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-1- Māligāwāge SarlisIsipatana Ramaya黄金鉢 菩提薩埵は黄金の鉢に盛られた乳粥を 尼 連 禅 河の畔に運んで樹下に置くと、まず ボーディサッタ ネーランジャラー 河で沐浴し、法衣に身を包み、涼しい木陰を座(=坐る場所)として坐りました。そ すわ こで彼は乳粥を四十九口(=七週間分の食糧)に分けました。 くち その座から起ち上がると、「今日もし成道できるのであれば、この黄金の鉢は流れ に逆らって浮くことだろう。もし成道できないのあれば流れにしたがって行け」と 呟 つぶや いて鉢を河の中へ投げました。驚くべきことに、金鉢は一箇所にしばらく留まり、流 とど れに逆らって浮かんでいました。しばらくすると鉢は渦に巻き込まれ、水面下に消え ました。カーラ龍王がその音を耳にして、「昨日一人の仏が出現され、今日もまた一 人の仏が出現された」と数百の詩句によって讃辞を述べました。 菩提薩埵はそのとき、ここで覚りを開くことを確信しました。 ボーディサッタ Copyright © 2020.Bunjingakenkyukai.

黄金鉢 - 一般財団法人 文人画研究会dokugajuku.jp/Buddha19.pdfMāligāwāgeSarlis(Isipatana Ramaya) 黄金鉢 菩提薩埵は黄金の鉢に盛られた乳粥を尼連禅河の畔に運んで樹下に置くと、まず

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    Māligāwāge Sarlis(Isipatana Ramaya)

    黄金鉢

    菩提薩埵は黄金の鉢に盛られた乳粥を 尼連禅 河の畔に運んで樹下に置くと、まずボーディサッタ ネーランジャラー

    河で沐浴し、法衣に身を包み、涼しい木陰を座(=坐る場所)として坐りました。そざ すわ

    こで彼は乳粥を四十九口(=七週間分の食糧)に分けました。くち

    その座から起ち上がると、「今日もし成道できるのであれば、この黄金の鉢は流れた

    に逆らって浮くことだろう。もし成道できないのあれば流れにしたがって行け」と 呟つぶや

    いて鉢を河の中へ投げました。驚くべきことに、金鉢は一箇所にしばらく留まり、流とど

    れに逆らって浮かんでいました。しばらくすると鉢は渦に巻き込まれ、水面下に消えました。カーラ龍王がその音を耳にして、「昨日一人の仏が出現され、今日もまた一人の仏が出現された」と数百の詩句によって讃辞を述べました。

    菩提薩埵はそのとき、ここで覚りを開くことを確信しました。ボーディサッタ

    Copyright © 2020.Bunjingakenkyukai.