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TC0011 2011年1月 本カタログの情報は、2011年1月現在のものです。内容は改善のため予告なく変更することがあります。 富士通株式会社と日本オラクル株式会社、SAPジャパン株式会社は、本書の内容に関して、いかなる保証もいたしません。また、本書の内容に関連した、いかなる損害についてもその責任は負いません。 *Microsoft、Windows Server およびSQL Serverは、米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。 *SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。 *Oracle とJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 Copyright ⓒFUJITSU LIMITED 2011 Copyright ⓒ2011, Oracle. All rights reserved. Copyright ⓒ2011 SAP AG. All rights reserved. 〒105-6125 東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル 富 士 通 - S A Pコンピテンスセンター Tel :03-5401-7006 URL:http://jp.fujitsu.com/solutions/sap/ 富士通株式会社 〒107-0061 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター Oracle Direct Tel :0120-155-096 URL:oracle.com/jp/direct 日本オラクル株式会社 〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目7番2号 東京サンケイビル Tel :03-3273-3333(代表) URL:http://www.sap.com/japan/ SAPジャパン株式会社 ハイレベルなクラスタ技術で高可用性・拡張性の確保とコスト低減を両立 Oracle® Real Application Clusters for SAP 24時間365日業務を支える 柔軟に拡張可能なSAPシステムを Oracle RACで実現 富士通株式会社 日本オラクル株式会社 SAPジャパン株式会社 Oracle Real Application Clusters for SAP

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TC0011 2011年1月

本カタログの情報は、2011年1月現在のものです。内容は改善のため予告なく変更することがあります。富士通株式会社と日本オラクル株式会社、SAPジャパン株式会社は、本書の内容に関して、いかなる保証もいたしません。また、本書の内容に関連した、いかなる損害についてもその責任は負いません。*Microsoft、Windows Server およびSQL Serverは、米国 Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。 *SAP、 SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。*Oracle とJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

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〒105-6125 東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル富士通-SAPコンピテンスセンターTel:03-5401-7006URL:http://jp.fuj i tsu.com/solut ions/sap/

富士通株式会社

〒107-0061 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センターOracle DirectTel:0120-155-096URL:oracle.com/jp/direct

日本オラクル株式会社

〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目7番2号 東京サンケイビルTel:03-3273-3333(代表)URL:http://www.sap.com/japan/

SAPジャパン株式会社

ハイレベルなクラスタ技術で高可用性・拡張性の確保とコスト低減を両立Oracle® Real Application Clusters for SAP

24時間365日業務を支える柔軟に拡張可能なSAPシステムをOracle RACで実現

富士通株式会社

日本オラクル株式会社

SAPジャパン株式会社

O r a c l e R e a l A p p l i c a t i o n C l u s t e r s f o r S A P

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1 2

Oracle Real Applica

tion Cluste

rs for SAP

Oracle Real Application Clusters( Oracle RAC )はOracle 9iから提供されているクラスタ技術で、データベースに高い可用性と拡張性を提供します。Oracle RACは現在、世界各国の企業システムで活用されており、SAPをはじめとする基幹システムにおいて豊富な実績を積み重ねています。富士通とオラクルは20年以上のパートナーシップをベースに、Oracle RACの能力を最大限に引き出すソリューションを開発し、システムの高可用性、拡張性の確保、そして低コストでの導入・運用・保守に至るサービスを提供しています。「高い信頼性を持ったシステム」「容易に能力増強が可能なシステム」の実現は非常にコストがかかると考えていませんか?Oracle RAC for SAPであれば適切な投資でこの課題を解決できます。

高い可用性と拡張性を両立できるデータベース・クラスタ20年以上の協業体制をベースに、この時代に求められる「SAPシステム」のあるべき姿を提案Oracle RACが実現する高可用性・拡張性・低コストの3セット

O r a c l e R e a l A p p l i c a t i o n C l u s t e r s f o r S A P

では、Oracle RAC for SAPとはどんなソリューションなのかを見ていくことにしましょう。 では、Oracle RACのこの機能が基幹システムにどのような影響を与えるのか、もう少し詳しくみていきましょう。

Active Active Active Active

長い歴史を共有している富士通とオラクル

シップは深まりを見せています。2010年 3月には「SPARC Enterprise -

Oracle Database ソリューション開発センター」を設立。共同で次世代

型 IT インフラの普及を推進していく体制を整えました。また、2010年

12月には、新CPUを搭載した「SPARC Enterprise M シリーズ」の販売

開始を発表しました。この発表は、オラクルがサン・マイクロシス

テムズを買収してはじめての大きな製品発表となりました。その

席上、富士通とオラクルは長期的な展望の下、継続して SPARC

Enterprise を 提 供して いくことを 表 明した の で す。SPARC

Enterprise は両社のロゴを配した共通デザインの筐体となり、互いの

強みを生かした製品開発が続いていきます。

 また富士通の IT基盤「TRIOLE」でも、オラクル製品は同ソリューション

の主要ミドルウェアとして高いパフォーマンスを発揮しています。

 富士通とオラクルは、1989 年に OEM契約を締結しました。以来、

20 年以上の時間を両社は共有しながらお客様へサービスを提供し

続けています。富士通は、オラクルが制定している「Oracle Award」

における最優秀賞受賞企業の常連であり、各種コンソーシアムでも

重要なパートナーとして位置づけられています。長い歴史の中で

培ってきたパートナーシップは、さまざまなお客様からの要望に迅速

かつ的確に応える高い問題解決能力を生み出しています。

 さらに両社は販売面だけでなく、製品の検証、技術面での連携を

おこなう協業関係にあります。だからこそ、互いの事業発展にとって欠

かせない重要なパートナーであるといえるのです。2006 年に「Oracle

Grid Center」が設立されると富士通は共同検証作業をここに集約

し、両社の製品を相互に検証し最大限のパフォーマンスを実現させ

るべく研鑽を重ねてきました。そして年を追うごとに両社のパートナー

今、求められている基幹システムの姿とは

SAP環境でのOracle RACの活用について説明を始める前に、今求めら

れている基幹システムのあるべき姿について考えてみたいと思います。

先行きが見えにくい経済環境のなかで、IT投資、とくにビジネスの根幹を

担う基幹システムに対する投資は非常に敏感に捉えられていると思いま

す。大切なシステムだからこそしっかりとした性能を担保したい、必要な

機能は取り入れておきたいという考え方と、どこかで負担するコストに歯

止めをかけなくてはならないという葛藤があるのではないでしょうか。

 基幹システムはどうしても投資額が高くなり、さらに維持費用もかさ

んできます。停滞する経済社会において、基幹システムへの投資も見直

しの対象となっています。

 日本オラクル株式会社 アライアンス営業統括本部の岩崎護 担当マネ

ジャーは次のように話します。

 「システムの再構築を目指すにせよ、あるいはコスト負担の見直しか

ら始めるにせよ、聖域はないという考え方で自社の基幹システムについ

て考え直しているお客様が増えています。われわれにご相談いただく内

容もまさに抜本的な見直しです。今、それを始めなければライバル企業

に差をつけられるのは確実、ということですね」

 システムの再構築、そして運用管理など維持コスト負担が、ビジネス

の競争においても大きな影響を及ぼすということなのです。

 こうした傾向について、岩崎氏とともにSAPインフラ構築の最先端を

担う富士通株式会社の富士通-SAPコンピテンスセンター SAP認定テク

ノロジコンサルタント 河原哲也氏は次のように話します。

 「SAPシステムを導入し、これまでお使いになってきたお客様が、自社

のSAP環境に対して厳しい目を向けていることは確かです。今までより

も負担を少なくしたい。設備投資に大きな負担は許されない。一方で、各

ユーザー部門から上がってくる要望に応えなくてはならないのです。そ

うした苦しい状況を打破するソリューションが求められています」

 つまり初期投資、維持費用ともに抑えたいが、基幹システムである以

上、止まらないシステム、柔軟なシステムであることが求められることは

変わらないということなのです。

これまで困難だった基幹システムへの要望に応えるソリューション

 こうした厳しい要望に対して、どんな解決方法があるでしょうか。

 まず初期投資。止まらない、止められないシステムである以上、非常

に高価なハイエンドサーバーを導入し、万が一に備えて待機サーバー

も用意する。こうしたHA構成と呼ばれるシステム構成を選択するのは

当然のことでした。また、業務量の増加に基幹システムがついて行けな

いという事態は避けるために、最初から想定以上の処理能力でシステ

ムを構築するといったことも、基幹システムについては、いたしかたの

ないことと考えられていました。さらにいえば、複数のシステムが乱立

し、トータルの維持費用が非常に大きな負担となったり、それらのシス

テムの能力増強のためのコストがさらに重くのしかるというケースも

ありました。

 「こうした状況を打破するための技術が、Oracle Real Application

Clusters( Oracle RAC )です。Oracle RACはデータベースに高い可用

性と拡張性を提供する機能です。基幹システムには、ERP、BI、CRMなど

さまざまなサービスを担ったサーバーとデータベースのセットが複数

存在しています。そしてERPが稼動しているサーバーとデータベース

では処理能力がひっ迫していても、BIサーバーの処理能力は余裕があ

る状態といったことは、よくあることでした。Oracle RACは物理的に個

別に存在するサーバー群をひとまとめにして管理運用することができ

ます」(岩崎氏)

 複数のコンピューターをあたかも1つの機器のようにして運用する

ことをクラスタリングといいますが、Oracle RACはこのクラスタリング

技術を使ったデータベースに高い可用性を提供する機能です。また、

システムの規模を自由に増加したい分だけ増やしていける柔軟な拡張

性を有しています。

SAP環境でのOracle RAC活用で何が見えてくるのか

 このように、各種ソリューションにおいて技術的に深い部分まで共有す

る関係である両社は、SAP環境でのさまざまなソリューションでも、互い

に強いパートナーシップを実現しています。富士通はSAPシステムにお

ける数々のベンチマーク実績を残しています。Oracle 9i+UNIXサーバーPRIMEPOWERおよびOracle 10g +UNIXサーバー SPARC Enterpriseで2階層SAP SDベンチマーク、そしてOracle 11g RAC+IAサーバーPRIMERGYで2階層および3階層SAP BI Data Martベンチマークでそれ

ぞれ世界最高性能を達成しています。

 これは、富士通とオラクルの技術陣がUNIXサーバーにおいても、IA

サーバーにおいても、そして2階層、3階層という異なるシステム構成に

おいても世界に誇れる性能水準を実現していることを意味しています。

この結果は両社の製品が進化を遂げていくなか、途中で途切れることな

く実現させてきた実績です。ハードウェア性能を最大限に引き出し、さら

にその強みを基盤に、両社はOracle Databaseの各機能をよりお客様の

ビジネスに生かせるソリューションとして提供し続けているのです。

 このようにして着実に連携力を高めてきた富士通とオラクルは、SAP

環境でのOracle RACの活用という側面でも、お客様が安心して導入し

ていただけるソリューションを提供しています。さまざまなシステム環境

での検証を重ね、SAPユーザーが理想とする、基幹システムのあるべき

姿をお見せできると自負しています。

可用性 ・高速なフェイルオーバーを実現し、システム障害時のダウンタイムを最小化

拡張性 ・負荷の増減に応じた処理性能の最適化が可能

コスト ・最低限必要な構成で導入でき、初期コストを抑えることが可能・リソースの有効活用により 最適な投資コストを実現

Oracle Grid Infrastructure

障害発生

Active

害発生発生生生発生生

DBサーバーが停止しても、SAPサービスは停止しない

複数のSAPシステム間でリソースを共有。

リソースを無駄なく活用

処理量の増加に合わせ、容易に拡張可能

富士通株式会社  富士通ー SAPコンピテンスセンターSAP認定テクノロジコンサルタント

日本オラクル株式会社アライアンス営業統括本部パートナー・ビジネス推進本部アライアンス・プログラム部担当マネジャー

河原 哲也氏 岩崎 護氏

Real Application Clusters(RAC)とは

O l G id I f

ERPシステム BIシステム

全サーバーが常に稼働し、リソースを有効活用

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O r a c l e R e a l A p p l i c a t i o n C l u s t e r s f o r S A P

あるべきSAPシステムの姿を実現するソリューション、Oracle RAC。その能力に関する検証はじつは十分になされています。次はそうした側面から考察を重ねていきましょう。

富士通株式会社  富士通ー SAPコンピテンスセンターSAP認定テクノロジコンサルタント

日本オラクル株式会社アライアンス営業統括本部パートナー・ビジネス推進本部アライアンス・プログラム部担当マネジャー

河原 哲也氏 岩崎 護氏×対  談

高い可用性と柔軟な拡張性、そして限りないコスト効果

 Oracle RACはこれまで難しいとされてきた、高いレベルでリソースの

有効活用を可能にしています。全体のリソースが足りなくなったときは、

従来のように大きなサーバーに置き換えるのではなく、サーバーを追加

することで能力を増強させることが可能なのです。システム全体に対し

て必要な能力を増強するということで、これまでのように、ERPサーバー

に対して、BIサーバーに対してといったような個別のサービスごとに増

強していくという無駄はなくなります。増強したサーバーの能力も共有し

て使うわけですから、まさに常識を覆す運用手法だといえます。

 「ERP、BI、CRMなどのいくつかのシステムを個別に運用している

ケースでは、最初にハイスペックなサーバーを導入していて、リソー

スの追加についてもコスト高になるというケースがあったと思いま

す。しかしOracle RAC のようにソフトウェアの機能によってデータ

ベースを統合しているケースでは、比較的廉価な機器で並列的に増

強していくことが可能です。しかもスケーラビリティはノードに対して

リニアに増えていきます」(岩崎氏)

 クラスタリングの機能によって、複数のサーバー機器が 1つのシス

テムになることで、まずは高い可用性が実現されます。

 「一般的なクラスタ構成では、稼動しているサーバーに問題が起

こった場合、待機サーバーへの切替えに数分から数十分はかかってし

まいます。これは、シャットダウン後、ディスクグループやマウントポイ

ントなどの切替え作業がどうしても必要だからです。また、SGAという

Oracle Database が占有しているメモリ量が大きい場合はリカバリ

にはさらに時間がかかります。しかしOracle RACを活用している場

合は、数秒から数十秒で切り替わります。しかも全てのノードが常に

稼動しているためアプリケーション・サーバーは影響を受けることな

くサービスを提供し続けることができます」(河原氏)

さらに岩崎氏が次のように続けます。

 「Oracle RACでは、データベース統合が容易に実現できます。複数

部門でばらばらに運用されているデータベース・サーバーをOracle

RACでひとまとめにして運用することで空きリソースを有効活用する

ことができるようになるのです」

Oracle RAC for SAP の能力は検証済み

-岩崎 富士通は「Oracle Real Application Clusters for SAP」というSAPソリューションを展開していますね。世界レベルの機器性能とオラクルのク

ラスタ技術を組み合わせることで、SAPユーザーにこれまでにないシステ

ム・パフォーマンスを提供できるというのは容易に想像はつくのですが、

実際のところ、期待していたパフォーマンスはすぐに出てくるでしょうか。

-河原 これは、富士通とオラクルの長年にわたる共同検証作業の実績が大きく影響しています。現実には個々のお客様の環境にうまく合致する

システムをご提供していくことが重要です。構築だけにとどまらずチュー

ニングなどをはじめとする運用ノウハウの蓄積には自信をもっています。

基幹システムにおける理想的な環境を提供するOracle RACですが、

ユーザーからするといろいろな心配も出てきます。そこで岩崎氏、河原氏

のお2人に、Oracle RACが提供する可用性・拡張性についてユーザー

の観点から聞いてみました。じつはお2人ほど、Oracle RACに関して詳

しい人はそうはいません。富士通とオラクルの協業体制のなかで、

Oracle RACをSAP環境で活用し、詳細に検証を続けてきたからです。

-岩崎 Oracle RACについてご説明をすると、ほとんどの方が「これまでやりたかったけれど実現は難しかったシステムだ。それを基幹で、SAP

環境でやってしまうのだからコスト効果も非常に大きい」と手放しで賞

賛していただけます。そうした状況に対してわれわれオラクルと富士通

は、さまざまな検証をおこなってきました。

-河原 たとえば、スケーラビリティの確認です。ノードを追加していくと結局は能力が頭打ちになるのでは? という疑問は当然起こりうる

問いかけです。われわれは、Oracle RAC環境でのSAP BI Data Mart ベ

ンチマークで162万 4629クエリー・ナビゲーション・ステップ/時間

(Certification Number 2010024)を記録し、世界最高性能を更新して

いるわけですが、この能力をたたき出した、IAサーバー PRIMERGYで

1台から4台までノードを増やしていったときの性能検証をおこなって

います。結果としては、処理能力はほぼ正比例して増えていきました。

RACによる高可用性の実現 障害が発生した場合、リカバリや切り替えを高速に実施

日本初Oracle RAC for SAPシステム構築富士通と日本オラクルが共同でSAPジャパン社内に日本初となるWindowsプラットフォームにおける最新のOracle 11g Release 2 RAC for SAPシステムを構築

AD/DCAD/DC

DNS

Java ERSJava ERS

ABAP ERSABAP ERS

Java CIJava CI

ABAP CI

SCS

ASCS

Java ERSJava ERS

ABAP ERSABAP ERS

Java DI

ABAP DI

Blade01 Blade02 Blade03 Blade04 Blade05

SCSSCS

ASCS

SCS

ASCS

OracleRAC

Java

OracleRAC

Grid Infrastructure

ABAP

MSFC

ABAP

Java

ユーザーごとの活用パターンに対応できるノウハウ蓄積

環境ですから、ぜひ体感していただきたいですね。今後ブレードを増設

してLinux環境も構築する予定です。

-岩崎 実際に導入するとなると、バックアップや運用監視・管理についても重要なポイントになりますね。ユーザーとしてはそこまでしっかり

と確認し不安を払拭しておきたいと考えられるでしょう。そういう意味で

は、今後オラクルのGrid Infrastructureが SAPのアプリケーションも監

視し、管理の一元化が進むこともぜひ覚えておいていただきたいです。

-河原 運用管理の面で、SAP社とも協業を進め、SAPの管理ツールでもOracle RACを管理できる仕組みを構築しています。Oracle RACで運

用しているサーバーがダウンしたとき、SAP側でデータを喪失すること

なく、自動的にアクティブなサーバーに再接続できるようにするなど、

-岩崎 そうした検証作業をさらに一歩進めて、このほど日本オラクルと富士通が共同でSAPジャパン社内に日本初となるWindowsプラット

フォームにおける最新の「Oracle Database 11g Release 2 RAC for SAPシステム」を構築しました。

-河原 サーバーはPRIMERGY、ストレージはETERNUSを使っています。OSはWindows Server 2008です。OSをWindows Serverにしたの

は、SAP社の新規インストレーションシェア情報で、SAP環境を運用する

OSとしてもっとも多いのがWindowsだったからです。Windowsだから

安直にSQL Serverというのではなく、もっと選択肢を広げて、お客様に

最適なプラットフォームをご提供したいと考えました。SAPジャパンのサ

ポート部門、お客様、パートナーといった皆様が自由に使っていただける

ハードウェア

Server ブレードサーバー PRIMERGY BX

Storage ETERNUS DX ディスクアレイ

ソフトウェア

SAPOSDatabaseClusterware

SAP ERP 6.0 EhP4 ReadyWindows Server 2008 SP2Oracle Database 11g Release 2(11.2.0.1.0)Oracle Database 11g Release 2 Grid Infrastructure (11.2.0.1.0)

InstanceJAV001

InstanceJAV002

InstanceABA001

InstanceABA002

OracleDatabase 11g

従来(入れ替え) RAC(買い足し)

Active Standby稼動サーバー 待機サーバーActive Active

従来(数分~数十分) RAC(数秒~数十秒)

障害発生 障害発

yy 待機

データベース再起動

処理の高速なフェイルオーバー

平常時には起動しているのみ

ディスクの切り替え

稼動サーバー 待機サーバー

Active Active ActiveActive

RACによる高拡張性の実現 必要に応じてサーバーを追加し、処理能力の拡張が可能

RACによるデータベース統合 複数システムを統合することでリソースを最適化

従来(全体ではリソースの利用効率がよくない)

必要に応じて追加

稼動サーバー

処理能力の増減に応じてハードウェアをリプレイス

RAC(全体でリソースを有効活用)

リソースを使い切りパフォーマンスにも影響

リソースが余っていても共有することができない

Oracle が使用する複数のサービス(業務単位)を使用して

リソースを割り当て

アプリケーションとサービスを関連付けることで、動的な割り当てを実現

1,200,000

1,000,000

800,000

600,000

400,000

200,000

1node2009036

2node2009037

3node2009044

4node2009045

RACのスケーラビリティをSAPベンチマークで実証

CERTIFICATIONSAP® Standard Application Benchmarks

The SAP BI Data Mart (BI-D) Standard Application Benchmark performed on May 06, 2010, by Fujitsu in Walldorf, Germany, was certified on May 31, 2010, with the following data:

Throughput/hour (query navigation steps): 1,624,629CPU utilization central server: 94% (node 1 active: 93%)

(node 2 active: 94%) Operating system, central server: SUSE Linux Enterprise Server 10 RDBMS: Oracle 11g Real Application Clusters (RAC) Technology platform release: SAP NetWeaver 7.0 (non-Unicode)

Configuration:1 server(1 active node):

1 server (1 active node)

Fujitsu Primergy RX600 S5, 4 processors / 32 cores / 64 threads, Intel Xeon Processor X7560, 2,26 GHz, 64 KB L1 cache and 256 KB L2 cache per core, 24 MB L3 cache per processor, 128 GB main memory

Fujitsu Primergy RX600 S5, 4 processors / 32 cores / 64 threads, Intel Xeon Processor X7560, 2,26 GHz, 64 KB L1 cache and 256 KB L2 cache per core, 24 MB L3 cache per processor, 256 GB main memory

Certification number: 2010024

© 2010 by SAP AG. All rights reserved. SAP and the SAP logo are registered trademarks of SAP AG.

320,363

609,349

900,3091,165,742

CertificationNumber

Query navigationsteps per hour

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O r a c l e R e a l A p p l i c a t i o n C l u s t e r s f o r S A P

主要なリリース・アップグレードおよびデータベース移行ミュンヘン市の公益法人、Stadtwerke Munich(SWM)は、社員数約6,800名、連結収益42億ユーロ(2006年)のドイツ最大の地方公営企業です。SWMは、個人や中小企業から世界規模の企業まで、あらゆる規模の顧客に対してエネルギー、水および関連サービスを高い信頼性および費用効果で提供しています。エネルギー供給とサービスに加え、その多種多様な活動範囲はエネルギーと水の完全な付加価値連鎖を網羅しています。SWMは質の高いサービスを提供する公営のサービス・プロバイダでもあり、イーザル川沿いにある世界的に有名なミュンヘン市で、屋内および屋外プールをもつレジャー施設にも力を入れています。さらに、MVG(地下鉄、バス、市電を運営する会社)が提供する総合的交通網により、SWMは都市と環境に優しい交通手段でミュンヘン市民に役立っています。市民と顧客へのSWMのサービスは、年中無休で利用できます。この「年中無休のサービス」は、正しく機能する高度な ITシステムなしには運用できません。SWMが「成功に不可欠」と語るほど、SAPシステムはこの点において重要な役割を果たしています。SWMは、とくに公益事業向けに設計された IS-U/CCSソリューションを含むSAP ERP(ECC 6.0)を、顧客およびベンダーのデータの管理、請求書作成、購買処理、メンテナンス管理などさまざまな業務に使用しています。SWMのユーザー数は、約4,500です。メインフレーム時代の終焉以降、かなりの期間Linuxのようなオープンソース・プラットフォームがSAP用メディアとしてかかわってきましたが、もっとも広く使用されたメディアは、Microsoft WindowsプラットフォームにOracle Databaseを組み合わせたものでした。そして、SAPの使用範囲は拡がり続け、現在も拡大しています。SAPデータベースのデータ量は、毎月約100GBずつ増大しており、現在その合計は約4TBに達しています。SWMはSAP以外にも100以上のアプリケーションを併用しており、その大部分がOracle Databaseとともに稼動します。Oracle 9i RAC for SAPではすでに豊富な経験が蓄積され、多数の改良が施されてきました。

Oracle 10g RAC for SAPへの移行:必然的措置「SAP ERPアップグレードの目的の1つは、当社のSAPデータベースをOracle Database 10g Release2で再構築することでした。Oracle 9i RAC for SAPで蓄積した非常に有意義な経験があればこそ、SAPのメジャー・リリース・アップグレードおよびデータベース移行と並行して、Oracle RACのアップグレードを実施することは必然的措置でもありました。それにより、当社はWindowsプラットフォームの使用を継続したいと考えました」と、SWM Servicesの情報およびプロセス・テクノロジー部門のシステム運用マネジャー Rudolf Bayerl 氏は述べています。Oracle 10g RACを選択するうえで、長年にわたるSAPユーザーであるSWMは、ハードウェアに対するこれまでの投資の保護、システムの安定性、パフォーマンス向上、広範囲にわたる高可用性も考慮に入れました。SWMは、データベース診断やデータベース環境全体のシステム管理のためのAWR(Automatic Workload Repository)ツールなど、Oracle 10g RAC for SAPのさまざまな拡張機能も活用したいと考えました。「Oracle 9i RAC for SAPの実装の場合と同様、Oracle 10g RAC for SAPを使用する前に、オラクル、Microsoft、SAP、EMCおよび新しいハードウェア・ベンダーである富士通の各社と話し合いをしました」と、SWM Servicesのシステム・エンジニア/OCPのManfred Fischer氏は語っています。Oracle RACのアップグレードは、パイロット・プロジェクトとして実施されました。SWMは新しい強力なハードウェア(ブレード・サーバー)を使用していたため、3ノード・クラスタの代わりに2ノード・クラスタを使用可能でした。中央インスタンスとダイアログ・インスタンスにはFlex Frame 3.2Bを、データベースにはOracle RAC構成を選択しました。計画では、まずOracle 10g RAC for SAPをR/3とともに稼動し、その後SAP ERPまたはECC 6.0と稼動することにしました。Oracle 10g RAC for SAPとSAP ERPの併用は、2007年 11月初旬に本番運用に移行するようにスケジュールが組まれました。

Oracle RACのインストールとテスト春から始めて、個々のプロジェクト段階を一度に1つずつ実施しました。プロセス全体を通じて、Walldorf(ドイツ)のGlobal Technology CenterがSWMのOracle RACチームのためにコンタクト・パートナーとして対応しました。SWMはOracle RAC for SAP環境を新たにセットアップすることにしました。システムをセットアップし、ハードウェアとネットワークのテストを実施後、Oracle Database 10gで稼動する新しいOracle RAC Clusterwareも含めて、新しいOracle RACシステムをインストールしました。「この段階はたった1日で完了し、問題なく進行しました」と、Fischer氏は述べています。この段階の完了後、Oracle 10g RAC for SAPを綿密にテストしました。とくに、クラスタの機能テストとサービスに重点が置かれました。この作業が問題なく完了すると、次の段階は新しいデータベース環境へのデータの移動でした。データベースとOracle RAC環境を新たにセットアップしたため、このプロセス全体に約10時間かかりました。その後、SAP R/3と組み合わせて、Oracle 10g RAC for SAPでシステム・テストを継続しました(パフォーマンス・テスト、OCFSテスト、フェイルオーバー・テストなど)。「完全な環境を実現するためのこれらの機能テストは、期待どおりの結果になりました」と、Fischer 氏は述べています。

Oracle RAC for SAP移行は必然的な動き2007 年 7月、本番システムがOracle RAC 10g Release 2 に移行しましたが、まだSAP R/3 4.6C上で稼動していました。このあと、11月初めに新しいSAP ERPシステムへの移動がおこなわれ、以後ずっと、Oracle Database 10.2およびOracle 10g RAC for SAPでの本番運用が続いています。「SAP ERPへのアップグレードとともにOracle RACの移行を実施することは、論理的必然以外の何ものでもありませんでした。Oracle 9i RAC for SAPのときも、明らかにコスト、可用性、パフォーマンス、スケーラビリティの向上が見られました。Oracle 10g RAC for SAPでは、Windows上のビジネス・アプリケーションの使用をさらに最適化するように管理しました」と、システム運用マネジャーのBayerl氏は総括しています。「Oracle 10g RAC for SAPで提供された新しい機能により、完全な診断や分析をより迅速かつ容易に実行でき、効率性と有効性が増しました。結果として、システムの潜在的な変化にいっそう個別的かつ適切に対応できるようになりました」と、Fischer 氏は述べています。Fischer 氏が指摘しているように、AWRツールでは、たとえばユーザーはほんの数回のクリックで、原因究明分析を含む非常に詳細な分析を実行できます。「これはとてもすばらしい資産です。潜在的なエラーが疑われる状況やパフォーマンス問題に直面しているときに直ちに対応でき、作業が必要な箇所をすぐに知ることができます。また、必要に応じていずれの目的に対しても、すべてのパフォーマンス・データの完全なドキュメンテーションを作成できます」2010年、SWM の SAP チームは、現在稼働しているWindows 上のOracle 10g RACをさらに新しいバージョンであるOracle 11g RACへアップグレードする準備をしています。11gで提供される圧縮機能の実装も含め、大幅な性能向上を確認しています。

事例:Stadtwerke Munich Services-河原 SAPというアプリケーションサイドからRACを見て、各システムの接続パラメータの設定をしていくわけですが、この手順ももっとも

効率的なものを選んで作業を進めています。

-岩崎 そういう手順のノウハウも大きな財産ですね。世界中を見渡してもSAP環境でのOracle RAC活用のノウハウをここまで有機的に蓄積

している例は少ないと思います。

相互にクラスタ技術を最大限に利用する手法も確立しました。今回の環

境はブレードサーバー 5枚を大きく3つの用途に分けて構築していま

す。ABAPとJavaという異なる言語で構築されたシステムをひとまとめ

にして稼動、運用しています。

-岩崎 今回の環境を構築するにあたり、いろいろな構築手順が試されたということですが。

Oracle RACが広げる基幹システムの未来

手法が考えられます。なかでももっとも効率的で、安全な手法が求めら

れます。

 同時に、「Oracle Exadata」など最新のデータベース・マネジメント・

ソリューションにはOracle RACの機能が入っています。Oracle RAC for

SAPで培ったノウハウはOracle Exadataにも適用でき、システム統合を

実現したうえでクラウド環境を構築し、高いパフォーマンスと堅固なイン

フラを作り上げることが可能になります。

 リソースを無駄にすることなく、最新技術で最大限のパフォーマン

スを発揮する IT が必要―。多くのお客様が追い求めてきたシステ

ムの理想形を適正な形でご提供する、それが富士通とオラクルの願

いなのです。

このようにOracle RACは SAP環境での活用でじつに大きな意義をユー

ザーに示すことに成功しました。それは、「今、適正な基幹システムとは

何か」という問いに対する実効性の高い回答を導き出したということに

なるでしょう。

 多くの基幹システムに存在するSAP環境。これに対して真正面から取

り組んだ富士通とオラクルは、さらに前進を進めていきます。

 また、両社はこれまで以上にSAP社との連携を深め、マイグレーショ

ン手法の確立を目指していきます。これから増加していくであろう国内

ユーザーに対して、個々の環境に合わせた手法の確立がますます重要

になってきます。ITが蓄積したデータなどの資産を継承するという場面

で、システムを決して止めないでマイグレーションするのか、あるいは一

時的に止めてもコストを低くするのか、ケースバイケースでさまざまな

プライベートクラウド構築にも威力を発揮する

統合というキーワードで考えてみれば、今後プライベートクラウドを構

築していくというプランにも、非常に大きな影響力をもつソリューショ

ンなのです。まさにシステムの進化というものを実現する技術だと捉

えていただければと思います。

-河原 このソリューションに関して、富士通とオラクルの両社は時間をかけ、具体的な検証をしたうえでお客様にご提供できる環境を整え

てきました。ですから、さまざまな疑問などにも具体的なお話ができる

と思います。コストを削減しつつ高い可用性と拡張性を両立できる

Oracle RAC for SAPシステムをぜひ一刻も早く導入していただきたい

と思います。

-岩崎 SAP環境でのOracle RAC活用は最近グローバルで増加していますね。これは、SAPシステムでOracle RACを導入するのにSAP社の承認が

不要になり、低コストで導入できるようになったことが背景にあります。

-河原 先進的な日本のお客様は以前からSAP環境でのOracle RAC活用に着目されていました。ただ、いろいろとハードルが高くてなかな

か手が出せなかった。今、そうしたこともなくなったので、ぜひ日本のお

客様にも積極的に活用いただきたいですね。

-岩崎 基幹システムにおけるOracle RACの活用は、長年の課題だったシステム・マイグレーションの有効な回答なのだと感じていま

す。単純にコストをいくら減らしました、といったことではなく、システム

「Oracle RACへの移行は、SAP ERPのアップグレード時に必然的におこなうことでした。コスト、可用性、パフォーマンス、スケーラビリティの面で達成された成果はOracle 9i RAC for SAPの場合と同様、明白でした。Oracle 10g RAC for SAPにより、Microsoft Windows上で稼動する企業アプリケーションをさらに最適化できます」

― Rudolf Bayerl氏SWM Services 情報およびプロセス・テクノロジー部門

システム運用マネジャー

ミュンヘン市公共サービス:Oracle 10g RAC for SAPによりMicrosoft Windows上で稼動するアプリケーションを最適化

高く評価したいSAPユーザーに対する真摯な姿勢

SAPジャパン株式会社PDMSハードウェア&OSコンピテンス・センターCo-Innovation Lab Tokyo(協同研究開発センター)グローバル・エコシステム&パートナーグループディレクター

渡邊 周二氏

富士通様とオラクル様が今回Oracle RACデモシステムをコンピテン

ス・センターに設置されたことは、高く評価されるべきものです。両社

の SAPシステムに対する真摯な姿勢に敬意を表したいと思います。

RACという技術については、SAPも5年以上前から注目していました。

止めることのできないお客様のシステムにおいてシステムリソースの

追加をどこまでフレキシブルに、スムーズに対応していけるのかとい

う課題があり、その解決策としてRACという技術は有力なソリューショ

ンだと考えていました。RACが現実にお客様のシステムに生かされる

ようになったことは、ERPのみならず、CRM、SCMといった多様なビジ

ネスソリューションを提供するSAPにとっても大変大きな意味を持ち

ます。その技術が富士通様とオラクル様によってお客様にいつでも試

していただけるようになったのです。われわれとしてもOracle RACで

実現する理想的なシステム環境を多くのユーザーに知っていただくた

めに地道な努力を続けていきます。

SAP環境でのOracle RACデモシステムをSAPのPDMSハードウェア&OSコンピテンス・センター(以下、コンピテンス・セ

ンター)に設置した富士通とオラクルの試みは、SAPにとってもユーザーへの具体的なサービスにつながる動きとなった。コンピテンス・センターは各テクノロジー・ベンダーの製品とSAPソリューションのそれぞれの組み合わせにおいて、どれほどのパフォーマンスが期待できるのか、問題があるとすればどこにあるのか、などを協同で検証する機関だ。そのなかで、SAPユーザーにOracle RACの驚異的なパフォーマンスを披露することになる。同センターのディレクター渡邊周二氏は次のように話す。

Stadtwerke Munich Services業種:公益および公共部門年間収益:42億ユーロ従業員数:約6,800人オラクル製品とサービス:• Oracle Database 10g Release 2• Oracle 10g RAC for SAP• Oracle OCFS• Oracleサポート

おもなメリット:• 費用効率を最適化する機会• 安定性の向上• スケール変更を可能にする強力な手段• パフォーマンスの向上• 投資に対する保護の強化• 効率的なデータベース管理• 高度なシステム監視