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アナログモジュール取扱説明書...6E8C3969 1 第 1 章 モジュール 1.1 AD318/AD328/AD338 1.1.1 仕様 8û v x y AD318/AD328/AD338 áD x í 6 í · y S ! y ! @ AD318"

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6E8C3969

アナログモジュール取扱説明書

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ご注意

1. 本書に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、その使用に際して当社および第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

2. 本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。3. 本書の内容については、お断りなく変更することがあります。4. 本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気づきの点がございましたら、ご一報くださいますようお願いいたします。

PROSEC、TOSLINE、TOSDICは、株式会社 東芝の登録商標または商標です。IBMは、International Business Machines Corporationの登録商標です。Microsoft, Windows and Windows NT は、米国Microsoft Corporationの米国および他の国における登録商標です。

DeviceNetは、Open DeviceNet Vender Association,Inc.の登録商標です。

© TOSHIBA CORPORATION 2000-2005. All rights reserved

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安全上のご注意 製品および取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損害を未然に防ぎ、製品を安全

に正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しています。

 次の内容(表示・図記号)をよく理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

表示の説明

(注) 1. 重傷とは、失明、ケガ、ヤケド(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで後遺症が残るもの、および治療に入院や長期の通院を要するものを指す。

2. 傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、ケガ、ヤケド、感電などを指す。

3. 物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害を指す。

図記号の説明

(注) 本体表示に合わせて、禁止、強制、注意の説明内容が変わります。

危険 取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける可

能性が想定される場合。

注意 取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を受け

る可能性が想定される場合、および物的損害のみの発生が想定される場合。

禁止(してはいけないこと)を示します。

具体的な禁止内容は、の中や近くに絵や文章で示します。

強制(必ずすること)を示します。

具体的な強制内容は、の中や近くに絵や文章で示します。

注意を示します。

具体的な注意内容は、の中や近くに絵や文章で示します。

6E8C3969 i

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1. 本体警告表示ラベルの確認

本体警告表示ラベルが貼付けられていることをご確認ください。

もし、ラベルが紛失していたり、汚損により見にくいときは、当社サービス部門へご連絡ください。

2. 設置時における安全上の注意

危険

注意

強 制

接地は必ず接地してください。

感電や火災の原因となります。

強 制

次の環境での設置および保管は避けてくださ

い。

• 塵埃の多い場所• 腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの発生する場所

• 許容値を超える振動、衝撃のある場所• 急激な温度変化により結露するような場所• 設置条件から外れる低温または高温• 設置条件から外れる高湿度• 直射日光の当たる場所• 強い電波や磁界を発生する機器の近く

強 制

装置は、保守・点検の容易な場所に設置して

ください。

故障時の復旧に支障が出て、大きな事故に発

展する恐れがあります。

禁 止

装置に設けられている通風口、吸排気口はふ

さがないでください。

過熱などにより火災や故障の原因となりま

す。

システムの据付・配線時に、本書に記載され

ている設置条件を守らない場合、本来の性能

が満たせないだけでなく機器の誤動作や故障

の原因になります。

強 制

ii model3000 アナログモジュール取扱説明書

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3. 保守点検時における安全上の注意

危険

注意

強 制

モジュールやボードの抜き差し、機器の接続

の際は、必ず電源を切ってください。

感電による事故や装置の故障の原因となりま

す。

強 制

配線後、モジュールを着脱するときは、必ず

外部電源が切れていることを確認してくださ

い。

モジュールの外部端子台裏面にも電極が現

れ、感電の恐れがあります。

装置やボードを落としたり、ぶつけたり、ま

た、これらに強いショックを与えないでくださ

い。

故障の原因となります。

禁 止

強 制

装置、ボードに触れる前には、接地された金属

に触れて人体に帯電している静電気を放電さ

せてください。

静電気により、装置の誤動作や故障の原因とな

ります。

強 制

ユニットやベースユニットから取り外した

ボードやモジュールは、接地された机の上に導

電性マットまたは導電袋(予備ボードなどの

入った袋)を敷き、その上に置いてください。

静電気などにより部品を壊す恐れがあります。

強 制

装置やモジュール、ボードの汚れは、柔らかい

布でふいてください。

汚れがひどい場合は、水でぬらした布を固くし

ぼってふいてください。

汚れたままにしておくと、誤った判断や誤操作

の原因になります。

装置やモジュール、ボードの汚れを落とす場

合、ベンジンやシンナーなどは使用しないで

ください。

装置のパネルやモジュール、ボードの変形や

変色の原因となります。

禁 止

6E8C3969 iii

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4. 寿命部品交換時における安全上の注意

危険

5. 日常使用時における安全上の注意

危険

強 制

装置に電源ヒューズや警報ヒューズがある場

合、これを交換するときには、必ず事前にそ

の装置のスイッチを OFFにしてください。感電や火災の原因となります。

強 制

電源の容量、周波数、電圧および変動率が、装

置の仕様に適合するか確認してから使用して

ください。

適合しない場合は、装置本来の性能が得られ

ないだけでなく、装置を破損したり、過熱に

より、火災などの原因となります。

強 制

装置の周囲温度や内部温度が異常に上昇した

り、装置に故障が生じた場合には、使用をや

めて装置の電源を切り、最寄りの当社サービ

ス担当窓口に連絡してください。

そのままの状態で使用すると、過熱により火

災などの原因となります。

iv model3000 アナログモジュール取扱説明書

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注意

6. 廃棄時における安全上の注意

危険

注意

モジュール内部やボードの部品や端子、コネク

タ、ハンダ面に手を触れないでください。

IC、LSIなどが静電破壊し、故障の原因になります。また、部品リード線の末端で受傷する恐

れがあります。

禁 止

装置やモジュール、ボードの分解や改造をしな

いでください。

装置の安全性が失われるだけでなく、装置の誤

動作や故障の原因となります。

禁 止

電源コードやケーブルは無理に折り曲げたり、

引っ張ったり、ねじったりしないでください。

断線や発熱の原因となります。

禁 止

装置本体などのすきまから金属類を差し込ん

だり、クリップなどを落としたりしないでくだ

さい。

火災などの原因となります。

禁 止

リチウム電池は、火中への投入はしないでくだ

さい。

爆発などの危険があります。

禁 止

強 制

リチウム電池、Ni-Cd 電池を破棄する場合は、地方自治体の条例または規則に従ってくださ

い。

強 制

製品(ベースユニット及びモジュール)を廃

棄する場合は通常の廃棄物とは区別し、産業

廃棄物として処理してください。

6E8C3969 v

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用途制限 この製品は、人の生命に直接かかわる装置など(注 1)を含むシステムに使用できるよう開発・製作されたものではないので、それらの用途に使用しないでください。

この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステム(注

2)に使用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注 3)が必要となるので、当社営業窓口に相談してください。

(注 1) 人の生命に直接かかわる装置などとは、以下のものをいいます。• 生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器

(注 2)人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムとは、以下のようなものをいいます。

• 原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、その他安全上重要な系統およびシステム

• 集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム(注 3)特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フールプルーフ設計、

フェールセーフ設計、冗長設計するなど)を構築することをいいます。

免責事項 火災、地震、第三者による行為、その他の事故、使用者の故意または過失、誤用、その他異常な条

件下での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、記憶内容

の変化・消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。

取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

接続機器との組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

お客様作成のアプリケーションプログラムとの組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関し

て、当社は一切責任を負いません。

お願い

携帯電話や PHS は、運転中の製品本体および各種伝送ケーブル、I/O バスケーブルなどから1m以上離れたところでご使用ください。システムが誤動作する恐れがあります。

vi model3000 アナログモジュール取扱説明書

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6E8C3969

はじめに

この説明書は、統合コントローラVシリーズ model 3000用パラレルI/Oモジュールのアナログ関係のモジュールについての、データ構成や配線方法、設置方法などの詳細について解説しています。

アナログモジュールには以下のモジュールがあります。

• アナログ入力モジュール

• アナログ出力モジュール

• 測温抵抗体入力モジュール

尚、DC入力モジュールやDC出力モジュールなどのパラレルI/Oモジュールについては、別冊の取扱説明書を参照願います。

まず最初に、装置を正しく使用するため、必ず「安全上のご注意」を読んでください。

[別冊のパラレルI/O取扱説明書]

model 3000 パラレルI/Oモジュール(6E8C3785)

型式 概要

AD318 8ch(チャネル間トランス絶縁)、電圧入力(0~5V)

1章 1項AD328 8c(チャネル間トランス絶縁)、電流入力(0~20mA)

AD338 8ch(チャネル間トランス絶縁)、電圧入力(±10V)

AD368電圧入力 8ch(チャネル間非絶縁)、±5V/±10V/0~5V/0~10V

1章 2項電流入力 8ch(チャネル間非絶縁)、4~20mA/0~20mA

型式 概要

DA364 4ch(チャンネル間非絶縁)、電圧出力(±5V/±10V/0~5V/0~10V)1章 3項

DA374 4ch(チャンネル間非絶縁)、電流入力(4~20mA/0~20mA)

DA314S 4ch(チャンネル間絶縁)、電圧出力(0~5V)

1章 5項DA324S 4ch(チャンネル間絶縁)、電流出力(0~20mA)

DA364S 4ch(チャンネル間絶縁)、電圧出力(±5V/±10V/0~5V/0~10V)

DA374S 4ch(チャンネル間絶縁)、電流出力(±10mA/±20mA/0~20mA)

型式 概要

RT318 8ch、測温抵抗体入力(Pt100、3導線式) 1章 4項

vii

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必ず守ってください 装置をご使用いただく上で、操作者の安全を守り、装置の正常な動作を保つために、次の事項を守ってください。

1. 取付け、運転、保守、点検の前に本取扱説明書と関連取扱説明書を全て熟読し、機器の知識、安全情報、そして留意事項について習熟された上でご使用くださ

い。

2. 下記の環境での設置および保管は避けてください。

(1) 塵埃の多い場所。

(2) 腐食性ガス(SO2、H2Sなど)の発生する場所。

(3) 振動、衝撃のある場所。

(4) 本説明書の設置条件から外れる低温および高温環境。

(5) 湿度の高い場所。

3. 装置の周囲温度および内部温度が異常に上昇した場合や装置に故障が生じた場合は、使用をやめて装置の電源を切り、最寄りの当社サービス担当窓口までご

連絡ください。

4. 運転中等、スイッチの設定以外で装置のケースを開けないでください。

5. 装置の改造は行わないでください。

6. 装置は、取付け・配線・使用・保守について、制御機器の取扱いの一般知識のある方を対象としています。取扱いを誤った場合には、感電・火災・故障・誤動作の恐れがありますので、制御機器取扱い知識および電気的知識が不十分な方は、取付け・配線・使用・保守は避けて、専門知識のある方に依頼して作業してください。

7. 本書および別冊の関連資料は、制御機器の取扱いの一般知識がある方を対象に記載しております。

記載内容に不明な点がありましたらご質問ください。

8. 輸送時など、製品を落下させないでください。

viii model3000 アナログモジュール取扱説明書

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CONTENTS

6E8C3969

第 1 章 モジュール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11.1 AD318/AD328/AD338 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1

1.1.1 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11.1.2 外観 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21.1.3 端子配列 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31.1.4 配線方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 41.1.5 内部ブロック図 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 51.1.6 モジュール・データ構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6

1.2 AD368 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81.2.1 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81.2.2 外観 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 91.2.3 モード切替え . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 111.2.4 端子配列 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 121.2.5 配線方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 131.2.6 内部ブロック図 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 151.2.7 モジュール・データ構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 161.2.8 ゲイン/オフセット補正機能 . . . . . . . . . . . . . . . . 20

1.3 DA364/DA374 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 221.3.1 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 221.3.2 外観 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 231.3.3 モード切替え . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 251.3.4 端子配列 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 271.3.5 配線方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 281.3.6 内部ブロック図 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 291.3.7 モジュール •データ構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 301.3.8 ゲイン/オフセット補正機能 . . . . . . . . . . . . . . . . 35

1.4 RT318 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 371.4.1 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 371.4.2 外観 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 381.4.3 端子配列 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 391.4.4 配線方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 401.4.5 内部ブロック図 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 411.4.6 モジュールデータ構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 421.4.7 データ補正 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 47

1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S . . . . . . . . . . . . . 491.5.1 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 491.5.2 外観 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 511.5.3 端子配列 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 521.5.4 状態表示 LED/側面 DIPスイッチ設定 . . . . . . . . 531.5.5 配線方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 541.5.6 内部ブロック図 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 561.5.7 モジュールデータ構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 57

ix

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CONTENTS

x

第 2 章 プログラム例 . . . . . . . . . . . . . . . . . 632.1 入出力の割付け . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 64

2.2 入出力変数の宣言 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 65

2.3 プログラム作成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 66

第 3 章 取扱いおよび注意事項 . . . . . . . . . . 713.1 モジュールの装着 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 71

3.2 設置場所の環境 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 72

3.3 配線上の注意 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 73

第 4 章 付録 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 754.1 ゲイン/オフセット補正 (AD368/DA364/DA374) . . 75

4.2 MREAD命令 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 77

4.3 MWRITE命令 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 79

model3000 アナログモジュール取扱説明書

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6E8C3969

モジュール

第 1 章 

1.1 AD318/AD328/AD338

1.1.1 仕様

8チャンネルアナログ入力モジュールAD318/AD328/AD338は、外部アナログ信号(電圧または電流)をデジタルデータに変換して入力するためのモジュールです。

AD318/328/338は次の持長を備えています。

(1) 8チャンネルにつき 2.45msの高速変換

(2) 各チャンネル間絶縁

• 入力できるアナログデータは1モジュールにつき8点で、I/Oモジュールとしては8ワードタイプの入力モジュールになります。

• マルチプレクサを内蔵し、8チャンネルで 2.45mSの周期で入力データを読込み、アナログ/ディジタル変換(A/D変換)を行った後、一括入出力あるいは直接入力によりコントローラ内のメモリに取込まれます。

AD318 AD328 AD338

アナログ入力 0~5V 0~20mA ±10V

入力インピーダンス 500KΩ以上 250Ω 500KΩ以上

入力チャンネル 8ch/モジュール

絶縁方式 各チャンネル間トランス絶縁

変換時間 2.45ms/8チャンネル

A/D変換データ(バイナリ)

0~4000min.0  max:4095

0~4000min.0  max:4095

-2000~+2000min.-2048 max:+2047

分解能 12ビット/0.025%

許容入力電圧/電流 ±13V以内 30mA以内 ±13V以内

総合精度 ±0.2%(at 25)

温度ドリフト ±100ppm/

絶縁耐圧 AC500V-1分間

消費電流 600mA(DC5V)

1

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第 1章 モジュール

1

1.1.2 外観

電源状態表示 LED

(内部 5V電源正常で点灯)

アナログ入力端子

(P1/N1/SH1~P8/N8/SH8)

入力タイプ表示

ベース取付ネジ

2 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.1 AD318/AD328/AD338

1

1.1.3 端子配列

(注) IC(Internally Connected)、NC(No Connection)には、結線はしないでください。

端子番号 端子名 端子機能

1 SH1

アナログ入力チャンネル12 P1

3 (IC)

4 N1

5 SH2

アナログ入力チャンネル26 P2

7 (IC)

8 N2

9 (NC)

10 (NC)

11 SH3

アナログ入力チャンネル312 P3

13 (IC)

14 N3

15 SH4

アナログ入力チャンネル416 P4

17 (IC)

18 N4

19 (NC)

20 (NC)

21 SH5

アナログ入力チャンネル522 P5

23 (IC)

24 N5

25 SH6

アナログ入力チャンネル626 P6

27 (IC)

28 N6

29 (NC)

30 (NC)

31 SH7

アナログ入力チャンネル732 P7

33 (IC)

34 N7

35 SH8

アナログ入力チャンネル836 P8

37 (IC)

38 N8

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

22

24

26

28

30

32

34

36

38

1

3

5

7

9

11

13

15

17

19

21

23

25

27

29

31

33

35

37

P1

N1

P2

N2

(NC)

P3

N3

P4

N4

(NC)

P5

N5

P6

N6

(NC)

P7

N7

P8

N8

(IC)

SH1

SH2

(IC)

(NC)

(IC)

SH3

SH4

(IC)

(NC)

(IC)

SH5

SH6

(IC)

(NC)

(IC)

SH7

SH8

(IC)

6E8C3969 3

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第 1章 モジュール

1

1.1.4 配線方法

ノイズの影響で測定値が不安定になる場合には、図中の①~③のいずれかのシールドのアース配線を施すか、または、①~③の組合せで信号が安定する方法を選んでください。

(1) 電圧入力(AD318/ AD338)

(2) 電流入力(AD328)

SHn

Pn

(IC)

Nn

V

シールド付 2 対電線

(ツイストペア)

↑ 250 Ω

シールド付 2 対電線

(ツイストペア)

② ①

SHn

Pn

(IC)

Nn

4 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.1 AD318/AD328/AD338

1

1.1.5 内部ブロック図

<入力フィルタ>

  上図の入力フィルタの構成は次のとおりです。

入力フィルタ トランス

フォト

FET

SH1

P1

N1

SH8

P8

N8

マルチプレクサ

AMP

A/D コンバータ

内部制御回路

内部

データメモリ

DC/DC

DC5V

+15V0V

-15V

1000pF

1000pF

フォト

FET

2.2μF

2.2μF

100Ω

250Ω

100Ω

SH

P

N

パルストランス

電流入力タイプのみ ツェナーダイオード

6E8C3969 5

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第 1章 モジュール

1

1.1.6 モジュール・データ構成

AD318/AD328/AD338は、1モジュール8WのI/Oデータを有します。

各レジスタのデータフォーマットは次のとおりです。

(1) AD318、AD328の場合

アナログ入力値に対するデジタル入力値の範囲は、入力値のフルスケール

(AD318の場合:0~5V、AD328の場合:0~20mA)に対して0~4000カウントになります。

レジスタ 15 8 7 00 アナログ入力値 チャンネル 11 アナログ入力値 チャンネル 22 アナログ入力値 チャンネル 33 アナログ入力値 チャンネル 44 アナログ入力値 チャンネル 55 アナログ入力値 チャンネル 66 アナログ入力値 チャンネル 77 アナログ入力値 チャンネル 8

AD318/AD328/AD338モジュール内・データ構成

15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

00 0 0 0 0D11 D10 D9 D8 0D7 D6 D5 D4 0D3 D2 D1 D0

アナログ値 デジタル値

入力 AD318 AD328

0~5V 0~20mA16進表現 正の整数

上限 5.118V 20.475mA 0FFFH 4095

フルスケール 5.000V 20.000mA 0FA0H 4000

ゼロ(下限) 0V 0mA 0000H 0

1カウントあたりのアナログ入力値 1.25mV 5μA

6 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.1 AD318/AD328/AD338

1

(2) AD338の場合、

アナログ入力値に対するデジタル入力値の範囲は、入力値のフルスケール(-10V~+10V)に対して ±2000カウントになります。

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

0 S S S S 0 S D10 D9 D8 0 D7 D6 D5 D4 0 D3 D2 D1 D0

アナログ値 デジタル値

入力 AD338

±10V

16 進表現 整数

上限 +10.235V 07FFH 2047

フルスケール (正) +10.000V 07D0H 2000

0 0V 0000H 0

フルスケール (負) -10.000V F830H -2000

下限 -10.240V F800H -2048

1カウントあたりの

アナログ入力値 5mV

S:サインビット

負のとき "1"

正のとき "0"

6E8C3969 7

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第 1章 モジュール

1

1.2 AD368

1.2.1 仕様

8チャンネルアナログ入力モジュールAD368は、外部アナログ信号(電圧または電流)をデジタルデータに変換して入力するためのモジュールです。

• 入力できるアナログデータは1モジュールにつき8点で、I/Oモジュールとしては8ワードタイプの入力モジュールになります。

• マルチプレクサを内蔵し、8チャンネルで20mSの周期で入力データを読込み、アナログ/デジタル変換(A/D変換)を行った後、一括入出力あるいは直接入力によりコントローラ内のメモリに取込まれます。

• 内部ジャンパーを切り替えることによって、多種のアナログ信号に対応した入力をすることが可能です。

• 各チャンネルごとにゲイン、オフセット補正が可能です。

• 自己診断機能を有します。

項目 仕様 備考

アナログ入力

電圧入力

バイポーラ±5V

ジャンパ切替えによ

り、モードを設定

±10V

ユニポーラ

0~5V

0~10V

1~5V

電流入力

バイポーラ ±20mA

ユニポーラ0~20mA

4~20mA

入力インピーダンス電圧入力 1MΩ

電流入力 250Ω

入力チャンネル 8ch/モジュール

絶縁方式 フォトカプラ絶縁(チャンネル間非絶縁)

変換時間 20ms/8ch

分解能 12ビット/0.025%

許容入力電圧/電流電圧入力 ±13V以内

電流入力 30mA以内

総合精度 ±0.2%(at 25)

温度ドリフト ±100ppm/

+10V基準電圧出力10.000V±10mA at 25最大負荷電流 5mA(max.)

ALM出力 接点出力 DC24V、0.5A

絶縁耐圧 AC500V-1分間

消費電流 450mA(DC5V)

質量 500g

8 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.2 AD368

1

1.2.2 外観

(1) 状態表示 LED(RUN/FLT/SET)モジュールが正常動

作していることなど

を示します。

(2) 補正値調整切換スイッチ

補正値調整モード時

(ADJ端子ショート時)に有効になります。

この際のゲイン調整

/オフセット調整の

切り換えを行うもの

で、GAINの時ゲイン調整、OFFSETの時オフセット調整となり

ます。MANUは未使用です。

(3) チャンネル切換スイッチ

補正値調整モード時

(ADJ端子ショート時)に有効になります。

この際の調整対象と

なるチャンネルを切

り換えるためのロー

タリースイッチです。

ロータリースイッチ

の 1 ~ 8 がそれぞれCH1~CH8に対応します。

ロータリースイッチ

の0と9は未使用です。

(4) 補正値書き込みスイッチ(SET)補正値調整モード時

(ADJ端子ショート時)に有効になります。

このスイッチを押す

と設定した補正値が、

AD368 内蔵の

EEPROMに書込まれ、以後その内容にて動

作します。

(5) 補正値変更スイッチ(UP/DOWN)補正値調整モード時(ADJ端子ショート時)に有効になります。UPを押すと押すたびに補正値内容が1つずつ加算されます。また一定時間以上押し続けると自動的に連続して加算します。同様にDOWNを押すたびに補正値の内容が1つずつ減算され、一定時間以上押し続けると、自動的に連続して減算します。

(6) 補正値調整モード切換端子 (ADJ)通常使う際には、端子間をオープンにします。

ゲインおよびオフセットの補正を行なう際に、端子間をショートします。

この時、AD368は補正値調整モードになります。

状態 RUN FLT SET モジュール正常時 点灯 消灯 消灯

モジュール異常時 消灯 点灯 消灯

補正処理中 点滅 ⎯ 消灯

書込み中 点滅 ⎯ 点灯

ユーザ

調整 モード 書込み完了 点滅 ⎯ 消灯

名 称 機 能

GAIN ゲイン調整時

OFFSET オフセット時

MANU 未使用

CH NO. 対応チャンネル

0 ⎯

1 CH1

2 CH2

3 CH3

4 CH4

5 CH5

6 CH6

7 CH7

8 CH8

9 ⎯

名 称 機 能

SET ON で書込み開始

名 称 機 能

UP データインクリメント

DOWN データデクリメント

6E8C3969 9

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第 1章 モジュール

1

(7) +10V基準電圧出力端子(VREF)基準電圧となる+10Vを常時出力します。

(8) アナログ入力端子(1V/1C/1I/1G/~ 8V/8C/8I/8G)外部アナログ信号を接続します。配線等の詳細については「1.2.4 端子配列」をご覧ください。

(9) アラーム出力端子(ALARM)モジュールが正常な場合(FLTが消灯時)には、内部のリレーが閉じています。モジュールが異常になった場合(FLTが点灯時)には、内部のリレーが開きます。このリレーの最大負荷容量はDC30V-0.5Aです。また、過負荷保護用のヒューズは内蔵されてないので、1A程度のヒューズを外部に取り付けてください。

(注) (2) ~ (6) はアナログ入力値の補正の際に使用するもので、通常のアナログ入力では使用しません。

10 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.2 AD368

1

1.2.3 モード切替え

入力するアナログ信号に合わせてジャンパ設定変更を行ないます。

補足

• ジャンパ設定により入力モードの変更を行うと補正値は初期化されます。

• ジャンパ設定はベースユニットからモジュールを取り外してから行ってください。

• モジュール内のプリント配線基板には直接手を触れないでください。

• 工場出荷時は±10V電圧入力モードに設定されています。

• 上記以外のジャンパー設定を行いますと、正しくアナログ変換が行われない場合や動作しない場合(FLT点灯)がありますので、ご注意ください。

• 余ったジャンパープラグは、入力仕様を変更する場合に必要となりますので、保管しておいてください。

• トリマ(可変抵抗)は調整されていますので、回さないでください。

6E8C3969 11

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第 1章 モジュール

1

1.2.4 端子配列

端子配列を下記に示します。配線方法は「1.2.5 配線方法」にありますが、電流入力で使うの場合には端子台nV-nI間(n=1~8)をショートします。

端子番号 端子名 端子機能

1ADJ

オープン時:アナログ入力

2 ショート時:補正値調整モード

3VREF

+10V基準電圧出力 (+)         (-)4

5 1V

アナログ入力チャンネル16 1C

7 1I

8 1G

9 2V

アナログ入力チャンネル210 2C

11 2I

12 2G

13 3V

アナログ入力チャンネル314 3C

15 3I

16 3G

17 4V

アナログ入力チャンネル418 4C

19 4I

20 4G

21 5V

アナログ入力チャンネル522 5C

23 5I

24 5G

25 6V

アナログ入力チャンネル626 6C

27 6I

28 6G

29 7V

アナログ入力チャンネル730 7C

31 7I

32 7G

33 8V

アナログ入力チャンネル834 8C

35 8I

36 8G

37 ALM アラーム出力端子

正常時:ショート、異常時:オープン38 ALMC

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

22

24

26

28

30

32

34

36

38

1

3

5

7

9

11

13

15

17

19

21

23

25

27

29

31

33

35

37

ADJ

VREF

1C

1G

2C

2G

3C

3G

4C

4G

5C

5G

6C

6G

7C

7G

8C

8G

ALMC

VREF

ADJ

1V

1I

2V

2I

3V

3I

4V

4I

5V

5I

6V

6I

7V

7I

8V

8I

ALM

12 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.2 AD368

1

1.2.5 配線方法

配線方法を次に示します。

電流入力の場合には、nV-nI間(n=1~8)を端子台にてショートしてください。

接触抵抗が大きいと測定値に誤差が発生しますので、圧着端子のネジおよび各配線接続は、確実に締め込んでください。

(1) 電圧入力

(2) 電流入力

6E8C3969 13

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第 1章 モジュール

1

本モジュールの各チャンネル間は非絶縁のため、各センサ間で電位差が発生する(コモン電位が異なる)場合には、各センサに絶縁アンプを取り付けてください。

また、ノイズによる影響で測定値が不安定になる場合は、

次の順序でシールドのアース配線を変更し、もっとも安定する方法を選択してください。

1. センサ側で接地する

2. センサ側のコモンに接地する

14 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.2 AD368

1

1.2.6 内部ブロック図

本アナログ入力モジュールは、次のような動作をします。

外部から入力されたアナログ信号は、フィルタ回路を通ってチャンネル選択スイッチ(マルチプレクサ)に入り、信号変換アンプを通ってA/D(アナログ/デジタル)変換器へ入力されます。

そして変換されたデジタルデータは、フォトカプラにより外部と電気的に分離絶縁され、モジュール内の内部データメモリに格納されます。

<入力フィルタ>

  上図の入力フィルタの構成は次のとおりです。

ADJ

マルチプレクサ

AMP

ADC

内部制御回路

内部

データメモリ

DC/DC

DC5V

+15V0V

-15V

PC

DG 0V

VREF

PC

基準電圧

VREF

AMP AG 0V 入

力フィルタ

1V 1I 1C 1G

入力フィルタ

8V 8I 8C 8G

ALMC

PC:フォトカプラ

RY リレー

CH1

CH8

ALM

マルチプレクサ

V

I

G

C

250Ω

AG

FG

1KΩ 1KΩ

N15V

AG

0.1μF

AG:アナロググランド

P15V

バリスタ

6E8C3969 15

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第 1章 モジュール

1

1.2.7 モジュール・データ構成

AD368は、8点のアナログ入力データを取込むための8WのI/Oデータを有します(AD368基本レジスタ)。コントローラ本体からは一括入出力処理あるいは直接入力指定で読込みます。

この他にもAD368には種々データがありますが、特別な場合を除き参照する必要はありません。この種々データとは、AD368が異常の場合にエラー状態を参照できるステータスや、オフセット調整やゲイン調整を行なった場合に、その補正値を参照可能な各CHごとの補正値です(AD368内の拡張メモリ)。これらのデータを読込む場合にはMREAD命令を使います。

基本レジスタ 15 8 7 0

0 アナログ入力値 チャンネル 1

1 アナログ入力値 チャンネル 2

2 アナログ入力値 チャンネル 3

3 アナログ入力値 チャンネル 4

4 アナログ入力値 チャンネル 5

5 アナログ入力値 チャンネル 6

6 アナログ入力値 チャンネル 7

7 アナログ入力値 チャンネル 8

拡張メモリ 15 8 7 0

0 ( 00H) アナログ入力値 チャンネル 1

1 ( 01H) アナログ入力値 チャンネル 2

2 ( 02H) アナログ入力値 チャンネル 3

3 ( 03H) アナログ入力値 チャンネル 4

4 ( 04H) アナログ入力値 チャンネル 5

5 ( 05H) アナログ入力値 チャンネル 6

6 ( 06H) アナログ入力値 チャンネル 7

7 ( 07H) アナログ入力値 チャンネル 8

8 ( 08H) ステータス

16 ( 10H) オフセット補正値 チャンネル 1

17 ( 11H) オフセット補正値 チャンネル 2

18 ( 12H) オフセット補正値 チャンネル 3

19 ( 13H) オフセット補正値 チャンネル 4

20 ( 14H) オフセット補正値 チャンネル 5

21 ( 15H) オフセット補正値 チャンネル 6

22 ( 16H) オフセット補正値 チャンネル 7

23 ( 17H) オフセット補正値 チャンネル 8

24 ( 18H) ゲイン補正値 チャンネル 1

25 ( 19H) ゲイン補正値 チャンネル 2

26 ( 1AH) ゲイン補正値 チャンネル 3

27 ( 1BH) ゲイン補正値 チャンネル 4

28 ( 1CH) ゲイン補正値 チャンネル 5

29 ( 1DH) ゲイン補正値 チャンネル 6

30 ( 1EH) ゲイン補正値 チャンネル 7

31 ( 1FH) ゲイン補正値 チャンネル 8

AD368モジュール内・データ構成

基本レジスタ 8W と同じ内容

です。

(2). ステータス AD368モジュールの設定情

報やエラー情報です。 コントローラ本体からは、

MREAD 命令で読込みま

す。

(3)(4). 補正値

補正調整した場合のオフセ

ット補正値/ゲイン補正値

です。

コントローラ本体からは、

MREAD 命令で読込みま

す。

注意:本エリアは参照のみ

とし、書込みはしないでく

ださい。

(1). アナログ入力値

各 CH のアナログ入力デー

タです。

コントローラ本体からは、

一括入出力または直接入力

で読込みます。

16 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.2 AD368

1

(1) アナログ入力値

アナログ入力のモード設定によって、次に示すバイポーラとユニポーラがあり、

それらのとり得るデータ範囲が決まっています。

バイポーラ (±5V、±10V、±20mA)の場合

アナログ入力値に対するデジタル入力値の範囲は、入力値のフルスケール

(-5~+5Vまたは -10~+10V、-20mA~+20mA)に対して±2000カウントになります。負データは2の補数表現で表します。また、入力フルスケール

値付近での入力変動を考慮して上限、下限とも0.5%のマージンを設けています。

ユニポーラ(0~5V、0~10V、1~5V、0~20mA、4~20mA)の場合

アナログ入力値に対するデジタル入力値の範囲は、入力値のフルスケール

(0~5V、0~10V、1~5V、0~20mA、4~20mA)に対して0~4000カウントになります。また、入力フルスケール値付近での入力変動を考慮して0.5%のマージンを設けています。

0 S S S S 0 S D10 D9 D8 0 D7 D6 D5 D4 0 D3 D2 D1 D0

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

アナログ値 デジタル値 入力 ±10V モード ±5V モード ±20mA モード 16 進表現 整数

上限 +10.050V +5.025V +20.100A 07DAH 2010

フルスケール(正) +10.000V +5.000V +20.000A 07D0H 2000

0 0V 0V 0A 0000H 0

フルスケール(負) -10.000V -5.000V -20.000A F830H -2000

下限 -10.050V -5.025V -20.100A F826H -2010

1 カウントあたりの

アナログ入力値 5.0mV 2.5mV 10μA

S:サインビット

負のとき "1" 正のとき "0"

0 A 0 0 0 0 D11 D10 D9 D8 0 D7 D6 D5 D4 0 D3 D2 D1 D0

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

アナログ値 デジタル値 入力 0-5V 0-10V 1-5V 0-20mA 4-20mA 16 進表現 正の整数

上限 5.025V 10.050V 5.020V 20.100mA 20.080mA 0FB4H 4020

フルスケール 5.000V 10.000V 5.000V 20.000mA 20.000mA 0FA0H 4000

ゼロ(下限) 0V 0V 1V 0mA 4mA 0000H 0

1 カウントあたりの

アナログ入力値 1.25mV 2.5mV 1mV 5μA 4μA

断線検出ビット

1:断線 0:正常 (4~20mA モード時有効)

6E8C3969 17

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第 1章 モジュール

1

(2) ステータス

ステータスには入力モード、エラー情報が格納されます。

補足

• 断線検出は電流入力(4~20mA)モードで入力信号線に断線が生じたとき動作します。

• 断線検出は電圧入力(1~5V)モードでは入力信号線に断線が生じても正確には検出できません。

補足

• エラー発生時はシステム電源の再投入を行ってください。

• ジャンパーが所定の設定以外になっていると、「基準電圧異常」になる場合があります。ジャンパー設定を確認の上、再度システム電源を投入してください。

モード アナログ入力仕様

1 ±5V

±20mA

2 ±10V

3 0~5V

0~20mA

4 0~10mA

5 1~5V

4~20mA

エラーコード 内容(ERR=1 のとき)

00H 正常

01H CPU 異常

02H ROM 異常

03H ワーク RAM 異常

04H コモンメモリ異常

10H DC/DC コンバータ異常

11H 基準電圧異常

bit 名称 内容

F RDY(レディ) 1:アナログ入力データ有効

0:アナログ入力データ無効

 (イニシャライズ中またはエラー発生時)

E ERR(エラー) 1:エラーあり

 (エラー内容はエラーコードによる)

0:エラーなし(エラーコード:0)

D PERR(パラメータエラー) 1:EEPROM のパラメータ異常

0:EEPROM のパラメータ正常

C WERR(ライトエラー) 1:EEPROM の書込みエラー

0:EEPROM の書込み正常

015 14 13 12 011 10 9 8 07 6 5 4 03 2 1 0

0RDY ERR PERR WPERR 0 0 0エラーコードモード

18 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.2 AD368

1

(3) オフセット補正値

オフセット調整を行なった場合に、そのオフセット補正値が格納されます。

(4) ゲイン補正値

ゲイン調整を行なった場合に、そのゲイン補正値が格納されます。

補足

• 補正データ設定後、ジャンパーにより入力モードを切り替えると、補正データは初期化されますのでご注意ください。

• 出荷時の補正データは初期化されています。

有効範囲モード

m in 設定なし m ax

±5V、±10V、±20m A(バイポーラ) -200 0 200

0~5V、0~10V、1~5V0~20m A、 4~20m A(ユニポーラ)

-400 0 400

(注)

・ユニポーラのときにユーザ補正後の値が負となる場合は、アナログ入力データは "0"になります。

・初期値は上表で設定なしの値になります。

015 14 13 12 011 10 9 8 07 6 5 4 03 2 1 0

0 0 0 0ユーザ オフセット

有効範囲モード

min 設定なし max

±5V、±10V、±20mA

(バイポーラ) 1800 2000 2200

0~5V、0~10V、1~5V

0~20mA、4~20mA

(ユニポーラ)

3600 4000 4400

• 初期値は上表で設定なしの値です。

015 14 13 12 011 10 9 8 07 6 5 4 03 2 1 0

0 0 0 0ユーザ ゲイン

6E8C3969 19

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第 1章 モジュール

1

1.2.8 ゲイン/オフセット補正機能

AD368モジュールには、ユーザ側でゲインとオフセットを補正する調整機能があります。通常はこの機能を使用する必要はありません。

しかし、次のような場合にはゲイン/オフセット調整機能が有効です。

1. 接続機器とAD368間を接続するケーブルのインピーダンスの影響がある場合、

2. 接続機器の最大出力電圧および電流値が、期待したフルスケール値とならない

場合、

3. 接続機器側が正しくゼロ出力できずオフセットを生じる場合

調整方法

1. ADJ端子をショートします。このときLED"RUN"が点滅状態になります。

2. チャンネル切替スイッチを、調整対象のチャンネルに合わせます。

3. オフセット調整

(1) 接続機器よりゼロ出力します(オフセットがある場合にはそのオフセット値)。

(2) GAIN/OFFSET/MANUスイッチを OFFSET側に倒します。

(3) AD変換データをツールよりモニタしながら、UP/DOWNスイッチを UP又は DOWN側に倒し、AD変換結果を 0カウントに合わせます。

4. ゲイン調整

(1) 接続機器よりフルスケールを出力します。

(2) GAIN/OFFSET/MANUスイッチを GAIN側に倒します。

(3) AD変換データをツールよりモニタしながら、UP/DOWNスイッチを UP又は DOWN側に倒し、AD変換結果がフルスケール値に合わせます(例えば± 10Vモードなら +2000カウント)。

5. 調整対象のチャンネル分、上記3、4を繰り返します。

6. SETスイッチを押し、EEPROMに補正値データを書込み保存します。このときLED"SET"が数秒間点灯し、終了すると消灯しますので、これを確認します。

7. ADJ端子をオープンにします。このときLED"RUN"が点灯状態に戻ります。

20 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.2 AD368

1

例)

±10V出力の接続機器が、出力電圧がゼロ出力時にオフセット値:0.05Vを持ち、最大出力時に9.95Vの出力電圧となる場合、

1. ADJ端子をショートします。このときLED"RUN"が点滅状態になります。

2. チャンネル切替スイッチを、調整対象のチャンネルに合わせます。

3. オフセット調整

(1) 接続機器よりゼロ出力します(オフセット値:0.05V)。

(2) GAIN/OFFSET/MANUスイッチを OFFSET側に倒します。

(3) AD変換データをツールよりモニタしながら、UP/DOWNスイッチを UP又は DOWN側に倒し、AD変換結果を 0カウントに合わせます。

4. ゲイン調整

(1) 接続機器よりフルスケールを出力します(最大出力出圧:9.95V)。

(2) GAIN/OFFSET/MANUスイッチを GAIN側に倒します。

(3) AD変換データをツールよりモニタしながら、UP/DOWNスイッチを UP又は DOWN側に倒し、AD変換結果がフルスケール値(+2000カウント)に合わせます。

5. SETスイッチを押し、EEPROMに補正値データを書込み保存します。このときLED"SET"が数秒間点灯し、書込みが終了すると消灯しますので、これを確認します。

6. ADJ端子をオープンに戻します。このときLED"RUN"も点灯状態に戻ります。

6E8C3969 21

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第 1章 モジュール

1

1.3 DA364/DA374

1.3.1 仕様

4チャンネルアナログ出力モジュールDA364/DA374は、コントローラで演算処理されたデジタルデータをアナログ信号(電圧または電流)に変換して出力するためのモジュールです。

• 出力できるアナログデータは1モジュールにつき4点で、I/Oモジュールとしては4ワードタイプの出力モジュールになります。

• コントローラから一括入出力あるいは直接出力によって出力されたデータを、4チャンネルで10mSの周期でデジタル/アナログ変換(D/A変換)を行った後、アナログ信号として出力します。

• 内部ジャンパーを切り替えることによって、多種のアナログ信号に対応した出力をすることが可能です。

• 各チャンネルごとにゲイン、オフセット補正が可能です。

• 自己診断機能を有します。

• 本モジュールには外部電源(DC24V/200mA)が必要です。

項目 DA364 DA374 備考

出力種別 電圧出力 電流出力

出力形態 ソース出力 ソース出力

出力仕様

バイポーラ±5V -

モードSW、ジャンパ切替えにて

モード設定

±10V -

ユニポーラ

0~+5V 0~20mA

0~+10V -

+1~+5V 4~20mA

出力負荷500Ωmin.:10V250Ωmin.:5V

550Ωmax.

出力チャンネル 4ch/モジュール

絶縁方式 フォトカプラ絶縁 (チャンネル間非絶縁) 入力回路-

内部ロジック間絶縁抵抗 10MΩ

変換時間 10ms/4ch

分解能 12ビット/0.025%

総合精度 ±0.2% (at 25)

温度ドリフト ±100ppm/

絶縁耐圧 AC500V-1分間

外部供給電源 DC24V±10%

消費電流内部ロジック 180mA((DC5V)

外部電源 200mA(DC24V)

質量 500g

22 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.3 DA364/DA374

1

1.3.2 外観

(1) 状態表示 LED(RUN/FLT/SET)モジュールが正常動作していることなどを示します。

(2) 補正値調整切換スイッチ

補正値調整モード時(ADJ 端子ショート時に有効になります。この際のゲイン調整/オフセット調整の切り換えを行います。GAINの 時 ゲ イ ン 調 整、OFFSETの時オフセット調整となります。MANUは未使用です。

(3) チャンネル切換スイッチ

補正値調整モード時(ADJ端子ショート時)に有効になります。調整の対象となるチャンネルを切り換えるためのロータリースイッチです。ロータリースイッチの1~4がそれぞれCH1~CH4に対応します。ロータリースイッチの0と5~9は未使用です。

(4) 補正値書き込みスイッチ(SET)補正値調整モード時(ADJ端子ショート時)に有効になります。このスイッチを押すと設定した補正値が、モジ ュ ー ル 内 蔵 のEEPROMに書込まれ、以後その内容にて動作します。

(5) 補正値変更スイッチ(UP/DOWN)補正値調整モード時(ADJ端子ショート時)に有効になります。UPを押すと押すたびに補正値内容が1つずつ加算されます。また一定時間以上押し続けると自動的に連続して加算します。同様にDOWNを押すたびに補正値の内容が1つずつ減算され、一定時間以上押し続けると、自動的に連続して減算します。

(6) 補正値調整モード切換端子(ADJ)通常使う際には、端子間をオープンにします。ゲインおよびオフセットの補正を行なう際に、端子間をショートします。この時、DA364/DA374は補正値調整モードになります。

状態 RUN FLT SET アナログ出力正常時 点灯 消灯 消灯 アナログ出力オフ 外部電源異常

消灯 点灯 消灯

補正処理中 点滅 ⎯ 消灯 書込み中 点滅 ⎯ 点灯

ユーザ

調整 モード 書込み完了 点滅 ⎯ 消灯

名 称 機 能 GAIN ゲイン調整時

OFFSET オフセット調整時 MANU 未使用

CH NO. 対応チャンネル 0 ⎯ 1 CH1 2 CH2 3 CH3 4 CH4 5 ⎯ 6 ⎯ 7 ⎯ 8 ⎯ 9 ⎯

名 称 機 能 SET ON で書込み開始

名 称 機 能 UP データインクリメント

DOWN データデクリメント

6E8C3969 23

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第 1章 モジュール

1

(7) 外部電源接続端子

外部電源としてDC24V±10%を接続します。

(8) アナログ出力端子(CH1~ CH4)外部アナログ機器を接続します。配線等の詳細については「1.3.4 端子配列」をご覧ください。

(9) ライングランド端子(LG)通常はFG端子と短絡しますが、接地条件によっては開放あるいは専用接地します。

(10) フレームグランド端子(FG)モジュール内部にてコントローラのFGと接続されています。

(11) アラーム出力端子(ALARM)FLTが点灯時(モジュール異常時)に内部のリレーが開きます。FLTが消灯時には内部のリレーが閉じます。このリレーの最大負荷容量はDC30V-0.5Aです。なお、過負荷保護用のヒューズは内蔵されていませんので、1A程度のヒューズを外部に取付けてください。

(注) (2) ~ (6) はアナログ出力値の補正の際に使用するもので、通常のアナログ出力では使用しません。

24 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.3 DA364/DA374

1

1.3.3 モード切替え

出力するアナログ信号に合わせて内部ロータリスイッチおよびジャンパ設定変更を行ないます。

補足

• ロータリスイッチとジャンパーは必ず同じモードに設定してください。

• ジャンパ設定により出力モードの変更を行なうと、補正値は初期化されます。

• ジャンパ設定はベースユニットからモジュールを取り外してから行なってください。

• モジュール内のプリント配線基板には直接手を触れないでください。

• 工場出荷時は±10V (電圧出力)、0~20mA(電流出力) に設定されています。

• 上表以外のジャンパ設定およびロータリスイッチ設定を行なうと、正しくアナログ変換が行なわれませんので注意してください。

• 余ったジャンパプラグは出力仕様を変更する場合に必要となりますので、必ず保管しておいてください。

• トリマ (可変抵抗) は調整されていますので、回さないでください。

6E8C3969 25

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第 1章 モジュール

1

(1) DA364(電圧出力)

(2) DA374(電流出力)

26 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.3 DA364/DA374

1

1.3.4 端子配列

端子番号 端子名 端子機能

1ADJ

オープン時:アナログ入力ショート時:補正値調整モード2

3 1P

アナログ出力チャンネル14 1N

5 1G

6 2P

アナログ出力チャンネル27 2N

8 2G

9 3P

アナログ出力チャンネル310 3N

11 3G

12 4P

アナログ出力チャンネル413 4N

14 4G

15 24Vdc 外部電源接続端子 (+)         (-)16 24Vdc

17 LG 外部電源ライングランド

18 FG フレームグランド

19 ALM 異常時:オープン

正常時:ショート20 ALMC

ADJ

ADJ

1P

1N

1G

2P

2N

2G

3P

3N

3G

4P

4N

4G

24Vdc

LG

FG

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20 ALARM

6E8C3969 27

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第 1章 モジュール

1

1.3.5 配線方法

(1) DA364(電圧出力)

(2) DA374 (電流出力)

(3) DA364/DA374の外部電源配線

28 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.3 DA364/DA374

1

1.3.6 内部ブロック図

本アナログ出力モジュールは、次のような動作をします。

コントローラにて演算したデータは一括入出力処理、あるいは直接出力命令によってにアナログ出力モジュールの内部データメモリに書き込まれます。この書き込まれたデータは、指定されたチャンネルのフォトカプラを介して電気的に絶縁されたD/A(デジタル/アナログ)変換器へ出力されます。

変換されたアナログ信号は、信号変換アンプを通り、電圧出力の場合には電圧出力バッファ、電流出力の場合には電流出力バッファを通り、アナログ出力端子より出力されます。

内部制御回路

内部

データメモリ

DC/DC +15V

0V-15VPC

フィルタ 電圧検出

PC DG

DG

基準電圧

PC

ADJ

AMP DAC

BUF

1P 1N

AG 1G V→V V→I

CH1

AMP DAC

BUF

4P 4N

AG 4G V→V V→I

CH4

P24V 0V LG FG

ALM

ALMC

RY

リレー

コントローラ本体

6E8C3969 29

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第 1章 モジュール

1

1.3.7 モジュール•データ構成

DA364/DA374は、4点のアナログ出力する4WのI/Oデータを有します(DA364/DA374基本レジスタ)。コントローラ本体からは一括入出力処理あるいは直接出力指定で出力します。

この他にもDA364/DA374には種々データがありますが、特別な場合を除き参照する必要はありません。この種々データとは、DA364/DA374が異常の場合にエラー状態を参照できるステータスや、オフセット調整やゲイン調整を行なった場合に、その補正値を参照可能な各CHごとの補正値です(DA364/DA374内の拡張メモリ)。これらのデータを読込む場合にはMREAD命令を使います。

基本レジスタ 15 8 7 0

0 アナログ出力値 チャンネル 1

1 アナログ出力値 チャンネル 2

2 アナログ出力値 チャンネル 3

3 アナログ出力値 チャンネル 4

拡張メモリ 15 8 7 0

0(00H) アナログ出力値 チャンネル 1

1(01H) アナログ出力値 チャンネル 2

2(02H) アナログ出力値 チャンネル 3

3(03H) アナログ出力値 チャンネル 4

4(04H)

5(05H)

6(06H)

7(07H)

8(08H) ステータス

16(10H)) オフセット補正値 チャンネル 1

17(11H) オフセット補正値 チャンネル 2

18(12H) オフセット補正値 チャンネル 3

19(13H) オフセット補正値 チャンネル 4

20(14H)

21(15H)

22(16H)

23(17H)

24(18H) ゲイン補正値 チャンネル 1

25(19H) ゲイン補正値 チャンネル 2

26(1AH) ゲイン補正値 チャンネル 3

27(1BH) ゲイン補正値 チャンネル 4

28(1CH)

29(1DH)

30(1EH)

31(1FH)

DA364/DA374モジュール内・データ構成

(2). ステータス

DA364/DA374モジュール

の設定情報やエラー情報

です。

コントローラ本体からは、

MREAD 命令で読込みま

す。

(3)(4). 補正値

補正調整した場合のオフ

セット補正値/ゲイン補

正値です。

コントローラ本体からは、

MREAD 命令で読込みます。

注意:本エリアは参照のみ

とし、書込みはしないでく

ださい。

(1). アナログ入力値

各 CH のアナログ出力デ

ータです。

コントローラ本体からは、

一括入出力または直接出

力で出力します。

基本レジスタ 4W と同じ内

容です。

30 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.3 DA364/DA374

1

各レジスタのデータフォーマットは次のとおりです。

(1) アナログ出力値

バイポーラ(±5V、±10V)の場合

±2000カウントのデジタルデータをフルスケール(-5~+5Vまたは -10~+10V)のアナログ信号に変換します。フルスケール値付近の変動を考慮して、上限、下限ともに±0.4% (±8カウント) のマージンを設けています。

アナログ出力値 デジタル値

DA364

16進表現 整数 ±5Vモード ±10Vモード

備考

上限を超えた値 07D9H~ 7FFFH

+2009~ +32767 +5.020V +10.040V 上限値でリミット

上限(リミット値) 07D8H +2008 +5.020V +10.040V

フルスケール(正) 07D0H +2000 +5.000V +10.000V

0 0000H 0 0V 0V

フルスケール(負) F830H -2000 -5.000V -10.000V

下限(リミット値) F828H -2008 -5.020V -10.040V

下限を超えた値 F827H~ 8000H

-2009~ -32768 -5.020V -10.040V 下限値でリミット

1カウントあたりのアナログ出力値 2.5mV 5.0mV

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

0 D15 D14 D13 D12 0 D11 D10 D9 D8 0 D7 D6 D5 D4 0 D3 D2 D1 D0

6E8C3969 31

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第 1章 モジュール

1

ユニポーラ(0~5V、0~10V、1~5V、0~20mA、4~20mA)の場合

アナログ入力値に対するデジタル入力値の範囲は、入力値のフルスケール

(0~5V、0~10V、1~5V、0~20mA、4~20mA)に対して0~4000カウントになります。また、入力フルスケール値付近での入力変動を考慮して0.4%(+16カウント) のマージンを設けています。

アナログ出力値 デジタル値

DA364 DA374

16進表現 正の整数 0~5V 0~10V 1~5V 0~20mA 4~20mA

備考

上限を超えた値 0FB1H~ FFFFH

4017~ 65535

5.020V 10.040V 5.016V 20.080mA 20.064mA 上限値で リミット

上限(リミット値) 0FB0H 4016 5.020V 10.040V 5.016V 20.080mA 20.064mA

フルスケール 0FA0H 4000 5.000V 10.000V 5.000V 20.000mA 20.000mA

ゼロ(下限) 0000H 0 0V 0V 1.000V 0mA 4.000mA

1カウントあたりのアナログ出力値 1.25mV 2.5mV 1mV 5.0μA 4.0μA

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

0 D15 D14 D13 D12 0 D11 D10 D9 D8 0 D7 D6 D5 D4 0 D3 D2 D1 D0

補足

• デジタル値を変数で扱った場合に、-1~-32768の範囲を書き込むと、出力値は上限値となります。

• アナログ出力の下限値は、アナログ出力補正値を設定することにより、以下の値まで出力させることが可能です。

出力タイプ 0~5V 0~10V 1~5V 0~20mA 4~20mA

アナログ出力下限値 -0.020V -0.040V 0.984V 0mA 3.936mA

32 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.3 DA364/DA374

1

(2) ステータス

ステータスには出力モード、エラー情報が格納されます。

補足

• エラー発生時はシステム電源の再投入を行ってください。

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

0 RDY ERR PERR WPER 0 0 0

bit 名称 内容

F RDY(レディ) 1:アナログ出力データ有効

0:アナログ出力データ無効

(イニシャライズ中またはエラー発生時)

E ERR(エラー) 1:エラーあり

(エラー内容はエラーコードによる)

0:エラーなし

D PERR(パラメータエラー) 1:EEPROM のパラメータ異常

0:EEPROM のパラメータ正常

C WERR(ライトエラー) 1:EEPROM の書込みエラー

0:EEPROM の書込み正常

モード アナログ出力仕様

1 ±5V

2 ±10V

3 0~5V

0~20mA

4 0~10mA

5 1~5V

4~20mA

エラーコード 内容(ERR=1 のとき)

00H 正常

01H CPU 異常

02H ROM 異常

03H ワークRAM 異常

04H コモンメモリ異常

10H DC/DC コンバータ異常

モード エラーコード

6E8C3969 33

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第 1章 モジュール

1

(3) オフセット補正データ

オフセット補正データには、ユーザ補正後の設定値を格納されます。

(4) ゲイン補正データ

ゲイン補正データには、ユーザ補正後の設定値を格納されます。

補足

• パラメータ設定後、ジャンパーにより出力モードを切り替えると、補正データは初期化されますのでご注意ください。

• 出荷時の補正データは初期化されています。

有効範囲 モード

min 設定なし max

±5V、±10V

(バイポーラ) -200 0 200

0~5V、0~10V、1~5V

0~20mA、4~20mA

(ユニポーラ)

-400 0 400

(注)

• ユニポーラのときにユーザ補正後の値が負となる場合は、

アナログ入力データは 0 になります。

• 初期値は上表で設定なしの値になります。

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

0 0 0 0 ユーザ オフセット

有効範囲 モード

min 設定なし max

±5V、±10V

(バイポーラ ) 1800 2000 2200

0~5V、0~10V、1~5V

0~20mA、4~20mA

(ユニポーラ) 3600 4000 4400

・初期値は上表で設定なしの値です。

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

0 0 0 0 ユーザ ゲイン

34 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.3 DA364/DA374

1

1.3.8 ゲイン/オフセット補正機能

DA364/374モジュールには、ユーザ側でゲインとオフセットを補正する調整機能があります。

通常はこの機能を使用する必要はありません。

しかし、次のような場合にはゲイン/オフセット調整機能が有効です。

1. 接続機器とDA364/374間を接続するケーブルのインピーダンスの影響を受ける場合、

2. DA364/374がフルスケール値を出力しても、接続機器側で最大電圧/電流値とならない場合、

3. DA364/374がゼロ出力しても、接続機器側でオフセットを生じる場合

調整方法

1. ADJ端子をショートします。このときLED"RUN"が点滅状態になります。

2. チャンネル切替スイッチを、調整対象のチャンネルに合わせます。

3. オフセット調整

(1) DA364/374モジュールにゼロ値を書き込みます(デフォルトのオフセット電圧/電流が出力されます。DA364± 10Vモードの場合 0.000Vが出力されます)。

(2) GAIN/OFFSET/MANUスイッチを OFFSET側に倒します。

(3) 接続機器の状態をモニタしながら、UP/DOWNスイッチを UP又は DOWN側に倒し、接続機器側のオフセット電圧/電流値に合わせます。

4. ゲイン調整

(1) DA364/374モジュールにフルスケールカウント値を書き込みます(デフォルトのフルスケール電圧/電流が出力されます。DA364± 10Vモードの場合 +10.000Vが出力されます)。

(2) GAIN/OFFSET/MANUスイッチを GAIN側に倒します。

(3) 接続機器の状態をモニタしながら、UP/DOWNスイッチを UP又は DOWN側に倒し、接続機器側の最大電圧/電流値に合わせます。

5. 調整対象のチャンネル分、上記3、4を繰り返します。

6. SETスイッチを押し、EEPROMに補正値データを書込み保存します。このときLED"SET"が数秒間点灯し、終了すると消灯しますので、これを確認します。

7. ADJ端子をオープンにします。このときLED"RUN"が点灯状態に戻ります。

6E8C3969 35

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第 1章 モジュール

1

例)

接続機器側が最大電圧:9.95V、オフセット電圧:0.05Vの場合、

DA364(±10Vモード)から、フルスケール電圧:10.000V、オフセット電圧:0.000Vで出力すると、接続機器側で入力レンジオーバーとなってしまう場合、

1. ADJ端子をショートします。このときLED"RUN"が点滅状態になります。

2. チャンネル切替スイッチを、調整対象のチャンネルに合わせます。

3. オフセット調整

(1) DA364モジュールよりゼロ出力します(カウント値 :0)。

(2) GAIN/OFFSET/MANUスイッチを OFFSET側に倒します。

(3) 接続機器の状態をモニタしながら、UP/DOWNスイッチを UP又は DOWN側に倒し、接続機器側でオフセット値 0.05Vに合わせます。

4. ゲイン調整

(1) DA364モジュールよりフルスケール出力します(カウント値 :+2000)。

(2) GAIN/OFFSET/MANUスイッチを GAIN側に倒します。

(3) 接続機器の状態をモニタしながら、UP/DOWNスイッチを UP又は DOWN側に倒し、接続機器の最大電圧値 9.95Vに合わせます。

5. SETスイッチを押し、EEPROMに補正値データを書込み保存します。このときLED"SET"が数秒間点灯し、書込みが終了すると消灯しますので、これを確認します。

6. ADJ端子をオープンに戻します。このときLED"RUN"も点灯状態に戻ります。

36 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.4 RT318

1

1.4 RT318

1.4.1 仕様

8チャンネル測温抵抗体入力モジュールRT318は、外部アナログ信号(抵抗値)をデジタルデータに変換して入力するためのモジュールです。

RT318は次の持長を備えています。

1. 線形補正内蔵

2. 1モジュールにつき8チャンネルの高密度実装

3. 1チャンネルにつき12ビットの高分解能

4. 各チャンネルごとにオフセット補正が可能

5. 各チャンネルごとに断線検出が可能

6. 自己診断機能

• I/Oモジュールとしては8ワードタイプの入力モジュールになります。

• マルチプレクサを内蔵し、8チャンネルで400mSの周期で入力データを読込み、アナログ/デジタル変換(A/D変換)を行った後、一括入出力あるいは直接入力によりコントローラ内のメモリに取込まれます。

項目 仕様 備考

入力タイプ 測温抵抗体入力

入力仕様 Pt100 JIS C 1604 準拠

結線方式 3導線式

負荷電流 1mA

入力温度範囲 -50~+270 線形補正有効範囲

デジタル変換値 800~4000カウント

入力チャンネル 8ch/モジュール

絶縁方式 フォトカプラ絶縁 チャンネル間非絶縁

変換時間 400ms/8ch

分解能 0.1/カウント 12ビット/0.025%

総合精度 ±0.3% (at 25)

温度ドリフト ±100ppm/

絶縁耐圧 AC500V-1分間

消費電流 450mA (DC5V)

質量 500g

6E8C3969 37

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第 1章 モジュール

1

1.4.2 外観

(1) 状態表示 LED (PWR/FLT/RUN)

(2) N.C.端子

開放端子です。何も接続しないでください。

(3) アナログ入力端子(1A/1B/1C/1G/~ 8A/8B/8C/8G)

測温抵抗体の導線および導線のシールドを接続します。

配線等の詳細については「1.4.3 端子配列」をご覧ください。

状態 PWR FLT RUN

モジュール正常時 点灯 消灯 点灯

モジュール

異常時

アナログ電源異常時 消灯 点灯 消灯

その他の異常時 点灯 点灯 消灯

(2)

(3)

(1)

38 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.4 RT318

1

1.4.3 端子配列

端子番号 端子名 端子機能

1 N.C. 無し

(何も接続しないでください)2 N.C.

3 N.C.

4 N.C.

5 N.C.

6 N.C.

7 1A

測温抵抗入力チャンネル18 1B

9 1C

10 1G

11 2A

測温抵抗入力チャンネル212 2B

13 2C

14 2G

15 3A

測温抵抗入力チャンネル316 3B

17 3C

18 3G

19 4A

測温抵抗入力チャンネル420 4B

21 4C

22 4G

23 5A

測温抵抗入力チャンネル524 5B

25 5C

26 5G

27 6A

測温抵抗入力チャンネル628 6B

29 6C

30 6G

31 7A

測温抵抗入力チャンネル732 7B

33 7C

34 7G

35 8A

測温抵抗入力チャンネル836 8B

37 8C

38 8G

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

22

24

26

28

30

32

34

36

38

1

3

5

7

9

11

13

15

17

19

21

23

25

27

29

31

33

35

37

N.C.

N.C.

N.C.

1B

1G

2B

2G

3B

3G

4B

4G

5B

5G

6B

6G

7B

7G

8B

8G

N.C.

N.C.

N.C.

1A

1C

2A

2C

3A

3C

4A

4C

5A

5C

6A

6C

7A

7C

8A

8C

6E8C3969 39

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第 1章 モジュール

1

1.4.4 配線方法

ノイズによる影響で、測定値が不安定になる場合は、次の順序でシールドのアース配線を変更し、もっとも安定する方法を選択してください。

1. 本モジュール側で接地する

2. 測温抵抗側で接地する

3. 接地しない

補足

線間抵抗の影響を最小にするために、A端子,B端子およびC端子から測温抵抗までの導線長は同じ長さになるように配線してください。

nA

nB

nC

nG

RTD (Pt100)

0V

FG

内部回路 外部配線

シールド付きツイストケーブル

RTD :測温抵抗 n :チャンネル番号 AG :内部シグナルグランド FG :フレームグランド

RTD (Pt100)

0V

内部回路 外部配線

nA

nB

nC

nG

RTD (Pt100)

0V

内部回路 外部配線

nA

nB

nC

nG

RTD (Pt100)

0V

nA

nB

nC

nG

内部回路 外部配線

40 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.4 RT318

1

1.4.5 内部ブロック図

本モジュールは、次のような動作をします。

外部に接続されたRTD抵抗値は、電流源からの基準電流により電圧値に変換され、チャンネル選択スイッチ(マルチプレクサ)に入り、信号変換アンプ(AMP)を通ってA/D(アナログ/デジタル)変換器(ADC)へ入力されます。

そして変換されたデジタルデータは、フォトカプラにより外部と電気的に分離絶縁され、内部データメモリに格納されます。

8チャンネル全ての変換時間は400msです。

内部制御回路

内部

データメモリ

DC5V +15V-15V

0V

AMP 入力フィルタ

1A 1B 1C 1G

PC:フォトカプラ

CH1

CH8

8A 8B 8C 8G

マルチプレクサ

DC/DC

0V

0V

基準抵抗

基準抵抗

ADC PC

電流源 1mA

1mA

断線検出 PC

6E8C3969 41

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第 1章 モジュール

1

1.4.6 モジュールデータ構成

RT318は、1モジュール8WのI/Oデータを有します(RT318基本レジスタ)。コントローラ本体からは一括入出力処理あるいは直接入力指定で読込みます。

この他にもRT318には種々データがありますが、補正を行う場合を除き参照する必要はありません。

基本レジスタ 15 8 7 0

0 測温抵抗体入力値 チャンネル 1

1 測温抵抗体入力値 チャンネル 2

2 測温抵抗体入力値 チャンネル 3

3 測温抵抗体入力値 チャンネル 4

4 測温抵抗体入力値 チャンネル 5

5 測温抵抗体入力値 チャンネル 6

6 測温抵抗体入力値 チャンネル 7

7 測温抵抗体入力値 チャンネル 8

拡張メモリ 15 8 7 0

0 ( 00H) 測温抵抗体入力値 チャンネル 1

1 ( 01H) 測温抵抗体入力値 チャンネル 2

2 ( 02H) 測温抵抗体入力値 チャンネル 3

3 ( 03H) 測温抵抗体入力値 チャンネル 4

4 ( 04H) 測温抵抗体入力値 チャンネル 5

5 ( 05H) 測温抵抗体入力値 チャンネル 6

6 ( 06H) 測温抵抗体入力値 チャンネル 7

7 ( 07H) 測温抵抗体入力値 チャンネル 8

8 ( 08H) ステータス

16 ( 10H) オフセット補正値 チャンネル 1

17 ( 11H) オフセット補正値 チャンネル 2

18 ( 12H) オフセット補正値 チャンネル 3

19 ( 13H) オフセット補正値 チャンネル 4

20 ( 14H) オフセット補正値 チャンネル 5

21 ( 15H) オフセット補正値 チャンネル 6

22 ( 16H) オフセット補正値 チャンネル 7

23 ( 17H) オフセット補正値 チャンネル 8

32 ( 20H) EEPROMオフセット補正値 チャンネル 1

33 ( 21H) EEPROMオフセット補正値 チャンネル 2

34 ( 22H) EEPROMオフセット補正値 チャンネル 3

35 ( 23H) EEPROMオフセット補正値 チャンネル 4

36 ( 24H) EEPROMオフセット補正値 チャンネル 5

37 ( 25H) EEPROMオフセット補正値 チャンネル 6

38 ( 26H) EEPROMオフセット補正値 チャンネル 7

39 ( 27H) EEPROMオフセット補正値 チャンネル 8

40 ( 28H) EEPROM書込み回数カウンタ(L)

41 ( 29H) EEPROM書込み回数カウンタ(H)

384 ( 180H) EEPROM書込みコマンド

RT318モジュール内・データ構成

基本レジスタ 8W と同じ内容

です。

(2). ステータス RT318 モジュールの設定情報やエラー情報です。 コントローラ本体からは、

MREAD命令で読込みます。

(3). オフセット補正値 オフセット調整する場合、

MWRITE 命令を使ってここに補正値を書込みます。

(1). アナログ入力値 各 CH の測温抵抗体入力データです。 コントローラ本体からは、

一括入出力または直接入力

で読込みます。

(4). オフセット格納値 EEPROM に格納されたオ

フセット補正値を参照する

場合、MREAD命令で読込みます。

(5). EEPROMカウンタ EEPROM 書込み回数を参

照する場合に MREAD 命令で読込みます。

(6). EEPROM書込みコマンド MWRITE 命令で書込みます。

42 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.4 RT318

1

各レジスタのデータフォーマットは次のとおりです。

(1) 測温抵抗入力値

入力された測温抵抗値に対するデジタル値の範囲は、測温抵抗の温度が-50~+270に対して800~4000カウントになります。この範囲では線形補正を行い0.1/カウントの分解能を保証します。

-50以下および270以上の温度範囲では線形補正されませんので、ご注意ください。

最上位ビット(bit15)は断線検出フラグです。このビットが"1"となったときには、そのチャンネルの配線A,B,Cのいずれかが断線しているか、あるいは端子台に確実に配線されていない可能性があります。

デジタル値 入力

測温抵抗温度

()

測温抵抗値

(Ω) 16 進表現 正の整数

フルスケール 280 204.90 0FFFH 4095

有効範囲上限 270 201.31 0FA0H 4000

有効範囲下限 -50 80.31 0320H 800

ゼロ -125 50.06 0000H 0

断線検出ビット

1:断線 0:正常

A 0 0 0 D11 D10 D9 D8 D7 D6 D5 D4 D3 D2 D1 D0

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

6E8C3969 43

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第 1章 モジュール

1

(2) モジュールステータス

モジュールステータスにはモジュールの状態とエラー情報が格納されている、

読込み専用レジスタです。このレジスタを読込むにはMREAD命令を使用します。

補足

• エラー発生時はシステム電源の再投入を行ってください。

• 書込み回数アラームは EEPROM へのオフセット補正値書込み回数が 100 万回を越えるとユーザーへの警告として登録されます。

万が一、EEPROMへの書込みが100万回を越えた場合には、書き込まれたデータの信頼性を損ねますので、必要のない書込みは行わないでください。

0 15 14 13 12 0 11 10 9 8 0 7 6 5 4 0 3 2 1 0

エラーコード 内容(ERR=1のとき) 発生後の状態

00H 正常 正常

11H CPU異常

12H ウォッチドッグタイマ異常

13H ワーク RAM異常

14H I/Oポート異常

21H ROM BCC異常

31H コモンメモリ異常

41H EEPROM BCC異常

42H EEPROM 書込み異常

ダウン

43H EEPROM 書込み回数アラーム 正常

51H アナログ電源異常 ダウン

bit 名称 内容

15 RDY(レディ) 1:デジタル変換データ有効 0:デジタル変換データ無効 (イニシャライズ中またはエラー発生時)

14 ERR(エラー) 1:エラーあり (エラー内容はエラーコードによる) 0:エラーなし

RDY ERR 0 0 0 0 0 0 0 0 0 エラーコード

44 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.4 RT318

1

(3) オフセット補正値

各チャンネルの変換データにオフセット補正を設定するための書込み専用レジ

スタです。

ここに書かれた値により対応するチャンネルの変換データが増減します。

オフセット補正値エリアにデータを書込むにはMWRITE命令を使用します。

さらに、このオフセット補正値をEEPROMに転送するには、後述(6)のEEPROM書込みコマンドを実行する必要があります。

(4) オフセット格納値

不揮発性メモリ(EEPROM)に格納されたオフセット補正値を参照する、読込み専用のレジスタです。このレジスタを読込むにはMREAD命令を使用します。

補足

• 有効範囲を超えた値はそれぞれminまたはmaxの値になります。

• オフセット補正値はモジュールの電源立ち上がり時にEEPROMの内容(EEPROMオフセット格納値)で初期化されます。ユーザオフセット補正データをモジュールの

EEPROMに書き込むにはオフセット補正値書込みコマンドを実行してください。

補足

オフセット格納値はモジュールの電源立ち上がり時にEEPROMからロードされます。

有効範囲

min 初期値 max

-128 0 127

15 11

14 13 12 10 9 8

7 3 6 5 4 2 1 0

オフセット補正データ

15 11

14 13 12 10 9 8

7 3 6 5 4 2 1 0

EEPROM内のユーザオフセット補正データ

有効範囲

min 初期値 max

-128 0 127

6E8C3969 45

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第 1章 モジュール

1

(5) EEPROM書込み回数カウンタ

EEPROMへの書込み回数をカウントする読込み専用レジスタです。このレジスタを読込むにはMREAD命令を使用します。

このレジスタはダブルワード構成で、EEPROMへの書込みが実行されると1ずつカウントアップします。

このレジスタの値が100万回を越えるとモジュールステータスのエラーコードにEEPROMの書込み回数アラーム(43H)が登録されます。

(6) オフセット補正値書込みコマンド

8 チャンネル分のオフセット補正値を本モジュール内の不揮発性メモリ

(EEPROM)に格納するためのコマンドレジスタ(書込み専用)です。

本レジスタに"0001H"をMWRITE命令で書き込むことによりオフセット補正値(10H~17Hの値)がEEPROMに書き込まれます。EEPROMにデータが正常転送されると、書込み回数カウンタが1カウントアップし、EEPROMオフセット格納値レジスタの値(20H~27Hの値)が更新されます。

また、転送が終了した時点で、本レジスタは"0000H"にクリアされます。(オートクリア)

注 意

EEPROMには100万回の書込み回数制限があります。誤書込みを防止するため、本コマンドへのMWITE命令は、必要な時に1スキャンだけ実行するようにプログラムを作成してください。

補足

• "0001H"以外のコマンドが発行されても、EEPROMへの書込みは行われません。

• 正しいコマンドが実行されても各チャンネルのオフセット補正値と EEPROMオフセット格納値の値が一致していた場合、書込みは行われず本レジスタは"0000H"にクリアされます。

データ形式:正の整数(2W)

初期値 max

0 4294967295(FFFFFFFFH)

40(28H)

41(29H)

15 11 14 13 12 10 9 8 7 3 6 5 4 2 1 0

EEPROMへの書込み回数(L側)

EEPROMへの書込み回数(H側)

46 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.4 RT318

1

1.4.7 データ補正

RT318モジュールには線形補正機能と、ユーザ側でオフセット調整できるオフセット補正機能を内蔵しています。

オフセット調整については、測温抵抗体とRT318を接続するA端子とB端子に接続した導線に抵抗差が無い限りは必要ありません。

1.4.7.1 線形補正機能

測温抵抗体の抵抗値は温度に対して非直線的に変化します。

本モジュールでは、デジタル値に変換された入力データに対してモジュール内部で線形補正を行います。これにより、0.1/カウントという高精度の計測が可能になります。

この線形補正の範囲は-50~+270(800~4000カウント)の間です。

それ以外の範囲では測定温度と変換データに誤差の生じる場合があります。

3200

2400

1600

0

800

測温抵抗温度()

有効データ範囲

線形補正有効範囲

+270 +190 +110 +30 -50 -130

デジタル変換データ

4000

4095

6E8C3969 47

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第 1章 モジュール

1

1.4.7.2 オフセット補正機能

測温抵抗体とRT318を接続するA端子とB端子に接続した導線に抵抗に差があると変換データにオフセット誤差が生じます。

この場合、ユーザ側にて次の手順でオフセット補正ができます。

(1) 本モジュールに導線を接続します。(必ず 3線式で接続してください)

(2) 導線の先に 100Ωの基準抵抗(許容差 0.1%以下のもの)を接続します。

(3) 基準抵抗を接続したチャンネルの変換値(測温抵抗体入力値)をモニタします。

(4) 変換値が1300カウントとなるように拡張メモリのオフセット補正値をMWRITE命令で書込みます。例)変換値が 1310カウントだった場合には、-10を書込みます。

(5) 変換値が 1300カウントになったことを確認します。

(6) 使用する全てのチャンネルに対して (1)~ (5)の操作を行います。

(7) 書き込んだオフセット補正値を EEPROMに保存するため、EEPROM書込みコマンドを実行(MWRITE 命令で "0001H" を書込み)し、EEPROM オフセット格納値に補正値が格納されたことを MREAD命令で確認します。

48 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S

1

1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S

1.5.1 仕様

4チャンネル独立アナログモジュールは、コントローラで演算処理されたデジタルデータをアナログ信号(電圧・電流)に変換し出力するためのモジュールです。

• 出力できるアナログデータは 1モジュールにつき 4点で I/Oモジュールとしては 4ワードタイプの出力モジュールになります。

• コントローラから、一括入出力あるいは直接出力によって出力されるデータを、4チャンネル一括して200μsの周期でデジタル/アナログ変換(D/A変換)を行ったあと、アナログ信号として出力します。

• 1チャンネルにつき16bitの高分解能、出力保持設定切換可能付きモジュールで、各チャンネル間絶縁及び内部ロジック間は絶縁されています。

• 本モジュールには外部電源(DC24V 300mA)が必要です。

• DA364S/DA374S は、DIP スイッチにより、他の出力モードへの切り換え、ユニポーラ/バイポーラモード切り換え、及び16ビット/12ビット分解能の切り換えができます。(電圧出力から電流出力へ、または電流出力から電圧出力へ、出力モードを切り換える事は出来ません。)

(1) モジュール仕様

項目 仕様 備考

出力種別 電圧/電流

出力形態 ソース出力

アナログ

定格出力 <モジュール個別仕様表参照>

最大出力 <モジュール個別仕様表参照>

出力負荷抵抗 <モジュール個別仕様表参照>

出力点数 4ch/モジュール

分解能 16bit(12bit)

出力応答 1mS以下

D/A変換サイクル 0.2mS/4ch 4ch一括変換

変換データ

16bit0~+64000カウント(ユニポーラ)-32000~+32000カウント(バイポーラ)

12bit0~+4000カウント(ユニポーラ)-2000~+2000カウント(バイポーラ)

DA364S/374Sのみ対応側面DIPスイッチ設定

CMMR 80dB以上(AC100-50Hz)

基準精度 ±0.1%(フルスケール) 25出力無負荷時

温度ドリフト ±100ppm/以下

出力保持 有り 側面DIPスイッチ設定

絶縁方式 フォトカプラ絶縁 各ch間・内部回路間絶縁

絶縁抵抗 50MΩ 各ch間・内部回路間絶縁

絶縁耐圧

AC500V 1分間外部24V電源-アナログ部各アナログチャンネル間

AC1500V 1分間内部ロジック-アナログ部

内部ロジック-外部電源

外部接点-リレーコイル

6E8C3969 49

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第 1章 モジュール

1

(2) モジュール個別仕様表

Uni :ユニポーラ

Bi :バイポーラ

異常検出

機能

異常検出 アナログ外部電源断検出

接点出力 DC30V 0.5A

異常検出時 オープン

内部消費電流 5V 0.35A以下

外部供給

電源

電圧 DC24V±10%

通常時 0.3A以下

項目 仕様 備考

型 式 定格出力 最大出力 出力負荷抵抗 備考

DA314S 0V ~ +5V +5.12V (typ) 500Ω以上 定格出力固定(切換不可)

DA324S 0mA ~+20mA +20.48mA(typ) 550Ω以下 定格出力固定(切換不可)

DA364S -10V ~+10V出荷時設定

±10.24V (typ) 1kΩ以上 定格出力 Uni/Bi 16bit/12bit 切換可能DIPスイッチにより他の電圧定格出力に切換可能±5.12V (typ) 500Ω以上

DA374S -20mA~+20mA出荷時設定

±20.48mA(typ) 550Ω以下 定格出力 Uni/Bi 16bit/12bit 切換可能DIPスイッチにより他の電流定格出力に切換可能±10.24mA(typ) 1.1kΩ以下

50 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S

1

1.5.2 外観

各部の名称と機能

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

RUN FLT HOLD

24Vdc

LG

FG

ALARM

DA34S

ANALOG OUT

DA34S

4P-

CH4

4G-

4N-

3P-

CH3

3G-

3N-

2P-

CH2

2G-

2N-

1P-

CH1

1G-

1N- ① 型式表示

② 状態表示LED

(RUN/FLT/HOLD)

③ 定格表示

④ 20P 着脱式端子台

⑤ 端子台固定ネジ

⑥ 側面 DIP スイッチ

⑦ 上部ロックレバー

⑧ モジュール固定ネジ

ADJ-

ADJ-

6E8C3969 51

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第 1章 モジュール

1

1.5.3 端子配列

(1) ADJ端子本モジュールでは未使用端子です。

(2) アナログ出力端子(CH1~ CH4)アナログ機器を接続します。

(3) 外部電源端子(24Vdc)外部電源として DC24V± 10%を接続します。

(4) ライングランド(LG)通常は FG 端子と短絡しますが、接地条件によっては開放あるいは専用接地します。

(5) フレームグランド(FG)モジュール内部にてコントローラの FGと接続されています。

(6) アラーム出力端子(ALARM)モジュール異常時(FLT点灯あるいは点滅時)に内部のリレー接点が開きます。モジュール正常時(FLT が消灯時)には内部のリレーが閉じます。このリレーの最大負荷容量は DC30V-0.5A です。尚、過負荷保護用のヒューズは内蔵されていませんので、1A程度のヒューズを外部に取り付けてください。

端子番号 シルク表示 信号

1 ADJ 未使用

2 ADJ 未使用

3 1Pアナログ出力

チャンネル14 1N

5 1G

6 2Pアナログ出力

チャンネル27 2N

8 2G

9 3Pアナログ出力

チャンネル310 3N

11 3G

12 4Pアナログ出力

チャンネル413 4N

14 4G

15 24Vdc 外部電源接続端子(+)

16 24Vdc 外部電源接続端子(-)

17 LG 外部電源ライングランド

18 FG フレームグランド

19ALARM

異常時:オープン

20 正常時:ショート

ADJ

ADJ

1P

1N

1G

2P

2N

2G

3P

3N

3G

4P

4N

4G

LG

FG

ALARM

24Vdc

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

外部配線

リレー

負荷

ヒューズ (1A) DC24V

内部回路

52 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S

1

1.5.4 状態表示LED/側面DIPスイッチ設定

(1) 状態表示 LEDモジュールが正常出力している事など表示します。

:点灯 :点滅 :消灯

(2) 側面 DIPスイッチ設定

初期設定

(注 1) DA364Sは電圧出力のみ、DA374Sは電流出力のみ設定可能です。

(注 2) 設定はモジュール一括設定となります。(チャンネル毎に異なる定格出力には設定できません。)

出力モード 状態LED表示

RUN FLT HOLD

クリアモード設定時

コントローラ本体リセット時

コントローラ本体RUN時

コントローラ本体HALT時

コントローラ本体エラー

外部電源異常時

DC/DC異常(3つのchまで)

DC/DC異常(全ch全て)

保持モード設定時

コントローラ本体リセット時

コントローラ本体RUN時

コントローラ本体HALT時

コントローラ本体エラー

外部電源異常時

DC/DC異常(3つのchまで)

DC/DC異常(全ch全て)

SW番号 機能スイッチ設定

備考OFF ON

1 出力保持・クリア切換 クリア 保持

2 分解能出力切換 16ビット 12ビット DA364S/DA374Sのみ設定可能3 ユニポーラ・バイポーラ切換 バイポーラ ユニポーラ

4 出力仕様切換 注1,2) 10V・20mA 5V・10mA

型式定格出力

スイッチ設定

:OFF :ON

出力 16/12bit Uni/Bi 出力仕様 SW1 SW2 SW3 SW4

DA314S 保持 16bit ユニポーラ 0~5V 無効 無効 無効

DA324S 保持 16bit ユニポーラ 0~20mA 無効 無効 無効

DA364S クリア 16bit バイポーラ ±10V

DA374S クリア 16bit バイポーラ ±20mA

ON 1 4

6E8C3969 53

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第 1章 モジュール

1

1.5.5 配線方法

(1) 電圧出力

(注) (4)アナログ外部配線シールド処理を参照してください。

(2) 電流出力

(注) (4)アナログ外部配線シールド処理を参照してください。

(3) 外部電源配線

外部配線

+nV

-nV

nAG

FG

nP

nN

負荷

外部配線

2対シールド電線

(ツイストペア)

電圧出力 接続機器

nG

FG

n:ch1~ch4

:抵抗

外部配線

+nV

-nV

nAG FG

nP

nN

負荷

外部配線

2対シールド電線

(ツイストペア)

電流出力 接続機器

n:ch1~ch4

nG

FG

:抵抗

nAG

内部回路 外部配線

COM

LG

FG

P24Vdc

+nV

-nV

通常はaの配線を行いフレームグランドに

接地させます。

接地条件によってはLG、FG間を開放し、

bの専用接地を行います。

+

a b

専用接地

FG

外部電源

DC24V±5%

nG へ

n:ch1~ch4

DC/DC コンバータ ch1~ch4

各 ch

54 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S

1

(4) アナログ外部配線シールド処理

ノイズによる影響で接続機器測定が不安定になる場合は、下記の方法にてシー

ルド処理を変更し、もっとも安定する方法を選択してください。

1.接続機器側でシールドを接地する

2.DAモジュール側でシールドを接地する

3.DAモジュール側のアナログコモンにシールドを接続する

4.シールドを接地しない

FG

nP

nN

負荷

外部配線

2対シールド電線(ツイストペア)

DAモジュール

接続機器

nG

FG

FG

nP

nN

負荷

外部配線

2対シールド電線(ツイストペア)

DAモジュール

接続機器

nG

FG

FG

nP

nN

負荷

外部配線

2対シールド電線(ツイストペア)

DAモジュール

接続機器

nG

FG

FG

nP

nN

負荷

外部配線

2対シールド電線(ツイストペア)

DAモジュール

接続機器

nG

FG

6E8C3969 55

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第 1章 モジュール

1

1.5.6 内部ブロック図

モジュールは次のような動作をします。

コントローラにて演算したデータは一括入出力処理、あるいは直接出力命令によって、アナログ出力モジュールの内部データメモリに書き込まれます。この書き込まれたデータは、指定されたチャンネルのフォトカプラを介して、電気的に絶縁されたD/A(デジタル/アナログ)変換器に出力されます。

変換されたアナログ信号は、信号変換アンプを通り電圧/電流出力バッファを通り、アナログ出力端子により出力されます。

表示部

制御部

I/Oバス

nAG(ch1)

±nV(ch1)

nP

nN

+24Vdc

COM

端子台

CH1 CH2 CH3 CH4

リレー ALARM

フィルター

LG

FG

DIP スイッチ

各 CH間絶縁

絶縁

DC/DC

フォトカプラ

フォトカプラ

絶縁

DAC

BUF

異常検出

D/A変換部

DAモジュール

56 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S

1

1.5.7 モジュールデータ構成

本モジュールは、4点のアナログ出力を行う4WのI/Oデータを有します(基本レジスタ)。

コントローラ本体からは、一括入出力処理あるいは直接入出力指定で出力します。

このほかに、ステータスデータがありますが特別の場合を除き参照する必要はありません。モジュールに異常があった場合エラー状態を参照したり、実装しているモジュールのタイプを参照する事が出来ます。(拡張メモリ)

ステータスを読み出すにはMREAD命令を使用します。

基本レジスタ

拡張メモリ

(注 1) R/W:リード、ライト可能R: リードのみ可能

-: 未使用

1. アナログ出力値はI/O割付けに対応するYW領域に書きこみます。

2. 拡張メモリの0~3Wには各チャンネルのアナログ変換データが入ります。

3. 拡張メモリ0~3Wの値はI/OレジスタのYWn~YWn+3と同じ値になります。

4. 拡張メモリの0~3Wに直接アナログ出力値を書き込むときはMWRITE命令を用いて書き込みを行います。(拡張メモリ4~15Wへの書き込みは無効です。)

5. 拡張メモリの8Wの読み出しはMREAD命令を用いて読み出しを行います。

アドレス 機能

YWn アナログ出力値 チャンネル1

YWn+1 アナログ出力値 チャンネル2

YWn+2 アナログ出力値 チャンネル3

YWn+3 アナログ出力値 チャンネル4

アドレス アクセス 機能

0W R/W アナログ出力値 チャンネル1

1W R/W アナログ出力値 チャンネル2

2W R/W アナログ出力値 チャンネル3

3W R/W アナログ出力値 チャンネル4

4~7W - 未使用(0が読み出される)

8W R ステータス

9~15W - 未使用(0が読み出される)

6E8C3969 57

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第 1章 モジュール

1

(1) アナログ出力値(ユニポーラ出力)

15bit 0bit

D15 D14 D13 D12 D11 D10 D09 D08 D07 D06 D05 D04 D03 D02 D01 D00

デジタル値 アナログ出力

16bit 12bit 電圧出力 電流出力

16進数 整数 16進数 整数 0-5V 0-10V 0-10mA 0-20mA

上限(typ)FFFFh +65535 - - +5.120V +10.240V +10.240mA +20.480mA

- - FFFFh +65535 +5.119V +10.238V +10.238mA +20.475mA

上限(リミット値)(Typ)FFFFh +65535 - - +5.120V +10.240V +10.240mA +20.480mA

- - 0FFFh +4095 +5.119V +10.238V +10.238mA +20.475mA

フルスケール(fs) FA00h +64000 0FA0h +4000 +5.000V +10.000V +10.000mA +20.000mA

1/2fs 7D00h +32000 07D0h +2000 +2.500V +5.000V +5.000mA +10.000mA

0 0000h 0 0000h 0 0.000V 0.000V 0.000mA 0.000mA

16ビット分解能 12ビット分解能

0000(H) 0

アナログ出力電圧/電流

7D00(H) 3200

FA00(H) 64000

FFFF(H) 65535

デジタル値

+10.240(V)

+5.120(V)

+20.480(mA)

+10.240(mA)

+10.000(V)

+5.000(V)

+20.000(mA)

+10.000(mA)

+5.000(V)

+2.500(V)

+10.000(mA)

+5.000(mA)

0.000(V)

0.000(mA)

0000(H) 0

アナログ出力電圧/電流

07D0(H) 2000

0FFF(H) 4095

FFFF(H) 65535

デジタル値

0FA0(H) 4000

+10.238(V)

+5.119(V)

+20.475(mA)

+10.238(mA)

+10.000(V)

+5.000(V)

+20.000(mA)

+10.000(mA)

+5.000(V)

+2.500(V)

+10.000(mA)

+5.000(mA)

+0.000(V)

+0.000(mA)

58 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S

1

(2) アナログ出力値(バイポーラ出力)

データレジスタ入力データ

15bit 0bit

D15 D14 D13 D12 D11 D10 D09 D08 D07 D06 D05 D04 D03 D02 D01 D00

デジタル値 アナログ出力

16bit 12bit 電圧出力 電流出力

16進数 整数 16進数 整数 ±5V ±10V ±10mA ±20mA

上限7FFFh +32767 - - +5.120V +10.240V +10.240mA +20.480mA

- - 7FFFh +32767 +5.118V +10.235V +10.235mA +20.470mA

上限(リミット値)7FFFh +32767 - - +5.120V +10.240V +10.240mA +20.480mA

- - 07FFh +2047 +5.118V +10.235V +10.235mA +20.470mA

+FS(正) 7D00h +32000 07D0h +2000 +5.000V +10.000V +10.000mA +20.000mA

+1/2FS(正) 3E80h +16000 03E8h +1000 +2.500V +5.000V +5.000mA +10.000mA

0 0000h 0 0000h 0 0.000V 0.000V 0.000mA 0.000mA

-1/2FS(負) C180h -16000 FC18h -1000 -2.500V -5.000V -5.000mA -10.000mA

-FS(負) 8300h -32000 F830h -2000 -5.000V -10.000V -10.000mA -20.000mA

下限(リミット値) 8000h -32768 F800h -2048 -5.120V -10.240V -10.240mA -20.480mA

下限 8000h -32768 8000h -32768 -5.120V -10.240V -10.240mA -20.480mA

16ビット分解能 12ビット分解能

デジタル値

アナログ出力値 電圧/電流

0.000(V) 0.000(mA)

8300(H) -32000

7D00(H) +32000

7FFF(H) +32767

8000(H) -32768

-10.000(V) -5.000(V) -20.000(mA)-10.000(mA)

0000(H) ±0

-10.240(V) -5.120(V) -20.480(mA)-10.240(mA)

+10.000(V) +5.000(V) +20.000(mA)+10.000(mA)

+10.240(V) +5.120(V) +20.480(mA)+10.240(mA)

デジタル値

アナログ出力値 電圧/電流

0.000(V) 0.000(mA)

7D00(H) +32000

7FFF(H) +32767

8000(H) -32768

07D0(H) +2000

07FF(H) +2047

F830(H) -2000

F800(H) -2048

-10.000(V) -5.000(V) -20.000(mA)-10.000(mA)

0000(H) ±0

-10.240(V) -5.120(V) -20.480(mA)-10.240(mA)

+10.000(V) +5.000(V) +20.000(mA)+10.000(mA)

+10.235(V) +5.118(V) +20.470(mA)+10.235(mA)

6E8C3969 59

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第 1章 モジュール

1

(3) ステータス

• RDY(D15)

• ERR(D14)

• 出力仕様(D13,D12)DA364S,DA374Sのみ有効、他のモジュールは0(h)となる。

• モード(D11)

• モード(D10-D08)

D15 D14 D13 D12 D11 D08 D07 D00

RDY ERR 出力仕様 モード エラーコード

RDY(1bit) 仕様

0(b) アナログ出力データ無効(イニシャル中/エラー発生時)

1(b) アナログ出力データ有効

EER(1bit) 仕様

0(b) エラー無し

1(b) エラー有り(エラー内容はエラーコード参照)

出力仕様(2bit)出力仕様

DA364S DA374S

0(h) ±10V ±20mA

1(h) ±5V ±10mA

2(h) 0~10V 0~20mA

3(h) 0~5V 0~10mA

モード(1bit) 仕様

0(b) 出力クリアモード

1(b) 出力保持モード

モード(3bit) 出力仕様 形式

0(h) 電圧フリー出力 DA364S

1(h) - -

2(h) - -

3(h) 0~5V DA314S

4(h) - -

5(h) 0~20mA DA324S

6(h) - -

7(h) 電流フリー出力 DA374S

60 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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1.5 DA314S/DA324S/DA364S/DA374S

1

• エラーコード(D07-D00)

エラーコード(8bit) 注意 "ERR"が"1"のときのみ有効

D00~D03

0(h) 正常

1(h) 外部電源電圧低下

2(h)

3-F(h) 未使用

D040(b) 正常

1(b) チャンネル1 DC/DCコンバータ異常

D050(b) 正常

1(b) チャンネル2 DC/DCコンバータ異常

D060(b) 正常

1(b) チャンネル3 DC/DCコンバータ異常

D070(b) 正常

1(b) チャンネル4 DC/DCコンバータ異常

6E8C3969 61

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6E8C3969

グラム例

第 2 章 プロ

本章ではアナログ入力モジュール、アナログ出力モジュールを用いたプログラム例を説明します。

説明は、「入出力の割付け」、「入出力変数の宣言」、「プログラム作成」の順に行います。

63

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第 2章 プログラム例

2

2.1 入出力の割付け

コントローラのベースユニットにAD368などのI/Oモジュールを実装します。

例として、図 2-1のモジュール構成にした場合で説明します。

この例ではI/OモジュールとしてAD318、AD368、DA364、DA374、RT318を実装しています。コントローラのベースユニットにAD368などを実装して、エンジニアリングツールのメイン画面であるプロダクトツリーにてI/Oを登録し、「AD368」として割付けます(図 2-2)。

図2-1 モジュール構成例

図2-2 プロダクトツリー

I F 7 2 1

0 S 3 P U 5 5

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10 P S 7 9 1

A D 3 1 8

0 A D 3 6 8

1 A D 3 6 8

2 D A 3 6 4

3 D A 3 7 4

4 R T 3 1 8

5

6

7

8

9

10 P S 3 6 1

I F 3 5 1

64 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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2.2 入出力変数の宣言

2

2.2 入出力変数の宣言

次に、割付けたI/Oモジュールの各入出力データに対して、プログラムの中で判りやすく扱えるように任意の名前を付けます( 図 2-3)。

この変数宣言では、変数名の他にデータ型を指定します。

データ型については、AD368、AD318、RT318の入力データおよび、DA364/DA374の出力データは、使用するモード(ユニポーラ/バイポーラ)に関わらず、-32768~+32767の範囲の整数データのため、INT型とします。

なお、入出力変数はグローバル変数で宣言されるので、どのプログラムからでも参照できます。

図2-3 入出力変数

6E8C3969 65

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第 2章 プログラム例

2

2.3 プログラム作成

「2.2  入出力変数の宣言」で宣言した入出力変数名を使ってプログラムを作成します。これはエンジニアリングツールのプログラムエディタで行ないます。

プログラム内で使用する変数を宣言します。

当該プログラム内でのみ使用する変数は、

内部保持を必要とする場合にはスタティック変数として「VAR」で、

保持する必要無く一時的にのみ使用する場合にはテンポラリ変数で「VAR_TEMP」で宣言します。(スタティック変数とテンポラリ変数を総称してローカル変数と呼びます)

この変数宣言と、プログラムを作成します。

以下にプログラム例を4つ示します。

(例1) プログラム例1

AD368からの入力値を単純にスケール変換(1/2)し、DA364より出力する簡単なプログラムの例です。

プログラム

66 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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2.3 プログラム作成

2

(例2) プログラム例2

AD368からの入力値を、前回入力値との差分をとり、係数倍(2倍)してDA374より出力するプログラムの例です。このAD368は4-20mAモードを想定しています。

AD368の4-20mAモードには断線検出機能があるので、上記処理を行う前に

「断線検出した場合、断線エラーフラグをセットし、そのときの入力を"0"とする。」

という処理をあらかじめ行うこととします。

本プログラム例では、グローバル変数として、入出力変数の他に次のOPEN_ERRを宣言しておきます。

またこの例では、前回値という内部保持が必要な変数があるので、これを変数名BUF_INTとしてスタティック変数で宣言しています。

プログラム

6E8C3969 67

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第 2章 プログラム例

2

(例3) プログラム例3

RT318からの入力値の3スキャン分の移動平均をとり、DA374より出力するプログラムの例です。

RT318には断線検出機能があるので、例2と同様に、上記処理を行う前に

「断線検出した場合、断線エラーフラグをセットし、そのときの入力を"0"とする。」

という処理をあらかじめ行っています。

本プログラム例では、グローバル変数として、入出力変数の他に次のOPEN_ERR を宣言しておきます。

またこの例では、前回値、前々回値の保持が必要なため、変数名BUF_ARRAYとして配列にしてスタティック変数で宣言しています。

プログラム

68 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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2.3 プログラム作成

2

(例4) プログラム例4

RUN起動初回に、2台のAD368と、DA368、DA374、RT318のモジュール異常をチェックするプログラムの例です。

プログラム

6E8C3969 69

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第 2章 プログラム例

2

70 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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6E8C3969

扱いおよび注意事項

第 3 章 取

3.1 モジュールの装着

モジュールの装置は次の手順に従って行ってください。

(1) モジュール上面のスライドロックを後方にスライドさせロックレバーを解放します。

(2) モジュールの下端をベースの下部レールに掛け、モジュール上面のスライドロックを押してロックレバーを持ち上げます。

(3) モジュールの下端を支点とし、コネクタがかみ合うようにモジュールをベースに取り付けます。

(4) 上面のロックレバーを放し、モジュールをベースにロックします。さらにスライドロックを手前にスライドさせロックレバーを固定します。

(5) 固定ネジを締め、モジュールを確実に固定してください。

固定ネジ

レール

スライドロック

コネクタ

ロックレバー

71

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第 3章 取扱いおよび 注意事項

3

3.2 設置場所の環境

設置場所にあたっては、次のような場所は避けてください。

(1) 周囲温度が 0~ 55の範囲を超える場所

(2) 相対温度が 20~ 90%の範囲を超える場所

(3) 急激な温度変化により結露するような場所

(4) 許容値を超える振動が加わるような場所

(5) 腐食性ガス、可燃性ガスのある場所

(6) じん埃、塩分、鉄分が多い場所

(7) 直射日光が当たる場所

また、アナログモジュールを収納した盤の設置にあたっては、次の事項に注意してください。

(微弱な電圧、電流を扱っているため、特に留意してください)

(1) 高圧盤や動力盤とはできるだけ離してください(200mm以上)。

(2) 高周波機器や設備があるときには、収納盤を確実に接地してください。

(3) 他の盤とチャンネル・ベースを共用するときには、他の盤や機器からの漏洩電流が無いことを確認してください。

72 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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3.3 配線上の注意

3

3.3 配線上の注意

I/Oモジュールを実装、配線する場合、以下の点にご注意ください。

(1) I/Oモジュールの配置は、弱電系 I/Oを左側に配置し、強電系 I/Oを右側に配置し、配線も分離するようにしてください。

(2) 各ユニットの間隔は、保守、通風のため 100mm以上とってください。

(3) 動力線、動力機器とは 200mm 以上離すか、または鉄板でしゃへいしてください。(鉄板は接地すること。)

弱電系I/O 強電系

DC入力モジュールアナログ入力モジュール

アナログ出力モジュール

測温抵抗体入力モジュール

パルス入力モジュール

位置決めモジュール

ASCIIモジュール伝送モジュール

AC入力モジュールDC出力モジュールAC出力モジュール接点出力モジュール

C

P

U

I

F

基本ユニット

強電系 I/O 弱電系 I/O

I

F

拡張ユニット

弱電信号用

ダクト

強電信号用

ダクト

動力線

200mm 以上

100mm 以上

強電系 I/O 弱電系 I/O

6E8C3969 73

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6E8C3969

4 章 付録

4.1 ゲイン/オフセット補正 (AD368/DA364/DA374)

ユーザ側でゲイン/オフセットを調整することによって、下記に示すとおり、使用条件に合わせた、より高精度な計測、あるいは出力を行なうことができます。

「1.2 AD368」に示したAD368の例、

(例) ±10V出力の接続機器が、出力電圧がゼロ出力時にオフセット値:0.05Vを持ち、最大出力時に9.95Vの出力電圧となる場合、

では、ゲイン補正/オフセット補正を行なうことにより、AD368へ入力したアナログ値と、AD368によってデジタル変換したカウント値との関係は、下図のようになります。

入力電圧

+10V

-10V

アナログ変換値

+5V

-5V

-2000

+2000

0

+2047

-2048

+1000

-1000

+1990

+10

補正前 AD 変換データ 10~1990 カウント

補正後 AD 変換データ 0~2000 カウント

接続機器最小出力電圧

0.05V(オフセット値)

接続機器最大出力電圧

9.95V(フルスケール)

接続機器出力電圧範囲

0.05V~9.95V

補正後補正前

75

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第 4章 付録

4

「1.3 DA364/DA374」に示したDA364の例

(例) 接続機器側が最大電圧:9.95V、オフセット電圧:0.05Vの場合、

において、ゲイン補正/オフセット補正を行なうことにより、DA364へのカウント値と、DA364から出力されるアナログ値との関係は、下図のようになります。

入力電圧+2000

-10.240V

-2000

+1000

-1000

+5.000V

-10.000V

+10.000V

±0V

+10.235V

-5.000V

+9.950V

+0.05V

DA364 出力カウント値

0(オフセット値)

DA364 出力カウント値

+2000(フルスケール値)

DA364 カウント範囲

0~+2000

補正後補正前

アナログ出力電圧

(接続機器入力電圧)

補正後接続機器入力電圧範囲

0.050V~+9.950V

補正前接続機器入力電圧範囲

0.000V~+10.000V

接続機器最大入力電圧(フルスケール電圧)

接続機器最小入力電圧(オフセット電圧)

76 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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4.2 MREAD命令

4

4.2 MREAD命令

引数

【入力引数補足説明】

model 3000用 特殊モジュールデータ入力

図式表記

修飾EN入力 パルス化 インデックス修飾

- - -

引数 オペランド タイプ 定数指定 説明 有効範囲

入力 E ブール型 実行許可入力

T 長さ16のビット列型

バス/ユニット/スロット

TADR 長さ16のビット列型

拡張メモリ先頭アドレス 0~7FFFH

P ポインタ型 - 転送先変数

N 符号なし整数型 転送ワード数 1~256W

出力 - ブール型 - 完了出力

完了出力

バス/ユニット/スロット

転送ワード数

転送先変数

拡張メモリ先頭アドレス

実行許可入力

MREAD E

T

TADR

P

N

(1)バス/ユニット/スロットのデータ構成

(2)拡張メモリ先頭アドレス

(3)転送ワード数

ビット<15>:”1”にすることで、特殊モジュールに対し割込みを発生します。

7 014

7 0

7 015 1112 8

バス ユニット スロット

16#00~16#0A までが有効

16#0~16#7 までが有効(基本ユニットの場合”0”)

16#0~16#3 までが有効(基本ユニットの場合”0”)

15 8

拡張メモリアドレス(16#0000~16#7FFF)

15 8

転送ワード数(1~256)

(未使用)

6E8C3969 77

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第 4章 付録

4

機能

• 実行許可入力EがFALSE(OFF)のとき、特殊モジュールからのデータ入力動作は行いません。

• 実行許可入力EがTRUE(ON)のとき、入力引数で指定した特殊モジュール内拡張メモリからコントローラ内へデータを転送します。

• 入力引数では、転送元(特殊モジュールの実装スロット位置,特殊モジュー

ル内拡張メモリ先頭アドレス)と転送先(コントローラ内変数)、転送ワー

ド数を指定します。

• 実行でエラーを検出した場合、Sレジスタのエラーフラグをセットします。

• 転送ワード数は1~256ワードまで指定できます。

• 転送先変数に直接I/O変数は指定できません。

例外処理

• 指定した特殊モジュールが実装されていない、またはモジュールが異常など

の要因で、特殊モジュールに正常にアクセスできない場合。

• 指定したモジュールが特殊モジュールでない場合。

• 転送ワード数が256Wを超える場合。

• 転送元である特殊モジュール拡張アドレスが0~7FFFを超える場合。

• 転送先変数の指定範囲が領域を超える場合。

• 転送先変数に直接I/O変数を指定した場合。

上記のエラー発生時は、転送処理を行わず、SレジスタのエラーフラグをTRUE(ON)とします。

入力 処理 出力 エラーフラグ

FALSE(OFF) 不実行 FALSE(OFF) -

TRUE(ON)実行:正常時 TRUE(ON) -

不実行:エラー TRUE(ON) TRUE(ON)

Nワード

Nワード

拡張メモリ先頭アドレス

0015015転送先変数

転送

7FFFH

【特殊モジュール内拡張メモリ】 【コントローラ内メモリ】

78 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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4.3 MWRITE命令

4

4.3 MWRITE命令

引数

【入力引数補足説明】

model 3000用 特殊モジュールデータ出力

図式表記

修飾EN入力 パルス化 インデックス修飾

- - -

引数 オペランド タイプ 定数指定 説明 有効範囲

入力 E ブール型 実行許可入力

T 長さ16のビット列型

バス/ユニット/スロット

TADR 長さ16のビット列型

拡張メモリ先頭アドレス 0~7FFFH

P ポインタ型 - 転送先変数

N 符号なし整数型 転送ワード数 1~256W

出力 - ブール型 - 完了出力

完了出力

バス/ユニット/スロット

転送ワード数

転送元変数

拡張メモリ先頭アドレス

実行許可入力

MWRITE E

T

TADR

P

N

(1)バス/ユニット/スロットのデータ構成

(2)拡張メモリ先頭アドレス

(3)転送ワード数

ビット<15>:”1”にすることで、特殊モジュールに対し割込みを発生します。

14 7 0

7 015 1112 8

バス ユニット スロット

16#00~16#0A までが有効

16#0~16#7 までが有効(基本ユニットの場合”0”)

16#0~16#3 までが有効(基本ユニットの場合”0”)

7 015 8

拡張メモリアドレス(16#0000~16#7FFF)

15 8

転送ワード数(1~256)

(未使用)

6E8C3969 79

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第 4章 付録

4

機能

• 実行許可入力EがFALSE(OFF)のとき、特殊モジュールへのデータ出力動作は行いません。

• 実行許可入力EがTRUE(ON)のとき、入力引数で指定したコントローラ内変数データを、特殊モジュール内拡張メモリへデータを転送します。

• 入力引数では、転送元(コントローラ内変数)と転送先(特殊モジュールの

実装スロット位置,特殊モジュール内拡張メモリ先頭アドレス)、転送ワー

ド数を指定します。

• 実行でエラーを検出した場合、Sレジスタのエラーフラグをセットします。

• 転送ワード数は1~256ワードまで指定できます。

• 転送元変数に直接I/O変数は指定できません。

例外処理

• 指定した特殊モジュールが実装されていない、またはモジュールが異常など

の要因で、特殊モジュールに正常にアクセスできない場合。

• 指定したモジュールが特殊モジュールでない場合。

• 転送ワード数が256Wを超える場合。

• 転送元である特殊モジュール拡張アドレスが0~7FFFを超える場合。

• 転送先変数の指定範囲が領域を超える場合。

• 転送先変数に直接I/O変数を指定した場合。

上記のエラー発生時は、転送処理を行わず、SレジスタのエラーフラグをTRUE(ON)とします。

入力 処理 出力 エラーフラグ

FALSE(OFF) 不実行 FALSE(OFF) -

TRUE(ON)実行:正常時 TRUE(ON) -

不実行:エラー TRUE(ON) TRUE(ON)

015

転送先変数

Nワード

拡張メモリ先頭アドレス

0

7FFFH

【特殊モジュール内拡張メモリ】

Nワード

015

転送

【コントローラ内メモリ】

80 model 3000 アナログモジュール取扱説明書

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統合コントローラ V seriesmodel 3000 アナログモジュール取扱説明書

2005年 10月 27日 第 4版発行 3969.4.0510

電力・社会システム社

電機・計測事業部

電機・計測営業部 営業第一担当 TEL: 03-3457-3854 105-8001 東京都港区芝浦 1-1-1(東芝ビルディング)

計測制御機器部 計測制御機器システムサポート担当 TEL: 042-333-2192 183-8511 東京都府中市東芝町 1(府中事業所)

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アナログモジュール取扱説明書

3969.4.0510