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GRAND CANYON Multifunction Delay & Looper 優れたサウンドをもつ非常にパワフルなディレイ/ルーパーペダルGrand Canyonをお買い上げ 頂き誠にありがとうございます。Grand Canyonには畏敬の念を抱かせるような様々なエフェク トを搭載しています。ビットクラッシュも可能なデジタルディレイ、優れたDeluxe Memory Man、リズミック・ドラム、暖かみのあるテープエコー、プレートリバーブ、ポリフォニック・ピッチ シフト、そして優美なシマーサウンドなど、幅広いディレイとテクスチャーを探求することができま す。Grand Canyonにはフル機能のルーパーを搭載しており、任意のディレイ・エフェクトと同 時に使用することで、みずみずしいレイヤーのサウンドスケープ(音像)を描き出すことができます 。直感的なコントロールで、本物のインスピレーションと素晴らしいサウンドを体感することでし ょう。 - FEATURES - ・幅広いディレイとエコー・エフェクトを作り出す12タイプのディレイ ・最大3秒まで設定可能なディレイタイム ・正確なディレイタイムを設定可能な9タイプのサブディビジョンを搭載したTAPフットスイッチ ・ステレオアウトプットによるステレオディレイとピンポンディレイエフェクト ・最大16分の録音と無制限のオーバーダビング、アンドゥ/リドゥ、専用のSTOPボタン、ループ ・フェードアウト、スピードコントロールなどのフル機能を搭載したルーパーモード ・インターナル・ステレオディレイを録音、オーバーダビング可能なルーパー ループ音源はGrand Canyonで削除を行うまで、ユニットの電源をOFFにしても保存されます。 ・ディレイ・テイルやモーメンタリーエフェクトモード、ピンポンアウトプットといった拡張機能に 簡単にアクセスできる専用ボタン ・ディレイタイプとルーパーの組み合わせをセーブ/リコール可能なプリセット機能 (最大13プリ セット) ・様々なノブの組み合わせのコントロールを可能にするプログラマブル・エクスプレッションペダ ルセッティング ・ コントロール機能を拡張する外部フットスイッチ用コネクター (1~3ボタンタイプに対応) ・ ソフトな感触のスイッチングを採用した高品質なバッファード・アナログバイパス 注意:Grand Canyonにはelectro-harmonix JP9.6DC-200が付属しています。Grand Canyonの消費電流は9VDCセンターマイナス、150mAです。間違ったアダプターを使用 すると故障の原因となり、保証対象外となりますのでご注意ください。10.5VDC以上の電 源は接続しないでください。定格の供給電流値が150mA未満の電源の場合、Grand Canyonの動作が不安定になります。

grand canyon manual jpGrand Canyonの右側にあるミニノブはループのプレイバックの再生方向とスピードをコ ントロールします。様々なスピードと再生方向でオーバーダビングできます。6

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GRAND CANYONMultifunction Delay & Looper

優れたサウンドをもつ非常にパワフルなディレイ/ルーパーペダルGrand Canyonをお買い上げ頂き誠にありがとうございます。Grand Canyonには畏敬の念を抱かせるような様々なエフェクトを搭載しています。ビットクラッシュも可能なデジタルディレイ、優れたDeluxe Memory Man、リズミック・ドラム、暖かみのあるテープエコー、プレートリバーブ、ポリフォニック・ピッチシフト、そして優美なシマーサウンドなど、幅広いディレイとテクスチャーを探求することができます。Grand Canyonにはフル機能のルーパーを搭載しており、任意のディレイ・エフェクトと同時に使用することで、みずみずしいレイヤーのサウンドスケープ(音像)を描き出すことができます。直感的なコントロールで、本物のインスピレーションと素晴らしいサウンドを体感することでしょう。

- FEATURES -

・ 幅広いディレイとエコー・エフェクトを作り出す12タイプのディレイ・ 最大3秒まで設定可能なディレイタイム・ 正確なディレイタイムを設定可能な9タイプのサブディビジョンを搭載したTAPフットスイッチ・ ステレオアウトプットによるステレオディレイとピンポンディレイエフェクト・ 最大16分の録音と無制限のオーバーダビング、アンドゥ/リドゥ、専用のSTOPボタン、ループ・フェードアウト、スピードコントロールなどのフル機能を搭載したルーパーモード・ インターナル・ステレオディレイを録音、オーバーダビング可能なルーパー ・ループ音源はGrand Canyonで削除を行うまで、ユニットの電源をOFFにしても保存されます。・ ディレイ・テイルやモーメンタリーエフェクトモード、ピンポンアウトプットといった拡張機能に簡単にアクセスできる専用ボタン

・ ディレイタイプとルーパーの組み合わせをセーブ/リコール可能なプリセット機能 (最大13プリセット)・ 様々なノブの組み合わせのコントロールを可能にするプログラマブル・エクスプレッションペダルセッティング・ コントロール機能を拡張する外部フットスイッチ用コネクター (1~3ボタンタイプに対応)・ ソフトな感触のスイッチングを採用した高品質なバッファード・アナログバイパス

注意:Grand Canyonにはelectro-harmonix JP9.6DC-200が付属しています。Grand Canyonの消費電流は9VDCセンターマイナス、150mAです。間違ったアダプターを使用すると故障の原因となり、保証対象外となりますのでご注意ください。10.5VDC以上の電源は接続しないでください。定格の供給電流値が150mA未満の電源の場合、Grand Canyonの動作が不安定になります。

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- 目次 -

注意事項と仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3DELAYタイプの詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3クイックスタートガイド・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4コントロールとLED・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7  DELAY/LOOPERモード、ボタン、LED・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7  コントロールノブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8  DELAY TYPEノブ/PRESET LED/ミニノブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10  イルミネート・ボタン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11  タップ・ディバイドボタンとLED・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12   フットスイッチとLED・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13接続端子・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15フットスイッチとジャック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16DELAYタイプとミニノブの詳細 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24LOOPERモードの使用方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27外部フットスイッチ機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28エクスプレッション・ペダルの使用と設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30タップテンポ機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32プリセットの使用と設定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34セカンダリーモードの機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35ファクトリーセッティングへのリストア・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36

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注意事項とスペック

・インプットインピーダンス:2MΩ・アウトプットインピーダンス:550Ω・消費電流値:150mA・最大許容入力レベル:+11dBu・バイパス方式:TAILSモード オフ時 = 高品質バッファードバイパス TAILSモードON時 = DSPバイパス

DELAY TYPES AND DESCRIPTIONS

DELAY TYPE DESCRIPTION ECHO

MOD

MULTI

REVERSE

DMM

TAPE

REVERB

PITCH

SHIM

SAMPLE/ HOLD DRUM

DOUBLER

ビットクラッシュ/サンプリングレートリダクションとロー/ハイパスフィルターを備えた、解像度の高い24ビットのデジタルディレイです。

豊かなフランジャー、コーラス、ビブラート、ワーブルといった効果を生み出すモジュレーションディレイです。

エコーのリピート音を最大31回まで正確に設定が可能なマルチタップディレイです。リピート音のスウェル/ディケイを調整可能なボリューム・エンベロープを搭載しています。

素晴らしいリバース・エコーサウンドを生み出すために高度なピッキング検知機能を搭載した使いやすいリバースディレイです。

Electro-Harmonixの伝説的なアナログBBDディレイペダル「Deluxe Memory Man 」の甘美なトーンを作り出します。

エコーマシンのテープディストーションや揺れなど、アナログテープエコーのオーガニックなサウンドをシミュレートしました。

プレートリバーブとエコーを組み合わせました。それぞれのリピート音に華やかなプレートリバーブの残響が付加した反響するエコーです。ディレイ効果を無くした純粋なリバーブとしても使用できます。

EHXの非常に高く評価されているポリフォニック・ピッチシフト+デジタルディレイの組み合わせは、ピッチシフトしたエコーサウンドと連続したリピートサウンドを作り出します。

シマーは豊かなオクターブシフトの煌びやかな音像を生成します。

Sample&Holdは音を弾き始めてから次の音の入力が検知されるまでインフィニティ・エコーを作り出すことができます。

記録媒体に磁気ディスクを採用したドラム式のBinson Echorec®スタイルのディレイを忠実にエミュレートしました。音楽的でリズミックなエコーパターンを作り出す再生ヘッドの構成が特徴です。

モノラル・シグナルに厚みを持たせたり、広がりのあるステレオ効果を作り出します。デチューンやL/Rアウトプットのディレイタイムのオフセットも設定が可能です。

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注意事項とスペックGrand Canyonの接続1. Grand Canyonの上部にある9VジャックにJP9.6DC-200アダプターを接続します。2. 一般的な1/4”フォンケーブルでギターやその他の楽器をINPUTジャックに接続し、同様にL OUTジャックとアンプを接続します。

3. ステレオで出力を行う際は、R OUTともう1台のアンプを接続します。

デジタルディレイエフェクトのパラメーター1. TAILSなど、Grand Canyonの左上に配置されているボタンが点灯していないことを確認してください。もしボタンが点灯している場合はもう一度ボタンを押す事で無効にできます。

2. DELAYモードLEDのみが点灯していることを確認してください。DELAYモードLEDはユニットの中央、DELAYノブのすぐ右側に位置します。もしLOOPER LEDが点灯している場合は、LEDの左にある小さい白いボタンを押してDELAY LEDを点灯させて下さい。

3. 一般的なデジタル・ディレイを使用する場合は、DELAY TYPEノブを時計回りに回してECHOに設定してください。

4. DELAY TYPEノブの右に配置されている小さなノブを中央のポジションに設定してください。5. FEEDBACKノブはリピートの回数、DELAYノブはディレイタイム、DELAY LVLノブはディレイ・ボリュームをそれぞれ設定します。

ディレイタイプのタップ設定1. TAP DIV LEDが4分音符に設定されていることを確認してください。設定されていない場合、4分音符のLEDが点灯するまでTAP DIVボタンを押してください。

2. DELAYモードLEDが点灯し、LOOPERモードLEDが消灯していることを確認してください。3. TAP/LOOPフットスイッチを2回以上長押ししてください。ディレイタイムはTAP/LOOPフットスイッチを最後の2回のタップ間隔の時間差に等しくなります。

4. TAP DIVボタンを押す事で異なるサブディビジョンを選択可能です。

DELAYタイプの選択1. DELAY TYPEノブを任意のDELAY TYPE LEDが点灯するまで回します。2. 選択したDELAY TYPEは2つのミニノブでパラメーターを調整できます。ミニノブに割り当てられているパラメーターは後述のパラメーター・テーブルを確認してください。ミニノブを操作し、様々なディレイ・エフェクトを試してみてください。

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ループの作成1. ループを作成する際は、Grand Canyonの中央にあるLOOPER LEDを点灯させて下さい。2. モードLEDはLED横のモードボタンを押すとDELAY、DELAY+LOOPER、LOOPERの3つのモードが順番に切り替わります。

3. Grand Canyonの内蔵ディレイ・エフェクトを使用したままループを録音したい場合は、DELAYとLOOPER LEDを点灯させてください。

4. Grand Canyonのエフェクトを使用しないでルーパーを録音したい場合は、LOOPER LEDのみ点灯させて下さい。

5. ループを録音する場合はTAP/LOOPフットスイッチを押すとすぐに録音がスタートします。6. ループの録音を停止するにはTAP/LOOPフットスイッチをもう一度押してください。ループのプレイバックが始まり、フットスイッチの上にあるMEMとPALY LEDが点灯します。

7. ループにオーバーダビングを行うには、プレイバック中にTAP/LOOPフットスイッチを押すとREC LEDが点灯し、オーバーダビングが始まります。

8. ループのプレイバックを停止するにはTAP/LOOPフットスイッチを素早く2回押してください。LOOPERモードのみの場合はBYPASS/STOPフットスイッチを押すことでループを停止できます。

ループパラメーターの調整1. ループが録音されるとループ・パラメーターを変更できます。DELAY LEDが消灯し、LOOPERモードになっていることを確認してください。

2. Looperモードの間、白いノブの機能は2段目にオレンジ色で表記された機能が割り当てられます。● DRY CUT - ドライシグナルのボリュームを設定します。● LOOP LVL - ループのプレイバックボリュームを設定します。 ● DUB LVL - 前に録音し保存されているループ音源のオーバーダビング時のボリュームを設定します。

● FADEOUT - プレイバックを停止した際にループ音源をフェードアウトさせる時間を設定します。

3. Grand Canyonの右側にあるミニノブはループのプレイバックの再生方向とスピードをコントロールします。様々なスピードと再生方向でオーバーダビングできます。

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エクスプレッション・ペダルの使用1. エクスプレッション・ペダルをEXPジャックに接続します。2. EXP MODEボタンがOFFの場合、接続したエクスプレション・ペダルはGrand Canyonに入力される前のドライ・シグナルのボリュームをコントロールします。

3. EXP MODEボタンがONの場合、現在選択しているディレイ・タイプもしくはルーパーモードのアサインしている全てのパラメーターをコントロールします。

4. エクスプレッション・ペダルで様々なノブにアサインできます。さらに各ノブは可変幅と可変方向をカスタマイズすることが可能です。後述のP.29 カスタム・エクスプレッション・セッティングをご覧ください 。

プリセットのセーブ1. Grand Canyonで作成したサウンドをセーブする場合は、DELAY TYPEノブを長押しします。

2. 約1秒後、PRESET LEDが素早く点滅します。DELAY TYPEノブを押し続けます。3. DELAY TYPEノブを約2秒程度押し続けると、PRESET LEDの点滅が点灯に変わります。点灯に変わったらDELAY TYPEノブを離します。

4. 選択していたディレイタイプでプリセットがセーブされます。1つのプリセットには12タイプのディレイ・エフェクトのいずれかとLOOPERモードをセーブできます。

プリセットの呼び出し1. DELAY TYPEノブを呼び出したいディレイタイプまで回します。2. DELAY TYPEノブを押します。プリセットされたサウンドがロードされ、PRESET LEDが点灯します。

3. ノブもしくはボタンのセッティングを変更した場合は、PRESET LEDが素早く点滅を始め、ロードされたプリセットが変更されたことを示します。

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コントロールとLED - DELAY/LOOPERモード、ボタン、LED -

Grand CanyonはDelay、Delay+Looper、Looperの3つのモードを搭載しています。DELAYノブの右側に白い小さなモードボタンとDELAY、LOOPERと表記されたLEDは、モードボタンを押すことで3つのモードが順番に切り替わり、ループにシームレスにディレイエフェクトを付加することができます。

外部フットスイッチを使用してモードを切り替えることも可能です。(外部スイッチの詳細はP.27をご覧ください。)Tip:LOOPERモードからDELAY+LOOPERモードへ切り替える際は、MODEスイッチを素早く2回押すことでオーバーダビングが継続されます。

DELAYモード:DELAY LEDが点灯/LOOPER LEDが消灯・ ディレイ・エフェクトの全てのコントロールは赤文字で表記された機能に準じて変化します。・ LOOP LVLノブはループのプレイバック時のボリュームを設定します。・ TAP/LOOPフットスイッチはタップテンポ・ボタンと同じように動作します。TAP/LOOPフットスイッチを長押しするとフィードバックを最大まで増加させます。

・ BYPASS/STOPフットスイッチはエフェクトのON/OFFを切り替えます。

DELAY+LOOPERモード:ELAY LEDとLOOPER LEDの両方が点灯・ ディレイ・エフェクトはDELAY+LOOPERモードでも有効ですが、TAP/LOOPフットスイッチはタップ・テンポではなくルーパーモードに準じた動作となります。

・ TAP/LOOPフットスイッチはPlay、Record、Overdub、Undo、Redo、Stop、Eraseのルーパー機能をコントロールします。詳細は後述のP.13をご覧ください。

・ 内蔵のディレイ・エフェクトを使用しながらループに合わせて演奏できるほか、レコーディングやオーバーダビングを全てステレオディレイ・エフェクトで行うことも可能です。

・ ディレイコントロールは赤で標記された機能が有効になり、LOOP LVLノブはプレイバック時のボリュームを設定します。

・ BYPASS/STOPフットスイッチはエフェクトのON/OFFを切り替え、タップ・テンポフットスイッチと同じように機能させることも可能です。

LOOPERモード:LOOP LEDが点灯/DELAY LEDが消灯・ LOOPERモードではGrand Canyonのディレイ・エフェクトは無効になります。・ 4つの白いノブはLooperをコントロールするため、オレンジ色で記載された機能が割り当てられます。

・ TAP/LOOPフットスイッチはPlay、Record、Overdub、Undo、Redo、Stop、Eraseのルーパー機能をコントロールします。詳細は後述のP.13をご覧ください。

・ BYPASS/STOPフットスイッチは一度押すとループが停止します。

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- コントロールノブ-

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Grand Canyonの左側にある4つのノブは、ディレイエフェクトとルーパーのメインパラメーターをコントロールします。これらのノブは選択したモードによって異なる機能を有しています。ノブの下に表記されている上段の赤色のパラメーターはディレイモード、下段のオレンジ色のパラメーターはループモード時に割り当てられている機能です。

Mode Knob Functions Delay Mode DELAY LVL LOOP LVL* FEEDBACK DELAY Delay+Looper DELAY LVL LOOP LVL FEEDBACK DELAY Looper Mode DRY CUT LOOP LVL DUB LVL FADEOUT

*Note:DELAYモード時、LOOP LVLコントロールはDELAYモードに切り替える前にループを作成していた場合に限り有効になります。

DELAYパラメーターDELAY LVL ‒ Grand Canyonのディレイエフェクトとドライシグナルのバランスを設定するWET/DRYコントロールです。ノブを最小値(反時計回り)に設定した場合は、ドライ信号のみ出力されます。ノブを時計回りに回すとディレイ音の出力が増加します。ノブを2時以降に回すとドライシグナルのボリュームが減少します。ノブを最大値(時計回り)に設定した場合はディレイ音のみが出力されます。Note:Sample/Holdモードではドライ音はユニティボリュームで一定となり、ディレイ音のみ最大となります。

FEEDBACK ‒ ディレイ音のリピート回数をコントロールします。ノブを時計回りに回すとリピートの回数が増加します。

DELAY ‒ 全てのディレイタイプのディレイタイムをコントロールします。ノブを時計回りに回すにしたがってディレイタイムは増加します。ディレイタイムは5msec~3秒までの間で設定が可能ですが、いくつかのディレイタイプでは設定範囲が異なります。

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LOOPERパラメーターDRY CUT ‒ ドライ音のボリュームコントロールが反転します。ノブを最小値または反時計に回しきった状態がドライ音の最も大きい状態です。ノブを時計回りに回すとドライボリュームが減少します。

LOOP LVL ‒ ループをプレイバックした際のアウトプット・ボリュームをコントロールします。Note:ディレイモードに切り替える前に、すでにループを録音していた場合はこのノブは有効になります。

DUB LVL ‒ ループモードでオーバーダビングを行っている場合、ルーパーのフィードバック・コントロールのように機能します。オーバーダビング中、ループ音源の古いレイヤーはDUB LVLノブの設定に基づいて各サイクルのボリュームを下げる(なくすこと)事ができます。ノブを反時計回りに回すと以前にレコーディングしたループ音源の音量が徐々に下がります。ノブを最大値にした場合、オーバーダビング中の以前にレコーディングしたループ音源は一定になります。ループモードから離脱した際、DUB LVLノブの設定はもう一度ループモードに戻り、ノブを操作するまで維持されます。

FADEOUT ‒ ループを停止した際、音源のボリュームが無音になるまでのフェードアウトの時間を設定します。FADEOUTを時計回りに回すとフェードアウトの時間が増加し、最大60秒まで瀬艇が可能です。反時計回りに回しきるとフェードアウトはせず、ループは瞬時に停止します。FADEOUTノブの設定はもう一度ループモードに戻り、ノブを操作するまで維持されます。

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- DELAY TYPEノブ、PRESET LED、ミニノブ -

DELAY TYPEノブ このノブはGrand Canyonのディレイ・タイプの選択を行うロータリー・エンコーダーです。表記されているECHOからDOUBLERまでの中で選択します。

1つのプリセットに各ディレイタイプとルーパーをセーブ可能です。DELAY TYPEノブを長押しすると現在選択しているディレイタイプを、ルーパーモードの場合はルーパーの設定をプリセットにセーブできます。DELAY TYPEノブを押すと選択したディレイタイプ、もしくはルーパーモードのプリセットをリコールします。PRESET LEDは現在選択しているプリセットのステータスを視覚的に表示します。

PRESET LED Off:全てのノブの現在のポジションがエフェクトに反映されます。

PRESET LED On:現在選択されているディレイタイプ、もしくはLOOPERモードのプリセットをロードします。

PRESET LEDの点滅:PRESET LEDの点滅には2つのシチュエーションがあり、1つ目はプリセットをセーブしている時、2つ目はプリセットをロードした後にノブの設定が変更された時です。プリセットをロードしてからノブを動かすと、特定のパラメーターのみ設定が変更されPRESET LEDが点滅します。プリセットをセーブした時のポジションにノブを戻すと、PRESET LEDは再び点灯します。

ミニパラメーターノブ DELAY TYPEノブの右横にある2つの小さなノブは、選択したディレイタイプによって割り当てられるパラメーターが異なります。ミニノブの下に表記されているリストが各ディレイタイプ選択時に割り当てられるパラメーターです。各機能の詳細はP.16をご参照ください。ルーパーモードも同様にミニノブに機能が割り当てられます。ルーパーモードを終了した場合、ミニノブのポジションは再度ルーパーモードに戻るまで維持されます。

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- イルミネートボタン -

EXP MODEボタン ‒ このボタンが点灯している場合、EXPモードがONになります。Grand Canyonのリアパネルに配置されているEXPジャックに外部エクスプレッションペダルもしくはコントロール・ボルテージを接続すると、様々なノブの組み合わせを足元でコントロールできます。EXP MODEボタンが消灯している場合、外部エクスプレッションペダルはディレイエフェクトに送り込むドライシグナルをボリュームペダルのようにコントロールします。このボタンを使用してエクスプレッション・セッティングのセットアップを行います。(手順についてはP.29 をご参照ください。)

MOMENTボタン ‒ DELAYもしくはDELAY+LOOPERモード時のみBYPASS/STOPフットスイッチの機能をMOMENTに変更でき、フットスイッチを押している間だけディレイエフェクトがONになります。ディレイエフェクトをバイパスするにはフットスイッチを離してください。MOMENTが無効になっている場合はBYPASS/TAPフットスイッチは標準的なラッチスイッチと同じように動作し、フットスイッチを押す度にディレイエフェクトのON/OFFが切り替わります。MOMENTボタンはLOOPERモードでは機能しません。Tip:MOMENTボタンを使用してディレイエフェクトがフレーズのどの音もしくはセグメントに影響しているのか、ディレイ音と連動してピンポイントで正確に特定できます。

TAILSボタン ‒ TAILS機能がONの場合、ペダルをフットスイッチでバイパスもしくはLOOPERモードに切り替えた際にFEEDBACKノブで設定したリピート回数が再生されるまでディレイ音を継続させることができます。バイパス後に演奏したシグナルにはディレイエフェクトはかかりません。インフィニティ・フィードバック(FEEDBACKノブを最大値)に設定していた場合、FEEDBACKノブを下げる、もしくは異なるディレイタイプに切り替えるまでリピート音は継続されます。TAILS機能がOFFの場合、バイパスもしくはLOOPERモードに切り替えた際に全てのリピート音は途切れます。Note:Sample/Holdモード時はTAILS機能がONであってもインフィニティ・リピートは行えません。リピート音は0.5秒程度でフェードアウトします。

PING PONGボタン ‒ PING PONG(ピンポン) 機能は、ディレイのリピート音がLeftとRightアウトの間を弾むように交互に行き来します。PING PONG機能がOFFの場合、L/Rそれぞれのアウトプットから同時に出力されます。PING PONGボタンはLOOPERモードでは機能しません。

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- タップ・ディバイドボタンとLED -

TAP DIV 機能は、TAP/LOOPフットスイッチのタップ間隔と同期させてショート/ロング・ディレイを作り出すためのサブディビジョンを設定します。タップの間隔は4分音符の間隔です。TAP DIVは4分音符を分割し、タップテンポに合わせてリズミカルなディレイタイムを生み出します。

現在設定しているDELAYノブをTAP DIVボタンで選択したサブディビジョンに分割することができます。DELAYノブを回した際に、常にテンポのベースになるのは4分音符のテンポです。DELAYノブを設定した後、TAP DIVボタンを押してサブディビジョンを設定します。

TAP DIVボタンは押す度に順番に切り替わり、9つのサブディビジョン・パターンから設定できます。メインのサブディビジョンは4分、8分、16分の3つです。各サブディビジョンではさらに、3連符と付点の設定が可能です。TAP DIV LEDは現在設定しているサブディビジョンを示し、設定したディレイタイムに合わせて点滅します。

下記リストはTAP/LOOPフットスイッチ、もしくはDELAYノブのどちらかでディレイタイプを設定した際の各サブディビジョンのディレイタイムです。タップ間隔は600msを例にしています。

TAP DIV Mode Graphic Divide Ratio

Delay Time (for 600 ms TAP time)

4分 1 / 1 600 ms

4分3連 + 3 2 / 3 400 ms

付点4分 + DOT 3 / 2 900 ms

8分 1 / 2 300 ms

8分3連 + 3 1 / 3 200 ms

付点8分 + DOT 3 / 4 450 ms

16分 1 / 4 150 ms

16分3連 + 3 1 / 6 100 ms

付点16分 + DOT 3 / 8 225 ms

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- フットスイッチとLED -

Grand Canyonの2つのフットスイッチは、選択したモード専用の異なる機能を搭載しています。赤で表記されている機能がDELAYモード用、オレンジで表記されているのがLOOPRモード用の機能です。下記のリストは各モードで有効になるフットスイッチの機能です。

Mode TAP/LOOP BYPASS/STOP Delay Mode Tap Tempo +

Feedback ramp Bypass

Delay+Looper Looping Bypass + Tap Tempo

Looper Mode Looping Stop looping

DELAYモード フットスイッチ機能TAP/LOOP ‒ ディレイモード時、TAP/LOOPフットスイッチを2回以上押すことでディレイタイムを設定できます。実際のディレイタイムはタップの間隔とTAP DIVセクションの設定によって決定します。タップによってディレイタイムを設定した後はTAP DIVセクションの設定に依存します。TAP/LOOPフットスイッチを長押しすると、FEEDBACKを最大値に設定できます。TAP/LOOPフットスイッチを離すと現在のFEEDBACKの設定に戻ります。

BYPASS/STOP ‒ BYPASSフットスイッチはMOMENTボタンが消灯している場合、標準的なラッチスイッチと同じように動作し、フットスイッチを押す度にエフェクトのON/OFFが切り替わります。Grand Canyonのグラフィック内に配置されているLEDがオレンジに点灯している場合、エフェクトはONの状態です。MOMENTボタンが点灯している場合Grand Canyonは標準でバイパスの状態となり、フットスイッチを押している間に限りピンポイントでエフェクトをONにできます。フットスイッチを離すとOFFになります。

DELAY+LOOPERモード フットスイッチ機能TAP/LOOP ‒ TAP/LOOP フットスイッチはルーパーの基本となるREC、PLAY、OVERDUB、UNDO、REDO、STOP、ERASEといった機能を操作します。ルーパーコントロールの詳細はP.14のチャートをご参照ください。

Bypass/Stop ‒ DELAY+LOOPERモード時、BYPASS/STOPフットスイッチはバイパス機能に加えタップ・テンポスイッチとしても使用できます。DELAY+LOOPERモード時にBYPASS/STOPフットスイッチをタップすることでテンポを設定できます。この機能は必要に応じて無効にすることもできます。詳細はP.30をご参照ください。

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LOOPERモード フットスイッチ機能TAP/LOOP ‒ LOOPERモード時、TAP/LOOPフットスイッチはDELAY+LOOPERモードと同じように動作します。

Bypass/Stop ‒ LOOPERモード時のみ、BYPASS/STOPフットスイッチを押すとループが停止、もしくはフェードアウトします。ループのフェードアウト中にSTOPフットスイッチを押した場合、フェードアウトは即座に停止し、ループも停止します。

空のループをスタートした場合、TAP/LOOPフットスイッチを押した際に発生する動作を下記チャートに記載しています。

Looper State TAP/LOOP Footswitch Action New Looper State

Empty loop Press/Release Recording initial loop Recording initial loop

Press/Release (or BYPASS/STOP FSW Press/Release)

Loop Playback, and loop length is set (or Stops loop and sets loop length)

Loop Playback Press/Release Loop Overdub Loop Overdub Press/Release Loop Playback Loop Playback Press and Hold for one

second Undo last Overdub layer or Redo last Overdub layer

Loop Playback or Overdub

Double-Tap, or BYPASS/ STOP FSW Press/Release

Stop loop or begin Fade-Out

Loop Fade-Out Press/Release (or Double-Tap TAP/LOOP FSW or single BYPASS/STOP FSW Press/Release)

Cancel loop Fade-Out and restore Loop Playback at full volume (cancel loop Fade-Out and immediately Stop Loop)

Loop Stopped Press/Release Loop Playback Loop Stopped Press and Hold for 2.5

seconds Erase loop

LOOP LED: MEM/PLAY/REC: 3つのLEDは現在のループのステータスを表します。MEM LED:ループをセーブしている状態を示します。PLAY LED:ループのプレイバック中、もしくはオーバーダビング中であることを示します。PLAY LEDが1度点滅した場合はループが繰り返されたことを示し、2回点滅している場合はアンドゥ/リドゥを行った場合、点滅し続ける場合はフェードアウト中であることを示します。消灯した場合はループがフェードアウトして停止したことを示します。REC LED:ループのレコーディング中、もしくはオーバーダビング中であることを示します。REC LEDが急速に0.5秒程度点滅した場合は前のループを消去していることを示します。

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接続端子INPUT Jack ‒ ギターなどを接続する1/4”モノフォンインプットジャックです。インプット・インピーダンスは2MΩです。

L OUT Jack ‒ モノラルセッティング時に使用するアウトプットです。ステレオセッティング時にはLeftアウトプットとなります。アウトプット・インピーダンスは500Ωです。

R OUT Jack ‒ ステレオセッティング時にはRightアウトプットとなります。アウトプット・インピーダンスは500Ωです。

FSW Jack ‒ 外部モーメンタリーフットスイッチを接続する1/4” フォンジャックです。接続する外部スイッチはシングルフットスイッチ(TSプラグ)、デュアルフットスイッチ(TRSプラグ)、もしくはDigi Tech® FS3Xのような3スイッチ式のフットスイッチが使用できます。スイッチを押したときにSleeveとTip、Ring、もしくはTip+Ringのいずれかが接触するモーメンタリー式のノーマリー・オープンタイプのスイッチを使用してください。外部スイッチで操作できる全ての機能の詳細はP.27をご参照ください。

EXP Jack and Expression/CV Specifications ‒ TRSケーブルを使用してエクスプレッションペダルを接続することで、様々なパラメーターを外部コントロールできるほか、ディレイエフェクトへ送り出す信号のボリュームコントロールも行えます。設定方法とコントロールにつきましては後述のP.28をご確認ください。

接続するエクスプレッションペダルの極性はヒール(かかと側)ポジションではSleeve、トウ(つま先側)ポジションではRingに接続され、Tipがワイパーとして動作する仕様のものをご使用頂けます。接続するエクスプレッションペダルの抵抗値は10KΩを推奨します。6KΩ以下のエクスプレッションペダルは適切に動作しない場合があるため使用しないでください。推奨ペダル:Electro-Harmonix Expression Pedal、M-Audio EX-P、Moog EP-2/EP-3、RolandEV-5、Boss FV-500L

TSプラグを使用して、CV(コントロール・ボルテージ)ソースの接続も可能です。CVの電圧は0~5Vが対応となります。

9V Power Jack ‒ 付属のJP9.6DC-200 アダプターをGrand Canyonの上部に配置されているDC9Vジャックに接続します。DC9V センターマイナス極性、消費電流は150mAです。DC10.5V以上の電圧を供給しないでください。Note:電流値が150mA以下の場合、正常に動作しない可能性があります。

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DELAYタイプとミニノブの詳細

ECHO ‒ デジタルディレイフィードバック・ループにローパスもしくはハイパスフィルター、ディレイセクションの前にビットクラッシャーを搭載した24ビットのデジタルディレイです。

FILTER:12時方向から反時計回りに回すとローパスフィルター、時計回りに回すとハイパスフィルターとして動作します。ローパスフィルターはハイエンドを減衰させ、ハイパスフィルターはローエンドを減衰させます。12時方向からスタートして、反時計回りに回すとカットオフ周波数が下がり、時計回りに回すとカットオフ周波数が上がります。両方のフィルターは12時方向でバイパスされます。

BIT CRUSH:12時方向より反時計回りに回すと、サンプルレートを220Hz 24bitに下げます。時計回りに回すとサンプルレートを220Hz 2bitに下げます。ビットクラッシャーは12時方向でバイパスされます。

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MOD ‒ モジュレーション・ディレイECHOモードと同じデジタルディレイですが、FilterとBit Crushに代わり、モジュレーションパラメーターが使用できます。

MOD RATE:時計回りに回すとモジュレーションレートが増加します。モジュレーションレートは0.1~163Hzの間で可変します。

MOD DEPTH:時計回りに回すとモジュレーションデプスが増加します。反時計回りに回しきるとモジュレーションデプスは0です。

MULTI ‒ マルチタップディレイFEEDBACKノブでリピートの回数を1~31の範囲で正確に設定可能なマルチタップディレイです。ディレイタイムを増加させると最大のリピート回数は減少します。ショートディレイの場合は最大31回のリピートとなります。2秒以上の非常に長いディレイタイムの場合、おおよそ2回程度のリピート回数となります。

FILTE:12時方向から反時計回りに回すとローパスフィルター、時計回りに回すとハイパスフィルターとして動作します。ローパスフィルターはハイエンドを減衰させ、ハイパスフィルターはローエンドを減衰させます。12時方向からスタートして反時計回りに回すほど、周波数が低くなります。時計回りに回すほど、周波数が高くなります。両方のフィルターは12時方向でバイパスされます。

DECAY/SWELL:エコーのエンベロープボリュームをコントロールします。12時方向では各エコーのリピートは同じボリュームです。12時方向から反時計回りに回すとディケイ・エンベロープが有効になり、リピート音は次第に小さくなります。ノブを12時方向から時計回りに回すとスウェル・エンベロープが有効になり、リピート音が次第に大きくなります。12時方向から離れるに従い、ボリューム・エンベロープの効果が強くなります。

REVERSE ‒ リバースディレイディレイタイムの設定に最も適したリバースエコーを作り出す、プレイヤーの演奏を学習するインテリジェントなリバースディレイです。

SENSITIVITY:このノブはアルゴリズムを起動させるためのスレッショルドを調整します。時計回りに回すとアルゴリズムを動作させるための検知がより容易になり、最小値のポジションでは大きい信号のみが検知されます。REVERSE LEDは、正確にトリガーを検知するたびに点滅します。

MOD DEPTH:リバースディレイに付加するモジュレーションを設定します。時計回りに回すとモジュレーションがかかります。反時計回りに回しきるとモジュレーションはOFFになります。

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DMM ‒ Deluxe Memory Man Electro-Harmonix Deluxe Memory Manを忠実にエミュレートし、伝統的なBBDアナログディレイの愛してやまないトーンを再現しました。有機的なエコーは壮大なモジュレーションディレイから微細なビブラートディレイまでディレイ音を変化させます。Grand CanyonはDeluxe Memory Manの有名なFEEDBACKコントロールを再現しており、最大にすると音楽的な発振効果をもたらし、DELAYノブを回すとエコーのピッチベンドを行います。

MOD RATE:時計回りに回すとDMMのモジュレーションレートが増加します。12時方向の設定はDMMのコーラスセッティングと同等となります。レンジは0.1Hz~50Hzです。

MOD DEPTH:時計回りに回すとDMMのモジュレーションデプスが増加します。反時計回りに回しきるとモジュレーションはOFFになります。

TAPE ‒ テープディレイ1970年代の貴重なアナログテープエコー・ユニットをシミュレートしています。エコー音が劣化し、リピート音が歪みます。テープのワウフラッターはテープディレイでは有名な独特なワブル効果を提供します。

DISTORTION:テープ・ディストーション量を設定します。時計回りに回すと、よりテープ・ディストーションを得られます。

FLUTTER DEPTH:ワウフラッターのデプスを設定します。時計回りに回すとモジュレーションの量も増加します。

REVERB ‒ リバーブ+ディレイ滑らかなプレートリバーブによってリピート音に残響音を付加します。純粋なリバーブセッティングにするには、FEEDBACKを最小ポジション、DELAYノブを9時方向に設定します。

VERB TIME:リバーブの残響音の長さを設定します。時計回りに回すと、リバーブの残響音の長さが増加します。 設定しだいでは最大で5分を超えるリバーブタイムが可能です。

VERB TONE:プレートリバーブの温かみのある音からブライトで金属的な音まで設定します。

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PITCH ‒ ハーモニック・ディレイディレイがかかる前のシグナルをピッチシフトします。下記のチャートが設定可能なインターバルです。初期設定では、ピッチシフトブロックはディレイのフィードバック・ループの外側に設置されており、つまり演奏した音は一度ピッチシフトしてからディレイがかかります。Grand Canyonは、カスケーディング・ピッチシフトディレイの為にピッチシフトブロックをフィードバック・ループ内に動かすことのできるセカンダリー・モードを搭載しています。セカンダリーモードの詳細はP.34をご参照ください。

MODE:このノブは5つのモードのうちから1つを選択します。ノブの反時計回りから時計回りまでディレイのリピート音は以下のボイスになります。1. Downward pitch shift + Dry unshifted signal 2. Downward pitch shift 3. Dual Pitch Shift (2 pitch shifted intervals at once) 4. Upward pitch shift 5. Upward pitch shift + Dry unshifted signal モード1と5はドライシグナルが直接ディレイブロックのインプットに接続されます。

PITCH:ピッチシフトのインターバルを選択します。モード1、2、4、5ではPITCHノブを反時計回りもしくは時計回りに回すことで下記リストのインターバルを原音に対して上下いずれかに設定します。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 No

Shift De-tune

Minor 2nd

Major 2nd

Major 3rd

Perfect 4th

Perfect 5th

Major 6th

Minor 7th

1 Oct

2 Oct

3 Oct

デュアル・ピッチシフトモード(モード3):PITCHノブを反時計回りから時計回りに回すことで下記リストのデュアルモードのインターバルを設定できます。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 No

Shift De-tune

Deep De-tune

M2 up + M6 up

M3 up + P5 up

P4 up + P5

down

P5 up +

1 Oct down

M6 up + P5

down

m7 up + M6 up

1 Oct up +

1 Oct down

2 Oct up +

1 Oct down

3 Oct up +

1 Oct down

エクスプレッションペダルを使用してPITCHノブをコントロールする際、選択したモードの様々なピッチ・インターバル間を上下いずれかに変化させることができます。2つのピッチ間をスムーズにピッチベンドさせることができます。カスタムのエクスプレッション設定の詳細はP.29をご参照ください。

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SHIM ‒ シマーこのモードはシマーエフェクトを作りだし、ギターに豊かなオクターブシフトのハーモニーを生み出します。最大のディレイタイムは1.5秒です。Grand Canyonでは、Electro-Harmonixの4つのペダルの組み合わせをモデリングすることでシマーエフェクトを実現しました。

FILTER:シマーエフェクトの後にあるフィードバック回路のローパスフィルターをコントロールします。ノブを反時計回りに回すとシマートーンの始めはウォームになり、次第にミュートされます。

MOD DEPTH:時計回りに回すとシマーのモジュレーションデプスが増加し、より顕著なエフェクトになります。シマーエフェクトはこのノブの全範囲に適用します。

SAMPLE/HOLD ‒ このモードは音やコードを検知し、新しい音やコードが検知されるまで無限にエコーを繰り返します。

SENSITIVITY:アルゴリズム検出のトリガーが動作する為のスレッショルドを調整します。時計回りに回すと新しい音の検知が容易になります。最小値のポジションの場合、大きい信号のみを検知します。SAMPLE/HOLD LEDは、トリガーがスレッショルドを超える度に点滅します。LEDの点滅はSENSITIVITYノブの設定に有効です。

DECAY/SWELL:エコーのリピート音のボリューム・エンベロープを調整します。12時方向では、全てのリピート音は同じボリュームです。ノブを12時方向から反時計回りに回すとディケイ・エンベロープが有効になり、時間の経過とともにリピート音のボリュームが減少します。12時方向から時計回りに回すとスウェル・エンベロープが有効になり、時間の経過とともにリピート音のボリュームが増加します。12時方向からノブが離れるに従い、ボリューム・エンベロープはより強くなります。

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DRUM ‒ ドラムエコー1960年代の磁気ディスクを採用したドラム式エコーの伝統的なエフェクトをエミュレートし、磁気ディスクのエイジ・コントロールとユニークなリズミックエコーを作り出す均等な間隔の再生ヘッドまで再現しています。ディレイタイムは使用するドラムの再生ヘッド数のトータルによって分割されます。例えば、4再生ヘッドモードでディレイタイムを1200msに設定した場合、各再生ヘッドの間隔は300msずつ等分にされます。次に3再生ヘッドモードでは400msに等分されます。

RHYTHM:標準的なモードの場合、このノブは最大13タイプのドラム・リズムから選択でき、全ては4つの再生ヘッドのグループがベースになっています。セカンダリー・モードに変更すると、さらに3つの再生ヘッドをベースとした8タイプのリズムタイプにアクセスします。TIP:一般的に4つの再生ヘッドのリズムは4/4拍子のリズムにマッチし、3つの再生ヘッドのリズムは3/4や6/8拍子にマッチします。しかし、再生ヘッドの他の設定に切り替えることで、楽曲を盛り上げるような多彩なリズムを探すことができるかもしれません。

RHYTHM Mini Knob Position

4 Playheads (standard mode)

3 Playheads mostly (secondary mode)

1 2 3 4 1 2 3

1 1 1

2 2 2

3 3 3

4 4 1 2

5 1 2 2 3

6 2 3 1 3

7 3 4 1 2 3

8 1 3 1 2 3 4

9 1 4

10 1 2 3

11 2 3 4

12 1 2 4

13 1 3 4

TIP:特別なリズムではないシンプルなディレイはスタンダード・モードの4つのポジションを使用します。

DRUM AGE:磁気ディスクの経年劣化をシミュレートしています。ノブを時計回りに回すと、磁気ディスクがより劣化した状態になり、それと同時にハイエンド・フィルターと信号の歪み、ワブル効果が得られます。

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DOUBLER ‒ ダブルトラッキング・エフェクトDoublerは、モノラル信号に厚みを持たせたり、ワイドなステレオ効果を得る為のショートディレイ、デチューンやステレオエフェクトです。ディレイタイムは最大150msです。各ステレオアウトプットのディレイタイムは互いにオフセットでき、最大+/-50セントのピッチシフトが可能です。ディレイタイムは0~50msの範囲でDELAYノブで設定できます。DOUBLERではタップテンポ、及びTAP DIV機能は使用できません。このモードではPING PONG機能は異なる動作をするため、下記のOFFSETノブの項目をご参照ください。Tip:モノラルからステレオへの変換を最大限に活用するには、PING PONGボタンを有効にして、両方の出力を使用する必要があります。

OFFSET TIME:LEFTもしくはRIGHTアウトプットのディレイタイムにオフセットを加えることが可能です。12時方向のポジションではディレイタイムのオフセットは無効になり、L/Rアウトプットは同じディレイタイムで出力されます。

PING PONG ON:OFFSET TIMEは12時方向から反時計回りに回すと、DELAYノブで設定したディレイタイムの3倍の時間までLEFTアウトプットのディレイタイムが増加します。このとき、RIGHTアウトプットのディレイタイムは変更されません。同様に12時方向から時計回りに回すとRIGHTアウトプットのディレイタイムが増加し、LEFTアウトプットはDELAYノブで設定した状態が維持されます。PING PONG OFF:両アウトプットは同じディレイタイムになり、デチューン効果が得られます。12時方向でディレイタイムのオフセットはありませんが、上下に僅かにピッチシフトされたデチューンとなります。OFFSET TIMEノブを反時計回りに回すと、DLEAYノブで設定したディレイタイムの3倍まで増加させることができ、ピッチアップ方向のデチューンが得られます。OFFSET TIMEノブを12時方向から時計回りに回した場合、DLEAYノブで設定したディレイタイムの3倍まで増加させることができ、ピッチダウン方向のデチューンが得られます。Note:この設定は、リピート音はDELAYノブで設定したデチューン・ピッチシフトを経由せず、フィードバックが付加します。ディレイはOFFSET TIMEノブを経由してデチューンとフィードバック・ループを設定します。これにより、最初のリピートとその後のリピートが異なる場合のエフェクトが可能になります。

PITCH SPREAD:アウトプットされるデチューンの微妙なピッチシフト量を設定します。デチューン効果が発生しない反時計回りの設定から、デチューン効果の発生する時計回りの設定(+/-50セント)までが可能です。

PING PONG ON:LEFTアウトプットでは常時上方向のデチューンが得られ、RIGHTアウトプットでは常時下方向のデチューンが得られます。PING PONG OFF:両方のアウトプットが同じデチューンセッティングです。OFFSET TIMEノブはデチューンの方向を設定します。

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LOOPER LOOPERモードの場合、4つの白いノブはオレンジで表記された機能が割り当てられます。LOOPERモードの白いノブの詳細はCONTROLSセクションをご参照ください。2つのミニノブも同様に機能が割り当てられます。

REVERSE:プレイバック時の再生方向を切り替えます。ノブを反時計回りに回しきると、ループは逆再生方向に再生します。ノブが9時方向以上になった場合、ループは通常再生されます。オーバーダビングを行う際はどちらか一方の再生方向を選択できるほか、オーバーダビング中にも再生方向を変更できます。

SPEED:プレイバックのスピードを変更することができます。反時計回りでは1/2の再生スピード、12時方向では通常の再生スピード、時計回りでは2倍の再生スピードになります。ループスピードはノブを回すまで変更されません。オーバーダビングやプレイバック時に様々なスピードに変更できるのにくわえて、オーバーダビング中でも変更が可能です。LOOPERモードを終了すると、REVERSEやSPEEDノブの設定はLOOPERモードに戻りノブを操作するまで継続されます。

LOOPERモードを終了すると、REVERSEやSPEEDノブの設定はLOOPERモードに戻りノブを操作するまで継続されます。

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LOOPERモードの使用方法・ ルーパー機能を使用するには、まずLOOPERのLEDを点灯させます。・ ディレイをかけながら録音やオーバーダビングをする場合は、DELAYとLOOPERのLEDを両方点灯させてください。この状態をDELAY+LOOPERモードと呼びます。

・ 白い小さなモードボタンを押すと、DELAYとLOOPERを切り替えられます。・ モードボタンを素早く2回押すと、LooperモードからDelay+Looperモードに直接切り替えられます。この操作によって、ループの再生やオーバーダブを止めることなくモードを変更できます。

ループの録音1. ループが何も録音されていない(MEMのLEDが消えている)ことを確認します。2. TAP/LOOPフットスイッチを一度踏むとループの録音が始まり、RECのLEDが点灯します。

3. TAP/LOOPフットスイッチをもう一度踏むと、録音が完了してループの長さが決定します。同時にMEMとPLAYのLEDが点灯し、ループの再生が始まります。なお、Looperだけのモードになっている時は、BYPASS/STOPフットスイッチでも録音完了とループの長さを決定させることができます。この場合ループの再生は始まりません。

4. LOOP LVLノブでループ再生の出力レベルを調節できます。また、DELAY LVL/DRY CUTノブで生音とディレイ効果の出力レベルを調節できます。

5. ループの先頭に戻るたびにPLAYのLEDが点滅します。6. Note:ループ録音中、最長時間である16秒に達すると自動的に録音が止まります。

ループ再生の開始1. ループの録音が完了していて、再生が止まっている(MEMのLEDが点灯、PLAYのLEDが消灯)ことを確認します。

2. TAP/LOOPフットスイッチを一度踏むと再生が始まります。同時に、再生中であることを示すPLAYのLEDが点灯します。

ループ再生を停止/フェードアウトさせる1. ループ再生を停止したい時は、TAP/LOOPフットスイッチを素早く2回踏みます。Looperだけのモードになっている時は、代わりにBYPASS/STOPフットスイッチを一度踏んでも同じ動作になります。

2. すぐに再生が止まるか、FADEOUTノブの値にしたがって徐々にフェードアウトします。FADEOUTノブを時計回りに回すと、フェードアウトするまでの時間が長くなります。

3. フェードアウト中はPLAYのLEDが素早く点滅します。4. フェードアウト中にTAP/LOOPフットスイッチを一度踏むと、フェードアウトを中断して元の音量での再生に戻ります。

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5. フェードアウト中にTAP/LOOPフットスイッチを素早く2回踏むと、すぐに再生が止まります。

6. Looperだけのモードになっている時は、フェードアウト中にBYPASS/STOPフットスイッチを踏むとすぐに再生が止まります。

オーバーダビング(ループの重ね録り)をする1. ループの録音を完了して、ループが再生されている状態にします。前述の「ループ再生を開始する」の項目もご参照ください。

2. ループの再生中、TAP/LOOPフットスイッチを一度踏みます。するとRECとPLAYのLEDが点灯して、オーバーダブが開始します。オーバーダブを行うと、前回録音したループの1つ上のレイヤーに新しいオーディオが録音されます。

3. オーバーダブ中に限り、DUB LVLノブはループオーディオのフィードバック・コントロールのように機能します。最大になっている時は、常に一定の音量でループをオーバーダブしていきます。最大よりも下がっていると、オーバーダブする度に前回録音したループの音量が少しずつ下がっていきます。

4. オーバーダブを完了したい時は、TAP/LOOPフットスイッチをもう一度踏みます。RECのLEDが消えて、ループ再生に新しくオーバーダブされたオーディオが追加されます。

5.オーバーダブによってループの長さが変わることはありません。6. Grand Canyonは無制限にオーバーダブが可能です。ループの上にループを何回でも重ねていくことができます。

7. オーバーダブのアンドゥ/リドゥも可能です。アンドゥを行うと最後にオーバーダブしたオーディオが取り消されます。アンドゥ/リドゥは何回でも行うことができます。

アンドゥ/リドゥ機能1. ループ再生中、最後にオーバーダブしたオーディオを取り消したい(アンドゥ)場合は、TAP/LOOPフットスイッチを1秒間踏み続けます。PLAYのLEDが2回点滅して、最後に録音したループが削除されます。

2. ループ再生中、アンドゥした音声を元に戻したい(リドゥ)場合は、TAP/LOOPフットスイッチを再度1秒間踏み続けます。PLAYのLEDが2回点滅して、アンドゥしたオーディオが復活します。

3. アンドゥ/リドゥ機能はループの再生中のみ有効です。録音中や停止中は使用できません。4. Note:Grand Canyonを再起動した後でも最後にオーバーダブしたオーディオをアンドゥ/リドゥできます。

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ループの消去1. 再生を停止してください。停止の方法については24ページをご参照ください。2. TAP/LOOPフットスイッチを2.5秒押し続けると、現在のループが消去されます。ループの消去が完了する前に、0.5秒間RECのLEDが点滅します。

3. 点滅が止まると、ループの消去が完了します。4. Note:一度消去してしまったループを復活させることはできません。消去は、ループがメモリーに入っている(MEMのLEDが点灯している)時のみ可能です。

LOOPERモードとDELAY+LOOPERモードを切り替える1. ループの再生は、モードスイッチを押してDelayモードやDelay+Looperモードに切り替えた後も継続します。

2.Delay+Looperモードでオーバーダブをしている最中にLooperモードに切り替えることもできます。

3. Looperモードでオーバーダブをしている最中にDelayモードに切り替えると、オーバーダブは止まります。ですがループの再生は継続します。

4. Looperモードでオーバーダブを行っている最中にDelay+Looperモードに切り替えたい時は、モードボタンを素早く2回押します。

ループの保存1. 録音したループは、すべて自動的にGrand Canyonの内部メモリーに保存されます。MEMのLEDは、ループがメモリーに録音されている状態であることを示します。

2. 録音されたループは、消去されるまでメモリーに残り続けます。ループの録音中に電源を落とさない限り、再起動してもループは消えません。また、電源アダプターが接続されていない時に録音やオーバーダブをしようとしても保存されません。

ループの速度と逆再生機能1. ループの再生速度や再生方向を変えたい場合は、あらかじめループを録音しておく必要があります。ループの録音方法についてはP.24をご参照ください。

2. ループは常に通常の速度で、正しい方向に録音されます。ループの録音前や録音中にREVERSEやSPEEDノブを動かした場合は、録音完了後にノブの値に合わせて再生されます。

3. REVERSEやSPEEDノブの値を変更すると、LOOPERのLEDが点滅します。通常の値に戻すと点滅が止まります。

4. 再生中やオーバーダブ中にREVERSEやSPEEDノブを動かすと、時間が速くなったり遅くなったりするような効果を得ることができます。

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外部フットスイッチ機能Grand Canyonは、TSプラグ付きでシングルタイプのフットスイッチ(モーメンタリー型)、またはTRSプラグ付きでダブル~トリプルタイプのフットスイッチをFSWジャックに差し込んで使用できます。以下の表はGrand Canyonの各モードでのフットスイッチの機能を説明したものです。シングルタイプのフットスイッチを使用する場合は、TIPスイッチの機能を使用できます。

GRAND CANYON MODE

TIP SWITCH / SINGLE FSW

RING SWITCH TIP+RING SWITCH

DELAY Tap Tempo (S/H only: press and hold to stop repeats)

Scroll thru Delay Types: press and release to go down, press and hold to go up

Cycle modes: Switch to Delay + Looper mode

DELAY+LOOPER Tap Tempo (S/H only: press and hold to stop repeats)

Scroll thru Delay Types: press and release to go down, press and hold to go up

Cycle modes: Switch to Looper mode

LOOPER Undo/Redo Toggle between normal play and the current REVERSE and SPEED Mini Knob settings

Cycle modes: Switch to Delay mode

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エクスプレッション・ペダルの使用と設定Grand Canyonは、TRSプラグ付きのエクスプレッションペダルか、TSプラグ付きのコントロール・ボルテージ入力を備えた機器をEXPフォンジャックに接続して使用できます。Grand Canyonで使用可能なエクスプレッションペダルや電圧の範囲の仕様については15ページをご参照ください。EXP MODEボタンのオン/オフで2種類の機能を使用できます。

EXP MODEボタンがオフの時ボタンが消灯している時は、Grand Canyonへの入力を調節できるボリュームペダルとして機能します。ペダル操作でボリューム(ドライとディレイセクションへの入力の両方)を上下させて、表情豊かでうねりのあるディレイ効果を生み出します。なお、OFFの時は後述のエクスプレッションの設定は無効になります。

EXP MODEボタンがオンの時ボタンが点灯している時はエクスプレッションの設定が有効になります。それぞれのディレイモードで任意のノブをペダルと連動でき、またペダルでの操作範囲/方向も自由に設定できます。いずれかのパラメーターをペダルと連動させた時、現在のノブの設定は無視されます。なお、エクスプレッションの設定を変更した後は、本体の電源を切っても設定は保存され続けます。また、各ディレイタイプのプリセットを保存した時は、同時にエクスプレッションの設定も保存されます。注:エクスプレッションペダルを抜いた状態でEXP MODEボタンをオンにすると、ペダルで操作されていたパラメーターは、エクスプレッションの設定保存時のつま先側の状態(次ページ参照)にセットされます。

工場出荷時のエクスプレッションの設定 Delay Type Default Expression Pedal Control (EXP MODE = On)

Echo Filter Mod Modulation rate Multi Filter Reverse Modulation depth DMM Delay time Tape Tape distortion Reverb Reverb time Pitch Pitch bend to the pitch selected by the right mini knob Shim Feedback Sample/Hold Delay Level Drum Delay Time Doubler Offset time Looper Reverse on/off

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エクスプレッションの設定のカスタマイズエクスプレッションの設定は自分でカスタマイズすることもできます。カスタマイズの手順は下記の通りです。1. DELAY TYPEノブを回して、設定をカスタマイズしたいディレイタイプを選択します。2. EXP MODEボタン押し続けます。すると1秒後に他のボタン(TAILSなど)が点滅し始めます。

3. 他のボタンが点滅をやめたら、EXP MODEボタンから手を放してください。今度はEXP MODEボタンが中くらいのスピードで点滅し始めます。

4. エクスプレッションペダルのかかと側(全く踏み込んでいない状態)に合わせたい設定を、本体の6つのノブを動かして設定してください。この際、エクスプレッションペダルと連動させたくないノブは動かさないでください。

注:DELAY TYPEのノブだけはエクスプレッションペダルで操作できません。5. EXP MODEボタンを1度押して、かかと側の設定を保存します。するとEXP MODEボタンの点滅のスピードが速くなります。

6. 今度は、つま先側(最大まで踏み込んだ状態)に合わせたい設定を、6つのノブで設定してください。この際も、ペダルと連動させたくないノブには触れないでください。

7. つま先側の設定中にエクスプレッションペダルを動かすと、ペダルの効き具合を確認できます。

8. つま先側の設定中にEXP MODEボタンを2秒間押し続ければ、かかと側の設定に戻ることもできます。

9. つま先側の設定が完了したら、EXP MODEボタンを1度押して設定を保存します。10. これでエクスプレッションの設定は完了です。EXP MODEボタンの点滅が止まり、点灯したままになります。設定は電源を落としても消えず、保存され続けます。

11. 設定を変更したい時は、もういちど上記の手順を行ってください。12. エクスプレッションの設定中にDELAY TYPEノブを押すと、設定を保存せずにキャンセルできます。

カスタマイズした設定のリセット1. DELAY TYPEノブを回して、エクスプレッションの設定を工場出荷時の状態に戻したいモードを選択します。

2. EXP MODEボタン押し続けます。すると1秒後に他のボタン(TAILSなど)が点滅し始めます。

3. 他のボタンの点滅中にBYPASS/STOPフットスイッチをタップします。4. すると他のボタンの点滅が止まります。これで工場出荷時の設定にリセットされます。

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タップテンポ機能Grand Canyonのディレイタイムは、備え付けのフットスイッチまたは外付けのモメンタリースイッチを使用して設定できます。どちらの方法でも、TAP DIVボタンを使って9種類のディレイタイムをタップテンポと同時に変更できます。TAP DIVボタンを押すと9種類のサブディビジョンを順番に選択します。サブディビジョンはLEDの組み合わせで示されます。TAP DIVが使われている時は、現在選択されているTAP DIVのLEDが、現在設定されているディレイタイムに合わせて点滅します。

TAP/LOOPフットスイッチを使用する場合1. TAP/LOOPフットスイッチをタップテンポボタンとして機能させるために、Grand CanyonがDELAYモードになっていることを確認します。

2. TAP/LOOPフットスイッチを一定のテンポで最低2回タップします。3. タップした速度に合わせてディレイタイムが設定されます。ディレイタイムはTAP DIVの設定に従って区切られます。

4. TAP DIVの設定は、タップテンポでディレイタイムを変えた後でも変更可能です。5. 現在のディレイタイムに合わせて選択中のTAP DIVのLEDが点滅します。

BYPASS/STOPフットスイッチを使用する場合1. Grand CanyonがDelay+Looperモードに設定されている時は、通常のバイパススイッチとしての機能に加えて、BYPASS/STOPフットスイッチがタップテンポ として機能します。

2. BYPASS/STOPフットスイッチを一定のテンポで最低2回タップします。注:このフットスイッチを使用する場合は、タップと同時に本機のバイパスOn/Offも切り替わります。タップテンポの設定中にエフェクトを止めたくない場合は、TAILSボタンをONにするか外付けのスイッチを使用してください。

3. タップした速度に合わせてディレイタイムが設定されます。ディレイタイムはTAP DIVの設定に従って区切られます。

4. 現在のディレイタイムに合わせて選択中のTAP DIVのLEDが点滅します。

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また、Delay+LooperモードでのBYPASS/STOPフットスイッチのタップテンポ機能を無効にすることもできます。この機能を有効/無効にするには:1. Grand Canyonから電源アダプターを外します。2. BYPASS/STOPフットスイッチを押し続けながら電源アダプターをGrand Canyonに再度接続します。

3. タップテンポ機能が無効化された場合はBYPASSのLEDが7回点滅します。有効化された場合は2回点滅します。

4. Grand Canyonが工場出荷時の状態にリセットされた場合(35ページ参照)は、Delay+LooperモードでのBYPASS/STOPフットスイッチのタップテンポ機能は有効になっています。

タップテンポ用の外付けフットスイッチを使用する場合Grand CanyonがDelayモードかDelay+Looperモードになっている時、タップ・テンポの設定に外部モーメンタリー・フットスイッチを使用できます。外部フットスイッチは、TSプラグ仕様のシングルボタンタイプ、TRSプラグ仕様のダブル~トリプルボタンタイプどちらも使用可能です。外部スイッチはノーマリーオープン仕様のものをご使用ください。スイッチをONにすると、プラグのTipとSleeveがショートします。外部フットスイッチでディレイタイムを設定する方法は以下の通りです:1. 電源がOffになっている状態で、外付けのフットスイッチをGrand CanyonのFSWジャックに差し込みます。

2. Grand Canyonの電源をOnにして、DelayまたはDelay+Looperモードに設定します。3. 外付けフットスイッチを一定のテンポで2回以上タップします。タップした速度に合わせてディレイタイムが設定されます。ディレイタイムはTAP DIVの設定に従って区切られます。

4. 現在のディレイタイムに合わせて選択中のTAP DIVのLEDが点滅します。

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プリセットの使用と設定Grand Canyonは、それぞれのディレイタイプとルーパーに1種類ずつのプリセットを保存し、呼び出すことができます。各プリセットには現在のノブの設定、現在のエクスプレッションペダルの設定、タップテンポ、タップディビジョン、全ての点灯中のボタンの設定、そしてPITCHまたはDRUMモードの場合はセカンダリーモードの状態を保存します(34ページを参照)。

ディレイタイプにプリセットを保存するディレイタイプのプリセットを保存するためには、Grand CanyonがDelayもしくはDelay+Looperモードになっている必要があります。1. DELAY TYPEノブを回して、保存したいディレイタイプを選択します。2. プリセットとして保存したいサウンドを作ります。3. DELAY TYPEノブを2秒間押し続けます。4. すぐにPRESETのLEDが素早く点滅し始めます。LEDの点滅が終わるまでDELAY TYPEノブを押し続けます。

5. これでプリセットが保存されました。

Looperモードでプリセットを保存する1. LOOPERのLEDだけが点灯するまでモードボタンを押します。2. お好みの設定になるようにノブとボタンを調整します。3. DELAY TYPEノブを2秒間押し続けます。4. すぐにPRESETのLEDが素早く点滅し始めます。LEDの点滅が終わるまでDELAY TYPEノブを押し続けます。

5. これでLooperのプリセットが保存されました。

DELAY TYPEノブを使用してプリセットを呼び出すディレイタイプのプリセットを呼び出すためには、Grand CanyonがDelayもしくはDelay+Looperモードになっている必要があります。Looperのプリセットを呼び出すためにはLooperモードである必要があります。1. 呼び出したいディレイタイプをDELAY TYPEノブで選択します。Looperのプリセットを呼び出したい時は、LOOPERのLEDが光るまでモードボタンを押します。

2. DELAY TYPEノブを1度押すと、プリセットが呼び出されたことを示すPRESETのLEDが点灯します。

3. プリセットが呼び出されてPRESETのLEDが点灯している時に、ノブを回して他のディレイタイプに変更したりLooperモードに切り替えたりすると自動的にそれらのプリセットが呼び出されます。プリセットを無効化する手順については、後述の「プリセットを取り消す」の項目をご参照ください。

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プリセットを呼び出した後にパラメーターを変更するプリセットを読み込んだ後はPRESETのLEDが点灯したままになります。しかし、ノブを回したり、上段のボタンを押したり、タップテンポで新しいディレイタイムを設定すると、プリセットが変更されていることを示すためにPRESETのLEDが点滅し始めます。

変更したプリセットをリロードするプリセットが変更されてPRESETのLEDが点滅している時は、DELAY TYPEノブを1度押すことで変更前のプリセットをリロードすることができます。

変更したプリセットを保存する現在のディレイタイムに変更後のプリセットを保存したい場合は、DELAY TYPEノブを約2.5秒押し続けます。PRESETのLEDが点滅から点灯に変わったら手を放します。Note:エクスプレッションの設定が変更された場合は自動的に保存されます。下記項目をご参照ください。

プリセットを取り消すプリセットを取り消してプリセットモードを離脱したい時は:1. PRESETのLEDが点灯していることを確認します。2. DELAY TYPEノブを1度押します。3. PRESETのLEDが消えてプリセットモードを離脱します。

プリセットにエクスプレッションペダルの設定を保存するプリセットを保存する時にEXP MODEボタンがONになっている場合は、現在のエクスプレッションの設定がディレイタイプやルーパーのプリセットに保存されます。EXP MODEボタンはオンの状態で保存されます。プリセットが読み込まれている(PRESETのLEDが点灯している)時にエクスプレッションの設定が変更された場合は、自動的に新しい設定がプリセットに上書きされます。エクスプレッションの設定が完了した時点で、新しい設定が上書きされたことを示すためにPRESETのLEDが点滅します。注:プリセット読み込み後にエクスプレッションの設定を変更した場合、未保存の他のノブの設定は失われます。エクスプレッションの設定を変更する際は、事前に他のノブの変更内容を上書き保存した後で行うように注意してください。

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セカンダリーモードの機能Grand Canyonには、PITCHとDRUMのディレイタイプを変更できるセカンダリーモードが追加されています。これらのモードには「隠された」機能を使用することでアクセスできます。

PITCHセカンダリーモードデフォルトでは、Grand Canyonのピッチモードはスタンダードに設定されています。スタンダードの状態では、ピッチシフトはディレイの前段にかかる順番になっています。この場合、ピッチシフトはフィードバックループに影響しないため、ディレイで発生するリピート音は常に一定のピッチになります。セカンダリーモードを有効にすると、ピッチシフトがフィードバックループの間に移動します。この場合は、ディレイで発生するリピート音にピッチシフトがかかる形になり、リピート音が発されるたびに段々とピッチが上がっていく効果になります。

DRUMセカンダリーモードDRUMモードで生み出されるディレイ効果は、通常の場合1パターンにつき4つのビートで構成されています。それぞれのビートにミュート有り/無しのいずれかを設定できます。DRUMセカンダリーモードを有効にすると、1パターンを3つのビートで構成する形に変わります。このモードは3/4拍子や6/8拍子で演奏する時や、4/4拍子で演奏する時にポリリズムの効果を得たい場合に有効です。DRUMモードで利用可能な全てのリズムについては、21ページをご参照ください。

セカンダリーノブモードの使い方1. PITCHもしくはDRUMのいずれかのディレイタイプが選択されている(LEDが点灯している)ことを確認します。

2. PING PONGボタンを押し続けます。3. 1秒経つと、選択中のディレイタイプのLEDが消灯します。そのままPING PONGボタンを押し続けてください。

4. もう1秒経つと、選択中のディレイタイプのLEDが点滅します。5. 関連するディレイタイプのLEDが点滅し始めたら、プライマリーモードがセカンダリーモードに変更された合図です。

6. セカンダリーモードに入っても、PING PONGボタンから手を離すまではディレイタイプのLEDが点滅し続けます。LEDが点滅し始めたら、ボタンから手を放します。

7. スタンダードモードに戻りたい時は、1と2のステップを再度行います。1秒後に関連するLEDが点滅し始め、2秒後に止まります。

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工場出荷時の設定に戻すGrand Canyonを工場出荷時の設定に戻すには、DELAY TYPEノブを押しっぱなしにした状態で電源プラグを差し込んでください。1. Grand Canyonの電源プラグを抜きます。2. DELAY TYPEノブを押しながら再び電源プラグを差し込みます。3. PRESETのLEDが7回点滅します。点滅が終わったらDELAY TYPEノブから手を放します。

4. ノブから手を離した時に、下記のデフォルト設定が復活します。・ 全てのプリセット設定が消えて、工場出荷時のデフォルト設定が復活します。・ 全てのエクスプレッションモードの設定が消えて、工場出荷時のデフォルト設定が復活します。

・ Delay+LooperモードでのBYPASS/STOPフットスイッチのタップテンポ機能が有効になります。

・ PITCHとDRUMのディレイタイプがセカンダリーモードになっている場合、プライマリーモードに戻ります。

・ Grand CanyonはDelay+Looperモードで起動します。ディレイタイプはECHOが選択され、タップディビジョンは4分に設定されます。

注:Grand Canyonを工場出荷時の設定に戻しても、Looperに保存したオーディオデータは消去されません。

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