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マーケティング関連用語 2013/04/04 株式会社アジケ山本光彰

O2O? ビッグデータ? マーケティング関連用語まとめ

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マーケティング関連用語

2013/04/04 株式会社アジケ山本光彰

はじめに

なんとなく聞いたことがあるけれどもよくわからないという用語って結構ありますよね?  

今回それらの用語を山本独断で取り上げました。  

それぞれのキーワードで深堀りすると1回の勉強会どころでも終わらないような内容なので、あくまでざっくりと学びたいと思います。  

ゴールとして、それぞれの用語を自分の言葉として説明できるぐらいになればいいかなと思います。  

用語  

F1層

用語:F1層

20歳から34歳までの女性。 •  広告・放送業界のマーケティング用語だったが、2005年ごろから広く使われるようになった。

•  Fはfemaleの頭文字で、以下F2は35~49歳の女性、F3は50歳以上の女性を指す。

用語:F1層

C1層 :4~12歳の子供 C2層 :13~19歳の子供 F1層 :20~34歳の女性 F2層 :35~49歳の女性 F3層 :50歳以上の女性 M1層:20~34歳の男性 M2層:35~49歳の男性 M3層:50歳以上の男性

用語  

O2O

用語:O2O

「Online to Offline」の略。ネット上(オンライン)から、ネット外の実地(オフライン)での行動へと促す施策のことや、オンラインでの情報接触行動をもってオフラインでの購買行動に影響を与えるような施策のことを指す。

用語:O2O

オンラインマーケティングの黎明期にはクリック・アンド・モルタル(Click and Mortar)という言葉で、オンラインと実店舗との連携・融合を示していたが、2010年頃から「O2O」という表現が使われ始めた。 さらに昨今はEコマースに限らず幅広い分野で、「オンラインとオフラインが融合し相互に影響を及ぼす」仕組みや状況を表す言葉として使われるようになっている。

用語:O2O

例えば、 •  実店舗をもつ飲食店や販売店などがオンラインで割引クーポンを提供

•  foursquareなどの位置情報サービスによって積極的に店舗の認知や来店を促したりする例がある。

 昔からある概念だが、「ソーシャルメディア」「スマートホン」が爆発的に普及してきたため最近注目されている。

用語  

ジオフェンシング

用語:ジオフェンシング

地図上にバーチャルなフェンスを設置する技術のこと。特定のフェンスの中に特定のユーザーや特定のモノが出入りした時に、システムからメッセージを送るなど、「モバイル端末のGPS機能」を活用し、予め決めた処理を自動的に行うシステム。

用語:ジオフェンシング

従来の位置情報サービスとの違い ・チェックイン ユーザーが「能動的」である必要がある。友人とのコミュニケーション、ゲーム的要素が強い ・ジオフェンシング(Geofencing) ユーザーは結構「受動的」でよい。実用的なシーンで活用できる可能性が注目されている

用語:ジオフェンシング

ジオフェンシング活用例

•  店舗が近くにいる(ジオフェンスの中に入ってきた)顧客に販促情報を送る •  社員の勤怠(ジオフェンスの中に入ってきた=出勤)管理システム •  最寄り駅の改札を出る(ジオフェンスの中に入ってきた)と自宅のエアコンを作動

させる •  家を出る(ジオフェンスの外に出たこと)と自動でマナーモードになる •  子どもが事故多発地域に近付いた時に、親と子どもの携帯端末に注意メッセー

ジを送る •  自動車や自転車が盗難にあったこと(ジオフェンスの外に出たこと)を知らせ

る •  遠くに住む友人が東京に訪れたこと(ジオフェンスの中に入ってきた)を知らせる •  観光中、観光名所に近付いた時に携帯端末に写真付きの案内文を表示する •  お店に入り、食事のメニューを頼んだ後、お店から出る際に自動的に決済され

用語:ジオフェンシング

ジオフェンシング技術の課題 •  GPSの精度の問題 •  常に位置情報をONにするため、端末の消費電力の問題

•  位置情報を公開することへのプライバシーの問題

用語:ジオフェンシング

今後の可能性 •  誰もがモバイル端末を持ち歩き、特に、高度な技術を持つスマートフォンが急速に普及してきた現在、「ジオフェンシング」を始めとした位置情報のマーケティング活用には今後大きな可能性がある。

•  企業にとって「ジオフェンシング」を始めとした「モバイル」ならではの新しい技術が、今後のマーケティングの重要なテーマになる。

用語  

コンシューマー インサイト

用語:コンシューマ・インサイト

消費者調査やこれまでの経験、社会的動向などを踏まえた消費者洞察によって引き出された、消費者の行動や態度の根底にある本音、核心のこと。 消費者の、自身も意識していないような本音の事。

用語:コンシューマ・インサイト

•  マスマーケティング全盛の時代は、大衆の平均的な傾向をとらえれば、消費者のニーズを満たすことができていた。

•  しかし経済が成熟するにつれ、それまでの表面的な分析だけでは説明の出来ない消費者行動が増え、消費生活はより複雑になった。

•  消費意欲が減退し、製品品質や価格だけでは購買意欲を刺激することが難しくなる中で、消費者の心を動かしている潜在的な欲求を理解することが、ますます重要になった。

用語  

ソーシャルリスニング

用語:ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、ソーシャルメディア上で人々が日常的に語っている会話や自然な行動に関するデータを、Webクローリング技術を活用して収集し、調査・分析によって業界動向把握やトレンド予測、自社・ブランド・商品に対する評価・評判の理解や改善に活かすこと。

用語:ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングの目的 1.  消費者のリアルな声から現状を把握・理解し、「コンシューマー・インサイト」から市場の潜在的なニーズを汲み取る。

2.  未来を予測し、需要を取り込んだり新しく喚起・創出する。

用語:ソーシャルリスニング

1.潜在的なニーズ把握 •  アンケートやグループインタビューといった調査、またお客様窓口へ寄せられた問い合わせやクレームでは本当の声が見えにくい。

•  ソーシャルメディアによって、より自然で率直な消費者の意見を集めたり、顧客の不満が表面化する前に察知したり、今までは把握しづらかったポジティブな反応も可視化出来るようになった。

用語:ソーシャルリスニング

2.未来予測 •  選挙結果やインフルエンザの流行をTwitterのツイート内容の傾向から予測するようにソーシャルリスニングによって近い将来の商品トレンドや景気動向を予測することが出来る。

用語  

ビッグデータ

用語:ビッグデータ

一般的には膨大な量のデジタルデータのこと。しかし今日のIT業界で「ビッグデータ」と言った場合、単なるデータ量の多さだけではなく、構造が複雑化し、リアルタイムの分析が難しい、従来の技術では管理や処理が困難だったデータ群を指す概念。

用語:ビッグデータ

背景: •  最近のネット上のデータは、コンピューターが得意とする数値的な「構造化データ」ばかりではなく、SNS上のコメント、写真、動画のようなコンピューターが管理できない、処理しにくい「非構造化データ」が増えてきている。(企業が持っているデータの80%と言われている)

•  インターネット上を流れる既存データの90%は、この2年以内に生成されたもの。2年毎にほぼ倍増、5年後には現在の

10倍、10年後には50倍にも膨らむと言われている。

用語:ビッグデータ

背景: •  その爆発的に増え続ける「ビッグデータ」をいかに迅速に情報に変え、ビジネスへの価値を生み出すかが、今後の企業競争力やマーケティング戦略を、大きく左右するポイントとして注目されている。

用語:ビッグデータ

活用事例

•  北欧のある保険会社。自動車の走行データとGPSのデータから、運転者の“癖”をモニタリング。急発進や車線変更が多いといった実際の運転のパターンや、走行ルートにおける過去の事故件数などのデータを掛け合わせ、自動車保険の保険料を調整する。

•  社員の健康診断データと、レセプト(医療費明細)データ、日々の運動の実績データを掛け合わせ、糖尿病になりそうな人を予測する。

•  スウェーデン・ストックホルム市の取り組み。市街地に入る18カ所に、センサーおよびカメラを設置し、認識装置を搭載した自動車が通過するたびに課金を行う。装置を搭載していない自動車には、カメラで撮影したナンバーの画像から文字認識を行い、自動車の所有者を特定。そこから課金を行う仕組みをつくった。課金情報は3分以内に処理され、口座引き落としのほか、センサーが設置された場所を通行した直後に、コンビニでも料金の支払いができる。交通量25%、CO2排出量14%の削減を達成。

用語:ビッグデータ

活用事例 •  カートに商品をいったん入れたが結局買わなかったという履歴を分析し、顧客一人ひとりの購買特性を分析、より正確な“リコメンド”(お薦め商品情報)を出す。(Amazon、リコメンド機能)

•  米P&Gにてある商品のソーシャルリスニングと定量調査のデータを統合的に分析。購入中止者の中止理由を定量調査、またソーシャルリスニングを用いて製品要素(利用体験、価格、商品特性)と価格とのバランスを分析し、どのような製品要素をコミュニケーションで訴求すればよいかを導きだした。

•  Googleトレンドのデータを活用して、自動車や各ブランド、住宅、旅行商品の売り上げを分析している。購買に関係する様々なデータに加えて、検索トレンドのデータを採用すると、月々の売り上げをより正確に予測できることを実証できたという。

用語  

CRM

用語:CRM

Customer Relationship Management の略。顧客満足度を向上させるために、顧客との関係を構築することに力点を置く経営手法。 大量生産・大量消費を前提としたマスマーケティングの時代から、消費者個別のニーズに合わせたOne to Oneマーケティングの時代へという市場環境の変化により、注目を集めている経営コンセプト。

用語:CRM

例えば・・・ECサイト。顧客の注文履歴データベースに対して分析を行い、優良顧客を抽出しディスカウントセールなどのDMを送る、あるいは一定期間利用のない顧客を抽出しクーポンつきのDMを送る。

用語:CRM

紙のカードやノートを利用したシステムでもCRMを実践できる(大福帳など)が、大量のデータの分析や、顧客情報管理・活用を図る場合には、それなりの規模のシステムを導入することが望ましい。

システム例: Synergy!360 http://www.synergy360.jp/

用語:CRM

「ソーシャルメディア」と「ビッグデータ」によって、CRMは今、大きく変わってきている。 •  従来のCRMでは、企業と顧客との関係を「1対1」の関係性で捉えていた。

•  ソーシャルCRMでは、ソーシャルメディアを接点として「N対N」という新しい関係性

•  「N対N」のコミュニケーションによって、その企業の顧客対応能力や顧客に対する姿勢などが、不特定多数のユーザーの目に触れることになり、新しい顧客を創造するきっかけとなりうる。

用語:CRM

•  ソーシャルのデータはユーザー自身の趣味嗜好だけでなく、気分や感情、友人関係など、顧客理解を深化させることが出来る多くの情報が含まれている。

•  そのためソーシャルメディアでの活動履歴を、自社の顧客データベースに取り込むことで、より詳細な顧客分析が可能になり、適切な情報提供によって顧客との関係をさらに最適化することができるようになった。

•  さらに今後は、顧客が持つコミュニティーやネットワーク等のソーシャルグラフをCRMに統合していく動きが活発になっていくと考えられる。

用語

トリプルメディア  

用語:トリプルメディア

企業がメディア戦略を考えるときに利用する3つのマーケティングチャネル。 1.ペイドメディア(Paid Media) 2.オウンドメディア(Owned Media) 3.アーンドメディア(Earned Media)

用語:トリプルメディア

2009年に米国のIT情報サイトで紹介された「マルチメディア2.0」という論文がきっかけで広まり始めた概念で、日本では社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会が、2010年のWebマーケティング戦略においてトリプルメディア、トリプルスクリーン戦略を考えていくべきとの宣言を発表したことから、一気に注目を集めた。

用語:トリプルメディア

用語:トリプルメディア

ペイドメディア(Paid Media) =「関心をつくる」 支払いを必要とする広告の出稿により利用できるメディア。主に、マス4媒体や、WEB広告といったものが分類される。費用を掛けることが、効果を高めることに繋がりやすい。

用語:トリプルメディア

オウンドメディア(Owned Media) =「理解を促す」 自社が所有しているメディアのこと。 WEBサイトやメールマガジンといった自社で管理・運営するメディアのため、比較的コントロールが利きやすい。

用語:トリプルメディア

アーンドメディア(Earned Media) =「共感を得る」 企業が生活者からの評判や信用などを得るメディアのことで、生活者が情報の起点となるブログやソーシャルメディアなどのCGMが分類される。 特にソーシャルメディアなどを利用したコミュニケーションによって、ブランド認知向上や商品売り上げに効果が期待されているが、企業にはコントロールが出来ない。

用語:トリプルメディア

トリプルメディアを活用したマーケティングとは、消費者と企業をつなぐすべての接点や仕組みをメディアとしてとらえ直し、多様化した顧客接点の性質を分析・理解した上で、有機的に連携させ、企業活動全体を設計していく取り組み。

用語  

インバウンド マーケティング

用語:インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティングとは広告出稿などに頼るのではなく、興味のある消費者は自ら検索をしたりソーシャルメディアで聞いたりして調べてくれるということを信じて、消費者自身に「見つけてもらう(Get found)」ことを目的としたマーケティング施策。 これまでのマーケティングは、潜在顧客に対して企業からメッセージを発信してリーチしていく「アウトバウンド(外向き)」。インバウンドマーケティングではアクションの方向が逆で、顧客が企業を見つけて情報を得に来る「インバウンド(内向き)」になる。

用語:インバウンドマーケティング

背景: •  何か気になることがあった際には検索エンジンを利用して調べることが日常化し、商品やサービスを購入した際にはその感想(賛否ともに)をソーシャルメディアで発信するのが当たり前になった。これまで以上に消費者の評価が重要になるとともに、そうしたオンライン上のコメント(クチコミ)が認知や来訪の導線となる。

•  いいかえると、広告を用いて企業が消費者に向けて何を言うかではなく、消費者が企業について語ることが検索されたり共有されたりして、他の消費者の行動を決定づけることが増えている。

用語:インバウンドマーケティング

背景: •  だからこそ企業はSEOなど従来の検索エンジン対策を行なうとともに、SMO(ソーシャルメディアオプティマイゼーション)などの施策を通じて、消費者に見つけてもらいやすくする環境を整える必要がある。

用語:インバウンドマーケティング

•  「インバウンドマーケティング」はコンセプト。手法やツールではない。

•  オールドエコノミーのマインドセットからニューエコノミーのマインドセットに変えること、それがインバウンドマーケティングで大切なこと。

•  オールドエコノミーのマインドセット「マーケターや企業の都合でマーケティングを行う」から、ニューエコノミーのマインドセット「受け手の人々の都合に合わせて、求められ愛されるマーケティングをする」への変化。

•  キーワードは「愛される」マーケティング

用語:インバウンドマーケティング

•  狙ったターゲットを狩りに行く「狩猟型」のマーケティングから、求められる情報を提供することでターゲットに見つけてもらうマーケティングへ

•  いまやマーケターはデータを見るだけでなく、コンテンツを提供するPublisherにならなければいけない

•  インバウンドマーケティングの手法に「コンテンツを増やす」というものがあるが、どんなコンテンツでもいいからただ作ればいいというものではない。ユーザーの知りたい情報をオーセンティックで価値あるものとして嘘なく作る、それが「inboundy(インバウンディー、インバウンド的)」な進め方。

以上  

次回予告  

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