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〔千葉医学 㤠ⴱ7 ㄹ㠱⤠ 〔展望〕 ヒトの視覚誘発電位 安達恵美子* ⢏몘a9 9日受付〉 敹 睯牤猺 噩獵慬汹 敶潫敤 捯牴楣慬 灯瑥湴楡汳 灡瑴敲渠 獴業畬慴楯n 桵浡渠 獣慬p 提覚誘発電位,ヒト,冨形劇激 まえがき 視覚誘発電位 ⡶楳畡汬y 敶潫敤 捯牴楣慬 灯瑥湴楡汳 略して噅䍐) は,視覚剥激によって誘発される電位変 化で,とトの場合は,通常,視覚領のある後頭部の頭皮 上に電極をおいて記録される。一般には大躍度実ニュー ロンの 灲攭 灯獴祮慰瑩挠 杲慤敤 灯瑥湴楡汳 の総合と して理解されている。動物実験の場合辻,視覚f 云導諮の各 部位,各層に微小電謹を亘接にさして記録が可能である から, 䍯牴楣慬 をぬいて 噩獵慬汹 䕶潫敤 偯瑥湴楡汳 噅P と称されることが多い。たとえば, 䍲敵瑺晥汤t 噅偳 楮 瑨攠 癩獵慬 灡瑨睡祳 という表現を使っ て,それぞれ,記録した部位の 噅P とよんでいる。 本稿では,ヒトの視覚発電位について述べるので,以 降, 噅䍐 と表現する。 ヒトの提覚棋激としては,外界にある党,または光の コントラストで構成される図形が適科激 ⡡摥煵a 獴I- 浵汩) である。この適耗撤が眼に入ると,絹護にある受 容器細越である 2 種の異なった機能をもっ細胞⢔熑첂ニ 錐捧⦂ꪋ뮕놂떁䎂뮂첂꒖ꒃ䞃沃泣䶁宂춁䎓撋䎓䦎 䎃塔炃 i こ変換されて,提神経,複索,外側膝状体,提裁縫を へて大半は大脳皮質の視覚領i こ達し,新皮質である視覚 連合野で処理され,視覚という感覚が生じると考えられ ている。したがって, 噅䍐 というのは, 視覚領府近 の電位変化であっても,正確には,連合野はいうに及ば ず,網膜から最終点i こ達する迄の靖報も含むことになる。 ヒトの梶覚機講の研究辻, 世紀の自覚的瑲㮓嘯즂 é 研究〈心理物理学, 灳祣桯灨祳楣猩 によっておおかた の方向づけがされた。その後の電気生理学的手法によ り,さらに発展をとげる。色覚の研究がその代表的な例 である。 *千葉大学医学部摂科学教室 この他覚的手誌は,学問的興味を瀧足させるのみなら ず,信頼しうる吉覚的応答の期待できない臨床例〈たと えば,乳幼克,白痴,詐病,ヒステリー〉への応患に一 大貢献をした。網摸レベルでは,締摸電流 ⡅汥捴牯- 牥瑩湯杲慭) が, 角膜に接する電極を用いることによ り,すでに,ルーチン検査として用いられている。しか し,大脳レベルでの 噅䍐 はまだ研究の域をでない嬢 みがある。その理由法, μVのオーダーの微小霊位むため卪N 改善 i こ高価な装震が必要主こと, ㈩ 卪N 改善に, たとえば加算平均法が必須のため, 記録持馬が長びくこと, 騨激の種類が多彩箂붂욂Ꚃ캁䎃潟塔厂 붂욂オ ようー赤い,まるい,奥行きがある,周囲の腐るさによ 予その鮮やかさ,輪郭がちがう・・・・〉なため, 噅䍐 多彩で複雑なこと, 悟入差が大きいこと, などが挙げられる しかしながら,最近の 噅䍐 の研究は,着実にまと まる方向に動いてきているので, ここに, まとめてみ る。 実際の記録のしかた 噅䍐 は視覚刺激を与える自発脳波に重畳して刺識 と一定の周期関係をもって出現する。数 μVの電位のた め, 㔰ⴲ〰μV の脳波にかくれて,一般に使われてい る膳法記録系では観察できない。そこで,視覚刺識と同 期しない錨設を,生体や機器から発生するアーティファ クトも含めて雑音 ⡎) と考え, 噅䍐 を検出すべき告 ⡓) とし卪N の改善を行なう必要がある。これに は,通常,加算平均器が用いられる。また, われわれ 䕍䥋传 䅄䅃䡉㨠 噩獵a 礠敶潫敤 捯牴楣慬 灯瑥湴楡汳 晲潭 瑨攠瑨攠 桵浡渠 獣慬瀮 䑥灡牴浥湴 潦 佰桴桡汭潬潧y 卣桯潬 潦 䵥摩捩湥 䍨楢愠 啮楶敲獩瑹 䍨楢愠 ㈸〮 剥捥楶敤 景爠 灵扬楣慴楯n 卥灴敭扥爠 9 ㄹ㠰⸠

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〔千葉医学� 57,9 -17,1981)

〔展望〕 ヒトの視覚誘発電位

安達恵美子*

(昭和55年� 9月� 9日受付〉

主eywords: Visually evoked cortical potentials,pattern stimulation,human scalp,

提覚誘発電位,ヒト,冨形劇激

まえがき

視覚誘発電位� (visuallyevoked cortical potentials,

略してVECP)は,視覚剥激によって誘発される電位変

化で,とトの場合は,通常,視覚領のある後頭部の頭皮

上に電極をおいて記録される。一般には大躍度実ニュー

ロンの� pre-,post-synaptic graded potentialsの総合と

して理解されている。動物実験の場合辻,視覚f云導諮の各

部位,各層に微小電謹を亘接にさして記録が可能である

から,� Corticalをぬいて� VisuallyEvoked Potentials,

VEPと称されることが多い。たとえば,� Creutzfeldt1)

は� VEPsin the visual pathways という表現を使っ

て,それぞれ,記録した部位の� VEPとよんでいる。

本稿では,ヒトの視覚発電位について述べるので,以

降,� VECPと表現する。

ヒトの提覚棋激としては,外界にある党,または光の

コントラストで構成される図形が適科激� (adequa記� stI-

muli)である。この適耗撤が眼に入ると,絹護にある受

容器細越である� 2種の異なった機能をもっ細胞(拝体と

錐捧)が興奮し,そのう巳エネルギーは,電気的主主インパル

スiこ変換されて,提神経,複索,外側膝状体,提裁縫を

へて大半は大脳皮質の視覚領iこ達し,新皮質である視覚

連合野で処理され,視覚という感覚が生じると考えられ

ている。したがって,� VECPというのは, 視覚領府近

の電位変化であっても,正確には,連合野はいうに及ば

ず,網膜から最終点iこ達する迄の靖報も含むことになる。

ヒトの梶覚機講の研究辻,� 19世紀の自覚的tr;答による

研究〈心理物理学,� psychophysics) によっておおかた

の方向づけがされた。その後の電気生理学的手法によ

り,さらに発展をとげる。色覚の研究がその代表的な例

である。

*千葉大学医学部摂科学教室

この他覚的手誌は,学問的興味を瀧足させるのみなら

ず,信頼しうる吉覚的応答の期待できない臨床例〈たと

えば,乳幼克,白痴,詐病,ヒステリー〉への応患に一

大貢献をした。網摸レベルでは,締摸電流� (Electro-

retinogram)が, 角膜に接する電極を用いることによ

り,すでに,ルーチン検査として用いられている。しか

し,大脳レベルでの� VECPはまだ研究の域をでない嬢

みがある。その理由法,�

1) 数� μVのオーダーの微小霊位むため,SjN改善�

iこ高価な装震が必要主こと,�

2) SjN改善に, たとえば加算平均法が必須のため,

記録持馬が長びくこと,�

3) 騨激の種類が多彩{たとえば,リンゴをみたとし

ようー赤い,まるい,奥行きがある,周囲の腐るさによ

予その鮮やかさ,輪郭がちがう・・・・〉なため,� VECPも

多彩で複雑なこと,�

4) 悟入差が大きいこと,

などが挙げられる

しかしながら,最近の� VECPの研究は,着実にまと

まる方向に動いてきているので, ここに, まとめてみ

る。

実際の記録のしかた�

VECPは視覚刺激を与える自発脳波に重畳して刺識

と一定の周期関係をもって出現する。数� μVの電位のた

め,� 50-200μVの脳波にかくれて,一般に使われてい

る膳法記録系では観察できない。そこで,視覚刺識と同

期しない錨設を,生体や機器から発生するアーティファ

クトも含めて雑音� (N)と考え,� VECPを検出すべき告

号� (S)とし,SjNの改善を行なう必要がある。これに

は,通常,加算平均器が用いられる。また, われわれ�

EMIKO ADACHI: Visual1y evoked cortical potentials r~corded from the the human scalp.

Department of Ophthalmology,School of Medicine,Chiba University,Chiba 280.

Received for publication,September 9,1980.

10 安達恵美子

は,抵馬装信号誤)]定可能に改良したロック・イン・アン

プも沼いている。

記録方法:脳波用の銀板血状電撞を,後頭結節ない

し,その附近の頭皮上へ� ECG用期と包帯で、ハチマキし

て匡定する。不関電極は片方の耳柔に装置し,地方の耳

柔へアース霊撞をつける単極誘導が,一般には清いられ

る(電極の位置により,電位分布の差,� VECPの特性

を観察しようとするとき誌,その自的iこ応じて,電極位

霊をかえる〉。槙覚栽激を与えることによ予誘発された

電位を,生体用増幅器に入れ(雑音除去,� DCレベル安

定のために電気フィルタで1.5-300Hzの帯域にし迂る〉

増幅したのち,前述の力日葬平均器iこいれる。加葬平均器

の外部入力靖子に視覚刺激からの駆動信号を入れ,加算

平均器を駆動させて電イ立を� 50.-100回ほど加算平均する

と脳渡および、雑音に埋れている� VECPが観察できるよ

うになる。 この際, 解析時間� (VECPの渡形の観察に

必要な時間轄〉は,刺激の種類にしたがって障時決めな

ければならないが,遥常のVECPの主な変化は400msec

以内に観察できることかち,� 200-400msecを用いる2)。

それ以上長い時間変記をみようとすると,電気フィノレタ

痩用による影響のため,波形が歪む上?こ,記録時間も長

くなるため,被検者への負荷が大きくな!),信頼しうる

データがと予にくくなる。刺激の繰り返し頻度も,なる

べく高くした方が記録時間は短かくてすむ。� 400msecま

での現象を観察しようとするわけだから,� 1秒間に� 2回

位の頻度が,都合がよい。もちろん,時間周波数特性を

考慮にいれる実験で泣,いろいろな繰予返し頻度を試み

る。

このようにして加算平均された最終結果は,フィルム

主いし,� X-yレコーダで書きだす(函 1)。

刺激の種類:次の� 4種iこ大別できる。�

1. 無構造面劇激

いわゆる図形のない刺激で,光の点滅提示〈その変誤�

は,フラッシュ,クケイ,サイン,ノコギヲ波等で行な

うことができる)。誘発される霊位は� luminanceVECP

とよばれる。�

2. 構造面のある制裁

図形提示による刺激である。この刺識によって誘発さ

れる電位は� patternVECPとよばれる。�

3. 動的刺激

テレピゲームのように視標が動くもの。

4. カラー説激

明暗で講成される刺激に色が,いろいろな変調モ}ド

で加わったもの。�

工に激について:従来,視覚刺激としては,11構造冨車

おける光の� ON,OFFによるものが好んで、用いられて

いた。�

Cigan誌のに蛤まる一連の研究である。しかしながら,�

Hubel & Wiese14)の大脳皮費における堕形抽出機講の

画期的な報告以降,何らかの図形に対する� VECPの研

究が活発に行われるようになった5・7h ここでは図形艇

識について少し詳しくのべてみよう。図形到激は大きく

わけて次の� 2謹にわけられる。

エ) 図形を携成する空間図匡の平均輝度の総量が変化

するもの

図2 A~こ示すように,匿を提示している時と提示しな

い時は,輝度がことなる。提示する先の変調に,� μsec

のスパイク波様のストロボ¥パルス浪,サイン設などが

ある。

この種の耕識では,光の� ON-OFFの変記に歯形提示

による変化が却わるため,純粋な図形刺激とはいえな

い。発生する電位は� luminanceVECPと考えられる。

一方では,光蕗に図形のスライドを提示することにより

欝単に耕議装置ができることから,いまだに多く使われ

ている。� Hubel& Wiesel4)の一連の研究もこの手法で

ある。�

6cycleS/degree

宇一一一一-1"一一一一一+�

Lmax Lmin Lmean

Time

-

'L-zLi

由。t

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《句�

随一

一�

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一割

二+これ

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図1.VECPの記録系(左半〉と,医形反転東i激の模式図(右半)。

Block .diagram of VECP recording system

用品川一 ん‘

11 ヒトの視覚誘発電往�

A E C D

VECP へいらJv六ド 明川ん� PGGPtp-ued

it--

np

←�

Pattern ON ~ Pattern OFF e

-Gv'

'

-

E

G

ι

-

41114SEEd-

e nC由、

-

}

-

-

-

-

-

-

1Pattern reversal Pattern reversal も.� .j.↓↓

苧・� + ~ .t. Light OFF

iLIl--

11「 一

-

-

-

一「し�

A. B,C :τransient 0: Steady state

図� 2. 4種のことなった図彦刺激法〈下半)と,それぞれの艇敢に対するとトの� VECP(上半〉

(1J I υ ←ー『�

5timulus g C

II

II

Mode "i~ II コ� 2i _J 0 I2

J翌旦呈」

-

一一�

2) 平均輝度が一定に保たれて,図形が何らかの形で

提示されるもの

図� 2B,C,D ~こ示しである形の剥擦である。そのため

には,函形を構成する空間面が(例えば,自と黒ででき

ている場合λ 均一に等しい面積である必要があり, か

っ,網膜の光受容器の配列を考慮iこいれたものでなけれ

ばならない。したがって,市松模譲,縞模議が好んで用

いられる。この種の刺激では,居形を構成するエレメン

トの接点のコントラストが輯激となるため,� contrast

VECPともよばれる。 また, うもの明暗変化の影響は除

とよばれるもcVECP五pattern speciこ,i外できるため�

のである。ただし,患いるコマの大きさをある程度より

大きくすると,� 1つのコマの輝度変調乙よる変化が加わ

雪,光の点、滅によって発生する� luminanceVECPが含

まれてしまうので注意を要する。この蓮の刺激における

図形の提示の仕様には反転法と,提示法の� 2種がある。

反転法は,国を講成するエレメント空間(たとえば¥市

松模様では,白黒の正方形のエレメント)の輝度変調の

位桔が1800ずれる方法である。変調のさせ方はサイン,

クケイ,ノコギヲ,台形などがあ担うる。図� lの右半と

図� 2Bにサイン変調による反転刺激の輝度のかわり方が

摸式化しである。この種の刺激による� VECP辻� patte-

rn reversal VECP とよばれる。提示法というのは,

論文では� appearance-disappearance刺激といわれるも

ので,うも量の変化を伴った提示法を� ON・OFF刺散とい

うのと区若IJをしている。図� 2Cに示すように,図形を提

示している時間� (appearancetime)の総光量と,図形

を提示していえEい時� (disappearancetime)の光量は等

しいものである。したがって,提示していない持の光量

がOになる� (OFF) ことはあ担えない。 この場合,� ap-

pearance timeを比較的長くとると� (VECPの現象が�

restの状慧に戻るに要する時間以上, 通常は� 500msec

ぐらい), 図形の出現という璃激によって生じた電位�

(appearance response)と,函形を消したことによって

惹き起される電位� (disappearancevesponse)を分離し

て観察ができる。パターン視の新究に� Spekreijse らに

より最近導入された郁激法である。

この輝度を一定に保ちながら,図形頼撤を発生させる

方法には次のような方法がある。�

a. オシロスコープ法8)

b. 2台の特殊平直光源と特殊鏡面霞形6,7)

c.偏光板法9)

d.パルスモータで,図形鏡を駆動させる方法10)

e. タキストスコープ法5) (謀科で再眼視機龍に弟い

る器械)�

f. TVパターン発生装量11)

このうち,臨床用には fの� TVパターン発生装震がp

操作の簡便さとパラメータの多彩さから適当と考えられ

る。� 1977年に著者らが開発した� TVパターン発生装置

は,本年,クレアクト社〈東京〉から市販12)されるよう

になった。

また,色度反転パターン発生装置も本年関発し,現在

色覚異常の地覚的検出法としての� VECPの研究を,千

葉大学根科教室で行なっているところである。

12 安達意 美 子

それぞれに用いた剥激の種類によ!J,� VECP該形も

異なるので,図2に代表的な模式波形を示す。

次に時間持元で分類して,� transient VECP (過渡期

VECP) とそれに対して� steadystate VECP (定常状

態� VECP) という捜い方ないし呼称がある。�

transient VECP:耗激の操F返し頻震が比較的低い

場合には� 1自の剥擦によって誘発される電位が� restの

状襲に戻る過程が観察できる(密� 2A,B,C)o VECP

の主変北が� 500msec以内にみられることから,繰り返

し頻度試� 2Hz以下ということになる。この謹の� VECP

波形は多棺性で,用いた刺識の特性によ予著るしく異な

る。したがって,研究者記よって,各成分のよび方も異

なる。事j激の種類を明記し,� r刺激点から何� msecに生

じた上向きの波Jのように表示すれば,読者には判りや

すく,越の研究との比較を可能にする。�

JFlj激の量,質を変えることによって,どの成分が,ど

の議に影響を受けるかを観察することができるため,�

VECPの基本的特性を研究するのに好都合である。�

steady state VECP:

ある一定の輝度の上で,光のエネルギーを高い頻震

で,律動様iこ変調させた刺激に対する� VECPはもはや

異なった潜詩の各成分は分離して認められなくなり,� J司

期的な律動様な波にえEる。(図� 2D)。このように� ste-

ady stateとなるため,� steady state VECPとよばれ

るのが,いまだ適訳はなく,英語のまま黒いられる。サ

イン状の波形を呈するため, 振福, イ立相を計測しやす

い。悟入差も少ないことかち,蕗床応用iこむいている。�

VECPの発生機序

ヒトの� VECPは視覚額近くの頭度上に電極をおいて

記録されるため,倍々のニューロン,締抱の電位変化を

知ることはできない。したがって,その研究泣動物実験

のデータを参考iこするしかない。動物といっても,ヒト

のように高次に発達した脳がえられないことから,その

結果も現状では統一見解がえられていない。これからの

研究が期待される分野である。いずれにしろ,大脳は網

膜のような単なるt青報受容,伝達機構としてのみ働いて

いるのではなく,情報娃理機構でもあるから非常に難題

である。

視覚領は後頭葉の最も後極iこ位置して,前方に向って

鳥距溝をはさんで拡がるが,組,Ij頭へむかう拡がりはせま

い。その第百層にある粗い有髄銭維震は非常に広く,ヒ

トでは約� 1.5mmで,視覚領の厚さの約半分をしめる。こ

の震はIVa,b,cとわけられ,� IVb層に� LGBからの線

維が終予,� IVa,IVc患の細患とシナプス連絡している。

この際,鰐摸の中心部は視覚領の後部に拡大投射し,周

辺部iこ前部に入予こんだ部分をしめる。鳥誼溝をはさん

でその上部,下部にそれぞれ網膜の上半,下半が投射す

る。視覚領から詰,視覚連合野の18(副有l棟領),� 19野

(有競馬酉野〉に長達される。右半球の左半球の視覚額

からの伝達泣,この連合野(主として18野)を通乙て間

接的託行主われる。このような階書的な機能は,最近連

合野iこおいても電気生理学的に裏討けられつつある。

また,� LGBから産接に視覚領へ連絡せず,視床枕経

由の隷緯も少しではあるが存在することが知られてい

る。

視覚領では,その受容野の差により,機能的に単純型

紹臆,複雑型細抱,建複雑型細胞にわけられ〈豆油el& Wiesel),図形の方向,動きなどを検知する犠らきを行

なっている。披等の電気生理学的手法による結果は,最

近,ラジオデ、キシグノレコ}ス法によっても再確認されて

いる。

さて,� VECPは視覚領,連合野からの電位を反映し

ていることに異論は急い。そのニューロン活動との関諒

は,当初辻スパイク電イ立が修飾されたものと解釈された

こともあるが, その特性から,現在では否定されてい

る。むしろシナプス電位の興奮性のもの� (excitatory

post synaptic potentials,EPSP) と抑制型のもの�

(inhibitory post synaptic potentials,IPSP)の合成

された電位であるという解釈がなされるようになった。�

Vaughan紛らによれば,頭皮上,皮質上から記録さ

れた電位は紐胞内記録と,その波形は全く同じで,わず

かばかりの援轄の減衰がみられるだけという。細患によ

っては大きな� EPSP~こつづいて IPSP のあらわれるも

の,初め� IPSPが発生し,つづいて� EPSPが持続する

ものなどいろいろある。� Creutzf eld t1)の報告に詳しく詰

まとめである。

書官述の純粋な函形劇激による動物実験は,まだ,慣ら

かでない。主として詩間的函子にもとづいた機能の分類

による� x-紹絶,� y-締胞の観点からの研究はかな予活発

で島る� (Fukada1久� Ikeda15)) が,� single uni tとの関

連は決定的なもので誌ない。

いづれにしろ,ヒトの VECP 誌,後頭部~詩近に電撞

を装置して記議されるために,絹摸中心部の機能を主と

して反映する。鱈膜の中心部には規力,色覚機能をつか

さどる錐体という受容器細胞が密集して存在するから,�

VECPは錐体視機能iこ強く関連していると考えられて

きている。冨形の解議力などは,錐体の活動によって,

受容された電位が,大脳で高次処理されるわけであるか

ら,図形刺議iこよる� VECPが,ヒトではできない動物

での� singleunitの研究により,明らかにされてくる日

13ヒトの視覚誘発電位

が待たれるわけである。�

VECPの諸特性�

1. luminance VECP

Jf頂tt光のレベノレにより� photopic(明所槙)VECPと�

scotopic (暗所視)VECPにきつけて考える。�

photopic VECP :

暗所で鎖らく光受容器の拝体機龍を充分に事t事jし錐体

のみが活動しうる明瞭志光下(1000trolands以上)で,

党刺激を与えると� 2和陸の設があらわれる。� DeVoe16)

ちは最初の陽性波を� Pl,次の揚性設をお,� Pl につづく

陰性設を� N1とよんだ。�

P1の振橿ないし,潜時を基準にして,諸種の明所視機

龍,錐体機能が証明されている。特に,ことなった波長

に対する感度(分光感度特性〉が,心理物理学的手法の

結果とよく一致する。したがって,色覚異需者の分光感

度特性の異常を他党的に検出する手段として使える意義

法大きい17)。特に第� 1色覚異常では,長波長iJlIJの感度低

下が,明瞭に確かめられる。�

scotopic VECPについて:

拝体のみが活動しうる条件下で記諒される� VECPで

ある。

えられたデータが,はたして拝体機能だけによるもの

かを裏付けるためには,� 1) 波長感度畠線18入� 2) 靖Jl畏

応経道出線18乙3) 空間ょせあつめ機能19),4) 時間ょ

せあつめ機能18),5) 差関曲線20)の5つが,少なくとも

証明されねばならない18)。実際論として,これらの実験

を行なうには,膨大な時間を要するので,臨床窓用iこ際

の屈ohlrausch充分に暗顕応をさせる(玄� 工〉しては,

曲点-7分につづいて拝体曲線が出現して諮対費値が落

ちつく時間,� 20分位),� 2) 拝体が最大感度を示す,緑

色〈波長500mm)のテスト光を用いる,おそれより短

波長側を用いる時誌,被検者がテスト売の色を認めえな

い位弱い明るるさ� -VECPの報告によれば自覚的弟対

関値より� 10倍以下の明るさ),� 4) 時間ょせあつめ機能

を考嘉して� 100msec程の光の持続時間〔したがって,�

f1secオーダーのフラッシュ鵜激は不適である。任意の

光持続時間が操作できる連続光がよい〉の刺激を用いれ

実のため,電位は非常に小さくて検出しにくい。臨床応

形で変化し,それが刺激となって誘発される� VECPを�

pattern specicVECP と考えられることから,五 '-、ー

で、は,現在までに明らかにされている諸脅性についての

援にのべたように,光学的理由から,甫松摸様と議模

様が主として用いられる。市松模様の方が,車高模諜より

も大きな� VECPを誘発する(罰� 3)。その理由はまだ

畿�

用にまだ難かしい課題である。�

2. pattern VECP

刺激の多譲住のために,それぞれの� VECPも波形を

異にし,実に多くの特性が報告されている。総光量の変

化を伴主う図形刺草案は,� pattern specific VECPの研

究には,望ましくないというのが最近の額向である。そ

こで,ここでは総売量が変fとせず一定で図形が荷らかの

ちF ちF

ベる。

3-εコ� 略「�

〉一

VECP図形の種類と� 工〉

わかっていない。縞摸議は,タテ,ヨコ,ナナメに与え

ることが可能であるので,視覚の方向性の研究に用いら

れる。ナナメの績に対しては,VECPの感度が落ちる。空

間的に正弦渡様の鶏模様を喪って視覚系の担odulation

Transfer Function,MTF8) (変調器達関数)の研究に

供される。�

2) 図形を構成する空間要素の大きさ

視角� 10-20'のエレメントの刺激図形の時, 最大感度

を示しs,m, その視角よりも大きくても小さくても感度�

AW---es

n=4 nV nu

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C

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scotopic VECPは,光の� ONから� 200msec後の附

近に陰性読� N2が認められる単純な波形を示す。� N2の

振幅ないし,潜時が,暗所視機能を反挟することがわか

っている。 したがって,視野,夜音などの議出に意義が

ある。

しかしながら,梓体の密に分布する網膜男辺部は頭皮

から呉まったところの皮質に投射するという解剖学的事

。� 2.211.0. 4.454 8.7

(56) (28) (14) (7) (ミ5)

Spatial frequency. c/deg. ( Check size. min. )

国� 3. 市若模様じ繕模様を構成する� 1つのエ

レメンとの大きさ又は空関罵波数に対す

る� VECPの桔対振謡曲ノ様。

14 達 恵 美

は抵下する(図� 3)。視角� 10の図形の中に何対の白黒の

安 子

ることもできる。現在,学界で討論の対象となっている

課題である乳民社29)。電位分布がことなることから,ペアのエレメントが入っているかを,� cycles/degreeと

いう単控であらわし,空間周波数とよぶが,最大感震は� 上,下半網摸の構報が大脳皮質では,発生源,連務路を

3.5cycles/degである〈図工の右半)。つまり,視角ない

し空間周波数に対する� VECPの感度曲線は,� n型畠線

を示す。この岳線は図形の解像力を表わすと考えられ,

自覚的視力との相互関採が認められることから,乳幼児

の親方の潔定に応用しようとする試みがえEされている。�

3) 図形野の大きさ

視角6。までは,現激圏形を大きくすると,� VECP振

幅は上昇するが,� 60 以上の大きな握野刺激に対しては

飽和現象を示す22)。ただし,大きな視角のエレメント�

(10位)を用いれば,新激圏形野は大きいほど,振幅は

上昇するという加。ただし,この際,� 1つのエレメント

の輝度変調の影響による� luminanceVECPが含まれる

ので,充分な考慮が必要である。

寵床で,国視の悪い患者を対象にする時は,できるだ

け大きな図形野を用いた方が確実なデータがえられる。�

4) 刺激網膜の泣置

網膜の受容器締患の分布を考えて,円ないし,円を分

製した視野刺議(半円,� 1九� 1/8円等) を用いることが

望ましいお。網膜の上半と下半を別々に刺激すると� 3

VECPは極性が逆主形をとる民的。かっ, 上半,下半

をたしあbせた全円刺激に対する� VEDPは,上,下半

円刺激をたし合わせたものとなる〈菌針。上, 下半網

膜刺激持の� VECPはそれぞれ頭皮上の電位分布がこと

なる。撞性の逆転ではなくて,ある成分の潜時の差とみ

T.O. ~弘

電車F 轡

ことにすると考えられる。撞性が逆転すると考えると,

その発生源の深さのみならず,震{立の転達される方向も

ことなることが誰察されている。

左,右半額膜刺激に際しては,それぞれの� VECPの

撞性に逆転誌みられ主い。

全丹視野の中心を国視した場合,その垂直軸に治った�

1/8円の縞膜剰激で、は,水平轄にそったそれよ習も,小さ

な振幅の� VECPを誘発する27)。

冨視点を中心習とせず, 信心刺激で用いると� VECP

は著るしく減衰する27)。

このように,刺激される額膜の位量によ!J, VECP

の援幅,潜持,頭皮上分布など著るしい影響をうける。�

5) 霊極の位置

ことなった鰐摸を刺殺すると,� VECPの頭皮上の

電位分布がことなる民27刈,29)。下半視野刺激に対する�

VECPは後頭結節関近に頂点を有する電位分布を示す。

一方,上半視野剰激iこ対する� VECPは,よ予頭演{員,IHこ

等高線の預点を示す。左右半視科激には,対長)jの後頭葉

からの� VECPの振騒が関偶のそれより大きい。�

Lehmann28)によると,下半視野東日数時の� VECPの頂

点時90msecの成分は頭頂近くに分布し,上半に対する�

VECPの� 110msecの成分は後頭部間近にひろがってい�

る。�

6) コントラスト

図形を構成する� 1つのエレメントが一定の平均輝度�

(Lmean)上をある深さで変調する, この際の最大輝震

を,� Lmax,最小輝震を� Lminとすると,コントラスト

は次式でえられる(菌し右半)。vv へよvLmax-Lmi下X100%,Lmax十Lmin

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へ八f Lmax→� Lmean山て� l~lCa.~X100%または,Lmean

J'.J¥ コントラストが,� 1%で� VECPは誘発され,コントdr

ラスト檀の上昇に伴って, その援幅は増大する6,8,31)0

F

~ 振幅を� A,コントラスト植を� Cとすると,� Aニ� klog C

の現象であるが,この式が成立するのはCが20%位まで

~ノ・ W である。

実際には, VECPを誘発できる最小のコントラスト�

、一

.

j

k

ω・《2M'n

pattern VECPの開催を表わすことが望w 植をもって,

ましい。

[ 5;JV

図� 4.反転菌務を用いて,上,下半視野及び全7) 平均輝度

円斜激を行ったときの,正中隷上の異な 平均輝度の上昇につれて� VECP振幅は上昇し,潜持

った電極位置における� VECP。 は短かくなる2130 なるべく明るい方がよい。

15 ヒトの視覚誘発電位�

8) 図形繰り返し〈反転,提示〉頻度

コントラスト闇値を� Ct,頼激の繰ヲ返し頻震を� F と

すると,� log Ct vs. log F 曲線は,� 8 -10Hz付近で�

VECPは最大感変を示し, それ以上高い周波数に対し

ては,急激な感変の低下がみられ� 14Hz以上で比何ら

反応を示さなくなる。また,抵局設{爵では軽度の感度低

下を認、める32)。

なお,一殻に図形新激の場合,剰接設の繰り返し頻度の�

2イ吾がコントラスト変化頻度,または反転頻度である。

つまり,� 1匿の東j激のコントラスト変化は� 2慶起るので

ある。� VECPは, このコントラスト変化によって生じ

る成分が大半であるため,コントラスト変化局技数と同

じ罵波数のが,高周該状態ではえられる。

入力党の変調モードとそれに対する� VECP成分の関

孫は,複雑であるので,詳しくは,� Van der TweeF),

Regan5)の論文を参照されたい。�

9) 録の鮮明度

像の輪郭が鮮明な誌ど,� VECPの振揺が大きい6〉c

defocusさせるために用いる球面レンズの� dioptreに対

する� VECPの援幅曲線泣,自覚的視力誤)J定による結果

と一致する21,23)。したがって題折異常の検査に臨床応用

される。� patternVECPの臨床応清の中で,もっとも信

頼できる対象であるく図5)。�

5ubject D. K. 43y. m.EMMETROPIA 0---0VECP・__v出� al

〉町Acuity 司..

1.0'B

Z‘

。 主ensDiopter

図� 5. 設前に球面レンズをおいて,反転図形科

書誌を与えた時の� VECP振穏と自覚視力。�

10)再臨提

片眼視の� VECPに比較すると振幅は約予/2告となる

が,設形,讃時は変わらない。しかしながら,奥行知覚

を生ずる程離れると� VECP振幅は増大するが,その距

離をこえて離して異常対志させると,振幅は逆iこ援少す

る。�

11)その能

色のついた函形刺議,誤球運動iこ伴なう変化,意識レ

ベルの爵題についてはJ3ljの機会にやづる。

おわりに

実験設舗の急速な進歩は,電気生理学手法によるヒト

の数� pVの霞位の記録を可能にし,あらゆる種類の感堂

剥激〈例えば,視覚,曹、覚,触覚・・・・〉に対する語発電

位研究の発展を促した。しかしながら,世界のジャーナ

ルに月間� 100以上を越す論文の氾撞は, イ可が,接である

かを忘れさせてしまう。コンピュータが誘発電位を撰

択抽出するように,私どもも,どの程慶まで,取捨選択

する誤がもてるだろうかという恐簡のうち,一殻にうけ

いれられている現象を記述してみた。本論を要約すると

以下のようになる。

視覚刺激によって,ヒトの後頭部の頭皮上から視覚誘

発電位� (VECP)が記録される。�

VECPは輯激の特性によって,著るしい影響をうけ

る。刺激の特性と� VECPの特性の関には,従来,心理

物理学的手法で報告されている視覚特性の結果と類訟の

関係が器められる。特に,視力と色覚という中心部視機

能を反映する。

刺激の種類から大慰して,党の� ON-OFFによる� lu-

minance VECP と函形変化による� patternspeci五c

VECPにわけられ, その発生源もことなるという見地

から研究が展開している。また� transIentの変化をとら

えている力,� steadyの変北をとらえているかによ担

位� ansientVECP と� steadystate VECP に分類する

こともある。従来のフラッシュによる研究で,中心部視

機能と,明所規下視機能と� VECPの関連性が強調され

たが,最近の図形を用いた研究で,この点試さらに確認

されてきている。詞時に,より細分化した罰形視の研究

が,飛躍的発震をしている。この図形劇激によるVECP

を中心に方法論,現象論的に最近の見解を総括した。

補筆にあたり五JI[1青教授の御校関に諜謝いたします。

文 鼓

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