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BluePrism.com/Japan グローバルの標準 RPA に Blue Prism を採用 IBM Cloud を通じて 顧客企業の経営改善も Customer Case Study B o u l d e r , C o l o r a do D u bl i n , Ire l a n d B r n o , C z e c h R e p. G u r g a o n / N o i d a ( 2 ) , I nd i a B a n g a l o re , I n d i a J o h a n n e s b u r g , S o u t h A f r i c a C y b e r j a y a , M a l a y s i a H y d er a b a d , I nd i a M a r k h a m , C a n a da S a n J o s e , C o s t a R i c a H o r t o l a n d i a , B r a z i l W r o c l a w , Po l a nd D a l i a n , C h i na B a l l a r a t , A u s t r a l i a T o k y o/ M a k u h a r i , J a p a n Z u r i c h , S w i t z er l a nd B e i j i n g , C h i n a N a i r o b i , K e n y a S a n J o s e , C A N e w Y o r k, N Y R i o D e J a n e i r o , B r a z i l A u s t i n , T X Me l b o u r n e , A u s t r a l i a B e n g a l u r u , I n d i a H a i f a , I s r a e l C a i r o , E g y pt S a o P a u l o ( 2 ) , B r a z i l A t l a n t a , G A Me x i co C i t y , Me x i c o M o n t re a l , C a n a d a C a l g a r y , C a n a d a S a n t i a g o , C h i l e B o g o t a , Co l o m bi a L i m a , P e r u G ree n o c k, U K M a n c h e s t er , U K M u e n c h e n s t i e n B r a t i s l ava , S l o va k i a G i v a t S h m u e l , I s r a e l B a r c e l o n a , S p a i n S i ng a p o r e B a n g k o k , T h a i l a nd M a n i l a , P h i l i p p i n e s S e n d a i , J a p a n O k i n a w a , J a p a n S h e n z h e n , C h i n a B u e n o s A i re s , A r g e n t i na Boulder, Colorado Dublin, Ireland Brno, Czech Rep. Gurgaon / Noida (2), India Bangalore, India Johannesburg, South Africa Client Innovation Centers Delivery Centers Research Centers Cyberjaya, Malaysia Hyderabad, India Markham, Canada San Jose, Costa Rica Hortolandia, Brazil Wroclaw, Poland Dalian, China Ballarat, Australia Tokyo/Makuhari, Japan Zurich, Switzerland Beijing, China Nairobi, Kenya San Jose, CA New York, NY Rio De Janeiro, Brazil Austin, TX Melbourne, Australia Bengaluru, India Haifa, Israel Cairo, Egypt Sao Paulo (2), Brazil Atlanta, GA Mexico City, Mexico Montreal, Canada Calgary, Canada Santiago, Chile Bogota, Colombia Lima, Peru Greenock, UK Manchester, UK Muenchenstien Bratislava, Slovakia Givat Shmuel, Israel Barcelona, Spain Singapore Bangkok, Thailand Manila, Philippines Sendai, Japan Okinawa, Japan Shenzhen, China Buenos Aires, Argentina

グローバルの標準RPAに Blue Prismを採用 IBM Cloudを通じて 顧 … · ている。新たに2つの拠点を追加する計画もある。今後も Blue PrismはIBMおよびクライアント企業の業務効率化に

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BluePrism.com/Japan

グローバルの標準RPAにBlue Prismを採用IBM Cloudを通じて顧客企業の経営改善も

Customer Case Study

Boulder, Colorado

Dublin, Ireland

Brno, Czech Rep.

Gurgaon / Noida (2), India

Bangalore, India

Johannesburg, South Africa

Cyberjaya, Malaysia

Hyderabad, India

Markham, Canada

San Jose, Costa Rica

Hortolandia, Brazil

Wroclaw, Poland

Dalian, China

Ballarat, Australia

Tokyo/Makuhari, Japan

Zurich, Switzerland

Beijing, China

Nairobi, Kenya

San Jose, CA

New York, NY

Rio De Janeiro, Brazil

Austin, TX

Melbourne, Australia

Bengaluru, India

Haifa, Israel

Cairo, Egypt

Sao Paulo (2), Brazil

Atlanta, GA

Mexico City, Mexico

Montreal, Canada

Calgary, Canada

Santiago, Chile

Bogota, Colombia

Lima, Peru

Greenock, UKManchester, UK

Muenchenstien

Bratislava, Slovakia

Givat Shmuel, Israel

Barcelona, Spain

SingaporeBangkok, Thailand

Manila, Philippines

Sendai, Japan

Okinawa, Japan

Shenzhen, China

Buenos Aires, Argentina

Boulder, Colorado

Dublin, Ireland

Brno, Czech Rep.

Gurgaon / Noida (2), India

Bangalore, India

Johannesburg, South Africa

Client Innovation Centers

Delivery Centers

Research Centers

Cyberjaya, Malaysia

Hyderabad, India

Markham, Canada

San Jose, Costa Rica

Hortolandia, Brazil

Wroclaw, Poland

Dalian, China

Ballarat, Australia

Tokyo/Makuhari, Japan

Zurich, Switzerland

Beijing, China

Nairobi, Kenya

San Jose, CA

New York, NY

Rio De Janeiro, Brazil

Austin, TX

Melbourne, Australia

Bengaluru, India

Haifa, Israel

Cairo, Egypt

Sao Paulo (2), Brazil

Atlanta, GA

Mexico City, Mexico

Montreal, Canada

Calgary, Canada

Santiago, Chile

Bogota, Colombia

Lima, Peru

Greenock, UKManchester, UK

Muenchenstien

Bratislava, Slovakia

Givat Shmuel, Israel

Barcelona, Spain

SingaporeBangkok, Thailand

Manila, Philippines

Sendai, Japan

Okinawa, Japan

Shenzhen, China

Buenos Aires, Argentina

そこで、このプロセスを自動化。まずは各国・地域のWebサイトをロボットが巡回し、きちんと立ち上がっているかどうかを確認するロボットを開発した。その成功を受け、次はWebサイト上でロボットに行動させ、巡回して目視確認する業務にも取り組んだ。39ページ、350か所のステータスを目視する作業をロボットはわずか30秒でこなし、兼任担当者のルーチンワークを不要にした。

IBM製統合オペレーティング環境「System i」へのロボット適用により、社内業務の効率化にも取り組んでいる。システム運用業務における煩雑なユーザー ID発行業務において、開発者に一時的なIDとパスワードを迅速に貸し出すことで、システム部門の業務効率は高まる。そのための専任者として、3人がローテーションして業務にあたっていたが、プロセスの一部をロボット化。業務プロセス改革も実施し、専任者を1人に削減。2017年実績で月間285分の工数削減(削減率95%)を達成し、類似業務への横展開で同300分の削減も見込む。この成果を受け、クライアント企業側でロボット開発要員を養成する動きも出てきたという。

クロス第二デリバリー ICP-SR プロジェクト・マネージャー 早川 武朗氏は、「近年のアウトソーシング契約は、人月よりアウトプットベースで結ぶことが増えてきました。人が運用するより効率的でROIも高いのであれば、任せるところはロボットに任せて、リソースをより付加価値の高い業務に回した方が、確実に顧客満足度は高まります」と話している。

約千台のロボットを効率的に運用する同社が社内でもRPAに取り組んでいる。市場にあるさまざまなRPA製品を比較・検討し、Blue Prismを全面的に利用することになった。

GTS事業本部 サービスライン・デリバリー MF Automation 部長 安藤 直樹氏は、「当初から大規模な活用を想定しての採用でした。Blue Prismは2001年の設立以来、金融機関で数々のプロジェクトを成功させてきたことに加え、エンタープライズで使える高レベルなセキュリティ面やシステム管理者にとっての扱いやすさなど、総合的な評価が高かったようです」と話す。

稼働は2015年12月。全世界35の拠点ごとに段階的にロールアウトし、日本では2016年9月に利用を開始した。RPA基盤は全世界で共通のものだ。現在は、アムステルダムにあるIBM CloudのデータセンターでBlue Prismが運用されている。

「運用拠点を1か所に集約することで、ライセンスの余剰を最小化するよう工夫しています。運用担当者は拠点ごとのニーズの変動を把握し、ロボットを融通し合うことで、投資対効果の高い運用スタイルを実現できています」。

Blue Prismは、本番環境で同時並行稼働しているロボット数に応じてライセンス料金が決まり、ユーザー課金は行われない。もちろん、開発環境、テスト環境、およびDR環境に関しても課金は行われない。現在、約千台のロボットを運営するために、ライセンスを余すことなく使用しており、柔軟な割り当てがトータルコストの削減に大きく寄与している。

ロボット開発のスキルとノウハウを全世界で共有運用チームは欧州が拠点。チーフデベロッパーおよびチーフアーキテクトが主管し、優れた運用体制を築いている。一方、ロボット開発は各フランチャイズでも実施する。スキルやノウハウは分散されることになるが、ロボット化した業務やロボットの仕様は全世界で共有される。中には、動画を使った

IBMでは、社内クラウド環境のBlue Prismを活用する全世界の35部門が分散型のCoE(Center of Excellence)として活動している。時期により必要なリソースに変動があるが、使用状況を可視化し、 Blue Prismの柔軟なライセンス体系の特長を生かし、拠点間でライセンスを融通しながら、最適な運用を図っている。IBM社内で蓄積されたノウハウは、IBM Cloud上でサービスとして顧客へと展開し、日本でも現在約70案件でBlue Prismを活用している。

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解説資料もある。これらは、だれもがアクセスしやすい形で社内公開されている。

さらにKnow Whoの仕組みも組み合わせる。たとえば日本でメインフレームにアクセスする会計事務のロボット化要件があれば、すでにやったことのある別拠点の担当者にスムーズに連絡を取れる。これによりスキルを再利用することができる。これも、ロボットの再利用性が高いBlue Prismの特長を生かした運用となる。

これほど大規模にRPAを展開することになると、利用状況の分析も運用チームの重要な業務になる。ロボットの品質や使用状況を常時モニタリングする必要もある。それらのニーズには、Blue Prismの運用担当者向け管理画面がこたえる。

ビジュアルな管理画面により、どのロボットが、どの部署で使われているか、どのくらい使われているか、エラーの数は

どれくらいか、といったことを一元的に把握することができる。問題のありそうな状況が判明すれば、迅速に各拠点にフィードバックするほか、ロボットの改修やライセンスの付与/撤去などの対応を行う。

こうして、運用の最適化と現場での活用の両輪でIBMのBlue Prism活用は加速している。現在、主に利用されているのは会計事務で請求入金プロセスやレポート作成業務の効率化など。中でもレポート作成は大幅に自動化され、かつて置いていた専任の担当部門が不要になった。そのほかに調達業務における事務作業の効率化用途など、適用業務領域は広がっている。新たに2つの拠点を追加する計画もある。今後もBlue PrismはIBMおよびクライアント企業の業務効率化に大きな役割を果たしていきそうだ。

顧客企業のルーチンワークをロボットに置き換えInternational Business Machines Corporation(以 下、IBM)は、世 界170か国・地域でビジネスを展開するIT業界の巨人だ。1911年に創業した伝統ある企業で、その業務領域は、ハードウェアからソフトウェア、クラウド基盤、コンサルティングサービスまで幅広い。近年は「コグニティブ・コンピューティング」という新たな概念を提唱している。

同社は、Blue Prismのスキルとノウハウを、「RPA for Business」というブランドでクライアント企業にも提供する。IBM Cloud上でBlue Prismのすべてのコンポーネントを提供するやり方だけでなく、ロボット実行環境が稼働するBlue Prismクライアントをユーザー企業内に用意するハイブリッド型も提案。すでに日本でも約70案件にてどちらかの方式でBlue Prismの展開に取り組んでいる。

あるシステム運用業務のアウトソーシングでは、グローバル企業である顧客から表彰されたという。対象業務は、Webサイトの稼働確認で、それまでは担当者が決まった時間にWebブラウザを通して目視確認していた。サーバのエラーを警告してくれる仕組みは導入されていたが、実際にWebサイトが動いているかどうかを判断するにあたって、サーバの稼働は必要十分条件ではない。サーバ以外に問題があるケースもさまざまなものが想定されるためだ。

システム・インテグレーション

サービス・インテグレーション

1980年代集約されたメインフレーム

1990年代分散型コンピューティング

2000年代e-ビジネス

2010年代スマータープラネット

2016年以降コグニティブの時代

PC クライアントサーバー

インターネット ビッグデータアナリティクス

モバイルブロックチェーン

エクサバイトストレージ

IoT

クラウド

コグニティブ

そこで、このプロセスを自動化。まずは各国・地域のWebサイトをロボットが巡回し、きちんと立ち上がっているかどうかを確認するロボットを開発した。その成功を受け、次はWebサイト上でロボットに行動させ、巡回して目視確認する業務にも取り組んだ。39ページ、350か所のステータスを目視する作業をロボットはわずか30秒でこなし、兼任担当者のルーチンワークを不要にした。

IBM製統合オペレーティング環境「System i」へのロボット適用により、社内業務の効率化にも取り組んでいる。システム運用業務における煩雑なユーザー ID発行業務において、開発者に一時的なIDとパスワードを迅速に貸し出すことで、システム部門の業務効率は高まる。そのための専任者として、3人がローテーションして業務にあたっていたが、プロセスの一部をロボット化。業務プロセス改革も実施し、専任者を1人に削減。2017年実績で月間285分の工数削減(削減率95%)を達成し、類似業務への横展開で同300分の削減も見込む。この成果を受け、クライアント企業側でロボット開発要員を養成する動きも出てきたという。

クロス第二デリバリー ICP-SR プロジェクト・マネージャー 早川 武朗氏は、「近年のアウトソーシング契約は、人月よりアウトプットベースで結ぶことが増えてきました。人が運用するより効率的でROIも高いのであれば、任せるところはロボットに任せて、リソースをより付加価値の高い業務に回した方が、確実に顧客満足度は高まります」と話している。

約千台のロボットを効率的に運用する同社が社内でもRPAに取り組んでいる。市場にあるさまざまなRPA製品を比較・検討し、Blue Prismを全面的に利用することになった。

GTS事業本部 サービスライン・デリバリー MF Automation 部長 安藤 直樹氏は、「当初から大規模な活用を想定しての採用でした。Blue Prismは2001年の設立以来、金融機関で数々のプロジェクトを成功させてきたことに加え、エンタープライズで使える高レベルなセキュリティ面やシステム管理者にとっての扱いやすさなど、総合的な評価が高かったようです」と話す。

稼働は2015年12月。全世界35の拠点ごとに段階的にロールアウトし、日本では2016年9月に利用を開始した。RPA基盤は全世界で共通のものだ。現在は、アムステルダムにあるIBM CloudのデータセンターでBlue Prismが運用されている。

「運用拠点を1か所に集約することで、ライセンスの余剰を最小化するよう工夫しています。運用担当者は拠点ごとのニーズの変動を把握し、ロボットを融通し合うことで、投資対効果の高い運用スタイルを実現できています」。

Blue Prismは、本番環境で同時並行稼働しているロボット数に応じてライセンス料金が決まり、ユーザー課金は行われない。もちろん、開発環境、テスト環境、およびDR環境に関しても課金は行われない。現在、約千台のロボットを運営するために、ライセンスを余すことなく使用しており、柔軟な割り当てがトータルコストの削減に大きく寄与している。

ロボット開発のスキルとノウハウを全世界で共有運用チームは欧州が拠点。チーフデベロッパーおよびチーフアーキテクトが主管し、優れた運用体制を築いている。一方、ロボット開発は各フランチャイズでも実施する。スキルやノウハウは分散されることになるが、ロボット化した業務やロボットの仕様は全世界で共有される。中には、動画を使った

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解説資料もある。これらは、だれもがアクセスしやすい形で社内公開されている。

さらにKnow Whoの仕組みも組み合わせる。たとえば日本でメインフレームにアクセスする会計事務のロボット化要件があれば、すでにやったことのある別拠点の担当者にスムーズに連絡を取れる。これによりスキルを再利用することができる。これも、ロボットの再利用性が高いBlue Prismの特長を生かした運用となる。

これほど大規模にRPAを展開することになると、利用状況の分析も運用チームの重要な業務になる。ロボットの品質や使用状況を常時モニタリングする必要もある。それらのニーズには、Blue Prismの運用担当者向け管理画面がこたえる。

ビジュアルな管理画面により、どのロボットが、どの部署で使われているか、どのくらい使われているか、エラーの数は

どれくらいか、といったことを一元的に把握することができる。問題のありそうな状況が判明すれば、迅速に各拠点にフィードバックするほか、ロボットの改修やライセンスの付与/撤去などの対応を行う。

こうして、運用の最適化と現場での活用の両輪でIBMのBlue Prism活用は加速している。現在、主に利用されているのは会計事務で請求入金プロセスやレポート作成業務の効率化など。中でもレポート作成は大幅に自動化され、かつて置いていた専任の担当部門が不要になった。そのほかに調達業務における事務作業の効率化用途など、適用業務領域は広がっている。新たに2つの拠点を追加する計画もある。今後もBlue PrismはIBMおよびクライアント企業の業務効率化に大きな役割を果たしていきそうだ。

顧客企業のルーチンワークをロボットに置き換えInternational Business Machines Corporation(以 下、IBM)は、世 界170か国・地域でビジネスを展開するIT業界の巨人だ。1911年に創業した伝統ある企業で、その業務領域は、ハードウェアからソフトウェア、クラウド基盤、コンサルティングサービスまで幅広い。近年は「コグニティブ・コンピューティング」という新たな概念を提唱している。

同社は、Blue Prismのスキルとノウハウを、「RPA for Business」というブランドでクライアント企業にも提供する。IBM Cloud上でBlue Prismのすべてのコンポーネントを提供するやり方だけでなく、ロボット実行環境が稼働するBlue Prismクライアントをユーザー企業内に用意するハイブリッド型も提案。すでに日本でも約70案件にてどちらかの方式でBlue Prismの展開に取り組んでいる。

あるシステム運用業務のアウトソーシングでは、グローバル企業である顧客から表彰されたという。対象業務は、Webサイトの稼働確認で、それまでは担当者が決まった時間にWebブラウザを通して目視確認していた。サーバのエラーを警告してくれる仕組みは導入されていたが、実際にWebサイトが動いているかどうかを判断するにあたって、サーバの稼働は必要十分条件ではない。サーバ以外に問題があるケースもさまざまなものが想定されるためだ。

ロボット実行状況のレポート事例(完了件数、削減時間、例外件数、例外%)

BluePrism

 完了件数

 削減時間

 例外件数

 例外%

2

107334

13541

6897

6.04%

3

103578

9077

652

0.63%

3

3601

2542

128

3.43%

4

9524

5407

514

5.12%

2018

1

45017

8106

799

1.74%

2017

2

2089

2476

465

12.46%

そこで、このプロセスを自動化。まずは各国・地域のWebサイトをロボットが巡回し、きちんと立ち上がっているかどうかを確認するロボットを開発した。その成功を受け、次はWebサイト上でロボットに行動させ、巡回して目視確認する業務にも取り組んだ。39ページ、350か所のステータスを目視する作業をロボットはわずか30秒でこなし、兼任担当者のルーチンワークを不要にした。

IBM製統合オペレーティング環境「System i」へのロボット適用により、社内業務の効率化にも取り組んでいる。システム運用業務における煩雑なユーザー ID発行業務において、開発者に一時的なIDとパスワードを迅速に貸し出すことで、システム部門の業務効率は高まる。そのための専任者として、3人がローテーションして業務にあたっていたが、プロセスの一部をロボット化。業務プロセス改革も実施し、専任者を1人に削減。2017年実績で月間285分の工数削減(削減率95%)を達成し、類似業務への横展開で同300分の削減も見込む。この成果を受け、クライアント企業側でロボット開発要員を養成する動きも出てきたという。

クロス第二デリバリー ICP-SR プロジェクト・マネージャー 早川 武朗氏は、「近年のアウトソーシング契約は、人月よりアウトプットベースで結ぶことが増えてきました。人が運用するより効率的でROIも高いのであれば、任せるところはロボットに任せて、リソースをより付加価値の高い業務に回した方が、確実に顧客満足度は高まります」と話している。

約千台のロボットを効率的に運用する同社が社内でもRPAに取り組んでいる。市場にあるさまざまなRPA製品を比較・検討し、Blue Prismを全面的に利用することになった。

GTS事業本部 サービスライン・デリバリー MF Automation 部長 安藤 直樹氏は、「当初から大規模な活用を想定しての採用でした。Blue Prismは2001年の設立以来、金融機関で数々のプロジェクトを成功させてきたことに加え、エンタープライズで使える高レベルなセキュリティ面やシステム管理者にとっての扱いやすさなど、総合的な評価が高かったようです」と話す。

稼働は2015年12月。全世界35の拠点ごとに段階的にロールアウトし、日本では2016年9月に利用を開始した。RPA基盤は全世界で共通のものだ。現在は、アムステルダムにあるIBM CloudのデータセンターでBlue Prismが運用されている。

「運用拠点を1か所に集約することで、ライセンスの余剰を最小化するよう工夫しています。運用担当者は拠点ごとのニーズの変動を把握し、ロボットを融通し合うことで、投資対効果の高い運用スタイルを実現できています」。

Blue Prismは、本番環境で同時並行稼働しているロボット数に応じてライセンス料金が決まり、ユーザー課金は行われない。もちろん、開発環境、テスト環境、およびDR環境に関しても課金は行われない。現在、約千台のロボットを運営するために、ライセンスを余すことなく使用しており、柔軟な割り当てがトータルコストの削減に大きく寄与している。

ロボット開発のスキルとノウハウを全世界で共有運用チームは欧州が拠点。チーフデベロッパーおよびチーフアーキテクトが主管し、優れた運用体制を築いている。一方、ロボット開発は各フランチャイズでも実施する。スキルやノウハウは分散されることになるが、ロボット化した業務やロボットの仕様は全世界で共有される。中には、動画を使った

Blue PrismについてBlue Prismは、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)のパイオニア、イノベーター、市場リーダーとして、世界中で新たな働き方を実現するデジタルワークフォースの成功に貢献しています。デジタルワーカーは、業務に新たなキャパシティを創出し、重要な業務を自動化するためのインテリジェント スキルを提供し、セキュリティ、コンプライアンス、スケーラビリティという重大かつ厳重なIT要件を満たします。Blue Prismは最先端のAIおよびコグニティブテクノロジを実現するためのスケーラブルで堅牢な実行プラットフォームを提供しており、Fortune 500社が選ぶ信頼できるセキュアなRPAプラットフォームとして認知されるようになりました。詳細はwww.blueprism.com/japanをご覧ください。 お問合せ先:[email protected]

Blue Prism / International Business Machines Corporation JP2019.07-CS-IBM-v1

解説資料もある。これらは、だれもがアクセスしやすい形で社内公開されている。

さらにKnow Whoの仕組みも組み合わせる。たとえば日本でメインフレームにアクセスする会計事務のロボット化要件があれば、すでにやったことのある別拠点の担当者にスムーズに連絡を取れる。これによりスキルを再利用することができる。これも、ロボットの再利用性が高いBlue Prismの特長を生かした運用となる。

これほど大規模にRPAを展開することになると、利用状況の分析も運用チームの重要な業務になる。ロボットの品質や使用状況を常時モニタリングする必要もある。それらのニーズには、Blue Prismの運用担当者向け管理画面がこたえる。

ビジュアルな管理画面により、どのロボットが、どの部署で使われているか、どのくらい使われているか、エラーの数は

どれくらいか、といったことを一元的に把握することができる。問題のありそうな状況が判明すれば、迅速に各拠点にフィードバックするほか、ロボットの改修やライセンスの付与/撤去などの対応を行う。

こうして、運用の最適化と現場での活用の両輪でIBMのBlue Prism活用は加速している。現在、主に利用されているのは会計事務で請求入金プロセスやレポート作成業務の効率化など。中でもレポート作成は大幅に自動化され、かつて置いていた専任の担当部門が不要になった。そのほかに調達業務における事務作業の効率化用途など、適用業務領域は広がっている。新たに2つの拠点を追加する計画もある。今後もBlue PrismはIBMおよびクライアント企業の業務効率化に大きな役割を果たしていきそうだ。

顧客企業のルーチンワークをロボットに置き換えInternational Business Machines Corporation(以 下、IBM)は、世 界170か国・地域でビジネスを展開するIT業界の巨人だ。1911年に創業した伝統ある企業で、その業務領域は、ハードウェアからソフトウェア、クラウド基盤、コンサルティングサービスまで幅広い。近年は「コグニティブ・コンピューティング」という新たな概念を提唱している。

同社は、Blue Prismのスキルとノウハウを、「RPA for Business」というブランドでクライアント企業にも提供する。IBM Cloud上でBlue Prismのすべてのコンポーネントを提供するやり方だけでなく、ロボット実行環境が稼働するBlue Prismクライアントをユーザー企業内に用意するハイブリッド型も提案。すでに日本でも約70案件にてどちらかの方式でBlue Prismの展開に取り組んでいる。

あるシステム運用業務のアウトソーシングでは、グローバル企業である顧客から表彰されたという。対象業務は、Webサイトの稼働確認で、それまでは担当者が決まった時間にWebブラウザを通して目視確認していた。サーバのエラーを警告してくれる仕組みは導入されていたが、実際にWebサイトが動いているかどうかを判断するにあたって、サーバの稼働は必要十分条件ではない。サーバ以外に問題があるケースもさまざまなものが想定されるためだ。

VPN接続はIBM Cloudが提供するものを利用可能。

Blue PrismクライアントPC

Blue Prismランタイムリソース

Blue Prismアプリケーションサーバー

データベースサーバー

接続対象サービス

顧客企業イントラネット 接続対象システム

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