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User'sManual DM7560
ディジタルマルチメータースタートガイド
IM DM7560-02JA2 版
ユーザー登録のお願い今後の新製品情報を確実にお届けするために、お客様にユーザー登録をお願いしております。当社 Web サイトにあるユーザー登録のページでご登録ください。
http://www.yokogawa.com/jp-ymi/
計測相談のご案内当社では、お客様に正しい計測をしていただけるよう、当社計測器製品の仕様、機種の選定、および応用に関するご相談を下記カスタマサポートセンターにて承っております。なお、価格や納期などの販売に関する内容については、最寄りの営業、代理店にお問い合わせください。
横河計測株式会社 カスタマサポートセンター
FAX ファクシミリ
0422-52-60130120-137046 フリーダイヤル
【フリーダイヤル受付時間:祝祭日を除く月〜金曜日の 9:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00】
PIM 106-14
iIMDM7560-02JA
はじめにこのたびは、ディジタルマルチメーター DM7560 をお買い上げいただきましてありがとうございます。このスタートガイドは、DM7560 の取り扱い上の注意や基本的な操作などを説明したものです。ご使用前にこのマニュアルをよくお読みいただき、正しくお使いください。お読みになったあとは、大切に保存してください。ご使用中に操作がわからなくなったときなどにきっとお役に立ちます。なお、DM7560 のマニュアルとして、このマニュアルを含め、次のものがあります。あわせてお読みください。マニュアル名 マニュアルNo. 内容DM7560 ディジタルマルチメーター ユーザーズマニュアル
IM DL850E-01JA 付属の CD に pdf データが納められています。通信インタフェースを除く、本機器の全機能とその操作方法について説明しています。
DM7560 ディジタルマルチメーター スタートガイド
IM DM7560-02JA 本書です。本機器の取り扱い上の注意や基本的な操作について、説明しています。
DM7560 ディジタルマルチメーター 通信インタフェース ユーザーズマニュアル
IM DM7560-17JA 付属の CD に pdf データが納められています。本機器の通信インタフェースの機能について、その操作方法を説明しています。
DM7560 Digital Multimeter User’ s Manual
IM DM7560-92Z1 中国向け文書
マニュアル No. の「JA」、「Z1」は言語コードです。各国や地域の当社営業拠点の連絡先は、次のシートに記載されています。ドキュメントNo. 内容PIM 113-01Z2 国内海外の連絡先一覧
ご注意・ 本書の内容は、性能・機能の向上などにより、将来予告なしに変更することがあります。また、実
際の画面表示内容が本書に記載の画面表示内容と多少異なることがあります。・ 本書の内容に関しては万全を期していますが、万一ご不審の点や誤りなどお気づきのことがありま
したら、お手数ですが、お買い求め先か、当社支社・支店・営業所までご連絡ください。・ 本書の内容の全部または一部を無断で転載、複製することは禁止されています。・ 保証書が付いています。再発行はいたしません。よくお読みいただき、ご理解のうえ大切に保存し
てください。
商標・ Microsoft、Internet Explorer、WIndows 7、および Windows 8 は、米国 Microsoft Corporation の、
米国およびその他の国における登録商標または商標です。・ Adobe、Acrobat は、アドビシステムズ社の登録商標または商標です。・ 本文中の各社の登録商標または商標には、®、TM マークは表示していません。・ その他、本文中に使われている会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。
2nd Edition: October 2017 (YMI)All Rights Reserved, Copyright © 2016 Yokogawa Test & Measurement Corporation
ii IMDM7560-02JA
履歴・ 2016 年 9 月 初版発行・ 2017 年 10 月 2 版発行
iiiIMDM7560-02JA
梱包内容の確認梱包箱を開けたら、ご使用前に以下のことを確認してください。万一、お届けした品の間違いや品不足、または外観に異常が認められる場合は、お買い求め先にご連絡ください。
DM7560 本体本体背面の銘板に記載されている MODEL( 形名 ) と SUFFIX( 仕様コード ) で、ご注文どおりの品であることを確認してください。MODEL 仕様コード *1 仕様内容DM7560 本体電源電圧 -1 100 VAC、50/60 Hz
-3 115 VAC、50/60 Hz-6 220 VAC、50/60 Hz-8 240 VAC、50/60 Hz
電源コード *2 -D UL/CSA 規格適合、PSE 適合、最大定格電圧:125V-F VDE 規格適合、 最大定格電圧:250V-Q BS 規格適合、 最大定格電圧:250V-R AS 規格適合、 最大定格電圧:250V-H GB 規格適合、最大定格電圧:250V-N NBR 規格適合、 最大定格電圧:250V
付加仕様( オプション )
/C1*3 GP-IB インタフェース/C2*3 LAN & RS-232 インタフェース/CMP DIO インタフェース
*1 仕様コードに 「Z」 が記載されている製品には、専用のマニュアルが添付されている場合があります。標準のマニュアルと併せてお読みください。
*2 付属の電源コードが、電源コードを使用する国や地域で指定している規格に適合していることを確認してください。
*3 /C1、/C2 は同時には選択できません。
No.( 計器番号 )お買い求め先にご連絡いただくときには、この番号もご連絡ください。
付属品電流測定用ヒューズ (B8509LK) ............................................................................................................. 2 個(3A、250V)
(本体内収納とは別に) テストリード(赤、黒)..............................................................................................................................................................1 組 電源コード ......................................................................................................................................................................................... 1 A1006WD UL, CSA, and PSE standard A1009WD VDE standard A1054WD BS standard A1024WD AS standard A1064WD GB standard A1088WD NBR standard取扱説明書 (CD) .................................................................................................................................................................................... 1 ユーザーズマニュアル .pdf (IM DM7560-01JA) 通信インタフェース .pdf (IM DM7560-17JA)IM DM7560-02JA( 本書 ) ................................................................................................................................................................. 1 IM DM7560-02EN( 英語 )IM DM7560-92Z1( 中国向け文書 ) ............................................................................................................................................. 1PIM 113-01Z2 ( 問い合わせ先 ) ..................................................................................................................................................... 1
iv IMDM7560-02JA
マニュアル CDマニュアル CD の Japanese フォルダには、次の PDF データが収録されています。マニュアル CD には英語のマニュアルも収録されています。
ファイル名 マニュアル名 マニュアルNo.ユーザーズマニュアル .pdf DM7560 ディジタルマルチメーター
ユーザーズマニュアルIM DM7560-01JA
通信インタフェース .pdf DM7560 ディジタルマルチメーター 通信インタフェース ユーザーズマニュアル
IM DM7560-17JA
上記の PDF データを閲覧するには、Adobe Reader 5.0 以上が必要です。
警 告マニュアル CD を一般オーディオ CD プレーヤでは絶対に再生しないでください。大音量による聴覚障害やスピーカ破損の恐れがあります。
アクセサリ ( 別売 )別売アクセサリとして、次のものがあります。アクセサリの仕様についてのお問い合わせやご注文は、お買い求め先までご連絡ください。
・ 本書で指定されているアクセサリを使用してください。また、本機器のアクセサリは、これらをアクセサリとして指定している当社製品にだけ使用してください。
・ 本機器のアクセサリを使用するときは、各アクセサリの仕様範囲内で使用してください。本機器やアクセサリを組み合わせて使用する場合、定格が低い製品の仕様範囲内で使用してください。
品名 形名 安全規格 備考 マニュアルNoテストリード B8509LJ 1000V CAT II 付属品 —測定リード 758917 1000V CAT II
600V CAT III安全端子ケーブル、長さ 0.75m、赤黒各 1 個
—
測定リード 758933 1000V CAT III 安全端子ケーブル、長さ 1m、赤黒各 1 個
—
ワニグチアダプタ ( 小 ) 758922 300V CAT II 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個 —ワニグチアダプタ ( 大 ) 758929 1000V CAT II 安全端子 - ワニグチ変換、赤黒各 1 個 —安全端子アダプタ 758923 600V CAT II バネ押さえタイプ、赤黒各 1 個 —安全端子アダプタ * 758931 1000V CAT III ネジ締めタイプ、赤黒各 1 個 —シース型熱電対 90050 - 液体用、- 50℃~ 600℃ IM 90050シース型熱電対 90051 - 液体用、- 50℃~ 600℃ IM 90050表面型熱電対 90055 - 表面用、- 20℃~ 250℃ IM 90050表面型熱電対 90056 - 表面用、- 20℃~ 500℃ IM 90050電流クランププローブ 96095 300V CATIII AC/DC クランププローブ IM 96095-JA
vIMDM7560-02JA
安全にご使用いただくために本機器は IEC 規格保護クラス I ( 保護接地端子付き ) の製品です。本機器を正しく安全に使用していただくため、本機器の操作にあたっては次の安全注意事項を必ずお守りください。このマニュアルで指定していない方法で使用すると、本機器の保護機能が損なわれることがあります。なお、これらの注意に反したご使用により生じた障害については、YOKOGAWA は責任と保証を負いかねます。
本機器には、次のようなシンボルマークを使用しています。
“ 取扱注意 ” ( 人体および機器を保護するために、ユーザーズマニュアルやサービスマニュアルを参照する必要がある場所に付いています。)
感電の危険
保護接地、または保護接地端子
接地、または機能接地端子 ( 保護接地端子として使用しないでください。)
フレーム接地、またはフレーム接地端子
交流
ON( 電源 )
OFF( 電源 )
vi IMDM7560-02JA
次の注意事項をお守りください。使用者の生命や身体への危険や機器損傷の恐れがあります。
警 告本機器の用途本機器は電圧、電流、抵抗を測定する測定器です。測定器としての用途以外には使用しないでください。
外観の確認外観に異常が認められる場合は、本機器を使用しないでください。
ガス中での使用可燃性、爆発性のガスまたは蒸気のある場所では、本機器を動作させないでください。そのような環境下で本機器を使用することは大変危険です。
ケースの取り外し、分解、改造の禁止当社のサービスマン以外は、本機器のケースの取り外し、分解、または改造しないでください。本機器内には高電圧の箇所があり、危険です。
測定カテゴリ本機器の測定入力端子の測定カテゴリは、測定カテゴリのない機器 O(Other、1100V) または測定カテゴリ II(300V) の製品です。1100V 端子を使用するときは主電源の測定、または測定カテゴリ II、III、および IV に該当する箇所の測定に本機器を使用しないでください。また、300V 端子を使用するときは、測定カテゴリ III、および IV に該当する箇所の測定に本機器を使用しないでください。
設置または使用する場所・ 屋外、または雨や水にあたる場所に本機器を設置しないでください。また、そのような場
所で本機器を使用しないでください。・ 本機器が異常または危険な状態になったときに、直ちに電源コードを外せるように設置し
てください。
煙がでる、異臭、または異音がする場合は、直ちに電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いてください。そのまま使用すると、感電、火災の原因になります。電源スイッチを OFF にし、プラグをコンセントから外し、お買い求め先にご連絡ください。お客様による修理は危険ですから絶対におやめください。
本製品に水が入らないよう、また濡らさないようご注意ください。濡らしたまま使用すると、感電、火災、故障の原因になります。水などが入った場合は、電源スイッチを OFF にし、プラグをコンセントから外し、お買い求め先にご連絡ください。
濡れた手で電源コードのプラグに触らないでください。濡れた手で触ると、感電の原因になります。 通気孔などから金属や燃えやすい ものなど 異物を入れないでください。通気孔などから異物を入れると感電、火災、故障の原因になります。異物が入った場合は、電源スイッチを OFF にし、プラグをコンセントから外し、お買い求め先にご連絡ください。
viiIMDM7560-02JA
ぐらついた台の上や傾いた所など不安定な場所に本製品を置かないでください。本機器を不安定な場所に置くと、転倒や落下により、ケガまたは故障の原因になることがあります。本製品を落としたり、カバーを破損した場合は、電源スイッチを OFF にし、プラグをコンセントから外し、お買い求め先にご連絡ください。
高電圧を測定するときは、十分に気を付けてください。測定中に高電圧にさわると、感電の原因になります。
本製品正面の測定用入力端子を除いて、本製品のコネクタのグランドを被測定物の接地電位(グランド)に接続してください。
本製品上記のコネクタのグランドを被測定物のグランド以外の電位に接続すると、感電、事故 ( 被測定物、本製品、接続している他機器の破損 ) の原因になります。
3 極電源コードをご使用ください。3 極電源コードを使用しないと、感電、火災、故障の原因になります。3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用する場合には、保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。 付属の 3 極電源コードを使用して、3 線式のコンセントから電源を供給すると、電源コードのグランド線で接地されます。
電源電圧に適合した 3 極電源コードをご使用ください。電源電圧に適合しない電源コードを使用すると、火災、故障の原因になります。また、2 極電源コードを使用すると、感電の原因になることがあります。
本製品に同梱されている電源コードを他の電気機器に使用しないでください。本製品に同梱されている電源コードは、電気用品安全法上の取り扱いに基づき、本製品以外の電気機器では使用できません。
定格電源電圧でご使用ください。供給電源の電圧が本機器の定格電源電圧に合っていて、付属の電源コードの最大定格電圧以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。使用できる電源電圧を表1 に示します。中心電圧は背面パネルの AC LINE INPUT の近くに記されています。 表 1 電源電圧範囲
中心電圧 電圧範囲AC 100 V 90 V ~ 110 VAC 115 V 103.5 V ~ 126.5 VAC 220 V 198 V ~ 242 VAC 240 V 216 V ~ 264 V
測定中は入力端子にさわらないでください。測定中に入力端子にさわると、感電の原因になります。
電源コードの取扱いについては、以下の事項を厳守してください。厳守しないと感電、火災、故障の原因になります。電源コードが傷んだ場合は当社のサービス取扱所(別紙の『セールスネットワークとお問い合わせ窓口』参照)に修理をご依頼ください。
・ 電源コードを加工しない ・ 電源コードを引っ張らない・ 電源コードを無理に曲げない ・ 電源コードを加熱しない・ 電源コードをねじらない ・ 電源コードを濡らさない・ 電源コードを束ねない ・ 電源コードに重いものをのせない
電源プラグは、ほこり等が付着していないことを確認してからコンセントに確実に差し込んでください。また半年から1年に1回は、電源プラグや電源アダプタをコンセントから抜いて点検、清掃をしてください。汚れにより、感電、火災、故障の原因になります。
viii IMDM7560-02JA
電源プラグの刃に金属などが触れないようにしてください。金属などが触れると、感電、火災、故障の原因になります。
電源コードの接続 および 取り外しは電源スイッチをオフにしてから行ってください。電源が供給されているときに行うと、感電、故障の原因になることがあります。
電源コードをコンセントから外すときは、プラグを持って抜いてください。電源コードを引っ張るとコードが傷つき、感電、火災の原因になることがあります。
テストリード、電源コードなどを接続しているときは、それらを引っ張って本製品を倒さないようにご注意ください。本製品の転倒により、感電、けが、火災の原因になることがあります。
損傷したテストリード、電源コードやアダプタを使用しないでください。損傷したものを使用すると、感電、火災、故障の原因になることがあります。
テストリードの先端は、測定しやすいように鋭利な形状になっています。指などを刺さないように注意してください。
タコ足配線はしないでください。タコ足配線をすると、火災、過熱の原因になることがあります。
本製品の上や近くに水や薬品などの入った容器または、小さな金属物を置かないでください。こぼれたり、本機器の中に入った場合、感電、火災、故障の原因となります。水、薬品、金属物などが入った場合は、電源スイッチを OFF にし、プラグをコンセントから外し、お買い求め先にご連絡ください。
振動、衝撃の多い場所には置かないでください。本製品が落ちたり、倒れたりすると、けが、故障の原因になることがあります。
持ち運ぶときは、被測定物、プローブ及びケ-ブル類を外し、ハンドルをしっかり持って、落とさないように注意してください。本製品が落下すると、衝撃により身体を負傷、あるいは器物を損傷する恐れがあります。
本製品の上にものを置かないでください。本製品の上にものを置くと、カバーが内部回路に接触し、感電、火災、故障の原因になることがあります。
直射日光の当たる所や湿度の高い所に置かないでください。内部の温度が上がり、火災の原因になることがあります。
ヒューズを交換するときは必ず、指定のヒューズ(付属品:定格 3A)をご使用ください。火災、故障の原因になることがあります。付属品のヒューズがなくなった場合は、お買い求め先にご連絡ください。
湿気 ( 風呂場など ) やほこりの多い場所で使用、保管しないでください。結露が発生するような湿気の多い場所やケース内にほこりやゴミのはいるような場所に置くと、感電、火災、故障の原因になることがあります。
調理台や加湿器のそばなど、油煙や湯気が当たるような場所には置かないでください。感電、火災、故障の原因になることがあります。
通気孔の近くにものを置かないでください。通気孔の近くにものを置くと、内部に熱がこもり 火災、故障の原因になることがあります。
近くに雷が発生したときは POWER スイッチを OFF にして、電源プラグをコンセントから抜いてください。落雷によっては、感電、火災、故障の原因になります。
ixIMDM7560-02JA
故障したまま使用しないでください。故障 ( 落下などにより ) したまま使用すると、感電、火災の原因になることがあります。故障の場合は、電源スイッチを OFF にし、プラグをコンセントから外し、お買い求め先にご連絡ください。
LO 端子に電圧がかかっている場合は、他の測定器の接地端子に接続しないでください。LO 端子は大地アースではなく、フローティングになっています。LO 端子に電圧がかかっている場合、LO 端子を他の測定器の接地端子に接続すると、火災、故障の原因になります。
LO 端子と大地アース間に規定以上の電圧を加えないでください。規定の電圧は 500 Vpeak です。規定以上の電圧を加えると火災、故障の原因になります。
入力端子に規定以上の電圧、電流を加えないでください。規定以上の電圧、電流を加えると、火災、故障の原因になります。最大許容入力を表 2、表 3 に示します。表 2 最大許容入力(正面パネル)入力端子 ファンクション注 1 最大許容入力
INPUT V・Ω・ HI-LO 注 2
DCV(100mV ~ 100V レンジ) 2W Ω、4W Ω、CONT、DIOD、TEMP
800 Vpeak( 連続 )、1100 Vpeak(1分間)
DCV(1000V レンジ) 1100 Vpeak(連続)
ACV、FREQ 750 Vrms かつ DC 成分で± 500 V 注 4
SENSE 4W Ω HI-LO 4W Ω、TEMP(RTD) 200 Vpeak
I-LO DCI、ACI 3 A (DC or rms、連続)250V
注 1) 対応する各ファンクションの名称は “4.3 節 測定機能” のファンクションを参照してください。注 2) 測定カテゴリ II(CAT II) においては、最大許容入力は 300 V になります。注 3) 直流成分に交流成分が重畳された電圧については、最大許容入力は Vpeak 換算で 1100V です。
表 3 最大許容入力(背面パネル)箇所(標準/オプション) 入力端子 最大許容入力(電圧)背面パネル(標準装備) TRIG IN 0 ~ 5 V背面パネル(DIO オプション /CMP 装着時) INH IN 0 ~ 5 V
背面の COMPLETE 出力端子 (BNC) に、誤って電圧を加えないでください。火災、故障の原因になります。
背面の DIO オプション (/CMP) の接点出力に、規定以上の電圧、電流を加えないでください。火災、故障の原因になります。HI、GO、LO、COMPLETE の各接点出力は下記の仕様です。 ・ 端子間耐圧:42 Vpeak ・ 対接地耐圧:± 42 Vpeak ・ 最大許容電流:100 m A
お手入れのときは、安全のために電源プラグをコンセントから抜き行ってください。水滴がついたら乾いた布で拭き取ってください。電源プラグをコンセントから抜かずに清掃したり、水滴がついたまま使用すると、感電、故障の原因になることがあります。
長期間、内部の清掃をせずに使用しないようにしてください。本製品の内部にほこりなどがたまったまま使用すると、火災や故障の原因になることがあります。年に 1 回程度、内部の清掃を依頼されることをお勧めします。
x IMDM7560-02JA
注 意
測定しやすくするためにテストリードの先端がとがっています。誤って指などを刺さないようにないようにご注意ください。
本製品のハンドルを外したり、装着する場合、指を挟まないように注意してください。ハンドルの位置を変えるときや、ラックマウント時にハンドルを外したり、装着する場合は指を挟まないように注意してください。ラックなどの機器に組み込むとき以外は、通常はハンドルを外さないでください。
規定の動作、保存環境範囲内でご使用ください。範囲外で動作、保存すると故障の原因になることがあります。範囲は次の通りです。 屋内使用のみ 動作温度:0 ℃~+ 50 ℃ 動作湿度:80 %RH の水分量以下(40 ℃、結露なきこと ) 動作高度:上限値 2,000 m (25 ℃以下) 保存温度:-20 ℃~+ 60 ℃ 保存湿度:90 %RH の水分量以下(40 ℃、結露なきこと )
本製品の背面、両側にスペースを開けて下さい。ラックマウント内または他の測定器上に置くときは温度上昇にご注意下さい。動作及び性能不良になる場合があります。
長時間ご使用にならない場合は、安全のため、電源プラグをコンセントから抜いてください。
本製品を輸送する場合は、ご購入時の包装材料か、同等以上の包装材料をご使用ください。輸送中に本製品にかかる振動、衝撃が大きいと、故障して火災の原因になることがあります。輸送を依頼するときは、包装箱の各面に「精密機械在中」などの表示をしてください。
使用環境の制限本製品はクラスA ( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害を生ずることがあり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。
xiIMDM7560-02JA
各国や地域での販売について
廃電気電子機器指令 廃電気電子機器指令
( この指令は EU 圏内のみで有効です。) この製品は WEEE 指令マーキング要求に準拠します。このマークはこの電気電子製品を一般家
庭廃棄物として廃棄してはならないことを示します。
製品カテゴリ WEEE 指令に示される製品タイプに準拠して、この製品は “監視及び制御装置” の製品として
分類されます。
EU 圏内で製品を廃棄する場合は、お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。家庭廃棄物では処分しないでください。
EU 電池指令 EU 電池指令
( この指令は EU 圏内のみで有効です。) この製品には電池が使用されています。このマークは EU 電池指令に規定されています。分別
収集が義務付けられていることを示しています。
電池の種別:リチウム電池
電池の交換はお客様ではできません。お近くの横河ヨーロッパ・オフィスまでご連絡ください。
EEA 内の認定代理人 (AR)横河ヨーロッパ・オフィスは EEA 内で本製品の当社認定代理人 (AR) を務めます。横河ヨーロッパ・オフィスの住所については別紙のお問い合わせ先 (PIM 113-01Z2) をご覧ください。
xii IMDM7560-02JA
このマニュアルで使用している記号と表記法
単位k‥‥‥1000 の意味です。 使用例:100kS/s( サンプルレート )K‥‥‥1024 の意味です。 使用例:720K バイト ( ファイルの容量 )
表示文字操作説明のところで、太字の英数字は、操作対象のパネル上のキーやソフトキーに対応して画面上のメニューに表示される文字を示します。
注記このマニュアルでは、注記を以下のようなシンボルで区別しています。
本機器で使用しているシンボルマークで、人体への危険や機器の損傷の恐れがあることを示すとともに、その内容についてユーザーズマニュアルを参照する必要があることを示します。ユーザーズマニュアルでは、その参照ページに目印として、「警告」「注意」の用語と一緒に使用しています。
警 告 取り扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険があるときに、その危険を避けるための注意事項が記載されています。
注 意 取り扱いを誤った場合に、使用者が軽傷を負うか、または物的損害のみが発生する危険があるときに、それを避けるための注意事項が記載されています。
Note 本機器を取り扱ううえで重要な情報が記載されています。
xiiiIMDM7560-02JA
目次梱包内容の確認 ...................................................................................................................................................................iii安全にご使用いただくために .........................................................................................................................................v各国や地域での販売について ........................................................................................................................................xiこのマニュアルで使用している記号と表記法 ...................................................................................................... xii
第 1 章 各部の名称と機能1.1 正面パネルの各部名称と概要 .................................................................................................................... 1-11.2 背面パネルの各部名称と機能 .................................................................................................................... 1-9
第 2 章 基本操作2.1 機器の設置 ......................................................................................................................................................... 2-1
2.2 電源の接続、投入 ........................................................................................................................................... 2-3
第 3 章 日常の点検、校正3.1 日常のお手入れ................................................................................................................................................ 3-13.2 校正 ...................................................................................................................................................................... 3-23.3 ヒューズの交換................................................................................................................................................ 3-33.4 交換推奨部品 .................................................................................................................................................... 3-4
第 4 章 性能4.1 共通性能 ............................................................................................................................................................. 4-14.2 基本測定機能の性能 ...................................................................................................................................... 4-64.3 トリガ機能 .......................................................................................................................................................4-114.4 演算機能 ...........................................................................................................................................................4-124.5 ログ機能 ...........................................................................................................................................................4-144.6 画面表示切換 ..................................................................................................................................................4-164.7 トレンドチャート表示機能 .......................................................................................................................4-174.8 ヒストグラムチャート表示機能 .............................................................................................................4-194.9 アークスケールメーター (ARC SCALE METER) 表示機能 .................................................................4-214.10 アナログメーター (ANALOG METER) 表示機能 ................................................................................4-224.11 設定条件 (SETUP) のセーブ / リコールの設定 ...................................................................................4-234.12 システム (SYSTEM) の設定 ........................................................................................................................4-244.13 外観図 ................................................................................................................................................................4-26
1
2
3
4
1-1IM DM7560-02JA
1
2
3
4
各部の名称と機能
1.1 正面パネルの各部名称と概要図 1.1 に本製品の正面パネルを示し、表 1.1 で各部 1~ 5の名称と配置される画面、キー、入力端子、スイッチなどを紹介します。
3
4
5
1
2図 1.1 正面パネル
表 1.1 正面パネルの各部の名称と配置 No. 名称 配置1 ディスプレイ部 液晶画面と画面下のメニューキーからなります。
2 入力端子部 電圧、電流、抵抗など、各種測定をするときの入力端子が配置されています。下側にはヒューズホルダと POWER スイッチがあります。
3 FUNCTION 部 電圧、電流、抵抗、導通テスト、ダイオードなどの各種測定機能の設定、測定するためのファンクションキーが配置されています。
4 TRIG & UTILITY 設定部 トリガ、表示、演算、ログ、システム関連の各種設定キーと [SHIFT]、[COPY]キーなどの実行キーが配置されています。
5 ロータリーノブ &RANGE 切換部
上側にロータリーノブ ( スイッチ )、矢印キー、中央に [AUTO] キー (AUTO RANGE切換 )、下側に USB メモリー接続口が配置されています。
第 1章 各部の名称と機能
1-2 IM DM7560-02JA
1.1.1 ディスプレイ部図 1.2 に正面パネルのディスプレイ部を示し、表 1.2 で各部の名称と機能を説明します。*尚、図 1.2 全体で、正面パネルの青枠内について拡大しています。
1
2
1-11-21-3
1-4
1-5
図 1.2 ディスプレイ部
表 1.2 ディスプレイ部の表示内容 No. 名称 表示内容と機能 ( 概要 )
1 液晶画面
液晶画面は 4.3 型のカラー LCD(LED バックライト ) です。画面内は上から下記内容を表示します。1-1 メッセージ、ヘッダーの情報1-2 アナンシエータ ( 複数インジケータ )、レンジ1-3 プライマリディスプレイ: メインの各ファンクションの測定結果 サンプリングインジケータ1-4 セカンダリディスプレイ: サブの各ファンクションの測定結果、各種演算結果、 ヒストグラム情報、カーソル測定結果1-5 メニュー: 各ファンクション、TRIG & UTILITY 部の各種機能の内容を設定
します。
2 メニューキー
液晶画面の下には設定メニューの横方向の区画に対応したメニューキー ( 本書では、M1 ~M6 キーと表記 ) が配置されています。キーを押すことで、メニュー項目を選択、実行したり、下位階層のサブメニューを開いたりすることができます。
1.1 正面パネルの各部名称と概要
1-3IM DM7560-02JA
1
2
3
4
各部の名称と機能
1.1.2 入力端子部図 1.3 に正面パネルの入力端子部を示し、表 1.3 で各部の名称と機能を説明します。
1
2
3
5
4
図 1.3 入力端子部
表 1.3 入力端子部No. 名称 表示内容と機能 ( 概要 )
1INPUT V・Ω・HI-LO 入力端子
電圧測定 (DCV、ACV)、抵抗測定 (2WΩ)、温度測定 (TEMP)、ダイオード測定 ( )、導通テスト (CONT) するときの入力端子です。付属のテストリード ( 赤、黒の 2 本組 ) やバナナ端子を接続します。
2 SENSE 4WΩ HI-LO 入力端子
抵抗測定 (4WΩ)、温度測定 (TEMP、RTD-4Wire) するときに使用します。・最大許容入力:全レンジで、200 Vpeak
3I-LO 入力端子
電流測定 (DCI、ACI) するときの入力端子です。・最大許容入力:3 A DC or rms ( 連続 )/250 V( 開放電圧 )
4FUSE 電流測定 (DCI、ACI) ときの過大電流防止のためヒューズが搭載されています。
・ヒューズ仕様:F3A 、250 V本体内収納の 1 個の他に、ヒューズ 2 個が付属しています。
5POWER スイッチ 本製品の電源スイッチです。
・オン: I の状態 ( スイッチが押された状態 )・オフ: の状態 ( スイッチが押されていない状態 )
1.1 正面パネルの各部名称と概要
1-4 IM DM7560-02JA
1.1.3 FUNCTION 部図 1.4 に正面パネルの FUNCTION 部を示し、表 1.4 で各部の名称と機能を説明します。
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図 1.4 FUNCTION 部
表 1.4 FUNCTION 部の各部の名称と機能 No. 名称 表示内容と機能 ( 概要 )
1DCV(TEMP) キー
TEMP
・ 直流電圧測定 DCV を選択するキーです。キーを押すと画面下に DCV メニューが開きます。
・ 温度測定 TEMP を選択するキーでもあります。[SHIFT] キーを押したあと、[DCV] キーを押して選択します。キーを押すと画面下に TEMP メニューが開きます。
2ACV(FREQ) キー
FREQ・ 交流電圧測定を選択するキーです。キーを押すと画面下に ACV メニューが開きます。・ 周波数測定を選択するキーでもあります。[SHIFT] キーを押したあと、[ACV] キーを押
して選択します。キーを押すと画面下に FREQ メニューが開きます。
32WΩ(4WΩ) キー
4WΩ・ 2 端子抵抗測定を選択するキーです。キーを押すと画面下に 2WΩ メニューが開きます。・ 4 端子抵抗測定を選択するキーでもあります。[SHIFT] キーを押したあと、[2WΩ] キー
を押して選択します。キーを押すと画面下に 4WΩ メニューが開きます。
4 DCI キー ・ 直流電流測定 を選択するキーです。キーを押すと画面下に DCI メニューが開きます。
5 ACI キー ・ 交流電流測定を選択するキーです。キーを押すと画面下に ACI メニューが開きます。
6CONT( ) キー ・ 導通テストを選択するキーです。キーを押すと画面下に CONT メニューが開きます。
・ ダイオード測定を選択するキーでもあります。[SHIFT] キーを押したあと、[CONT] キーを押して選択します。キーを押すと画面下に DIOD メニューが開きます。
1.1 正面パネルの各部名称と概要
1-5IM DM7560-02JA
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各部の名称と機能
1.1.4 TRIG & UTILITY 設定部図 1.5 に正面パネルの TRIG & UTILITY 設定部を示し、次ページの表 1.5 で各部の名称と機能を説明します。
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図 1.5 TRIG & UTILITY 設定部
1.1 正面パネルの各部名称と概要
1-6 IM DM7560-02JA
表 1.5 TRIG & UTILITY 設定部の各部の名称と機能 No. 名称 表示内容と機能 ( 概要 )1 HOLD/TRIG(SETUP)
キー
SETUP
・ トリガモードが AUTO のときは測定のスタート / ストップを選択し、SINGLE のときはマニュアルトリガをするためのキーになります。キーを押したときに、画面左上にトリガ動作状態を示すマーク□が点滅しているときが TRIG 動作状態です。一方、キーを押したときに、画面左上のマークが II になるときが、HOLD 状態です。
・ トリガ設定 (SETUP) メニューを表示させるキーでもあります。[SHIFT] キーを押したあと、[HOLD/TRIG] キーを押して選択します。キーを押すと画面下に TRIG メニューが開きます。
2 SHIFT(LOCAL) キー
LOCAL
・ 1 回押した状態で画面右上にシフト状態のマークが表示され、この状態で再度、キーを押すとシフト状態が解除されます。
・ 先に [SHIFT] キーを押してシフト状態で該当のキーを押すと、正面パネルの FUNCTION部、TRIG & UTILITY 設定部にあるキーの上側にある測定機能や設定 ( 青文字 ) が有効になります。
・ 測定画面の切り替えをプライマリディスプレイかセカンダリディスプレイかのどちらに対して行うか選択する機能もあります。
・ 本製品をリモート制御しているときは、[LOCAL] キーとして動作します。リモート状態から、ローカル状態になり正面パネルのキーが有効になります。
3 CLOSE(COPY) キー
COPY
・ 通常はメニューを閉じるためのキーです。該当のメニュー / サブメニュー・・・と下位階層に進めたあとに押すと、メニューを 1 回押すごとに 1 階層戻すことができます。
・ TRIG & UTILITY 設定部の設定メニュー開いている場合は、一番上位の階層に戻ると、TRIG & UTILITY 設定部の設定メニューが閉じて、現在設定されている FUNCTION メニューに戻ります。
・ [SHIFT] キーを押したあと、[CLOSE(COPY)] キーを押すと、画面のハードコピー (HARD COPY) や、最新の測定結果をテキスト形式で USB メモリーに出力できます。
4 NULL(MATH) キー
MATH
・ FUNCTION 部の各測定機能内にある NULL 機能 ( 差分演算機能 ) の ON/OFF を切り換えるキーです。現在、開いているファンクションに対してのみ有効です。
・ MATH 演算設定メニューを表示させるキーにもなります。[SHIFT] キーを押したあと[NULL(MATH)] キーを押すと画面下に MATH メニューが開き、設定を変更できます。
5 DISP(SYSTEM) キー
SYSTEM
・ DISP 設定メニューを表示させるキーです。キーを押すと、画面下に DISPLAY メニューが開き、設定を変更できます。
・ SYSTEM 設定メニューを表示させるキーにもなります。[SHIFT] キーを押したあと、[DISP(SYSTEM)] キーを押すと画面下に SYSTEM メニューが開き、設定を変更できます。
6 LOG(SAVE/RECALL)キー
SAVE/RECALL
・ ログ機能の設定メニューを表示させるキーです。キーを押すと画面下に LOG メニューが開き、設定を変更できます。
・ 設定条件の保存 / 呼出し機能メニューを表示させるキーにもなります。[SHIFT] キーを押したあと、[LOG(SAVE/RECALL)] キーを押して選択します。キーを押すと画面下に SETUP SAVE/RECALL メニューが開き、設定変更や保存 / 呼出しを実行できます。
1.1 正面パネルの各部名称と概要
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各部の名称と機能
1.1.5 ロータリーノブ & RANGE 切換部図 1.6 に正面パネルのロータリーノブ & RANGE 切換部を示し、次ページの表 1.6 で各部の名称と機能を説明します。
ロータリーノブの回転操作が有効な場合、ノブの周りが緑に点灯します。
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図 1.6 ロータリーノブ & RANGE 切換部
1.1 正面パネルの各部名称と概要
1-8 IM DM7560-02JA
表 1.6 ロータリーノブ & RANGE 切換部の各部の名称と機能No. 名称 機能 ( 概要 )
1ロータリーノブ( スイッチ )
<ロータリーノブの周りが点灯時>・ 画面メニュー内で、複数の設定項目から 1 つを選択するときに使用します。ノブ
を左右にどちらかに回すことで選択できます。 例 . ファンクションの SAMPLE( サンプリングレート ) の選択
・ 文字、数値、記号、リストを選択するときにノブを回して設定します。 例 .SETUP SAVE/RECALL メニューで SETUP NAME を設定するとき<ロータリーノブの周りが消灯時>
・ メニューの最上階層にいる場合にノブを押すと、トレンドチャート、ヒストグラムチャート 、統計データをクリアできます。
<ロータリーノブの周りの点灯 / 消灯にかかわらず>・ 画面メニューを 1 つ上位階層に戻すスイッチとしての機能もあります。(1.1.4 節の
CLOSE キーと同等な機能 ) 1 回押すごとに、画面メニューを 1 つの上の階層に戻すことができます。
2 矢印キー
<ロータリーノブの周りが点灯時>・ 文字、数値、記号を選択するときに、カーソル位置を移動できます。<ロータリーノブの周りが消灯時>
・ 通常、プライマリディスプレイ / セカンダリディスプレイの表示内容を DISPLAYキーを押して、DISPLAY メニューで切り換えますが、矢印キーと SHIFT キーを組合せて切り換えることも可能です。
3 AUTO キー
・ 各ファンクションで、電圧、電流のレンジを AUTO/MANUAL のレンジに切換えるキーです。キーを 1 回押すごとに画面のアナンシエータに AUTO RANGE/MANUAL RANGE の状態を表示します。
・ オフラインのトレンドチャート表示時、T カーソルが表示され、T1、T2 カーソル間で統計計算、表示を実施します。T カーソルの移動あとの再計算、表示させるときにこのキーを使用します。
4 レンジ切換キー( 上方切換 / 下方切換 )
・ 各ファンクションで、電圧、電流のレンジをマニュアルで切換えるキーです。上方切換キーで大きいレンジに、下方切換キーで小さいレンジに切換えます。AUTO RANGE の状態でもキーを押すと MANUAL RANGE の状態になり、レンジを切換えることができます。
5 USB メモリー接続口・ USB メモリーを接続します。 画面のハードコピー出力、設定条件の保存 / 呼出し、ログデータのエクスポート
などが可能です。
1.1 正面パネルの各部名称と概要
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各部の名称と機能
1.2 背面パネルの各部名称と機能図 1.7(a) に本体のみ、オプションなし、図 1.7(b) に本体、/C2+/CMP、図 1.7 (c) に本体、/C1+/CMPの背面パネルを示し、表 1.7 で各部 1 ~ 6 の名称と機能を説明します。
1 2 3 4
6
図 1.7(a) DM7560( 本体のみ、オプションなし ) の背面パネル
5 1 2 3 4
6
図 1.7(b) DM7560( 本体 +/C2+/CMP) の背面パネル
5 1 2 3 4
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図 1.7(c) DM7560( 本体 +/C1+/CMP) の背面パネル
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表 1.7 背面パネルの各部名称と機能No. 名称 表示内容と機能 ( 概要 )
1 AC LINE INPUT・ 電源コード接続用のインレットです。付属の電源コードを使用してください。・ 電源仕様は下記いずれかで、インレットの上側に表示してあります。 AC100V/115V/220V/240V ± 10 %、50 Hz/60 Hz 消費電力 (POWER) は 21VA MAX です。
2 USB(device) 端子
・ USB インタフェースの接続端子 (TypeB) です。 PC などと接続し、外部からリモートコントロールできます。 規約、コマンド、使用方法などはリモート編を参照願います。
・ SYSTEM/REMOTE/INTERFACE メニューにて、USB を選択することで使用可能になります。
仕様については、第 4 章「性能」を参照してください。
3 TRIG IN 端子(BNC)
・ 外部トリガの入力端子です。 TRIG/EXT TRIG メニューで、使用可否とスロープの極性を選択します。 最大許容入力:5 V MAX(H:2.4 Vmin、L:0.9 Vmax) 入力インピーダンス:約 10 kΩ
4COMPL OUT 出力端子( コンプリート出力端子、BNC)
・ 測定完了を示す、パルス出力端子です。本製品と他の機器でタイミングをとる場合に使用できます。
a) TTL レベル出力 (H:2.4 Vmin、L:0.4 Vmax) b) 極性:正論理
* LIMIT 判定が有効のとき、下記 5 の /CMP の中の COMPL と元は同じ信号ですが、ロジック信号を直接出力しているため、5 の信号より早いタイミングで出力されます。
5 DIO オプション (/CMP)
・ LIMIT 判定結果の出力やトリガ制御信号の入力が可能です。 ( 図 1.7(b) 参照 ) a) Hi/Lo/Go : LIMIT 判定結果の出力 b) COMPL: コンプリート出力 *上記出力は、フォトモスリレー接点出力です。 c) INH IN: トリガインヒビット信号入力 入力インピーダンス:約 5 kΩ H:2.4 Vmin、L:0.6 Vmax
6オプション装着ユニット/C2 オプション、または/C1 オプション
・ 下記 2 種のオプションをどちらか 1 つ、装着可能です。 装着されている場合は該当のコネクタがみえます。 装着されていない場合は蓋がされています。 a) LAN / RS-232 インタフェース /C2( 図 1.7(b) 参照 ) b) GP-IB インタフェース /C1( 図 1.7(c) 参照 )
1.2 背面パネルの各部名称と機能
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基本操作
2.1 機器の設置本製品を使用する場合、下記の "2.1.1 設置条件 " に合う場所、環境条件に設置してください。
2.1.1 設置条件・ 平坦で水平な場所 安定した場所に、左右前後とも水平に保って設置してください。不安定な場所で使用すると、転倒
や落下により、ケガまたは故障の原因になることがあります。 ・ 風通しの良い場所 本製品の両側面には通気口があります。機器内部の温度上昇を防ぐため、周囲に十分なスペースを
とり、これらの通気口をふさがないでください。
5cm 以上
5cm 以上
5cm 以上5cm 以上
・ 動作温度、湿度の範囲、及び保存温度、湿度の範囲 下記の規定の動作、保存環境範囲内でご使用ください。
・設置: 屋内使用のみ・動作温度: 0℃~+ 50℃・動作湿度: 80%RH の水分量以下 (40℃、結露なきこと )・動作高度: 上限値 2,000 m (25℃以下)・保存温度: - 20℃~+ 60℃・保存湿度: 90%RH の水分量以下 (40℃、結露なきこと )
注 意温度、湿度の違う環境に移動すると、急激な温度変化により結露することがあります。このような場合、温度が徐々に変化するように周囲の温度に充分慣らしてからご使用ください。
第 2章 基本操作
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2.1.2 設置状態本製品は図 2.1(a)、(b) のように水平、またはハンドルを使って傾けて設置します。ハンドルを動かすときは、ハンドルと製品の接合部でハンドルを外側に広げ、ハンドルの位置を図2.1(a)、(b)、(c) のどれかの位置に動かして、内側へ挟むようにロックしてください。
注 意ハンドルの位置を変えるとき、指を挟まないように注意してください。
図 2.1(c) の背面が下の状態は、一時的に置く場合とし、測定時にはこの状態で使用しないでください。
ハンドル 図 2.1(a) 設置状態 A( 水平置き )
接合部 ( 本体とハンドル )
図 2.1(b) 設置状態 B( ハンドルを使用した傾斜状態 )
本製品を持ち運ぶときは、この状態でハンドルを手で持ってください。
測定時には、この状態では使用しないでください。性能が保証できません。保管したり、一時的に置く状態としてください。また、振動や衝撃で転倒しないようにご注意ください。
図 2.1(c) 状態 C( 背面が下の状態 )
2.1 機器の設置
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基本操作
2.2 電源の接続、投入本節では、電源の接続、電源投入、初期画面を表示するまでの手順を説明します。2.2.1、2.2.2 の操作 1.~4. に従って操作してください。
警 告・ 供給電源の電圧が本機器の定格電源電圧に合っていて、付属の電源コードの最大定格電圧
以下であることを確認したうえで、電源コードを接続してください。・ 本機器の電源スイッチがオフになっていることを確認してから、電源コードを接続してく
ださい。・ 感電や火災防止のため、電源コードおよび 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 )
は、必ず当社が供給した本機器用のものをご使用ください。・ 感電防止のため必ず保護接地をしてください。本機器の電源コードは、保護接地端子のあ
る 3 極電源コンセントに接続してください。やむを得ず、2 極電源コンセントに接続するときは、別売の 3 極 -2 極変換アダプタ ( 日本国内でのみ使用可 ) を使用して、電源コンセントの保護接地端子に変換アダプタの接地線を確実に接続してください。
・ 保護接地線のない延長用コードは使用しないでください。保護動作が無効になります。・ 付属の電源コードに適合した電源コンセントを使用できず、保護接地ができない場合は、
本機器を使用しないでください。
2.2.1 電源コードを接続する 電源接続、電源コードの警告、注意事項については、スタートガイド (IM DM7560-02JA) に記載し
ています。電源を接続する前に警告、注意事項を必ずお読みください。下記1、2 にて、電源コードの接続手順を説明します。
1 正面パネル左下の POWER スイッチがオフであることを確認してください。2 背面パネルの電源コード接続用の AC LINE INPUT 端子に、付属品の電源コードのプラグを差し
込みます。( 図 2.2 参照 )
AC LINE INPUT 端子
背面パネル電源コンセント
電源コード ( 三芯形 )
電源プラグ
図 2.2 電源コードの接続
2-4 IM DM7560-02JA
2.2.2 電源の投入 / 遮断 3 図 2.3 の正面パネル左下にある POWER スイッチを押し、オンにします。電源投入後、初期設
定状態 ( 購入後、最初に電源を投入するときは工場出荷時の状態 ) の画面が表示されます。電源投入時に前回の設定を記憶しておきたい場合は、SETUP SAVE/RECALL/POWER ON RECALL/MODE メニュー (4.7 節参照 ) で、LAST に設定してください。
4 電源を遮断するときは、POWER スイッチを押して、オフにします。
電源オフの状態
オフ オン
電源オン ( 画面表示 )
図 2.3 電源の投入 / 遮断
電源オン時の動作 POWER スイッチをオンにして正常に起動すると通常の測定画面が表示されます。本機器が正常に
起動したことを確認してから本機器を使用してください。
電源オン時に正常に起動しない場合 POWER スイッチをオフにしてから、次のことを確認してください。
・ 電源コードが確実に接続されているか・ 電源コンセントに正しい電圧が来ているか→ 2-6 ページをご覧ください。
確認後に電源スイッチをオンにしても変わらない場合は、直ちに電源スイッチをオフにし、プラグをコンセントから外して、お買い求め先にご連絡ください。
2.2 電源の接続、投入
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4 日常の点検、校正
3.1 日常のお手入れ
注 意感電のおそれがありますので、クリーニングの前に、必ず電源コードを抜いてから作業を行ってください。
外装の汚れは柔らかい布に水または薄めた中性洗剤を少量含ませて軽く拭いてください。クリーニングに使用してはいけない溶剤や洗剤を使用すると、変色や、予期しない障害の原因になります。溶剤、洗剤については次のように選択してください。
・ 使用してもよい溶剤、または洗剤 : 水、中性洗剤 ( 薄めたもの )・ 使用してはいけない溶剤、または洗剤 : アルコール、ガソリン、アセトン、ラッカー、エー
テル、シンナー、ケトン系を含む洗剤
第 3章 日常の点検、校正
3-2 IM DM7560-02JA
3.2 校正精度良く測定するために、定期的に校正することをお勧めします。定期校正については、お買い求め先にご連絡ください。1 年に 1 回の定期校正を推奨いたします。また、本製品には SYSTEM/TOOLS/CALIBRATION メニューにより、お客様で CALIBRATION( 校正、調整 )が可能です。各ファンクションごとの性能に規格範囲がありますが、経時変化に伴い、その規格範囲からはずれてしまうことがあります。CALIBRATION( 校正、調整 ) は、そのような場合に実施します。IM DM7560-01JA の 5.3 節で、CALIBRATION メニューによる校正 ( 調整 ) について、説明します。
電池の交換データバックアップ用電池の寿命は常温時で 5 年です。電池の交換はお客様ではできません。お買い求め先にお問い合わせください。
3-3IM DM7560-02JA
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4 日常の点検、校正
3.3 ヒューズの交換電流測定では、過電流などでヒューズが溶断することがあります。この場合にはヒューズを交換してください。
警 告感電の恐れがありますので、必ず本製品の電源をオフにし、電源コードをコンセントから抜き、テストリードなどケーブル類はすべて外してください。本製品を損傷する恐れがありますので、交換する場合は必ず、付属品 (2 本 ) の指定ヒューズを使用してください。付属品がなくなった場合は、お買い求め先にお問合わせください。
・ 指定ヒューズ 3A/250V、部品番号:B8509LK
1 下図のように、ヒューズ端子 (FUSE) を-ドライバで押しながら、左に回します。ヒューズホルダが前面に出てきます。ホルダごと引き抜いてください。
ヒューズ端子(FUSE)
2 指定のヒューズに交換します。3 ヒューズを交換したヒューズホルダを押込みます。4 マイナスドライバで押しながら右に回すとロックします。
3-4 IM DM7560-02JA
3.4 交換推奨部品保証書に記載の保証期間・保証規定に基づき、当社は DM7560 本体を保証しております。保証規定により、次の部品は保証対象外です。部品交換は、お買い求め先までお申し付けください。
Note本節の保証対象には、付属品、アクセサリは含まれません。
部品名称 寿命液晶バックライト 23℃で、約 70000 時間リレー 約 10 万回 (1000V 印加の最大負荷において )
約 1000 万回 ( 過負荷なしの通常使用状態において )
次の部品は摩耗部品です。下記の周期での交換をお奨めします。部品交換は、お買い求め先までお申し付けください。部品名称 推奨交換周期バックアップ電池 ( リチウムバッテリ ) 5 年
4-1IM DM7560-02JA
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性能
4.1 共通性能動作方式 ΔΣADC 方式測定モード
トリガ設定モード AUTO/SINGLE( 切換 )レンジ オートレンジ (AUTO RANGE)/ マニュアルレンジ (MANUAL RANGE) で選択
オートレンジ 「1199999」超えてレンジアップ、「100000」未満でレンジダウン画面 * LCD
サイズ 4.3 型ドット数 480 ドット× 272 ドットカラー 16bit、65536 色駆動方式 TFT アクティブマトリックスバックライト LED* 液晶表示器は数点の欠陥を含む場合があります。 液晶表示器に、一部に常時点灯しない画素および常時点灯する画素が存在する場合(7 ドット以
下 ) があります。これらは故障ではありません。ご了承ください。測定周期 * 以下の括弧内は電源周波数が 60Hz のときです。
DCV 6 1/2 桁 2.5 S/s ~ 50(60) S/s 5 1/2 桁 100 S/s ~ 30 kS/s
ACV 6 1/2 桁 MID 2.5 S/s 6 1/2 桁 HIGH 2.5 S/s ~ 50(60) S/s
サンプリングレート以降の表の記載については、下記の条件、定義によります。応答時間 :各レンジ内で確度に入る時間
DC 系 (DCV、DCI、2WΩ、4WΩ、TEMP)電源周波数:50Hz 電源周波数:60Hz
表示桁 備考サンプリングレート *1
(S/s) PLC 換算値 *2 サンプリングレート *1
(S/s) PLC 換算値 *2
2.5(1) 20 2.5(1) 246 1/2 桁 ( ) 内は AUTOZERO
ON または 4WΩ 時10(4) 5 10(4) 650(20) 1 60(20) 1
100 0.5 100 0.6
5 1/2 桁 4WΩ 時、この設定はありません。
500 0.1 500 0.121 k 0.05 1 k 0.062 k 25 m 2 k 0.03
7.5 k 6.67 m 7.5 k 8 m15 k 3.33 m 15 k 4 m30 k 1.67 m 30 k 2 m
*1. サンプリングレートは、ログ機能の MODE が BULK モードでの取り込み時のみ、保証します。*2. PLC 換算値:サンプリング周期 / 電源周期に相当する値
第 4章 性能
4-2 IM DM7560-02JA
AC 系 (ACV、ACI)
AC フィルタ サンプリングレート 表示桁 応答時間 *電源周波数:50Hz 電源周波数:60Hz
MID 2.5 S/s (20PLC) 2.5 S/s (24PLC)
6 1/2 桁
3 秒以内
HIGH2.5 S/s (20PLC) 2.5 S/s (24PLC)
2 秒以内10 S/s (5PLC) 10 S/s (6PLC) 50 S/s (1PLC) 60 S/s (1PLC)
*:同一レンジ内、0 ⇒ FS( フルスケール ) で、最終値± 100 カウント以内に入るまでの時間
PLC 毎の追加誤差± (%ofrange)
PLC50Hz/60Hz
DCV0.1VRES100Ω*
DCI1ADCV1V、100VRES1kΩ*、10kΩ* DCV10V、1000V
0.00167 / 0.002 0.1 0.01 0.0060.00333 / 0.004 0.06 0.006 0.0030.00667 / 0.008 0.06 0.006 0.0012
0.025 / 0.03 0.03 0.003 0.00060.05 / 0.06 0.02 0.002 0.00030.1 / 0.12 0.02 0.002 0.00020.5 / 0.6 0.001 0.001 0
1 / 1 0.001 0.001 05 / 6 0.0005 0 0
20 / 24 0 0 0*:抵抗測定
4.1 共通性能
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1
2
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4
性能
リモートインタフェースUSB2.0 標準装備LAN & RS-232 /C2( オプション )GP-IB /C1( オプション )DIO /CMP( オプション )リモートコマンド SCPI 準拠コマンドUSB メモリー接続口 規格 USB2.0 対応 USB メモリー FAT または FAT32 でフォーマットされた USB メモリー ただし、ウィルスチェックや指紋認証などのセキュリティ機能を持ったメ
モリーには非対応背面入出力 (BNC と DIO)
トリガ入力 (BNC)レベル H:2.4 Vmin、L:0.9 Vmax最大入力耐圧 0 ~ 5 V入力インピーダンス 約 10 kΩ極性 両エッジ選択可能パルス幅 1 μs 以上デフォルト遅延 1 μs 未満
COMPLETE 出力 (BNC)レベル H:2.4 Vmin、L:0.4 Vmax出力インピーダンス 約 1KΩ極性 正論理出力パルス幅
LIMIT 判定 OFF 時 10 μsLIMIT 判定 ON 時 4.0 ms 以上
INHIBIT 入力 (DIO オプション )レベル H:2.4 Vmin、L:0.6 Vmax最大入力耐圧 0 ~ 5 V入力インピーダンス 約 5 kΩ極性 POSITIVE( 正論理動作 )/NEGATIVE( 負論理動作 )
LIMIT 判定出力 (DIO オプション ) COMPLETE、GO、HI、LO 1) LIMIT 判定 ON かつ DIO 出力 ON のときに出力します。
2) PHOTO MOS FET による接点信号出力し、BNC 出力より遅れたタイミングで出力されます。
端子間耐圧 42 Vpeak対接地耐圧 ± 42 Vpeak最大許容電流 100 mA
4.1 共通性能
4-4 IM DM7560-02JA
信号タイミング
約1.4ms
4ms以上
判定結果
COMPLETE
GO/HI/LO
ウォームアップ 時間 電源投入後 1 時間設置 屋内使用のみ動作保証温湿度 0 ℃~ +50 ℃ (40 ℃、80 %RH の水分量以下で結露なきこと )保存温湿度 - 20℃~ +60 ℃ (40 ℃、90 %RH の水分量以下で結露なきこと )動作高度上限値 2000m(25℃以下 )電源 DM7560-1 AC100 V ± 10 %、 50 Hz /60 Hz DM7560-3 AC115 V ± 10 %、 50 Hz /60 Hz DM7560-6 AC220 V ± 10 %、 50 Hz /60 Hz DM7560-8 AC240 V ± 10 %、 50 Hz /60 Hz消費電力 21 VA 以下 ( オプションを含む )耐電圧 DC ± 500 V (LO 端子 - 大地アース間 )設置 ( 過電圧 ) カテゴリ カテゴリⅡ ( 局所的なレベル、電気製品、携帯型製品 )外形寸法 225(W) x 100(H) x 366(D) mm ( 足、ハンドル、つまみなどの突起物を
除く )質量 約 3.0 kg( プロテクタ、オプションを含みます。)期待寿命
LCD 約 70000 時間で LED バックライト輝度半減リレー 約 10 万回 (1000 V 印加の最大過負荷において )
約 1000 万回 ( 過負荷なしの通常使用状態において )データバックアップ電池 5 年
注 ) これらは消耗品につき、交換は有償修理扱いとなります。安全規格 適合規格 EN61010-1、EN61010-2-030 ・過電圧カテゴリ ( 設置カテゴリ )II*1
・測定カテゴリ *2: カテゴリ II(300 V)、なし (1100 Vpeak) ・汚染度 2*3
*1 過電圧カテゴリ ( 設置カテゴリ ) は、過渡的な過電圧を定義する数値であり、インパルス耐電圧の規定を含んでいます。I は、耐電圧制御が用いられている回路から給電される電気機器に適用されます。II は、配電盤などの固定設備から給電される電気機器に適用されます。
*2 測定カテゴリ内での測定に本機器を使用してください。仕様を超えた測定カテゴリでは、本機器を使用しないでください。 各測定カテゴリの適用範囲は次のとおりです。
測定カテゴリなし O(Other) は、主電源に直接接続していない回路の測定に適用されます。コンセントからトランスなどを経由した機器内の 2 次側の電気回路の測定に適用されます。モジュールの仕様が測定カテゴリなしO の場合、測定入力端子への印加が予想される過渡的な過電圧は 1500V です。
測定カテゴリ II は、家庭用電気製品や携帯電気工具など、低電圧設備に直接接続された回路の測定に適用されます。
測定カテゴリ III は、配電盤や回路遮断器など、建造物設備の回路の測定に適用されます。 測定カテゴリ IV は、建造物への引き込み線やケーブル系統など、低電圧設備への供給源の回路の測定に適用さ
れます。*3 汚染度とは、耐電圧または表面抵抗率を低下させる固体、液体、気体の付着の程度に関するものです。 汚染度 2 は通常の室内雰囲気 ( 非導通性汚染 ) のみに適用されます。
4.1 共通性能
4-5IM DM7560-02JA
1
2
3
4
性能
エミッション適合規格 適合規格 EN61326-1 ClassA、EN 55011 Class A, Group 1 オーストラリア、ニュージーランドの EMC 規制 EN 55011 Class A, Group 1 韓国電磁波適合性基準 ( 한국 전자파적합성기준 ) EN61000-3-2 EN61000-3-3 本製品はクラスA ( 工業環境用 ) の製品です。家庭環境においては、無線妨害
を生ずることがあり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要となることがあります。
イミュニティ適合規格 適合規格 EN61326-1 Table 2( 工業立地用 )環境規制規格 適合規格 EN50581 監視及び制御機器
4.1 共通性能
4-6 IM DM7560-02JA
4.2 基本測定機能の性能4.2 節以降の性能については、下記の条件、定義によります。温度 / 湿度: 23 ± 5℃、80%RH 以下 1 年間の確度: ± (% 読み値 +% レンジ )応答時間: 各レンジ内で確度に入る時間
4.2.1 直流電圧測定 (DCV)4.2.1.1 確度と分解能
レンジ 61/2 桁時フルスケール 分解能 確度
± (%ofreading+%ofrange)温度係数
±(%ofreading+%ofrange)/℃ 入力インピーダンス
100 mV 119.9999 0.1 μV 0.0050 + 0.0035 0.0005 + 0.0005 1 GΩ 以上または
10 MΩ ± 1%1 V 1.199999 1 μV 0.0040 + 0.0007
0.0005 + 0.000110 V 11.99999 10 μV 0.0035 + 0.0005100 V 119.9999 0.1 mV 0.0045 + 0.0006 10 MΩ ± 1%1000 V 1100.000 1 mV 0.0045 + 0.0010
・ サンプリングレート: 1 S/s・ 最大許容電圧
100 mV ~ 100 V レンジ: 800 Vpeak( 連続 )、1100 Vpeak(1 分間 )1000 V レンジ: 1100 Vpeak( 連続 )
・応答時間: 1 秒以内
4.2.1.2 ノイズ除去
PLC NMRR50Hz/60Hz* ± 0.1%
CMRR50Hz/60Hz* ± 0.1%アンバランス抵抗 1kΩ
1PLC の整数倍 55 dB 120 dB上記以外 0 dB -
* 50 Hz/60 Hz:電源周波数
4.2.2 交流電圧測定 (ACV)4.2.2.1 分解能と測定周波数範囲
真の実効値検波 クレストファクタ:<5
レンジ フルスケール 分解能 測定周波数範囲 入力インピーダンスMID HIGH100 mV 119.9999 0.1 μV
20Hz-300kHz 200Hz-300kHz 約 1MΩ//100pF 以下
1 V 1.199999 1 μV10 V 11.99999 10 μV
100 V 119.9999 0.1 mV750 V 750.000 1 mV 20Hz-100kHz 200Hz-100kHz
4-7IM DM7560-02JA
1
2
3
4
性能
4.2.2.2 確度各レンジの 5% ~ 100% で規定します。
単位:± (% of reading+% of range)レンジ 周波数 確度 温度係数
100.0000 mV
20 Hz - 45 Hz 0.70 + 0.04 0.070 + 0.00445 Hz - 100 Hz 0.20 + 0.04 0.020 + 0.004100 Hz-20 kHz 0.06 + 0.04 0.005 + 0.00420 kHz-50 kHz 0.12 + 0.05 0.011 + 0.005
50 kHz-100 kHz 0.60 + 0.08 0.060 + 0.008100 kHz-300 kHz 4.00 + 0.50 0.200 + 0.020
1.000000 V~
750.000 V
20 Hz - 45 Hz 0.70 + 0.03 0.070 + 0.00345 Hz - 100 Hz 0.20 + 0.03 0.020 + 0.003100 Hz-20 kHz 0.06 + 0.03 0.005 + 0.00320 kHz-50 kHz 0.11 + 0.05 0.011 + 0.005
50 kHz-100 kHz 0.60 + 0.08 0.060 + 0.008100 kHz-300 kHz 4.0 + 0.50 0.200 + 0.020
・ サンプリングレート: 2.5 S/s・ 正弦波での確度です。・ 最大許容電圧 750 Vrms、または 1100 Vpeak、DC 成分は± 500 V 以下です。・ 750 V レンジでは 100 kHz または 8 × 107 V・Hz に制限されます。・ クレストファクタ (CF:波高率 ) はフルスケール入力において 5、または最大入力電圧のいずれか
小さい方まで保証します。
4.2.2.3 AC フィルタ設定による追加誤差単位:± ( % of reading)
AC フィルタ 20Hz~40Hz 40Hz~100Hz 100Hz~200Hz 200Hz~1kHz 1kHz 超MID 0.22 0.06 0.01 0 0
HIGH 0.73 0.22 0.18 0
4.2.2.4 クレストファクタによる追加誤差単位: ± ( % of range)
クレストファクタ 追加クレストファクタ誤差 追加帯域幅誤差1-2 0.1 0.00015 × f2-3 0.3 0.00024 × f3-4 0.5 0.00060 × f4-5 1.2 0.00150 × f
・ f:入力信号の周波数 [Hz]
4.2.3 直流電流測定 (DCI)4.2.3.1 確度と分解能
単位:± ( % of reading+ % of range)
レンジ 6.5 桁時フルスケール 分解能 確度 温度係数 シャント抵抗
1 mA 1.199999 1 nA 0.050 + 0.006 0.0020 + 0.0050 90 Ω10 mA 11.99999 10 nA 0.050 + 0.020 0.0020 + 0.0020 5 Ω
100 mA 119.9999 100 nA 0.050 + 0.005 0.0020 + 0.0005 5 Ω1 A 1.199999 1 μA 0.100 + 0.010 0.0050 + 0.0010 0.1 Ω3 A 3.00000 10 μA 0.120 + 0.020 0.0050 + 0.0020 0.1 Ω
・ サンプリングレート: 1 S/s・ 分解能 6 1/2 桁状態に適用します。・ 最大許容電流 全レンジ:3 ADC または 3 Arms ( 連続、3 A ヒューズで保護 )
4.2 基本測定機能の性能
4-8 IM DM7560-02JA
4.2.4 交流電流測定 (ACI)4.2.4.1 分解能と測定周波数範囲
真の実効値検波 クレストファクタ:<5
レンジ フルスケール 分解能 測定周波数範囲 シャント抵抗MID HIGH1 A 1.199999 1 μA 20 Hz-5 kHz 200 Hz-5 kHz 0.1 Ω3 A 3.00000 10 μA
4.2.4.2 確度 各レンジの 5 % ~ 100 % で規定します。
単位:± (% of reading+% of range)レンジ 周波数 確度 温度係数
1A20 Hz~45 Hz 0.70 + 0.04 0.100 + 0.00645 Hz-100 Hz 0.30 + 0.04 0.035 + 0.006100 Hz-5 kHz 0.10 + 0.04 0.015 + 0.006
3A20 Hz~45 Hz 0.70 + 0.06 0.100 + 0.00645 Hz-100 Hz 0.35 + 0.06 0.035 + 0.006100 Hz-5 kHz 0.15 + 0.06 0.015 + 0.006
・ サンプリングレート: 2.5 S/s・ 正弦波での確度です。・ 最大許容電流 全レンジ:3 Arms ( 連続、3A ヒューズで保護 )
4.2.4.3 AC フィルタ設定による追加誤差単位:± (% of reading)
AC フィルタ 20Hz~40Hz 40Hz~100Hz 100Hz~200Hz 200Hz~1kHz 1kHz 超MID 0.22 0.06 0.01 0 0
HIGH 0.73 0.22 0.18 0
4.2.4.4 クレストファクタによる追加誤差単位:± (% of reading)
クレストファクタ 追加クレストファクタ誤差 追加帯域幅誤差1-2 0.1 0.00015 × f2-3 0.3 0.00024 × f3-4 0.5 0.00060 × f4-5 1.2 0.00150 × f
・ f:入力信号の周波数 [Hz]
4.2.5 2 端子抵抗測定 (2WΩ)/4 端子抵抗測定 (4WΩ)4.2.5.1 分解能、確度と測定電流
単位:± ( % of reading+ % of range)レンジ フルスケール 分解能 確度 温度係数 測定電流100Ω 119.9999 0.1 mΩ 0.010 + 0.004 0.0006 + 0.0005 約 1 mA1kΩ 1.199999 1 mΩ 0.010 + 0.001 0.0006 + 0.0001 約 1 mA
10kΩ 11.99999 10 mΩ 0.010 + 0.001 0.0006 + 0.0001 約 100 μA100kΩ 119.9999 0.1 Ω 0.010 + 0.001 0.0006 + 0.0001 約 10 μA1MΩ 1.199999 1 Ω 0.010 + 0.001 0.0010 + 0.0002 約 5 μA
10MΩ 11.99999 10 Ω 0.040 + 0.001 0.0030 + 0.0004 約 500 nA100MΩ 119.9999 100 Ω 0.800 + 0.010 0.1500 + 0.0002 約 500 nA //10 MΩ
・ サンプリングレート: 1 S/s・ 6 1/2 桁の分解能で、4 端子抵抗測定、または NULL 演算によるゼロ補正後の 2 端子抵抗測定に対
する確度です。NULL 演算を使用しない場合は、2 端子抵抗測定に 0.2Ω の追加誤差を加算します。・ 最大許容電圧 Ω-COM 端子間 :800 Vpeak( 連続 )、または 1100 Vpeak(1 分間 ) Sense Hi-Lo 間 :200 Vpeak
・ 端子開放電圧 <17 V
4.2 基本測定機能の性能
4-9IM DM7560-02JA
1
2
3
4
性能
4.2.6 導通テスト ( )4.2.6.1 確度、分解能と測定電流
単位:± ( % of reading+ % of range)抵抗レンジ 分解能 しきい値 確度 温度係数 測定電流 サンプリングレート
1 kΩ 10 mΩ 1 Ω~1000 Ω 0.010+ 0.020 0.001+ 0.002 約 1 mA 100 S/s・ 電子ブザー音の鳴動・ 最大許容電圧 :800 Vpeak( 連続 )、または 1100 Vpeak (1 分間 )
4.2.7 ダイオード ( )4.2.7.1 確度と測定範囲
単位:± ( % of reading+ % of range)測定電流 測定範囲 確度 温度係数 端子開放電圧 サンプリングレート約 1 mA 0.01 mV~1.19999 V 0.010+ 0.020 0.001+ 0.002 <17 V 100 S/s
・ 最大許容電圧 :800 Vpeak( 連続 )、または 1100 Vpeak (1 分間 )
4.2.8 温度測定 (TEMP、TC:熱電対 )4.2.8.1 確度と分解能
単位:± ( % of reading+℃ )熱電対 測定範囲 (℃ ) 確度 分解能 最大許容電圧
R-50~0 0.20+0.70
0.001℃ 800 Vpeak ( 連続 ) 1100 Vpeak(1 分間 )
0~+100 0.20+0.50+100~+1765 0.20+0.30
K(CA)-200~-100 0.15+0.50
-100~0 0.15+0.350~+1370 0.15+0.20
T(CC)-200~-100 0.15+0.50
-100~0 0.15+0.350~+400 0.15+0.20
J(IC)-200~-100 0.15+0.50
-100~0 0.15+0.350~+1200 0.15+0.20
E(CRC)-200~-100 0.15+0.50
-100~0 0.15+0.350~+1000 0.15+0.20
・ サンプリングレート: 1 S/s・ 上記確度には熱電対の確度を含みません。・ 冷接点温度は、TEMP/SENSOR メニューで入力し、その分の誤差は含みません。・ 動作保証温度 0℃~ 18℃、28℃~ 50℃においては、± 0.1℃ /℃を加算 ( 全熱電対 ) します。・ -200℃より低い温度を測定値として表示することがありますが、確度保証外です。・ 基準熱起電力は JIS C 1602 による折れ線近似計算によります。・ 本機器は、内部基準接点補償 * に対応していません。基準接点補償温度は手動で設定してください (IM
DM7560-01JA の 4.3.9 項参照 )。 * 内部基準接点補償:入力端子の温度を内部的に測定し、測定点の温度を補償する機能
4.2 基本測定機能の性能
4-10 IM DM7560-02JA
4.2.9 温度測定 (TEMP、RTD:測温抵抗体 )4.2.9.1 測定範囲、確度と分解能
RTD 測定範囲 (℃ ) 確度 温度係数 分解能Pt100 -200~+850 ± 0.06℃ ± 0.003℃ /℃ 0.001℃JPt100 -200~+510
・ サンプリングレート: 1 S/s・ Pt100:JIS C1604 の規格に準拠します。・ JPt100:JIS C1604 の規格に準拠します。・ 4 導線式では、測定ケーブル ( またはプローブ ) の確度を含みません。・ 最大許容電圧 :800 Vpeak( 連続 )、または 1100 Vpeak (1 分間 )
4.2.10 周波数測定 (FREQ)4.2.10.1 確度と表示桁数、測定範囲
AC 結合、レシプロカル方式、クレストファクタ <5
ゲート時間 表示桁数と測定範囲 確度 (%ofreading)3~5Hz 5~10Hz 10~40Hz 40Hz~300kHz
1 s 7 桁: 3.000000 Hz~300.0000 kHz 0.1 0.05 0.03 0.01100 ms 6 桁: 3.00000 Hz~300.000 kHz 0.1 0.05 0.03 0.0110 ms 5 桁: 3.0000 Hz~300.00 kHz 0.1 0.05 0.03 0.011 ms 4 桁: 3.000 Hz~300.0 kHz 0.1 0.05 0.03 0.01
・ 最大許容電圧:750 Vrms、または 1100 Vpeak( 連続 )、ただし DC 成分は± 500V 以下・ 入力アッテネータは ACV の 100 mV ~ 750 V レンジを自動、または手動で切換える場合です。・ 入力範囲 3 Hz ~ 100 kHz で、100 mVrms ~ 750 Vrms
* ただし、100 kHz ~ 300 kHz では、最大 2.2x107[V・HZ]まで・ 200 Vrms 以上の入力については 100 kHz までの保証となります。・ 3 Hz 未満や 300 kHz を超える入力に対し、測定、表示することがありますが、確度保証外です。
4.2 基本測定機能の性能
4-11IM DM7560-02JA
1
2
3
4
性能
4.3 トリガ機能トリガモード
AUTO サンプリングレートとインターバルに従って自動的に測定SINGLE TRIG 入力に従って測定
トリガソース背面 TRIG 入力端子 メニューにおいて極性、及び有効 / 無効を切換可能
( 外部トリガ )HOLD/TRIG キー 手動でキー入力
( マニュアルトリガ )REMOTE 通信インタフェースユーザーズマニュアル (CD に PDF ファイルを収録 )
のコマンドを参照してください。トリガサンプル数 1 回のトリガに対し、連続でデータを測定する数の設定
設定範囲 1 ~ 100000トリガディレイ TRIG 入力から最初のデータ測定までの遅延時間の設定
設定範囲 0.00 ms ~ 3600 s分解能 10 μs
インターバル サンプリングの測定間隔設定 * 現在の サンプリングレート間隔より大きい値を設定したときに有効
設定範囲 0.00 ms ~ 3600 s分解能 10 μs
4-12 IM DM7560-02JA
4.4 演算機能以下、4.4.1 ~ 4.4.6 節の各種演算を参照してください。各演算は独立し、同時に設定可能です。ただし、スケーリング演算とデジベル演算の組合せについては、同時には動作、設定できません。
4.4.1 SMOOTHING( 移動平均 ) 演算 平均回数 2 ~ 100( 正の整数 ) の範囲で選択可能 * トリガが SINGLE の場合、設定した平均回数に到達してから、トリガサンプル数分を取得します。
4.4.2 NULL( 差分 ) 演算演算内容 演算結果 =RAW 値 -NULL 値
RAW 値 そのときのファンクションの測定値NULL 値 下記の NULL 値の設定による
設定内容演算 ON/OFF [NULL]キー、または各ファンクションの NULL メニューによりオン / オフを設
定 * [NULL] キーでオンにした場合、NULL 値には各ファンクションでそのときの測
定値を設定します。NULL 値の設定 各ファンクションの NULL メニューにより設定する場合
DEFAULT 値、測定値、数値入力の 3 通りで設定可能 数値入力はマルチプライヤ (p、n、μ、m、k、M、G、T) 付き 有効数字 7 桁で設定
4.4.3 SCALING 演算*4.5.4 節のデシベル演算 (dB 演算 ) と同時設定はできません。演算式 下記の 2 種を選択可能 ・ 表示値 =( 測定値 -A)*B/ C ・ 表示値 = D/ 測定値定数 A、B、C、D の 4 種の定数を設定
有効数字 7 桁マルチプライヤ p、n、μ、m、k、M、G、T の 8 種
4-13IM DM7560-02JA
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性能
4.4.4 dB( デシベル ) 演算*4.4.3 節の SCALING( スケーリング ) 演算と同時設定はできません。演算 dBV、dBm を選択可能
dBm 演算結果 =10・log10{( 測定値 2/ 基準抵抗 )/(1.0 × 10-3)}基準抵抗値 単位 Ω
4、 8、 16、 32、 50、 75、 93、 110、 124、 125、 135、 150、 200、 250、 300、 500、 600、 800、 900、 1000、 1200、 8000 から選択
dBV 演算結果 =20・log10(| 測定値 |/ 基準電圧 )基準電圧値 単位 V、1μV、1mV、1V から選択
REL 演算 上記 2 つの演算で設定可能 dB 演算結果から dB 基準値を引いた差分値を表示 dB 基準値 DEFAULT 値、測定値、数値入力の 3 通りで設定可能 数値入力範囲は± 500.0000 ( 有効数字 7 桁 )対応ファンクション DCV、ACV ファンクションのみで有効
4.4.5 STATISTIC( 統計 ) 演算演算 最大値 (MAX)、最小値 (MIN)、平均値 (AVE)、標準偏差 (σ) を演算
ON/OFF メニューで設定表示 セカンダリディスプレイに表示可能 ヒストグラムチャートに 平均値カーソル、σ カーソルを表示
4.4.6 LIMIT( リミット ) 演算判定
ON/OFF 上限値 / 下限値それぞれ独立して ON/OFF 可能LIMIT 値 上限値 / 下限値それぞれをマルチプライヤ 8 種
(p、n、μ、m、k、M、G、T) 付き 有効数字 7 桁で設定HIGH 測定値 > 上限値LOW 測定値 < 下限値GO HIGH 判定、LOW 判定いずれか、または両方オンのとき、 HIGH でも LOW でもない状態
設定範囲 有効数字 7 桁 マルチプライヤ 8 種 (p、n、μ、m、k、M、G、T) 付き表示
トレンドチャート グラフィック内に HIGH/LOW のしきい値ラインを表示ヒストグラムチャート グラフィック内に HIGH/LOW のマークとしきい値ラインを表示LIMIT 判定 プライマリディスプレイ、セカンダリディスプレイと画面上部
( アナンシエータ ) に HIGH/GO/LOW を表示
4.4 演算機能
4-14 IM DM7560-02JA
4.5 ログ機能ログモード NORMAL、BULK の 2 つのモード切換可能データサイズ
NORAMAL モード 100 k Readings 固定BULK モード 下記から選択可能
1 k、2 k、5 k、10 k、20 k、50 k、100 k( 単位:Readings)格納データ 下記の内容を格納します。 ・ 測定データ ・ ログした日付、時刻 ・ 各ファンクションの名称 ・ 各ファンクションのコンフィグレーション情報 *NULL、dB、SCALING の演算のオン状態で演算名を表示エクスポート機能 LOG メモリーに格納された測定データを USB メモリーに出力
ファイル形式 テキストファイル出力するデータ 測定値、タイムスタンプ、属性情報
タイムスタンプ ON/OFF の設定可能 * オンで日付、時刻を出力タイムスタンプ形式 YYYY/M/DD HH:mm:SS, xxxxxx (x は μsec 単位 )属性情報 ON/OFF の設定可能属性情報の内容 測定ファンクション、演算設定 (NULL、 dB、 SCALING)、LIMIT 演算結果
などを出力
4.5.1 NORMAL モード測定データをリアルタイムにモニタしながら、LOG メモリーに格納するモードです。サンプリングレートは保証されません。
ログデータ数取得後 取得データ数が 100 kReadings 以上になった場合、FIFO* 動作で継続します。
*FIFO : First In、 First Out( 先に入ってきたものから順番に処理 )ログデータのクリア 下記のときにクリアされます。 ・ DISPLAY メニューでの INITIALIZE 動作 (M5 キー押下時 ) ・ ロータリーノブ無効時の PUSH 動作
・ その他、ユーザーズマニュアル (IM DM7560-01JA CD に収録 ) の 6.4節の各データのクリア条件一覧表参照
4-15IM DM7560-02JA
1
2
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4
性能
4.5.2 BULK モード測定データをリアルタイムにモニタできないが、サンプリングレートを保証するモードです。TRIG メニューの SINGLE モードとしての動作はできません。
LOG の開始 START LOG メニュー実行 (M4 キー押下時 ) でデータ取得開始LOG の停止 以下の 2 通りで停止 ・ ストップイベントが発生後、ポストトリガ数のデータ取得完了時 ・ STOP LOG メニュー実行 (M4 キー押下時 )STOP EVENT 以下の 4 つの種類が選択可能( ストップイベント )
NONE ストップイベントの条件なしEXT TRIG 外部トリガ入力をイベントとするLEVEL 測定データがあるしきい値を超えたときにストップイベントとし、 下記 2 つのパラメータ設定
THRESHOULD( しきい値 ) 設定範囲:7 桁の有効数字で設定 ( マルチプライヤ有 ) マルチプライヤ:p、n、μ、m、k、M、G、T の 8 種SLOPE( 極性 ) Positive( 正極性 )/ Negative( 負極性 ) を選択
LIMIT GO/NOGO(Hi or Lo)/Hi/Lo のリミット判定の 4 通りから選択可能POST Readings 設定した MEM LENGTH( ログデータ長 ) の 1 % 単位で設定可能( ポストトリガ数 ) 0 ~ 100% ( 分解能 1%) プリトリガ数に到達する前にイベントが発生した場合、トータルの
データ数が少なくなる
4.5 ログ機能
4-16 IM DM7560-02JA
4.6 画面表示切換
4.6.1 プライマリディスプレイ数値表示
サイズ NORMAL、LARGEフォント NORMAL( ゴシック体 )、7SEG.
トレンドチャート表示 4.7 参照ヒストグラムチャート表示 4.8 参照アークスケールメーター表示 4.9 参照LIMIT 表示 LIMIT 演算の判定結果を表示
4.6.2 セカンダリディスプレイ ( オンライン時 )数値表示 プライマリディスプレイが数値表示以外のときに有効アナログメーター表示 4.10 節参照統計表示 統計演算 ON 時に有効LIMIT 表示 LIMIT 判定 ON 時に有効 *LIMIT 演算の HIGH:ON、あるいは LOW:ON のときに有効時間表示 トレンドチャート表示時に有効BIN 情報表示 ヒストグラムチャート表示時に有効ヒストグラムチャートのカーソル表示 ヒストグラムチャート表示時に有効
4.6.3 セカンダリディスプレイ ( オフライン時 )時間カーソル表示 トレンドチャート表示時 / ヒストグラムチャート表示時に有効電圧カーソル表示 トレンドチャート表示時 / ヒストグラムチャート表示時に有効BIN 情報表示 ヒストグラムチャート表示時に有効ヒストグラムチャートのカーソル表示 ヒストグラムチャート表示時に有効統計表示 トレンドチャート表示時 / ヒストグラムチャート表示時に有効
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4.7 トレンドチャート表示機能
4.7.1 オンライントレンドチャート表示機能表示データ数 最大 100 kReadings 分横軸 401 ドット (10 div)縦軸 121 ドット (12 div)表示方法 最初は左からデータを表示し、画面右端まで波形が到達したとき圧縮表
示を行います。 100 k 分の圧縮表示後は、ロールモード表示となります。垂直軸
MANUAL レンジとオフセットを指定可能レンジ 1 p/div ~ 500 T/div(1-2-5 ステップ ) *p:ピコ、T:テラオフセット -100000 div ~ +100000 divオフセット設定分解能 1div
AUTO 取得データから自動で測定データの最大値、最小値を表示可能なスケールに更新しながら表示します。
APPLY TO MANUAL 自動設定されたレンジ、オフセットの内容を MANUAL モードに反映FULLSCALE 測定レンジの FULLSCALE を垂直軸の最大値、最小値とします。
以下の条件では、FULLSCALE の最大値と最小値が確定できないため、AUTO モードとして扱います。
・ ファンクションが周波数測定 (FREQ) である場合 ・ スケーリング (SCALING) 演算 ( D/X ) が設定されている場合 * 尚、トレンドチャート上に、異なるレンジで測定されたデータが混在
する場合、その中で最も高いレンジの FULLSCALE となります。データのクリア 測定結果のクリア条件については、ユーザーズマニュアル (IM DM7560-
01JA CD に収録 ) の 4.9.1 節、または 6.4 節を参照してください。
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4.7.2 オフライントレンドチャート表示機能LOG メニューで、オフラインブラウズモードに入った状態でトレンドチャート表示を選択したときをオフライントレンドチャート表示と言います。そのときに、LOG メモリーに入っているデータを表示します。
VERTICAL( 垂直軸 ) オンラインと同様の設定が可能HORIZONTAL( 水平軸 )
Readings/div 1div あたりに表示するデータ数 1、2、5、10、20、50、100、200、500、1k、2k、5k、10kCENTER ADDR 0 ~ LOG メモリーのデータ数までSHOW ALL LOG メモリー全体を表示
T1、T2 カーソル機能KNOB( カーソル選択 ) ロータリーノブを回したときに移動するカーソルを選択 下記の 3 通りから選択可能 TCURSOR1(T1 カーソル )/TCURSOR2(T2 カーソル )/TRACKカーソル初期位置 オフライントレンドチャート表示に入った直後は、T1 カーソルは
LOG の先頭データに、T2 カーソルは LOG の最終データのアドレスに移動します。
ヒストグラム、統計演算との関連 統計演算の対象範囲とオフラインヒストグラムチャート表示にお
ける集計表示データ範囲を決定します。SET DISP POSITION 機能 選択されているカーソルのアドレスを画面センターにします。
(CENTERADDR に設定 ) 選択されているカーソルが TRACK の場合は Readings/div を T1、
T2 カーソルが両方入る拡大率にして、CENTER ADDR は T1、T2 カーソルの中心とします。
SEARCH MODE( エッジサーチ ) ロータリーノブを回した方向で、下記条件に応じて直近のデータにジャンプする機能
・ LIMITGO : LIMIT 判定の GO ・ LIMITNOGO: LIMIT 判定の NOGO ・ LIMITHIGH: LIMIT 判定の HIGH ・ LIMITLOW: LIMIT 判定の LOW ・ EDGEPOSITIVE: エッジレベルを正方向にクロスしたデータ ・ EDGENEGATIVE: エッジレベルを負方向にクロスしたデータ ・ EDGEBOTH: エッジレベルを両方にクロスしたデータEDGE LEVEL( エッジレベル ) エッジサーチ機能で、EDGEPOSITIVE/EDGENEGATIVE/EDGEBOTH
を選択したときに設定可能設定範囲 有効数字 7 桁
マルチプライヤ:p、n、μ、m、k、M、G、T の 8 種セカンダリディスプレイ
時間表示 T1、T2 カーソルで指定した測定値のタイムスタンプ T1 ~ T2 カーソル間のデータ数 T1 ~ T2 カーソル間の時間差測定値表示 T1、T2 カーソルで指定した測定値、及び画面上で同じピクセルに
描画されている測定値中での最大 / 最小値
4.7 トレンドチャート表示機能
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4.8 ヒストグラムチャート表示機能
4.8.1 オンランヒストグラムチャート表示機能縦軸 発生頻度の最も高い bin を MAX 100 pix として表示します。
表示単位 COUNT( カウント数 )、PERCENT( パーセント ) の 2 通り選択可能横軸 MANUAL、AUTO、FULLSCALE の 3 通りBIN 数 下記から選択 2、4、5、10、20、40、50、100、200、400MANUAL
センター値 マルチプライヤ付きの有効桁数 7 桁で任意値を設定 マルチプライヤ:p、n、μ、m、k、M、G、T の 8 種
スパン ± 100p ~± 500T マルチプライヤ付きの 1-2-5 ステップで設定 マルチプライヤ:p、n、μ、m、k、M、G、T の 8 種
AUTO 収録したデータの最大値と最小値から、ヒストグラムの センター値とスパンを決定します。
APPLY TO MANUAL 自動設定されたレンジ、オフセットの内容を MANUAL モードに反映 * ただし、MANUAL モードの設定分解能に合わせて、丸められます。FULLSCALE 測定レンジのフルスケールにあわせて、ヒストグラムのセンター値と
スパンを決定します。 オートレンジによる自動切換も含めてレンジが切り替わるとヒストグ
ラムのデータを一旦、クリアします。 以下の条件では、FULLSCALE の最大値と最小値が確定できないため、
AUTO モードとして扱います。 ・ ファンクションが FREQ、または TEMP である場合 ・ スケーリング (SCALING 演算: D/X ) が設定されている場合 ・ デシベル (dB) 演算が設定されている場合データのクリア 測定結果のクリア条件については、IM DM7560-01JA の 4.10.1.2 節、
または 6.4 節を参照してください。統計カーソル 平均値 x と標準偏差 σ の位置をカーソルで表示 ( 統計演算オン時 )
標準偏差 σ 1σ ~ 6σ の範囲で選択可能H1、H2 カーソル機能
KNOB( カーソル選択 ) ロータリーノブを回したときに移動するカーソルを選択 下記の 3 通りを選択可能 HCURSOR1(H1 カーソル )/HCURSOR2(H2 カーソル )/TRACK
セカンダリディスプレイ H1、H2 カーソルの BIN の測定値の範囲 H1、H2 カーソルの BIN のカウント数 H1 ~ H2 カーソル間の測定値の範囲 H1 ~ H2 カーソル間のカウント数と割合 (%)
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4.8.2 オフランヒストグラムチャート表示機能LOG メニューで、オフラインブラウズモードに入った状態において、ヒストグラムチャート表示を選択したときをオフラインヒストグラムチャート表示と言います。そのときに、LOG メモリーに入っているデータから表示します。表示モード、BIN 数、縦軸、横軸の設定方法、カーソル機能はオンラインと同じです。表示条件を変えても、LOG メモリーをクリアせずに再表示可能です。
トレンドチャート表示との関連 集計表示される対象データは、トレンドチャート表示において T1、T2 カーソル
で挟まれた間のデータ
4.8 ヒストグラムチャート表示機能
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4.9 アークスケールメーター (ARC SCALE METER) 表示機能
セカンダリディスプレイのアナログメーターとは独立したパラメータで設定可能な機能です。MODE AUTO/FULLSCALE/MANUAL/LOG のうち 1 つを選択 * ただし、周波数 (FREQ) 測定時のみ FULLSCALE は選択不可
AUTO 取得データから自動で測定データの最大値、最小値を表示可能なスケールに更新しながら表示します。
FULLSCALE 測定レンジの FULLSCALE を最大値、最小値とします。MANUAL
レンジ 500 T/div ~ 1 p/div(1-2-5 ステップで設定可能 ) オフセット± 6 div で表示オフセット -100.000 kdiv ~ 100.000 kdiv
LOGLOG MAX 10.0 p/div ~ 100 .0 T/div (10 倍ステップで設定可能 )LOG MIN 1.0 p/div ~ 10 .0 T/div (10 倍ステップで設定可能 )
注 1) LOG MAX と LOG MIN 間は 10 倍以上、106 倍以内 注 2) 取得データが負の値のときは絶対値で表示 注 3) LIMIT 演算の HIGH/LOW の設定範囲は正の値が有効APPLY TO MANUAL AUTO モードのレンジ、オフセットの設定を MANUAL モードにコピーする機能TITLE メーターの中心部に文字 ( ローマ字、数字、記号 ) を表示する機能
表示 UNIT/BLANK/TEXT から選択UNIT ファンクション単位を表示BLANK ブランク ( 非表示 )TEXT 最大 8 字までの任意文字を表示
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4.10 アナログメーター (ANALOG METER) 表示機能MODE AUTO/FULLSCALE/MANUAL/LOG のうち 1 つを選択 * ただし、周波数 (FREQ) 測定時のみ FULLSCALE は選択不可
AUTO 取得データから自動で測定データの最大値、最小値を表示可能なスケールに更新しながら表示します。
APPLY TO MANUAL 自動設定されたレンジ、オフセットの内容を MANUAL モードに反映FULLSCALE 測定レンジの FULLSCALE を最大値、最小値とします。MANUAL
レンジ 500 T/div ~ 1 p/div(1-2-5 ステップで設定可能 ) オフセット± 6 div で表示
オフセット -100.000 kdiv ~ 100.000 kdivLOG
LOG MAX 10.0 p/div ~ 100 .0 T/div(10 倍ステップで設定可能 )LOG MIN 1.0 p/div ~ 10 .0 T/div(10 倍ステップで設定可能 )
注 1) LOG MAX と LOG MIN 間は 10 倍以上、106 倍以内 注 2) 取得データが負の値のときは絶対値で表示 注 3) LIMIT 演算の HIGH/LOW の設定範囲は正の値が有効APPLY TO MANUAL AUTO モードのレンジ、オフセットの設定を MANUAL モードにコピーす
る機能
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4.11 設定条件 (SETUP) のセーブ / リコールの設定POWER ON RECALL 電源オン時の設定条件について、下記 3 つ設定から選択可能です。
LAST 前回最後に電源オフしたときの設定条件DEFAULT 工場出荷時の設定条件RECALL 内部セットアップメモリーのデータから番号を指定して、呼出した設定条
件SAVE/RECALL
保存先 内部、または USB メモリーセーブ個数 内部メモリー:10 個
外部制御 RS-232 の PC との通信に使用しないピンに割り当てられた制御信号を利用して、外部信号により内部セットアップメモリーをシーケンシャルに呼出す機能
(LAN & RS-232 インタフェース /C2 オプション装着時のみ可能 )入力信号
レベル H:+2.0 Vmin、L: +0.8 Vmax時間幅 10 ms 以上INC SETUP メモリーの番号を進めて呼出します。DEC SETUP メモリーの番号を戻して呼出します。BEGIN SETUP メモリーの番号を初期値に戻して呼出します。
出力信号BUSY 入力信号を受付け可能か否か、表します。
・ L レベルのとき、受付可能 ・ H レベルのとき、パルスを無視
レベル H:+5.0 Vmin、L: -5.0 Vmaxピン番号と信号名 信号名 PIN 番号
INC 1GND 5DEC 6BUSY 7BEGIN 9
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4.12 システム (SYSTEM) の設定リモート (REMOTE) 下記を選択可能
GPIB /C1 装着時 USB、GPIBLAN & RS-232 /C2 装着時 USB、LAN、RS-232USB IF 設定パラメータ
デリミタ CR+LF、LFコマンド SCPI
GPIB IF 設定パラメータアドレス 0 ~ 30デリミタ CR+LF、LFコマンド SCPI
LAN IF 設定パラメータDHCP ON/OFF を設定IP アドレス 設置環境で設定ゲートウェイ 設置環境で設定サブネットマスク 設置環境で設定デリミタ CR+LF、LFコマンド SCPI
RS-232 IF 設定パラメータパリティ NONE、EVEN、ODDストップビット 1bit、2bitビットレート 300、600、1200、2400、4800、9600、19200、38400bps から選択デリミタ CR+LF、LFコマンド SCPI
ビープ音 (BEEP) 下記 3 種を独立して設定可能KEY( キー操作時 ) ON/OFF を設定可能CAUTION( エラー発生時 ) ON/OFF を設定可能LIMIT 判定 OFF/GO/NO-GO を設定可能
機器設定 (SETUP)アニメーション メニューのアニメーションの ON/OFF画面のヘッダー 下記 3 通りで設定可能 ・ DATE TIME :現在の日付、時刻を表示 ・ SETUP NAME :設定条件の名称を表示 ・ OFF :ヘッダー表示なしDATE TIME YYYY/MM/DD HH:mm で設定PLC 電源周波数の検出表示、設定
AUTO 電源投入時に自動的に検出して設定MANUAL 手動で 50Hz/60Hz を切換可能
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コピー (COPY) USB メモリーへのハードコピー関連の設定モード [COPY]キーを押したときの操作
スクリーンのハードコピー 画面のハードコピー ( 画像データ ) を保存測定値 測定値、タイムスタンプ、属性情報をテキストファイルに保存
ハードコピー出力設定 フォーマット
ファイルフォーマット PNG、BMP、TIFF 色数設定 カラー、グレースケールディレクトリ名 USB メモリーの出力先フォルダ名称の設定ファイル名 ハードコピーを出力するファイル名称の設定
測定値の出力設定アクション ONE TIME [COPY] キー押したとき、最新の測定結果 1 つだけを出力 CONTINUOUS [COPY] キーにより USB メモリー連続書き込みを開始 / 停止 USB メモリー連続書き込みの実行中、新たな測定結果を得る度に出力ディレクトリ名 USB メモリーの出力先フォルダ名称の設定ファイル名 測定値を出力するファイル名称の設定タイムスタンプ タイムスタンプ情報出力の ON/OFF属性情報 属性情報 ( 測定ファンクション、演算設定、LIMIT 演算結果など ) 出力
の ON/OFF
TOOLS 本製品のメンテナンス関連メニューステータス情報表示 モデル名、ファームウェアのバージョンなどの情報を表示設定条件の初期化 工場出荷時の設定条件に設定 ( 実行 )パネルロック キーを押したときのキー動作の ON/OFFファームウェアの更新 ファームウェアのアップデートに関する設定キャリブレーション お客様による自己校正
4.12 システム (SYSTEM) の設定
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4.13 外観図
単位:mm
指示なき寸法公差は± 3% ( ただし、10mm 未満は± 0.3mm) とする。