従来型の集合研修の限界を克服すべくSaba Cloudを導入1949年、ハンス・リープヘル氏は彼の名を冠する会社を設立しました。

今日、リープヘルは掘削機やトラックなどの鉱山機械に関する世界有数のメーカーであるだけでなく、建設用クレーンや土木機械から航空機システム、工作機械に至るまで、さまざまな工業製品／サービスの主要メーカーとしても知られています。同社は130社以上の関連企業で約3万8,000名を雇用しており、世界各地で数十の独立した事業部門が活動しています。

2009年、リープヘルの鉱業部門（リープヘル・マイニング）は、同社の社員や協力会社のスタッフ、サービス技術者、そして顧客企業の鉱山機械などのオペレーターに必要な技術教育を提供することに難しさを感じていました。リープヘル・マイニングの製品は世界中のさまざまな場所で、しかも多くの場合は人里離れた地域で使われています。

彼らに対する技術教育を企画して提供するには、それぞれの文化的な事情や言語要件に対応する必要があるのです。

また、技術教育を実施するインストラクターの不足も大きな課題でした。同社は新製品の発売を予定していましたが、それに関する教育を集合研修によって全ての人に施すのは困難でした。機械オペレーターとサービス技術者の離職率が高いことが、この問題をさらに深刻にしていました。そこで、リープヘルはさまざまなベンダーの製品／

サービスを評価した後、組織全体の研修管理とEラーニング提供のために、クラウド・ベースで提供される「Saba Cloud 」を導入します。

「私たちはEラーニングと集合研修を組み合わせた“ブレンデッド・ラー

ニング ”のアプローチが最善の選択だと考えました」と米国バージニア州ニューポートニュースを拠点とするリープヘル・マイニング・イクイップメントでテクニカル・トレーニング・マネージャを務めるクリント・

リチャーズ氏は話します。同社はそれを実践する目的でSaba Cloud

の試験導入を行いました。

「Sabaは、当社が社員に対して必要な知識をオンラインで提供し、インストラクターがより高いレベルの研修に注力できるようにすることで、教育への投資を最大化するのに役立っています。これにより、時間と予算の両方を節約できました」（リチャーズ氏）

コンプライアンス要件をいかに満たすか鉱業は政府から強い規制を受けている産業です。米国労働省の鉱山安全衛生管理局（MSHA ）や他国の規制当局による規制や安全手順に従うために、リープヘルの社員は4、5件の資格認定（毎年更新）を取得することが珍しくありません。

それまで、リープヘル・マイニングスでは社員の資格認定の取得状況を表計算ソフトによって管理していました。しかし、事業の成長と鉱業部門の拡大に伴い、この方法による管理を続けるのは非現実的となりました。そこで、同部門はSabaを使い、複雑な認定研修（一般的な安全管理や見習い研修を含む）の管理を行うことを決めたのです。

「私たちは、それぞれに異なる文化的な背景を持つ人々を当社の製品に関するスペシャリストとして育てていかなければなりませんでした」

とリチャーズ氏は話します。

「顧客企業の機械オペレーターやサービス技術者は、当社の教育プ

ユーザー事例

業種：製造業従業員数：約3万8,000名導入目的：研修管理導入ソリューション：Saba Cloud

リープヘル“Saba は、当社が社員に対して必要な知識をオンラインで提供し、インストラクターがより高いレベルの研修に注力できるようにすることで、人財育成への投資を最大化するのに役立っています。これにより、時間と予算の両方を節約できました ”

クリント・リチャーズ氏テクニカル・トレーニング・マネージャリープヘル・マイニング・イクイップメント（米国ニューポートニュース）

スイスを拠点とする鉱山機械大手のリープヘルは、世界中の多様なバックグラウンドを持つ人々を同社製品のスペシャリストとして育成するために、Saba Cloudを用いてEラーニングとイントラクターによる集合研修を組み合わせた “ブレンデッド・ラーニング” を実践しています。同社の一部拠点で始まったこの取り組みは瞬く間に世界中の拠点に広がり、多くの成果をもたらしました。

バランスの取れた“ブレンデッド・ラーニング”アプローチを実践リープヘルは現在、EラーニングにSabaを利用し、各製品に共通の一般的な技術研修や製品の基本的な操作手順に関するトレーニングを実施しています。そして、顧客企業のオペレーターやサービス技術者に対して、より詳細な教育やトラブルシューティングを集合研修で提供します。「従来、私たちの業界ではEラーニングと集合研修を織り交ぜたトレーニングの導入は困難でした」とリチャーズ氏は話します。

「当初は皆、“ブレンデッド・ラーニング ”アプローチに懐疑的でした。

しかし、Sabaを導入して以来、『Eラーニングは自社の教育では機能しない』と言っていた顧客は意見を変え、今ではいつ自社の教育に利用できるかを知りたがっています」（リチャーズ氏）

Eラーニングのメリットを最大化するリープヘルは2009年に試験導入を開始して以来、多くの面でSaba

の恩恵を受けています。第一に、インストラクターを研修の度に雇う必要がなくなりました。第二に、社員は研修を受けるための出張が不要になりました。自分のペースで学べるEラーニング・コンテンツはいずれも1時間半以内と短く、いつでも受講できます。これにより、リープヘルは人財育成を加速しつつコストを圧縮しています。

また、Sabaを使うことで、リープヘルのトレーニングを簡単に協力会社や顧客企業のオペレーターに提供することができます。加えて、

必要に応じて顧客企業に受講料を請求することも可能です。

「ニューポートニュースで始まった取り組みが大成功であることは、

これが全世界の拠点や事業部門に広がり、事業の成長に寄与していることからも明らかです」とリチャーズ氏は胸を張ります。

「現在、Sabaによる研修管理基盤はさまざま国で運用されていますが、このことは、求められるスキルに基づいて労働者のための個別の教育プログラムを確立することも含めた最初の導入プログラムの成功と、Sabaの有用性を物語っています」（リチャーズ氏）

Sabaが提供するソリューションの詳細については、 www.saba.com/jp/ をご覧ください

サバ・ソフトウェア株式会社　東京都中央区日本橋茅場町 2-11-8 茅場町駅前ビル8階　E-MAIL：info-jp@saba.com TEL：03-5649-1201　www.saba.com/jp/ 2018/5

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ログラムを受けるまでは牧場でヤギを放牧していたり、学校で教壇に立っていたりした方々なのです」（リチャーズ氏）

リープヘル・マイニングは、Sabaを活用することにより、高度に規制された業界で不可欠となる認定資格の取得状況を効果的に追跡し、

レポーティングすることが可能となりました。

全世界の鉱業事業に活用の輪を広げるリープヘル・マイニングは、ニューポートニュースの工場でSabaの導入を成功させると、次にフランスのコルマールにある鉱山機械工場に同ソリューションを導入します。

それ以降、リープヘルはオーストラリアやカナダ、チリ、ガーナなどの製造拠点、およびリープヘル・クレーン＆コンストラクションなど他の事業部門にSabaの導入を拡大していきました。同社は最終的に、Sabaを利用して全組織3万8,000人の社員全ての研修管理を行うことを目指しています。各拠点に導入する際、組織への浸透をスムーズにするために、同社は次のようなベスト・プラクティスに従っています。

●ぞれぞれの国／事業所で導入や活用の旗振り役となる“プロジェクト・チャンピオン ”を確保する

●トレーニングが必要とされる領域とビジネス・プロセスを特定する●国および事業所ごとにSabaの管理者を立てる●組織図、研修カタログ、コース・シラバスを作成する●個々の社員のスキル情報をシステムに取り込み、それぞれの能力に適した教育を提供する

●必要に応じて研修受講前の事前トレーニングと継続的なサポートを提供する

リープヘルは当初、Sabaを英語だけで利用していましたが、現在はフランス語、スペイン語、ロシア語のコンテンツも提供し、多様なユーザー層に対応しています。