インタプライズモデル化方法の目溢と対案IMDM-PA1

～目次的BM’を脱し本質的な中身論へ～

松本正雄†，高尾みどり‡

†ICEIS Sr PC, 筑波大(院）社会工学系,九州産業大, Universität Dortmund, NEC

‡東京大学政策ビジョン研究センター

BM’ stands for the business modeling in the ordinary meanings．

Agenda

１．はじめに２．インタプライズモデル（IM）の研究経緯３．BM設計方法の体系化３．１ BM自体，多軸足３．２ BMは発展の真っ只中３．３ BM設計は経営科学と情報科学の学際課題３．４ BM設計方法確立の見通し３．５ 目溢し過誤と是正４．インタプライズモデル化方法の課題と解決５．おわりに

１．はじめに

• “インタプライズ“はポピュラーに

• IFIPでは1990年代から検討➜（書誌情報は次頁に掲載：♨）

• 経産省は気付いた：

インタプライズモデル化➜『市場化技術』+『IoE』+『統合Wf管理』

♨

• Inter-Enterprise Architecture，IFIP Advances in Information and Communication, pp.25-32,Vol.394

• Vargas,Alix, et al: Inter-Enterprise Architecture and Internet of the Future, Springer

• Kosanke,K. et al(ed.),Enterprise Inter-and Intra-Organizational Integration (EI3), IFIP Advances in Information and Communication,Vol.108,2003

巷では

• Apple社，自動車ビジネスに参入➜これインタプライズの代表例かも

• 社会ソリューション（インフラ・環境・IoE）Smart-Community～地域創生

• IT融合人材育成（ITCA+IPA）

• 要素技術でなく出口システム指向_電池産業（経産省）➜SCをVC化してVCにする手法

• Time to Value

• Biz Architect

巷では(2)

• Fusion• 実世界と仮想世界とAR世界を往来(e.g.,小売り)

• Domain-Model（e.g.,経営，金融工学，医学）とVirtual Model

• 動的BMと超高速開発の組合わせ• Model EnactionかEIS大艦巨砲主義か• BITA問題➡経営革新に情報システムが追随しない

• SI代金の多寡で揉めてる：仕事量に見合わない• 代金次第で可能か？技術は存在？• 元々，システム構築技能が経営者要求に追い付かない• ビジネス・アーキテクチャの進歩は解決を齎すか？

• BMやISに関する経営者の要望を満たす競争優位技術とは？

• インタプライズモデルの要請は顕著だが，そのモデル化技術は手薄

参考）SCは何故VC（Value Chain）足り得ないか？•価値創造Value Creationの意欲と手法が乏しいから

① VC情報デザイン（価値要素を抽出し価値の概念化，言語化），

② 価値伝道仕組み

③ Open Innovation（SCのplayers間の関係性（絆）を同志化➜創発のNW化）

• Stakeholders間の絆を構築し，VCの共通理解と実践のための学習システム（含む運営）が未確立だから

2. SWIM研究の経緯 1996~

• インタプライズモデル（IM）論争 1980‘s～• エッセンスをめぐって IFIP

• IM化の方法• e-Biz論 1990～• BM以前 1995～

• BP,BR,EA,SOA,CC

• BM論争 2000～• 研究対象領域論争 FIT

• 工程論• BM構想 ⇐

• BM設計 ⇐

• BM実装

• BM実働

• BM評価

• BM進化

• BM疑似実行 2000～

• IMアーキテクチャ論 2000～• EA

• Biz Architecture ⇐

• SaaB

• EAI

３. BM設計方法の体系化

• Comprehensiveな設計パラダイムを見たか？• Goal-Means図（i＊），価値連鎖改革図（ValPin），因果関係図（SSM概念）• その他もろもろ

• 体系化（BOK-like）は円滑に進んでいるか？

• 政府・標準化団体・学会・有力企業は何をしている

• 『粗い目次提示』程度のBM（設計）方法しか見えていない！

• 現状から順次，見て行こう

３．１ BM自体が多軸足

•価値連鎖も目的別に多々

•価値創出もまた• 特定企業向けから

• インタプライズ向けへ• NW価値

• 社会価値

表1. BMは多軸足BM軸足 目的 手段 重点 方式

１．これまで Scale Model（模型）

訴求・実証（アクタを魅了）

ロジックとレトリックをMobilize

記述よりはデモ 図式Object

Biz N/W 左記の価値創出 アクタへの役の割振り 情報フローの属性

Revenue Model Monetary

Marketing洞察 戦略明示 市場分析 コラボ Timmers

98

Venture企画 競合のAdvantage Biz Game 上記4種の総合

２．現在進行形 技術革新成果活用指向

左記の価値創出 AI,BigData，SNS，XaaS，CC，IoT,IoE,M2M，Context-

AW

Technology makes

happen

同上 経営革新指向 左記の価値創出 新経営手法 Biz-Strategic

3. 近未来 共通価値指向 CSV(Creating

Shared Value）Social合意形成

表2. BMモデル化対象も多岐

組織

•企業

• Biz N/W

•両者

• Corporate

• Biz Unit

BM

• Single

•Multiple

実行形態

• Sequential

• Simultaneous

３．２．BMは発展の真っ最中

•企業/起業だけでない！

• B to S• 社会的連携，官民合弁，NPO，NGO．．．

•要素技術は素晴らしい．しかし市場化技術は貧弱．

表3. BMモデル化の対象はさらに広がる

企業

• Start-Up

• Growing

• Established

Non-Traditional

• NPO

• Social-Biz

• ・震災被害者支援

• ・路上生活者支援

• ・途上国支援

• 新産業分野開拓

• On-demand cooperation

超価値指向

• Non-Government視点

• CSV (Creating Shared Value)共通価値創造➜例：ネスレ

表4. BM関係者も多才

実際家

•経営管理者

•投資家

•協働者

•起業家

•顧客Stakeholder

• Mediator

専門家

•経営企画者

• マーケティング

• IT関連専門家

•財務経理

•広告

研究者

• BM研究者

• IT革新者

•経営学者

•情報科学者

•経営情報学者

３．３. BMは経営科学と情報科学の学際課題

BMは経営と情報の二科学にまたがる

• １【同時革新】経営革新と技術革新を橋渡し

• ２【Omni-Channel】現実と仮想の両世界を往来

• ３【抽象モデル化して改革】AS-ISからTO-BEの真意➡Real-Virtual4象限またぎ

• ４【CEOの業績洞察】System Dynamic Simulation⇐マーケティング，財務，価値改革，IT革新（社内起業）

• ５【攻めの経営時代のIT】• 【今迄の道】➜BizとISを同機軸化（BITA）• 【今後の道】➜価値創出仕組みを統合Wf管理/評価

• ６【変更管理】環境変化への即応

• ７【業績責任】景気や需給の変動の元での業績責任➡動的経営

• ８【起業責任】起業後のライフサイクル管理

• ９【事業継続責任】Established Bizのライフサイクル管理

AS-ISからTO-BEへ．．．．．下記はX

AS-IS TO-BE

AS-ISからTO-BEへ．．．．下記はX

AS-IS 中間 TO-BE

AS-ISからTO-BEへ．．．．下記は〇

Real world

Virtual world

具体像TO-BE

具体/個別像AS-IS

抽象/汎化モデル

改革モデル

３．４． BM設計方法の確立の見通し

• 経営学やIT界におけるBMに関する• ①中核的意味，• ②Biz上の期待，• ③設計方法の研究状況を総括すると

• 合意成立は時期早尚• BMの『定義』，『設計方法』，『知識の包括的な体系化』

• 英知など投入し研鑚積むも，社会科学と情報科学では方法熟成の軸足，ペース，検証の重点矛先が不一致．

• また学会と実業界では，研究投資/人材投入/試行評価のスケールに大差あり

• 実業界は勘弁してくれない➡工夫要る➡Theoretic＜Pragmatic Approachで対応．

• ➜ 表5（および図5）. 諸BM設計手法に見るカバー範囲

Hi

Lo

抽象化レベル

BMC E3 STOF ４Box Entrepreneur

経営概念モデル

経営数理モデル

情報系モデル

図5．（表5の代替表示） 下記以外の経営学関係文献の多くも同様に情報系モデルに言及せず

？？？

NNNN

NNNN

NNNNNN

ＮＮＮＮＮＮ

NNNNNN

表5（図5の代替）. 諸BM設計手法に見るカバー範囲

LOA 職位 BMC[6] E3[3] STOF[1] ４Box[2] Entrepreneur[5]

Hi CEO ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

経営企画スタッフ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

事業部管理者 ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

事業部スタッフ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊

IT革新者 ？ ？ No No No

SI’er責任者 No ？ No No No

Lo SIスタッフ No ？ No No No

表6．これまでの試案に見る注目点

George&Bock’09[32] Morris’05[5] BMC’04[28]

１）Organizational Design２）Resource View3)Narative & Sense-Making4)Innovation Nature5)Opportunity Nature

1)Economic Level2)Operational Level３）strategic Level

1)Activity/Role Approach2)Value/Customer-oriented Approach

表7. 諸BM設計方法に見る検討項目

BMC[6] E3[3] STOF[1] 4BOX[2] Entrepreneur[5] BM-Schematics[4]

狙い 一般 N/Wed ValueConstellation

Mobile BM E－Biz 起業BM 有限atomic Biz Modelの組合でe-Biz構成

要素 9 Pillar

の平面的表示

１）Multi－EnterpriseRelationship２）e-Bizシナリオ３）OperationalRequirements

１）Service

２）Technology

３）Organization４）Finance

1)顧客価値Proposition２）Key(Rsc｜Proc)

３）収益算出式

１）基礎レベル２) proprietary3)Rules

１）戦略Objectives＆VP２)Revenue Sources３）Critical-Success-Factor４）Core Competences

特徴 関連付け無し

E３とIS開発要求定義を強く関連付け

STOFを段階詳細化

VP➜BR,振舞Normes，成功メトリク

１）オファ，狙う市場，競争力源泉，優位性，儲け方，投資

1)Participants，2)Relationship，3)Flow,4)RevenueSource，5)Ownership oCus Rel，

備考 階層無し

BMから日々OperationalRequirementsを導出

設計課題とCSFを明示

BM➜日々Operational

構想から実像まで横断

6(Intimacy0同上，7)CusTransのOwnership/Data，8）成功に必要な情報

BMの和書(1)

•神崎善司：モデルベース要件定義，秀和システム• IS軸足（UMLなど）

• ビル・フィッシャ，松本裕・訳，BMエクセレンス，日経BP• ハイアール事例他『客喜ばすVCだけでなく，BM敢行仕組み』

•今枝昌宏：BMの教科書，東洋経済新報• 経営戦略策定能力向上

•川上昌直ゼミ生/兵庫県立経営大，BMのきほん，SE昌栄• 利益設計（例タニタ食堂，スカルプD）

•望月実（公認会計士），BM分析術，阪急コミュニティ• FB対グルー，Goo対Yahooほか

BMの和書(2)

•三谷宏次/虎の門大，BM全史，ダイアモンド• 奇跡の3紀：無視’93モザイク，IP脚光’98アマゾンヤフー，革新を持続‘01

•平野敦生カール，BM，朝日新聞出版• BM発想法（kj法など），BM7つの転換ステップ

• ラリ-キーリ(訳)平野敦生カール，BMイノヴェーション，朝日新聞出版• 10通りのフレームワーク

•野中郁次郎，神田昌典，BM Generation，昌栄SE

3.5 『BM目溢し過誤』放置問題(1)

• BMへの向き合い方➡在るべき立ち位置からズレている

• ① BM検討方法は設計論に偏重している！• BM検討の上流➡市場攻略シナリオを立案する方法は不詳• BM検討の中流➡特許獲得（BMe設計）方法は未整備• BM検討の下流➡

• BM合目的性など検証技法は未整備• IS構築へ繋ぐ作業方法は未整備 ➜➜➜ISの位置付けが問題！

• BA,BM,BR,BPなどの包括的設計方法以前の課題として，BM検討方法（特に上流）が手薄• 巷にはBM_WorkBookの類が溢れているが，BM設計のエッセンシャルな指針を含まず！• BMの検討課題やCritical Success Factorなどは明示しているが，「BM自体の設計」並びに「設計結果の評価検証」の方法は社会科学頼み

• BMの上流～下流の包括的な方法は未整備．

目溢し放置（2）

•② ISの位置付けが大問題（BM変化への対応姿勢）• SI業界の姿勢：経営方針/要求定義が明確なら．それに対応したISを構築する（その結果“硬直IS”），

• 経営者の姿勢：①機敏で，②信頼でき，③機転が効く，“柔軟なIS”を期待

• 両だるみ状況下で，結果的に馴れ合い｜責任の擦り合い

• BMやIMの研究・実践の視点からは，BMの『ブループリント設計』方法の確立は険しい．• 汎用も

• 特定事業分野向けも

目溢し放置（3）

•③ 工程のY字路（命題に依り，いずれかの路線を選択）• 今迄流のEIS実装路線（確信したBMに則りひたすら業務執行を目的）

• BMの模擬試行路線（試験評価が目的）• ➡好評なら統合Wf執行管理を経てEIS路線へ

• ➡不評ならBM再検討へ戻る

過誤の是正(1)

• まず誤認識を糺す

• BMの定義域を明示

• BMの方法の目的や中身を明示

• 方法と方法論（体系化）を区別

• 方法に関する過誤とは別に『IS』と『BM』の内容面の革新度に関する過誤（不一致）/＜アーキテクチャ（メタか否か）か実体か＞

過誤の是正(2)

• さらに個々に分ける• 経営面とIS面の各々の方法• 経営面とIS面の両者を繋ぐ方法• BM全体としての妥当性検証の方法（異言語であることに注意）

• 特にBMに関しては方法が理工学的か経営科学的かの問題よりも，本質を把握できるか否かが先決．その上で，• 検討や理解の容易性が担保され，• BMなどビジネス方針のタイムリな意思決定が可能なこと• ISと唯連動さえすれば済む問題に非ず．短絡では駄目

• Y字路➡IS構築か統合Wf執行管理か

• 構築ISがBMと繋がる段階で両者の間のトレーサビリティが担保できればなお良い．

• 註）下記のIM手法は一案（矮小化した設計方法ではない）

BM模型毎の考案方法と実施体制

BM模型

新規参入

経営面

社工系方法

IS面

理工系方法

連動トレース

内外変動適応支援

優位性常時チェック

・モニタ指示

・AsIs-ToBe

図1．BM模型毎の考案方法（企業の場合）

表8．難度別の課題と対策

難度 課題 対策（彌縫策でなく）

I．初級 I-1．経営無配慮理系設計 BMの経営側面を要検討

I-2．理系無配慮経営系設計 IS化を要検討

I-3．経営視座の理系設計 BM合目的性を要検証

II．中級 II-1．BM爾後変動無配慮設計 費用効果を要検討

II-2．BM爾後変動配慮設計 変動域を要明示

II-2-1．NW外部性配慮 NW価値を要明示

II-2-2．BM変数群

II-2.3．市場競合変動へ対応

III．上級 III-1．無試行錯誤

III-2. 模擬試行

III-3．評価検証

III-4．BM試作実験室

III-5. IM統括本部

4． インタプライズモデル化方法の課題と解決

• 方法確立のためのアプローチ選択• １．叡智結集だけでは不足

• 経営科学英知とIS実践見識の両方必須• Static ＤｅｓｃｒｉｐｔｉｏｎベースでなくDynamic Demoベースのアプローチが有利？

• ２．ソフトウエア工学の轍を踏むな• 各関係者からの要件（求）の抽出と定義方法が未熟．方法集大成も未熟• 要件定義からの設計手法はBMに関しては間違いである！

• ・社工系BM定義でのIS内臓

• 超高速開発手法との対比もBMに関しては筋違い！• 要求定義以下の開発硬直路線でなく，要件の柔軟定義，優位検証下の開発と変更管理

• ３．アーキテクチャ盲信でなく改革して活用を• EA• Bizアーキテクチャ• SOA，SaaB，Cloud

• ４．工程のパラダイムはBM変動吸収（Black BoxかWhite Boxか）• その他（例Ontology-based）アプローチ

表9．IMモデル化手法：課題と解決

問題 課題 解決

Bi-Discipline問題 経営科学手法に極めて依存した問題（自然言語記述）

Pragmatic Demoの仕組み（CloudとSimulator）

ソフトウエア工学の轍 手法の課題：要求定義の未熟実践の課題：要求定義の永久未了学問の課題：BMは理工系設計でなく社会科学（手法・見識）に依る

・BMは要求定義でなく創造・ソフ“工学”でなくSWIM“アプローチ“・試行評価/変更管理が大事

経営者要望を満たせない つのる経営者の不満 ・市場対応（IM/BM迅速革新），・費用効果（競争優位の維持）・リスク担保

工程問題 ・上流と下流で別Disciplines・BM変動吸収型のISか遅延型か・Black Box一辺倒で済まない・動的BM対応模擬試行・動的変更管理

・BA/BMとB以外のAとの繋ぎ問題・Glass Box・Computer-Aided-SWIM化・人支援（判断・意思決定）

IM設計方法の確立アプローチ

•集大成してゆくには，事例蓄積と洞察が必要（どれも不足）

• Pragmatic ApproachとTheoretic Approachの並行

方法の試案へ向けたアプローチ

Theoretic Approach：学際科学的なアプローチ➡経営科学とIS科学を横断した設計手法体系（両方に共通な形式的アプローチ）Pragmatic Approach：実践的なアプローチ➡科学基盤に拘泥しない試行錯誤の手法

IMDM-PA1とはInterprize Model Design Method-Pragmatic Approach １の略

以下，試案である：

4.1 IM設計手順IMDM-PA1試案

•経営者の意思決定の後

• BM設計手順• ① 現状認識（コアコンピタンス，提供価値の産業界でのチェーン，価値活用シーンの想定）

• ② 事業環境分析（PEST（政治，経済，社会，技術），Five Forces（既存業界・自社，代替え価値，新規参入，供給側，顧客）間関係と影響力分析（シナリオ・ドライバー作成）

• ③ 市場ライフサイクル設定（創生，成長，成熟の年数）• ④ 上記に基づく市場セングメンテーション（一強体制，乱立，ニッチ，迷走）• ➄ 静的BM（横軸4市場セグメント，縦軸7BM要素（提供価値，BP,既存市場，チャネル，ソーシングなど））

• ⑥ 動的BM（提供価値ごとに図式化：因果関係）

IMDM-PA1設計手順試案（続）

• インタプライズモデル化（IM)視点• 全体を景気敏感部と景気鈍感部に分割する．• 各部を，

• ニーズアーキテクチャ（NA）と• ソリューションアーキテクチャ（SA)に分け相互関係を明示．

• NAの中はBA（含むBM）が占める（BA/BM設計手順は上記）• SAの中はEA（BA,ISAを主体としTAで下支え）• BAの中はBMを中核とし最終的にはBP,BR等で構成するが，本案はBM視点からまず業務機能階層の展開を行い，各業務をSOA分解する．Application Architectureに相当する．・上記をAS-ISとTO-BEに分けて明示．TO-BEはCloudを想定．

景気敏感部

景気鈍感部

IM

業務機能階層

CCMMH

Cloud

サービス対応名

CCMMCloud

ニーズアーキテクチャ

BM検討結果

ソリューションアーキテクチャ

BA

SOAサービス対応名CCMMSOA

図2 IMDM-PA1の概略

BM名 業務階層名 SOA名 Cloudサービス名

CCMM CCMMH CCMMSOA CCMMCloud

クレジットカード会員管理 入会申込 入会申込書配布

入会申込書受理 オンライン入会サービス

会員情報登録 入会申込情報仮登録

会員情報本登録（会員データベース作成）

口座振替設定 口座振替設定依頼（銀行宛）

決済口座情報登録

入会審査 個人信用情報確認

審査（自動）

審査（有人）

クレジットカード発行 クレジットカード作成

クレジットカード発送

中間与信管理（カード利用状況管理） カード利用状況審査

属性情報管理（会員情報管理） 会員情報変更（住所、電話番号、決済口座情報等） 会員情報変更サービス

退会処理 退会申込サービス

売上処理 加盟店からのカード利用情報取得

利用明細書作成

会員宛利用明細書発送 利用明細情報サービス

会員請求 利用代金請求（決済口座宛）

決済確認

債権管理 未決済時督促

表10．例題の機能階層，SOA部品，Cloud

6．おわりに

•難しく考え過ぎない

• IMやBMの検討方法の整備不良を招た犯人は視野矮小と見識偏向．

• BM検討もIS構築も，因習を捨象し本来像を指向➜メドが立つ．

• IMDM-PA1はその一例

•肝は

• “超高速はIS開発でなくBM立案（と模擬試行）”

• “ISへの紐付けは監査向け“

インタプライズモデル構築は従来センスではなく

• BMBAとEISの構築だけでなく周辺工程を含めたエコシステムで• ビジネスパートナーや起業家、アプリケーション開発者、投資家などのアクタ参加

• IMDM-PA1でBMBA－統合wf|EIS

ご清聴ありがとう

•問い合わせ先

•松本正雄 mjm353@gmail.com

• Int. Conf. EIS Sr. PC Member

• IEICE Fellow

• Prof.Dr．UDo

歓迎！

Webか囲炉裏端で議論しましょう