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-1 LIIII I』!― Virt ualTouch Tiss ue Q uantificat ionによる 肝線維化診断および肝腫瘍性疾患の診断の試み 飯島尋子 兵庫医科大学 超音波センター 持 田 シ ーメ ン スメ ディカ ル シス テ ム 株 式 会 社 マ ー ケ ティン グ 本 部 A ns w ers for life SIEM EN S

Lj...U定値が瞬時に 定は安定した数値が3~5回程度(平均 4回)得られたところで終了し、その平均値を求め記録している。測定可能な深度はこれまで6cmであったが、最新バージョンに

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-1

LIIII

I』!―

Virt ual Touch Tiss ue Quantificationによる

肝 線 維化 診 断および 肝 腫 瘍 性 疾 患 の診 断 の試 み

飯 島 尋 子 兵庫医科大学超音波センター持田シーメンスメディカルシステム株式会社  マーケティング本部

A ns w ers fo r life .

SIEM ENS

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慢性肝疾患における線維化の 程度は、肝細胞癌の 発癌率と

密接 に関 係し、また 、インターフェロン の適応などの判 断にも

重要である。しかし、画 像診断が進歩した現在も、い まだ線維化

診 断には 肝生検が必 須である。肝生 検には、合併 症や微小な

サンプルから診断を余儀なくされることからサンプリングエラー

の問題もある」ヒ

侵 襲的診断 法として種々の 血清マーカー

フィブロスキャンやエラストグラフィ、さらにMRI やCT を用いる方法

などが報 告さ れているが、確立された 方法 はないり)。Virtual Touch

Tissue Q uantification(VTTQ) は、音響 放射圧(Acoustic Radiation

Force lmp ulse

(s hear wa ve:

ARFI) によって生じた剪断ひずみが、剪 断弾性波

シアウェーブ) として伝搬する速度を測ることに

よって、組織の硬度を測定できる新しい手法である4・5)。VTTQ に

よる慢|生肝疾患の線維化診断の有用性と、肝腫瘍性病変の鑑別の

--ム月

可 回|生などについ て概 説する。

(本検討はすべて院内倫理委員会の承諾を得て実施している)

-立

約20 叩s の長さの収束超音波パルス(プッシュパルス)を測定

財立に照射すると、照射部の組織が限局的に後方に押され、10pm

程度の微少な変位を起こす。剪断ひずみである。プッシュパルスの

出力 が終わると、押された組織は元の位置に戻ろうと動くが、この

ときに生じる振動が剪断弾 性波(以後シアウェーブとする)として

周囲に伝搬する。例えると、水面に投じた石が波紋を残すように

周囲の組織に伝搬してゆくさまである。シアウェーブは、硬い組織

では速く伝わり、軟らかい組織では遅くなる。さてこの速度を測ろう

とするとき、シアウェーブは水平方向に進むためプローブで直接

-か万

ロできない。そこで、数十発の探索 パルス(通常のBモード表示

用 パルス)でROI の中を高 速スキャンし、剪断ひずみで揺れ動く

組織の変位を追 跡して、シアウェーブ 伝搬速度(Vs㈲/sD を測定

している。探索 パルスの音速(約1500m/s) に比して、シアウェーブ

の速度(約1~4m/s)

なっている。

がきわめて遅いため、こうした測定が可能と

使用機 器は、ACUSON S2000( Siemens Medical Solutions

USA,lnc,CA,USA) を 使用して測定する(図1) 。VTTQ の最大の利

点 は、超音波 Bモード画像を見ながら関心領 域を自由に選択

できることである。

基本操作は、通常の肋 間走 査と同 様で、右肋間よリプ ローブ

が完 全に密 着するよう注意しながら肝臓に直角にあてで超音

波 Bモード画像を確認し、太い 血管などを避 けて肝表より1~

2cm のところに0.7cm xlcmのROI を合わせ、安静呼気で呼吸停止

のうえ、操作パネルのボタンを押すと、

表示さ れる(図 2 測几

画面上に 測U定値が瞬時に

定は安定した数値が3~5 回程度(平均

4回) 得られたところで終了し、その平均値を求 め記録している。

測定可 能な深 度はこれまで6cmであったが、最新 バージョンに

おいては8.5cmの深度まで可能になった。

凹1 Virt ual Touch Tiss ue Q uantificationを 搭 載し た 、

AC USON S2000

図2Virt ual Touch Tissue Quantificationの 測定 の 例

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トトトじ

VTTQ(2008 年lO 月 か ら2009 年12 月) を 施 行 した 各 種 ウイ

ル ス 陰 性 、肝 機 能 正 常 、基 礎 疾 患 の な い 健 常 ボ ラン ティアlO

例( 男 性 5例 、女 性5 例 、平 均40.9 ±8.6 歳) と 、組 織 所 見と対 比

し 得 た 慢 性 肝 炎 お よび 肝 硬 変276 例(C 型154 例 、B型53 例 、

B+C 型10 例 、NBNC型59 例 、男 性157 例 、女 性119 例 、年 齢

54.9 ±13.2 歳) を 対 象とした( 表 1) 。線 維 化 ステ ー ジ は 新犬 山

分類 に 従っ た 。そ の 内 訳 は、FO 28 例 、F199 例、F2 52 例 、F3 54

例、F4 53 例であり、これらのシ アウェーブ 伝 搬 速 度(Vs)は 、それ

ぞ れFO:1.19 ±0.22m/s 、FI:1.24 ±0.21 m/s 、F2:

1.31 ±0.26m/s 、F3:1.54 ±0.47m/s 、F4:2.21 ±0.5 5 m/sで あっ

た 。この うちF2 とF3 、F3 とF4 に は そ れ ぞ れ 有 意 差 を 認 め た

(P<0.001)( 図3) 。

さら にVTTQ の 肝 硬 変 と非 肝 硬 変 に 対 する診 断 能 をRecei ver

Operating Char acteristiccurve (受 信 者 動 作 特 性 曲 線) を

用 い て 解 析したところ 、ROC 曲 線 下 面 積0,896 と 良好 な判 別 能

を 示 し た( 図 4) 。ROC曲 線 より 、肝 硬 変 を 診 断 す る た め の

Cutoff値 は 、Vs=1.64m/s が 最 も 理 想 的 で あ っ た 。そ の 際 の

感 度 は87 %、特 異 度 は88 %で あっ た 。

次 にシ アウェーブ 伝 搬 速 度(Vs)と、肝 炎 の活 動 性を 示 す A因 子

との 比 較を 示 す。新 犬 山 分 類 の 壊 死・ 炎 症所 見 の グ レ ード に

より、活 動 性 な し(AO)27 例 、軽 度 活 動 性(AI)113 例 、中 等 度

活 動 性(A2)125 例 、高 度活 動 性(A3)21 例 の4 段 階別 でVs値

を 検 討 し たところ、AO:1.20 ±0.16m/s 、AI:1.39 ±0.46m/s 、

A2:1.65 ±0.62m/s 、A3:2.00 ±0.81 m/s で あ り、炎 症 所 見 が

高 度 に な る ほどVs値 も 上 昇 してい た( 図5) 。炎 症 所 見 とVs値

と の 関 連 に つ い て は 、エ ビ デン ス が な い た め 原 因 は 不 明 で

あ る が 、炎 症 によ る細 胞 内圧 の 上 昇 など によリ速度 が 速くなる

可 能 性 が 示 唆さ れている が 、推 測 の 域を 出 な い。

表1 対象患者

Vs値

(m/ sec)4

3.5

3

・       

◆・ 

◆◆

・   

圭・  

φ

5   

2   

5   

2       

症 例 数

VS値( 平 均)

FO-(28)

1.19

FI-(99)

|.24

Pく0.001 P く0.001¬ ¬

F2-

(52)

|.31

・   

φ  

φ 

F3-(54)

|.54

図3 線維化ステージ別シアウェーブ伝搬速度

Vs 値

( m/ sec)

症例 数

VS値

4

3.5

3

2.5

2

1.5

0.5

こ ・

・ 

jl奄

AO-(27)

1.20

AI-(113)

1.39

L。;

1

,

A2-(125)

1.65

図5 炎症グレード別シアウェーブ伝搬速度

F4

(53)

221

● ●

.亀

A3-(21)

2.00

4ぷ4

VS値-2.0

1.9

1.8

1.7

1.6

1.5

1.4

※1.64

感度-0.58

0.62

0.66

0.79

0.87

0.91

0.92

0.87

図4 ROC 解析

- ・   . - ・ ●

特異 度-0.95

0.94

0.91

0.88

0.82

0.79

0.66

0,85

1。(x)

a 卯

01x 〕

0.?9

0,60

0,印

0.40

0.30

0.20

010

0cx 〕

曲 線下 面積(AUROC)0.896

ii、.・ニ:.、ゐ丿、・.・.二、4 - . :

丿い '.:--‥‥‥‥:ノ・-:し…………/E.ズ;-'ノ'j'-j……………二、"‾;………ト:.ニ………言……゛/II・J 's………にミッ……………

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1

1

1

1

1

1

1

- , . 丿 に に

シアウェーブ伝搬速度(Vs)と肝炎の指標となる生化学データ

を検 討したところ、相 関係 数とP値 は そ れぞ れ、ASTで

r=0.304(P <0.001)、ALTでr=0.125(P <0.035)、血小板でr=

-0.367(P <0.001) 、総 ビリルビンでr=0.409(P <0.001)、

アルブミンでr=-0.364(P <0.001)、プロトロンビン時間で

r=-0.544(P <0.001)であった。これらの結果から、肝予備能

を示すプロトロンビン時 間や総ビリルビン、アルブミンと

良い相関を認めたが、炎症の指標であるALTとの関連はわ

ずかであった。すなわち線維化と肝予備能はある程度相関し、

肝炎が強いとVs値は若干高い値を示す可能性があると考えら

れた。年齢との相関はなかった。

VS値と組織学的診断との乖離例の検討

当 然 、す べての 肝線 維化 診 断がVTTQ に 置き換 わることは不 可

能であ る。そ れ は 、組 織 診 断 のF-stage とVs値 の乖 離し た症 例 が

存在 することでも 明らかである。どの 程 度乖 離が 存 在する かを 検

討 する ため、線 維化 ステージ別 の 想定 値を各 ステージ のVs 値 の

4分 位点 から求 め ることにした 。そ の 結果 、そ れぞ れVs値 でFI を

1.4m/s 未満、F2を1.1 ~1.5m/s 、F3を1.3 ~1.9m/s 、F4を1.7m/s 以

上と 定 め た。これより、今 回の 症例 を 各 ステ ージ 別 に″想 定 値″、

″想定 値±0.5 未満'、″想定 値±0,5m/s 以 上″で分類し、どの 程 度乖 離

例 が存 在 するか 検討した。

結 果 は 、想 定 値 内 が174 例( 約61 %)、想 定 値±0.5m/s 未 満 が

102 例( 約36 %)、想定 値 ±0.5以 上:10 例( 約4 %)であっ た 。この

想 定 値 からVs値 で ±0.5m/s 以 上と 乖 離 の み られ た10 例 は 、FI

が3 例、F3が6 例 、F4が1 例 で あっ た。F4の1 例 は Vs=1.14 伺s ec

と低 値を 示してい た 。この 症 例 に は 高 度 脂肪 肝を認 め た 。脂肪

肝とVs値 が 、ど の ように 関 係 するか 現 時 点 で は わ から ない が 、

脂肪 肝 がVs値 に 影 響 する 可 能 性 が 示 唆さ れた 。

―方 組織所 見でFI にも 関わらずVs値が 高値となった3 症例 は、

血小 板8.5 万/ m㎡ であリ各 種画 像 検 査上 も 肝 硬変として 矛 盾し

ない 症例 であっ た。これら は、微小 な 針生 検で は線 維部 分 かサン

プル さ れな かったことに よる サンプ リン グエラ ーと考え た。そ の

他 は 、胆汁うっ 滞、自己免 疫 性肝炎 が 基 礎疾患 にあっ た。

さらに、F3でVs値が高 値であった症 例では 、同じくサンプリング

エラ ーが2 例、ALT213U/| の 肝機 能 高値 例 が2 例、原 因不 明 が2 例

あった。い ず れにしても、これら の結果 からサンプリン グエラーを

除くと、炎 症 が 強い 場 合と自 己免 疫 性 肝炎 などで 測 定 値 が乖 離

する可 能性があり、VTTQ のVs値 による線維化 評価に は注 意が必 要

と 考えら れた 。自己 免 疫性 肝 炎 や 原 発性 胆 汁 性 肝 硬変 は、生 検

診 断 が必須 であるとも言える。

~ - J . =

VTTQ を施行した肝腫瘍性病変42 例(肝細胞癌20 例、肝血管

腫12 例、転移性肝腫瘍10 例)を対象とした。腫瘍は、各種画像診

断ならびに 組織学的結果 に基づき診断した。測定 は腫瘍内 に

ROIを設定し、シアウェーブ伝搬速度を 3~ 5回測定、平均 値を

求 めて測定結果とした。

肝腫瘍性病変の腫瘍部と非腫瘍部のVs値を比較すると、肝細 胞

癌でそれぞれ1.49 ±0.43m/s 、2.01±0.87m/s 、肝血管 腫では

1.50 ±0.60m /s、1.14 ±0.27m /s、転 移 性 肝 腫 瘍 で は

2.85±1.05m/s 、1.13±0.1 3 m/sであり、Vs値は肝細胞癌と肝血管

腫は周囲肝より低く(軟らかく)、転移性肝腫瘍では高い(硬い)

傾向を認めた( 図6 ~11) 。転移性肝腫瘍では、Vs値は肝細胞癌

ならびに肝血管腫に対して有意差を認めた(図12) 。

肝細胞癌のVs値を腫瘍径3cm 未満と3cm 以上のもので比較す

ると、腫瘍径3cm 未満では1.43 ±0.34m/s 、腫瘍径3cm 以上のも

のは1.55 ±0.51であった(図13) 。また、Bモード所 見の差 異に

よる 検 討 を 行っ た 。 Mozaic patt ernを 呈 する 腫 瘍 で は

1,54 ±0.51 m/s、Hypo echo を呈する腫瘍は1.39 ±0.49m/s 、

Hyper echoを呈する腫瘍は1.50 ±0.1 3 m/sであった(図14) 。さ

らに 肝細胞 癌 のVs値を 分化 度別 に比 較すると、低 分化 型 が

1.23m/s 、中分化型が1,59 ±0.47m/s 、高分化型が1.64 ±0.15m/s

であった(図15) 。症例数は少ないが、肝細胞癌ではVs値は 腫瘍

径、Bモード所見、分化 度による有意差は認めなかった。

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i

l

t4

-‐・

丿11-11

腫瘍部(m/S)

非腫瘍部(m/S)

1.72 1.64 1.84 1.67

2.55 2.12 2.50 2.13

平均

67 1.72

.13 2.33

肝細胞癌(高分化型)の例 70 歳男性、C型肝硬変、S5領域、13mm 径

腫瘍部(m/S) 1.5 1.

非腫瘍部(m/S) 1.5

一 一

1.

平均

1.5 1.3 1.6 1.48

1.6 1.6 1.7 1.8 1.64

肝細胞癌(中分化型)の例 74 歳男性、C型肝硬変、S8領域、38mm 径

一 一

咽ぐ皿腫

四 〃

非腫瘍部( m/S)

1.4

1.7

0.9

‾‾゛‾‾「‾’‾‾’

1 .4  1 

1 .2

一 一

平均

一一一 一

1.23

7 1.68ド_|_.咀_L_j: で

肝細胞癌(低分化型)の例 75 歳男性、慢性肝炎:NBNC 、S4領域、50mm 径

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- ・

11

平均

腫瘍部(m/S) 0.88 0,98 0.91 0.88 0.91

非腫瘍部(m/S) 1.12 1.17 1,12 1.11 1.13

図9 肝血管腫の例(1)43 歳女性、S2領域、20mm 径

平均

腫瘍部(m/S) 2.19 2.45 2.38 2.30 2.33

非腫瘍部(m/S) 1.16 1.09 1,28 1.18

肝血管腫の例(2)36 歳女性、S5/6領域、50mm 径

腫瘍部( m/S)

非腫瘍部( m/S)

2.50

1.37

3.85

1,34

2.88

1.40

3.78

平均

3.25

1.37

転移性肝癌の例(胃癌転移)74 歳男性、S6領域、26mm 径

一 一

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4

1

1

1

1

. り

(㎡5)5

(m/s)5

◆     ◆

◆     ●

も     ◆

;          ●1   1

寸     y◆     ◆     ◆

肝細 胞癌  肝血 管腫  転 移性肝 癌

1.49 ±0.43 1.50 ±0.60 2.85 ±1.05

N=20 N= 1 2 N= 1 0

1    *    1

Mosaic

l.54 ±0.51

N=10

Hypo  Hyper

1.39 ±0.49 1.50 ±0.13

N=5   N=5

一 一 ・ 一 一 一

腫瘍部

1.49 ±0.43

1.50 ±0.60

2.85 ±1.05

腫瘍部

1.54 ±0.51

非腫瘍吝|

- 一 一 ヽ

2.01 ±0.8!

″p

1.1410.27

ヽ -

-

1。13 ±0.13

Vs 値(m/s)

非 腫 瘍 部

一一一一一一

1.85 ±0.72

1.39 ±0.49 2.05 ±1.02

1.50 ±0.1 3 2 .29 ±1.0

Vs 値( m/ ,

- - ・ - ヽ -

(m/s)5

i      ●1    1

3cm以下

1.43 ±0.34

N=10

3cm以 上

1.55±0.51

N=10

腫瘍部  非腫瘍部

3cm以下  1.43 ±0.34 2.23 ±1.04

3cm 以 上

-

ら ー - - ●

.55 ±0.51 1.69 ±0.52

Vs 値(m/s)

図13 肝細胞癌のサイズ別にみたシアウェーブ伝搬速度

(m/s)5

.   1   ゙

低分化型

1.23

N =1

中 分化型  高分化型

1.59 ±0.47 1.64 ±0.15

N=8 N=3

低分化型

中分化型

腫瘍部  非腫瘍部

1,

2 3

高分化型  1

59 ±0

1。68

47 1.58 ±0.49

.64 ±0.15 2.37 ±0.76

- 一 一 - -

Vs 値(m/s)

図15 肝細胞癌の分化度別にみたシアウェーブ伝搬速度

1.Bedossa P, Dar96re D , Paradis V.Sampling

variability of li verfibr osis in chronic hepatitis

C. Hepatol09y, 2003 ;38:1449-57

2.Cast6ra L, Vergni01 」,Fo ucher 」,et al. Pr os pective

comparis on of transient elast09raphy, Fibr otest,APRI,and

liver biopsy for t he ass ess m ent of fibr osis in chr o nic hepatitis

C. Gastr oenter0109y.2005 ;128:343-50

3.Sch w enz er NF, Springer F, Schr aml C, et al. Non-in vasi ve

ass ess m ent and q uantification of li ver steat osis by ultr as ound ,

com puted t om 09raphy and magnetic r es onance.

JHepatol.2009;51:433-45

4.Nightingale K, M cAleavey S, Trahey G. Shear- w ave

gener ation using acoustic radiat ion force: in vivo and e χvivo results.

Ultr as ound Med Biol.2003;29:1715-23.

5. 飯 島 尋 子, 田 中 弘 教, 西 口 修 平, ほ か. Acoustic Radiat ion Force lm puls e

に よ る 非 侵 襲 的 肝 線 維 化 診 断 法 の 有 用 性.

肝 臓2010;51:54-55.

肝細胞癌

肝血管腫

転移性肝癌

図12 肝腫瘍性疾患のシアウェーブ伝搬速度

M osaic

Hyp O

Hyper

図14 肝細胞癌のBモード所見別にみたシアウェーブ伝搬速度

VTTQは 、組織の硬さという、これまでにない 情報を定量的

に得ることができ、慢性肝 疾患や腫 瘍の性状診 断に 有用な 情

報を与える。しかも超 音波B モード画像を 見ながら施行でき、

また、音響放射圧で組織を押すため機械的な誤差が生じにくい。

さらに、簡便かつ術者の技量への依存性が少なく、Bモード検査

の度に繰り返し施行できる。慢性肝疾患やインターフェロン治療

効果判定など線維化の進展を知るうえでも有用な検査となリ 得る。

今後さらに広く使用されることが期待される。

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汎 用超 音波画 像診断 装置 ア キ ュ ソ ン S2000

製造販売業者

シーメンスヘルスケア株式会社

〒141-8644

東京都品川区大崎1 一片1

ゲートシティ大崎ウエストタワー

. /

医療機 器認証 番号 第220AIBZX00055000 号

2010.10.10518 1 B10