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第106回図書系職員勉強会 2008/12/19
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LIBQUAL+®の日本における現状とこれから第106回図書系職員勉強会 2008.12.19 西川真樹子
第10回図書館総合展08/11/27@パシフィコ横浜 (第8会場 13:00-14:30)より
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第10回図書館総合展フォーラム「大学のミッション・ビジョン策定に評価システムを活用する評価指標LIBQUAL+®の報告」プログラム
13:05-ビデオメッセージ"Greeting to LibQUAL+®Japan!"Martha Kyrillidou ARL LibQUAL+®
13:10-大学図書館のサービス評価とマネージメント:LibQUAL+の意義と活用
佐藤義則(東北学院大学)
13:40-図書館利用者を知るための調査 LibQUAL+®の実施市古みどり(慶応義塾大学理工学メディアセンター)
14:00-大阪大学におけるLibQUAL+®の実施の経緯とこれから岡田高志(大阪大学附属図書館)
14:20-質疑応答
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LIBQUAL+®とは?
Webによる図書館用のサービス品質に関する利用者アンケート調査と分析がパッケージ化されたサービス
テキサスA&M大学チームとARLの調査プロジェクトによって,1999年から協同開発現在は全世界で1,000館以上が参加日本では,慶応義塾大学・大阪大学・金沢大学が実施
参照 LibQUAL+TM公式サイトhttp://www.libqual.org/フォーラム配布資料
plan
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PDCAサイクル
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日本でのLIBQUAL+®
図書館利用者を知る:LibQUAL+®によるサービス評価2008/2/27 ワークショップ@慶応義塾大学2008/2/29 シンポジウム@大阪大学この時点で,慶應義塾大学メディアセンター利用者調査WGは,2008年のLibQUAL+®実施を目指し、日本語版の開発に取り組み中大阪大学附属図書館は,中期計画の評価の一環としてLibQUAL+®に興味を持ち始めるきっかけに
(それまでにも独自の利用者調査を実施)
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LIBQUAL+®のメリット
調査を簡便に,リーズナブルな費用(約3,000$)で行うことができる
独自サーバでのWeb調査はセキュリティの問題があり,ASPサーバの利用では1か月50万円程度
調査結果のレポート送付
調査項目に一定の信頼性と妥当性
選択式回答方式の他に記入式回答方式があり,それへのコメント回答率が高い
ベンチマーキング
自己点検評価・中期目標・中期計画の資材に
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慶応義塾大学におけるLIBQUAL+® (1)
日本で初めてLibQUAL+®を実施調査期間:2008/10/6-11/134,575人にメール送付(対象は学部生・大学院生・教職員)5,905件の回答(回答率17,1%),3,442件のコメント(回答中58%)
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第106回図書系職員勉強会 2008/12/19
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慶応義塾大学におけるLIBQUAL+® (2)
図書館システムでのメールアドレス登録は,学生はほぼ全員,教職員は部分的に把握
実施にあたり,学内調整(図書館内・学内他部署)を綿密に,説明会も開催
全学生にメール送付のアンケートは学内でも初めてなので,事前に専門家にリーガルな相談も
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慶応義塾大学におけるLIBQUAL+® (3)
回答率をあげるために、広報(Webページ・ポスター・掲示板etc)を積極的にインセンティブ(参加賞と謝礼品):アンケート終了画面のプリントアウトで参加賞として慶応グッズをプレゼント,抽選で図書券やコーヒーショップ(スターバックス)やiTunesカードの景品
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大阪大学におけるLIBQUAL+® (1)
今まで、不定期・不統一にアンケートを実施
調査期間:2008/11/4-11/30調査対象は学部生・大学院生・教員(約29,000人)メールアドレスの把握は大学の庶務を通じて全学生の半分程度,教員はあまり把握できない
回答件数は2,226(11/26時点),回答率は10%以下(目標回答数3,000)と伸び悩み大学院生・教員からは10%を超える回答率,回答しにくいという問い合わせ
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大阪大学におけるLIBQUAL+® (2)
学内コンセンサスは部局長会議
学内反発があってはとの遠慮から派手な広報は控えたため,広報の不足感は否めない
部局でも協力の度合い(広報)に温度差景品代は館長のポケットマネーで
2008/11/26までの回答状況 2008/11/26までの回答数推移 10
図書館評価の指標のひとつとしてのLIBQUAL+®
図書館利用者アンケートは,図書館を利用する人のアンケートであって,利用しない人の図書館に対する要望を拾いあげることは難しい
(アンケート以外にもインタビューや観察法などの手法の検討も)
大学図書館としては,教員からの回答を得ることが求められる,そのために図書館システムへの教員のメールアドレス登録を自動化もしくは義務化を常態化しなければ,アンケートのためのメールアドレス収集は難しい
図書館へのコメント収集や質的評価方法であれば,なにもLibQUAL+®でなくともと思えるが,世界基準・比較可能性(物理的・時間的に)は魅力的
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どうせやるなら派手に(学内コンセンサス/広報/インセンティブ)
慶応義塾大学と大阪大学の図書館利用者アンケートから
学んだこと…
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