Ws2012フェールオーバークラスタリングdeep dive 130802

Windows Server 2012フェールオーバークラスタリング

Deep Dive!

アイティデザイン株式会社

知北直宏 (Naohiro Chikita)Microsoft MVP - Directory Services

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自己紹介

知北直宏（ちきたなおひろ）Twitter: @wanto1101 アイティデザイン株式会社代表取締役社長九州発ITPro系コミュニティ「Win.tech.q」代表福岡でITProやってます。

Active Directory、Hyper-V、Exchange、System Centerその他いろいろの提案・設計・構築・サポートまでなんでも。

大手、地場インテグレーターさんの後方支援など。 Microsoft MVP(Directory Services) MCT、MCSE、MCITPとかいろいろ。

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自己紹介

「標準テキスト Windows Server 2008 R2 構築・運用・管理パーフェクトガイド」という本を書きました。御礼・2012年10月に第8版発売、通算15000部発行

「第4回 Windows Server 2012 Community Day」登壇http://technet.microsoft.com/ja-jp/windowsserver/jj973165

ホワイトペーパー執筆(Windows Server 2012 の DirectAccess、フェールオーバークラスター)

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はじめに

Windows Server の高可用性機能である、Windows Server フェールオーバークラスタリングについてお話しします。

本日現在の最新バージョンである、Windows Server 2012 の仕様や機能を中心としてお話しします。

近日リリース予定の Windows Server 2012 R2 についても、Preview 版の情報を元に少しお話しします。正式リリース時には仕様や機能が変更になっている可能性があることをご理解ください。

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はじめに

Windows Server フェールオーバークラスタリングの「詳細」については、こちらのホワイトペーパーをご参照ください。「Windows Server 2012 フェールオーバークラスタリング構築・運用・管理ガイド」

http://download.microsoft.com/download/9/C/A/9CAB777F-0386-4C12-AE39-D75EDA4E1A75/WS2012_WSFC_Guide.docx

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アジェンダ

Windows Server フェールオーバークラスタリングの基本 Windows Server 2012 におけるポイントクォーラムと動的なクォーラム管理 Hyper-V ホストクラスタースケールアウトファイルサーバーフェールオーバークラスタリングの移行チューニング Windos Server 2012 R2 の新機能や機能拡張まとめ

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Windows Serverフェールオーバークラスタリングの基本

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フェールオーバークラスタリングとは

Windows Server の高可用性 (HA) 機能です。

複数の「ノード (サーバー)」でアプリケーション、データベース、仮想マシンといったサービスを提供します。

これらサービスを「クラスター化された役割」と呼びます。

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次のようなサービスやアプリケーションを「クラスター化された役割」にすることができます。

クラスター対応のアプリケーション(SQL Server, Exchange Server, …)

特定の Windows Server 標準機能

汎用アプリケーションやサービス

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クラスター対応の Windows Server 標準機能• ファイルサーバー (汎用ファイルサーバー, スケールアウトファイルサーバー)

• DFS 名前空間サーバー• Hyper-V 仮想マシン• Hyper-V レプリカブローカー• iSCSI ターゲットサーバー• iSNS サーバー• DHCP サーバー• WINS サービス• 分散トランザクションコーディネーター (DTC)• メッセージキュー

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Windows Server 2003 まではMSCS (Microsoft Cluster Service) と呼ばれていました。

Windows Server 2008 以降はWSFC (Windows Server Failover Cluster) と呼んでいます。

Windows Server 2012 からはStandard エディションでも構成することができるようになりました。

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フェールオーバークラスタリングの基本構成の例

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Active Directoryドメインコントローラー

プライベートネットワーク

パブリックネットワーク

SAN (ストレージエリアネットワーク)

共有記憶域 (ストレージ)SAS, FC(ファイバーチャネル), iSCSI

ノード1 ノード2

クライアントコンピューター

フェールオーバークラスター

アクティブパッシブ

SAN

サービス(アプリケーションなど)

はココ

データはココ

ノードは2 台以上64 台まで

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フェールオーバークラスタリングの基本動作の例

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アクティブノードパッシブノード

クライアントコンピューター

サービスサービス

SAN

データ

↓パッシブノード

↓アクティブノード

②フェールオーバー

元のノードに戻ることを「フェールバック」といいます

障害発生！

基本の動作は「アクティブ/パッシブ」です。

①リソースの再起動

共有の IP アドレス、コンピューター名

Windows Server 2012 におけるフェールオーバークラスタリングのポイント

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Windows Server 2012 のフェールオーバークラスタリングの新機能

スケールアウトファイルサーバークラスター対応更新仮想マシンのアプリケーションの監視と管理その他いろいろ

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「Windows Server 2012 フェールオーバークラスタリング構築・運用・管理ガイド」 23ページ～http://download.microsoft.com/download/9/C/A/9CAB777F-0386-4C12-AE39-D75EDA4E1A75/WS2012_WSFC_Guide.docx

参考


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Windows Server 2012 のフェールオーバークラスタリングの拡張機能

スケーラビリティの向上最大64ノード対応、最大8000仮想マシン対応、など

CSV (クラスターの共有ボリューム) の機能向上SMB3.0対応、容易なバックアップ、BitLocker対応、など

クォーラム構成と動的クォーラム Windows PowerShell 拡充その他いろいろ

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参考


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Windows Server 2012 から削除・推奨されなくなった機能

Cluster.exe コマンドラインツールは非推奨に Cluster Automation Server COM インターフェイスは非推奨に 32 ビットのクラスターリソース DLL は非推奨にプリントサーバーの役割は削除 Add-ClusterPrintServerRole コマンドレットは削除

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「仮想マシンのアプリケーションの監視と管理」機能を使ったプリントサーバーの高可用性構成High Availability Printing Overview

http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj556311.aspx参考


参考

http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj556311.aspx


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Windows Server 2012 におけるフェールオーバークラスタリングの Tips

Windows Update は何度でも。フェールオーバークラスタリングの機能を有効化した後も、もう一度。

フェールオーバークラスター環境に適用が推奨される Hotfix の適用を。Recommended hotfixes and updates for Windows Server 2012-based Failover Clusters

http://support.microsoft.com/kb/2784261/ja

アンチウイルスソフトウェアの除外設定を。「Windows Server 2012 フェールオーバークラスタリング構築・運用・管理ガイド」 62ページhttp://download.microsoft.com/download/9/C/A/9CAB777F-0386-4C12-AE39-D75EDA4E1A75/WS2012_WSFC_Guide.docx

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http://support.microsoft.com/kb/2784261/ja


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最低限必要な Active Directory の機能レベルは「Windows Server 2003」共有記憶域を BitLocker で暗号化するときは「Windows Server 2012」の機能レベルが必要。

フェールオーバークラスタリング用ノードをドメインコントローラーとする (同居させる) ことは不可に。

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クラスターネットワークは、デフォルトゲートウェイの設定の有無や、iSCSI の使用の有無などで、最適と考えられる設定が自動構成。(でも、きちんと確認しましょう。)

クラスター化したファイル共有(汎用ファイルサーバー) に、IP アドレス指定でアクセス可能に。

例) ¥¥10.0.0.1¥Share

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クォーラムと動的なクォーラム管理

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クォーラムとは

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ノード1

記憶域


「クォーラム」とは、クラスターが動作し続けるために、オンラインである必要のある「投票」できるクラスター要素の数です。

アクティブな投票の数が、クラスター用に構成されている投票の過半数以上の場合、クラスターが動作することができます。

: クォーラム(クラスター構成のコピー)

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クォーラムとは

クォーラム要素には、「クラスターノード」と、「クォーラム監視」があります。

クォーラム監視では、「専用のディスク監視」、または「ファイル共有監視」を行うことができます。

4 タイプの「クォーラム構成 (クォーラムモード) 」があります。• ノードマジョリティ• ノードおよびディスクマジョリティ• ノードおよびファイル共有マジョリティ• 非マジョリティ (ノードなし)

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ノードマジョリティ

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ノード1 ノード2 ノード3

ノードがクォーラムを持ちます。奇数台のノードから成るクラスターの場合に推奨。

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ノードおよびディスクマジョリティ

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ノードと共有記憶域 (Witness ディスク) がクォーラムを持ちます。偶数台のノードから成るクラスターの場合に推奨。

共有記憶域

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動的なクォーラム管理

Windows Server 2012 では、クラスターを実行し続けるために、次のようなクォーラムを動的に管理、変更する機能が追加されました。

クラスター管理投票投票構成の選択

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クラスター管理投票

「クラスター管理投票」によって、ノードがシャットダウンされたときに、ノード数を変化させてクォーラムを動的に変更することが可能になりました。

「クラスター管理投票」機能は既定で有効になっています。( 「クラスタークォーラム構成ウィザード」で無効化可能 )

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ノード1 ノード2 ノード3 ノード4 ノード5アクティブノードが3 台を下回るとクラスターは停止

「クラスター管理投票」が無効な例。(クォーラム構成はノードマジョリティ) ノードが 5 台の場合、過半数は 3 台(アクティブノードが 3 台を下回るとクラスターは停止)

ノード1 ノード2 ノード3 ノード4 ノード5 アクティブノードが3 台を下回ってもクラスターは停止しない

「クラスター管理投票」が有効な例。(クォーラム構成はノードマジョリティ)

DynamicWeight 1 1 1 1 1

↓

0↓

0↓

0↓

0

× ×

〇

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「DynamicWeight」は Windows PowerShell コマンドレットで確認できます。

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例)Get-ClusterNode | ft NodeName,State, DynamicWeight, NodeWeight

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投票構成の選択

「投票構成の選択」機能によって、ノードから明示的に投票を削除することができます。

既定ではすべてのノードに投票が割り当てられています。(「クラスタークォーラム構成ウィザード」で変更可能 )

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投票構成の選択

マルチサイトクラスター構成でバックアップサイトのノードから明示的に投票を削除するといった使い方ができます。

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プライマリーサイトバックアップサイト

WAN

投票を削除

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動的クォーラム監視 (Dynamic Witness)WS2012

R2Preview

Windows Server 2012 R2 では「動的クォーラム監視 (Dynamic Witness)」という機能が追加されるようです。

「ノードおよびディスクマジョリティ」のような「ディスク監視 (Witness)」が推奨のクォーラム構成となるようです。 (ストレージの追加が必要となります)

この新機能によって、動的にディスク監視のクォーラム投票の有効/無効を制御するようです。

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ノードが奇数台でも

「ノードおよびディスクマジョリティ」が選択される

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動的クォーラム監視 (Dynamic Witness)WS2012

R2Preview

「Get-Cluster」コマンドレットで「WitnessDynamicWeight」の値を確認。「0」であればディスク監視は無効、「1」であればディスク監視は有効。

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ノード数 (DynamicWeight) が奇数個であれば、WitnessDyamicWeightは「0」 (ディスク監視は無効) ⇒ 投票数の合計は奇数個

ノード数 (DynamicWeight) が偶数個であれば、WitnessDyamicWeightは「1」 (ディスク監視は有効) ⇒ 投票数の合計は奇数個

Hyper-V ホストクラスター

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Hyper-V ホストクラスターとは

Hyper-V が動作可能な複数台のノードによるクラスターです。

Windows Server 2012 では、最大 64 ノード、最大 8000 仮想マシンまでサポート。

同時に複数の「ライブマイグレーション」が可能になるなど、多数の機能強化。

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Hyper-V ホストクラスターの構成例

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記憶域CSVVHD VHD VHD

スケールアウトファイルサーバー

SAN

SOFS


Hyper-V

SMB 3.0


Hyper-V

SMB 3.0

SMB 3.0 ファイルサーバー

VHD VHD VHD



SAN

Hyper-V

SASFC

iSCSI

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シェアードナッシングとの違い

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Hyper-V

SMB 3.0


VHD VHD VHD

Hyper-V ホスト

Hyper-V

SMB 3.0


VHD VHD VHD

Hyper-V

Hyper-V ホスト

ライブマイグレーション

Windows Server 2008 R2 では、仮想マシンのライブマイグレーションのためにクラスターは必須でした。

Windows Server 2012 では、クラスター無しの「シェアードナッシング」構成でもライブマイグレーション可能です。

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シェアードナッシングとの違い

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「シェアードナッシング」構成では、次のような制約があります。

Hyper-V サーバーが障害などによって停止した際に仮想マシンを自動的に他の Hyper-V サーバーへフェールオーバーさせることができません。

クラスター対応更新 (CAU) を使ってサーバーの更新を行うこともできません。


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スケールアウトファイルサーバーとは

Windows Server 2012 から追加された、新しいタイプのクラスター化されたファイルサーバーです。

SMB 3.0 を使い、「アクティブ/アクティブ」で動作します。

継続的に使用可能かつスケーラブルな記憶域を提供します。

Hyper-V, SQL Server のデータストアとして利用できます。

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ファイルサーバーの高可用性の実現方法は 2 つ

汎用ファイルサーバー「アクティブ/パッシブ」

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記憶域

汎用ファイルサーバークラスター

アクティブパッシブ

スケールアウトファイルサーバー (SOFS)「アクティブ/アクティブ」

記憶域


アクティブアクティブ

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汎用ファイルサーバーとの違い

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汎用ファイルサーバーの機能や特徴

スケールアウトファイルサーバーの機能や特徴

アクティブ/パッシブアクティブ/アクティブ

頻繁にファイルを開いて閉じる操作を行うユーザーまたはアプリケーションによる使用に適している。

長時間ファイルを開いたままにするアプリケーションや、仮想マシンの記憶域の可用性向上に適している。

一般的なファイルサーバーに適している。 Hyper-V や SQL Server のデータストアに適している。

一度に 1 つのクラスターノードを実行。一度に複数のクラスターノードを実行。

クラスターの共有ボリューム (CSV) を使用しない。

クラスターの共有ボリューム (CSV) を使用する。


参考


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スケールアウトファイルサーバーを構成するテクノロジー

スケールアウトファイルサーバーは次のようなテクノロジーによって構成されています。

分散ネットワーク名 (DNN)DNS のラウンドロビンを使って、ノードへのアクセスを分散。

クラスターの共有ボリューム (CSVv2)Hyper-V の高可用性サポートのために Windows Server 2008 R2 で追加された複数ノードからの同時読み書き可能なストレージ機能が強化。

スケールアウトファイルサーバーリソースの種類スケールアウトファイルサーバーの高可用性の役割

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44

スケールアウトファイルサーバーの構成の流れ

1. 基本設定ハードウェアや OS セットアップ、更新プログラム (Hotfix群) 適用、ネットワーク設定、ストレージ設定、Active Directory参加、など。

2. ファイルサーバーの役割、フェールオーバークラスタリング機能の有効化3. クラスターの作成4. クラスターディスクの追加、クラスターの共有ボリューム (CSV) の追加

各ノードに「C:¥ClusterStorage¥Volume1」フォルダーが登録される。

5. スケールアウトファイルサーバーのクラスター化された役割の構成（詳細は次のスライドで）

6. ファイル共有の追加「新しい共有ウィザード」を使って追加。

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45

スケールアウトファイルサーバーのクラスター化された役割の構成

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フェールオーバークラスターマネージャーの「高可用性ウィザード」を使用。

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「アプリケーションデータ用のスケールアウトファイルサーバー」を選択。

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クライアントがアクセスするときの名前「分散ネットワーク名」を設定。

Active Directoryに「仮想コンピューターオブジェクト (VCO)」

として登録されます。

IP アドレスの設定は不要。

記憶域の指定は不要。

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役割の構成が完了すると、Active Directory にオブジェクトが登録されます。

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DNS に同じ名前の複数レコードが登録されます。

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ファイル共有の追加

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「新しい共有ウィザード」を使ってファイル共有を追加。

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「共有の場所」としてスケールアウトファイルサーバーを選択。

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共有名、ローカルパスやリモートパスを指定。

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オプションを設定。「継続的可用性を有効にする」は無効にできない。

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アクセス許可を設定。例えば、Hyper-V コンピューターに対してフルコントロールを許可、など。

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スケールアウトファイルサーバーを構成するノードの役割

スケールアウトファイルサーバーを構成するノードは、次の 2 種類に分かれます。

リーダー1 台のみ。次の「クローン」の制御や DNS への登録、削除などを実行。

クローン

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スケールアウトファイルサーバーの運用上のポイント

クライアント (Hyper-V, SQL Server) がどのノードにアクセスしているかは「Get-SmbWitnessClient」コマンドレットで確認することができます。

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ノードが停止すると、他のノードへフェールオーバーします。 SMB 3.0 の「SMB 透過フェールオーバー」によって

通信の中断はありません。

停止していたノードが起動、再開しても、自動的にフェールバックしません。「Move-SmbWitnessClient」コマンドレットを使うことにより、

クライアントの接続先ノードを変更することができます。

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← クライアント HV2 はノード WSFC5 へ接続中

← HV2 は WSFC3 へ接続

← Move-SmbWitnessClient 実行(HV2 の接続先を WSFC5 からWSFC3 へ変更するように指示)

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負荷分散の変更WS2012

R2Preview

Windows Server 2012 のスケールアウトファイルサーバーは、負荷分散を「サーバー単位」で行っていました。

Windows Server 2012 R2 のスケールアウトファイルサーバーは、負荷分散を「ファイル共有単位」で行うようになるようです。

その他の追加機能、機能拡張により、より適切な負荷分散ができるようです。

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フェールオーバークラスタリングの移行

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フェールオーバークラスタリングの移行

「クラスターの移行ウィザード」を使用して、クラスター化された役割をWindows Server 2012 のフェールオーバークラスター環境へ移行することができます。

移行元Windows Server 2012 のフェールオーバークラスターWindows Server 2008 R2 のフェールオーバークラスターWindows Server 2008 のフェールオーバークラスター

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62

クラスターの移行ウィザード

サービスやアプリケーションなどクラスター化された役割を移行することができます。データそのものの移行は行いません。

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クラスターの移行ウィザードを使った移行の例

「クラスターの移行ウィザード」を使って、Windows Server 2008 R2 のHyper-V ホストクラスター環境を、Windows Server 2012 環境へ移行するための手順の「例」です。

あくまでも一例です。

移行元クラスターと移行先クラスターの構成により異なる手順を要することがあるため、運用環境における移行では十分な事前の準備が必要です。

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64

クラスターの移行ウィザードを使った移行の例

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Windows Server 2012Hyper-V ホストクラスター

Hyper-V

「クラスターの移行ウィザード」を使って仮想マシンの役割を移行

Windows Server 2008 R2Hyper-V ホストクラスター

Hyper-V


SAN

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「移行」から「コピー」へWS2012

R2Preview

Windows Server 2012 R2 では、「クラスターの役割のコピーウィザード」に名前が変わるようです。

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Windows Serverフェールオーバークラスタリングのチューニング

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67

フェールオーバークラスタリングのチューニングポイント

パフォーマンスのチューニング

安定性のチューニング

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パフォーマンスのチューニングの例

クラスターネットワークのチューニング。用途に合わせてクラスターネットワークを適切に設定。

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参考

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安定性のチューニングの例 (1/2)

フェールオーバークラスタリングの内部コンポーネントの関連イメージ

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rhs.exe

Clussvc.exe

クラスター化された役割ファイルサーバー、仮想マシン…

リソースディスク、IPアドレス、コンピューター名…

リソースDLLリソースの操作、障害検知…

リソースモニター(リソースホストサブシスム)

リソースの管理、監視…

クラスターサービスクラスターの本体

IPアドレスディスク・・・IPアドレスディスク・・・

役割n(ファイルサーバー, 仮想マシン・・・)

役割1(ファイルサーバー, 仮想マシン…)

・・・

DLLDLL ・・・DLLDLL ・・・

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安定性のチューニングの例 (2/2)

リソースモニターを分離することにより安定性を向上。

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クラスター化された役割

リソース

リソースDLL

リソースモニター(リソースホストサブシスム)

クラスターサービス

rhs.exe

Clussvc.exe

aaaaaaaaaaaa

仮想マシンN仮想マシンA ・・・

DLLDLLDLLDLL××

× ××

リソースのプロパティの「詳細なポリシー」タブ

「Windows Server 2012 フェールオーバークラスタリング構築・運用・管理ガイド」 22ページ、138ページhttp://download.microsoft.com/download/9/C/A/9CAB777F-0386-4C12-AE39-D75EDA4E1A75/WS2012_WSFC_Guide.docx

参考

リソースモニターを分離

rhs.exe

Clussvc.exe

aaaaaaaaaaaa

仮想マシンN仮想マシンA ・・・

DLLDLLDLLDLL×rhs.exe

rhs.exe

rhs.exe×

× 〇〇


Windos Server 2012 R2 のフェールオーバークラスターに関わる新機能や機能拡張

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フェールオーバークラスタリングに関わる新機能や拡張機能WS2012

R2Preview

動的クォーラム監視 (Dynamic Witness) スケールアウトファイルサーバーの負荷分散方法

ゲストクラスターのための仮想ハードディスクの共有シャットダウン時の仮想マシンの自動ドレインリモート記憶域と仮想ネットワークの障害検知 CSV キャッシュの拡張管理アクセスポイント名を使用したクラスターの作成クォーラム投票の UI クラスターダッシュボード

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What's New in Failover Clustering in Windows Server 2012 R2http://technet.microsoft.com/library/dn265972.aspx

参考

http://technet.microsoft.com/library/dn265972.aspx

73

ゲストクラスターのための仮想ハードディスク共有WS2012

R2Preview

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参考 Virtual Hard Disk Sharing Overviewhttp://technet.microsoft.com/ja-JP/library/dn281956.aspx

Hyper-V仮想マシン

記憶域

VHDX VHDX共有

VHDX

Windows Server 2012 R2Hyper-V ホスト

CSV またはスケールアウトファイルサーバー

Hyper-V仮想マシン

Windows Server 2012 R2Hyper-V ホスト

http://technet.microsoft.com/ja-JP/library/dn281956.aspx

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ゲストクラスターのための仮想ハードディスク共有WS2012

R2Preview

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複数の Hyper-V 仮想マシン間で CSV やスケールアウトファイルサーバーに置いた VHDX ファイルの共有ができるようになるようです。

共有した VHDX ファイルは、仮想マシン内では SAS ディスクとして認識されます。

仮想マシンは Windows Server 2012 R2 だけでなく、Windows Server 2012 や Windows Server 2008 R2 もサポートされるようです。

これまでよりも容易にゲストクラスターを構成できそうです。

仮想マシンの設定

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シャットダウン時の仮想マシンの自動ドレインWS2012

R2Preview

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Windows Server 2012 R2 では、Hyper-V ホストのシャットダウン時に仮想マシンの自動ドレイン (フェールオーバー) ができるようになるようです。

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仮想ネットワークの障害検知WS2012

R2Preview

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Hyper-V 仮想マシンのネットワークに問題が発生した際に、フェールオーバーさせることが可能になるようです。

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フェールオーバークラスターマネージャーの機能拡張WS2012

R2Preview

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「クラスターダッシュボード」機能により、複数のクラスターの管理が可能になるようです。

クォーラム投票がフェールオーバークラスターマネージャーで確認することが可能になるようです。

まとめ

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まとめ

フェールオーバークラスタリングを使って、Windows Server で動作するサービスやアプリケーションの高可用性を実現することができます。

Windows Server 2012 からはStandard エディションでも構成可能になったことから、より多くのシーンでの利用が増えると予想されます。

しっかりと情報を収集し、検証を行うなどしてスキルアップして、きちんとした設計、構築、運用を目指していきましょう！

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関連リンク

フェールオーバークラスタリングの概要http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831579.aspx

Failover Clustering and Network Load Balancing Team Bloghttp://blogs.msdn.com/b/clustering/

Microsoft Japan Windows Technology Support Team Bloghttp://blogs.technet.com/b/askcorejp/

Windows Server 2012 フェールオーバークラスタリング構築・運用・管理ガイドhttp://download.microsoft.com/download/9/C/A/9CAB777F-0386-4C12-AE39-D75EDA4E1A75/WS2012_WSFC_Guide.docx

Windows Server 2012 高信頼ファイルサーバー構築ガイドhttp://download.microsoft.com/download/9/C/A/9CAB777F-0386-4C12-AE39-D75EDA4E1A75/WIN2012HAFSWP.docx

Windows Server 2012 R2 Preview & System Center 2012 R2 Preview 評価ガイドhttp://download.microsoft.com/download/B/F/4/BF474812-BE9E-41CE-9F5F-6C6E2F0B5B22/WSSC12R2PreviewEvalGuide.docx

Windows Server 2012 評価版のダウンロードhttp://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/hh670538.aspx

次へ

http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh831579.aspx

http://blogs.msdn.com/b/clustering/

http://blogs.technet.com/b/askcorejp/


http://download.microsoft.com/download/9/C/A/9CAB777F-0386-4C12-AE39-D75EDA4E1A75/WIN2012HAFSWP.docx

http://download.microsoft.com/download/B/F/4/BF474812-BE9E-41CE-9F5F-6C6E2F0B5B22/WSSC12R2PreviewEvalGuide.docx

http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/hh670538.aspx

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Q & A

ご清聴ありがとうございました！

知北直宏Twitter: @wanto1101

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Thank You!