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Honeycomb product descriptions in Japanese.
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NIDA-CORE H8PP の取り扱い方法
NIDA-CORE は両面をソフトタイプのポリエステル不織布でカバーしたポリプロピレン性ハニカム材です。積層、接着等の直接
使用には 2134x1219(4’x7’)の既製サイズがあります。その他のサイズについてはお問い合わせ下さい。
柔軟性があり、軽量なので、切断、積層、接着等通常の技巧が使えるサンドイッチパネルとして、手軽に使用できます。
又、熱可塑性である為、その他付加的な特性も有します。
1-切断、及び加工
1.1-切断
NIDA-CORE は通常の方法(鋸、ナイフ、或いは熱可塑性であるので熱線カッター等)で切断が出来ます。
・鋸
切断時に NIDA-CORE を裂傷、溶解させないように、鋸は歯が 1 インチあたり 10 本程度のものを使用して下さい。
丸のこは、特に直線を切断するのに適しています。
帯のこの場合、1/2~1 インチ幅は直線を、3/8 インチ幅は曲線を切断するのに適しています。
・ナイフ
ナイフでの切断も可能です。特にホークビルナイフ、或いはリノリウム製ナイフが適しています。
・熱線カッター
約 350℃(662°F)に熱した 2mm 幅程度の張力熱線カッターで切断可能です。
バキュームバッグ方式で製造されているデッキハッチ
PVC フォームによりハッチの後加工が容易になっている事が判ります。
写真はニューヨークの DIXON MRINE 社より提供
1.2-加工
・低温の場合
鋸刃数や速度の調整をすれば、縦引き鋸、研磨機等一般の木工用器具が使用できます。(多すぎると
NIDA-CORE の裂傷の原因となり、少なすぎると溶解します。)
・高温の場合
言い換えると、熱を掛けると柔らかくなるとういう熱可塑性の特性を生かすと言う事です。NIDA-CORE のポリプロ
ピレンセルは 160℃(320°F)で溶解しますが、その一方、表面を覆っているポリエステル不織布は 240℃(464°F)で
溶解します。
従って、NIDA-CORE を 200℃(329°F)まで熱しても(ある程度の形状は局所的に溶解しますが(熱間鍛造))、
不織布表面にダーメージを与える事はありません。
1
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2 番目の方法として、要求する形状に一旦切断し、ポリエステル不織布を再溶接する方法があります。下記が一例
です。
直線的な端部
端部の面取
2.成形
2.1-低温成形
NIDA-CORE は大部分の表面をポリエステル不織粗布で覆われている為、下記成形が可能です。
標準パネル(平方ポンドあたり 3~12 のもの)の場合、ポリエステル、又は接着剤の硬化中に貼り付けます。この方法
はバキューム方式、マッチドダイ方式、及びプレス方式の型に応用できます。
海事用パネル(2”x2”=50mmx50mm の片側切り目入り)の場合は簡素な型でも十分です。
2.2-高温成形及びプリフォーム成形
熱可塑性の為熱成形が容易です。
オーブン、又は型を最低 100℃(212°F)まで加熱すれば、NIDA-CORE は柔らかくなり、非常に軽い圧力で、容易
に要求する形状に成形できます。
NIDA-CORE は高温プリフォームも可能です。方法は下記の 2 通りがあります。
140℃(284°F)から 150℃(302°F)にオーブンを予め暖めておき、その後低温型で成形
130℃(266°F)から 140℃(284°F)に暖めた型で成形
何れの場合も NIDA-CORE は、低温で形状を維持します。
全ての場合、部分の形状、NIDA-CORE の厚みによって、温度、圧力、及び成形のタイミングを調節する必要があり
ます。
3.加工
NIDA-CORE を芯材としたサンドイッチパネルは、直接積層でも、剛性表面との接着の何れの方法でも効果を得られ
ます。
3.1-積層
熱硬化タイプのポリエステル(又はその他の)樹脂の場合、NIDA-CORE に使用されているポリエステル不織布が理想的
な表面となっています。しかしながら、樹脂の処方や、レイアップ技術の多様性を考慮して、NIDA-CORE との適合
性を確認する必要があります。
既存の型の機能がどうであるか、又、その部分にどのような効果を与えるのかによりますが、NIDA-CORE の仕
様を若干調整するだけで、最も一般的な技術(ハンドレイアップ、スプレー、ヴァキューム、プレス、低圧インジェクション)が、応用
できます。
NIDA-CORE の商品群の中でも、NIDA-CORE HC8 は積層に特に適しています。なぜなら、NIDA-CORE HC8 に
は、ポリエステルの不織布の下地としてプラスチックフィルムが施されている為、樹脂がセルに浸透するのを防ぐからです。
サンドイッチパネルを使用の本質は、芯材と剛性表面の完全な接着です。従って、加工の際には、下記を確認する必
要があります。
芯材と表皮へ樹脂がよく含浸するかどうか
圧力を掛ける等して、芯材と表皮がきちんと接触するかどうか
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・NIDA-CORE 芯材を使用した積層サンドイッチパネルの加工方法
a) 一般的にサンドイッチパネルの第一層を作成します。(型にゲルコートを塗布し、ガラス+樹脂を必要なプライ数積層し
ます。)
b) 第一層が硬化する前に、NIDA-CORE を配します。ハンドレイで積層する際に、表皮上、又は NIDA-CORE 上に
更に余分の樹脂(400g/m2 程度)を添加します。
必要であれば、加工途中、又は薄い積層が必要な場合、或いは非常に高品質な表面が必要な場合は、ゲルコート
と何層かのガラス+樹脂を重合させても構いません。重合が終了したら直ぐに、前述しましたが、NIDA-CORE を接
着する為に最後のガラス+樹脂を塗り広げます。低収縮性のポリエステル接着剤で接着する事も可能です。
c) 一般的には NIDA-CORE 上に第二層となるガラス+樹脂を必要なプライ数配します。その際、NIDA-CORE へ含
浸させる為に更に余分の樹脂(400g/m2 程度)を添加し、積層面との接着を確実にします。
必要であれば、又は、サンドイッチパネルの両面をゲルコート仕上げにする場合は、単体型か、カウンター型を使用します。
或いは前述したように、積層面の第一層を初めに作成し、NIDA-CORE と接着する事も可能です。
大量の樹脂を注入する際は、重力によりセルに樹脂が浸透する事を防ぐ為、直ぐに塗り広げるようにして下さい。
NIDA-CORE には断熱性がある為、高発熱性樹脂の使用は避けて下さい。積層面のダメージや、気泡の原因とな
ります。
NIDA-CORE との直接接触はガラスファブリックよりガラスマットの方が好ましいです。
d) 効果が出てきたら、直ちに全体へ均等な圧力を(ヴァキューム、プレス、加重等で)掛ける事をお勧めします。
e) ハンドレイアップも可能ですが、NDA-CORE に前以て含浸させておき、接着したら、手で圧力を掛けて、型面の
NIDA-COR 積層を確実にする必要があります。スプレーによる積層の場合も同様です。反対側の接着状況は、
目視できますので確認が容易です。付帯事項ですが、ガラス+樹脂層の脱泡は圧力を掛けて行います。
・RTM
RTM 方式はある種の NIDA-CORE,製品で可能です。適用する技術、注入圧力、温度、流動性によるので、適切
な製品を確定する為、事前に弊社へ相談頂く事をお勧めします。
3.2-接着
再述しますが、ポリエステル不織布は、木材、メラミン層、大理石、繊維セメント、金属等の多種の剛性表皮との接着
層として使用できます。
原則的に使用する接着剤は、接着する表皮や、完成品となるサンドイッチパネルに掛かる物理的、及び機械的負荷
によります。多種類の接着剤(ポリウレタン、エポキシ、ビニール、ポリエステル、尿素樹脂)は既にテストしており、
NIDA-CORE との適合性を得ています。
しかしながら、接着剤を使用する全ての場合、その都度テストを行い、作成するサンドイッチパネルの機械的特性や異
なる素材との適合性を確実なものにする必要があります。ポリウレタンや 2 液性エポキシは、殆どの素材との接着性
が良い事やその機械的特質から最も良く使用されています。
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・NIDA-CORE 芯材とのサンドイッチパネルの接着加工
製造者の仕様に従い、剛性表皮面、又は NIDA-CORE 上、或いは必要であれば、その両方へ同時に、適切な量
の接着剤を均一に塗布します。ポリウレタン性接着剤の場合、その量は大体 400g/m2(11/2fl.oz/ft2)です。
同様に第二表皮、又は NIDA-CORE の表面へ接着剤を塗布します。
接着剤によってはパネル上に圧力を掛ける必要がありますが、その場合、最低 0.2 バール、最大 1 バール(15psi
29Hg)で十分です。パネルに施工する前に、指示された条件にしておく事が必要です。
サンドイッチパネルの特性は、芯材と表皮間の良好な接着性が主因となります。従って、接着作業中には特に注意を
払い、得られた結果を念入りに確認するようにして下さい。
備考:表皮の厚みが薄すぎたり、十分な剛性がない場合、接着面からセルが見える事があります。又、接着時の
過剰な圧力や、乾燥中の収縮により極端なハニカムが透けて見える事があります。
3.3-プリプレグ方式
ポリプロピレンは高温で溶解するので 125℃までで重合させるプリプレグに応用可能です。(NIDA-CORE は 100℃
(212°F)で未だ 1 daN/cm の耐圧縮力があります。)
NIDA-CORE 上にプリプレグを配置し、適当な圧力を掛けて全体を重合させます。温度と重合時間に基づいて、
NIDA-CORE が流出による破壊の危険性がない事を確認します。加圧中にこのような流出を防ぐ為に、
NDA-CORE より若干薄いシムを配置するのもひとつの方法です。
パネルの変形や、NIDA-CORE の剥離の危険性を回避する為、高温での脱型は避けるようにして下さい。
4.サンドイッチパネルの仕上げ
4.1.1-積層パネル
積層パネルにおいては数種類の仕上げ方法があります。下記例に示す通り、成形されたポリエステル層は端部に対
しての作業を容易にします。
最も一般的な端部加工は、フレーム、又は加工したプロファイルを用いて行います。素材は、製品、や用途の物理的、
化学的負荷を考慮して選定します。木材はその幅広い柔軟性において良く使用されますが、トリミングが必要にな
る場合があり、又、水分に対して影響を受けます。プラスチックや金属は直接仕上げが可能ですが、非常に正確な
寸法精度が必要です。
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下記に示す通り、パネルの製作前、又は後にフレーム/プロファイルを配置する事が可能です。
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4.1.3-接着パネル
使用する表皮、パネル、及び機械的負荷の状態に基づいて、様々なタイプの加工が可能です。負荷の掛からない
装飾的な端部は両方の剛性表皮を、単に接着するだけで構いません。金属シートの場合は、単に折り曲げるだけ
で端部を隠す事が出来ます。
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4.2-局部的強化部品、固着挿入部品
サンドイッチパネルの締結には局部的強化部品、或いは挿入部品が必要になる事があります。原則的に、芯材、又
は表皮に取り付けた場合に伝達される負荷によって、適切な方法を選定して下さい。取り付けはトラバースでもそう
でなくても構いません。
4.2.1-非トラバース締結
4.2.1.1-軽負荷
NIDA-CORE と表皮が適切に接着されていて、結合、密着が良好であるならば、リベット、ボルト、及びセルフタッピンネジ
などの通常の方法で片側の表皮のみを締結するだけで構いません。(図 1 参照)
表皮の強度が十分でない場合、又は必要であるならば、接着メタル強化部品を追加して下さい。それにより圧力
が分散されます。(図 2 参照)
4.2.1.2-集中重負荷
・非強度の締結の場合、サンドイッチパネルの表皮を接着する前に、通常の方法で締結が出来るように、局部的単体
パネルになるような挿入部品を配置する事で解決できます。挿入部品として最も良く使用されるのは木材ですが、
金属、又は樹脂性のものでも応用出来ます。挿入部品はパネルの厚み全体、又は一部を埋めるようにして下さ
い。
・様々に用途に適用するには、完成パネルに樹脂性挿入部品を使用する事も可能です。
取り付けに合わせて、挿入部品のサイズを確定して下さい。
A) 大型挿入部品
挿入部品を取り付ける表面から上層を取り除き、へらでマスチック樹脂を NIDA-CORE のセルへ塗布します。樹脂が
乾燥したら、しっかり固着ができるよう、表面をサンドがけし、滑らかにします。
B) 小型挿入部品
上層の部品を挿入する部分に穴を開けます。切断器具を使用して、穴の周りのセルを削り取り、樹脂を埋め込み
ます。締結は樹脂の中に挿入して行います。
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4.2.2-貫通フィッティング
上述した挿入部品や、金属、或いは圧縮引抜成形のプラスチックスリーブを使用して、適切な締め付け部品への貫通
締結も行えます。
PVC フォームを挿入して NIDA-CORE H8PP を積層し
たキャビンソール
写真はニューヨークの DIXON MRINE 社より提供
吸音/防振用に NIDA-CORE H8PP と 18 オンスのロー
ビングクロスを使用して設計されたエンジンルーム
写真はニューヨークの DIXON MRINE 社より提供
4.3-熱溶接挿入部品
NIDA-CORE はポリプロピレンが入っているので、ポリプロピレン性挿入部品を摩擦溶接する事が非常に容易です。
15mm厚の挿入部品(直径は必要とする抵抗によって異なります。)をNIDA-CORE上の必要な場所に配します。
分あたり 1500 回転の回転器具を使用して、挿入部分に軽く圧力を掛けます。回転と圧力により熱が発生し、そ
れにより挿入部品と NIDA-CORE を完全に溶接する事が可能です。
このように準備されたパネルには最終層を取り付ける事ができます。挿入部品は適切に選定したねじでしっかり
固着します。
NIDA-CORE H8PPシステムを使用して、ゲルコート仕上
げを施した、軽量、耐蝕、防音効果のある専門的
洗浄装置
NIDA-CORE H8PP と PVC フォームで成形した大型ハ
ッチ。芯材はバキュームバッグ方式で組み込み。
写真はニューヨークの DIXON MRINE 社より提供
紹介した方法は、製品を造る上で役立ちます。しかし、作業方法の保証するものとは考えられません。更なるア
プリケーションの使用、もしくは製品の変更があると上記の使用方法のコントロール出来る可能性から外れます。
結果として、残留物は積層道具,ユーザーもしくは変圧器などの責任です。
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バキュームによる芯材成層
NIDA-CORE H8PP
サンドイッチ芯材の構造としては、バキュームによる芯材成層は品質を管理する上で、最も優れた単体の手法と言えま
す。方法はシンプルで容易に習得できます。使い捨ての原料(バッギンクフィルム、シーラントテープ、その他バブルパックやスパ
イラルラップ等の分散媒体品等)は最低量ですみます。基本方針は、含浸した 3/4~1.1/2 オンスのガラスマットを、又
は芯材成層用コンパウンドである NIDA-BOND CBC が更に好ましいが、使用し、バキュームバッグ方式を用いて、成層
するエリア全体に均一な圧力をかけて隙間のない最良の接着効果を得る事です。
1. 第一段階では、芯材を成層する積層部分をうねりや汚れを取り除いて滑らかにします。
2. 次に、成層するエリアに合う様に芯材を前もって裁断します。
3. 成層するエリアの上に剥離紙をおいて、周辺にシーリング、或いは“タッキー”テープをセットします。剥離紙により、樹
脂、ガラスマット、又は CBC 接着媒体がシーラントテープと接触する事を防ぎます。
4. バッギングフィルムをシーラントテープで覆った部分より若干大きめに裁断します。これはバキュームババッグの際に、き
つくなりすぎて、芯材の上端部の隙間を埋めてしまい、その結果、余分な圧力が掛かって、芯材端部下にあ
る樹脂や CBC を絞りすぎて不十分な接着になる事を防ぎます。
5. 芯材成層媒体(触媒作用した NIDA-BOND CBC や、触媒作用した樹脂でウェットアウトしたガラスマット)を積層面
にセットします。CBC を使用する場合は、3/4~1mm 厚になるように塗布して下さい。ガラスマットの場合は、均一
にウェットアウトし、脱泡します。
1. NIDA-BOND CBC、ガラスマット何れの場合でも、成層を始める直前に、芯材の成層する表面を、触媒作用した
樹脂で軽く塗布しておきます。これにより媒体から浸出して乾燥部分や、不十分な接着、或いは接着できて
いない部分が出来る事を防ぎます。その後、芯材を成層する原料の中にセットします。
2. バッグを排出する為にエアーフロッグを使用する場合は、必ず、分散媒体に近い場所に前もって設置しておいて
下さい。
3. 分散媒体を芯材の上部にセットします。
4. 前もって裁断したバッグを分散媒体の上部に配置し、剥離紙をシーラントテープから引き出しながら端部をシールし
ていきます。フィルムは、大きめになっているのでバッグの端部で折り畳むか、タックをとります。その際はシーラント
テープで折り畳み部分をシールします。
5. バッグを完全にシールしたら、バキュームホースをフロッグに取り付けます。フロッグを使用していない場合はバッグに小さ
な穴を開け、ホースを挿入してシールします。バキュームバッグがホース末端に近すぎたり、封鎖したりしていないかを
必ず確認して下さい。分散媒体としてスパイラルラップを使用している場合は、ホース末端は必ずラップの末端に挿
入するようにして下さい。非常に広いエリアで抜き出す場合は、6 インチ毎に 3/16 インチの穴を開けた PVC パイプ
を使用する事も可能です。
6. バキュームを開始して漏れが無い事を確認します。ガラスマットの場合は 14in/HG (約 7psi)以下でバキュームを保持
します。NIDA-BOND CBC の場合は 25in/HG (約 12.5psi)まで可能です。接着媒体が堅く硬化し、常温に下
がるまでバキュームを開放しないで下さい。
概説
1. 小さい部分から初めて、その後広い範囲で行うようにして下さい。その方が手順になれてきます。
2. 原料は前もって切断し、直ぐに使えるようにしておいて下さい。
手順の感触をつかむ為、実際に成層媒体で行う前に、1,2 回リハーサルをして下さい。
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ベニア板仕様の NIDA-CORE パネルの取扱方法
NIDA-CORE OKOUME や LAUAN はヨットキャビンを軽量にするのに理想的です。パネルの中心は同じポリプロピレン性
ハニカムの NIDA-CORE です。これはヨットビルダーが、初期の芯材製造業業界に長年期待していた、長期の堅固性
や防腐効能において彼らの信頼を得ています。
パネルは使い慣れている合板の厚みに模して出来
上がるので、キャビンの形状を変更する必要があり
ません。キャビネットの接続には数種類の方法で行い
ます。埋め込み板を芯材まで含めて切断します。
この際、裏側のベニア部分まで(NIDA-CORE パネル
の全幅を)は貫通しないようにします。高濃度のエ
ポキシを塗布し、溝にパネルを挿入します。図 2 参照
図 1
図 2
仕切りや棚の固定の別の方法としては、エポキシを
塗布した細長い溝板を取り付け、その後、芯材を
溝板の深さ分隣り合ったパネルに埋め込みます。高
濃度のエポキシを塗布し、パネルを溝板の上にスリップ
させます。(図 3,4 参照)
図 3 図 4
外側のコーナーは殆ど同じ方法で加工出来ます。只、一つのパネルの端部に切り込みを入れるだけです。(図 5)そ
の後、高濃度のエポキシを切り込みに塗布し、隣り合った部分と締め付けます。(図 6)
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図 5 図 6
図 7
パネルとパネルを端部同士でつなぎ合せるには、両方のパ
ネルを芯材の厚み分埋め込み、高濃度のエポキシを塗布し
て後、溝板を挿入します。(図 7 参照)
曲げが要求される場合は、曲げの始まる部分のパネルに引き目をいれます。平滑なベンチにパネルを締め付け、締
め付けていない方の端を引き目が閉じるまで持ち上げます。希望する曲げ点で、ベンチ面と持ち上がっている部
分の距離を計測します。例えば半径が 3 インチであれば、引き目から 3 インチの所を計測します。それから、ベンチか
ら離れている持ち上がった部分の距離を計測します。これが引き目間の距離となります。高濃度のエポキシを引き
目内に塗り広げ、希望する半径まで折り曲げます。パネル裏側から余分なエポキシを搾り出します。(図 8,9,10 参照)
図 8 図 9
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図 10 図 11
埋め込み板をしっかりした枠状に切断し、そこへ NIDA-CORE パネルを接着する事でドア枠を作成します。パネルに
対して特別な処理は必要ありません。(図 11 参照)
ドアを枠に掛ける方法には 1~2 種類あります。パネルの端部から芯材を埋め込み、高濃度のエポキシを塗布した後、
細長い溝板を挿入します。(図 12,13 参照)その後、通常はヒンジを取り付け、ドアを掛けます。(図 14 参照)
又、図 14 のように枠を作って、ドアを掛けても構いません。
図 12 図 13
図 14
同じく図 14 の様な、ドアのフレームを作る事が出来ます。
そして、寸法通りに取り付ける事が出来ます。
カウンタートップやテーブルトップ、或いは棚の端部は、希望する形状に成形物の端部を切断し、高濃度のエポキシを塗布
してパネルニに接着します。(図 16 参照)
13
14
図 15
芯材入りのパネルヲ使用する際は、慎重に計画を立て、キャビネットを組み立てた後に起こりうる問題を回避するよう
にして下さい。若干余分な時間が必要となりますが、それにより最終的には非常に強固で軽量のキャビネットを作り
上げる事が出来ます。