30
資料2-2 平成 28 年 4 月 6 日 風力部会資料 下北風力発電事業 環境影響評価準備書 補足説明資料 平成28年4月 株式会社グリーンパワーインベストメント

環境影響評価準備書 補足説明資料Ÿ、現況測定値との合成値は、EN1で昼間が63dB、夜間が61dB、EN2で昼間が 63dB、 夜間が61dB、EN3で昼間が66dB、夜間が64dB、EN4で昼間が66dB、夜間が62dBとなり、

Embed Size (px)

Citation preview

資料2-2

平成 28 年 4 月 6日 風力部会資料

下 北 風 力 発 電 事 業

環 境 影 響 評 価 準 備 書

補 足 説 明 資 料

平成28年4月

株式会社グリーンパワーインベストメント

目 次

1. 工事用資材等の運搬に伴う大気質の予測について ·············· 3

2. 風力発電機の稼働に伴う低周波音の予測について ·············· 5

3. クマタカの好適採餌環境分布の検討について ·················· 16

4. 鳥類の移動経路の遮断に係る予測について ···················· 17

<説明済み資料>

1. 大気質(沿道)の調査地点について ·························· 19

3

1. 工事用資材等の運搬に伴う大気質の予測について

予測設定台数を 1 年間の最大台数の平均値を用いているが、安全側の視点では、

月台数が最大の時期を対象とするべきではないか。

ご指摘を踏まえて、月台数が最大となる時期の車両台数が 1 年間続くと想定した予測

を実施しました。以下に将来交通量及び予測結果を示します。

予測地点における関係車両の寄与濃度は 0.00003~0.00006ppm であり、これにバック

グラウンド濃度を加えた将来環境濃度(年平均値)は 0.0030~0.0060ppm となり、関係車

両の寄与率は 0.7~1.4%程度となります。また、将来環境濃度の年平均値を日平均値

の年間 98%値に換算した結果は 0.013~0.017ppm であり、環境基準を下回ります。な

お、勾配を考慮した場合も関係車両の寄与率が最大 3.8%程度であり、日平均値の年間

98%値は 0.013~0.017ppm となり、環境基準を下回ります。

表 1-1 予測地点における将来交通量

予測

地点 地区名 対象路線

一般車両(台) 関係車両(台) 関係車両

の増加割合

(%) 大型車 小型車 合計 大型車(往復)

TA1 むつ市

近川地区 国道 279 号 1,268 8,700 9,968 302 3.0

TA2 横浜町

吹越地区 国道 279 号 1,217 5,430 6,647 302 4.5

TA3 東通村

砂子又地区 国道 338 号 250 3,005 3,255 100 3.1

TA4 六ヶ所村

泊地区 国道 338 号 232 1,937 2,169 100 4.6

注 1)交通量は、平日の 24 時間交通量を示す。

注 2)一般車両台数は、現地調査による交通量である。

注 3)関係車両台数は、工事用資材等の搬出入に用いる関係車両の運行に伴う窒素酸化物の排出量が最大

となる月台数から日平均台数を算出した。また、車両の搬出入先が未定のため、国道 338 号は最大

日台数 100 台/日(往復)とするとともに、国道 279 号は想定される全ての台数が走行すると想定し

た。

4

表 1-2 工事用資材等の搬出入による二酸化窒素濃度の予測結果

予測

地点

予測

方向

官 民

境 界

か ら

の 距

予測

高さ

年平均値 日平均値の年間 98%値

寄与濃度

(ppm) BG 濃度

(ppm)

予測

環境濃度

(ppm)

関係車両

の寄与率

(%)

将 来 環

境濃度

(ppm)

環境基準

関係車両

a b c=a+b a/c

TA1 西側 0m 1.5m 0.00004 0.005 0.00504 0.8 0.015 1 日平均値の

年間 98%値

が 環 境 基 準

(0.04 ~

0.06ppm まで

のゾーン内又

はそれ以下)

を超えないこ

と。

東側 0m 1.5m 0.00006 0.005 0.00506 1.1 0.016

TA2 西側 0m 1.5m 0.00004 0.006 0.00604 0.7 0.017

東側 0m 1.5m 0.00005 0.006 0.00605 0.9 0.017

TA3 北側 0m 1.5m 0.00004 0.003 0.00304 1.4 0.013

南側 0m 1.5m 0.00003 0.003 0.00303 1.0 0.013

TA4 西側 0m 1.5m 0.00003 0.003 0.00303 0.9 0.013

東側 0m 1.5m 0.00003 0.003 0.00303 0.9 0.013

表 1-3 工事用資材等の搬出入による二酸化窒素濃度の予測結果(勾配考慮)

予測

地点

予測

方向

官 民

境 界

か ら

の 距

予測

高さ

年平均値 日平均値の年間 98%値

寄与濃度

(ppm) BG 濃度

(ppm)

予測

環境濃度

(ppm)

関係車両

の寄与率

(%)

将 来 環

境濃度

(ppm)

環境基準

関係車両

a b c=a+b a/c

TA1 西側 0m 1.5m 0.00011 0.005 0.00511 2.1 0.016 1 日平均値の

年間 98%値

が 環 境 基 準

(0.04 ~

0.06ppm まで

のゾーン内又

はそれ以下)

を超えないこ

と。

東側 0m 1.5m 0.00016 0.005 0.00516 3.2 0.016

TA2 西側 0m 1.5m 0.00011 0.006 0.00611 1.8 0.017

東側 0m 1.5m 0.00015 0.006 0.00615 2.5 0.017

TA3 北側 0m 1.5m 0.00012 0.003 0.00312 3.8 0.013

南側 0m 1.5m 0.00008 0.003 0.00308 2.7 0.013

TA4 西側 0m 1.5m 0.00008 0.003 0.00308 2.7 0.013

東側 0m 1.5m 0.00008 0.003 0.00308 2.5 0.013

5

2. 風力発電機の稼働に伴う低周波音の予測について

低周波音について、80Hz までを対象にしているが、苦情の発生などは 200Hz あ

たりで発生しており、この周波数帯までの予測をお願いしている。可能であれ

ば、評価書で反映してほしい。

ご指摘を踏まえて、低周波音について、200Hz までを対象に予測を行いました。なお、

準備書 p381 図 10.1.1-19 では、地形による回折を考慮した予測結果を示していました

が、低周波音については一般的に地形による回折効果が小さいと言われています。した

がって、今回の予測においては、安全側の観点から、地形による回折効果を考慮しない

予測としました。

また、評価は「低周波音問題対応の手引き」(平成 16 年、環境省)に示される「物

的苦情に関する参照値」及び「心身に係る苦情に関する参照値」との比較により行って

いました。本参照値については、「低周波音問題対応の手引書における参照値の取扱の

再周知について」(事務連絡、平成 26 年 12 月 26 日、環境省水・大気環境局 大気生

活環境室)において、「苦情申立が騒音及び超低周波音によるものであるかどうかの判

断の目安であって、対策や環境保全のための目標値ではなく、環境基準のように用いる

ことは不適切である」との通達が示されております。したがって、評価を「昭和 55 年

度報告書 1 低周波音に対する感覚と評価に関する基礎研究」に基づく「圧迫感・振動

感を感じる音圧レベルとの比較」により行うこととし、以下のとおり修正しました。

なお、予測に用いた風力発電機の超低周波音等の諸元は、表 2-1 に示すとおりです。

また、これらの結果については、評価書において反映します。

表 2-1 風力発電機の超低周波音等の諸元

区分 項目 周波数特性

低周波音

超低周波音

中心周波数(Hz) 1 1.25 1.6 2 2.5 3.15 4

音圧レベル(dB) 119.1 115.0 113.0 117.4 113.2 117.6 116.4

中心周波数(Hz) 5 6.3 8 10 12.5 16 20

音圧レベル(dB) 115.0 114.1 113.7 111.1 111.2 109.9 112.3

中心周波数(Hz) 25 31.5 40 50 63 80 100

音圧レベル(dB) 112.0 107.8 108.4 108.4 106.2 104.4 102.6

中心周波数(Hz) 125 160 200

音圧レベル(dB) 106.0 103.4 100.8

注 1.音圧レベルは Z 特性(平坦)である。

6

施設の稼働に伴う超低周波音の予測結果(G 特性)は表 2-2 及び図 2-1 に示すとおり

である。また、周波数帯別の予測結果(Z 特性:平坦)は表 2-3 及び図 2-2 に示すとお

りである。

風車の稼働による超低周波音(風力発電機寄与分、G 特性)は、EN1(むつ市)で 60dB、

EN2(横浜町)で 60dB、EN3(東通村)で 61dB、EN4(六ヶ所村)で 60dB であった。ま

た、現況測定値との合成値は、EN1 で昼間が 63dB、夜間が 61dB、EN2 で昼間が 63dB、

夜間が 61dB、EN3 で昼間が 66dB、夜間が 64dB、EN4 で昼間が 66dB、夜間が 62dB となり、

ISO7196 に規定された G 特性超低周波音レベルである 100dB を下回る。また、現況測定

値からの増加分は昼間が 1.1dB~2.8dB、夜間が 2.8dB~5.9dB 程度であった。

風車の稼働による超低周波音(風力発電機寄与分、平坦特性)は、EN1 で 33dB~54dB、

EN2 で 33dB~54dB、EN3 で 34dB~55dB、EN4 で 33dB~54dB であった。現況測定値との

合成値は、現況と比較して、昼間は 0.0dB~2.4dB 程度、夜間は 0.2dB~10.6dB 程度の

増加が見られる。

圧迫感・振動感を感じる音圧レベルとの比較結果では風力発電機寄与分について比較

すると、各周波数帯とも「わからない」又は「気にならない」を下回っており、風力発

電機の稼働による影響は小さいものと予測する。

表 2-2 施設の稼働による超低周波音の予測結果(G 特性)

単位:dB

予測 地点

時間の 区分

現況 実測値 (LG5)a

予測結果(LG5) 増加分 c=b-a

基準値 風力発電機寄与分

合成値b

EN1 昼間 60

60 63 2.8

ISO7196 に規定された G 特性超低周波音レベル

100

夜間 56 61 5.2

EN2 昼間 61

60 63 2.4

夜間 55 61 5.9

EN3 昼間 65

61 66 1.3

夜間 61 64 2.8

EN4 昼間 65

60 66 1.1

夜間 57 62 4.6

注)時間の区分は、騒音に係る環境基準の時間区分(昼間:6~22 時、夜間:22 時~6 時)を用いた。

7

図 2-1

風力発電機から発生する低

周波音(G 特性)の状況

(空気減衰年間平均)

住居等

予測地点

EN3

EN4

EN1

EN2

8

表 2-3(1) 周波数帯別の予測結果(Z 特性:平坦、EN1(むつ市中野沢地区))

単位:dB

区 分

中心

周波数

(Hz)

EN1(むつ市中野沢地区)

昼間 夜間

現況

実測値

予測結果

現況

実測値

予測結果

風 力 発

電 機 寄

与分

合成値 増加分

風 力 発

電 機 寄

与分

合成値 増加分

低周波音

超低周波音

1 71 54 71 0.1 56 54 58 2.1

1.25 70 50 70 0.0 54 50 55 1.4

1.6 68 48 68 0.0 52 48 53 1.4

2 66 52 66 0.2 50 52 54 4.3

2.5 64 48 64 0.1 47 48 51 3.6

3.15 62 53 62 0.5 46 53 53 7.4

4 59 51 60 0.7 44 51 52 8.1

5 56 50 57 1.0 44 50 51 6.9

6.3 53 49 54 1.5 47 49 51 4.1

8 50 49 52 2.4 46 49 51 4.5

10 50 46 51 1.5 40 46 47 7.0

12.5 53 46 54 0.8 40 46 47 7.1

16 47 45 49 2.1 39 45 46 6.8

20 49 47 51 2.2 41 47 48 7.1

25 51 47 52 1.4 40 47 48 7.7

31.5 49 43 50 0.9 40 43 45 4.6

40 51 43 52 0.7 39 43 45 5.7

50 50 43 51 0.8 39 43 45 5.7

63 50 41 51 0.5 39 41 43 4.2

80 49 36 49 0.2 37 36 40 2.7

100 - 35 - - - 35 - -

125 - 41 - - - 41 - -

160 - 35 - - - 35 - -

200 - 33 - - - 33 - -

注 1)昼夜の時間区分は「騒音に係る環境基準について」の時間区分を用いた。

注 2)合成値は、予測値と現況実測値を合成した値である。

注 3)100Hz~200Hz は現地測定を行っていないため、「-」とした。

9

出典:「昭和 55 年度報告書 1 低周波音に対する感覚と評価に関する基礎研究」

図 2-2(1) 圧迫感・振動感を感じる音圧レベルの比較結果

(Z 特性:平坦、EN1(むつ市中野沢地区))

10

表 2-3(2) 周波数帯別の予測結果(Z 特性:平坦、EN2(横浜町鶏沢地区))

単位:dB

区 分

中心

周波数

(Hz)

EN2(横浜町鶏沢地区)

昼間 夜間

現況

実測値

予測結果

現況

実測値

予測結果

風 力 発

電 機 寄

与分

合成値 増加分

風 力 発

電 機 寄

与分

合成値 増加分

低周波音

超低周波音

1 71 54 71 0.1 65 54 65 0.3

1.25 70 50 70 0.0 63 50 63 0.2

1.6 68 48 68 0.0 61 48 61 0.2

2 66 52 66 0.2 59 52 60 0.8

2.5 63 48 63 0.1 57 48 58 0.5

3.15 63 53 63 0.4 57 53 58 1.3

4 63 51 63 0.3 58 51 59 0.8

5 61 50 61 0.3 56 50 57 1.0

6.3 58 49 59 0.5 53 49 54 1.5

8 55 49 56 0.9 48 49 51 3.3

10 53 46 54 0.8 43 46 48 4.8

12.5 55 46 56 0.5 43 46 48 4.8

16 51 45 52 0.9 45 45 48 2.9

20 52 47 53 1.2 46 47 50 3.7

25 52 47 53 1.2 44 47 49 4.7

31.5 51 43 52 0.6 44 43 46 2.4

40 54 43 54 0.4 43 43 46 3.2

50 53 43 53 0.4 43 43 46 3.2

63 53 41 53 0.3 42 41 45 2.6

80 53 36 53 0.1 40 36 42 1.6

100 - 35 - - - 35 - -

125 - 41 - - - 41 - -

160 - 35 - - - 35 - -

200 - 33 - - - 33 - -

注 1)昼夜の時間区分は「騒音に係る環境基準について」の時間区分を用いた。

注 2)合成値は、予測値と現況実測値を合成した値である。

注 3)100Hz~200Hz は現地測定を行っていないため、「-」とした。

11

出典:「昭和 55 年度報告書 1 低周波音に対する感覚と評価に関する基礎研究」

図 2-2(2) 圧迫感・振動感を感じる音圧レベルの比較結果

(Z 特性:平坦、EN2(横浜町鶏沢地区))

12

表 2-3(3) 周波数帯別の予測結果(Z 特性:平坦、EN3(東通村老部・白糠地区))

単位:dB

区 分

中心

周波数

(Hz)

EN3(東通村老部・白糠地区)

昼間 夜間

現況

実測値

予測結果

現況

実測値

予測結果

風 力 発

電 機 寄

与分

合成値 増加分

風 力 発

電 機 寄

与分

合成値 増加分

低周波音

超低周波音

1 75 55 75 0.0 51 55 56 5.4

1.25 74 51 74 0.0 50 51 53 3.4

1.6 73 49 73 0.0 49 49 52 2.9

2 71 53 71 0.1 48 53 54 6.3

2.5 69 49 69 0.0 45 49 50 5.4

3.15 67 53 67 0.2 44 53 54 9.8

4 64 52 64 0.3 42 52 53 10.6

5 61 51 61 0.4 41 51 51 10.2

6.3 59 50 60 0.5 42 50 51 8.5

8 56 49 57 0.9 43 49 50 7.4

10 53 47 54 0.9 49 47 51 2.1

12.5 52 47 53 1.2 45 47 49 4.1

16 52 46 53 0.9 45 46 48 3.4

20 51 48 53 1.8 47 48 51 3.6

25 52 48 53 1.4 44 48 49 5.3

31.5 53 44 53 0.5 45 44 47 2.4

40 54 44 54 0.4 47 44 49 1.8

50 54 44 54 0.4 45 44 48 2.6

63 54 42 54 0.3 45 42 47 1.8

80 56 37 56 0.1 45 37 46 0.7

100 - 35 - - - 35 - -

125 - 42 - - - 42 - -

160 - 36 - - - 36 - -

200 - 34 - - - 34 - -

注 1)昼夜の時間区分は「騒音に係る環境基準について」の時間区分を用いた。

注 2)合成値は、予測値と現況実測値を合成した値である。

注 3)100Hz~200Hz は現地測定を行っていないため、「-」とした。

13

出典:「昭和 55 年度報告書 1 低周波音に対する感覚と評価に関する基礎研究」

図 2-2(3) 圧迫感・振動感を感じる音圧レベルの比較結果

(Z 特性:平坦、EN3(東通村老部・白糠地区))

14

表 2-3(4) 周波数帯別の予測結果(Z 特性:平坦、EN4(六ヶ所村泊地区))

単位:dB

区 分

中心

周波数

(Hz)

EN3(東通村老部・白糠地区)

昼間 夜間

現況

実測値

予測結果

現況

実測値

予測結果

風 力 発

電 機 寄

与分

合成値 増加分

風 力 発

電 機 寄

与分

合成値 増加分

低周波音

超低周波音

1 74 54 74 0.0 57 54 59 1.8

1.25 72 50 72 0.0 57 50 58 0.8

1.6 71 48 71 0.0 55 48 56 0.8

2 68 52 68 0.1 54 52 56 2.3

2.5 66 48 66 0.1 53 48 54 1.2

3.15 64 53 64 0.3 52 53 55 3.3

4 62 51 62 0.4 51 51 54 3.2

5 60 50 60 0.4 49 50 53 3.5

6.3 58 49 59 0.5 48 49 52 3.6

8 55 49 56 0.9 47 49 51 3.9

10 53 46 54 0.8 47 46 50 2.6

12.5 51 46 52 1.2 43 46 48 4.9

16 49 45 50 1.4 43 45 47 4.1

20 49 47 51 2.2 44 47 49 5.0

25 51 47 52 1.5 41 47 48 7.0

31.5 49 43 50 0.9 42 43 45 3.4

40 52 43 53 0.6 44 43 47 2.7

50 52 43 53 0.6 44 43 47 2.7

63 49 41 50 0.7 43 41 45 2.2

80 48 36 48 0.3 40 36 42 1.6

100 - 35 - - - 35 - -

125 - 41 - - - 41 - -

160 - 35 - - - 35 - -

200 - 33 - - - 33 - -

注 1)昼夜の時間区分は「騒音に係る環境基準について」の時間区分を用いた。

注 2)合成値は、予測値と現況実測値を合成した値である。

注 3)100Hz~200Hz は現地測定を行っていないため、「-」とした。

15

出典:「昭和 55 年度報告書 1 低周波音に対する感覚と評価に関する基礎研究」

図 2-2(4) 圧迫感・振動感を感じる音圧レベルの比較結果

(Z 特性:平坦、EN4(六ヶ所村泊地区))

16

3. クマタカの好適採餌環境分布の検討について

クマタカの好適採餌環境分布と実際の営巣地(または行動圏の配置)があまり合

致していないように見受けられるが、そのことに対してどのような理由が考えら

れるか。

クマタカの好適採餌環境分布と実際の営巣地(または行動圏の配置)が合致していな

いことについては、クマタカの「好適採餌環境と営巣適地が必ずしも合致しない」こと、

および「好適採餌環境と行動圏の配置が必ずしも合致しない」ことが要因として挙げら

れます。

以下、上記 2 点を理由とした考え方を述べます。

■「好適採餌環境」と「営巣適地」が必ずしも合致しない理由

クマタカの好適採餌環境は「高木の分布」「階層構造を有する林分の分布」「環境毎

の餌生物の資源量」が条件となります。一方、営巣適地は「標高」「傾斜角」「樹高」

および「植生」が条件となります。

以上より、「採餌に適した環境」と「営巣に適した環境」の条件が異なるため、好適

採餌環境と営巣適地は必ずしも合致しない(=好適採餌環境と実際の営巣地の位置が異

なる)結果となったと考えられます。

■「好適採餌環境」と「行動圏の配置」が必ずしも合致しない理由

クマタカは行動の多くを森林内で行うため、定点調査で得られる情報は、全行動の一

部に限られます。また、クマタカは林内または林縁で待ち伏せ型の狩りを行うことが知

られており、実際の狩り行動が観察できることは極めて稀です。

以上より、定点調査という「調査手法の特性」およびクマタカの「生態的特性」からク

マタカの行動の全てを把握することができないため、好適採餌環境の分布と、定点調査

で得られた行動圏の配置は必ずしも合致しない結果となったと考えられます。

17

4. 鳥類の移動経路の遮断に係る予測について

鳥類について、移動経路の遮断などの予測が行われている。Mゾーンには飛翔し

ていかないから影響が小さいとしているが、影響が小さいと評価する根拠が乏し

いため表現を変えた方が良いのではないか。

主な生息環境として林内を利用するフクロウ、キバシリ、カヤクグリなどの影響予測

の部分で「本種は主に林内を移動する種であり、尾根上に配置された風力発電機のブレ

ードの回転範囲内に相当する高度を飛翔することは少ないと考えられる」と記述した事

に対するご指摘ですが、この記述は該当種の生態的特性を踏まえてMゾーンを飛翔する

可能性が小さいと判断した上での記載でした。しかし、ご指摘のとおり「主に樹林内を

移動する種がMゾーンを飛翔する可能性は小さい」事に対する科学的根拠が乏しいこと

から、評価書においては該当部分を削除します。

なお、修正後の記載内容の一例を以下に示します。

「本種は樹林環境を利用することから、生活環境内に存在する風力発電機が移動経路

を遮断及び阻害する可能性が考えられる。しかし、風力発電機周辺には迂回可能な空間

が十分確保されていることから、本種が風力発電機のブレードへ衝突する可能性は小さ

いと予測する。また、飛翔する鳥類への視認性を高めることを目的として、風力発電機

に航空障害灯を設置し可能な限り常時点滅させることから、施設の稼働による移動経路

の遮断・阻害が及ぼす本種への影響は低減できるものと予測する。」

18

<説明済み資料>

19

1.大気質(沿道)の調査地点について

大気質に係る調査地点の状況は、以下のとおりです。なお、調査地点は方法書時点か

ら変更はありません。

●:風向・風速、

窒素酸化物(TA)

△:粉じん等(TB)

20

写真 1(TA1 風向風速)

21

写真 2(TA1 窒素酸化物)

写真 3(TB1 降下ばいじん)

22

写真 4(TB2 降下ばいじん)

23

写真 5(TB3 降下ばいじん)

24

写真 6(TA2 風向風速)

25

写真 7(TA2 窒素酸化物、TB4 降下ばいじん)

26

写真 8(TA3 風向風速)

27

写真 9(TA3 窒素酸化物)

写真 10(TB5 降下ばいじん)

28

写真 11(TB6 降下ばいじん)

29

写真 12(TA4 風向風速)

30

写真 13(TA4 窒素酸化物、TB7 降下ばいじん)