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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2018.02
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グラフで見る県内経済【概 況】持ち直しの動きが広がる県内経済
個人消費は持ち直している
生産活動 回復している
鉱工業(生産・出荷・在庫)指数(季節調整値)
(年/月)
生産 出荷 在庫
(資料)新潟県「新潟県鉱工業指数」
(2010年=100)
90
100
110
120
130
140
16/4 7 10 17/1 4 7 10
◆10月の鉱工業生産指数(季節調整値)は、
前月比0.4%上昇して101.8となった。出荷
指数は同0.7%上昇して102.0となった。在
庫指数は同0.9%上昇して125.0となった。
◆はん用・生産用・業務用機械や輸送機械
は、海外からの受注が増加していること
などから高水準で推移している。
◆食料品は米菓や包装米飯などの増産から
好調に推移している。
◆電子部品・デバイスは、スマートフォンや車
載向けで需要が増えており持ち直している。
◆金属製品は、暖房機器の増産などで堅調
に推移している。
個人消費 持ち直している
小売業販売額(全店、前年比)乗用車新規登録・届出台数(軽含む、前年比)
(%)
(年/月)
(資料)経済産業省「商業動態統計」 北陸信越運輸局新潟運輸支局「新車新規登録台数」
-10
-5
0
5
10
15
小売業販売額 乗用車(軽含む)
16/4 7 10 17/1 4 7 10
◆11月の小売業販売額(注)は前年比2.4%増
となり、5カ月連続で前年を上回った。
全業態で前年を上回ったが、特にドラッ
グストアや家電大型専門店などで伸び率
が高かった。
◆12月の乗用車(軽含む)新規登録・届出
台数は前年比4.8%減となった。普通乗
用車は前年を上回ったものの、小型乗用
車と軽乗用車が前年を下回った。
(注 )小売業販売額:経済産業省「商業動態統計」の百貨店・スーパー、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンター、コンビニエンスストアの全店販売額を合計したもの(比較可能な2016年7月分より掲載)
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グラフで見る県内経済
雇 用 改善が続いている
有効求人倍率(全数)(%)
(年/月)
(倍)
有効求職者数の前年比(左軸) 有効求人数の前年比(左軸)有効求人倍率(季調調整値、右軸)
-20
-15
-10
-5
0
5
10
15
20
0.5
0.6
0.7
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
1.6
(資料)新潟労働局「一般職業紹介状況」「労働市場月報」
16/4 7 10 17/1 4 7 10
◆11月の有効求人倍率(パートタイム含む
全数・季節調整済)は前月比0.02ポイン
ト上昇し1.56倍となり、3カ月連続で前
月を上回った。
◆11月の新規求人数(同・実数)は前年比
12.4%増となった。卸売業・小売業や医
療・福祉などで増加し、13カ月連続で前
年を上回った。
◆雇用保険の受給資格決定件数は、2カ月
ぶりに前年を下回ったものの、受給者実
人員は94カ月連続で前年を下回った。
設備投資 持ち直している
(年/月)
(資料)国土交通省「建築着工統計」
(%)
非居住用建築物着工床面積 3カ月移動平均
非居住用建築物の着工床面積(前年比)
-60
-40
-20
0
20
40
60
80
100
120
16/4 7 10 17/1 4 7 10
◆製造業では、省力化・合理化に向けた投
資や生産能力増大のための機械・設備導
入などが増加し、前年を上回っている。
◆非製造業では、情報化(IT)投資や店
舗の新設・増改築などが増加し、前年を
上回っている。
◆11月の非居住用建築物着工床面積は前年
比5.5%増となった。
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グラフで見る県内経済
公共投資
(%)
(年/月)
(資料)東日本建設業保証新潟支店「前払金保証実績からみた公共工事の動向」
公共工事請負金額(発注者別寄与度)
国の機関 地方の機関 その他 公共工事請負金額(前年比)
-40
-20
0
20
40
60
80
100
120
140
16/4 7 10 17/1 4 7 10
◆11月の公共工事請負金額は前年比2.8%
増となった。市町村などは前年を下回っ
たものの、県や国などは前年を上回った。
◆国の機関(国、独立行政法人等)は3カ
月連続で前年を上回った。
◆地方の機関(県、市町村)は4カ月ぶり
に前年を下回った。
住宅投資 減少している
(年/月)
新設住宅着工戸数(利用関係別寄与度)(%)
持家 貸家 分譲 新設住宅着工戸数(前年比)
(資料)国土交通省「建築着工統計」(注) 新設住宅着工戸数には、給与住宅の着工戸数も含まれる
-60
-40
-20
0
20
40
60
80
16/4 7 10 17/1 4 7 10
◆11月の新設住宅着工戸数は前年比18.6%
減となった。貸家などの減少から2カ月
連続で前年を下回った。
◆持家の着工戸数は、前年比9.7%増の543
戸となった。
◆貸家は前年比45.3%減の347戸となった。
◆分譲は前年比45.5%増の80戸となった。
下げ止まっている
(江口 大暁)