なぜ人を巻き込むの? ――巻き込む理由、チームの意味

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なぜ人を巻き込むの?

2015年4月12日 HDIfes #04「人を巻き込みチームを作る」用資料  Gaji-Labo 山岸 ひとみ

――巻き込む理由、チームの意味

Gaji-Labo は「システムを考える」会社。

http://www.gaji.jp/

Gaji おじさんも 大事なメンバー!

システム プロセス ユーザー

設計/デザイン

ウェブ制作、アプリケーション制作をはじめとして、 あらゆる「システム」を考える仕事をしています。 広い意味での「デザイン」を目指す道のりの途中です。

あなたにとって 「チーム」ってなんですか?

あなたには、なぜ 「チーム」が必要なんですか?

その話をする前に…

「組織」の話と「チーム」の話が

ごっちゃに語られている…  

(…ことが多くないですか?)

「チーム」と「組織」の 違いってなんだろう?

どちらも同じ「人の集まり」 じゃないの?

solo

pair

group

3人以上「人」が集まった時、 「グループ」が生まれると仮定。

グループ【group】

共通する性質によってまとめられた集団。

行動を共にする集団。仲間。

組織などの集団にもいう。 ―― 大辞林 第三版 より

まだ「チーム」でも 「組織」でもない状態

組織 【organization】

チーム 【team】

特定の目的を達成するために、 諸個人および諸グループに 専門分化された役割を与え、

その活動を統合・調整する仕組み。

共同で仕事をする 人々の集まり。団。 ある目的のために

協力して行動するグループ。

この前提で話を進めます

話を戻します…

あなたには、なぜ 「チーム」が必要なんですか?

あなたは、なぜ 人を巻き込みたいんですか?

おそらくそれは 誰かと一緒に立ち向かわないと実現できない

なんらかの目的のため、だと思います。

「チーム」を作る過程について、 フローチャートで考えてみましょう。

あなた = チームを作りたい 人を巻き込みたい

目的がある チームを作る 人を巻き込む

Yes No

目的=やりたいこと である

目的=やらなければ ならないことである

Yes Yes No

No

一緒にやる人が 最初からいる 一緒にやる人を

探して見つけている

Yes No No Yes

Yes No

あなたと メンバーの 目的とやりたいことが一致している

目的が一致 目的が一致しない

一歩目を踏み出す スキルが揃っている

肩書や ロールがある

No Yes No Yes

組織 グループ チーム

チーム 組織

問題なく同じ 目的に向かえている

メンバーを巻き込んで 同じ目的を見られている

No Yes No

Yes

同じ目的に向かえている

目的に向かってひたすら Go !!

※ 主に何もないところからチームを作るためのフローチャートです。

※ 単純化した一例であって、すべての状況に当てはまるわけではありません。

※ チームが成立したあとも、密なコミュニケーションやチームビルディングが

  必要なのは言うまでもありません。

※ ハイブリッドな形のチーム・組織もあると思います。

「チーム」を作る時の 「高い壁」って?

「高い壁」は三度ある

v 「あなた」に思いがあるかどうか v  一緒にやる人がいるかどうか

v  同じ目的に向かえているかどうか

チーム作りの失敗事例 『某イベント運営プロジェクト』

チーム作りの失敗事例:『某イベント運営プロジェクト』

v  思いだけがあればやれる、という過信があった v  みんなが同じ目的を見ていると思い込んでいた v  ふたを開けてみると、自分勝手な思いしかなかった v  誰もプロジェクトの責任を取ろうとしなかった

やれるねー うん、やれるやれるー

チーム作りの失敗事例:『某イベント運営プロジェクト』

「同じ目的に向かえているかどうか」

  という「高い壁」を超えていないことに 誰も気づかなかった。見ようとしなかった。

「なんで上手くいかなかったんだろう?」 山岸は反省した。次に活かした。

チーム作りの事例 『deCAFE プロジェクト』

v deCAFE は参加者の思考や気持ちを「いつもよりちょっと遠いところ」まで連れていけるようなワクワクを目指した、大人向けワーク

ショップ形式のイベント。

v 回ごとに違うテーマとプログラムを設定して、新鮮なワークをお届

けするのがミッション。

チーム作りの事例:『deCAFE プロジェクト』

v  なぜやるのか、を徹底的にすり合わせた v  それぞれの関わり方に納得できるよう話し合った v  定期的に活動を振り返って確認・共有している v  自分たち以外の視点でのフィードバックをもらう

すり合わせよう 納得して取り組もう

チーム作りの事例:『deCAFE プロジェクト』

v  自分たちの持つ文化的背景や条件を理解・自覚する v  自分たちの世界観・ルールを持つ v  同じ目的を見つめることでつながっていると意識する

チーム作りの事例:『deCAFE プロジェクト』

v  可視化できるものは徹底的に可視化 v  可視化したものはしまいこまずに見えるところに共有 v  思い込みで進めず、すり合わせをきちんとおこなう

チーム作りの事例:『deCAFE プロジェクト』

v  振り返りミーティングを定期的に持つ v  振り返りをおこなうことで経験の類推の精度を上げる v  違う視点で見ていることを理解・共有する

反省を活かした結果「高い壁」を超えた!

v 「わたし」に思いがあった! v  一緒にやる人がいてくれた!!

v  同じ目的に向かえている!!!

チーム作りの事例:『deCAFE プロジェクト』

おかげさまで、高いモチベーションを維持したまま、

「チーム」として継続することができています。

組織+チーム作りの事例 『Gaji-Labo』

Gaji-Labo は「システムを考える」会社。

http://www.gaji.jp/

Gaji おじさんも 大事なメンバー!

システム プロセス ユーザー

設計/デザイン

ウェブ制作、アプリケーション制作をはじめとして、 あらゆる「システム」を考える仕事をしています。 広い意味での「デザイン」を目指す道のりの途中です。

組織+チーム作りの事例:『Gaji-Labo』

v  できるだけフラットな「組織」を目指している v  臨機応変に「チーム」を組み替えることができる   強い「組織」を目指している

v  受託の会社であるがゆえの難しさを持っている

自分たちもお客さんも どちらも幸せがいいよね

組織+チーム作りの事例:『Gaji-Labo』

v  最近あった大きな変化はオフィスの引っ越し v  「組織」として存在しながら「チーム」として動くため   必要なオフィス環境を考え、工夫した

これから先も複雑な「高い壁」が待っている

v 「わたし」の思いだけではない v  一緒にやる人がこれから増える

v  同じ目的とは? という命題

組織+チーム作りの事例:『Gaji-Labo』

「組織」としてのありかたと

「チーム」としてのありかた、両方を模索中。

具体的な成果は、また別の機会に…。

事例を踏まえて…

あなたにとって 「チーム」ってなんですか?

大事なのは「あなた」が なぜ人を巻き込みたいのか考えること。

「あなた」がなぜ「チーム」で それをやりたいのか共有すること。

人を巻き込むからには 「あなた」にも覚悟が必要です。

ちなみに山岸、 チーム作りが必要な人のための

ワークショップをやってます。

スタートアップ、ベンチャー企業の開発「チーム」支援だったり、

部署を横断したスキル獲得のための「チーム」利用だったり、

福祉施設でブランドを作る土台としての「チーム」作りだったり、

なぜ人を巻き込むの? を問いながら、全力でお手伝いしています。

ここから先を もっとお話したいところですが、

そろそろお時間なので…

続きは質疑&ビアバッシュで!

5/30 (土) に deCAFE vol.5 を開催します。 ぜひ一度、deCAFE に遊びに来てください!

ご静聴ありがとう ございました!

http://decafe.in/

参考資料

『ワークショップと学び』シリーズ

 苅宿 俊文 他(東京大学出版会)

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