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2010年3月期決算説明資料
日時:2010年5月17日(月)場所:東証ホール
2
1. 2010年3月期決算説明
<発表者> 代表取締役社長 竹内 寛
2. 質疑応答
2010年3月期決算説明会
3
Ⅰ.2010年3月期業績についてⅡ.二極化ニーズへの対応1.ボリュームゾーンへの対応2.高付加価値市場への対応
Ⅲ. 新技術・新製品の開発Ⅴ. 2011年3月期について
2010年3月期決算説明会
目次
4
Ⅰ. 2010年3月期業績について
1.2010年3月期は526億円の売上高を計上2.2009年3月期の大幅損失を脱却し、43億円の当期利益を計上
2010年3月期よりIFRSに基づいた連結財務諸表を作成(日本初の任意適用会社)
IFRS IFRS IFRS IFRS IFRS
(単位:百万円)’06/3実績
’07/3実績
’08/3実績
’09/3実績
’10/3実績
売上高 63,642 73,307 77,786 59,429 52,590営業利益 3,747 7,503 8,442 ▲ 25,380 3,979税引前利益 3,610 6,705 7,007 ▲ 24,358 4,303当期利益 3,485 4,484 5,246 ▲ 28,731 4,337営業利益率 5.9% 10.2% 10.9% ▲ 42.7% 7.6%
3,9999.2%
日本基準’10/3実績
52,6504,8553,854
63,642
73,307
52,590
59,429
77,786
0
20,000
40,000
60,000
80,000
▲ 15,000
▲ 10,000
▲ 5,000
0
5,000
10,000
営業利益
税引前利益
当期利益
売上高
▲25,000
▲30,000
’07/3 ’08/3
売上高
(百万円
)
’09/3
利益
(百万円
)’10/3’06/3
5
■■主要用途における売上金額主要用途における売上金額の推移の推移
「移動体通信」、「AV/OA」、「車載」の主要用途において
‘08年下期を底に売上金額が回復傾向
Ⅰ. 2010年3月期業績について(主要用途別売上推移)
0
5,000
10,000
15,000
’07/上 ’07/下 ’08/上 ’08/下 ’09/上 ’09/下
単位:百万円
(移動体通信) (AV/OA) (固定通信) (車載) (応用機器他)
6
「ボリュームゾーン」
Ⅱ. 二極化ニーズへの対応
「高付加価値市場」
フラット化&デジタル化する社会においてフラット化&デジタル化する社会において
新興国家群の新興国家群の
新たな購買層新たな購買層
廉価品が主流廉価品が主流
ブロードバンド・ブロードバンド・ユビキタス社会ユビキタス社会
高精度・高信頼品高精度・高信頼品が求められるが求められる
二極化ニーズに対応!
7
一人あたりGDP(2010年⇒2015年)
0
5,000
10,000
15,000
20,000
Ind ia China Brazil Russia
(単位:US$
)
2010年 2015年
9 2%増
114%増1 9%増
69%増
Ⅱ. 二極化ニーズへの対応(一人当たりGDP)
■中国、インド等の新興国の一人当たりGDPは5年で大幅拡大予想
US5,000ドルを超えると
消費需要が大幅アップ
成長著しい中国、インド等に
おいて大きなビジネスチャンス!
先進国では、環境等新しい
市場にビジネスチャンス!
(出所)Goldman Sachs
一人あたりGDP(2010年⇒2015年)
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
US Japan Germany UK
(単位:US$
)
2010年 2015年
18%増 19%増 28%増 31%増
8
-6
-4
-2
0
2
4
6
8
10
12
世界 米国 ユーロ圏 日本 中国 インド
(
%
)
2009年
2010年(予測)
2011年(予測)
Ⅱ. 二極化ニーズへの対応(実質経済成長率)
■世界経済は2011年に向けて年4%以上伸びる見込みだが、中国、インド
等の新興国と先進国との間で成長のスピードに二極化の様相
(出所)IMF: World Economic Outlook (April 2010)
実質経済成長率(2009年-2011年(予測))
99
Ⅱ. 二極化ニーズへの対応
ボリュームゾーンへの対応
携帯電話
AV/OA
インフラ関連
車載・GPS
新興国の需要増により更にボリューム大
液晶TV、ノートPC等伸びる用途に対応
高信頼・高精度で収益確保
通信インフラ向け市場を積極的に開拓
高付加価値市場への対応
1010101010
AV/OA機器の主なセット機器生産台数推定
Ⅱ.1 ボリュームゾーンへの対応(AV/OA市場)
出所:EMデータ、JPモルガン、富士キメラ、Navian
AV/OA機器の生産地域割合
2,2362,483 2,532
2,841
3,284
3,748
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
2007 2008 2009 2010 2011 2012
単位:百万台
その他
DVD/Blu-ray
Game
USBメモリー
プリンター
DSC
DesktopPC
ポータブルオーディオ
FlatTV
NotePC
HDD
W-LAN(WiFi)
アジア, 14%
欧州, 7%
日本, 4%
中南米, 4%
北米, 2% その他, 1%
中国・台湾
香港
68%
出所:富士キメラ
<セット機器全体の動向>
*2010年以降2桁増の予測
*生産場所は、中国圏が世界の68% /2008年
<セット機器全体の動向>
*2010年以降2桁増の予測
*生産場所は、中国圏が世界の68% /2008年
1111111111
出所:NDK
携帯電話のPLLに使用される水晶製品数量推定
出所:NDK
Ⅱ.1 ボリュームゾーンへの対応(携帯電話)
携帯電話全体に占めるスマートフォン割合
<携帯電話端末の傾向>
*新興国向け廉価タイプが更に増加
*スマートフォンの比率が急増
<携帯電話端末の傾向>
*新興国向け廉価タイプが更に増加
*スマートフォンの比率が急増
623 698490 505 450 436
492472
640745 910 1,020
1,1151,170 1,130
1,2501,360
1,455
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
2007 2008 2009 2010 2011 2012
単位:百万台
水晶振動子
TCXO
106 137 178 242 305 3681,009 1,033 9571,012
1,0491,094
1,115 1,170 1,1351,253
1,3531,462
9%12%
16%19%
23%25%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
2007 2008 2009 2010 2011 2012
単位:百万台
通常端末
スマートフォン
スマートフォン
割合
12
■ボリュームゾーンで求められる製品ボリュームゾーンで求められる製品の生産はの生産は蘇州、蘇州、マレーシアマレーシアへシフトへシフト
蘇州工場
マレーシア工場
日本
・安価な労働力の活用・為替変動の影響を軽減
海外生産比率海外生産比率
海外工場海外工場
0909年度年度
29%29%1010年度年度
36%36%
営業利益への影響
1円変動⇒約0.6億円
2010年度想定レート(US$):90円(2009年度平均:92円85銭)
Ⅱ.1 ボリュームゾーンへの対応(海外生産シフト)
13
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
2007 2008 2009 2010 2011 2012
(k units)
WiMAX
LTE
TD-SCDMA
W-CDMA
CDMA2000
GSM
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
2007 2008 2009 2010 2011 2012
(k units)
SONET/SDH
WDM
13131313
携帯電話基地局 市場動向 光通信装置 市場動向(出荷台数)
出所 : EJL
(出荷台数)
出所 : Dell`Oro
Ⅱ.2 高付加価値市場(インフラ関連)
<セット全体の傾向>
携帯電話端末の更なる増加、及び通信トラフィックの急増により、
携帯電話基地局・光通信装置等のインフラ機器は堅調に伸びる
<セット全体の傾向>
携帯電話端末の更なる増加、及び通信トラフィックの急増により、
携帯電話基地局・光通信装置等のインフラ機器は堅調に伸びる
1414141414
携帯電話基地局 メーカー別シェア 光通信装置 メーカー別シェア(金額ベース) (金額ベース)
Ⅱ.2 高付加価値市場(インフラ関連)
出所: Dell`Oro 出所: Dell`Oro
ERICSSON29%
HUAWEI28%
NOKIA SIEMENS
18%
ZTE10%
ALCATEL LUCENT
8% OTHERS7%
2009年
ALCATEL LUCENT
23%
HUAWEI16%
NORTEL8%
NOKIA SIEMENS
6%
FUJITSU6%
ERICSSON6%
CIENA5%
NEC5%
OTHERS25%
2009年
<セット機器全体の状況>
*欧米・中国等の海外メーカーのシェアが圧倒的
*中国メーカーが急成長し上位に
<セット機器全体の状況>
*欧米・中国等の海外メーカーのシェアが圧倒的
*中国メーカーが急成長し上位に
15
華為社 売上高推移(2004~2009年)
0
50
100
150
200
250
300
350
2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年
億ドル
Ⅱ.2 高付加価値市場(インフラ関連)
世界14ヶ所にあるR&Dセンターのスタッフは全従業員の43%にあたる37,000人。(出所)2009年8月3日 日経産業新聞
華為社より“Excellence Global Core Partner”を受賞2009 Global Core Partner Convention が11月5日に開催され、華為
社のコアパアートナーとして選ばれた。Excellence Global Core Partnerは全サプライヤー約2000社中トップ10のサプライヤーに与えられる。
16
2009年10月 超高精度OCXOを開発
Ⅱ.2 高付加価値市場(インフラ関連)
⇒外気温度が-40~85℃変化しても、周波数が±10億分の1しか狂わない
10億分の1を距離のイメージに置き換えると、東京からロンドン(距離約1万km)にある的を狙い、1cmしかズレないということ
周波数温度特性 ±1×10-9/-40~85℃ を実現
NH37M28Lシリーズ
(37×28×H19(max)mm)
Tokyo
London
1717171717
出所: NDK
ハイブリッド・電気自動車世界販売台数予測
出所:CSN、NRI
自動車に使用される機能別水晶数量推定
1,063 1,013
818
962
1,1071,212
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
2007 2008 2009 2010 2011 2012
単位:百万個
ITS関連
情報関連
車両制御関連 2.6%
4.2%4.6%
6.6%7.2%
8.6%9.5%
10.2%
0.0%
2.0%
4.0%
6.0%
8.0%
10.0%
12.0%
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
単位 :万台
自動車生産数
HEV/PHEV/EV生産数
自動車全体に
占める割合
<自動車市場の傾向>
*中国・インド等の新興国がリードし、2010年以降も堅調に伸びると予測
*電気自動車、ITS、カーナビ・カーPC等の情報系向けで新たな需要が
生まれる
<自動車市場の傾向>
*中国・インド等の新興国がリードし、2010年以降も堅調に伸びると予測
*電気自動車、ITS、カーナビ・カーPC等の情報系向けで新たな需要が
生まれる
Ⅱ.2 高付加価値市場(車載)
18
Ⅲ. 新技術・新製品の開発(最先端の研究開発)
「ラボラトリーATOM」では、高い専門知識を有する技術者を集結させ、次世代の周波数制御・選択デバイスに関する最先端の研究開発を進める
《ラボラトリーATOMの研究棟》
2009年5月8日より業務を開始
水晶デバイス、SAWデバイスへの応用研究
新たなデバイスの可能性を追求
19
◆特徴*簡単なピペッティング操作だけで免疫反応等を自動計測!
*新開発のマイクロ流体チップにより、微量サンプルの計測可能!(5μL:従来の1/10(社内比))
*短時間計測等、マニュアルタイプの高機能も継承(最短15分: 従来の1/5(他社比))
◆展開分野(例)*免疫反応分野、生化学分野、分子生物学分野、臨床分野、食品分野、材料系分野、環境分野 等
19
Ⅲ. 新技術・新製品の開発(バイオセンサー)
NAPiCOS 10A(マニュアルタイプ)
NAPiCOS Auto 20A(オートタイプ)
新開発!マイクロ流体チップ
新製品「NAPiCOS Auto」4月より販売開始
大学・研究機関等に拡販中
19mm
20
Ⅲ. 新技術・新製品の開発(次世代を担うMEMS技術)
高純度原石育成技術高純度原石育成技術、、ウエハー加工技術ウエハー加工技術と微細加工に不可欠なと微細加工に不可欠なフォトリソ技術フォトリソ技術を融合し、小型、高精度、高機能な水晶デバイスを追及を融合し、小型、高精度、高機能な水晶デバイスを追及
High-Q原石の育成技術
大型、薄型ウエハーの加工技術
Photolithography技術 Poly-Si電極S-Disk
3µm
新しい
技術の
創出
シリコン振動素子
ディスクと電極間距離:100nm
シリコンディスク振動子(東北大学江刺研究室との共同研究)
21
Ⅳ. 2011年3月期について
既存のリソースをフル活用して
目標利益を確保する
リーマン・ショック後の新たな環境
に対応した新製品開発に注力する
エネルギー・環境、健康等の新市場の開拓も
採算性を重視
品質第一
22
Ⅳ. 2011年3月期について(設備投資)2011年3月期は前年と同水準の設備投資を予定
設備投資 ⇒ 新製品への投資に充当受注増 ⇒ 既存設備をフル活用
(単位:百万円)’06/3実績
’07/3実績
’08/3実績
’09/3実績
’10/3実績
’11/3予想
営業キャッシュフロー① 9,145 14,700 13,979 6,371 4,008 5,100投資キャッシュフロー② 6,021 11,501 12,347 11,768 3,871 3,400フリーキャッシュフロ-①-② 3,124 3,199 1,632 ▲ 5,397 137 1,700
-10,000
-5,000
0
5,000
10,000
15,000
20,000
営業キャッシュフロー① 投資キャッシュフロー② フリーキャッシュフロ-①-②
23
(単位:百万円)’06/3実績
’07/3実績
’08/3実績
’09/3実績
’10/3実績
’11/3予想
研究開発費 2,336 2,189 2,310 2,531 2,241 2,225対売上高比率 3.7% 3.0% 3.0% 4.3% 4.3% 4.0%
2,1892,310
2,531
2,241 2,2252,336
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
0.0%
1.0%
2.0%
3.0%
4.0%
5.0%
6.0%研究開発費 対売上高比率
単位:百万円
2011年3月期も新製品開発に一定額の研究開発費を充当
Ⅳ. 2011年3月期について(研究開発費)
10/3期より減価償却費を
定率法⇒定額法へ変更した為、約2億円減少
24
(単位:百万円)’09/3実績
’10/3実績
’11/3予想
売上高 59,429 52,590 55,000営業利益 ▲ 25,380 3,979 3,500税引前利益 ▲ 24,358 4,303 3,200当期利益 ▲ 28,731 4,337 3,000営業利益率 ▲ 42.7% 7.6% 6.4%
59,429
52,590
55,000
0
20,000
40,000
60,000
▲ 15,000
▲ 10,000
▲ 5,000
0
5,000
10,000
営業利益 税引前利益 当期利益 売上高
▲25,000
▲30,000
売上高
(百万円
)
’09/3
利益
(百万円
)’10/3 ’11/3
Ⅳ. 2011年3月期について(目標利益を確保)
2011年3月期は目標利益を確保すると共に新たな環境に対応した新
製品を開発し、水晶業界のリーダーとして更なる飛躍を目指します
IFRS IFRS IFRS
25
グローバルな環境変化
最後に
真のグローバルプレーヤーを目指して真のグローバルプレーヤーを目指して
新興国家群新興国家群
ボリュームゾーンボリュームゾーン
欧州欧州
高齢化する世界高齢化する世界
エネルギーの転換エネルギーの転換
人口爆発人口爆発
ブロードバンドブロードバンド
まだ不安定な時代が続く・・・・まだ不安定な時代が続く・・・・
地球温暖化地球温暖化
ユビキタスユビキタス
20112011年年33月期は、将来の月期は、将来の
環境変化をしっかり見据えて環境変化をしっかり見据えて
体力・技術力を蓄えて参ります体力・技術力を蓄えて参ります
米国米国主役交代
主役交代
主役交代
主役交代
スマートグリッドスマートグリッド
日本日本
26
【注意事項】当プレゼンテーション中、当社の現在の計画、概算、戦略、判断などの記載、また、その他の既に確定した事実でない記載は、将来の業績についての見通しに関するものです。これらの見通しは、現在入手可能な情報による当社経営者の判断に基づくものです。実際の業績は、さまざまな重要なリスク要因や不確実な要素により、見通しの中で説明されている業績から大きく異なる可能性もあり、これらの見通しに過度に依存されないようお願いいたします。また、新たな情報、将来の事象、その他の結果にかかわらず、当社が見通しを常に見直すとも限りません。リスクや不確実な要素には、為替変動、製品に対する需要変動、開発・生産能力、関係会社の業績、及びその他のリスクや不確定要素を含みます。
ご静聴ありがとうございました。今後ともご支援のほど宜しく
お願い致します。