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H29後-032B01-表紙 平成29年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 マーケティング 試 験 問 題 (13ページ) 1.試験時間 110分 2.注意事項 (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。 (2) 試験問題は、40題あります。 (3) 試験問題の配点は、次のとおりです。 問題1~問題40 各2.5点 合計100点 (4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、 ⑤生年月日を正確に記入してください。 なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように 注意してください。 (5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルのい ずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。 なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり ますので、きれいに消してください。 (6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。 なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。 (7) マークシートにはア~エまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。 (8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。 (9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく ださい。 (10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に 従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。 なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。 (11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。 (12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰 ることができます。 なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。 (13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。 禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

3級 マーケティング - JAVADA · ウ.品質、機能、デザイン、ブランド ¡ エ.価格、値引き、利益幅、支払条件 問題10 マーケティングにおける経営資源の配分に関する基本方針を決めるに当たり、考

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H29後-032B01-表紙

平成29年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験

営業・マーケティング分野

3級 マーケティング

試 験 問 題 (13ページ)

1.試験時間 110分

2.注意事項

(1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。

(2) 試験問題は、40題あります。

(3) 試験問題の配点は、次のとおりです。

問題1~問題40 各2.5点 合計100点

(4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、

⑤生年月日を正確に記入してください。

なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように

注意してください。

(5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルのい

ずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。

なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり

ますので、きれいに消してください。

(6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。

なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。

(7) マークシートにはア~エまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ

て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。

(8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。

(9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく

ださい。

(10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に

従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。

なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。

(11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。

(12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰

ることができます。

なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。

(13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。

禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

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H29後-032B01-1

問題1 マーケティングの基本的プロセスとして正しいものは、次のうちどれか。

ア.ターゲティング → ポジショニング → セグメンテーション

イ.セグメンテーション → ターゲティング → ポジショニング

ウ.ターゲティング → セグメンテーション → ポジショニング

エ.セグメンテーション → ポジショニング → ターゲティング

問題2 事業部制に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.事業が多角化し、利益構造や事業ドメイン、マーケティング・ミックスが異なる複

数の事業を、同じ体制では行い難い場合に採られる組織形態である。

イ.事業部には、ブランドに関する意思決定や投資・利益計画等の大きな権限と責任が

与えられる。

ウ.社員は、所属する事業部への帰属意識が高く、担当製品への愛着心が強いことから、

高いモチベーションを生み出し、事業部の発展につながる。

エ.事業部間の連携や情報交換が盛んになるとともに、複数の事業部(製品)を経験し

た幅広い人材が必要となることから、事業部間における人事異動も積極的に進めら

れる。

問題3 マーケティング・コンセプトに関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.マーケティングはライン機能であるので、マーケティング・コンセプトを構想し実

践するのはマーケティング部門や営業部門に限られる。

イ.マーケティング・コンセプトは、最新にしてかつ高度なマーケティング手法や技法

から発想され、構想されるものである。

ウ.マーケティング・コンセプトとは、顧客志向や消費者志向を企業の信条や理念とし

て抽象化しスローガンに置き換えることである。

エ.マーケティング・コンセプトによってマネジメントされている企業においては、全

マーケティング・システムが消費者のニーズに奉仕するように形づけられる。

問題文中、次の法令名は略称で記載されています。

・私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 → 独占禁止法

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問題4 市場環境変化への対応として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.消費者が望む必要なときに、必要な物を、必要なだけ、提供できるマーケティン

グ・ミックスを理想とし、消費者の好みの傾向や売れ筋情報を製品企画・生産計画

へ取り入れていく。

イ.画期的新製品の導入期には、革新的購買者向けに高価格で販売できるが、成長期、

成熟期では市場環境(好・不況、競合等)に合わせた価格政策が必要となる。しかし、

安易な値下げは市場に種々のマイナス要因をもたらす場合もあるので要注意である。

ウ.収支バランスの限界まで販売員数を増やし、好みの変化や代替品の出現時にも、強

力な販促や人的販売で在庫を販売できる体制を整えておく。

エ.小規模の卸や小売店は、垂直的マーケティング・システムへ参加し、単独では困難

な環境変化に合わせた店作りや品揃え、共同販促、販売ノウハウを獲得するケース

が見られる。

問題5 市場機会の発見プロセスに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.企業の成長や衰退に影響のあるマクロ環境について、Political(政治的要因)、

Ecological(生態的要因)、Social(社会的要因)、Technological(技術的要因)の

4つの要因によりPEST分析を行う。

イ.企業は潜在的に購買の意思と能力のある人々である顧客に関して、購買人口、購買

ニーズ、購買決定プロセス、購買決定者、購買行動に影響を与える要因(価格、普

及度、ブランド等)に関する分析を行う必要がある。

ウ.いかにして競争優位を勝ち取るかという競合分析を行う必要がある。従って、競合

他社の戦略、パフォーマンス、経営資源の分析が重要である。

エ.自社でコントロール可能な経営資源について分析を行う。具体的には、企業文化、

ブランド、人的資源、トップのリーダーシップ、資金力等について分析を行い、自

社の強みと弱みを明らかにする。

問題6 ターゲット・マーケットを選定することで期待される効果として不適切なものは、

次のうちどれか。

ア.技術開発するために既存特許が活用できる。

イ.製品企画のための顧客ニーズが鮮明になる。

ウ.情報伝達に利用する媒体選択が明確になる。

エ.販売するための流通チャネルが限定できる。

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問題7 SWOT分析に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。

ア.SWOT分析の結果、外部環境因子からの脅威(T)は、自社努力で解決できない

要因であり、この要因のある事業は、撤退か縮小して、経営資源を温存すべきであ

る。

イ.政権交代による政策の大きな転換は、組織の継続性と経営の一貫性をゆるがす脅威

(T)と受け止めてよい。

ウ.SWOT分析の結果、自社の強み(S)とそれを活かせる機会(O)が存在する環

境は、最大の市場機会である。

エ.SWOT分析では、環境対象の中で、競合他社の情報を把握することを優先し、そ

の結果、自社の有利な販売戦略を継続して展開することが重要である。

問題8 マーケティング・ミックスの要素に関する記述として誤っているものは、次のう

ちどれか。

ア.要素の数や区分は学者によって異なり統一されていない。

イ.各要素の比重は業種、企業、時期等により変化する。

ウ.担当部門が違っても要素間の一貫性を保つことが重要である。

エ.企業を取り巻くマクロ環境も要素に含まれる。

問題9 マーケティング・ミックスの構成要素として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.広告、パブリシティ、人的販売、販売促進

イ.顧客、競合企業、取引企業、市場機会

ウ.品質、機能、デザイン、ブランド名

エ.価格、値引き、利益幅、支払条件

問題10 マーケティングにおける経営資源の配分に関する基本方針を決めるに当たり、考

慮すべき事項として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.マーケティング目標の実現を基本に配分する。

イ.マーケティング・ミックス別効果を重視する。

ウ.市場最前線に位置する営業担当者の見解を聴く。

エ.市場におけるトップシェア企業の配分比率に極力近づける。

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問題11 マーケティング情報システムに関する記述として不適切なものは、次のうちどれ

か。

ア.マーケティング情報システムとは、マーケティング意思決定にかかわる情報の入力

や保存、検索に関連したコンピュータ・システムのことを指しており、その運用に

はシステムエンジニアが当たっている。

イ.マーケティング情報システムは、マーケティング・リサーチのようなプロジェクト

型の情報関連活動ではなく、マーケティングにかかわる情報フローの常時統制を行

うための仕組みである。

ウ.近年、莫大な情報集積の中から意味のあるパターンを抽出するための手法である

データ・マイニングがマーケティング情報システム内のモデル・システムの中に組

み入れられるようになってきている。

エ.マーケティング情報システムのサブシステムの1つであるダイアログ・システムは、

利用しやすさという視点だけでなく、情報という貴重な経営資源をさまざまな脅威

から保護するという点も配慮された設計がなされるべきである。

問題12 マーケティング・リサーチの有効性を高めるための工夫に関する記述として適切

なものは、次のうちどれか。

ア.深層心理にかかわる調査を行う場合は、電話や郵便を使ったデータ収集を展開する

べきである。

イ.母集団のサイズが大きい場合は、大規模な調査を行った後に仮説を考える方が効率

的である。

ウ.調査依頼者が分析手法に詳しくない場合は、調査担当者と依頼者の間で十分なコ

ミュニケーションをとらなければならない。

エ.調査の目的は、調査の実施とともに変化していくため、計画段階で事前に決めてお

く必要はない。

問題13 データ及びその分析に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.相関分析は、変数間の関係を明らかにするための分析手法であるが、その際には定

量データが適用される。

イ.1次データは、インターネットや雑誌、統計資料のようなものに記載されている

データであるため、マクロ環境を把握する際などによく利用される。

ウ.2次データは、ロー・データの形式で収集されデータの持つ情報量が多いため、適

用できる分析手法も非常に多い。

エ.定量データは分析の対象になるが、定性データはそれ自体が分析の対象にはならな

いため、定量データに対する分析結果を解釈するために補助的に利用される。

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問題14 消費者の意思決定や行動に影響を及ぼす要因に関する記述として最も適切なもの

は、次のうちどれか。

ア.消費者を突き動かす動機は、生活必需品を購入しようとする基本的動機とぜいたく

品を購入しようとする選択的動機に分類することができる。

イ.同じ地区に住んでいる同世代の消費者であれば、広告メッセージに対する解釈はほ

とんど同じである。

ウ.特定の製品カテゴリーを頻繁に購入している人は、初めて購入する人に比べて意思

決定プロセスが単純化されている。

エ.ブランドに対する態度は、一度形成されるとその後は変化することがないため、消

費者がそのブランドに対して持つ第一印象はブランドが成功するために極めて重要

である。

問題15 以下に示す表は、消費者の購買行動を、ヘンリー・アサエルが「製品関与水準」

と「ブランド間の知覚差異」とで分類したものであるが、Cに当てはまる語句と

して正しいものは、次のうちどれか。

購買行動類型 製品関与水準

高 低

ブ ラ ン ド 間

の知覚差異

大 A D

小 B C

ア.バラエティ・シーキング型

イ.複雑な購買行動型

ウ.習慣購買型

エ.不協和低減型

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問題16 ライフスタイルの分析に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.AIOセグメンテーションでは、その人がどのようなことに関心を抱き、どのよう

な活動を行い、そうした活動に必要な収入や自由な時間をどれくらい持っているの

かという3つの点から消費者の細分化を行う。

イ.日本SRIとNTTが共同開発した日本版VALSモデルでは、同じアーリー・ア

ダプターでも、非常に伝統を重んじるグループもあれば、流行に敏感で自己表現に

こだわるグループもあるということが示されている。

ウ.仲間や隊といった意味を持つコーホートとは、ライフスタイルの分析という文脈で

は、例えば同じ地区に住んでいる人たちや同じ会社で働いている人たちを指してい

る。

エ.ライフスタイルの情報に、人口統計学的な情報や地理的な情報が組み合わされると、

本来の目的であるライフスタイルの描写が曖昧になるため、ライフスタイル情報を

単独で分析する方が望ましい。

問題17 製品は耐久性、有形性、用途等、さまざまな特性を基準に分類することができる。

製品分類とマーケティング戦略との関係に関する記述として最も適切なものは、

次のうちどれか。

ア.非耐久財は耐久財と比べて、製品に対する保証やアフターサービス、販売者に対す

る信用が重要となる。

イ.サービスよりも有形の製品のほうが需要変動への対応が困難である。

ウ.産業財よりも消費財のほうが、時間をかけた説明や交渉への対応が必要になる。

エ.買回品よりも最寄品のほうが、さまざまな場所で手に入るように流通チャネルを構

築する必要がある。

問題18 ブランド要素とは、他の製品(サービスも含む)との差異を明確にするための要

素である。ブランド要素として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.ネーム

イ.キャラクター

ウ.スローガン

エ.イメージ

問題19 成熟化した消費財市場において、顧客が求める新しいニーズに適応した新市場創

造型の製品開発の留意点として最も適切なものは、次のうちどれか。

ア.ライフサイクル理論をよく理解し、ステージに合わせた的確な製品開発を行う。

イ.競合製品の製品性能をよく分析し、常に、性能上優位なものを開発していく。

ウ.消費者が製品を使う場面における深い観察から問題を発見し、顧客の未充足ニーズ

に応える開発を行う。

エ.「より安く」、「より便利」、「より高性能」という価値観にこだわって開発していく。

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問題20 消費者が製品をどのように評価しているかを、製品設計段階で分析する際に最も

有効な分析手法として適切なものは、次のうちどれか。

ア.因子分析

イ.クラスター分析

ウ.コンジョイント分析

エ.AIDMAモデルによる分析

問題21 製品ミックスは「一貫性」「長さ」「深さ」「幅」の4つの次元からなっている。

以下の記述において、①~③に当てはまる語句の組合せとして適切なものは、次

のうちどれか。

企業が保有する製品ラインの数を「 ① 」、製品ミックスの中にあるすべての商品・

アイテム・ブランドを「 ② 」、各製品ライン内にある商品・アイテム・ブランドの数

を「 ③ 」と言い、さまざまな製品ラインが最終用途、生産条件、流通チャネル等にお

ける関連の度合いを「一貫性(整合性)」と言う。

ア.①長さ ②深さ ③幅

イ.①長さ ②幅 ③深さ

ウ.①幅 ②深さ ③長さ

エ.①幅 ②長さ ③深さ

問題22 小売業が採用する価格政策として当てはまらないものは、次のうちどれか。

ア.プライス・ライン

イ.ハイ・ロー・プライス

ウ.オープン・プライス

エ.エブリデー・ロー・プライス

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問題23 以下に示す<事例>において、この価格政策を採用するに至った理由として誤っ

ているものは、次のうちどれか。

<事例>

トイレタリーメーカーのZ社は新製品Aを開発した。新製品Aは、成分の効果が

確認されており、特許を取得している。新製品Aの価格設定を行うに当たっては、

上澄み吸収価格政策を採用することとした。

ア.新製品Aは、特許成分の効果が確認されており、競合他社は早期に類似品の市場参

入が難しいと考えたため。

イ.開発に多額の費用を掛けているので、早期に売上数量を伸ばすことで利益獲得を狙

うため。

ウ.新製品Aは、需要の価格弾力性が小さいと想定され、比較的高価格でも需要はある

と考えたため。

エ.高級イメージのブランドに育成することとし、ターゲットを富裕層や高級志向の女

性層に設定したいため。

問題24 「コスト志向型」の価格設定法に関する記述として不適切なものは、次のうちど

れか。

ア.製造業の場合は、原材料費や賃金等の直接費を計算し、それに間接費(減価償却費

や販売費等)を加え、そのうえで利益分となるマージン率を掛けて販売価格を決定す

る。

イ.業界の類似している製品は、コストやマージン率もある程度予測がつくため、大手

企業の設定した価格を基準にして自社の価格を決定する。

ウ.コストを積み上げれば価格の下限を決められるため、需要予測が困難な場合に需要

の変化に影響されずに安定した利益が確保できる。

エ.小売業者や卸売業者の場合、単位当たりの仕入原価に販売費用と利益を加え、マー

クアップ(値入率)を加算して、それを用いて価格を決定する。

問題25 直接流通と間接流通に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.流通において、製造業者が中間業者を契約によってコントロールしている流通を直

接流通と呼ぶ。

イ.生産財の製造業者が代理店を通じて最終ユーザーに製品を販売している場合、間接

流通となる。

ウ.直接流通と間接流通を比較する際に用いる取引総数最小化の原理によると、中間業

者を排除することによって取引数を削減できる。

エ.製造業者がインターネット販売を行い、製品を輸送業者が顧客に配送する場合、間

接流通となる。

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問題26 垂直的マーケティング・システムには、企業型システム、契約型システム、提携

型システム、管理型システムといったタイプがある。システム内での取引におい

て、独占禁止法の公正取引の確保を阻害するおそれがないシステムは、次のうち

どれか。

ア.企業型システム

イ.契約型システム

ウ.提携型システム

エ.管理型システム

問題27 チャネル・コンフリクトに関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.売上・利潤の減少、競合の台頭、価格破壊等により発生するチャネル・メンバー間

の利害衝突を緩和し、チャネル組織の共通目標を達成していくために、チャネル・

リーダーは、強いパワー資源の増強と維持が必要である。

イ.パワー資源の1つである「制裁のパワー」は、長期的に影響力を持ち、結束力を高

めることができるが、独占禁止法の規程に違反する可能性を持つ。

ウ.正当性、一体感、専門的知識のパワーを「経済的パワー」と呼ぶ。

エ.垂直的な相互依存の程度が高い場合、コンフリクトを緩和し、チャネル協調を維持

するための手段の1つとして、外交的・交渉戦略が挙げられる。

問題28 安全在庫に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.販売においては、小さな単位で販売しても、その商品を仕入れる段階では、一定の

まとまった単位で仕入れをするのが普通である。このとき、発注ロットサイズが大

きいほど、一定期間の平均在庫量は増えていく。

イ.将来の不確実性や調達のための時間のバラツキに対して、品切れの可能性を回避す

るために在庫を保有する。

ウ.ピーク時の需要に対応できない、あるいは対応しようとすると設備等の使用効率が

悪くなる場合、早い時期に少しずつ作りだめしておくこととなる。このような場合

に在庫が発生する。

エ.物流センターにおいて作業員が不足したり、配送車が時間どおりに帰ってこなかっ

たり、といったような準備不足やトラブルによって、在庫がある地点に滞留する。

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問題29 多頻度小口配送に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.多頻度小口配送は、延期の原理にしたがって需要情報の確定時点まで在庫の移転の

判断をできる限り遅らせることによって、市場リスクを削減できる方法である。

イ.製品ライフサイクルの短縮化、消費者需要の多様化による製品アイテム数の増加は、

多頻度小口配送の活用をさまざまな分野の小売企業に促している。

ウ.多頻度小口配送の協力を卸売業者から得やすくするために、あるコンビニエンス・

ストア・チェーンは、特定の地域に集中出店するドミナント戦略と呼ばれる方法を採

用している。

エ.従来から行われていた共同配送の仕組みに取って代わって多頻度小口配送は発展し

たが、その発展にはPOSシステムやABC分析といった技術の発達が大きく寄与し

ている。

問題30 パッケージングがマーケティング・ツールとして有効となってきている背景に関

する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.スーパーマーケットなどのようにセルフサービス形式で販売される製品が増えてき

たため。

イ.製造物責任法がパッケージ上の表示内容を厳しく規制しているとの認識が浸透して

おり、それが消費者の安心感に直結しているため。

ウ.パッケージによって消費者はブランドを即座に認識でき、店頭に陳列された商品自

体が広告効果をもつため。

エ.革新的なパッケージは消費者にベネフィットを提供し、企業に利益をもたらすため。

問題31 マーケティング・コミュニケーションの4つの手法(広告・販売促進・パブリシ

ティ・人的販売)とその<特徴>に関する記述①~④の組合せとして適切なもの

は、次のうちどれか。

<特徴>

①購買意欲を高め、購買の意思決定につながりやすい手法

②普及性が高く、多様な演出や表現が可能な手法

③反応率が高く、信頼関係を築きやすい

④信頼性を得やすく、 購入者の警戒心を減らすことにつながる

ア.①広告 ②販売促進 ③パブリシティ ④人的販売

イ.①販売促進 ②広告 ③人的販売 ④パブリシティ

ウ.①パブリシティ ②人的販売 ③販売促進 ④広告

エ.①人的販売 ②パブリシティ ③広告 ④販売促進

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問題32 プロモーションに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.プロモーションの具体的手段は、ポジショニング、PR、パブリシティ、セール

ス・プロモーション及び人的販売の5つに大別される。

イ.PRを効果的に行うことで、社内外に経営理念を理解してもらえるようになる。

ウ.パブリシティの情報の扱い方は、メディア側にゆだねられる。

エ.POP広告のPOPは、購買時点(Point of Purchase)の略である。

問題33 「トライアル購入促進」のプロモーションの手法として最も不適切なものは、次

のうちどれか。

ア.デモンストレーション

イ.クーポン

ウ.商品サンプリング

エ.ポイント・インセンティブ

問題34 我が国のメーカーや流通業が行ってきた戦略に関する記述として最も適切なもの

は、次のうちどれか。

ア.寡占メーカーは、市場シェアの拡大を狙って卸売業者や小売業者を系列化した歴史

がある。

イ.メーカーによる流通系列化は、特に量販店の成長が契機となって進んだ。

ウ.卸売業では、納品時の値付けや店頭陳列作業といった納品先からのサービスの要求

が高まっているため、ほとんどの卸売業者はこうしたサービスを有償化することで対

応している。

エ.中小規模の物流業者の多くは、多様化する物流ニーズに応えるため、大規模な物流

センターの設置や新たな人員の確保等積極的な投資を進めてきた。

問題35 小売チェーンに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.レギュラー・チェーンとは、企業が自ら資金を投入して店舗を設置し、社員を雇用

し店舗経営を行うことで事業所を増やし事業の拡大を行う、直営店で構成される

チェーンである。

イ.ボランタリー・チェーンとは、資本的に独立した加盟店同士が自発的に連携し、本

部を結成せずに共同仕入れや情報共有等を行いながら規模の利益の追求や収益の拡

大を図るネットワーク組織である。

ウ.ナショナル・チェーンとは、全国的な規模で複数の地域に店舗を出店している

チェーン・ストア網を確立している小売業や飲食業を指す。

エ.フランチャイズ・システムとは、フランチャイザーがフランチャイジーに対し、自

らの商標や開発した経営ノウハウを与え、その見返りとしてロイヤリティを得るシ

ステムである。

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問題36 小売業の定義に基づく説明として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.産業用使用者に対し、大量又は多額に商品を販売するもの。

イ.個人消費又は家庭用消費のために、商品を販売するもの。

ウ.販売した商品の家庭への出張修理も行うもの。

エ.商品を製造し、その場所で個人又は家庭用消費者に販売するもの。

問題37 垂直的マーケティング・システムに関する記述として最も不適切なものは、次の

うちどれか。

ア.システム内の川上又は川下の情報やノウハウを習得することができるため、構成メ

ンバーは、自社内の経営資源を強化することができる。

イ.売れ行き等の店頭情報をすみやかに生産計画へ反映することができるため、生産量

の適正化や在庫調整を図ることができる。

ウ.システム内の統合度合いが強いほど、売上が減少した場合でも人件費や設備等の固

定費の負担を免れることができる。

エ.伝統的マーケティング・システムでは、企業は個別の利益を追求するために駆け引

き的取引を前提としていたが、垂直的マーケティング・システムでは、システム全

体の経済性を追求することになる。

問題38 消費者の価値観や意識の変化に伴う、流通環境の変化に関する記述として最も不

適切なものは、次のうちどれか。

ア.消費者の食に対する安全・安心への関心の高まりの中、地元で生産したものを地元

で消費する「地産地消」が進み、生産者と消費者との距離の短い流通経路が形成さ

れている。この背景には、自治体等が、県産品の購入や活用する小売店を認定や登

録する制度を導入し、小売店に対しプロモーション等の支援をする取組がある。

イ.自然環境を保護する「エコロジー」への取組が日本でも一般的になり、消費者の生

活に浸透している中で、これまで規格外等を理由に廃棄されていた生産物が見直さ

れ、商品化される動きが活発になっている。これに対する消費者の反応は、食育へ

の関心も後押しして支持する傾向が高まっている。

ウ.生活の質を高めようとする消費者の価値観の変化や、ファスト・フード店の海外進

出により世界中で味の均一化が起こる中、地元食材や食に関する文化を見直す「ス

ロー・フード」の広がりが見られる。このような状況の中、農産物を扱う産地直売

所においても、全国各地から安全な農産物を仕入れて売上を伸ばしている。

エ.環境問題に対して消費者の意識向上が顕著化しているが、食料の輸入・輸送におい

ては、輸送で排出されるCO2排出量を推計する「フード・マイレージ(環境マイ

レージ)」という取組がある。この取組は、一般消費者に留まらず、全国レベルで学

校給食を地場産物で賄う等の活動が進められている。

Page 14: 3級 マーケティング - JAVADA · ウ.品質、機能、デザイン、ブランド ¡ エ.価格、値引き、利益幅、支払条件 問題10 マーケティングにおける経営資源の配分に関する基本方針を決めるに当たり、考

H29後-032B01-13

問題39 サービスの一般特性に関する説明として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.サービスをいつ、どこで提供するか、誰が提供するかによって、サービスの質が異

なる可能性が高いことを「サービスの経験性」という。

イ.サービス需要が季節や時間帯、天気等で変動することを「サービス需要の変動性」

という。

ウ.サービスを提供する人と享受する人はその場にいなければならず、サービスは提供

者から分離することができないことを「サービスの不可分性」という。

エ.サービス提供者がサービス提供場所を移動し同じサービスを提供することができな

い場合があり、それを「サービスの非移動性」という。

問題40 インターナル・マーケティングに関する説明として適切なものは、次のうちどれ

か。

ア.SNSを介した情報サービスが、顧客に対する信頼性を確立させるために特に必要

とされるマーケティングのこと。

イ.サービスの知覚品質は、売り手と買い手の相互作用に依存していることから、従業

員と顧客との接点を重視するマーケティングのこと。

ウ.顧客の購買履歴をデータとして蓄積して分析し、個別に細かな対応をとるマーケ

ティングのこと。

エ.顧客満足を得るために、顧客と接するスタッフを含めた従業員を訓練して動機付け

を行う等、企業が従業員に行うマーケティングのこと。