10
VEDA による VERA プロジェクト観測の解析結果報告 2018 9 25 VEDA AIPS VEDA による について する。VEDA AIPS 、位 σ =2 、位 σ = 30μas く一 するこ を確 した。VEDA しため、10 体を した。位 フラグ スポット 2 える があるこ がわかった。 3 kpc あれ 易に あるこ がわ かった。 1 背景 VERA 2022 メーザー 200 カタログ (VERA カタ ログ) ある。2018 125 された。しかし、これら 一した い。 2022 いて する がある。 題がある。これら ため、 ソフト VEDA いた ある。VEDA によ けて、 AIPS 較による VEDA った。 1: VERA/VLBA/EVN された メーザー 196 (2018 7 VERA 125 ) 1

VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

  • Upload
    others

  • View
    3

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告2018年 9月 25日

永山匠

VEDAと AIPSの比較結果と VEDAによる年周視差の解析結果について報告する。VEDAと AIPSの比較

では、位相補償の位相差は σ = 2度、位置差は σ = 30µasで、問題なく一致することを確認した。VEDA解

析の現状把握と統一解析の課題の洗い出しため、10天体を解析した。位相のフラグの導入で検出スポット数が

2倍程度増える場合があることがわかった。距離 3 kpcまでの視差であれば、容易に測定可能であることがわ

かった。

1 背景

VERAでは、2022年までに銀河系内メーザー源約 200天体の年周視差と固有運動のカタログ (VERAカタ

ログ)を作成予定である。2018年までに 125天体の視差が測定された。しかし、これらの視差測定には

• 統一した解析ではない。

• 2022年時点での最新の解析手法を用いて再解析する必要がある。

の課題がある。これらの課題の解決のため、専用解析ソフト VEDAを用いた解析が必要である。VEDAによ

る統一解析に向けて、今回は AIPSとの比較による VEDAの性能評価と多数天体の解析を行った。

図 1: VERA/VLBA/EVNで測距された銀河系内メーザー源 196天体の分布 (2018年 7月現在。VERA単独

では 125天体)

1

Page 2: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

2 VEDA解析の流れ

VEDAの解析の流れは以下の通り。

• VERA getdata: データ取得

• VERA integ: 参照源の周波数・時間方向の積分

• VERA Ampcal: 振幅・バンドパスの補正

• VERA fringe: 参照源のフリンジサーチ

• VERA selfcal: 参照源のセルフキャリブレーション

• VERA Doppler: メーザーのドップラー補正

• VERA refringe: メーザーのフリンジサーチ

• VERA flagref: データのフラグ

• VERA mapping: メーザーのマッピング

• VERA Findspot: メーザーの同定

• VERA fin: 解析結果のプロットのまとめを作成

これらをまとめて解析する VERA Piplineがある。パイプラインを用いると 3回のコマンド入力と 1回のパ

スワード入力で、最終結果の位相補償されたメーザーの位置が得られる。パイプライン化により解析手順の大

幅に簡略化され、2017年 7月より水沢運用グループ (普段 AOC/相関処理を担当するグループ)が解析を担当

している。1観測当たり約 8時間で終了する。

最新のキャリブレーションデータを用いて再解析する場合は、解析済みのデータを使用し、一部のタスク

(fringe, selfcal, refringe, flagref, mapping, Findspot)を実行すれば良い。再解析は 1観測当たり約 4時間で終

了する。

VEDAは国立天文台天文データセンター (ADC)の共同利用計算機 (多波長データ解析システム)で使用でき

る。複数の計算機を使用すれば、複数の観測をパラレルに解析可能である。

2

Page 3: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

2.1 フラグ

VERA flagrefでは refringeの RFRGファイルから flagファイルに書かれた時間帯を削る。現状 flagファイ

ルには下記 2つの時間帯が書かれている。

• ∆secZ ≥ 0.1の時間帯 (∆ secZ = 0.1は位置誤差 0.1 mas相当、図 3の 12-13hの位相が暴ける時間帯)

• EL Limit UP (EL≥ 85 deg)の時間帯

フラグの効果は以下の通り。

• 位置は 100µas程度変わる (改善?、VEDAと AIPSで一致するようになる)。図 1参照。

• 位相補償マップのダイナミックレンジが上がる。

• 検出スポット数が 2倍程度増える。図 2参照。

図 2: r17324b ORI-KL 513CHの位相補償マップ。左がフラグ無し。右がフラグ有り。フラグの有無で位置は

(0.121, 0.040) mas変わる。Peak intensityは 1.13倍変わる。フラグ無しは赤経方向にやや伸びているが、フ

ラグ有りではこれが無くなる。

0

5

10

15

20

25

30

35

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

Nsp

ot

Epoch

NFLAGFLAG

図 3: J1912159の 12観測のフラグ有無による検出スポット数の違い。青がフラグ無し、赤がフラグ有り。検

出スポット数は VERA Findspotで判定された数。

3

Page 4: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

3 VEDAとAIPSとの比較

3.1 位相

ORI-KL  r17324b観測の VERA refringeの位相 (参照源 fringe、参照源 selfcal、2ビーム、遅延追尾の全

ての補正を適用後の位相)を図 3に示す。全ての補正が完璧に成功した場合、この位相はメーザースポットの位

置と構造の情報のみを示す。VEDAと AIPSで位相の振る舞いは一致しており、系統的なオフセットは無い。

位相差は平均で 2度以内、標準偏差で約 10度である。

同じデータで同じ熱雑音のため、本来は位相差はより良く一致すべきだろう。今回の比較は、積分時間は同

じだが、ソフトの都合上、積分区間 (開始と終了)は同じではない。区間内に含まれる熱雑音が異なるため、ど

うしても熱雑音分のゆらぎは現れる。

-180

-90

0

90

180

12 13 14 15 16 17 18 19 20

phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B MZ-IR

AIPSVEDA

-180

-90

0

90

180

12 13 14 15 16 17 18 19 20

phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B MZ-OG

AIPSVEDA

-180

-90

0

90

180

12 13 14 15 16 17 18 19 20

phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B MZ-IS

AIPSVEDA

-180

-90

0

90

180

12 13 14 15 16 17 18 19 20

phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B IR-OG

AIPSVEDA

-180

-90

0

90

180

12 13 14 15 16 17 18 19 20

phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B IR-OG

AIPSVEDA

-180

-90

0

90

180

12 13 14 15 16 17 18 19 20

phas

e (d

egre

e)UT (hour)

R17324B OG-IS

AIPSVEDA

-60

-30

0

30

60

12 13 14 15 16 17 18 19 20

∆phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B MZ-IR

avr: -0.8 deg std: 4.6 deg

-60

-30

0

30

60

12 13 14 15 16 17 18 19 20

∆phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B MZ-OG

avr: 0.5 deg std: 7.0 deg

-60

-30

0

30

60

12 13 14 15 16 17 18 19 20

∆phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B MZ-IS

avr: -1.3 deg std: 12.8 deg

-60

-30

0

30

60

12 13 14 15 16 17 18 19 20

∆phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B IR-OG

avr: 1.3 deg std: 6.1 deg

-60

-30

0

30

60

12 13 14 15 16 17 18 19 20

∆phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B IR-IS

avr: -0.5 deg std: 11.7 deg

-60

-30

0

30

60

12 13 14 15 16 17 18 19 20

∆phas

e (d

egre

e)

UT (hour)

R17324B OG-IS

avr: -1.9 deg std: 12.9 deg

図 4: AIPSと VEDAの位相補償後の位相 (ORI-KL r17324b)。上段 6つの赤が AIPS、青が VEDA。トラッ

キングセンターからのずれ (X,Y ) = (2.3,−2.5) mas分の位相変化が見える。UT12-13hは EL≤20度の低仰角

のため位相変化が激しい。下段 6つが AIPS−VEDAの差分。左上の数字は平均値 (avr)と標準偏差 (std)。

4

Page 5: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

3.2 位置

VEDAとAIPSで位相のキャリブレーションは一致することを確認した。また、UVは少なくとも 7桁は一致

することも確認した。通常、同じ位相、同じUVを使用しイメージングした場合、同じ位置になるはずである。

ORI-KLの年周視差と位置の比較結果を図 4に示す。VEDAとAIPSで位置は σ = 30µasで一致することを

確認した。この比較では、位相が暴ける∆secZ ≥ 0.1の低仰角のデータを省いている (前述のフラグを参照)。

赤緯方向に約 70µasとオフセットの大きい 1観測目は 1チャンネルに 2スポット、4と 5観測目は石垣島抜

きの 3局の観測である。複雑な位相や変わった UVの場合は、オフセットが大きめに出る傾向がある。

-6

-4

-2

0

2

2017 2018

Off

set

(mas

)

Year

AIPS

π = 2.461 ± 0.033 mas

(σx, σy) = (0.069, 0.099) mas

ORI-KL

05h35m14.1278s -05d22’36.529"

-6

-4

-2

0

2

2017 2018

Off

set

(mas

)

Year

VEDA

π = 2.459 ± 0.029 mas

(σx, σy) = (0.060, 0.123) mas

-0.1

0

0.1

2017 2018

Off

set

(mas

)

AIPS-VEDA

(µx, µy) = (0.011,-0.014) mas

(σx, σy) = (0.023, 0.034) mas

-0.1

0

0.1

2017 2018

Off

set

(mas

)

Year

図 5: AIPSと VEDAの年周視差と位置の比較 (ORI-KL)。左が AIPS、中央が VEDA、右が AIPS-VEDAの

位置の差分。黒色が赤経方向、灰色が赤緯方向。

3.3 VEDA-AIPS比較時の注意点

• VEDAと AIPSで電離層補正の方法が異なる (VEDAは位相のみ、AIPSは遅延と位相の両方を補正)。

今回の試験では、AIPSの補正方法に統一している。また VEDAは電離層ファイル読み取りの時間間隔

が 2時間のままである。2012年より 1時間なので更新する必要がある。

• VEDAと AIPSで周波数・速度の割り当てが異なり、1チャンネルのオフセットがある。

• AIPSの位相補償イメージの原点に注意する。原点はイメージファイルのヘッダーに記載されており imh

で確認できる。imsize 2048 2048の場合、原点は (X0, Y0) = (1024, 1025) pixelである。

5

Page 6: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

4 VEDAによる年周視差の解析結果

表 1の 10天体の視差と固有運動を測定した。図 5, 6, 7に視差と内部運動を示す。結果は以下の通り。

• 固有運動 (内部運動)測定と 3 kpc以内の視差測定は、FindSpot結果を並べるだけで良い。これで位置精

度 σ = 100µasと視差精度 10%が概ね達成される。

• 3 kpcより遠い視差測定は、Tsys、2ビーム位相較正、fringe結果、位相補償マップなどを精査し、使用

データや観測を選択する必要がある。

BX-ERIは 1スポットのみの検出のため、内部運動の図は無し。I23385は 1年通しで検出されたスポットが

無いので、数値より精度は悪いことに注意。

表 1: 天体リスト

No Name α(J2000) δ(J2000) π µα cos δ µδ vLSR

(mas) (mas yr−1) (mas yr−1) (km s−1)

1 V637-PER 03h54m02.2604s +36d32’17.883” 0.953± 0.024 −0.17± 0.29 −0.51± 0.20 −97.2± 1.0

2 BX-ERI 04h40m32.7762s −14d12’02.710” 2.116± 0.105 6.90± 0.38 −10.42± 0.23 0.3

3 I06190 06h21m47.5742s +10d39’22.811” 0.217± 0.035 0.27± 0.07 −0.13± 0.15 35.9± 0.3

4 W-LEO 10h53m37.4325s +13d42’54.367” 0.773± 0.240 −8.17± 0.29 −8.09± 0.31 46.7± 0.2

5 HS-UMA 11h35m30.6878s +34d52’04.006” 2.816± 0.095 −11.49± 0.25 −9.97± 0.43 1.8± 0.3

6 U-CVN 12h47m19.6100s +38d22’30.500” 0.911± 0.031 −2.55± 0.14 −3.26± 0.18 −24.0± 0.3

7 G357.967 17h41m20.2552s −30d45’07.354” 0.356± 0.055 −3.78± 0.09 −6.91± 0.13 21.3± 4.0

8 J1912159 19h12m15.7930s +10d07’53.085” 0.192± 0.031 −3.61± 0.12 −6.96± 0.14 57.0± 0.6

9 J2035098 20h35m09.1650s +41d38’20.260” 0.258± 0.022 −2.95± 0.14 −4.67± 0.24 −4.2± 0.7

10 I23385 23h40m54.5100s +61d10’28.100” 0.077± 0.025 −2.70± 0.14 −1.18± 0.31 −52.6± 1.1

6

Page 7: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

-4

-2

0

2

4

-2 0

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

V637-PER

-2

-1

0

1

2016 2017O

ffse

t (m

as)

Year

π = 0.953 ± 0.024 mas

-20

-10

0

10

20

30

40

-40-30-20-10 0 10 20

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

V637-PER

1 mas/yr-99

-96

-93

-90

LS

R v

eloci

ty (

km

/s)

-4

-2

0

2

4

0 2

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

BX-ERI

-6

-4

-2

0

2

2016.5 2017 2017.5

Off

set

(mas)

Year

π = 2.116 ± 0.105 mas

-2

-1

0

1

2

-2 -1 0 1 2

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

BX-ERI

NO IMAGE

-0.4

-0.2

0

0.2

0.4

LS

R v

eloci

ty (

km

/s)

-0.5

0

0.5

1

-1-0.5

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

I06190

-0.8

-0.6

-0.4

-0.2

0

0.2

2017 2018

Off

set

(mas)

Year

π = 0.217 ± 0.035 mas

0

40

80

120

-80-40 0 40 80

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

I06190

0.4 mas/yr 35

35.5

36

36.5

LS

R v

eloci

ty (

km

/s)

-195

-190

-185

-180

-175

-85-80-75

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

W-LEO

-2

-1

0

1

2018 2018.5

Off

set

(mas)

Year

π = 0.773 ± 0.240 mas

-190

-180

-170

-160

-150

-100-90-80-70-60

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

W-LEO

0.8 mas/yr 46.2

46.5

46.8

47.1

LS

R v

elo

city

(km

/s)

図 6: 視差と内部運動

7

Page 8: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

-30

-20

-10

0

10

20

-10 0 10

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

HS-UMA

-9

-6

-3

0

3

2016 2017O

ffse

t (m

as)

Year

π = 2.816 ± 0.095 mas

-12

-8

-4

0

4

8

-4 0 4 8 12

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

HS-UMA

1 mas/yr

0.6

1.2

1.8

2.4

3

LS

R v

eloci

ty (

km

/s)

92

96

100

104

108

-68-64

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

U-CVN

-3

-2

-1

0

1

2016 2017 2018

Off

set

(mas)

Year

π = 0.911 ± 0.031 mas

84

91

98

105

112

-84-77-70-63-56

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

U-CVN

0.5 mas/yr

-24.8

-24.4

-24

-23.6

LS

R v

eloci

ty (

km

/s)

204

208

212

216

220

312 316 320

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

G357.967

-3

-2

-1

0

1

2017 2018

Off

set

(mas)

Year

π = 0.356 ± 0.055 mas

-400

0

400

800

1200

-400 0 400 800

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

G357.967

2 mas/yr

-60

-30

0

30

60

90

LS

R v

eloci

ty (

km

/s)

156

160

164

168

-36-32

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

J1912159

-0.8

-0.6

-0.4

-0.2

0

0.2

0.4

2017 2018

Off

set

(mas)

Year

π = 0.192 ± 0.031 mas

-200

0

200

400

600

-400-200 0 200 400

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

J1912159

1 mas/yr 54

56

58

60

62

LS

R v

elo

city

(km

/s)

図 7: 視差と内部運動

8

Page 9: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

30

32

34

36

38

40

2 4 6 8

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

J2035098

-1

-0.8

-0.6

-0.4

-0.2

0

0.2

0.4

2017 2018

Off

set

(mas)

Year

π = 0.258 ± 0.022 mas

0

30

60

90

120

-30 0 30 60 90

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

J2035098

1 mas/yr -7

-6

-5

-4

-3

-2

-1

LS

R v

eloci

ty (

km

/s)

0

0.5

1

1.5

0 0.5

Decl.

off

set

(mas)

R.A. offset (mas)

I23385

-0.3

-0.2

-0.1

0

0.1

2017 2018

Off

set

(mas)

Year

π = 0.077 ± 0.025 mas

-90

-60

-30

0

30

30 60 90 120 150

Dec

l. o

ffse

t (m

as)

R.A. offset (mas)

I23385

1 mas/yr

-60

-57

-54

-51

-48

-45

LS

R v

elo

city

(km

/s)

図 8: 視差と内部運動

9

Page 10: VEDA VERAプロジェクト観測の解析結果報告 - 国立天文台 水沢...VEDAによるVERAプロジェクト観測の解析結果報告 2018 年9 月25 日 永山匠 VEDA

5 結論

今回のAIPSとの比較や多数天体の解析で、VEDAの解析に問題が無いことが確認された。2022年のVERA

カタログの作成は VEDAによる統一解析で行うだろう。

10