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Hondaの 社会活動 2006

Hondaの 社会活動 2006 · 社会活動の領域においてもHondaは、世界中の人々と喜び ... 1996 自立歩行人間型ロボットの プロトタイプ発表 1992

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Hondaの 社会活動 2006

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何か新しいことにチャレンジしてくれる、想像を超える感動や

喜びを与えてくれる。人々のそんな期待に応えることが、

Hondaらしさの原点です。また、Hondaの競争力の源は、

お客様や世の中の人々に喜んでもらいたいという想いや、

一人ひとりがひたむきに夢に向かって努力する姿勢にあります。

社会活動の領域においてもHondaは、世界中の人々と喜び

を分かちあい、夢のある明日の社会づくりの実現に向けた

さまざまな活動を、世界の各地域で展開しています。本レポート

はこうした私たちの活動をまとめ、Hondaの社会活動実績

としてご報告しています。ぜひご一読いただき、忌憚のない

ご意見をいただければ幸いです。

Hondaは、これからも社会の責任ある一員として、お客様の

感動や喜びにつながる、新しい価値を創造し続け、世界の

各地域に深く根づいて人々と喜びを共有し、喜びを次世代に

つなげていくために、つねに時代の要請に先がけた活動を

積極的に展開していきたいと考えています。

02ごあいさつ

ごあいさつ

取締役社長

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1948年(創業)~ 1960年代~ 1970年代~

~Hondaの社会活動の歩み~

Hondaは創業以来、商品や技術を通じて社会やお客様に

喜びを提供してきました。また、社会活動の面においても、

地域に根づき、地域と融合した企業とならなければ、これ

からの企業は成り立たないという創業期からの考えのもと、

1960年代にはすでに地域とのつながりを大切にした企業

活動を展開し始めました。さらに70年代後半からは、より良い

社会づくりに貢献するため、さまざまな分野における研究や

教育、文化交流などを支援する財団や基金を設立。国内

だけでなく、海外にもその活動をひろげました。そして、創立

50周年を迎えた1998年にHondaは、「世界中の人々と

喜びを分かちあい、存在を期待される企業になることをめざす」

というビジョンのもと、地球的視野での社会の期待に応える

ために、“社会活動推進室”を設置し、“社会活動理念”

を制定。従来からの活動に加え、豊かな人と社会づくりに

つながる諸活動をスタートさせ、世界中の人々とさらに喜び

を拡大できるよう努めています。

創業以来、商品や技術を通じて、お客様や社会に貢献することをめざした企業活動を展開してきました。

新しい地域へ事業を展開する際は、地域とのつながりを重視し、「開かれた工場・事業所」をめざした活動を

行ってきました。

商品・技術で、社会に貢献

地域との共生をめざした活動を展開

03 Honda社会活動の歩み

商品・技術で貢献

地域・社会に貢献

●1949 Honda初の二輪車ドリームD型生産開始

●1963 Honda初の四輪車S500、T360発売

●1977 (財)本田財団設立

●1974 (財)国際交通安全学会設立

●1970 安全運転普及本部発足

●1962 鈴鹿サーキット完成

●1960年代

●1972 低公害エンジンCVCCを発表、      世界で初めて米国マスキー法      75年規制に合格 ●1953 Honda初の汎用エンジンH型発売

●1958 スーパーカブC100発売

工場見学受入、体育館・グラウンドなどの施設開放、スポーツ教室開催、地域住民招待の夏祭りなど開始

●1970年代 ふるさとの森づくりや地域の河川・道路などの清掃活動開始

財団・基金を設立して、社会に貢献

より良い社会づくりに貢献するため、教育・研究・文化交流などを支援する財団や基金を設立しました。

また、事業所周辺地域での環境保全活動を始めました。

1970年代~

1948年(創業)~

1960年代~

世界中の人々と喜びを分かちあい、

「存在を期待される企業」をめざして

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1980年代~ 2000年代~ 1990年代~

欧州や北米など海外でも、教育・研究・文化交流支援のための財団や基金を設立しました。

海外にも、財団・基金を設立

企業市民としてより積極的な社会貢献活動を推進するために、専任組織を設置し、社会活動理念を制定。

環境保全や子ども達の育成支援などを目的とした諸活動を始めました。

専任組織を設置し、社会活動理念を制定

04Honda社会活動の歩み

●1996 新型電気自動車      Honda EVを開発

●1999 燃料電池車FCX発表

●1999 電動車いすモンパル発表

●1996 自立歩行人間型ロボットの      プロトタイプ発表

●1992 Honda環境宣言を制定

●2003 世界初衝突軽減ブレーキCMSを実用化

●2004 世界初インテリジェント      ナイトビジョンシステムを実用化

●2005 先進安全研究車Honda ASV-3完成

●2005 世界初の量産二輪車用      エアバッグシステム開発

●2002 運転負荷軽減システムHiDSを実用化

●2000 人間型ロボットASIMO発表

●1980 ベルギーホンダ基金設立     (ベルギー)

●1981 ホンダ太陽(株)設立

●1981 HAM財団設立(米)

●1984 アメリカンホンダ財団設立(米)

●1993 イーグル・ロック・スクール     設立(米)

●1994 ボランティア休暇・離職制度制定

●2000 社会活動連絡協議会発足

●2000 中国砂漠植林活動開始

●2002 子どもアイディアコンテスト開始

●1999 国内森林保全活動開始

●1999 交通安全キャラバン活動開始

●1987 二輪車用ABSを技術発表

●1987 乗用車世界初の4WSを実用化

●1987 国産車初のエアバッグシステムを     実用化

●1988 低燃費高出力エンジンVTEC発表

子どもの育成支援に焦点をあてた社会活動を展開

「豊かな人と社会づくり」の実現にむけて、次世代を担う子ども達の育成を支援する活動を、世界各地で

展開してきました。

2000年代~

1990年代~

1980年代~

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夢のある明日の社会づくりをめざして

社会活動のグローバル方針を、宣言します

Hondaはこれまで、世界のさまざまな地域で積極的な

社会活動をつづけてきました。2006年は、さらなる進化

をめざして、グローバルな活動方針とシンボルマーク

を新たに制定しました。この活動方針は、世界中の

Hondaがその資源である「人」、「商品・技術」、「人間

尊重の文化や風土」を活かして、より積極的に、人々

の喜びにつながる活動をすすめる、具体的な三つの

方向性を示しています。

“Together for Tomorrow”は、世界のHondaグループで

取り組んでいる社会活動の統一呼称です。「夢のある明日

の社会づくりをめざす」という社会活動の考え方を、社会と

ともに力をあわせて「明日に向かって一緒に取り組もう」という

フレーズとシンボルマークで表現しました。

合言葉は、“Together for Tomorrow”

05 Honda社会活動のめざすもの

Honda社会活動のめざすもの

活動理念

活動方針

●地球的視野に立ち、「商品・技術」を通じて社会に貢献する

●良き企業市民として地域に根付き、社会的責任を果たす

●次世代のために、心豊かで活力のある人と社会づくりに努める

●未来を創る子どもの育成支援活動を行います

●地球環境を守る活動を行います

●交通安全の教育・普及活動を行います

Hondaの企業理念である“人間尊重”と“三つの喜び”を基本に、

企業市民としての活動を通じて世界中の人々と喜びを分かちあい、

その存在を期待される企業になること

Hondaは、夢のある明日の

社会づくりをめざして、

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技術と人で、喜びを次世代へ

2006年、また新たな活動が始まります

Hondaは、社会活動方針の一つである「地球環境を

守る活動」を従業員やOBのボランティアスタッフ、世界

各地域の人 と々力をあわせ、取り組んできました。そして

2006年5月、Hondaの技術を活かした新たな活動として

“Hondaビーチクリーン活動”をスタートしました。「独創の

技術」と「人」で、喜びを次世代へ引き継いでいきます。

06Hondaの新たな取り組み

いま、地球規模で深刻化している環境問題のひとつに、海岸のゴミ問題があり

ます。各地域では、ボランティアの方々による清掃活動や、大型重機による

清掃が行われていますが、漂着ゴミをはじめとした海岸のゴミは年々増える

一方です。新たに始まったHondaのビーチクリーン活動は、「素足で歩ける

砂浜を次世代に残したい」という従業員の思いから独自開発された、軽量コン

パクト、シンプル構造、簡単操作の「牽引式ビーチクリーナー」を使い、従業

員とOBのボランティアで編成されたキャラバン隊が地域社会と協力して全国

の砂浜を清掃する活動です。初年度となる2006年は、全国約20ヵ所での

活動を予定しており、安全やシステムの運営確立をめざしていきます。そして

将来的には、日本だけでなく世界の砂浜でHondaのビーチクリーナーが活躍

することを夢みて活動を推進していきます。

2006年5月から始まった

ビーチクリーン 活動

素足で歩ける砂浜を次世代へ

流木や吸い殻、ガラス片などさまざまなゴミを回収できます。

砂浜のゴミを一掃するビーチクリーン活動。このような風景が日本から世界の砂浜へ広がることを夢みています。

独自開発の 技術

Honda グループの ボランティア

地域社会

素足で 歩ける砂浜を 次世代へ

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Contents

ごあいさつ

Honda社会活動の歩み

Honda社会活動のめざすもの

Hondaの新たな取り組み

子どもアイディアコンテスト/Honda ASIMO Super Idea Contest

ハローウッズ

Eagle Rock School

Honda「発見・体験学習」/学生フォーミュラ支援

環境わごん/ドリームハンズ

Hondaエコノパワー燃費競技全国大会/全国高等専門学校ロボットコンテスト/DREAM CUP ソーラーカーレース鈴鹿

東京箱根間往復大学駅伝競走/熱気球ホンダグランプリ/大分国際車いすマラソン大会

「ふるさとの森」づくり

Honda TREEFUND

中国砂漠植林「喜びの森」計画

国内「水源の森」保全活動

交通安全キャラバン

HART(Honda Australia Roadcraft Training)

(財)国際交通安全学会(IATSS)

安全運転普及活動

H-Kidsプロジェクト

国内Hondaグループの社会活動

事業所の活動

販売会社の活動

グループ会社の活動

Hondaの寄付・支援活動

財団の活動

海外Hondaグループの社会活動

本田労組の活動

販売会社

グループ会社

海外事業所

02

03

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06

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56

子ども達の育成支援活動

地域に根ざした活動

地球環境を守る活動

交通安全の教育・普及活動

グループ全体の活動一覧

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未来を創る子ども達の夢と創造力を

育みたい。夢を原動力として歩んできた

Hondaは、次代を担う子ども達に、夢を

持つこと、夢にチャレンジすることの楽しさ

や素晴らしさを伝えることができるような

活動に力を入れて取り組んでいます。

幼児から大学生まで各世代を対象に、

モノづくりを中心としたさまざまな活動

を展開。子ども達の可能性を引き出す

“機会”と、学ぶ楽しさや挑戦する楽しさ

を実感し、経験してもらえる“場”を提供

しています。

子ども達の

育成支援活動

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夢をカタチにするコンテスト

「子どもアイディアコンテスト」は、全国の小学生に、“未来”への夢を

描いてもらうコンテスト。子ども達に、夢に挑戦する楽しさやモノづくりの

面白さを実感してもらいたいという思いから、2002年にスタートさせました。

コンテストはまず、未来に“あったらいいな”と思うモノのアイディアを

画用紙に描いて応募してもらいます。ひとりで考えても、グループで応募

してもOK。アイディアを自由に絵にすることで、子ども達の発想はどんどん

広がります。そうして一次審査を通過した子ども達には、実際の作品づくり

に取り組んでもらいます。悩んだり、くじけそうになりながらも、周りの人に

応援してもらい、自分の手でつくり上げた作品を、最終審査会では大勢

の人の前でプレゼンテーション。入賞してもしなくても、子ども達は、最後

までやり遂げた達成感と貴重な体験を手に入れます。

最優秀賞・優秀賞を受賞した子ども達の学校には、Hondaの夢の象徴

ともいえる“ASIMO”が訪問して、特別授業を行います。ASIMOと身近

に接することで、「夢の実現」の素晴らしさを多くの子ども達に感じ取って

もらいたい。「ASIMO賞」には、そんな願いが込められています。

09 子ども達の育成支援活動

夢みる楽しさ、つくる喜びを、子ども達へ

「子どもアイディアコンテスト」

最終審査会で自分の作品を発表

たくさんの人が集まる最終審査会

一次審査を通過し、作品づくりに取り組む子ども達

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6月

3月

12月

9月

高学年の部・最優秀賞

「アニマル救助隊」

低学年の部・最優秀賞

「スーパーバイク」

10子ども達の育成支援活動

2005年、また、喜びの輪が広がりました

ひとりでも多くの子ども達に、「夢を持つこと」「挑戦すること」「創造する

こと」の楽しさや大切さを伝えるために、2005年は、新たにイメージキャラ

クター「ドリーモ」を導入、一次審査に通過しなかった子ども達にも作品

づくりと発表の機会を提供する「アイディア賞」を新設しました。その第4回

コンテストには、前年の倍近くの4,011組4,500名の応募がありました。参加

した子ども達からは「考えることや描くことが楽しかった」という声、保護者の

方からは「子どもの可能性が広がった」という声が多く届いています。コンテ

ストには、48名のHonda従業員も一次審査の審査員として参加しました。

「Honda ASIMO Super Idea Contest」

Honda青山ビルを訪問

最優秀賞を受賞した子ども達

まずは、画用紙に夢を描いて応募

コンテストの流れ

参加者 の声

参加組数の推移

応募

ASIMO学校訪問

2003

2004

2005

最終審査会

アイディア賞 通過

一次審査

作品製作

従業員48名が採点

発表会&表彰式 WEB展覧会

ホームページ上で 作品展示

(年度)

(組)

595組(873名)

2,028組(2,340名)

4,011組(4,500名)

4,0003,0002,0001,000

夢をカタチにするコンテストは、2005年、タイへ広がりました。

「Honda ASIMO スーパーアイディアコンテスト」では「モビリティ

の革新」をテーマに、タイの小学生からアイディアを募集。2005年

1~5月の間に、12,407件の応募がありました。コンテストは、日本と

同じように画用紙に夢を描くことから始まります。そのアイディアを

家庭でいらなくなったものなどを使って

カタチにし、最後は大勢の前でプレゼン

テーション。受賞者には、ASIMOのふる

さと、日本への旅行がプレゼントされました。

さまざまな経験を通じて子ども達は、夢に

挑戦する楽しさを実感した様子。Honda

の思いは、海を越えて広がっています。

アイディアコンテスト 世界大会をめざして

2006年、日本とタイのアイ

ディアコンテストの交流が

始まります。この活動を各

国に広げ、近い将来、世界

大会を開催したいと考えて

います。

子ども達

審査をした 従業員

●何を描くか考えていた時、わくわくしてきた。(小4・男子)

●作品ができた時、嬉しかった。(小5・男子)

●発表を聞いて、こんなアイディアもあるな!と思った。(小5・女子)

●子ども達の発想は無限です。今回審査して、

  逆転の発想等があり、勉強させられた。(50代・男性)

●ふだん接することが少ない子ども達の考えに接することができ、

  感心させられることが多かった。自分自身も童心にかえったようで

  楽しかった。(40代・男性)

2005年

2006年

アジアホンダモーターカンパニー/Asian Honda Motor Co., Ltd.

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子ども達と自然をつなぐ、気づきの森

ハローウッズは、栃木県茂木町の「ツインリンクもてぎ」にある、豊かな

里山の自然に囲まれた施設です。人の手入れによって里山を元気に

すること、子ども達の「気づく」チカラや「しなやかな感性」を育むことを

目的に、2000年7月にオープンしました。42ヘクタールの森の中には、

植物や昆虫などを観察できる自然フィールドをはじめ、クラフトを楽しめる

工房やオートキャンプ場もあります。自然と楽しく関わりあう中で、自然の

溢れる生命力を自ら体験し、発見するきっかけを提供したい。そして一人

ひとりが、自然のこと、環境のことを自ら考え、行動するための一歩になる

ことを願っています。

ハローウッズの「遊びと学び」の仕組み

ハローウッズの主役は参加する人たち。森の語り部であるキャストが、

さまざまなプログラムでの体験をサポートします。楽しく自然とふれあう中で、

人がもつ本能や感性を引き出し、実体験を通じて、一人ひとりが感動や

知恵といった宝物を発見していく仕組みになっています。

11 子ども達の育成支援活動

森の発見・体験ミュージアム

「ハローウッズ」

多様な生命を育む、自然フィールド

キャストは参加者の気づきと学びをサポートします

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12子ども達の育成支援活動

四季を通して楽しめるプログラム

自然に対する興味を抱き、人と自然との共生を考えるきっかけとなるような

さまざまな体験プログラムを構成しています。

環境コミュニケーション活動

ハローウッズでは、通常のプログラム活動に加えて、さまざまな「環境コミュ

ニケーション」活動もすすめています。地元の里山文化・伝統を紹介

するイベントの実施や講演活動をはじめ、野外写真展や森のコンサート、

ミジンコ教室の開催など、人と自然の豊かな関わりをめざし、いろいろな

形の情報発信を続けています。

ハローウッズでは、まず自然に興味を持っ

てもらうことから始めます。そのことが、「気

づく」チカラにつながり、さらには「体験」

することで、「知恵」になると考えます。

来場者数の推移

「遊びと学び」の考え方

知恵・感動

日常と異なる生活環境の中での「協働」を通して、

自分発見につなげます。

「手入れ」がもたらす森の生命の蘇生を体感し、

森の可能性を考える行動につなげます。

森あそび 体験

ものづくり 体験

食体験

野外生活 体験

森づくり 体験

気づく 考える 表現する 分かち合う

気づく 考える 表現する 分かち合う

気づく 表現する 分かち合う

考える 表現する

興味を持つ 気づく

森の中を歩き、生き物たちに触れることで、自然

への興味を引き出し、自ら発見・体験しようとする

行動につなげます。

●技術のHondaらしく、自然の中で子ども達に夢と創造力を持たせてくれる素敵な施設だと思います。

●Hondaが社会に貢献すること、次世代を担う子ども達を育てようということが本気だと感じました。

●技術の開発・進歩と環境保護は相反する方向性を示す場面が多い。世界的な技術を誇るHondaが、

 ハローウッズを通じてどのような提案をしていくのか興味を持っている。

●子ども達の想像力をわかせる工夫がすごい。

●いい車をつくることプラス、将来ある子ども達をいい大人にしていこうという心意気を感じました。

里山にある自然素材を利用し、一人ひとりの自由

な発想で、自らの思いをカタチにする楽しさを引き

出します。

里山の豊かな恵みに気づき、料理する工夫や

知恵を知ってもらいます。

 興味の広がり

体験の広がり 

発見

体験

興味を 持つ

考える

表現する

分かち合う

気づく

参加者 の声

保護者のみなさんにハローウッズの感想を聞きました。

(名) 80,00060,00040,00020,000

2003

2004

2005

(年度)

約49,000名

約65,000名

約77,000名

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自分を見つけ、夢を見つける学校

アメリカはロッキー山脈のふもと、コロラド州エステスパークの郊外に、

アメリカンホンダモーターカンパニーが設立した「イーグル・ロック・スクール」

があります。本業以外で社会に長く貢献したいという思いから生まれた

この全寮制の学校が受け入れるのは、既存の教育プログラムになじめ

なかった生徒や高校卒業を断念した生徒、自分の人生を変えたいと強く

望む生徒たち。ここでは学習する時間や場所に縛られることもありません。

授業内容は、まず自分が何者であるかを知り、どのような夢を持ち、その

ために何を学びたいのかに焦点をあわせて個別に設計されます。重要

なのは、生徒一人ひとりが自分自身の力で、何を学び、どのように成長

したかを記録し、表現し、証明していくこと。授業や共同生活を通じて、

生徒たちは自ら夢を描き、努力することの大切さを学びます。

学校の定員はわずか96名ですが、教育研修施設も併設されており、

毎年約2,000名の教育関係者が訪れます。イーグル・ロック・スクールは、

何かを変えたいと望み、そのために努力する生徒を育てるだけでなく、

教育改革の種をまくことにも力を入れています。

基本理念は「8+5=10」

「Eagle Rock School」

10の約束

8+5=10It's bad math,

but good education.

●他に対して尊敬と

 思いやりをもつ

●健全な心と身体を育てる

●書くこと話すことを通じ

 コミュニケーションを学ぶ

●イーグル・ロックと周辺の

 社会に貢献する

●地球環境の保護者になる

●健全な人生を選ぶ

●自らの中にある芸術性を

 見つけ、育てる

●正義のためにリーダーシップ

 を発揮する能力を高める

●いつも民主的に生活する

●倫理的な道徳観を育てる

アメリカンホンダモーターカンパニー  American Honda Motor Co., Inc.

U.S.A.

5つの課題

8つのテーマ

●知識を身につけ発展させる

●積極的にコミュニケーションを図る

●健全な生き方の選択

●地球市民として生きる

●正義のためにリーダーシップを

 発揮する

●知力 ●精神力

●体力 ●美意識

個人 として

●他者への貢献

●異文化の受け入れ

●民主主義の追求

●環境の保護

市民 として

「8つのテーマ、5つの課題、10の約束」 の基本理念をあらわす イーグル・ロック・スクールのスローガン

13 子ども達の育成支援活動

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体験と議論 情報収集と編集 探究の成果を発表

わずか3日間のとっても大きな体験

Honda「発見・体験学習」

将来の優れた技術者を育てるために

「学生フォーミュラ支援」

子ども達の夢やアイディアを広げる「想像力」とそれを実現する「創造力」

を育みたい。そんな願いから、Honda独自の滞在型探究学習プログラム

「発見・体験学習」を、ツインリンクもてぎで行っています。学校の要望を

とり入れたプログラムで、子ども達は約10人のチームとなり、施設内での

体験から得た「気づき」「発見」を議論し、

アドバイザーのサポートで一つの提言を

つくり上げます。創造の過程で発揮さ

れる潜在能力や挑戦する難しさ、楽しさ

を発見してもらう活動です。

「全日本学生フォーミュラ大会」は、将来の優秀なエンジニアを育成する

ために、(社)自動車技術会が開催している競技会です。学生たちは

チームを組み、1年間でフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを設計・

製作。性能だけでなく、企画力やコストの考え方、プレゼンテーション

能力までをトータルで競い合い、モノづくりの厳しさやおもしろさ、喜びを

体感します。Hondaはこの大会に協賛するとともに、HondaのOB

ボランティア「マイスタークラブ」のメンバーが講師となり、クルマづくりの

基礎から溶接や加工などの実技、さらにエンジンや足回りのセッティング

などを教える“学生フォーミュラ チャレンジ講座”を開催しています。

チャレンジ講座参加人数の推移

参加校数の推移

2003

2004

2005

(年度)

(校)

※()内は参加人数

15105

2003

2004

2005

(年度)

(名)

※()内は開催回数・日数

332名 (24回・66日)

389名 (25回・83日)

879名(33回・91日)

500 1,000

14子ども達の育成支援活動

1日目 2日目

3日目

体験

議論

探究

発表

質疑

●プログラムの流れ

9校(702名)

14校(1,064名)

11校(970名)

先生の声 3日間の探究や議論

のなかで子ども達は、

ふだん学校では見せたことのない

新たな一面を見せてくれました。

また、我 も々考えつかないような提

言を発表したのには驚きました。

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15 子ども達の育成支援活動

Honda OBによる、自然や環境に関するレクチャー 草花で布を染める「草木染め」

開催回数の推移

つくる楽しさ、ひろげたい

「ドリームハンズ」

毎回、たくさんの親子が参加してくれます 教えるスタッフも真剣です ダンボールASIMOを組立て中

開催回数

ボランティア スタッフの声

この木は何歳なんだろう?花はどうしてキレイな色をしているの?身の周り

の自然を観察してみると、いろいろな不思議に出会います。「環境わごん」

は、ワゴン車に海や山の自然素材を積み込んで、小学校や公民館などに

出かけて行く出前型の環境学習プログラム。Honda OBのボランティア

スタッフが、自然の仕組みや環境保全

の大切さをレクチャーし、木や石を使った

クラフトなども交えて、子ども達が自然や

環境について、自ら気づいたり考えたり

するお手伝いをしています。

自分の手でモノをつくり上げる楽しさ・喜びを子ども達に体験してほしい。

そんな思いを込めて、事業所のある地域で「ドリームハンズ」を展開して

います。ドリームハンズは、Hondaオリジナルのダンボールクラフトと、森の

素材を使うネイチャークラフトを気軽に楽しみながら体験できる、モノづくり

の入門プログラム。子ども達をサポート

するのは、Hondaの従業員やOBのボラ

ンティアスタッフです。このプログラムへの

参加をきっかけに、子ども達に「つくる

楽しさ」を感じて欲しいと願っています。

埼玉 鈴鹿 浜松 熊本 栃木

56回 66回 52回 7回 27回

3,430名 4,017名 4,213名 223名 944名

計 208回 12,827名

2005年度 開催回数 事業所

2005年度

参加人数

自分の手でつくるの

と誰かが手伝った場

合では、できあがった時の子ども

達の喜びは全然違うので、できる

限りひとりでつくってもらうよう心

掛けています。

仕事で培ったノウハウ

や経験が少しでも役

に立てばと思い、参加しました。

子ども達の関心や興味は高く、

目を輝かせて質問してくれるので、

こちらもやりがいがありますね。

海水を使った「自然塩づくり」

2003

2004

2005

(年度)

(回)

※()内は参加人数

203回(17,016名)

239回(19,578名)

208回(12,827名)

200100

かんきょう

本社 埼玉 鈴鹿 浜松 熊本 栃木

3回 40回 48回 13回 14回 15回

329名 2,647名 3,128名 884名 547名 999名

開催回数 参加人数

計 133回 8,534名

事業所

ボランティア スタッフの声

自然の不思議、大切さを伝えたい

「環境わごん」

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16子ども達の育成支援活動

「本田宗一郎杯

Hondaエコノパワー燃費競技全国大会」

「1 のガソリンでどこまで走れるか」。技術とアイディアを駆使したマシン

で燃費の限界に挑戦するこの競技会には、学校や職場の仲間、家族

などで構成されたチームが多数参加します。「限りある地球資源をいかに

活用して走るか」という点でも注目を集める本大会。2005年は、海外から

のチームを含め477チーム、約2,400名が参加。

タイの“A.T.E SCHOOL”が2,979.58km/ を

マークして、2年連続で最優秀賞を受賞しました。

開催日:2005年10月1日~2日 開催場所:ツインリンクもてぎ

FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP

「DREAM CUP ソーラーカーレース鈴鹿2005」

特別協賛

Hondaは、次世代に向けた価値あるモノづくり支援のひとつとして、

鈴鹿サーキットを舞台に行われる世界最高峰のソーラーカーレースに、

1998年より特別協賛しています。2005年は、学生や社会人チームなど

計74台が出場しました。会場ではサブイベント

として、EVゴーカート組立教室やダンボール

クラフト教室などモノづくりコーナーの運営も

行っています。

開催日:2005年8月5日~7日 開催場所:鈴鹿サーキット

「アイデア対決・全国高等専門学校

ロボットコンテスト2005」特別協賛

全国63の高等専門学校が参加するこのコンテストは、競技課題に

従ってアイディアを駆使しながらロボットを製作し、その成果を競うNHK

主催の大会です。発想すること、それをカタチにすることの楽しさや素晴

らしさを体験・実感できるこのイベントに、Hondaは、モノづくりを通じた

次世代の人材育成支援という観点から、2002

年度より特別協賛。各大会にASIMOを派遣し、

大会運営の協力を行うとともに、特別賞を授与

して、学生達の挑戦を応援しています。

<地区大会>開催日:2005年10月16日~11月13日の毎週日曜日 開催場所:全国8ブロックの各会場 <全国大会>開催日:2005年12月4日 開催場所:東京・両国国技館

参加台数の推移

72台(出場70台)

78台(出場76台)

76台(出場74台)

80(台) 40

2003

2004

2005

(年度)

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17 子ども達の育成支援活動

「第82回東京箱根間往復大学駅伝競走」協賛

若者の育成支援と、学生スポーツの振興に寄与することを目的に2003

年度から協賛。2005年度は、大会本部や運営用に燃料電池車「FCX」

をはじめ、計27台の車両を提供しました。また、グループ会社の教習指導員

たちが運営管理車のドライバーを務めたほか、メンテナンスチームなど

約60名のスタッフが大会運営をサポート。往路ゴール付近ではHonda

ブースを設け、豚汁を配布。沿道では販売店の

協力のもと店舗を開放し、トイレや飲み物の

サービス、観戦ハンドブックの配布を行うなど、

大会の盛り上げに寄与しました。

開催日:2006年1月2日~3日 

開催日:2005年10月30日

「第25回大分国際車いすマラソン大会」協賛

1981年の国際障がい者年を記念して、世界で初めて「車いすだけの

マラソンの国際大会」としてスタートした本大会は毎年開催され、現在

では世界最大級の車いすのレースに成長しています。Hondaは、特例

子会社ホンダ太陽(株)とホンダR&D太陽(株)の従業員も参加するこの

大会に、1990年より協賛しています。また、本田

技研労働組合では、障がいをもつ方々のスポーツ

支援の一環として、従業員ボランティアが大会

運営に協力しています。

「2005熱気球ジャパンホンダグランプリ」&

「2005熱気球ワールドホンダグランプリ」特別協賛

国内最大のシリーズ戦「熱気球ジャパンホンダグランプリ」は、広く一般に

熱気球への理解と関心を深めるために、1993年に始まった熱気球競技会。

国内各地で全5戦が行われるほか、1998年より世界を舞台にした「熱気

球ワールドホンダグランプリ」も始まり、飛ぶ人にも見る人にも大きな驚き

と感動を与えています。Hondaは、大会を運営する熱

気球グランプリ運営機構(AirB)とともに、地域ごとの

特色あるイベントとのジョイントを大切にしながら、人と

自然をつなぎ、子ども達の夢を育み、地域に暮らす人々

を元気にするこの大会を支援しています。

支援実績の推移

参加選手数の推移

348名(20ヵ国)

319名(18ヵ国)

320名(20ヵ国)

300 (名) 200100

2003

2004

2005

26台

26台

27台

年度 提供車両数 スタッフ数

約70名

約60名

約60名

2003

2004

2005

(年度)

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Hondaは、製品の研究開発をはじめ、

生産、購買、輸送、販売、廃棄、さらに

オフィスにいたる企業活動のすべての

過程において環境保全に全力で取り

組むとともに、社会活動の領域において

も積極的に地球環境を守る活動に取り

組んでいます。その原点は、1976年に

スタートした「ふるさとの森づくり」。地域

との共生、自然との共生をめざした緑化

活動は、国内の事業所だけでなく世界

中のHondaへと広がりました。さらに

Hondaの従業員やOBは、地域の人々

とともに地球的視野に立ったさまざまな

環境保全活動を続けています。

地球環境を

守る活動

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開かれた事業所をめざして

「Hondaの敷地と地域社会の境界には、その結びつきを遮断するような

コンクリートの壁はつくらない」という創業者の考えにもとづき、事業所

の周囲に緑を育てることを模索していたHondaは、宮脇昭・横浜国立

大学教授(当時)の提唱する「ふるさとの森」理論と出会いました。「ふる

さとの森」理論は、その土地固有の樹木を植えて、本来の生態系をいか

した自然を回復・維持するという100年先、1000年先を見据えた考え方。

Hondaは、事業所の周囲には芝生のような人工的な緑ではなく、自然の

力を活かした“本物の森”を育てたいと考え、1976年から「ふるさとの森」

づくりを始めました。モデルとしたのは、日本各地に昔からある「鎮守の森」。

高くそびえる木があれば、その根元に葉を茂らせる低い木 も々ある。地域に

本来自生している植物たちが守りあい、競いあいながら、全体としてのバラ

ンスを保って成長します。このような森は、単一の樹種で構成される林

と比べると、台風や日照り、病虫害への抵抗力が強く、空気浄化作用や

防音効果にも優れています。Hondaは、自然の仕組みにもとづいた環境を

地域の方 と々分かちあいたいと願い、時間をかけて森を育てています。

自然の仕組みにもとづいた、緑化計画

「ふるさとの森」づくり

栃木プルービングセンター

緑化 事例

「ふるさとの森」の効用

1. 動植物を育み

  生態系を保護

2. 大気浄化

3. 地盤の安定

4. 騒音の吸収

5. 防風

6. 防火

7. 太陽熱吸収

8. 災害時の避難場所

など

1978年 20年後

1998年

19 地球環境を守る活動

全国のHonda事業所にある森の面積は、現在50万m2

(東京ドーム約11個分)以上になっています。

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2006年、Hondaの鈴鹿製作所は、環境の改善や地域とのコミュニケー

ションにつながる新たな「ふるさとの森」づくりの試みを始めました。この

森づくりのテーマは、30年前から育ててきた「ふるさとの森」の一部を

活用し、事業所の生産活動と森を循環・共生させること。具体的には、

工場で使用した水は廃水処理場で浄化したあと、森にある最終放水路

でさらにきれいにしてから、鈴鹿川に返します。廃水処理場から出る汚泥

や、食堂から出る生ゴミは、汚泥処理施設でコンポスト(肥料)と呼ば

れる土に生まれかわり、森づくりのための苗床や農業用に使用。また、

鳥や昆虫などの生態系に必要な栄養たっぷりの土をつくる「生命の塔」

でも、森の落ち葉とともにコンポストを利用します。さらに、コンポストの

中にいるたくさんの微生物には臭いを弱める働きがあることから、地面に

敷きつめて、廃水処理場から出る臭いをやわらげたりもしています。この

ような自然の力を利用した土や水の循環の様子を工場見学コースの

一環として実際に見てもらうことで、小・中学生をはじめ、地域の方 と々の

コミュニケーションをはかる場としていきます。

い の ち

新しい森づくりの試み

20地球環境を守る活動

循環の仕組み

水生植物と川の流れを利用して、浄化した水をさらにきれいにする小川

●最終放水路

工場から出た汚泥や生ゴミは、汚泥処理施設で土(コンポスト)に生まれかわります

●コンポスト

コンポストを使って、鈴鹿に自生するケヤキなどの苗木を育てています

●苗床

●生命の塔

森の落ち葉とコンポストを入れて混ぜると、生物を元気にする土ができます

い の ち

新しい「ふるさとの森」 ~鈴鹿製作所の森づくり~

水生植物による 水質改善

最終放水路 廃水処理場

コンポスト (肥料)

コンポスト 利用施設

いのち

生命の塔

汚泥処理 施設

苗床

農業用

鈴鹿川

ドングリ

落ち葉・ 枯れ枝など

生物を元気 にする土

キレイな水 廃水

汚泥

生ゴミ

水性塗装カス

工場

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新車1台ごとに10本の植林

ホンダニュージーランドが新車の販売と連動した環境保全の社会貢献

活動として積極的に取り組んでいるのが、「Honda ツリーファンド」です。

Honda ツリーファンドは、新車を1台販売するごとに、ニュージーランド

原産の苗木10本分の資金を提供する植林基金。二酸化炭素の低減

に役立てたいとの思いから2004年に設立し、ニュージーランド全土の

地域議会と共同で、植林活動を行っています。

クルマを通じて広がる緑化活動

ツリーファンドでは、これまでの2年間でおよそ15万本の苗木に相当する

植林資金を提供してきました。この資金は、Hondaが積み立てるだけで

はありません。Hondaの自動車を買っていただいたお客様からのツリー

ファンドへの寄付も募っています。興味のある方にはHondaのスタッフ

と地域議会が共同で行う植林活動への参加をすすめるなど、少しずつ

緑化活動の輪を広げています。

21 地球環境を守る活動

人とクルマと緑をつなぐ

「Honda TREEFUND」 ホンダニュージーランド  Honda New Zealand Ltd.

活動実績

ツリーファンドの仕組み

2004 2005

76,089本分 78,278本分

計 154,367本分

Hondaが提供した 植林資金 年度

新車1台を販売

苗木10本分の 資金を提供

New Zealand

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22地球環境を守る活動

砂漠を、人と緑の共存する大地へ

中国砂漠植林「喜びの森」計画

馬車を使った苗木の運搬、水汲みなどを地元の人 と々ともに行う

家畜の侵入を防ぐ柵の右側が「喜びの森」。6年間で緑は大きく回復 地元の子ども達と植林を通して交流

中華人民共和国

ホルチン沙漠

砂漠緑化の喜びをひろげる、森林農場づくり

北京の北東約500km、中国・内蒙古自治区に広がるホルチン沙漠。

日本から最も近いこの砂漠は、100年ほど前までは緑豊かな大地でしたが、

過剰な放牧や開墾などの影響で、急速に砂漠化がすすんでしまいました。

このホルチン沙漠にふたたび緑の大地を甦らせたい。そして将来的に

は、林地や牧草地、農場、居住地をあわせ持つ“森林農場”の集合体を

つくり上げようという30年がかりのプロジェクトが、「喜びの森」計画です。

Hondaは事業計画に積極的に参画。資金援助を行うとともに、従業員・

OBとその家族によるボランティアツアーを実施して、地元の人々や沙漠

植林ボランティア協会が行う植林活動に参加しています。喜びの森は、

いまはまだ約500万ヘクタールのホルチン沙漠のごく一部にすぎませんが、

このプロジェクトを通じて地元の人々が砂漠緑化の恩恵と喜びを実感し、

自主的に緑化活動を広めつつあります。そして第2、第3の喜びの森が

つくられることを願っています。2000年に始まった「喜びの森」計画全体

の植林本数は、6年間で67,404本になりました。緑化活動の喜びと

成果は、着実に広がっています。

活動実績

森林農場のイメージ図

2003

2004

2005

2回

2回

62名

69名

年度 回数 参加人数

ボランティアツアー

7,403本

7,255本

2,820本

現地・ツアー 植林

合計本数

草 地

自然に回復した草地。牧草に利用

林 地

果実の木などで構成。固砂の役割も

防風林

防風・防砂のためのポプラやマツなど

農 地

様々な農作物を栽培できる用地

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私たちが使う水は、山から海へと続く川によってもたらされます。源流に

ある森林は、長い時間をかけて水を蓄え、川の豊かな流れを支えています。

Hondaはこの大切な「水源の森」を未来へ引き継いでいくために、各

事業所で従業員のボランティアによる森林保全活動を展開しています。

水を育む森を、未来へ引き継ぐために

国内「水源の森」保全活動

森林保全ボランティア参加人数

急斜面に等間隔で苗木を植える

苗木に鹿害防止のガードをかぶせる

木々が密集した森林は、間伐が必要

成長の悪い木をチームワークで倒木

首都圏を潤す多摩川の源流にある山梨県小菅村の森林は、林業の衰退で荒廃

が進んでいます。Hondaはこの水源の森を守るために、小菅村と(財)オイスカと

の協働で植林活動をスタート。2005年春に実施した第1回の植林ボランティア

には総勢48名が参加し、ヤマモミジの苗木500本を植えました。

本 社 山梨県小菅村「水源の森」保全活動

「水源の森百選」にも選ばれる利根川源流、群馬県水上町の森林。この森で

行われる、CCC自然・文化創造工場関東事業部主催の整備事業に、1999年

から参加し、水源林を守り育てる活動を支援しています。2005年度までにのべ

335名のボランティアが参加しました。

埼玉製作所 群馬県水上町「水源の森」(利根川)整備事業

鈴鹿市や四日市市の水需要をまかなう鈴鹿川。その源流がある、三重県亀山市

の森林の荒廃をくい止めるため、NPO法人森林の風とともに、2006年3月から

保全活動を始めました。この地域は木々が密集しているので、間伐することで

健全な木 を々育て、水源涵養機能の高い森林にすることをめざしています。

鈴鹿製作所 三重県亀山市「水源の森」保全活動

天竜川のきれいな水源を守るため、NPOプレンティアの森が主催する「一万人の

どんぐりの里親」に、2004年から協賛・参加しています。山の子ども達が拾った

どんぐりを、町の子ども達が里親となって育てて森にかえす、山と町が交流しながら

自然を考えるイベントで、荒廃した森を里山として復活させることをめざしています。

浜松製作所 静岡県水窪町「一万人のどんぐりの里親」運動

荒廃による保水力の低下から、自然災害が発生している阿蘇山周辺の森林。

2003年から始めた阿蘇町の山林における植林ボランティア活動は、予定地1.5

ヘクタールの植林を終了しました。2006年からは阿蘇山の外輪山に位置する

大津町と協力し、菊池森林組合の指導のもと、新たな保全活動を始めます。

熊本製作所 熊本県大津町「水源の森」保全活動

渡良瀬川源流域の森林保全活動を、2006年4月から始めました。

栃木製作所 栃木県足尾町「水源の森」保全活動

23 地球環境を守る活動

本社 埼玉 鈴鹿 浜松 熊本

2回 2回 1回 1回 2回

68名 87名 28名 18名 55名

計 8回 256名

2005年度 開催回数 事業所 参加人数

三重県亀山市

山梨県小菅村

栃木県足尾町 (2006年4月開始)

2006年4月 開始

●小菅村での植林

●亀山市での間伐

静岡県水窪町

群馬県水上町

熊本県大津町

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交通安全の

教育・普及活動

現代のモビリティ社会において人々が

安全に暮らすためには、クルマの安全

性能の向上はもちろん、運転する人々

の交通安全に対するマインドやスキル

の向上、さらに歩行者や子ども達に対

する安全教育も大切です。Hondaは、

クルマに乗っていない人の安全も視野

に入れたクルマづくりを行い、あらゆる

角度から研究を重ねながら、商品の安全

性を可能なかぎり高めることに取り組ん

でいます。同時に、安全運転や交通安全

の普及活動を通じて、より豊かなモビリ

ティ社会の実現をめざしています。

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幼い子どものための、交通安全教室

Hondaは、安全快適な交通社会の実現をめざし、各地でさまざまな取り

組みを行っています。その中でも、クルマと共存する現代社会において、

子ども達を交通事故から守ることは、重要なテーマのひとつです。

Hondaは、人間形成に大きな影響を与える幼児期から交通安全の基本

を身につけてもらうことが大切であると考え、未就学児を対象とした「交通

安全キャラバン」をスタートさせました。この交通安全教室の特徴は、

トレーニングを積んだ俳優が進行役をつとめ、子ども達を飽きさせない

さまざまな工夫がされていること。子ども達は、楽しいやり取りの中から

自然に交通ルールを学ぶことができます。

1,000を超える幼稚園・保育園を訪れました

1999年に関東地区から始まった「交通安全キャラバン」は、2003年に

鈴鹿、浜松、翌2004年には熊本、栃木の各地域でも活動を始め、いま

では事業所のあるすべての地域で開催しています。2005年には、340の

幼稚園・保育園を訪問しました。

25 交通安全の教育・普及活動

読んで、聞かせて、楽しく学べる

「交通安全キャラバン」

元気いっぱい答える子ども達

進行役は、俳優のお兄さんとお姉さん

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26交通安全の教育・普及活動

見て、聞いて、話して、体験するプログラム

1. 名作絵本の読み聞かせで、集中力アップ

「交通安全キャラバン」は、プロの俳優であるお兄さんとお姉さんが進行役

となり、名作絵本を子ども達に読み聞かせすることから始まります。この

読み聞かせは、子ども達の集中力を高めるのに効果的。絵本をスクリーン

に映しながら、さまざまな声音と迫力満点の演技で子ども達をどんどん

物語の世界へと引き込んでいきます。

2. オリジナル教材を使って、交通安全のお話

読み聞かせで子ども達の集中力が高まったところで、Hondaオリジナル

の教材「あやとりぃ ひよこ編」を使った交通安全のお話が始まります。

ここではただ話して聞かせるのではなく、クイズなどで対話しながら子ども

達から答えを引き出し、「手をあげる」など身振り手振りの動作も加えて

実践してもらいます。

3. ミニチュアを使って、体験学習

プログラム構成

訪問園数の推移

絵本の読み聞かせの後、交通安全のお話

※()内は参加人数 (年度)

(園)

140園 (20,957名)

260園(39,278名)

340園(46,186名)

300200100Hondaオリジナルの交通安全教育プログラム 「あやとりぃ」

身振り手振りを交えて覚えます

最後は、子ども達だけで横断体験

復唱しながら交通ルールを覚えたあとは、ミニチュアの信号機と横断

歩道を使って、実際に横断してもらいます。本物と同じように作動する

信号機で、横断途中で青信号が点滅しはじめた時はどうするのか、渡る

前に青信号が点滅した場合は?など実際

の状況を想定した体験により、子ども達は

交通ルールを体で覚えます。

本社 鈴鹿 浜松 熊本 栃木

240園 30園 30園 20園 20園

31,391名 3,963名 5,258名 2,552名 3,022名

計 340園 46,186名

2005年度

訪問園数 事業所 参加人数

「あやとりぃ」は、「あんぜんを」「やさしく」

「ときあかし」「りかいしていただく」、

子ども達のための交通安全教育プログ

ラムです。交通安全キャラバンで使用する、

4~5歳児が対象の「あやとりぃ ひよこ編」

では、子ども達の興味をひくイラストやクイズを通して、親子が対話を楽

しみながら、交通行動の基本やマナーを学ぶことができます。

2003

2004

2005

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危険の原因を認識すれば、衝突は起こらない

ドライバーやライダー、その同乗者、歩行者など、道路を利用するすべて

の人の安全のために、1999年、HARTを設立しました。HARTの提供

する交通安全教育のテーマは、“ストリートスマートテクニック”(賢い道路

の利用法)。ほとんどの衝突事故が、ドライバーの判断ミスによって生み

出されることから、HARTでは、高度な運転技術を教えるのではなく、

事故のリスクを下げる考え方やテクニックを集中的に指導します。レース

レベルの運転技術を取得するより、車両のコントロールを失うような危険

な状況そのものを作り出さない判断力と技術を習得したほうが、安全は

高まるのです。HARTのトレーニング施設は、シドニー近郊の広大な天然

林の中にあり、2kmにわたるサーキットトラックやオフロード用トラックを

備えています。子どもからお年寄りにいたるまで、さまざまなプログラムを

用意し、オーストラリア道路交通局が掲げる「2010年までに現在の事故

件数を半減する」という目標達成に向けて、積極的に協力しています。

このようなHondaの安全に対する取り組みは、現在、20ヵ国、26の

現地法人が中心となってすすめています。

27 交通安全の教育・普及活動

技術より意識を高める交通安全指導

「HART(Honda Australia Roadcraft Training)」

HARTのプログラム

●児童・学生対象の教育

小学5、6年生と高校2年生が

対象。知識と実践で交通安全

への意識を育みます。

●ドライバートレーニング

免許取得中の人、25歳以下

のドライバー、仕事に車を使う

人など、それぞれに必要な安全

運転のための対応力を養います。

●ライダートレーニング

免許取得中の人から上級者に

いたるまで、オートバイの運転

技術を危険回避とリスク管理

の理論とともに指導します。

●レクリエーショントレーニング

オフロードコースで、4WD車や

バイクの操作を指導します。

ホンダオーストラリア  Honda Australia Pty., Ltd.

Australia

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28交通安全の教育・普及活動

2005年度の主な活動

●研究調査活動

交通とその安全に関わる研究

調査活動と研究報告会の開催

●出版活動

「IATSS Review」「IATSS

RESEARCH」等の広報出版

●褒賞活動

第27回国際交通安全学会賞

の贈呈

●シンポジウム活動

「ISSOT 2005」など幅広く

シンポジウムを開催

●国際交流活動

I A T S Sの年間活動報告を

まとめた英文年報「I ATSS

ACTIVITI ES」を発行

理想的なモビリティ社会を探究する

「(財)国際交通安全学会

IATSS(International Association of Traffic and Safety Sciences)」

各界の知識を集め、交通問題にアプローチ

(財)国際交通安全学会(IATSS)は、交通社会の課題や将来のあり方

について社会的視野に立ち、自由に討議・研究する場として、1974年

にHondaの創業者である本田宗一郎、藤澤武夫両氏およびHonda

の基金をもとに設立されました。さまざまな分野のトップに立つ有識者

を会員とし、交通やその安全に関する調査研究および研究報告会の開

催や政策提言、広報出版、交通社会の発展に寄与した業績に対する

褒賞、国際交流など、時代の要請に即応した事業活動を展開しています。

将来のリーダーを育成するIATSSフォーラム

1985年に設立されたIATSSフォーラムは、将来のASEAN諸国の発展

に貢献できる若者を招請し、“Thinking and Learning Together”を

モットーに、広く社会全般の文化や日本について学んでもらう国際交流

プログラムです。各種セミナーやフィールドワーク、地域国際交流など幅広

い分野の講座や活動を行い、参加研修生が互いにASEAN諸国について

理解し、ASEANと日本の現在の課題に取り組む場を提供しています。

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Hondaは、より安全な商品づくりに加え、正しい乗り方、楽しい使い方の

普及というソフト面を通じ、より豊かなモビリティ社会の実現をめざして

います。運転する人への教育・啓発活動や交通安全教育ソフトの提供、

教育機器の開発など、1970年から安全運転普及活動に取り組んでいます。

交通に関わるすべての人の安全のために

「安全運転普及活動」

小学生向けの自転車講習

シミュレーターで弱点をチェック

「あやとりぃ 長寿編」の安全教育

ベトナムでの安全運転普及活動

全国8ヵ所にある交通教育センターでは、免許取得者をはじめ、小さな

子どもから高齢者にいたるまで、さまざまな年齢層の方々を対象に交通

安全教育を行っています。また個人だけでなく、企業向け参加体験型

の研修も実施。近年は、アジアを中心に各国へ交通教育センターのイン

ストラクターを派遣し、指導者養成やドライバー教育を行っています。

交通安全教育の効果をさらに高めるために、ドライバーを対象とした新しい

教育プログラムの開発を進めています。教育の基本的な考え方は、「教え

込む」のではなく、問題点に「気づいて」もらうこと。ドライバーは、実走行

診断やシミュレーターを使ったプログラムで自分の運転を客観的にふり

かえり、課題を見つけ、運転行動を改善していきます。

●研究・開発活動

幼児から高齢者まで幅広い年齢層の方 を々対象とした、交通安全の生涯

教育を地域に広げるお手伝いをしています。鈴鹿市と協力して開発を

進めてきた交通安全教育プログラム「あやとりぃ」に新しく、高齢の歩行者、

自転車利用者向けの「あやとりぃ 長寿編」が加わりました。また、5回目の

開催となる、教習所の指導員を対象とした安全運転競技会を実施しました。

●地域との連携

海外でのHondaの安全運転普及活動は、20ヵ国26の現地法人が中心と

なって進めています。中国では、広州本田が安全運転の模範となるドライ

バーを育てるために、従業員を対象とした安全運転教育をスタート。ロシア

では日本でも行われている「レインボーディーラー制度」(P41参照)を導入

する予定。アジアでの二輪の安全運転普及活動もさらに広がっています。

●海外活動

●交通教育センターの活動

29 交通安全の教育・普及活動

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地域に

根ざした活動

Hondaは創業当初より、事業を展開

する地域に溶け込み、「地域との共生」

をめざしてきました。地域社会との密接

なつながりを築くという考え方は、「良き

企業市民として地域に根付き、社会的

責任を果たす」というHondaの社会

活動理念に受け継がれ、国内の事業所、

販売会社やグループ会社、世界各国の

拠点で、地域の特性にあわせ、人々に

喜ばれるよう、活動を展開しています。

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新しい体験から、新しい発見が生まれる

世界のいろいろな国と出会ったり、自然の中で思いっきり遊んだり。好奇

心いっぱいの子ども達に、ふだんの生活ではできない体験を通じて、

新しい価値観を発見してもらいたい。そんな願いを込めて、Hondaが本社

のある東京・港区青山を中心とした地域活動として用意した、さまざまな

体験のステージ。それが、「H-Kidsプロジェクト」です。このプロジェクト

のキーコンセプトは、「交流」。知らない国や仲間、サポートスタッフとの

出会いから、さまざまな体験を通じて遊びながら仲良くなり、楽しい思い出

を胸に心豊かな大人に育ってほしいと考えています。

世界や大空、自然にふれるプログラム

H-Kidsが提案するのは3つのプログラム。毎年6月頃、Hondaウエルカム

プラザ青山で開催する「タッチ・ザ・ワールド」と、8月頃に実施する「大使

館訪問」、ツインリンクもてぎで10~11月頃開催する「大空体験隊」です。

2005年の「タッチ・ザ・ワールド」にはH-Kidsのキャラクターが初めて登場

し、来場した子ども達が「くりぼー」という名前を付けてくれました。

31 地域に根ざした活動

青山から生まれた地域交流イベント

「H-Kidsプロジェクト」

参加人数の推移

2003

2004

2005

約900名

約900名

約1,100名

38名

47名

52名

年度 タッチ・ザ・ ワールド

●アンゴラ共和国

●パナマ共和国

●ポーランド共和国

●トルコ共和国

<タッチ・ザ・ワールド参加国> 2005年度

大使館 訪問

83名

87名

260名

大空 体験隊

H-Kidsキャラクター

「くりぼー」

※「特別企画 ヘリコプター編」参加者を含む

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32地域に根ざした活動

いろいろな国と出会う「タッチ・ザ・ワールド」

知らない国を学ぶ「大使館訪問」

「タッチ・ザ・ワールド」参加大使館のご協力により、毎年夏休みに子ども

達が大使館を訪問する企画を行っています。小学3~6年生が対象で、

子ども達は大使館に勤める外交官の方から、母国のことや大使館での

仕事について話を聞くことができます。2005年には

「H-Kidsレポート」取材ツアーを実施。レポーター

に任命された子ども達は、事前にまとめた聞きたい

ことを取材し、その国と日本を比較しながら理解

を深めます。取材内容は、レポートにして提出して

もらいました。

仲間と一緒に遊ぶ「大空体験隊」

大空の下で思いっきり遊びながらチームワークを体験できるプログラム。

ツインリンクもてぎのハローウッズで、初めて出会う子ども達とサポート

スタッフがチームを組み、一緒に熱気球を立ち上げて乗ったり、里山で遊び

ながら交流を深めます。この恒例の「熱気球教室」を

2005年度は2回開催。さらに特別企画として、グルー

プ会社の本田航空(株)との協働で、ヘリコプター

搭乗イベントを実施。子ども達は、ヘリコプターの

仕組みをパイロットから教わり、ライセンスチャレンジ

や搭乗体験など、充実した半日を満喫しました。

子ども達はレポーターとして、大使館を訪問

ブースやステージで、各国の文化を紹介

ワクワクドキドキのヘリコプター搭乗

子ども達が世界との出会いを体験できる、“見て・参加して”楽しめる

国際交流イベント「タッチ・ザ・ワールド」。多くの外国大使館が集まる

港区周辺地域の特性を活かした活動として1999年から始まり、これまで

29の国々を紹介してきました。2005年にはアフリカのアンゴラ、中米の

パナマ、欧州のポーランド、中東のトルコを紹介。特製パスポートを手に

Hondaウエルカムプラザ青山に設置された各国

ブースをまわるミニミニワールドツアーや、各国の

パフォーマンスが披露されるワールド・オン・ステー

ジ、日本文化紹介、チャリティ宝くじなど、大人も

一緒になって楽しめるイベントになっています。

提出レポート作品

※チャリティ宝くじの売り上げや、大空体験隊の参加費はユニセフに寄付しています。

TOUCH THE WORLD

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埼玉製作所 本社

浜松製作所

鈴鹿製作所

熊本製作所

栃木製作所

事 業 所

33 地域に根ざした活動

Hondaの事業所をはじめ、全国に広がる販売会社や

グループ会社は、良き企業市民として、それぞれの地域

に根ざした社会活動を展開しています。

本社および国内5ヵ所の製作所を事業所と称しています。

製作所には社会活動推進センターを設置し、各セン

ターと本社の社会活動推進室は、連絡協議会を通

じてコミュニケーションを図りながら、「環境わごん」、

「ドリームハンズ」、「国内『水源の森』保全活動」、

「交通安全キャラバン」などの共通プログラムを展開。

同時に、事業所独自の活動にも力を入れています。

販売会社

二輪車や四輪車など、Honda製品の販売を行う会社。

環境保全や安全運転、福祉への取り組みに対する

独自基準を設けるなど、地域のお客様と直接ふれあえる

販売会社ならではの社会活動を展開しています。

グループ会社

研究開発・営業・輸送・不動産・レジャー・教育・部品

製造等に関連する会社。工場見学の受入れ、地域

イベントへの協賛や清掃活動の実施など、技術と人の

力を活かした地域独自の活動に取り組んでいます。

共通プログラムと独自の活動で、地域との共生をめざす

「国内Hondaグループの社会活動」

※この章では事業所と販売会社・グループ会社の一部の活動を紹介しています。販売会社・グループ会社のその他の活動

 については、P51-P56に掲載しています。

本社(青山・和光)…日本および全世界にわたる生産・販売・サービス・マーケティング・物流・管理(経理・総務等)の統括機能

埼玉製作所…四輪車および四輪車用エンジンの製造

鈴鹿製作所…四輪車および四輪車用エンジンの製造

浜松製作所…二輪車(中/大型)、四輪車ATトランスミッションおよび汎用製品(船外機)の製造

熊本製作所…二輪車(小型)・汎用製品の製造、軽四輪車用エンジン、汎用エンジンの製造

栃木製作所…四輪車用エンジン部品および四輪車用部品の製造

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34地域に根ざした活動

●工場見学受入れ

●クリーン作戦

●献血

事業所共通の活動

※P15、P23、P25-26で紹介した「環境わごん」、「ドリームハンズ」、「国内『水源の森』保全活動」、「交通安全キャラバン」も

 事業所共通の活動です。

クリーン作戦実施回数

献血実施回数

2005年度

埼玉

鈴鹿

浜松

熊本

栃木

288件

717件

167件

199件

26件

13,166名

46,548名

3,950名

6,556名

601名

計 1,397件 70,821名

受入件数 参加人数 事業所

工場見学受入件数

2005年度

本社

埼玉

鈴鹿

浜松

熊本

栃木

52回

3回

2回

1回

2回

2回

320名

1,224名

1,166名

606名

2,763名

566名

計 62回 6,645名

実施回数 参加人数 事業所

2005年度

本社

埼玉

鈴鹿

浜松

熊本

栃木

3回

3回

6回

4回

3回

2回

268名

207名

412名

704名

577名

91名

計 21回 2,259名

実施回数 参加人数 事業所

“開かれた工場”をモットーに、1960年から工場見学をスタート。小学校

の社会科見学へ協力するとともに、地域の方々にHondaに対する理解を

深めていただくために、積極的に取り

組んでいます。

Hondaの各事業所では、周囲の清掃活動に加え、地域社会の環境

美化活動へも積極的に参加する「クリーン作戦」を行っています。職場

の仲間や家族と一緒に楽しみながら

取り組んでいます。

各地域の献血センターと協力して、事業所の敷地内において従業員の

献血活動を、年間を通じて実施しています。

●年賀ハガキ回収

会社宛ての年賀状を回収し、当選したお年玉付き年賀ハガキを選別して

賞品に交換し、各事業所地域の社会福祉協議会などに寄付しています。

2005年度は、260枚が当選していました。

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

鈴鹿製作所

浜名湖周辺の清掃活動はHondaグループ各社も参加しています

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35 地域に根ざした活動

年間を通じて、所内にある体育館を地域の方々に開放しています。

2005年度は、330回、2,900名にご利用いただきました。

地域のスポーツ振興を目的に、バレーボール審判員養成講習会を2回

実施。計400名に参加していただきました。また、バレーボールの県大会

や剣道の市民大会、綱引きの県大会の支援も実施。講習会とスポーツ

大会の支援活動には、495名の従業員がボランティアで参加しました。

地元の自動車学校との協働で、地域の方々を対象にした二輪実技講

習会を実施しています。2005年度は5回の開催で、計244名にご参加

いただき、従業員44名が技術指導や運営を行いました。

埼玉製作所周辺の交差点で、従業員が子ども達の安全を監視。春と

秋の交通安全週間に行い、60名の従業員が参加しました。

埼玉製作所

●地域の方々への体育館開放

●学童立哨指導

工場をイルミネーションで装飾し、クリスマスイベントを開催しました。地域

の方々や従業員、その家族など約3,000名が来場。約70名の従業員が

ボランティアでモノづくりコーナー等を運営しました。

●クリスマスイベント

●二輪実技講習会

川越市社会福祉協議会の「ふれあいミニコンサート」や、本田技研労働組合

埼玉支部による障がいをもつ方々のスポーツイベントなど、福祉イベント

へ参加する方々の送迎ボランティアに、従業員・OB54名が協力しました。

●障がいをもつ方々の送迎ボランティア

地域の方々や従業員とその家族、OBが一緒に楽しめる「真夏の祭典」を

開催。約3,000名が来場し、80名の従業員がボランティアで参加しました。

●夏祭り「真夏の祭典」を開催

●スポーツ振興支援

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

ふれあいミニコンサート

障がいをもつ方々のスポーツ大会

さまざまな屋台を出店

多くの人でにぎわう真夏の祭典

クリスマスイベント

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36地域に根ざした活動

鈴鹿製作所

鈴鹿サーキットを使用したHondaの夏祭りを開催し、地域の方々や、

従業員とその家族など、26,119名が参加しました。

●「Honda夏祭り」開催

従業員のボランティア啓発の一環として、2003年度より開催。手話

通訳者養成講師の資格をもったOBが講師となり、半年間にわたり毎週

月曜日と水曜日、計40回の教室を行っています。2005年度は、20名が

受講を終了しました。

●従業員向け手話教室開催

「安全・安心フェスタすずか」や「8耐前夜祭」、「ソーラーカーレース」など

鈴鹿市や鈴鹿サーキットで行われるさまざまなイベントに協力し、子ども

向けモノづくり教室を実施しています。

●地元イベントでのモノづくり教室

年間を通じて所内体育館と、テニスコート・ゲートボールコート・陸上競技

トラックなどを備えたアクティブランドを開放しています。2005年度は、

19,335名の方々にご利用いただきました。

●地域の方々への体育館・アクティブランド開放

地元企業ブースコーナー出展に協力し、製品展示と子ども向けモノづくり

コーナーの運営ボランティアに、従業員・OB32名が参加しました。

●商工会議所主催「おいん鈴鹿」への協力

鈴鹿市内の小・中学生を対象に、ハンドボールスクールを毎月第2・4

土曜日に開催。年間で19回、1,364名の方々にご参加いただきました。

また、地域の愛好者を集めてゲートボール教室を毎週土曜日に開催。

48回の実施で、504名の方々にご参加いただきました。いずれも従業員

が技術指導、運営にあたっています。

●「ハンドボールスクール」・「ゲートボール教室」開催

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

おいん鈴鹿でのモノづくりコーナー

ソーラーカーレースのEVカート組立教室

ハンドボールスクール

ゲートボール教室

安全・安心フェスタすずか

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従業員と地域の大学生の共同プロジェクトで、手作りのゴーカートキット

「やらまいカー」を使って、地域の子ども達に組立てや試乗走行を体験

してもらうモノづくり教室です。2005年度は4回開催し、180名が参加。

31名の従業員が運営にあたりました。

毎年8月、子ども達の夏休み期間にあわせ、地域の方々や従業員の

家族に所内のプールを開放しています。2005年度は1,300名に利用

していただきました。

浜松市内の施設で過ごす高齢者や障がいをもつ方々69名とのスポーツ

を通じた交流イベント。20名の従業員ボランティアが参加しました。

障がいをもつ方々の施設を訪問し、車いすの清掃・庭木の手入れ・車両

の清掃・ダンボールクラフト教室などを、従業員12名がボランティアで

実施しました。

ふだん外出機会の少ない、施設で過ごす障がいをもつ方々を招待し、

交流を図る従業員のボランティア活動。26名の方々に潮干狩りや船上

遊覧、昼食会を楽しんでいただきました。従業員は、30名が参加しました。

浜松製作所

●手作りゴーカート「やらまいカー」組立て教室

●施設招待交流会

●グラウンドゴルフ大会

従業員のボランティアスタッフ10名による手づくりカート「ミニパト」を、

浜松中央地区交通安全協会へ寄贈しました。

●手づくりカート「ミニパト」寄贈

●地域の方々へのプール開放

●施設訪問交流会

37 地域に根ざした活動

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

グラウンドゴルフ大会

やらまいカーで試乗走行

車いすの清掃

潮干狩り

ミニパト贈呈式

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熊本製作所

硬式野球部主催の軟式野球大会を、近隣の中学校を対象に開催して

います。Hondaの野球部員30名が、審判や運営委員をつとめました。

また、小学生を対象とした「少年野球教室」も開催し、野球部の選手が

指導にあたっています。

●野球大会・野球教室の開催

38地域に根ざした活動

カントリーゴールド

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

地元イベントでの交通安全キャラバン

親子交通安全教室

地元の祭りでダンボールクラフト教室

軟式野球大会

「つつじ祭り」「地蔵祭り」「からいもフェスティバル」の大津町三大祭りに

協賛し、Honda製品の展示やダンボールクラフト教室などを実施しました。

南阿蘇のアスペクタで毎年11月に行われるカントリーミュージックコン

サート「カントリーゴールド」に協賛。製品の展示とダンボールクラフト

教室を行いました。

製作所の外周コースを走る九州女子実業団駅伝大会に協力。大会車両

を提供し、ドライバーや大会運営役員として従業員12名が参加しました。

●地元・大津町の三大祭りへ協力

●親子交通安全教室

グランメッセ熊本で行われた「子育て応援団すこやか2006」に協力し、

子ども向けのプログラムとして「交通安全キャラバン」と「ドリームハンズ」

を実施。参加した子ども達は楽しみながら交通安全を学んだり、モノづくり

を体験しました。

●「子育て応援団すこやか2006」へ協力

●カントリーゴールド協賛

●九州女子実業団駅伝へ協力

大津警察署管内の5町村から、未就学児と保護者210名が参加し、

事故の模擬体験などで交通安全を学びました。

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39 地域に根ざした活動

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

栃木製作所

1994年からスタートしたこの駅伝は、健康増進と参加者同士のふれあい

を深めることをめざしたイベント。地域の夏の風物詩として定着し、地域

の方々やお取引先に多数ご参加いただき、従業員もボランティアスタッフ

として参加しました。

●24時間耐久駅伝まつり

従業員とその家族、地域の方々がいっしょになって楽しめる夏祭りを開催。

従業員がボランティアスタッフとして参加し、約8,000名の方々にイベント

を楽しんでいただきました。

女子ソフトボール部による地元の女子小・中学生を対象にしたソフト

ボールスクールを開催。37チーム・774名の子ども達が参加し、Honda

の選手・スタッフが2日間にわたり指導を行いました。

●ソフトボールスクール

年間を通じて、所内にある体育館を地域の方々に開放しています。

2005年度は、約5,400名に利用していただきました。

●地域の方々への体育館開放

栃木製作所周辺の交差点で、従業員が子ども達の安全を監視・指導。

春と秋の交通安全週間に行い、12名の従業員が参加しました。

●学童立哨指導

真岡市産業祭に、Hondaの車両を展示。ダンボールクラフト教室や

ソーラーカー組立てなどのモノづくりプログラムを出展しました。12名の

従業員・OBがボランティアで参加しました。

栃木県民の日記念イベントや「ヒューマンフェスタとちぎ」にHondaの

福祉車両を展示し、来訪者に操作方法等の説明を行いました。

●福祉車両の展示

●真岡市産業祭への協力

●05夏祭り

真岡市産業祭

モノづくりプログラム

夏祭りを開催

福祉車両の展示

ソフトボールスクール

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40地域に根ざした活動

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

青山本社

ホンダ太陽

その他事業所

東京・青山の本社ビル1階にあるウエルカムプラザ青山は、二輪や四輪、

汎用などのHonda製品の展示に加え、地域に開放されたコミュニケー

ションスペースとして、さまざまな文化活動を行っています。

1999年より、青山小学校5年生の社会科授業「自動車産業」に協力して

います。従業員が、自動車の歴史や環境などの講義をしたり、子ども達が

つくった自動車のパンフレットについて感想やアドバイスをコメントします。

子ども達の国際交流につながる港区国際フットサル大会実行委員会

主催の「第8回港区国際フットサル大会」の大会運営に協力。レセプ

ションにおいて参加者の交流アトラクションを企画・運営しました。小学生

選手216名、その家族及びボランティア約230名が参加しました。

港区内企業の社会貢献担当者と港区社会福祉協議会ボランティア

センターでつくるネットワーク。社会貢献活動促進に関する情報交換と、

企業に勤務する人と港区民が交流するボランティアイベントを年に1~2

回開催。2005年度は、大震災時の対策に関する講演会を実施しました。

和光本社や栃木の四輪新機種センターなどの事業所においても、周辺

の清掃活動をはじめ、地域のイベントなどに積極的に協力しました。

●Hondaウエルカムプラザ青山

●港区国際フットサル大会の運営に協力

●青山小学校社会科授業への協力

●みなとネットへの参加

大分県別府市にある特例子会社ホンダ太陽(株)は、Hondaの5つの

製作所とともに、社会活動連絡協議会の一員として、社会活動推進

センターを設置。四半期ごとに情報交換をしながら、「車いすマラソン」や

「車いすバスケットボール」など、障がいを

もつ従業員のスポーツを通したチャレンジ

活動を積極的に支援しています。

青山小学校の社会科授業協力

港区国際フットサル大会

ウエルカムプラザ青山のASIMOイベント

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41 地域に根ざした活動

Hondaは、販売・サービス段階での環境・安全・福祉における独自の

基準を設け、お客様と地域に喜ばれ、信頼されるディーラーをめざしています。

Hondaは、全国の四輪および二輪販売会社の店頭に、(財)日本盲導犬

協会の募金箱を設置してご協力いただくよう推進しています。2005年

度の設置協力店は1,136拠点、募金総額は208万円でした。

販売会社の活動

●環境・安全・福祉・認定制度(四輪販売会社)

●盲導犬育成支援(四輪および二輪販売会社)

大阪府が推進する地域防犯活動「子ども110番」に全社をあげて協力して

います。全店舗に協力店のプレートを掲げ、18台の社用車に「子ども110番

パトロール中」のステッカーを貼付。地域への注意・警戒を喚起しています。

美しい富士山を次世代に残していくために、NPO法人「富士山クラブ」

と協力して、従業員や採用内定者のボランティアによる富士山麓の

清掃活動を3~10月までの間、月1回ずつ実施しています。

地域の小・中学校からの要請に応え、従業員が子ども達に「環境問題」や

「将来の夢や希望」について講演しました。また週に一度、事務所の一部

を子ども達の英会話教室の会場として、無料開放している店舗もあります。

グループ会社とともに、お客様、関係者、社員とその家族が一体になって

行う「ユーメディアチャリティーオークション&感謝イベント」を毎年実施。

売上金と募金は、社会福祉団体や被災地などへ全額寄付しています。

グリーンディーラー 環境保全のためにさまざまな活動を実施している、地球にも地域にもやさしい販売会社です。

レインボーディーラー 安全という面から、クルマの楽しさ、クルマのある快適なくらしをバックアップしている販売会社です。

オレンジディーラー 福祉という視点から、クルマの販売を通して地域社会に貢献する、ひとにやさしい販売会社です。

ステッカーを貼付した社用車

従業員らによる富士山麓清掃

多くの人が集まるチャリティーイベント

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

<ホンダドリーム相模原(神奈川県)>

●チャリティーオークション&感謝イベント

二輪販売会社

<Honda Cars 富士中央(静岡県)>

●富士山麓の清掃活動

四輪販売会社

<Honda Cars 南河内(大阪府)>

●子ども110番

四輪販売会社

<Honda Cars 静岡西(静岡県)>

●地元小学校・中学校で講演

四輪販売会社

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約250mの壁の落書きを消去

42地域に根ざした活動

グループ会社の活動

自動車の修理および整備等を行う(株)ホンダボディーサービス岡山で

は、2005年「おかやま国体」の開催に向けた社会貢献活動の一環と

して、岡山県自動車車体整備共同組合のメンバーとともに、岡山市中

井町周辺の落書きを消し去る活動に参加。従業員5名が、工場の壁の

落書きを落としました。

●落書き一斉消去作戦 <ホンダボディサービス岡山(本社:岡山県岡山市)>

<武蔵精密工業(本社:愛知県豊橋市)>

<柳河精機(本社:東京都府中市)>

<本田技術研究所二輪開発センター(埼玉県朝霧市)>

サスペンションやカムシャフト等精密機能部品の製造を行う武蔵精密

工業(株)では、本社の近くにある小学校の「地元の会社を調べよう」と

いう授業に協力し、工場見学を受入れました。15名の子ども達や先生に、

環境への取り組みやリサイクルの流れ、ゴミの分別処理方法などを説明。

実際の再生品などに直接ふれてもらい、理解を深めていただきました。

トランスミッション等機能部品の製造を行う柳河精機(株)では、毎朝、

亀山工場入り口2ヵ所で、登校中の生徒と従業員との交通事故がない

ように、交通整理を行っています。さらに、季節ごとに、各事業所が交通

安全のぼり旗を工業団地内の公道沿いに設置。団地内の交差点で通行

中のドライバーにビラを配るなどして、交通安全の街頭指導を行っています。

「マラソンの競技環境を向上することで、記録の向上に寄与する」。本田

技術研究所二輪開発センターの15名のメンバーが、大型スクーターSilver

Wingをもとに製作した「電動マラソン先導車 ドリームクイーン」が、初め

て一般のマラソン大会「第9回東京・荒川市民マラソン」を先導。強風の

影響で好タイムは出ませんでしたが、次の大会へ希望を膨らませました。

リサイクルの流れ等を学ぶ子ども達

登校中の子ども達に安全指導

電動バイクがマラソンを先導

●地元小学生の環境・リサイクル学習

●交通安全活動

●排出ガスゼロのマラソン先導車

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

全国にあるHondaの販売会社・グループ会社では、地域社会が主催するお祭り等への寄付・協賛、周辺

の清掃活動、スポーツ大会の支援・協力、さらには献血活動や交通安全活動、工場見学の受入れなど、

地域に根づいた活動を展開しています。

※販売会社・グループ会社の活動については、P51-P56にも掲載しています。

Page 44: Hondaの 社会活動 2006 · 社会活動の領域においてもHondaは、世界中の人々と喜び ... 1996 自立歩行人間型ロボットの プロトタイプ発表 1992

Hondaは、社会の一員としての責任を果たし、地域社会との共生を図る

ために、さまざまな支援活動や寄付活動に取り組んでいます。資金援助

に加え、製品の提供などHondaならではの支援も行っています。

社会とともに歩む

「Hondaの寄付・支援活動」

パキスタン地震

ハリケーン カトリーナ

Hondaは1998年、国際協力の観点からNPO法人「人道目的の地雷除去

支援の会(JAHDS)」に入会し、支援金やバイク等の提供によりカンボジア

やタイにおける地雷除去活動の後方支援を行ってきました。現在、Honda

は審議員会のメンバーとして、積極的に運営に参画しています。

Honda Cカードのチャリティ参加機能として、会員の皆様がカードをご利用

になった年間総利用額の0.05%を、Hondaが日本赤十字社と(財)日本

ユニセフ協会に寄付しています。2005年度は6,830万円を寄付、これまで

の寄付金累計額は、4億3千万円を超えました。

「地雷除去支援」

2005年10月8日、パキスタン北東部でマグニチュード7.6の大地震が

発生。現地ではこの大地震で、家屋の倒壊などによる多数の死傷者を

出し、大きな被害に見舞われました。この大災害に対してHondaは、

3,000万円を日本赤十字社へ、現地法人を通じて約4,200万円の義援金

をパキスタンの「大統領救済基金」へそれぞれ寄託。発電機、バイク等

の製品も寄贈しました。

2005年8月、米国南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」は、史上稀にみる

被害をもたらしました。Hondaは、地元の従業員による寄付金と同額を

米国赤十字社の災害救助基金へ寄贈するマッチングギフトを実施、

総額500万ドルを寄贈しました。さらに、被災地で支援活動を行う関係

機関に、船外機や発電機などのHonda製品を寄贈しました。

「災害支援」

「Honda Cカードによる寄付活動」

43 地域に根ざした活動

寄付実績

2003

2004

2005

年度 寄付金

5,589万円

6,114万円

6,830万円

支援内容

支援内容

「カオプラヴィーハン地域復興

支援」への協力

●ハリケーン カトリーナ

・寄付金 500万ドル ・船外機 ・パーソナルウォータークラフト ・発電機 ・オフロードバイク ・リースやローンの支払い猶予

●パキスタン地震

・義援金 計約7,200万円 ・発電機 ・ポンプ ・オフロードバイク

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Hondaはより良い社会づくりに貢献するため、財団の活動を通じて、

さまざまな分野における研究や教育、文化交流などを支援しています。

有望な研究者、若者たちを支援する

「財団の活動」

44地域に根ざした活動

(財)ブレインサイエンス振興財団は、脳に関する研究の振興と普及を

行うために、1986年11月に設立されました。生命科学分野における

独創的な研究者を称える「塚原仲晃記念賞」の贈呈や、公募による

学術研究助成金の贈呈、研究者を派遣・招へいする国際交流助成など、

とくに若手研究者を中心とした支援に力を入れています。

※財団の活動については、P28にも

 掲載しています。

国際シンポジウム・セミナー

YES奨励賞をベトナムでスタート

本田賞の 授与

財団法人 本田財団

財団法人 ブレインサイエンス 振興財団

エコ・テクノロジーの観点から顕著な業績をあげた個人またはグループに

年間1件与えられます(副賞1,000万円)。2005年度は米国カーネギー

メロン大学コンピュータサイエンスアンドロボティクス教授のラジ・レディ

博士に授与されました。

国際褒賞「本田賞」の授与

各国の学者や専門家が自由に知識と経験の交流をはかる場を提供して

います。近年は東南アジアを中心に実施。2005年度はベトナムで「イノ

ベーションと経済発展:途上国における企業家精神」ワークショップを

開催しました。

国際シンポジウム・セミナーの開催

これからのアジアの科学技術と産業の発展を支える優秀な学生を年に

一度選抜し、奨励賞(Honda Young Engineer and Scientist's Award)

を授与します。国の将来を担うリーダー育成支援を目的に、2006年4月

からベトナムで開始。今後対象国を広げ、5年間で約50名に総額70万

ドル相当の奨励金を授与する予定です。

科学技術を学ぶ若者へ「YES奨励賞」を授与

現代社会の成果を人類の福祉と平和に役立たせ、人間性あふれる文明

の創造に寄与することを目的に、1977年、Honda創業者の本田宗一郎

氏と実弟・弁二郎氏が私財を投じて設立。“人間活動をとりまく環境全体

との調和をはかった真の技術-エコ・テクノロジー”という新しい技術概念

を提唱し、その確立と普及のために、以下の3つの活動を展開しています。

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45 地域に根ざした活動

Hondaは、現地オペレーションの自立化を積極的に

すすめています。海外での社会活動においても、その

地域の実情に応じた取り組みをすすめ、お客様や地域

の人 と々コミュニケーションをはかりながら、喜びを分かち

あえるような活動を実践しています。ここではHondaの

地域本部制にもとづき、日本以外の5つの地域での

社会活動への取り組みを紹介します。

世界中の人々から「存在を期待される企業」をめざして

「海外Hondaグループの社会活動」

北 米

中 国

欧 州

南 米

アジア・大洋州

この章では各地域のおもな活動を紹介していますが、以下の4つの活動については、これまでのページで

紹介しています。

●Honda ASIMO Super Idea Contest <アジアホンダモーターカンパニー>… P10

●Eagle Rock School <アメリカンホンダモーターカンパニー>… P13

●Honda TREEFUND <ホンダニュージーランド>… P21

●HART <ホンダオーストラリア>… P27

※海外拠点でのその他の活動については、P56-P57に掲載しています。

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

Page 47: Hondaの 社会活動 2006 · 社会活動の領域においてもHondaは、世界中の人々と喜び ... 1996 自立歩行人間型ロボットの プロトタイプ発表 1992

NYPUMのミニバイク教室

46地域に根ざした活動

北 米

従業員がチームをつくり自分の時間を利用して自然保護公園や海岸の

清掃活動、食料や料理の提供、スペシャルオリンピック出場者の支援、

学習指導など、さまざまな活動を地域の方 と々ともに行っています。

●コミュニティ・アクション・チーム

ミニバイクを通じた青少年教育サポートとして1969年からスタート。10~

16歳の子ども達を対象にアメリカ各地でミニバイク教室を実施しています。

●NYPUM(ニッパム)(National Youth Project Using Mini-bikes)

<アメリカンホンダモーターカンパニー> American Honda Motor Co., Inc.

医療と福祉サービス団体を支援するユナイテッドウェイ・キャンペーンを

主催。従業員からの寄付金にコーポレートギフトを追加しています。

●ユナイテッドウェイ・キャンペーン

<ホンダマニュファクチャアリングオブアラバマ> Honda Manufacturing of Alabama, LLC

北米の活動は、社会活動推進委員会(Honda North America Philanthropy Committee)による

ガイドライン設定や情報交換をもとに展開しています。

トロントマラソンの大会運営に協力するとともに、“Hondaリレー”タイトル

スポンサーとしてマーガレット王女病院財団を通じてがん研究を支援。

●トロントマラソン& Hondaリレー

<ホンダカナダ> Honda Canada Inc.

ABC CANADA Literacy Foundationとともに家族識字デーを主催し、子ども

の読書を推奨。毎年1月27日に親子で「読む」イベントを開催しています。

●家族識字デー

従業員とその配偶者、または退職者が、非営利団体で年50時間以上の

ボランティアを行った場合、その団体へ会社が200ドルを寄付する制度。

●ホンダヒーロー・ボランティア・プログラム

<ホンダオブアメリカマニュファクチャアリング> Honda of America Mfg., Inc.

従業員も参加するHondaリレー

高齢者へのクリスマスランチ提供

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

家族識字デー

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47 地域に根ざした活動

南 米

モトホンダ・ダ・アマゾニアおよび関連会社10社と提携会社が、低所得

層の家族が低価格で質の高い食事ができるレストランを支援しています。

1レアル(約50円)で1,400kcalの昼食ができ、月曜から金曜まで営業。

毎日500人分の食事を提供しています。

●州政府主催「市民の料理プロジェクト」

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

地元放送局とともに、小さな川の周辺に住む人々を対象にした環境

教育を実施。「ひとつの種を未来のために」をテーマに、川の清掃を

行ったほか、ペットボトルを使ったミニソファづくりや新聞紙のクラフト、

アート教室などを行い、リサイクルの大切さを実感していただきました。

●クリーン認識プロジェクト

マナウス市当局と共同で、「マナウスに植林する時は今!マナウスにもっと

木を植えよう」活動を実施。マナウス市当局へ200本のバラ科の苗木を

寄付したほか、イベント期間中、通行人や周辺住民に苗木をプレゼントし、

植林活動への理解の促進をはかりました。

●マナウス植林プロジェクト

<モトホンダ・ダ・アマゾニア> Moto Honda da Amazonia LTDA.

欧 州

アフリカで事故や病気による死者が多いのは、医療関係者が必要な時

に必要な場所に移動する手段に乏しいことが大きな原因としてあげられ

ます。ライダーフォーヘルスは、南アフリカ地域で一人でも多くの命を

救うために、機動性とコストパフォーマンスに優れたバイクを使って、医療

活動をサポートするNPO団体です。Hondaはこの活動に賛同し、ホンダ

レ-シングヨ-ロッパオフィスが窓口となって年間25台、3年間で75台

のバイクを寄贈しました。

●「ライダーフォーヘルス」へバイクを寄贈

<ホンダレーシングヨーロッパオフィス> Honda Racing Corporation European Office

医療活動をサポートするXL125

ライダーの訓練もしっかり実施

川のゴミを拾ってリサイクルします

通行する人々に苗木をプレゼント

安くておいしい食事を提供

Page 49: Hondaの 社会活動 2006 · 社会活動の領域においてもHondaは、世界中の人々と喜び ... 1996 自立歩行人間型ロボットの プロトタイプ発表 1992

48地域に根ざした活動

アジア・大洋州

中 国

●…子ども達の育成支援活動 ●…地球環境を守る活動 ●…交通安全の教育・普及活動 ●…地域に根ざした活動

ライノ・レスキュープロジェクト

工場見学

植樹活動

献血活動

絶滅の危機に瀕しているマレーシアのスマトラサイを保護するために、

WWFマレーシアと共同で「ライノ・レスキュー」という5年間のプロジェクト

を開始しました。このプロジェクトでは、危険にさらされたスマトラサイを

守るだけでなく、ホンダマレーシアとWWFマレーシアのさまざまな活動を

通じて、子ども達をはじめマレーシアの人々に環境や自然保護問題への

認識を高めてもらうことが目的です。

●スマトラサイの保護

<ホンダマレーシア> Honda Malaysia SDN BHD.

子ども達の育成支援活動の一環として、新大洲ホンダの従業員から

5,047冊の本と222個の文具を集め、甘粛省にある新大洲本田希望小学

(新大洲ホンダの寄付で設立された貧しい子どものための教育施設)に

寄贈しました。

●小学校へ本の寄付

<新大洲本田摩托有限公司>

Honda製品のユーザーに安全運転マニュアル約30万冊を配布し、安全

運転に対する意識向上をはかりました。

●安全運転マニュアル配布

<広州本田汽車有限公司>

子ども達の育成支援活動の一環として、近郊の小学校の子ども達

約150名の工場見学を受入れました。二輪車の生産過程を見てもらった

あと、子ども達のさまざまな疑問に従業員が答えました。

●小学生の工場見学受入れ

<五羊-本田摩托(広州)有限公司>

従業員が参加して、武漢経済技術開発区内での植樹ボランティアや

献血活動に取り組みました。

●植樹ボランティアほか

<東風本田汽車有限公司>

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49 地域に根ざした活動

4万人を超える組織となった本田労組(本田技研労働組合)は、結成

40周年を迎えた1992年に「社会貢献基金」を設立。社会貢献活動に

対する取り組みを強化しました。

人と社会と共生する労働組合をめざして

「本田労組の活動」

「ホンダリピートホットライン(車いす改造ボランティア)」

「車いすマラソン大会へのボランティア参加」

1993年から「大分国際車いすマラソン大会」の運営や進行を陰から支える

ボランティア活動としてスタート。年々、回数を重ねるごとに募集人数を上回

る応募があり、参加した組合員からも高い評価を得ています。1998年には

他の大会にも活動を広げ、2005年度は、「東京シティロードレース」に20名、

「大分国際車いすマラソン大会」に10名、「名古屋シティハンディマラソン

大会」に9名の組合員が参加。これまでのべ388名が参加しています。

「社会貢献基金からの緊急援助と、

組合員による緊急カンパ」

大規模な災害等への支援を行っています。2005年度は、スマトラ島

沖地震、台風14号、パキスタン地震に緊急援助を実施しました。

本田労組は、全国に9つの支部があり、組合員とともにそれぞれの地域

に根ざした活動を展開しています。中でもリピートホットラインは、組合員

が参加しやすい活動として全支部共通で取り組んでいます。この活動は、

車いすマラソン大会への参加をきっかけに、車いすに座り心地の良い

自動車のシートを載せてみてはどうだろう、という発想から1993年に始

まった活動です。2005年度にはのべ1,607名の組合員がボランティア

として参加。128台の車いすを寄贈しました。これまでの累計寄贈台数

は1,600台に達しています。

緊急援助の実績

・北海道南西沖地震(1993)

・鹿児島市内集中豪雨(1993)

・阪神・淡路大震災(1995)

・トルコ西部大地震(1999)

・インド西部地震(2001)

・新潟・福井梅雨前線豪雨被害(2004)

・新潟県中越地震(2004)

・スマトラ島沖地震(2005)

・台風14号(2005)

・パキスタン地震(2005)

2004

2005

115台

128台

年度 車いす 寄贈台数

ボランティア スタッフ数

1,698名

1,607名

活動実績

Page 51: Hondaの 社会活動 2006 · 社会活動の領域においてもHondaは、世界中の人々と喜び ... 1996 自立歩行人間型ロボットの プロトタイプ発表 1992

育成支援 地球環境 交通安全 地域の活動

Honda Cars 江差

Honda Cars 岩手南

講師派遣や

施設開放など

学校の

社会体験など

スポーツ指導・

協賛・その他

環境教育・啓発

活動・その他

森林や河川の

保全活動など

交通安全運動

への協力・その他

住民への安全

教室開催など

学童保護の

ための活動

お祭り・イベント

の実施・協賛など

クリーン活動

の実施・参加

寄付・献血

その他

従業員の活動を

支援する制度

社会活動関連の

表彰実績

災害支援

グループ全体の

活動一覧

表の見方 活動分野

会社名

各社ごとに実績のある項目欄に●印がついています。

1413121110987654321

前章までに紹介した活動以外にも、世界

各地でHondaグループは、さまざまな

取り組みを行っています。この章では、

Hondaの販売会社やグループ会社、

海外事業所が2005年度に取り組んだ

社会活動の実績をまとめました。

<活動分野の詳細>

学校授業やスポーツ教室への講師派遣や

施設・グラウンドの開放など

学校の社会体験やインターンシップ受入れなど

スポーツ指導・協賛、その他の活動

森林や湖、河川などの保全活動など

環境教育・啓発活動、その他の活動

地域の方 を々対象とした安全教室開催など

学童保護のための交差点立哨指導など

交通安全運動への協力・参加、その他の活動

1

2

3

4

5

7

2

6

8

子ども達の育成支援活動

地球環境を守る活動

1交通安全の教育・普及活動

お祭りやイベントなどへの寄付・協賛や地域

の方々の招待など

地域クリーン活動の実施・参加など

災害支援

盲導犬募金、献血実施、寄付、その他の活動

従業員のボランティア活動を支援する制度

社会貢献活動関連の過去の表彰実績

12

9

10

11

13

14

地域に根ざした活動

Page 52: Hondaの 社会活動 2006 · 社会活動の領域においてもHondaは、世界中の人々と喜び ... 1996 自立歩行人間型ロボットの プロトタイプ発表 1992

育成支援 地球環境 交通安全 地域の活動

四輪販売会社(地域順)

講師派遣や

施設開放など

学校の

社会体験など

スポーツ指導・

協賛・その他

環境教育・啓発

活動・その他

森林や河川の

保全活動など

交通安全運動

への協力・その他

住民への安全

教室開催など

学童保護の

ための活動

お祭り・イベント

の実施・協賛など

クリーン活動

の実施・参加

寄付・献血

その他

従業員の活動を

支援する制度

社会活動関連の

表彰実績

災害支援

51 グループ全体の活動一覧

※社名表記は2006年7月現在

Honda Cars 江差

Honda Cars 岩手南

Honda Cars 久慈中央

Honda Cars 岩手北

Honda Cars 石巻西

Honda Cars 迫

Honda Cars 日立南

Honda Cars 桜川

Honda Cars 南栃木

Honda Cars 両毛

Honda Cars 横浜東

Honda Cars 横須賀西

Honda Cars 相模原東

Honda Cars 伊勢崎中央

Honda Cars 前橋

Honda Cars 狭山

Honda Cars 日高

Honda Cars 三郷

Honda Cars 若葉

Honda Cars 松戸

Honda Cars 柏

Honda Cars 茂原

ホンダクリオ新・東京

ホンダベルノ新東京

Honda Cars 村上

Honda Cars 栃尾

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育成支援 地球環境 交通安全 地域の活動

講師派遣や

施設開放など

学校の

社会体験など

スポーツ指導・

協賛・その他

環境教育・啓発

活動・その他

森林や河川の

保全活動など

交通安全運動

への協力・その他

住民への安全

教室開催など

学童保護の

ための活動

お祭り・イベント

の実施・協賛など

クリーン活動

の実施・参加

寄付・献血

その他

従業員の活動を

支援する制度

社会活動関連の

表彰実績

災害支援

52グループ全体の活動一覧

Honda Cars 福井北

Honda Cars 山梨

Honda Cars 長野中央

Honda Cars 長野東

Honda Cars 岐阜

Honda Cars 岐阜北

Honda Cars 静岡中央

Honda Cars 裾野

Honda Cars 富士中央

Honda Cars 伊東南

Honda Cars 浜名湖

Honda Cars 静岡西

Honda Cars 豊田

Honda Cars 小牧

Honda Cars 愛知東

Honda Cars 名古屋

Honda Cars 津

Honda Cars 熊野

Honda Cars 多気

Honda Cars 伊賀北

Honda Cars 堅田

Honda Cars 滋賀西

Honda Cars 長浜中央

Honda Cars 舞鶴

Honda Cars 亀岡

Honda Cars 近畿中央

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育成支援 地球環境 交通安全 地域の活動

ホンダドリーム島根

ホンダドリームふじみ野

二輪販売会社(五十音順)

講師派遣や

施設開放など

学校の

社会体験など

スポーツ指導・

協賛・その他

環境教育・啓発

活動・その他

森林や河川の

保全活動など

交通安全運動

への協力・その他

住民への安全

教室開催など

学童保護の

ための活動

お祭り・イベント

の実施・協賛など

クリーン活動

の実施・参加

寄付・献血

その他

従業員の活動を

支援する制度

社会活動関連の

表彰実績

災害支援

53 グループ全体の活動一覧

ホンダドリーム磯子

ホンダドリーム京都伏見

ホンダドリーム相模原

Honda Cars 大阪中

Honda Cars 南河内

Honda Cars 泉大津

Honda Cars 北姫路

Honda Cars 学園前

Honda Cars 和歌山中央

Honda Cars 石見

Honda Cars 倉敷中

Honda Cars 三次

Honda Cars 宇部中央

Honda Cars 板野西

Honda Cars 飯山

Honda Cars 中津

ホンダドリーム福島

Honda Cars 佐伯中央

Honda Cars 都城西

ホンダドリーム名古屋中央

Honda Cars 鹿児島北

Honda Cars 野里

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育成支援 地球環境 交通安全 地域の活動

浅間技研工業(株)

(株)アツミテック

(株)エフ・シー・シー

(株)エフテック

(株)エム・エス・ディ

(株)エムビーエイ

オールホンダ販売(株)

菊池プレス工業(株)

希望の里ホンダ(株)

九州テイ・エス(株)

九州柳河精機(株)

(株)ケーヒン

合志技研工業(株)

(株)光明

(株)ショーワ

新日工業(株)

(株)鈴鹿サーキットランド

(株)スミレックス

高尾金属工業(株)

田中精密工業(株)

(株)ツインリンクもてぎ

(株)都筑製作所

テイ・エステック(株)

(株)デポックス

講師派遣や

施設開放など

学校の

社会体験など

スポーツ指導・

協賛・その他

環境教育・啓発

活動・その他

森林や河川の

保全活動など

交通安全運動

への協力・その他

住民への安全

教室開催など

学童保護の

ための活動

お祭り・イベント

の実施・協賛など

クリーン活動

の実施・参加

寄付・献血

その他

従業員の活動を

支援する制度

社会活動関連の

表彰実績

災害支援

54グループ全体の活動一覧

グループ会社(五十音順)

アクトマリタイム(株)

(株)アイキテック

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55 グループ全体の活動一覧

育成支援 地球環境 交通安全 地域の活動

(株)ホンダボディサービス 北九州

(株)ホンダボディサービス 岡山

(株)ホンダ・リサーチ・ インスティチュート・ジャパン

講師派遣や

施設開放など

学校の

社会体験など

スポーツ指導・

協賛・その他

環境教育・啓発

活動・その他

森林や河川の

保全活動など

交通安全運動

への協力・その他

住民への安全

教室開催など

学童保護の

ための活動

お祭り・イベント

の実施・協賛など

クリーン活動

の実施・参加

寄付・献血

その他

従業員の活動を

支援する制度

社会活動関連の

表彰実績

災害支援

(株)ホンダモーターサイクル ジャパン

(株)デポックス・エクスプレス

(株)デポックス関西

日信工業(株)

(株)ヒラタ

(株)ホステック

北海道ホンダ販売(株)

(株)ホンダアクセス

(株)ホンダ・エクスプレス

(株)ホンダエレシス

ホンダエンジニアリング(株)

ホンダ開発(株)

学校法人 ホンダ学園

(株)本田技術研究所

本田金属技術(株)

本田航空(株)

ホンダ太陽(株)

ホンダ特装(株)

(株)ホンダトレーディング

(株)ホンダファイナンス

(株)ホンダロック

(株)ホンダ・レーシング

(株)MAP

水谷精器工業(株)

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56グループ全体の活動一覧

海外事業所(アルファベット順)

北米

南米 欧州

育成支援 地球環境 交通安全 地域の活動

(株)レインボーモーター スクール

講師派遣や

施設開放など

学校の

社会体験など

スポーツ指導・

協賛・その他

環境教育・啓発

活動・その他

森林や河川の

保全活動など

交通安全運動

への協力・その他

住民への安全

教室開催など

学童保護の

ための活動

お祭り・イベント

の実施・協賛など

クリーン活動

の実施・参加

寄付・献血

その他

従業員の活動を

支援する制度

社会活動関連の

表彰実績

災害支援

武蔵精密工業(株)

八千代工業(株)

柳河精機(株)

(株)山田製作所

(株)ユタカ技研

Honda Canada Inc.

Honda of Canada Mfg.

C.I.A.P. S.p.A.

Honda Europe N.V

Honda Nederland B.V.

American Honda Foundation

American Honda Motor Co., Inc.

Honda Manufacturing of Alabama, LLC

Honda of America Mfg., Inc.

Honda of South Carolina Mfg., Inc.

Honda Automoveis do Brasil LTDA.

Moto Honda da Amazonia LTDA.

Honda Access Europe N.V.

Honda Automobiles (Suisse) S.A.

Honda Automobili Italia S.p.A.

Honda Europe Power Equipment S.A.

Honda Italia Industriale S.p.A.

Honda Motor de Portugal S.A.

Honda Motor Europe Ltd.

Honda Motor Europe (North) G.m.b.H.

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育成支援 地球環境 交通安全 地域の活動

Honda (Suisse) S.A.

Honda Turkiye A.S.

Montesa Honda S.A.

The Honda-Belgium Foundation VZW

Asian Honda Motor Co., Ltd.

Honda Atlas Cars (Pakistan)Ltd.

Honda Australia Pty., Ltd. Honda Cars Philippines Inc.

Honda New Zealand Ltd.

Honda Philippines Inc.

Honda Siel Cars India Ltd.

P.T. Astra Honda Motor

P.T. Honda Prospect Motor

東風本田汽車 有限公司

東風本田発動機 有限公司

広州本田汽車 有限公司

本田汽車(中国) 有限公司

本田技研工業(中国) 投資有限公司

本田摩托車研究開発 有限公司

嘉陵ー本田発動機 有限公司

新大洲本田摩托 有限公司

五羊ー本田摩托(広州) 有限公司

東風本田汽車零部件 有限公司

講師派遣や

施設開放など

学校の

社会体験など

スポーツ指導・

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関連レポートのご紹介

「Hondaの社会活動2006」

発 行 日

発 行

発行責任者

2006年7月

本田技研工業株式会社 社会活動推進室

〒107-8556 東京都港区南青山2-1-1

TEL:03-5412-1260 FAX:03-5412-1587

http://www.honda.co.jp/philanthropy/

西田晴泰

C S R

安 全

C S R

事 業 環 境

アニュアルレポート2006 Hondaの2005年度の事業別業績の概要 および今後の取り組みをまとめた報告書

http://www.honda.co.jp/investors/annualreport/ ※2006年8月上旬頃 発行予定

Honda環境年次レポート2006 Hondaの環境取り組みの考え方と 2005年度の主な実績および今後の目標をまとめた報告書 http://www.honda.co.jp/environmental-report /

Hondaの社会活動2006 Hondaの社会活動の考え方と 2005年度の主な実績をまとめた活動報告書 http://www.honda.co.jp/philanthropy/report/

CSRレポート2006 HondaのCSR各領域における基本的な考え方と 2005年度を中心に実績をまとめた報告書 http://www.honda.co.jp/csr/ ※2006年7月下旬頃 発行予定

安全運転普及活動報告書 Hondaの安全運転普及活動の考え方と

2005年に取り組んだ主な実績をまとめた報告書 http://www.honda.co.jp/safetyinfo/action/

社会活動

※本レポートは2005年4月~2006年3月までの活動実績を掲載しています。

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