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油圧ジャッキ・オイルポンプ マニュアル 2016年1月

油圧ジャッキ・オイルポンプ マニュアル1.油圧ジャッキの諸元 (1)KOP普通タイプ KOP820 KOP1230 KOP2040 KOP4060 加圧能力 kN 800 (80t) 1200 (120t)

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油圧ジャッキ・オイルポンプマニュアル

2016年1月

目次

1 油圧ジャッキの諸元

2 オイルポンプの諸元

3 油圧ジャッキ各部名称と説明

4 オイルポンプ各部名称と説明

5 オイルポンプのゲージの見方

6 油圧ジャッキ・オイルポンプ使用方法

7 トラブルの対処方法

※注意事項 1 油圧ジャッキを立てて使用する場合の注意事項

2 油圧ジャッキ使用時の注意事項

1

1.油圧ジャッキの諸元

(1) KOP普通タイプ

KOP820 KOP1230 KOP2040 KOP4060

加圧能力 kN 800 (80t) 1200 (120t) 2000 (200t) 4000 (400t)

最大油圧出力(4型・5型オイルポンプ使用時) kN 1100 (110t) 1700 (170t) 3000 (300t) 4000 (400t)

最大許容耐力 kN 2000 (200t) 3000 (300t) 4000 (400t) 6000 (600t)

最小寸法 ㎜ 460 510 550 740有効ストローク

(ストロークストップバンドまで) ㎜ 80 100 100 150有効全長

(ストロークストップバンドまで) ㎜ 540 610 650 890

最大寸法 ㎜ 585 660 700 940最大有効ストローク時

使用油量 L 0.9 1.7 3.0 6.0

ベース板寸法 ㎜ 300×300×19 350×350×25 400×400×28 500×500×36

重 量 ㎏ 110 150 300 700

作動油

最大有効ストローク時オイルポンプ1台(3.3㍑)

で作動する台数3 2 1 0

最大有効ストローク時油圧作動油1カン(9.0㍑)

で作動する台数10 5 3 1

※最大ストロークまでジャッキアップすると、解体代が無くなり、解体できなくなります。

有効ストロークの範囲で使用してください。

(赤バンドを超えて、最大ストローク以上にジャッキアップすると、

本体が破損する恐れが有ります。)

※オイルポンプの加圧能力について

3型オイルポンプを使用した場合、加圧能力まで押す事が出来ます。

4型オイルポンプを使用した場合、最大出力まで押す事が出来ます。

これは、オイルポンプの最高圧力が3型は700㎏/㎝2で、4型は1000㎏/㎝

であるためです。

項目 形式

油圧作動油 AW32(No.32~56)(緊急時サラダ油でも可)

2

(2) KOPL土圧計付タイプ

KOPL820 KOPL1230 KOPL2040 KOPL4060

加圧能力 kN 800 (80t) 1200 (120t) 2000 (200t) 4000 (400t)

最大油圧出力(4型・5型オイルポンプ使用時) kN 1100 (110t) 1700(170t) 3000 (300t) 4000 (400t)

最大許容耐力 kN 2000 (200t) 3000 (300t) 4000 (400t) 6000 (600t)

最小全長 ㎜ 520 570 600 829有効ストローク

(ストロークストップバンドまで) ㎜ 80 100 100 150有効全長

(ストロークストップバンドまで) ㎜ 600 670 700 979

最大寸法 ㎜ 645 720 750 1029最大有効ストローク時

使用油量 L 0.9 1.7 3.0 6.0

ベース板寸法 ㎜ 300×300×19 350×350×25 400×400×28 500×500×36

重 量 ㎏ 135 200 360 760

土圧計能力 kN 2000 (200t) 2500 (250t) 3500 (350t) 6000 (600t)

作動油

最大有効ストローク時オイルポンプ1台(3.3㍑)

で作動する台数3 2 1 0

最大有効ストローク時油圧作動油1カン(9.0㍑)

で作動する台数10 5 3 1

※最大ストロークまでジャッキアップすると、解体代が無くなり、解体できなくなります。

有効ストロークの範囲で使用してください。

(赤バンドを超えて、最大ストローク以上にジャッキアップすると、

本体が破損する恐れが有ります。)

※オイルポンプの加圧能力について

3型オイルポンプを使用した場合、加圧能力まで押す事が出来ます。

4型オイルポンプを使用した場合、最大出力まで押す事が出来ます。

これは、オイルポンプの最高圧力が3型は700㎏/㎝2で、4型は1000㎏/㎝

であるためです。

(3) 油圧ジャッキの名称について

KOP 820の 820は、加圧能力  800kN、許容耐力 2000kNを表しています。

KOP1230の1230は、加圧能力 1200kN、許容耐力 3000kNを表しています。

KOP2040の2040は、加圧能力 2000kN、許容耐力 4000kNを表しています。

KOP4060の4060は、加圧能力 4000kN、許容耐力 6000kNを表しています。

油圧作動油 AW32(No.32~56)(緊急時サラダ油でも可)

項目 形式

3

2.オイルポンプの諸元

3型 4型 5型

 最高圧力(㎏/㎝2) 700 1000 1000

 タンク容量(㍑) 3.3 3.3 3.3

 吐出量 低圧時 19.4cc/回 19.4cc/回 19.4cc/回

 吐出量 高圧時 1.4cc/回 1.4cc/回 1.4cc/回

 機 重(㎏) 18 18 18

高圧ゴムホースL=2.0m 2本 2本 2本 ホース2本含んだ セット重量(㎏) 24 24 24

備 考油圧ジャッキの加圧能力まで

対応

油圧ジャッキの最大出力まで

対応

YH500用油圧ジャッキKOP4060用

項目 形式

4

3.油圧ジャッキ各部名称と説明

(1) 〔KOP普通タイプ〕

油圧ジャッキは、内部が2重構造になっており、ストロークを伸ばす為の

シリンダーと、その送り出されたシリンダーを引き戻す為のピストン『中ラム』

の2つの油圧装置で作動するようになっています。

ストロークを伸ばす時、押し側ジョイント口に、オイルを給油して伸ばしますが、

縮める時も、戻し側ジョイント口にオイルを給油して縮めます。

つまり、伸ばす時も縮める時も、オイルを給油して作動させます。

名称

中ラム用エア抜き口

シリンダー

ロックナット

中ラム(縮め用ピストン)

(戻し用)

縮め用オイル(戻し用)

ストローク・ストップバンド

中ラム固定用ナット

伸ばし用オイル(押し用)

上部アタッチメント

本体

伸ばし側ジョイント口(伸ばし用オイル給油口)

戻し側ジョイント口(縮め用オイ戻し側ジョイント口

(縮め用オイル給油口)

5

(2) 〔KOPLタイプ(土圧計付き)〕

Lタイプは、構造は基本的に同じで、上部アタッチメントに土圧計が

ついています。土圧を受けると上部アタッチメント内のオイルが押され

土圧計が作動する仕組みになっています。

KOPL820

土圧計

土圧計作動用オイル

6

4.オイルポンブ各部名称と説明

※ 3~5型オイルポンプ共通荷

重計

51

0‐250

H R

AM

DIA

100‐

25m

/m 82

0‐300

H R

AM

DIA

120‐

25m

/m12

30‐35

0 H

RA

M D

IA 1

50‐25

m/m

2040

‐40

0 H

RA

M D

IA 2

00‐25

m/m

加減圧バルブ

オイル注入口(オイルキャップ)

荷重計(プレッシャーゲージ)

押し・戻し 切換レバー

ホース連結口

ホース連結口

ハンドル棒

7

各部名称の説明

各部名称 説明

オイル注入口(オイルキャップ) 油圧ジャッキ作動用オイルを入れる口。

加減圧バルブ 油圧ジャッキに加える圧力を加減圧するためのバルブ。

荷重計(プレッシャーゲージ) 油圧ジャッキに加える圧力を表示します。

ホース連結口 油圧ジャッキの注入口とホースを連結する口。

ホース連結口 油圧ジャッキの注入口とホースを連結する口。

押し・戻し 切換レバー 押し・戻し(伸ばし・縮め)を切換るレバー。

ハンドル棒 加圧する為の棒。

8

5.オイルポンプのゲージの見方

(1) 目盛りについて(旧単位ゲージ)

油圧ジャッキにより最大出力が変わる為、オイルポンプのゲージも目盛が4つあります。

針の動きは同じで、つないでいるジャッキの種類によって、目盛りで区別す

る事になります。

KOP510は、光洋工業(株)からの借用品になります。

KOP4060(YH500用)は、5型オイルポンプのみが表示しています。

KOP2040使用時の目盛 (5型は4060)

荷重計

510‐250 H RAM DIA 100‐25m/m 820‐300 H RAM DIA 120‐25m/m1230‐350 H RAM DIA 150‐25m/m2040‐400 H RAM DIA 200‐25m/m

KOP1230使用時の目盛 (5型は2040)

KOP820使用時の目盛 (5型は1230)

KOP510使用時の目盛 (5型は820)

目盛の最大値の表示

3型オイルポンプKOP510 - 50tKOP820 - 80t

KOP1230-120tKOP2040-200t

4型オイルポンプKOP510 - 70t

KOP820 -100tKOP1230-170tKOP2040-300t

5型オイルポンプ

KOP820 -100tKOP1230-170tKOP2040-300tKOP2040-460t

9

(2) 目盛板が表示している数値について

(旧単位ゲージ)

荷重計

510‐250 H RAM DIA 100‐25m/m 820‐300 H RAM DIA 120‐25m/m1230‐350 H RAM DIA 150‐25m/m2040‐400 H RAM DIA 200‐25m/m

510‐250 H RAM DIA 100‐25m/m 820‐300 H RAM DIA 120‐25m/m1230‐350 H RAM DIA 150‐25m/m2040‐400 H RAM DIA 200‐25m/m

油圧ジャッキシリンダー経

12㎝ 15㎝ 20㎝

KOP820 KOP1230 KOP2040

この3桁の数字は、シリンダー径を表す。

510‐250 H RAM DIA 100‐25m/m 820‐300 H RAM DIA 120‐25m/m1230‐350 H RAM DIA 150‐25m/m2040‐400 H RAM DIA 200‐25m/m

この2桁の数字は、中ラム(縮め用ピストン)の内管の径を表す。

25m/m

10

(3) 目盛りについて(ニュートン単位ゲージ)

KOP2040使用時の目盛 (5型は4060)

荷重計

KOP1230使用時の目盛 (5型は2040)

KOP820使用時の目盛 (5型は1230)

KOP510使用時の目盛 (5型は820)

目盛の最大値の表示

3型オイルポンプKOP510 - 500kNKOP820 - 800kN

KOP1230-1200kNKOP2040-2000kN

4型オイルポンプKOP510 - 700kN

KOP820 -1000kNKOP1230-1700kNKOP2040-3000kN

5型オイルポンプ

KOP820 -1100kNKOP1230-1700kNKOP2040-3000kNKOP2040-4600kN

510‐250H820‐300H

1230‐350H2040‐400H

11

(4) 小型kN用ゲージ付4型オイルポンプ

通常のkNゲージは、5インチサイズですが、4インチサイズのポンプが一部あります。

大きさが違いますが、性能はまったく同じ物です。

12

6.油圧ジャッキ・オイルポンプ使用方法

(1) 加圧方法

作動時の注意

* 切換レバーの操作は、荷重計の針を0 kN(Ton)にして行ないます。

* 使用するオイルは、油圧作動油AW32(No.32~56)を使用して下さい。

* 水や粉塵、砂等が入らない様に注意してください。

* オイルポンプ加圧時は、切換レバーの操作は禁止です。

 加圧時に、切換レバーの操作をすると、内部が瞬時の高圧に耐えられず

故障します。

① 図のように油圧ジャッキとオイルポンプを接続します。

② オイルポンプタンク内のオイル量を確認します。

③ オイルポンプ作業前にオイル注入口のキャップを必ず緩めます。

荷重

押し側

戻し側

13

④ 切換レバーを中立から押し側にします。

※中立位置だと押し・戻しどちらのホースからもオイルは出ません。

⑤ 加減圧バルブを右回しに締め付けます。

⑥ ハンドル棒を上下させ、加圧します。

この時、油圧ジャッキのストロークが伸びますが、ただ伸びただけでは、

ゲージの針は動きません。ジャッキが土圧等の力を受けて、初めて

ゲージの針は動きます。

荷重計510‐250 H RAM DIA 100‐25m/m820‐300 H RAM DIA 120‐25m/m

1230‐350 H RAM D IA 150‐25m/m2040‐400 H RAM D IA 200‐25m/m

荷重計 510‐250 H RAM DI A 100‐25m/m 820‐300 H RAM DI A 120‐25m/m1230‐350 H RAM DIA 150‐25m/m2040‐400 H RAM DIA 200‐25m/m

14

⑦ オイルポンプ内のオイルが少なくなったら、オイルを補充します。

この時、完全に無くなってから補充すると、エアーを吸って作動不良を起こします。

その場合、エアー抜きを行います。

※ 油圧ポンプ、シリンダーピストンのエアー抜き方法

 

15

⑧ 希望の圧まで加圧後、油圧ジャッキが縮まない様に油圧ジャッキの

ロックナットを回して、油圧ジャッキのストロークを固定します。

⑨ 加減圧バルブをゆっくり左廻しし減圧させ、”0”荷重にします。

その際、ゆっくり廻さず急に廻したり、減圧せず切換レバーを動かすと

故障します。

荷重計 510‐250 H RAM DIA 100‐25m /m

820‐300 H RAM DIA 120‐25m /m1230‐350 H RAM DIA 150‐25m/m2040‐400 H RAM DIA 200‐25m/m

16

⑩ ゲージが”0”であることを確認してから、切換レバーを中立にします。

⑪ 油圧ジャッキとオイルポンプをはずします。

⑫ 油圧ジャッキの注油口を閉めます。

⑬ オイルポンプ作業終了後はオイル注入口のキャップを必ず締めます。

荷重計 510‐250 H RAM DI A 100‐25m/m 820‐300 H RAM DI A 120‐25m/m1230‐350 H RA M DIA 150‐25m/m2040‐400 H RA M DIA 200‐25m/m

17

(2) 解体方法

作動時の注意

* 切換レバーの操作は、荷重計の針を0 kN(Ton)にして行ないます。

* 使用するオイルは、油圧作動油AW32(No.32~56)を使用して下さい。

* 水や粉塵、砂等が入らない様に注意してください。

* オイルポンプ加圧時は、切換レバーの操作は禁止です。

 加圧時に、切換レバーの操作をすると、内部が瞬時の高圧に耐えられず

故障します。

① 加圧時と同じように油圧ジャッキとオイルポンプを接続します。

② オイルポンプ作業前にオイル注入口のキャップを必ず緩めます。

荷重

計戻し側

押し側

18

③ (1)の加圧方法により、油圧ジャッキを加圧し、ジャッキのストロークをロックナットと

油圧シリンダーの間にすきまが出来るまで伸ばし、その後ロックナットを上部アタッチ

メントに当たるまで緩める。

④ 加減圧バルブをゆっくり左廻しし減圧させ、”0”荷重にします。

⑤ 油圧ジャッキは外圧により、縮み始めます。

荷重 計 510‐250 H RAM DI A 100‐25m/m 820‐300 H RAM DI A 120‐25m/m

1230‐350 H RAM DI A 150‐25m/m2040‐400 H RAM DI A 200‐25m/m

※ ロックナットを緩めないで減圧させると油圧ジャッキの故障の原因となります。

必ずロックナットを緩めて隙間を開けて下さい。

(緩めた分が縮み代と

19

⑥ 外圧以上に縮めるときは、オイルポンプの荷重系の値が0 Tonになっている事を確認し、

切換えレバーを戻し側に切換える。

⑦ 加減圧バルブを右回しに締め付けます。

⑧ ハンドル棒を上下させ、加圧する。(縮めるときも加圧します)

荷重

51

0‐250

H R

AM

DIA

100‐2

5m/m

82

0‐300

H R

AM

DIA

120‐2

5m/m

1230

‐350

H R

AM

DIA

150

‐25

m/m

2040

‐400

H R

AM

DIA

200

‐25

m/m

荷重計 510‐250 H RAM DI A 100‐25m/m 820‐300 H RAM DI A 120‐25m/m1230‐350 H RAM DIA 150‐25m/m2040‐400 H RAM DIA 200‐25m/m

20

⑨ 油圧ジャッキが縮んだら、加減圧バルブをゆっくり左廻しし減圧させ、”0”荷重にします。

その際、ゆっくり廻さず急に廻したり、減圧せず切換レバーを動かすと故障します。

⑩ ゲージが”0”であることを確認してから、切換レバーを戻しから中立へ、中立から

押し側へゆっくりと切換ます。

※中立位置だと押し・戻しどちらのホースからもオイルは出ません。

⑪ 油圧ジャッキが縮むことにより、ジャッキ内のオイルがポンプの中に戻ってきます。

オイルを捨てる容器を用意してください。

⑫ 油圧ジャッキが縮むのが止まるか、KOPLであれば、土圧計のゲージが

「0」になっているのを確認します。(土圧がかかっていない事を確認します)

⑬ オイルポンプのオイル量を確認します。

⑭ オイルポンプにジャッキから戻ってきたオイルが溢れそうであれば、

他の容器に移します。

荷重計510‐250 H RA M DIA 100‐25m/m820‐300 H RA M DIA 120‐25m/m

1230‐350 H RAM DI A 150‐25m/m2040‐400 H RAM DI A 200‐25m/m

荷重

510‐

250 H

RAM

DIA

100

‐25m/m

820‐

300 H

RAM

DIA

120

‐25m/m

1230

‐350

H R

AM D

IA 1

50‐

25m

/m2040

‐400

H R

AM D

IA 2

00‐

25m

/m

21

⑮ オイルポンプを油圧ジャッキから外します。

⑯ オイルポンプ作業終了後はオイル注入口のキャップを必ず締めます。

⑰ 油圧ジャッキを切梁から外します。

22

7.トラブルの対処方法

オイルポンプのトラブルは、「オイルポンプの圧力が上がらない」、

「オイルポンプの荷重計の針が動かない」、

「油圧ジャッキが伸びない」、「KOPL土圧計付油圧ジャッキの針が動かない」

というものがほとんどです。その原因と対処法を下記に記します。

(1) 現場での保管上の注意

工場出庫時は、加減圧バルブを閉め、切換レバーを中立にしてあります。

使用後は、オイルが自然に流れ出ないように、同じように

加減圧バルブを閉め、切換レバーを中立にして保管してください。

(2) 「オイルポンプの圧力が上がらない」、「油圧ジャッキが伸びない」の原因と対処。

加減圧バルブを締め付けていない。 加減圧バルブを締め付けます。

オイルキャップを緩めていない。 オイルキャップを緩めます。緩めないと、

タンク内の空気の出し入れが出来なく

なります。

オイルがほとんど無い、また、 オイルを補充します。また、

オイルが入っていない状態で操作し、 シリンダーピストン内に、エアーが入って

オイルポンプ内にエアーが混入した。 しまうため、「エアー抜き」を行います。

オイルは満タンだが、オイルの

補充を繰り返すうち、エアーが 〃

混入した。

※エアー混入の確認方法

  切換レバーを中立にし、バルブを締付け、ハンドル棒を少し動かした時、

  "遊び"があるようならその遊び分、エアーが混入しています。

原 因 処 置

23

加減圧バルブを閉めた状態(高圧の 高圧のかかった状態で切換レバーを

かかった状態)で切換レバーを 動かすと、故障します。

動かした。 工場修理となります。

高圧ホースが、油圧ジャッキに正しく 正しく、押し側・戻し側に接続して

接続されていない。 ください。

オイルに水が混入している。 オイルに水が混入すると、うまく作動

しません。オイルが白く濁ったりして

いると、水が混入しています。

オイルを新しいものに交換してください。

その際、エアー抜きを必ず行って

ください。

切換レバーが正しい位置に無い。 切換レバーの押し側・戻し側を正しい

位置にして使用してください。

中立位置にして使用すると、外圧が

かかっていなくてもオイルポンプの

ゲージは作動します。

ホースが破損している。 オイル ポンプ本体ごと交換になります。

ホースには高圧がかかる為、

テーピング等をして使用しないで下さい。

オイルポンプ内に異物が混入している。 オイルポンプ本体ごと交換になります。

オイル注入口から砂や粉塵等が

混入する事があります。

オイル ポンプではなく、ジャッキが ジャッキを交換します。

何らかの原因で故障している。

原 因 処 置

24

(3) 「オイルポンプの荷重計の針が動かない」、

「KOPL土圧計付油圧ジャッキの針が動かない」の原因と対処。

油圧ジャッキに外圧がかかって 油圧ジャッキに外圧がかかってい

いない。 ないと、油圧ジャッキ・オイルポンプ

の荷重計は動きません。

オイル ポンプの切換レバーを中立にして

加圧し、オイルポンプの荷重計の針が

動けば、故障ではありません。

振動や衝撃でゲージの針がとんだ。 本体ごと交換します。

油圧ジャッキ・オイルポンプを倒したり、

ぶつけたりする事で、ゲージの針が

ズレたり、外れる事があります。

(4) 「複数のジャッキを複数の手動オイルポンプで、一斉に動かした。ハンドル棒を同時に

動かしているのに、ジャッキのストロークが一定の速さで伸びて行かない。」

オイルポンプが低圧から高圧に このようなプレロード工法や

切換わるタイミングは、手動オイル ジャッキを同時に上げ下げする使用では

ポンプの場合、一定ではありません。 手動オイルポンプは、使用しないで下さい。

電動オイルポンプ、プレロードユニットを

組み合わせた方法で作業してください。

原 因 処 置

原 因 処 置

25

油圧ジャッキを立てて使用する場合のご注意

・油圧ジャッキを立てた状態で使用されますと、給油口(ニップル)から油が漏れ出ます。油漏れの防止対策は、以下を参考にしてください。

a)ニップル先端に鋼球(12φ程度)を入れて、 キャップを強く閉める。 キャップはプライヤーなどで 締めつけてください。

b)キャップの底にゴム板 (厚さ2㎜以上、径18㎜位)を入れて、 キャップを閉める。

c)ニップルのねじ部にシールテープを巻き、 キャップを閉める。 油でシールテープが付着せず、キャップ を閉めるとテープがズレますが隙間が埋 まり、油が止まります。

d)カプラーを取り付ける

鋼球→

鋼球→

鋼球→

鋼球→

鋼球→

キャップ→

キャップ→

キャップ→

キャップ→

キャップ→

←鋼球

←鋼球

←鋼球

←鋼球

←鋼球

ニップル→

ニップル→

ニップル→

ニップル→

ニップル→ニップル→

ニップル→ニップル→ニップル→ニップル→

ゴム板→

ゴム板→

ゴム板→

ゴム板→

ゴム板→

シールテープ→

シールテープ→

シールテープ→

シールテープ→

シールテープ→

ゴム板→

ゴム板→

ゴム板→

ゴム板→

ゴム板→

←シールテープ

←シールテープ

←シールテープ

←シールテープ

←シールテープ

丸藤シートパイル株式会社

キャップキャップキャップキャップキャップ

・加圧するとロックナットとシリンダーの間に伸びた分だけ隙間を生じますので、ロックナットを回してシリンダーと密着させてください。

・ロックナットとシリンダーが密着している状態では、荷重をロックナットが受けているので、荷重による油圧はありません。

すき間→すき間→すき間→すき間→すき間→

(((((伸伸伸伸伸びびびびび)))))密着→密着→密着→密着→密着→

←ロックナット←ロックナット←ロックナット←ロックナット←ロックナット

←シリンダー←シリンダー←シリンダー←シリンダー←シリンダー

←ロックナット←ロックナット←ロックナット←ロックナット←ロックナット

←シリンダー←シリンダー←シリンダー←シリンダー←シリンダー

ポンプ側ポンプ側ポンプ側ポンプ側ポンプ側ホース先端ホース先端ホース先端ホース先端ホース先端

ジャッキ側ジャッキ側ジャッキ側ジャッキ側ジャッキ側ニップルニップルニップルニップルニップル

結合した状態結合した状態結合した状態結合した状態結合した状態(((((バババババルルルルルブブブブブははははは開開開開開いいいいいててててていいいいいるるるるる)))))

ポンプ← →ジャッキ

【カプラー】

取り付けた状態取り付けた状態取り付けた状態取り付けた状態取り付けた状態(((((バババババルルルルルブブブブブははははは閉閉閉閉閉じじじじじててててていいいいいるるるるる)))))

(1)油圧ジャッキ取り付け時の注意事項(A) 架設時、切梁に油圧ジャッキを取付けた場合、

図1のようにジャッキの両側に切梁を付けたまま吊らないで下さい。図2のように正しい吊り方で施工をお願いします。

【図2 正しい吊り方】 【図1 悪い吊り方】

(B)図2のように、ジャッキの片側にDP材を取り付けた状態で吊る場合は、ロックナットを必ず締めて作業をお願いします。

締める 【図 3】

(C) 油圧ジャッキを切梁に取り付ける時は、吊り手が上を向く様に取り付けて下さい。(横や下を向いているとオイルをたらし汚す原因になります。)

【図 4】

(2)油圧ジャッキ解体時の注意事項(D) 油圧ジャッキは、押し戻し操作式です。減圧後、片側の切梁のボルトを外し、ストローク戻しを

行う事が出来ます(ストロークを戻すと、油を垂らさずに解体作業を行うことが出来ます)。

(注意)切梁とジャッキを接続した状態でストローク戻しを行うと、ジャッキの破損の原因になりますので、必ず左右どちらかの縁切りを行ってから、ストローク戻しをして下さい。

 ストローク戻し  

 

【図 5】

(E)ストローク戻しをせずに、ジャッキと切梁を接続して地上げする場合、ジャッキの押し側のオイル養生をお願いします。

(F)油圧ジャッキ取り付け注意事項(A)【図 1】と同様に解体時においても、ジャッキの両側に切梁を付けたまま吊らないで下さい。図2のように正しい吊り方で地上げ作業をお願いします。 

(G)図2のように、ジャッキの片側にDP材を取り付けた状態で吊る場合は、ロックナットを必ず締めてから地上げ作業をお願いします。

 

2004/5/19

光洋工業株式会社・丸藤シートパイル株式会社

吊り手上向き

DP材のみ

ロックナットを緩めた状態

吊り手横向き

ロックナットを締めた状態

油圧ジャッキ使用時の注意事項について