: Main configuration menu, current configuration: testconf

No RMS active in the cluster

1) HELP 10) Configuration-Remove

2) QUIT 11) Configuration-Freeze

3) Application-Create 12) Configuration-Thaw

4) Application-Edit 13) Configuration-Edit-Global-Settings

5) Application-Remove 14) Configuration-Consistency-Report

6) Application-Clone 15) Configuration-ScriptExecution

7) Configuration-Generate 16) RMS-CreateMachine

8) Configuration-Activate 17) RMS-RemoveMachine

9) Configuration-Copy

Choose an action: 2

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E.1 PRIMECLUSTER 4.1A30以前を使用する場合

143

付録E クラスタサービスの登録/関連付け

(PRIMECLUSTER Linux版)

PRIMECLUSTER Linux版のクラスタサービスの登録とクラスタサービスインス

タンスへの関連付けについて説明します。

各コマンドの詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

E.1 PRIMECLUSTER 4.1A30以前を使用する場合

PRIMECLUSTER 4.1A30以前を使用する場合の設定手順について、説明します。

E.1.1 クラスタサービスの登録

クラスタサービスを登録する手順を以下に示します。

1. クラスタシステムのいずれかのノードにシステム管理者権限でログイ

ンします。

手順1、手順2は、クラスタアプリケーションを構成する任意の

1ノードで行います。

2. クラスタサービスのリソースを登録します。

claddrscコマンドを以下の形式で実行し、クラスタサービスのリソー

スを登録します。登録に成功した場合、標準出力にクラスタサービスの

リソースIDが出力されます。

/etc/opt/FJSVcluster/sys/claddrsc -c ClusterService -k クラスタアプリケーション のApplicationName(※) -p 0 -t nocontroler -s -1 –d self -e service

(※) クラスタアプリケーションの"ApplicationName"は、作成時に設

定したクラスタアプリケーションの"ApplicationName" を小文字にし

た名前を指定します。

(“付録D.1.2 リソース/クラスタアプリケーションの定義”の手順6.

にて設定した名前を指定します。)

3. 手順1.でログインしていないノードに、システム管理者権限でログイン

します。

手順3から手順5は、クラスタアプリケーションを構成する全て

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付録E クラスタサービスの登録/関連付け(PRIMECLUSTER Linux版)

144

のノードで行います。

4. 自ノードのノード識別番号を確認します。

clgetnodeコマンドを以下の形式で実行し、自ノードのノード識別番

号を確認します。

clgetnodeの実行が成功した場合、標準出力に、自ノードのノード識

別番号を出力します。

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clgetnode –I 5. クラスタサービスインスタンスのリソースを登録します。

claddrscコマンドを以下の形式で実行し、クラスタサービスインスタ

ンスのリソースを登録します。登録に成功した場合、標準出力にクラス

タサービスインスタンスのリソースIDが出力されます。

/etc/opt/FJSVcluster/sys/claddrsc -c AndBinding -k クラスタアプリケーションのApplicationName(※1) -p クラスタサービスのリソースID(※2) -t nocontroler -s 自ノードのノード識別番号(※3) -d self -e

service

(※1) クラスタアプリケーションの"ApplicationName"は、作成時に

設定したクラスタアプリケーションの"ApplicationName" を小文字に

した名前を指定します。

(“付録D.1.2 リソース/クラスタアプリケーションの定義”の手順6.

にて設定した名前を指定します。)

(※2)“クラスタサービスのリソースID”には、手順2で登録したクラ

スタサービスのリソースIDを指定します。

(※3)“自ノードのノード識別番号”には、手順4で確認した自ノード

のノード識別番号を指定します。

6. クラスタサービスインスタンスの運用順番を設定します。

手順6は、クラスタアプリケーションを構成する任意の1ノード

で行います。

clsetinsorderコマンドを以下の形式で実行し、クラスタサービスイ

ンスタンスの運用順番を設定します。

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetinsorder -s クラスタサービスのリソー

スID(※1) -r クラスタサービスインスタンスのリソースID,クラスタサー

ビスインスタンスのリソースID (※2) –S

(※1)“クラスタサービスのリソースID”には、“5.1.3.1 PRIMECLUSTER

を使用する場合”、“付録E.1 クラスタサービスの登録”の手順2.で登

録したクラスタサービスのリソースIDを指定します。

(※2)“クラスタサービスインスタンスのリソースID”には、“付録

E.1 クラスタサービスの登録”の手順5.で登録した各ノードのクラス

タサービスインスタンスのリソースIDを、カンマ(,)区切りで指定し

ます。

クラスタサービスインスタンスのリソースIDは、クラスタアプリケー

ション作成時(“付録D.1.2 リソース/クラスタアプリケーションの定

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E.1 PRIMECLUSTER 4.1A30以前を使用する場合

145

義”の手順8~9)に設定したノードの順番で指定します。

E.1.2 クラスタサービスインスタンスへの関連付け

クラスタリソースをクラスタサービスインスタンスに関連付ける手順につ

いて説明します。

クラスタサービスインスタンスへの関連付けの手順を以下に示します。

1. クラスタシステムのいずれかのノードにシステム管理者権限でログイ

ンします。

2. IPアドレス引継ぎのリソースを確認します。

clgettreeコマンドを以下の形式で実行し、IPアドレス引継ぎを行う

全てのノード上のPublicLANリソースのリソースIDを確認します。

PublicLANのリソースのリソースクラスは、“Ethernet”です。

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree

例)以下にclgettreeコマンド実行結果の例を記します。

以下のclgettreeコマンド実行結果の場合、各ノードのPublicLANリソ

ースのリソースIDは以下のようになります。

ノード名 PublicLANリソースのリソースID

host1 18

host2 19

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree

Cluster 1 cluster

Domain 2 HOSTCL

Shared 7 SHD_HOSTCL

:

Node 3 host1 ON

:

Ethernet 18 eth0 UNKNOWN

:

Node 5 host2 ON

:

Ethernet 19 eth0 UNKNOWN

:

3. IPアドレス引継ぎのリソースを登録します。

clcreate-iprscコマンドを以下の形式で実行し、IPアドレス引継ぎの

リソースを登録します。

/etc/opt/FJSVcluster/sys/clcreate-iprsc -p PublicLANのリソースのリソースID, PublicLANのリソースのリソースID(※1) 引継ぎIPアドレス(※

2)

(※1)“PublicLANのリソースのリソースID”は、手順2.のclgettree

コマンドで確認した全てのノード上のPublicLANリソースのリソースID

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付録E クラスタサービスの登録/関連付け(PRIMECLUSTER Linux版)

146

を、カンマ(,)区切りで指定します。

(※2)クラスタアプリケーション設定時に指定した引継ぎIPアドレス

を指定します。(“付録D.1.2 リソース/クラスタアプリケーションの

定義”の“Ipaddressリソースの登録”の手順3.で指定した引継ぎIPア

ドレスを指定します。)

4. クラスタサービスインスタンスに関連付けるリソースのリソースIDを

確認します。

確認するリソースは以下の通りです。

- IPアドレス引継ぎのリソース

- クラスタアプリケーション作成時に設定したProcedureリソース

(CMGRPROC,CMGRPMON)

(“付録D.1.2 リソース/クラスタアプリケーションの定義”の

“Procedureリソース登録(CMGRPROC,CMGRPMON)”の手順3から手順6で

追加したProcedureリソース)

IPアドレス引継ぎのリソースのリソースクラスは、“IP_Address”で

す。クラスタアプリケーション作成時に設定したProcedureリソースの

リソースクラスは、“Application”です。

clgettreeコマンドを以下の形式で実行し、クラスタサービスインス

タンスに関連付けるリソースのリソースIDを確認します。

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree

例) 以下にclgettreeコマンドの実行結果の例を記します。

以下のclgettreeコマンド実行結果の場合、各ノードの確認するリソ

ースのリソースIDは以下のようになります。

ノード名 クラスタサービスインスタンスに

関連付けるリソース

確認するリソ

ースID

IPアドレス引継ぎのリソース 126

Procedureリソース(CMGRPROC) 114

host1

Procedureリソース(CMGRPMON) 115

IPアドレス引継ぎのリソース 127

Procedureリソース(CMGRPROC) 116

host2

Procedureリソース(CMGRPMON) 117

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree

Cluster 1 cluster

Domain 2 HOSTCL

Shared 7 SHD_HOSTCL

:

Node 3 host1 ON

: Ethernet 18 eth0 UNKNOWN

IP_Address 126 eth0:3

UNKNOWN

:

Application 114 CMGRPROC OFF-STOP

Application 115 CMGRPMON OFF-STOP

Node 5 host2 ON

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E.2 PRIMECLUSTER 4.1A40を使用する場合

147

:

Ethernet 19 eth0 UNKNOWN

IP_Address 127 eth0:3

UNKNOWN

:

Application 116 CMGRPROC OFF-STOP

Application 117 CMGRPMON OFF-STOP

5. リソースをクラスタサービスインスタンスに関連付けます。

clrepparentコマンドを以下の形式でクラスタアプリケーションを構

成するノード数回、実行し、IPアドレス引継ぎ、およびProcedureリソ

ースをクラスタサービスインスタンスに関連付けます。

/etc/opt/FJSVcluster/sys/clrepparent -s IPアドレス引継ぎのリソース

のリソースID, Procedureリソース(CMGRPROC)のリソースID, Procedure

リソース(CMGRPMON)のリソースID (※1) -t クラスタサービスインスタン

スのリソースID(※2)

(※1)手順4で確認した、以下のIDをカンマ(,)区切りで指定します。

- 各ノードのIPアドレス引継ぎのリソースのリソースID

- Procedureリソース(CMGRPROC)のリソースID

- Procedureリソース(CMGRPMON)のリソースIDを

(※2)“付録E.1 クラスタサービスの登録”の手順4で登録した各ノー

ドのクラスタサービスインスタンスのリソースIDを指定します。

E.2 PRIMECLUSTER 4.1A40を使用する場合

クラスタサービスの登録、およびクラスタサービスインスタンスへの関連付

けの手順を以下に示します。

以下の手順は、クラスタアプリケーションを構成する任意の1ノード

で行います。

1. RMSが停止していること確認します。

2. リソースをクラスタサービスインスタンスに関連付けます。

以下のコマンドを実行します。

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clrwzconfig

3. クラスタリソースツリーが作成されたことを確認します。

以下のコマンドを実行します。

/etc/opt/FJSVcluster/bin/clgettree –s

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付録E クラスタサービスの登録/関連付け(PRIMECLUSTER Linux版)

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