32
専用器具の使用方法 ●大腿骨近位部置換用 ●大腿骨全置換用 Ver.4.2

;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

  • Upload
    lamdung

  • View
    222

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

専用器具の使用方法

●大腿骨近位部置換用●大腿骨全置換用

Ver.4.2

170707T T -597-10 006487

※このカタログは環境にやさしい植物油インキを使用しています。

当取扱説明書に記載の情報は2017年7月時点のものです。当取扱説明書については、無断で複製、転載することを禁じます。

ⓒ 2017 KYOCERA Corporation

Page 2: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ
Page 3: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

専用器具の使用方法

大腿骨近位部置換I 大腿骨全置換II

1. 大腿骨の骨切り

■ 大腿骨トライアルの組み立て

■ 大腿骨近位端の切除

■ 大腿骨のリーミング

■ 大腿骨骨切り面の形成

■ 大腿骨回旋止め部の骨切り

■ トライアルの設置確認

■ トライアル・ボールの装着と仮整復

■ インプラント設置用マーキング

■ トライアルの抜去

………1

…………………2

……………………3

…………………3

………4~5

…………………6

……6

…………7

………………………7

1

2

3

4

5

6

7

8

9

1. 脛骨近位端の骨切り

■ 脛骨カットガイドの設置

■ アライメントの確認

■ 脛骨近位端の切除面の高さ  および切除位置の決定

■ 脛骨近位端の切除

■ 脛骨のリーミング

■ トライアルの設置

………………14

…………………15

…………15

……………………16

……………………17

………………18~19

1

2

3

4

5

6

2. インプラントの設置

■ インプラントの組み立て

■ ステムの打ち込み

■ サイドボルトによる固定

■ トライアル・ボールの装着

■ 骨頭ボールの嵌合

■ 使用骨頭サイズの確認

■ アウターヘッドの装着

■ 大腿骨コンポーネントの分解について

………………8

……………………9

………………10

……………11

……………………11

………………12

………………13

……13

1

2

3

4

5

6

7

8

〈人工骨頭を使用の場合〉

2. インプラントの設置

■ インプラントの組み立て

■ 膝蓋骨コンポーネントの設置

………20~21

…………23

1

2

Page 4: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

■ KMLS System 共通器具 ■ KMLS共通オプション器具

■ KMLS System 専用器具

●a プレーナー●c 回旋止め マーカー

●d 回旋止めガイド

●k ストッパー付きドリル4.0

●j スライドハンマーL

●i テーパー  抜去器

●b プレーナーガイド

●l セメントレス・ステム・トライアル(カーブド) ●g I 型-六角ヘッドトルクドライバー  (20㎏f ・cm)

 ●h T 型-六角ヘッド   トルクドライバー  (50㎏f ・cm)

 ●e 骨やすり ●f 回旋止めやすり

●m チャンファーリーマ●n スペーサー

●o T-トライアル・エキストラクター

●p ステム・トライアル・エキストラクター

●q ステム・インプラント・エキストラクター

  ●20 ピンホルダー

●19 ピン

 ●21 スライド  ハンマー

  ●22 T-インパクター

●23 F-インパクター

 ●25 シャフトキャップ   プッシャー

 ●24 シャフトポジショナー

 ●26 シャフトキャップ 抜去器

 ●27 シャフト抜去器

 ●28 F-抜去器

 ●30 T型-プラスヘッド   トルクドライバー(70㎏f ・cm)

 ●33 骨頭打ち込み器

 ●32 ステム打ち込み器

 ●31 ステム抜去器

 ●29 シャフトドライバー

●1 マーカー

●2 スターティングリーマ

 ●3 T-ロッド

 ●4 T-ロッドガイド

 ●5 T-カットガイド

 ●6 アライメント    ガイド

 ●8 アライメントバー

 ●9 T-カット    ゲージ

 ●7 アライメントロッド

 ●11 T-テンプレート ●10 T-スリット    ゲージ

●14 ラチェットハンドル

●13 テーパーリーマ

 ●12 リーマ   ガイド

●15 T-セメントレス用  クラッシャー

●17 T-セメント用  クラッシャー

●16 T-セメントレス用  回旋止め  クラッシャー

●18 T-セメント用  回旋止め  クラッシャー

TYPE A TYPE B

Page 5: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

■ KMLS System 共通器具 ■ KMLS共通オプション器具

■ KMLS System 専用器具

●a プレーナー●c 回旋止め マーカー

●d 回旋止めガイド

●k ストッパー付きドリル4.0

●j スライドハンマーL

●i テーパー  抜去器

●b プレーナーガイド

●l セメントレス・ステム・トライアル(カーブド) ●g I 型-六角ヘッドトルクドライバー  (20㎏f ・cm)

 ●h T 型-六角ヘッド   トルクドライバー  (50㎏f ・cm)

 ●e 骨やすり ●f 回旋止めやすり

●m チャンファーリーマ●n スペーサー

●o T-トライアル・エキストラクター

●p ステム・トライアル・エキストラクター

●q ステム・インプラント・エキストラクター

  ●20 ピンホルダー

●19 ピン

 ●21 スライド  ハンマー

  ●22 T-インパクター

●23 F-インパクター

 ●25 シャフトキャップ   プッシャー

 ●24 シャフトポジショナー

 ●26 シャフトキャップ 抜去器

 ●27 シャフト抜去器

 ●28 F-抜去器

 ●30 T型-プラスヘッド   トルクドライバー(70㎏f ・cm)

 ●33 骨頭打ち込み器

 ●32 ステム打ち込み器

 ●31 ステム抜去器

 ●29 シャフトドライバー

●1 マーカー

●2 スターティングリーマ

 ●3 T-ロッド

 ●4 T-ロッドガイド

 ●5 T-カットガイド

 ●6 アライメント    ガイド

 ●8 アライメントバー

 ●9 T-カット    ゲージ

 ●7 アライメントロッド

 ●11 T-テンプレート ●10 T-スリット    ゲージ

●14 ラチェットハンドル

●13 テーパーリーマ

 ●12 リーマ   ガイド

●15 T-セメントレス用  クラッシャー

●17 T-セメント用  クラッシャー

●16 T-セメントレス用  回旋止め  クラッシャー

●18 T-セメント用  回旋止め  クラッシャー

TYPE A TYPE B

■ 膝蓋骨コンポーネント専用器具

■ KMLS System トライアル

●34 P-カットガイド

●37 P-クランプ

●36 P-ドリルガイド

●35 P-ドリル

●38 P-プッシャー

●39 P-トライアル

■B トライアル・  ボルト

■A トライアル・ボール  ■C プロキシマル・フィーマー・トライアル

■G コネクター・ トライアル

■H ディスタール・  フィーマー・トライアル

■I シャフト・  トライアル

■J T-トライアル

■D エクステンション・トライアル

■E セメント・  ステム・トライアル

■F セメントレス・ステム・トライアル(ストレート)

パテラリーマ手術器具詳しい使用方法につきましては別途パテラリーマ手術器具使用方法の冊子をご覧下さい。

Page 6: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

1

■ セメントレス・ステム(ストレート)使用時の注意点セメントレス・ステム(ストレート)をご使用の際、以下の点につきご注意下さい。

<リーミングについて>

●リーミングを行う際は、ステム溶射部径より、0.5mm小さい径のストレートリーマを使用し、確実に130mmの深さまでリーミン

グして下さい。

<トライアルの挿入について>

●トライアルの挿入は用手的に行って下さい。ハンマー等による打ち込み設置は行わないで下さい。トライアルが抜去できなくな

る場合があります。

●トライアルの挿入が用手的に行えない場合は、リーミングが不十分な可能性があります。再度、ストレートリーマによるリーミング

を行い、確実に規定の深さまでトライアルを挿入して下さい。

<ステムの挿入について>

●切除長により、最狭部付近をステム溶射部が通過する場合には、ステムの挿入が困難となる場合があります。(下図参照。トライ

アルの溶射部径はステム溶射部径より0.5mm小さくデザインされています。)

●ステムの挿入が困難な場合は、ステム溶射部径と同寸のストレートリーマを用いたリーミング(50mm程度)を追加した後、再度

ステムの挿入を行って下さい。このリーミングによってもステムの挿入が困難な場合は、徐々にリーミングを追加して(50mm

~85mm程度)、ステムの挿入を行って下さい。

(ステムサイズ#13を使用する場合)

使用リーマ・サイズ及びトライアル・サイズ

ステム・サイズ

ステム#13

ストレートリーマ13.0mmを用いた追加リーミング

溶射部径13mm ※ステム#13が挿入困難な場合

リーミング径12.5mmストレートリーマ12.5mm トライアル#13

溶射部径12.5mm

リーミング径12.5mm

トライアル名

ステム・トライアル #12

ステム・トライアル #13

ステム・トライアル #14

ステム・トライアル #15

溶射部径

11.5

12.5

13.5

14.5

先端径

11

12

13

14

11.5

12.5

13.5

14.5

リーマ・サイズ

(単位:mm)

(単位:mm)

トライアル

ステム長

130

品 名

KLS:ステム-ARC 130#12

KLS:ステム-ARC 130#13

KLS:ステム-ARC 130#14

KLS:ステム-ARC 130#15

溶射部径

12

13

14

15

先端径

11

12

13

14

ステム

ステム長

130

50mm程度

ステム長

溶射部径

先端径

溶射部径

先端径

ステム(ストレート)トライアル(ストレート)

Page 7: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

■ セメントレス・ステム(カーブド)使用時の注意点セメントレス・ステム(カーブド)をご使用の際、以下の点につきご注意下さい。

<リーミングについて>●リーミングを行う際は、ステム溶射部径と同寸のフレキシブルリーマを使用し、130mmの深さまで確実にリーミングを行って下

さい。またリーミングの際は、必ずガイドピンを使用して下さい。さらに同寸のストレートリーマを使用して50mm程度のリーミ

ングを行って下さい。

<トライアルの挿入について>●トライアルの挿入は用手的に行って下さい。ハンマー等による打ち込み設置は行わないで下さい。トライアルが抜去できなくな

る場合があります。

●トライアルの挿入が用手的に行えない場合は、リーミングが不十分な可能性があります。使用したフレキシブルリーマと同寸の

ストレートリーマによる追加リーミングをさらに深く行い(50mm~85mm程度)、確実に規定の深さまでトライアルを挿入して

下さい。

<ステムの挿入について>●切除長により、最狭部付近をステム溶射部が通過する場合には、ステムの挿入が困難となる場合があります。(下図参照。トライ

アルの溶射部径はステム溶射部径より0.5mm小さくデザインされています。)

●ステムの挿入が困難な場合は、ステム溶射部径と同寸のストレートリーマによるリーミングを徐々に追加して(50mm~85mm

程度)、ステムの挿入を行って下さい。

(ステムサイズ#13を使用する場合)

フレキシブルリーマ13.0mm ストレートリーマ13.0mm トライアル#13 ステム#13

BA

A B

#13B#13A

#13A #13B

トライアル(カーブド)

ステム(カーブド)

(#13の場合)

(#13の場合)

ステム長溶射部径

TYPE BTYPE A

TYPE BTYPE A

先端径

溶射部径

ガイドピン

先端径

ステム長溶射部径

先端径

溶射部径

先端径

85mm程度

50mm程度

130mm

85mm程度

ストレートリーマ13.0mmを用いた追加リーミング

※ステム#13が挿入困難な場合

50~85mm程度

(単位:mm)トライアル

リーマ・サイズトライアル名 溶射部径 先端径 ステム長

ステム・トライアル(カーブドA)#12 11.5 11

130

12ステム・トライアル(カーブドA)#13 12.5 12 13ステム・トライアル(カーブドA)#14 13.5 13 14ステム・トライアル(カーブドA)#15 14.5 14 15ステム・トライアル(カーブドB)#12 11.5 11 12ステム・トライアル(カーブドB)#13 12.5 12 13ステム・トライアル(カーブドB)#14 13.5 13 14ステム・トライアル(カーブドB)#15 14.5 14 15

(単位:mm)ステム

品名 溶射部径 先端径 ステム長KLS:ステム-ARC CUR#12-A 12 11

130

KLS:ステム-ARC CUR#13-A 13 12KLS:ステム-ARC CUR#14-A 14 13KLS:ステム-ARC CUR#15-A 15 14KLS:ステム-ARC CUR#12-B 12 11KLS:ステム-ARC CUR#13-B 13 12KLS:ステム-ARC CUR#14-B 14 13KLS:ステム-ARC CUR#15-B 15 14

Page 8: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

大腿骨の骨切り

 大腿骨切除長に対し、対応する

サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

マル・フィーマー・トライアル■C 、エクステンション・トライアル■D 、セメント・ステム・トライアル■E 、または、セメントレス・ステム・トライアル■F (または●l )、トライアル・ボルト■B )を組み立てます。 トライアル・ボルト■B の設置には、I型-六角ヘッドトルクドライバー(20kgf・cm)

●g を使用してください。その際、左側の症例では、プロキシマル・フィーマー・

トライアル■C およびエクステンション・トライアル■D に刻印されている文字

「L」(右側の症例では「R」)が同

一線上に並ぶように組み立ててくだ

さい。セメント固定ステムを使用する

際は刻印されている矢印「 」が

同一線上に並ぶように組み立てて

ください。また、セメントレス・ステム・

トライアル(カーブドA)●l もしくは(カーブドB)●l を使用する場合は、プロキシマル・フィーマー・トライアル■C お

よびエクステンション・トライアル■D に

刻印されている文字「L」(もしくは

「R」)とセメントレス・ステム・トライアル

(カーブドA)●l もしくは(カーブドB)

●l に刻印されている「#12A(もしくは#12B、ステム・サイズ#12の場合)」

が同一線上に並ぶように組み立て

て下さい。

大腿骨トライアルの組み立て1

1.

文字「L」

「 」

[20㎏f ・cm]

■C

■B

●g ■D

■E

(左側「L」の場合)

ストレート カーブド■F ●l

#12A #12B

セメントレス・ステムセメント固定ステム

1 2

大腿骨近位部置換

セメントレス・ステム(カーブド)の使い分け部位 患側 サイドプレート位置 使用タイプ

大腿骨近位部

右内側 B

外側 A

左内側 A

外側 B

Page 9: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

大腿骨近位端の切除2

〔大腿骨コンポーネントの補綴部長〕 モジュラー方式を採用しているため、プロキシ

マル・フィーマーとエクステンションの組合せにより、

20㎜間隔で大腿骨切除長に対応するインプラン

トが選択できます。

 組み立てた大腿骨トライアルを

大腿骨に当て、切除ラインを電気

メスでマーキングします。

 オッシレーターを用いて大腿骨

近位端を切除します。

補綴部長(mm)

100

120

140

160

180

200

220

240

100

120

100

120

100

120

100

120

プロキシマル・フィーマー エクステンション

40

80

120

電気メスでマーキングされた切除ライン

補綴部長(mm)

L

L

L

L

L

L

#12A

L

L

L

#12B

L

L

L

2

大腿骨近位部置換

Page 10: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

大腿骨骨切り面の形成4

大腿骨のリーミング3

 フレキシブルリーマで大腿骨

髄腔をリーミングします。

1プレーナー●a のノブを手前に引き、大腿骨髄腔に適合

するプレーナーガイド●b を選択し装着します。

 プレーナー●a を使用して、大腿骨骨切り面を

平坦にします。

設置するステム径に該当

するスペーサー●nをチャンファーリーマ●mに装着し、大腿骨骨切り面の面取り

を行います。

ノブ2チャンファーリーマ●mのノブを手前に引き、大腿骨髄腔に適合する

プレーナーガイド●bを選択し、装着します。

※面取り部を正面に向け、側方からスペーサーをスライドインさせて下さい。

面取り部

セメントレス・ステム

セメント固定ステム

●a

●b

●b

●m

ノブ

 セメントレス・ステム(ストレート)

を使用する場合の大腿骨髄腔

のリーミングは、ストレートリ

ーマを用いて行います。

 セメントレス・ステム(カーブド)を使用

する場合の大腿骨髄腔のリーミングは、

まず最初にフレキシブルリーマを

用い、次にストレートリーマを用

いて行います。

(巻頭のセメントレス・ステム

(カーブド)使用時の注意

点の項を参照して下さい。)

(巻頭のセメントレス・ステム

(ストレート)使用時の注意

点の項を参照して下さい。)スペーサ

3 4

大腿骨近位部置換

Page 11: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

大腿骨回旋止め部の骨切り

1)回旋止め部マーキング 2)回旋止めマーカーの組み立て

5

 大腿骨トライアルを

骨髄腔に挿入し、回

旋を考慮した上で適

切な設置位置を決定

します。

 挿入した大腿骨ト

ライアルの回旋止め

部に当たる部分を電

気メスでマーキングし

ます。

セメント固定ステム

 回旋止めマーカー●c に、セメント・ステム・トライア

ル■E と同じ直径の回旋止めガイド●d をネジ込み組み立てます。

セメント固定ステム

電気メスでマーキング

●c

●d

4

大腿骨近位部置換

Page 12: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

大腿骨回旋止め部の骨切り5

セメント固定ステム

3)回旋止めマーカーのマーキング 回旋止めマーカー

●c を大腿骨髄腔に挿入し、電気メスでマー

キングした回旋止め

部を更に深くマーキ

ングします。セメント固定ステム

4)回旋止め部の骨切り リウエル、サージア

トーム等を使用し、回

旋止め部の骨切りを

行い、回旋止めやす

り●f を用いて同部を仕上げます。

マーキング

●c

●f

回旋止めマーカーは骨に印

が付く程度に槌打してください。

強く槌打しすぎると、骨折す

る恐れがあります。

注 意

5 6

大腿骨近位部置換

Page 13: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

トライアルの設置確認6

セメント固定ステム

 大腿骨トライアルを

挿入し、設置状態を

確認します。

セメントレス・ステム

 セメントレス・ステム・

トライアル(ストレート)

■F もしくはセメントレス・ステム・トライアル(カー

ブド)●lを付けた大腿骨トライアルを用手的

に挿入し、設置状態

を確認します。

トライアル・ボールの装着と仮整復7

セメント固定型ステム

セメント固定ステム

 トライアル・ボール■A を

大腿骨トライアルのテーパ

ー部にかぶせて装着した

後、一旦関節を整復し、

安定性と可動域を確認し

ます。ネック長が不適切

であればトライアル・ボー

ル■A を交換します。

 人工骨頭を使用の場

合は、アダプター(樹脂製)

と人工骨頭トライアルを大

腿骨トライアルのテーパー

部に装着し、整復するこ

とによって、インプラントの

可動性と安定性について

最終確認を行うことがで

きます。〔P12参照〕

セメントレス・ステム

 トライアル・ボール■A を

大腿骨トライアルのテーパ

ー部にかぶせて装着した

後、一旦関節を整復し、

安定性と可動域を確認し

ます。ネック長が不適切

であればトライアル・ボー

ル■A を交換します。

 人工骨頭を使用の場

合は、アダプター(樹脂製)

と人工骨頭トライアルを大

腿骨トライアルのテーパー

部に装着し、整復するこ

とによって、インプラントの

可動性と安定性について

最終確認を行うことがで

きます。〔P12参照〕

注 意

セメントレス・ステムを

使用する場合は、大腿

骨側トライアルをハン

マーで槌打しないで下

さい。大腿骨側トライ

アルの抜去が困難に

なる恐れがあります。

#12B

ストレート カーブド

6

大腿骨近位部置換

Page 14: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

インプラント設置用マーキング8

セメントレス・ステム

 大腿骨トライアルの設

置状態が適切であれば、

サイドプレートの位置に電

気メスでマーキングを付け、

インプラントを設置する際

の目印とします。

トライアルの抜去9

 大腿骨トライアル・ネック部のアンダーカットを利

用し、専用のステム抜去器●31 を用いて、抜去します。

※挿入したセメントレス・ステム・

トライアルの抜去が困難な場合は、

プロキシマル・フィーマー・トライアル

及びエクステンション・トライアル

を除去した後、ステム・トライアル・

エキストラクター●pを使用して抜去して下さい。

マーキング

●31

7 8

大腿骨近位部置換

Page 15: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

インプラントの設置

 大腿骨コンポーネントを組み立て

ます。左側の症例では、プロキシマル・

フィーマーおよびエクステンションに

刻印されている文字「L」(右側の

症例では「R」)とセメント固定ステ

ムの場合は矢印「 」が同一線上に

並ぶように組み立ててください。また、

セメントレス・ステム(カーブドA)もし

くは(カーブドB)を使用する場合は、

それぞれのステムに刻印されている

「A」もしくは「B」が同一線上に並

ぶように組み立ててください。

 プロキシマル・フィーマーとエクス

テンション、エクステンションとステム

を接合するロックボルトは次の2段

階で固定して下さい。

インプラントの組み立て1

2.

文字「L」

「 」

[20㎏f ・cm]

[50㎏f ・cm]

セメントレス・ステム

I型-六角ヘッドトルクドライバー(20kgf・cm)●g を回転させ、カチッと音がするまで締め込みます。

T型-六角ヘッドトルクドライバー(50kgf・cm)●h を回転させ、カチッと音がするまで締め込みます。

正しく組み立てられたコン

ポーネントの接合面には、

テーパー嵌合が優先される

ため、1mm程度の間隙が

生じます。

セメント固定ステム

●g

●h

シリコン・キャップ

(左側「L」の場合)

セメントレス・ステム(ストレート)

セメントレス・ステム(カーブドA)

セメントレス・ステム(カーブドB)

BA

8

大腿骨近位部置換

Page 16: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

ステムの打ち込み2

 大腿骨コンポーネントを用手的に挿入後、ステ

ム打込器●32 先端部をプロキシマル・フィーマーのショルダー部の凹部に当て、大腿骨コンポーネントを

圧迫してください。

 大腿骨コンポーネント設置後、ロックボ

ルトをT型-六角ヘッドトルクドライバー

(50kgf・cm)●h を用いて、再度カチッと音がするまで締め込み、テーパー

嵌合の確認を行います。

 大腿骨トライアルを設置した時に付けたサイドプ

レートのマーキング位置を指標に、ステムを用手的

に挿入します。ステム打込器●32 先端部をプロキシマル・フィーマーのショルダー部の凹部に当て、大

腿骨コンポーネントを打込みます。

 大腿骨コンポーネント設置後、ロックボルトをT型

-六角ヘッドトルクドライバー(50kgf・cm)●h を用いて、再度カチッと音がするまで締め込み、

テーパー嵌合の確認を行います。

セメントレス・ステム

セメント固定ステム

ボールを装着した状態でのインプラントの

打ち込みは、絶対行わないで

ください。ボールを装着し

た状態でインプラント

を打ち込むと、ボー

ルが破損する恐

れがあります。

注 意

注 意

骨頭ボール

●32

●32

・大腿骨コンポーネントの設置が困難な場合は追加リーミン

グを実施して下さい。〔巻頭のセメントレス・ステム(ストレート)

もしくは(カーブド)使用時の注意点の項を参照して下さい。〕

・打ち込みの際には、大腿骨コンポーネントの回旋に十分注

意して下さい。

*ステムを抜去する必要が生じた場合は、プロキシマル・

フィーマー及びエクステンションを除去した後、ステム・

インプラント・エキストラクター●qを使用して抜去して下さい。 9 10

大腿骨近位部置換

Page 17: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

サイドボルトによる固定3

●k

●g

●g

骨切り面に一番近いサイ

ドプレートの穴からストッパー付きドリ

ル4.0●k (φ4.0mm)を垂直に挿入し、骨にドリリングします。このときステムのネジ

穴内に骨片等が残らないよう、注水を

行いながらドリリングしてください。

・セメントレス・ステムは、ステム軸に対して直角にあいているネジ穴に、サイドプレートからサイドボルトをネジ込み固定するようにデザインされています。そのため、穴あけの方向がずれたり、ネジ穴を傷つけるとサイドボルトがネジ込めなくなる可能性がありますので、慎重に穴あけを行います。・サイドボルトの締め込み後、各ボルトにゆるみがないか再度確認して下さい。

注 意

1)1本目のサイドボルトの挿入 2)2本目、3本目のサイドボルトの挿入

3)サイドボルトの締め込み

セメントレス・ステム

 I型-六角ヘッド

トルクドライバー

(20kgf・cm)●g を使用して、骨切り

面に近いサイドボ

ルトからカチッと音

がするまで締め込

みます。

サイドプレートからI型-

六角ヘッドトルクドライバー(20kgf・cm)

●g を使用し、サイドボルトを垂直に挿入して、軽くねじ込み、仮止めします。

(強く締め込まないでください。)

ステムのネジ穴内部を洗浄し、ネジ穴内に骨片等が残っていな

いことを確認します。

 1本目のサイドボルトの仮止めを

終えた後、1本目と同様の作業手順

(Step1~Step3)に従って2本目の

サイドボルトを真中のネジ穴に仮止

めしてください。

 最後に、骨切面から最も遠い位置

のネジ穴に1本目と同様の手順でサ

イドボルトを仮止めしてください。 

 

[20㎏f ・cm]

サイドボルトの操作では以下の点にご注意ください。

過大な締め付けトルクにより、サイドボルトが破損する恐れがあるため、T型-六角ヘッドトルクドライバー(50kgf・cm)は使用しないでください。特に、3本目のサイドボルト締め込み後、サイドプレートのたわみによりサイドボルトが浮いて見える場合がありますが、T型-六角ヘッドトルクドライバー(50kgf・cm)による増し締めは絶対に行わないでください。

90°

垂直に挿入し、ドリリングする。

垂直に挿入してねじ込みます。

90°

10

大腿骨近位部置換

Page 18: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

 大腿骨コンポーネントのテーパー部の血液の付着、

汚れ等を完全に拭き取るとともに、糸クズ、セメント、

骨片等あらゆる異物が付着していないことを確認

します。

 骨頭ボールを回転させながら挿入し、骨頭打込

器●33 を用いて3回槌打します。

 骨頭ボールがテーパー部に完全に嵌合したこ

とを確認します。

トライアル・ボールの装着4

 トライアル・ボール■A を大腿骨コンポーネントのテーパー部に装着し、整復することによって、イン

プラントの可動性と安定性について最終確認を

行うことができます。

・大腿骨コンポーネントとボールを嵌

合する際には、嵌合部分に異物、

キズ等の無いことを確認してから

専用の骨頭打込器を介して打ち

込んでください。

・大腿骨コンポーネントのテーパー

面に異物が付着していたり、キズ

があるとボールとステムが正しく結

合されず、術後にボールの破損が

生じる恐れがあります。

骨頭ボールの嵌合5

注 意

●33

11 12

大腿骨近位部置換

Page 19: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

使用骨頭サイズの確認6

 人工骨頭トライアルは、トライアル・ハンドルにね

じ込み、固定して使用します。

 人工骨頭トライアルを臼蓋に密着させ、使用す

る骨頭サイズの確認を行います。

 トライアルを臼蓋に挿入してから手元の通気孔

を親指でふさぎ、トライアルの引き抜き力を試すこ

とにより、臼蓋とトライアルの適合性を確認すること

ができます。

 臼蓋の被覆度については、人工骨頭トライアル表

面の溝の位置を参考に確認します。

35°25°

人工骨頭トライアル

トライアル・ハンドル

〔通気孔〕

 人工骨頭を使用の場合は、

アダプターと人工骨頭トライア

ルをプロキシマル・フィーマー

のテーパー部分に装着し、整

復することによって、インプラン

トの可動域と安定性について

最終確認を行うことができます。

アダプター(樹脂製)

人工骨頭トライアル

〈人工骨頭を使用の場合〉

12

大腿骨近位部置換

Page 20: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

〈人工骨頭を使用の場合〉

アウターヘッドの装着7

 アウターヘッドを骨頭ボールに「パチン」

と音がするまではめ込みます。

 ストッパー・リングをアウターヘッド下縁の

溝に取り付けます。この操作は指で全体を

同時に押さえるようにすると簡単にできます。

大腿骨コンポーネントの分解について8

 組み立てられたコンポーネントを分解する必要が生じた

場合は、ロックボルトを除去した後に、各コンポーネントの

接合面部にテーパー抜去器●i を打ち込み、コンポーネントを

分離することができます。

 一旦装着したアウターヘッドを

外す場合は、このリングを鉗子等

で取り出すことにより行います。

アウターヘッドとステムを分解する必要が生じた場合

鉗子等

(把持部)(ストッパー・リング)

・アウターヘッドを骨頭ボールに装着する際、大腿骨コンポーネント・

ネック部が、アウターヘッドのポリエチレン・リーフにインピンジす

ると、ストッパー・リングを挿入する溝(スペース)が狭小となり、ス

トッパー・リングを挿入できない場合があります。このようなときは、

一旦ストッパー・リングを外し、ストッパー・リングの挿入スペース

を確保した後、再度ストッパー・リングを挿入してください。

・ストッパー・リングを

装着する際も、大腿

骨コンポーネント・ネ

ック部が、ポリエチレ

ン・リーフにインピン

ジしていないことを

確認してください。

アウターヘッド

骨頭ボール

ストッパー・リング

アウターヘッド

骨頭ボール

(ポリエチレンリーフ)

溝(スペース)が狭小化

注 意

●i

・コンポーネントの接合面部に打ち込

んだテーパー抜去器をこねるような

操作は行わないで下さい。テーパー

抜去器が破損する恐れがあります。

注 意

1413 14

大腿骨近位部置換

Page 21: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

脛骨カットガイドの設置1

1.

1)T-ロッド刺入点のマーキング あらかじめX線写真上で決定しておいた脛骨髄腔

の延長線上にT-ロッド●3 の刺入点を決定し、マーカー●1 でマーキングします。

2)脛骨骨髄腔のリーミング T–ロッド刺入のためスターティングリーマ●2 を使用し、上端関節面から骨髄腔へのリーミングを行います。

3)脛骨カットガイドの設置 T-ロッド●3 を脛骨髄腔に挿入します。T-ロッドは

2種類の長さ(200㎜、300㎜)のものが用意されていま

す。

*T-ロッドガイド●4 の前面に付いた把持部は、通常フラットな面を上にして設置します。

次にT-ロッドガイド●4 を装着します。

200mm

300mm

更にT-カットガイド●5 を装着します。

(フラットな面)

(曲面)

T–ロッド刺入点

把持部

●1

●3

●3

●2

●4

●4

●5

脛骨近位端の骨切り

14

大腿骨全置換

14

大腿骨全置換

Page 22: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

アライメントの確認2

 T-カットガイド●5 にアライメントガイド●6 とアライメントロッド●7 を装着し、アライメントを確認します。 正しいアライメントであれば、ロッドの先端は第二

中足骨を指しています。これにより、脛骨近位端は

機械的な軸に対して垂直に切除されます。

脛骨近位端の切除面の高さおよび切除位置の決定3

1)脛骨近位端の切除面の高さの決定 T-カットゲージ●9 をT-カットガイド●5 の骨切り用スリットに装着します。T-ロッドガイド●4 のねじをゆるめ、T-カットゲージの先端で関節面をトレースし、

脛骨近位端の骨切除面の高さを決定します。骨

切除量はT-カットゲージ先端から12.5mmです。

2)脛骨近位端の切除位置の決定 T-スリットゲージ●10 をT-カットガイド●5 の骨切り用スリットに装着し、脛骨後面の切除位置を確認しま

す。

●5

●6

●7 ●4

●9

●5

●5

●7

●10

15 16

大腿骨全置換

Page 23: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

脛骨近位端の切除4

1)T-カットガイドの固定 T-カットガイド●5 を4本の長いピン●19 を使用し、固定します。

3)脛骨近位端の切除 オッシレーターを使用し、T–カットガイド●5 のスリット(幅:1.2mm)に沿って脛骨近位端

を切除します。

4)T-カットガイドの抜去 ピンホルダー●20 もしくはスライドハンマー●21 にてピンを抜去し、T–カットガイド●5 を除去します。

19

2)T-ロッドとT-ロッドガイドの抜去 T-ロッドガイド●4 のねじをゆるめ、T-ロッド●3 をスライドハンマー●21 を使用して抜去します。

 続いてT-カットガイド●5 のねじをゆるめ、T-ロッドガイド●4 を除去します。

●スライドハンマー使用の場合●ピンホルダー使用の場合

T–カットガイド●5 除去後は必要に応じ、骨やすり●e を使用します。

●5

●19

●3

●4

●5

●5

●20 ●21

●21

16

大腿骨全置換

Page 24: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

脛骨のリーミング5

1)脛骨コンポーネントのサイズの決定 T–テンプレート●11 を脛骨近位端の骨切り面に設置し、脛骨コンポーネントのサイズを決定します。

2)Tーテンプレートの設置 脛骨コンポーネントのサイズに対応するT-テンプレー

ト●11 を脛骨の骨切除面に設置し、アライメントロッド●7 を把持棒の孔に挿入します。

 テンプレートの前中心が骨軸の中心に一致するようにし、

アライメントロッド●7 の先端が第二中足骨を指す位置で回旋の状態を確認し、ピン●19 でT-テンプレート●11 を固定します。

3)脛骨のリーミング リーマガイド●12 をT-テンプレート●11 に2本のガイドバーを通して装着し、専用のテーパーリーマ●13 とラチェットハンドル●14 を使用し、リーミングを行います。リーマドライバーでリーミングした場合、骨皮質を穿孔する危険がありますので、

必ず用手的にリーミングを行ってください。 

T-テンプレートを誤って脛骨後方に設置すると、ス

テム部分の掘削を行う際、脛骨後方皮質に骨折

を生じさせることがあります。

脛骨コンポーネントのサイズと設置位置は、術前

のX線写真で十分検討しておいてください。

注 意

●7

●14

●11

●13

●11

●12

17 18

大腿骨全置換

Page 25: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

トライアルの設置6

1)脛骨の掘削 使用する脛骨コンポーネントのサイズに対応するT-セメントレス用ク

ラッシャー●15 を対応サイズ記載面を脛骨粗面側に向けて、T-テンプレート●11 の2本のガイドバーに沿わせてハンマーで打ち込みます。 続いて、同様にT-セメントレス用回旋止めクラッシャー●16 を打ち込み、掘削を行います。

※セメントを使用する場合は、T-

セメント用クラッシャー●17 、T-セメント用回旋止めクラッシャ

ー●18 を打ち込み、セメント層の掘削を行います。

3)大腿骨トライアルの組み立て 置換する大腿骨に対し、対応するサイズ

の大腿骨全置換用トライアル(プロキシマル・

フィーマー・トライアル■C 、コネクター・トライアル■G 、エクステンション・トライアル■D 、ディスタール・フィーマー・トライアル■H 、トライアル・ボルト■B )を組み立てます。トライアル・ボルト■B の設置には、I型-六角ヘッドトルクドライバ

ー(20kgf・cm)●g を使用してください。 大腿骨全置換用は、膝関節コンダイルに

対して前捻15°が付くようにデザインされてい

ます。組み立て

の際は、左側

の症例では、

各コンポーネン

トに刻印されて

いる文字「L」

(右側の症例

では「R」)が

同一線上に並

ぶように組み

立ててください。

[20㎏f ・cm]

2)脛骨側トライアルの設置 使用する脛骨コンポーネント

のサイズに対応するT-トライア

ル■J を、T-インパクター●22 にて設置します。

文字「L」

●22

■J

●16

●15

●11

●11

■C

■D

■B

■G

■H

■B

■B

●g

18

大腿骨全置換

Page 26: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

4)大腿骨トライアルの設置 大腿骨全置換用トライアルにトライアル・

ボール■A を装着します。

 シャフト・トライアル■I にてT-トライアル■J

とディスタール・フィーマー・トライアル■H とを連結します。

■H ■I

■J

■補綴部長とコンポーネントの組み合せ

プロキシマル・フィーマー

エクステンション

コネクター

ディスタール・フィーマー

5)整復状態の確認 一旦整復し、屈伸と回旋について確認します。

6)トライアルの抜去 脛骨側トライアルを用手的に抜去

します。

挿入した脛骨側トライアルの抜去が

困難な場合は、T-トライアル■J にシャフト・トライアル■I を通し、T-トライアル・エキストラクター●oを用いて抜去します。T-トライアル・エキストラクター●oにスライドハンマーL●jを装着して抜去することもできます。

補綴部長(mm)

L

L

L

L

L

L

L

L

L

L

L

補綴部長(mm)

250

270

290

310

330

350

360

370

380

390

400

410

420

440

460

480

500

520

100

120

100

120

100

120

60

170

60

170

60

170

60

170

90

110

90

110

90

110

90

110

90

110

90

110

90

110

40

80

80

120

120

40

80

120

プロキシマル・フィーマー ディスタール・フィーマーエクステンションコネクター

トライアルの設置6

L

L

L

L

L

L

L

L

L

L

L

■A

19 20

大腿骨全置換

Page 27: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

インプラントの組み立て1

[20㎏f ・cm]

[50㎏f ・cm]

I型-六角ヘッドトルクドライバー(20kgf・

cm)●g を回転させ、カチッと音がするまで締め込みます。

T型-六角ヘッドトルクドライバー(50kgf・

cm)●h を回転させ、カチッと音がするまで締め込みます。

正しく組み立てられたコンポーネントの接

合面には、テーパー嵌合が優先されるた

め、1mm程度の間隙が生じます。

文字「L」

(左側「L」の場合)

1)大腿骨全置換用コンポーネントの組み立て プロキシマル・フィーマー、コネクター、

エクステンション、ディスタル・フィーマー

(フェモラルコンダイル)に刻印されている

文字「L」(右側では「R」)が同一線上に並ぶように組み立ててください。

 各コンポーネントを接合するロックボルト

は次の2段階で固定してください。

●g

●h

インプラントの設置2.

20

大腿骨全置換

Page 28: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

2)インプラントの設置 まず、脛骨コンポーネントをT-インパクター

●22 を使用して、打ち込みます。

 大腿骨全置換用コンポーネントと脛骨コン

ポーネントは以下の手順で連結します。

大腿骨全置換用コンポーネントと脛骨コンポー

ネントを設置した後に、シャフトポジショナー●24 を使用することにより、一旦

整復し、屈伸と回旋につ

いて確認することができ

ます。

大腿骨全置換用コンポーネントと脛骨コンポーネントのヒンジシャフトのための貫通孔の軸

が一致していることを確認します。

ヒンジシャフトを挿入し、T型-プラスヘッドトルクドライ

バー(70㎏f・cm)●30 を回転させ、カチッと音がするまで確実に締めてください。 [70㎏f・cm]

ヒンジシャフト

大腿骨全置換用・脛骨両コンポーネントの貫通孔及び

大腿骨コンポーネントのネジ部に異物、キズ等の無いこ

とを確認してからヒンジシャフトを挿入してください。

ヒンジシャフトは、大腿骨コンポーネントのネジ部で傷

つけないよう、まっすぐに挿入してください。

更に、シャフトドライバー●29 を用いて強く増し締めを行ってください。

ヒンジシャフト固定用のシャフトキャップを装着します。シャフ

トキャップは切り欠きの入っているほうを内側にし、シャフト

キャッププッシャー●25 で大腿骨コンポーネントの挿入孔に完全に沈み込むまで挿入してください。

シャフトポジショナーによる仮整復

注 意

●25

●29

●30

●24

インプラントの組み立て1

21 22

大腿骨全置換

Page 29: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

(フック)

シャフトキャップ

シャフトキャップの抜去方法

インプラントの再置換等のため、シャフトキャップを抜去する必要が生じた際は、次の手順で行ってください。

シャフト抜去器の使用方法

シャフトキャップ抜去器●26 を、シャフトとフックに分解します。

1

1

フックの先端をシャフトキャップの中央の孔に挿入し、回転させて孔の内側の切り欠き部を探り、引っ掛けます。

2

シャフトにラチェットハンドル●14 を装着し、フックにねじ込みながら挿入します。

3

シャフトをフックにねじ込むに従い、シャフトキャップがインプラントから抜去されます。

4

(シャフト)

シャフトキャップ

(フック)

(シャフト)

(フック)

〈注意〉 抜去したシャフトキャップは絶対に再使用せず、廃

棄してください。外観上は損傷していないように見

えてもインプラントの失敗につながるような金属疲

労またはマイクロクラックを内包している可能性が

あります。

●14

●26

●27 ●27

シャフトドライバー●29を用いてヒンジシャフトを少しゆるめます。その後、ヒンジシャフトの中心のネジ穴にシャフト抜去器●27先端を反時計回りにまわして、抵抗が感じられるまでねじ込みます。

2

さらにシャフト抜去器●27を反時計回りに回転させ、ヒンジシャフトを反時計回りに共回りさせながら、ヒンジシャフトを抜去します。

22

大腿骨全置換

Page 30: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

膝蓋骨コンポーネントの設置2

1)膝蓋骨の骨切り

 P-カットガイド●34 の2つのゲージのいずれかを選択し、図1または、

図2の方法で膝蓋骨に当てて、膝

蓋骨に平行になるようにP-カットガ

イド●34 を固定し、骨切りを行います。

2)膝蓋骨のドリリング 使用する膝蓋骨コンポーネントのサイズ

に対応するP-ドリルガイド●36をP-クランプ●37 に装着し、P-ドリルガイド●36 が骨切り面の中央になる位置でP-クランプ●37 を固定し、P-ドリル●35 を使用しペグ用の穴を掘ります。

3)P-トライアル/膝蓋骨コンポーネントの設置P-トライアルの設置 使用する膝蓋骨コンポーネントのサイズ

に対応するP-トライアル●39 を、P-プッシャー●38 を装着したP-クランプ●37 で設置します。

膝蓋骨コンポーネントの設置 使用する膝蓋骨コンポーネントをセメント

固定した後に、P-プッシャー●38 を装着したP-クランプ●37 で圧迫します。

8.5

図1 (8.5mmゲージ)

膝蓋骨の変形が少なく、膝蓋骨の厚さが十分ある場合は、関節面に8.5mmゲージを当てて、P-カットガイドを固定し骨切りを行います(インプラントと同じ厚みの骨切りができます。)

図2

関節面の変形が著しい場合等、膝蓋骨の厚さが十分でない場合は、膝蓋骨前面に10mmゲージを当てて、P-カットガイドを固定し、骨切りを行います(最低限10mmの厚さで、膝蓋骨を残すことができます。)

10

(8.5mmゲージ)

(10mmゲージ)

上 面

上 面

 (10mmゲージ)

〈P-1タイプ用〉

〈P-1タイプ用〉

P-1タイプ用

P-3タイプ用

(8.5mmゲージ)

(10mmゲージ)

上 面

上 面

●35

●37

●37

●39

●36

P-プッシャー●38

(膝蓋骨)

(膝蓋骨)

●34

23 24

大腿骨全置換

Page 31: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

「KMLS」は京セラ株式会社の登録商標です。

24

Page 32: ;+éw ; M O - 京セラ株式会社¼šステム-ARC CUR#15-B 15 14 大腿骨の骨切り 大腿骨切除長に対し、対応する サイズの大腿骨トライアル(プロキシ

専用器具の使用方法

●大腿骨近位部置換用●大腿骨全置換用

Ver.4.2

170707T T -597-10 006487

※このカタログは環境にやさしい植物油インキを使用しています。

当取扱説明書に記載の情報は2017年7月時点のものです。当取扱説明書については、無断で複製、転載することを禁じます。

ⓒ 2017 KYOCERA Corporation