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TPPとは?
• TPP = Trans-Pacific Partnership = 環太平洋経済連携協定
• FTA(自由貿易協定)の一種 ※FTA:特定の国や地域との貿易で関税をゼロにする協定
• 日本は2013年7月から12カ国目として交渉に参加 ※2006年に前身のP4発行
• 多国間の取り決め • 原則すべての関税を撤廃するなど高い水準の自由化が目標 • 非関税分野や新しい分野を含む包括的な協定(21分野で交渉が進行)
日本にとってのTPPのメリット/デメリット
• 【全体的には】 経済的繁栄と社会的安定の実現
• 【メリット】 輸出拡大
• 【デメリット】 競争力の無い分野における生産と雇用の減少 例)農業分野
➡労働者や資金を、輸入競合品生産から輸出品生産に移動させれば、適材適所で全体の成長へつながる?
出典:首相官邸ホームページ
※非関税措置の削減やサービス・投資の自由化は含まない。
出典:首相官邸ホームページ
日本の農業に求められること
• 大規模化 コメ農家の6割以上は小規模な兼業農家 (平均耕作面積:1〜2ヘクタール ※米国:200ヘクタール) (現状は米国の7倍の生産コスト)
• 農業従事者の高齢化への対処(TPP以前の問題) 6割以上が65歳以上の高齢者 耕作放棄地は40万ヘクタール(>埼玉県の面積)
• 農業を守る意義 食料安全保障 地方経済の保護 国土・自然環境の保全、文化の継承
日本の政府が国内農業に対して出来ること
• 農家への補助金(負担者を消費者から納税者へ) FY2011は8,000億円
• 『我が国の食と農林漁業の再生のための基本方針・行動計画』(2011年) ①農地の規模拡大 離農奨励金制度:意欲ある農家に農地を貸すと協力金 →コメ農家の平均耕作面積を20〜30ヘクタールへ ※コメ60kg(1俵)の生産コスト 1〜2ヘクタール :1万8000円 15ヘクタール以上:1万1000円 ②担い手の確保 新規就農者に 長7年間、年間150万円の補助金を支給 農業法人による若年者の雇用促進 ③多角化支援 官民出資ファンドを設立。生産、流通・加工、販売を一体的に手がける農業法人に資金を拠出 ➡若者と法人が鍵?
私たち(消費者)の身の回りに起こる変化
• 高関税の重要5品目はどの国からの輸入品に代替されるか ①コメ:米国? 安いコメが流入? (米国産米のうち、日本人が食べる品種の生産量は、 日本の米の生産量の3%未満) ②麦: ③牛肉/豚肉:米豪? 米/カナダ産牛肉は、SPS協定により 月齢20ヶ月以下の牛肉に限定 ※SPS協定:「衛生植物検疫措置の適用に関する協定」 ④乳製品:ニュージーランドと米国? ⑤砂糖:
出典:木下製粉株式会社HP