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ハラールとハラール認証について
2015年9月25日独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪本部
事業推進課 農林水産・食品班 田辺知樹
Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載
お話しする内容
1. 拡大するイスラーム食品市場
2. ハラールとハラール認証
3. ハラール食品輸入国の状況(マレーシア、インドネシア、サウジアラビア、UAE)
イスラーム圏への食品輸出の動向
1Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載
イスラム教徒(ムスリム)は、2010年に16億人、2030年には22億人となることが予想されており、人口の拡大、拡大の継続が見込まれる
大中華圏(香港、中国、台湾)が牽引してきた日本食市場が、ASEAN華人市場に拡大→さらなる延長線上に「イスラーム食品市場:ハラール市場」が見えてきた
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1.拡大するイスラーム食品市場 なぜイスラーム食品市場に注目が集まるか
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【世界のムスリム人口推移及び予測】
〔資料〕米国 Pew Research Center「The Future of the Global Muslim Population, Jan 2011」
1.1 B 1.3 B1.6 B
1.9 B2.2 B
4.2 B
4.8 B
5.3 B
5.8 B
6.1 B
0
2
4
6
8
10
1990 2000 2010 2020 2030
単位:B=10億人
ムスリム以外 ムスリム
19.9% 21.6% 23.4% 26.4%24.9%
1.拡大するイスラーム食品市場
2012年:ムスリムの消費者による食品・飲料市場(支出額)
1兆880億ドル(世界総額の16.6%、日本の約2倍強)
2018年:
1兆6,626億ドル(世界総額の17.4%)に達する見込み
3
〔注〕GCC(Gulf Cooperation Council、湾岸協力会議):UAE、バーレーン、クウェート、カタール、オマーン、サウジアラビアの6カ国から構成。
イスラーム食品市場規模は1兆880億ドル
237
85
229 177
137
120 103
(GCC除く)中東・北アフリカ
GCC
東アジア、東南アジア
南アジア
中央アジア
サブサハラアフリカ
その他
中東・北アフリカ地域で約3割
【地域別にみたムスリム消費者による食品・飲料市場(支出額)】
(単位:10億ドル)
アジア地域で約5割
〔資料〕Thomson Reuters「State of the Global Islamic Economy 2013 Report」
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2014年、日本の農林水産物の輸出額、訪日外客数はいずれも二年連続で過去最高を記録。
■ ASEANからの訪日客は経済成長に加え、LCC就航、ビザ要件緩和等により、今後
も拡大見込み。マレーシアは英国、シンガポールを抜き8位に。
インバウンド:食品輸出と訪日外国人
【訪日外客数(JNTO暫定値)】
〔資料〕日本政府観光局(JNTO)発表「訪日外客数」
【日本の農林水産物・食品輸出額】
〔資料〕財務省『貿易統計』
1.拡大するイスラーム食品市場
4Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載
2013年
金額
(億円)
金額
(億円)
伸び率
(前年比)
5,505.2 6,117.1 11.1%
香港 1,249.7 1,343.2 7.5%
米国 818.5 932.2 13.9%
台湾 735.3 836.6 13.8%
中国 507.8 621.6 22.4%
韓国 373.0 408.8 9.6%
タイ 343.7 347.7 1.1%
EU 283.5 292.4 3.2%
ベトナム 292.6 331.9 13.4%
シンガポール 163.6 189.1 15.6%
オーストラリア 80.3 94.3 17.5%
その他 657.3 719.3 9.4%
世界
輸出相手国・地域
2014年 2013年
(100人) (100人)伸び率
(前年比)
103,639 134,135 29.4%
1 台湾 22,108 28,298 28.0%
2 韓国 24,562 27,553 12.2%
3 中国 13,144 24,092 83.3%
4 香港 7,459 9,260 24.1%
5 米国 7,993 8,917 11.6%
6 タイ 4,536 6,576 45.0%
7 豪州 2,446 3,027 23.8%
8 マレーシア 1,765 2,495 41.4%
9 シンガポール 1,893 2,280 20.4%
10 英国 1,918 2,201 14.7%
14 インドネシア 1,368 1,587 16.0%
輸出相手国・地域
2014年
総計
2.ハラールとハラール認証
ハラールとハラール認証を分けて考える
5
ハラールとは?
2.ハラールとハラール認証
ハラールとは、イスラーム教-イスラーム法に基づく規範。
単なる食習慣ではなく、信仰を表す「行為」であり、イスラームでは信仰の「実践」が重視される(例:断食、一日5回の礼拝 )
ムスリムの消費者のためのものであり、その考え方を理解する必要がある。
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イスラーム教の理解から始まる
宗教である
非ムスリムがその感覚を完璧に理解することは難しい。
ムスリムであっても、受け止め方が国・地域、そして人によっても異なる。
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イスラーム法(シャリーア)とは神の言葉が記されたコーランを、合理的に解釈し、法的に体系化したもの。行為基準と対象物の基準がある。
ハラールとは、シュブハとハラームが存在しない対象物を示す
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イスラーム法で「合法」を意味するハラール
対象物 意味
ハラール 許される物
シュブハ 疑わしい物
ハラーム 禁じられる物
【コーラン第5章】3-あなたがたに禁じられたものは、死肉、(流れる)血、豚肉、アッラー以外の名を唱え(殺され)たもの、絞め殺されたもの、打ち殺されたもの、墜死したもの、角で突き殺されたもの、野獣が食い残したもの、(ただしこの種のものでも)あなたがたがその止めを刺したものは別である。
90-あなたがた信仰する者よ、誠に酒と賭矢、偶像と占い矢は、忌み嫌われる悪魔の業である。これを避けなさい。恐らくあなたがたは成功するであろう。91-悪魔の望むところは、酒と賭矢によってあなたがたの間に、敵意と憎悪を起こさせ、あなたがたがアッラーを念じ礼拝を捧げるのを妨げようとすることである。
〔資料〕日本ムスリム協会『日亜対訳・注解 聖クルアーン(第6刷)』
2.ハラールとハラール認証
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2.ハラールとハラール認証
大原則:アッラーが禁止していないもの 決めるのは神、ほとんどのものはハラール
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ハラール(=許された)の考え方
【禁止されているものの例】• 豚、犬• ハラールな方法で屠殺されていない死肉• 淡水生物/両生類(※一部の学派を除き、魚、海に棲む生物はハラール)
• 長く鋭い歯や爪を持つ動物(虎、熊、象、猫、猿など)
• 鉤爪のある鳥、捕食鳥(鷲、ふくろうなど)
• 病原菌を運ぶ動物や毒を持つ動物(鼠など)
• 嫌悪感を起こさせる動物• 蜂• 血• 酒
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2.ハラールとハラール認証
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豚由来の商品例
〔資料〕マレーシアハラル産業開発公社
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2.ハラールとハラール認証
ハラールとハラール認証を分けて考える
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ハラール認証とは?
ハラール認証:各国が定めたハラールに関わる食品・医薬品・化粧品等の認証。その基準・制度的裏づけ・認証する組織の形態は、国により異なる。また変更に注意が必要である。
ハラール:イスラーム法における「合法」を示すイスラーム世界の共通規範。
有効な国際的基準はない:CODEXはCAC/GL 24-1997はハラールに関するガイドラインを定めているものの、実用的な基準となっていない。
求められるハラール「認証」は国ごとに異なる2.ハラールとハラール認証
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国 認証機関・団体 正式名称・補足
マレーシア JAKIM 政府管轄下にあるJabatan Kemajuan Islam Malaysia(マレーシア・イスラーム開発庁)
インドネシア LPPOM-MUI イスラーム団体であるMajelis Ulama Indonesia(インドネシア・ウラマー評議会)食品・医薬品研究所
アラブ首長国連邦(UAE)
連邦基準化計測庁(ESMA)※2014年4月より
肉・肉製品の輸出には、輸出国所在のハラール食品証明書を発行するイスラーム団体、またその団体が管轄すると畜場の双方が、から直接認可を受ける必要がある。
サウジアラビア 食品監督庁(Saudi Arabia FDA)
ハラールでない食品の輸入は禁止されており、輸入管理業務として、左記政府機関が審査。(ハラール審査のためだけの組織はない。)
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2.ハラールとハラール認証
輸出先国の認証機関・団体、または公認された認証団体で、ハラール認証を取得する必要がある。これ以外の認証を取り締まる国もある。
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輸出向け認証
輸出先
国・政府
認証機関・団体
輸出先の認証機関が認めた認証機関・団体
企業
輸出先の認証機関が認めた認証機関・団体
企業 企業 企業
輸出国
Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載〔資料〕各種資料よりジェトロまとめ。
〔注〕イメージ図。公認団体は一団体~複数の場合もある。
2.ハラールとハラール認証 マレーシア、インドネシア、UAEの認証機関が認めた国内団体
国内認証団体 マレーシア インドネシア UAE
JAKIM(マレーシア・
イスラーム開発庁)
LPPOM-MUI(インドネシア・ウラマー評議会 食料・薬品・化粧品研究所)
UAE連邦政府食品輸入制度に内包(肉、肉加工品)
宗教法人日本ムスリム協会(JMA)(拓殖大学イスラーム研究所)
○○
(加工食品、香料)
宗教法人日本イスラーム文化センター (マスジド大塚)
(と畜証明書発行)
宗教法人イスラミックセンター・ジャパン
(と畜証明書発行)
NPO法人日本ハラール協会(JHA) ○
九州イスラミックカルチャーセンター(福岡マスジド)
○(と畜)
一般社団法人ムスリムジャパンプロフェッショナル協会 (MPJA)
○(と畜、加工食品)
ハラールマークは、認証取得した国内団体のものを表示(原則)
インドネシアは、BtoBか、BtoCで表示可能なハラールマークが異なる)
〔注〕1.各国認証団体の公開資料等より、2015年8月時点でジェトロが確認が取れたもののみ記載。2.UAE当局は2013年11月よりオンラインによる直接申請を開始。2014年4月より、所管が連邦基準化計測庁(ESMA)に移管3.マレーシアへの牛肉輸出は、動物検疫上不可。現在解禁に向け協議中。
〔出所〕各種資料よりジェトロまとめCopyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載
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2.ハラールとハラール認証
取得のプロセスは一般的に、書類審査と実地審査を受ける
JAKIMは、製造国内にJAKIM公認団体がある場合、直接申請(または、他国で公
認された団体)ではなく、製造国内公認団体への申請を求めている。
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申請
項目 説明
登録 オンラインで登録可能、IDとパスワードを作成
申請書の受取 登録後、5営業日で送付される(マレーシア国内)
資料提出・書類審査
提出書類の多寡により、1~5営業日で審査終了。提出内容は原材料、製造工程を示すものなどOK⇒請求書の発行 NG⇒5営業日以内に修正返答
手数料の支払い 14営業日以内に支払う→支払い後1日で領収書が発行される
監査(実地) 手数料支払い後、30営業日以内に行われる。①面接(工場概要の説明)、②実査(工場現場の調査)、③面接(調査内容の確認)
審査 JAKIM内部の認証許可委員会により協議。①現地検査報告②事前評議委員会で検討③シャリーア・パネルでの評議
合格 5営業日以内に、証明書が発行される(不合格の場合、申請者は正式なe-mailを持って通知される)
〔資料〕JAKIMCopyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載
2.ハラールとハラール認証
衛生基準をクリアした上で、宗教的理解が求められる。
宗教的な側面だけが要求される訳ではない。
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食品安全規格との関係
HALAL
HACCP
GMP:PP
SSOP
宗教的理解
「危害分析重要管理点」:生産基準
「施設・設備衛生管理」:ライン
「一般衛生管理」:製造者
Copyright © 2015 JETRO. All rights reserved. 禁無断転載
〔資料〕各種資料よりジェトロまとめ。
2.ハラールとハラール認証
最初(原材料)から最後(体に入る)まで、ハラームなものに触れてはいけない
確認される点
工程 遵守事項
原材料 ハラールであること
食肉処理 ハラールの概念を理解しているムスリムが、シャリア法に則り屠畜すること
中間投入材 最終製品から検出されずとも、ハラームなものは使用不可
工場 ①ハラームなものと接触しないよう設計されていること②養豚場、下水処理施設から十分離すこと
製造機械 ①ハラームなものに触れていないこと②洗浄しやすいように設定されていること③ハラール専用ラインとしていること
工場の操業 良好な衛生状態を保つこと
包装 ①包装材がハラームなものでないこと②デザイン、シンボル、ロゴなどは、誤解を与えるものであってはならない③表示は登録時のものを使用すること
保管・貯蔵 ハラームなものと混在・近づけてはならない
ハラール
16〔資料〕各種資料を元にジェトロ作成
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最終製品のハラール認証取得のためには、全ての原材料がハラールであることが求められる(ハラール性の確認:加工していない植物、牛乳、卵、魚などはハラール。)
原材料が多く加工が高次であるほど認証取得の難易度は上がる。
各工程でチェックされるのは、クロスコンタミネーションとその予防策(ハラール認証品とそれ以外の原料、製品の製造工程、保管の区分、および管理)。
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【市販品の原料】牛乳、クリーム、練乳、バター、粉乳、砂糖・水あめ、安定剤、乳化剤、香料、着色料
原材料・加工工程の留意点
【最も基本的な原料】牛乳・卵・砂糖
<例:アイスクリーム>
加工工程は確認を要するが、基本的にハラールな原料。
添加物のハラール性(原料・加工工程を含めてハラールであること)も求められる。
2.ハラールとハラール認証
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包装材がハラームなものではないこと。
(例:豚由来の原料使用、アルコールが製品に付着する脱酸素剤等)。
デザイン、シンボル、ロゴなどは誤解を与えるものでないこと。
(ハムなど豚製品や酒の写真はパッケージに使用しない、など)
表示は登録時のものを使用すること。
(途中変更する場合、届出または場合によって再登録が必要な場合も。)
→デザインは、認証に係らず、ムスリムの消費者がどう捉えるか?が問題
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包装・パッケージの留意点2.ハラールとハラール認証
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2.ハラールとハラール認証
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ハラール認証と食品輸出
市場・形態:日本からの輸出/第三国からの輸出/現地生産・販売
→生産・製造国で、輸入国のハラール認証または輸入国公認機関・団体によるハラール認証を取得するのが基本。
流通:BtoB(原材料供給/飲食店)/BtoC
→消費者向けにはロゴの認知度も重要。また、規制が異なる場合もある。(インドネシア)
品目:食肉・肉加工品/食肉・肉加工品以外
→食肉・肉加工品は動物検疫上、認定施設のみ輸出可能であることが多い。ハラール対応についても必須であることが多い。
規制:ハラール認証/ハラール認証以外
→ハラール認証以前に、現地輸入規制に合致しているか。
対象:ムスリム/ムスリム以外
→誰が消費者であるのか。
⇒何を、どこで作って、誰に、どのように売るのかによって、ハラールの必要性は異なる。
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製品の海外戦略全体の中で取得を判断2.ハラールとハラール認証
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3.ハラール食品輸入国
東南アジア市場:ハラールでないものも流通
中東市場:ハラールであるもののみ流通する
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中東と東南アジアの違い
項目 東南アジア 中東
小売市場
• ハラール食品とハラールでないものが市場に混在。
• ハラールコーナーのある小売店もある
• マークの有無に関わらず、市場の食品はハラール。
• ハラールではないものは、輸入禁止、または特定売り場(Non musulimコーナー)、特定店舗(酒類の販売店舗等)に限定して販売される。
輸入制度
• 個別の商品ごとに認証団体で認証。• 肉・肉製品以外はハラール認証取得せずとも(制度上は)輸入可能。
→輸入制度、表示制度などと並存。
• 輸入する段階で群(ロット、輸入単位)としてハラールか否かの判断(書類審査、現物検査)を行うことが原則。
• 市場に流通する食品も、サンプリング分析検査を実施、アルコールや豚由来遺伝子がないかを確認。
一般的な消費者意識
• 加工食品などハラールでない可能性があるものは、マークや成分表示を確認して購入。
• 国内市場にあるものは、特定売場を除き全てハラールなので、マークや成分表示の確認はしない。
食品規制との関係
• 食品衛生基準とハラール認証が並立 • ハラールは食品衛生基準の中に内包
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〔資料〕「日本産農林水産物・食品輸出に向けたハラール調査」(2014年3月)ジェトロ
まとめ
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「日本産農林水産物・食品輸出に向けたハラール調査」「海外消費者アンケート調査」をはじめとするジェトロの各種調査結果を以下のwebサイト上にも公表しております。ご参考になれば幸いです。
ジェトロの農林水産・食品情報 http://www.jetro.go.jp/industry/foods/
【免責条項】ジェトロは、本資料の記載内容に関して生じた、直接的、間接的、あるいは懲罰的損害および利益の喪失については一切の責任を負いません。これは、たとえジェトロがかかる損害の可能性を知らされていても同様とします。
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制度:商品は輸入規制上、当該国に輸出が可能か。
動植物検疫、添加物規制、残留農薬規制、原発規制等。
マーケット:消費者ニーズはあるか。
取引先の有無、非ハラールでの実績等。
→販売価格、競合状況、現地嗜好との合致等も要検討。
ハラール対応:ムスリム消費者がターゲットか、認証取得の必要があるか。体制づくりや維持管理更新コストを考慮
⇒ハラール「認証」取得へ
当該国の最新情報を確認しておく必要がある