1
志摩市での暮らしを豊かにするには
2014 年 4 月 17 日
株式会社 日本総合研究所 調査部 主席研究員株式会社 日本政策投資銀行 地域企画部 特任顧問 も た に
藻谷浩介 [email protected]
3幾つ賛成しますか?志摩を活性化しようにも、世の景気が悪すぎ
る。 まずは景気回復が先決だ。 ⇔ また景気が良くなれば、また社員寮がどん
どん建って、団体旅行客が殺到するのでしょうか?
? 志摩を活性化しようにも、交通が不便すぎる。 高速道路がなければどうしようもない。
⇔ 伊勢市や紀伊長島は栄えていますか?? いまどきスペイン村に集客力はない。もっと
もっとお客を呼べる施設が必要だ。 ⇔ 観光客の増えている京都や由布院では、ど
んな「施設」がお客を呼んでいるのでしょうかね?
うちには 何もない「 」そんなのここでは 当たり前「 」
は 謙遜どころかお客様への侮辱。、何かある 普通ではない からこそ「 」「 」 、わざわざここまでやって来たのに…
当たり前 ではなく 有難い「 」 「 」が口癖の地域だけが残る。
ここにしかないものは何か、お客様に教わろう!
4
21 世紀 志摩の2つの逆転・1. 大都市と志摩の高齢化大逆転× 20世紀: 高齢化する志摩 / 若々しい大都
市○ 21世紀: 高齢者が減る志摩 / 激増する大
都市 → 大都市では今後高齢者が激増 / 志摩ではむしろ減ってい
く → 今の病院や福祉サービスを維持できれば 幸せな老後が、 … → 先に高齢化した志摩で成り立つ企業が 全国で生き残る、 → 人口が少ない方が食料自給率や自然エネルギー自給率を
高く保つことができ、長持ちする社会ができる
ただし問題は 年々深刻化する子供の減少と、、若者の流出を止められるか。カギは、戻ってく
る若者、移り住んでくる若者をいかに増やせる
か。
5
市内在住者 ( 外国人含む ) : 2000 年→ 10 年 △ 6.9 千人
0-14 歳人口の増減: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 9.0 千人→ 2010 年 6.2 千人 △ 2.8 千人 △ 31 %
15-64 歳人口の増減: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 38.2 千人→ 2010 年 30.9 千人 △ 7.3 千人 △19 %
65 歳以上の人口: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 14.4 千人→ 2010 年 17.6 千人 +3.2 千人 +22 %
↑ その中の 75 歳以上の人口: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 5.7 千人→ 2010 年 9.2 千人 +3.5 千人 +61 %
志摩市 ( 現市域 ) で起きてきたこと
東日本震災前 10 年間の国勢調査の実数 ( 国立社人研が未回答者分を補正 )80年後には人口がゼロ!になるペースの 急速な減少、
40年後には現役世代がゼロ!になるペースの 過酷な減少、
6
二府四県内在住者 ( 外国人含む ) : 2000 年→ 10 年 +4.8万人
0-14 歳人口の増減: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 3.0百万人→ 2010 年 2.8百万人 △ 25万人 △ 8 %
15-64 歳人口の増減: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 14.4百万人→ 2010 年 13.3百万人 △ 109万人 △ 8 %
65 歳以上の人口: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 3.4百万人→ 2010 年 4.8百万人 +139万人
+41 %
↑ その中の 75 歳以上の人口: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 1.3百万人→ 2010 年 2.2百万人 +83万人 +62 %
関西二府四県で起きてきたこと東日本震災前 10 年間の国勢調査の実数 ( 国立社人研が未回答者分を補
正 )
まだ関西全体では人口が増加していた(大阪市のおかげ !?)
120年で現役世代がゼロ!になるという 急速なペースの減少、
7
県内在住者 ( 外国人含む ) : 2000 年→ 10 年 +34万人
0-14 歳人口の増減: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 108万人→ 2010 年 107万人 △ 2万人 △ 1 %
15-64 歳人口の増減: ↓絶対数 ↓増減2000 年 491万人→ 2010 年 484万人 △ 8万人
△ 2 %
65 歳以上の人口: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 102万人→ 2010 年 151万人 +49万人 +48 %
↑ その中の 75 歳以上の人口: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 39万人→ 2010 年 66万人 +27万人 +68 %
愛知県で起きてきたこと東日本震災前 10 年間の国勢調査の実数 ( 国立社人研が未回答者分を補
正 )
100年で人口1 .5倍増のペースの順調な増加
実は現役世代も子供も減少しており、高齢者のみが激増していた…
8
首都圏内在住者 ( 外国人含む ) : 2000 年→ 10 年 +220万人
0-14 歳人口の増減: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 4.5百万人→ 2010 年 4.4百万人 △ 4万人 △ 1 %
15-64 歳人口の増減: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 24.1百万人→ 2010 年 23.9百万人 △ 19万人 △ 1 %
65 歳以上の人口: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 4.8百万人→ 2010 年 7.3百万人 +251万人
+52 %
↑ その中の 75 歳以上の人口: ↓絶対数 ↓増減
2000 年 1.8百万人→ 2010 年 3.2百万人 +133万人
+72 %
首都圏一都三県で起きてきたこと東日本震災前 10 年間の国勢調査の実数 ( 国立社人研が未回答者分を補
正 )
100年で人口1 .5倍増のペースの順調な増加
実は現役世代も子供も減少しており、高齢者のみが急増していた…
9
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正生まれ
↑明治以前生まれ
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
1940(S15) 70何歳の人口が多かったのか: = 年前
日米開戦前夜の日本在住者
15-64 歳 4,295万人 75 歳以上 89万人
在日外国人を含む数字
10
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正生まれ
↑明治以前生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
1950(S25) 60何歳の人口が多かったのか: = 年前
戦後復興の頃の日本在住者
15-64 歳 4,966万人 75 歳以上 106万人
在日外国人を含む数字
11
↓個人主義世代
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正生まれ
↑明治以前生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
1960(S35) 50何歳の人口が多かったのか: = 年前
所得倍増計画の頃の日本在住者
15-64 歳 6,000万人 75 歳以上 163万人
在日外国人を含む数字
12
↓個人主義世代
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正生まれ
↑明治以前生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
1970(S45) 40何歳の人口が多かったのか: = 年前
大阪万博の頃の日本在住者
15-64 歳 7,157万人 75 歳以上 221万人
在日外国人を含む数字
13
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正生まれ
↑明治生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
1980(S55) 30何歳の人口が多かったのか: = 年前
安定成長移行期の日本在住者
15-64 歳 7,883万人 75 歳以上 366万人
在日外国人を含む数字
14
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正生まれ
↑明治生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
1990(H2) 20何歳の人口が多かったのか: = 年前
バブル最盛期の日本在住者
15-64 歳 8,590万人 75 歳以上 597万人
在日外国人を含む数字
15
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正以前生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
1995(H7) 15何歳の人口が多かったのか: = 年前
阪神大震災の頃の日本在住者
15-64 歳 8,716万人 75 歳以上 717万人
在日外国人を含む数字
16
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正以前生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
2000(H12) 10何歳の人口が多かったのか: = 年前
2000 年問題の頃の日本在住者
15-64 歳 8,622万人 75 歳以上 900万人
在日外国人を含む数字
17
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
大正以前生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査結果を国立社会保障・人口問題研究所が補正
2010何歳の人口が多いのか: =現在
現在の日本在住者
15-64 歳 8,174万人75 歳以上 1,419万
人
在日外国人を含む数字
18
↓将来生まれ
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生
昭和一桁以前生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 (2012 )国立社会保障・人口問題研究所中位推計 年改訂
2020 10何歳の人口が多くなるのか: = 年後
10年後の日本在住者
15-64 歳 7,341万人75 歳以上 1,879万
人
在日外国人を含む数字
19
↓将来生まれ
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦前生まれ
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 (2012 )国立社会保障・人口問題研究所中位推計 年改訂
2030 20何歳の人口が多くなるのか: = 年後
20年後の日本在住者
15-64 歳 6,773万人75 歳以上 2,278万
人在日外国人を
含む数字
20
↓将来生まれ
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
↓昭和30年代生まれ
団塊ジュニア
昭和29年以前生まれ
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 (2012 )国立社会保障・人口問題研究所中位推計 年改訂
2040 30何歳の人口が多くなるのか: = 年後
30年後の日本在住者
15-64 歳 5,787万人
75 歳以上 2,233万
人在日外国人を
含む数字
21
↓将来生まれ
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
昭和39年以前生まれ
団塊ジュニア
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 (2012 )国立社会保障・人口問題研究所中位推計 年改訂
2050 40何歳の人口が多くなるのか: = 年後
40年後の日本在住者
15-64 歳 5,002万人
75 歳以上 2,385万
人
在日外国人を含む数字
22
↓将来生まれ
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
昭和49年以前生まれ
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 (2012 )国立社会保障・人口問題研究所中位推計 年改訂
2060 50何歳の人口が多くなるのか: = 年後
50年後の日本在住者
15-64 歳 4,418万人
75 歳以上 2,336万
人
在日外国人を含む数字
こんなに減らないようにできれば…
23
3 3 3 4 4 5 6 812
18
29
36 37 39 3835
2024 2625
293025 27 26
2017 15 12 11 9 8
3338
424350
55
67
7683
8781
7368
58
5044
19
20
19
25
19
30
19
35
19
40
19
45
19
50
19
55
19
60
19
65
19
70
19
75
19
80
19
85
19
90
19
95
20
00
20
05
20
10
20
15
20
20
20
25
20
30
20
35
20
40
20
45
20
50
20
55
20
600
20
40
60
80
100
百万人 2010 (1945 2005 2010 ) 2015 2012資料:~ 年は国勢調査 ・ ・ は補正値 、 年~は国立社会保障・人口問題研究所 年中位推計
(1920-2060)年齢階層別にみた日本の在住者数
15 64~ 歳
予測値実績値
14歳以下65歳以上
逆落としに減っていく現役世代
現役世代倍増の戦
後半世紀
5%減現役世代半減の今後半世紀
モノの消費量はどんどん拡大
子持ち家族多い→住宅や食器や車の消費量拡大
モノの消費量はどんどん縮小
高齢者は貯蓄に走る
24現役世代の減少と高齢者の増加
-70% -60% -50% -40% -30% -20% -10% 0%
15-64 (2010→40 )歳人口の増減率 年
-50%
-25%
0%
25%
50%
75%
65
2010→
40
歳以
上人
口の
増減
率(
年)
2013国立社会保障人口問題研究所 年予測
生産年齢人口の減少と( 30 )高齢者の増加 今後 年間
全国の市町村の比較
25
-70% -60% -50% -40% -30% -20% -10% 0%
15-64 (2010→40 )歳人口の増減率 年
-50%
-25%
0%
25%
50%
75%
65
2010→
40
歳以
上人
口の
増減
率(
年)
2013国立社会保障人口問題研究所 年予測
生産年齢人口の減少と( 30 )高齢者の増加 今後 年間
全国の市町村の比較
志摩
紀北
秋田県大潟村
大阪
南伊勢
名古屋
愛知県豊田市
鳥羽
長野県下條村
東京特別区
伊勢
松阪
津
桑名
鈴鹿
名張
尾鷲
亀山
熊野
伊賀
大紀
紀宝
渡会
大台
玉城
明和
多気
川越
菰野
東員
四日市木曾岬
現役世代の減少と高齢者の増加
26
53%51%50%54%61%
70%77%
87%94%
98%106%
114%
127%
14 1311 10 9.0 7.6 6.2 5.0 4.0 3.4 2.8 2.5 2.2
8.0 8.912
1416 18 19 19 18 17 17 16
4143 42 41
38
3431
2724
2219
1714
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
0
10
20
30
40
50
千人
0%
25%
50%
75%
100%
125%
(2005 2010 )実績:国勢調査 ・ は国立社会保障・人口問題研究所による補正値 2013 予測:国立社会保障・人口問題研究所 年地域別予測値
( ) (1980-2040)年齢階層別にみた志摩市 現市域 の在住者数
15~64歳
予測値実績値
65歳以上
14歳以下
10
14 +65歳以下 歳以上15 64~ 歳
19%減
数字には居住外国人を含む
高齢者も現役も減る志摩市
20%減
26%減
27
48%45%
41%41%45%
50%55%
64%66%65%66%
69%
76%
4.7 4.33.6 3.2 3.0 2.9 2.8 2.6 2.4 2.2 2.0 1.8 1.71.7 2.0 2.3
2.8
4.14.6
5.3 5.5 5.4 5.3 5.3 5.4
1314
14 15 1414
1312
12 1211
109.4
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
0
5
10
15
百万人
0%
20%
40%
60%
80%
(2005 2010 )実績:国勢調査 ・ は国立社会保障・人口問題研究所による補正値 2013 予測:国立社会保障・人口問題研究所 年地域別予測値
(1980-2040)年齢階層別にみた関西二府四県の在住者数
15~64歳
予測値実績値
65歳以上
14歳以下
3.4
14 +65歳以下 歳以上15 64~ 歳
現役が減り続ける関西圏
7%減
7%減15%減
28
48%45%
40%39%43%
47%52%
59%61%60%60%64%
70%
156 145124 112 108 107 107 103 97 90 83 80 78
46 55 6682
125145
171 179 179 181 185 193
420446
478 492 491 490 484465 456 450 438
417386
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
0
100
200
300
400
500
万人
0%
20%
40%
60%
80%
(2005 2010 )実績:国勢調査 ・ は国立社会保障・人口問題研究所による補正値 2013 予測:国立社会保障・人口問題研究所 年地域別予測値
(1980-2040)年齢階層別にみた愛知県の在住者数
15~64歳
予測値実績値
65歳以上
14歳以下
14 +65歳以下 歳以上15 64~ 歳
2%減3%減
高齢者が増え現役は減る愛知県
数字には居住外国人を含む
12%減
29
44%41%
36%35%39%
44%48%
55%57%57%58%63%
71%
6.8 6.35.3 4.7 4.5 4.4 4.4 4.3 4.0 3.7 3.4 3.2 3.0
2.0 2.4 3.0 3.8
6.07.0
8.3 8.8 8.8 8.9 9.3 9.7
2022
23 24 24 24 2423 22 22 21
2018
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
0
5
10
15
20
25
百万人
0%
20%
40%
60%
80%
(2005 2010 )実績:国勢調査 ・ は国立社会保障・人口問題研究所による補正値 2013 予測:国立社会保障・人口問題研究所 年地域別予測値
(1980-2040)年齢階層別にみた首都圏一都三県の在住者数
15~64歳
予測値実績値
65歳以上
14歳以下
4.8
14 +65歳以下 歳以上15 64~ 歳
1%減
4%減
高齢者が増え現役は減る首都圏
数字には居住外国人を含む
14%減
30高齢者が増え現役は減る中国
69%
57%51%51%
48%42%
38% 38%40%42%
45%
52%
59%
51 60 68 78 89 99 110 13
0 166 19
6 229 27
9 31734
932
432
133
132
3
286
261
244
232
193
185
583
673
756 80
5 857 92
3 971 99
698
998
196
0
910
859
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
0
200
400
600
800
1000
百万人
0%
20%
40%
60%
80%
2010資料: 国際連合人口部 年世界人口予測
(1980-2040)年齢階層別にみた中国の在住者数
15~64歳
予測値推計値
14歳以下
65歳以上
14 +65歳以下 歳以上15 64~ 歳
1%減
13%増
数字には居住外国人を含む
11%減
31
58%59%
66%
79%86%
83% 82%82%83%82%82%86%
783
727
634
640
682 73
569
964
960
258
757
056
856
9
715
771 90
0 1047 11
13 1209
1202
1223
1233
1234
1217
1199
1210
2580
2551
2325
2317
2280
2266
2299
2272
2235
2193
2170
2142
2076
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
0
1
2
3
千人
0%
30%
60%
90%
(2005 2010 )実績:国勢調査 ・ は国立社会保障・人口問題研究所による補正値 2013 予測:国立社会保障・人口問題研究所 年地域別予測値
(1980-2040)年齢階層別にみた長野県下條村の在住者数
15~64歳
予測値実績値
65歳以上
14歳以下
14 +65歳以下 歳以上15 64~ 歳
安定を実現した長野県下條村
1%増 3%減
数字には居住外国人を含む
4%減
32止められないこと できること・× 止められないこと
→ 今の住民が毎年1歳ずつ歳を取っていくこと
→ (多くの ) 若者が地域外に就職して出て行くこと
△ 止められること
→ 出生率の低下はやり方次第で止められる → 当地で育ち就職時に出て行った若者が、出
て 行ったきりとなることも 工夫次第で止、められる
○ むしろ前向きにできること
→ 子育てしながら働く若い世代を呼び込める → 無病息災で天寿を全うする高齢者を増やせ
る → 来訪・滞在・短期定住する外来者を増やせ
る
33
21 世紀 田舎の2つの逆転・2. 「産業 の大逆転」× 20世紀: 「ハイテク工業時代」のカヤの
外・志摩○ 21世紀: 「6次産業の時代」の主力打
者・志摩 → ハイテク産業地域の苦境:競争厳しく雇用が増えない → 地元の農水産品に根ざしたブランド品や集客交流は好調 → 国際競争に強いのはスイスや仏伊など6次産業の強い国 → 志摩も 里山里海の生活文化を生かしたブランド確立を!、
ただし問題は その肝心の志摩の地元産品が、、安い原材料として都会に出て行くこと。カギ
は、地元での加工 ブランド化。量から質への転、
換。
34
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12-2
-1
0
1
2
3
4
5
兆円
貿易
所得
旅行
輸送
特許料
その他
経常収支
資料: 財務省国際収支統計
+日本の国際収支の推移: 対 中国 香港
年 →
( )金利配当
( )左記合計
日本の赤字
日本の黒字
中国の成長で儲かってきた日本
中国への輸出は香港経由が多く 中国からの輸入は直接来、るので、中国と香港を足さなければ実態は見えない(貿易業界では常識 )
震災 +超円高でも日本の経常黒字は史上2位
だったのだが…中国の輸出産業による日本製のハイテク部材購入増加で、日本の黒字が増大
尖閣問題による日中関係悪化で、中国への輸出が急減
35
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12-1
0
1
2
3
4
5
兆円
貿易 所得 旅行 輸送 特許料 その他 経常収支
資料: 財務省国際収支統計
日本の国際収支の推移: 対 韓国
年 →
( )金利配当 ( )左記合計
日本の赤字
日本の黒字
対日貿易赤字の続く韓国
サムソン、LGなどによる日本製のハイテク部材購入増加で、日本の黒字が増大
リーマンショック・ユーロショックによる韓国の輸出産業の失速
+ 円高 ウォン安に耐えかねたサムソ・ン、LGなどが日本製部材の輸入を抑制
36
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12
0
1
2
3
4
兆円
貿易 所得 旅行 輸送 特許料 その他 経常収支
資料: 財務省国際収支統計
日本の国際収支の推移: 対 台湾
年 →
( )金利配当 ( )左記合計
日本の赤字
日本の黒字
全分野で対日赤字の台湾
37
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12-1
0
1
2
3
兆円
貿易 所得 旅行 輸送 特許料 その他 経常収支
資料: 財務省国際収支統計
日本の国際収支の推移: 対 シンガポール
年 →
( )金利配当
日本の赤字
日本の黒字
( )左記合計
著しい対日赤字のシンガポール
38
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12-0.1
0
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6
兆円
貿易
所得
旅行
輸送
特許料
その他
経常収支
資料: 財務省国際収支統計
日本の国際収支の推移: 対 インド
年 →
日本の黒字
日本の赤字
( )金利配当
( )左記合計
経済発展で対日赤字増大のインド
41
アジアと米国から稼ぎ中東に貢ぐ日本
+中
国香港
台湾
韓国
シンガポ
ール
タイ
マレ
ーシア
インド
ネシア
インド
豪州
ロシア
中東諸
国
米国
カナダ
ブラジ
ル
独 英 仏 蘭 伊 スイ
ス
-4
-2
0
2
4
6
8
兆円
( )経常収支 最終的な帳尻
うち貿易収支
うち金融収支
Source: Ministry of Finance
日本の国際収支2012年暦年
△10.8 ⇒兆円
日本が黒字
日本が赤字
42
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12-0.8
-0.4
0.0
0.4
0.8
兆円
貿易 所得 旅行 輸送 特許料 その他 経常収支
資料:財務省国際収支統計
日本の国際収支の推移: 対 フランス
年 →
日本の黒字
日本の赤字
( )金利配当 ( )左記合計
ブランド品で対日黒字増大の仏
43
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12-0.6
-0.4
-0.2
0.0
0.2
0.4
兆円
貿易 所得 旅行 輸送 特許料 その他 経常収支
資料: 財務省国際収支統計
日本の国際収支の推移: 対 イタリア
年 →
日本の黒字
日本の赤字
( )金利配当 ( )左記合計
ブランド品で対日黒字増大の伊
44
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12-0.6
-0.4
-0.2
0.0
0.2
兆円
貿易 所得 旅行 輸送 特許料 その他 経常収支
資料: 財務省国際収支統計
日本の国際収支の推移: 対 スイス
年 →
日本の黒字
日本の赤字
( )金利配当 ( )左記合計
ブランド品で対日黒字復活のスイス
46日本と各地域の産業の活路× 円安とインフレ誘導によるデフレ脱却と景気回復に期待す
る
→ 円安は輸入食材や燃料価格を高騰させるので、経費が上昇し、多くの企業の収益は悪化する
→ 経費の増加を価格転嫁できない企業には 、 インフレ は単なる経費アップでしか「 」ない
× 誰よりも安い価格を提供し 他が先に価格競争でつぶれてい、く中で、歯を食いしばって生き残る
→ 皆がそうすれば地域 業界の全体が赤字に沈・む
○ 客数が減る中で生き残るのは「値上げの天才」のいる地域・企業
→ 品質重視の客層相手に、十分利ザヤの取れる、ブランドのある商品・サービスを売って生き残る
47
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
↑大正生まれ
↑明治生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査
1990(H2) 20何歳の人口が多かったのか: = 年前
バブル最盛期の日本在住者
団体行動を好む 戦前生まれの世代が現役第一線にいて、どんどん職場旅行を企画していた
学生が多かったので、修学旅行も盛ん
48
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦時中生まれ
昭和二桁前半生まれ
↑昭和一桁生まれ
大正以前生
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 国勢調査結果を国立社会保障・人口問題研究所が補正
2010何歳の人口が多いのか: =現在
現在の日本在住者
団体旅行=高齢者ツアーという時代になった
個人で海外旅行に当たり前に出かける旅慣れた世代が主流となってきた
10代は 15 年間で 2/3 に減少し、修学旅行客も減少
49
↓将来生まれ
↓平成生まれ世代
↓バブル未経験世代
↓個人主義世代
団塊ジュニア
団塊の世代
戦前生まれ
0-4
歳
5-9
歳
10-1
4歳
15-1
9歳
20-2
4歳
25-2
9歳
30-3
4歳
35-3
9歳
40-4
4歳
45-4
9歳
50-5
4歳
55-5
9歳
60-6
4歳
65-6
9歳
70-7
4歳
75-7
9歳
80-8
4歳
85
歳以
上
0
2
4
6
8
10
12
百万人 (2012 )国立社会保障・人口問題研究所中位推計 年改訂
2030 20何歳の人口が多くなるのか: = 年後
20年後の日本在住者
戦前世代はもう旅行しない
マイカーでしか動かない世代が、世の中の中核になる
団塊の世代以降は、夫婦で行動する傾向
学生はバブル期の4割にまで減り、修学旅行市場は壊滅的状態に
51国内の観光はなぜ不振なのか?? 景気が悪い! 日本の名目GDPは過去 20 年間横ばいだ
が、 多くの観光地の客数は数割減~半減の状態
! 京都のように 客が増えている観光地も多い、? ネットやケータイや海外旅行に客を取られている
! 旅行に出る中高年はむしろ増えているのでは?
! 年々増える各種イベントには、若者も来ている
○ 売り方が古すぎて消費につながらない おカネが落ちない、◎ 今の消費者は美しい自然には興味はなく、
ここでしかできない○○ がないとお金を使「 」わない
◎ 大人が食べたいもの 泊まりたい場所が乏し、い
多くの観光地は時代遅れのお店と同じ。
40年前と同じ中身を並べて売れないと 不景気 のせいと言う「 」 。
入込客数は数えず 売上を増やせ、 。周遊 は無用 滞在場所を作れコース 、 。宣伝やめて 顧客満足度調査を、 。代理店頼みで販促費を無駄遣いし、経営の怠慢を景気に責任転嫁。
この2つはもうやめよう。
53
皆様の長期的な生き残りに向けて
生活文化 を強化しよう「 」 そこに生活している人の 真似したくな、
る暮らしが 歩いていて見える街をつく、ろう
住人を減らし賑いを殺す道路拡幅はやめ、狭い裏路地に雑踏を作ろう 食の名物をもっと洗練させよう! (夕食系 昼食系 スナック系が必・ ・
要 ) B&B など、街並みの中に溶け込んだ小型の宿を増やそう そこでの生活がブランドになるような街を形成していこう
独自の地域景観を再生 補修しよう、 個性:当地ならではのこだわりとうんちくのある自主ルールを作ろう 洗練:時間をかけて、景観上の不純物を取り除いていこう
非日常」ではなく 過ごしたかった日「 「常 こそ お客様の求めるもの! 」 、 ( 由布院・亀の井別荘主人 中谷健太郎氏の講演から )
なぜ 生活文化 なのか?「 」先進国の人間は 日常 に飽きている「 」→ 憧れの を疑似体験したいライフスタイル→ でも面倒くさいのはイヤ→ 雑踏のある場所で その他大勢に、
まぎれて一緒に楽しみたい→ 地元民 が ユニークで楽しそう「 」 「
な生活 をしている 地域 に 」 「 」 、遠方から客が集中する !!
55
49%50%55%57%62%61%59%
65%71%71%72%76%
90%
0.9 0.9 0.8 0.80.7 0.6 0.6 0.6 0.6 0.5 0.4 0.4 0.4
0.6 0.6
0.91.1 1.2 1.2
1.3 1.4 1.4 1.4 1.51.6
3.1 3.12.9 3.0
2.8 2.93.0
2.92.8 2.7 2.6
2.5
2.2
1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
0
1
2
3
千人
0%
50%
100%
150%
(2005 2010 )実績:国勢調査 ・ は国立社会保障・人口問題研究所による補正値 2013 予測:国立社会保障・人口問題研究所 年地域別予測値
(1980-2040)年齢階層別にみたニセコ町の在住者数
15~64歳
予測値実績値
65歳以上
14歳以下
14 +65歳以下 歳以上15 64~ 歳
現役世代が増えているニセコ町
数字には居住外国人を含む
8%増! 7%減??
外国人観光客の増えるニセコで現役世代人口が増えているのは
地域でお金が回っている から「 」① 客数ではなく滞在日数 = 客単価の拡大② 単価のうち地元に落ちる部分の拡大= 地元原材料使用 地元民給与、 アップ③ 貯金の地域内への再投資④ 工事の地域内への発注
56経済が活性化する観光の方向性 団体客対応 → 個人客対応 イベントで知名度 UP → 口コミで誘客 日帰り / 1泊2日対応 → 長期滞在対応 一度当地に来たかった 人への対応 → 「 」
何度でも当地に通いこむ人 への対応「 」 中高年男性主導 → 女性主導入込客数増加 → 客単価上昇いまだけ ここだけ あなただけ の体験「 ・ ・ 」を 違いのわかる顧客に提供しよう!、
57
目指すは地域ブランド構築客数ではなく売上を増やすにはブランド獲得
ブランドとは、「客からみた商品価値の要約」のようなもの (庶民的なブランド、安手のブランド、特殊な客筋だけに通じるブランドもあ
る ) どんな商品の世界にも、ブランドとそうでない商品とがある (ブランドのある商品は、原価以上の値段がつく / ないと安売りされる )
お客様がブランドを重視する2つの理由 経済的意味:ブランドにはまあ間違いがない(考える手間が省ける) ( いちいち吟味して商品を試しているヒマのない一般客をつかむ最適の手段! ) もっと深い意味:ブランドは安心感を得るための「おまじない」 ( おまじないを持つことは人間のとっても原初的な欲求! )
地域ブランドのつくり方① 品質管理:「あの地域の業者は誠実だから 間違いはない」、② 生活文化:「あの地域の人が愛好している場所だから 絶対いい場所、
だ」
58観光が盛り上がるかどうかは、最後は人の問題
観光を担う人材の3つの条件 自分のお金で個人客としての経験を積んでい
る 人の金で団体の視察旅行をいくら重ねても、 客としての感性」は磨かれない「 自腹で自分で考えて見て回っている人間だけが 客の心を理解し つかめる、 、 ↑ ホテルマンや服飾物販の世界では太古以来の常識。旅館や代理店は?
若者と年長者、女性と男性の人格を完全に対等であると考えており、そのようにふるまえる
本当に単価の高い客は都会の中高年女性 → 男尊女卑風土の土地にはやって来ない 女子供の喜ぶ ものを馬鹿にするような男は、普通の客商売には向いていない「 」 若い感性、女性の感性を尊重できない男は、自分も大した感性を持てない
自分だけでなく地域全体を巻き込んで努力する
媚びるのではなく威張るのでもなく、茶の湯のように誠心誠意もてなす心がある 地域全体のブランド (=信用 評判、 ) を良くするために周囲を巻き込む努力をで
きる
59
観光地の自立と持続の方程式① 観光地として明確なポジショニングが
ある ( お客様から見て、そこにしかないもの、そこに
行かないといけない理由、何度も 帰りたく なる「 」理由がある )
② ( 食以外の )時間消費メニューが年々増える
( 1時間滞在が伸びる→1回お茶が増える、2時間長居する→1食多く食べる、半日何かをする→1泊泊まる、1日かけてすることがある→連泊する )
③ すべてにおいて地産地消が進んでいく ( 食材はもちろん、食器、衣服、家具、建材、人材、すべてにおいて地元産や「地元育ち」の比率が増えていく )
60
観光地の自立と持続の方程式④ 景観が年々まともになっていく ( しょうもないビルを建てる人がいなくなり、外装をまともに直す人が増え、緑やライトアップが増えていく )
⑤ 口コミ客、直販 リピーターが年々増、える
(各事業者がお客様からみたポジショニングにぴったり はまったやり方を重ねることで お客さ、まが帰ってくる )
⑥ やる気のない事業者が淘汰されていく (質より量に走る、自分の儲け最優先、お客様に興味がなく内輪の権力ゲームが大好き、自分は汗をかかず部下をこき使う、といったタイプの経営者が消えていく )
61“ 里海×里山資本主義”とは何か?「マネー資本主義 の欠陥を補う」 サブシステム
( 保険 )
“ 善意と資源とお金の循環”で 安心 安全を増や、 ・す
! 里海・里山に眠る 金銭換算すると無価値の、資源
①耕作放棄地 ②木 ③半端モノ農産品 ④海草や雑魚 ⑤退職者、 、 、 、…
! でもこれを資本として活かすと、水と食料と燃料が一定程度自給できる (←農林漁業地域では常識ですが… )
①生活費を減らせる ②エネルギー自給率が高まる ③捨て、 、ていたものが、場合によっては高額で売れる / あるいは物々交換できる
! さらには成熟社会の安心 安全・ を増す効果も!
④元気な高齢者が増える ⑤若夫婦の田舎移住が子供を増や、す ⑥周囲と絆を持つ人間が増える ⑦ 資本主義の機能不、 、 マネー全に対して を得ることができ、天災時等に効果を、バックアップ発揮する
62マネー資本主義と里山資本主義
動機 ナンバーワンになりたい
マネー資本主義 里山資本主義
オンリーワンになりたい
目標 お金儲けの一番を目指して 際限なく稼ぎ 貯め込む、
かけがえのない存在になる = 他者 /過去 /未来と共生す
る
戦略
粗暴バージョン:他者 /他集団から奪い取る
素朴バージョン:何でも自給自足する
知能バージョン:未来 /次世代から搾取する←簿外資産を浪費して蓄財する( 地下資源 水 土壌 大気 子、 、 、 、 供、
絆 ...)←借金や汚染物質を後世に残す
成熟バージョン:循環 再生が可能な範囲で・ほどほどに稼ぎ 楽しむ、← 使ったものは元に返す← と清浄な環境を残すインフラ
手法 等価交換 / 金融投資自由競争 / リスクの個人
化
物々交換 贈与 ・ / 実物投資協働 / リスクの社会化
63「里海 里山資本主義 で地域活性・ 」化① 安さでは勝負せず高品質の商品で外貨獲
得: 当地独自の生活文化に支えられた ハイセンス 少量、 ・ ・
高単価の「地域ブランド商品 生活文化観光」で外」「から稼ぐ (= いま ここ にしかないものを売る「 」「 」 ) 。
② 稼いだお金をもっと地域内でぐるぐる回す:
地域内産の食材 建材 人材の質を上げて地元で使い、 、倒し ( 外からの安物は使わない ) 未就労女性や障、がい者を雇用し 時短で 時給 を高め 兼業を奨励す、 「 」 、る。
③ 外から買うより地元産のエネルギーを活用:
地域内の建築物には地元産木材を使い 木屑の燃料利、用を進める。小水力 風力 地熱を余さず使う。・ ・