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KKKKJFCJFCJFCJFC 2014201420142014/5/5/5/5/24/24/24/24 銀座ジャズ銀座ジャズ銀座ジャズ銀座ジャズカントリカントリカントリカントリー例会ー例会ー例会ー例会 担当担当担当担当 北海道支部北海道支部北海道支部北海道支部 JOANIEJOANIEJOANIEJOANIE----S.TS.TS.TS.T
ベニー・ゴルソンベニー・ゴルソンベニー・ゴルソンベニー・ゴルソンの仕事の仕事の仕事の仕事
((((1929192919291929....1.251.251.251.25 ---- ))))
ゴルソンと出会ったのは 1974 年の秋。浪人の分際にも拘らずジャズレコードを集め
始めたのですが、親からの小遣いでは月に国内盤を1-2枚買うのが精一杯。そんな頃、
札幌に出店した銀座山野楽器ではジャズ輸入盤のワゴンセールを頻繁に開催。エサ箱
の中には、旧譜のプレスを真面目に続けていたサヴォイ・コンテンポラリーの新品・有名
盤が沢山あり、かなり格安で入手することが出来ました。その時買ったのが名盤の誉れ
高い「ブルースエット」。冴えないジャケットに、不安と期待相半ばで針を下すと、聞き覚
えのある優しいメロディーが… これって「ジャスフラッシュ」のテーマ? まだジャズ喫茶
には縁が無く、民放 FM も開局前、私が自分の耳でジャズ情報を入手出来たのは、唯
一 NHK の FM 放送。 FM 雑誌を片手に新たなジャズの世界を垣間見ていた時代、その
番組冒頭にいつもかかっていたテーマ曲との遭遇。 この「ファイブ・スポット・アフター・
ダーク」 を知ったお蔭で、私はジャズを本当に 「好き」 になることが出来ました。
思い出の曲を作曲し、優しい音色で演奏していたのが、本日の主役「ベニー・ゴルソン」。
彼は私にとって 「正しいジャズのお師匠さん?」 みたいな存在です。
予期せずゴルソンと再会したのは、スピルスバーグ監督・トム・ハンクス主演、2004
年公開の映画「ターミナル」にて。単身赴任時代、白金台のゲオでこのDVDに手を伸ば
したのは、素敵なキャサリン・ゼタ=ジョーンズがスッチー役で出ている!という不純な
動機でした。 母国のクーデターで旅券が無効になりニューヨークの空港内の施設で9
か月間幽閉状態となった主人公が、そこまでしてアメリカ入国に拘った理由とは? 何
と父親の遺志を継いで、最後に残った57人目のサインをベニー・ゴルソンから貰うため
だった!との展開に驚愕しました。ラストを飾るゴルソン本人の出番は、演奏もセリフも
少なく拍子抜けしましたが、今でもたまにDVDを取り出しては、観たくなる佳作です。
(この映画の重要な伏線となったのはエスカイア誌1959年1月号に掲載された1枚の
写真。57 名のジャズメンがハーレムに大集合し、撮影された有名な写真です)
ゴルソンの一般的な印象はテナーサックス奏者としての位置付けよりも作・編曲者や
ジャズメッセンジャーズの音楽監督といったイメージの方が大きいのですが、本日のプロ
グラム前半はそんな作・編曲者やサイドメンとしての録音を中心に、後半はリーダーアル
バムを中心の策定をしました。 また、ジャズメンの追悼曲、いやジャズメンが創った多く
の楽曲の中で、間違えなく最高傑作のひとつである「クリフォードの想い出」を、一夜限
りの開演・終演テーマソングとして、贅沢に使わせて貰います!
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1. Roger Guerin - Benny Golson (Columbia-France
⇒Atelier Sawano FP1117)
Benny Golson (ts) ・ Roger Guerin (tp) ・ Bobby Timmons(p)・
Pierre Michelot(b) ・ Christian Garros(ds) 1958.12.18
B-2 I Remember Clifford (B.Golson) 3:05
まずはジャズメッセンジャーズ渡仏時に吹き込まれた 10 インチのゴルソン曲集。超幻盤
だったようですが、この澤野復刻盤が出てからは沈静化したようです。(所詮ゲランに
モーガンの代わりは荷が重たかったからでしょうか?) ただ、テーマ部分を聞きなれたト
ランペットではなく、ゴルソンがソロをとっている点にご注目下さい。
2. Art Blakey and Jazz Messengers (Blue Note BN4003)
Benny Golson (ts) ・ Lee Morgan (tp) ・ Bobby Timmons(p)・
Jimmy Merritt(b) ・ Art Blakey(ds) 1958.10.30
A-1 Moanin’ (B.Timmons) 9:47
ブルーノート作品群の中でも定番中の定番がこのレコードですが、改めて全編を聞き直
してみると、如何にゴルソンが主導権を握っていたかを認識します。6曲中4曲を作曲、
またモーニン出だしのアンサンブルはゴルソンのテナーなしでは成り立ちません。かの
響・大木マスターは「ゴルソンがこんなに頼りになるのかと、繰返して聞くたびに新発見
が尽きない完成度の高い[モーニン]中の[モーニン]」と書かれています。同時期に録
音された2枚のフランスライブの演奏も熱気がありますが、やはりこれでしょう!
(昔は蕎麦屋の出前、今は「美の壺」ですね。私が初めてモーニンを聞いたのは中学生
の頃、セルジオ・メンデス&ブラジル‘66 の演奏でした)
3. “Olympia Concert” (fontana 680.202ML)
Benny Golson (ts) ・ Lee Morgan (tp) ・ Bobby Timmons(p)・
Jimmy Merritt(b) ・ Art Blakey(ds) 1958.11.22
A-3 Are You Real (Golson) 10:40
昔から何度もジャケットを変えては再発を繰り返されたレコードです。ベテランのリスナー
には耳たこでしょう。 (でも録音は余り良くありません)
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4. Art Blakey et les Jazz-Messengers au club St. Germain Vol.2
(RCA-France 430.044)
Benny Golson (ts) ・ Lee Morgan (tp) ・ Bobby Timmons(p)・
Jimmy Merritt(b) ・ Art Blakey(ds) 1958.12.21
B-1 Blue March for Europe n’1 (Golson) 11:30
このライブも何度となく再発され、日本のファンキーブームを彩った代表的なレコードで
す。特にモーニンは客席にいた女性ピアニストのヘイゼル・スコットの歓声が一緒に録
音され、曲名も Moanin’ with Hazel とクレジットされています。(今となっては耳障りな
気もしますが) 3枚に分かれたレコードから、Vol.2 のブルース・マーチを。
5. “des femmes disparaissent” (fontana 660.224MR)
Benny Golson (ts) ・ Lee Morgan (tp) ・ Bobby Timmons(p)・
Jimmy Merritt(b) ・ Art Blakey(ds) 1958.12.18-19
B-1 Blues pour Marcel (A.Blaley, but probably B.Golson) 4:25
B-2 Blues pour Vava (A.Blaley, but probably B.Golson) 3:30
昨年のバルネ特集では 1959 年録音の「危険な関係」サントラをおかけしましたが、そ
の前年に録音されたのがこの「殺られる」のサントラ。ただ仏ツアーの合間、短時間で録
音したようで、殆どの曲はゴルソンが既に作曲していたものを焼き直しています。
但し、この2曲は映画のためにブレーキー描き下ろしとしてクレジットされていますが、
多分ゴルソンが御大の作曲として、花を持たせたと云うのが定説のようです。
6. BLUES ette (Savoy MG-12141 )
Benny Golson (ts) ・ Curtis Fuller (tb) ・ Tommy Flanagan(p)・
Jimmy Garrison(b) ・ Al Harewood(ds) 1959.5.21
A-1 Five Spot After Dark (B.Golson) 5:30
ビッチズ・ブリューからジャズの世界に入門した私を、真っ当なモダンジャズの世界へ導
いてくれた思い出のレコードです。本日持参の盤は所謂「土留め色レーベル」と揶揄さ
れる、浪人時代に新品で買った再発盤。しかしモノラル、かつ何としっかり Rudy Van
Gelder の刻印があります。RVG の存在すら知らなかった初心者が本物のレコードに偶
然出会っていたのですね。 (マルーン色レーベルの原盤は最近高騰しすぎて、手を出
せません) ゴルソン・ハーモニーと称されるこの名曲集、私の棺桶レコードです。
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7. The Curtis Fuller Jazztette with Benny Golson (Savoy MG-12141 )
Benny Golson (ts) ・ Curtis Fuller (tb) ・ Lee Morgan (tp) ・
Tommy Flanagan(p)・ Jimmy Garrison(b) ・ Al Harewood(ds) 1959.8.25
B-1 Arabia (C.Fuller) 5:58
ゴルソンは気の合ったミュージシャンと何度となく録音を重ねていますが、何と言っても
その筆頭はカーティス・フラー。ゴルソンのテナーとフラーのトロンボーン、その中低域の
ユニゾンがゴルソン・ハーモニーの真骨頂です。
8. Kelly Blue (Riverside RLP12-298)
Benny Golson (ts) ・ Nat Adderley (tp) ・ Bobby Jasper(fl)・
Wynton Kelly(p)・ Paul Chambers(b) ・ Jimmy Cobb(ds) 1957.2.19
B-2 Keep It Moving (W.Kelly) 7:26
この時期のゴルソンはリバーサイドに2枚リーダーアルバムを吹き込んでいますが、サイド
に回ってもケリーの傑作アルバムにて三管フロントを務めています。気合の入ったテナー
のソロをお聞きください。
9. Modern Art (United Artist UAL4007)
Benny Golson (ts) ・ Art Farmer (tp) ・ Bill Evans(p)・
Addison Farmer(b) ・ Dave Bailey(ds) 1958.9.10/11/14
A-2 Fair Weather (B.Golson) 5:53
モーガンとの共演がひと段落してからは、ファーマーとのコンピが続きます。エヴァンスと
の録音も貴重です。
10. Brass Shout (United Artist UAL4047)
Benny Golson (arr) ・ Art Farmer/Lee Morgan/Ernie Royal (tp) ・
Jimmy Cleveland/Curtis Fuller(tb)・ James Haughton(baritone Horn) ・
Julius Watkins(french horn) ・ Don Butterfield(tuba) ・
Bobby Timmons(p) ・ Percy Heath(b) ・ Philly Jo Jones(ds) 1959.5.15
B-4 Minor Vamp (B.Golson) 3:54
珍しいブラスアンサンブルの作品。ただどの演奏も今一インパクトが少ないのですが。
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11. Meet the Jazztet (Argo LP664)
Benny Golson (ts) ・ Art Farmer (tp) ・ Curtis Fuller(tb)
McCoy Tyner(p)・ Addison Farmer(b)・Lex Humphries(ds) 1960.2.6/9/10
B-5 Killer Joe (B.Golson) 3:32
ゴルソン・ファーマー・フラーの3管がフロントのクループ、ジャズテット。ジャズメッセンジ
ャーズを離れたゴルソンが、満を持して発表した作品です。この曲は再々演奏・録音さ
れており、映画「ターミナル」にても主人公ビクターが晴れて入国し、ラマダ・インのラウ
ンジに出演しているゴルソン本人と、万感の思いで対面するシーンに使われています。
12. Lee Morgan Vol.3 (Blue Note BN1557 )
Benny Golson (ts,arrangement,composition) ・
Lee Morgan (tp) ・ Gigi Gryce(as)
Wynton Kelly(p)・ Paul Chambers(b) ・ Charlie Pership(ds) 1957.3.24
B-1 I Remember Clifford (B.Golson) 7:20
前半の終わりは解説不要、モーガンの十八番「クリフォードの想い出」。モーガンのブル
ーノート1枚目2作目にもゴルソンは楽曲を数多く提供していますが、この3作目は5曲
全てがゴルソンの作品、影の主役は天才モーガンに寄り添うように共演しています。
休 憩
13. He was a King Uncrowned / Greetje Kauffeld sings
a tribute to Clifford Brown (Omega Intenational OM555 036-G)
Greetje Kauffeld (vo) ・ Rudd Brink (ts) ・ Henk Elkerbout(p)・
Bob Langereis(b) ・ Peter Ypma(ds) 1976.1.8
A-1 I Remember Clifford (B.Golson/J.Hendricks) 5:18
後半の最初はボーカルの傑作、オランダのクリーチャ・カウフェルドの「クリフォードの想い
出」。冒頭アカペラで始まる鮮烈な空気が感動的な作品です。作詞はジョン・ヘンドリッ
クス。 (2008 年 1 月茶会記で初めてレコードコンサートを担当した「オランダの歌姫
たち」にてもご紹介しました)
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14. Benny Golson’s New York Scene ( Contemporary C3552)
Benny Golson (ts) ・ Art Farmer (tp) ・ Wynton Kelly(p)・
Gigi Gryce (as) ・ Jimmy Cleveland(tb)・ Sahib Shihab(bs) ・
Julius Watkins(french horn) ・
Paul Chambers(b) ・ Charlie Pership(ds) 1957.10.14
A-2 Whisper Not (B.Golson) 6:56
ゴルソン名義の初リーダーアルバム、ハドソン河・マンハッタンを背にしたジャケット写真
を通して、彼の高揚感が窺えます。フィラデルフィアから出てきたゴルソンの見たニュー
ヨーク、といったタイトルでしょうか。
(名曲ウィスパーノットは 1956 年 12 月録音の「リーモーガン Vol.2」に収録されていま
すが、ゴルソンは演奏しておらず、作編曲者としてのみクレジットがされています)
15. The Modern Touch (Riverside RLP12-256)
Benny Golson (ts) ・ Kenny Dorham (tp) ・ J.J.Johnson(tb)・
Wynton Kelly(p)・ Paul Chambers(b) ・ Max Roach(ds) 1957.12.23
A-2 Reunion (G.Gryce) 7:14
盟友ファーマー・フラーに代わり、ドーハム・大御所JJと共演した2作目のリーダーアル
バム。同じ頃、作編曲者としても活躍していたジジ・グライスの作品をどう料理している
かお聞き下さい。
16. The Other Side of Benny Golson (Riverside RLP12-290 )
Benny Golson (ts) ・ Curtis Fuller(tb)・
Barry Harris(p)・ Jimmy Merritte(b) ・ Philly Jo Jones(ds) 1958.11.12
A-1 Strut Time (B.Golson) 6:00
リーダーアルバムの3作目、サックス奏者としてバリバリ吹けるんだ!と云わんばかりの
演奏・タイトルです。ジャッケトも当時流行り始めたサイケデリック調のデザインです。
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17. Benny Golson & Philadelphians (United Artist UAL4020)
Benny Golson (ts) ・ Lee Morgan(tp)・
Ray Bryant(p)・ Percy Heath(b) ・ Philly Jo Jones(ds) 1958.11.17
A-3 Stablemates (B.Golson) 5:46
フィラデルフィア出身のミュージシャン、と云うよりは昔からの気心の知れた仲間を集め
てのセッションといった塩梅でしょうか。ゴルソンとモーガンの強い絆を再認識。
先月KMさんが特集されたレイ・ブライアント、彼がサイドのアルバムが3枚続きます。
(1976 年 10 月・札幌ニカではレイ・ブライアントのソロライブを開催、マスターが直接
録音した秘蔵のオープンリールテープを、門外不出の約束でコーピーさせて貰いました)
18. Gone with Golson (Prestige New Jazz 8235)
Benny Golson (ts) ・ Curtis Fuller(tb)・
Ray Bryant(p)・ Tom Bryant(b) ・ Al Harewood(ds) 1959.6.20
A-1 Staccato Swing (R.Bryant) 4:58
A-2 Autumn Leaves (J.Kosma) 6:58
プレステージには3枚のリーダーアルバムを吹き込んでいますが、その第一作、通称「傘
のゴルソン」。ゴルソン・ハーモニーを極めた作品だと思っています。2曲目の枯葉も素
敵なのですが、時間が押してくれば割愛します。
19. Groovin’ with Golson (Prestige New Jazz 8220)
Benny Golson (ts) ・ Curtis Fuller(tb)・
Ray Bryant(p)・ Paul Chambers(b) ・ Art Blakey(ds) 1959.8.28
B-2 Yesterdays (J.Kern) 6:04
ジャズメッセンジャーズを離れた後に御大ブレーキーが客演した録音。
ここはスタンダードを1曲。
20. Gettin’ with It (Prestige New Jazz 8248)
Benny Golson (ts) ・ Curtis Fuller(tb)・
Tommy Flanagan(p)・ Doug Watkins(b) ・ Arthur Taylor(ds) 1959.12.23
B-1 Tippin’ on Thru (B.Golson) 6:55
プレステージの三作目。半年間に随分と量産したものです。
ミュージシャンには評判の悪いレーベルなので、余程酷い契約だったのでしょうか?
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21. Turning Point (Mercury SR60801)
Benny Golson (ts) ・ Wynton Kelly(p)・
Paul Chambers(b) ・ Jimmy Cobb(ds) 1962.10.31
B-2 Stella By Starlight (V.Young) 4:45
1959 年のプレステージ録音以降、ゴルソンはアーゴとオーディオフィデリティーに2作の
大編成リーダーアルバムを吹き込んでいます。その後、打って変わってワンホーンアルバ
ムをたて続けに制作します。サックス奏者としての自分を主張したくなったのでしょう
か? (題名も転換点ですからね)
22. Free (Argo LP-716)
Benny Golson (ts) ・ Tommy Flanagan(p)・
Ron Carter(b) ・ Arthur Taylor(ds) 1962.12.26
A-3 Just By Myself (B.Golson) 5:45
ゴルソンのワンホーンを一枚と云われれば、本作となるでしょうか。抽象画のようなジャ
ケットから、フリージャズの世界を探求しはじめたと誤解されそうですが、バリバリのハー
ドバップです。録音も RVG。 自作の名曲を味わい深く吹いています。
23. POP + JAZZ = SWING (Audio Fidelity AFSD 5978)
Benny Golson (arranger, conductor)・Bill Hardman (tp)・
Grachan Moncur Ⅲ (tb)・ Ray Alonge, Bob Northern (French horn)・
Jerome Richardson (fl)・ Danny Bank (fl/bs) ・Lou Cranston (ts)・
Eric Dolphy(as)・Bill Evans (p)・ Ron Carter (b)・ Charlie Persip (ds)
Julius Held, Hanry Lokofsky, George Ockner, Gene Orloff (violin) ・
Harold Goletta (viola)・ Charles McCracken (cello) ・ 1962.4
B-3 Music on Left (POP) - How High the Moon(Hamilton/Lewis)
Music on Right (JAZZ) - Ornithology (Harris/Parker) 3:50
レコードコレクターでこのレコードを持っている方、結構いるのでは? なんせエヴァンス
にドルフィー、このトラックには入っていませんがショーターにハバードそしてフラーも。ま
さにオールスターセッション。実はステレオレコード黎明期に企画された珍盤です。
左チャネルはストリングス、右チャネルはジャズコンボ、そして全トラック左と右で全く別
の曲を演奏しています。仕掛け人は何とゴルソン。内容は別としてドルフィーとエヴァン
スが其々ソロをとっている演奏には、なかなかお目にかかれません。
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24. The Roland Kirk Quartet Meets The Benny Golson Orchestra
(Mercury MG20844)
Benny Golson (arranger, conductor)
Virgil Jones, Richard Williams (tp) ・ Charles Greenlea, Tom McIntosh (tb) ・
Don Butterfield (tuba)・ Roland Kirk (ts, manzello, stritch, clarinet, flute)・
Harold Mabern (p)・ Richard Davis (b) ・Albert Heath (ds) 1963.6.11
A-4 Roland Speaks (R.Kirk/B.Golson) 3:02
こんなレコードにも編曲者として参加しています。
「バークレースクエアのナイチンゲール」の次の曲のトラックをお聞きください。
25. Bags’ Opus (United Artist UAL5022 ⇒UA-France 39 005)
Benny Golson (ts) ・ Milt Jackson(vib) ・ Art Farmer(tp) ・
Tommy Flanagan(p)・ Paul Chambers(b)・ Connie Kay(ds) 1958.12.28/29
B-1 I Remember Clifford (B.Golson) 5:50
本日のフィナーレはミルト・ジャクソンの「クリフォードの想い出」。フランス盤の別ジャケッ
トです。トランペットとはまた違った寂寥感が漂います。
そう云えばトリビュート曲のもうひとつの名曲「ジャンゴ」も、ミルトの十八番でしたね。
(来月は北乃爆音さんのヴィブラフォン特集、露払いを兼ねて!)
休 憩 中 に
26. Terminal 1 (Concord CCD-2259-2/ CD )
Benny Golson (ts) ・ Eddie Henderson(tp/flugelhorn)・
Mike Ledonne(p)・ Buster Williams(b) ・ Carl Allen(ds) 2004.2.24-26
Track-1 Terminal 1 (B.Golson) 8:12
映画「ターミナル」の上映に合わせて発表されたアルバム。御年 75 歳の時の録音です
が、結構バリバリ吹いています。
ゴルソンは 1962 年に録音した「Free」以降、’64 年にプレステージ、’67 年にヴァー
ブに其々大編成のリーダーアルバムを残していますが、この頃からその作編曲者として
の才能を生かし、TV・映画音楽の仕事に軸足を移して活動していました。所謂スタジオ
ミュージシャン・オーケストレーションの裏方として、日本でも人気のあった TV シリーズ
「鬼刑事アイアンサイド」・「M*A*S*H」などを手掛けていたようです。 しかし’77 年に
リーダーアルバムの制作を再開、その後再結成したジャズテット等を通じてコンスタント
に録音を続けており、2008/‘13 年にはブルーノート東京でのライブもありました。
今年 85 歳、今後も益々元気に活躍してほしいものです。
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The Terminal DVD Tom Hanks & Catherine Zeta-Jones
Benny Golson Quartet on this Movie
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