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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 2006 12

Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド

バージョン 8.02006 年 12 月

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Copyright © 2005, 2006, Oracle. All rights reserved.

このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件

に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除き、このプログラムのリバースエンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。

このドキュメントに記載されている情報は、予告なしに変更されることがあります。ドキュメントになんらかの問題があるとお気づきの場合は、書面にて当社宛お知らせください。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに

誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラムを形式、手段(電子的または機械的)、目的に関係なく、複製または転用することはできません。

製品のモジュールとオプション。このマニュアルには、オプションの(場合によってはライセンスを未購入の)モジュールの説明が含まれています。Siebel のサンプルデータベースには、これらのオプションのモジュールに関連するデータも含まれています。その結果、実際のソフトウェアの実装がこのマニュアルの説明と異なる場合があります。購入したモジュールについては、購入担当者か Siebel の営業員にお問い合わせください。

このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提

供される場合は、次の注意が適用されます。

米国政府の権利。米国政府を顧客として引き渡されるプログラム、ソフトウェア、データベース、ならびに関連するドキュメントおよび技術データは、適用される連邦調達規制および各省庁固有の補足規制に従った「商用コンピュータソフトウェア」または「商用技術データ」です。そのため、ドキュメントおよび技術データを含む、本プログラムの使用、複製、開示、変更および翻案は、適用される Oracle 使用許諾契約に定められる使用許諾制約、および該当する範囲で

FAR 52.227-19 の「Commercial Computer Software--Restricted Rights」(1987 年 6 月)に定める権利に従うものとします。Oracle USA, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このプログラムは、核、航空産業、大量輸送、医療あるいはその他の危険が伴うアプリケーションへの用途を目的としておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかる

プログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、および Siebel は米国 Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

このプログラムは、第三者の Web サイトへリンクし、第三者のコンテンツ、製品、サービスへアクセスすることがあります。オラクル社およびその関連会社は第三者の Web サイトで提供されるコンテンツについては、一切の責任を負いかねます。当該コンテンツの利用は、お客様の責任になります。第三者の製品またはサービスを購入する場合は、第

三者と直接の取引となります。Oracle は、以下の事項につき責任を負いません。(a) 第三者製品もしくはサービスの品質、または (b) 第三者との契約のいずれかの条件の履行(製品またはサービスの引渡しならびに購入した製品またはサービスに関する保証義務を含みます)。また、第三者との取引により損失や損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 3

目次

Siebel Assignment Manager 管理ガイド 1

第 1 章 : 新機能

第 2 章 : 割当マネージャ情報の検索と使用

『Siebel Assignment Manager 管理ガイド』の使用法 14

割当マネージャの重要なリソース 15

割当マネージャのシードデータに関する情報 17

第 3 章 : Siebel 割当マネージャの概要

割当マネージャの用語 20

アサイメントの概念 22

割当マネージャの重要な構成要素 25

割当マネージャのオプションの構成要素 30

割当マネージャの操作モード 32

割当マネージャの特殊な機能 34

割り当てルールの処理モード 35

第 4 章 : 割当マネージャの実装計画

割当マネージャの実装計画のためのガイドライン 38

割当マネージャの展開計画 39

割り当てルールの作成ガイドライン 40

最適な割り当てルールの計画 41

割当マネージャを使用するためのシナリオ 43

第 5 章 : 割当マネージャの基本設定

割当マネージャの基本設定タスクの実行について 46

割当マネージャのオブジェクトタイプについて 48

割当マネージャのオブジェクトタイプの階層と関係について 50

割り当てオブジェクトについて 53

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

目次 ■

4

割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

インタラクティブ割り当て用の割り当てオブジェクトの設定 56

割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス 59割り当て属性の作成 59Assignment Attribute Columns の Assignment Object および Workflow Policy Component Column へのマッピング 64割り当て基準の作成 66割り当て基準に関する割り当て基準属性の作成 68

複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス 71

2 つのオブジェクトに対する 1 つの基準の適用例 74

割り当て属性の無効化 78

無効に設定される割当マネージャのワークフローポリシーコンポーネントについて 79

属性とスキル間の関係について 80

定義済みのスキルの表示 82

割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化 83

割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化の例 85

新しい設定による割当マネージャ展開の更新 86

第 6 章 : 割り当てルールの管理

割当マネージャの管理ビューについて 91

割り当てルールを定義する前に 92

割り当てルールを定義するプロセス 93

割り当てルールグループの作成 95

一部の割り当てルールフィールドについて 98

割り当てルールの作成 102

割り当て基準について 105

割り当て基準で使用できる比較メソッド 105

割り当て基準で使用できる包含メソッド 107

割り当てスコアについて 109

割り当て基準の[必須]フィールドについて 110

割り当てルールに基準と値を追加するプロセス 112割り当てルールへの割り当て基準の追加 112割り当て基準への基準値の追加 115

複数のオブジェクトに単一の基準を使用するための割り当てルールの定義 118

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目次 ■

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 5

割り当てルールからの割り当て基準の削除 119

割り当てスキル、スキルレベルコード、および重要度要素について 120

基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス 122スキルのスキルレベルコードの作成 122スキルレベルコードを使用して基準値を割り当てルールにスキルとして追加 124スキルレベルコードの重要度要素の定義 125

割り当てスキルを使用するシナリオ 127

割り当てルールで割り当てスキルを使用する例 127

割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加 128

プライマリ割り当て先としての候補の選択 132

従業員、役割、および組織へのスキルの関連付け 132

割当マネージャが候補間の仕事量のバランスを取る方法 134

割り当て仕事量を定義するプロセス 135割り当て仕事量分担ルールの作成 136従業員、役割、および組織への割り当て仕事量分担の適用 137

割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例 140割り当てメソドロジー 141テリトリーに基づくセールス割り当てルールの作成例 144基準を組み合わせるセールス割り当てルールの作成例 146サービス組織の割り当てルールの作成例 148

割り当てポリシーについて 150

動的割り当ての割り当てポリシーを定義するプロセス 151動的割り当ての割り当てポリシーの作成 151割り当てポリシーを有効化して動的割り当てを有効にする 153

動的割り当てを無効にするために割り当てポリシーを無効化する 153

ルールを評価する順番の決定方法 154

割り当てルールへの順番の追加 156

サーバー主要マップを使用して特定の Siebel Server にルールをロードする方法 156

割り当てルールグループのサーバー主要マップの定義 158

割り当てレポートの作成 159

割り当てルールのリリースの準備 160

割り当てルールのリリース 161

割り当てルールの移行について 162

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

目次 ■

6

第 7 章 : 動的候補の使用

動的候補について 164

動的候補のタイプについて 165

動的候補の割り当ての例 167

動的候補の同じオブジェクトへの割り当ての例 170

動的候補を定義するプロセス 172動的候補の割り当てオブジェクトの設定 173Dynamic Candidate オブジェクト定義の結合仕様の設定 175ソーステーブルからチームベースの基準へのカラムのマッピング 177動的候補属性カラムのチームテーブルへのコピー 178動的候補チームの割り当てルールへの追加 179

第 8 章 : 委任された割り当ての割り当てルール管理

委任割り当てについて 182

委任割り当てのシナリオ 182

サンプルの委任割り当てプロセスのフローチャート 184

割り当てルールグループの階層について 185

委任用の割り当てルールのセットアップについて 188

割り当てルールを継承可能にするプロセス 188子割り当てルールグループの作成 189所有者の継承アクセスリストへの追加 190割り当てルールへの基準テンプレートの追加 191

委任割り当てルールの継承と調整のプロセス 192委任割り当てルールの継承 192継承された割り当てルールへの基準テンプレートの適用 193

被指名人の割り当て権限のセットアップ 193

委任割り当ての使用例 194委任管理者を使用するシナリオ 194委任割り当ての例 1:割り当て管理者のタスク 196委任割り当ての例 2:第 2 階層の委任管理者のタスク 198委任割り当ての例 3:第 3 階層の委任管理者のタスク 199委任割り当ての例 4:パートナーの第 3 階層の委任管理者のタスク 200委任管理者を使用する例の概要 201

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目次 ■

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 7

第 9 章 : 割当マネージャの実行

割当マネージャの実行準備 204

割当マネージャと Server Request Broker コンポーネントの状態の確認 205

割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正 206

その他の AsgnSrvr および BatchAsgn パラメータ情報 215

割当マネージャイベントのログレベルの設定 217

設定後のサーバー管理要件について 218

割り当てモードに対するサーバー管理要件について 219

Object Where Clause を使用した処理レコード数の制御について 220

非標準化モードでの割当マネージャの実行について 221

動的割り当てに対する担当者非標準化の有効化 223

インタラクティブ割り当ての実行 224UI を使用したインタラクティブ割り当ての実行 225サービスリクエストに対するインタラクティブ割り当ての実行例(UI を使用) 225ルールグループモードでのインタラクティブ割り当ての実行について 226

動的割り当ての実行について 227

動的割り当て実行のプロセス 228動的割り当てのトリガーの確認 228UI を使用した動的割り当てのトリガーの生成 230コマンドラインインターフェイスを使用した動的割り当てのトリガーの生成 231コマンドラインインターフェイスを使用した動的割り当てのワークフローモニターエージェントの起動 232

パフォーマンスのための動的割り当てのチューニングについて 234

バッチ割り当ての実行について 234

バッチ割り当ての実行 235コマンドラインインターフェイスを使用したバッチ割り当ての実行 238バッチモードでの割当マネージャの複数インスタンスの実行について 238

パフォーマンスのためのバッチ割り当てのチューニングについて 240

モバイル割り当ての実行 241

レポートモードでの割当マネージャの実行について 242

割当マネージャのルールキャッシュファイルについて 244

外部コンポーネントを使用した割当マネージャの起動について 245

DB2 における割当マネージャのパフォーマンスチューニングについて 246

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

目次 ■

8

第 10 章 : 割当マネージャの高度な設定

割当マネージャの高度な設定タスクの実行について 248

割り当てオブジェクトの作成 249

新しいスキルの作成 250

スキルテーブルの使用例 251

プライマリ住所に基づくオブジェクトの割り当て 252

親のプライマリ住所に基づく子取引先の割り当て 253

取引先の別のプライマリ役割への再割り当て 255

モバイルユーザーへの割り当てルーティング 257

手動で割り当てられたプライマリ役割の維持 258

デフォルトの組織の割り当ての停止 259

取引先に対する組織の割り当ての停止 260

活動割り当てオブジェクトに対する割り当てロックのデフォルト値を設定するには 261

追加カラムをチームテーブルにコピーするための割り当てオブジェクトの設定 263

追加カラムのチームテーブルへのコピー例 265

チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定プロセス 266チームスコアリング用のオブジェクトのベーステーブルの拡張 266チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定 267

チームスコアリング用の Opportunity 割り当てオブジェクトの設定例 268

カラムをコピーするための割当マネージャの設定について 269

カラムをコピーするための割当マネージャの設定プロセス 270カラムをコピーするための割当マネージャの設定 270UI を使用したカラムのコピー 271コマンドラインインターフェイスを使用したカラムのコピー 272

レポートテーブルおよびカラムを使用するための割当マネージャの設定 273

多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定 276

セールス割り当てルールで多層割り当てを使用するためのシナリオ 278

複数のルールにスコアを追加するための割当マネージャの設定 280

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目次 ■

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 9

第 11 章 : 勤務形態に基づく割り当て

勤務形態に基づく割り当てについて 284

勤務形態に基づく割り当てルールへの従業員の割り当てについて 285

勤務形態に基づく割り当て時に、割当マネージャが従業員の活動を作成する方法 286

勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス 287勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトのベーステーブルを拡張する 288勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトプロパティの設定 289勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトユーザープロパティの設定 292

勤務形態に基づく割り当て用の Service Request 割り当てオブジェクトの設定例 294

第 12 章 : 割り当てロードスプリッタの設定

ロードスプリッタ設定の動作 298

ロードスプリッタ設定のシナリオ 299

ロードスプリッタ設定のセットアップ 299

ロードスプリッタの管理の例 301

ロードスプリッタの操作モード 302

データを配布メソッド 303

付録 A : トラブルシューティング:割当マネージャのエラーメッセージ

割当マネージャのエラーメッセージの表示 305

割当マネージャのエラーメッセージ 306

索引

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

目次 ■

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 11

1 新機能

Siebel Assignment Manager 管理ガイド、バージョン 8.0 で説明する新機能このマニュアルは、製品名およびユーザーインターフェイスの変更を反映するために更新されました。旧マニュアル

は Siebel Assignment Manager 管理ガイド、バージョン 7.8 として発行されています。ユーザーインターフェイ

スの変更については、『Siebel 基本操作』を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

新機能 ■

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 13

2 割当マネージャ情報の検索と使用

この章では、Siebel Assignment Manager 管理ガイドおよび Oracle の Siebel 割当マネージャに関連するその他

の資料に含まれる情報を検索して使用する方法について説明します。次のトピックが含まれています。

■ 14 ページの「『Siebel Assignment Manager 管理ガイド』の使用法」

■ 15 ページの「割当マネージャの重要なリソース」

■ 17 ページの「割当マネージャのシードデータに関する情報」

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャ情報の検索と使用 ■ 『Siebel Assignment Manager 管理ガイド』の使用法

14

『Siebel Assignment Manager 管理ガイド』の使用法このマニュアルには、割当マネージャの設定、管理、および実装に必要な情報が記載されています。ユーザーに必要

な各種のタスクを網羅する章編成になっています。割当マネージャを使用する前に、表 1 を指針にして、どの章を参

照し理解すればよいかを確認してください。

表 1 Siebel Assignment Manager 管理ガイド 組織

章または付録 管理者 開発者

第 1 章「新機能」 X X

第 2 章「割当マネージャ情報の検索と使用」 X X

第 3 章「Siebel 割当マネージャの概要」 X X

第 4 章「割当マネージャの実装計画」 X X

第 5 章「割当マネージャの基本設定」 X

第 6 章「割り当てルールの管理」 X

第 7 章「動的候補の使用」 X X

第 8 章「委任された割り当ての割り当てルール管理」 X

第 9 章「割当マネージャの実行」 X

第 10 章「割当マネージャの高度な設定」 X

第 11 章「勤務形態に基づく割り当て」 X X

第 12 章「割り当てロードスプリッタの設定」 X

付録 A「トラブルシューティング:割当マネージャのエラーメッセージ」 X

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割当マネージャ情報の検索と使用 ■ 割当マネージャの重要なリソース

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 15

割当マネージャの重要なリソース割当マネージャは、Siebel Business Applications で使用できる多数のサーバープロセスの 1 つにすぎません。

このほかに、割当マネージャの機能を支援するサーバープロセスがいくつかあります。このトピックで説明するリ

ソースは、割当マネージャに関連する追加情報を提供するものです。

技術文書割当マネージャを以下のプロセスで使用する際には、次の Siebel 資料を参照してください。

■ 『Siebel Business Process Framework:Workflow ガイド』:この資料には、ビジネスプロセスおよびワー

クフローに関する情報が記載されています。

■ 『Siebel Object Types Reference』:この資料には、割り当てオブジェクトのプロパティについての説明とその

使用法に関するコメントが記載されています。

■ 『Using Siebel Tools』:この資料には、Siebel 標準オブジェクトの変更および新しいオブジェクトの作成によっ

て、組織のビジネス要件を満たす方法が記載されています。

■ 『Siebel Deployment Documentation Suite』:これには、次の資料が含まれます。

■ 『Siebel システム管理ガイド』:この資料には、Siebel サーバーの管理、保守、および拡張方法の詳細が記

載されています。

■ 『Configuring Siebel Business Applications』:この資料には、Siebel Tools を使用した Siebel Business Applications の設定に関する情報が記載されています。

■ 『Siebel Deployment Planning Guide』:この資料では、基盤をなす Siebel アプリケーションアーキテ

クチャの基礎を理解することができます。

■ 『Siebel システム監視および診断ガイド』

■ 開発環境から本番環境へのカスタマイズの移行方法については、『Siebel Business Applications への移行』

を参照してください。

■ Siebel セキュリティガイド:この資料には、エンタープライズデータベースに存在する組み込みシードデータ

(従業員レコード、役割レコード、組織レコードなど)に関する情報が記載されています。

■ 『Siebel パフォーマンスチューニングガイド』:この資料には、Siebel アプリケーションアーキテクチャおよ

びインフラストラクチャの特定領域(Siebel Server インフラストラクチャ、Siebel Workflow など)の

チューニングと監視に関する情報が記載されています。

■ 『Siebel Data Model Reference』:この資料には、Siebel アプリケーションで使用するデータが、標準的な

サードパーティ製リレーショナル DBMS(DB2、Microsoft SQL Server、Oracle など)にどのように格納さ

れ、Siebel Business Applications によって検証される一部のデータ整合性制約をどのように定義するかに関

する情報が記載されています。データ入力、制限付きスコープクエリー、およびコールスクリプトなどのプロセ

スの管理には、この資料をご使用ください。

■ 『Siebel eScript Language Reference』:この資料には、割当マネージャの機能を拡張するスクリプトの作成

に関する情報が記載されています。

■ 『Siebel SmartScript 管理ガイド』:この資料には、割り当てをトリガーする方法に関する情報が記載されてい

ます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャ情報の検索と使用 ■ 割当マネージャの重要なリソース

16

Siebel SupportWeb この Siebel 技術サポート Web サイトでは、検索エンジンを使用して Siebel Bookshelf、Technical Notes、SiebelAlerts、トラブルシューティング情報、およびその他の重要な情報にアクセスできます。SupportWeb のアドレス

は、http://ebusiness.siebel.com/supportweb です。

■ Siebel SupportWeb 上の「System Requirements and Supported Platforms & Miscellaneous Documentation」:このリリースのシステム要件およびサポート対象プラットフォーム

の一覧が記載されています。次の内容が含まれます。

■ サポートされるサードパーティ製品に関する情報

■ サポートされるアップグレードパスの説明

■ 製品および機能制限の一覧(このリリースまたは特定の動作環境のいずれかで使用できないものの一覧)

これは、SupportWeb Knowledge Base の「Product Documentation」>「System Requirements andSupported Platforms & Miscellaneous Documentation」にあります。

■ Siebel SupportWeb 上の「Release Notes」:既知の問題とその回避策に関する最新情報、および SiebelAssignment Manager 管理ガイドに含まれていない最新の情報が記載されています。「Release Notes」は、

SupportWeb Knowledge Base の「Product Documentation」>「Release Notes」にあります。

■ 「Siebel Maintenance Release Guide」:保守リリースでのアプリケーションの更新に関する重要な情報

が記載されています。「Maintenance Release Guide」は、SupportWeb の「Product Documentation」>「Maintenance Release Guides」にあります。

■ 「Technical Notes」:割当マネージャの個々の問題に関する重要な情報が記載されています。割当マネージャ

に関連する「Technical Notes」は、SupportWeb の「Technical Notes」>「Assignment Manager/TerritoryAssignment」にあります。特に重要な Technical Notes は、次のとおりです。

■ Technical Note 27:追加のテリトリー割り当てオプションをサポートするようにSiebel Sales Enterpriseを設定する方法に関する情報が記載されています。

■ Technical Note 436:動的割り当ての問題のトラブルシューティングに関する情報が記載されています。

■ Technical Note 527:勤務形態に基づく割り当てのための[活動]割り当てオブジェクトの設定に関する

情報が記載されています。

■ 「FAQ」:割当マネージャの各種トピックに関する情報が記載されています。特に重要な FAQ は、次のとおりです。

■ FAQ 1004:「How Do You Run the Contact Denormalization Object in Dynamic and Batch Mode?」

■ FAQ 1629:「How to remove Contacts from Accounts and Opportunities that have the "Indirect Flag" set?」

■ FAQ 1762:「How can tracing be increased for Assignment Manager?」

■ FAQ 2202:「Can Regenerate Denormalized Rule Hierarchy and Regenerate Denormalized Rule Group Hierarchy Menu Options Be Automated in Siebel Version 7.7.x?」

■ 「Siebel Alerts」:主要製品の動作と問題に関する即時に必要な情報が記載されています。割当マネージャの

問題に関する Siebel Alerts は、SupportWeb の「Siebel Alerts」>「Product Areas」>「Assignment Manager/Territory Assignment」にあります。

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割当マネージャ情報の検索と使用 ■ 割当マネージャのシードデータに関する情報

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 17

割当マネージャのシードデータに関する情報Siebel Business Applications には、各種のデータ例を含み、Siebel クライアントと Siebel Tools のデモ、評価、

またはテストに使用できるサンプルデータベースが付属しています。サンプデータベースについて詳しくは、使用し

ているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。

デフォルトの Siebel アプリケーションのエンタープライズデータベースには、従業員レコード、役割レコード、組

織レコードなどの組み込みシードデータが含まれています。これらのシードデータを、トレーニングやテスト、また

は今後入力する実際のデータのテンプレートとして使用することができます。シードデータレコードの説明など、シー

ドデータについては、Siebel セキュリティガイドを参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャ情報の検索と使用 ■ 割当マネージャのシードデータに関する情報

18

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 19

3 Siebel 割当マネージャの概要

この章では、Siebel 割当マネージャの概念と機能について説明します。次のトピックが含まれています。

■ 20 ページの「割当マネージャの用語」

■ 22 ページの「アサイメントの概念」

■ 25 ページの「割当マネージャの重要な構成要素」

■ 30 ページの「割当マネージャのオプションの構成要素」

■ 32 ページの「割当マネージャの操作モード」

■ 34 ページの「割当マネージャの特殊な機能」

■ 35 ページの「割り当てルールの処理モード」

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの用語

20

割当マネージャの用語Siebel 割当マネージャでは、一般的なビジネス用語とは異なる用語を使用します。表 2 では、こうした用語を一般

的なビジネス用語と比較対照し、割当マネージャアプリケーションでの意味を説明しています。割り当てルールの計

画と作成の前に、これらの用語を確認してください。

表 2 Siebel 割当マネージャと一般的なビジネス用語の違い

ビジネス用語

Siebel 割当マネージャの

用語 説明

テリトリー 割り当てルール 一般的なビジネス用語の「テリトリー」は、役割チームによって管理

される取引先、担当者、資産の集まりを指します。通常、テリトリー

は、地理的条件(郵便番号または地域ゾーン)に基づいています。

Siebel 割当マネージャの「割り当てルール」は、論理的なビジネス

境界の集まりを指します。たとえば、次のような境界があります。

■ 地理的境界。郵便番号、地方、市、都道府県、州、国など

■ 非地理的境界。指定取引先、業種、製品/製品ライン、売上、販

売ステージ、信憑性、サービスリクエストエリア、サービスリク

エストサブエリアなど

割り当てルールを使用して、ビジネスルールを追加することもできま

す。たとえば、特定の取引先および関連する商談を、指定の取引先管

理者に管理させるようなルールを定義できます。

備考: UI のその他の場所で使用されている「テリトリー」という用

語は、このマニュアルで説明する割り当てテリトリーとは無関係で

す。たとえばこの表で説明している用語は、Siebel テリトリー管理

アプリケーションでの用語とは意味が異なります。

テリトリー

条件

割り当て基準 一般的なビジネス用語の「テリトリー条件」では、割り当て可能な取

引先、担当者、資産が制限されます。

Siebel 割当マネージャの「割り当て基準」では、割り当てルールに

ビジネス条件が適用されます。割り当てルールには、1 つまたは複数

の割り当て基準が含まれます。

たとえば、営業員のテリトリーが北カリフォルニアであるとします。

ただし、製品 A、B、および C については、Y 市と Z 市をテリトリー

から除外するとします。この場合、営業員のテリトリーを定義するテ

リトリー条件(割り当て基準)は 3 つ存在することになります。つま

り、次の 3 つの条件です。

■ (北カリフォルニアの)地域、市、または郵便番号

■ Y 市と Z 市(除外対象)

■ 製品 A、B、および C

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Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの用語

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 21

テリトリー

条件値

割り当て基準値 一般的なビジネス用語の「テリトリー条件値」は、テリトリー条件に

適用され、割り当て可能な取引先、担当者、資産がさらに細かく制限

されます。

Siebel 割当マネージャの「割り当て基準値」は、特定のビジネス条

件の割り当て基準に適用されます。次に例を示します。

■ 郵便番号の割り当て基準に適用される割り当て基準値:94401、94402、94403、または 94406

■ サービスリクエストの割り当て基準に適用される割り当て基準

値:CD-ROM、401K 口座、請求など

ビジネス

エンティティ

割り当てオブジェクト 一般的なビジネス用語の「ビジネスエンティティ」は、取引先、商

談、担当者、営業情報、オーダー、キャンペーン、サービスリクエス

ト、トラブルチケット、活動、電子メールなどを指します。これらの

エンティティに対する営業員には、フィールドサービスエージェン

ト、テレセールス要員、取引先担当などが含まれます。

Siebel 割当マネージャのビジネスエンティティは、「割り当てオブ

ジェクト」と呼ばれます。割り当てルールには、1 つまたは複数の割

り当てオブジェクトが関連付けられます。

テリトリー

管理者と

テリトリー

チーム

割り当て候補 一般的なビジネス用語の「テリトリー管理者とテリトリーチーム」は、

主にセールス組織で使用される一般名です。テリトリー管理者とその

チームは、特定のビジネス境界の取引先、商談、担当者、その他のビ

ジネスエンティティ(またはその組み合わせ)を管理します。テリト

リー管理者とそのチームは、その組織に適用されているビジネス条件

を満たしているため、特定の営業ビジネスエンティティ(取引先、商

談、担当者、パートナーなど)に関連付けられます。

Siebel 割当マネージャの「割り当て候補」は、営業エンティティだ

けでなくサービスエンティティにも適用されます。サービスオブジェ

クト(エンティティ)には、サービスリクエスト、製品欠陥などがあ

ります。営業組織における候補は、役割または組織です。たとえば、

営業員のテリトリーが北カリフォルニアであるとします。さらに、製

品 A、B、および C については Y 市と Z 市をテリトリーから除外す

るとします。この場合、サービス組織の候補は、従業員または組織に

なります。また、フィールドサービスのインストール技術者のテリト

リーを、A 市と B 市にする、といったことができます。

表 2 Siebel 割当マネージャと一般的なビジネス用語の違い

ビジネス用語

Siebel 割当マネージャの

用語 説明

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ アサイメントの概念

22

アサイメントの概念Siebel 割当マネージャは、営業組織、サービス組織、マーケティング組織によって設定されたビジネスルールを適用

することにより、ビジネスエンティティとワークアイテムを最適な候補に割り当てます。この機能は、候補(従業員、

役割、および組織)と、定義済みあるいはユーザー設定可能な割り当てオブジェクトをマッチングすることによって

実現されます。各オブジェクトに最適の候補を割り当てるために、割当マネージャはユーザーが定義した割り当てルー

ルを各候補に適用します。

割り当てルールを定義するには、次の選択を行います。

■ 各割り当てルールを適用するオブジェクト

■ 各割り当てルールが属するルールグループ

■ 各割り当てルールを適用する候補:個人(従業員または役割)、組織、またはその両方

■ 各割り当てルールの基準

■ (オプション)割り当て基準値

割り当てオブジェクトの属性と候補の属性をマッチングするルールには、オプションで次の内容を定義できます。

■ 割り当てルールと候補の属性をマッチングするスキル

「スキル」とは、個人、組織、または割り当てオブジェクト行に適用される一般的な行レベルの属性です。たとえ

ば、英語とスペイン語を話す従業員が持つ「スキル」は言語で、英語とスペイン語は「スキル項目」になります。

従業員、役割、および組織のスキルは、候補者が持つスキルを格納するために使用し、オブジェクトのスキルテー

ブルは必要なスキルを格納するために使用します。割当マネージャではスキルテーブルを使って、オブジェクト

に必要なスキルを従業員、役割、または組織の持つスキルと比較してマッチングさせ、ルールを満たす候補を判

別します。

■ スキルのスコアを評価する(各候補の特定領域における適性を測定する)スキルレベル

■ 個々の割り当てルール、割り当て基準、割り当て基準値のスコアと、各候補の個人スコア

たとえば、次のように設定します。

■ 営業組織では、商談(オブジェクト)のテリトリー(基準)に基づいて役割(候補)のスコアを付ける割り

当てルールを作成できます。

■ サービス組織では、サービスリクエストや製品欠陥(オブジェクト)に関する専門知識(基準)に基づいて

従業員(候補)のスコアを付ける割り当てルールを作成できます。

割当マネージャは、割り当てルールレベルでスコアを合計し、各ルールに最適の候補を、また各オブジェクトに

最適の候補を割り当てます。

■ 候補間で仕事量のバランスを取るための仕事量分担ルールの定義

仕事量を各候補に均等に割り当てる必要がある場合、またはビジネスロジックに一度に処理できる最大仕事量の

制限が含まれる場合は、仕事量分担ルールを定義します。

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Siebel 割当マネージャの概要 ■ アサイメントの概念

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 23

割当マネージャが割り当てを行う方法をカスタマイズすることもできます。

■ 次の方法で属性のマッチング方法を定義します。

■ さまざまな比較方法の使用

■ 必須またはオプションの基準の作成

■ 包含メソッドと排他メソッドの使用

■ 仕事量分担ルールの使用

■ ワイルドカード値の使用

■ 次のものを使用して、割り当てルールのマッチング方法を定義します。

■ 割り当てルールグループ

■ 割り当てルールの順序

■ 多層割り当てを使用して、個人と組織の関係に基づく候補の割り当て方法を定義します。

■ 独自のエンティティを作成および設定します。

■ 割り当てオブジェクト

■ 割り当て基準

■ 割り当て属性

■ 現在の仕事量に基づいて仕事量の割り当てを行う仕事量分担ルール

■ 割り当てられたオブジェクト行に従って動的に割り当てられる、動的な候補および候補チーム

■ 割当マネージャを実行して割り当てを処理します。次のように異なる操作モードがあります。

■ リアルタイムで対話式に割り当てを処理する

■ 接続ユーザーやモバイルユーザーによるオブジェクト行の作成時、またはオブジェクト行の属性の変更時に、

動的に割り当てを処理する

■ バッチで定期的にオブジェクトを割り当てる

■ レポートテーブルに対して割当マネージャを実行して、割り当てルールおよびルールグループが適切に動作する

ことを確認してから、本番テーブルに対して割当マネージャを実行します。

■ 使用できることを確認してから、従業員をオブジェクトに割り当てます。

■ 選択したルールグループの実行に使用するサーバーを定義します。

■ ルールと基準に基づいて、ビジネスロジック作成タスクを他のユーザーに委任します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ アサイメントの概念

24

割当マネージャのカスタマイズタスクの概要表 3 に、割当マネージャのカスタマイズタスクの概要と、詳細情報の参照先を示します。

表 3 割当マネージャのカスタマイズタスクの概要

タスク 参照先

割り当てルールの定義 93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」

割り当てオブジェクトの属性と、候補の属性の

マッチング

■ 120 ページの「割り当てスキル、スキルレベルコード、

および重要度要素について」

■ 122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度

要素を持つスキルとして定義するプロセス」

候補間で仕事量のバランスを取るための仕事量

分担ルールの定義

■ 134 ページの「割当マネージャが候補間の仕事量の

バランスを取る方法」

■ 135 ページの「割り当て仕事量を定義するプロセス」

属性のマッチング方法の定義 第 6 章「割り当てルールの管理」

ルールグループとルールの順序を使用した、

割り当てルールマッチング方法の定義

■ 95 ページの「割り当てルールグループの作成」

■ 156 ページの「割り当てルールへの順番の追加」

多層割り当てを使用した、個人と組織の関係に

基づく候補の割り当て方法の定義

276 ページの「多層割り当て用の割り当てオブジェクトの

設定」

独自のエンティティの作成および設定 ■ 第 5 章「割当マネージャの基本設定」

■ 第 6 章「割り当てルールの管理」

■ 第 7 章「動的候補の使用」

■ 第 10 章「割当マネージャの高度な設定」

異なる操作モードでの割当マネージャの

実行による、割り当ての処理

第 9 章「割当マネージャの実行」

実際の割り当て実行前の、割り当てに関する

仮定分析

242 ページの「レポートモードでの割当マネージャの

実行について」

選択したルールグループの実行に使用する

サーバーの定義

156 ページの「サーバー主要マップを使用して特定の

Siebel Server にルールをロードする方法」

ルールと基準に基づいて、ビジネスロジック

作成タスクを他のユーザーに委任

第 8 章「委任された割り当ての割り当てルール管理」

使用できることを確認してから、従業員を

オブジェクトに割り当てる

第 11 章「勤務形態に基づく割り当て」

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Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの重要な構成要素

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 25

割当マネージャの重要な構成要素Siebel 割当マネージャには、いくつかの重要な構成要素があります。この項のサブトピックでは、各構成要素につい

て簡単に説明します。各サブトピックの詳細については、独立した章を設けて説明します。

割り当てルール割り当てルールは、ビジネス条件の論理的な集まりです。割当マネージャは、これらのルールに基づいて、潜在的な

候補の評価を行います。たとえば、郵便番号 94401、94402、および 94403 の地域で、製品 A、B、C の販売を担

当する役割、「米国西部営業員」があるとします。Siebel 割当マネージャでは、この例は次のように解釈されます。

■ 「米国西部」地域の割り当てルールが存在する。

■ 割り当てルールの候補は、「米国西部営業員」である。

■ 割り当てルールの 1 つの基準は、「郵便番号 94401、94402、および 94403 の取引先だけが含まれる」である。

■ 割り当てルールのもう 1 つの基準は、「製品ライン A、B、C の製品だけが含まれる」である。

Siebel 割当マネージャは、割り当てルールを使用して、割り当てオブジェクトと候補のマッチングを行います。1 つ

の割り当てオブジェクトに対して、複数の割り当てルールを使用できます。また、1 つの割り当てルールを複数のオ

ブジェクトに適用できます。

割り当てルールでは、基準とスコアを使って候補を評価し、潜在的な割り当て先を選択します。割り当てルールを満

たす候補の合計スコアには、割り当てルールスコアが加算されます。たとえば、ある割り当てルールの[スコア]

フィールドに 20 ポイントが設定されている場合、ルールの基準を満たす各候補の合計スコアに 20 ポイントが加算

されます。

各割り当てルールには、候補の合格スコアが設定されています。割当マネージャは、候補の合計スコアを計算した後、

このスコアと候補の割り当てルール合格スコアを比較します。候補のスコアが合格スコアに満たなかった場合、この

候補は基準を満たさないので、割り当てられません。

割り当てオブジェクトSiebel 割当マネージャでは、割り当てオブジェクトとは、割り当てルールに基づいて候補をマッチングする割り当て

エンティティを表します。この概念は、Siebel Business Applications のビジネスオブジェクトに似ています。各

割り当てルールは、少なくとも 1 つの割り当てオブジェクトに関連付ける必要があります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの重要な構成要素

26

割り当て基準と基準値割り当て基準は、割り当てルールの基本的な構成要素です。割り当てのビジネスロジックを決定したら、割り当て基

準に変換します。割り当てルールで基準を使って、潜在的な割り当て先として適格な候補を決定します。この基準は、

オブジェクトを割り当てるときに評価する割り当てルールについても決定します。割り当てルールには、基準を含め

ないことも、1 つまたは複数の基準を含めることもできます。

通常は、割り当て基準とともに基準値が定義されます。たとえば、「ドイツ語を話す従業員」という割り当ての要件が

あるとします。割り当てルールを作成する際には、定義済みの基準である[言語]を選択し、基準値としてドイツ語

(ドイツ語の言語コード[DEU])を選択します。

同じ基準に複数の基準値を設定することができます。たとえば図 1 は、基準値としてドイツ語、スペイン語、イタリ

ア語、フランス語の 4 か国語を使用する言語基準を示しています。この割り当てルールの合格スコアを 10 ポイント

とし、各言語は 5 ポイントに相当する場合、これらの言語のうち少なくとも 2 か国語に精通している候補が、この割

り当てルールを満たします。

割当マネージャには、選択した基準に基づいて動的に使用可能になる定義済みの基準値がありますが、Siebel Toolsを使用して独自の基準値を作成することもできます。たとえば、特定の従業員に、活動タイプ[修理]または[故障

修理]を処理させたい場合は、[活動タイプ]という基準を作成し、[修理]と[故障修理]の 2 つの基準値を作成し

ます。新しい基準と基準値の作成方法について詳しくは、59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作

成プロセス」を参照してください。

図 1 割り当て基準と複数の基準値のサンプル

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Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの重要な構成要素

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 27

割り当てルールグループ割当マネージャを使用すると、割り当てルールをビジネス機能やその他のカテゴリー別に分けて、グループにまとめ

ることができます。1 つの割り当てルールグループに複数の割り当てルールを入れることは可能ですが、割り当てルー

ルは 1 つのルールグループにだけ属します。各割り当てルールには、ルールグループを関連付ける必要があります。

ヒント: 独自のルールグループを作成しない場合は、すべての割り当てルールをデフォルトルールグループに関連付

けることができます。デフォルトルールグループは、割当マネージャのシードデータに含まれます。前のバージョン

からバージョン 7.7 の割当マネージャにアップグレードされたルールは、特定のルールグループに割り当てられてい

ない場合、自動的にデフォルトルールグループに関連付けられます。

ルールグループの導入前には、割当マネージャは、アクティブなルールをすべて処理していました。このため、ルー

ルのサブセットに対してだけ割当マネージャを実行する、いくつかの管理タスクの実行が必要でした。たとえば、不

要なルールをすべて失効させるタスクを実行する必要がありました。バージョン 7.7 でルールグループが導入されて

から、ルールを分割し、必要な時にルールのサブセットを実行できるようになりました。

たとえば、修理活動を割り当てるビジネスルールセットと、同様の別の活動(たとえばアポイント活動)を割り当て

るルールセットが必要だとします。この場合、ルールを 5 つずつ持つルールグループを 2 つ作成できます。そして、

特定の活動を割り当てる際、割当マネージャに処理させるルールグループを指定します。活動の割り当て中には、指

定したルールグループの 5 つのルール(たとえば 5 つの修理活動ルール)だけが処理されます。

備考: 通常、ルールは、ビジネスロジックに基づいて複数のルールグループに分割します。

割り当て候補Siebel 割当マネージャでは、オブジェクトの潜在的な割り当て先として評価される個人または組織を「候補」と呼び

ます。候補者は、使用する割り当てルールと割り当てられるオブジェクトに応じて、役割、従業員、または組織のい

ずれかになります。また、個人として、またはチームのメンバーとして割り当てられます。データベースに定義され

ているすべての個人またはすべての組織をルールの候補として関連付けることもできます。特定の候補またはチーム

メンバー 1 名を、指定の割り当てルールのプライマリ割り当て先として指定することもできます。

静的候補と動的候補

割当マネージャは、ルールを処理する際、静的または動的に潜在的な候補を決定します。次のような場合は、静的に

候補を決定します。

■ 候補が割り当てルールに明示的に追加されたとき

■ 割り当てルールの[全員]フラグまたは[組織(全件)]フラグがオンになっているとき

■ スキルに基づいて候補を評価するとき

静的候補は、割当マネージャでルールを処理した後も(ユーザーが意図的に別の候補を関連付けない限り)変わりま

せんが、動的候補は割り当て時に特定されます。

動的候補は、関連するさまざまなビジネスエンティティから選択されます。たとえば、割当マネージャは資産に関連

する活動を割り当てた後に、資産チームから候補リストを動的に生成できます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの重要な構成要素

28

割当マネージャでは、動的候補は、オブジェクト行の属性からオブジェクトの潜在的な割り当て先として決定されま

す。たとえば、資産に関連付けられる活動があるとします。そして、資産には、従業員のリストが関連付けられてい

るとします。この場合、割当マネージャでは、資産に関連付けられた従業員のリストを、この活動の潜在的な割り当

て候補として処理できます。この場合、この潜在的な候補が「動的候補」になります。これらは、割り当てルールと

静的に関連付けられておらず、割り当て時に指定されるからです。さらに、この活動を、別の従業員セットに関連付

けられている別の資産に関連付けると、この活動の潜在的な候補のリストは、次の割り当て時に変更される可能性が

あります。

まとめると、静的候補割り当てと動的候補割り当ての違いは次のとおりです。

■ 静的候補割り当ての場合、各割り当てルールの候補は、サーバープロセスの起動時にロードされます。

■ 動的候補割り当ての場合、割り当て時に、オブジェクト行に基づいて、関連ビジネスエンティティ(属性チーム

テーブル)から候補が取得されます。

従業員候補

従業員は、スキルと製品の専門知識によって分類される候補であり、一般に、サービス組織内の候補として使用され

ます。たとえばサービス組織では、サービスリクエストや活動に関する特別なスキルを持っている従業員を、適切な

スキルやオブジェクトに関する専門知識を持つ従業員として割り当てることができます。割当マネージャでは、割り

当てを決定するときに、従業員の勤務形態に基づいたルールを作成して、特定の従業員の勤務スケジュール、カレン

ダー、地域スケジュールを考慮することもできます。勤務形態に基づく割り当てについて詳しくは、第 11 章「勤務

形態に基づく割り当て」を参照してください。

役割の候補

役割とは、候補を担当業務別に分類したものであり、一般にセールス組織内の候補として使用されます。たとえばセー

ルス組織では、地域やテリトリーを担当する役割をオブジェクトに割り当てることができます。

オブジェクトを役割に割り当てることにより、特定の役割の担当を従業員に再割り当てして、商談、取引先、担当者

を営業員間で継承させることができます。

備考: 割り当てオブジェクトは、役割ベースまたは従業員ベースのどちらかになります。割当マネージャでは、従業

員と役割を同じ割り当てオブジェクトに割り当てることはできません。

組織候補

組織とは役割の集合であり、表示できるアプリケーションデータには制約があります。たとえば、企業内外の組織に

特定の情報を配布するための、独立した組織が社内に編成されたとします。内部および外部のユーザーは、取引先、

商談、担当者などの確認すべき情報と、価格リスト、製品、パンフレットなどの確認する必要がある情報だけにアク

セスできます。

組織にオブジェクトを割り当てると、データのアクセスや可視性を組織ごとに制御して、セキュリティを高め、適切

なビジネスルールを使用できるようになります。たとえば、販売代理店に対して製品情報の表示アクセス権だけを与

え、製品価格リストは表示できないようにすることで、販売代理店のデータアクセスを制限できます。価格リストの

可視性を制限するには、価格リストのデータにアクセスできない販売代理店用に、別の組織を作成します。この場合、

販売代理店は製品を割り当てられている場合であっても、価格リストを表示できません。

オブジェクトによって、1 つの組織しか割り当てられないものと、複数の組織を割り当てられるものがあります。定

義済みの各割り当てオブジェクトに割り当てることができる候補について詳しくは、29 ページの表 4 を参照してく

ださい。

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Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの重要な構成要素

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 29

チームと個人の候補

チームとは、従業員や役割のグループです。チームを割り当てると、さまざまなスキルや担当業務を持つ個々人から

構成されるグループを、特定のオブジェクトに割り当てることができます。

通常、セールス組織では、チームはオブジェクトに対して割り当てられます。たとえば、営業員やセールスコンサル

タントを商談に割り当てることができます。また、2 人の地区営業員、1 人の地域マネージャ、1 人のセールスエン

ジニアから構成されるセールススタッフチームを、1 件の大規模な商談に割り当てることもできます。

個人は、1 人の従業員または 1 つの役割を表します。個人を割り当てると、特別なスキルや専門知識を持つ個人に対

して、特定オブジェクトの所有権を排他的に割り当てることができます。

通常、サービス組織では、個人はオブジェクトに対して割り当てられます。たとえば、ディスクドライブの専門知識

を持つ顧客サービス担当者は、ディスクドライブの分野に関するすべてのサービスリクエストに割り当てることがで

きます。

割り当てオブジェクトには、チームベースのもの、個人ベースのもの、その両方に該当するものがあります。これは、

同じ割り当てオブジェクトであっても、従業員の場合はチームベース、組織の場合は個人ベースにできるということ

です。

表 4 に、定義済みの割り当てオブジェクトに割り当てることができる候補を示します。この表では、割り当て先が 1人だけに限られる割り当てオブジェクト、およびチーム割り当てが可能な割り当てオブジェクトの明記もしています。

S は 1 人の所有者の割り当てだけが可能なこと、M は複数の所有者またはチームの割り当てが可能なことを示します。

備考: 異なる候補を割り当てる必要がある場合、たとえば従業員に担当者を割り当てる場合や、役割にプロジェクト

を割り当てる場合は、Siebel Tools を使用して割り当てオブジェクトを設定する必要があります。これについては、

249 ページの「割り当てオブジェクトの作成」を参照してください。

表 4 個人の割り当てとチームの割り当て(割り当てオブジェクト別)

割り当てオブジェクト 従業員候補 役割候補 組織候補

取引先 M M

活動 M

キャンペーン M M

キャンペーン担当者 S S

担当者 M M

商談 M M

製品欠陥 S

プロジェクト M M

プロジェクトチーム M

サービスリクエスト S M

TM 取引先 M

TM 資産 M

TM 担当者 M

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャのオプションの構成要素

30

プライマリ割り当て先割り当てルールの「プライマリ」とは、候補(従業員、役割、または組織)が割り当てオブジェクトの基準を満たし

ている場合に、その割り当てオブジェクトのプライマリ所有者として割り当てられる候補のことです。プライマリは、

割り当てオブジェクトの主要所有者であり、プライマリ割り当て先です。プライマリは、通常、割り当てルールの最

高スコアを持つ割り当て先です。

代わりに、チームメンバー1 名をプライマリ割り当て先に指定するように、割当マネージャを設定することもできます。

さらに、特定の候補を、指定の割り当てルールのプライマリ割り当て先に手動で指定できます。

備考: 割り当て先が 1 人に限られる割り当てでは、その割り当て先がプライマリ割り当て先になります。

割当マネージャのオプションの構成要素Siebel 割当マネージャには、割り当てルールで使用できるオプションの構成要素があります。この項のサブトピック

では、各構成要素について簡単に説明します。各サブトピックの詳細については、独立した章を設けて説明します。

割り当てルールの順序割り当てルールに順番を付けると、ルールはその順番(昇順)に従って評価されます。割り当てルールの順序を使用

すると、割り当てオブジェクトに適用するルールに対して、重要な順に優先順位を付けることができます。これによ

り、割り当てについて割当マネージャが処理するルールの数を制限できます。たとえば、最初に優先順位の高いルー

ルに対してだけ割当マネージャを実行し、これらのルールが満たされた場合、つまり候補のマッチングに成功した場

合は、それ以上のルールの処理を停止することができます。

割り当て仕事量割当マネージャでは、定義済みの仕事量分担ルールを適用するか独自のルールを作成して、候補間で仕事量のバラン

スを取るための割り当てルールに適用できます。仕事量がすでに最大仕事量を超えている候補は、割り当てルールか

ら除外されます。この仕事量分担により、従業員の仕事量が過多になることを防ぎます。1 つの割り当てルールに、

仕事量の基準を複数含めることができます。

割り当てスコア割り当てルールにスコアを追加して、候補を評価し、潜在的な割り当て先を選択できます。割り当てルールを満たす

候補の合計スコアには、割り当てルールスコアが加算されます。たとえば、ある割り当てルールの[スコア]フィー

ルドに20ポイントが設定されている場合、ルールの基準を満たす各候補の合計スコアに20ポイントが加算されます。

各割り当てルールには、候補の合格スコアも設定できます。割当マネージャは、候補の合計スコアを計算した後、こ

のスコアと候補の割り当てルール合格スコアを比較します。候補のスコアが合格スコアに満たなかった場合、この候

補は基準を満たさないので、割り当てられません。

複数の割り当てルールで、同じ候補にスコアを追加することもできます。

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Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャのオプションの構成要素

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 31

割り当てスキル、スキルレベルコード、重要度要素「スキル」は、割り当てルールの数を最小限にするために使用できる、特別な基準です。1 つの割り当てルールで、複

数の候補をさまざまなオブジェクトとマッチングできます。マッチングは、オブジェクト特性と候補のスキルに基づ

いて行います。

スキルは、顧客サービス環境で割り当てを実行する際に最も頻繁に使用する基準です。最適な割り当てを決定するに

は、各候補について評価の基準を決定し、必ずその候補がタスクを処理するための適切なスキルを持つようにします。

Siebel アプリケーションには、定義済みのスキルが用意されています。Siebel Tools を使用して、これらのスキル

を基準レベルで有効にし、設定します。または、Siebel Tools を使用して新しいスキルを作成することもできます。

スキルを有効にすると、割当マネージャは、割り当て基準の比較方法に基づいてスキルのマッチングを行います。方

法は属性のマッチングと同様です。その後、割当マネージャは、スコアやその他のフィルターを適用して、一致した

候補の中から最適な候補を見つけ出します。

特定のスキルにおける従業員のスキルレベルを定義するスキルレベルコードと、スキルスコアを比較する重要度要素

を適用して、各候補の特定領域における適性を評価することができます。割当マネージャでは、最適な候補を見つけ

出すために、スキルレベルコードを使ってスキルにランクを付けます。たとえば、専門知識を必要とするサービスリ

クエストには初級者を割り当てないとします。この場合、スキルレベルコードを使用して、一定の基準に達していな

い候補をオブジェクトに割り当てないようにすることができます。

サーバーキーマップサーバーキーマップを使用して、指定のサーバーにロードし、処理する複数のルールグループを定義できます。これ

により、ビジネス上の目的別に異なるサーバーを使用できるようになります。サーバーキーマップは、内部キーベー

スのルーティングメカニズムを使用して、リクエストを特定のサーバーにルーティングします。このルーティングは

バックグランドで行われるため、ユーザーには意識されません。複数のサーバーを指定して、同じルールグループを

ロードすることもできます。

割り当てポリシー割り当てポリシーは、動的割り当てトリガーの作成に使用される特殊なワークフローポリシーです。割り当てポリシー

を使用して、動的割り当てなど、ワークフロープロセスの実行トリガーとして機能するポリシーを定義できます。ポ

リシーは、1 つまたは複数のポリシー条件で構成されます。ポリシー条件が満たされると、ポリシーアクションが実

行されます。割当マネージャの定義済みの割り当てオブジェクトには、それぞれ設定済みのポリシーが用意されてい

ます。割り当てポリシーを使用するには、Siebel Tools を使用してまずこれらを有効にする必要があります。

非標準化非標準化は、割り当てモードの 1 つです。このモードでは、割当マネージャで重複したデータを使用して、特定の可

視性の要件を満たすことができます。Siebel 割当マネージャでは、組み込みの担当者非標準化機能および製品非標準

化機能を使用して、役割や組織を非標準化できます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの操作モード

32

電子メール活動の割り当て割当マネージャでは、Siebel eMail Response で作成された着信電子メールを適切なエージェントに割り当てたり、

ルーティングしたりできます。Communications Server(Communications Inbound Manager サーバーコン

ポーネント)は、Siebel eMail Response と連携して、着信電子メール(活動)を作成します。

着信電子メールを割り当てる場合、割り当て管理者は、割り当てルールと[活動]割り当てオブジェクトの基準を作

成します。着信電子メールのルーティングについて詳しくは、『Siebel eMail Response 管理ガイド』(「ワークフ

ロー」の項)および『Siebel Communications Server 管理ガイド』を参照してください。

多層割り当て割当マネージャでは、デフォルトで個人と組織が別々に割り当てられます。多層割り当てでは、適切な割り当てを決

定する際、個人と組織の関係が考慮されます。この機能を使用するためには、あらかじめ Siebel Tools を使用して

割り当てオブジェクトの設定を行う必要があります。

勤務形態に基づく割り当て勤務形態に基づく割り当てを使用して、従業員ベースのオブジェクトに対して割り当てルールを作成できます。勤務

形態に基づく割り当てを使用すると、割当マネージャは割り当ての適格性を判別する際に、従業員のカレンダーを

チェックして従業員の勤務形態を考慮することができます。この機能を使用するためには、あらかじめ Siebel Toolsを使用して割り当てオブジェクトの高度な設定を行う必要があります。

割当マネージャの操作モードこのトピックでは、割当マネージャの実行時に選択できるさまざまな操作モードについて説明します。操作モードに

よって、サーバー管理ビューを使用して割当マネージャを起動する場合、コマンドラインインタフェースを使用して

サーバーコンポーネントジョブを実行する場合、またはその両方の場合があります。

割当マネージャの操作モードについて割当マネージャには 3 種類の操作モードがあります。

■ バッチ割り当て

■ 動的割り当て

■ インタラクティブ割り当て

バッチ割り当て

バッチ割り当てでは、1 回のバッチで複数のレコードを割り当てることができます。たとえば、終業時にバッチ割り当

てでオーダーを作成し、翌朝の始業前に一括して割り当てることができます。バッチ割り当てで、割り当てルール定義

を変更することもできます。具体的には、新しい割り当てルールを使用してオブジェクトの再割り当てを行います。

バッチ割り当ては、大量のアイテムを効率的に処理できるように最適化されています。

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Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの操作モード

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 33

動的割り当て

動的割り当てでは、他のユーザーやサーバープログラムがレコードを作成したり、既存のレコードを変更したりした

ときに、自動的に割り当てを行います。たとえば、新しい商談が作成されたり、売上金額や商談の住所が変更された

りすると、変更内容が自動的に検出され、割当マネージャが自動的に起動して、商談が割り当てルールに従って別の

テリトリーまたは営業チームに割り当てられます。

インタラクティブ割り当て

インタラクティブ割り当てでは、エンドユーザーがボタンのクリックやメニューの選択によって割当マネージャを起

動することができます。さらに、割当マネージャで生成された割り当て先リストの確認や、割り当て先の受け入れま

たは上書きを行うことができます。

備考: インタラクティブ割り当てモードで割当マネージャを実行しているモバイルユーザーは、リアルタイムでの割

り当ては実行できません。モバイルユーザーによって作成されるインタラクティブ割り当ては、同期が取られるまで

サーバーに適用されないためです。

割当マネージャの実行モードについて割当マネージャを実行するときは、処理するルールの種類に応じて、デフォルトモードまたはルールグループモード

を選択できます。

■ デフォルトモード:このモードでは、すべてのルールグループのすべてのアクティブなルールがロードされ、処

理されます。デフォルトでは、インタラクティブ割り当てと動的割り当ては、デフォルトモードで実行されます。

ただし、インタラクティブ割り当ては、ルールグループモードで実行するように設定することもできます。

■ ルールグループモード:このモードでは、オブジェクト行を割り当てるとき、特定の単一のルールグループのルー

ルを処理できます。

表 5 に、サポートされている操作モードと、各モードの実行に使用されるサーバーコンポーネントを示します。

表 5 割当マネージャを実行する操作モード

モード 使用されるサーバーコンポーネント

操作モード 説明 デフォルト

ルール

グループ AsgnSrvr AsgnBatchGenTrig/WorkMon

バッチ 単一のリクエストで複数

の行を割り当てる。

X X

動的 データベーストリガーを

使用して、オブジェクトが

作成または変更されると、

オブジェクトの割り当て

を行う。

X X

インタラク

ティブ

割当マネージャエンジン

を使用して特定の候補を

除外し(評価フェーズ)、潜

在的な候補のリストを出

力する。その後、ユーザー

が手動で割り当てを行う。

X X X

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割当マネージャの特殊な機能

34

割当マネージャの特殊な機能割当マネージャには、いくつかの特殊な機能があります。この項のサブトピックでは、これらの機能について簡単に

説明します。各サブトピックの詳細については、独立した章を設けて説明します。

モバイル割り当てモバイル割り当てを使用すると、モバイルユーザーはインタラクティブで動的な割り当てを実行できます。モバイル

クライアントのデータベースに加えられた変更はキューに入れられ、次にクライアントが同期化されるときにサー

バーに適用されます。

同期化の後でモバイルユーザーが行ったインタラクティブ割り当ては、割当マネージャによって自動的に実行されます。

割り当てルールおよびオブジェクトに対する変更が更新され、影響を受けるオブジェクトは動的に再割り当てされます。

備考: インタラクティブ割り当てモードで割当マネージャを実行しているモバイルユーザーは、リアルタイムでの割

り当ては実行できません。モバイルユーザーによって作成されるインタラクティブ割り当ては、同期が取られるまで

サーバーに適用されないためです。

委任割り当て委任割り当てでは、割り当て管理者(AA)は、ルール管理を別の管理者およびパートナーに委任して、情報、活動、

取引先、その他の割り当てオブジェクトを従業員や役割にルーティングすることができます。これらの委任先を「委

任管理者」(DA)と呼びます。DA は、割り当てルール管理をさらに別のユーザーに委任できます。

この階層的な割り当て機能は、セールス組織や、パートナーと緊密に連携する組織に適しています。

割り当てロードスプリッタの設定割り当て管理者(AA)は、割り当てロードスプリッタ設定機能により、多数のオブジェクトのバッチ割り当て用ツー

ルを利用できます。このため、複雑な仕事量分割ロジックを計画し、実装する手間が省けます。

割当マネージャの設定を変更することにより、別々のバッチで処理するようにオブジェクトを自動的に分割し、これ

らのバッチリクエストを複数のサーバーに送信することができます。こうすることで、複数のサーバー間で仕事量の

バランスが取れ、処理パフォーマンスが向上します。

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Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割り当てルールの処理モード

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 35

割り当てルールの処理モードバージョン 7.8 までの割当マネージャでは、割り当てルールをレポートモードまたは本稼働モードで処理できます。

デフォルトでは、割り当てルールは本稼働モードで処理されます。

備考: バージョン 7.8 より古いバージョンでは、本稼働モードのみ使用可能です。

レポートモード割当マネージャには、割り当てルールの特別な処理モードがあります。このモードでは、割り当て管理者(AA)は、

実際の割り当てを行う前に仮定分析を行うため、試験的な割り当てを実行し、プレビューすることができます。レポー

トモードでは、シミュレーションの割り当てが、実際のデータベーステーブルではなく、一時的な結果テーブル(「レ

ポートテーブル」)のセットにステージングされます。このステージング処理が完了すると、AA は結果を確認し、問

題がなければ割当マネージャを本稼働モードで実行して変更を適用します。

本稼働モード本稼働モードでは、実際に割り当てを行います。割り当ては、Siebel Enterprise データベースのチームテーブル

(account/position または contact/position テーブル)に書き込まれます。

たとえば、AA は、レポートモードで試験的な実行を行い、新しい割り当てルールを確認することができます。レポー

トモードで適切な結果が得られてから、同じ変更を本稼働モードで適用できます。

備考: レポート割り当てと通常の割り当ては、相互排他の関係にある操作なので、どのような組み合わせでも実行で

きます(レポートモード単独、本稼働モード単独、または両方のモード)。レポート機能が有効になっているかどうか

に関係なく、割当マネージャは評価の結果を実際の割り当てテーブルに書き込むことができます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

Siebel 割当マネージャの概要 ■ 割り当てルールの処理モード

36

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 37

4 割当マネージャの実装計画

この章では、各種の実装に備えた Siebel 割当マネージャの展開と、シナリオの計画に関するガイドラインについて

説明します。次のトピックが含まれています。

■ 38 ページの「割当マネージャの実装計画のためのガイドライン」

■ 39 ページの「割当マネージャの展開計画」

■ 40 ページの「割り当てルールの作成ガイドライン」

■ 41 ページの「最適な割り当てルールの計画」

■ 43 ページの「割当マネージャを使用するためのシナリオ」

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実装計画 ■ 割当マネージャの実装計画のためのガイドライン

38

割当マネージャの実装計画のためのガイドラインここでは、割当マネージャの実装計画に関するガイドラインの概要を示します。

割り当て管理者が割り当てルールの作成計画を開始する前に、ビジネスチームまたは職務チームが要件の検証と確認

を行う必要があります。要件には次のようなものがあります。

■ 現在のすべてのビジネス要件およびデータルーティング(割当マネージャ経由)が展開に備えて取得されるよう

にする。

■ 追加的な組織が将来割当マネージャを使用することに決めた場合に、既存の実装を活用できるような戦略を定義

する(該当する場合)。

たとえば、現在の展開にはテレセールスユーザー、マーケティングユーザー、および顧客相談ユーザーしか含ま

れていないが、将来的に品質保証や電子メール応答など他のユーザーも含める場合に備えて、前もって計画を立

てておくことが必要である場合があります。

■ ビジネス要件を特定し、それらの要件を割当マネージャの機能(割り当てルールグループ、ルールの順序、排他

性、スコア、多層割り当て、仕事量分担、動的候補、委任割り当てなど)にマップする。

■ 割当マネージャの展開モードをマップする。

たとえば、展開マッピングには、対話的なサービスリクエストの割り当て、商談の動的割り当て、バッチモード

による取引先および資産の割り当て、バッチ担当者非正規化を使用した担当者の割り当てなどが含まれる場合が

あります。

割り当て管理者は、割り当てロードスプリッタ設定やレポートモードなどの割当マネージャ機能を使用して、ビジネ

ス要件および割り当て頻度に基づいた運用計画を開発してください。

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割当マネージャの実装計画 ■ 割当マネージャの展開計画

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 39

割当マネージャの展開計画ここでは、割当マネージャの展開計画の概要を示します。入力データの分析や、適切な初期ロードに応分の時間を費

やせば、後のパフォーマンスその他の問題の発生を軽減することができます。

展開計画には、次に示す事項が役立ちます。

■ 外部ソースから Siebel 割当マネージャまでの移行パスを開発し、テリトリー管理を使用する場合は、さらに外

部割り当てルールのインポート計画も慎重に行います。

備考: このタスクは、実装にモバイルユーザーが含まれる場合は、よりいっそう重要です。

■ 割り当てルールグループを使用して、数多くのルールを管理します。

■ ルールの順序を使用して、重要な順にルールの優先順位を決定します。

バッチ割り当ての実行は、新しくインポートしたルールに対してのみ可能であるため、これは、外部システムか

ら新しくインポートされた割当マネージャルールの場合に役立ちます。

■ サーバーキーマッピングを使用して、割当マネージャの複数のインスタンスを、さまざまなルールグループをロー

ドして実行します。

■ 日付フィールドのカスタム基準(日付基準)を作成します。

日付基準により、作成日や失効日など特定のオブジェクトを割り当てるときに、さらなる選択性を指定すること

ができます。

■ 割り当てルールが静的である、つまり変更頻度が低い場合は、バッチ割り当てに優先して動的割り当てを使用す

ることを検討します。

■ 次のような割り当てルールを削減できる商談を特定します。

■ オブジェクト間での割り当てルールの再利用

■ スキルの活用

■ 動的候補の設定

割り当てルールの削減方法について詳しくは、41 ページの「最適な割り当てルールの計画」を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実装計画 ■ 割り当てルールの作成ガイドライン

40

割り当てルールの作成ガイドライン割当マネージャを有効に使用するためは、割当マネージャやシステム管理者が一貫して適用する明確な戦略を、割り

当て管理者(AA)が開発し文書化する必要があります。

各割り当てオブジェクトごとに、AA は次のことを行う割り当てルールの開発方法を検討する必要があります。

■ 割り当てオブジェクトの属性を、割り当てルールの基準値に最適な形で一致させる。

これは、割り当て管理だけによってテリトリーが管理されている場合に、従来のテリトリー割り当てに対して一

般に使用されます。これらのルールに関連付けられる従業員、役割、または組織は、潜在的な割り当て先となり

ます。セールス組織は通常、この方法を使用します。

■ 割り当てオブジェクトの属性を、従業員スキルに最適な形で一致させる。

スキルレベルは、従業員、役割、または組織のスキルを使用して管理されます。サービス組織は通常、この方法

を使用します。

■ 前述の 2 つの方法の属性を組み合わせて反映する。

たとえば、セールス組織にとって、テリトリールールに加えて従業員スキルを使った割り当てルールは有益です。

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割当マネージャの実装計画 ■ 最適な割り当てルールの計画

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 41

最適な割り当てルールの計画一般には、割り当てルールが少なければ少ないほどよいとされています。割り当てルールを少なくすると、次のよう

な長期的利益が得られます。

■ 保守管理の軽減。割り当て管理者(AA)の管理するルールが少なくなるため、割り当てルールの品質検査に費や

す時間が削減されます。

■ スケーラビリティ。新しい組織や部門に割当マネージャ機能が必要になったとき、新しい要件に対応するように

既存のルールを再設計する必要がありません。

■ システムリソースの削減。割当マネージャは、他の処理アプリケーション同様に、リソース集約的です。割り当

てルールの数を減らすことによって、必要なシステムリソースの量が、データベース、Siebel Server、テリト

リーの配置に必要な時間枠なども含めて、最小限に抑えられます。

■ パフォーマンスの向上。ルールが少ないと、割当マネージャエンジンが扱うデータセットが限られるため、割り

当て処理のパフォーマンスおよびスループットが向上します。

正規化のために、次のガイドラインに従って割り当てルールを最適化します。

■ オブジェクト間での割り当てルールの重複を回避します。

たとえば、取引先ルールとプロフェッショナルルールには(同じ郵便番号内で)同じ役割が割り当てられること

があります。このような場合には、この 2 つの割り当てルールを 1 つのルールに集約することができます。

■ 複数のオブジェクト間で類似の値を持つカスタム割り当て基準の場合は、単一の基準を作成して割り当てルール

を統合することができます。

■ 複数の割り当てルールにまたがる役割を統合します。

割り当てルールの作成後に、割り当てルールに使用されている上位 10 個の役割を確認します。1 つ以上の役割

が割り当てルールの 90% 超で使用されている場合、代替パスを検討した方がよい場合があります。

スキルモデルがある場合は、割当マネージャの組み込みスキル機能の使用を検討してください。この機能は通常、コー

ルセンターの実装内で使用されるものですが、セールスの実装に対しても活用することができます。

備考: 割り当てルールを最小限に抑えることをお勧めしますが、割り当てルールを特定の展開に適用するときには、

管理のしやすさとパフォーマンスの低下を比較検討する必要があります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実装計画 ■ 最適な割り当てルールの計画

42

割り当てルールの最適化の例次に示す例を、実装に必要な割り当てルールの数を決定するのに役立ててください。

セールスの例

ある通信販売会社が、次のデータに基づいて割当マネージャの実装計画を立てているとします。

■ サービスを提供している地域と製品ラインに対して 1,200 件の潜在テリトリーがある

■ これらのテリトリーを 600 人の営業員が担当する

理想的には、この会社の定義する割り当てルールの数は、上記 2 つの数字の小さい方である 600 を超えないことが

望ましいとされます。ただし、この会社が動的候補やスコア、スキルなどの割当マネージャ機能の使用を計画してい

る場合は、このルール数をさらに減らすことを検討する必要があります。

サービスの例

ある家電商品サービス会社が、次のデータに基づいて割当マネージャの実装計画を立てているとします。

■ 会社の製品ラインおよび各種サービス製品に対して、100 件の潜在的な地理的テリトリーがある

製品ラインには、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどが含まれています。会社が提供するサービスには、予防保守や

保証の延長などが含まれています。

■ これらのテリトリーの顧客を 1,600 人のフィールド技術者が担当している

理想的には、この会社の定義する割り当てルールの数は、上記 2 つの数字の小さい方である 100 を超えないことが

望ましいとされます。ただし、この会社が動的候補やスコア、スキルなどの割当マネージャ機能の使用を計画してい

る場合は、このルール数をさらに減らすことを検討する必要があります。

要約すると、割り当てルールの作成に際しては、論理テリトリーと、そのテリトリーに関与する人員を特定した上で、

割当マネージャの展開を最適化するための方法を決定します。

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割当マネージャの実装計画 ■ 割当マネージャを使用するためのシナリオ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 43

割当マネージャを使用するためのシナリオ割当マネージャの使用例として、いくつかのシナリオを示します。実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によっ

て異なります。

セールス組織で割当マネージャを使用するためのシナリオこのシナリオは、セールス組織における割当マネージャの使用例の 1 つを示しています。割当マネージャの使用方法

は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

セールス組織は通常、商談と取引先を、組織内の適切な従業員に分配する必要があります。売上を生む可能性がある

商談に営業員が対応できるように、セールス商談の割り当てを迅速に行わなければなりません。また、できるだけ多

くのセールスをクローズできるように、情報は、営業員がすぐに使用できる状態になっている必要があります。

セールス組織での割り当ては、一般に、1 つのテリトリーの責任を負う役割に対して行われます。ネットワークに接

続していないモバイルな営業員は、情報を共有し、セールス商談に関して共同セールスの一員として活動できます。

したがって、セールス組織は、組織全体の中で営業員の才能を活用できます。

Siebel 割当マネージャでは、幅広い基準を使用して、役割に対するテリトリーを作成できます。オブジェクトを役割

に割り当てることにより、特定の役割の担当を従業員に再割り当てして、商談、取引先、担当者を営業員間で継承さ

せることができます。

割り当て基準を使用してテリトリーを作成した後、テリトリーを大幅に再配置すると、システムリソースに悪影響を

及ぼす場合があります。再配置の規模が大きい場合、割当マネージャは、モバイルクライアント向けに大量のトラン

ザクションを作成する場合があり、そのために同期化に要する時間が大幅に増えます。この問題を避けるには、デー

タベース抽出サーバータスク(DbXtract)を再度実行し、また、各モバイルクライアントにそれぞれのデータベー

スを初期化させます。多数のクライアントに対するデータベース抽出サーバータスクの実行には長時間を要する場合

があるので、データベース抽出でのテリトリー再配置がシステム使用率の低い時間に実行されるように、調整を試み

てください。

セールス組織は通常、テリトリーに基づいて取引先と商談を配布するので、それらのテリトリーに基づいてセールス

割り当てルールを作成します。

参照情報

■ テリトリーの配置について詳しくは、『Siebel Territory Management Guide』を参照してください。

■ データベース抽出について詳しくは、『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』を参照してください。

■ サーバータスクの実行について詳しくは、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実装計画 ■ 割当マネージャを使用するためのシナリオ

44

サービス組織で割当マネージャを使用するためのシナリオこのシナリオは、サービス組織における割当マネージャの使用例の 1 つを示しています。割当マネージャの使用方法

は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

サービス組織では、サービスリクエストが、顧客に対応する最初の顧客サービス担当者(CSR)によって解決される

ことが多くあります。ただし、リクエストが解決されない場合、またはサービスリクエストがインターネット経由で

ログされている場合、そのリクエストを処理できるスキルレベルのサービス担当者に、所有権を移す必要があります。

この環境では、適切な専門知識とスキルを持つ従業員を、そのサービスリクエストに割り当てることが重要になります。

したがって、一部の従業員は他の CSR やフィールドサービス技術者のスキルとは異なる特定のスキルを持つので、

その従業員をオブジェクトに割り当てる必要があります。サービス担当者が休暇中の場合、昇進した場合、または別の

職務に就いた場合は、それらの従業員に割り当てられた仕事を、サービス組織に所属する他の従業員のスキルと仕事量

に基づいて再割り当てする必要があります。

マーケティング組織で割当マネージャを使用するためのシナリオこのシナリオは、マーケティング組織における割当マネージャの使用例の 1 つを示しています。割当マネージャの使

用方法は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

マーケティング組織では、新製品キャンペーンからの反応を、そのキャンペーンの処理を担当するテレセールスチー

ムに正しくルーティングする必要があります。この場合、割り当て管理者が、Campaign 割り当てオブジェクトを使

用して製品および仕事量の基準に基づいて割り当てルールを作成することで、情報がテレセールス要員に均等に配布

されるようにします。

Page 45: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 45

5 割当マネージャの基本設定

この章では、Siebel 割当マネージャの基本設定について説明します。

備考: 割当マネージャの定義済みコンポーネントを使用する場合は、この章を飛ばして第 6 章「割り当てルールの

管理」に進んでください。

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 46 ページの「割当マネージャの基本設定タスクの実行について」

■ 50 ページの「割当マネージャのオブジェクトタイプの階層と関係について」

■ 53 ページの「割り当てオブジェクトについて」

■ 54 ページの「割り当てオブジェクトプロパティの設定」

■ 56 ページの「インタラクティブ割り当て用の割り当てオブジェクトの設定」

■ 59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス」

■ 59 ページの「割り当て属性の作成」

■ 64 ページの「Assignment Attribute Columns の Assignment Object および Workflow Policy ComponentColumn へのマッピング」

■ 66 ページの「割り当て基準の作成」

■ 68 ページの「割り当て基準に関する割り当て基準属性の作成」

■ 78 ページの「割り当て属性の無効化」

■ 79 ページの「無効に設定される割当マネージャのワークフローポリシーコンポーネントについて」

■ 71 ページの「複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス」

■ 74 ページの「2 つのオブジェクトに対する 1 つの基準の適用例」

■ 80 ページの「属性とスキル間の関係について」

■ 82 ページの「定義済みのスキルの表示」

■ 83 ページの「割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化」

■ 85 ページの「割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化の例」

■ 86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」

備考: 基本的なトピック以外の設定タスクについては、個別の章で説明します。割当マネージャの基本的な機能につ

いてすでに十分理解しているユーザー、および割当マネージャの展開を調整するためにさらに詳しい情報を必要とす

るユーザーは、第 10 章「割当マネージャの高度な設定」も参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割当マネージャの基本設定タスクの実行について

46

割当マネージャの基本設定タスクの実行についてSiebel Tools を使用すると、既存の割り当てオブジェクト定義を変更したり、新しい割り当てオブジェクトと割り当

て基準の定義を Siebel レポジトリに作成することができます。変更内容をコンパイルすると、これらの定義が[基

準]ビューに基準として表示されるか、新しい割り当てオブジェクトが Siebel アプリケーションの割り当てオブジェ

クトの選択に関する候補のスキルピックリストにスキルとして表示されます。

次に示す割当マネージャの機能は、Siebel Tools を使ってカスタム設定できます。

■ 割り当てルールに割り当てることができる割り当てオブジェクトのリスト

■ 割り当て基準に組み込むことができる属性のリスト

■ 使用可能な各割り当てオブジェクトの動作(特定の機能を割り当てオブジェクトに対して有効にするかどうかも

含む)

■ 割り当てオブジェクトおよび属性のテーブルとカラムのマッピング

■ 割り当て基準で使用される属性のワークフローポリシーコンポーネントおよびワークフローポリシーコンポーネ

ントカラムのマッピング

■ 各割り当てオブジェクトに対する動的候補オブジェクトのリスト

■ 各動的候補(チームベースの基準の場合)に対する動的候補のコンポーネントオブジェクトのリスト

備考: 基準値、スキル、および仕事量条件は特殊です。これらは再設定しないでください。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割当マネージャの基本設定タスクの実行について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 47

表 6 に、割り当てルールを作成する前に実行する必要があるさまざまな設定タスクを示します。表示される手順は順

不同です。一部の手順はユーザーのニーズに当てはまらない場合があります。

備考: 基本的な設定タスクに加え、ユーザーの特定のビジネスニーズに合わせて追加設定が必要になる場合がありま

す。基本的なトピック以外の設定タスクについては、個別の章で説明しますが、設定タスクを実行するために追加的

な知識またはスキルを持っていることが必要な場合があります。高度な設定タスクについては、第 10 章「割当マネー

ジャの高度な設定」を参照してください。

割当マネージャの設定要件

割当マネージャを正常に設定するためには、Siebel Tools、割当マネージャ、および Siebel データモデルの使用方

法について十分に理解している必要があります。また、Siebel アプリケーションのアーキテクチャの基本概念につい

ても理解しておく必要があります。

各項目の情報については、次のトピックを参照してください。

■ Siebel Tools の機能については、『Using Siebel Tools』、および『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。

■ Siebel アプリケーションのアーキテクチャについては、『Siebel Deployment Planning Guide』を参照して

ください。

■ Workflow Manager の機能については、『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』を参

照してください(割当マネージャのオブジェクトタイプは、Workflow Manager のオブジェクトタイプと関連

があります)。

■ Siebel データモデルについては、『Siebel Data Model Reference』を参照してください。

表 6 基本的な割り当て設定タスク

タスク 必須項目

54 ページの「割り当てオブジェクトプロパティの設定」 X

59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス」

1 59 ページの「割り当て属性の作成」

2 64 ページの「Assignment Attribute Columns の Assignment Object および WorkflowPolicy Component Column へのマッピング」

3 66 ページの「割り当て基準の作成」

4 68 ページの「割り当て基準に関する割り当て基準属性の作成」

X

78 ページの「割り当て属性の無効化」

71 ページの「複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス」

83 ページの「割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化」

86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」 X

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割当マネージャのオブジェクトタイプについて

48

割当マネージャのオブジェクトタイプについていくつかのオブジェクトについては、定義済み定義が Siebel レポジトリに用意されています。Siebel Tools を使用

して、オブジェクトの割り当て方法を制御およびカスタマイズするため、レポジトリに割り当てオブジェクトプロパ

ティ値を設定します。一部のプロパティは、割り当てオブジェクトのオブジェクト行が保存されているプライマリテー

ブルの名前、従業員チームテーブルの名前、従業員プライマリカラムの名前など、割り当てオブジェクトの基本定義

を指定します。その他のプロパティは、ルールを処理する際の割当マネージャの動作を制御します。たとえば、AddTeam Members プロパティは、割り当てルールを満たさない候補をチームから削除するかどうかを制御します。

表 7 に、Siebel Tools を使用して設定できる割当マネージャに固有のオブジェクトタイプを示します。

表 7 割当マネージャのオブジェクトタイプ

オブジェクトタイプ 説明

Assignment Object 割り当てオブジェクトは、候補者が割り当てられるビジネスエンティティ、割り当て

を実行するために更新される内容、その他の割り当て動作パラメータを指定します。

割り当てオブジェクトは、割り当てルールレコードの[割当オブジェクト]フィール

ドの割り当てルールに割り当てられます。

備考:[割当オブジェクト]フィールドは、割り当てルールの必須フィールドです。

Assignment User Prop 割り当てユーザープロパティにより、各割り当てオブジェクトのその他の実行時特性

をオプションで指定できます。各割り当てオブジェクトには独自のユーザープロパ

ティ値のセットがあります。

Assignment Object Extension

これは、レポートモード関連の設定を実行するために使用できる AssignmentObject の子オブジェクトタイプです。

Assignment Attribute 割り当て属性のオブジェクト定義は、割り当て基準レコードで参照できる属性を定義

します。また、比較を定義するためにピックリストから選択できる論理属性を指定し

ます。

Assignment Attribute Column

割り当て属性カラムのオブジェクト定義は、割り当て属性を割り当てオブジェクトお

よびワークフローポリシーコンポーネントカラムに割り当てます。このマッピングに

より、割り当てオブジェクトとワークフローポリシーオブジェクトの間で一致させる

値が設定されます。

Assignment Criteria 割り当て基準のオブジェクト定義は、複数の割り当て属性で構成されます。割り当て

基準は、割り当てルールレコードの編集時に[基準]リストカラムのピックリストに

表示されます。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割当マネージャのオブジェクトタイプについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 49

各定義済み割り当てオブジェクトの説明、使用方法の説明、およびプロパティ値については、『Siebel Object TypesReference』を参照し、これらのオブジェクトタイプを検索してください。

Assignment Criteria Locale

このオブジェクトタイプは、親オブジェクトタイプのローカライズ可能なプロパティ

の翻訳済みバージョンを保存するために使用します。Locale オブジェクトタイプに

ついては、『Using Siebel Tools』を参照してください。

Assignment Criteria Attribute

割り当て基準属性は、割り当て基準の一部である割り当て属性の一覧を示します。割

り当て基準の属性を使うと、1 つの割り当て基準に対して複数の属性を適用できます。

これは「複合基準」と呼ばれます。

Assignment Criteria Attribute Locale

このオブジェクトタイプは、親オブジェクトタイプのローカライズ可能なプロパティ

の翻訳済みバージョンを保存するために使用します。Locale オブジェクトタイプに

ついては、『Using Siebel Tools』を参照してください。

Dynamic Candidate このオブジェクトタイプは、ベーステーブルとの結合の集合をチームテーブルに保存

するために使用します。チームテーブルを使用すると、割当マネージャは現在のレコー

ドに基づいて潜在的な候補を動的に選択できます。

Dynamic Candidate Component

動的候補のコンポーネントは、テーブルおよびカラムを n-th レベル結合で定義しま

す。最初のレベルではプライマリテーブルを定義し、最後のレベルでは候補テーブル

を識別します。

Dynamic Candidate Component Col

Dynamic Candidate Component Col 定義は、割り当て基準の評価またはカラム

のコピーに使用される特定レベルの結合内のカラムを参照します。

Dynamic Candidate Locale

このオブジェクトタイプは、親オブジェクトタイプのローカライズ可能なプロパティ

の翻訳済みバージョンを保存するために使用します。Locale オブジェクトタイプに

ついては、『Using Siebel Tools』を参照してください。

表 7 割当マネージャのオブジェクトタイプ

オブジェクトタイプ 説明

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割当マネージャのオブジェクトタイプの階層と関係について

50

割当マネージャのオブジェクトタイプの階層と関係について図 2 は、割当マネージャのオブジェクトタイプ、および Workflow Manager の設定に関連する 2 つのオブジェクト

タイプの階層(親子)関係を示します。Siebel ToolsのObject Explorerを使用すると、これらの関係を表示できます。

図 2 は、次の関係を示します。

■ Assignment Object、Assignment Object Extension、および Workflow Policy Component は WorkflowPolicy Object の子です。

■ Dynamic Candidate および Assignment User Prop は Assignment Object の子です。

■ Dynamic Candidate Component および Dynamic Candidate Locale は Dynamic Candidate の子です。

■ Dynamic Candidate Component Col は Dynamic Candidate Component の子です。

■ Assignment Attribute Column は Assignment Attribute の子です。

■ Assignment Criteria Attribute は Assignment Criteria の子です。

図 2 割当マネージャのオブジェクトタイプ間の親子関係

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割当マネージャの基本設定 ■ 割当マネージャのオブジェクトタイプの階層と関係について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 51

割当マネージャのオブジェクトタイプ間の親子関係に加え、図 3 に示すように、オブジェクト定義のプロパティ設定

で 1 対 1 および 1 対多の関係が指定されています。

図 3 フィールド値と割当マネージャのオブジェクトタイプ間でのプロパティの関係

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割当マネージャのオブジェクトタイプの階層と関係について

52

51 ページの図 3 は、次の関係を示します。

■ 割り当て基準が保存されるビジネスコンポーネントは、Assignment Rule と呼ばれます。割り当てルールが保

存されるビジネスコンポーネントは、Assignment Group と呼ばれます。割り当てルールは、割り当て基準を

子として持ちます。割り当てルールは、実際には Assignment Group ビジネスコンポーネントのレコードで、

その子にあたる割り当て基準は Assignment Rule ビジネスコンポーネントのレコードです。

■ 各割り当てルールは、割り当てルールレコード内の[割当オブジェクト]マルチバリューグループフィールド

(MVG)に格納されている、1 つまたは複数の割り当てオブジェクト定義を指します。

備考:[割当オブジェクト]は、すべての割り当てルールについて入力必須のフィールドですが、割当マネージャ

は更新時にオブジェクトの指定のないルールを排除します。

■ Dynamic Candidate は Assignment Object の子であり、各割り当てルールは 1 つまたは複数の動的候補を

指すことができます。

■ Dynamic Candidate Component は Dynamic Candidate の子です。このデータタイプは、動的候補が取

り込まれる異なるコンポーネント間の関連付けを保持します。

■ Dynamic Candidate Component Col は Dynamic Candidate Component の子で、追加のフィルターを

必要とするコンポーネントカラムを識別します。

■ 各割り当て基準レコードは、[基準]フィールドの値を使って、割り当て基準のオブジェクト定義を指します。

■ 割り当て属性は、各割り当て属性カラムのオブジェクト定義のプロパティ設定を使って、割り当てオブジェクト

に添付されます。

■ 割り当て属性カラムのオブジェクト定義は、2 つのプロパティ設定値を使って、ワークフローポリシーコンポー

ネントカラムのオブジェクト定義にマッピングされます。

■ ルールに動的候補が含まれる場合、[候補者ソース]フィールド、[組織候補ソース]フィールド、またはこれら

の両方のフィールドが Dynamic Candidate オブジェクト定義を指します。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てオブジェクトについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 53

割り当てオブジェクトについて割り当てオブジェクトは、データ項目タイプのレポジトリ表現です。Siebel 割当マネージャでは、オブジェクトと

は、割り当てルールに基づいて候補を一致させる割り当てエンティティを表します。この概念は、Siebel BusinessApplications のビジネスオブジェクトに似ています。各割り当てルールは、少なくとも 1 つの割り当てオブジェク

トに関連付ける必要があります。Siebel Business Applications で一般的に使用されるビジネスエンティティ用に、

割当マネージャで使用できる定義済みの割り当てオブジェクトが多数あります。定義済みの割り当てオブジェクトに

は、次のものがあります。

■ Account

■ Activity

■ Campaign

■ Campaign Contact

■ Contact

■ Opportunity

■ Order(Sales Credit Assignment)

■ Product Defect

■ Project

■ Project Team

■ Service Request

備考: 定義済みの割り当てオブジェクトは、ガイドとしての使用を目的としており、ユーザーのビジネスニーズに適

さない場合もあります。Siebel Tools を使用してこれらのオブジェクトの設定を使用する前に、必要に応じて、これ

らの確認および変更をすることをお勧めします。

または、展開に関連して追加の割り当てオブジェクトが必要な場合は、Siebel Tools を使用して新しいオブジェクトを

作成することもできます。新しい割り当てオブジェクトの作成については、第 10 章「割当マネージャの高度な設定」を

参照してください。

注意: 割り当てオブジェクトを作成する場合は、Siebel テクニカルサポートに連絡することをお勧めします。独自

に割り当てオブジェクトを作成すると、割当マネージャが不適切な割り当てを行う危険性があるためです。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てオブジェクトプロパティの設定

54

割り当てオブジェクトプロパティの設定Siebel 割当マネージャでは、Siebel レポジトリ内の定義を使用して、オブジェクトを割り当てルールや候補に割り

当てます。

割り当てオブジェクトは、候補者を割り当てるビジネスエンティティ、および割り当てを実行するために更新される

エンティティを指定します。たとえば、従業員や役割に商談や取引先の所有権を割り当てたり、商談や取引先のセー

ルスチームのメンバーを作成したりできます。同様に、従業員にサービスリクエストや製品の欠陥の所有権を割り当

てることもできます。対応する各ビジネスコンポーネントには、オーナーやチームを指定するフィールドがあります。

割り当てルールには、1 つまたは複数の割り当てオブジェクトが含まれます。ルールが満たされると、割り当てオブ

ジェクトの設定に応じて、これらのフィールド内の特定カラムが従業員 ID で置き換えられたり、従業員 ID が追加さ

れたりします。

50 ページの図 2 に示すように、Assignment Object は、Workflow Policy Object オブジェクトの子オブジェク

トタイプです。親ワークフローポリシーオブジェクトには、子ワークフローポリシーコンポーネントから孫ワークフ

ローポリシーコンポーネントカラムのオブジェクトタイプまでマッピングできるカラムセットがあります。これらの

カラムセットを Assignment Attribute Column オブジェクト定義にカラムとして指定して、一致させる値をテス

トしたり、動的割り当てで値の変更を監視したりすることができます。

注意: 子割り当てオブジェクトを持つ Workflow Policy Object を無効化する場合は、その割り当てオブジェクト

も無効化する必要があります。そうしないと、割当マネージャが動作しません。

ワークフローポリシーのオブジェクトと割り当てオブジェクトの間には、1 対 1、または 1 対多の関係が成立します

(Order および Quote のワークフローポリシーオブジェクトには、子割り当てオブジェクトは事前に定義されていま

せん)。すでに子割り当てオブジェクトを持つワークフローポリシーオブジェクトには、割り当てオブジェクトを追加

できません。

いくつかのオブジェクトについては、定義済み定義が Siebel レポジトリに用意されています。定義済み WorkflowPolicy Object および Workflow Policy Component Column 定義には、オブジェクトごとに、頻繁に使用される

属性のマッピングが含まれています。

注意: Siebel Tools を使用すると、役割ベースの割り当てと従業員ベースの割り当ての両方について、割り当てオ

ブジェクトを作成したり設定したりできます。ただし割当マネージャは、このタイプの設定を持つオブジェクトを適

切に割り当てません。役割ベースまたは従業員ベースのどちらかの割り当てオブジェクトを作成または設定するだけ

です。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てオブジェクトプロパティの設定

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 55

割り当てオブジェクトプロパティを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、設定するオブジェクトを選択します。

オブジェクトは、[Workflow Policy Object]ウィンドウに親の名前で ABC 順に表示されます。

ヒント: デフォルトでは、オブジェクトエクスプローラにワークフローポリシーオブジェクトは表示されませ

ん。[View]>[Options]>[Object Explorer]の順にクリックして、[Object Explorer]ビューにワーク

フローポリシーオブジェクトを追加してください。

3 割り当てオブジェクトが選択されている状態で、[Tools]>[Lock Project]を選択して(または Alt+L)、プロジェクトをロックします。

4 Object Explorer で、[Assignment Object]を選択します。

割り当てオブジェクトのプロパティ値は、[Assignment Objects]リストアプレットとともに[Properties]ウィンドウに表示されます。ただし、同じプロパティについて、命名規則が異なる場合があります。

5 [Properties]ウィンドウで、各プロパティに対して適切な値を設定することで、割り当てオブジェクトを設定します。

備考: Siebel レポジトリに提供されている割り当てオブジェクトのデフォルト値は、ガイドとして使用するも

ので、ビジネス要件に適さない場合もあります。したがって、使用前に定義済みオブジェクトの設定を確認する

ことをお勧めします。割り当てオブジェクトとそれらのデフォルト値については、『Siebel Object TypesReference』を参照してください。

6 新しい設定で展開を更新します。

手順については、「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」のステップ 2 および 87 ページのステップ 3 を

参照してください。

備考: 割り当てオブジェクトの設定時は、siebel.srf ファイルを再コンパイルする必要はありません。再コンパ

イルが必要な時期については、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」 および『Using SiebelTools』を参照してください。

ヒント: Default Employee、Default Position、または Default Organization プロパティを変更する場合は、指定

した値が適切なベーステーブル内にあることを確認してください。たとえば、デフォルトの組織を「My Organization」に変更する場合は、[管理-グループ]>[組織]ビューに「My Organization」というエントリが存在している必要が

あります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ インタラクティブ割り当て用の割り当てオブジェクトの設定

56

インタラクティブ割り当て用の割り当てオブジェクトの設定インタラクティブ割り当てを使用すると、割当マネージャをすぐに呼び出して、割当マネージャが作成した割り当て

先のリストを表示し、リストに表示されている割り当て先を上書きしたり、確認したりできます。図 4 に示すように、

インタラクティブ割り当てを呼び出すには、適切なオブジェクトのフォームの[メニュー]ボタンをクリックし[割

当]を選択します。

たとえば、[サービス]画面 >[サービスリクエスト]>[サービスリクエストリスト]ビューに移動した後、[サー

ビスリクエスト(全件)]ビューの[メニュー]ボタンの[割り当て]オプションを選択し、次にビュードロップダウ

ンリストから[サービスリクエスト(全件)]を選択できます。[サービスリクエスト]フォームの[割当]アプレッ

トメニュー項目をクリックして現在のサービスリクエストを割り当てると、Siebel クライアントは割り当てサーバー

に接続して、基準を満たす従業員のリストを、スコアの降順でソートして作成します。このリストは、[従業員]ウィ

ンドウに表示されます これで、このリストから、サービスリクエストのオーナーとして従業員を選択できます。

あるいは SmartScript を使って、このリストの中から最適な候補を割当マネージャに自動的に選択させることもで

きます。この場合、基準を満たす従業員のリストは[従業員]ウィンドウには表示されずに、最適な候補者が割り当

てられます。

Service Request 割り当てオブジェクトは、デフォルトでインタラクティブ割り当て用に設定されています。ただ

し、その他の割り当てオブジェクトは、Siebel Tools を使ってインタラクティブ割り当て用に設定できます。

図 4 インタラクティブ割り当ての呼び出し例

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割当マネージャの基本設定 ■ インタラクティブ割り当て用の割り当てオブジェクトの設定

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 57

インタラクティブ割り当て用に割り当てオブジェクトを設定するには

1 必要な割り当てオブジェクト、割り当てルール、および値が存在しているかどうかも含め、割当マネージャが必要なフィールドの値について割り当てを実行するように設定されていることを確認します。

2 表示されているビジネスコンポーネントが、CSSBCBase クラスまたはそのサブクラスに属していることを確認してから、そのビジネスコンポーネントに対して Assignment Object ビジネスコンポーネントのユーザープロパティを追加します。

a Object Explorer で、[Business Component]を選択します。

b [Business Components]ウィンドウで、目的のビジネスコンポーネントを選択します。

c 選択したビジネスコンポーネントのクラスプロパティで、値が CSSBCBase(Account ビジネスコンポーネ

ントなど)になっていることを確認します。

備考: 他のクラスに基づいているビジネスコンポーネントは、インタラクティブ割り当て用に設定できませ

ん。クラスが CSSBCBase でない場合は、クラス名をメモしてから、Object Explorer で Class オブジェ

クトタイプを検索して、そのクラスを見つけ出します。このクラスの Super Class プロパティの値をメモ

します。Super Class の値が CSSBCBase の場合、インタラクティブ割り当てが許可されます。SuperClass の値が CSSBCBase でない場合は、そのクラスの Super Class プロパティを確認します。

d Name プロパティを Assignment Object に設定します。

e Value プロパティを、割り当てプロセスで使用される割り当てオブジェクトの名前に設定します。

3 該当するアプレットが、CSSFrameBase クラスまたはそのサブクラスに属していることを確認します。

a Object Explorer で、[Applet]を選択します。

b [Applets]ウィンドウで確認するアプレットを選択します。

c このアプレットのクラスプロパティで、値が CSSFrameBase(Account Entry Applet など)になっている

ことを確認します。

備考: それ以外のクラス(CSSFrameListBase も含む)に基づいているアプレットは、インタラクティブ割り

当て用に設定できません。

4 ビジネスコンポーネントに Assignment Type ビジネスコンポーネントのユーザープロパティを追加します。

a Object Explorer で、[Business Component]を選択します。

b [Business Component]ウィンドウで、目的のビジネスコンポーネントを選択してから、[Business Component User Prop]をクリックします。

c Name プロパティを Assignment Type に設定します。

d Value プロパティを、次の値に設定します。

❏ 従業員ベースまたは役割ベースの割り当てを設定している場合は、People に設定します。

❏ 組織ベースの割り当てを設定している場合は、Organizations に設定します。

❏ 従業員ベースまたは役割ベースの割り当てを設定していて、渡された組織も割り当てる必要がある場合

は、Both に設定します。

備考: 値 Both は、結果のアプレットが渡された従業員または役割のリストを表示し、選択された役割また

は従業員の実際の割り当てとともに、渡された Organizations がそのレコードに割り当てられる点を除け

ば、値 People の場合と同じ動作になります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ インタラクティブ割り当て用の割り当てオブジェクトの設定

58

5 (オプション)SmartScript を使用する場合は、Assignment Interactive ビジネスコンポーネントのユーザープロパティをビジネスコンポーネントに追加します。

a Name プロパティを Assignment Interactive に設定します。

b Value プロパティを TRUE に設定します。

6 アプレットのメニューボタンに[Assign]を追加します。

a Object Explorer で、[Applet]を選択します。

b [Applets]ウィンドウで、割り当て機能を追加するアプレットを選択します。

c Object Explorer で、[Applet Method Menu Item]を選択します。

d [Applet Method Menu Items]ウィンドウを選択し、[Edit]>[New Record]を選択して、次の値を設

定します。

❏ Command=Assign(SWE)

❏ Menu Text=Assign

❏ Position number = 1(または、メニュー内の配置したい位置に対応する数値)

7 割り当て結果レコードが入るビジネスコンポーネントを、再設定したアプレットが使用されるビジネスオブジェクトのビューに追加します。

このビジネスコンポーネントはすでに存在しており、次のどれかにあたります。

■ Assignment Type が People に設定されている場合、設定している割り当てが従業員ベースのときは

Assignment Results(Employee)、役割ベースのときは Assignment Results(Position)。

■ Assignment Type が Organizations に設定されている場合、Assignment Results (Organizations)。

8 Object Explorer で、[Business Object]を選択します。

a [Business Object]ウィンドウで、子ビジネスオブジェクトのコンポーネントを追加するビジネスオブジェ

クトを選択します。

b Object Explorer で、[Business Objects Components]をクリックします。次に[Business ObjectsComponents]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

c 新規レコードの適切なフィールドに、Assignment Results(Position)、Assignment Results(Employee)、または Assignment Results(Organization)に設定されているビジネスコンポーネント名を入力します。

9 (オプション)Assignment Results BusComp というビジネスコンポーネントのユーザープロパティ、および

Assignment Results Applet というアプレットのユーザープロパティを定義します。

結果に関する補足情報を表示する必要がある場合は、これらのユーザープロパティが必要になります。たとえば、

サービスリクエストの割り当て結果を CTI テーブルに結合して、現在電話を使っていない、基準を満たすサービ

ス担当者だけをクエリーできます。

■ 追加フィールドのデータを保持するために使用するビジネスコンポーネントの名前は、割り当てられるビジ

ネスコンポーネントの Assignment Results BusComp ユーザープロパティに指定されます。

■ 割り当て結果を表示するために使用するアプレットの名前は、割り当ての呼び出し元アプレットの

Assignment Results Applet ユーザープロパティに指定されます。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 59

10 割り当て対象に応じて、Assignment Group Position、Assignment Group Employee、または AssignmentGroup Organization のいずれかのビジネスコンポーネントを、関連するビジネスオブジェクトに追加します。

11 新しい設定で展開を更新します。

詳しくは、「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」の 87 ページのステップ 1 を参照してください。

備考: この手順では、siebel.srf ファイルの再コンパイルを除いて、追加の管理タスクは不要です。再コンパイ

ルが必要な時期については、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」 および『Using SiebelTools』を参照してください。

割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス割り当て基準は、候補が特定のワークアイテムに対する割り当てを満たすために、満足する必要がある条件です。通

常、割り当て基準と基準値を割り当てルールに定義します。基準値は、基準に関連付ける詳細です。1 つの基準に複

数の基準値を設定できます。

割当マネージャは、複数の定義済み割り当て基準と基準値を提供します。ただし、Siebel Tools を使用すれば、独自

の基準と基準値を作成できます。

割り当てルールで使用する割り当て基準を新規に作成するには、次のタスクを示されている順に実行します。

1 59 ページの「割り当て属性の作成」

2 (オプション)63 ページの「割り当て属性に対する MLOV の有効化」

3 64 ページの「Assignment Attribute Columns の Assignment Object および Workflow Policy ComponentColumn へのマッピング」

4 66 ページの「割り当て基準の作成」

5 68 ページの「割り当て基準に関する割り当て基準属性の作成」

割り当て属性の作成

割り当て属性は、照合に使用できるオブジェクトまたは候補の論理属性です。割り当て属性を使うと、オブジェクト

またはユーザーや組織の 1 つの属性をアプリケーション内の複数のフィールドに関連付けることができます。たとえ

ば、都道府県に基づいて候補者を一致させる割り当てルールを定義できます。ただし、都道府県が格納されるアプリ

ケーション内のフィールドは、オブジェクトごとに異なります。割り当て属性により、都道府県の定義場所が 1 つの

都道府県属性にマッピングされます。

このタスクは、59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス」の 1 ステップです。

割り当て属性は、カラムベースにすることも、スキルベースにすることもできます。カラムベースの属性は、カラム

(Opportunity など)としてオブジェクトに格納されます。オブジェクトの既存のカラムを使うことも、または SiebelDatabase Extensiblity を使って新しい拡張カラムをオブジェクトに追加することもできます。スキルベースの属

性は、オブジェクトにスキルテーブルが存在する場合、その行として格納されます。Database Extensibility につ

いては、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

60

図 5 は、Compare to Person 比較メソッドを使用する Product Line Wildcard 割り当て基準を示します。この割

り当て基準では Include All 包含メソッドも使用し、基準値は Monitors および Graphic Cards の 2 つがあります。

各基準値には、2 つの割り当て属性が含まれます。この例では、モニターおよびグラフィックカードの専門知識を持

つ Expert の候補だけが、この割り当て基準を満たします。さらに、基準を満たす候補のスコアに 25 ポイントが追

加されます。

割り当て属性を新規テーブルに追加する場合は、Siebel レポジトリ内の既存の Workflow Manager 定義を変更す

る必要があります。Workflow Manager を変更する方法については、『Siebel Business Process Framework:Workflow ガイド』を参照してください。

割り当て属性のオブジェクト定義は、割り当て基準レコードで参照できる属性を定義します。これは、比較を定義す

るためのピックリストから選択できる論理属性を指定します。特定のデータベースカラムやカラムの組み合わせを直

接指定するものではありません。カラムのマッピングは、親割り当て属性を使用する割り当てオブジェクトごとに、

1 つの子割り当て属性カラムのオブジェクト定義を使って実行されます。

図 5 割り当て属性のサンプル

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 61

割り当て属性では、値レコードに属性を入力したときに、[基準]サブビューの[値]リストに表示されるピックリス

トも指定します(図 6 を参照)。

備考: 複数の割り当て属性を含めるように設定されている割り当て基準では、異なるテーブルのカラムに基づいてい

る属性を入れることはできません。

割り当て基準の属性のオブジェクト定義は、68 ページの「割り当て基準に関する割り当て基準属性の作成」で説明さ

れているように、値アプレットの各リストカラムを実装します。割り当て基準の属性は、割り当て属性プロパティに

指定されている割り当て属性に基づいています。参照される割り当て属性によって、ピックリストが特定されます。

これは、リストカラムセルの右にある下向き矢印をクリックすると表示されるピックリストです。

Assignment Attribute オブジェクトタイプは、割り当て基準と割り当てオブジェクトの間の仲介役として機能します

(61 ページの図 6 を参照)。

割り当て基準の属性は、その割り当て属性のプロパティから割り当て属性を参照します。つまり、各割り当て属性の

子割り当て属性カラムが、割り当てオブジェクトおよびワークフローポリシーコンポーネントとカラムの組み合わせ

を指定します。

割り当て属性は、異なる割り当てオブジェクトに対する類似したマッピングから構成される論理グループで、同じピッ

クリストを使って値を選択できます。たとえば取引先の都道府県(Account State)割り当て属性に、複数の子割り

当て属性カラムのオブジェクト定義があるとします。これらの各割り当て属性を使って、取引先の所在している都道

府県を選択できます。ただし、このうちの 5 つは、異なる割り当てオブジェクト(Activity、Account、CampaignContact、および Order)について使用され、残りの 5 つは Opportunity 割り当てオブジェクトについて、取引先

の都道府県の属性ごと、たとえばプライマリ取引先の都道府県(Primary Account State)や間接的な取引先のプ

ライマリ都道府県(Indirect Account Primary State)などに使用されます。

備考: 割り当て属性に基づいてトリガーを作成するには、対応する割り当て属性カラムを設定する必要があります。

64 ページの「Assignment Attribute Columns の Assignment Object および Workflow Policy ComponentColumn へのマッピング」を参照してください。

図 6 値レコードに属性を自動入力するためのピックリスト

このリストカラムは、割り当て属性に基づいています。

… その属性において、このピックリストが指定されています。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

62

割り当て属性を作成するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Assignment Attribute]オブジェクトを選択します。

ヒント: Object Explorer に[Assignment Attribute]オブジェクトが表示されない場合は、DevelopmentTools の[Options]ダイアログボックスで表示できます([View]>[Options]>[Object Explorer])。

3 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 [Assignment Attribute]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]の順に選択し、適切なフィールドに値を設定して割り当て属性オブジェクトを設定します。

a [Name]フィールドに、新しい割り当て属性の名前を入力します。

b [Project]フィールドで、プロジェクトを選択します。

c (オプション)売上予測などのように値の範囲をサポートする属性の場合、[Use Range]フィールドをオン

にします。

d [Data Type]フィールドで、属性のデータタイプを選択します。

e (オプション)属性のピックリストを使ってユーザーが割り当て属性の値を選択できるようにする場合は、

[Picklist]フィールドに値を入力します。

f (オプション)属性のフィールドを選択することでユーザーが割り当て属性の値を選択できるようにするには、

[Pick Field]フィールドに値を入力します。

これらのプロパティの説明については、62 ページの表 8 を参照してください。

5 siebel.srf ファイルを更新してから、各種のサーバー管理タスクを実行します。

新しい設定で展開を更新する手順については、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」を参

照してください。

表 8 は、Assignment Attribute オブジェクトタイプのプロパティの一部を示します。

表 8 Assignment Attribute プロパティ

プロパティ 説明

Bounded このプロパティがオンの場合、ピックリストがバインドされます(値をピックリストから選

択できます)。オフの場合は、リストに表示されない値を入力できます。

Data Type 割り当て属性のデータタイプです。Number、UtcDateTime、Varchar を指定できます。

Name 割り当て属性の名前。レポジトリ内で一意であることが必要です。

Order By LOV Type

使用しません。

Pick Field ピックリストから選択するフィールド名です。

Pick List 割り当て属性に基づいている[値]リスト([割当基準]ビュー内)のリストカラムに自動入

力する選択値を示すピックリストの名前です。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 63

割り当て属性に対する MLOV の有効化多言語変数リスト(MLOV)機能を使用すると、サポートされている各種クライアント言語で取得および表示できる

形式で割り当て属性を保存できます。割り当て属性に対して MLOV を有効にするには、次の手順に従います。

割り当て属性に対して MLOV を有効にするには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Assignment Attribute]オブジェクトを選択します。

3 [Assignment Attribute]リストで、MLOV を有効にする割り当て属性を選択します。

4 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

5 この属性に対する Translate プロパティを検索し、値を「TRUE」に設定します。

6 割り当て属性の[Translate Pick Field]を検索し、[Translate Pick Field]ダイアログボックスから、PickList ビジネスコンポーネントが言語独立コードを格納するフィールド(ほとんどの場合は[Name]フィールド)を選択します。

7 割り当て属性の[Pick Field]を検索し、[Pick Field]ダイアログボックスからディスプレイ値を保存する PickList Business Component のフィールドを選択します(ほとんどの場合は[Value]フィールド)。

アプリケーションを設定して、仕事量基準、基準値、およびスキルに対して MLOV を有効にすることもできます。

MLOV の設定については、『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。

関連トピック

80 ページの「属性とスキル間の関係について」

Use Range この割り当て属性に基づいて、割り当て基準の属性について 1 つのリストカラムを表示する

か、範囲を示す 2 つのリストカラムを表示するかを指定します。たとえば、Revenue(売

上)割り当て属性は[Use Range]が TRUE に設定されているため、[Revenue Low]と

[Revenue High]の 2 つのリストカラムが表示されます。値レコードで[Revenue Low]

に 50000、[Revenue High]に 100000 を入力して、$50,000 ~ 100,000 の範囲を指

定できます。

Translate このプロパティをオンにすると、属性について MLOV(多言語変数リスト)機能が有効にな

ります。この機能の有効化については、63 ページの「割り当て属性に対する MLOV の有効化」

を参照してください。

表 8 Assignment Attribute プロパティ

プロパティ 説明

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

64

Assignment Attribute Columns の Assignment Objectおよび Workflow Policy Component Column へのマッピング 50 ページの図 2 に示すように、Siebel Tools の Assignment Attribute Column は Assignment Attribute オ

ブジェクトの子オブジェクトタイプです。親割り当て属性は、値の一致をテストするための抽象的な論理属性であり、

属性カラムでは、割り当て属性のワークフローポリシーコンポーネントカラムへのマッピングが可能です。

ワークフローポリシーコンポーネントカラムは、割当マネージャがデータベースから属性データを取得するテーブル

名とカラムを定義します。異なる割り当てオブジェクトに対し、同じ割り当て属性を使用できます。たとえば、取引

先状況基準について考えてみます。多数の割り当てオブジェクトにこの基準を適用できます。Account オブジェクト

の場合は、取引先が置かれている物理的な状況を意味します。Opportunity オブジェクトの場合は、特定の商談に関

連付けられた取引先の状況値になります。これらのインスタンスでは、複数の割り当て属性カラムに対して AccountState 属性を定義し、割り当てオブジェクトとワークフローポリシーコンポーネントカラムがデータの取得場所を示

すように定義します。

割り当て属性には、同じ割り当てオブジェクトに対して複数の属性カラムを指定できます。たとえば、Opportunity割り当てオブジェクトの場合、Account City は商談自体に関連付けるプライマリ市、または、商談に関連する取引

先に関連付けるプライマリ市のいずれかを意味します。このインスタンスでは、Account City 割り当て属性には

Opportunity 割り当てオブジェクトの 2 つの属性カラムレコードがあります。割り当て属性カラムオブジェクトに

対して Sequence プロパティも定義する必要があります。同じ割り当てオブジェクトに複数の同じ属性の属性カラ

ムがある場合、Sequence プロパティによってデータの取得順序が決まります。

割り当て属性カラムのオブジェクト定義は、割り当て属性を割り当てオブジェクトおよびワークフローポリシーコン

ポーネントカラムにマッピングします(51 ページの図 3 を参照)。このマッピングにより、親割り当て属性を使用す

る基準について、割り当てオブジェクトとワークフローポリシーオブジェクトの間で一致する値が設定されます。

親割り当て属性は、割り当て基準に指定できる値の一致をテストするための抽象的な論理属性です。子割り当て属性

のカラムは、割り当てオブジェクトおよびワークフローポリシーコンポーネントのカラムへの実際のマッピングを指

定します。割り当て属性の各カラムには、異なる割り当てオブジェクトを指定して検索したり、同じ割り当てオブジェ

クトの別の属性を指定したりできます。

このタスクは、59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス」の 1 ステップです。

割り当て属性を既存の割り当てオブジェクトにマッピングするには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Assignment Attribute]オブジェクトを展開してから、[Assignment AttributeColumn]オブジェクトを選択します。

3 [Assignment Attributes]ウィンドウで、データベーススキーマ内の論理的な場所をマッピングする割り当て属性を選択します。

4 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

5 [Assignment Attribute Columns]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 65

6 適切なフィールドに値を設定して、割り当て属性オブジェクトを設定します。

a [Name]フィールドに、新しい割り当て属性カラムの名前を入力します。

b [Assignment Object]フィールドで、割り当て属性を適用する割り当てオブジェクトを選択します。

c [Workflow Policy Component]フィールドで、ワークフローポリシーオブジェクトを適用するワークフロー

ポリシーコンポーネントを選択します。

d [Workflow Policy Component]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントを適用するワークフ

ローポリシーコンポーネントカラムを選択します。

e [Sequence]フィールドに順番値を入力します。

これらのプロパティについては、65 ページの表 9 を参照してください。

7 siebel.srf ファイルを更新してから、各種のサーバー管理タスクを実行します。

新しい設定で展開を更新する手順については、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」を参

照してください。

表 9 は、Assignment Attribute Column オブジェクトタイプのプロパティの一部を示します。

表 9 割り当て属性カラムのプロパティ

プロパティ 説明

Assignment Object 親割り当て属性と値を一致させるようにチェックマークが付いている割り当てオブジェ

クト。

Name 割り当て属性カラムの名前。名前の一般的な形式は、次のようになります。

assignment_object: workflow_component_column

たとえば、次のように設定します。

Service Request: Account Area Code

Sequence 割り当て属性内の割り当て属性カラムに対する一意の順番。割り当て属性に複数の割り

当て属性カラムがある場合、割当マネージャは、このプロパティ値の順に属性値を検索

します。

Workflow Policy Component

指定されたワークフローポリシーオブジェクト内のワークフローポリシーコンポーネン

トの名前で、この割り当て属性カラムが関連付けられます。

Workflow Policy Component Column

指定されたワークフローポリシーコンポーネント内のワークフローポリシーコンポーネ

ントカラムの名前で、この割り当て属性カラムが関連付けられます。

Workflow Policy Object

割り当て属性カラムが関連付けられるワークフローポリシーオブジェクトの名前。割り

当てオブジェクトが選択されると、ワークフローポリシーオブジェクトは、デフォルト

でこれを選択します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

66

割り当て基準の作成 割り当て基準のオブジェクト定義は、割り当てルールの割り当て基準レコードで使用されます。Siebel Tools で作成

して再コンパイルした割り当て基準のオブジェクト定義は、Siebel アプリケーションの割り当て基準レコードの[基

準]リストカラムのピックリストから選択可能になります。

静的割り当ての場合、Assignment Criteria オブジェクトプロパティを使用して基準名(内部および表示用)を指

定したり、スキルテーブルを設定します。ただし、割り当て基準の動作のほとんどは、割り当て基準の属性の子で

設定されます。動的割り当ての場合、特殊なチームベースの基準を使用します。動的割り当ての基準については、

167 ページの「動的候補の割り当ての例」を参照してください。

1 つの割り当て基準に対して、取引先の都市名(Account City)、取引先の都道府県(Account State)、取引先の

国(Account Country)などの 1 つまたは複数の割り当て属性を適用できます。これらの割り当て属性は、割り当

て基準としてグループ化されます。この例では、複合基準と呼ばれる 1 つの基準に 3 つの割り当て属性が含まれてい

ます。割り当てルールの割り当て基準を定義するドロップダウンフィールドを追加または変更するには、割り当て基

準を定義または変更します。割り当て基準の属性は、割り当て基準に関する割り当て属性を列挙したものです。

割り当て基準レコードの[基準]リストカラムは、1 つまたは複数の割り当てオブジェクトまたは候補者の属性と一

致するかどうかについてテストされる割り当て基準を指定します。たとえば、州が California かどうかを特定する割

り当て基準の場合、割り当て項目を州(State)、本社の州(Home State)、または取引先の州(Account State)にし、California(CA)の値を子の値レコードに指定します。

割り当てルールに対する[基準]リストカラムの下向き矢印をクリックすると、割り当て基準の選択項目がピックリ

ストに表示されます。ピックリストには、使用できる割り当て基準(レポジトリ内の割り当て基準オブジェクト定義)

のリストが表示されます。割り当て基準を選択すると、その名前が現在の Assignment Rule ビジネスコンポーネン

トレコードの[Criteria Name]フィールドに格納されます。

このタスクは、59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス」の 1 ステップです。

割り当て基準を作成するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Assignment Criteria]オブジェクトを選択します。

3 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 [Assignment Criteria]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択し、適切なフィールドに値を設定します。

a [Name]フィールドに、新しい割り当て基準の名前を入力します。

b [Project]フィールドで、Assignment プロジェクトを選択します。

c [Display Name]フィールドに、割り当て基準の表示名を入力します。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 67

d (オプション)割り当て基準をスキルテーブルに格納する場合は、[Employee Skill]フィールドを選択します。

スキルテーブルについては、83 ページの「割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化」を参照してくだ

さい。

e (オプション)スキルのスキルレベルコードを格納する場合は、[Use Expertise]フィールドを選択します。

このフィールドを選択すると、割当マネージャはスキルレベルコードを使ってオブジェクトと候補者を一致

させます。

f (オプション)割り当て基準を[基準]ピックリストに表示しない場合は、[Display Flag]フィールドの選択

を解除します。

g チームベースの基準の場合は、[Team]フラグをオンにします。この場合、1 つの基準属性レコードだけを定

義し、割り当て属性の属性カラムは定義しません。

チームベースの基準については、167 ページの「動的候補の割り当ての例」を参照してください。

これらのプロパティについては、67 ページの表 10 を参照してください。

5 siebel.srf ファイルを更新してから、各種のサーバー管理タスクを実行します。

新しい設定で展開を更新する手順については、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」を参

照してください。

割り当て基準のオブジェクト定義には、名前(内部および表示用)を指定するための 2 つのプロパティ、およびスキ

ルテーブル([Employee Skill]と[Use Expertise])を設定するための 2 つのプロパティがあります。割り当て

基準の動作のほとんどは、割り当て基準の属性の子で設定されます。表 10 は、割り当て基準オブジェクトタイプの

プロパティの一部を示します。

表 10 割り当て基準プロパティ

プロパティ 説明

Display Flag チェックマークは、[基準]ピックリストに割り当て基準が表示されることを示します。

Display Name

[基準]ビュー([割り当てルール]>[基準])の[基準]リストのピックリストと[基準]リス

トカラムに表示される、割り当て基準名です。このプロパティが指定されていない場合、代わり

に Name プロパティの値が使用されます。

Employee Skill

候補またはオブジェクトの属性を実際にスキルテーブルおよびスキル項目テーブルに格納するか

どうかを指定する、TRUE/FALSE のプロパティです。スキルテーブルについては、83 ページの

「割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化」を参照してください。

Name 割り当て基準の名前。

Use Expertise

スキルの割り当て属性に適用される TRUE/FALSE のプロパティです。スキルに対してスキルレ

ベルコードを格納するかどうかを指定します。スキルレベルコードが格納されている場合、割当

マネージャはこのスキルレベルコードを使って、割り当てオブジェクトと人物を一致させます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

68

割り当て基準に関する割り当て基準属性の作成 割り当て基準には、子割り当て基準属性のオブジェクト定義として格納されている、1 つまたは複数の割り当て基準

属性が含まれます。割り当て基準属性は、割り当て基準の属性オブジェクトタイプのオブジェクト定義として実装さ

れます。51 ページの図 3 に示すように、Assignment Criteria Attribute は Assignment Criteria の子オブジェ

クトタイプです。

割り当て基準に適用される割り当て基準属性のセットによって、[値]リストに表示されるリストカラムが決まりま

す。[値]リストには、割り当て基準に適用される割り当て基準属性ごとにリストカラムが 1 つ表示されます。図 7に示すように、Siebel Tools の Account Wildcard 割り当て基準(Account Wildcard ワイルドカードの表示名を

持つ Account Name 割り当て基準)では、子にあたる値レコードの表示に[Account Name]および[Site Name]リストカラムがあります。[Account Name]および[Site Name]リストカラムは Account Name 割り当て基

準属性に対応します。

この割り当て基準の持つ割り当て基準属性がこの例よりも多い場合、[Values]リストには、属性ごとにリストカラ

ムが 1 つ表示されます。[Score]リストカラムは自動的に表示されます。この割り当て基準では[Use Expertise]プロパティが TRUE に設定されているので、[Expertise Code]リストカラムも表示されます。

図 7 子割り当て基準属性が適用された割り当て基準

Account Name割り当て基準

Account Name割り当て基準属性

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 69

複合基準割り当て基準の属性を使うと、1 つの割り当て基準に対して複数の属性を適用できます。これは複合基準と呼ばれます。

複合基準の場合、すべての属性が 1 対 1 の関係を持ち、同じベーステーブルのレコードを参照する必要があります。

複合基準を示すよい例が、取引先の都市名(Account City)- 都道府県(State)- 国(Country)です。たとえば、

San Mateo(都市)は California(州)に属し、California は USA(国)に属します。これらのすべての属性が同

じテーブルの同じレコードに保存されます。

備考: 複合基準は異なるテーブルに基づく属性を使用して作成することはできません。

このタスクは、59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス」の 1 ステップです。

割り当て基準属性を作成するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Assignment Criteria]オブジェクトを展開してから、[Assignment Attribute Attribute]オブジェクトを選択します。

3 [Assignment Criteria]ウィンドウで、割り当て属性を列挙する割り当て基準を選択します。

4 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

5 [Assignment Criteria Attributes]ウィンドウを選択してから、[Edit]>[New Record]を選択します。

6 適切なフィールドに値を設定して、割り当て基準属性を設定します。

a [Name]フィールドに、新しい割り当て基準属性の名前を入力します。

b [Assignment Attribute]フィールドで、割り当て基準に適用する割り当て属性を選択します。

c [Display Name]フィールドに、割り当て基準属性の名前を入力します。

d [Store Column]フィールドで、割り当て基準属性の値が格納される割り当て要素項目テーブル内のカラム

を指定します。

e [Display Sequence]フィールドで、割り当て基準属性の表示順序を指定します。

f (オプション)[Pick Applet]フィールドから、割り当て基準属性のピックアプレットを選択して、ユーザー

が割り当て基準属性の値を表示したり選択したりできるようにします。

備考: 複合基準の場合は、ステップ 5 およびステップ 6 を必要な回数分繰り返してください。

これらのプロパティについては、70 ページの表 11 を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス

70

さらに、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」の手順に従って、siebel.srf ファイルを更新し

てから、各種のサーバー管理タスクを実行します。

表 11 は、割り当て基準属性オブジェクトタイプのプロパティの一部を示します。

表 11 割り当て基準属性プロパティ

プロパティ 説明

Assignment Attribute

割り当て基準属性のベースになる割り当て属性の名前です。ドロップダウンリストから選択し

ます。

Display Name [Values]リストに表示される、この割り当て基準属性のリストカラムラベルです。このプロ

パティの指定がない場合、[Name]の値がリストカラムラベルとして使用されます。

Display Sequence

この割り当て基準属性のリストカラムがリストアプレットに表示される順序です。割り当て項

目内の他の割り当て基準属性との相対的な順序です。この値が低いほど、リストカラムは左寄

りに置かれます。

Name 割り当て基準属性を識別するための名前です。この名前は、親割り当て基準内で一意であるこ

とが必要です。

アプレットを

選択

関連付けられている割り当て属性のピックリストが定義されている場合、ピックリストアプ

レットの名前を指定して、属性のリストカラムから値を選択するためのピックリストを表示し

ます。

Store Column 割り当て基準属性の値を格納する割り当て要素項目テーブル(S_ASGN_RULE_ITEM)内の

カラムを指定します。データタイプ(Number、UtcDateTime、Varchar)ごとに、各割り

当て基準の割り当て基準属性値を保存するためのカラムが 4 つあります。同じデータタイプに

ついて 1 ~ 4 個の割り当て基準属性値を、それぞれに一意の値で指定する必要があります。

データタイプは、参照先の割り当て属性オブジェクト定義の[Data Type]プロパティによっ

て決まります。

備考: 各割り当て基準に対して、最大 4 個の割り当て基準属性を適用できます(複合基準は、

最大 4 つの属性を適用可能)。

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割当マネージャの基本設定 ■ 複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 71

複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス一部のケースでは、1 つのオブジェクトの基準を使用するだけで候補を複数のオブジェクトに割り当てる割り当て

ルールを作成することができます。たとえば、成約率(Opportunity Lead Quality)の基準に基づいて、取引先と

商談の両方を割り当てることができます。この基準に基づいて取引先を割り当てるように割当マネージャを設定する

には、Siebel Tools を使用して Opportunity Lead Quality カラムを設定して、これを Account 割り当てオブジェ

クトに表示する必要があります。

備考: 動的割り当てのトリガーは、ワークフローポリシーコンポーネントとワークフローポリシーコンポーネントカ

ラムに基づいています。

ヒント: 割り当ては、データベースフィールドのデータ値に基づいています。割り当て属性カラムを設定するために

は、ワークフローポリシーコンポーネントとワークフローポリシーコンポーネントカラムの情報が必須であり、ワー

クフローポリシーコンポーネントカラムはデータベーステーブルのカラムを参照します。

1 つの基準を複数のオブジェクトに使用する割り当てルールを作成するには、次のプロセスを使用します。

1 72 ページの「2 つのオブジェクトに対応するワークフローポリシーコンポーネントの作成」。

2 73 ページの「ワークフローポリシーコンポーネントへのカラムのマッピング」。

3 73 ページの「割り当て属性へのワークフローポリシーコンポーネントのマッピング」。

4 1 つのオブジェクト基準を使用する 2 つのオブジェクトに対して、割り当てルールを定義します。

93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」を参照してください。

例を使って説明する手順については、74 ページの「2 つのオブジェクトに対する 1 つの基準の適用例」を参照してく

ださい。

ワークフローの概要については、『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス

72

2 つのオブジェクトに対応するワークフローポリシーコンポーネントの作成次の手順に従って、2 つの割り当てオブジェクトに対するワークフローポリシーコンポーネントを作成します。

このタスクは、71 ページの「複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス」の 1 ステップです。

2 つのオブジェクトに対してワークフローポリシーコンポーネントを作成するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 ワークフローポリシーコンポーネントを作成するワークフローポリシーオブジェクトを選択します。

a Object Explorer で[Workflow Policy Object]を選択します。

b [Workflow Policy Objects]ウィンドウで、オブジェクトを選択します。

3 ワークフローポリシーオブジェクトが選択されている状態で、[Tools]>[Lock Project]を選択して(または

Alt+L)、プロジェクトをロックします。

4 新しいワークフローポリシーコンポーネントのレコードを追加します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Component]を展開します。

b [Workflow Policy Component]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

5 次の手順に従って、新しいレコードのフィールドに情報を入力します。

a [Name]フィールドに、ワークフローポリシーコンポーネントの名前を入力します。

b [Source Table Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのソーステーブルを指定します。

c [Source Column Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのソースカラムを選択します。

d [Target Component Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのターゲットコンポーネ

ントを選択します。

e [Target Column Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのターゲットカラムを選択し

ます。

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割当マネージャの基本設定 ■ 複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 73

ワークフローポリシーコンポーネントへのカラムのマッピング 2 つのオブジェクトに対してワークフローポリシーコンポーネントを作成したら、それを割り当て基準にマッピングす

る必要があります。そのようにするには、ワークフローポリシーコンポーネントの 1 つにカラムをマッピングします。

このタスクは、71 ページの「複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス」の 1 ステップです。

カラムをワークフローポリシーコンポーネントにマッピングするには

1 新しいレコードが選択されている状態で、Object Explorer から[Workflow Policy Component]オブジェ

クトを展開して、[Workflow Policy Component Col]オブジェクトを選択します。

2 [Workflow Policy Component Columns]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

3 [Workflow Column Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのワークフローカラムを選択します。

割り当て属性へのワークフローポリシーコンポーネントのマッピングカラムをワークフローポリシーコンポーネントにマッピングした後で、そのワークフローポリシーコンポーネントを

割り当て属性にマッピングします。

このタスクは、71 ページの「複数のオブジェクトに対して 1 つの基準を適用するプロセス」の 1 ステップです。

ワークフローポリシーコンポーネントを割り当て属性にマッピングするには

1 Object Explorer で[Assignment Attribute]オブジェクトを展開してから、[Assignment Attribute Column]オブジェクトを選択します。

2 [Assignment Attribute Columns]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

3 次の手順に従って、新しいレコードのフィールドに情報を入力します。

a [Name]フィールドに、割り当て属性カラムの名前を入力します。

b [Assignment Object]フィールドから、割り当てルールに基づいて候補者が割り当てられる割り当てオブ

ジェクトを選択します。

c [Workflow Policy Component]フィールドから、この割り当て属性にマッピングするワークフローポリシー

コンポーネントを選択します。

d [Workflow Policy Component Column]フィールドから、この割り当て属性にマッピングするワークフ

ローポリシーコンポーネントカラムを選択します。

e [Sequence]フィールドで、この割り当て属性の順番を指定します。

4 siebel.srf ファイルを更新してから、各種のサーバー管理タスクを実行します。

新しい設定で展開を更新する手順については、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」を参

照してください。

備考: 割り当てオブジェクトタイプ、割り当て基準、および割り当て属性を追加、無効化、または削除したとき

には常に siebel.srf ファイルを再コンパイルする必要があります。最上位のオブジェクトタイプまたは割り当て

基準を無効化または削除した場合は、ロックしたプロジェクトだけではなく、すべてのプロジェクトを再コンパ

イルする必要があります。siebel.srf ファイルを再コンパイルする時期については、86 ページの「新しい設定に

よる割当マネージャ展開の更新」を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 2 つのオブジェクトに対する 1 つの基準の適用例

74

2 つのオブジェクトに対する 1 つの基準の適用例ここでは、オブジェクトの基準から Opportunity Lead Quality だけを使用して、Account および Opportunityの 2 つのオブジェクトに候補を割り当てるように割当マネージャを設定する例を示します。この設定方法は、それぞ

れのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

この例は、次の手順に分かれています。各手順を示されている順に実行してください。

1 74ページの「AccountおよびOpportunityオブジェクトを使用したワークフローポリシーコンポーネントの作成」

2 75 ページの「Opportunity Lead Contact 割り当て基準への Opportunity ワークフローポリシーコンポーネントのマッピング」

3 76 ページの「Lead Quality Code 割り当て基準への Account/Opportunity ワークフローポリシーコンポーネントのマッピング」

Account および Opportunity オブジェクトを使用したワークフローポリシーコンポーネントの作成次の手順に従って、2 つの割り当てオブジェクトに対するワークフローポリシーコンポーネントを作成します。

Account および Opportunity オブジェクトを使用してワークフローポリシーコンポーネントを作成するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 ワークフローポリシーコンポーネントを作成するワークフローポリシーオブジェクトを選択します。

a Object Explorer で[Workflow Policy Object]を選択します。

b [Workflow Policy Objects]ウィンドウで、オブジェクトを選択します。

この例では、Account を選択します。

3 Account 割り当てオブジェクトが選択されている状態で、[Tools]>[Lock Project]を選択して(または

Alt+L)、プロジェクトをロックします。

4 新しいワークフローポリシーコンポーネントのレコードを追加します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Component]を展開します。

b [Workflow Policy Component]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

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割当マネージャの基本設定 ■ 2 つのオブジェクトに対する 1 つの基準の適用例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 75

5 次の手順に従って、新しいレコードのフィールドに情報を入力します。

a [Name]フィールドに、ワークフローポリシーコンポーネントの名前を入力します。

この例では「Account/Opportunity」と入力します。

b [Source Table Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのソーステーブルを指定します。

この例では、S_OPTY を選択します。

c [Source Column Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのソースカラムを選択します。

この例では、PR_DEPT_OU_ID を選択します。

d [Target Component Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのターゲットコンポーネ

ントを選択します。

この例では、Account を選択します。

e [Target Column Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのターゲットカラムを選択し

ます。

この例では、ROW_ID を選択します。

Opportunity Lead Contact 割り当て基準への Opportunity ワークフローポリシーコンポーネントのマッピング2 つのオブジェクトに対してワークフローポリシーコンポーネントを作成したら、それを割り当て基準にマッピング

する必要があります。そのようにするには、ワークフローポリシーコンポーネントの 1 つにカラムをマッピングしま

す。この例では、Opportunity ワークフローポリシーコンポーネントを Opportunity Lead Contact 割り当て基

準にマッピングします。

カラムをワークフローポリシーコンポーネントにマッピングするには

1 Account/Opportunity レコードが選択されている状態で、Object Explorer から[Workflow Policy Component]オブジェクトを展開して、[Workflow Policy Component Col]オブジェクトを選択します。

2 [Workflow Policy Component Columns]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

3 [Workflow Column Name]フィールドで、ワークフローポリシーコンポーネントのワークフローカラムを選択します。

この例では、Opportunity Lead Quality を選択します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 2 つのオブジェクトに対する 1 つの基準の適用例

76

Lead Quality Code 割り当て基準への Account/Opportunity ワークフローポリシーコンポーネントのマッピングカラムをワークフローポリシーコンポーネントにマッピングした後で、そのワークフローポリシーコンポーネントを

割り当て属性にマッピングします。この例では、Account/Opportunity ワークフローポリシーコンポーネントを

Lead Quality Code 割り当て属性にマッピングします。

ワークフローポリシーコンポーネントを割り当て属性にマッピングするには

1 Object Explorer で[Assignment Attribute]オブジェクトを選択します。

2 [Assignment Attributes]ウィンドウで、[Lead Quality Code]を選択します。

3 Object Explorer で[Assignment Attribute]オブジェクトを展開してから、[Assignment Attribute Column]オブジェクトを選択します。

4 [Assignment Attribute Columns]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

5 次の手順で説明されているように、新しいレコードのフィールドに情報を入力します。

a [Name]フィールドに、割り当て属性カラムの名前を入力します。

この例では、「Account: Lead Quality」と入力します。

b [Assignment Object]フィールドから、割り当てルールに基づいて候補者が割り当てられる割り当てオブ

ジェクトを選択します。

この例では、Account を選択します。

c [Workflow Policy Component]フィールドから、この割り当て属性にマッピングするワークフローポリシー

コンポーネントを選択します。

この例では、Account/Opportunity を選択します。

d [Workflow Policy Component Column]フィールドから、この割り当て属性にマッピングするワークフ

ローポリシーコンポーネントカラムを選択します。

この例では、Opportunity Lead Quality を選択します。

e [Sequence]フィールドで、この割り当て属性の順番を指定します。

この例では、「2」と入力します。

6 siebel.srf ファイルを更新してから、各種のサーバー管理タスクを実行します。

新しい設定で展開を更新する手順については、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」を参

照してください。

備考: 割り当てオブジェクトタイプ、割り当て基準、および割り当て属性を追加、無効化、または削除したとき

には常に siebel.srf ファイルを再コンパイルする必要があります。最上位のオブジェクトタイプまたは割り当て

基準を無効化または削除した場合は、ロックしたプロジェクトだけではなく、すべてのプロジェクトを再コンパ

イルする必要があります。siebel.srf ファイルを再コンパイルする時期については、86 ページの「新しい設定に

よる割当マネージャ展開の更新」を参照してください。

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割当マネージャの基本設定 ■ 2 つのオブジェクトに対する 1 つの基準の適用例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 77

図 8 に、信憑性コード割り当て基準だけを使って、Account オブジェクトと Opportunity オブジェクトの割り当て

ルールを定義する例を示します。

図 8 は、次の割り当てルールの定義を示しています。

■ Opportunity および Accounts オブジェクトを使用し、[最適なものを 1 つ]割り当て先フィルターを使用す

る Account Opportunity 割り当てルール

備考:[割当オブジェクト]フィールドには Accounts オブジェクトも割り当てられていますが、表示されるの

は Opportunity オブジェクトのみです。

■ Account Opportunity 割り当てルールでは Lead Quality Codeルール基準が適用され、Compare to Person比較メソッド、Include 包含メソッドが使用されます。この割り当てルールは常に必須です。

図 8 1 つの割り当て基準を使って 2 つのオブジェクトを割り当てる割り当てルールの定義の例

Page 78: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当て属性の無効化

78

割り当て属性の無効化[割り当て基準]ビューに表示される割り当て基準を削除する場合もあります。そのためには、不要な基準を[割当基

準]ビューから削除する必要があります。その基準がどのルールでも使用できないようにするには、Siebel Tools を

使用して対応する割り当て属性、割り当て属性カラム、割り当て基準および割り当て基準属性オブジェクト定義も無

効にする必要があります。

割り当て属性を無効化し、使用できないようにするには、次の手順を使用します。

割り当て属性を無効化するには

1 UI で、割り当てルールから削除する基準を削除します。

手順については、119 ページの「割り当てルールからの割り当て基準の削除」を参照してください。

2 Siebel Tools を起動します。

3 割り当て属性定義を無効にします。

a Object Explorer で[Assignment Attribute]オブジェクトを選択します。

b [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

W フィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示し

ます。

c [Assignment Attributes]ウィンドウで、無効にする割り当て属性を選択します。

d [Inactive]フィールドを選択します。

4 割り当て属性カラムの定義を無効にします。

a Object Explorer で[Assignment Attribute]オブジェクトを展開してから、[Assignment AttributeColumn]オブジェクトを選択します。

b [Assignment Attributes Columns]ウィンドウで、無効にする割り当て属性カラムを選択します。

c [Inactive]フィールドを選択します。

5 割り当て基準の定義を無効にします。

a Object Explorer で[Assignment Criteria]オブジェクトを選択します。

b [Assignment Criteria]ウィンドウで、無効にする割り当て基準を選択します。

c [Inactive]フィールドを選択します。

6 割り当て基準属性の定義を無効にします。

a Object Explorer で[Assignment Criteria]オブジェクトを展開してから、[Assignment Criteria Attribute]オブジェクトを選択します。

b [Assignment Criteria Attributes]ウィンドウで、無効にする割り当て基準属性を選択します。

c [Inactive]フィールドを選択します。

7 ロックしたプロジェクトのみでなく、.srf ファイル内のすべてのプロジェクトを再コンパイルします。

手順については、「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」の 87 ページのステップ 1 を参照してください。

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割当マネージャの基本設定 ■ 無効に設定される割当マネージャのワークフローポリシーコンポーネントに

ついて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 79

無効に設定される割当マネージャのワークフローポリシーコンポーネントについて表 12 に、割当マネージャの Opportunity ワークフローポリシーオブジェクトに対してデフォルトで無効に設定さ

れるワークフローポリシーコンポーネントを示します。

これらのワークフローポリシーコンポーネントが必要な場合は、『Siebel Business Process Framework: Workflowガイド』のワークフローポリシーコンポーネントを定義する手順に従って、コンポーネントを有効にします。

表 12 無効に設定される割当マネージャのワークフローポリシーコンポーネント

ワークフローポリシー

オブジェクト Workflow Policy Component

Opportunity Indirect Account

Opportunity Indirect Account Address

Opportunity Indirect Account Industry

Opportunity Indirect Account Primary Address

Opportunity Indirect Account Synonym

Opportunity Indirect Account/Industry

Opportunity Opportunity/Indirect Account

Opportunity Primary Account Address

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 属性とスキル間の関係について

80

属性とスキル間の関係について割り当て基準を定義する場合、割当マネージャがオブジェクトと候補を一致させるために使用するデータは異なる 2 つ

のタイプの参照先、すなわち属性またはスキルのいずれかから取得できます。

■ 属性:ベーステーブル上のカラムに常駐するデータです。たとえば、Employee Salary は、S_EMP_PER 従

業員テーブルのカラムに常駐する属性です。同様に、Service Request Severity は Service Request レコー

ドに保存されるため、Service Request オブジェクトの属性です。

一部の属性はベーステーブルの外部に存在します。たとえば、Account Zip Code は取引先の属性ですが、取引

先テーブル自体には存在しません。その代わり、Account Zip Code は S_ADDR_ORG と呼ばれる共通アドレ

ステーブルに存在します。取引先テーブルには存在しません。ただし、指定の取引先レコードとそれに属するす

べてのアドレスとの間にリンクがあります。

■ スキル:スキルは、オブジェクト(Opportunities、Service Requests など)および候補(従業員、役割、組

織)に適用される行レベルの拡張属性です。これらの属性は、スキルテーブルおよびスキル項目テーブルと呼ば

れる特殊なベーステーブルの子テーブルおよび孫テーブルに保存されるデータです。たとえば、Language は

S_EMP_SKILL従業員スキルテーブルおよびS_EMP_SK_IT従業員スキル項目テーブルに定義されている従業

員スキルです。S_EMP_SK_IT テーブルは、実際には S_EMP_SKILL テーブルの子テーブルです。各割り当て

オブジェクトに対するスキルテーブルとスキル項目テーブルは、Siebel Tools でプロパティを使用して定義でき

ます。

スキルおよびスキル項目は、同様の方法で基準および基準値に対して定義されます。従業員が製品 A と製品 B の

2 製品について専門知識を有する場合、1 つのスキル(Product)を定義し、同一のスキルの下に 2 つのスキル

項目(Product A および Product B)を定義します。スキルは、データベーススキーマを拡張しないで、候補

またはオブジェクトに新しい属性を作成する方法として使用されます。

オブジェクトもスキルおよびスキル項目を持っています。たとえば、活動に対して Product A スキル項目を使

用して Product スキルを定義して、候補がその活動に対する割り当てに同じ製品スキルを持つ必要があることを

示すことができます。

■ 属性とスキル:データは属性やスキルの形式でオブジェクトまたは候補に配置される場合があります。たとえば、

次のいずれかの操作を実行して、商談を製品にリンクすることができます。

■ [Products]タブ、および製品と商談の関連付け

■ [Skills]サブタブ、および関連付ける製品の製品スキルとスキル項目の作成

割り当て基準を照合する場合、割当マネージャは最初にカラムベースの属性を検索し、それらが見つからない場合は、

指定したスキルテーブルでスキル値を検索します。

Page 81: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの基本設定 ■ 属性とスキル間の関係について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 81

たとえば、Account State 基準と Compare Object to Person 比較メソッドが使用できる場合、割当マネージャ

は次の順序でルールを処理します。

1 割り当てオブジェクトを確認します。

割り当て対象のオブジェクトが Opportunity 割り当てオブジェクトの場合、割当マネージャは Siebel Toolsの[Assignment Criteria]>[Assignment Criteria Attribute]に指定された値を確認します。次に、

[Assignment Attribute]>[Assignment Attribute Column]の Opportunity オブジェクトの値を確認

します。この場合は、Opportunity:Primary Account Primary State です。

2 割当マネージャは基準属性を確認します。

商談がチームベースおよび役割ベースになっているため、割当マネージャは Siebel Tools の[Assignment Criteria]>[Attribute]に指定された値を確認します。次に、割当マネージャは[Attribute]の

[Assignment Attribute Column]で割り当て先を確認します。この場合は、Position:State です。

3 選択した個人に Assignment Attribute Column が存在しない場合、割当マネージャはスキルテーブルを確認

します。

割当マネージャは、比較メソッドを使用して 2 つの文字列、数値、または日付を比較することで基準を評価します。

これらのリテラルの一方が要件を設定し、他方のリテラルは基準を満たすために最初のリテラルと一致する必要があ

ります。

表 9 に、セールス割り当てルールと役割、スキルおよびスキル項目をそのルールに関連付ける例を示します。

図 9 セールス実装での割り当て基準とスキル間の関係の例

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 定義済みのスキルの表示

82

定義済みのスキルの表示Siebel アプリケーションには複数の定義済みスキルが用意されています。割当マネージャの定義済みスキルには、次

のものがあります。

■ 言語コード

■ 製品 ID

■ 製品ライン ID

■ 商品ライン名

■ 製品名

■ 売上

ほとんどの展開では、定義済みのスキルだけで十分です。しかし、Siebel Tools を使って新しいスキルを作成するこ

ともできます。新しいスキルの作成については、250 ページの「新しいスキルの作成」を参照してください。

定義済みのスキルを表示するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で、[Assignment Criteria]オブジェクトをクリックして選択します。

3 Assignment Criteria アプレットで、[Employee Skill]が TRUE である基準をクエリーします。

定義済みのスキルおよび作成されている新しいスキルが表示されます。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 83

割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化割当マネージャでは、割り当てルールを処理する際に、割り当て中のオブジェクトを個人または他の割り当て先の専

門知識と直接比較するときに、スキルが使用されます。割当マネージャの基準とスキルは、Siebel データモデルで透

過的に関連しています。スキルとは、指定されたスキルテーブルおよびスキル項目テーブルに保存される属性データ

の拡張です。上位レベルでは、図 10 に示すように、割り当て基準をスキル、各基準値をスキル項目とみなすことが

できます。

スキルテーブルは、スキルを格納するために使用する割り当てオブジェクトの子テーブルです。スキル項目テーブル

は、親テーブルにカラムとして格納されない割り当てオブジェクトのスキル項目の孫テーブルです。S_EMP_SKILL従業員スキルテーブルは、話す言語、製品の専門知識など従業員が持つスキルを格納するために使用します。たとえ

ば、英語とスペイン語を話す従業員の場合、従業員スキルテーブルには、スキル名を「言語」として指定するレコー

ドが 1 つあります。また、子である S_EMP_SK_IT 従業員スキル項目テーブルには、このスキルレコードに対応す

る 2 つのレコード、1 つは英語のレコード、もう 1 つはスペイン語のレコードがあります。

あらかじめスキルが定義済みのオブジェクトには、Account、Activity、Campaign、Employee、Opportunity(Revenue)、Service Request などがあります。デフォルトでは、セールスオブジェクトはスキルを使いません。

Siebel Tools を使用して、オブジェクトの Skill Table および Skill Item Table プロパティを設定することにより、

他の割り当てオブジェクトに対してスキルを有効化できます。

備考: 割り当てオブジェクトに対してスキルを有効化するには、Siebel データモデルに Skill Table 割り当てオブ

ジェクトプロパティが存在することを確認します。

図 10 割り当て基準とスキルの比較

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化

84

割り当てオブジェクトに対してスキルを有効化するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 スキルを有効化する割り当てオブジェクトを選択します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Object]をクリックし、[Workflow Policy Objects]リストでオ

ブジェクトのクエリーを実行します。

b Object Explorer で、[Assignment Object]をクリックします。

3 [Tools]>[Lock Project](Alt+L)を選択して、割り当てオブジェクトのプロジェクトをロックします。

ペンシルアイコンが、[Name]フィールドの横に表示され、そのオブジェクトのプロジェクトがロックされて

いることを示します。

4 [Assignment Objects]リスト(または[Properties]ウィンドウ)で、次のテーブルのフィールドの値を入力します。

備考: ドロップダウンメニューからテーブル名を選択します。この LOV(変数リスト)は、Siebel レポジトリ

で指定されたテーブルから取得されます。

5 Employee Skill 割り当て基準プロパティを「TRUE」に設定します。

a Object Explorer で、[Assignment Criteria]を選択します。

b [Assignment Criteria]リストで、ステップ 2 で選択したオブジェクトを選択します。

c Employee Skill プロパティを「TRUE」に設定します。

フィールド 説明

Skill Item Table スキル項目テーブルの名前。

Skill Table スキルテーブルの名前。

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割当マネージャの基本設定 ■ 割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化の例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 85

割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化の例ここでは、割り当てオブジェクトに対するスキルの有効化の一例を示します。この設定方法は、それぞれのビジネス

モデルに応じて異なる場合があります。

次の手順は、Service Request 割り当てオブジェクトに対してスキルを有効化する方法を説明しています。

Contact 割り当てオブジェクトに対してスキルを有効化するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 スキルを有効化する割り当てオブジェクトを選択します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Object]をクリックし、[Workflow Policy Objects]リストで

Contact のクエリーを実行します。

b Object Explorer で、[Assignment Object]をクリックします。

3 [Tools]>[Lock Project](Alt+L)を選択して、Contact 割り当てオブジェクトのプロジェクトをロックします。

ペンシルアイコンが、[Name]フィールドの横に表示され、そのオブジェクトのプロジェクトがロックされて

いることを示します。

4 [Assignment Objects]リスト(または[Properties]ウィンドウ)で、次のテーブルのフィールドの値を入力します。

フィールド 説明

Skill Table S_CON_SKILL

Skill Item Table S_CON_SKILL_IT

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 新しい設定による割当マネージャ展開の更新

86

新しい設定による割当マネージャ展開の更新多くの場合、割当マネージャのオブジェクトと属性の設定後、または割り当てポリシーの変更後は、.srf ファイルを

再コンパイルし、各種のサーバーコンポーネントとサーバータスクを再起動する必要があります。表 13 に、設定プ

ロセスのタイプごとに、再起動する必要のある必須のサーバータスクとサーバーコンポーネントの概要を示します。

備考: 割り当てオブジェクトタイプ、割り当て基準、および割り当て属性を追加、無効化、または削除したときには

常に siebel.srf ファイルを再コンパイルする必要があります。最上位のオブジェクトタイプまたは割り当て基準を無

効化または削除した場合は、ロックしたプロジェクトだけではなく、すべてのプロジェクトを再コンパイルする必要

があります。

備考: オブジェクトのチェックインとチェックアウトについては、『Using Siebel Tools』を参照してください。

次の手順に従って、新しい設定で展開を更新します。

注意: 展開によっては、不要な手順もあります。86 ページの表 13 に示す設定プロセスの適用状況に従って、手順を

実行してください。

表 13 割当マネージャ設定後のサーバー管理の概要

設定プロセス

.srf ファイルの

コンパイル

割当マネージャの

再起動

トリガーの

再作成

ワークフローモニター

エージェントの再起動1

1. 動的割り当ての場合のみ。

割り当てオブジェクトの追加、

無効化

必須 必須 必須 必須

割り当てオブジェクトの設定 オプション 必須 必須 必須

割り当て属性の追加、設定、無効化 必須 必須 必須 必須

割り当て属性カラムの設定 オプション 必須 必須 必須

割り当て基準の追加、設定、無効化 必須 必須 必須 必須

割り当て基準属性の追加、設定、

無効化

必須 必須 必須 必須

割り当てポリシーの有効化、

無効化、変更

オプション オプション 必須 必須

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割当マネージャの基本設定 ■ 新しい設定による割当マネージャ展開の更新

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 87

新しい設定で展開を更新するには

1 必要に応じて siebel.srf ファイルをコンパイルして変更を反映し、サーバーに配布します。

a [Tools]>[Compile Projects]の順に選択します。

b [Object Compiler]ダイアログボックスで、コンパイルするプロジェクト(複数も可)を選択します。

c Siebel クライアントのルートディレクトリの Objects サブディレクトリから、Siebel クライアントレポジト

リファイル(デフォルトは siebel.srf)を選択します。

d [Compile]をクリックします。

siebel.srf ファイルを再コンパイルする時期については、86 ページの表 13 および『Using Siebel Tools』を

参照してください。siebel.srf ファイルの配布については、『Siebel Anywhere Administration Guide』を

参照してください。

備考: 割り当てオブジェクトや割り当て属性カラムを設定した場合は常にsiebel.srfファイルの再コンパイルは

不要です。ただし、割り当てオブジェクトタイプ、割り当て基準、割り当て属性を追加、無効化、削除した場合

は常に Siebel.srf ファイルを再コンパイルする必要があります。

最上位のオブジェクトタイプまたは割り当て基準を無効化または削除した場合は、ロックしたプロジェクトだけ

ではなく、すべてのプロジェクトを再コンパイルする必要があります。

2 動的割り当てを実行している場合は、次の手順に従います。

a ワークフローモニターエージェントのサーバーコンポーネントを停止します。

b Generate Triggers サーバーコンポーネントを実行して、トリガーを再生成します。

c (ルールが変更された場合)[割当ルール]ビューの[リリース]をクリックして、割り当てルールを開放します。

割り当てルールの解放については、161 ページの「割り当てルールのリリース」を参照してください。

d ワークフローモニターエージェントのサーバーコンポーネントを再起動します。

サーバーコンポーネントの停止および再起動については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

3 動的割り当てを実行している場合、変更内容を反映させるためには、割当マネージャのサーバーコンポーネントを停止してから再起動します。

a ワークフローモニターエージェントのサーバーコンポーネントを停止します。

b 割当マネージャのサーバーコンポーネントを停止します。

c 割当マネージャのサーバーコンポーネントを起動します。

d ワークフローモニターエージェントのサーバーコンポーネントを起動します。

サーバーコンポーネントの停止および再起動については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

割り当てオブジェクトタイプ、割り当て基準、割り当て属性を追加、無効化、削除した場合は、割当マネージャのサー

バーコンポーネントを停止して再起動する必要があります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの基本設定 ■ 新しい設定による割当マネージャ展開の更新

88

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 89

6 割り当てルールの管理

この章では、Siebel 割当マネージャの割り当てルールを定義する方法について説明します。この章で説明するタスク

は割り当て管理者(AA)用なので、手順は[管理-割当]の画面とビューを使用して記述されます。

備考: 定義済みの割り当てオブジェクトを使用する場合でも、この章で説明しているタスクをすべて実行して、割り

当てルールを定義する必要があります。

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 91 ページの「割当マネージャの管理ビューについて」

■ 92 ページの「割り当てルールを定義する前に」

■ 93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」

■ 95 ページの「割り当てルールグループの作成」

■ 98 ページの「一部の割り当てルールフィールドについて」

■ 102 ページの「割り当てルールの作成」

■ 105 ページの「割り当て基準について」

■ 105 ページの「割り当て基準で使用できる比較メソッド」

■ 107 ページの「割り当て基準で使用できる包含メソッド」

■ 109 ページの「割り当てスコアについて」

■ 110 ページの「割り当て基準の[必須]フィールドについて」

■ 112 ページの「割り当てルールに基準と値を追加するプロセス」

■ 118 ページの「複数のオブジェクトに単一の基準を使用するための割り当てルールの定義」

■ 119 ページの「割り当てルールからの割り当て基準の削除」

■ 120 ページの「割り当てスキル、スキルレベルコード、および重要度要素について」

■ 122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス」

■ 127 ページの「割り当てルールで割り当てスキルを使用する例」

■ 128 ページの「割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加」

■ 132 ページの「プライマリ割り当て先としての候補の選択」

■ 132 ページの「従業員、役割、および組織へのスキルの関連付け」

■ 134 ページの「割当マネージャが候補間の仕事量のバランスを取る方法」

Page 90: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■

90

■ 135 ページの「割り当て仕事量を定義するプロセス」

■ 140 ページの「割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例」

■ 150 ページの「割り当てポリシーについて」

■ 151 ページの「動的割り当ての割り当てポリシーを定義するプロセス」

■ 153 ページの「動的割り当てを無効にするために割り当てポリシーを無効化する」

■ 154 ページの「ルールを評価する順番の決定方法」

■ 156 ページの「割り当てルールへの順番の追加」

■ 156 ページの「サーバー主要マップを使用して特定の Siebel Server にルールをロードする方法」

■ 158 ページの「割り当てルールグループのサーバー主要マップの定義」

■ 159 ページの「割り当てレポートの作成」

■ 160 ページの「割り当てルールのリリースの準備」

■ 161 ページの「割り当てルールのリリース」

■ 162 ページの「割り当てルールの移行について」

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割り当てルールの管理 ■ 割当マネージャの管理ビューについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 91

割当マネージャの管理ビューについて割当マネージャの機能は、[管理-割当]と[管理-委任済み割当]の 2 つの管理画面によって管理します。

[管理-割当]画面割り当て管理者(AA)は、割り当て管理のビュー([移動]>[サイトマップ]>[管理-割当])を使用して割り当

てルールを作成して管理し、次のタスクを実行します。

■ 割り当てルールを作成する

■ 割り当てルールを適切なルールグループ(またはデフォルトルールグループ)に関連付ける

■ 割り当てルールに基準を適用する

■ 割り当てルールにビジネス定義の候補を適用する

[テリトリーリスト]ビュー

[管理-割当]画面には、本来セールス組織用に設計された[テリトリーリスト]ビューがあります。ただし、この

ビューは、[割り当てルールリスト]ビューおよび[割当基準]ビューとまったく同様に機能します。[テリトリーリ

スト]ビューは、ユーザーが営業テリトリーを定義できるように簡素化されています。このため、このマニュアルで

説明する割り当てオプションの一部は、[テリトリーリスト]ビューには表示されません。

備考:[テリトリーリスト]ビューは、最終的に割り当て管理の画面から削除される可能性があります。現在の設定

がこれらのビューを使用している場合でも、機能やデータを失うことなく、それらのビューを既存の割り当てのビュー

に移行できます。テリトリーのビューについては、Siebel 技術サポートにお問い合わせください。

ヒント: [テリトリーリスト]ビューと[テリトリー管理]の画面とビューには、何の関係もありません。各データ

の表示およびデータの使用方法は、それぞれ異なります。

[管理-委任済み割当]画面委任管理者(DA)は、委任済み割当管理のビュー([移動]>[サイトマップ]>[管理-委任済み割当])を使用し

て割り当てルールを継承および調整し、次のタスクを実行します。

■ 割り当てルールを継承し、割り当てルールの動作と候補を指定する

■ 子ルールグループを作成して子ルールグループの所有者がルールを継承できるようにし、ルールの権限を委任する

■ 低階層の DA は、調整されたルールを継承、変更、またはさらに委任可能

備考: 委任と継承は、単一の階層内で多くのレベルをサポートすることができます。

[管理-委任済み割当]画面で、ルールグループの所有者は、各自のルールグループおよびそのサブツリーを表示でき

ます。AA は、各自の組織のルールも表示でき、組織内のルール管理に対するアクセスは制限されません。

委任済み割当については、第 8 章「委任された割り当ての割り当てルール管理」を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールを定義する前に

92

割り当てルールを定義する前に割当マネージャを使用し、割り当てルールを作成する前には、実行する必要がある準備タスクがあります。

割り当てルールを定義する前に、次のことを行ってください。

1 割当マネージャの計画のガイドラインと最善の方法の情報を確認します。第 4 章「割当マネージャの実装計画」を参照してください。

2 割当マネージャが割り当てオブジェクトを候補に割り当てる方法をよく理解します。140 ページの「割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例」を参照してください。

3 Siebel Tools を使用し、割り当てオブジェクトのプロパティ設定を変更してビジネス要件を満たします。

54 ページの「割り当てオブジェクトプロパティの設定」を参照してください。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールを定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 93

割り当てルールを定義するプロセス割り当てルールを定義するプロセスは、割当マネージャを再設定またはカスタマイズする程度によって異なります。

この項では、割り当てルールを定義してリリースするためのガイドとして使用できる、典型的なプロセスフローを示

します。プロセスは、ビジネスモデルによって異なります。

図 11 に、割り当てルールを定義してリリースするためのプロセスフローの例を示します。

図 11 割り当てルールを定義してリリースするためのプロセスフローの例

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールを定義するプロセス

94

表 14 に、新しい割り当てルールを定義する際に実行する各種のタスクを示します。ただし、一連の手順は、新しい

割り当てルールを定義する際の典型的な実行順序を示し、多くのタスクは省略可能であり、各自の展開によっては不

要なタスクもあります。

表 14 割り当てルール定義のための管理タスク

タスク 必須項目

1 95 ページの「割り当てルールグループの作成」

備考: ルールグループを各割り当てルールに適用する必要があります。独自のルールグループを

定義しない場合は、定義済みルールグループまたはデフォルトルールグループを使用できます。

X

2 102 ページの「割り当てルールの作成」 X

3 112 ページの「割り当てルールへの割り当て基準の追加」

4 115 ページの「割り当て基準への基準値の追加」または

124 ページの「スキルレベルコードを使用して基準値を割り当てルールにスキルとして追加」

5 128 ページの「割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加」

6 179 ページの「動的候補チームの割り当てルールへの追加」

備考: 割り当てシードデータには、活動取引先チームと活動資産チームの2つの動的な候補チー

ムがあります。組織の動的チームのシードデータはありません。チームは、各自のビジネスニー

ズに基づいて設定する必要があります。

7 132 ページの「プライマリ割り当て先としての候補の選択」

8 132 ページの「従業員、役割、および組織へのスキルの関連付け」

9 136 ページの「割り当て仕事量分担ルールの作成」

10 137 ページの「従業員、役割、および組織への割り当て仕事量分担の適用」

11(オプション)151 ページの「動的割り当ての割り当てポリシーを定義するプロセス」

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールグループの作成

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 95

割り当てルールグループの作成ここでは、割り当て管理のビューを使用して、新しい割り当てルールグループを作成する方法について説明します。

このタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

割り当てルールグループについて割り当てルールグループは、割り当てルールの論理グループであり、割り当てルールは企業目標を達成するために、個

人の従業員またはチームに関連付けられている論理ビジネス境界です。ルールグループを割り当てルールに割り当て

ると、組織または企業の目標、あるいは電子メールの応答などのその他のグループに基づいてルールを分割できます。

表 15 に、ルールグループの例およびその説明を示します。

特定の割り当てルールグループだけを処理するように、割当マネージャを設定することもできます。156 ページの

「サーバー主要マップを使用して特定の Siebel Server にルールをロードする方法」を参照してください。

前提条件個々のビジネスニーズに基づいてルールグループを割り当てルールに適用する前に、次のことを行ってください。

■ ルールグループを使用するかどうかを決定します。

異なるビジネスシナリオに適用する個別の割り当てルールのセットが必要な場合は、ルールグループを作成しま

す。また、割当マネージャを実行するたびにすべてのルールを処理する場合は、ルールグループを作成する必要

はありません。その場合は、割当マネージャのシードデータに含まれているデフォルトルールグループを使用し

ます。

■ ルールグループ階層を必要とするかどうかを決定します。

委任済み割当を使用する場合は、ルールグループ階層が必要です。

デフォルトルールグループについては、25 ページの「割当マネージャの重要な構成要素」の割り当てルールグループ

に関する説明を参照してください。委任済み割り当てとルールグループ階層については、第 8 章「委任された割り当

ての割り当てルール管理」を参照してください。

表 15 ルールグループの例

割り当てルール

グループ名 説明

北米 - 米国 米国に関連する割り当てルールは、北米 - 米国ルールグループに関連付けられます。

サービス製品 サービス製品に関連する割り当てルールは、単一のルールグループに関連付けられます。

電子メール応答

グループ

電子メール応答に関連する割り当てルールは、単一のルールグループに関連付けられます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールグループの作成

96

割り当てルールグループを作成するには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[移動]>[サイトマップ]>[管理-割当]>[ルールグループ]の順に選択します。

2 [ルールグループ]リストで[新規]をクリックします。

3 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

新しいルールグループが、[ルールグループ]と[ルールグループエクスプローラ]に表示されます。

表 16 は定義済みのフィールドを示します。

ヒント: 初期状態のビューには、表示されないフィールドもあります。[表示カラム]機能を使用してフィールドを

表示します。右クリックして[表示カラム]を選択し、矢印キーを使ってフィールドを[使用可能なカラム]から[選

択されたカラム]に移動し、[保存]をクリックします。

表 16 割り当てルールグループのフィールド

フィールド 説明

名前 割り当てルールグループの名前。

親ルール

グループ

階層内の別のルールグループのすぐ上に表示されるルールグループ。

所有者の役割 ルールグループの所有者。各ルールグループには所有者が存在し、所有者の権利を持っている

被指名人が存在する場合もあります。

所有者と被指名人、および委任済み割当との関係については、185 ページの「割り当てルール

グループの階層について」を参照してください。

所有者ログイン 所有者の役割のログイン。所有者の役割には、ルールグループおよびそれぞれの子ルールグルー

プの委任管理ビューからの可視性があります。

開始日時 割り当てルールグループの開始日。

デフォルトでは、グループに属するルールはグループの開始日をそのまま継承します。ただし、

特定のルールについて開始日を指定すると、指定した日でデフォルト値が置き換えられます。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用します。

UTC については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールグループの作成

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 97

委任済み割当を使用する場合は、189 ページの「子割り当てルールグループの作成」も参照してください。

終了日時 割り当てルールグループの終了日。

デフォルトでは、グループに属するルールはグループの終了日をそのまま継承します。ただし、

特定のルールについて開始日を指定すると、指定した日でデフォルト値が置き換えられます。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用します。

UTC については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

キーベース ルールグループがキーベースのルーティングに対応していることを示します。通常このルール

グループには、対応するサーバー主要マッピングがあります。

このフラグを選択すると、ルールグループにサーバー主要マッピングが定義されていない場合

でも、割り当てサーバーがデフォルトモードで実行されるときは、このルールグループに属す

るルールは処理されません。

備考:[キーベース]フィールドが[割り当てルールグループ]リストに表示されない場合が

あります。[キーベース]フィールドを有効にするには、表示カラム機能を使って[キーベー

ス]フィールドを選択します。

キーベースのルーティングおよびサーバー主要マップについては、156 ページの「サーバー主

要マップを使用して特定の Siebel Server にルールをロードする方法」を参照してください。

組織 このルールグループが所属する組織。

表 16 割り当てルールグループのフィールド

フィールド 説明

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 一部の割り当てルールフィールドについて

98

一部の割り当てルールフィールドについてこの項のサブトピックでは、次の割り当てルールフィールドの詳細について説明します。

■ 98 ページの「[ルールからの割り当て先]フィールド」

■ 99 ページの「候補者ソースのフィールド」

■ 101 ページの「[カレンダーのチェック]フィールド」

■ 101 ページの「[独占]フィールド」

[ルールからの割り当て先]フィールド割り当てルールの[ルールからの割り当て先]フィールドの値によって、候補をオブジェクトの割り当て先にできる

かどうかを評価する方法が決まります。表 17 は、各割り当てルールのオブジェクトに割り当てる、潜在的な割り当

て先を決定するために割当マネージャが使用するフィルターを示します。

備考: スコアを使用しない場合、割り当てルールの最低スコアおよびすべての適格な候補のスコアは、ゼロとして処

理されます。したがって、必要な基準にすべて合格するすべての適格な候補は、ルールからの割り当て先に基づいて

割り当てられます。

表 17 ルールからの割り当て先フィールドの値

ルールからの割り当て先 説明

最低点以上すべて 割り当てスコアが、割り当てルールの最低スコア以上の割り当て先を使用します。

1 つ以上の割り当て先を割り当てます。

すべて要割当 最低点以上すべての値と同じです。ただし、どの候補も最低スコアを満たさない場合

は、最高のスコアを持つ候補が潜在的な割り当て先になります。1 つ以上の割り当て

先を割り当てます。

最適なものを 1 つ 割り当てスコアが最低スコア以上で、最高スコアを持つ割り当て先を使用します。

1 つの割り当て先を割り当てます。

最低点以上から

ランダムに一つ

この割り当てルールを満たすために必要な最低スコア以上のスコアを持つ割り当て

先をランダムに選択します。1 つの割り当て先を割り当てます。

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割り当てルールの管理 ■ 一部の割り当てルールフィールドについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 99

候補者ソースのフィールド各割り当てルールに対して、管理者は候補者ソースを指定して、割当マネージャがオブジェクト行を割り当てルール

から静的または動的に直接受け取るかどうかを決定します。

候補者ソースには、次の 2 つのフィールドがあります。

■ 99 ページの「[候補者ソース]フィールド」

■ 99 ページの「[組織候補ソース]フィールド」

[候補者ソース]フィールド

■ ルールから:候補は割り当てルールに対して定義された人員(役割と従業員)であり、静的に割り当てられます。

これは、個人の候補者のデフォルト値です。

■ 全員:候補はデータベースのすべての人員(役割と従業員)であり、静的に割り当てられます。

■ チーム:候補は Siebel Tools で定義した動的な個人候補者チーム(役割と従業員)です。Siebel Tools では、

Dynamic Candidate オブジェクトの Team Type プロパティの値として役割または従業員を選択し、割り当

てルールの個人の候補者が、オブジェクト行の対応する属性から動的に取得される必要があることを示します。

シードデータとして活動取引先チームと活動資産チームの 2 つのチームがありますが、Siebel Tools を使用し

て独自のチームを追加することもできます。さらに、テリトリー管理で使用するためのチームがいくつか定義さ

れています。

[組織候補ソース]フィールド

■ ルールから:候補は割り当てルールに対して定義された組織であり、静的に割り当てられます。これは、組織候

補のデフォルト値です。

■ 全組織:候補はデータベース内のすべての組織であり、静的に割り当てられます。

■ チーム:候補は Siebel Tools で定義する組織の動的候補チームです。Siebel Tools では、Dynamic Candidateオブジェクトの Team Type プロパティの値として組織を選択し、割り当てルールの組織の候補がオブジェクト

行の対応する属性から動的に取得される必要があることを示します。組織の動的チームのシードデータはありま

せん。各自のビジネスニーズに従ってチームを構成する必要があります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 一部の割り当てルールフィールドについて

100

動的候補チームでは、Siebel Tools の Dynamic Candidate オブジェクトの Team Type プロパティの値(従業員、

役割、または組織)によって、図 12 に示すように、割り当てルールの候補者ソース LOV のフィールドに表示する内

容が決まります。

図 12 候補者ソースの割り当てルールのフィールドと、Siebel Tools の Team Type プロパティの関係

Team Type 割り当てオブジェクトプロパティの値によって、[候補者ソース]フィールドと[組織候補ソース]フィールドに表示される内容が決まります。

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割り当てルールの管理 ■ 一部の割り当てルールフィールドについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 101

[カレンダーのチェック]フィールド各割り当てルールに対して、管理者は割り当ての適格性を確認する際に従業員のカレンダーをチェックするかどうか

を指定できます。[割り当てルールリスト]ビューの[カレンダーのチェック]フィールドを参照すると、従業員の勤

務形態を確認できます。

この機能は、従業員に基づく割り当てオブジェクトだけについて使用します。この機能はフィールドサービスコンポー

ネントであるアポイント登録システム(ABS)に依存するので、Siebel Field Service アプリケーションをインス

トールする必要があります。この機能を利用可能にする前に Siebel Tools を使用して Activity 割り当てオブジェク

トと Service Request 割り当てオブジェクトを設定する必要があります。カレンダーのチェック機能については、

284 ページの「勤務形態に基づく割り当てについて」を参照してください。

[独占]フィールド各割り当てルールに対して、管理者はルールが排他的かどうかを指定できます。

ルールが排他的で割り当て先がある場合、他のルールのすべての割り当て先は破棄されます。排他的なルールがない

場合、プライマリルールが最高スコアを持つ割り当て先のルールになり、プライマリ割り当て先が最高スコアを持つ

割り当て先になります。この場合、他のルールの割り当て先は破棄されません。ただし、割り当てオブジェクトに複

数の割り当て先が許可されていない場合は、プライマリ割り当て先だけが割り当てられます。

複数の排他的なルールがある場合、最高スコアを持つ割り当て先の排他的なルールが唯一の排他的なルールとして選

択されます。ただし、同じスコアの複数の排他的なルールがある場合は、採用するルールを決定できないため、デフォ

ルトの従業員、デフォルトの役割、またはデフォルトの組織が割り当てられます。デフォルトの従業員、デフォルト

の役割、またはデフォルトの組織の割り当てについては、「割り当てメソドロジー」の 143 ページのステップ 7 を参

照してください。

割り当てルールを排他的にするには、割り当てルールの[独占]フラグをオンにします。

関連トピック

102 ページの「割り当てルールの作成」

Page 102: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールの作成

102

割り当てルールの作成各割り当てルールには、ルールを有効にする期間を指定するための開始日と終了日があります。開始日を指定し、終

了日を指定しない場合、ルールは開始日から有効になります。終了日を指定し、開始日を指定しない場合、ルールは

終了日まで有効になります。開始日と終了日を両方とも指定しない場合、ルールは常に有効になります。

備考: 割当マネージャは、データベースの時刻を使用してルールが有効かどうかを判定します。

次の手順に従って割り当てルールを作成します。

このタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

割り当てルールを作成するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 [割り当てルール]リストで[新規]をクリックします。

3 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、新しいルールに関する情報を入力します。

表 18 は定義済みのフィールドを示します。

ヒント: 初期状態のビューには表示されない割り当てルールのフィールドもあります。表示カラム機能を使って

フィールドを表示します。右クリックして[表示カラム]を選択し、矢印キーを使ってフィールドを[使用可能なカ

ラム]から[選択されたカラム]に移動し、[保存]をクリックします。

表 18 割り当てルールのフィールド

フィールド 説明

名前 割り当てルールの名前。

割り当て

オブジェクト

ルールに適用する割り当てオブジェクトを複数選択できるマルチバリューグループ(MVG)

フィールド。

備考: これらのオブジェクトは、割り当て管理者が選択した取引先、担当者などのビジネスエ

ンティティです。

ルールグループ ルールに適用される割り当てルールグループ。各ルールは、割り当てルールグループに関連付

ける必要があります。

順番 ルールの順番。割当マネージャは、この番号を使用してルールセットの実行の優先順位を付け

ます。デフォルトでは、割り当てルールに順番は付いていません。順番は、必要に応じて管理

者が付けます。

ルールの順序については、154ページの「ルールを評価する順番の決定方法」を参照してください。

開始日時 割り当てルールの開始日。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用します。

UTC については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

終了日時 割り当てルールの終了日。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用します。

UTC については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

Page 103: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールの作成

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 103

スコア 条件が満たされた場合に割り当てルールに資格を与えるためのスコア。

スコアについては、109 ページの「割り当てスコアについて」を参照してください。

独占 このフィールドが選択されている場合、この割り当てルールの候補は、非排他的な他の割り当

てルールの候補より優先されます。

独占機能については、98 ページの「一部の割り当てルールフィールドについて」を参照してく

ださい。

候補者ソース このルールの従業員または役割の候補が、静的に割り当てルールに指定されるか、または定義

済みの動的な候補オブジェクトの定義を使用して動的に選択されるかを決定します。

選択肢は、[ルールから]、[全員]、および Siebel Tools を使用して Dynamic Candidate オ

ブジェクトで定義したその他の動的な個人候補者チームのレコードです。

このフィールドについては、99 ページの「候補者ソースのフィールド」を参照してください。

組織候補ソース このルールの組織の候補が、静的に割り当てルールに指定されるか、または定義済みの動的な

候補オブジェクトの定義を使用して動的に選択されるかを決定します。

選択肢は、[ルールから]、[全組織]、および Siebel Tools を使用して Dynamic Candidateオブジェクトで定義したその他の動的な候補チームのレコードです。

このフィールドについては、99 ページの「候補者ソースのフィールド」を参照してください。

ルールからの

割り当て先

割り当てられる潜在的な割り当て先を決定するために、割当マネージャが使用するフィルター。

ルールからの割り当て先の選択肢は次のとおりです。

■ 最低点以上すべて

■ すべて要割当

■ 最適なものを 1 つ

■ 最低点以上からランダムに一つ

新しい割り当てルールを作成する場合のデフォルトは[最低点以上すべて]です。

このフィールドについては、98 ページの「一部の割り当てルールフィールドについて」を参照

してください。

最低スコア 目的の割り当てルールを満たすために、候補者に必要な最低スコア。新しい割り当てルールを

作成する場合のデフォルトは 0(ゼロ)です。

カレンダーの

チェック

このフィールドが選択されている場合、割当マネージャは割り当ての適格性を特定する際に従

業員のカレンダーをチェックします。従業員ベースのオブジェクトの場合にだけ使用します。

このフィールドについては、98 ページの「一部の割り当てルールフィールドについて」を参照

してください。

表 18 割り当てルールのフィールド

フィールド 説明

Page 104: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールの作成

104

関連トピック

98 ページの「一部の割り当てルールフィールドについて」

140 ページの「割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例」

プライマリ

従業員

ルールが満たされ、オブジェクトの最高スコアを持つルールの場合の、この割り当てルールの

プライマリ従業員。一般に、サービス関連の割り当てについて使用します。この従業員が割り

当てルール(ルール自体または動的な候補の)を満たしている場合のみ適用されます。

ただし、AddScores サーバーコンポーネントパラメータが TRUE に設定されている場合、プ

ライマリ従業員は無視されます。このパラメータは、ルールのプライマリを上書きし、複数の

ルールにまたがって各候補のスコアをマージし、このオブジェクトの条件を満たしている従業

員の中で合計スコアが最も高い従業員に基づいてプライマリを算出します。

備考: ルールからの割り当て先のタイプが[最適なものを 1 つ]の場合、最高スコアの従業員

が選択されてプライマリ従業員が除外されるので、プライマリ従業員は選択されません。

特定の従業員を、プライマリ割り当て先として特定の割り当てルールに割り当てる方法につい

ては、132 ページの「プライマリ割り当て先としての候補の選択」を参照してください。

プライマリ組織 ルールが満たされ、オブジェクトの最高スコアを持つルールの場合の、この割り当てルールの

プライマリ組織。この組織が割り当てルール(ルール自体または動的な候補の)を満たしてい

る場合のみ適用されます。

ただし、AddScores サーバーコンポーネントパラメータが TRUE に設定されている場合、プ

ライマリ組織は無視されます。このパラメータは、ルールのプライマリを上書きし、複数のルー

ルにまたがって各候補のスコアをマージし、このオブジェクトの条件を満たしている組織の中

で合計スコアが最も高い組織に基づいてプライマリを算出します。

備考: ルールからの割り当て先のタイプが[最適なものを 1 つ]の場合、最高スコアの組織が

選択されてプライマリ組織が除外されるので、プライマリ組織は選択されません。

特定の組織を、プライマリ割り当て先として特定の割り当てルールに割り当てる方法について

は、132 ページの「プライマリ割り当て先としての候補の選択」を参照してください。

プライマリ役割 ルールが満たされ、オブジェクトの最高スコアを持つルールの場合の、この割り当てルールの

プライマリ役割。一般に、セールス関連の割り当てについて使用します。この役割が割り当て

ルール(ルール自体または動的な候補の)を満たしている場合のみ適用されます。

ただし、AddScores サーバーコンポーネントパラメータが TRUE に設定されている場合、プ

ライマリ役割は無視されます。このパラメータは、ルールのプライマリを上書きし、複数のルー

ルにまたがって各候補のスコアをマージし、このオブジェクトの条件を満たしている役割の中

で合計スコアが最も高い役割に基づいてプライマリを算出します。

備考:[ルールからの割り当て先]タイプが[最適なものを 1 つ]の場合、最高スコアの役割

が選択されてプライマリ役割が除外されるので、プライマリ役割は選択されません。

特定の役割を、プライマリ割り当て先として特定の割り当てルールに割り当てる方法について

は、132 ページの「プライマリ割り当て先としての候補の選択」を参照してください。

表 18 割り当てルールのフィールド

フィールド 説明

Page 105: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てルールの管理 ■ 割り当て基準について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 105

割り当て基準について割り当て基準とは、最適な割り当てを決定するために評価されるオブジェクトまたは候補(あるいはその両方)の属

性を記述する条件の集合です。割り当てルールで基準を使って、潜在的な割り当て先として適格な候補を決定します。

この基準は、オブジェクトを割り当てるときに評価する割り当てルールについても決定します。割り当てルールには、

基準を含めないことも、1 つまたは複数の基準を含めることもできます。

割り当て基準は、割り当て基準レコードで使用できる属性を定義します。割り当て基準は、Siebel アプリケーション

で割り当て基準レコードを編集する際に[基準]リストカラムをクリックしたときに表示されるピックリストに表示

されます。

割り当て基準で使用できる比較メソッド割当マネージャは、基準の比較メソッドを使用してオブジェクト、候補、またはその両方に対し割り当てルールの資

格を与えます。属性(オブジェクトまたは候補)は、基準値によって属性またはスキルのいずれかになります。

表 19 に、各比較メソッドのさまざまな要件を示します。

表 19 割り当て基準で使用できる比較メソッド

比較方法 説明

Compare to Object

基準値とオブジェクトの属性を比較します。基準値を持っているオブジェクトは基準に合格し

ます。

例:Account Zip Code = 94040

Compare to Person

基準値を個人の候補者(従業員または役割)のスキルと比較します。基準に必要なスキルを持っ

ている個人の候補者は、この基準を満たします。

例:Language = ENU

Compare Object to Person

オブジェクトの属性を個人の候補者(従業員または役割)のスキルと比較します。オブジェク

トに必要なスキルを持っている個人の候補者は、この基準を満たします。

たとえば、製品では、商談の製品と個人または役割の製品スキルを比較します。

Compare to Organization

基準値と組織のスキルを比較します。基準に必要なスキルを持っている組織は、この基準を満

たします。

例:type = gold-level partner

Compare Object to Organization

オブジェクトの属性と組織のスキルを比較します。オブジェクトに必要なスキルを持っている

組織は、この基準を満たします。

たとえば、郵便番号では、サービスリクエストの郵便番号と組織の郵便番号を比較します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当て基準で使用できる比較メソッド

106

使用する比較メソッドによっては、次のように基準を満たす候補の合計スコアに基準スコアが加算されます。

■ Compare to Object タイプのすべての基準に合格した合計スコアが、資格があるすべての個人と組織の候補に

追加されます。

■ 個人の候補者は、Compare to Person 基準と Compare Object to Person 基準からスコアおよび渡される

値を取得します。

■ 組織の候補は、Compare to Organization 基準と Compare Object to Organization 基準からスコアおよ

び渡される値を取得します。

備考: 割り当てルールは、基準を指定しないで作成することもできます。基準のないルールでは、特定タイプのオブ

ジェクト(つまり、定義されているタイプのすべてのオブジェクト)に、すべてのデータ項目が必ず割り当てられま

す。基準を持たないルールでは不要な割り当てが行われる可能性があるため、このようなルールは注意して使用して

ください。

基準のないルールをバッチ割り当てで作成する場合は、細心の注意を払ってください。このモードでは、データベー

ス内の基準のないルールを持つオブジェクトがすべて割り当てられるため、大量の割り当てが生成されることになり

ます。このような増加により、データベースやファイルシステムの容量が不足した場合に、リクエストが滞ってシス

テム全体が機能しなくなるおそれがあります。したがって、基準のない割り当てルールは、バッチ割り当てではあま

り使用しないでください。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当て基準で使用できる包含メソッド

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 107

割り当て基準で使用できる包含メソッド基準値と候補を照合する方法を決定する割り当てルールの基準の包含メソッドを指定します。

割り当て基準では、次の目的のために包含メソッドを使用します。

■ 基準を満たすために必要な基準値の数を決定する

■ 基準値のスコアを候補のスコアに加算する方法を決定する

表 20 に、割り当て基準の包含メソッドのタイプを示します。

表 20 割り当て基準で使用できる包含メソッド

包含メソッド 説明

Include 少なくとも 1 つの値が一致する必要があります。

■ Compare to Object の場合、オブジェクトの属性が、少なくとも 1 つの基準値と一致する

必要があります。

■ Compare to Person の場合、個人の属性が、少なくとも 1 つの基準値と一致する必要があ

ります。

■ Compare Object to Person の場合、少なくとも 1 つの個人の属性が、オブジェクトの属

性値の 1 つと一致する必要があります。

■ Compare to Organization の場合、組織の属性が、少なくとも 1 つの基準値と一致する必

要があります。

■ Compare Object to Organization の場合、少なくとも 1 つの組織の属性値が、オブジェ

クトの属性値の 1 つと一致する必要があります。

1 つの値が一致し、一致する基準値を候補のスコアに加算すると、割当マネージャは処理を停止し

ます。

Include All すべての値が一致する必要があります。

■ Compare to Object の場合、オブジェクトの属性が、すべての基準値と一致する必要があり

ます。

■ Compare to Person の場合、個人の属性がすべての基準値と一致する必要があります。

■ Compare Object to Person の場合、個人のすべての属性値がオブジェクトのすべての属性

値と一致する必要があります。

■ Compare to Organization の場合、組織の属性が、すべての基準値と一致する必要があり

ます。

■ Compare Object to Organization の場合、オブジェクトのすべての属性値が、組織のす

べての属性値と一致する必要があります。

基準が満たされると、すべての基準値のスコアが候補のスコアに加算されます。ただし、1 つだけ

でも基準が満たされない場合は、ルールの処理が停止します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当て基準で使用できる包含メソッド

108

Include All Matching

この包含メソッドは、Include 包含メソッドと同様の方法で照合を行います。つまり、少なくとも

1 つの値が一致する必要があります。

ただし、Include メソッドとは異なり、割当マネージャはすべての基準値がなくなるまでこの基準

の処理を続行します。その結果、基準を満たすすべての基準値のスコアが候補のスコアに加算され

ます。

ヒント: Include All Matching 包含メソッドは Include 包含メソッドと同様に照合を行います

が、スコアは Include All 包含メソッドと同様に加算されます。

Exclude 一致する値があってはなりません。

■ Compare to Object の場合、オブジェクトの属性は、どの基準値とも一致しない必要があり

ます。

■ Compare to Person の場合、個人の属性は、どの基準値とも一致しない必要があります。

■ Compare Object to Person の場合、個人のすべての属性値は、オブジェクトのどの属性値

とも一致してはなりません。

■ Compare to Organization の場合、組織の属性は、どの基準値とも一致しない必要があり

ます。

■ Compare Object to Organization の場合、組織のすべての属性値は、オブジェクトのど

の属性値とも一致しない必要があります。

備考: この包含メソッドでは、基準値のスコアが除外されます。基準が満たされると、基準のスコ

アだけが候補のスコアに加算されます。

表 20 割り当て基準で使用できる包含メソッド

包含メソッド 説明

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てスコアについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 109

割り当てスコアについてSiebel 割当マネージャでは、潜在的な候補にスコアを適用して、オブジェクトに割り当てる候補を決定します。候補

のスコアに基づいて候補にランクを付け、ルールからの割り当て先に基づいて割り当て先を選択します。

割当マネージャは、各割り当てルールの次のスコアから各候補の合計スコアを算出します。

■ 割り当てルールのスコア

■ 割り当て基準のスコア

■ 割り当て基準値のスコア(適切な包含メソッドに基づいて)

■ 仕事量基準スコア

■ 従業員、役割、または組織のスコア(候補に依存)

備考: 割当マネージャを実装する前に、各スコアの値を慎重に考慮する必要があります。スコアを使用して、基準に

重みを割り当てます。複数の基準がある場合は、より重要な属性に高いスコアを割り当てます。これは、必須ではな

い基準がある場合に、最適の一致候補を探すために特に役立ちます。

Siebel Tools を使用すると、オブジェクトに割り当てられた候補のスコアを保存するように割当マネージャを設定で

きます。他の Siebel アプリケーションモジュールでは、さまざまな目的のために保存された候補のスコアにアクセ

スできます。たとえば、従業員の効率に関する分析レポートを生成できます。または、ユーザーがスコアを表示して

ソートできるように、スコアを公開することもできます。

各候補のスコアは、割り当てオブジェクトに[従業員チームスコアカラム]、[役割チームスコアカラム]、および[組

織チームスコアカラム]を指定することによって、適切なチームテーブルに保存できます。チームメンバーのスコア

は、候補のタイプ(従業員、役割、組織)ごとに別々に書き込まれます。

複数の割り当てルールにまたがってスコアを加算するように割当マネージャを設定することもできます。これについ

ては、280 ページの「複数のルールにスコアを追加するための割当マネージャの設定」の Add Scores across Rules(AddScores)パラメータを参照してください。

備考: 通常の場合、スコアの算出方法は設計フェーズで計画します。ただし、スコアは割り当てルールにいつでも追

加できますが、変更内容を有効にするためにルールをリリースする必要があります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当て基準の[必須]フィールドについて

110

割り当て基準の[必須]フィールドについて割り当て基準の[必須]フィールドを使用すると、割り当てルールに対して特定の基準を必須にできます。候補がこ

の基準を満たすと、候補のスコアが加算されるので、候補が割り当てられる可能性を高めることができます。割り当

てルールの[基準]リストの[必須]フィールドで、[常時]、[しない]、または[使用可能時]のいずれかを選択す

ることによって、必須または任意の割り当て基準を作成します。

必須割り当て基準必須基準は、基準が満たされる必要があることを意味します。Compare To Object タイプの基準を満たす属性がな

い場合、ルールは失敗し、そのルールのすべての候補は割り当てへの資格を失います。個人ベースの基準(CompareTo Person または Compare Object to Person 比較メソッドによる基準)で基準が満たされない場合、その個人

の候補者は失敗し、割り当てへの資格を失います。したがって、その個人の候補者に対して、それ以外の個人ベース

の基準は評価されません。

組織ベースの基準(Compare To Organization または Compare Object to Organization 比較メソッドによる

基準)で基準が満たされない場合、その組織候補は失敗し、割り当てへの資格を失います。したがって、その組織候

補に対して、それ以外の組織ベースの基準は評価されません。

たとえば、ある割り当てルールでは、Service Request Severity 割り当て基準が必須として指定されており、使用

する比較メソッドが Compare to Object、基準値が「1-Critical」だとします。この場合、割り当てられるオブジェ

クトのサービスリクエスト重大度が「1-Critical」の場合、このオブジェクトはこの割り当てルールを満たします。

サービスリクエスト重大度を持たないオブジェクトや、サービスリクエスト重大度の値が異なるオブジェクトは、こ

の割り当てルールを満たしません。

使用可能時必須割り当て基準割り当て基準の必須プロパティとして[使用可能時]を使用する場合もあります。オブジェクトまたは候補に属性が

使用可能である場合のみ、特定の基準を適用することを求める要件もあります。属性が使用可能である場合は、基準

を満たす必要があります。そのような場合は、[使用可能時]を使用します。使用可能な場合に基準を必須にするに

は、[必須]フィールドのピックリストから[使用可能時]を選択します。

たとえば、ある割り当てルールでは、使用可能時に必須として Service Request Severity 割り当て基準が指定さ

れており、使用する比較メソッドが Compare to Object、基準値が「1-Critical」だとします。この場合、割り当

てられるオブジェクトのサービスリクエスト重大度が「1-Critical」の場合、このオブジェクトはこの割り当てルー

ルを満たします。サービスリクエスト重大度の値が低いオブジェクトは、この割り当てルールを満たしません。ただ

し、サービスリクエスト重大度の値が指定されていないオブジェクトでは、基準値が Null または使用不可になるた

め、この割り当てルールを満たします。

備考: 割り当て基準に Compare Object to Person または Compare Object to Organization 比較メソッドを

使用し、その個人に対して属性値が見つからない場合、基準は失敗します。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当て基準の[必須]フィールドについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 111

不要な割り当て基準候補と割り当てルールの一致条件をさらに絞り込むためには、不要な割り当て基準を使用します。基準を不要にする

には、[必須]フィールドのピックリストから[しない]を選択します。候補者にスコアを適用するには、スコアを指

定した不要な基準を使用します。スコアは、この割り当てルールを満たす候補の合計スコアに加算されます。スコア

を指定した不要な基準を使用することにより、基準を満たす候補者にはより高いスコアを加算し、基準を満たさない

候補者もそのまま保持しておくことができます。

候補が不要な基準に失敗すると、スコアは候補に加算されませんが、不適格にはなりません。個人の候補者は残りの

個人ベースの基準に対して評価され、組織の候補は残りの組織ベースの基準に対して評価されます。

たとえば、サービス関連オブジェクト(Service Request など)に適用される割り当てルールには、サービス関連

基準(Service Request Priority など)を使用します。Server Request Priority を不要な基準として指定して割

り当てルールを作成すると、取引先は評価されません。これは、Service Request Priority は取引先に適用されな

いためです。

不要な割り当て基準だけを使用する割り当てルールでは、割り当て基準が不要になるため、ルールの最小スコアが満

たされていなくても割り当てルールが適用されます。これを防ぐためは、割り当て基準が不要な場合でもルールの最

小スコアが満たされている場合だけは割り当てルールを適用するように、割当マネージャを変更します。

割り当てルールがルールの最小スコアを満たす場合にだけルールを適用するには、UseRuleMinScore サーバーパラ

メータを使用します。このパラメータを TRUE に設定すると、各割り当てルールのスコアはルールの最小スコア以上

である必要があります。候補のルールの合計スコアは、ルールに合格するためにルールの最小スコア以上であること

も必要です。

割当マネージャの実行中にコマンドラインインターフェイスからAsgnSrvrコマンドとAsgnBatchコマンドを使用

すると、UseRuleMinScore サーバーパラメータの値を変更できます。動的割り当てでは、Assignment Request(進行中)ワークフローポリシープログラムで UseRuleMinScore パラメータのデフォルト値を変更します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールに基準と値を追加するプロセス

112

割り当てルールに基準と値を追加するプロセス割り当てルールには、基準および基準値を追加し、候補を評価して割り当てることができます。

注意: 割り当てルールは、基準を指定しないで作成することもできます。ただし、基準なしで定義されたルールは不

要な割り当ての原因になるので、この種のルールは慎重に使用することをお勧めします。

割り当てルールに基準および基準値を追加するには、次のタスクを実行します。

1 112 ページの「割り当てルールへの割り当て基準の追加」

2 115 ページの「割り当て基準への基準値の追加」

または

124 ページの「スキルレベルコードを使用して基準値を割り当てルールにスキルとして追加」

割り当てルールへの割り当て基準の追加

ここでは、割り当て基準を割り当てルールに追加する方法について説明します。

このタスクは、122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス」およ

び 93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

基準とは、最適な割り当てを決定するために評価されるオブジェクトまたは候補者(あるいはその両方)の属性を記

述する条件の集合です。基準は、割り当てルールの基本的な構成要素です。割り当てルールには、基準を含めないこ

とも、1 つまたは複数の基準を含めることもできます。割り当てルールで基準を使って、潜在的な割り当て先として

適格な候補を決定します。この基準は、オブジェクトを割り当てるときに評価する割り当てルールについても決定し

ます。

注意: 割り当てルールは、基準を指定しないで作成することもできます。基準のないルールでは、特定タイプのデー

タ項目(つまり、定義されているタイプのオブジェクト)が必ず割り当てられます。基準を持たないルールでは不要

な割り当てが行われる可能性があるため、このようなルールは注意して使用してください。

割り当てルールに割り当て基準を追加するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 [割り当てルールリスト]リストで、割り当て基準を作成する割り当てルールにドリルダウンし、[基準]ビュータブをクリックします(アクティブではない場合)。

3 [基準]リストで、[新規]をクリックします。

4 新規基準レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

備考: 割り当て基準をクエリーする場合は、Siebel Tools を使用して設定した割り当て基準オブジェクトの表

示名ではなく割り当て基準名を使用する必要があります。たとえば取引先割り当て基準の名前が ACCOUNT_IDであれば、表示名が Account であっても、ACCOUNT_ID を使用する必要があります。シード割り当て基準の

クエリーでは英語以外の文字を受け付けないため、割り当て基準名を英語名にする必要もあります。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールに基準と値を追加するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 113

表 21 は定義済みのフィールドを示します。

表 21 割り当て基準の定義済みフィールド

フィールド 説明 例

基準 割り当てルールに対して評価される基準。 製品欠陥

優先順位

比較方法 オブジェクトと候補者を一致させる方法を決定するために、割当マネージャが

使用するメソッド。選択肢は次のとおりです。

■ Compare to Object

■ Compare to Person

■ Compare Object to Person

■ Compare to Organization

■ Compare Object to Organization

各メソッドについては、105 ページの「割り当て基準で使用できる比較メソッ

ド」を参照してください。

備考: Compare to Object、Compare to Person、または Compare toOrganization の比較メソッドを使用する割り当て基準では、各基準に 1 つま

たは複数の値が含まれます。

Compare to Object

包含 基準値と候補を一致させる方法を決定するために、割当マネージャが使用する

メソッド。選択肢として、Include、Include All Matching、Include All、および Exclude があります。

各包含メソッドについては、107 ページの「割り当て基準で使用できる包含メ

ソッド」を参照してください。

備考: 使用する包含メソッドによっては、基準値を満たす候補の合計スコアに

基準値スコアが加算されます。基準値は定数として定義できます。また、ワイ

ルドカード文字を使って、割り当てルールとオブジェクトの間で可能な一致条

件範囲を広げて指定することもできます。

Include

必須項目 基準が必須かどうかを指定します。選択肢は次のとおりです。

■ 常時

■ しない

■ 使用可能時

必須フィールドについては、112 ページの「割り当てルールへの割り当て基準

の追加」を参照してください。

常時

スコア 基準のスコア。目的の基準を満たす候補者の合計スコアには、このスコアが加

算されます。

基準のスコアの使い方については、105 ページの「割り当て基準で使用できる

比較メソッド」を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールに基準と値を追加するプロセス

114

最低スコア 基準を満たすために必要な最小スコア。このフィールドは空白にすることもで

きます。

ルールの包含メソッドに基づいて計算されたすべての一致基準値の合計スコ

アが、基準に指定された最小スコア以上の場合は適格になります。

継承済み 選択すると、基準が親ルールから継承されていることを示します。これは読み

取り専用のフィールドです。

備考:[管理-割当]ビューで基準の[継承済み]フラグがオンの場合、[管理

-委任済み割当]ビューで[読取専用]フラグはオンになります。

ヒント: [継承済み]フィールドが表示されない場合は、表示カラム機能を

使って表示します。右クリックして[継承済み]を選択し、矢印キーを使って

[継承済み]を[使用可能なカラム]から[選択されたカラム]に移動し、[保

存]をクリックします。

DA 読取専用 選択すると、基準は委任管理者に対して読み取り専用になります。このフィー

ルドをオンにすると、割り当て管理者(AA)は、子ルールグループの所有者

を含めて、委任管理者のビューにルールを表示するすべてのユーザーに対して

基準を読み取り専用にできます。

たとえば、AA がルールグループでルール A を作成し、子ルールグループで

ルール B として継承されている場合、AA はルール B に基準を読み取り専用と

して追加できます。子ルールグループの所有者はこの設定を変更できません。

このフラグがなければ、その基準が親ルールから継承されていないので、子

ルールグループの所有者はそれを削除できてしまいます。

備考:[管理-割当]ビューで基準の[DA 読取専用]フラグがオンの場合、

[管理-委任済み割当]ビューで[読取専用]フラグはオンになります。

ヒント: [DA 読取専用]フィールドが表示されない場合は、表示カラム機能

を使って表示します。右クリックして[表示カラム]を選択し、矢印キーを

使って[DA 読取専用]を[使用可能なカラム]から[選択されたカラム]に

移動し、[保存]をクリックします。

テンプレート 選択すると、割当マネージャはルールを処理する際に基準を除外します。

基準テンプレートは、継承者が割り当てルールにテンプレートを適用するまで

処理されません。基準テンプレートの適用については、191 ページの「割り当

てルールへの基準テンプレートの追加」を参照してください。

備考: テンプレートを使用する基準を含むルールが継承される場合、その基準

は他の基準とともに自動的には継承されません。その基準は、継承されたルー

ルに明示的に適用する必要があります。継承されたルールに基準を適用した後

は、他の基準と同様に変更できます。

ヒント: [テンプレート]フィールドが表示されない場合は、表示カラム機能

を使って表示します。右クリックして[表示カラム]を選択し、矢印キーを

使って[テンプレート]を[使用可能なカラム]から[選択されたカラム]に

移動し、[保存]をクリックします。

表 21 割り当て基準の定義済みフィールド

フィールド 説明 例

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールに基準と値を追加するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 115

図 13 に、表 21 の値を使用する割り当て基準の例を示します。この例では、割り当てルールに対して常に必須の商品

欠陥優先順位ルール基準と Include 包含メソッドを使用したサービスオブジェクトの比較を示します。

割り当て基準への基準値の追加

ここでは、基準値を割り当て基準に追加する方法について説明します。各割り当て基準には、Values リストアプレッ

トでカラムとして表示される 1 つ以上の基準属性(値)があります。

このタスクは、122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス」およ

び 93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

基準値について基準値は、オブジェクトや候補者と比較される基準と細かく関連付けられます。Compare to Object、Compareto Person、または Compare to Organization の各比較メソッドを使用する割り当て基準では、各基準に 1 つま

たは複数の基準値が含まれます。値は、照合に使用する実際の文字列、数値、または日付です。基準値は、MLOV、

ピックリスト(レコードを選択するためのポップアップピックアプレット)、または簡単なフリーテキストフィールド

に基づくことができます。使用する包含メソッドによっては、基準値を満たす候補の合計スコアに基準値スコアが加

算されます。基準値は定数として定義できます。また、ワイルドカード文字を使って、割り当てルールとオブジェク

トの間で可能な一致条件範囲を広げて指定することもできます。

選択した基準に基づいて定義された動的な基準値がありますが、Siebel Tools を使用して基準値を独自に作成するこ

ともできます。各基準値には、1 つまたは複数の属性を含めることができます。たとえば、「取引先の市、都道府県、

国」基準には、[市]、[都道府県]、[国]の 3 つの属性があります。この種の基準は複合基準と呼ばれます。各割り

当て属性は、基準値アプレットでリストカラムとして表示されます。

割り当て属性については、59 ページの「割り当て属性の作成」を参照してください。

図 13 割り当て基準の例

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールに基準と値を追加するプロセス

116

割り当て基準に基準値を追加するには

1 [基準]リスト([移動]>[サイトマップ]>[管理-割当]>[割り当てルールリスト]>[基準]の順に選択)で適切な割り当て基準を選択し、[値]サブビューまで下にスクロールします。

2 [値]リストで[新規]をクリックします。

3 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

備考: 基準値について使用できる割り当て属性は、ステップ 1 で選択した割り当て基準によって異なります。

割り当て属性に基づいて、さまざまなタイプの基準値を定義できます。変数リスト(LOV)に表示される基準値は、

[取引先の都道府県]などの値を選択でき、選択ダイアログボックスが表示される基準値は、[取引先]などの値を選

択でき、数値の基準値は、計算ボタンを使用して選択でき、日付の基準値は、カレンダー選択ボタンを使用して選択

できます。

表 22 に、112 ページの「割り当てルールへの割り当て基準の追加」で作成した割り当て基準の割り当て属性の例を示

します。

重複する割り当て基準値の回避1 つの割り当て基準に対して、2 つの基準値を作成できます。この例では、両方の基準値でスコアを使用する場合、

基準値が満たされると両方のスコアが割り当て基準に加算されます。このようなケースは、範囲を使用する割り当て

基準値(たとえば売上割り当て基準の基準値など)を作成する際に発生します。

注意: 同じ割り当て基準に対して重複する基準値を作成することはできますが、行わないことをお勧めします。両方

の基準値がスコアと Include 包含メソッドを使用すると、候補に加算されるスコアの整合性が維持できなくなる場合

があります。Include All または Include All Matching 包含メソッドを使用すると、条件を満たす候補に両方のス

コアが加算されます。

表 22 使用できる割り当て属性

基準値 例

スコア 10

6

商品欠陥優先順位 1— 非常に高い

2— 高

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールに基準と値を追加するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 117

基準値の定義におけるワイルドカード文字の使用ワイルドカード文字を使って特定の基準値を定義することもできます。このオプションを使うと、多岐にわたる割り

当てオブジェクトを一致させることができます。たとえば Account オブジェクトに対して、取引先の市を割り当て

基準として持つ割り当てルールを作成する場合、該当する基準値 City を A* として定義できます。この設定では、名

前が A で始まる都市にある Account が一致します。

基準値に、リテラルとして使用される「?」、「*」、および「¥」の特殊文字が含まれている場合、[値]フィールドの

それぞれの特殊文字の前にエスケープ識別文字(¥)を追加する必要があります。たとえば、基準値 Tri*Laptop は

[値]フィールドに「Tri¥*Laptop」と入力します。

英数字を含む基準値は、文字列値として格納されます。割り当てルールについて一定の範囲を指定する際に、これら

の値は辞書式に(つまり辞書の順序で)ソートされます。たとえば、AB10 を AB9 よりも上の位置に置きたい場合

であっても、AB10 は AB1 と AB9 の間に置かれます。

図 14 に、116 ページの表 22. の値を使い、115 ページの「割り当て基準への基準値の追加」の手順に従って、商品

欠陥優先順位という基準値を作成する例を示します。

図 14 割り当て基準への基準値の追加の例

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 複数のオブジェクトに単一の基準を使用するための割り当てルールの定義

118

複数のオブジェクトに単一の基準を使用するための割り当てルールの定義場合によっては、1 つのオブジェクトの基準を使用するだけで 1 つの候補を 2 つ以上のオブジェクトに割り当てる割

り当てルールを作成する必要があります。ここでは、特定のシナリオを例として使用します。その例では、割り当て

ルールを作成し、Opportunity 基準を 1 つだけ使って Opportunity オブジェクトと Account オブジェクトの両方

に候補を割り当てます。このルールを使用して、商談とそれに関連付けられた取引先に候補者を割り当てることがで

きます。

オブジェクト基準を 1 つだけ使って 2 つのオブジェクトを割り当てる割り当てルールを作成するには、割り当てルー

ルを定義した後に Siebel Tools を使用してワークフローポリシーコンポーネントを作成してマッピングする必要が

あります。

複数のオブジェクトに単一の基準を使用する割り当てルールを定義するには

1 割り当てルールを作成し、このルールを使って割り当てられる割り当てオブジェクトを指定します。

この例では、Account/Opportunity という割り当てルールを作成し、Account オブジェクトと Opportunityオブジェクトをこのルールに追加します。割り当てルールの作成については、102 ページの「割り当てルールの

作成」を参照してください。

2 この割り当てルール内の割り当てオブジェクトのいずれか 1 つだけに適用される、割り当て基準を作成します。

この例では、信憑性コード割り当て基準を設定します(Opportunity オブジェクト基準)。割り当て基準の作成

については、102 ページの「割り当てルールの作成」を参照してください。

3 割り当てルールを定義した後、両方のオブジェクトにマッピングされるワークフローポリシーコンポーネントを

作成します。

ワークフローポリシーコンポーネントの作成については、71 ページの「複数のオブジェクトに対して 1 つの基準

を適用するプロセス」を参照してください。

4 そのカラムを使って作成したワークフローポリシーコンポーネントをマッピングします。

ワークフローポリシーカラムのマッピングについては、64 ページの「Assignment Attribute Columns の

Assignment Object および Workflow Policy Component Column へのマッピング」を参照してください。

5 作成したワークフローポリシーコンポーネントを、割り当て属性にマッピングします。

ワークフローポリシーコンポーネントの割り当て属性へのマッピングについては、64 ページの「AssignmentAttribute Columns の Assignment Object および Workflow Policy Component Column へのマッピング」

を参照してください。

77 ページの図 8 に、信憑性コード割り当て基準だけを使って、Account オブジェクトと Opportunity オブジェク

トの割り当てルールを定義する例を示します。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールからの割り当て基準の削除

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 119

割り当てルールからの割り当て基準の削除[割り当て基準]ビューに表示される割り当て基準を削除する場合もあります。そのためには、[割り当て基準]ビュー

から不要な基準を削除し、Siebel Tools を使用して対応する割り当て属性、割り当て属性カラム、割り当て基準、お

よび割り当て基準属性オブジェクトの定義を無効にする必要があります。

以下の手順を使用して、[割り当て基準]ビューから不要な基準を削除します。

割り当てルールから不要な基準を削除するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 基準を削除する割り当てルールを選択します。

3 [基準]サブビューをクリックします。

4 [基準]リストで、不要な基準を削除します。

5 78 ページの「割り当て属性の無効化」に記載されているタスクを実行します。

備考: 変数リスト(LOV)フィールドから基準を削除する場合は、Siebel Tools を使用してステップ 5 を実行

する必要があります。ただし、ルール自体から基準を削除するだけで、その基準はルールで使用できなくなるの

で、通常はそれで十分です。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てスキル、スキルレベルコード、および重要度要素について

120

割り当てスキル、スキルレベルコード、および重要度要素について割当マネージャには、定義済みスキル、スキルレベルコード、および重要度要素があります。この構成要素は任意で

あり、各候補に評価のための基準を指定し、候補がタスクを処理するために必要なスキルセットを適切に保持するよ

うに指定できます。

割り当てスキルスキルは、個人、組織、またはベーステーブルの行に関連付けられている属性です。割当マネージャは、スキルを従

業員、役割、および組織の候補に関連付けることによってスキルに基づいた割り当てを実行できます。たとえば、英

語とスペイン語を話す従業員が持つ「スキル」は言語で、英語とスペイン語は「スキル項目」になります。従業員、

役割、および組織のスキルは、候補が持つスキルを格納するために使用し、オブジェクトのスキルテーブルは必要な

スキルを格納するために使用します。割当マネージャではスキルテーブルを使って、オブジェクトに必要なスキルを

従業員、役割、または組織の持つスキルと比較してマッチングさせ、ルールを満たす候補を判別します。

Siebel アプリケーションには定義済みのスキルが用意されていますが、Siebel Tools を使って新しいスキルを作成す

ることもできます。Siebel Tools を使って、基準レベルでスキルを有効にしたり、設定したりすることができます。

スキルを有効にした後に、他の属性と同様の方法で割り当て基準の比較メソッドに基づいてスキルが照合されます。

割当マネージャは、照合によって最適の候補を見つけるためにスコアおよびその他のフィルターを適用します。

スキルレベルコードスキルレベルコードは、特定のスキル項目に対する従業員のスキルレベルを定義します。たとえば、従業員にネット

ワーク製品に[上級]レベルのスキルレベルがあり、プリンタ製品に[初級]レベルのスキルレベルしかない場合も

あります。スキルにスキルレベルコードを適用すると、基準に達していない候補を除外できます。割当マネージャは、

スキルレベルコードを使用して割り当てオブジェクトと個人を照合します。

スキルのスキルレベルコードを選択すると、割当マネージャは割り当て基準の比較メソッドに基づいて、割り当てルー

ルを一致させます。表 23 に、これらのメソッドに基づいた結果を示します。

割り当て基準の比較メソッドについては、105 ページの「割り当て基準で使用できる比較メソッド」を参照してくだ

さい。

表 23 スキルレベルコードと比較メソッドに基づいた割り当てルールの照合

基準の比較メソッド … 割り当てルールを満たす条件 …

Compare to Object スキルのスキルレベルコードは、オブジェクトのスキルレベルコード

以上

Compare Object to Person 候補のスキルレベルコードは、オブジェクトのスキルレベルコード

以上

Compare Object to Organization 組織のスキルレベルコードは、オブジェクトのスキルレベルコード

以上

Compare to Person 候補のスキルレベルコードは、スキルのスキルレベルコード以上

Compare to Organization 組織のスキルレベルコードは、スキルのスキルレベルコード以上

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てスキル、スキルレベルコード、および重要度要素について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 121

重要度要素スキルレベルコードには、オプションで重要度要素を適用できます。スキルレベルコードを使用すると一定の基準に

達していない候補者を除外できるのに対して、重要度の付いたスキルレベルコードを使用するとスキルスコアを考慮

して必要以上の能力を持つ候補者を除外することにより、最適な候補者を見つけ出すことができます。たとえば、初

級者でも対応できるサービスリクエストには上級者を割り当てません。

重要度の付いたスキルレベルコードを使用すると、スキルスコアに重要度を適用して、必要以上の能力を持った候補者

がオブジェクトに割り当てられないようにすることができます。各スキルレベルコードごとに、重要度要素の値が定義

されています。定義されている最高の重要度要素を持つスキルレベルコードが、最大の重要度要素(Max WeightingFactor)になります。

スキルスコアや基準スコアに適用される重要度は、最大の重要度要素に対するスキルレベルコードの重要度要素の

パーセントです。例については、125 ページの表 24 を参照してください。

重要度スコアは、割り当てルールに対して選択された比較メソッドに基づいて、それぞれの方法で計算されます。

■ Compare to Person、Compare to Object、および Compare to Organization の比較メソッドを使用す

る場合、重要度スコアは次のようにして決定されます。

スコア = 基準スコア + スキルスコア x(重要度要素 / 最大の重要度要素)

■ Compare Object to Person および Compare Object to Organization の比較メソッドでは、スキルスコ

アを定義できないため、重要度スコアは次のようにして決定されます。

スコア = 基準スコア x(重要度要素 / 最大の重要度要素)

備考: Compare Object to Person 比較メソッドまたは Compare Object to Organization 比較メソッド

を使用する場合、重要度要素はスキルレベルコードがオブジェクト割り当てスキル項目と候補のスキル項目の両

方に定義されている場合のみ適用されます。スキルレベルコードが両方に定義されていない場合、重要度要素は

除外されます。

割当マネージャでは、候補を一致させるときに、重要度の付いたスキルスコアと他のスコアを適用して最適な候補を

見つけ出します。

関連トピック

122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス」

127 ページの「割り当てスキルを使用するシナリオ」

127 ページの「割り当てルールで割り当てスキルを使用する例」

Page 122: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス

122

基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセススキルは、基準値と同様の方法で定義します。基準値をスキルレベルコードを持つスキルとして定義する機能は、割

り当て基準値の設定済み機能の 1 つであり、サービスオブジェクト(またはスキルを使用するように設定されている

その他のオブジェクト)の割り当てルールで使用します。デフォルトでは、セールスオブジェクトはスキルを使いま

せん。

基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するには、次のタスクを実行します。

1 (オプション)122 ページの「スキルのスキルレベルコードの作成」

2 124 ページの「スキルレベルコードを使用して基準値を割り当てルールにスキルとして追加」

3 (オプション)125 ページの「スキルレベルコードの重要度要素の定義」

これらのタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

備考: 基準とスキルでは、スキルの比較を実行するために、割当マネージャで同じ割り当て基準属性を有効にする必

要があります。割り当て基準属性の有効化については、68 ページの「割り当て基準に関する割り当て基準属性の作成」

を参照してください。

関連トピック

120 ページの「割り当てスキル、スキルレベルコード、および重要度要素について」

127 ページの「割り当てスキルを使用するシナリオ」

127 ページの「割り当てルールで割り当てスキルを使用する例」

スキルのスキルレベルコードの作成

スキルレベルコードは、スキルだけに適用される共有コードです。コードが定義されると、割り当て基準は同じスキ

ルレベルコードのセットを共有します。次のタイプのスキル(割り当て基準)に関するスキルレベルコードは、あら

かじめ定義されています。

■ 言語コード

■ 商品

■ 商品ライン

■ 製品ラインワイルドカード

■ 製品ワイルドカード

あらかじめ定義されているスキルレベルコードは、初級、中級、および上級の 3 つです。ほとんどの展開では定義済

みスキルで十分ですが、新しいスキルを作成することもできます。スキルレベルコードは[管理-データ]画面の[変

数リスト]ビューに保存され、変更、追加、削除が可能です。

新しいスキルレベルコードを作成するには、次の手順を使用します。

備考: ここで説明する手順は、デフォルトのスキルレベルコード(初級、中級、および上級)が組織の要件に合わな

い場合にだけ実行します。

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割り当てルールの管理 ■ 基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 123

スキルレベルコードを作成するには

1 [管理‐データ]画面 >[変数リスト]ビューの順に移動します。

2 [変数リスト]リストで[新規]をクリックします。

3 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、スキルレベルコードに関する情報を入力します。

a [タイプ]フィールドの選択ボタンをクリックして、[値タイプを選択]ダイアログボックスで EXPERTISE_CDをクエリーしてから、[OK]をクリックします。

b [ディスプレイ値]フィールドに、スキルレベルコードの表示名を入力します。

c [言語非依存コード]フィールドに、ステップ b で入力したのと同じ値を入力します。

d [言語名称]フィールドで選択ボタンをクリックし、[言語名を選択]ダイアログボックスで該当する言語を選

択して、[OK]をクリックします。

e [翻訳]フィールドをクリックして、チェックマークを付けます(まだ付いていない場合)。

f [オーダー]フィールドに、スキルレベルコードのランクを示す数値を入力します。

このフィールドに入力した数値によって、スキルレベルコードのランクが決まります。スキルレベルコード

に高いランクを付けるには大きな値を、低いランクを付けるには小さな値を指定します。

新しいスキルレベル値が[変数リスト]リストに表示されます。また、スキルを定義するときに使用する基準値

のドロップダウンメニュー内の、有効なスキルレベルコードにもなります。

図 15 は、デフォルトのスキルレベルコードよりもランクが高い Manager というスキルレベルコードの作成例です。

図 15 新しいスキルレベルコードの作成例

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス

124

スキルレベルコードを使用して基準値を割り当てルールにスキルとして追加

スキルレベルコードを使用して基準値を割り当てルールにスキルとして追加するには、124 ページの図 16 に示すよ

うに、Value リストアプレットの[スキルレベルコード]フィールドから目的のスキルレベルを選択します。あらか

じめ定義されているスキルレベルコードは、初級、中級、および上級です。

このタスクは、122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス」およ

び 93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

スキルレベルコードを使用して割り当てルールにスキルを追加するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 [割当ルール]リストで、スキルを追加する割り当てルールにドリルダウンし、[基準]ビュータブをクリックします。

3 [基準]リストで、[新規]をクリックします。

4 新規の基準レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

5 [値]サブビューまで下にスクロールし、[新規]をクリックします。

6 新規の値レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

備考: 利用可能な基準値の割り当て属性は、ステップ 4 で選択した割り当て基準によって異なります。

124 ページの図 16 の例の割り当て属性は、スコア、製品ライン、およびスキルレベルコードです。

124 ページの図 16 は、候補者と比較される、必須の商品ラインワイルドカードという割り当て基準の作成例を示します。

この基準の必須条件は、最小スコア 10、およびモデムに関する製品ラインのスキルレベルコードが中級以上です。

この例では、目的のスキルのスキルレベルが中級レベルまたは上級レベルの候補だけが基準を満たし、20 ポイント

が与えられます。

定義済みスキルレベルコードで十分ではない場合は、新しいコードを作成できます。スキルレベルコードの新規作成

については、122 ページの「スキルのスキルレベルコードの作成」を参照してください。

図 16 スキルレベルコードを持つスキルの追加例

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割り当てルールの管理 ■ 基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 125

スキルレベルコードの重要度要素の定義

スキルレベルコードの重要度要素は、スキルにだけ適用される共有コードです。重要度が定義されると、割り当て基

準はスキルレベルコードについて同じ重要度要素のセットを共有します。重要度要素は、スキルスコアに一定のパー

セントを適用することにより、スキルレベルコードを比較します。表 24 は、3 タイプの定義済みスキルレベルコー

ドで使用できる重要度要素のサンプルを示します。

この例では、一致するスキルについて中級のスキルレベルを持つ候補者が他の候補者よりも優先されます。このこと

は、中級レベルの候補者がスキルスコアの 100% を受け取ることからわかります。上級レベルよりも中級レベルの

サービス担当員の方が多い場合は、このように設定する必要があります。この場合、中級のスキルレベルだけを必要

とするサービスリクエストが中級レベルのサービス担当者に割り当てられるようにする必要があります。

備考: 重要度要素を使用して、スキルレベルの相対的なスコアを調整します。異なるスキルレベルに対して別個の基

準とスコアを定義しないでください。

重要度要素を使ってスキルレベルコードを評価する場合、各候補が受け取るスコアはスキルレベルに応じて異なりま

す。たとえば、125 ページの表 24 に記載されている重要度要素を使用し、124 ページの図 16 に定義されているス

キルレベルコードを使用します。

■ モデム製品のスキルレベルが中級レベルの候補は 20 ポイントを受け取り、この基準を満たします。

■ スキルレベルが上級レベルの候補は 10 ポイントを受け取り、この基準を満たします。

■ この基準では中級以上のスキルレベルが要求されているため、スキルレベルが初級レベルの候補はこの基準を満

たしません。また、この基準は必須であるため、割り当てルールを満たすこともできません。

■ スキルレベルが中級レベルの候補は、最も高いスコアを受け取ることから、最適な割り当て先であることがわか

ります。

このタスクは、122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス」の

1 ステップです。

スキルレベルの重要度要素は[管理-データ]画面の[変数リスト]ビューに保存され、変更、追加、削除が可能です。

表 24 スキルレベルコードの重要度要素のサンプル

スキルレベル

コード 重要度要素 スキルスコアのパーセント

初級 2 スキルが一致する場合は、スキル(または基準値)スコアの 40% を加算。

中級 5 スキルが一致する場合は、スキル(または基準値)スコアの 100% を加算。

上級 3 スキルが一致する場合は、スキル(または基準値)スコアの 60% を加算。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス

126

スキルレベルの重要度要素を定義するには

1 [管理-データ]画面 >[変数リスト]ビューの順に移動します。

2 タイプが EXPERTISE_CD の変数リストを表示します。

a [変数リスト]リストで[クエリー]をクリックします。

b [タイプ]フィールドで選択ボタンをクリックします。

c [値タイプを選択]ダイアログボックスで、EXPERTISE_CD でクエリーを実行し、[実行]をクリックし、続

いて[OK]をクリックします。

d [変数リスト]リストで[実行]をクリックして、クエリーを完了します。

3 表示される結果の値(デフォルト値は初級、中級、および上級)ごとに、[重み要素]フィールドをクリックして数値を入力します。

このフィールドに入力する数値は、定義されている最大の重要度の値との相対値で、スキルスコアに適用される

パーセントを示します。

ヒント: [変数リスト]に[重み要素]フィールドが表示されない場合は、表示カラム機能を使って表示します。

つまり、右クリックして[表示カラム]を選択し、矢印キーを使って[重み要素]を[使用可能なカラム]から

[選択されたカラム]に移動し、[保存]をクリックします。

図 17 は、125 ページの表 24 に示されている値を使って、デフォルトのスキルレベルコードに重要度要素を定義す

る例を示します。

関連トピック

31 ページの「割り当てスキル、スキルレベルコード、重要度要素」

図 17 重要度要素を定義する例

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てスキルを使用するシナリオ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 127

割り当てスキルを使用するシナリオこのシナリオでは、割当マネージャが SR(サービスリクエスト)を最適なフィールドサービス担当者に自動的にルー

ティングする方法の例を示します。実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

ソフトウェアアプリケーション会社は、ケーブルモデムに誤動作があることをコールセンターに電話で報告します。

受け取った要求を処理するために、コールセンターのサービスエージェントは SR を作成し、そのサービスリクエス

トを Cable Modem PL/12 製品に関連付けます。定義済み割り当てルールに基づいて、割当マネージャは自動的に

SRをこのケーブルモデム製品ラインのスキルレベルを持っている最適なフィールドサービス担当者に割り当てます。

割り当てルールで割り当てスキルを使用する例ここでは、スキルを使用して割り当てルールを満たす候補を決定する例を示します。この設定方法は、それぞれのビ

ジネスモデルに応じて異なる場合があります。

次の手順では、スペイン語を話す従業員だけがサービスリクエストに割り当てられるように割当マネージャを設定す

る方法を示します。

スペイン語を話す従業員だけをサービスリクエストに割り当てるように割当マネージャを設定するには

1 スキルが「言語」でスキル項目が「スペイン語」のサービスリクエストを作成します。

a このサービスリクエストの Service Request スキルテーブルにレコードを 1 つ作成し、「言語」をスキルと

して指定します。

b 子にあたる Service Request スキル項目テーブルにレコードを 1 つ作成し、「スペイン語」をスキル項目と

して指定します。

2 言語スキルに基づいて従業員を絞り込む割り当てルールを作成します。

a 割り当てルールを作成し、Service Request 割り当てオブジェクトに適用します。

b Language という基準を作成し、Compare to Person 割り当てルール比較メソッドを使用します。

この基準とルールを満たすのは、スペイン語をスキルとして持つ従業員のみです。

備考: この例では Compare to Person 比較メソッドを使用しましたが、他の比較メソッドを使ってスキルを一致

させることもできます。比較メソッドについては、105 ページの「割り当て基準で使用できる比較メソッド」を参照

してください。

また、スキルレベルコードを使ってスキルを一致させたり、重要度要素を使ってスキルレベルコードごとに重要度ス

コアを割り当てたりすることもできます。スキルレベルコードと重要度要素を使用するスキルの一致については、

122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス」を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加

128

割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加ここでは、割り当てルールに従業員、役割、および組織を追加する手順を示します。

このタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

割当マネージャでは、親組織との関係に基づいて、従業員、役割、および組織を割り当てることができます。たとえ

ば、特定の組織に関連付けられている従業員または役割だけを割り当てオブジェクトに割り当てることができます。

他の組織に関連付けられている他の従業員または役割が適格であっても割り当てられません。割り当てオブジェクト

に割り当てられている役割に、関連付けられている組織を割り当てることもできます。この機能は多層割り当てと呼

ばれ、実装前に適切な割り当てオブジェクトに対して設定する必要があります。多層割り当てに対して割り当てオブ

ジェクトを設定する方法については、276 ページの「多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定」を参照してく

ださい。

あるいは、割り当てオブジェクトにデフォルトの従業員、役割、および組織を設定することもできます。たとえば、

特定の従業員に割り当てられている特定の割り当てオブジェクトのレコードが必要な場合は、Siebel Tools を使っ

て、割り当てオブジェクトの Default Employee プロパティを変更できます。Default Employee、DefaultPosition、および Default Organization の各プロパティについては、『Siebel Object Types Reference』を参

照してください。これらのプロパティの設定については、54 ページの「割り当てオブジェクトプロパティの設定」を

参照してください。

備考: 割当マネージャでは、役割の割り当てを実行する割り当てルールに対して従業員を追加できます。役割の割り

当てに特定のルールが設定され、割り当てルールに関連付けられている従業員がルールにある場合は、役割の候補の

みが考慮されます。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 129

従業員を割り当てルールに追加するには

1 従業員を追加する割り当てルールまでドリルダウンし([移動]>[サイトマップ]>[割り当てルールリスト])、[従業員候補]ビュータブをクリックします。

2 [従業員候補]リストで[新規]をクリックします。

3 [従業員追加]ダイアログボックスで、割り当てルールに含める従業員を選択して[OK]をクリックします。

4 新規の従業員レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力または編集します。

5 新しい候補を追加したら、変更を有効にするために割り当てルールをリリースします。

割り当てルールのリリースについては、161 ページの「割り当てルールのリリース」を参照してください。

備考: 割り当てルールの[候補者ソース]フィールドで[全員]値を選択すると、[従業員候補]リストまたは[役

割の候補]リストに記載されていない候補も含めて、すべての候補が評価されます。新しい候補は、ルールがリリー

スされた後に評価されます。

表 25 は、入力可能な定義済みフィールドを示します。

備考: 割り当てでは、従業員の組織は従業員のプライマリ役割に対応する組織になります。たとえば、従業員 A が

Sales East 組織の役割 A を持っている場合、従業員 A の組織は Sales East 組織になります。

表 25 [従業員候補]リストのフィールド

フィールド 説明

開始日時 割り当てルールの従業員の開始日。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用しま

す。UTC については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

終了日時 割り当てルールの従業員の終了日。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用しま

す。UTC については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

スコア このフィールドには、可能性のある割り当てについて他の従業員と区別するための、各従業員の

初期スコアを指定できます。

Page 130: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加

130

割り当てルールに役割を追加するには

1 役割を追加する割り当てルールまでドリルダウンし([移動]>[サイトマップ]>[割り当てルールリスト])、[役割の候補]ビュータブをクリックします。

2 [役割の候補]リストで[新規]をクリックします。

3 [役割追加]ダイアログボックスで、割り当てルールに含める役割を選択して[OK]をクリックします。

4 [役割]リストの新規レコードで、入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力または編集します。

5 新しい候補を追加したら、変更を有効にするために割り当てルールをリリースします。

割り当てルールのリリースについては、161 ページの「割り当てルールのリリース」を参照してください。

備考: 割り当てルールの[候補者ソース]フィールドで[全員]値を選択すると、[従業員候補]リストまたは[役

割の候補]リストに記載されていない候補も含めて、すべての候補が評価されます。新しい候補は、ルールがリリー

スされた後に評価されます。

表 26 は、編集可能な定義済みフィールドを示します。

割り当てルールに役割を追加した後で使用できるのは、各役割に対して有効な従業員だけです。割当マネージャによっ

て役割が割り当てられると、その役割に関連する従業員は、割り当てられたオブジェクトを表示できます。

システムによって割り当てられた役割を個々の割り当てオブジェクトから削除したり、手作業で別の役割を割り当て

たりするには、258 ページの「手動で割り当てられたプライマリ役割の維持」の手順を参照してください。割り当て

ルールに関連付けられている役割について、補足的なフィールドを定義するように割当マネージャを設定できます。

役割のフィールドの定義については、263 ページの「追加カラムをチームテーブルにコピーするための割り当てオブ

ジェクトの設定」を参照してください。

表 26 役割リストのフィールド

フィールド 説明

開始日時 割り当てルールの役割の開始日。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用します。UTCについては、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

終了日時 割り当てルールの役割の終了日。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用します。UTCについては、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

スコア このフィールドには、可能性のある割り当てについて他の役割と区別するための、各役割の初期ス

コアを指定できます。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 131

組織を割り当てルールに追加するには

1 組織を追加する割り当てルールまでドリルダウンし([移動]>[サイトマップ]>[割り当てルールリスト])、[組織の割り当て]ビュータブをクリックします。

2 [組織の割り当て]リストで[新規]をクリックします。

3 [組織を追加]ダイアログボックスで、割り当てルールに含める組織を選択して[OK]をクリックします。

4 [組織]リストの新規レコードで、入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力または編集します。

5 新しい候補を追加したら、変更を有効にするために割り当てルールをリリースします。

割り当てルールのリリースについては、161 ページの「割り当てルールのリリース」を参照してください。

備考: 割り当てルールの[組織候補ソース]フィールドで[全組織]値を選択すると、[組織の割り当て]リストに

記載されていない候補も含めて、すべての候補が評価されます。

表 27 は、編集可能な定義済みフィールドを示します。

表 27 [組織]リストのフィールド

フィールド 説明

開始日時 割り当てルールの組織の開始日。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用します。

UTC については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

終了日時 割り当てルールの組織の終了日。

備考: デフォルトでは、Siebel アプリケーションは協定世界時(UTC)標準を使用します。

UTC については、『Siebel Global Deployment Guide』を参照してください。

スコア このフィールドには、可能性のある割り当てについて他の組織と区別するための、各組織の初期ス

コアを指定できます。

Page 132: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ プライマリ割り当て先としての候補の選択

132

プライマリ割り当て先としての候補の選択割当マネージャでは、特定の候補を割り当てルールのプライマリ割り当て先に指定できます。そのためには、[割り当

てルールリスト]リストの[プライマリ従業員]、[プライマリ役割]、または[プライマリ組織]の各選択ダイアログ

ボックスで、従業員、役割、または組織を選択します。このプライマリ割り当て先は、候補(従業員、役割、または

組織)がルールの基準を満たしている場合に、その割り当てオブジェクトのプライマリ所有者として割り当てられる

候補のことです。

備考: プライマリ割り当て先は、一般に割り当てルールを作成する際に選択しますが、既存の割り当てルールにいつ

でも追加できます。ただし、変更を有効にするためにルールをリリースする必要があります。

このタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

候補をプライマリ割り当て先として選択するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 [割り当てルールリスト]リストで、特定の候補をプライマリ割り当て先として割り当てる割り当てルールを選択します。

3 次のいずれかのフィールドで選択ボタンをクリックします。

■ プライマリ従業員:従業員を割り当てる場合は、その従業員を検索してから[OK]をクリックします。

■ プライマリ役割:役割を割り当てる場合は、その役割を検索してから[OK]をクリックします。

■ プライマリ組織:組織を割り当てる場合は、その組織を検索してから[OK]をクリックします。

ヒント: プライマリ従業員、プライマリ役割、およびプライマリ組織は、初期状態のビューに表示されない場合

があります。表示カラム機能を使ってフィールドを表示します。右クリックして[表示カラム]を選択し、矢印

キーを使用してフィールドを[使用可能なカラム]から[選択されたカラム]に移動し、[保存]をクリックします。

従業員、役割、および組織へのスキルの関連付けスキルを使用すると、割り当てオブジェクトへの割り当てに最も適した候補を見つけることができます。スキルは、

従業員個人、役割、または組織に関連付けることができます。割当マネージャは、割り当てプロセス中に特定の項目

への割り当てに適したスキルを持っている候補を特定します。たとえば、特定の製品についての専門知識を持つエー

ジェントを必要とするサービスリクエストは、スキルセットの一部としてその製品知識を持つ人に送られます。

このタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

Siebel Tools を使って、基準レベルでスキルを有効にしたり、設定したりすることができます。スキルの基準の定義

については、122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定義するプロセス」を参照

してください。

備考: 割当マネージャでは、Siebel Server の起動時に従業員、役割、および組織のスキルをキャッシュします。

ルールがリリースされるたびに、従業員、役割、および組織のスキルは更新およびキャッシュされます。従業員、役

割、および組織のスキルを自動的に一定間隔で更新する場合は、[個人スキル間隔を更新](MaxSkillsAge AsgnSrvrコンポーネントパラメータ)を目的の更新間隔値に設定します。

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割り当てルールの管理 ■ 従業員、役割、および組織へのスキルの関連付け

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 133

スキルを従業員に関連付けるには

1 [管理-ユーザー]画面 >[従業員]>[割り当てスキル]ビューに移動します。

2 [従業員]リストで、スキルを定義する従業員を選択します。

3 [割り当てスキル]リストで、[新規]をクリックして新しいレコードを追加します。

4 [スキル]フィールドのドロップダウンリストでスキルを選択します。

5 [従業員スキル項目]リストで、[新規]をクリックして新しいレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入

力します。

[従業員スキル項目]リストに表示されるカラムは、[割り当てスキル]リストのドロップダウンリストから選択

したスキルによって異なります。

備考: 従業員は、[ユーザー属性プロファイル]ビュー([移動]>[ユーザー設定]>[ユーザープロファイル]>[割り当てスキル])で、各自のスキルプロファイルの追跡と更新もできます。

スキルを役割に関連付けるには

1 [管理-グループ]画面 >[役割]>[割り当てスキル]ビューに移動します。

2 [役割]リストから、スキルを関連付ける役割を選択します。

3 [割り当てスキル]リストで[新規]をクリックします。

4 [項目]フィールドのドロップダウンリストでスキルを選択します。

5 [役割スキル項目]リストまで下にスクロールし、[新規]をクリックして新しいレコードを追加し、必要なフィー

ルドに情報を入力します。

備考:[役割スキル項目]リストに表示されるカラムは、[割り当てスキル]リストのドロップダウンリストから

選択したスキルによって異なります。

スキルを組織に関連付けるには

1 [管理-グループ]画面 >[役割]>[割り当てスキル]ビューに移動します。

2 [組織]リストから、スキルを関連付ける組織を選択します。

3 [割り当てスキル]リストで[新規]をクリックします。

4 [項目]フィールドのドロップダウンリストでスキルを選択します。

5 [組織スキルアイテム]リストまで下にスクロールし、[新規]をクリックして新しいレコードを追加し、必要なフィールドに情報を入力します。

備考:[組織スキルアイテム]リストに表示されるカラムは、[割り当てスキル]リストのドロップダウンリスト

から選択したスキルによって異なります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割当マネージャが候補間の仕事量のバランスを取る方法

134

割当マネージャが候補間の仕事量のバランスを取る方法仕事量分担は、候補間の仕事量のバランスを取るための特別の基準タイプです。仕事量分担を作成するには、従業員

および役割の場合は[割り当て仕事量]ビューを使って、組織の場合は[割り当て組織の仕事量]ビューを使って、

仕事量のルールを追加します。仕事量分担は、一般にサービス割り当てで使用します。

オプションで、[仕事量分担ルール]ビューを使って、独自の仕事量のルールを定義することもできます。割り当て仕

事量分担ルールの定義については、136 ページの「割り当て仕事量分担ルールの作成」を参照してください。

仕事量分担が仕事量スコアを候補に適用する方法仕事量分担は、現在の仕事量に基づいて仕事量スコアを候補に適用します。仕事量スコアは、次のようにして計算さ

れます。

仕事量スコア = スコア x(1 – ( 現在の仕事量 / 最大仕事量 ))

備考: 候補者の現在の仕事量には、割り当てられる現在のオブジェクトの仕事量は入りません。

仕事量の少ない候補者が受け取るスコアは、仕事量の多い候補者よりも高くなります。仕事量スコアが候補者のスコ

アに追加され、合計スコアが計算されます。仕事量がすでに最大仕事量を超えている候補は、割り当てルールから除

外されます。この基準を使うことにより、従業員の仕事量が過多になることを防ぎます。各割り当てルールに対して、

複数の仕事量分担を使用できます。

備考: 仕事量分担にも通常の基準と同様に機能する必須フィールドがあります。

図 18 に、次のような仕事量分担ルールを示します。

■ 仕事量が 0 の候補には 100 ポイント加算する(100*(1-(0/2))。

■ 仕事量が 1 の候補には 50 ポイント加算する(100*(1-(1/2))。

■ 仕事量が 2 の候補には 0 ポイント加算する(100*(1-(2/2))。

■ 仕事量分担ルールに[必須]のマークが付いている場合、仕事量が 2 を超える候補は除外する。

図 18 仕事量分担のサンプル

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割り当てルールの管理 ■ 割り当て仕事量を定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 135

仕事量分担のための MLOV 機能の有効化仕事量分担は追加設定とともに多国語変数リスト(MLOV)機能で使用できます。MLOV を使用すると、サポートさ

れている各種クライアント言語で取得および表示できる形式で仕事量分担を保存できます。この機能については、

『Configuring Siebel Business Applications』を参照してください。

割り当て仕事量を定義するプロセス定義済み仕事量ルールを使用するか、または仕事量ルールの定義を独自に作成して仕事量ルールを定義するためには、

次の 2 つの方法があります。ここでは、この 2 つのオプションを使用する方法について説明します。

割当マネージャには、従業員、役割、または組織のために割り当てルールで仕事量分担を定義するための定義済み仕

事量ルールのセットがあります。

表 28 に、定義済み割り当て仕事量ルールを示します。

独自の仕事量ルールを作成することもできます。独自の仕事量分担ルールを作成する場合は、次の手順を使用して割

り当て仕事量を定義します。

備考: 定義済み仕事量分担ルールを使用する場合は、ステップ 2 に進みます。

1 (オプション)136 ページの「割り当て仕事量分担ルールの作成」

2 137 ページの「従業員、役割、および組織への割り当て仕事量分担の適用」

表 28 定義済み割り当て仕事量ルール

仕事量分担ルールの名前 割り当てオブジェクト

重要なサービスリクエスト サービスリクエスト

価値の高い見込み客 商談

オープン商談 商談

オープンサービスリクエストの合計 サービスリクエスト

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当て仕事量を定義するプロセス

136

割り当て仕事量分担ルールの作成

定義済みルールを使用せずに独自の仕事量分担ルールを作成する場合は、次の手順を使用します。

備考: 独自の仕事量ルールを作成する場合は、割当マネージャがインデックス化されていないカラムにアクセスする

か、またはレコード総数を取得している場合にパフォーマンスが低下する場合があることに注意してください。

このタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」および 135 ページの「割り当て仕事量を定義する

プロセス」の省略可能なステップです。

割り当て仕事量分担ルールを作成するには

1 [管理-割当]画面 >[仕事量分担ルール]ビューに移動します。

備考: 定義済みの仕事量分担ルールを使用する場合は、ステップ 4 に進みます。

2 [仕事量分担ルール]リストで[新規]をクリックします。

3 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、仕事量分担ルールに関する情報を入力します。

a [名前]フィールドに、仕事量分担ルールの名前を入力します。

b [割当オブジェクト]フィールドで、仕事量分担ルールの割り当てオブジェクトを選択します。

備考: 仕事量分担ルールの割り当てオブジェクトは、割り当てルールの割り当てオブジェクトと一致する必

要があります。一致しない場合、(割り当てルールの割り当てオブジェクトの[追加属性を無視]実行時パラ

メータの設定によって)割り当て仕事量基準は除外されるか、実行時エラーが発生します。

4 適切な仕事量分担ルールが選択されている状態で、[条件]ビューの[新規]をクリックします。

5 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、仕事量条件に関する情報を入力します。

a [条件付きフィールド]フィールドで、仕事量条件を定義する値を選択します。

使用できるフィールドは、136 ページのステップ 3 で選択した割り当てオブジェクトによって異なります。

b [比較演算子]フィールドで、比較メソッドを選択します。

備考: 比較オペランド(LIKE、NOT LIKE、IN、NOT IN、および BETWEEN)の値を指定するときは、

[値]フィールドは基本となるデータベースで想定される形式に従う必要があります。オペランドについて

は、『Siebel Developer's Reference』を参照してください。

c [値]フィールドで、仕事量条件と比較する値を選択します。

使用できる値は、136 ページのステップ 3 で選択した仕事量条件によって異なります。

ヒント: [値]フィールドを選択したときに下向き矢印が表示されない場合は、適切な値を入力する必要が

あります。たとえば、Opportunity オブジェクトの仕事量分担ルールを作成し、仕事量条件として役割 IDを使用する場合は、役割の実際の ROW_ID を入力する必要があります。

備考: 仕事量基準に対して選択した割り当てオブジェクトがチームベースの場合は、ワークフローコンポーネントに

よって参照されるチームテーブル(または所有者フィールド)が仕事量分担ルールオブジェクトにある場合だけ、こ

の仕事量分担ルールを使用する仕事量基準を割り当てルールに関連付ける必要があります。

Page 137: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てルールの管理 ■ 割り当て仕事量を定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 137

図 19 は、Account 割り当てオブジェクトに対して Example という仕事量分担ルールを作成する例を示します。

この仕事量条件では、取引先の州が CA であることが要求されます。

従業員、役割、および組織への割り当て仕事量分担の適用

組織の従業員、役割、および組織に対して仕事量分担ルールを追加して、候補間の仕事量のバランスを取ります。た

とえば、ビジネスロジックに一度に処理できる仕事量の上限が含まれる場合は、割り当てルールに割り当て仕事量を

適用します。

これらのタスクは、135 ページの「割り当て仕事量を定義するプロセス」および 93 ページの「割り当てルールを定義

するプロセス」の 1 ステップです。

従業員と役割への仕事量分担の適用次の手順を使用して、従業員または役割の仕事量分担を定義します。

従業員と役割に仕事量分担を適用するには

1 仕事量基準を定義する割り当てルールまでドリルダウンし([移動]>[サイトマップ]>[管理-割当]>[割り当てルールリスト])、[仕事量分担]ビュータブをクリックします。

2 [仕事量分担]リストで、[新規]をクリックします。

3 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

図 19 仕事量分担ルールの作成

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当て仕事量を定義するプロセス

138

表 29 は、入力可能な定義済みフィールドを示します。

図 20 に、表 29 の値を使って従業員と役割の仕事量分担を定義する例を示します。

表 29 従業員と役割の仕事量分担のフィールド

フィールド 説明 例

仕事量分担ルール 割り当てルールに適用する仕事量分担ルールの名前。 オープンサービス

リクエストの合計

割り当てオブジェクト 仕事量分担ルールに関連する割り当てオブジェクトのタイプ。 サービスリクエスト

スコア 仕事量分担ルールに適用するスコア。仕事量分担スコアについて

は、135 ページの「割り当て仕事量を定義するプロセス」を参照し

てください。

50

必須項目 仕事量分担ルールを割り当てルールに対して必須にするかどうか

を決定します。選択肢は[常時]と[しない]です。

常時

最大仕事量 仕事量分担ルールの最大許容仕事量です。この値が仕事量スコア

に与える影響については、135 ページの「割り当て仕事量を定義

するプロセス」を参照してください。

2

図 20 従業員および役割の仕事量分担を定義する例

Page 139: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てルールの管理 ■ 割り当て仕事量を定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 139

組織への仕事量分担の適用次の手順を使用して、組織の仕事量分担を定義します。

組織に仕事量分担を適用するには

1 仕事量基準を定義する割り当てルールまでドリルダウンし([移動]>[サイトマップ]>[管理-割当]>[割り当てルールリスト])、[組織仕事量の分布]ビュータブをクリックします。

2 [組織仕事量の分布]リストで、[新規]をクリックします。

3 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

表 30 は、入力可能な定義済みフィールドを示します。

図 21 に、139 ページの表 30 の値を使って組織の仕事量基準を追加する例を示します。

表 30 組織の仕事量分担のフィールド

フィールド 説明 例

割り当てオブジェクト 仕事量分担ルールに関連する割り当てオブジェクトのタイプ。 商談

最大仕事量 仕事量分担ルールの最大許容仕事量です。この値が仕事量スコアに与える

影響については、135 ページの「割り当て仕事量を定義するプロセス」を

参照してください。

3

必須項目 仕事量分担ルールを割り当てルールに対して必須にするかどうかを決定

します。選択肢は[常時]と[しない]です。

常時

スコア 仕事量分担ルールに適用するスコア。仕事量分担スコアについては、

135 ページの「割り当て仕事量を定義するプロセス」を参照してください。

10

仕事量分担ルール 割り当てルールに適用する仕事量分担ルールの名前。 価値の高い

見込み客

図 21 組織の仕事量分担を定義する例

Page 140: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

140

割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例割り当てルールを作成し、各種の割り当て機能を設定、管理、または使用する前に、割当マネージャが候補を評価し

て割り当てを決定する方法について理解しておくことをお勧めします。

図 22 に、割当マネージャの動作概要のフローチャートを示します。

ここでは、割り当てメソドロジーについて説明し、各種の割り当てルールの作成例を示します。ただし、これらの機

能の使い方は、ビジネスモデルに応じて異なる場合があります。次のトピックがあります。

■ 144 ページの「テリトリーに基づくセールス割り当てルールの作成例」

セールス組織が、テリトリーに基づいて戦略的に営業員を割り当てる方法の例です。

■ 146 ページの「基準を組み合わせるセールス割り当てルールの作成例」

セールス組織が、見込み売上に基づいて同じ地理的場所で営業員を配置する方法の例です。

■ 148 ページの「サービス組織の割り当てルールの作成例」

サービス組織の割り当てルールを作成する方法の例です。

図 22 割り当てメソドロジーのフローチャート

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 141

割り当てメソドロジー

Siebel 割当マネージャでは次のメソドロジーを使って、候補を割り当てオブジェクトに割り当てます。

1 オブジェクトの割り当てルールを探します。割当マネージャは、割り当てられるオブジェクトを評価するためにアクティブな割り当てルールを探します。割り当てオブジェクトにアクティブなルールがない場合は、デフォルトの割り当て先が割り当てられます。ルールグループモードでは、要求されたルールグループに属している割り

当てオブジェクトのすべてのアクティブなルールが処理されます。

備考: 各割り当てオブジェクトの Default Employee、Default Position、および Default Organization の

各プロパティは、Siebel Tools で定義されます。これらのプロパティについては、128 ページの「割り当てルー

ルへの従業員、役割、および組織の追加」を参照してください。

2 オブジェクトの割り当て基準を評価します。割当マネージャは、処理するルールを決定した後に、ルールを昇順で処理します。各ルールに対して、割当マネージャは Compare to Object 比較メソッドを使用して各基準を評

価します。

備考:[必須]のマークが付いている基準がオブジェクトの属性を満たさない場合、割当マネージャは割り当て

ルールの評価を停止します。

3 各割り当てルールから候補リストを確定します。ステップ 2 を満たす各割り当てルールに対して、割当マネージャは割り当てルールの[候補者ソース]フィールドと[組織候補ソース]フィールドに基づいて、割り当てルー

ルに対応する個人と組織の候補のリストを決定します。

■ ルールの静的候補。候補者ソースに[ルールから]と指定されている場合は、次のようにします。

❏ 役割に基づいた割り当てを使用する割り当てオブジェクトでは、[役割の候補]ビューで登録した役割を

候補リストに含めます。

❏ 従業員に基づいた割り当てを使用する割り当てオブジェクトでは、[従業員候補]ビューで登録した従業

員を候補リストに含めます。

■ 全員:候補者ソースに[全員]と指定されている場合は、候補リストには Siebel データベースに登録され

ているすべての従業員または役割が含まれます。

■ 動的候補:候補者ソースが Activity Account Team、Activity Asset Team などのチーム名の場合、割当

マネージャはチームテーブルからオブジェクト行に対応する候補リストを取得します。

各ルールの組織候補リストは、同様の方法を使用して決定します。

4 割り当てルール基準に対して各候補を評価します。割当マネージャは、105 ページの「割り当て基準で使用でき

る比較メソッド」で説明されている比較メソッドを選択し、それを使用して基準に対して各候補を評価します。仕事量分担ルールは、各候補に対しても処理されます。

備考: 必要な基準を満たさない候補は失敗し、このルールに対してその後の評価は行われません。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

142

5 割り当てルールごとに適格な各候補にスコアを付けます。各候補の割り当てルールのスコアは、次の値を合計して算出します。

■ 満たされた各割り当て基準の割り当てルールのスコア

■ 107 ページの「割り当て基準で使用できる包含メソッド」で説明されている包含メソッドによって評価され

るそれぞれの割り当て基準値です。

一部の割り当て基準値(スキル)は、スキルレベルで重要度が加算されます。

❏ スキルレベルコードにランクを付けるには、[管理-データ]画面の[変数リスト]ビューの[オーダー]

フィールドを使用します。

❏ スキルレベルの重要度を定義するには、[管理-データ]画面の[変数リスト]ビューの[重み要素]

フィールドを使用します。

■ 候補者のスコア

静的候補では、この値は[従業員候補]ビュー、[役割の候補]ビュー、または[組織の割り当て]ビューで

指定します。動的候補では、この値は Dynamic Candidate オブジェクトの Score Column プロパティで

指定します。

■ 割り当てられたスコアとして計算される基準

候補の現在の仕事量と可能な最大仕事量とを比較して割り当てられるスコアです。

Assignment Rule フォームの[カレンダーのチェック]ボックスが選択されている場合、割当マネージャ

は勤務形態に基づく割り当て機能を使って、勤務形態に関する情報を Field Service AppointmentBooking System(ABS)コンポーネントに送信します。このコンポーネントは、適格な候補のカレンダー

と勤務スケジュールを確認して、必要な時間に割り当てを引き受けることができる候補を割り出します。要

求された時間に指定された期間稼働できない従業員は排除されます。

この時点で、割り当てルールのスコアは、割り当てオブジェクトの Assignment Scoring Mode プロパ

ティの値に基づいて、最高スコアの候補または組織候補から計算されます。

6 スコアを加算した候補にルールからの割り当て先を適用し、潜在的な割り当て先のリストを作成します。割当マネージャはルールからの割り当て先を使用して、候補を絞り込み、割り当て先の最終リストを作成します。選択

肢は次のとおりです。

■ 最低点以上すべて

■ すべて要割当

■ 最適なものを 1 つ

■ 最低点以上からランダムに一つ

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 143

7 排他的な割り当てルールを評価してプライマリ割り当てルールを決定します。排他的な割り当てルールがない場合、またはすべての排他的なルールが満たされない場合、最高スコアの割り当てルールがプライマリ割り当てルー

ルになります。すべての割り当てルールにスコアがない場合、または複数のルールに同じ最高スコアがある場合、行 ID が最も小さい割り当てルールがプライマリ割り当てルールになります。AddScores プロパティが TRUEに設定されている場合、各候補のスコアが複数のルールに対してマージされ、プライマリ候補は合計スコアに基づいて計算されます。

少なくとも 1 つの割り当てルールに排他的な基準のマークが付いている場合、最高スコアの排他的な割り当て

ルールがプライマリルールとして選択されます。この割り当てルールの割り当て先だけが保持され、他の割り当

てルールからのすべての割り当て先が除外されます。

どのルールも満たされない場合、または複数の排他的割り当てルールの最高スコアが同じ場合、オブジェクトは

次の該当者に割り当てられます。

■ 従業員に基づいた割り当ての場合は、デフォルトの従業員

■ 役割に基づいた割り当ての場合は、デフォルトの役割

■ 組織に基づいた割り当ての場合は、デフォルトの組織

備考: 複数の排他的割り当てルールのスコアが同じで、[マニュアル割当プライマリ役割を保持]割り当てプロ

パティがオブジェクトに対して TRUE に設定されている場合、手作業で割り当てられたプライマリ役割が保持さ

れ、デフォルトの役割は非プライマリとしてチームに追加されます。

8 プライマリ割り当て先を決定します。割当マネージャは、プライマリ割り当て先をプライマリ割り当てルールから決定します。

■ 従業員に基づいた割り当てを使用するオブジェクトでは、プライマリ割り当てルールの Assignment Ruleフォームアプレットの[プライマリ従業員]フィールドで選択されたプライマリ従業員を、プライマリ割り

当て先として設定します。選択されたプライマリ従業員が 142 ページのステップ 6 を満たさない場合、また

はルールにプライマリ従業員が指定されていない場合、プライマリ割り当てルールについて最高スコアを持

ち、142 ページのステップ 6 を満たす従業員を割り当て先として選択します。

■ 役割に基づいた割り当てを使用するオブジェクトでは、プライマリ割り当てルールの Assignment Ruleフォームアプレットの[プライマリ役割]フィールドで選択されたプライマリ役割を、プライマリ割り当

て先として設定します。選択されたプライマリ役割が 142 ページのステップ 6 を満たさない場合、または

ルールにプライマリ役割が指定されていない場合、プライマリ割り当てルールについて最高スコアを持ち、

142 ページのステップ 6 を満たす役割を割り当て先として選択します。

■ 組織に基づいた割り当てを使用するオブジェクトでは、プライマリ割り当てルールの Assignment Ruleフォームアプレットの[プライマリ組織]フィールドで選択されたプライマリ組織を、プライマリ組織として

設定します。選択されたプライマリ組織が 142 ページのステップ 6 を満たさない場合、またはルールにプラ

イマリ組織が指定されていない場合、プライマリ割り当てルールについて最高スコアを持ち、142 ページの

ステップ 6 を満たす組織を割り当て先として選択します。

備考: プライマリ割り当て先として割り当てられるためには、プライマリ従業員、役割、組織がこの割り当てルー

ルの最小スコアを満たしていることが必要です。唯一の例外は、[ルールからの割り当て先]が[すべて要割当]

の場合です。この場合、どの候補も最小スコアを満たさない場合は、スコアが最も高い候補が潜在的な割り当て先

になります。ルールからの割り当て先については、98 ページの「一部の割り当てルールフィールドについて」を

参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

144

9 多層モードに基づいて特定の割り当て先を除外します。デフォルトの割り当てモードでは、適格な人員および組織は個々に割り当てられます。他の割り当てモード([個人指向]、[組織指向]、[組織および個人指向])を設定

すると、組織と個人間の関係に基づいて、適格であっても不要な組織と個人が除外されます。多層フィルターなどによってプライマリが除外されると、割当マネージャは必要に応じてプライマリを再計算します。詳しくは、

276 ページの「多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定」を参照してください。

10 割り当てを生成します。割当マネージャは、次のようにして割り当て先をデータベースに書き込んで割り当てを完了します。

■ プライマリ割り当てルールおよびプライマリ割り当て先をオブジェクトのプライマリテーブルに書き込み

ます。

■ チームに基づいたオブジェクトでは、オブジェクトのチームテーブルに割り当て先を書き込みます。

備考: インタラクティブ割り当てでは、計算後に割り当て先が適切なリストアプレットに表示されます。割当マ

ネージャがプライマリに指定した候補は、強調表示されます。次に、ユーザーは割り当てる候補を選択できます。

または別のレコードを選択して上書きすることにより、別のプライマリを割り当てることもできます。

関連トピック

98 ページの「一部の割り当てルールフィールドについて」

102 ページの「割り当てルールの作成」

テリトリーに基づくセールス割り当てルールの作成例 ここでは、セールス組織がテリトリーに基づいて戦略的に営業員を割り当てる方法の例を示します。この設定方法は、

それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

この例では、セールス組織が地理的場所に基づいて 4 つのテリトリーを作成します。この場合、図 23 に示すように、

「US NW」、「US NE」、「US SE」、および「US SW」という 4 つの割り当てルールを作成します。次に、割当マネー

ジャは、セールス商談の地理的場所に基づいて営業員を割り当てます。

備考: 次の各手順を実行する方法については、第 6 章「割り当てルールの管理」を参照してください。

図 23 営業テリトリーの作成例

営業テリトリー(US NW)を示している割り当てルールの 1 つが[割り当てルールリスト]ビューで強調表示されます。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 145

テリトリーに基づいてセールス割り当てルールを作成するには

1 割り当てルールを営業テリトリーとして作成します。

この例では、[割り当てルール]ビューで、図 23 に示すように、各テリトリーに 1 つずつ、合計 4 つの割り当

てルールを作成します。

2 割り当て基準を決定します。

この例では、割り当てルールがテリトリーに基づいているので、[割当基準]ビューで[アカウント状況]を各割

り当てルールの基準として定義します。

3 基準値を定義します。

この例では、[割当基準]ビューで、各テリトリーを構成する州を基準値として使用します。

次の図は、ステップ 2 とステップ 3 で説明したとおりに、割り当て基準と値を使用して営業テリトリーを定義す

る例を示しています。

4 役割を追加します。

[割当役割]ビューで、各テリトリーの責任を負うセールス役割を追加します。例として、「Division ManagerWest and Field Sales Representative」を「US NW」割り当てルールに追加します。

備考: プライマリ役割を指定するには、役割レベルでプライマリを設定し([割り当てルールリスト]ビューの

[プライマリ役割]フィールド)、さらにそのルール内に特定の役割を割り当てる必要があります([割当ルール]>[役割])。

5 割り当てルールをリリースします。

[割当ルール]ビューで、[リリース]ボタンをクリックします。次に、バッチ割り当てを実行して、その割り当

てルールによって影響を受けるオブジェクトを割り当てます。バッチ割り当ての実行については、235 ページの

「バッチ割り当ての実行」を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

146

これらの割り当てルールがリリースされた後、割当マネージャは、セールス商談の地理的場所に基づいて営業員を割

り当てます。たとえば、カリフォルニア州のセールス商談は、「Western Field Sales Representative」に割り当

てられます。

備考:[営業チーム]に[取引先]または[商談]が割り当てられた後、割当マネージャがこの項目に対して使用す

るテリトリー定義のリストが、[テリトリー]フィールドの項目レコードに追加されます。このリストは、標準ユー

ザーの[アカウント詳細]ビューまたは[商談詳細]ビューでは変更できません。

セールス組織がテリトリーと売上に基づいた割り当てルールを使用して営業員を配置する方法の例については、

146 ページの「基準を組み合わせるセールス割り当てルールの作成例」を参照してください。

すべての割り当てルールが失敗した場合の割当マネージャの動作適格な割り当てルールが見つからない場合、つまりすべての評価が失敗した場合、割当マネージャはチームを置き換

え、プライマリ役割にデフォルト役割を割り当てます。たとえば、オブジェクトの WHERE 句を指定せずに Account割り当てオブジェクトにバッチ割り当てを実行したとします。その場合は、すべての Account レコードが処理され

ます。各取引先に対して一致する割り当てルールが見つからない場合、割当マネージャは取引先チームをデフォルト

役割で置き換えることができます。これは、最終的にすべての取引先の再割り当てにつながります。

基準を組み合わせるセールス割り当てルールの作成例 ここでは、セールス組織が、見込み売上に基づいて同じ地理的場所で営業員を配置する方法の例を示します。この設

定方法は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

同じ地理的場所を使用しながら、異なる売上の可能性を使うテリトリーを作成することができます。この例では、図 24に示すように、「US SW High Revenue」と「US SW Low Revenue」という 2 つの割り当てルールを作成します。

次に、割当マネージャは、セールス商談の地理的場所と売上の可能性の両方に基づいて営業員を割り当てます。

備考: 次の各手順を実行する方法については、第 6 章「割り当てルールの管理」を参照してください。

図 24 基準を組み合わせる割り当てルールの作成例

商談オブジェクトに対して作成された 2 つの割り当てルール

(各テリトリーに 1 つ)

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 147

基準を組み合わせるセールス割り当てルールを作成するには

1 割り当てルールを作成します。

この例では、図 24 に示すように、各テリトリーに 1 つずつ、合計 2 つの割り当てルールを作成します。

2 割り当て基準を決定します。

この例では、[アカウント状況]と[売上]を基準として選択します。

3 基準値を定義します。

この例では、各テリトリーを構成する州を[取引先状況]の基準値として使用します。[売上]の基準値について

は、次のように割り当てルールごとに異なる割り当て属性を選択します。

■ 「US SW High Revenue」割り当てルールについては、「Revenue Low」割り当て属性に「100,001」と

入力します。

■ 「US SW Low Revenue」割り当てルールについては、「Revenue High」割り当て属性に「100,000」と

入力します。

備考: Values リストアプレットに表示されるカラムが、Criteria リストアプレットで選択した基準に応じて動

的に変化します。

次の図は、説明のとおりに「US SW High Revenue」割り当てルールを定義した例を示しています。

4 この割り当てルールに役割を追加します。

この例では、次のように割り当てルールごとに異なるセールス役割を追加します。

■ 「US SW High Revenue」割り当てルールには、「Division Manager - West」を追加します。

■ 「US SW Low Revenue」割り当てルールには、「Western Field Sales Representative」を追加します。

ステップ 3 で示した図は、説明のとおりに「US SW High Revenue」割り当てルールを定義した例を示してい

ます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

148

5 割り当てルールをリリースします。

[割当ルール]ビューで、[リリース]ボタンをクリックします。次に、バッチ割り当てを実行して、その割り当

てルールによって影響を受けるオブジェクトを割り当てます。バッチ割り当ての実行については、235 ページの

「バッチ割り当ての実行」を参照してください。

これらの割り当てルールがリリースされた後、割当マネージャは、セールス商談の地理的場所と売上の可能性に

基づいて営業員を割り当てます。たとえば、売上の可能性が 10 万ドルを超えるネバダ州のセールス商談は、

「western division manager」に割り当てられます。一方、売上の可能性が 10 万ドル以下のニューメキシコ

州のセールス商談は、「western field sales representative」に割り当てられます。

サービス組織の割り当てルールの作成例

ここでは、サービス組織の割り当てルールを作成する方法の例を示します。この設定方法は、それぞれのビジネスモ

デルに応じて異なる場合があります。

次の戦略を使用して、サービス組織の割り当てルールを作成します。

1 割り当てる必要がある各種の割り当てオブジェクトを決定します。

サービス組織は、幅広いタスクの所有権を割り当てる必要があります。これらのタスクには、サービスリクエス

ト、活動、取引先などが含まれます。さらに、製品開発組織は、製品欠陥の所有権を技術者に割り当てる必要が

あります。たとえば、サービスリクエストと製品欠陥だけを割り当てることに決めます。関連付けられた活動が

それらのオブジェクトの所有者によって手動で割り当てられるためです。

2 同じ割り当てルールを使用して複数の割り当てオブジェクトを割り当てられるかどうかを決定します。

同じ割り当てルールを使用して、複数の割り当てオブジェクトを割り当てることができます。たとえば、取引先

とサービスリクエストを同じ方法で割り当てる場合、そのルールを複数の割り当てオブジェクトに関連付けるこ

とによって、同じ割り当てルールを使用できます。

3 各割り当てオブジェクトについて、同じ割り当てルールを使用して割り当てるオブジェクトを決定します。

Compare to Object 比較メソッドを使えば、異なるルールを使用して、異なるオブジェクトのグループを割り

当てることができます。通常、複雑なサービス環境では、異なるサービスリクエストのグループを、異なるルー

ルを使用して割り当てます。たとえば、サービスリクエストの優先順位に基づいて、サービスリクエストを分割

します。

4 同じ割り当てルールを使用して割り当てるオブジェクトの各グループについて、戦略を決定します。

スキル基準を使用して、割り当てルールの数を最小限にします。1 つの割り当てルールは、オブジェクト特性と

候補者のスキルに基づいて、異なる複数の候補者をさまざまなオブジェクトに一致させることができます。最適

な割り当てを決定するには、各候補について評価したい基準を決定して、必ずその候補がタスクを処理するため

の適切なスキルを持つようにします。これは、顧客サービス環境で割り当てを実行する際に最も頻繁に使用する、

主要なタイプの基準です。これらの基準は、[割当基準]ビューで Compare Object to Person 比較メソッド

を使用して定義します。

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割り当てルールの管理 ■ 割り当てルール作成の割り当てメソドロジーと例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 149

5 仕事量分担ルールを定義します。

組織内の従業員について、仕事量を計算するさまざまな方法を決定します。それぞれの仕事量分担ルールは、特

定の割り当てオブジェクトに関連付けられます。たとえば、次のものを計算する 2 つの仕事量分担ルールを定義

できます。

■ 従業員 1 人に対するオープンサービスリクエスト

■ Siebel eService 経由で送られた重要なサービスリクエスト

6 割り当てルール、割り当て基準、割り当て基準値、および割り当て仕事量を定義します。

割り当て管理のビューで前述の戦略、ルール、および基準を使用して、割り当てルールおよびそれに対応する詳

細を定義します。ルール、基準、値、および仕事量を定義する際、各コンポーネントのスコアを指定できます。

これらのスコアは、割り当てルールの候補ごとに集計され、合計スコアが決まります。

7 静的候補と動的候補を定義します。

静的候補には、割り当てルールの[従業員候補]、[役割の候補]、または[組織の割り当て]ビュー(または[候

補者ソース]フィールドで[全員]値または[組織候補ソース]フィールドで[全組織]値)を使用して、割り

当てに適した従業員を定義します。動的候補には、[候補者ソース]フィールドから適切な値を選択します。

Compare to Person 割り当て基準を使用して、異なるスキルを持つ従業員をさらに限定したり重み付けしたり

できます。

8 従業員のスキルを定義します。

割り当てルールおよびその対応する詳細情報を定義した後に、顧客サービスマネージャは従業員のスキル情報(製

品の専門知識、語学力、地域の知識など)を更新する必要があります。割当マネージャは、Compare to Person割り当て基準および Compare Object to Person 割り当て基準を評価する際に、これらの属性を使用します。

9 割り当てルールをリリースします。

[割当ルール]ビューで、[リリース]ボタンをクリックします。次に、バッチ割り当てを実行して、その割り当てルー

ルによって影響を受けるオブジェクトを割り当てます。バッチ割り当ての実行については、235 ページの「バッチ割

り当ての実行」を参照してください。

図 25 に、サポート担当者をサービスリクエストに割り当てる、割り当てルールのサンプルを示します。

図 25 サービス組織の割り当てルール

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てポリシーについて

150

図 25 に示されている割り当てルールは、次のことを行います。

■ 次のサービスリクエストをすべて一致させます。

■ Pentium III 600 製品

■ 優先順位が[高]

■ 次の値が設定された 2 つの基準を使用します。

■ 製品ワイルドカード:「CPU Pentium III 600」という値が含まれている製品のリスト

■ サービスリクエスト優先順位:優先レベルが[高]であるサービスリクエストのリスト

割り当てポリシーについてSiebel アプリケーションには、定義済みの割り当てオブジェクトのそれぞれについて、定義済みの割り当てポリシー

が用意されています。定義済みの割り当てポリシーを使用する必要がありますが、動的割り当てのために新しい割り

当てポリシーを作成することもできます。定義済みの割り当てポリシーを使用するには、まずこれらを有効化する必

要があります。

ワークフローモニターエージェントはユーザーによるオブジェクトに関連するデータの変更を検出し、各ワークフ

ローモニターエージェントは 1 つ以上の割り当てポリシーを監視できます。すべての割り当てポリシーを同じワーク

フローグループに配置することによって、1 つのワークフローモニターエージェントですべての割り当てポリシーを

監視することができます(定義済みの割り当てポリシーはこのように定義されています)。また、割り当てポリシーを

個別のワークフローグループに配置し、各ワークフローグループに専用のワークフローモニターエージェントを使用

することもできます。

割り当てポリシーに使用できる割当マネージャのワークフローポリシーのアクションは次のとおりです。

■ 割り当てリクエスト(処理中)。このアクションでは、自身のプロセスで行を割り当てるので、AsgnSrvr サー

バーコンポーネントは使用しません。

■ 割り当てリクエスト。このアクションでは、デフォルトモードで実行される AsgnSrvr プロセスにリクエストを

ルーティングします。

動的割り当てでルールグループ機能を使用する場合は、ビジネスサービスを使用して AsgnSrvr(AssignmentServer)サーバーコンポーネントにリクエストを送信するワークフロープロセスを作成します。

ワークフローモニターエージェントについては、227 ページの「動的割り当ての実行について」および『SiebelBusiness Process Framework: Workflow ガイド』を参照してください。

Page 151: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てルールの管理 ■ 動的割り当ての割り当てポリシーを定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 151

動的割り当ての割り当てポリシーを定義するプロセス動的割り当ての割り当てポリシーを新たに作成するには、次のタスクを実行します。

1 151 ページの「動的割り当ての割り当てポリシーの作成」

2 153 ページの「割り当てポリシーを有効化して動的割り当てを有効にする」

動的割り当ての割り当てポリシーの作成

割り当てポリシーは、動的割り当てに使用する特別なワークフローポリシーです。Siebel アプリケーションには、定

義済みの割り当てオブジェクトのそれぞれについて、定義済みの割り当てポリシーが用意されています。動的割り当

てに対しては定義済みのポリシーを使用する必要がありますが、新しい割り当てポリシーを作成することもできます。

備考: 動的割り当ての新しい割り当てオブジェクトを作成する場合は、そのオブジェクトの新しい割り当てポリシー

も作成する必要があります。

次のタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

次の手順を使用して、動的割り当てのために新しい割り当てポリシーを作成します。

動的割り当ての割り当てポリシーを作成するには

1 [管理-割当]画面 >[割当ポリシー]ビューに移動します。

2 [割当ポリシー]リストで[新規]をクリックします。

3 新しい割り当てポリシーレコードで、関連情報を入力します。

Page 152: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 動的割り当ての割り当てポリシーを定義するプロセス

152

表 31 に、定義済みの割り当てポリシーのフィールドを示します。

備考: デフォルトでは、割り当てポリシーごとに 1 つのアクションがあります。前述の手順は、誤ってアクションを

削除した場合、または新しい割り当てポリシーを作成する場合だけ使用します。また、カスタマイズしたワークフロー

アクションを割り当てポリシーに関連付けないでください。ワークフローアクションについては、『Siebel BusinessProcess Framework: Workflow ガイド』を参照してください。

動的割り当ての割り当てポリシーのアクションを作成するには

1 新たに作成された割り当てポリシーが選択されている状態で、[アクション]リストで[新規]をクリックします。

2 [割り当てアクション]フィールドで、下向き矢印をクリックし、[割当リクエスト(処理中)]を選択します。

備考: 割り当てリクエストアクションによってパフォーマンスの問題が発生することがあるので、[割当リクエ

スト(処理中)]ワークフローポリシーアクションを使用することをお勧めします。割り当てリクエストアクショ

ンを使用する場合は、AsgnSrvr プロセスが利用可能でオンラインになっていることを確認します。

3 [割り当てモード]フィールドで、下向き矢印のボタンをクリックし、[割当一致]を選択します。

4 (オプション)必要に応じてシーケンス番号を追加します。

表 31 割り当てポリシーのフィールド

フィールド 説明

名前 割り当てポリシーの名前。

ワークフロー

オブジェクト

割り当てポリシーが属している割り当てオブジェクト。

ポリシーグループ 割り当てポリシーのワークフローグループ。定義済みの割り当てポリシーのデフォルトは

[割当グループ]です。割当マネージャで使用するために作成するすべての新しいポリシー

は、[割当グループ]ポリシーグループを使用する必要があります。

割り当てポリシーのポリシーグループは、変更しないことをお勧めします。ただし、変更す

る必要がある場合は、変更後にトリガーを再作成する必要があります。トリガーの再作成に

ついては、『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』を参照してく

ださい。

注意: ポリシーグループは、1 つのワークフローモニターエージェントだけに割り当てま

す。複数のワークフローモニターエージェントが同じポリシーグループを実行すると、完了

時刻が予測できなくなり、1 つのトリガーについて複数のアクションが作成されることがあ

ります。ワークフローモニターエージェントについては、『Siebel Business ProcessFramework: Workflow ガイド』を参照してください。

開始日時 割り当てポリシーの開始日。

終了日時 割り当てポリシーの終了日。

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割り当てルールの管理 ■ 動的割り当てを無効にするために割り当てポリシーを無効化する

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 153

割り当てポリシーを有効化して動的割り当てを有効にする

動的割り当てを割り当てオブジェクトに対して有効にするには、そのオブジェクトの割り当てポリシーを有効化します。

このタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

割り当てポリシーを有効化して動的割り当てを有効にするには

1 [管理-割当]画面 >[割当ポリシー]ビューに移動します。

2 [割当ポリシー]リストで、活動化する割り当てポリシーを選択します。

3 [終了日時]フィールドで、クリックして既存値を Null にするか、または将来の日付を設定します。

ワークフローコンポーネントは、失効していないアクティブな割り当てポリシーだけを処理します。

備考: 割り当てポリシーをアクティブにした後に、トリガーを再生成して変更を有効にする必要があります。

動的割り当てを無効にするために割り当てポリシーを無効化するある時点で不要になる割り当てルールがあります。そのような場合は、不要になった割り当てルールを無効にします。

割り当てオブジェクトの動的割り当てを無効にするには、そのオブジェクトの割り当てポリシーを無効にします。

備考: 割当マネージャは、データベースの時刻を使用してルールが有効かどうかを判定します。

割り当てポリシーを無効にして動的割り当てを無効にするには

1 [管理-割当]画面 >[割当ポリシー]ビューに移動します。

2 [割当ポリシー]リストで、非活動化する割り当てポリシーを選択します。

3 [終了日時]フィールドで、値を過去の日付に設定します。

ワークフローコンポーネントは、失効していないアクティブな割り当てポリシーだけを処理します。したがって、割

り当てポリシーを失効させることでその割り当てポリシーを無効にできます。

備考: 割り当てポリシーを無効にした後に、トリガーを再生成して変更を有効にする必要があります。

Page 154: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ ルールを評価する順番の決定方法

154

ルールを評価する順番の決定方法割り当てルールに順番を付けると、ルールはその順番(昇順)に従って評価されます。割り当てルールの順序を使用

すると、割り当てオブジェクトに適用するルールに対して、重要な順に優先順位を付けることができます。これによ

り、割り当てについて割当マネージャが処理するルールの数を制限できます。たとえば、最初に優先順位の高いルー

ルに対してだけ割当マネージャを実行し、これらのルールが満たされた場合、つまり候補のマッチングに成功した場

合は、それ以上のルールの処理を停止することができます。

ルールに順番が付けられていない場合や、すべてのルールに同じ順番が付けられている場合は、すべてのルールが処

理されます。ただし、グループ内の一部のルールに順番が付けられていて、他のルールには付けられていない場合、

何の指定もないルールの順番は 0 とみなされ、最初に評価されます。したがって、順序付けを行う場合は、すべての

ルールに順番を付けることをお勧めします。

特定の順番までのすべての割り当てルールを処理した後に、割当マネージャは各ルールが正常に割り当てられたかど

うかを確認します。ルールが正常に割り当てられると、同じ順番が指定されている残りのルールを処理してから、処

理を停止します。その後、順番の高いルールは処理されません。

表 32 に示されているように、各順番のセグメントの始めと終わりは、順番の変更を境にして判別されます。たとえ

ば、最初に順番 1 のルールを評価してから、続いて順番 2 のルールを評価し、その後も同様に評価を行います。セグ

メント内のルールの評価方法とは無関係です。

実行時に、割当マネージャは最初に 1 番目のセグメント(セグメント 1)内のルールを評価してから、処理を一時停

止して割り当てが行われているかどうかを特定します。割り当てが行われている場合、次の順番は処理しません。割

り当てが行われていない場合は、次の順番(セグメント 2)に進みます。

割当マネージャがデフォルトモードで実行され、複数のルールグループが定義されている場合、割当マネージャはルー

ルが単一の大きなグループに属しているとみなして評価します。

表 32 ルールの順序の例

セグメント 割り当てルール 順番

1 Assign Sales Rep West 1

Assign Sales Rep North 1

Assign Sales Rep East 1

2 Assign Sales Rep West 2

Assign Sales Rep North 2

3 Assign Sales Rep West 3

Assign Sales Rep North 3

Assign Sales Rep East 3

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割り当てルールの管理 ■ ルールを評価する順番の決定方法

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 155

たとえば、表 33 に示す順序が指定されている 2 つのルールグループが、同じ割当マネージャサーバーによってロー

ドされたとします。

この場合、割当マネージャは次の順序でルールを評価します。

A1A1A1B1B1A2A2B2B2A3A3B3B3B3

順番は、新しい割り当てルールを作成するときに割り当てルールに指定できます。または、後から割り当てルールに

追加することもできます。

関連トピック

156 ページの「割り当てルールへの順番の追加」

表 33 グループルール A と B の例

ルールグループ A ルールグループ B

1 1

1 1

1 2

2 2

2 3

3 3

3 3

Page 156: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールへの順番の追加

156

割り当てルールへの順番の追加ここでは、順番を割り当てルールに追加する方法について説明します。

順番を割り当てルールに追加するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 [割り当てルールリスト]リストから、順番を定義する割り当てルールを選択します。

3 [順番]フィールドに順番値を入力します。

関連トピック

154 ページの「ルールを評価する順番の決定方法」

サーバー主要マップを使用して特定のSiebel Server にルールをロードする方法 各 Siebel Server に対して、サーバー主要マップを使用してサーバーがロードして処理する複数のルールグループ

を定義します。これによって、ビジネス用途に応じてサーバーを使い分けることができます。割り当て管理ビューで

サーバー主要マップを定義した後に、各割り当てサーバー(AsgnSrvr)プロセスは起動時に主要マップでサーバー

名を探し、各自のルールグループからのみルールをロードします。AsgnSrvr は、ルールグループの行 ID もキーと

して登録します。リクエストをサーバーに送信するときは、サーバーに割り当てられているルールグループの行 IDの 1 つを AsgnKey パラメータの行 ID として送信する必要があります。

サーバー主要マッピングのプロセスは、内部キーベースのルーティングメカニズムを使用して、リクエストを特定の

サーバーにルーティングしますが、バックグラウンドで実行されるので、ユーザーからは見えません。複数のサーバー

を指定して、同じルールグループをロードすることもできます。この場合、Siebel Server Request Broker コン

ポーネントは、負荷分散基準に基づいて、ルールグループをロードした割り当てサーバーの 1 つにリクエストをルー

ティングします。

使用するルールグループにマークを付けるには、サーバー主要マップを使用する必要があります。これらのルールグ

ループは、デフォルトモードで動作する割当マネージャコンポーネントではロードされません。

Page 157: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てルールの管理 ■ サーバー主要マップを使用して特定の Siebel Server にルールをロードする方法

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 157

サーバー主要マッピング機能は、次のような特定の機能を使用する環境のみでサポートされます。

■ ビジネスサービスを呼び出すスクリプトまたはワークフロープロセス:ビジネスサービスを使用してワークフ

ロープロセス内またはスクリプトから割当マネージャを呼び出すことができます。次のいずれかの定義済みのビ

ジネスサービスを使用します。

■ Server Requests ビジネスサービス:この汎用ビジネスサービスを使用すると、サーバーリクエストブ

ローカーを使用して特定のコンポーネントにリクエストを送信できます。このビジネスサービスでは、割当

マネージャのサーバーマッピング機能を使用できます。このビジネスサービスを使ってルールグループに属

するルールを呼び出す場合は、AsgnKey パラメータを入力パラメータとして、ReqKey パラメータをリク

エストパラメータとして(コンポーネントの子プロパティセット内に)渡します。AsgnKey パラメータと

ReqKey パラメータに、ルールグループのルールグループ ID を設定します。

■ Synchronous Assignment Manager Requests ビジネスサービス:このビジネスサービスには、

次の 1 つのメソッドがあります。すなわち Assign メソッドを使用できます。このメソッドでは

AsgnObjName パラメータおよび ObjRowId パラメータを使用して、リクエストを割当マネージャのサー

バーコンポーネントに送信します。データベース内の有効なルールはすべて処理されます。

次の場合は、このビジネスサービスを使用します。

❏ 1 つのオブジェクト行を割り当てるリクエストを送信する場合

❏ Default Group を使用する場合(サーバー主要マップが定義されていない場合)

ビジネスサービスについては、『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』を参照してくださ

い。スクリプトについては、『Siebel Object Types Reference』を参照してください。

■ インタラクティブ割り当て:デフォルト設定では、インタラクティブ割り当てはデフォルトモードで実行されま

す。ただし、インタラクティブ割り当ては、ビジネスコンポーネントの基本クラス CSSBCBase の SetAsgnKeyInvokeMethod を使用して、サーバー主要マッピング機能を使用するようにカスタマイズできます。

スクリプト、ワークフロープロセス、またはビジネスサービスを使用し、InvokeMethod を呼び出してルールグ

ループの 1 つの行 ID をパラメータとして渡します。インタラクティブ割り当ては、リクエストを AsgnSrvr コ

ンポーネントに送信する際に、このパラメータを AsgnKey パラメータと ReqKey パラメータとして使用します。

InvokeMethod は 1 つのセッションで一度だけ呼び出しますが、同じセッションのその後のリクエストはその

ルールグループの行 ID を再利用します。ただし、セッションがログアウトされるか、またはサーバーが再起動

された場合は、InvokeMethod を再び呼び出して AsgnKey パラメータを設定する必要があります。それ以外

の場合は、割当マネージャはデフォルトモードに戻ります。

備考: 割当マネージャをデフォルトモードで実行すると、ルールは Key Based フラグがオンになっているルー

ルグループからロードされません。

■ バッチ割り当てと動的割り当てはサーバー主要マッピングを読み込まない

備考: 同じ割り当てサーバーでデフォルトモードとサーバー主要マッピングモードを実行することはできません。2つのタスクは相互排他的な機能です。たとえば、同じ割り当てサーバー上で、リソース割り当て(プロフェッショナ

ルサービスオートメーションで使用され、ルールグループを使用しない)とクレジット割り当て(セールスで使用さ

れ、ルールグループを使用する)を実行することはできません。これら 2 つの割り当ては、異なるサーバー上で実行

する必要があります。

ヒント: Siebel Incentive Compensation と Siebel Marketing は、サーバー主要マップ機能とルールグループ

機能を使用するように設計されています。Siebel の各製品については、『Siebel Marketing Installation andAdministration Guide』を参照してください。

関連トピック

158 ページの「割り当てルールグループのサーバー主要マップの定義」

Page 158: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールグループのサーバー主要マップの定義

158

割り当てルールグループのサーバー主要マップの定義 ここでは、割り当てルールグループのサーバー主要マップを定義する方法について説明します。サーバー主要マッピ

ングは、別の Siebel Server またはルールグループにいつでも変更できます。

サーバー主要マップを定義するには

1 [管理-割当]画面 >[サーバーキーマッピング]ビューに移動します。

2 [割り当てサーバーキーマッピング]リストで[新規]をクリックします。

3 新規レコードの入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

表 34 は定義済みのフィールドを示します。

サーバー主要マップで特定のルールグループを使用するように排他的にマークする場合は、[割り当てルールグループ

リスト]ビューの Key Based リストカラムを使用して、これらのルールグループの Key Based フラグをオンにし

ます。これらのルールグループは、デフォルトモードで動作する割当マネージャコンポーネントではロードされませ

ん。ルールグループの使用については、95 ページの「割り当てルールグループの作成」を参照してください。

関連トピック

156 ページの「サーバー主要マップを使用して特定の Siebel Server にルールをロードする方法」

表 34 サーバー主要マップのフィールド

フィールド 説明

割り当てルールグループ 割当マネージャを実行している特定の Siebel Server と関連付ける割り当てルール

グループ。

Siebel Server 名 割当マネージャの目的のインスタンスを実行している Siebel Server の名前。マシ

ン名ではなく、Siebel Server の論理名を入力する必要があります。

Siebel Server については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

Page 159: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てルールの管理 ■ 割り当てレポートの作成

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 159

割り当てレポートの作成割り当てルールは、基準、従業員、役割、組織、仕事量ルール、組織仕事量、開始日、終了日などのさまざまな要素

に関連付けられます。これらの要素はアプリケーションの各種の画面に編成されているので、割り当てルールにリン

クされているすべての情報を表示するのは面倒です。割り当てレポートを使用すると、簡単に割り当てルールの詳細

を調べることができます。

備考: 割り当てレポートとレポートモードは相互排他的な機能です。

割当マネージャには、次のレポートを出力して印刷する機能があります。

■ 割り当て管理詳細

■ テリトリー割り当て詳細

備考: レポートを生成するには、Siebel アプリケーションサーバーに接続し、レポートサーバーが実行されている

必要があります。さらに、レポートを生成する前に Siebel Server を設定しておく必要があります。レポートの操

作については、『Siebel Reports 管理ガイド』を参照してください。

割り当てレポートを作成するには

1 ツールバーの[レポート]アイコンをクリックします。

2 ポップアップリストから次のいずれかを選択します。

■ 割り当て管理詳細

■ テリトリー割り当て詳細

3 (オプション)レポートを印刷します。

Page 160: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールのリリースの準備

160

割り当てルールのリリースの準備表 35 に、割り当てルールの準備とリリースのための管理タスクの一覧を示します。各自の展開に適合する場合は、

一連のタスクを指定されている順序で実行します。

関連トピック

161 ページの「割り当てルールのリリース」

表 35 割り当てルールのリリースのためのタスク

タスク UI ツール

1 (オプション)158 ページの「割り当てルールグループのサーバー主要マップの定義」 X

2 (オプション)勤務形態に基づいた割り当て用に割当マネージャを設定する

a Siebel Tools で、いくつかのタスクを完了します。

287 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」

を参照してください。

b UI で、勤務形態に基づいて割り当てる各割り当てルールの[カレンダーのチェック]

フィールドをオンにします。

X X

3 (オプション)ロード分割の設定を定義する

299 ページの「ロードスプリッタ設定のセットアップ」を参照してください。

X

4 161 ページの「割り当てルールのリリース」 X

Page 161: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールのリリース

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 161

割り当てルールのリリース 割り当てルールを定義するか、ルール、基準、値、または候補(従業員、役割、または組織)を変更した後は、割当

マネージャで使用できるようにするためにルールをリリースする必要があります。データベースに新しい候補(新し

い役割、新しい組織、新しい従業員)を追加した後には、割り当てルールをリリースする必要があります。割り当て

ルールをリリースすると、rulecache.dat ファイルも更新されます。

rulecache.dat ファイルについては、244 ページの「割当マネージャのルールキャッシュファイルについて」を参照

してください。

備考: 次の手順では、すべての割り当てルールが同時にリリースされます。関連するサーバータスクの実行中は、割

り当てルールをリリースしないでください。

割り当てルールを定義した後には、ルールをリリースし、場合によっては、その他の管理タスクを実行する必要があ

ります。

割り当てルールをリリースするには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 [割当ルール]リストで、[リリース]ボタンをクリックします。

ルールがリリースされたことを確認するメッセージが表示されます。

備考: ルールキャッシュは、ルールキャッシュファイルを削除してから Siebel Server を再起動することによって

更新することもできます。siebel_server¥bin フォルダで *rulecache*.dat ファイルを検索します。

ヒント: 新規または変更されたルールが適用されたかどうかを確認する場合は、rulecache.dat ファイルまたは

AsgnSrvr ログファイルのタイムスタンプを確認します。

たとえば、アップグレードの一環として新しい Siebel Server をインストールしたときに、保留中の割り当てルー

ルは、最初の起動時にリリース(ルールキャッシュが再作成)されます。展開する環境内のサーバーが同じルール

キャッシュを再作成できるように、割り当てルールはインストール後にリリースすることをお勧めします。

関連トピック

160 ページの「割り当てルールのリリースの準備」

Page 162: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てルールの管理 ■ 割り当てルールの移行について

162

割り当てルールの移行について割り当てルールをシステム間で移行(たとえばテスト環境から事業環境に移行)するには、Siebel EnterpriseIntegration Manager(EIM)またはアプリケーション配置マネージャ(ADM)を使用します。割り当てオブジェ

クト、割り当て属性、割り当て基準を追加または変更する場合は、レポジトリをサーバーの本番データベースに移行

する必要もあります。

割当マネージャは、移行時に次の既存の割り当てルールを自動的に更新します。

■ 割り当てルールの[候補者ソース]フィールドで[全員]が選択されている場合、PERSON_CAND_TYPE カラ

ムの新しい値は[全員]になります。

■ 割り当てルールの[候補者ソース]フィールドで[全員]が選択されていない場合、PERSON_CAND_TYPE カ

ラムの新しい値は[ルールから]になります。

■ 割り当てルールの[組織候補ソース]フィールドで[全組織]が選択されている場合、BU_CAND_TYPE カラ

ムの新しい値は[全組織]になります。

■ 割り当てルールの[組織候補ソース]フィールドで[全組織]が選択されていない場合、BU_CAND_TYPE カ

ラムの新しい値は[ルールから]になります。

移行については、『Siebel Enterprise Integration Manager Administration Guide』および『Siebel BusinessApplications への移行』を参照してください。

ADM については、『Siebel Application Deployment Manager Guide』を参照してください。

Page 163: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 163

7 動的候補の使用

この章では、Siebel 割当マネージャの動的候補機能を設定および管理する方法について説明します。次のトピックが

含まれています。

■ 164 ページの「動的候補について」

■ 165 ページの「動的候補のタイプについて」

■ 167 ページの「動的候補の割り当ての例」

■ 170 ページの「動的候補の同じオブジェクトへの割り当ての例」

■ 172 ページの「動的候補を定義するプロセス」

■ 173 ページの「動的候補の割り当てオブジェクトの設定」

■ 175 ページの「Dynamic Candidate オブジェクト定義の結合仕様の設定」

■ 177 ページの「ソーステーブルからチームベースの基準へのカラムのマッピング」

■ 178 ページの「動的候補属性カラムのチームテーブルへのコピー」

■ 179 ページの「動的候補チームの割り当てルールへの追加」

Page 164: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補について

164

動的候補について動的候補とは、オブジェクトに対する潜在的な割り当て先であり、静的候補と同じように動作します。ルールを処理

する際に、割当マネージャは、割り当てルールの[候補者ソース]フィールドまたは[組織候補ソース]フィールド

の値に基づいて候補を決定します。

たとえば、活動を資産に関連付け、その資産に従業員のチームがある場合、割当マネージャで、自動的に活動に対し

てこの従業員のチームが想定され、同じ従業員が他の活動の潜在的な候補となるように設定できます。このような従

業員は資産を介して活動に結び付けられ、動的候補と呼ばれます。資産に関連付けられた従業員のチームは、候補が

保存されるデータベーステーブルであるため、候補テーブルと呼ばれます。この例では、潜在的な候補は、活動に関

連付けられた資産に関連付けられている従業員のみです。

備考: バージョン 7.8 よりも前では、候補テーブルはチームテーブルと呼ばれていました。この 2 つの用語は同義語

です。つまり、動的候補を含むテーブルを示します。たとえば、S_ASSET_EMP テーブルは、動的候補である活動

資産チームの候補テーブル(チームテーブル)です。

デフォルトでは、活動割り当てオブジェクトは、2 つの動的候補チーム(活動:取引先チームおよび活動:資産チー

ム)に対してあらかじめ設定されています。

活動資産チームの場合、割当マネージャは動的候補設定から潜在的な活動の割り当て先(候補)を動的に決定します。

つまり、活動を資産に結合して、その活動の資産に関連付けられている従業員を取得します。潜在的な候補は、特定の

活動レコードの従業員のグループです。ただし、潜在的な候補はさまざまな活動に割り当てられる可能性があります。

たとえば、表 36 に示すように、異なる資産と従業員を持つ 2 つの活動がある場合、潜在的な割り当て候補は各活動

の従業員の組み合わせです。この例では、潜在的な候補は次のようになります。

■ 活動 1:従業員 1、2、3、および 4

■ 活動 2:従業員 1、2、および 5

Siebel Tools を使用すると、その他の割り当てオブジェクトの動的候補を設定できます。動的候補の割り当てオブ

ジェクトの設定については、172 ページの「動的候補を定義するプロセス」を参照してください。

表 36 異なる資産と従業員を持つ 2 つの活動の例

活動/資産 従業員 1 従業員 2 従業員 3 従業員 4 従業員 5

資産 1 を持つ活動 1 X X

資産 2 を持つ活動 1 X X X

資産 1 を持つ活動 2 X X

資産 3 を持つ活動 2 X

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動的候補の使用 ■ 動的候補のタイプについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 165

動的候補のタイプについて割り当てオブジェクトの設定方法に応じて、オブジェクトを 1 人の所有者または複数の所有者として割り当てること

ができます。図 26 に示すように、動的候補を 1 人の所有者または複数の所有者としても割り当てることができます。

図 26 は、次の関係を示します。

■ 1 件のみの候補(従業員、役割、または組織)を割り当てオブジェクトに関連付けることができる場合、候補は

1 人の所有者タイプとなります。

この例では、図 26 の左上に示すように、ある従業員は、1 つのサービスリクエストに関連付けられています。

詳しくは、167 ページの「動的候補の割り当ての例」の 1 番目の例を参照してください。

■ 多数の候補(従業員、役割、または組織)を割り当てオブジェクトに関連付けることができる場合、候補は複数

の所有者タイプとなります。

この例では、図 26 の右上に示すように、複数の従業員が 1 つの活動に関連付けられており、図 26 の下半分に

示すように、複数の役割が 1 つの商談に関連付けられています。

図 26 1 人の所有者と複数の所有者の動的候補タイプの例

Page 166: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補のタイプについて

166

1 人の所有者と複数の所有者の主な相違は、1 人の所有者の場合、割当マネージャは 1 件の候補だけを割り当てる

ことができますが、複数の所有者の場合は、割当マネージャは多数の候補を割り当てることができます。割り当て

先が 1 件だけに限られる割り当てオブジェクト、およびチーム割り当てが可能な割り当てオブジェクトについては、

29 ページの表 4 を参照してください。

Siebel Tools を使用すると、動的候補オブジェクトプロパティを変更して、動的候補を設定できます。動的候補の設

定については、172 ページの「動的候補を定義するプロセス」を参照してください。

UI では、その他の基準と同様に、動的候補を持つ割り当てルールに対してチームベースの基準を定義します。つまり、

比較メソッドを適用して、基準値を定義します。Compare to Person または Compare to Organization の比較メ

ソッドだけがチームベースの基準にサポートされています。

ただし、動的候補に対して定義される割り当てルールは、必ずしもチームベースの基準を必要としません。割り当て

ルールは次のいずれかを持つことができます。

■ 静的候補と通常の基準

■ 動的候補と通常の基準

■ 動的候補とチームベースの基準

■ 動的候補と、通常の基準とチームベースの基準の組み合わせ

チームベースのオブジェクトとともに動的候補を使用するシナリオこのシナリオでは、営業チーム役割だけを取引先に関連した商談に割り当てる例を示します。この設定方法は、それ

ぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

ある大企業が、既存の取引先の新しい商談を特定しました。上級副社長は、特定の営業チームのメンバーだけがこの

商談に割り当てられていることを確認する必要があります。この取引先の商談の営業チームは、次の役割から構成さ

れます。

:

役割名 役割タイプ プライマリ

グローバルサービス副社長 トップスポンサー

東部営業マネージャ 営業チーム

営業員 43 営業チーム X

Page 167: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

動的候補の使用 ■ 動的候補の割り当ての例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 167

動的候補の割り当ての例このトピックでは、動的候補割り当ての使用方法に関する 2 つの例を示します。この設定方法は、それぞれのビジネ

スモデルに応じて異なる場合があります。

例 1:サービス組織の動的候補の割り当て一般的に、高価なマシンを扱う組織、または資産ベースのサービス組織では、各資産は通常 1 人または複数のフィー

ルドサービス技術者(FSE)に関連付けられます。これらの事前に割り当てられた FSE は、通常、サービスリクエス

ト、予防保守のためのオンサイト訪問、故障/修理タイプの活動などを要求する顧客の最初の担当者です。また、こ

れらの FSE は、通常、年功、スキルなどに基づいて、プライマリ、二次、三次とランク付けされます。

このシナリオでは、X 線関連機器製造会社のフィールドサービスエンジニア(FSE)が実行するプロセスの例を示し

ます。実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

フィールドサービス組織の標準的な日には、FSE のグループが顧客の電話に応対し、予防保守や故障/修理タイプの

活動のオンサイト訪問を準備します。このシナリオでは、ある病院が保証期間中の X 線機器の予防保守を求めて電話

をかけてきます。

受信リクエストを処理するために、サービスセンターエージェントがサービスリクエストを作成し、そのサービスリ

クエストの予防保守活動を作成します。次に、エージェントはその活動を(サービスリクエストビューのいずれかの

[割当]ボタンをクリックして)割り当てます。すると、結果ウィンドウに資産チームの潜在的な割り当て先が表示さ

れます。エージェントは適切な候補を選択して、割り当てプロセスを終了します。通常、FSE は、年功、スキルなど

に基づいて、プライマリ、二次、三次とランク付けされており、エージェントは、このランクに基づいて決定を行います。

例 2:スキルとスコアを使用した動的候補の割り当て表 37 に、別の例のサンプルデータを示します。表の一番上の番号は、表の後にある番号の付いたテキストに対応し

ます。潜在的な割り当て先の結果リストは、割り当て先フィルタや割り当てルールで定められているその他の基準に

よって異なるため、表に従う結果の例は少数です。

表 37 活動に割り当てられた動的候補のサンプルデータ

1 2 3 4

資産チーム

メンバー タイプ

取引先チーム

メンバー タイプ サービス地域 スキル

従業員 1 プライマリ 従業員 3 プライマリ 従業員 1 ENU

従業員 2 二次 従業員 6 二次 従業員 2 FRA

従業員 3 三次 従業員 2 三次 従業員 3

従業員 4 技術サポート 従業員 4 技術サポート 従業員 7

従業員 5 送信禁止 従業員 7 送信禁止 従業員 8

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補の割り当ての例

168

1 資産は、1 つの資産チームを持ち、そのチームの各従業員は1つのタイプを持ちます。このチームのすべての従業員は、活動に対して適格な候補です。従業員は、そのタイプと次の割り当てルールに基づいて採点されます。

■ 組織が「America」の場合、プライマリスコアは 100 である。

■ 組織が「Europe」の場合、プライマリスコアは 50 である。

ルールとそのタイプに基づいて、資産チームのスコアが以下であるとします。

従業員 1 =100従業員 2 =75従業員 3 =50従業員 4 =25従業員 5 =0

2 活動は 1 つの取引先チームを持ち、そのチームの各従業員は 1 つのタイプを持ちます。このチームのすべての従業員は、この活動に対して適格な候補です。従業員はそのタイプに基づいて採点されます。

取引先チームスコアは次のとおりです。

従業員 3 = 80従業員 6 = 60従業員 2 = 30従業員 4 = 10従業員 7 = 0

3 活動は 1 つのサービス地域を持ち、サービス地域は複数の従業員を持ちます。すべての従業員は、スキルマッチ

ングに対して適格な候補です。活動スキルと従業員スキルをマッチングしていますが、同様にその他のマッチング基準を指定することができます。

従業員 1 = 100従業員 2 = 150従業員 3 = 75従業員 7 = 200従業員 8 = 25

Page 169: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

動的候補の使用 ■ 動的候補の割り当ての例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 169

4 このステップは、この活動の潜在的な候補の最終リストを決定します。結果は、次の 2 つが考えられます。

■ AddScores サーバーコンポーネントパラメータが True に設定される場合、リストは前の 3 つすべてのリ

ストの従業員の和集合であり、複数のリストに存在する場合は、従業員スコアが加算されます。

この活動の候補(および対応するスコア)の最終リストは次のとおりです。

従業員 1=200(100 + 100)従業員 2=255(75 + 30 + 150)従業員 3=205(50 + 80 + 75)従業員 4=35(25 + 10)従業員 5=0従業員 6=60従業員 7=200(0 + 200)従業員 8=25

■ AddScores サーバーコンポーネントパラメータが False に設定される場合、スコアは追加されないため、

最高スコアの従業員(従業員 7)が選択されます。

この活動の候補(および対応するスコア)の最終リストは次のとおりです。

従業員 1 = 100従業員 2 = 150従業員 3 = 80従業員 3 = 75従業員 4 = 25従業員 5 = 0従業員 6 = 60従業員 7 = 200従業員 8 = 25

この例の可能な追加の最終結果は次のとおりです。

■ 割り当てルールで、[最適なものを 1 つ]割り当て先フィルタを使用する場合、最高スコアの従業員だけが割り

当てられるため、従業員 2 だけが割り当てに適格な候補です。

■ 割り当てルールで、[最低点以上すべて]割り当て先フィルタを使用して、ルールの最小スコアが 200 の場合、

従業員 1、2、3 が割り当ての潜在的な候補です。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補の同じオブジェクトへの割り当ての例

170

動的候補の同じオブジェクトへの割り当ての例このトピックでは、割当マネージャで既存のチームのマネージャを、部下の 1 人に属する取引先、担当者、または商

談に割り当てるように設定する例を 1 つ示します。この設定方法は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合

があります。

マネージャを、部下の 1 人に属する取引先、担当者、または商談レコードに割り当てるには

1 Siebel Tools を起動します。

2 新しいシンボリック文字列を作成し、この定義を取引先割り当てオブジェクトの Display Name プロパティに適用します。

a Object Explorer で、[Symbolic String]を選択します。

b [Edit]>[New Record]の順に選択し、新しいシンボリック文字列レコードを作成します。

シンボリック文字列については、『Using Siebel Tools』を参照してください。

3 新しい Dynamic Candidate レコードを作成します。

a Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、[Assignment Object]を展開してから、

[Dynamic Candidate]を選択します。

b [Tools]>[Lock Project]の順に選択(または Alt+L)して、プロジェクトをロックします。

c [Dynamic Candidates]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]の順に選択して、次のプロパティが設

定された新しいレコードを追加します。

❏ Display Name = Reporting Candidate

❏ Team Type = Position

d Object Explorer で、[Dynamic Candidate Component]を展開し、[Dynamic Candidate Component]リストで、[Edit]>[New Record]の順に選択して、次のプロパティが設定された新しいレコードを追加し

ます。

❏ Name= Account Position

❏ Primary = Y

❏ Source Table Name = S_ACCNT_POSTN

❏ Source Column Name = OU_EXT_ID

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動的候補の使用 ■ 動的候補の同じオブジェクトへの割り当ての例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 171

4 次のプロパティが設定された別の Dynamic Candidate レコードを作成します。

❏ Name = Reporting Position

❏ Candidate Table = TRUE

❏ Source Table Name = S_PARTY_RPT_REL

❏ Source Column Name = PARTY_ID

❏ Target Component Name = Account Position

❏ Target Column Name = POSITION_ID

❏ Candidate Id = SUB_PARTY_ID

❏ Display Name - String Reference プロパティを 170 ページのステップ 2 で作成したシンボリック

文字列に設定します。

備考: 設定後は、チームの表示名が割り当てルール([管理 - 割当]>[割り当てルールリスト])の[候補

者ソース]または[組織候補ソース]値リスト(LOV)フィールドに表示されます。

5 設定をサーバーデータベースにチェックインします。

6 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動して、この設定を適用する割り当てルールを選択

します。

7 [候補者ソース]フィールドを 170 ページのステップ 3 で作成した動的候補の表示名に設定します。

8 ルールをリリースします。

備考: テスト目的では、AsgnBatch サーバーコンポーネントジョブを実行して、割り当て先を確認することをお勧

めします。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

172

動的候補を定義するプロセス新しい動的候補チームを作成する場合は、まず Dynamic Candidate オブジェクトを変更してから、候補を割り当

てルールに追加するために使用できるようにする必要があります。このプロセスは、ワークフローポリシーコンポー

ネントとワークフローポリシーコンポーネントカラムの設定に似ています。Siebel Tools を使用して、次のオブジェ

クトタイプを変更します。

■ Dynamic Candidate

■ Dynamic Candidate Component

■ Dynamic Candidate Component Col

動的候補の設定は、基礎のチームテーブル、候補カラム、および割り当てオブジェクトに関連する結合の論理的な定義

です。Dynamic Candidate プロパティは、動的候補名、チームタイプなどを定義します。Dynamic CandidateComponent プロパティは、結合で使用されるテーブルおよびカラム名を定義し、Dynamic Candidate ComponentCol プロパティは、チームベースの基準で使用されるカラムを定義します。

動的候補を定義するプロセスは、複数ステップのプロセスであり、次のタスクが必要です。これらのタスクは、組織

のビジネス手法に応じて異なる場合があります。

備考: 割り当てルールにあらかじめ定義されている動的候補チームである、活動取引先チームまたは活動資産チーム

だけを使用するか、または動的候補チームをすでに作成している場合は、最初の 3 つの設定ステップをスキップして、

ステップ 5 に進むことができます。

1 173 ページの「動的候補の割り当てオブジェクトの設定」

2 175 ページの「Dynamic Candidate オブジェクト定義の結合仕様の設定」

3 177 ページの「ソーステーブルからチームベースの基準へのカラムのマッピング」

4 (オプション)178 ページの「動的候補属性カラムのチームテーブルへのコピー」

5 179 ページの「動的候補チームの割り当てルールへの追加」

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動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 173

動的候補の割り当てオブジェクトの設定

動的候補とは、オブジェクトを割り当てる際に関連するビジネスエンティティから取得される潜在的に割り当て可能

な候補です。Dynamic Candidate Component オブジェクトプロパティは、動的候補名、チームタイプなどを定

義します。

Siebel Toolsを使用して、まず、Dynamic Candidateオブジェクトタイプのプロパティを変更する必要があります。

このタスクは、172 ページの「動的候補を定義するプロセス」の 1 ステップです。

動的候補の Dynamic Candidate オブジェクトタイプを設定するには、次の手順を実行します。

動的候補の割り当てオブジェクトを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、[Workflow Policy Objects]ウィンドウで、設

定するオブジェクトを選択します。

ヒント: Object Explorer に[Workflow Policy Object]が表示されない場合は、Development Tools の

[Options]ダイアログボックス([View]>[Options]>[Object Explorer])で有効にできます。

3 [Tools]>[Lock Project]を選択(または Alt+L)して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で[Assignment Object]を展開し、[Dynamic Candidate]を選択します。

5 [Dynamic Candidates]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

6 新しいレコードに、関連情報の値を入力します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

174

表 38 では、Dynamic Candidate オブジェクトプロパティの一部を説明しています。

備考: バージョン 7.8 より、次の Dynamic Candidate オブジェクトタイプのプロパティ:Attribute Id Column、Attribute Table、Object Id Column、Score Column、Team Table、Team Table Attribute Id Column、および Team Table Candidate Id Column は使用されません。ただし、これらのプロパティはアップグレード目

的で残されています。

表 38 Dynamic Candidate オブジェクトプロパティ

プロパティ 説明

Name 動的候補チームの名前。たとえば、活動:資産チーム。

Display Name Siebel クライアントに表示する代替名。このプロパティはオプションです。表示名

が提供されない場合、[Name]フィールドの値が使用されます。

デフォルトでは、これは NULL に設定されます。

Display Name - String Reference

割り当てルールアプレットの[候補者ソース]または[組織候補ソース]値リスト

(LOV)フィールドに表示されるこのチームの表示名。

備考: まず、Symbolic String オブジェクトの文字列参照を作成してから、作成し

たシンボリック文字列に Display Name - String Reference を設定する必要があ

ります。

Display Name - String Override

このプロパティを使用すると、ユーザーはシンボリック文字列を入力せずに表示名を

入力することができます。このプロパティの値は、UI で表示される値であり、その

他の表示名のエントリを上書きします。ただし、この値にはシンボリック文字列がな

いため、翻訳可能ではありません。このため、上書きを割り当てる際には注意が必要

です。

Inactive オブジェクトがアクティブかどうかを示します。

デフォルトでは、この値は FALSE に設定されます。

Team Table Attribute Id Column

Attribute Idカラムに結合される、属性 IDを含むチームテーブル内のカラムの名前。

Team Table Candidate Id Column

候補のベーステーブルへの外部キーである、候補 ID を含むチームテーブル内のカラ

ムの名前。

Team Type 候補チームが従業員ベースであるか、組織ベースであるか、または役割ベースである

かを示します。

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動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 175

Dynamic Candidate オブジェクト定義の結合仕様の設定

バージョン 7.8 より、割当マネージャでは、他の関連エンティティとベーステーブルを関連付ける複雑な結合をサ

ポートしています。Dynamic Candidate Component オブジェクトプロパティは、動的候補を取得するために、

割り当てオブジェクトプライマリテーブルから候補テーブルに結合を実行する際に使用されるテーブルとカラム名を

定義します。

動的候補機能を使用すると、関連するビジネスエンティティを識別して、これらのエンティティから潜在的候補を取

得できるように割当マネージャを設定できます。たとえば、次のような場合に動的候補機能を使用します。

■ 取引先チームから関連する子取引先に、トップスポンサーなどの役割を割り当てる

■ 子取引先の商談に取引先営業員の役割を割り当てる

■ 活動を割り当て、その活動のサービス地域に属する従業員だけを評価し、必要に応じて、製品スキルなどの基準

を追加する、など

動的候補の潜在的な割り当て先は、関連するさまざまなビジネスエンティティから取り出すことができるため、これ

らのエンティティ間に関係を設定する必要があります。

このタスクは、172 ページの「動的候補を定義するプロセス」の 1 ステップです。

動的候補の結合仕様を設定するには、次の手順を実行します。

備考: 動的候補定義を作成するために結合仕様を正常に使用するためには、データベース管理と Siebel Tools の使

用方法について十分に理解しておく必要があります。また、Siebel アプリケーションのアーキテクチャの基本概念に

ついても理解しておく必要があります。これらのトピックについては、『Using Siebel Tools』および『SiebelDeployment Planning Guide』を参照してください。

動的候補の結合仕様を設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、[Workflow Policy Objects]ウィンドウで、設定するオブジェクトを選択します。

ヒント: Object Explorer に[Workflow Policy Object]が表示されない場合は、Development Tools の

[Options]ダイアログボックス([View]>[Options]>[Object Explorer])で有効にできます。

3 [Tools]>[Lock Project]を選択(または Alt+L)して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で[Assignment Object]を展開し、[Dynamic Candidate]を展開します。

5 [Dynamic Candidate]オブジェクトを展開してから、[Dynamic Candidate Component]を選択します。

6 [Dynamic Candidate Component]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]の順に選択します。

7 新しいレコードに、関連情報の値を入力します。

Page 176: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

176

表 39 では、Dynamic Candidate Component プロパティの一部について説明しています。

備考: 指定される各動的候補は、プライマリ動的候補コンポーネントを 1 つだけ持つことができます。

表 39 Dynamic Candidate Component オブジェクトプロパティ

プロパティ 説明

Additional Join Spec このプロパティを使用して、追加的な結合を指定します。

Candidate Id Column 候補(従業員、役割、または組織)の ID を含むチームテーブルのカラム。

Candidate Table 結合の最終レベルのソーステーブルの名前。

備考: バージョン7.8よりも前のバージョンでは、このプロパティはTeam Tableと呼ばれていました。

Inactive コンポーネントがアクティブかどうかを示します。

Name 動的候補コンポーネントの名前。

Primary このプロパティをオンにすると、動的候補コンポーネントが割り当てオブジェク

トに対して選択された動的候補のプライマリであるかどうかを示します。

Score Column 候補のスコアを含むチームテーブルのカラム。

Source Column Name 別の動的候補コンポーネントに関連するソーステーブル内のカラム。

Source Table Name 動的候補コンポーネントのベースになるテーブル。

Target Column Name 別の動的候補コンポーネントに関連するソーステーブル内のカラム。

Target Component Name この動的候補コンポーネントに関連する、ターゲットの動的候補コンポーネント。

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動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 177

ソーステーブルからチームベースの基準へのカラムのマッピング

Siebel Tools を使用して、Dynamic Candidate Component Col オブジェクトのレコードを作成して、結合の特

定レベルで、ソーステーブルのカラムをチームベースの割り当て基準にマップします。これは、属性カラム名と正し

い割り当て基準属性名を指定して実行します。

このタスクは、172 ページの「動的候補を定義するプロセス」の 1 ステップです。

ソーステーブルからチームベースの基準にカラムをマップするには、次の手順を実行します。

ソーステーブルからチームベースの基準にカラムをマップするには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、[Workflow Policy Objects]ウィンドウで、設定するオブジェクトを選択します。

ヒント: Object Explorer に[Workflow Policy Object]が表示されない場合は、Development Tools の

[Options]ダイアログボックス([View]>[Options]>[Object Explorer])で有効にできます。

3 [Tools]>[Lock Project]を選択(または Alt+L)して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で[Assignment Object]を展開し、[Dynamic Candidate]を展開します。

5 [Dynamic Candidate]オブジェクトを展開してから、[Dynamic Candidate Component Col]に移動します。

6 [Dynamic Candidates Component Columns]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]の順に選択します。

7 新しいレコードに、関連情報の値を入力します。

表 40 では、Dynamic Candidate Component Col オブジェクトプロパティの一部を説明しています。

表 40 Dynamic Candidate Component Col オブジェクトプロパティ

プロパティ 説明

Assignment Criteria Attribute Name

割り当て基準属性の名前。

Assignment Criteria Name

割り当て基準の名前。

備考: このプロパティは、割り当て基準属性名を選択すると、自動的に入力されます。

Inactive コンポーネントがアクティブかどうかを示します。

Name 動的候補コンポーネントカラムの名前。

Parent Name オブジェクト定義の親の名前。これはシステムが設定する値です。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

178

動的候補属性カラムのチームテーブルへのコピー

割当マネージャは、n レベルの結合の任意レベルの動的候補の属性値を結果のチームテーブルにコピーすることで、

動的候補属性カラムのコピーと、チームテーブルの結合から取得した各候補の属性のスタンプをサポートしています。

結合の作成では、複数のエントリを作成できます。これらのエントリの 1 つについて、候補テーブルとしてフラグを

設定します。このレコードのソーステーブルは、その動的候補のチームテーブルです。

このタスクは、172 ページの「動的候補を定義するプロセス」の 1 ステップであり、オプションです。

属性値をスタンプする結果テーブルのカラム名を指定するには、次の手順を実行します。

備考: レポートテーブルと操作テーブルの両方に結果を書き込むことができます。

動的候補属性カラムをチームテーブルにコピーするには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、[Workflow Policy Objects]ウィンドウで、設定するオブジェクトを選択します。

ヒント: Object Explorer に[Workflow Policy Object]が表示されない場合は、Development Tools の

[Options]ダイアログボックス([View]>[Options]>[Object Explorer])で有効にできます。

3 [Tools]>[Lock Project]を選択(または Alt+L)して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で[Assignment Object]を展開し、[Dynamic Candidate]を展開します。

5 [Dynamic Candidate]オブジェクトを展開してから、[Dynamic Candidate Component Col]に移動します。

6 [Dynamic Candidates Component Columns]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]の順に選択します。

7 新しいレコードに、関連情報の値を入力します。

表 41 では、Dynamic Candidate Component Col オブジェクトプロパティの一部を説明しています。

表 41 属性のスタンプに使用される Dynamic Candidate Component Col オブジェクトプロパティ

プロパティ 説明

Attribute Column Name

ソーステーブル内のカラム名。

Copy Column Name 操作モードで動作中にチームテーブルにスタンプされるカラムの名前。

Reporting Copy Column Name

操作モードで動作中に Name レポートテーブルにスタンプされるカラムの名前。

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動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 179

動的候補チームの割り当てルールへの追加

動的候補チーム(役割または従業員)または組織の動的候補チームを割り当てルールに追加することができます。ア

プリケーションで提供される事前定義された動的候補チームを使用するか、または Siebel Tools を使用して独自の

チームを作成できます。

このタスクは、93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」の 1 ステップです。

事前定義された動的候補チームを割り当てルールに追加するには、次の手順のいずれかを実行します。

備考: 独自の動的候補チームを作成する場合は、次の手順を実装する前に、Siebel Tools を使用してチームを設定

する必要があります。動的候補チームの設定については、173 ページの「動的候補の割り当てオブジェクトの設定」を

参照してください。

動的な個人候補者チームを割り当てルールに追加するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 動的チームを追加する割り当てルールをドリルダウンします。

3 [候補者ソース]ドロップダウンリストをクリックして、次のいずれかを選択します。

■ 活動取引先チーム

■ 活動資産チーム

■ 全員

■ ルールから

■ Siebel Tools を使用して事前定義したチーム

備考: テリトリー管理のため、その他の事前定義された値から選択できます。これらの値については、『SiebelTerritory Management Guide』を参照してください。

組織の動的候補チームを割り当てルールに追加するには、同様の手順を実行します。ただし、シードデータで選択す

る事前定義された組織の動的チームはありません。独自の組織チームを作成する必要があります。

組織の動的候補チームを割り当てルールに追加するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動します。

2 動的チームを追加する割り当てルールをドリルダウンします。

3 [組織候補ソース]ドロップダウンリストをクリックして、次のいずれかを選択します。

■ 組織(全件)

■ ルールから

■ Siebel Tools を使用して事前定義したチーム

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

動的候補の使用 ■ 動的候補を定義するプロセス

180

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 181

8 委任された割り当ての割り当てルール管理

この章では、割り当てルールを他のユーザーに委任し、これらの委任されたルールを継承して、定義する方法につい

て説明します。この章で説明するタスクは委任管理者(DA)向けであり、そのため、その手順は、[管理-委任済み

割当]画面とビューを使用して説明されます。

備考: この章の手順は、[管理-委任済み割当]画面とビュー用に記述されていますが、[管理-割当]画面の[ルー

ルグループエクスプローラ]ビューを使用して、これらと同様の多数の操作を実行することもできます。

この章のトピック

■ 182 ページの「委任割り当てについて」

■ 182 ページの「委任割り当てのシナリオ」

■ 184 ページの「サンプルの委任割り当てプロセスのフローチャート」

■ 185 ページの「割り当てルールグループの階層について」

■ 188 ページの「委任用の割り当てルールのセットアップについて」

■ 188 ページの「割り当てルールを継承可能にするプロセス」

■ 192 ページの「委任割り当てルールの継承と調整のプロセス」

■ 193 ページの「被指名人の割り当て権限のセットアップ」

■ 194 ページの「委任割り当ての使用例」

これらのトピックは、委任された割り当てを使用するときの一般的な実行順序に従って編成されています。ただし、

実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

注意: この章のタスクを実行する前に、第 6 章「割り当てルールの管理」で説明される割り当て管理タスクに習熟し

ている必要があります。そうでないと、以降の手順が難しく感じられるかもしれません。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当てについて

182

委任割り当てについて委任割り当てでは、割り当て管理者以外のユーザー(役割)に割り当てルールを作成および管理する機能を提供しま

す。割り当て管理責任者(AA)の役割は、ルール管理をその他の役割およびパートナーに委任し、情報、活動、取引

先、その他のオブジェクトを従業員または役割にルーティングすることができます。このような委任先は DA(委任

管理者)と呼ばれます。DA は、その他の DA に割り当てルール管理をさらに委任することができます。この階層割

り当てルール継承機能は、セールス組織やパートナーと緊密に連携する組織に適しています。

備考: バージョン 7.7 よりも前では、割り当て管理者が、割り当てルールの唯一の管理責任者でした。

委任割り当てでは、AA はルール継承を使用して主要ビジネスロジックを実施することができ、委任管理者(DA)は

そのロジックを調整して、割り当てルールを固有の環境に合うように特殊化することができます。

ただし、DA はその親ルールグループからのみルールを継承することができます。ルールを継承する際には、DA は

ルールグループの所有者が現在候補(従業員または役割)である、親ルールグループのルールからのみ選択すること

ができます。ルールで指定されるロジックは、親ルールからのすべての基準の移動不可および編集不可であるコピー

が含まれることを確認することにより、すべての継承されたルールで実施されます。DA は、新しい基準を作成する

か、基準テンプレートを追加または変更することによって、新しい基準を継承されたルールに追加して、ルールのロ

ジックを調整することができます。DA は、親ルールグループから継承するために、選択したルールを削除すること

もできます。ルールの候補(従業員および役割)は継承されないため、ユーザーは組織で表示を許可された任意の担

当者を候補として選択することができます。仕事量基準、組織仕事量の基準、および組織は継承されません。

委任割り当てを使用する場合、AA 責任者は、最初に継承用の割り当てルールを準備する必要があります。ルールが

継承され、基準を追加したり、ルールを失効させたり、削除したりするなど、元のルールが変更された後には、これ

らの変更は、下位の継承されたすべてのルールに伝播されます。

委任割り当てのシナリオこのシナリオは、候補を動的に割り当てる方法の例を 1 つ示します。この設定方法は、それぞれのビジネスモデルに

応じて異なる場合があります。

このシナリオでは、候補は表 42 で提供される情報に基づいて活動に割り当てられます。表の一番上の番号は、表の

後にある番号の付いたテキストに対応します。

表 42 活動に割り当てられた動的候補のサンプルデータ

1 2 3 4

資産チーム

メンバー タイプ

取引先チーム

メンバー タイプ サービス地域 スキル

従業員 1 プライマリ 従業員 3 プライマリ 従業員 1 ENU

従業員 2 二次 従業員 6 二次 従業員 2 FRA

従業員 3 三次 従業員 2 三次 従業員 3

従業員 4 技術サポート 従業員 4 技術サポート 従業員 7

従業員 5 送信禁止 従業員 7 送信禁止 従業員 8

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当てのシナリオ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 183

1 活動は 1 つの資産チームを持ち、そのチームの各従業員は 1 つのタイプを持ちます。このチームのすべての従業員は、活動に対して適格な候補です。従業員は、そのタイプと次の割り当てルールに基づいて採点されます。

■ 組織が「America」の場合、プライマリスコアは 100 である。

■ 組織が「Europe」の場合、プライマリスコアは 50 である。

ルールとそのタイプに基づいて、資産チームのスコアが以下であるとします。

従業員 1 =100従業員 2 = 75従業員 3 = 50従業員 4 = 25従業員 5 = 0

2 活動は 1 つの取引先チームを持ち、そのチームの各従業員は 1 つのタイプを持ちます。このチームのすべての従業員は、この活動に対して適格な候補です。従業員はそのタイプに基づいて採点されます。

取引先チームスコアは次のとおりです。

従業員 3 = 80従業員 6 = 60従業員 2 = 30従業員 4 = 10従業員 7 = 0

3 活動は 1 つのサービス地域を持ち、サービス地域は複数の従業員を持ちます。すべての従業員は、スキルマッチ

ングに対して適格な候補です。活動スキルと従業員スキルをマッチングしていますが、同様にその他のマッチング基準を指定することができます。

従業員 1 = 100従業員 2 = 150従業員 3 = 75従業員 7 = 200従業員 8 = 25

4 このステップは、この活動の候補の最終リストを決定します。このリストは、前の合計 3 つのリストの従業員の組み合わせであり、複数のリストに存在する場合は、従業員スコアが追加されます。

この活動の候補(および対応するスコア)の最終リストは次のとおりです。

従業員 1=200(100 + 100)従業員 2=255(75 + 30 + 150)従業員 3=205(50 + 80 + 75)従業員 4=35(25 + 10)従業員 5=0従業員 6=60従業員 7=200(0 + 200)従業員 8=25

スコアが満たされているすべての従業員はルールを満たします。この例では、ルールの最小スコアが 200 の場合、従

業員 1、2、3、および 7 はスコアを満たし、従業員 2 は、最も高いスコアを持つため、プライマリとして設定されます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ サンプルの委任割り当てプロセスのフローチャート

184

サンプルの委任割り当てプロセスのフローチャート図 27 に、委任割り当て機能のサンプルプロセスのフローチャートを示します。プロセスの手順のそれぞれについて

は、この章の後半で詳しく説明します。

図 27 は、次の関係を示します。

1 Amy は営業部門の EVP かつ割り当て管理者です。委任割り当てを実装する前に、Amy はまず、ルートレベルのルールグループ、子ルールグループ、およびルールを作成し、基準テンプレートと子ルールグループの所有者

を割り当てルールに追加する必要があります。

2 Lance と Henry は、営業担当副社長かつ委任管理者(第 2 階層)です。Lance と Henry はまず、それぞれのエリアに対して Amy が作成したルールグループのルールを継承してから、これらのルールを調整して、下位階層に委任することができます。

3 Sarah と Rick はセールスマネージャかつ委任管理者(第 3 階層)です。Sarah と Rick は、それぞれのエリアに対して Lance が作成したルールを継承してから、これらのルールを営業員向けに調整します。

4 Robin と Sam はパートナーかつ委任管理者(Sarah と Rick と同様、第 3 階層)です。Robin と Sam は、それぞれのエリアに対して Henry が作成したルールを継承してから、これらのルールを営業員向けに調整します。

備考: ルールが子ルールグループで継承され、基準を追加したり、ルールを失効させたり、削除したりするなど、元

のルールを変更した後で、これらの変更は、下位の継承されたすべてのルールに伝播されます。

図 27 サンプルの委任割り当てプロセスのフローチャート

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 割り当てルールグループの階層について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 185

割り当てルールグループの階層についてルールグループとは、カタログ化された割り当てルールのグループです。ルールグループをテリトリーと類似したも

のとみなすことができます。委任割り当て機能では、図 28 に示すように、ルールグループは階層(ツリー)状に配

置されます。階層の最上部のルールグループのルールに定義されているロジックは、階層の下方に適用されますが、

調整することができます。

次のサブトピックでは、ルールグループの階層について詳しく説明します。

ルールグループエクスプローラルールグループエクスプローラは、管理画面のビューの 1 つです。ルールグループエクスプローラ(図 28 を参照)

は、ルールグループ階層ツリーのグラフィカル表示であり、ルールグループ階層全体を移動するのに便利な方法を提

供します。親ルールグループと子ルールグループの関係は、階層状になっています。

図 28 は、次の関係を示します。

■ ルートレベルのルールグループ

■ 子ルールグループとその特徴

■ ルールグループ(現在のルールグループのすべての子ルールグループを一覧表示します)

■ ルール

■ 被指名人

■ 継承可能なルール

図 28 ルールグループエクスプローラのサンプル

ルートレベルのルールグループ

子ルールグループ

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 割り当てルールグループの階層について

186

階層の一番下のルールグループのルールが最初に処理され、前のレベルのルールが満たされない場合、そのたびにレ

ベルが 1 段階上に移動します。階層の各レベル内で、ルールは連番の昇順に処理されます。

管理者(AA および DA)は、ルールグループエクスプローラを使用して、ルールグループ階層を作成して管理しま

す。割り当て管理者には、組織レベルの可視性があるため、特定の組織のルールを表示できます。通常、AA は割り

当て管理画面の[ルールグループエクスプローラ]ビューを使用しますが、委任された割り当て管理画面のビューも

使用することができます。委任管理者は、委任された割り当て画面の[ルールグループエクスプローラ(個人)]ビュー

を使用して、これらの管理者が所有者または被指名人であるルールグループ、および下(サブツリー)に表示される

ルールグループおよびルールだけを表示することができます。

DA は、自分が所有者または被指名人であるルールの下に新しいルールグループを作成することができます。この新

しいルールグループは、元のルールの子ルールグループです。DA は、孫ルールグループ、ひ孫ルールグループなど

を作成することもできます。

親およびルートレベルのルールグループ親ルールグループとは、階層の別のルールグループの直接上に表示されるルールグループです。ルートレベルのルー

ルグループは、親のないルールグループです。たとえば、186 ページの図 29 では、RG 2 は、RG 4 の親ですが、

RG 2 はルートレベルのルールグループではありません。RG 1 だけがルートレベルのルールグループです。これは、

階層内で親ルールグループを持たない唯一のルールグループであるためです(したがって、階層の一番上にあります)。

図 29 に、親およびルートルールグループが同じ階層内のその他のルールグループとどのように関係するかを示すサ

ンプルルール階層を示します。

図 29 階層内の親ルールグループと子ルールグループの関係

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 割り当てルールグループの階層について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 187

図 29 は、次の関係を示します。

■ 親を持たないルールグループは、ルートレベルのルールグループです。各階層にはルートレベルのルールグルー

プが 1 つだけあり、そのルートレベルのルールグループは階層の一番上に表示されます(RG1)。

備考: 割り当て管理者(委任管理者ではない)だけがルートレベルのルールグループを作成できます。

■ その他のルールグループに対して親ではないルールグループ(子ルールグループのないルールグループ)は、リー

フルールグループとみなされ、階層の一番下に表示されます(RG3、RG4、および RG5)。

■ リーフノードのルールが割当マネージャによって最初に処理されます。これらのルールがない場合、割当マネー

ジャはリーフノードの上のルールグループのルールを処理し、ルートレベルのルールグループが処理されると終

了します。これにより、ルールがあるルールグループから別のルールグループに継承される場合は、継承された

ルールが最初に満たされていることが確認されます。

備考: デフォルトルールグループは、リーフノード(子を持たない)およびルートレベルのルールグループ(親を持

たない)です。

割り当て所有者と被指名人割当マネージャは、特定のルールがあるルールグループによって継承されるのに適しているかどうかを決定する手段

として所有権を使用します。各ルールグループは、所有者を持っている必要があり、新しいルールグループが作成さ

れる際には、そのルールグループのデフォルトは作成者(所有者として)です。

備考: 所有権の概念は、委任割り当て機能の重要な部分ですが、委任割り当てを使用しない場合は、所有権は機能役

割として役立ちません。

所有者は、所有者と同じ権限を持つ被指名人に対してその権限を委任することができます。被指名人とは、所有者に

代わってルールグループ(およびルールグループ内のルール)を表示および編集可能な個人です。ルールグループの

所有者と被指名人は、まとめて委任管理者(DA)と呼ばれます。

割り当てルールの継承ルールの継承により、割り当て管理者(AA)はビジネスロジックを実施することができ、委任管理者(DA)はその

ロジックを調整することができます。また、ルールの継承者は、それらの同様なルールを調整して、固有の環境に合

うように特殊化することができます。

基準テンプレートは、継承されたルールに適用可能な特殊な基準です。割当マネージャは、割り当てルールの継承者

が、継承されたルールにテンプレートを適用するまで、基準テンプレートを処理しません。

基準テンプレートを使用するには、管理者(AA または DA)はまず、テンプレートとして必要な基準の[基準]リス

トの[テンプレート]フィールドをオンにして、継承可能なルールの基準テンプレートを作成する必要があります。

割り当てルールが継承されると、継承したルールでは[基準]ビュータブの[テンプレートから作成]ボタンをオン

して実際の基準に基準テンプレートを適用させるか、継承されたルールの新しい基準を作成することができます。

備考: 割当マネージャは、ルールが継承され、基準テンプレートが継承されたルールに適用されるまで、割り当て

ルールの[テンプレート]フィールドがオンになっている基準を無視します。

ヒント: ルールの作成において、DA を支援するため、AA が基準テンプレートを作成することをお勧めします。こ

れにより、DA は新しいロジックの作成に必要な手順や意味を十分理解する必要がなくなります。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任用の割り当てルールのセットアップについて

188

ルールグループの表示モードと権限AA は、特定の組織のルールグループ(およびそれらのルールグループ内のルール)のみ表示可能です(全組織のルー

ルグループビューに権限が付与されていない場合)。DA は、自分が所有者(または被指名人)であるルールグループ、

およびそのルールグループのサブツリーのそれぞれに対してのみ表示可能です。特定のルールグループの所有者は、そ

の階層内のそれより下位のルールグループ(サブツリー)の所有者(または被指名人)となることはできませんが、そ

の他の階層のルールグループの所有者(または被指名人)となることができます。

ヒント: DA は、親ルールグループのルールだけを継承し、継承されたルールを調整してそれらを特殊化することが

できますが、元のルールで指定されているロジックを削除することはできません。

委任用の割り当てルールのセットアップについて委任割り当てを使用する場合、AA 責任者は最初に、第 6 章「割り当てルールの管理」で説明されるタスクのほかに、

継承用の割り当てルールを準備する必要があります。

AA 管理者は、通常、ルールとルール基準テンプレートを作成します。ルール基準テンプレートからは、その他すべ

ての委任ルールと、ルール基準が[管理-割当]ビューを使用して作成されます。DA は、これらの事前定義された

ルールを継承し、新しい基準を追加することによって調整するか、[管理-委任済み割当]ビューを使用して、基準テ

ンプレートの基準を適用することができます。これらの調整されたルールは、その他の DA が階層の下位レベルで継

承、および調整することが可能です。階層内の各レベルで、管理者は代理人となる被指名人を割り当てることができ

ます。被指名人は、AA または DA に代わって、ルールグループ(およびそれらのルールグループ内のルール)を表

示および編集することができます。185 ページの図 28 に、この n 層の階層関係の例を示します。

割り当てルールを継承可能にするプロセス役割を割り当てルールの継承アクセスリストに関連付けることによって、子ルールグループ(ルールグループの所有

者および被指名者によってアクセス可能)が使用できるように、そのルールを継承可能にします。割り当て管理者

(AA および DA)は、割り当てルールに対するアクセス権を持っている限り、そのルールを継承可能にすることがで

きます。

割り当てルールを継承可能にするには、次のタスクを実行します。

1 189 ページの「子割り当てルールグループの作成」

最初に、現在のルールグループに[親ルールグループ]フィールドを設定して、親ルールグループから子ルール

グループを作成する必要があります。

2 190 ページの「所有者の継承アクセスリストへの追加」

子ルールグループを作成した後で、子ルールグループの所有者をそのルールの継承アクセスリストに追加します。

備考: ルールグループの所有者が継承アクセスリストにある場合を除いて、その所有者(およびその被指名人)

はルールを継承できません。

3 (オプション)191 ページの「割り当てルールへの基準テンプレートの追加」

必要に応じて、基準テンプレートを割り当てルールに追加することができます。これにより、DA は、新しい基

準を作成する代わりに、継承されたルールに基準テンプレートを適用することができます。

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 割り当てルールを継承可能にするプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 189

子割り当てルールグループの作成

このトピックでは、委任された割り当て管理のビューを使用して、子割り当てルールグループを作成する方法につい

て説明します。

このタスクは、188 ページの「割り当てルールを継承可能にするプロセス」の 1 ステップです。

子ルールグループを作成するには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[移動]>[サイトマップ]>[管理-委任済み割当]>[ルールグ

ループエクスプローラ]の順に選択します。

2 [ルールグループエクスプローラ]で、子ルールグループを定義するグループフォルダを展開して、[ルールグループ]をクリックします。

3 [ルールグループエクスプローラ(個人)]リストで、[新規]をクリックします。

4 新規ルールグループレコードの入力可能なフィールドをクリックして、新しいグループルールに関する情報を入力します。

a [名前]フィールドに、子ルールグループの名前を入力します。

b [所有者の役割]フィールドで、選択ボタンをクリックして、所有者をクエリーし、[OK]をクリックします。

備考: 所有者の適切な役割を指定する必要があります。役割がすでに所有者か被指名人であるルールグルー

プの下にあるルールグループの役割は、所有者(または被指名人)とすることはできません。

フィールドの説明については、95 ページの「割り当てルールグループの作成」を参照してください。

ヒント: 開始日および失効日は、階層内のルートレベルのルールグループレベルでのみ変更可能です。ルートレ

ベルのルールグループの下のその他すべてのルールグループは、同じ日付を共有し、読み取り専用です。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 割り当てルールを継承可能にするプロセス

190

所有者の継承アクセスリストへの追加

このトピックでは、委任された割り当て管理のビューを使用して、割り当てルールの継承アクセスリストに所有者を

追加する方法について説明します。所有者が割り当てルールの継承アクセスリストに追加された後で、そのルールの

継承者はそのルールを調整して特殊化することができます。

このタスクは、188 ページの「割り当てルールを継承可能にするプロセス」および 193 ページの「被指名人の割り当

て権限のセットアップ」の 1 ステップです。

所有者を継承アクセスリストに追加するには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[移動]>[サイトマップ]>[管理-委任済み割当]>[ルールグループエクスプローラ]の順に選択します。

2 [ルールグループエクスプローラ]で、割り当てルールが存在するルールグループを展開して、[ルール]をクリッ

クします。

3 [ルールグループエクスプローラ(個人)]リストで、継承可能にする割り当てルールをドリルダウンして、[継承アクセス]ビュータブをクリックします。

4 [継承アクセスリスト]で、[同期]をクリックします。

備考: この操作によって、まず、子ルールグループの所有者ではないユーザーをリストから削除し、子ルールグ

ループの所有者だけを追加します。削除されないようにするには、[同期]をクリックする前に、役割の隣にある

[同期化中にロック]チェックボックスをオンにします。

5 リストから、ルールを継承させない役割を削除します。

6 または、単一の役割を追加することができます。

a [継承アクセスリスト]で、[新規]をクリックします。

b [役割を選択]ダイアログボックスで、アクセス権を付与する役割をクエリーし、[OK]をクリックします。

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 割り当てルールを継承可能にするプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 191

割り当てルールへの基準テンプレートの追加

このトピックでは、[委任管理]ビューを使用して、割り当て管理者(AA)の割り当てルールへの基準テンプレート

の追加方法について説明します。基準テンプレートを作成すると、その基準テンプレートは継承されたルールで使用

できるようになります。

備考: ルールの作成において、DA を支援するため、割り当て管理者が基準テンプレートを作成することをお勧めし

ます。これにより、DA は新しいロジックの作成に必要な手順や意味を十分理解する必要がなくなります。

このタスクは、188 ページの「割り当てルールを継承可能にするプロセス」の 1 ステップです。

基準テンプレートを割り当てルールに追加するには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[移動]>[サイトマップ]>[管理-委任済み割当]>[ルールグループエクスプローラ]の順に選択します。

2 [ルールグループエクスプローラ]で、基準テンプレートを追加する割り当てルールを選択します。

備考: ルールによっては、階層を移動する必要があります。

3 [ルールグループエクスプローラ(個人)]リストで、割り当てルールをドリルダウンして、[基準]ビュータブをクリックします(まだアクティブでない場合)。

4 新しい基準を追加します。

新しい基準の作成については、59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス」を参照し

てください。

5 新しい基準の[テンプレート]チェックボックスをオンにします。

テンプレートの基準が、継承されたルールとともに使用できるようになります。

備考: 基準テンプレートは、継承者が割り当てルールにテンプレートを適用するまで処理されません。そのルー

ルから継承すると、そのユーザーは、新しい基準を作成する代わりに、([基準]ビュータブの[テンプレートか

ら作成]ボタンをオンにして)実際の基準にテンプレートを適用することができます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当てルールの継承と調整のプロセス

192

委任割り当てルールの継承と調整のプロセス委任割り当てルールを継承し、調整するには、次のタスクを実行します。

1 割り当てルールを継承します。

手順については、192 ページの「委任割り当てルールの継承」を参照してください。

2 新しい基準を作成するか、基準テンプレートを適用して、継承された割り当てルールに基準を追加します。

参照情報

■ 新しい基準の作成については、59 ページの「割り当てルールで使用する割り当て基準の作成プロセス」を参

照してください。

■ 基準テンプレートの適用については、193 ページの「継承された割り当てルールへの基準テンプレートの適用」

を参照してください。

3 割り当てルールに候補を追加します。

候補の追加については、128 ページの「割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加」を参照してください。

委任割り当てルールの継承

このトピックでは、委任された割り当て管理のビューを使用して、割り当てルールを継承する方法について説明します。

このタスクは、192 ページの「委任割り当てルールの継承と調整のプロセス」の 1 ステップです。

委任割り当てルールを継承するには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[移動]>[サイトマップ]>[管理-委任済み割当]>[ルールグループエクスプローラ]の順に選択します。

2 [ルールグループエクスプローラ]で、ルールを継承するルールグループを展開して、[継承可能なルール]をク

リックします。

3 継承する 1 つまたは複数のルールを選択して、[継承ルール]をクリックします。

これで、ルールが[ルール]の下の[ルールグループエクスプローラ]ビューのルールとして表示されるように

なります。

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 被指名人の割り当て権限のセットアップ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 193

継承された割り当てルールへの基準テンプレートの適用

このトピックでは、委任された割り当て管理のビューを使用して、継承された割り当てルールに事前定義された基準

テンプレートを適用する方法について説明します。

このタスクは、192 ページの「委任割り当てルールの継承と調整のプロセス」の 1 ステップであり、188 ページの「割

り当てルールを継承可能にするプロセス」のオプションタスクです。

割り当てルールに基準テンプレートを適用するには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[移動]>[サイトマップ]>[管理-委任済み割当]>[ルールグ

ループエクスプローラ]の順に選択します。

2 [ルールグループエクスプローラ]で、割り当てルールが存在し、基準テンプレートを適用するルールグループを

展開して、[ルール]をクリックします。

備考: ルールによっては、階層を移動する必要があります。

3 [ルールグループエクスプローラ(個人)]リストで、基準テンプレートを適用する割り当てルールをドリルダウンして、[テンプレートから作成]をクリックします。

4 [基準テンプレートを選択]ダイアログボックスで必要なルール基準を選択し、[OK]をクリックします。

新しい基準がルールに追加されます。

被指名人の割り当て権限のセットアップこのトピックでは、委任された割り当て管理のビューを使用して、割り当てルールグループに被指名人を追加する方

法について説明します。割り当て権限を他のユーザー(被指名人)に委任する場合は、次の手順を実行します。

被指名人を割り当てルールグループに追加するには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[移動]>[サイトマップ]>[管理-委任済み割当]>[ルールグループエクスプローラ]の順に選択します。

2 [ルールグループエクスプローラ]で、被指名人を割り当てるルールグループを展開して、[被指名人]をクリックします。

3 [ルールグループエクスプローラ(個人)]リストで、[新規]をクリックします。

4 [役割を選択]ダイアログボックスで、ルールグループに追加する役割をクエリーし、[OK]をクリックします。

被指名人については、188 ページの「割り当てルールを継承可能にするプロセス」を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

194

委任割り当ての使用例このトピックでは、委任割り当ての使用例を示します。委任割り当ては、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる

場合があります。実際のプロセスは、各企業のビジネス要件によって異なります。

次のトピックについて説明します。

■ 194 ページの「委任管理者を使用するシナリオ」

■ 196 ページの「委任割り当ての例 1:割り当て管理者のタスク」

■ 198 ページの「委任割り当ての例 2:第 2 階層の委任管理者のタスク」

■ 199 ページの「委任割り当ての例 3:第 3 階層の委任管理者のタスク」

■ 200 ページの「委任割り当ての例 4:パートナーの第 3 階層の委任管理者のタスク」

委任管理者を使用するシナリオ

このシナリオは、185 ページの「割り当てルールグループの階層について」のトピックの 1 つです。

あるハイテク企業のセールス組織で、組織内のいくつかの異なるレベルで継承可能かつ設定可能な割り当てルールを

作成するとします。要件は次のとおりです。

■ 大規模な営業情報を社内で処理し、小さな営業情報はパートナーを使用して社外で処理する

■ 営業情報を最適な営業員に迅速に割り当てる

■ 複雑な割り当てルールを設計し、委任割り当ての継承および基準テンプレート機能を使用してすべてのレベルの

ユーザーによる単純なルール管理ができるようにする

このシナリオでは、営業担当取締役副社長、副社長、エリアセールスマネージャ、パートナー、および営業員が図 30で示すように、1 つのルールグループ階層の委任割り当てに参加します。

図 30 委任割り当て組織チャートのサンプル

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 195

図 30 は、次の関係を示します。

■ 営業担当取締役副社長の Amy は、割り当て管理者(AA)です。

■ 2 人の副社長が Amy の監督下にあります。

■ Lance、直接販売担当副社長

■ Henry、チャネルセールス担当副社長

Lance と Henry は 2 番目の階層の委任管理者です。

■ 2 人のマネージャが Lance の監督下にあります。

■ Sarah、西部エリアマネージャ

■ Rick、東部エリアマネージャ

Sarah と Rick は 3 番目の階層の委任管理者(DA)です。

■ 2 人のパートナーが Henry の監督下にあります。

■ Robin、パートナー 1

■ Sam、パートナー 2

Robin と Sam は 3 番目の階層の委任管理者(DA)です。

■ 3 人の西部エリア営業員が Sarah の監督下にあります。

■ 3 人のパートナー営業員が Robin の監督下にあります。

表 43 に、前述の各役割のサンプルの権限を示します。

表 43 委任割り当ての役割と権限のシナリオのサンプル

役割 権限

営業担当取締役副社長(EVP) 大規模な営業情報は社内の営業員によって処理され、小さな営業情報はパート

ナーの営業員によって処理されるようにします。

直接販売担当副社長 営業情報が適切なエリアマネージャにルーティングされるようにします。

チャネルセールス担当副社長 営業情報が適切なパートナーにルーティングされるようにします。

エリアマネージャ 営業情報が最適な営業員にルーティングされるようにします。

パートナー 情報が最適なパートナー従業員にルーティングされるようにします(ハイテク企

業ではどのパートナー従業員がその営業情報に対して最適であるかを決定できな

いため)。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

196

委任割り当ての例 1:割り当て管理者のタスク

この例は、185 ページの「割り当てルールグループの階層について」のトピックの 1 つです。

割り当て管理者(AA)は、大規模な営業情報が社内営業員に転送され(直接販売担当副社長の Lance を介して)、小

さな情報がチャネルパートナーに転送される(Henry、チャネルセールス担当副社長を介して)ようにします。

割り当て管理者のタスク

1 ルートレベルのルールグループを作成します。

この例では、Amy は割り当てルールを論理的なグループに編成し、営業情報をルーティングするルールは 1 つ

のルールグループ内にあるようにします。

ルートレベルのルールグループの作成方法については、95 ページの「割り当てルールグループの作成」を参照し

てください。

2 親としてルートレベルのルールグループを持つ子ルールグループ(複数可)を作成します。

この例では、Amy は次のように 2 つのルールグループを作成します。

■ 所有者が Lance であるルールグループ 1

■ 所有者が Henry であるルールグループ 2

これにより、Henry と Lance は、部下に対して独自の情報割り当てルールを管理できるようになります。

子ルールグループの作成方法については、189 ページの「子割り当てルールグループの作成」を参照してください。

3 割り当てルール(複数可)を作成します。

a 新しい割り当てルールを追加します。

b 候補をルールに割り当てます。

候補の割り当てルールへの追加については、128 ページの「割り当てルールへの従業員、役割、および組織

の追加」を参照してください。

c 基準テンプレートをルールに追加します。

備考: ルールの作成において、DA を支援するため、割り当て管理者が基準テンプレートを作成することを

お勧めします。これにより、DA は新しいロジックの作成に必要な手順や意味を十分理解する必要がなくな

ります。

基準テンプレートの割り当てルールへの追加については、191 ページの「割り当てルールへの基準テンプレー

トの追加」を参照してください。

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 197

d 子ルールグループの所有者を割り当てルールの継承アクセスリストに追加します。

所有者が継承アクセスリストに追加されると、これらのルールの継承者は、固有の環境に合わせて基準や候

補を追加して、ルールを調整して特殊化することができます。

割り当てルールの継承アクセスリストへの所有者の追加については、190 ページの「所有者の継承アクセス

リストへの追加」を参照してください。

この例では、Lance および Henry に情報をルーティングするために、次の割り当てルールを作成します。

これにより、大規模な営業情報は社内営業員によって管理され、小さな情報はパートナーによって管理されるよ

うになります。

4 (オプション)追加の基準テンプレートを作成します。

a 割り当てルールの新しい基準を作成します。

b 作成した新しい基準のそれぞれのテンプレートフラグをクリックします。

この例では、次の基準を使用します。

これにより、Henry と Lance は、新しい基準を作成する代わりに、事前定義された基準によるルールを調整で

きるようになります。

タスク 割り当てルール 1 割り当てルール 2

基準の追加 情報 > $100k 情報 < $100k

候補の割り当て Lance(直接販売担当副社長) Henry(チャネルセールス担当

副社長)

継承アクセスリストへの所有者の追加 Lance Henry

ルールに追加 割り当てルール 1 割り当てルール 2

基準テンプレート 1 製品ライン = サーバー

基準テンプレート 2 製品ライン = PC

基準テンプレート 3 製品 = ノートパソコン 州 = NY、CT、NJ

基準テンプレート 4 製品 = デスクトップ 州 = WA、CA、OR、NV

基準テンプレート 5 製品 = 周辺機器

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

198

委任割り当ての例 2:第 2 階層の委任管理者のタスク

この例は、185 ページの「割り当てルールグループの階層について」のトピックの 1 つです。

第 2 階層の委任管理者(DA)は、$100K より大きい情報が、次の地域およびテリトリーに基づいて適切なセールス

マネージャにルーティングされるようにします。

■ 米国東部諸州の情報は Rick に送信する

■ 米国西部諸州の情報は Sarah に送信する

第 2 階層の委任管理者のタスク

1 [ルールグループエクスプローラ]で、割り当て管理者によって作成されたルールグループを選択します。

この例では、Lance は自分が所有者であるルールグループを選択します(ルールグループ 1)。

2 親として現在のルールグループを持つ子ルールグループ(複数可)を作成します。

この例では、Lance は次のように 2 つのルールグループを作成します。

■ 所有者が Rick、親ルールグループがルールグループ 1 である、ルールグループ 10

■ 所有者が Sarah、親ルールグループがルールグループ 1 である、ルールグループ 20

これにより、Rick と Sarah は、部下に対して独自の情報割り当てルールを管理できるようになります。

子ルールグループの作成方法については、189 ページの「子割り当てルールグループの作成」を参照してください。

3 割り当てルール(複数可)を継承します。

この例では、米国西部諸州の情報が Sarah に送信され、米国東部諸州の情報が Rick に送信されるよう各ルール

を調整できるように、Lance は Amy のルールを 2 回継承します。

割り当てルールの継承については、192 ページの「委任割り当てルールの継承」を参照してください。

4 継承された割り当てルールを調整します。

a 基準テンプレートを適用します。

193 ページの「継承された割り当てルールへの基準テンプレートの適用」を参照してください。

b 候補を追加します。

128 ページの「割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加」を参照してください。

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 199

この例では、次の情報を使用して、割り当てルールを調整します。

5 子ルールグループの所有者を各割り当てルールの継承アクセスリストに追加します。

190 ページの「所有者の継承アクセスリストへの追加」を参照してください。

Sarah と Rick を適切な割り当てルールの継承アクセスリストに追加すると、Sarah と Rick は、ルールを継承

し、基準を追加して候補を指定することによってさらにそれらのルールを調整することができます。

Henry は Lance と同じステップに従いますが、Henry は異なる基準テンプレートを使用して、次のように製品ライ

ンに基づいて情報を送信します。

■ PC の情報は Robin(パートナー 1 の従業員)に送信する

■ サーバーの情報は Sam(パートナー 2 の従業員)に送信する

委任割り当ての例 3:第 3 階層の委任管理者のタスク

Sarah と Rick は、ルールグループ階層の第 3 階層の委任管理者です。

Sarah と Rick は、次のことを除いて、198 ページの「委任割り当ての例 2:第 2 階層の委任管理者のタスク」の

Lance と同じステップに従います。

■ Lance のルール(割り当てルール 10 および 20)を継承して、情報が営業員に直接送信されるようにこれらの

ルールを調整します。

■ 子ルールグループを作成する必要はありません(情報を直接営業員に割り当てるため)。

ルールデータ 割り当てルール 10 割り当てルール 20

基準 情報 > $100k1

1. 元のルールから継承された基準は読み取り専用です。

情報 > $100k1

基準 州 = WA, CA, OR, NV2

2. 基準テンプレートから適用されます。

州 = NY, CT, NJ2

候補者 Sarah Rick

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

200

委任割り当ての例 4:パートナーの第 3 階層の委任管理者のタスク

この例は、185 ページの「割り当てルールグループの階層について」のトピックの 1 つです。

第 2 階層のパートナー委任管理者は、パートナー 1 に割り当てられている情報が最適な営業員に送信され、情報が割

り当てられないことがないようにします。

1 [ルールグループエクスプローラ]で、第 2 階層の委任管理者(この例では、Henry)によって作成されたルー

ルグループを選択します。

この例では、Henry が Robin に対して割り当てルール 30 を作成し、Sam に対して割り当てルール 40 を作成

したと仮定して、Robin はルールグループ 30 を選択します。

2 割り当てルール(複数可)を継承します。

この例では、Robin は Henry のルールを 3 回継承し、各ルールを調整して情報がパートナー 1 の 3 人の営業員

のいずれか 1 人に送信されるようにします。

割り当てルールの継承については、192 ページの「委任割り当てルールの継承」を参照してください。

3 継承されたルール(複数可)を調整します。

a 基準テンプレートを適用します。

193 ページの「継承された割り当てルールへの基準テンプレートの適用」を参照してください。

b 候補を追加します。

128 ページの「割り当てルールへの従業員、役割、および組織の追加」を参照してください。

4 所有者を割り当てルールの継承アクセスリストに追加します。

190 ページの「所有者の継承アクセスリストへの追加」を参照してください。

この例では、次の情報を使用します。

適用先ルール 割り当てルール 30A 割り当てルール 30B 割り当てルール 30C

基準 情報 > $100k1

1. この基準はすでに継承され、読み取り専用です。

情報 > $100k1 情報 > $100k1

基準 製品ライン = PC2

2. 基準テンプレートから適用されます。

製品ライン = PC1 製品ライン = PC1

基準 製品 = デスクトップ 製品 = ノートパソコン 2 製品 = 周辺機器 2

候補者 パートナー 1 の営業員 1 パートナー 1 の営業員 2 パートナー 1 の営業員 3

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委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 201

委任管理者を使用する例の概要

この概要は、185 ページの「割り当てルールグループの階層について」のトピックの 1 つです。

次に、例に関する委任割り当て活動の概要を示しています。

■ 例では、4 つのレベルの割り当てモデルを示しています。ただし、割当マネージャがサポートする委任レベル数

に制限はなく、また、レベルの分岐数に制限はありません。これらの例では、レベルは次のとおりです。

レベル 1 = Amyレベル 2 = Lance、Henryレベル 3 = Sarah、Rick、Robin、Samレベル 4 = 西部担当営業員 1、2、3 およびパートナー 1 の営業員 1、2、3

■ ルールグループ階層は、下から上に向かって実行されます。たとえば、割当マネージャは、Henry のルールを使

用しようとする前に、Robin のルールを使用して、特定の情報が候補に一致するようにします。ただし、Robinのルールが失敗した場合、割当マネージャは Henry のルールを試み、情報を Robin に割り当てて、階層を上位

方向に進みます。

■ 各ルールグループの所有者は、被指名人を割り当てることができます。

被指名人は、所有者と同じ権限を持ちます。タスクを実行するために、管理アシスタントなど、他の人に所有権

を委任したい場合があります。

■ 各パートナーは、委任管理者として 1 人を割り当てる必要があります。これらの例では、Robin または Sam で

す。また、その人がパートナーのルールグループを管理する必要があります。この同じ人は、パートナーの営業

員に割り当てられていないすべての情報を受け取る必要があります。

■ AA と DA は、新しい基準を作成することができます(基準テンプレートを使用する必要はありません)。ただし、

AA が最も一般的な基準の基準テンプレートを作成し、DA の学習曲線を容易にすることをお勧めします。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

委任された割り当ての割り当てルール管理 ■ 委任割り当ての使用例

202

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 203

9 割当マネージャの実行

この章では、割当マネージャの実行前の考慮事項と準備作業について説明します。また、割当マネージャを複数の操

作モードで実行する方法についても説明します。次のトピックが含まれています。

■ 204 ページの「割当マネージャの実行準備」

■ 205 ページの「割当マネージャと Server Request Broker コンポーネントの状態の確認」

■ 206 ページの「割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正」

■ 215 ページの「その他の AsgnSrvr および BatchAsgn パラメータ情報」

■ 217 ページの「割当マネージャイベントのログレベルの設定」

■ 218 ページの「設定後のサーバー管理要件について」

■ 219 ページの「割り当てモードに対するサーバー管理要件について」

■ 221 ページの「非標準化モードでの割当マネージャの実行について」

■ 224 ページの「インタラクティブ割り当ての実行」

■ 227 ページの「動的割り当ての実行について」

■ 228 ページの「動的割り当て実行のプロセス」

■ 234 ページの「パフォーマンスのための動的割り当てのチューニングについて」

■ 234 ページの「バッチ割り当ての実行について」

■ 235 ページの「バッチ割り当ての実行」

■ 240 ページの「パフォーマンスのためのバッチ割り当てのチューニングについて」

■ 241 ページの「モバイル割り当ての実行」

■ 242 ページの「レポートモードでの割当マネージャの実行について」

■ 244 ページの「割当マネージャのルールキャッシュファイルについて」

■ 245 ページの「外部コンポーネントを使用した割当マネージャの起動について」

■ 246 ページの「DB2 における割当マネージャのパフォーマンスチューニングについて」

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャの実行準備

204

割当マネージャの実行準備割当マネージャは、処理に必要な情報を次のソースから取得します。

■ 割り当てルール、割り当て基準、従業員、役割、および組織。ルールキャッシュファイルから読み取られます。

■ 割り当てオブジェクトのプロパティとプロパティの値、ピックリストの値リスト、割り当て基準、属性、ワーク

フローポリシーコンポーネント、ワークフローポリシーコンポーネントカラム、その他のレポジトリ情報。デー

タベースから取得されます。

■ サーバーコンポーネントの入力パラメータ。

備考: 割当マネージャは、多数の Siebel Server リソースを使用します。特に、複数のインスタンスを同時に実行

する場合は、割当マネージャの起動のたびに Siebel Server を監視することをお勧めします。割当マネージャの複

数インスタンスの実行について詳しくは、238 ページの「バッチモードでの割当マネージャの複数インスタンスの実

行について」を参照してください。

割当マネージャを実行する前に、いくつかの準備タスクを実行する必要があります。これらのタスクには、次のもの

があります。

1 ルールの割り当て 93 ページの「割り当てルールを定義するプロセス」を参照してください。

2 86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」

3 205 ページの「割当マネージャと Server Request Broker コンポーネントの状態の確認」

4 206 ページの「割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正」

5 217 ページの「割当マネージャイベントのログレベルの設定」

準備タスクに加え、割当マネージャを実行する前に、いくつかのサーバー管理要件を考慮する必要があります。これ

らの要件については、次のトピックを参照してください。

■ 218 ページの「設定後のサーバー管理要件について」

■ 219 ページの「割り当てモードに対するサーバー管理要件について」

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割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャと Server Request Broker コンポーネントの状態の確認

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 205

割当マネージャと Server Request Brokerコンポーネントの状態の確認割当マネージャを実行する前に、まず、割当マネージャと Server Request Broker サーバーコンポーネントを確認

することにより、Siebel Server が 1 つ以上のマルチスレッド割り当てサーバーを起動できることを確認する必要が

あります。

割当マネージャと Server Request Broker コンポーネントの状態を確認するには

1 [管理-サーバー]画面 >[サーバー]ビューに移動します。

2 [コンポーネントグループ]リストで、割当マネージャと Server Request Broker コンポーネントを参照し、[サーバー]フィールドで、これらのコンポーネントが適切な Siebel Server 上で実行されていることを確認し

ます。

ヒント: [サーバー]フィールドが表示されない場合は、表示カラム機能を使って表示します。このためには、

右クリックして[表示カラム]を選択し、矢印キーを使って[サーバー]を[使用可能なカラム]から[選択さ

れたカラム]に移動し、[保存]をクリックします。

3 [コンポーネントグループ]リストの[状態]フィールドで、次の各コンポーネントの状態を確認します。

■ 割当マネージャコンポーネントが[オンライン]である。

■ Server Request Broker コンポーネントが[起動中]である。

備考: これらのコンポーネントの状態が、必要な状態とは異なる場合、ログファイルでエラーがないか確認し、

必要な修正を行います。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

206

割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正割当マネージャを実行する前に、適切なパラメータを修正することにより、割当マネージャの実装パフォーマンスが

向上するように、割当マネージャのサーバーコンポーネント(AsgnSrvr)とバッチ割り当てのサーバーコンポーネ

ント(BatchAsgn)を設定する必要があります。

割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータを修正するには

1 [管理-サーバー設定]画面 >[サーバー]>[コンポーネント]ビューに移動します。

2 [Siebel サーバー]リストに複数のサーバーが表示される場合はサーバーを選択し、そのサーバー上で割当マネージャコンポーネントが有効になっていることを確認します。

3 [コンポーネント]リストで、次のいずれかを選択します。

■ 割当マネージャ(AsgnSrvr)

■ バッチ割り当て(BatchAsgn)

4 [パラメータ]サブビューが有効でない場合は、クリックして有効にします。

5 [パラメータ]リストで、目的のコンポーネントパラメータを選択し、使用している実装において最適なパフォーマンスを達成するよう値を調整します。

207 ページの表 44 に、割当マネージャで使用する変更可能なパラメータを示します。

6 最適な設定を決定した後、MinMTServers パラメータの現在値が 0 より大きい値に設定されていることを確認してから、Siebel Server を再起動します。

これにより、指定した数の割当マネージャコンポーネントが起動されます。MinMTServers パラメータについ

て詳しくは、215 ページの「その他の AsgnSrvr および BatchAsgn パラメータ情報」を参照してください。

Siebel Server の起動と再起動については、『Siebel システム管理ガイド』. を参照してください。

Page 207: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 207

表 44 に、割当マネージャで使用する変更可能なサーバーコンポーネントパラメータを示します。多くのパラメータ

は、どちらのサーバーコンポーネントでも同様に機能するので、1 つの表にまとめています。

表 44 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータ(AsgnSrvr)とバッチ割り当てサーバー

コンポーネントパラメータ(BatchAsgn)

パラメータ名 パラメータエイリアス

AsgnSrvr

BatchAsgn 説明

Active Employee Where Clause

ActiveEmpLOVCode X X SQL WHERE 句を指定して、無効な従業

員を割り当てから除外します。

備考: 割り当てサーバー(AsgnSrvr)、バッチ割り当て(AsgnBatch)、ワークフ

ローポリシープログラム(使用している場

合)の ActiveEmpLOVCode パラメータ

と ActivePosWhereClause パラメータに

は、一貫して同じ値を設定する必要があり

ます。そうしないと、予期しない結果を引

き起こす可能性があります。

詳しくは、215 ページの「その他の

AsgnSrvr および BatchAsgn パラメータ

情報」で、除外する個人 ID パラメータの

リストを参照してください。

Active Position Where Clause

ActivePosWhereClause X X SQL WHERE 句を指定して、無効な役割

を割り当てから除外します。

備考: 割り当てサーバー(AsgnSrvr)、バッチ割り当て(AsgnBatch)、ワークフ

ローポリシープログラム(使用している場

合)の ActiveEmpLOVCode パラメータ

と ActivePosWhereClause パラメータに

は、一貫して同じ値を設定する必要があり

ます。そうしないと、予期しない結果を引

き起こす可能性があります。

詳しくは、215 ページの「その他の

AsgnSrvr および BatchAsgn パラメータ

情報」で、除外する個人 ID パラメータの

リストを参照してください。

Page 208: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

208

Actual Assignment Key

ActualAsgnKey X X 割当マネージャを差分レポートモードで実

行中に使用するキーの値。この値を実際の

結果テーブルで使用して、候補を識別でき

ます。

差分レポートモードについて詳しくは、

242 ページの「レポートモードでの割当マ

ネージャの実行について」を参照してくだ

さい。

Add Scores across Rules

AddScores X X True の場合、複数のルールで同じ候補の

スコアが追加されます。

デフォルト値は「False」です。

280 ページの「複数のルールにスコアを追

加するための割当マネージャの設定」を参

照してください。

Allow Duplicate Positions

AllowDupPostn X X チームへの重複役割の割り当てを許可

します。

デフォルト値は「False」です。

このパラメータについては、215 ページの

「その他の AsgnSrvr および BatchAsgn パ

ラメータ情報」を参照してください。

Assignment History Cache

CacheSize X 割り当て履歴のキャッシュサイズを KB 単

位で指定します。

デフォルト値は 300 です。

割当キー AsgnKey X X キーベースのルーティングで使用するルー

ルセットを指定します。これは、評価する

ルールに関連付けられている割り当てルー

ルグループの行 ID です。パラメータのデ

フォルト値は「All AM Rule Set」で、こ

の値の場合、すべてのアクティブなルール

が評価されます。

表 44 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータ(AsgnSrvr)とバッチ割り当てサーバー

コンポーネントパラメータ(BatchAsgn)

パラメータ名 パラメータエイリアス

AsgnSrvr

BatchAsgn 説明

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割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 209

Assignment Mode

AsgnMode X X 割り当てモード(「一致」、「割当」、「割当

一致」、「非正規化」、または「取消」)を指

定します。

デフォルト値は「割当一致」です。

AsgnMode について詳しくは、245 ペー

ジの「外部コンポーネントを使用した割当

マネージャの起動について」を参照してく

ださい。

Assignment Object Name

AsgnObjName X X 割り当てオブジェクトの名前を指定

します。

バッチサイズ BatchSize X X トランザクションをコミットする前に割

り当てられるオブジェクトの数を指定し

ます。

デフォルト値は 100 です。

Check if CandidateActive

CheckIfCandidateActive X X すべてのルールの評価時に、割当マネー

ジャで候補の開始日と失効日を確認するか

どうかを決定します。

デフォルト値は「False」です。

Check version iterations

CheckVerIter X 割当マネージャでルールのバージョンの変

更を確認する頻度を決定します。これは、

[リリース]ボタンをクリックしてから新

しいルールが有効になるまでの遅延時間も

表します。

N 回の反復ごとに 1 回、データベースから

バージョンを確認します。整数 1 が 10 秒

に相当します(最小値は「1」)。

デフォルト値は 6 です。

Copy Candidate Specific Data

CopyCandSpecData X X 割当マネージャで、動的候補の属性値を結

果テーブルにコピーするかどうかを指定し

ます。

デフォルト値は「いいえ」です。

Copy Person Specific Data

CopyPersonSpecData X X 割当マネージャで、動的候補の属性値を結

果テーブルにコピーするかどうかを指定し

ます。

デフォルト値は「いいえ」です。

表 44 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータ(AsgnSrvr)とバッチ割り当てサーバー

コンポーネントパラメータ(BatchAsgn)

パラメータ名 パラメータエイリアス

AsgnSrvr

BatchAsgn 説明

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

210

Default Tasks DfltTasks X X 開始するサービスタスク数のデフォルト値

を指定します(サーバーモードのみ)。

備考: この設定を有効にするには、コン

ポーネントまたはサーバーを再起動する必

要があります。

デフォルト値は 0 です。

Dynamic Candidate Parameters

DynCandParam X X 複数の値をセミコロンで区切った形式のパ

ラメータ。この値の組み合わせを使用し

て、Siebel Tools の動的候補定義に含ま

れる変数を置き換えることができます。

次のような書式になります。

Name of Param1:Value for param1; Name of Param2:Value for param2; など。

備考: バージョン 7.8 よりも前のバージョ

ンでは、セミコロン区切りではなくカンマ

区切りの形式でした。

Ignore Calendar Criteria

IgnoreCalCrit X X 取引先カレンダーを使用できるかどうかを考

慮しないでマッチングの実行を許可します。

デフォルト値は「False」です。

割当規則

キャッシュを

無視

IgnoreCache X X 割当マネージャで割り当てルールのキャッ

シュを無視し、データベースから読み取り

を行うかどうかを指定します。

デフォルト値は「False」です。

Indepedent Rule Group Cache

IndepRuleGroupCache X True の場合、バッチ割り当てサーバーコ

ンポーネントは、このリクエストでこの

ルールグループ用のキャッシュファイルを

別途管理します。

デフォルト値は「True」です。

Key Based Enable

KeyBasedEnabled X その属性の定義済みのコンポーネントに対

して、キーベースのルーティングを有効に

します。

デフォルト値は「True」です。

表 44 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータ(AsgnSrvr)とバッチ割り当てサーバー

コンポーネントパラメータ(BatchAsgn)

パラメータ名 パラメータエイリアス

AsgnSrvr

BatchAsgn 説明

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割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 211

List of excludedorganization ids

ExcludeOrgList X X 割り当てから除外する組織 ID のカンマ区

切りのリストを指定します。

組織 ID の除外について詳しくは、215ページの「その他の AsgnSrvr および

BatchAsgn パラメータ情報」を参照して

ください。

List of excludedperson ids

ExcludePersonList X X 割り当てから除外する従業員 ID または役割

ID のカンマ区切りのリストを指定します。

個人 ID の除外について詳しくは、215ページの「その他の AsgnSrvr および

BatchAsgn パラメータ情報」を参照して

ください。

変更され た

トランザクション

のみログ

LogTxnChgOnly X X 販売チームの更新時など、割り当てが変更

された場合にだけ、トランザクションをロ

グに記録します。

デフォルトでは、このパラメータは

「TRUE」に設定されます。このパラメータ

が「FALSE」に設定されている場合、割当

マネージャは、ルールや割り当て先が変更

されていなくても、再割り当てのとき

S_DOCK_TXN_TABLE にトランザク

ションのログを記録します。

備考: プライマリやチームテーブルのうち

少なくとも 1 つが変更された場合、割当マ

ネージャはオブジェクト行のカラム(プラ

イマリ、ASGN_DT、システム)を更新し

ます。ただし、実質的な変更がない場合、

ASGN_DT カラムだけが更新されます。

マージの競合に対するこのパラメータの機

能については、『Siebel Remote/Replication Manager 管理ガイド』を参

照してください。

Maximum MT Servers

MaxMTServers X マルチスレッドサービス用のアクティブな

サーバーの最大数を指定します。

デフォルト値は 1 です。

表 44 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータ(AsgnSrvr)とバッチ割り当てサーバー

コンポーネントパラメータ(BatchAsgn)

パラメータ名 パラメータエイリアス

AsgnSrvr

BatchAsgn 説明

Page 212: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

212

Maximum Routing Keys

MaxRouteKeys X ルーティング用として割り当てられるキー

の数を指定します。インタラクティブ割り

当てで使用します。

Maximum Tasks MaxTasks X X サービス用の実行中タスクの最大数を指定

します。

デフォルト値は 20 です。

Minimum MT Servers

MinMTServers X マルチスレッドサービス用のアクティブな

サーバーの最小数を指定します。

デフォルト値は 1 です。

備考: 割り当てサーバーなど、マルチス

レッドの要求ベースサーバーだけに適用さ

れます。

Object Row Id ObjectRowId X 割り当てるオブジェクトの行 ID を指定し

ます。

Object Row Sql Statement

ObjRowSqlStmt X X オブジェクト行 ID の割り当てを行う SQL文を指定します。

備考: このパラメータを使用して、

ObjRowID パラメータまたは

ObjWhereClause パラメータの代わりに

割り当てる行を指定できます。

オブジェクト

Where 句

ObjWhereClause X X インタラクティブ割り当てやバッチ割り

当てで使用するオブジェクトの WHERE句です。

詳しくは、220 ページの「Object Where Clause を使用した処理レコード数の制御に

ついて」を参照してください。

Organization Key Value

OrgKeyVal X X 組織や UseKeyValue(キーの値)の割り

当て時に、行にスタンプされます。

Person Key Value

PersonKeyVal X X 従業員や役割と UseKeyValue(キーの値)

の割り当て時に、行にスタンプされます。

Primary Organization Id

PrOrganizationId X プライマリとして割り当てられる組織 IDを指定します。

Primary Person Id

PrPersonId X プライマリとして割り当てられる個人 IDを指定します。

表 44 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータ(AsgnSrvr)とバッチ割り当てサーバー

コンポーネントパラメータ(BatchAsgn)

パラメータ名 パラメータエイリアス

AsgnSrvr

BatchAsgn 説明

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割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 213

Primary Rule Id PrRuleId X プライマリとして割り当てられる役割 IDを指定します。

個人スキル間隔を

更新

MaxSkillsAge X 個人のスキルの更新間隔を秒数で指定しま

す。「0」(ゼロ)を指定すると、更新が無

効になります。

デフォルト値は 0 です。

Regular Assignment

RegularAsgn X 割当マネージャで通常の割り当てを実行す

るかどうかを指定します。

備考: 割当マネージャはレポートモードで

も実行できます。

デフォルト値は「True」です。

Replace Key Values

ReplaceKeyVal X X 割当マネージャで、チームテーブルのキー

カラムに値がスタンプされている候補を検

索するかどうかを指定します。

これらの候補は、ルールを満たす候補と比

較された後、削除、更新、または挿入され

ます。

このパラメータはカンマ区切りの文字列で

あり、UseKeyVal パラメータに渡される

値とは無関係です。

Replace Team Members

ReplaceTeamMembers X X 適格でなくなったチームメンバーを削除で

きるようにします。

Reporting Mode RptMode X X 割当マネージャを実行するレポートモード

を指定します。有効な値は、「なし」、「ス

ナップショット」、および「Delta」です。

デフォルト値は「なし」です。

Request Id ReqId X X 割当マネージャは、サーバーコンポーネン

トジョブごとにリクエスト ID を生成しま

す。AsgnMode = Match の場合、パスし

た候補はリクエスト ID とともに一時テー

ブルに保存されます。その後、割当マネー

ジャはこのリクエスト ID を使用して、

テーブル内から正しいエントリを見つけ出

します(マッチング)。

表 44 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータ(AsgnSrvr)とバッチ割り当てサーバー

コンポーネントパラメータ(BatchAsgn)

パラメータ名 パラメータエイリアス

AsgnSrvr

BatchAsgn 説明

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正

214

Return Property Set

ReturnPropSet X 「True」の場合、割当マネージャは、適切

な候補または割り当て対象の候補を含む階

層プロパティセットを返します。

245 ページの「外部コンポーネントを使用

した割当マネージャの起動について」を参

照してください。

更新に使用 UseForUpdate X X 「True」の場合、割当マネージャは FOR UPDATE SQL 句を使用してプライマリ

テーブル行をロックし、評価中または割り

当て中にその他のプロセスやユーザーがこ

の行に変更を加えるのを防ぎます。

Use Key Value UseKeyVal X X 割当マネージャで、Key Value を使用して

候補にフィルターを適用するかどうか、ま

たは候補にスタンプを付けるかどうかを指

定します。有効な値は、「なし」、「ルール

グループ」、および「キーの値」です。

デフォルト値は「なし」です。

Use Rule Minimum Score

UseRuleMinScore X X True の場合、割当マネージャは、割り当

てルールの最低スコアに達していない候補

を除外します。

デフォルト値は「False」です。

表 44 割当マネージャのサーバーコンポーネントパラメータ(AsgnSrvr)とバッチ割り当てサーバー

コンポーネントパラメータ(BatchAsgn)

パラメータ名 パラメータエイリアス

AsgnSrvr

BatchAsgn 説明

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割当マネージャの実行 ■ その他の AsgnSrvr および BatchAsgn パラメータ情報

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 215

その他の AsgnSrvr および BatchAsgnパラメータ情報次のサブトピックでは、割当マネージャで使用するサーバーコンポーネントパラメータの一部を取り上げて、その機

能について詳しく説明します。かっこ内は、そのパラメータのエイリアスです。

Allow Duplicate Positions(AllowDupPostn)パラメータ割り当てリクエストの実行時に Allow Duplicate Positions サーバーコンポーネントパラメータを設定することに

より、重複役割を割り当てることができます。Allow Duplicate Positions サーバーパラメータのデフォルト値は

「False」です。このパラメータを「True」に設定すると、割当マネージャはチームテーブルに重複役割(同じ ID を

持つ複数の役割)を挿入しようとします。ただし、これは役割がそのテーブルのユーザーキーの制約に違反していな

い場合に限られます。

割り当てオブジェクトの PositionTeamDenorm ユーザープロパティも設定する必要があります。

PositionTeamDenorm 割り当てオブジェクトのユーザープロパティでは、ユーザーキーに含まれる到着先カラム

を指定します。割当マネージャは、挿入する同じ ID の複数の役割がキーカラムの一意性に違反するかどうかを

チェックします。割当マネージャが違反を検出すると、最初に出現した役割だけがチームテーブルに挿入され、他方

の役割は無視されます。違反が検出されなかった場合、両方の役割がチームテーブルに挿入されます。

たとえば、取引先チームに役割を追加するときユーザーキー違反が検出された場合、重複する役割のうち最初に出現

したものだけがS_ACCNT_POSTNテーブルに挿入されます。PositionTeamDenorm割り当てオブジェクトのユー

ザープロパティの使用例については、265 ページの「追加カラムのチームテーブルへのコピー例」を参照してください。

Check version iterations(CheckVerIter)パラメータこのパラメータに「1」などの小さい値を設定すると、無効な割り当てが行われる可能性が減少します。たとえば、最

近[リリース]ボタンがクリックされたことを割当マネージャが検出する前にインタラクティブ割り当てを実行する

と、割り当てルールの以前のバージョンに基づいて割り当てが行われます。反復の値を小さくすると、割当マネージャ

が新しいバージョンの割り当てルールを確認する頻度が高くなります。パラメータ値をこのように小さくして展開を

テストし、他のデータベース活動に影響しないことを確認します。

List of excluded person ids(ExcludePersonList)パラメータと List of excluded organization ids(ExcludeOrgList)パラメータ特定の候補(複数可)を除外できます。割り当てルールに追加した候補も除外対象として選択できます。このために

は、実行時に Server Manager のコマンドラインから、ExcludePersonList または ExcludeOrgList サーバーコ

ンポーネントパラメータの値として、候補 ID をカンマで区切ったリストを指定します。割当マネージャは、これら

の候補を評価しません。このため、Match ログまたは Assign ログがアクティブになっている場合でも、候補はログ

ファイルに表示されません。

たとえば、従業員が数日間サービスリクエストの処理から離れていたとします。この状況で、同じサービスリクエス

トを割り当てるためリクエストが送信される場合、割当マネージャはこのサービスリクエストを同一の個人に重複し

て割り当てます。これは、割り当てルールと割り当て基準のセットがある場合、割当マネージャは最もスコアの高い

候補をオブジェクト行に割り当てるからです。実行時に ExcludePersonList パラメータを指定することにより、こ

の候補を割り当て対象から除外できます。

Page 216: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ その他の AsgnSrvr および BatchAsgn パラメータ情報

216

また、割り当てルールの評価から除外する従業員を選択することもできます。たとえば、休暇中の無効な従業員(複数

可)を割り当て対象から除外したい場合があります。この場合は、SQL WHERE 句で、S_EMP_PER 従業員テーブル

の任意のカラム(複数可)に基づいた Active Employee Where Clause サーバーパラメータを使用するか、ServerManager のコマンドラインから ActiveEmpLOVCode を使用して、従業員を除外します。たとえば、EMP_STAT_CDカラムに次の値を指定して、アクティブな従業員だけを評価と割り当ての対象にすることができます。

AND emp.EMP_STAT_CD='Active'

この場合、候補として明示的に割り当てルールに追加したとしても、無効な従業員は割り当て対象から除外されます。

同様に、無効な役割も除外できます。この場合は、コンポーネントレベルの Active Position Where Clause サー

バーパラメータを使用するか、Server Manager のコマンドラインから ActivePosWhereClause を使用します。

備考: これらのパラメータのうちいずれかを変更した場合、変更を有効にするにはルールをリリースする必要があり

ます。

注意: パラメータの指定時に、S_EMP_PER 従業員テーブルの SQL エイリアス emp と S_POSTN 役割テーブルの

エイリアス pos を使用する必要があります。これは、同一の SQL 文中の複数のテーブルで同じ名前のカラムが使用

されている場合に、これらのカラムを区別するためです。この処理を省略すると、カラムの参照があいまいになり、

SQL エラーが発生する可能性があります。

Maximum MT Servers(MaxMTServers)パラメータこのパラメータは、実行中の割当マネージャサーバープロセスの最大数を常に制御します

(MaxMTServers>MinMTServers の場合)。一般に、ほとんどの展開ではデフォルト値で十分です。

リソース要件で、サーバープロセスと割当マネージャのリソースが大きく設定されているためです。

Maximum Tasks(MaxTasks)パラメータこのパラメータは、実行可能なサーバースレッドの最大数を常に制御します。割当マネージャの場合、これは同時に

処理できる割り当ての最大数を制御します。このパラメータの値は、同時発生が予想されるリクエストの最大数に設

定する必要があります。リクエストの最大数は、サーバーの容量に依存します。

Minimum MT Servers(MinMTServers)パラメータこのパラメータは、Siebel サーバーの起動時に開始される割当マネージャサーバープロセスの数を制御します。この

値を「0」に設定すると、割当マネージャは無効になります。デフォルト値「1」を使うことをお勧めします。リソー

ス要件で、サーバープロセスと割当マネージャのリソースが大きく設定されているためです。

Refresh people skills interval Parameter(MaxSkillsAge)パラメータこのパラメータでは、個人のスキルの更新間隔を秒数で指定します。割当マネージャコンポーネントを再起動せずに

スキルを自動的に更新する場合、MaxSkillsAge パラメータの値を、希望の更新間隔に設定します(値は 0 秒より大

きい必要があります)。次に、ルールがリリースされたら、割当マネージャはスキルを更新し、設定された一定間隔で

rulecache.dat ファイルを再作成します。

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割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャイベントのログレベルの設定

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 217

割当マネージャイベントのログレベルの設定割当マネージャを実行する前に、結果を確認するためのイベントログを設定できます。割当マネージャ、バッチ割り当

て、およびワークフローモニターエージェントのサーバーコンポーネントは、イベントを使用するよう設定されます。

備考: Trace Flags パラメータおよび Error Flags パラメータは、割当マネージャで使用されなくなりました。

他のサーバーコンポーネントに使用されるイベントに加えて、割当マネージャ、バッチ割り当て、およびワークフロー

モニターエージェントのサーバーコンポーネントは、次のイベントを使って、割り当てに関する情報をログに記録し

ます。

■ Assignment Manager Generic(一般):割当マネージャ固有の一般イベントです。

■ Loading(ロード中):ロード中に発生するイベントのログです。

■ Object Assignment(割り当て):割り当てフェーズのイベントのログです。

■ Rules Evaluation(一致):評価フェーズのイベントのログです。

■ SQL Parse and Execute:すべての SQL 文の実行を追跡し、拡張デバッグを行います。

各イベントには、それぞれ 5 つのレベルがあります。

■ レベル 0:致命的なエラー

■ レベル 1:致命的ではないエラーと警告

■ レベル 2 ~ 4:ログの詳細レベル

■ レベル 5:詳細なデバッグ情報

割当マネージャは、オブジェクト行の割り当ての際、2 つのイベントを使用してログ情報を取得します。評価フェー

ズでは、Rules Evaluation(一致)イベントを使用します。各レベルで記録される情報のレベルは、次のとおりです。

■ レベル 2:オブジェクト行レベルのログ

■ レベル 3:ルールレベルのログ

■ レベル 4:基準レベルのログ

■ レベル 5:基準値レベルのログ

備考: バージョン 7.7 以降、詳細な基準値レベルのログを確認するには、レベル 5 が必須となりました。

割り当てフェーズでは、Object Assignment(割り当て)イベントを使用します。各レベルで記録される情報のレ

ベルは、次のとおりです。

■ レベル 2:オブジェクト行レベルのログ

■ レベル 3:合格ルールレベルのログ

■ レベル 4:合格候補レベルのログ

備考: 両方のイベントタイプのログレベルを設定して、両方を合わせた結果のリストをプリントすることができます。

ただし、そのように設定した場合、割り当てるオブジェクトが多すぎると非常に大きなログファイルが作成される可

能性があります。

Page 218: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 設定後のサーバー管理要件について

218

割当マネージャイベントのログレベルを設定するには

1 [管理-サーバー設定]画面 >[サーバー]>[コンポーネント]ビューに移動します。

2 [コンポーネント]リストで、ログレベルを設定するコンポーネントに応じて、割当マネージャ、バッチ割り当て、またはワークフローモニターエージェントのコンポーネントを選択します。選択したコンポーネントが正しいサーバー上で実行中であることを確認します。

3 [イベント]リストの[ログレベル]フィールドで、実装での必要性に応じて、次のように値を調整します。

a [ルール評価]を選択します。評価済みの割り当てルールのリストをプリントする場合、「3」と入力します。

b [オブジェクト割り当て]を選択します。パスした評価済みの割り当てルールのリストをプリントする場合、

「3」と入力します。

イベントログについて詳しくは、『Siebel システム監視および診断ガイド』を参照してください。

設定後のサーバー管理要件について多くの場合、割当マネージャのオブジェクトと属性の設定後、または割り当てポリシーの変更後は、各種のサーバー

タスクとサーバーコンポーネントを停止し、再起動する必要があります。表 45 に、設定プロセスのタイプごとに、再

起動する必要のある必須のサーバータスクとサーバーコンポーネントの概要を示します。これらのサーバータスクお

よびコンポーネントをいつどのようにして実行するかについては、この章で後述します。

備考: 割当マネージャコンポーネントを再起動せずにスキルを自動的に更新する場合、Refresh people skills interval(MaxSkillsAge)サーバーコンポーネントパラメータの値を、希望の更新間隔に設定します(0 秒より大

きい値にする必要があります)。次に、ルールがリリースされたら、割当マネージャはスキルを更新し、設定された

一定間隔で rulecache.dat ファイルを再作成します。

表 45 設定後のサーバー管理の概要

設定プロセス

割当マネージャの

再起動

トリガーの

再作成

ワークフローモニター

エージェントの再起動

割り当てオブジェクト、割り当て属性、または割り当て

基準の追加または設定

必須 必須 必須

割り当てポリシーの変更 該当なし 必須 必須

割り当てポリシーの活動化または非活動化 該当なし 必須 必須

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割当マネージャの実行 ■ 割り当てモードに対するサーバー管理要件について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 219

割り当てモードに対するサーバー管理要件について割当マネージャは、選択された割り当てモードに基づいて、さまざまな機能のサーバーコンポーネントとタスクを必

要とします。表 46 に、特定の割り当てモードを選択したときに、オンライン中または起動されている必要のある、必

須のサーバーコンポーネントとタスクの概要を示します。モバイル割り当てを選択した場合、使用している展開の要

件に基づいて、インタラクティブ割り当てまたはバッチ割り当てのいずれかに提供される情報を使用します。これら

のコンポーネントとタスクの起動については、この章で後述します。

さらに、勤務形態に基づく割り当てを使用する場合は、Field Service コンポーネントグループと ApptBook コン

ポーネントがオンラインになっていることを確認してください。

表 46 割り当てモードに対するサーバー要件の概要

割り当てモード

割当マネージャを

オンラインに設定

ワークフローモニター

エージェントの起動

Server Request Broker の起動1

1. 動的割り当てやバッチ割り当てでは、SRVRMGR コマンドラインインターフェイスを使用してタスクを実行するとき(またはその他の手法、たとえ

ばサーバーコンポーネントの Default Tasks パラメータを設定するなどしてタスクを実行するとき)、Server Request Broker を起動する必要は

ありません。

インタラクティブモード 必須 任意 必須

動的割り当てモード 任意 2 必須 任意2

2. この情報は、デフォルトの割り当てリクエスト(処理中)シードアクションに基づきます。

バッチ割り当てモード 任意 任意 任意

Page 220: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ Object Where Clause を使用した処理レコード数の制御について

220

Object Where Clause を使用した処理レコード数の制御についてObject WHERE Clause(ObjWhereClause)パラメータは、取得および処理するレコードを制限するために使用

できます。Object WHERE Clause には、標準の SQL WHERE 文を使用します。コマンドラインインターフェイ

スで割り当てサーバージョブを開始するとき、この文には最大 2048 文字を使用できます。ただし、UI から割り当

てサーバージョブを開始するときに指定できるのは、最大 100 文字だけです。また、Object Where Clause にワ

イルドカードを使用する場合は、使用しているデータベース固有の正しいワイルドカードを使用してください。

次の Account 割り当てオブジェクトの Object WHERE Clause の使用例をガイドラインにしてください。割り当

て管理者は、データベース管理者と連携して、実装に最適の SQL を生成する必要があります。

たとえば、Account 割り当てオブジェクトには、次の条件を適用できます。

■ Object WHERE Clause では結合を使用できます。

結合の例は次のとおりです。

Object Where Clause = where pr_postn_id in (select row_id from s_postn where name = 'Sales Rep')

■ Object WHERE Clause は、指定された割り当てオブジェクトからベーステーブルが取得されることを想定し

ます。

割り当てオブジェクトを「Account」として指定してバッチ割り当てを開始する場合、Object WHERE Clauseは where row_id = '1-232'であり、バッチ割り当ては S_ORG_EXT テーブルの row_id = '1-232'だ

けを割り当てようとします。

コマンドラインインターフェイスを使用したバッチ割り当てリクエストの例は、次のとおりです。

start task for component AsgnBatch with AsgnObjName="Account", AsgnMode="MatchAssign", ObjWhereClause="where name like 'B%'"

このコマンドは、「B」で始まる取引先をバッチ割り当てします。

コマンドラインインターフェイスと Object WHERE Clause を使用して、割り当てルールグループの選択番号だけ

を実行することもできます(オプション)。この処理の例は次のとおりです。

start task for comp asgnbatch with asgnobjname="Account", objwhereclause="where name like 'B%'", asgnkey="12-4DR56"

この例で、「12-4DR56」は割り当てルールグループの行 ID であり、このパラメータがリクエストに渡されると、こ

のグループに属するルールだけが評価されます。

備考: コマンドラインインターフェイスを使用する場合、ObjWhereClause パラメータを二重引用符で囲みます。

囲まないと、大文字/小文字を変更する SRVRMGR コマンドオプションとして扱われます。

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割当マネージャの実行 ■ 非標準化モードでの割当マネージャの実行について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 221

非標準化モードでの割当マネージャの実行について割当マネージャでは、担当者非標準化機能および製品非標準化機能を使用して、役割や組織を非標準化できます。

担当者非標準化モードと製品非標準化モードでは、割り当てルールは不要です。担当者非標準化モードでは、Contactオブジェクトはいずれの割り当てルールに対しても評価されません。また、製品非標準化モードでは、Product オブ

ジェクトはいずれの割り当てルールに対しても評価されません。このため、Contact オブジェクト、Product オブ

ジェクトのいずれにも、候補は割り当てられません。これらのモードでは、関連エンティティから役割を取得します。

たとえば、担当者非標準化モードでは、関連の取引先および商談から役割の組み合わせを取得し、これを担当者に割

り当てます。

備考: 担当者非標準化モードの動作は、Siebel Industry Applications によって異なります。この動作について詳

しくは、適切な業種別ガイドを参照してください。

担当者非標準化割り当て先に、取引先または商談に関連付けられている詳しい担当者情報への自動アクセスを許可したい場合、担当

者非標準化モードを使用します。担当者非標準化モードで割当マネージャを実行する場合、取引先チームテーブルお

よび商談チームテーブルの役割は、担当者チームテーブル内の関連する担当者にコピーされ、非標準化されます。こ

の操作は、割り当て先が担当者に割り当てられていない場合であっても行われます。

■ 担当者チームに関連付けられているすべての取引先のチームテーブルの役割

■ 担当者チームに関連付けられているすべての商談のチームテーブルの役割

備考: Contact Denormalization オブジェクトは、割当マネージャを担当者非標準化モードで実行するために予約

されています。担当者非標準化モードでは、Contact オブジェクトはいずれの割り当てルールに対しても評価されま

せん。つまり、候補はオブジェクトに割り当てられません。このため、Contact Denormalization オブジェクトに

は割り当てルールは作成しないでください。

取引先チームテーブルと商談チームテーブルの両方の役割を[担当者]アクセスリストに反映させるには、担当者を

取引先に関連付け、続いて商談に関連付ける必要があります。取引先チームテーブルまたは商談チームテーブルから

チームメンバーを削除する場合、関連する[担当者]アクセスリストに含まれている役割も担当者非標準化(ContactDenormalization 割り当てオブジェクトのプロパティに従属する)を使って削除できます。同様に、チームメンバー

を取引先チームに手作業で割り当て、同じチームメンバーを担当者チームと取引先チームの両方に入れるには、取引

先を割り当てた後で担当者非標準化を実行する必要があります。

備考: 担当者非正規化を実行して、[担当者アクセス]リストに[間接]として示されている役割は、担当者割り当

てでは削除されません。つまり、担当者割り当ては、担当者非正規化によって追加された役割を削除しません。

担当者非標準化では、割り当てオブジェクトの割り当てロック列を確認してから、非標準化を行います。このフラグ

がオンの場合、担当者非正規化によって担当者レコードは非正規化されません。割り当てロック機能について詳しく

は、261 ページの「活動割り当てオブジェクトに対する割り当てロックのデフォルト値を設定するには」を参照してく

ださい。

備考: 取引先と担当者、および担当者と商談は、どちらも複数対複数の関係が成立します。取引先と担当者の複数対

複数の関係は、バージョン 7.0 で導入された機能の 1 つです。

Page 222: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 非標準化モードでの割当マネージャの実行について

222

担当者非標準化モードで実行している場合、割当マネージャは次の方法で担当者にプライマリ役割を割り当てます。

1 割り当てオブジェクトの[プライマリ役割を設定]プロパティがオンでプライマリ役割が選択されていない場合、割当マネージャは、作成者のプライマリ役割を新しいプライマリ役割として設定します。

2 作成者のプライマリ役割が選択されていない場合は、デフォルトの役割が新しいプライマリ役割として設定されます。

3 デフォルトの役割が定義されていない場合、プライマリ役割は設定されません。

ただし担当者非正規化では、関連する取引先や商談の役割が存在していない(非正規化フラグが設定されている)場

合でも、[プライマリ]として示されている役割は削除されません。

関連トピック

223 ページの「動的割り当てに対する担当者非標準化の有効化」

製品非標準化について製品非標準化モードでは、価格リストテーブルの組織は価格リストに関連付けられている製品にコピーされ、非標準

化されます。製品非標準化は、必ずバッチモードで実行してください。

備考: 製品と製品リストは、複数対複数の関係が成立します。

非標準化モードで実行している場合、割当マネージャは次の方法で製品にプライマリ組織を割り当てます。

1 [プライマリ組織を設定]フラグがオンでプライマリ組織が選択されていない場合、割当マネージャは、作成者のプライマリ組織を新しいプライマリ組織として設定します。

2 作成者のプライマリ組織が選択されていない場合は、デフォルトの組織が新しいプライマリ組織として設定されます。

3 デフォルトの組織が定義されていない場合、プライマリ組織は設定されません。

備考: Product Denormalization オブジェクトは、割当マネージャを製品非標準化モードで実行するために予約さ

れています。製品非標準化モードでは、Product オブジェクトはいずれの割り当てルールに対しても評価されません。

つまり、組織はオブジェクトに割り当てられません。このため、Product Denormalization オブジェクトには割り

当てルールは作成しないでください。

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割当マネージャの実行 ■ 動的割り当てに対する担当者非標準化の有効化

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 223

動的割り当てに対する担当者非標準化の有効化動的割り当てでは、割当マネージャを担当者非標準化モードで実行する場合、Contact Denormalization 割り当て

ポリシーを有効にする必要があります。デフォルトでは、このポリシーは無効です。

備考: 割当マネージャを担当者非標準化モードで実行するとき、割り当てルールは評価されません。したがって、割

当マネージャを担当者非標準化モードで実行するために、割り当てルールの Contact Denormalization オブジェク

トを選択する必要はありません。

次の手順を実行して、動的割り当ての担当者非標準化を有効化します。

担当者非正規化を活動化するには

1 [管理-割当]画面 >[割当ポリシー]ビューに移動します。

2 [割当ポリシー]リストで、[担当者非標準化]を選択し、次のことを実行します。

a [ポリシーグループ]フィールドで選択ボタンをクリックします。

b [ワークフローグループ]ダイアログボックスで、ワークフローグループ(デフォルトは[割当グループ])を

選択し、[OK]をクリックします。

c [失効日]フィールドで、既存値をクリアするか、将来の日付を設定します。

備考: バッチ割り当てでは、このポリシーを有効化する必要はありません。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ インタラクティブ割り当ての実行

224

インタラクティブ割り当ての実行割当マネージャをインタラクティブモードで実行すると、リアルタイムで割り当てを行うことができます。エンドユー

ザーは、割当マネージャによって生成された潜在的な割り当て先のリストを確認し、このリストから割り当て先を選

択、確認したり、割り当て先を上書きしたりできます。たとえば、コールセンターの担当者は、活動の候補を確認し、

候補の割り当てスコア、スキル、または仕事量に基づいて、そのジョブに最適の候補を割り当てることができます。

Activity 割り当てオブジェクトと Service Request 割り当てオブジェクトは、インタラクティブ割り当てを使用す

るように事前定義されています。このため、従業員を活動やサービスリクエストにリアルタイムで割り当てることが

できます。ただし、その他の割り当てオブジェクトも、インタラクティブ割り当てを使用するように設定できます。

インタラクティブ割り当てを使用するように割り当てオブジェクトを設定する方法については、56 ページの「インタ

ラクティブ割り当て用の割り当てオブジェクトの設定」を参照してください。

インタラクティブ割り当ては、次のいずれかの方法で実行できます。

■ Siebel Developer Web Client

■ Siebel Web クライアント(ゼロフットプリントクライアント)

■ コマンドラインサーバーマネージャ(srvrmgr)プログラム

備考: Siebel Developer Web クライアントを使用してインタラクティブ割り当てを実行する前に、Siebel クライ

アント設定(.cfg)ファイルのパラメータ設定が正しいかを確認することをお勧めします。この設定ファイルで識別

されるパラメータは、割当マネージャが実行する Siebel Server の場所を指定します。また、これらのパラメータ

は、Siebel クライアントのインストール中に自動的に作成されます。Siebel クライアントのインストール手順と設

定ファイルについて詳しくは、使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』を参照し

てください。

備考: インタラクティブ割り当てモードで割当マネージャを実行しているモバイルユーザーは、リアルタイムでの割

り当ては実行できません。モバイルユーザーによって作成されるインタラクティブ割り当ては、同期が取られるまで

サーバーに適用されないためです。

要件

インタラクティブ割り当てモードを使用するための要件は、次のとおりです。

■ 割当マネージャサーバーコンポーネントが[オンライン]である

■ Server Request Broker サーバーコンポーネントが[起動中]である

Page 225: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ インタラクティブ割り当ての実行

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 225

UI を使用したインタラクティブ割り当ての実行

Activity 割り当てオブジェクトと Service Request 割り当てオブジェクトは、インタラクティブ割り当てを使用す

るように事前定義されています。このため、従業員を活動やサービスリクエストにリアルタイムで割り当てることが

できます。

UI からインタラクティブ割り当てを実行するには

1 次のいずれかのビューに移動します。

■ [活動]画面 >[活動リスト]ビュー >[活動(全件)]ビュー

■ [サービスリクエスト]画面 >[サービスリクエスト(全件)]ビュー

2 [サービスリクエスト(全件)]または[活動(全件)]リストで、割り当てるオープンサービスリクエストまたは

活動を選択します。

3 [追加情報]フォームで、[メニュー]ボタンをクリックし、[割り当て]を選択してインタラクティブ割り当てを開始します。

例については、56 ページの図 4 を参照してください。

4 割当マネージャによって表示された最適な候補のリストから、割り当て先を選択します。

Siebel クライアントは次のことを行います。

■ Siebel Server 上の Siebel 割当マネージャと通信し、その活動またはサービスリクエストに適格な従業員のリ

ストを作成します。

■ 適格な従業員のリストを、スコアが高い順にソートして Siebel ユーザーに表示します。

■ [割当]ボタンのクリック時に、選択された従業員に活動またはサービスリクエスト所有者を設定します。

サービスリクエストに対するインタラクティブ割り当ての実行例(UI を使用)

ここでは、ユーザーインターフェイス(UI)からインタラクティブ割り当てを実行する例を示します。この例は、

Siebel Developer Web クライアントと Siebel Web クライアントのどちらにも適用できます。この設定方法は、

それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

サービスリクエストに対してインタラクティブ割り当てを実行するには

1 [サービスリクエスト]画面 >[サービスリクエスト(全件)]ビューに移動します。

2 [サービスリクエスト]リストで、割り当てるオープンサービスリクエストを選択します。

3 [追加情報]フォームで、[メニュー]ボタンをクリックし、[割り当て]を選択してインタラクティブ割り当てを開始します。

例については、56 ページの図 4 を参照してください。

4 割当マネージャによって表示された最適な候補のリストから、割り当て先を選択します。

Page 226: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ インタラクティブ割り当ての実行

226

Siebel クライアントは次のことを行います。

■ Siebel Server 上の Siebel 割当マネージャと通信し、そのサービスリクエストに適格な従業員のリストを作成

します。

■ 適格な従業員のリストを、スコアが高い順にソートして Siebel ユーザーに表示します。

■ 選択された従業員に、サービスリクエスト所有者を設定します。

ルールグループモードでのインタラクティブ割り当ての実行について

デフォルトでは、インタラクティブ割り当てのリクエストは、デフォルトモードで実行中の割り当てサーバーに送信

されます。ただし、割当マネージャサーバーコンポーネント(AsgnSrvr)を使用して、ルールグループモードでイ

ンタラクティブ割り当てを実行することもできます。このインタラクティブ割り当てでは、サーバーキーマッピング

を使用する場合と使用しない場合があります。

サーバーキーマッピングを使用してインタラクティブ割り当てを実行 複数のサーバー上にルールを振り分けるには、サーバーキーマッピングを使用します。どのルールグループをどのサー

バーにロードするのかを明示的に定義することにより、そのルールグループのルールだけを実行できます。割り当て

のリクエスト時に、リクエストとともにルールグループの 1 つを Assignment Key パラメータ(AsgnKey)とし

て指定できます。

サーバーキーマップを使用する場合、[割当]ボタンをクリックすると、割当マネージャサーバーコンポーネント

(AsgnSrvr)にリクエストが送信されます。リクエストはここで評価され、適格な候補を返します。サーバーキー

マッピングを使用するサーバーにリクエストを送信するには、いずれかのルールグループ ID を渡す必要があります。

これは、AsgnKey パラメータを渡す必要があるからです。このために、CSSBCBase ビジネスコンポーネント基本

クラスで SetAsgnKey InvokeMethod が呼び出されます。この InvokeMethod は、スクリプト、ワークフロープ

ロセス、またはビジネスサービスを使用して呼び出され、いずれかのルールグループの行 ID がパラメータとして渡

されます。

この後、インタラクティブ割り当ては、AsgnSrvr コンポーネントにリクエストを送信するとき、このパラメータを

AsgnKey パラメータおよび ReqKey パラメータとして使用します。この InvokeMethod は、1 回のセッションにつ

き 1 回だけ呼び出します。同じセッションの後続のリクエストは、ルールグループの行 ID を再利用します。ただし、

セッションをログアウトしたり、サーバーを再起動した場合は、この InvokeMethod を再度呼び出して AsgnKey パ

ラメータを設定する必要があります。それ以外の場合は、割り当てサーバーは再びデフォルトモードで実行されます。

サーバーキーマッピングを使用しないでインタラクティブ割り当てを実行 複数のサーバー上にルールを振り分けることを希望しない場合も、割当マネージャはルールグループモードをサポート

します。この場合、サーバーキーマッピングを作成しません。その代わりに、AsgnSrvr の AsgnKey パラメータで

ルールグループを指定するリクエストを送信します。サーバーキーマッピングがない場合でも、AsgnSrvr プロセスは

有効なルールをすべてロードします。AsgnSrvr は、リクエスト時に、割り当てキーが渡されたかどうかによって、

すべてのルールを実行するのか特定のグループのルールだけを実行するのかを決定します。

Page 227: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ 動的割り当ての実行について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 227

動的割り当ての実行について動的割り当ては、既存のレコードの変更時や新規レコードの作成時に自動的に実行される機能です。たとえば、新規

レコードの作成時にサービスリクエストを自動的に割り当てたり、サービスリクエストの更新時にサービスリクエス

トを自動的に別の所有者に再割り当てするように、動的割り当てを設定できます。

動的割り当ては、ユーザーとサーバープログラムが割り当てオブジェクトレコード(サービスリクエスト、サービス

活動など)を頻繁に変更するような開発環境で特に有効です。動的割り当てでは、変更を確認し、適切な個人や組織

にオブジェクトを割り当てる処理を自動で実行できるからです。

動的割り当てプロセスでは、基本のデータベーストリガー機能を使用します。ユーザーまたはその他のサーバープロ

セス(EAI、ワークフローなど)によってレコードが修正されると、データベーストリガー(Generate Triggers サー

バーコンポーネントによって設定)は変更内容を取得し、割り当てリクエストを S_ESCL_REQ(エスカレーション

リクエスト)テーブルのキューに入れます。その後、ワークフローモニターエージェントは、独自のプロセスの内部

で割当マネージャを呼び出すことにより、S_ESCL_REQ を定期的に呼び出して、オブジェクトを割り当てます。

備考: デフォルトの動的割り当てでは、Server Request Broker および Assignment Manager サーバーコンポー

ネントを明示的に使用しません。

要件

動的割り当てモードを使用するための要件は、次のとおりです。

■ Generate Triggers コンポーネントを使用してトリガーを生成する

■ ワークフローモニターエージェントが実行中である

■ 割り当てポリシーが設定され、有効になっている

■ (オプション)スキルを使用する場合は、MaxSkillsAge サーバーコンポーネントパラメータが 0 秒より大きい

値に設定されている

備考: 動的割り当てでは、従業員、役割、および組織のスキルが変更された場合に、それらの項目をデータベー

スから更新できます。プログラム引数 MaxSkillsAge が有効な場合、割当マネージャはこの情報を強制的に再

ロードします。デフォルトでは、この引数は設定されません。このパラメータについては、206 ページの「割当

マネージャのサーバーコンポーネントパラメータの修正」を参照してください。

ワークフローモニターエージェント動的割り当てを実行するには、ワークフローモニターエージェントタスクが実行中である必要があります。ワークフ

ローモニターエージェントは、オブジェクトの関連データが変更されると、それを検出します。ワークフローモニター

エージェントについては、『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』を参照してください。

Generate TriggersGenerate Triggers サーバーコンポーネントは、変更を検出するために Workflow Manager で使用するデータベー

ストリガーを生成します。Generate Triggers は、Workflow Policy Object 定義と Assignment Object 定義を

Siebel レポジトリから読み取り、変更内容を監視するための適切なデータベーストリガーを生成します。

Page 228: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 動的割り当て実行のプロセス

228

動的割り当て実行のプロセス動的割り当ては、必ずデフォルトモードで行います。このため、有効なルールがすべてロードされ、処理されます。

ルールグループモードはサポートされません。

動的割り当てを設定するには、次のタスクを実行します。

1 (オプション)228 ページの「動的割り当てのトリガーの確認」

2 次のいずれかの手順でトリガーを生成します。

■ 230 ページの「UI を使用した動的割り当てのトリガーの生成」

■ 231 ページの「コマンドラインインターフェイスを使用した動的割り当てのトリガーの生成」

3 232 ページの「コマンドラインインターフェイスを使用した動的割り当てのワークフローモニターエージェントの

起動」

動的割り当てのトリガーの確認

Generate Triggers サーバーコンポーネントによって作成されたデータベーストリガーは、Siebel データベース内

のレコードの変更を検出し、ワークフローモニターエージェントの S_ESCL_REQ(エスカレーションリクエスト)

テーブル内に割り当てリクエストを追加して、リクエストを処理し、Assignment Server を起動します。ただし、

割当マネージャに対して作成されたトリガーは、割り当てルールに関連付けられていない他のデータベースカラムを

参照できます。

注意: 割り当てポリシーの基準に対してだけトリガーが作成されることを確認してください。そうでない場合、大量

のデータのためにパフォーマンスの問題が発生することがあります。

データベーストリガーは変更しないでください。ただし、動的割り当てに対してトリガーを生成または適用する前に、

trigger.sql ファイルを確認できます。この処理は、データベース管理者と一緒に実行してください。

備考: 重複トリガーが見つかった場合は、Siebel Tools を使用して、適切な割り当て基準および割り当て属性を無

効化します。

Page 229: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ 動的割り当て実行のプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 229

動的割り当てのトリガーを確認するには

1 Siebel Tools を使用して、または trigger.sql(/Siebel Root/Siebsrvr/trigger.sql)ファイルを表示して、適切なテーブルカラムを調べます。

Siebel Tools の使用については、『Using Siebel Tools』を参照してください。

2 不適切なカラムは、割り当て属性カラムを非活動化することによって無効にします。

詳しくは、78 ページの「割り当て属性の無効化」を参照してください。

割り当て属性カラムだけを無効化し、割り当て属性と割り当て基準を有効なまま残した場合、[割当管理]ビュー

のユーザーインターフェイスに割り当て基準が表示されます。これは、この基準に基づいて割り当てルールを作

成できるということです。次に、[従業員スキル]フィールドがオンの場合とオフの場合のこのアクションの結果

を示します。

■ [従業員スキル]フィールドがオンの場合、割り当て基準はスキルに基づいているため、割り当てルールでも

引き続き利用できます。たとえば、バッチ割り当てを実行する場合も、この基準を利用できます。これは、

このモードがトリガーに依存しないからです。

■ [従業員スキル]フィールドがオフの場合、割り当て基準はオブジェクトに基づいているため、有効な割り当

て属性カラムの設定に依存しています。割り当てルールを作成しようとすると、タスクの実行時にエラーメッ

セージが表示されます。

3 トリガーの削除と新しいトリガーの再生成

「UI を使用した動的割り当てのトリガーの生成」を参照してください。

4 trigger.sql ファイルを再度見て、トリガーが有効でなくなったことを確認します。

備考: 動的割り当ての実行中、レコードを変更しようとすると、データベースの同時利用機能により、次のようなエ

ラーが表示されることがあります。「選択されたレコードは、受信後、他のユーザーにより変更されました。そのまま

続けてください。」 このエラーは、ユーザーがレコードを編集しようとしている間に割当マネージャがレコードを割り

当ててそれを更新すると、発生する可能性があります。この場合、ユーザーの変更が失われることがあります。これ

を解決するには、クエリーを更新し、変更を再入力します。

Page 230: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 動的割り当て実行のプロセス

230

UI を使用した動的割り当てのトリガーの生成

Generate Triggers サーバーコンポーネントを使用して、データベース内の変更を検出するために WorkflowManager で使用するデータベーストリガーを作成します。

備考: Siebelデータベース上にカスタムトリガーは作成できません。Siebelデータベースでサポートされるトリガー

は、インストール時に作成されたトリガー、または Generate Triggers サーバーコンポーネントの実行によって作

成されたトリガーだけです。

動的割り当ての場合は、次の処理をした後にGenerate Triggersサーバーコンポーネントを実行する必要があります。

■ Siebel Tools での、Assignment Object オブジェクトタイプ、Assignment Attribute オブジェクトタイプ、

または Assignment Criteria オブジェクトタイプの作成

■ 割り当てポリシーの変更

■ Siebel Server のインストールまたはアップグレード

ヒント: 動的モードで、割り当てのルール、基準、または値を修正するとき、あるいは割り当て役割を変更するとき

は、データベーストリガーを削除して再作成する必要はありません。

UI を使用して動的割り当てのトリガーを生成するには

1 [管理-サーバー]画面 >[ジョブ]ビューに移動します。

2 [ジョブ]リストで、[新規]をクリックします。

[作成中]の状況で自動作成されたシステム定義 ID を持つ、新しいレコードが表示されます。

3 [ジョブ詳細]サブビューで、新しいコンポーネントジョブレコードの関連情報を入力します。

a [要求済みサーバー]フィールドに、Generate Triggers を実行する Siebel Server の名前を入力します。

b [リクエストキー]フィールドに、リクエストキーの名前を入力します。

c 必要に応じて残りのフィールドに入力します。

4 [ジョブパラメータ]リストで、[新規]をクリックして[特権ユーザー]の新しいレコードを作成し、関連する

パラメータ情報を入力します。

a [名前]フィールドで選択ボタンをクリックします。

b [ジョブパラメータ]ダイアログボックスで、PrivUser を検索し、[OK]をクリックします。

c [値]フィールドに特権ユーザーの名前を入力します。

備考: Microsoft SQL Server データベースを使用している場合、[特権ユーザーパスワード]の値をテーブル

オーナーの権限のあるユーザーパスワードに設定する必要があります。また、[テーブルオーナー]の値が「dbo」

に設定されていることを確認してください。

Page 231: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ 動的割り当て実行のプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 231

5 [ジョブパラメータ]リストで、[新規]をクリックして[特権ユーザーパスワード]の新しいレコードを作成し、関連するパラメータ情報を入力します。

a [名前]フィールドで選択ボタンをクリックします。

b [ジョブパラメータ]ダイアログボックスで、PrivUserPass を検索し、[OK]をクリックします。

c [値]フィールドに特権ユーザーのパスワードを入力します。

6 [ジョブ]リストで[開始]ボタンをクリックします。

データベーストリガーの生成について詳しくは、『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』を

参照してください。

コマンドラインインターフェイスを使用した動的割り当てのトリガーの生成

動的割り当ては、Generate Triggers コマンドおよび表 47 のパラメータを使用して、Server Manager サーバー

コンポーネントのコマンドラインインターフェイスから実行できます。Server Manager のコマンドラインインター

フェイスは、srvrmgr プログラムです。コマンドラインインターフェイスの使用については、『Siebel システム管理

ガイド』を参照してください。

表 47 Generate Triggers コマンドラインインターフェイスのパラメータ

パラメータ名 表示名 説明 デフォルト値

EXEC 実行 トリガーをデータベースに直接インストールします。 FALSE

モード モード Assignment Server モードや Workflow モード

(ASGN、WORK、または ALL)を指定します。

ALL

Remove 削除 すべてのトリガーモードを削除します。 FALSE

TAMode TA モード All Territory モードまたは Contact Only モードを

指定します。

ALL

TrigFile トリガーファイル名 出力トリガースクリプトファイル名です。 trigger.sql

Page 232: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 動的割り当て実行のプロセス

232

コマンドラインインターフェイスを使用した動的割り当てのワークフローモニターエージェントの起動 動的割り当てを実行するには、ワークフローモニターエージェント(WorkMon サーバーコンポーネント)を実行す

る必要があります。このサーバーコンポーネントは、S_ESCL_REQ テーブルを監視します。データベーストリガー

は、オブジェクトが変更されたために起動されると、S_ESCL_REQ テーブルにレコードを作成します。ワークフ

ローモニターエージェントは、これらの新しいレコードを読み取り、割当マネージャポリシーに対するリクエストを

処理します。次に、影響を受けるオブジェクトが動的に割り当てられます。

備考: 動的割り当てでは、S_ESCL_LOG に情報が記録されません。ログファイルについては、『Siebel システム監

視および診断ガイド』を参照してください。

ワークフローモニターエージェントをコマンドラインインターフェイスから起動するには

1 ワークフローモニターエージェントによる監視の対象となるワークフローグループを決定します。

a [管理-割当]画面 >[割当ポリシー]ビューに移動します。

b [割当ポリシー]リストの[ポリシーグループ]フィールドで、ワークフローグループを選択します(デフォ

ルトグループは[割当グループ]です)。

2 srvrmgr プログラムを起動します。

このプロセスについては、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。プログラムが起動すると、プロ

ンプトが次のように変化します。

srvrmgr: server_name>

3 プロンプトで、次の情報を入力してワークフローモニターエージェントコンポーネントタスクを起動します。ステップ 1 で収集した[グループ]の情報を使用します(この例では[割当グループ]を使用します)。

start task for component workmon with GroupName="Assignment Group"

4 必要に応じて、他のコンポーネントパラメータを設定します。

他の設定可能なパラメータについては、233 ページの表 48 を参照してください。

備考: コマンドライン文の中のパラメータとその値は、カンマで区切ります。

5 または、Siebel Server が起動するたびにワークフローモニターエージェントが自動的に起動して割り当てリクエストを処理するように、設定することができます。

ワークフローモニターエージェントについて詳しくは、『Siebel Business Process Framework: Workflowガイド』を参照してください。

このコマンドは、バックグラウンドモードで実行中の新規タスクを起動し、即座に Server Manager に制御を返し

ます。

備考: 動的割り当てに複数のワークフローモニターエージェントを設定できます。複数のワークフローモニターエー

ジェントの設定について詳しくは、『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』の「SiebelServer との連動によるワークフローエージェントプロセス起動の自動化」のトピックを参照してください。

Page 233: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ 動的割り当て実行のプロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 233

表 48 に、ワークフローモニターエージェントのコマンドラインインターフェイスのパラメータを示します。

サーバータスクの起動、停止、および監視については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。ワーク

フローモニターエージェントについて詳しくは、『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』を

参照してください。

表 48 WorkMon コマンドラインインターフェイスのパラメータ

パラメータ名 エイリアス 説明 デフォルト値

アクション間隔 ActionInterval 分単位で間隔を指定します。その間隔内では

アクションを再実行しません。

3600

ポリシー違反の

キャッシュサイズ

CheckLogCacheSz キャッシュに保存するポリシー違反の数です。 100

前回のユーザー情報の

キャッシュサイズ

LastUsrCacheSz キャッシュに入れる最後のユーザー項目の

数です。

100

グループ名 GroupName グループ名。

エラーを無視 IgnoreError リクエストを処理するときにエラーを無視

します。

False

メールサーバー MailServer 異常終了の通知を送信する電子メール

サーバーの名前です。

郵送先住所 MailTo 異常終了の通知を確認する電子メール

アドレスです。

違反情報を保持する日数 KeepLogDays 何日分の違反情報を保持するかを指定します。 30

再試行までの秒数 GenReqRetry Generic Request メッセージの送信を

試行する秒数です。

120

バッチポリシーを処理 BatchMode バッチポリシーを処理します。 False

ポリシーを再ロード ReloadPolicy ポリシーを再ロードする間隔の秒数です。 600

リクエストの削除サイズ DeleteSize リクエストの削除サイズです。 500

反復 1 回あたりの

リクエスト

Requests 1 回の反復で読み込まれるリクエストの数

です。

5000

スリープ時間 SleepTime 次の反復までのスリープ時間(秒数)です。こ

れは、ワークフローモニターエージェントが

S_ESCL_REQ テーブル(エスカレーションリ

クエストテーブル)を呼び出して行を割り当て

る間隔に相当します。

たとえば 60 秒と設定した場合、ワークフロー

モニターエージェントはS_ESCL_REQテーブ

ルを呼び出した後、60 秒経過してから次の呼び

出しを行います。

60

アクションエージェントを

使用

ActionAgent アクションエージェントを使用します。 False

Page 234: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ パフォーマンスのための動的割り当てのチューニングについて

234

パフォーマンスのための動的割り当てのチューニングについて割当マネージャを動的モードで実行中にユーザーへの応答時間が遅くなる場合、次のことを 1 つ以上実装して、動的

割り当てのパフォーマンスを改善することができます。

■ Requests(Requests per iteration)ワークフローモニターパラメータの値を大きくする(デフォルト設定は

5,000)。

■ SleepTime ワークフローモニターパラメータの値を小さくする(デフォルトは 60 秒)。

■ ReloadPolicy ワークフローモニターパラメータの値を大幅に増やす(たとえば 86,400 秒。デフォルトは

600 秒)。

■ 各割り当てポリシーを個別のグループに配布し、次に、いくつかのワークフローモニターエージェント(可能で

あれば、各 Siebel Server に 1 つ)を同時に起動します。

バッチ割り当ての実行についてバッチ割り当てを使用すると、1 つのオブジェクトに関する複数のレコードを 1 つのバッチに割り当てることができ

ます。一般に、バッチジョブは、データベースの活動量が最も少ないと見込まれる時間帯に定期的に実行します(た

とえば、毎日または毎週 1 回終業時間後)。

バッチ割り当ては、必ずルールグループモードで実行します。割り当てのリクエスト時に、リクエストとともにルー

ルグループの 1 つを AsgnBatchサーバーコンポーネントジョブの Assignment Key パラメータとして指定します。

バッチ割り当てのレコードの識別には、SQL WHERE 句を使用します。この WHERE 句は、通常、割り当てオブジェ

クトのベーステーブルのカラムを基にします。次に、WHERE 句の例を示します。

WHERE OWNER_EMP_ID = NULL

この句を使用して、まだ所有者に割り当てられていないすべてのサービスリクエストを識別できます。

タスクの開始時に、Assignment Key パラメータのルールグループの行 ID を指定することによって、バッチ割り当

てタスクが特定のグループのルールだけをメモリにロードするように設定できます。ルールグループがこのパラメー

タに指定されていない場合、バッチタスクはデフォルトルールグループのすべてのルールをメモリにロードします。

アプリケーションでルールグループが定義されていない場合、データベース内のすべてのアクティブなルールがロー

ドされます。

バッチ割り当てと動的割り当てを同時に実行しない理由パフォーマンス上の理由から、バッチ割り当ての実行中に動的割り当てを実行しないでください。現在の環境でバッ

チ割り当てと動的割り当てを両方実行する場合、バッチ割り当ては、動的割り当ての実行に必要なデータベース内で

作成されたトリガーによって、動的割り当てを有効化することができます。バッチ割り当てを実行する前に、すべて

の割り当てポリシーを無効化し、関連するトリガーを削除する必要があります。これにより、修正済みルール、オブ

ジェクト、および候補が動的割り当ての処理対象から排除できます。バッチ割り当ての完了後、割り当てポリシーを

有効化し、動的割り当てを再び有効化することができます。

関連トピック

235 ページの「バッチ割り当ての実行」

Page 235: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ バッチ割り当ての実行

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 235

バッチ割り当ての実行 バッチ割り当てでは、割当マネージャをバッチモードで実行します。バッチモードでは、割当マネージャは、選択さ

れたオブジェクトの候補を決定する Object WHERE Clause やその他の適切なパラメータを取ります。

通常、バッチ割り当ては、従来のシステムから新しいレコードをインポートするときや、割り当てルールが変更され

たとき、たとえば営業員が特定の郵便番号の管理をやめたときなどに使用します。

バッチ割り当て実行のタイミング割り当てに影響を与える非オブジェクトデータを変更する場合、割当マネージャをバッチモードで実行する必要があ

ります。たとえば、次の処理を行うたびに実行する必要があります。

■ 割り当てルールを修正し、その変更を既存のオブジェクトに反映させる。割り当てルールを変更するのは次の場

合です。

■ 従業員、役割、または組織を、追加または削除する。

■ 割り当て基準または基準値を、追加、削除、または更新する。

■ ルールを別のルールグループに関連付けるか、ルールシーケンス番号を変更する。

■ スコアを変更する。

■ 開始日と失効日を変更する。

■ 排他モードを変更する。

■ 従業員、役割、または組織のリストを変更し、その変更を既存のオブジェクトに反映させる。

■ Siebel Tools で割当マネージャの設定を変更し、その変更を既存のオブジェクトに反映させる。割当マネージャ

の設定を変更するのは、次の場合です。

■ Assignment Attribute 定義を変更する。

■ Assignment Criteria 定義を変更する。

■ Assignment Object 定義を変更する。

■ Workflow Policy Object 定義を変更する。

■ EIM(Enterprise Integration Manager)を使用して初期ロードを実行する(Generate Triggers を実行し

て適切なトリガーを作成しない場合)。

備考: EIM を使用して割り当てルールをロードする場合、カラム ASGN_TYPE_CD に値が設定されていること

を確認します。値が NULL のままである場合(EIM では NULL が許可される)、ルールはロードされますが割当

マネージャは失敗します。

Page 236: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ バッチ割り当ての実行

236

■ 既存の割り当てが正しくないと考えられる。割当マネージャは、既存の割り当てが正しい場合、割り当てを変更

しません。

備考: バッチモードが正しい割り当てに対して実行される場合、チームまたはプライマリに変更がなくてもレ

コードの更新が行われます。この状況は、さまざまなレコードフィールドに依存する他のワークフローポリシー

に支障をきたす可能性があります。たとえば、このフィールドが新しいバッチ割り当てから更新される場合、

PR_POSTN_IDフィールドに依存してアクションをトリガーするワークフローポリシーは正しく動作しません。

SQL Server を使用する展開の場合、この備考は該当しません。

適切なパラメータを調整することにより、実装に合わせてバッチ割り当てサーバーコンポーネントを設定できます。

207ページの表44に、割当マネージャで使用する、変更可能なバッチサーバーコンポーネントパラメータを示します。

次の手順に従って、バッチ割り当てを実行します。

注意: パフォーマンス上の理由から、動的割り当ての実行中にバッチ割り当てを実行しないでください。バッチ割り

当ては、動的割り当ての実行に必要なデータベース内で作成されたトリガーによって、動的割り当てを有効化するこ

とができます。詳しくは、234 ページの「バッチ割り当ての実行について」を参照してください。

バッチ割り当てを実行するには 1 [管理-サーバー]画面 >[ジョブ]ビューに移動します。

2 [ジョブ]リストで、[新規]をクリックします。

[作成中]の状況で自動入力されたシステム定義 ID を持つ、新しいレコードが表示されます。

3 新しいレコードに、新しいジョブの関連情報を入力します。

a [コンポーネント/ジョブ]フィールドで[バッチ割り当て]を選択します。

b [要求済みサーバー]フィールドに、このバッチリクエストを実行するサーバーの名前を入力します。

c (オプション)このバッチ用に特定のルールグループを実行する場合は、AsgnKey パラメータに関してルール

の処理対象となる、割り当てルールグループの行 ID を入力します。

d 必要に応じて、新しいレコードの残りのフィールドに入力します。

4 [ジョブパラメータ]リストで、[新規]をクリックして新しいレコードを作成し、このバッチリクエストの一部

として割り当てる割り当てオブジェクトの関連情報を入力します。

a [名前]フィールドで選択ボタンをクリックします。

b [ジョブパラメータ]ダイアログボックスで、Assignment Object Name を選択し、[OK]をクリックします。

c [値]フィールドに、そのパラメータの割り当てオブジェクトの名前を入力します。

Siebel Tools に表示される正確な名前を使用します。たとえば、「Service Request」、「Order (Sales

Credit Assignment)」があります。

備考: バッチ割り当てでは、1 つのバッチに対して複数の割り当てオブジェクトを実行できないので、バッチご

とに、1 つの割り当てオブジェクトだけに対してバッチ割り当てを実行する必要があります。

Page 237: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ バッチ割り当ての実行

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 237

5 [ジョブパラメータ]リストで、[新規]をクリックして新しいレコードを作成します。これにより、割当マネージャは、Object Where Clause を使用して、一度に処理される行の数を制限します。

a [名前]フィールドで選択ボタンをクリックします。

b [ジョブパラメータ]ダイアログボックスで、ObjWhereClause を検索し、[表示]をクリックし、次に[OK]をクリックします。

c [値]フィールドで、WHERE 句を入力して、処理するオブジェクトインスタンスを選択します。WHERE 句

には最大 100 文字を入力できます。

たとえば、「ibm」で始まるオブジェクトインスタンスを選択するには、次のように入力します。

WHERE name like 'ibm%'

備考: 値フィールドを空白のままにすると、すべてのオブジェクトインスタンスが選択されます。ただし、

十分なロールバックスペースを確保するようにするため、割当マネージャが処理する行の数を制限すること

を強くお勧めします。

Object WHERE 句について詳しくは、217 ページの「割当マネージャイベントのログレベルの設定」を参照し

てください。

6 (オプション)担当者非標準化をバッチ割り当てに対して有効化する場合、次の表の値が設定された、2 つのコンポーネントジョブパラメータレコードを追加します。

7 (オプション)バッチ処理中にデータベースへの変更を保存する場合、次のように、もうひとつのコンポーネント

ジョブパラメータを追加します。

a [名前]フィールドで選択ボタンをクリックします。

b [ジョブパラメータ]ダイアログボックスで、Batch Size を検索し、[表示]をクリックします。

c [値]フィールドに、各バッチのコミット前に割り当てるオブジェクトの数を入力します。

8 [ジョブ詳細]フォームで、メニューボタンをクリックし、[ジョブを開始]を選択します。

備考: 最適なパフォーマンスを得るためには、バッチ割り当てのパフォーマンスを監視して、実行タスク数を調整す

る必要があります。

関連トピック

234 ページの「バッチ割り当ての実行について」

238 ページの「コマンドラインインターフェイスを使用したバッチ割り当ての実行」

238 ページの「バッチモードでの割当マネージャの複数インスタンスの実行について」

パラメータ名 値

Assignment Object Name Contact Denormalization

割り当てモード Denorm

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ バッチ割り当ての実行

238

コマンドラインインターフェイスを使用したバッチ割り当ての実行

バッチ割り当ては、AsgnBatch コマンドおよび 207 ページの表 44 の指定されたパラメータを使用して、コマンドラ

インインターフェイスから実行できます。Server Manager のコマンドラインインターフェイスは、srvrmgr プログ

ラムです。コマンドラインインターフェイスの使用については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

リクエストに 2 つのジョブパラメータを指定することによって、バッチ割り当てタスクが特定のグループのルールだ

けをメモリにロードするように設定できます。

■ Use Key Value = <Rule Group>

■ Actual Assignment Key = <Rule Group Id>

たとえば、次のコマンドを使用すると、割当マネージャは、ルールグループ ID が 1-34XD4 のチームの候補だけを

検索または変更し、このルールグループに含まれるルールだけを実行するようになります。

start task for comp asgnbatch with asgnobjname="Activity", usekeyvalue = "Rule Group", ActualAsgnKey = "1-34XD4"

関連トピック

234 ページの「バッチ割り当ての実行について」

235 ページの「バッチ割り当ての実行」

238 ページの「バッチモードでの割当マネージャの複数インスタンスの実行について」

バッチモードでの割当マネージャの複数インスタンスの実行について

多数のオブジェクトを割り当てる必要がある場合は、バッチモードで割当マネージャの複数のインスタンスを実行す

ることにより、パフォーマンスを向上させることができます。まず、バッチ割り当てコンポーネントの Object WhereClause パラメータを使用して複数バッチを指定するための、戦略を作成します。次に、各インスタンスに適切な

Object Where Clause を指定して、バッチ割り当ての複数のインスタンスを開始します。

たとえば、本日変更された取引先にバッチ割り当てのインスタンスを 1 つ実行し、昨日変更された取引先にはバッチ

割り当ての別のインスタンスを実行することができます。Object Where Clause パラメータを使用して次のように

指定します。

■ 本日変更された取引先を処理するバッチについて:

Object Where Clause: WHERE LAST_UPD = SYSDATE

■ 昨日変更された取引先を処理するバッチについて:

Object Where Clause: WHERE LAST_UPD = SYSDATE - 1

備考: これらの例では、インデックス化されていないフィールド、LAST_UPD を使用します。ただし、ObjectWHERE Clause を含む SQL 文では、インデックス化されたフィールドを使用することをお勧めします。また、現

在の日時を確認するには、使用しているデータベースに応じて適切なデータベース日時関数を使用します。この例で

は、Oracle データベース固有の日時関数、SYSDATE を使用します。

割当マネージャの複数インスタンスを、同一の割り当てオブジェクトに対して同時に実行しているときに、一連の排

他的レコードを手動で処理するには、それぞれの割り当てタスクに Object Where Clause を指定する必要がありま

す。複数の Siebel Server 上にタスクを分散させ、パフォーマンスを向上させることもできます。

Page 239: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ バッチ割り当ての実行

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 239

複数の同時バッチジョブを実行しない場合次の状況では、複数の同時バッチジョブを実行しないでください。

■ 同一のオブジェクトに対して複数の割り当てバッチを実行する場合。結果の一貫性が確保されず、期待どおりの

結果が得られないことがあります。

■ バッチジョブが、同一のテーブルの行を更新する場合。

■ 1 つのバッチジョブが、別のバッチジョブにより入力として使用される、テーブル内のレコードを更新する場合。

■ バッチジョブが、仕事量条件を使用して同一のオブジェクトを割り当てる場合。

備考: 仕事量条件を使って、同一のオブジェクトに対して複数の割り当てバッチを実行すると、結果の一貫性が

確保されず、期待どおりの結果が得られない場合があります。

たとえば次の場合は、複数の同時バッチジョブを実行しないでください。

■ Contact と Contact Denormalization。同じテーブルが更新されるからです。

■ Account と Contact Denormalization。Contact Denormalization は Account のチームを入力として使

用するからです。

■ Opportunity と Contact Denormalization。Contact Denormalization は Opportunity のチームを入力

として使用するからです。

関連トピック

234 ページの「バッチ割り当ての実行について」

235 ページの「バッチ割り当ての実行」

238 ページの「コマンドラインインターフェイスを使用したバッチ割り当ての実行」

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ パフォーマンスのためのバッチ割り当てのチューニングについて

240

パフォーマンスのためのバッチ割り当てのチューニングについてアサインメントマネージャをバッチモードで実行中に、ユーザーへの応答時間が遅くなる場合、アプリケーションサー

バーにインストールされているウィルスソフトウェアの設定を確認します。次の設定の 1 つ以上を実行して、バッチ

割り当てのパフォーマンスを改善します。

■ ウィルススキャンの対象をプログラムファイルだけにします。

■ すべての発信ファイルをウィルススキャンの対象外にします。

■ すべての msb ファイルが置かれている RDBMS ディレクトリを、ウィルススキャンの対象外にします。

前述の設定を使用する場合、週末やオフピーク時は、必ずすべてのファイルに完全なウィルススキャンを実行してく

ださい。

次の処理を 1 つ以上実行して、バッチモードでのバッチパフォーマンスを向上させることもできます。

■ BatchSize パラメータの値を大きくします。たとえば、バッチサイズを 500 にします(デフォルト設定は 100)。

これにより、コミット前に 1 つのトランザクション内で処理されるレコードの数が増加します。その結果、使用

されるリソースが減少し、割り当ての速度が向上します。

備考: システム上のユーザーの数がゼロまたはわずかである場合は、バッチサイズを大きくするだけにしてくだ

さい。

■ バッチ割り当ての複数のインスタンスを作成します(WHERE 句の文を使用)。238 ページの「バッチモードで

の割当マネージャの複数インスタンスの実行について」を参照してください。

■ 適切なフィルターを選択します。

フィルターを慎重に選択することで、Object レコードの取得に要する時間が短縮されます。

備考: Object Where Clause に、インデックス付きフィールドまたは比較用フィールドを使用します。たとえ

ば、Account および Opportunity の「Name」、Contacts の「Last Name」です。

■ より適切なロジックを使用します。

たとえば、取引先割り当てを取引先名に基づいて実行する場合、複数のバッチを作成して、最初のバッチは文字

「C」~「K」で始まる名前から開始し、2 つ目のバッチは文字「L」~「R」で始まる名前から開始する、などの

ように処理できます。

次のロジックを考えてみます。

Object Where Clause:WHERE NAME > 'B' AND NAME < 'L'

これにより、データベースは文字「C」~「K」で始まる取引先レコードを取得しますが、この WHERE 句では

次のように指定されています。まず、文字「M」~「Z」で始まる取引先が出現したら、その値は「B」より大き

いので最初の処理に渡されます。次に、渡された取引先は、2 番目の処理(< 'L')においてデータベースによっ

て除外されます。「L」より小さい取引先名という制限があるので、それらのレコードはこのバッチには不要です。

次のロジックを使うほうが適切です。

Object Where Clause:WHERE NAME < 'L' AND NAME >'B'

ほとんどの名前は「B」より大きい文字で始まるので、条件の順序を入れ替えることで、2 番目の処理において

データベースは余分な解析をせずに済みます。

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割当マネージャの実行 ■ モバイル割り当ての実行

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 241

モバイル割り当ての実行 モバイルクライアントによりアップロードされた変更に基づいて、従業員を再割り当てするには、モバイル割り当て

を使用します。割当マネージャによるオブジェクトの割り当ては、モバイルクライアントを Siebel Server と同期

化し、割り当てリクエストをアップロードした後、またはオブジェクトと割り当てルールへの変更をアップロードし

た後に行われます。Generate Triggers の設定に応じて、ワークフローモニターはこれらの変更を検出し、割当マ

ネージャを有効化して、影響を受けるオブジェクトを動的に再割り当てします。

備考: モバイル割り当ての実行中に、切断されたクライアントが割り当てリクエストを Siebel Server に送信する

と、そのリクエストは非同期リクエストとして送信されます。このため、リクエストは Keep Manual Assign プロ

パティを上書きしません。

モバイル割り当てを実行するには

1 Generate Triggers サーバーコンポーネントを実行済みであることを確認します。

詳しくは、230 ページの「UI を使用した動的割り当てのトリガーの生成」を参照してください。

2 ワークフローモニターエージェントを起動します。

詳しくは、232 ページの「コマンドラインインターフェイスを使用した動的割り当てのワークフローモニターエー

ジェントの起動」を参照してください。

備考: インタラクティブ割り当てを実行する場合は、Server Request Broker サーバーコンポーネントを実行して

いる必要があります。サーバーコンポーネントの状況を確認する方法については、『Siebel システム管理ガイド』を

参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ レポートモードでの割当マネージャの実行について

242

レポートモードでの割当マネージャの実行についてレポートモードでは、割り当て管理者は、トライアルの割り当てと仮定解析を実施できます。割当マネージャをレポー

トモードで実行する場合、割り当ては、実際のデータベーステーブルではなく、レポートテーブルと呼ばれる結果テー

ブルに書き込まれます。これにより、管理者は、実際の割り当てを行う前に割り当てをプレビューできます。

割当マネージャをレポートモードで実行するには、UI または Siebel Server Manager のコマンドラインインター

フェイス(srvrmgr プログラム)を使用します。どちらの場合も、割り当てサーバー(AsgnSrvr)、バッチ割り当

て(BatchAsgn)のいずれかのサーバーコンポーネントを使用してレポートモードを開始します。次のいずれかの値

を指定して、Reporting Mode(RptMode)パラメータを渡します。

■ スナップショット:レポートは有効です。割当マネージャは、割り当ての評価を行い、得られた候補をレポート

チームテーブルに書き込みます。

■ Delta:レポートは有効です。割当マネージャは、割り当てを行い、既存の割り当てチームテーブルと比較して、

結果をレポートチームテーブルに書き込みます。

たとえば、次のコマンドを使用すると、割当マネージャは、レポートテーブル(結果のスナップショットが格納され

たレポートチームテーブル)だけを対象に読み取りと書き込みを行うようになります。

start task for comp asgnsrvr with asgnobjname="Opportunity", objwhereclause="where name='James Opty'",rptmode = "Snapshot"

備考: デフォルトでは、レポート機能は無効です。つまり、Regular Assignment サーバーコンポーネントパラメー

タの値が「False」に設定されている場合、割り当ては行われません。ただし、レポート機能が有効になっているか

どうかに関係なく、割当マネージャは評価の結果を実際の割り当てテーブルに書き込むことができます。

Siebel Tools を使用して、割り当てオブジェクトのプロパティにキーカラムを指定します。割当マネージャはこのよ

うなキーカラムを読み取って、候補を区別します。割当マネージャは、これらのキー値にスタンプを付け、各レコー

ドにキー値を設定します。これにより、指定の割り当ての実行時に追加する従業員、役割、組織などを追跡できます。

割り当てリクエストを送信するときは、スタンプ用に次のいずれかの値を渡すことができます。

■ 従業員や役割には Person Key Value(PersonKeyVal)

■ 組織には Organization Key Value(OrgKeyVal)

たとえば、次のコマンドを使用すると、割当マネージャは Delta レポートモードで実行されます。この場合、割当マ

ネージャは、今回の実行のチームを通常のテーブル内の現在のチームと結合し、結果をレポートテーブルに書き込み

ます。割当マネージャは、Account 1 という取引先に対してのみルールを実行します。これ以外には、キー値「12-RG2」の役割を更新または変更し、新しい役割すべてに「12-RG2」という値のスタンプをつけます。

start task for comp asgnsrvr with asgnobjname="Account", objwhereclause="where NAME like'Account 1'",UseKeyVal="Key Value", PersonKeyVal="12-RG2", RptMode="Delta"

Page 243: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの実行 ■ レポートモードでの割当マネージャの実行について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 243

S_ACCNT_POSTN 結果テーブルのキーカラムには、候補を識別するルールグループ ID かキー値が格納されます。

UseKeyValue パラメータを使用すると、割当マネージャがキー値を使用して候補のフィルターやスタンプ付けを行

うかどうかを指定できます。また、どのようなキー値が適切かについても指定できます。選択肢は次のとおりです。

■ ルールグループ:割当マネージャは、自動的にルールグループを使用します。このルールグループに含まれる特

定の候補がルールグループ ID を渡し、このルールグループ ID をユーザー定義のキーカラムにスタンプします。

■ キー値:割当マネージャは、ユーザーがリクエストとともに指定した値(従業員や役員の場合は Person KeyValue、組織の場合は Organization Key Value)をスタンプします。

たとえば、ルールグループ 1(RG1)で AsgnSrvr を実行すると、Account1 に Position1 が追加されます。次に、

ルールグループ 2(RG2)を実行すると、Account1 に Position2 が追加されます。2 回目の AsgnSrvr の実行結

果で1回目の実行結果が上書きされないようにするには、UseKeyValueサーバーコンポーネントパラメータに「RuleGroup」または「Key Value」を設定して、AsgnSrvr を実行します。

■ UseKeyValue = Rule Group の場合、割当マネージャは、割り当てオブジェクト拡張子オブジェクトの KeyColumn プロパティにルールグループ ID を保存します。また、割当マネージャは、キーカラム値がルールグルー

プ ID と一致しない役割を削除しません。

■ UseKeyValue = Key Value の場合、さらに別のパラメータ(PersonKeyVal または OrgKeyVal)を渡す必

要があります。

この場合、取引先の役割が操作されるので、割当マネージャは PersonKeyVal パラメータを渡します。

AsgnSrvr を再実行するときは、次のコマンドを使用すると便利です。

start task for comp asgnsrvr with asgnobjname="Account", objwhereclause="where NAME like 'Account 1'",UseKeyVal="Key Value", PersonKeyVal="12-RG2", RptMode="Delta"

今後、RG2 が変更され、別の割り当てリクエストを実行する必要が生じた場合も、同じコマンドを使用できます。

担当者チームに含まれるキー値「12-RG2」の役割だけが変更されます。

コマンドラインインターフェイスの使用については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

関連トピック

273 ページの「レポートテーブルおよびカラムを使用するための割当マネージャの設定」

Page 244: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ 割当マネージャのルールキャッシュファイルについて

244

割当マネージャのルールキャッシュファイルについてルールキャッシュファイルには、割り当てルール、割り当て基準、候補、スキル、および前回の割り当てルールのリ

リースの前のスキルアイテムの最新のコピーが含まれます。割り当てルールのリリースや、スキルの失効のたびに、

キャッシュファイルが再作成されます。

割当マネージャの実行モードによって、次のキャッシュファイルを使用します。

■ rulecache.dat

このファイルには、データベース内の有効なルールすべての情報が格納されています。割当マネージャをデフォ

ルトモードで実行している場合、このファイルは 3 つの割り当て操作モード(インタラクティブ割り当て、バッ

チ割り当て、および動的割り当て)で使用されます。

■ rulecache_SERVERNAME.dat

このファイル(SERVERNAME は Siebel Server 名)には、特定の Siebel Server に割り当てられたルールグ

ループ内のルールの情報が格納されています。このファイルは、サーバーキーマッピングを定義しているとき使

用されます。

■ batchrulecache_RULEGROUPID.dat

バッチ割り当てをルールグループモードで実行する場合は、デフォルトモードのキャッシュファイル

(rulecache.dat)を使用するか、Independent Rule Group Cache サーバーパラメータを使用して別の

キャッシュファイルを使用するかを指定できます。

■ このパラメータの値を「FALSE」に設定した場合、デフォルトモードのキャッシュファイルが使用されます。

詳しくは、このトピックで以前に紹介した rulecache.dat の説明を参照してください。

■ このパラメータの値を「TRUE」に設定した場合、別のキャッシュファイル

batchrulecache_RULEGROUPID.dat が作成されます。RULEGROUPID はリクエストとともに渡され

た Assignment Key パラメータです。

このタイプのキャッシュファイルは複数存在します。これは、異なったルールグループに対して、ルールグルー

プモードでバッチ割り当てを使用できるからです。このルールグループキャッシュファイルは、デフォルトモー

ドのキャッシュファイルより小さい分、高いパフォーマンスを発揮します。高パフォーマンスの理由は、

batchrulecache_RULEGROUPID.dat ファイルに、一部のルールグループの一部のルールの情報しか含まれ

ていないからです。これに対して、rulecache.dat ファイルには、すべてのルールグループの有効なルールす

べての情報が含まれています。

備考: Independent Rule Group Cache パラメータのデフォルト値は「TRUE」に設定されます。この方が高パ

フォーマンスになります。バッチ割り当てをデフォルトモードで実行する場合(Assignment Key パラメータが指

定されていない場合)、このパラメータの値は除外されます。

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割当マネージャの実行 ■ 外部コンポーネントを使用した割当マネージャの起動について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 245

外部コンポーネントを使用した割当マネージャの起動についてSiebel ワークフロープロセス、ビジネスサービス、または Siebel スクリプトインターフェイスから割当マネージャ

を起動して、割り当てを実行できます。

割当マネージャには、外部コンポーネントと入出力を共有する機能(オブジェクトの再ルーティング機能)がありま

す。このため、適切な候補または割り当て対象の候補をそのスコアとともに階層プロパティセットとして返すことが

できます。プロパティセットとは、さまざまな Siebel コンポーネント間で情報の受け渡しに使用する名前と値の組

み合わせです。

この機能は、ワークフロープロセスで特に役に立ちます。たとえば、ワークフロープロセスのビジネスサービス手順

では、割当マネージャ(割り当てモードは「一致」)を呼び出して潜在的な候補を評価し、適切な候補とそのスコアの

セットをプロパティセットとして返すことができます。その後、ワークフロープロセスは、その他のビジネスロジッ

クに基づいて、割り当て対象の候補のセットを決定できます。

備考: バージョン 7.7 よりも前の割当マネージャでは、適格な候補または割り当て対象の候補をデータベースに書き

込むことしかできませんでした。

割当マネージャの統合動作は、ReturnPropSet サーバーパラメータ(ReturnPropSet)で制御されます。表 49 に、

割当マネージャがプロパティセットを返す条件、またはデータベースに結果を書き込む条件を示します。

表 49 ReturnPropSet サーバーパラメータの動作

AsgnMode データベースに書き込む プロパティセットを返す

同期:

一致

ReturnPropSet の値が「FALSE」の場合、

データベースに書き込む

プロパティセットを返さない

ReturnPropSet の値が「TRUE」の場合、

データベースに書き込まない

適格な候補を返す

割当 データベースに書き込む プロパティセットを返さない

割当一致 データベースに書き込む ReturnPropSet の値が「TRUE」

非同期 データベースに書き込む プロパティセットを返さない

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの実行 ■ DB2 における割当マネージャのパフォーマンスチューニングについて

246

図 31 は、同期リクエストを受けた割当マネージャが返す出力プロパティセットの構成です。入力パラメータは、

AsgnMode = Match または MatchAssign とします。

DB2 における割当マネージャのパフォーマンスチューニングについてパフォーマンス上の理由で DB2 を使用している場合は、使用する割り当てオブジェクトのすべての適用可能なテー

ブルで、定期的に REORG と統計更新ユーティリティを実行する必要があります。たとえば、担当者のテリトリーを

再配置するため、バッチ割り当てまたは動的割り当ての実行前に割当マネージャのパフォーマンスを向上させるには

(設定済みの Contact 割り当てオブジェクトを使用していると想定)、S_CON_TERR、S_POSTN_CON などの関

連テーブルに対して REORG と統計更新ユーティリティを実行します。

Account 割り当てオブジェクトの場合は、S_ORG_TERR テーブルと S_ACCNT_POST テーブルを評価します。

Opportunity 割り当てオブジェクトの場合は、S_OPTY_TERR テーブルや S_OPTY_POSTN テーブルを評価しま

す。その他の割り当てオブジェクトに適用可能なテーブルの場合(計画済みのもの、使用中のものを含む)、SiebelTools を使用して、これらのオブジェクトの割り当てオブジェクトプロパティを確認します。

REORG と統計更新ユーティリティについて詳しくは、『DB2 UDB for z/OS での Siebel Business Applicationsの実装』および使用しているオペレーティングシステム用の『Siebel インストールガイド』を参照してください。

図 31 同期リクエストに対して返される出力プロパティセットの構成例

Page 247: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 247

10 割当マネージャの高度な設定

この章では、Siebel 割当マネージャの高度な設定方法について説明します。

備考: 割当マネージャの基本的な設定および割り当てルールの作成方法を十分理解してから、この章の手順を実行し

てください。この章は、割当マネージャの基本的な機能を十分に理解していて、割当マネージャの展開を調整するた

めにさらに詳しい情報を必要とするユーザーを対象としています。

この章では、次のトピックについて説明します。

■ 248 ページの「割当マネージャの高度な設定タスクの実行について」

■ 249 ページの「割り当てオブジェクトの作成」

■ 250 ページの「新しいスキルの作成」

■ 251 ページの「スキルテーブルの使用例」

■ 252 ページの「プライマリ住所に基づくオブジェクトの割り当て」

■ 253 ページの「親のプライマリ住所に基づく子取引先の割り当て」

■ 255 ページの「取引先の別のプライマリ役割への再割り当て」

■ 257 ページの「モバイルユーザーへの割り当てルーティング」

■ 258 ページの「手動で割り当てられたプライマリ役割の維持」

■ 259 ページの「デフォルトの組織の割り当ての停止」

■ 260 ページの「取引先に対する組織の割り当ての停止」

■ 261 ページの「活動割り当てオブジェクトに対する割り当てロックのデフォルト値を設定するには」

■ 263 ページの「追加カラムをチームテーブルにコピーするための割り当てオブジェクトの設定」

■ 266 ページの「チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」

■ 266 ページの「チームスコアリング用のオブジェクトのベーステーブルの拡張」

■ 267 ページの「チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定」

■ 268 ページの「チームスコアリング用の Opportunity 割り当てオブジェクトの設定例」

■ 273 ページの「レポートテーブルおよびカラムを使用するための割当マネージャの設定」

■ 276 ページの「多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定」

■ 278 ページの「セールス割り当てルールで多層割り当てを使用するためのシナリオ」

■ 280 ページの「複数のルールにスコアを追加するための割当マネージャの設定」

Page 248: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 割当マネージャの高度な設定タスクの実行について

248

割当マネージャの高度な設定タスクの実行について割当マネージャを使用すると、非常に高度な割り当て設定を作成できます。次のリストは、割り当てルールを作成す

る前に理解、または実行する必要のある、さまざまな設定タスクを示しています。このリストは、任意の順に記載さ

れており、必ずしも必要なタスクであるとは限りません。

■ 249 ページの「割り当てオブジェクトの作成」

■ 250 ページの「新しいスキルの作成」

■ 251 ページの「スキルテーブルの使用例」

■ 252 ページの「プライマリ住所に基づくオブジェクトの割り当て」

■ 253 ページの「親のプライマリ住所に基づく子取引先の割り当て」

■ 255 ページの「取引先の別のプライマリ役割への再割り当て」

■ 257 ページの「モバイルユーザーへの割り当てルーティング」

■ 258 ページの「手動で割り当てられたプライマリ役割の維持」

■ 259 ページの「デフォルトの組織の割り当ての停止」

■ 260 ページの「取引先に対する組織の割り当ての停止」

■ 261 ページの「活動割り当てオブジェクトに対する割り当てロックのデフォルト値を設定するには」

■ 263 ページの「追加カラムをチームテーブルにコピーするための割り当てオブジェクトの設定」

■ 266 ページの「チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」

■ 266 ページの「チームスコアリング用のオブジェクトのベーステーブルの拡張」

■ 267 ページの「チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定」

■ 269 ページの「カラムをコピーするための割当マネージャの設定について」

■ 270 ページの「カラムをコピーするための割当マネージャの設定」

■ 273 ページの「レポートテーブルおよびカラムを使用するための割当マネージャの設定」

■ 276 ページの「多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定」

割当マネージャの高度な設定を完了するための要件

高度な設定手順に進む前に、Siebel ソフトウェアのアーキテクチャ、Siebel Tools、および Siebel Workflow Manager に関する予備知識が必要です。その情報については、次のマニュアルを参照してください。

■ 『Siebel Business Applications への移行』

■ 『Using Siebel Tools』

■ 『Configuring Siebel Business Applications』

■ 『Siebel Business Process Framework: Workflow ガイド』

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割当マネージャの高度な設定 ■ 割り当てオブジェクトの作成

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 249

割り当てオブジェクトの作成Siebel Tools では、割り当てオブジェクトをワークフローポリシーオブジェクトに追加して、新しい割り当てオブ

ジェクトを作成できます。ただし、割り当てオブジェクトを追加することで、スキルやその他のテーブル、およびカ

ラムの追加が必要になる場合があります。このように追加の要件が複雑になるため、新しい割り当てオブジェクトを

作成する必要がある場合、技術サポートに連絡することをお勧めします。

注意: 割り当てオブジェクトを作成する場合は、Siebel 技術サポートに連絡することをお勧めします。独自に割り

当てオブジェクトを作成すると、割当マネージャが不適切な割り当てを行う危険性があるためです。

割り当てオブジェクトを作成するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、[Assignment Object]を選択します。

ヒント: Object Explorer に[Workflow Policy Object]が表示されない場合は、Development Tools の

[Options]ダイアログボックスで、[View]>[Options]>[Object Explorer]の順に選択すると表示できます。

3 [Workflow Policy Objects]ウィンドウで、新しい割り当てオブジェクトを追加するワークフローポリシーのオブジェクトタイプを選択します。

4 [Assignment Objects]ウィンドウから、[Edit]>[New Record]を選択します。

5 プロパティごとに適切なフィールドの値を設定して、割り当てオブジェクトを設定します。

割り当てオブジェクトのプロパティと、そのデフォルト値のリストについては、『Siebel Object TypesReference』を参照してください。

6 動的割り当てを実行している場合は、目的の割り当てオブジェクトの割り当てポリシーを有効にします。

動的割り当てについては、151 ページの「動的割り当ての割り当てポリシーを定義するプロセス」を参照してく

ださい。

7 新しい設定で展開を更新します。

詳しくは、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」を参照してください。

Page 250: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 新しいスキルの作成

250

新しいスキルの作成スキルとは、特定の割り当てルール、オブジェクト、従業員、役割、および組織に属する割り当て基準値です。割当

マネージャはスキルを使用して、割り当てルール、オブジェクト、従業員、役割、および組織を一致させます。

Siebel アプリケーションには定義済みのスキルが用意されていますが、Siebel Tools を使って新しいスキルを作成

することもできます。ここでは、定義済みのスキルの表示方法と新しいスキルの作成方法について説明します。

ほとんどの展開では、定義済みのスキルだけで十分です。しかし、Siebel Tools を使って新しいスキルを作成するこ

ともできます。次の手順は、Siebel アプリケーションで使用できる新しいスキルの作成方法を示します。

新しいスキルを作成するには

1 割り当て属性を作成します。

2 割り当て基準を作成します。

基準をスキルとして設定しているので、[Employee Skill]フィールドを選択する必要があります。

3 ステップ 1 で作成した割り当て属性を子オブジェクトとして、ステップ 2 で作成した割り当て基準に追加します。

割り当て属性、割り当て基準、および割り当て基準の属性の作成方法については、59 ページの「割り当てルールで使

用する割り当て基準の作成プロセス」を参照してください。

備考: スキルに基づいて割り当てを実行するには、Siebel Tools を使用してさらに設定を行う必要があります。ス

キルとして基準を設定する方法については、122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキル

として定義するプロセス」を参照してください。

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割当マネージャの高度な設定 ■ スキルテーブルの使用例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 251

スキルテーブルの使用例スキルテーブルは、スキルを格納するために使用するオブジェクトの子テーブルです。スキル項目テーブルは、親テー

ブルにカラムとして格納されない割り当てオブジェクトのスキル項目の孫テーブルです。従業員スキルテーブルは、

話す言語、製品の専門知識など従業員が持つスキルを格納するために使用します。たとえば、英語とスペイン語を話

す従業員の場合、従業員スキルテーブルには、スキル名を「言語」として指定するレコードが 1 つあります。また、

子である従業員スキル項目テーブルには、このスキルレコードに対応する 2 つのレコード、1 つは英語のレコード、

もう 1 つはスペイン語のレコードがあります。候補者オブジェクトへのスキルの割り当て方法については、43 ペー

ジの「割当マネージャを使用するためのシナリオ」を参照してください。

たとえば、次の手順は、スペイン語を話す従業員だけがサービスリクエストに割り当てられるように割当マネージャ

を設定する方法を示します。

スペイン語を話す従業員だけをサービスリクエストに割り当てるように割当マネージャを設定するには

1 スキルが「言語」でスキル項目が「スペイン語」のサービスリクエストを作成します。

a このサービスリクエストの Service Request スキルテーブルにレコードを 1 つ作成し、「言語」をスキルと

して指定します。

b 子にあたる Service Request スキル項目テーブルにレコードを 1 つ作成し、「スペイン語」をスキル項目と

して指定します。

この手順の実行方法については、122 ページの「基準値をスキルレベルコードと重要度要素を持つスキルとして定

義するプロセス」を参照してください。

2 言語スキルに基づいて従業員を絞り込む割り当てルールを作成します。

a 割り当てルールを作成し、Service Request 割り当てオブジェクトに適用します。

b Language という基準を作成し、Compare to Person 割り当てルール比較メソッドを使用します。

この基準とルールを満たすのは、スペイン語をスキルとして持つ従業員のみです。

備考: また、他の比較メソッドで、スキルを一致させることもできます。比較メソッドについては、105 ページの

「割り当て基準で使用できる比較メソッド」を参照してください。

また、スキルレベルコードを使ってスキルを一致させたり、重要度要素を使ってスキルレベルコードごとに重要度ス

コアを割り当てたりすることもできます。これらのトピックについては、120 ページの「割り当てスキル、スキルレ

ベルコード、および重要度要素について」を参照してください。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ プライマリ住所に基づくオブジェクトの割り当て

252

プライマリ住所に基づくオブジェクトの割り当て住所基準による割り当てルールは、デフォルトでは、オブジェクト(Account、Contact、Opportunities など)

を、そのオブジェクトに関連付けられた複数の住所のいずれか 1 つに基づいて渡します。ただし、割当マネージャは、

プライマリ住所だけに基づいて割り当てるように設定可能です。この設定は、次の手順の中で Siebel Tools で行い

ます。この例では、Account 割り当てオブジェクトを使用します。

備考: Siebel Life Sciences の場合、割当マネージャは、インターセクションテーブル(S_POSTN_CON)上の、

システムによって担当者に割り当てられた役割の[プライマリ住所]フィールドにデータを入力することができます。

プライマリ住所に基づいてオブジェクトを割り当てるには

1 Siebel Tools を起動します。

2 割り当てオブジェクトを選択します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Object]を展開します。

b [Workflow Policy Objects]リストで[Account]を選択します。

3 ワークフローポリシーコンポーネントを選択して、[Source Column]フィールドと[Target Column]フィールドを変更します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Component]を選択します。

b [Workflow Policy Component]ウィンドウで、[Account Address]を選択します。

c [Source Column Name]を「OU_ID」から「ROW_ID」に変更します。

d [Target Column Name]を「ROW_ID」から「PR_ADDR_ID」に変更します。

4 Contact 割り当てオブジェクトと Opportunity 割り当てオブジェクトに対して、ステップ 2 およびステップ 3を繰り返します。

5 そのプロジェクトをサーバーにチェックインします。

プロジェクトのチェックインについては、『Using Siebel Tools』を参照してください。

6 動的割り当てまたはワークフローポリシーを使用している場合、Generate Triggers サーバーコンポーネントを実行してトリガーを削除および再作成します。

このサーバーコンポーネントの停止および再起動については、230 ページの「UI を使用した動的割り当てのトリ

ガーの生成」または 231 ページの「コマンドラインインターフェイスを使用した動的割り当てのトリガーの生成」

を参照してください。または、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

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割当マネージャの高度な設定 ■ 親のプライマリ住所に基づく子取引先の割り当て

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 253

親のプライマリ住所に基づく子取引先の割り当て一般的なビジネス要件には、プライマリ取引先の住所に基づいて子取引先を割り当てるための、割当マネージャの設

定が含まれます。この設定は、次の手順の中で Siebel Tools を使って行います。

親のプライマリ住所に基づいて子取引先オブジェクトを割り当てるには

1 Object Explorer で Workflow Policy オブジェクトを選択し、Account レコードをクリックします。

2 Object Explorer で Workflow Policy オブジェクトを展開して、Workflow Policy Components オブジェクトを選択します。

3 次のプロパティが設定された、Parent Account と Parent Account Address という 2 つのワークフローポリシーコンポーネントを新規作成します。

4 新しい Parent Account Address レコードが選択されている状態で、Workflow Policy Component オブジェ

クトを展開して、Workflow Policy Component Column オブジェクトをクリックします。

5 次のプロパティが設定された新規レコードを作成します。

6 Object Explorer で、Assignment Attributes オブジェクトを選択し、次のプロパティが設定された新しいレコードを作成します。

7 新しい割り当て属性 Parent Account State が選択されている状態で、Assignment Attributes オブジェク

トを展開して、Assignment Attributes Column オブジェクトをクリックします。

名前: Parent Account Parent Account Address

Source Table Name: S_ORG_EXT S_ADDR_ORG

Source Column Name: ROW_ID ROW_ID

Target Component Name: Account Parent Account

Target Column Name: PAR_OU_ID PR_ADDR_ID

Alias Parent Account State

Data Type: Varchar

Pick List: PickList State

Pick Field: Value

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 親のプライマリ住所に基づく子取引先の割り当て

254

8 次のプロパティが設定された新規レコードを作成します。

9 Object Explorer で、Assignment Criteria オブジェクトを選択し、次のプロパティが設定された新しいレコードを作成します。

10 新しい割り当て基準 Parent Account State が選択されている状態で、Assignment Criteria オブジェクトを展開して、Assignment Criteria Attribute オブジェクトをクリックします。次に示すプロパティが設定され

た新しいレコードを作成します。

設定を完了したら、プロジェクトをサーバーにチェックインし、各種のサーバー管理手順を実行する必要があります。

これらの新しい設定で展開を更新するには、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」を参照して

ください。

プロジェクトのコンパイルについては、『Using Siebel Tools』を参照してください。siebel.srf ファイルの配布に

ついては、『Siebel Anywhere Administration Guide』を参照してください。

これで、親のプライマリ住所に基づいて子取引先を割り当てる割り当てルールを作成できます。

備考: 子取引先の PAR_OU_ID カラムに、プライマリ住所を持つ親取引先を参照する値が設定されていることを確

認してください。

Assignment Object Account

Workflow Object: Account

Workflow Component: Parent Account Address

Workflow Component Column: Parent Account State

Sequence: 1

Display Name Parent Account State

Use Expertise FALSE

Assignment Attribute:

Parent Account State

Store Column: 1

Display Sequence: 1

Display Name: Parent Account State

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割当マネージャの高度な設定 ■ 取引先の別のプライマリ役割への再割り当て

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 255

取引先の別のプライマリ役割への再割り当てAccount 割り当てオブジェクトを別の役割に再割り当てするには、次の手順に従います。この手順では、Accountのベーステーブル(S_ORG_EXT)の PR_POSTN_ID カラムを、Account Primary Position という名前の新し

い割り当て属性にマッピングする例を示します。このプロセスでは、Siebel Tools での設定が必要です。

備考: 次の手順は、ベーステーブルカラムを割り当て属性として使う場合にいつでも使用できます。

取引先を別の役割に再割り当てするには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で、Workflow Column オブジェクトを選択し、次のプロパティが設定された新しいレコードを作成します。

■ Name: Account Primary Position Id

■ Table: S_ORG_EXT

■ Column: PR_POSTN_ID

3 [Workflow Policy Object]>[Account]>[Workflow Policy Component]>Account レコードの順に選択します。[Workflow Policy Component Column]までドリルダウンし、Account Primary PositionId という名前の新しいレコードを追加します。

4 Object Explorer で、[Assignment Attribute]を選択し、Account Primary Position という名前の新しいレコードを作成します。[Assignment Attribute Column]までドリルダウンし、次のプロパティが設定され

た新しいレコードを追加します。

■ Name: 取引先:Account Primary Position Id

■ Assignment Object: Account

■ Workflow Policy Object: Account

■ Workflow Component: Account

■ Workflow Policy Component Column: Account Primary Position Id

■ Sequence: 1

5 Object Explorer で、[Assignment Criteria]を選択し、Account Primary Position という名前の新しいレコードを作成します。[Assignment Criteria Attribute]までドリルダウンし、次のプロパティが設定された、Account Primary Position Id という名前の新しいレコードを作成します。

■ Name: Account Primary Position Id

■ Assignment Attribute: Account Primary Position Id

■ Store Column: 1

■ Display Sequence: 1

■ Display Name: Id

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 取引先の別のプライマリ役割への再割り当て

256

6 プロジェクトをサーバーにチェックインし、変更を siebel.srf ファイルにコンパイルし、そのファイルをユーザーに配布します。

a [Tools]>[Compile]を選択します。

b [Object Compiler]ダイアログボックスで、Assignment プロジェクトを選択します。

c Siebel クライアントのルートディレクトリの Objects サブディレクトリから、Siebel クライアントレポジト

リファイル(デフォルトは siebel.srf ファイル)を選択します。

d [Compile]をクリックします。

7 更新されたクライアントで、Account 割り当てオブジェクトに基づいて新しい割り当てルールを作成します。このルールの新しい基準を追加し、[Account Primary Position]を選択します。値アプレットの下で、再割り当てする役割の[ROW_ID]を選択します。

8 この新しい Assignment Rule の[Positions]ビューに移動し、以前の役割と置き換える新しい役割を選択します。

9 [Assignment Rules]ビューの[Release]をクリックして、割り当てルールをリリースします。

10 古い役割が含まれているテスト取引先に対してバッチ割り当てを実行します。次のパラメータを使用します。

■ Object:Account

■ Object WHERE clause: WHERE ROW_ID='<your_value>'

11 テスト取引先が再割り当てされていることを確認し、バッチ割り当てを実行して他の取引先を新しい役割に再割り当てします。次のパラメータを使用します。

■ Object: Account

■ Object WHERE clause: WHERE PR_POSTN_ID='<your_value>'

この割り当てルールを十分にテストしてから事業環境に適用します。Accounts が再割り当てされた後、このルー

ルを無効にすることをお勧めします。

12 状況によっては、担当者非正規化を実行して担当者アクセスリストを更新します。

非正規化モードで割当マネージャを実行する方法については、221 ページの「非標準化モードでの割当マネージャ

の実行について」を参照してください。

13 ValuesアプレットにPositionをピックリストとしてセットアップするには、Account Position IdのWorkflowColumn および Assignment Criteria Attribute を設定するときに、適切なピックリストとアプレットを選択します。

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割当マネージャの高度な設定 ■ モバイルユーザーへの割り当てルーティング

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 257

モバイルユーザーへの割り当てルーティングコンポーネントパラメータ LogTxnChgOnly は、Assignment のプライマリメンバーまたはチームメンバーへの変

更のないトランザクションを、モバイルユーザーまたはリモートユーザーにルーティングするかどうかを制御します。

このパラメータのデフォルト設定は、バッチ割り当て、インタラクティブ割り当て(割当マネージャ)に対して、お

よび暗黙に動的割り当て(ワークフローモニターエージェント)に対して「TRUE」です。その結果、Assignmentプライマリまたはチームへの変更のないトランザクションは、モバイルユーザーにルーティングされません。

LogTxnChgOnly パラメータを動的割り当て用に変更するには、次の手順に従います。この手順では、Siebel Toolsでの設定が必要です。

LogTxnChgOnly パラメータを変更して、割り当てをモバイルユーザーにルーティングするには

1 割り当てポリシーを処理しているワークフローモニターエージェントを停止します。

2 Siebel Tools を起動します(Siebel Tools の適切な設定手順については、『Configuring Siebel Business Applications』を参照)。

3 Object Explorer で、[Workflow Policy Program]を選択し、[Assignment Request(In Process)]を選択します。

4 Object Explorer で、[Workflow Policy Program Arguments]までドリルダウンし、LogTxnChgOnly パラメータを選択します。

5 値を「TRUE」または「FALSE」に変更します。

TRUE の場合、Assignment プライマリまたはチームへの変更のないトランザクションは、モバイルユーザーに

ルーティングされません。

6 そのプロジェクトをサーバーにチェックインします。

7 ワークフローモニターエージェントを再起動します。

備考: .srf ファイルを再コンパイルする必要はありません。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 手動で割り当てられたプライマリ役割の維持

258

手動で割り当てられたプライマリ役割の維持割当マネージャは、Siebel Tools でオブジェクトの Keep Manual Primary Position プロパティが「TRUE」に設

定されている場合は、手動で割り当てられたプライマリ役割を維持します。割当マネージャは、オブジェクトの

PR_REP_MANL_FLG フィールドが「Y」に設定されている場合は、手動で割り当てられたプライマリ役割を認識し

ます。デフォルトでは、PR_REP_MANL_FLG の値は、候補が手動で追加されたプライマリ役割ではないことを示す

「N」に設定されています。

プライマリ役割が UI で更新されている場合は、PR_REP_MANL_FLG フラグは「Y」に更新されます。この役割が、

割当マネージャによって手動で割り当てられたプライマリ役割として認識されるためには、手動で PrimaryAssignment Manual フラグ(PR_REP_MAN_FLG)を設定して、この役割を手動で割り当てられたプライマリ役

割にする必要があります。

オブジェクトのプライマリ役割を維持するには

1 Siebel アプリケーションを起動します。

2 [管理-データ]画面に移動します。

ヒント: この画面が表示されない場合は、自分の権限を確認してください。

3 [商談]画面または他の割り当てオブジェクトの画面に移動します。

4 目的の選択項目を探して選択します。

5 [営業チーム]選択ボタンをクリックして[チームメンバー]ダイアログボックスを開きます。

6 リストで別の役割の[プライマリ]チェックボックスをクリックし、元の役割の[プライマリ]チェックボックスを再びオンにして、[OK]をクリックします。

このプロセスにより、システムの PR_REP_MANL_FLG の値が「Y」に変更され、PR_REP_SYS_FLG が「N」

に更新されます。

この手順を使用して、オブジェクトに役割を追加したり、システムにより割り当てられた役割をオブジェクトから削

除したりすることもできます。

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割当マネージャの高度な設定 ■ デフォルトの組織の割り当ての停止

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 259

デフォルトの組織の割り当ての停止ある割り当てオブジェクトへの全組織の割り当てを上書きするには、割り当てプロパティOrg Primary Column を、

選択された割り当てオブジェクトから削除する必要があります。デフォルト値は「BU_ID」に設定されています。こ

の値を Null に設定すると、割当マネージャはその割り当てオブジェクトにどの組織も割り当てません。次の手順は、

この設定を詳しく説明しています。取引先割り当てオブジェクトを例として使用します。

Account オブジェクトへのデフォルト組織の割り当てを停止するには

1 Siebel Tools を起動し、適切なプロジェクトを選択します。

2 Object Explorer で、[Workflow Policy Object]を展開します。

3 [Assignment Object]を選択します。

4 [Account Record]を選択します。

5 [Properties]ウィンドウで、Org Primary Column という名前のプロパティを探します。

6 このプロパティの値を削除します (デフォルト値は「BU_ID」)。

割り当てオブジェクトを変更したら、各種のサーバー管理手順を実行して、割当マネージャによって設定が認識され

ることを確認する必要があります。

■ バッチ割り当てを使用している場合、新しいタスクを開始します。

■ 動的割り当てを使用している場合、ワークフローモニターエージェントを停止し、再起動します。

■ インタラクティブ割り当てを使用している場合、割当マネージャサーバーコンポーネントを停止し、再起動します。

備考: 割り当てオブジェクトの設定によってデフォルトの組織の割り当てを停止するときには、.srf ファイルを再コ

ンパイルする必要はありません。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 取引先に対する組織の割り当ての停止

260

取引先に対する組織の割り当ての停止取引先に対してセットアップした組織が、割当マネージャによって再割り当てされないようにするには、SiebelTools で Account 割り当てオブジェクトプロパティのデフォルト値を変更する必要があります。

備考: また、Contact や Opportunity などの他のオブジェクトに対して、次の手順を実行することもできます。

取引先に対する組織の再割り当てを停止するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で、[Workflow Policy Object]を展開します。

3 [Workflow Policy Object]リストで[Account]を選択します。

4 Object Explorer で、[Assignment Object]をクリックします。

5 [Assignment Objects]リストで、次の値を設定します。

■ Default Organization = < 空白 >

■ Org Primary Column = < 空白 >

■ Org Table = < 空白 >

■ Set Primary Org = FALSE

備考: ここで、< 空白 > は Null 値を示します。

これらの値を設定すると、割当マネージャは取引先に対してどの組織も再割り当てしません。

6 各種のサーバー管理タスクを実行します。

手順については、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」のステップ 2 およびステップ 3 を

参照してください。

備考: .srf ファイルを再コンパイルする必要はありません。ただし、変更をサーバーデータベースにチェックイ

ンする必要があります。

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割当マネージャの高度な設定 ■ 活動割り当てオブジェクトに対する割り当てロックのデフォルト値を設定

するには

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 261

活動割り当てオブジェクトに対する割り当てロックのデフォルト値を設定するには割り当てオブジェクトには割り当てロック機能があります。Siebel Tools で、オブジェクトのリストアプレットの

[Lock Assignment]カラムをオンにして割り当てロック機能を活動化すると、割当マネージャが、役割や候補をそ

のオブジェクトに割り当てたり、再割り当てしたりできなくなります。この機能を使ってオブジェクト(Account やOpportunity など)を除外すると、割当マネージャは再割り当てできなくなります。割り当てオブジェクトの

[Exclude Column]に定義されているカラムをオンに設定すると、割当マネージャはそのオブジェクトを割り当て

から除外(無視)します。

活動オブジェクトの Lock Assignment パラメータは、デフォルトで「TRUE」に設定されています。この設定によ

り、割当マネージャはこれらのオブジェクトを割り当てることができなくなります。したがって、割当マネージャは

活動レコードを割り当てません。ただし、Field Service Activity オブジェクトは例外であり、デフォルトで割り当

てに使用できます(Lock Assignment パラメータは「FALSE」に設定されます)。割り当てが行われるためには、

他の活動オブジェクトの Lock Assignment パラメータが「FALSE」または Null に設定されている必要があります。

Siebel アプリケーションでは、活動レコードの割り当てロック機能(Field Service 活動レコードを除く)はデフォ

ルトで「Y」に設定されています。この動作の原因は、Action ビジネスコンポーネントの[Assignment Excluded]フィールド([Business Component]>[Field]>[Assignment Excluded])の[Post Default Value]プ

ロパティの設定にあります。このプロパティ値は、次のように設定されます。

Expr: "If ([Class] = LookupValue(""FS_ACTIVITY_CLASS"", ""Field Engineer Activity"") OR [Class] = LookupValue (""FS_ACTIVITY_CLASS"", ""Repair Activity"") OR [Class] = LookupValue(""FS_ACTIVITY_CLASS"", ""Preventive Maintenance""), ""N"", ""Y"")"

Siebel Tools を使って、ビジネスコンポーネントレベルで[Assignment Excluded]フィールドのデフォルト値

を「FALSE」に設定することにより、すべてのタイプの活動の割り当てを実装できます。

次の手順は、割当マネージャが活動オブジェクトを割り当てるようにするため、[割当ロック]のデフォルト値を設定

する方法を説明しています。同様の手順を、他の割り当てオブジェクトにも使用できます。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 活動割り当てオブジェクトに対する割り当てロックのデフォルト値を設定

するには

262

活動オブジェクトを割り当てるために割り当てロックのデフォルト値を設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で、Business Component オブジェクトを展開します。

3 [Business Components]リストで、[Action]を選択します。

4 Object Explorer で、[Field]をクリックします。

5 [Fields]リストで、[Assignment Excluded]を選択し、[Post Default Value]フィールドを「N」に変更します。

6 変更をサーバーにチェックインします。

変更のチェックインについては、『Using Siebel Tools』を参照してください。

7 .srf ファイルを再コンパイルします。

.srf ファイルの再コンパイルについては、86 ページの「新しい設定による割当マネージャ展開の更新」を参照し

てください。

8 新しくコンパイルした .srf ファイルを次の場所にコピーして、活動レコードを作成するすべての Siebel クライ

アントに、新しい .srf ファイルがあることを確認します。

❏ Siebel Developer Web Client の場合、Siebel クライアントの object¥<language> ディレクトリ。

ここでは、<language> は該当する言語コードです。たとえば、英語(U.S.)の場合は ENU になります。

❏ モバイルクライアントの場合、Siebel Server の objects¥<language> ディレクトリ。ここでは、

<language> は該当する言語コードです。たとえば、英語(U.S.)の場合は ENU になります。

備考: この手順は、モバイルクライアントまたは Developer Web Client だけに適用できます。

これで、割当マネージャは、定義済みの割り当てルールに基づいて活動レコードを割り当てるようになります。

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割当マネージャの高度な設定 ■ 追加カラムをチームテーブルにコピーするための割り当てオブジェクトの

設定

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 263

追加カラムをチームテーブルにコピーするための割り当てオブジェクトの設定取引先、商談などの項目が従業員のチームに割り当てられると、そのレコードのチームフィールド(実際の名前は

ビューによって異なります)に、その項目に割り当てられた従業員のリストが表示されます。この名前のリストは、

所定レコードのチームテーブルと呼ばれます。割り当ての実行時、割当マネージャは、従業員の名前、その従業員の

役割とユーザー ID など、チームメンバーに関する情報をチームテーブルに渡します。この項では、チームメンバー

に関する追加情報をチームテーブルに追加するために、割り当てオブジェクトを設定する方法について説明します。

Siebel Tools を使用して、追加カラムをチームテーブルにコピーするための割り当てオブジェクトを設定します。

PositionTeamDenormN ユーザープロパティ(N は任意の数)を使用して、S_ASGN_GRP_POSTN 割り当てルー

ルの役割に適したテーブルの追加カラムをチームテーブルに追加します。

追加カラムがチームテーブルにコピーされるように割り当てオブジェクトを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 追加カラムをチームテーブルにコピーする、割り当てオブジェクトを選択します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Object]を展開します。

b [Workflow Policy Object]ウィンドウで、オブジェクトを選択します。

c Object Explorer で、[Assignment Object]を展開し、[Assignment User Prop]を選択します。

3 [Assignment User Properties]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択して、その割り当てオブジェクトにユーザープロパティを定義します。

a [Name]フィールドに、「PositionTeamDenorm」で始まり 1 個の数字が続くプロパティの名前(たとえば、

PositionTeamDenorm1、PositionTeamDenorm2)を入力します。

b [Value]フィールドに、次の構文を使って値を入力します。

SrcCol,DestCol,UserKeyBool,DefaultValue

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 追加カラムをチームテーブルにコピーするための割り当てオブジェクトの

設定

264

表 50 は、これらの値の各フィールドの説明です。

割当マネージャの実行時、ユーザープロパティ値がチームテーブルにコピーされます。

表 50 追加カラムをチームテーブルにコピーするためのユーザープロパティ値

値 説明

SrcCol 割り当てルールグループ役割テーブル内のソースカラムの名前です。このカラムの値が、チーム

テーブルの移動先カラムにコピーされます。コピーには、7 つのブールカラム、19 の文字列カ

ラム、7 つの番号カラム、および 3 つの日付カラムを使用できます。

DestCol 値のコピー先となる、チームテーブル内の移動先カラムの名前です。移動先カラムは、その割り

当てオブジェクトのチームテーブルにあるユーザーデータカラムのいずれかである必要があり

ます。

UserKeyBool このフラグが Y(TRUE)に設定されている場合は、それぞれの移動先カラムが、チームテーブ

ルのユーザーキーの一部であることを示します。このフラグが指定されない場合、重複役割を

チームテーブルに挿入できません。重複役割については、215 ページの「その他の AsgnSrvr および BatchAsgn パラメータ情報」の AllowDupPostn サーバーコンポーネントパラメータの説

明を参照してください。

デフォルト値 デフォルトの役割が割り当てられる場合は、移動先カラムに挿入される値を指定します。この場

合、ASGN_GRP_POSTN テーブルにコピーする値を指定することはできません。

備考: デフォルトの役割を指定しない場合、この値はオプションです。つまり、役割の値が Nullの場合は、デフォルトの値も Null に設定されます。

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割当マネージャの高度な設定 ■ 追加カラムのチームテーブルへのコピー例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 265

追加カラムのチームテーブルへのコピー例次の手順では、追加カラムをチームテーブルにコピーする方法の例を 1 つ示します。この例では、

S_ASGN_GRP_POSTN ルールグループ役割テーブルのデータを、Order(Sales Credit Assignment)割り当てオブジェクトの S_ORD_CRDT_ASGN チームテーブルにコピーします。

この設定方法は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

S_ORD_CRDT_ASGN カラムが S_ASGN_GRP_POSTN チームテーブルにコピーされるようにOrder 割り当てオブジェクトを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 追加カラムをチームテーブルにコピーする、Order 割り当てオブジェクトを選択します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Object]を展開します。

b [Workflow Policy Object]ウィンドウで、Order を選択します。

c Object Explorer で、[Assignment Object]を展開し、[Assignment User Prop]を選択します。

3 [Assignment User Properties]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択して、その割り当てオブジェクトにユーザープロパティを定義します。

a [Name]フィールドに、「PositionTeamDenorm」で始まり 1 個の数字が続くプロパティの名前(たとえば、

PositionTeamDenorm1、PositionTeamDenorm2)を入力します。

b [Value]フィールドに、次の構文を使って値を入力します(値の説明については、264 ページの表 50 を参照)。

SrcCol,DestCol,UserKeyBool,DefaultValue

この例の場合、SrcCol は、S_ASGN_GRP_POSTN テーブルの値をコピーします。次のテーブルは、Order(Sales Credit Assignment)割り当てオブジェクトのいくつかの有効なユーザープロパティを示しています。

名前 値

PositionTeamDenorm1 DATE1,START_DT,N

PositionTeamDenorm2 CHAR2,SLS_TERR_ID,Y

PositionTeamDenorm3 CHAR1,CRDT_RULE_ID,N

PositionTeamDenorm5 CHAR3,FROM_BTM_NODE_FLG,N

PositionTeamDenorm6 NUM2,ROLLUP_PCT,N

PositionTeamDenorm8 CHAR5,ROLLUP_FRMLA,N

PositionTeamDenorm21 BOOL5,QTA_RLP_ACNTED_FLG,N

Page 266: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

266

チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定プロセス割当マネージャを設定して、割り当てオブジェクトに割り当てられる候補のスコアをチームテーブルに保存できます。

保存したスコアは、他の Siebel アプリケーションで使用したり、ユーザーインターフェイスに公開したりできます。

割り当てオブジェクトをチームスコアリング用に設定するには、次のタスクを実行します。

1 266 ページの「チームスコアリング用のオブジェクトのベーステーブルの拡張」

2 267 ページの「チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定」

チームスコアリング用のオブジェクトのベーステーブルの拡張

割り当てオブジェクトをチームスコアリング用に設定する前に、オブジェクトのデータベーステーブルに必要なカラ

ムがあることを確認してください。

このタスクは、266 ページの「チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」の 1 ステップです。

備考: この手順を実行する前に、『Configuring Siebel Business Applications』の拡張テーブルおよびカラムの

セクションを必ず確認してください。

オブジェクトのベーステーブルをチームスコアリング用に拡張するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で、Table オブジェクトを展開して、設定するテーブルを検索します。

3 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で、[Column]を選択します。

5 [Columns]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択して、新しいレコードを追加します。

新しいカラムレコードを追加する方法については、『Using Siebel Tools』を参照してください。

6 新規レコードをそれぞれ選択して、[Apply]ボタンをクリックします。

7 テーブルオーナーのパスワードとして適切な値を入力します。

これで、テーブルが拡張されました。

備考: お使いのプラットフォームに固有の注意事項があります。これについては、「勤務形態に基づく割り当て用に割

り当てオブジェクトのベーステーブルを拡張する」に記載されている 289 ページのステップ 7 の備考を参照してくだ

さい。

必要なベーステーブルカラムを適切な場所に配置したら、割り当てオブジェクトをチームスコアリング用に設定でき

ます。

Page 267: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの高度な設定 ■ チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 267

チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定

チームスコアリング用に割り当てオブジェクトのベーステーブルを拡張したら(266 ページの「チームスコアリング

用のオブジェクトのベーステーブルの拡張」を参照)、割り当てオブジェクトを設定できます。

このタスクは、266 ページの「チームスコアリング用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」の 1 ステップです。

割り当てオブジェクトをチームスコアリング用に設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、設定するオブジェクトを選択します。

3 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で、[Assignment Object]を選択します。

5 [Assignment Objects]ウィンドウで、次のテーブルのプロパティの値を設定します。

スコアリング情報をユーザーインターフェイスに公開するコンポーネントの変更方法については、『ConfiguringSiebel Business Applications』を参照してください。

カラム 値

Employee Team Score Column

割り当てオブジェクトの従業員チームテーブルの[Number]カラムを参照する

テーブルカラムです。

Org Team Score Column

割り当てオブジェクトの組織チームテーブルの[Number]カラムを参照する

テーブルカラムです。

Position Team Score Column

割り当てオブジェクトの役割チームテーブルの[Number]カラムを参照する

テーブルカラムです。

Page 268: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ チームスコアリング用の Opportunity 割り当てオブジェクトの設定例

268

チームスコアリング用の Opportunity 割り当てオブジェクトの設定例ここでは、チームスコアリング用の Opportunity 割り当てオブジェクトの設定例を 1 つ示します。この設定方法は、

それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。チームスコアリング用にOpportunity割り当てオブジェ

クトを拡張するには、次の手順に従ってください。

Opportunity オブジェクトのベーステーブルをチームスコアリング用に拡張するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で、Table オブジェクトを展開して、S_OPTY テーブルを検索します。

3 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で、[Column]を選択します。

5 [Columns]ウィンドウで、次の表に示すレコードを追加します。

備考: ここで説明している値とレコードは例であり、展開に応じて変更できます。

6 新規レコードをそれぞれ選択して、[Apply]ボタンをクリックします。

7 [Apply Schema]ダイアログボックスで、データベースユーザーのパスワードとして適切な値を入力して、[Apply]をクリックします。

これで S_OPTY テーブルが拡張され、X_POS_SCORE と X_ORG_SCORE のカラムが追加されました。

Opportunity 割り当てオブジェクトをチームスコアリング用に設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、Opportunity オブジェクトを選択します。

3 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

Record 1 Record 2

Name X_POS_SCORE X_ORG_SCORE

Cascade Clear Ignore Ignore

Physical Type Data(Public) Data(Public)

Precision 22 22

Scale 7 7

Text Length 22 22

Txn Log Code TRUE TRUE

Page 269: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの高度な設定 ■ カラムをコピーするための割当マネージャの設定について

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 269

4 Object Explorer で、[Assignment Object]を選択します。

5 [Assignment Objects]ウィンドウで、次のテーブルのプロパティの値を設定します。

カラムをコピーするための割当マネージャの設定について割当マネージャでは、役割および従業員固有のカラムデータをコピーして、任意の役割または従業員を別の役割また

は従業員に置き換えて、役割または従業員データをそのまま維持することができます。たとえば、数日にわたって取

引先または連絡先に対して作業している営業員がいる場合、別の個人にこの営業員の作業を引き継がせる必要がある

ことがあります。この機能を使用可能にするには、最初に、割り当てオブジェクトのユーザープロパティを設定して、

割当マネージャで役割または従業員チームテーブルのカラムリストを検索できるようにします。次に、コンポーネン

トジョブリクエストを提出して、割当マネージャで、役割または従業員固有のデータを新しい個人のチームテーブル

に保持できるようにします。割り当て処理中に、元の役割(または従業員)を削除する前に、役割(または従業員)

のデータが新しい役割(または従業員)の拡張カラムにコピーされます。

備考: バージョン 7.8 よりも前では、割当マネージャでは、データをコピーしない限り資格のない役割のレコードの

み削除できました。

割当マネージャが役割または従業員固有のデータをコピーするために使用するロジックは、次のとおりです。

1 役割または従業員が、すでに取引先チームに存在するかどうかをチェックします。

■ 存在する場合は、何もしません。

■ 存在しない場合は、ステップ 2 に進みます。

2 次を検索します。

■ チームに属している同じルールグループ(または、営業員をマージするときのルールグループのリスト)の

役割固有のデータを持つ役割。

または

■ チームに属している同じルールグループの従業員固有のデータを持つ従業員。

3 次の場合

■ 存在しない場合は、何もしません。

■ 存在する場合

❏ 最後に更新された役割固有のデータのある役割を検索し、この役割のデータをコピーして、新しい役割

に割り当てます。

または

❏ 最後に更新した従業員固有のデータを持つ従業員を検索し、この従業員のデータをコピーして、新しい

従業員に割り当てます。

カラム 値

Employee Team Score Column 従業員チームの各メンバーのスコアを格納するカラムの名前。

Org Team Score Column 組織チームの各メンバーのスコアを格納するカラムの名前。

Position Team Score Column 役割の各メンバーのスコアを格納するカラムの名前。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ カラムをコピーするための割当マネージャの設定プロセス

270

カラムをコピーするための割当マネージャの設定プロセスデフォルトでは、TM Account 割り当てオブジェクトは、カラムの役割または従業員データをコピーするように設定

されています。ただし、Siebel Tools を使用してユーザープロパティを設定してからサーバーコンポーネントジョブを

開始して情報を処理することで、この機能を他の割り当てオブジェクトで使用可能にすることができます。

役割または従業員のカラムをコピーするには、次の手順を実行します。

1 270 ページの「カラムをコピーするための割当マネージャの設定」

2 271 ページの「UI を使用したカラムのコピー」

または

272 ページの「コマンドラインインターフェイスを使用したカラムのコピー」

カラムをコピーするための割当マネージャの設定

Siebel Tools を使用して、役割固有のデータまたは従業員固有のデータをコピーするように割り当てオブジェクトを

設定できます。通常、役割固有のデータをコピーするにはセールスオブジェクトを、従業員固有のデータをコピーす

るにはサービスオブジェクトをそれぞれ設定します。

このタスクは、270 ページの「カラムをコピーするための割当マネージャの設定プロセス」の 1 ステップです。

デフォルトでは、TM Account 割り当てオブジェクトは、役割固有のデータをコピーするように事前定義されています。

図 32 に、ROLE_CD カラムだけをコピーするよう設定された TM Account 割り当てオブジェクトを示します。

Position Specific Columns または Employee Specific Columns ユーザープロパティのいずれかを、データをコ

ピーできるようにする割り当てオブジェクトに追加するには、次の手順を使用します。

図 32 役割固有のデータをコピーするよう設定された TM Account 割り当てオブジェクト

Page 271: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの高度な設定 ■ カラムをコピーするための割当マネージャの設定プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 271

役割または従業員固有のデータをコピーするよう割り当てオブジェクトを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、設定するオブジェクトをクエリーします。

ヒント: Object Explorer に[Workflow Policy Object]が表示されない場合は、Development Tools の

[Options]ダイアログボックスで、[View]>[Options]>[Object Explorer]の順に選択すると表示できます。

3 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で、[Assignment Object]を展開し、[Assignment User Prop]を選択します。

5 [Assignment User Properties]ウィンドウで、[Edit]>[New Record]を選択します。

6 新しいレコードに、関連情報の値を入力します。

■ [Name]フィールドに、Position Specific Columnsまたは Employee Specific Columnsのいず

れかを入力します。

■ [Value]フィールドに、コピーするカラムの名前を入力します。

たとえば、複数のカラムをコピーする場合は、ROLE_CD, ROW_IDと入力します。

■ [Inactive]フィールドの下向き矢印をクリックし、[FALSE]を選択します。

割り当てオブジェクトを変更したら、各種のサーバー管理手順を実行して、割当マネージャによって設定が認識され

ることを確認する必要があります。

■ バッチ割り当てを使用している場合、新しいタスクを開始します。

■ 動的割り当てを使用している場合、ワークフローモニターエージェントを停止し、再起動します。

■ インタラクティブ割り当てを使用している場合、割当マネージャサーバーコンポーネントを停止し、再起動します。

割り当てオブジェクトを設定したら、UI を使用するかコマンドラインインターフェイスからサーバーコンポーネント

ジョブを提出して、割当マネージャで役割または従業員固有のデータをコピーできるようになります。

UI を使用したカラムのコピー

UI を使用するかコマンドラインインターフェイスからサーバーコンポーネントジョブを提出して、カラムの役割また

は従業員データをコピーするように割当マネージャを設定できます。ここでは、UI を使用してカラムをコピーする方

法について説明します。

このタスクは、270 ページの「カラムをコピーするための割当マネージャの設定プロセス」の 1 ステップです。

前提条件

次の手順では、割り当てオブジェクトの Position Specific Columns および Employee Specific Columns プロ

パティが事前定義されており、Copy Candidate Specific Data(CopyCandSpecData)サーバーコンポーネン

トパラメータが[はい]に設定されていることを前提としています。これらのプロパティおよびパラメータの設定方

法については、54 ページの「割り当てオブジェクトプロパティの設定」および 206 ページの「割当マネージャのサー

バーコンポーネントパラメータの修正」をそれぞれ参照してください。

Page 272: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ カラムをコピーするための割当マネージャの設定プロセス

272

UI を使用してカラムをコピーするには

1 [管理-サーバー]画面 >[ジョブ]ビューに移動します。

2 [ジョブ]リストで、[新規]をクリックします。

[作成中]の状況で自動作成されたシステム定義 ID を持つ、新しいレコードが表示されます。

3 [ジョブ詳細]サブビューの[要求済みサーバー]フィールドに、カラムのコピー機能を実行する Siebel Serverの名前を入力します。

備考: 割当マネージャは、Use Key Value サーバーコンポーネントパラメータの値が[ルールグループ]または[な

し]に設定されている場合にのみ、役割または従業員固有のデータをコピーします。[なし]に設定されている場合

は、チームのすべての役割に同じ業務上の理由がある場合に、最後に更新された ACCNT_POSTN テーブルの任意の

役割から役割固有のデータがコピーされます。

ヒント: 営業員を本稼動モードでマージする場合、割当マネージャはキーの値のリストを考慮します。つまり、割当

マネージャは、役割固有のデータを持つ Replace Key Values リストのすべてのルールグループから、最後に更新

された役割を取得します。

コマンドラインインターフェイスを使用したカラムのコピー

カラムをコピーするように割り当てオブジェクトを設定したら、AsgnSrvr コマンドと 207 ページの表 44 で説明す

るパラメータを使用してコマンドラインインターフェイスからサーバーコンポーネントジョブを開始して、割当マ

ネージャでカラムの役割および従業員固有のデータをコピーできます。Server Manager のコマンドラインインター

フェイスは、srvrmgr プログラムです。

このタスクは、270 ページの「カラムをコピーするための割当マネージャの設定プロセス」の 1 ステップです。

コマンドラインインターフェイスの使用については、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

コマンドラインインターフェイスを使用してカラムをコピーするには

■ コマンドラインインターフェイスから、CopyCandSpecData サーバーコンポーネントパラメータを使用して

割り当てリクエストを提出し、割当マネージャで役割または従業員固有のデータをチームテーブルに保持するよ

うにします。

たとえば、次のように設定します。

start task for comp asgnbatch with asgnobjname="Account", objwhereclause="where row_id='88-1FC68'", CopyCandSpecData = "Y"

または

start task for comp asgnsrvr with asgnobjname="Account", objwhereclause="where row_id='88-1FC68'", CopyCandSpecData = "Y"

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割当マネージャの高度な設定 ■ レポートテーブルおよびカラムを使用するための割当マネージャの設定

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 273

レポートテーブルおよびカラムを使用するための割当マネージャの設定割当マネージャには、what-if(仮定)分析の割り当て結果を書き込めるテーブルの特別なセットが用意されていま

す。これらのテーブルは、レポートテーブルと呼ばれます。また、これらのテーブルで作業する環境は、レポート環

境と呼ばれます。レポート環境で作業するときは、レポートモードで作業します。デフォルトでは、レポートモード

は無効になっています。これは、割当マネージャでは、レポートテーブルに書き込みが行われないためです。SiebelTools を使用して、Assignment Object および Assignment Object Extension オブジェクトプロパティを定義

し、実際の割り当てテーブルの代わりにレポートテーブルとカラムを使用するように割当マネージャを設定できます。

備考: SQL*Plus や Query Analyzer などのネイティブデータベースユーティリティを使用して、レポートモード

テーブルデータを取得できます。このデータは、変更したり削除したりしないでください。割り当て管理者は、実際

の本番テーブルで割当マネージャを実行する前に、レポートテーブルを使用して一時的なレポート結果をプレビュー

する必要があります。

レポートテーブルについてレポートテーブルは、これから行われる変更が実際のデータベースにコミットされる前に、割当マネージャの処理結

果をプレビューしてこれらの変更を確認できる、一時的なドラフトテーブルとみなすことができます。レポートを使

用すると、現在の割り当てに影響を及ぼすことなく、割当マネージャを複数回実行できます。割当マネージャでは、

実際の割り当てテーブルに書き込むかどうかに関係なく、結果をレポートテーブルに書き込むことができます。

レポートテーブルは、候補のサブセットをフィルターして操作する場合に、特に便利です。

レポートモードについてレポートモードでレコードをマージする場合は、割当マネージャを次のいずれかのモードで実行します。

■ スナップショットモード:割当マネージャは、レポートチームテーブルに対してのみ、書き込みおよび読み取り

を行います。

これは、結果テーブルが異なること以外は、本稼動モードで実行するのと似ています。割当マネージャは、結果

テーブルを Siebel Tools の Assignment Object Extension オブジェクトに格納します。スナップショット

モードでは、レポートチームテーブルには、結果のスナップショットが格納されます。

■ 差分モード:割当マネージャは、読み込みは現在の実際の割り当てから行いますが、書き込みはレポートチーム

テーブルに対して行います。

差分モードでは、割当マネージャは、現在の実際の割り当てと比較した差分を、レポートテーブルに格納します。

また、割当マネージャは、実際の割り当ての同じ取引先または担当者と比較して、特定の候補が追加または削除

されたかどうかについての差分情報も格納します。この情報を、後でレポートを実行するために使用できます。

備考: 追加または削除された候補を特定するために使用されるカラム、レポートに使用するテーブル、キーカラ

ムとして使用するカラム、および役割、従業員、または組織カラムとして使用するカラムは、Assignment ObjectExtension オブジェクトプロパティの値によって決まります。

レポートモードは、一度に 1 つのルールで動作するデフォルトモードでサポートされています。

Page 274: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ レポートテーブルおよびカラムを使用するための割当マネージャの設定

274

レポートテーブルとカラムを使用するように割り当てオブジェクトを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、[Workflow Policy Objects]リストでレポートテーブルとカラムを有効にするオブジェクトをクエリーします。

ヒント: Object Explorer に[Workflow Policy Object]が表示されない場合は、Development Tools の

[Options]ダイアログボックスで、[View]>[Options]>[Object Explorer]の順に選択すると表示できます。

3 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、オブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

4 Object Explorer で、[Assignment Object Extension]を選択します。

5 [Assignment Object Extensions]リストで、[Edit]>[New Record]の順に選択してから、入力可能なフィールドをクリックして、関連情報を入力します。

表 51 は、Assignment Object Extension オブジェクトタイプのプロパティの一部を示します。

表 51 Assignment Object Extension のプロパティ

プロパティ 説明

Name Assignment Object Extension の名前。この名前は、割り当てオブジェクトの名前と

常に一致するようにしてください。

Inactive Assignment Object Extension がアクティブかどうかを示します。

デフォルトでは FALSE に設定されています。

Position Reporting Table

役割レポートの共通テーブルの名前。割り当てオブジェクトに複数の役割を割り当てる

ことができる場合、この共通テーブルには、割り当てオブジェクト ID に割り当てられる

役割 ID セットが格納されます。

Position Reporting Column

役割テーブル(S_POSTN)の行を指す、役割レポートの共通テーブルのカラムの名前。

Position Table プロパティが Null 以外の場合は、必須です。

Position Reporting Insertion Column

このカラムは、チームに追加される役割をマークします。スナップショットと差分レポー

トモードの両方に適用されます。

Position Reporting Deletion Column

このカラムは、チームから削除される役割をマークします。スナップショットと差分レ

ポートモードの両方に適用されます。

Position Reporting Key Column

実行時に、チームに割り当てられた役割のキー値を格納します。

備考: また、UseKeyValue サーバーコンポーネントパラメータを、TRUE に設定する

必要があります。

Page 275: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの高度な設定 ■ レポートテーブルおよびカラムを使用するための割当マネージャの設定

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 275

Employee Reporting Table

従業員レポートの共通テーブルの名前。割り当てオブジェクトに複数の従業員を割り当

てることができる場合、この共通テーブルには、割り当てオブジェクト ID に割り当てら

れる従業員 ID セットが格納されます。

Employee Reporting Column

役割テーブル(S_POSTN)の行を指す、従業員レポートの共通テーブルの名前。

Employee Table プロパティが Null 以外の場合は、必須です。

Employee Reporting Insertion Column

このカラムは、チームに追加される従業員をマークします。スナップショットと差分レ

ポートモードの両方に適用されます。

Employee Reporting Deletion Column

このカラムは、チームから削除される従業員をマークします。スナップショットと差分

レポートモードの両方に適用されます。

Employee Reporting Key Column

実行時に、チームに割り当てられた従業員のキー値を格納します。

備考: また、UseKeyValue サーバーコンポーネントパラメータを、TRUE に設定する

必要があります。

Org Reporting Table 組織レポートの共通テーブルの名前。割り当てオブジェクトに複数の組織を割り当てる

ことができる場合、この共通テーブルには、割り当てオブジェクト ID に割り当てられる

組織 ID セットが格納されます。

Org Reporting Column

役割テーブル(S_POSTN)の行を指す、組織レポートの共通テーブルの名前。

Organization Table プロパティが Null 以外の場合は、必須です。

Org Reporting Insertion Column

このカラムは、チームに追加される組織をマークします。スナップショットと差分レポー

トモードの両方に適用されます。

Org Reporting Deletion Column

このカラムは、チームから削除される組織をマークします。スナップショットと差分レ

ポートモードの両方に適用されます。

Org Reporting Key Column

実行時に、チームに割り当てられた組織のキー値を格納します。

備考: また、UseKeyValue サーバーコンポーネントパラメータを、TRUE に設定する

必要があります。

表 51 Assignment Object Extension のプロパティ

プロパティ 説明

Page 276: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定

276

多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定デフォルトでは、割当マネージャは人員および組織を割り当てオブジェクトと個々に一致させます。ただし、多層割

り当てを使用できるように割当マネージャを設定すると、人員と組織、または組織と組織内の人員との関係に基づい

て割り当てを行うことができるようになります。

備考: 多層割り当てや適切な割り当てルールを使用しない場合、無関係な組織や人員が割り当てオブジェクトに割り

当てられてしまう可能性があります。

表 52 に、多層割り当てモードを示します。

備考: 組織および個人指向モードで、[最適なものを 1 つ]割り当て先フィルターを使用する割り当てルールを使用

する場合は、矛盾が発生する可能性があるため、注意が必要です。[最適なものを 1 つ]割り当て先フィルターで割

り当てられるのは、スコアが最高の役割または組織だけです。スコアが最高の役割に適格な組織がない場合や、スコ

アが最高の組織に適格な役割がない場合は、スコアの低い役割とその関連組織が割り当てルールの基準を満たしてい

ても、オブジェクトには何も割り当てられません。

この論理割り当て機能は、セールス組織に適しています。

多層割り当てを有効にするには、Siebel Tools を使用して、Assignment Mode 割り当てオブジェクトのプロパティ

を設定します。

備考: インタラクティブ割り当てを実行するときは、個人または対応する組織を割り当てるように多層割り当てを設

定しないでください。これは、インタラクティブ割り当てを使用するときは、手動で割り当て先を選択しますが、こ

のとき、個人または組織の候補のいずれか一方だけが表示されるためです。

表 52 多層割り当てモード

多層モード 説明

独立 関連性の有無にかかわらず、適格な人員および組織を割り当てます。

個人指向 適格な人員を割り当てた後で、その人員が所属する適格な組織だけを割り当てます。

組織指向 適格な組織を割り当てた後で、その組織から適格な人員を割り当てます。

組織および個人指向 適格な人員と組織を特定した後で、その中から適格な人員とその人員が属する適格

な組織だけを割り当てます。

Page 277: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの高度な設定 ■ 多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 277

割り当てオブジェクトを多層割り当て用に設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、[Workflow Policy Objects]リストで多層割り当てを有効にする割り当てオブジェクトをクエリーします。

ヒント: Object Explorer に[Workflow Policy Object]が表示されない場合は、Development Tools の

[Options]ダイアログボックスで、[View]>[Options]>[Object Explorer]の順に選択すると表示できます。

3 Object Explorer で、[Assignment Object]を選択します。

4 [Tools]>[Lock Project](または Alt+L キー)を選択して、割り当てオブジェクトのプロジェクトをロックします。

Wフィールドにペンシルアイコンが表示され、オブジェクトのプロジェクトがロックされていることを示します。

5 この割り当てオブジェクトについて、Assignment Mode プロパティを、多層割り当てを実行するモードに変更します。

選択肢は次のとおりです。

■ Independent

■ Org & Person-oriented

■ Organization-oriented

■ Person-oriented

関連トピック

278 ページの「セールス割り当てルールで多層割り当てを使用するためのシナリオ」

Page 278: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ セールス割り当てルールで多層割り当てを使用するためのシナリオ

278

セールス割り当てルールで多層割り当てを使用するためのシナリオここでは、セールス割り当てルールでの多層割り当てオブジェクトの使用方法の例を 1 つ示します。この多層割り当

ては、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

多層割り当ては、従業員と組織の関係を考慮してからオブジェクトを割り当てる、論理的な割り当て機能です。この

論理割り当て機能は、セールス組織に適しています。多層割り当てを有効にするには、最初に Siebel Tools を使用

して、割り当てオブジェクトを設定する必要があります。割り当てオブジェクトを設定すると、多層割り当てが各種

モードで機能するようになります。

次のシナリオは、多層割り当て機能がさまざまなモードでどのように機能するかを示しています。どのシナリオも、

同じセールス商談および同じ割り当てルールに基づいています。

個別割り当て:多層割り当てが無効になっている場合、割当マネージャはオブジェクトを個別に割り当てます。その

結果、次のシナリオのような状態になります。

■ 割り当てルール基準に一致しないすべての従業員と組織が、フィルターにより除外されます。

■ 一致する各個人について、その人をオブジェクトに割り当てます。

■ 一致する各組織について、その組織をオブジェクトに割り当てます。

■ 次の表に示すように、「European Sales Representatives」と「Asian Sales Representatives」は個別に

同じ商談に割り当てられ、同様に「Europe」と「North America」の組織は個別に同じ商談に割り当てられます。

個人 一致 組織 一致

割り当てられた

個人

割り当てられた

組織

European Sales Representative

Y Europe Y European Sales Representative

Europe

North American Sales Representative

N North America Y North America

Asian Sales Representative

Y Asia N Asian Sales Representative

Page 279: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの高度な設定 ■ セールス割り当てルールで多層割り当てを使用するためのシナリオ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 279

個人指向割り当て 多層割り当てを個人指向モードに設定すると、次の状況が発生します。

■ 割り当てルール基準に一致しないすべての組織と従業員が、フィルターにより除外されます。

■ 一致する各個人について、その人をオブジェクトに割り当てます。

■ 割り当てられた従業員の組織に対して、組織の候補者を評価します。組織が一致する場合、その組織をオブジェ

クトに割り当てます。

■ 次の表に示すように、「European Sales Representatives」と「Asian Sales Representatives」が割り当

てられますが、組織は「Europe」だけが割り当てられます。

組織指向割り当て多層割り当てを組織指向モードに設定すると、次の状況が発生します。

■ 割り当てルール基準に一致しないすべての組織と従業員が、フィルターにより除外されます。

■ 一致する各組織について、その組織をオブジェクトに割り当てます。

■ 割り当てられた組織の従業員に対して、各個人候補者を評価します。個人が一致する場合、その人をオブジェク

トに割り当てます。

■ 次の表に示すように、「Europe organization」と「North America organization」が割り当てられますが、

個人は「European Sales Representative」だけが割り当てられます。

個人 一致 組織 一致

割り当てられた

個人

割り当てられた

組織

European Sales Representative

Y Europe Y European Sales Representative

Europe

North American Sales Representative

N North America Y

Asian Sales Representative

Y Asia N Asian Sales Representative

個人 一致 組織 一致

割り当てられた

個人

割り当てられた

組織

European Sales Representative

Y Europe Y European Sales Representative

Europe

North American Sales Representative

N North America Y North America

Asian Sales Representative

Y Asia N

Page 280: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 複数のルールにスコアを追加するための割当マネージャの設定

280

組織と個人指向割り当て 多層割り当てを組織と個人指向モードに設定すると、次の状況が発生します。

■ 割り当てルール基準に一致しないすべての組織と従業員が、フィルターにより除外されます。

■ 割り当てルール基準を満たす従業員と組織については、対応する組織と個人の両方が基準を満たしているものだ

けを割り当てます(論理 AND 文に似ています)。

■ 次の表に示すように、「European Sales Representative」と「Europe」組織だけが割り当てられます。

関連トピック

276 ページの「多層割り当て用の割り当てオブジェクトの設定」

複数のルールにスコアを追加するための割当マネージャの設定同じ候補(従業員、役割、または組織)がスコアの異なる複数の割り当てルールを満たすように、割当マネージャを設

定できます。デフォルトでは、割当マネージャは、異なるルールを満たす候補を異なる候補として扱います。ただし、

割当マネージャで、複数のルールを満たす同じ候補のスコアをマージ(追加)し、プライマリを計算して合計スコアを

集計できるようにすることもできます。

複数のルールにスコアを追加するための割当マネージャの設定方法は、各動作モードにより異なります。Add scoresacross rules(AddScores)サーバーコンポーネントパラメータを指定して、次の要素による割当マネージャのス

コア付け動作を決定します。

■ インタラクティブ割り当て用の AsgnSrvr コンポーネント

■ バッチ割り当て用の AsgnBatch コンポーネント

■ 動的割り当て用の Assignment Request(In Process)ワークフローポリシープログラム

次のサブトピックでは、各モデルの設定について詳しく説明します。

備考: AddScores パラメータは、独占マークのついたルールがない場合にのみ、静的または動的候補に適用されます。

これは、プライマリが排他的ルールを検索するようにするルールを明示的に定義するためです。

個人 一致 組織 一致

割り当てられた

個人

割り当てられた

組織

European Sales Representative

Y Europe Y European Sales Representative

Europe

North American Sales Representative

N North America Y

Asian Sales Representative

Y Asia N

Page 281: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割当マネージャの高度な設定 ■ 複数のルールにスコアを追加するための割当マネージャの設定

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 281

インタラクティブ割り当ての場合の複数ルールへのスコアの追加AddScores コンポーネントパラメータを TRUE に設定すると、AsgnSrvr に送信されたすべてのリクエストにより、

候補のスコアが追加されます。ただし、インタラクティブ割り当てが使用されている場合は、デフォルトで、

<Assign> メニューメソッドにより AddScores が FALSE に設定され、続いて AddScores = FALSE が AsgnSrvrタスクに渡されます。この動作を上書きして、インタラクティブ割り当てで AddScores = TRUE を渡すことができ

るようにするには、インタラクティブ割り当てを実行している各ビジネスコンポーネントに、ユーザープロパティを

追加する必要があります。

または、スクリプトや Server Request ビジネスサービスを使用して AsgnSrvr に送信されたリクエストの場合は、

AddScores = TRUE を入力パラメータとして AsgnSrvr タスクに渡すことがきます。

インタラクティブ割り当ての場合に、複数のルールにスコアを追加するよう割当マネージャを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 複数のルールにスコアを追加するように、Action ビジネスコンポーネントを設定します。

a Object Explorer で、Business Component を展開します。

b [Business Components]リストで、[Action]を選択します。

c [Tools]>[Lock Project](または、Alt+L キー)を選択して、プロジェクトをロックします。

d Object Explorer で、Business Component User Prop をクリックし、次の情報を持つ新しいレコードを

追加します。

❏ Name = AddScores

❏ Value = TRUE

3 .srf ファイルをコンパイルします。

4 .srf ファイルを、Siebel client¥objects¥<language> ディレクトリにコピーします。language は、該当する言語コードです。たとえば、英語(U.S.)の場合は ENU になります。

5 .srf ファイルを、Siebel server¥objects¥<language> ディレクトリにコピーします。language は、該当する言語コードです。たとえば、英語(U.S.)の場合は ENU になります。

これで、割り当てるオブジェクトに基づいて、インタラクティブ割り当ての AddScores = TRUE を制御できるよう

になります。

バッチ割り当ての場合の複数ルールへのスコアの追加AddScores コンポーネントパラメータを TRUE に設定すると、バッチ割り当てのすべてのタスクにより、候補の複数

のルールにスコアが追加されます。または、バッチ割り当てタスクを開始するときに、Add Scores を Rules = TRUEにタスクレベルで設定することもできます。バッチ割り当ての実行については、235 ページの「バッチ割り当ての実

行」を参照してください。

Page 282: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割当マネージャの高度な設定 ■ 複数のルールにスコアを追加するための割当マネージャの設定

282

動的割り当ての場合の複数ルールへのスコアの追加動的割り当ての場合に、複数のルールにスコアを追加するには、Assignment Request(In Process)ワークフ

ローポリシープログラムの Add Scores プログラム引数を「TRUE」に設定する必要があります。

動的割り当ての場合に、複数のルールにスコアを追加するよう割当マネージャを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 ルールにスコアを追加するように、Assignment Request(In Process)ワークフローポリシープログラムを

設定します。

a Object Explorer で、[Workflow Policy Program]を展開します。

b [Workflow Policy Programs]リストで、[Assignment Request(In Process)]を選択します。

c [Tools]>[Lock Project](または、Alt+L キー)を選択して、プロジェクトをロックします。

d Object Explorer で、[Workflow Policy Program Arg]をクリックして[AddScores]を選択し、[DefaultValue]を[TRUE]に変更します。

3 変更をサーバーにチェックインします。

AddScores サーバーコンポーネントパラメータによるプライマリへの影響デフォルトでは、割り当てルールにプライマリ従業員、プライマリ役割、またはプライマリ組織が設定されており、

いずれかの個人が条件を満たすときに、そのルールが満たされており、これがそのオブジェクトの最高スコアである

場合、これらはプライマリとして割り当てられます。ただし、AddScores サーバーコンポーネントパラメータが

TRUE に設定されている場合は、AddScores パラメータによりルールのプライマリが上書きされるため、プライマ

リは無視されます。AddScores パラメータは、そのオブジェクトを満たす、プライマリよりも重要度が高い複数の

ルールに対して最高スコアの従業員、役割、または組織を割り当てます。

たとえば、特定の取引先 Z を満たす Rule 1 と Rule 2 という 2 つのルールがあるとします。それぞれのルールには、

次の表に示すスコアを満たす 2 つの役割があります。

AddScores パラメータが適用されていない場合(FALSE に設定されている場合)は、役割 B がスコア 120 を持つ

最もスコアの高い役割となり、プライマリとなります。ただし、AddScores パラメータが適用されている場合(TRUEに設定されている場合)は、役割 A がスコア 150 を持つ最もスコアの高い役割となり、プライマリとなります。

役割 A のスコア 役割 B のスコア

Rule 1 100 120

Rule 2 50 20

合計スコア 150 140

Page 283: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 283

11 勤務形態に基づく割り当て

この章では、Siebel 割当マネージャで勤務形態に基づく割り当てを作成する方法について説明します。次のトピック

が含まれています。

■ 284 ページの「勤務形態に基づく割り当てについて」

■ 285 ページの「勤務形態に基づく割り当てルールへの従業員の割り当てについて」

■ 286 ページの「勤務形態に基づく割り当て時に、割当マネージャが従業員の活動を作成する方法」

■ 287 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」

■ 288 ページの「勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトのベーステーブルを拡張する」

■ 289 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトプロパティの設定」

■ 292 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトユーザープロパティの設定」

■ 294 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の Service Request 割り当てオブジェクトの設定例」

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当てについて

284

勤務形態に基づく割り当てについて割当マネージャでは、従業員のカレンダーに示されている勤務形態に基づいて、従業員を割り当てる機能があります。

つまり、必要な期間に候補が仕事をしているかどうか、従業員のカレンダーが空いているかどうかを確認してから、

項目を候補やチームに割り当てることができます。この機能は、従業員に基づく割り当てオブジェクトだけについて

使用します。また、この機能は Field Service コンポーネント、アポイント登録システム(ABS)を使って勤務形態

をチェックするため、Field Service オプションをインストールする必要があります。ただし Field Service アプリ

ケーションだけでなく、従業員に基づくオブジェクトを使用する他のアプリケーションでも使用できます。一般にこ

の機能は、活動やサービスリクエストなど、従業員に基づくオブジェクトで期間が関連付けられているものについて

使用します。

この機能を使用するためには、Siebel Tools を使って、割り当てオブジェクトの特定のプロパティを設定する必要が

あります。Activity オブジェクトの一部のプロパティは、勤務形態に基づく割り当てで使用できるように、デフォル

トであらかじめ設定されています。ただし、Service Request オブジェクトは設定されていません。勤務形態に基

づく割り当てで使用できるようにするためには、どちらのオブジェクトも Siebel Tools で設定する必要があります。

これらの手順については、287 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」を参

照してください。オブジェクトに割り当てられている候補者のカレンダーに活動を作成するように、割当マネージャ

を設定することもできます。

勤務形態に基づく割り当て用にオブジェクトが設定されると、割り当てルールは Assignment Rule 詳細アプレット

のチェックボックスをオンにして、この機能を有効にします。さらに、割当マネージャを勤務形態に基づく割り当て

用にカスタマイズするには、割り当てオブジェクトのユーザープロパティを設定します。

関連トピック

285 ページの「勤務形態に基づく割り当てルールへの従業員の割り当てについて」

Page 285: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当てルールへの従業員の割り当てについて

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 285

勤務形態に基づく割り当てルールへの従業員の割り当てについて 勤務形態に基づく割り当てを使用して、従業員ベースのオブジェクトに対して割り当てルールを作成できます。勤務

形態に基づく割り当てを使用すると、割当マネージャは割り当ての適格性を判別する際に、従業員のカレンダーを

チェックして従業員の勤務形態を考慮することができます。勤務形態に基づく割り当て機能を使用するには、あらか

じめ割り当てオブジェクトを設定しておく必要があります。

勤務形態に対する割り当てオブジェクトを設定する際は、割り当てオブジェクトについて次の 3 種類の時間を指定し

ます。

■ 早期開始時刻:(オプション)割り当てオブジェクトをスケジュールできる最も早い時間です(割り当てオブジェ

クトの Calendar Early Start Time Column プロパティで指定)。

この時間が指定された場合、割当マネージャは従業員のスケジュールの指定された期間に使用可能なスロットを

検索します。開始時刻は、[早期開始時刻]から[開始時刻]の範囲です。この時間が指定されていない場合は、

デフォルトで[要開始時間]に設定されます。これは、割当マネージャが、指定された期間の開始時刻から正確

に開始する使用可能なスロットを検索することを意味します。

■ 最遅開始時間:割り当てオブジェクトを開始できる最も遅い時間です(割り当てオブジェクトの Calendar StartTime Column プロパティで指定)。

■ 時間:割り当てオブジェクトのタスクを終了するために必要な分単位の時間です(割り当てオブジェクトの

Calendar Duration Column プロパティで指定)。

割当マネージャは従業員の勤務形態を判別する際に、これらの時間をそれぞれ確認します。これらの勤務形態に関す

る情報は、目的の割り当てオブジェクトに対して従業員を評価する際に、他の基準と同じように使用されます。

備考: Calendar Early Start Time Column が定義されず、Calendar Start Time Column が定義されている場

合は、ABS は正確なカレンダー開始時刻から作業が開始できる従業員がいるかどうかを確認します。両方のカラムが

定義されている場合、ABS は、Calendar Early Start Time Column から Calendar Start Time Column の期

間に作業が開始できる従業員がいるかどうかを確認します。ABS については、『Siebel Field Service ガイド』を参

照してください。

また、割り当てオブジェクトに割り当てられる従業員のカレンダーに活動を追加するように、割当マネージャを設定

することもできます。たとえば、4 時間のサービス時間を示す時間を指定してサービスリクエストが作成されると、

割当マネージャはオブジェクトの時間と従業員のスケジュールを評価してから、サービスオブジェクトで指定されて

いる 4 時間を満たす従業員だけを選択します。次に、割り当て可能な従業員のうち最高のスコアを持つ従業員を選択

して、その従業員の活動を作成します(活動を割り当てるようにオブジェクトが設定されている場合)。従業員は自分

のカレンダーに活動を手作業で追加して、特定の期間中に割り当てが行われないようにできます。同様に、元の割り

当てによって作成された活動を削除して、別の割り当てを作成することもできます。

割当マネージャは、個人の従業員およびチームの両方に対応しています。オブジェクトがチームに割り当てられてい

る場合、そのチームのすべての従業員に対して、割り当て期間中に活動が割り当てられます(活動を割り当てるよう

にオブジェクトが設定されている場合)。割当マネージャでは、各チームメンバーのカレンダーに基づいて、同じオブ

ジェクトの活動を異なる時間に割り当てることもできます。ただしカレンダーの活動は、複数の日や時間にわたって

割り当てることはできません。

管理者が新しいルールを定義するときは、[カレンダーのチェック]ボックスを選択すると、勤務形態に基づく割り当

て基準が有効になります。

関連トピック

285 ページの「勤務形態に基づく割り当てルールへの従業員の割り当てについて」

286 ページの「勤務形態に基づく割り当て時に、割当マネージャが従業員の活動を作成する方法」

Page 286: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て時に、割当マネージャが従業員の活動を作成する

方法

286

勤務形態に基づく割り当て時に、割当マネージャが従業員の活動を作成する方法割り当てルールで[カレンダーのチェック]フラグがオンになっている場合、割り当て前に各従業員の勤務形態が評

価されます。割り当てオブジェクトに Calendar Create Activity プロパティも設定されている場合、従業員のカレ

ンダーのスケジュールをブロックするために該当期間に活動が存在することを確認します。図 33 に、このプロセス

の高レベルのフローチャートを示します。

割当マネージャは、[カレンダーのチェック]フラグがオンになっているかどうか(カレンダールールまたは非カレン

ダールール)を評価し、この指示に基づいてそれぞれのルールを別々に処理します。割当マネージャが活動を割り当

てており、カレンダールールを満たす従業員が 1 名のみの場合、元の活動が再使用され、その従業員は活動の所有者

リストに追加されます。この操作によって、従業員のスケジュールがブロックされます。ルールを満たす従業員が複

数存在する場合は、各従業員に対して個別に活動が作成されます。この場合、すべての活動を相互に関連付けるため、

これらの追加活動に対する親活動が元の活動に設定されます。

割当マネージャが活動を割り当てていない場合、ルールを満たし、スケジュールがブロックされている各従業員に対

して個別の活動が作成されます。

関連トピック

287 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」

図 33 勤務形態に基づく割り当ての高レベルのフローチャート

Page 287: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 287

勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス割り当てオブジェクトを勤務形態に基づく割り当て用に設定すると、割当マネージャは割り当て基準として従業員の

カレンダーを検証します。オブジェクトで要求している時間に従業員のカレンダーに何のアクティビティも登録され

ておらず、オブジェクトの期間を満たすだけの十分な期間がとれる場合、その従業員は割り当てを満たします。

要件

割り当てオブジェクトを設定する前に、次の内容が満たされていることを確認してください。

■ Field Service コンポーネントグループが有効になっている。

Field Service コンポーネントグループについては、『Siebel システム管理ガイド』を参照してください。

■ Field Service コンポーネントへのサーバーのマッピングおよび地域が設定されている。

Field Service コンポーネントおよび地域については、『Siebel Field Service ガイド』を参照してください。

■ 従業員がサービス地域に関連付けられている。

Field Service 地域については、『Siebel Field Service ガイド』を参照してください。

■ 勤務形態に基づく割り当て用に設定しているオブジェクトのデータベーステーブルに必須カラムがある。

勤務形態に対する設定については、288 ページの「勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトのベー

ステーブルを拡張する」を参照してください。

デフォルトでは、活動割り当てオブジェクトのデータベーステーブルには、開始時間および時間に関する必須カラム

があります。ただし[早期開始時刻]プロパティが必要な場合は、カラムを 1 つ増やす必要があります。他のすべて

の割り当てオブジェクトについて、勤務形態に基づく割り当てを有効にする場合は、これらのベーステーブルを拡張

する必要があります。

割り当てオブジェクトを勤務形態に基づく割り当て用に設定するには、次のタスクを実行する必要があります。

1 288 ページの「勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトのベーステーブルを拡張する」

2 289 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトプロパティの設定」

3 292 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトユーザープロパティの設定」

備考: この手順を実行する前に、『Configuring Siebel Business Applications』の拡張テーブルおよびカラムの

セクションを確認することをお勧めします。

Page 288: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

288

勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトのベーステーブルを拡張する

Siebel Tools を使用して、勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトのベーステーブルを拡張するには、

次のタスクを実行します。

このタスクは、287ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」の1ステップです。

勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトのベーステーブルを拡張するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で、Table オブジェクトを展開して、[Column]を選択します。

3 [Tables]ウィンドウで、適切なテーブルをクエリーします。

たとえば、Service Request の割り当てオブジェクトを拡張する場合、S_SRV_REQ テーブルについてクエ

リーを実行します。

4 S_SRV_REQ テーブルが選択されている状態で、[Tools]>[Lock Project]の順に選択して(または Alt+L)、プロジェクトをロックします。

5 次の表を参考にして、[Columns]リストで[Edit]>[Add New Record]の順に選択し、レコードを追加します。

6 [Table]カラムウィンドウで、必要な新規レコードを作成した後で[Apply]をクリックします。

これにより、新しいカラムがデータベース内の適切なテーブルに送信されます。

レコード 1(必須)

レコード 2(必須)

レコード 3(オプション)

Name X_DURN_MIN X_START_TIME X_EARLY_START_TIME

Physical Type Number UTC 日時 UTC 日時

Length 22 7 7

Precision 22

Scale 7

LOV Type APPOINTMENT_DURATION

Cascade Mode Ignore Ignore Ignore

TxnLog Code TRUE TRUE TRUE

Page 289: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 289

7 [Apply Schema]ダイアログボックスのフィールドに必要な情報を入力します。

a [Tables]フィールドの選択ボタンをクリックして、次のいずれかを選択します。

❏ All

❏ Current Query

❏ Current Row

b [Table owner password]フィールドに適切な値を入力します。

c [Apply]をクリックします。

これでベーステーブルが拡張され、X_DURN_MIN、X_EARLY_START_TIME、および X_START_TIME の 3 つ

のカラムが追加されました。

備考: DB2 390 データベースを使用している場合、テーブルスペースを確保するためにストレージコントロー

ルファイルを作成する必要があります。[Apply Schema]ダイアログボックスにコントロールファイルの場所

を入力します。ストレージコントロールファイルは、siebsrvr/bin ディレクトリに作成し、バッファプールのサ

イズは 16k または 32k にする必要があります。Siebel Server が UNIX プラットフォームで実行されている場

合、ストレージコントロールファイルはコマンドを起動することによって生成されます。Siebel Server が

Windows プラットフォームで実行されている場合、ストレージコントロールファイルは UI を使用して生成し

ます。

カラムを適切に配置し、勤務形態の基準を割り当てオブジェクトに設定します。

勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトプロパティの設定

Siebel Tools を使用して、勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトを設定します。これは、割り当てオ

ブジェクトプロパティとユーザープロパティ値を設定し、これらの値の一部をユーザーインターフェイスに表示する

ことによって行います。

このタスクは、287ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」の1ステップです。

勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、割り当てオブジェクトを選択します。

3 割り当てオブジェクトが選択されている状態で、[Tools]>[Lock Project]を選択して(または Alt+L)、プロジェクトをロックします。

4 表 53 に示すように、[Assignment Objects]リストで、プロパティ値を設定します。

Page 290: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

290

表 53 に、勤務形態に基づく割り当てに設定する割り当てオブジェクトプロパティ値を示します。

割り当てオブジェクトについてプロパティを設定したら、適切なビジネスコンポーネントおよびアプレットに追

加して、エンドユーザーに表示する必要があります。

特定の割り当てユーザープロパティをオブジェクト行自体から選択するか、または定数を使用して選択するよう

に設定します。

この手順については、292 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトユーザープロパティの

設定」を参照してください。

表 53 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトプロパティの設定

プロパティ1

1. プロパティは、該当するプロパティを表す 1 つの文字列値として指定されます。

説明

Calendar Activity Additional Fields

(オプション)このプロパティが指定されている場合、割当マネージャは活動を作成する

際フィールド値を割り当てオブジェクトの行 ID に設定します。また、追加フィールドを

指定されているフィールド値に設定します。たとえば Service Request オブジェクトで

は、[Activity SR Id]、[Type]、[To Do]のフィールドを指定できます。

Calendar Early Start Time Column

(オプション)オブジェクトの早期開始時間を参照するテーブルカラムです。たとえば、

X_EARLY_START_TIME。

Calendar Start Time Column

オブジェクトの開始時刻を参照するテーブルカラムです。たとえば、X_START_TIME。

割り当てオブジェクトの Calendar Start Time Column プロパティに値の指定がない

と、割り当てルールで[カレンダーのチェック]フラグがオンになっていても、割当マ

ネージャはそのオブジェクトを割り当てるときにカレンダーをチェックしません。その代

わりに、ルールの基準を満たす候補者すべてを割り当てます。たとえば、活動の[開始日]

または[締切日]を指定しないと、割り当てルールで[カレンダーのチェック]フラグが

オンにされていても、割当マネージャはこの活動を割り当てるときにカレンダーをチェッ

クしません。その代わりに、ルールの基準を満たす候補者すべてを割り当てます。

Calendar Duration Column

オブジェクトの時間を参照するテーブルカラムです。たとえば、X_DURATION。

Calendar Create Activity

(オプション)割り当てられた従業員の活動をカレンダーに作成する場合は、このカラム

をオンにします。

TRUE= 活動は従業員のカレンダーに作成されます。

FALSE= 活動は従業員のカレンダーに作成されません。

備考 Appointment Booking System を使って競合を検出する場合は、このプロパ

ティを設定する必要があります。Appointment Booking System については、本書

の 284 ページの「勤務形態に基づく割り当てについて」および『Siebel Field Serviceガイド』を参照してください。

Page 291: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 291

割り当てオブジェクトプロパティがユーザーに表示されるようにするには

1 Object Explorer で、Business Component を展開し、適切なビジネスコンポーネントを選択します。

2 ビジネスコンポーネントが選択されている状態で、[Tools]>[Lock Project]を選択して(または Alt+L)、プロジェクトをロックします。

3 次の表を参考にして、[Fields]リストでレコードを追加します。

4 Object Explorer で、[Applet]を展開し、適切なリストアプレットを選択します。

5 ビジネスコンポーネントが選択されている状態で、[Tools]>[Lock Project]を選択して(または Alt+L)、プロジェクトをロックします。

6 次の表を参考にして、[List Column]リストでレコードを追加します。

7 ?? ドロップダウンから適切なブラウザを選択します。

レコード 1 レコード 2 レコード 3

Name X_DURN_MIN X_EARLY_START_TIME X_START_TIME

Changed フラグをチェック フラグをチェック フラグをチェック

Column X_DURN_MIN X_EARLY_START_TIME X_START_TIME

Text Length 22 7 7

Precision 22

Type DTYPE_INTEGER DTYPE_DATETIME DTYPE_DATETIME

Use Default Sensitivity

フラグをチェック フラグをチェック フラグをチェック

レコード 1 レコード 2 レコード 3

Field X_DURN_MIN X_EARLY_START_TIME X_START_TIME

Changed フラグをチェック フラグをチェック フラグをチェック

Available フラグをチェック フラグをチェック フラグをチェック

Display Name X_DURN_MIN X_EARLY_START_TIME X_START_TIME

HTML Display Mode

データのエンコード データのエンコード データのエンコード

HTML List Edit フラグをチェック フラグをチェック フラグをチェック

HTML Row Sensitive

フラグをチェック フラグをチェック フラグをチェック

HTML Type テキスト テキスト テキスト

Runtime フラグをチェック フラグをチェック フラグをチェック

Text Alignment Left Left Left

Use Default Sensitivity

フラグをチェック フラグをチェック フラグをチェック

Page 292: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

292

勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトユーザープロパティの設定

Siebel Tools を使用して、割り当てオブジェクトの活動タイプ、活動の優先順位、および休憩可フラグのユーザープ

ロパティの値をオブジェクト行自体から選択するか、または定数を使用して選択するように設定します。

このタスクは、287ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」の1ステップです。

勤務形態に基づく割り当て用に割り当てオブジェクトのユーザープロパティを設定するには

1 Siebel Tools を起動します。

2 Object Explorer で[Workflow Policy Object]を展開し、割り当てオブジェクトを選択します。

3 割り当てオブジェクトが選択されている状態で、[Tools]>[Lock Project]を選択して(または Alt+L)、プロジェクトをロックします。

4 表 54 に示すように、[Assignment Objects]リストで、[Edit]>[New Record]の順に選択し、プロパ

ティ値を追加します。

5 割り当てオブジェクトについてユーザープロパティを設定したら、適切なビジネスコンポーネントおよびアプ

レットに追加して、エンドユーザーに表示する必要があります。

備考: 活動の場合と同様に、[開始時刻]および[時間]フィールドでビューとアプレットを設定します。

プロパティをエンドユーザーに表示する方法については、『Using Siebel Tools』を参照してください。

Page 293: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 293

表 54 に、勤務形態に基づく割り当てに設定する割り当てオブジェクトのユーザープロパティ値を示します。

備考: カラムユーザープロパティは、対応する値ユーザープロパティよりも優先されます。たとえば、BreakableFlag Column ユーザープロパティおよび Breakable Flag Value ユーザープロパティを定義する場合、BreakableFlag Column ユーザープロパティが優先されます。もう 1 つの方法として、割り当てオブジェクトに CalendarActivity Additional Fields プロパティを設定して特定のフィールドの値を指定することができます。割当マネー

ジャは、カラムユーザープロパティ、値ユーザープロパティ、Calendar Activity Additional Fields プロパティの

順に割り当てます。

表 54 勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトのユーザープロパティ設定

プロパティ 説明

Activity Breakable Flag Column

Breakable Flag プロパティの値を保存する割り当てオブジェクトのプライマリテーブルの

カラム名です。このプロパティが定義され、割り当てルールの[カレンダーのチェック]フ

ラグをオンにした場合、割当マネージャは、オブジェクト行からデータを取得する際に

[Activity Breakable Flag Column]カラムをクエリーし、従業員の勤務形態を評価する

際にこの値を ABS に渡します。

たとえば、name=Activity Breakable Flag Column、value=ALLOW_BREAK_FLG に

設定して、Activity 割り当てオブジェクトのユーザープロパティを作成できます。

Activity Breakable Flag Value

勤務形態に基づく割り当てで[休憩可フラグ]フィールド用に ABS に渡される定数値です。

たとえば、name=Activity Breakable Flag Value、value=Y に設定して、ServiceRequest 割り当てオブジェクトのユーザープロパティを作成できます。

Activity Priority Column

[活動の優先順位]の値を保存する割り当てオブジェクトのプライマリテーブルのカラム名で

す。このプロパティが定義され、割り当てルールの[カレンダーのチェック]フラグをオン

にした場合、割当マネージャは、オブジェクト行からデータを取得する際に[ActivityPriority Column]カラムをクエリーし、従業員の勤務形態を評価する際にこの値を ABS に

渡します。

たとえば、name=Activity Priority Column、value=ALLOW_BREAK_FLG に設定し

て、Activity 割り当てオブジェクトのユーザープロパティを作成できます。

Activity Priority Value

勤務形態に基づく割り当てで[活動の優先順位]フィールド用に ABS に渡される定数値で

す。たとえば、name=Activity Priority Value、value=TRUE に設定して、Service Request 割り当てオブジェクトのユーザープロパティを作成できます。

Activity Type Column

[活動タイプ]の値を保存する割り当てオブジェクトのプライマリテーブルのカラム名です。

このプロパティが定義され、割り当てルールの[カレンダーのチェック]フラグをオンにし

た場合、割当マネージャは、オブジェクト行からデータを取得する際にこのカラムをクエリー

し、従業員の勤務形態を評価する際にこの値を ABS に渡します。

たとえば、name=Activity Type Column、value=ALLOW_BREAK_FLG に設定して、

Activity 割り当てオブジェクトを作成できます。

Activity Type Value

勤務形態に基づく割り当てで[活動タイプ]フィールド用に ABS に渡される定数値です。た

とえば、name=Activity Type Value、value=TRUE に設定して、Service Request 割り当てオブジェクトを作成できます。

Page 294: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の Service Request 割り当てオブジェクトの設

定例

294

勤務形態に基づく割り当て用の Service Request割り当てオブジェクトの設定例ここでは、サービスリクエストオブジェクトを評価し、従業員のスキルレベルと勤務形態に基づいて最高スコアの従

業員にそのオブジェクトを割り当てるルールを作成する例を示します。この設定方法は、それぞれのビジネスモデル

に応じて異なる場合があります。

サービスリクエストオブジェクトは、職務、有限の期間、および特定の所有者と関連付けられることが多く、割当マ

ネージャの勤務形態に基づいた割り当て機能を使って割り当てることができるオブジェクトの一例です。

勤務形態割り当て機能を使用するには、割り当てルールを作成する前に、Field Service アプリケーションで特定の

セットアップ手順を実行する必要があります。この機能、およびこの機能の要件については、284 ページの「勤務形

態に基づく割り当てについて」を参照してください。勤務形態機能を使うには、事前に割り当てオブジェクトにいく

つかの設定を行う必要もあります。287 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセ

ス」を参照してください。

要件

次の手順では、サービス地域(カリフォルニアサービス地域)、従業員(西海岸サービス要員と西海岸サービスマネー

ジャ)、および製品(Pentium III Desktop)がすでに定義されていることを想定します。

サービス地域の定義については、『Siebel Field Service ガイド』を参照してください。

勤務形態に基づく割り当てのために Field Service アプリケーションをセットアップするには

1 [スケジュール(全件)]ビューに移動して([管理-サービス]>[スケジュール])、有効な時刻が設定されたスケジュールが存在することを確認します。

この例では、[スケジュールリスト(全件)]で[12x5 サポート]スケジュールを選択し、[スケジュール時間]

タブをクリックします。リストに表示された時刻が有効であることを確認します。次の図は、このビューを示し

ています。

Page 295: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の Service Request 割り当てオブジェクトの設

定例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 295

2 サービス地域をセットアップします。

[管理-スケジュール]画面の[サービス地域]ビューに移動します。この例では、[カリフォルニアサービス地

域]を選択します。[スケジュール]フィールドで、[12x5 サポート]を選択します。

3 [サービス地域]のパラメータセットをセットアップします。

[カリフォルニアサービス地域]が選択された状態で、[パラメータセット]ビュー([スケジュール管理]画面

内)に移動します。この例では、[カリフォルニアサービス地域]によって使用される[西海岸パラメータ]を選

択し、[パラメータ]タブをクリックします。次のパラメータレコードを更新します。

■ ABS Days to Start = 0

■ ABS Days to End = 20

■ ABS Logging Level= 4

4 [スケジュール管理]画面の[サーバーキーマッピング]ビューに移動し、サーバーキーマッピングを設定します。

この例では、新しいレコードを作成し、次のフィールド値を設定してそのレコードを保存します。

■ Server = Siebel Server

■ Process # = 0

■ Service Region = California Service Region

■ Component = ApptBook

5 [管理-ユーザー]>[従業員]の順に移動し、従業員をサービス地域に関連付けます。

この例では、[西海岸サービス要員]と[西海岸サービスマネージャ]を選択し、[フィールド サービス詳細]タ

ブをクリックします。[スケジュール]フィールドを[12x5 サポート]に、[サービス地域]フィールドを[カ

リフォルニアサービス地域]にそれぞれ編集します。

備考: サービス地域が変更または削除された場合、割り当てルールをリリースして rulecache.dat ファイルを更新

する必要があります。

Field Service アプリケーションを設定した後、勤務形態に基づく割り当て機能を使用する割り当てルールを作成し

ます。

Page 296: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

勤務形態に基づく割り当て ■ 勤務形態に基づく割り当て用の Service Request 割り当てオブジェクトの設

定例

296

フィールドサービス割り当てルールを作成するには

1 [管理-割当]画面 >[割り当てルールリスト]ビューに移動し、割り当てルールを作成します。

a [割当ルール]リストから、[編集]>[新規レコード]の順に選択します。

b 新規レコードに、次の設定を入力します。

❏ [名前]=「西海岸サービス」

❏ [割り当てオブジェクト]=「サービスリクエスト」

❏ [ルールからの割り当て先]=「最適なものを 1 つ」

c [カレンダーのチェック]チェックボックスをオンにして、勤務形態に基づく割り当てのルールを有効にし

ます。

2 割り当て基準を定義します。

[基準]タブに移動し、割り当てルールの[製品]基準を作成します。この例では、[オブジェクトと個人を比較]

を使用して、従業員の製品知識に基づいてサービス担当者が評価されます。

3 割り当て基準値を定義します。

[値]ビューに移動し、「Pentium III desktop」という値で新しいレコードを作成します。

4 割り当てルールに対する従業員を定義します。

[割当従業員]ビューに移動し、[西海岸サービス要員]と[西海岸サービスマネージャ]を割り当てルールに追

加します。

5 割り当てルールを再割り当てします。

両方の「西海岸サービス要員」に一致する属性を持つサービスリクエストが作成された際に、Siebel 割当マネージャ

が Field Service ABS を使用して、カレンダーと勤務スケジュール内で時間を確保できる従業員を割り当てるよう

になります。必要に応じて、ABS は、割り当てられた従業員のカレンダー内に活動を作成することができます。ABSについては、『Siebel Field Service ガイド』を参照してください。

図 34 は、前述の手順で説明した割り当てルールを示しています。

関連トピック

287 ページの「勤務形態に基づく割り当て用の割り当てオブジェクトの設定プロセス」

図 34 カレンダーのチェックフィールドが有効化されている Field Service 割り当てルール

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 297

12 割り当てロードスプリッタの設定

この章では、Siebel 割当マネージャのロードスプリッタ設定について説明します。次のトピックが含まれています。

■ 298 ページの「ロードスプリッタ設定の動作」

■ 299 ページの「ロードスプリッタ設定のシナリオ」

■ 299 ページの「ロードスプリッタ設定のセットアップ」

■ 301 ページの「ロードスプリッタの管理の例」

■ 302 ページの「ロードスプリッタの操作モード」

■ 303 ページの「データを配布メソッド」

Page 298: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てロードスプリッタの設定 ■ ロードスプリッタ設定の動作

298

ロードスプリッタ設定の動作ロードスプリッタ設定を使用すると、図 35 に示すように Siebel Enterprise 内で複数のアプリケーションサーバー

を同時に実行できます。この動作により、割り当てリクエストを完了するのに必要な時間が削減されるため、割り当

てのスループットが向上します。

図 35 では、バッチリクエストが提出されたときに、ロードスプリッタがオブジェクトを複数のマシンの複数の割り

当てリクエストに分割することを示しています。割当マネージャは、事前定義されたロードスプリッタ設定に従って

実行し、データベースサーバーに出力します。

ロードスプリッタ設定は、バッチ割り当てや、大量のデータを再割り当てしたり、新しい製品ラインを投入したり、

テリトリーカバー率やルーティング定義を変更したりする必要がある場合に、特に役立ちます。ロードスプリッタ設

定が負荷を自動的に決定し、それを複数のサーバー間で均等に共有することができるため、この機能は、大規模な再割

り当て処理のためのすばらしいツールです。

ロードスプリッタ設定は、オブジェクト行 ID を検索して処理を行う場所に応じて、2 つのモード(書き込みモード

と読み取りモード)で動作します。これらのモードについては、303 ページの「データを配布メソッド」を参照して

ください。

備考: ロードスプリッタ設定は本稼動モードとレポートモードの両方で使用できます。

図 35 ロードスプリッタ設定の上位レベルのプロセスフロー

Page 299: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てロードスプリッタの設定 ■ ロードスプリッタ設定のシナリオ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 299

ロードスプリッタ設定のシナリオこのトピックでは、ロードスプリッタ設定の使用方法と、タスク管理を行うためのしきい値とバッチサイズの使用方

法についてのシナリオを示します。この設定方法は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる場合があります。

次の処理を実行する際にロードスプリッタ設定を使用することができます。

■ 既存システムやデータフィードからの取引先、担当者、またはその他のデータの一括インポート

あるソフトウェア会社では、数千件もの取引先、担当者、およびその他のデータ(資産、製品など)を既存のシステ

ムから定期的にインポートします。この会社ではロードスプリッタ分割設定を使用して、この新たにインポートされ

た情報が Siebel アプリケーションを使って適切なユーザーに正しく表示されていることを確認します。この場合、

ロードスプリッタ設定はインポートされたデータを使用可能なアプリケーションサーバー間で均等に分配する方法を

自動的に識別するため、割り当て管理者は負荷分散処理をしなくてすみます。

■ 定期的な割り当てルールの変更

ある消費財の会社では割り当てルールへの変更を定期的に行っています。この会社ではロードスプリッタ設定を使用

して、すべての取引先と担当者が最適な時間で再割り当てされるようにしています。この場合、割り当て管理者は、

再割り当てに利用できるリソースの計画と決定のために必要な時間を大幅に節約できます。

ロードスプリッタ設定のセットアップロードスプリッタ設定により、割当マネージャでは、オブジェクト行処理時のジョブの負荷を分散することができま

す。割り当て管理者(AA)は、サーバーのリスト、これらのサーバーのそれぞれが実行可能なタスク数、および特定

の設定に対する各サーバーの優先順位を指定します。

必要なロードスプリッタ設定をセットアップするには、次の手順を実行します。

備考: 割当マネージャのサーバーコンポーネントが、指定されたすべてのサーバーで有効になっていることを確認し

ます。このコンポーネントの状況を確認するには、205 ページの「割当マネージャと Server Request Broker コン

ポーネントの状態の確認」を参照してください。

ロードスプリッタ設定をセットアップするには

1 アプリケーションレベルのメニューから、[管理-割当]画面 >[ロードスプリッタ設定]ビューに移動します。

2 [ロードスプリッタ設定]リストで[新規]をクリックして、新しいレコードを追加します。

備考:[構成 ID]フィールドは自動的に入力されます。

3 新しいレコードに、関連情報の値を入力します。

a [名前]フィールドに、設定名を入力します。

b [しきい値]フィールドで、計算ボタンをクリックして、数値を入力します。

c [最小バッチサイズ]フィールドで、計算ボタンをクリックして、正の数を入力します。

フィールド 説明

しきい値 分割が発生する最大数を指定します。

最小バッチサイズ このフィールドは単一タスクで処理される最小行数を決定します。

Page 300: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てロードスプリッタの設定 ■ ロードスプリッタ設定のセットアップ

300

4 [サーバー設定]リストで、[新規]をクリックして新しいレコードを追加します。

a [優先順位]フィールドで、計算ボタンをクリックして、数値を入力します。

b [サーバー名]フィールドに Siebel Server の名前を入力します。

c [タスク数]フィールドで、計算ボタンをクリックして、正の数を入力します。

図 36 に、2 つのサーバー(サーバー A とサーバー B)を使用して複数のタスクを処理するサンプルの Align(調整)

設定を示します。この設定では、サーバー A はサーバー B より優先順位が高くなります。

フィールド 説明

優先順位 他のサーバーより先に処理する必要があるサーバーを決定します。優先順位は、昇順に決

定されます。つまり、1 は 2 より優先順位が高くなります。たとえば、EIM を実行してい

る別のサーバーより高い優先順位が必要な専用の割当マネージャサーバーがあるとしま

す。この場合、EIM サーバーより割当マネージャサーバーの優先順位が高くなるように設

定します。

備考: 最初に、100 などのように、かなり大きな番号の優先順位を設定して、優先順位の

番号に十分な差をつけることをお勧めします。これは、新しいサーバーがロード分割タス

クを処理するために追加される場合に役立ちます。これにより、優先順位の設定全体を調

整する必要がなくなります。たとえば、2 つのサーバーで開始する場合、一方の優先順位

を 100 に設定し、他方の優先順位を 200 に設定します。その後、3 番目のサーバーを追加

する必要がある場合は、その優先順位を 150 に設定できます。

タスク数 その特定のサーバー上で実行可能なタスク数を決定します。

図 36 ロードスプリッタ設定の例

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割り当てロードスプリッタの設定 ■ ロードスプリッタの管理の例

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 301

ロードスプリッタの管理の例次の 3 つの例では、割当マネージャでしきい値、バッチサイズ、ロードスプリッタ設定を使用して、バッチリクエス

トを複数の管理可能なタスクに分割する方法を示します。この設定方法は、それぞれのビジネスモデルに応じて異なる

場合があります。

例 1:しきい値より小さい場合のロードスプリッタこの例では、ロードスプリッタは取引先割り当てオブジェクトに対して 900 件の ROW_ID を受け取ります。これは

しきい値(1000)より小さいため、ロード分割は発生しません。すべての行が最も優先順位の低いサーバーに渡さ

れます。

例 2:最小バッチサイズを使用する場合のロードスプリッタこの例では、ロードスプリッタは、取引先割り当てオブジェクトに対して 1001 件の ROW_ID を受け取ります。こ

れはしきい値 1000 より大きな値です。タスクの合計数は 10 であり、最小バッチサイズは 500 です。ロードスプリッ

タは、行を均等なタスクに分割しようとします。バッチサイズのデフォルトの計算では、1001/10 行または ~100 行

をバッチサイズとして計算します。サーバーコンポーネントによって起動時間が異なるため、この処理は、500 件と

501 件の ROW_ID について、単に 2 つの独立したバッチを実行するよりも実際は非効率的です。そのため、ロード

スプリッタは 500 の最小バッチサイズを考慮して、行を 500 件と 501 件の 2 つのタスクに分割します。

例 3:バッチサイズが最小バッチサイズより大きい場合のロードスプリッタこの例では、ロードスプリッタは取引先割り当てオブジェクトに対して 6023 件の ROW_ID を受け取ります。これ

は、しきい値 1000 より大きいため、ロードスプリッタは行をバッチに分割しようとします。バッチサイズのデフォ

ルトの計算では、6023/10 行または ~600 行をバッチサイズとして計算します。これは最小バッチサイズ 500 より

大きいため、ロードスプリッタは行を 600 件(8 タスク)と 623 件(1 タスク)に分割します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てロードスプリッタの設定 ■ ロードスプリッタの操作モード

302

ロードスプリッタの操作モードロードスプリッタ設定は構成 ID パラメータを使用して、設定と設定サーバービジネスコンポーネントをクエリーし、

しきい値、最小バッチサイズ、サーバーのリスト、サーバータスク番号、およびタスクの最大数を取得します。ただ

し、一定の条件が存在する場合、ロードスプリッタ設定はすべてのオブジェクトを 1 つのバッチとしてサーバーコン

ポーネント上に渡します。これらの条件は次のとおりです。

■ 設定データがない場合

■ 設定が正しくない場合

■ サーバーが見つからない場合

ロードスプリッタ設定には、オブジェクト行 ID を検索して処理する場所に応じて、2 つの動作モード(書き込みモー

ドと読み取りモード)があります。書き込みモードでは、S_ASGN_LB_DATA テーブルに書き込みます。読み取り

モードの場合は、データがすでにテーブルにロードされているとみなします。

書き込みモード:デフォルトでは、ロードスプリッタ設定は書き込みモードで実行されます。このモードでは、各オ

ブジェクトタイプに対して 1 つ、WHERE 句のプロパティセットを取得し、行を S_ASGN_LB_DATA テーブルに挿

入してから、オブジェクト行 ID をいくつかのタスクにグループ分けし、それを割当マネージャに渡します。

書き込みモードでは、ロードスプリッタビジネスサービスは 2 つの入力、割り当てるオブジェクトと検索条件(SQL形式)を受け取って、割り当てに必要なレコードを識別します。ロードスプリッタ設定パラメータに基づいて、ロー

ドスプリッタエンジンはデータを分割し、使用可能なリソースを計算して、設定された Siebel アプリケーションサー

バー間で割り当て負荷を分散します。

読み取りモード:ロードスプリッタ設定は、リクエスト ID に基づいて読み取りモードで実行されます。モード入力

引数が Read である場合、ロードスプリッタ設定はオブジェクト行を複数のタスクに分割し、サーバーコンポーネン

トジョブへのリクエストを適切なサーバーに送信します。

このモードでは、割り当て管理者(AA)は S_ASGN_LB_DATA ステージングテーブルに割り当てる必要があるレ

コードを決定し、ロードスプリッタを読み取りモードで起動します。ロードスプリッタビジネスサービスは識別フェー

ズを無視して、割り当てに必要な指定のレコードセットを読み取ります。ロードスプリッタ設定パラメータに基づい

て、ロードスプリッタエンジンは使用可能なリソースを計算し(書き込みモードと同様)、設定された Siebel アプリ

ケーションサーバー間で割り当て負荷を分散します。

ロードスプリッタの起動については、303 ページの「データを配布メソッド」を参照してください。

Page 303: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

割り当てロードスプリッタの設定 ■ データを配布メソッド

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 303

データを配布メソッドデータを配布ビジネスサービスメソッドは、割当マネージャが Siebel Enterprise 内で同時に複数のアプリケーショ

ンサーバーを実行できるように設定するための、Load Splitter Service ビジネスサービスの一部です。このメソッ

ドは、複雑な階層入力プロパティセットから構成されます。

引数

用法

ロードスプリッタ設定の入力は、それを使用するサービスから取得されます。たとえば、ターゲットオブジェクトセ

レクタ(TOS)、ビジネスサービスなどです。ロードスプリッタ設定は、処理する必要のあるオブジェクトを別々の

バッチに分割し、これらのバッチを割当マネージャなどのターゲットプロセスに送信します。

引数 説明

構成 ID ロードスプリッタは構成 ID を使用して、サーバー、しきい値、最小バッチサイズ、

実行するサーバーのリストなどの設定を取得します。

モード ロードバランサーが書き込みモードで実行されるか、読み取りモードで実行される

かを決定します。デフォルトは、読み取りモードです。

オブジェクトタイプ 1 回の実行でオブジェクトのタイプを識別するプロパティセット、および WHERE句や各オブジェクトタイプのテーブル名を含む子プロパティセット。次に例を示し

ます。

Object Type = Contact

WHERE Clause = Specialty LIKE Cardiology

TableName = S_PARTY

リクエスト ID 特定の割り当てリクエストの S_ASGN_LB_DATA テーブルの行を識別します。

サーバーコンポーネント ロードスプリッタが以降の処理のためオブジェクト行を渡すのに使用するサー

バーコンポーネント(AsgnSrvr または AsgnBatch)を識別します。このパラ

メータには、特定のサーバーコンポーネントによって使用される入力引数を持つ子

プロパティセットも含まれます。次に例を示します。

AsgnSrvr は、次の入力引数を取ることができます。AsgnKey、Copy-postn-specific data など。

サーバーコンポーネント

パラメータ

指定のサーバーコンポーネントのすべてのパラメータを含むプロパティセット。

サーバーコンポーネントの

オブジェクトタイプ

パラメータの設定

オブジェクトタイプを入力するサーバーコンポーネントパラメータを指定します。

サーバーコンポーネントの

SQL パラメータの設定

負荷分散された SQL 文を入力するサーバーコンポーネントパラメータを

指定します。

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

割り当てロードスプリッタの設定 ■ データを配布メソッド

304

呼び出し元

ロードスプリッタはワークフロープロセス、ビジネスサービス、スクリプトなどを使用して呼び出すことができます。

ビジネスサービスおよび AsgnSrvr を使用して、ロードスプリッタ設定を呼び出すサンプルコードを次に示します。

function LoadSplitterCreateInputs()

{

var psInputArgs;var psOutputArgs;var psObjTypes;var psSrvrCompParams;var pService;

psInputArgs = TheApplication().NewPropertySet();psInputArgs.SetProperty ("Request Id", "LoadSplitterTest");psInputArgs.SetProperty ("Configuration Id", "42-4VPGT");psInputArgs.SetProperty ("Mode", "Write");psInputArgs.SetProperty ("Server Component", "AsgnSrvr");psInputArgs.SetProperty ("Set Server Component Object Type Parameter", "AsgnObjName");psInputArgs.SetProperty ("Set Server Component SQL Parameter", "ObjRowSqlStmt");

psObjTypes = TheApplication().NewPropertySet();psObjTypes.SetType ("Object Type");psObjTypes.SetValue ("Account");psObjTypes.SetProperty("SQL", "SELECT ROW_ID FROM SIEBEL.S_ORG_EXT WHERE NAME LIKE 'K%TEST%'");psInputArgs.AddChild (psObjTypes);

psObjTypes = TheApplication().NewPropertySet();psObjTypes.SetType ("Object Type");psObjTypes.SetValue ("Opportunity");psObjTypes.SetProperty ("SQL", "SELECT ROW_ID FROM SIEBEL.S_OPTY WHERE NAME LIKE 'K%TEST%'");psInputArgs.AddChild (psObjTypes);

psSrvrCompParams = TheApplication().NewPropertySet();psSrvrCompParams.SetType ("Server Component Parameters");

psInputArgs.AddChild (psSrvrCompParams);

psOutputArgs = TheApplication().NewPropertySet();

pService = TheApplication().GetService("Load Splitter Service");pService.InvokeMethod ("DistributeData", psInputArgs, psOutputArgs);

}

Page 305: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 305

A トラブルシューティング:割当マネージャのエラーメッセージ

この付録では、Siebel Tools を使用した割当マネージャのエラーメッセージの表示方法と、エラーメッセージの内容

について説明します。

この付録のトピック

■ 305 ページの「割当マネージャのエラーメッセージの表示」

■ 306 ページの「割当マネージャのエラーメッセージ」

割当マネージャのエラーメッセージの表示Siebel Tools を使用して、割当マネージャのエラーメッセージの説明と、推奨される解決策を表示することができま

す。この情報を取得するには、サーバーデータベースに接続する必要があります。

割当マネージャのエラーメッセージを表示するには

1 Siebel Tools を起動して、サーバーに接続します。

2 [Screens]メニューから、[System Administration]サブメニュー >[Strings]ビューの順に選択します。

3 [Message Key]カラムを使用して、「*ASG* OR ERR_ASG*」をクエリーします。

割当マネージャのエラーメッセージが表示されます。

4 (オプション)エラーメッセージ番号で並べ替えます。

Page 306: Siebel Assignment Manager 管理ガイド - Oracle...Siebel Assignment Manager管理ガイド バージョン8.0 目次 4 割り当てオブジェクトプロパティの設定 54

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

トラブルシューティング:割当マネージャのエラーメッセージ ■ 割当マネージャのエラーメッセージ

306

割当マネージャのエラーメッセージ表 55 は、処理中に割当マネージャから出力される可能性があるエラーコードとメッセージテキスト、およびその説

明を示します。割当マネージャのログファイルが指定されている場合、割当マネージャは各エラーの情報をこのログ

ファイルに書き込みます。

表 55 に、割当マネージャのエラーコードの一部を示します。

備考: 動的割り当ての実行中、ユーザーは、レコードを変更しようとして次のようなエラーを受け取る場合がありま

す。「選択されたレコードは、受信後、他のユーザーにより変更されました。そのまま続けてください。」このエラーは、ユー

ザーがレコードを編集しようとしている間に割当マネージャがレコードを割り当ててそれを更新したために発生する

可能性があります。この場合、ユーザーの変更が失われることがあります。これを解決するには、クエリーを更新し、

ユーザーが行った変更を再入力します。

表 55 割当マネージャのエラーコード

エラーコード エラーテキスト1 解決策2

ERR_ASG_ALREADY_ASSIGNED オブジェクト %1 を割り当てま

した(リクエストされた %2 以

前です)。

これは単なる通知メッセージです。

ERR_ASG_ASSIGN_REPLY %1(%2) に %3 ルールと %5 組

織 %4 人が選択されました。

これは単なる通知メッセージです。

ERR_ASG_BASSIGN_REPLY %2 に %1 行を割り当て これは単なる通知メッセージです。

ERR_ASG_LOADING_OBJECT 割当オブジェクト %1 をロードで

きません。

割り当てオブジェクトの設定が間

違っています。Siebel Tools を使っ

て、割り当てオブジェクトの設定を

確認します。

ERR_ASG_BDENORM_REPLY %2 に対して %1 行を非標準化 これは単なる通知メッセージです。

ERR_ASG_CANNOT_ASSIGN_LOCKED_ROW

ロックされた行は割り当てられま

せん。オブジェクト名 = %1、オ

ブジェクトの行 ID = %2。

このオブジェクトを割り当てる場合

は、割り当てるオブジェクトの[割

当ロック]フィールドをオフにしま

す。それ以外の場合、これは単なる

通知メッセージです。

ERR_ASG_DENORM_REPLY %2 に対して %1 行を非標準化 これは単なる通知メッセージです。

ERR_ASG_DUP_CONFLICT 更新された値が既存のロー (%2)の固有インデックスに適切ではな

いため、ロー (%1) を更新できま

せん。

失敗したオブジェクト row_ID の

データをチームテーブルで確認し

ます。

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トラブルシューティング:割当マネージャのエラーメッセージ ■ 割当マネージャのエラーメッセージ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 307

ERR_ASG_INVALID_BU_DFLT_NAME

組織表に割り当てオブジェクト

%2 のデフォルト組織 %1 があり

ません。デフォルト組織 %1 が有

効な組織であることを確認してく

ださい。

Siebel Tools を使用して、割り

当てオブジェクトの Default Organization パラメータを、

データベース内の有効な組織に

設定します。

ERR_ASG_INVALID_EMP_DFLT_NAME

割当オブジェクト %2 のデフォル

ト従業員 %1 が従業員テーブルに

見つかりません。

Siebel Tools を使用して、割り当て

オブジェクトのDefault Employeeパラメータを、データベース内の有

効な従業員に設定します。

ERR_ASG_INVALID_POSTN_DFLT_NAME

割当オブジェクト %2 のデフォル

ト役割 %1 が役割テーブルに見つ

かりません。

Siebel Tools を使用して、割り当て

オブジェクトのDefault Positionパ

ラメータを、データベース内の有効

な役割に設定します。

ERR_ASG_INVALID_STORE_COL_NUM

割当基準属性 %1 に無効な格納カ

ラムがあります。

割り当て基準属性について[格納

カラム]値をチェックして、値が

1~4の間になっていることを 確認します。

ERR_ASG_INVALID_WF_LINK_COL

割当属性カラム (%1) が無効な

ワークフローコンポーネントカラ

ム (%2) を参照しています。

割り当て属性カラムの[ワークフ

ローポリシーコンポーネントカラ

ム]プロパティをチェックして、そ

れが有効でアクティブなワークフ

ローポリシーコンポーネントカラム

を指していることを確認します。

ERR_ASG_ITEM_ATTR_HAS_NO_ATTR

割り当て基準 %1、割り当て基準

属性 %2 に属性が定義されていま

せん。Siebel Tools で、割り当て

基準 %1 の割り当て基準属性が定

義されており、アクティブになっ

ていることを確認してください。

必要な場合は、割り当て基準の設

定に対して行った変更が適用され

るように、サーバーレポジトリ

ファイルを再コンパイルしてくだ

さい。

ERR_ASG_ITEM_ATTR_HAS_NO_ITEM

項目属性 (%1) の項目 (%2) が見

つかりません。項目 (%2) がアク

ティブになっていることを確認し

てください。

割り当て基準属性(%1)の親割り当

て項目タイプが、有効でアクティブ

な割り当て基準を指していることを

確認します。

表 55 割当マネージャのエラーコード

エラーコード エラーテキスト1 解決策2

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

トラブルシューティング:割当マネージャのエラーメッセージ ■ 割当マネージャのエラーメッセージ

308

ERR_ASG_ITEM_NOT_FOUND 割り当て基準 %1 に無効な割り当

て属性があります。確認ツールを

使用して、Siebel Tools での割り

当て基準の設定を確認してくださ

い。また、割り当て基準レコード

の追加または削除を行った後で

は、サーバー SRF を再コンパイル

することが必要条件であることに

注意してください。

ERR_ASG_LOADING_GROUP データベースから割り当てルール

%1 をロードできません。割り当

てルール定義をチェックして、必

要な情報がすべて正しく設定され

ていることを確認した後、[リリー

ス]ボタンを押してルールキャッ

シュデータファイルを再作成して

ください。

ERR_ASG_LOADING_OBJECT 割当オブジェクト %1 をロードで

きません。

割り当てオブジェクトの設定を確認

します。

ERR_ASG_LOV_VALUE_NOT_FOUND

タイプ [%1]、値 [%2] の変数リ

スト値がありません。

スキルのスキルレベル値が有効で、

LOVタイプのEXPERTISE_CD([ア

プリケーション管理]画面で定義)に

属していることを確認します。

ERR_ASG_MATCHASSIGN_REPLY

%1(%2) に %3 ルールと %5 組

織、%4 人に資格が与えられ選択

されました。

これは単なる通知メッセージです。

ERR_ASG_MATCH_REPLY %1(%2) に %3 ルールと %5組織、%4 人に資格が与えられま

した。

これは単なる通知メッセージです。

ERR_ASG_NO_OBJ_COL_FOUND 割当オブジェクト %1 にカラムが

ありません。

表 55 割当マネージャのエラーコード

エラーコード エラーテキスト1 解決策2

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トラブルシューティング:割当マネージャのエラーメッセージ ■ 割当マネージャのエラーメッセージ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 309

ERR_ASG_NOT_EMP_POSTN 割り当てオブジェクト %1 に従

業員または役割が指定されてい

ません。

従業員ベースの割り当ての場合、割

り当てオブジェクト %1 の 4 つのプ

ロパティ(役割テーブル、役割プラ

イマリカラム、従業員テーブル、従

業員プライマリカラム)のうち、少

なくとも 1 つが NULL でない有効な

値に設定されていることを確認しま

す。組織ベースの割り当ての場合、割

り当てオブジェクト %1 の 2 つのプ

ロパティ(組織テーブル、組織プラ

イマリカラム)の少なくとも 1 つが、

NULL でない有効な値に設定されて

いることを確認します。

ERR_ASG_NO_WF_COLS_IN_ATTR

割当属性 %1 にワークフローカラ

ムがありません。

ERR_ASG_NO_WF_OBJECT 割当オブジェクト = %1 に対して

使用可能なワークフローオブジェ

クトがありません。

割り当てオブジェクト % の ParentWorkflow Object プロパティが、有

効なワークフローオブジェクトを指

していることを確認します。

ERR_ASG_OBJECT_NOT_FOUND 割り当てオブジェクト %1 は

Oracle の Siebel レポジトリに登

録されていません。%1 が有効な

割り当てオブジェクト名であるこ

とと、入力する値がアプリケー

ションで表示される値と同じであ

ることを確認してください。割当

マネージャタスクを実行する前

に、必須パラメータの詳細につい

て、割当マネージャのマニュアル

を参照してください。

ERR_ASG_PERSON_OBJECT_NUM_ATTR_MISMATCH

属性数がオブジェクト %1 の割当

オブジェクトと一致しません。

ERR_ASG_PR_TBL_ROW_NOT_FOUND

テーブル [%2] に行 ID [%1] は

見つかりませんでした。

送信されたリクエストが、テーブル

(%2)の有効な行 ID のものである

ことを確認します。

ERR_ASG_UPDATE_FAILED 行 %1 (%2) を更新できません。 データベース関連エラーのログファ

イルをチェックして、エラーを修正

します。

表 55 割当マネージャのエラーコード

エラーコード エラーテキスト1 解決策2

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

トラブルシューティング:割当マネージャのエラーメッセージ ■ 割当マネージャのエラーメッセージ

310

ERR_ASG_PARSING_VALUE 基準値 %1 を解析できません。

ERR_ASGN_KEY_NO_MATCH 割り当てキー %1 とリクエスト

キーが一致しません。

AsgnKey パラメータが、サーバーに

マッピングされている割り当てグ

ループのいずれかの行IDに設定され

ていることを確認します

1. 表 55 に示すエラーテキストは、一般的なものです。割当マネージャでは、ほとんどのエラーについて、エラー原因に関してより詳細な情報を生成します。サーバープロセスログには、一般的なエラーメッセージと詳細エラーメッセージの両方が示されます。これに対して割当マネージャのログファイルには、詳細エラーメッセージだけが示されます。

2. 解決策のカラムが空白の場合、エラーコードは該当しなくなったか、エラーメッセージを見るだけで内容が十分に理解できるため解決策用の説明は不要であることを意味します。

表 55 割当マネージャのエラーコード

エラーコード エラーテキスト1 解決策2

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 311

索引

AActionAgent パラメータ、説明 233ActionInterval パラメータ、説明 233ActiveEmpLOVCode パラメータ、説明 207ActivePosWhereClause パラメータ、説明 207ActualAsgnKey パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 208Add Scores パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 208AllowDupPostn パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 208AsgnBatch コマンド

バッチ割り当てモード、実行(説明とパラメータ) 238

AsgnKey パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 208AsgnMode パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 209AsgnObjName パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 209Assignment Attribute Column

オブジェクトタイプ

設定 64プロパティ(表) 65

Assignment Attribute オブジェクトタイプ

概要 61プロパティ(表) 62

Assignment Results BusCompユーザープロパティ 58

Assignment Type ビジネスコンポーネント、

ユーザープロパティ 57

BBatchMode パラメータ、説明 233BatchSize パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 209パフォーマンスに関する注意事項 240

CCacheSize パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 208Check version iterations パラメータ、説明 209CheckIfCandidateActive パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 209CheckLogCacheSz パラメータ、説明 233

CheckVerIter パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 209Compare Object to Organization

比較方法、説明 105Compare Object to Person

スキルレベルコード、使用 120比較方法、説明 105

Compare to Object基準値、使用方法の説明 115基準値、割り当て基準 115スキルレベルコード、使用 120比較方法、説明 105

Compare to Organization基準値、使用方法の説明 115比較方法、説明 105

Compare to Person基準値、使用方法の説明 115基準値、割り当て基準 115スキルレベルコード、使用 120比較方法、説明 105

CopyCandSpecData パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 209CopyPersonSpecData パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 209CSSBCBase、インタラクティブ割り当て用の設定の

説明 57

DDefault Employee、Position、Organization、

変更 55Default Tasks パラメータ、説明 210DeleteSize パラメータ、説明 233DfltTasks パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 210DynCandParam パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 210

EEnterprise Integration Manager(EIM)、

割り当てルールのロード 235ExcludeOrgList パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 211ExcludePersonList パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 211Exclude メソッド

割り当て基準の包含メソッド、説明 108

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

索引 ■ G

312

EXEC パラメータ

説明 231Expertise リストカラム、説明 68

GGenerate Triggers サーバーコンポーネント、

説明 227Generate Triggers、実行 230GenReqRetry パラメータ、説明 233GenTrig コマンドラインインターフェイスコマンド、

使用 231GroupName パラメータ、説明 233

IIgnoreCache パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 210IgnoreCalCrit パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 210IgnoreError パラメータ、説明 233Include All Matching メソッド

割り当て基準の包含メソッド、説明 108Include All メソッド、割り当て基準の包含メソッド、

説明 107Include メソッド

基準値、使用方法の説明 115割り当て基準の包含メソッド、説明 107

IndepRuleGroupCache パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 210

KKeepLogDays パラメータ、説明 233KeyBasedEnabled パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 210

LLastUsrCacheSz パラメータ、説明 233LogTxnChgOnly パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 211モバイルユーザー、割り当てのルーティング 257

MMailServer パラメータ、説明 233MailTo パラメータ、説明 233Maximum MT Servers パラメータ、説明 211Maximum Tasks パラメータ、説明 212MaxMTServers パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 211MaxRoutKeys パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212

MaxSkillsAge パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 213MaxTasks パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212Minimum MT Servers パラメータ、説明 212MinMTServers パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212MinMTServers パラメータ、設定の説明 206MLOV

「多言語変数リスト(MLOV)」を参照

Mode パラメータ

説明 231

OObject WHERE Clause

作成 220パフォーマンスに関する注意事項 240役割 220割当マネージャの複数インスタンスの実行 238

ObjectRowId パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212ObjRowSqlStmt パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212ObjWhereClause パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212Org Primary カラム、割り当ての停止に使用 259OrgKeyVal パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212

PPAR_OU_ID カラム、親取引先を参照する値の

説明 254PersonKeyVal パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212PrOrganizationId パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212PrPersonId パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 212PrRuleId パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 213

RRegularAsgn パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 213ReloadPolicy パラメータ、説明 233Remove パラメータ

説明 231ReplaceKeyVal パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 213ReplaceTeamMembers パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 213

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索引 ■ S

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 313

ReqId パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 213Requests パラメータ、説明 233ReturnPropSet パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 214RptMode パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 213rulecache.dat ファイル

割り当てルール、リリース 161

SServer Request Broker コンポーネント

インタラクティブモード、サーバーコンポーネントの確認 224

確認 205Service Request オブジェクト

インタラクティブ割り当ての設定 56Service Request のベーステーブル、勤務形態に

基づく割り当て用に拡張 288Siebel Dedicated Web クライアント

サービスリクエスト、インタラクティブ割り当てモードの実行 225

割当マネージャ、インタラクティブモードでの実行 224

Siebel Server、同時実行コンポーネント、数 206Siebel Web クライアント

サービスリクエスト、インタラクティブ割り当てモードの実行 225

SleepTime パラメータ、説明 233SmartScript、インタラクティブ割り当てにおける

役割 56.srf ファイル、コンパイル 87SRVRMGR ユーティリティ

動的割り当てモード、実行のための使用 231バッチ割り当てモード、実行

(説明とパラメータ) 238

TTAMode パラメータ

説明 231TrigFile パラメータ

説明 231

UUse Expertise プロパティ、設定方法の説明 68UseForUpdate パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 214UseKeyVal パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 214UseRuleMinScore パラメータ

SRVRMGR ユーティリティ 214

あ値リスト

説明と例 61リストカラムセット、作成 68

い委任割り当て

説明 182イベントログ

設定とタイプの説明 217ログレベル、設定 218

インタラクティブ割り当て

SRVRMGR ユーティリティ、実行(説明とパラメータ) 225

UI、実行(説明とパラメータ) 225ルールグループモードでの実行 226

インタラクティブ割り当てのアプレットクラス 57インタラクティブ割り当てモード

Siebel Developer Web クライアント、

サーバーコンポーネント要件 224Siebel Developer Web クライアント、

割当マネージャの実行 224アプレットクラス、有効 57サービスリクエスト、実行例 225実行の概要 224設定 57説明 33ビジネスコンポーネント、制限 57割り当てオブジェクト、設定 56

え営業チーム

「チーム」を参照エラーフラグ、使用方法の説明 217エラーメッセージ

IgnoreError パラメータ、説明 233

おオブジェクトタイプ

フィールド値とプロパティの関係、図 51親のプライマリ住所、子取引先に基づく割り当て 253

か価格リストテーブル、組織の非正規化 222可視性、組織、役割 28活動割り当てオブジェクト、割り当てロックの

デフォルト値の設定 261カラムベースの割り当て属性、説明 59カレンダーのチェックボックス、使用方法の説明 285管理業務

スキル、従業員との関連付け 133スキル、役割と権限への関連付け 133組織スキル、関連付け 133

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

索引 ■ き

314

きキーベースのルーティング、説明と使用 156基準値

2 つの割り当て基準 116基準値スコア、計算 115使用するメソッド 115設定に関する警告 46

基準リストカラム、割り当て基準を設定するための

使用方法 66キャッシュサイズ、LastUsrCacheSx パラメータ、

説明 233勤務形態に基づく割り当て

概要 284勤務形態の基準、活動化 285割り当てオブジェクト、設定 289割り当てオブジェクト、表示 290, 292割り当てルール、概要 285

くクエリー、割り当て基準 112クラス、インタラクティブ割り当て用の設定 57

け言語

コード基準の例 26

こ候補

潜在的な割り当て先リスト 142組織、説明と例 28チーム、説明と例 29評価メソッド、説明 105役割、説明と例 28割り当てメソドロジー 140

個人指向割り当てモード、および多層割り当て 279子取引先

PAR_OU_ID カラム、参照する値の説明 254親のプライマリ住所、割り当ての基準 253プライマリ親住所 118

個別割り当てモード、および多層割り当てが無効 278

さサーバー管理

インタラクティブ割り当てモード、サーバーコンポーネント要件 224

動的モード要件 227割当マネージャの設定後のタスク 86, 218

サーバー主要マップ

新しいサーバー主要マップ、定義 158説明と使用 156

サービスリクエスト

インタラクティブ割り当てモード、実行 225

最低点以上からランダムに一つ、割り当てルール、

説明 98最低点以上すべてメソッド、説明 98最適なものを 1 つ、割り当てルール、説明 98

しシード割り当て基準、削除 119仕事量基準

従業員および役割、定義 137従業員と役割の例 138組織、定義 139多国語変数リスト(MLOV) 135チームベースの基準 136定義済みフィールド(表) 138定義済みルール 135

仕事量スコア

計算式 142仕事量分担ルール

作成例 136割り当てオブジェクトとの一致要件 136

従業員

勤務形態に基づく割り当てルール、概要 285勤務形態に基づく割り当て、説明 284仕事量基準の定義の例 138仕事量基準、定義 137スキル、関連付け 133多層割り当て、説明と例 128表示、割り当てられたオブジェクトの説明 130役割ベースおよび従業員ベースの割り当て、

作成 54割り当てルール、追加(手順) 129

従業員に基づく割り当てオブジェクト、説明 284重要度要素

スキルレベルコード、適用の説明 121例 126

商談

テリトリー定義リスト、修正 146テリトリー、役割 91

商品欠陥優先順位基準値 117

すスキル

新しいスキル、作成 250従業員スキル、関連付け 133重要度の付いたスキルレベルコード、定義 125スキルテーブル、使用方法 127, 251スキルレベルコードを指定した作成、例 124組織スキル、関連付け 133定義済みのスキル、表示 250役割スキル、セットアップ 133割当マネージャ、サービスリクエストの

割り当ての例 127, 251「スキルレベルコード」も参照

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索引 ■ せ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 315

スキルベースの割り当て属性、説明 59スキルレベルコード

概要 120作成、例 123重要度要素の例 126重要度要素、定義 125重要度要素、適用の説明 121定義済みのスキルレベルコード、説明 122

スコア

基準なし、役割 106チームメンバーのスコア 109ルールの順序、評価 154ルールの順序、例 154割り当てスコア 109割り当てルールの計算式 142

スコアリストカラム、説明 68すべて要割当メソッド、説明 98

せ製品非標準化

モード、説明と使用方法 222製品、組織および価格リストへの関連付け 222セールス組織

多層割り当てルール、セールス割り当てルールでの使用 278

チームの候補者、説明 29テリトリー定義リスト、修正 146テリトリーに基づく割り当てルール、開発 147テリトリーに基づく割り当てルール、作成 145テリトリーに基づく割り当てルール、例 144複数の基準、組み合わせるルールの作成の

説明 146役割候補者、使用 28割り当て 43

セキュリティ、組織のセキュリティ制御の説明 28設定

Siebel Developer Web クライアント、インタラクティブ割り当てモードの

パラメータ(表) 224イベントログ、タイプの説明 217イベントログ、ログレベルの設定 218インタラクティブ割り当て、概要 56インタラクティブ割り当て、割り当て

オブジェクトの設定 57勤務形態に基づく割り当て、Service Request の

ベーステーブルの拡張 288勤務形態に基づく割り当て、概要 287割り当てオプション、インタラクティブ割り当ての

呼び出しに使用 56割当マネージャの設定後のタスク 86, 218

「設定、高度」も参照

設定後のタスク、サーバー管理要件 86, 218設定、高度

活動割り当てオブジェクト、割り当てロック値の設定 261

子取引先、親のプライマリ住所に基づく割り当て 253

組織、取引先に対する割り当ての停止 260デフォルトの組織、割り当ての停止 259プライマリ住所、オブジェクト割り当ての

基準 252プライマリ役割、手動で割り当てられた役割の

維持 258プライマリ役割、取引先の再割り当て 255割り当てオブジェクト、追加カラムを

コピーするための設定 263割り当て、モバイルユーザーへの

ルーティング 257「設定」も参照

そ属性、割り当て基準の定義および使用方法の説明 66組織

概要 28仕事量基準、定義 139従業員の多層割り当て、説明と例 128スキル、関連付け 133多層割り当てルール、セールス割り当てルールでの

使用 278デフォルトの組織、割り当ての削除 259取引先、割り当ての停止 260比較方法、説明 105非正規化 222割り当てルール、組織の追加 131

組織オブジェクト、可視性の役割 28組織指向割り当てモード、および多層割り当て 279組織と個人指向割り当てモード、および多層

割り当て 280

た多国語変数リスト(MLOV)

仕事量基準、説明 135割り当て属性、設定 63

多層割り当て

従業員、追加の例 128「多層割り当てモード」も参照

多層割り当てオブジェクト

説明 276多層割り当てモード

概要 278個人指向割り当て、多層割り当てが設定されている

場合 279

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

索引 ■ ち

316

個別割り当て 278組織指向割り当て、多層割り当てが設定されている

場合 279組織と個人指向割り当て、説明 280

「多層割り当て」も参照担当者非標準化

有効化 223割り当て操作モード、説明 221

ちチーム

勤務形態に基づく割り当てルール、概要 285勤務形態に基づく割り当て、説明 284説明と例 29チームテーブル、追加カラムをコピーするための

割り当てオブジェクトの設定 263チームメンバー、割り当てスコア 109

チューニング

動的割り当てモード、パフォーマンス

チューニング 234バッチ割り当てモード、パフォーマンス

チューニング 238, 240

つ追跡フラグ、使用方法の説明 217

て定義済みのオブジェクト

セールスオブジェクト、使用 28データの可視性、組織間での可視性制御の説明 28データベーストリガー、生成方法の説明 227デフォルトの組織、割り当ての削除 259テリトリー

基準、基準を組み合わせるルールの作成の説明 146

再配置、影響 43削除されるビュー 91商談と取引先の分配における役割 91セールス割り当てルール、基準を組み合わせた

作成 146セールス割り当てルール、テリトリーに基づく

作成 144組織と個人指向割り当て、説明 280多層割り当て、セールス割り当てルールでの

使用 278テリトリー定義リスト、修正 146テリトリーに基づく割り当てルール、作成 145場所と売上に基づく、例 146

「割り当てルール」も参照テリトリーの割り当て基準、作成例 117テリトリーの割り当てルール

作成 161電子メール活動の割り当て、電子メールと

割り当てルール 32電子メールと割り当てルール、電子メール活動の

割り当て 32

と動的候補者

説明 164動的割り当てモード

GenTrig コマンドラインインターフェイス

コマンド、実行 231実行の概要 227説明 33データベース変更、表示の更新 227トリガー、作成 230バッチ割り当てモードとの相互作用 234パフォーマンスチューニング 234モバイルユーザー、トランザクションの

ルーティング 257割り当てオブジェクト、有効化と無効化 153「ワークフローモニターエージェント」も参照

トリガー

Generate Triggers、実行 230確認 229カスタムトリガー、作成の説明 230割り当て属性 61

取引先

組織、割り当ての停止 260テリトリー定義リスト、修正 146テリトリー、役割 91

取引先オブジェクトの例

子取引先、プライマリ親住所 253プライマリ住所割り当て 252役割の再割り当て 255

はバッチ割り当てモード

Object WHERE Clause、サーバータスクの

開始時に使用 220SRVRMGR ユーティリティ、実行

(説明とパラメータ) 238概要 235基準のない割り当てルール 106コマンドライン、実行(説明とパラメータ) 238実行 236説明 32動的割り当てモードとの相互作用 234パフォーマンスチューニング 238, 240複数インスタンス、実行 238モバイルユーザー、割り当てのルーティング 257レコードの更新、不注意 236

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索引 ■ ひ

Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 317

パフォーマンスチューニング

基準のない割り当てルール 106動的割り当てモード 234バッチ割り当てモード 238, 240

ひビジネスコンポーネント

インタラクティブ割り当て 57非正規化、担当者非正規化モードの使用の説明 221ピックリスト

基準リストカラム、使用方法の説明 66割り当て属性、専門機能 61

ふフィールドサービス

割り当てルール、作成 296不要な割り当て基準

使用方法の説明 111プライマリ住所

子取引先の割り当ての基準 118割り当ての基準 252

プライマリ役割

決定 222手動で割り当てられたプライマリ役割、維持 258別の役割、取引先の再割り当て 255

プロパティ

Default Employee、Position、Organizationプロパティ、変更 55

ほ包含/排他割り当て基準表 107

もモバイル割り当てモード

実行 241説明 34モバイルユーザー、トランザクションの

ルーティング 257

や役割

間接的な役割 221仕事量基準の定義の例 138仕事量基準、定義 137スキル、セットアップ 133説明 28定義済みのオブジェクト、使用 28プライマリ役割、決定 222役割ベースおよび従業員ベースの割り当て、

作成 54割り当てられたオブジェクトの表示 130

役割オブジェクト

例 255

ゆユーザープロパティ

Assignment Results BusComp、追加プロパティの表示の説明 58

割り当て基準属性(表) 70

りリストカラム、割り当て基準属性との関係 68

るルールからの割り当て先タイプ、テーブル 142

れレポジトリ

レポジトリファイル、コンパイル 87

ろログレベル、設定 218

わワークフローポリシーオブジェクト

割り当てオブジェクト、関係 54割り当てオブジェクト、追加 249

ワークフローポリシーコンポーネント

作成 72, 74レコードの更新、不注意 236割り当て基準、マッピング 73, 75割り当て属性、マッピング 73, 76

ワークフローモニターエージェント

実行 232役割 227ワークフローグループ、役割 153割り当てポリシー、役割 153

ワイルドカード文字

基準値、使用 117バッチ割り当てモードの SQL 文 220

割り当てオブジェクト

インタラクティブ割り当て、概要 56インタラクティブ割り当て、設定 57基準のないルール 112仕事量分担ルールの一致要件 136スキルレベルコード 120設定の概要 54潜在的な表示、説明 130チームテーブル、追加カラムをコピーするための

設定 263チームベースの基準 136定義済み定義、リスト 48定義済み割り当てルール、定義の要件 89デフォルトの組織、割り当ての削除 259複数レコードの割り当て 237プライマリ住所基準 252

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

索引 ■ わ

318

プライマリ役割、維持 258役割の再割り当て、例 255役割ベースおよび従業員ベースの割り当て、

作成 54ワークフローポリシーオブジェクト、関係 54ワークフローポリシーオブジェクト、追加 249ワイルドカード文字、使用 117割り当て基準を定義する役割 66割り当て属性、マッピング 64割り当てルール、開発の説明 40

割り当てオブジェクトタイプ

階層と関係 50割り当てオブジェクトのオブジェクトタイプ、説明 48割り当てオブジェクトのベーステーブル、勤務形態に

基づく割り当て用に拡張 288割り当てオブジェクトプロパティ

「設定」、「設定、高度」を参照割り当てオブジェクトモード

バッチ割り当てモード、概要 235バッチ割り当てモード、複数レコードの

割り当て 237割り当てオブジェクト、勤務形態に基づく割り当て

可視性 290, 292設定 288設定の説明 287設定例 289

割り当てオプション、設定例 56割り当て基準

値、比較メソッド 115オブジェクト定義のプロパティ 68オブジェクト定義のプロパティ、説明 67基準のない割り当てルール、役割 106クエリー、作成 112作成 112作成プロセスの概要 59作成、例 67シード割り当て基準、削除 119使用可能時必須、説明と例 110スキルレベルコード、役割 120設定に関する警告 59設定、作成 66設定、説明 66属性オブジェクト定義、説明 61必須割り当て基準 110複数の割り当て属性、カラムベースの説明 61不要な割り当て基準 111プライマリ住所、割り当ての基準 252プロパティ(表) 67包含メソッド(表) 107ルールの組み合わせ、開発 147ワークフローコンポーネントのマッピング 73, 75割り当てメソドロジー、役割 140

割り当て基準属性

オブジェクトのプロパティ(表) 70作成 69設定 68リストカラム、関係 68

割り当て基準値

作成、例 117ソートと格納 117リテラルとしてのワイルドカード文字 117ワイルドカード文字、説明 117

割り当て先、プライマリの決定 143割り当てスコア

概要 109チームメンバーのスコア 109

割り当て戦略

スキル、従業員との関連付け 133スキル、役割との関連付け 133セールス組織、割り当て 43割り当てスキル、組織との関連付け 133割り当てルール、開発の説明 40

割り当て属性

Values ピックリスト、指定 61概要 59カラムベースとスキルベース 59作成 62多言語変数リスト(MLOV)、設定 63定義 61トリガー、作成 61複数の属性、カラムベースの説明 61無効化 78, 119ワークフローコンポーネントのマッピング 73, 76割り当て属性の設定 60

割り当てポリシー

担当者非正規化、活動化 223動的割り当てモードと定義済み割り当て

ポリシー 153バッチ割り当てモードの非活動化要件 234無効化 153有効化 153ワークフローグループ、役割 153ワークフローモニターエージェント、役割 153

割当マネージャ

Server Request Broker コンポーネント、確認 205, 224

イベントログの設定 217カスタマイズ、説明 23カスタマイズ、タスク 24子取引先、親プライマリ住所の例 118コンポーネントの設定、概要 61コンポーネントパラメータ、設定、重要性 207コンポーネント、起動 206設定後のタスク 86, 218

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0 319

設定の概念 67担当者非正規化 221追跡フラグとエラーフラグ、使用方法の説明 217データソース 204パラメータ、設定可能(表) 206複数インスタンスの実行 238割当マネージャコンポーネント、修正 206

割当マネージャ、モード

インタラクティブ割り当てモード 224動的割り当てモード 227バッチ割り当てモード、実行 235モバイル割り当てモード、実行 241

割り当てメソドロジー、候補者の割り当て 140割り当てモード

インタラクティブ割り当てモード、実行の概要 224

個人指向割り当て、多層割り当てが設定されている場合 279

個別割り当て 278組織指向割り当て、多層割り当てが設定されている

場合 279組織と個人指向割り当て、説明 280動的割り当てモード、実行の概要 227動的割り当て、有効化と無効化 153モバイルモード、実行 241

割り当てルール

Enterprise Integration Manager、ロード 235移行、説明 162開発、説明 40基準なし、役割 106基準の組み合わせ、ルールの開発 147基準のないルール 112勤務形態に基づくルール、概要 285コンプレックスルール、例 118

作成 102従業員、追加(手順) 129従業員、割り当てられたオブジェクトの表示の

説明 130順番、定義 156スコアの計算式 142組織、追加 131多層割り当てモード、セールス割り当てルールでの

使用 278多層割り当て、説明 276定義の要件 89電子メール、活動 32必須割り当て基準 110複数の基準、組み合わせるルールの作成の

説明 146プロセスの概要 22リリース 161ルールキャッシュ、再作成 161ルールの順序、評価 154ルールの順序、例 154割り当てオブジェクトの設定の概要 54割り当てメソドロジー、役割 140「テリトリー」も参照

割り当てルールグループ

概要 27キーベースのルーティング 156作成 95割り当てルール、順序 154

割り当てルールの移行、説明 162割り当てルールのフィールド

概要 98割り当てロック

活動割り当てオブジェクト、設定 261

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Siebel Assignment Manager 管理ガイド バージョン 8.0

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