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6E8C4123 情報・制御ネットワーク� バスカードサポートソフトウェア取扱説明書�

情報・制御ネッ トワーク バスカードサポートソフ …...ii 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 1. 設置時における安全上の注意

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6E8C4123

情報・制御ネットワーク������� ��� �バスカードサポートソフトウェア取扱説明書�

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ご注意

1. 本書に掲載してある技術情報は、製品の代表的動作・応用を説明するためのもので、その使用に際して当社および第三者の知的財産権その他の権利に対する保証または実施権の許諾を行うものではありません。

2. 本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。

3. 本書の内容については、お断りなく変更することがあります。

4. 本書の内容については万全を期しておりますが、万一不可解な点や、誤り、お気づきの点がございましたら、ご一報くださいますようお願いいたします。

PROSEC、TOSLINE、TOSDICは、株式会社 東芝の登録商標または商標です。

IBMは、International Business Machines Corporationの登録商標です。

Microsoft, Windows and Windows NT は、米国Microsoft Corporationの米国および他の国における登録商標です。

DeviceNet は、Open DeviceNet Vender Association, Inc.の登録商標です。

© TOSHIBA CORPORATION 2001-2010. All rights reserved

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安全上のご注意製品および取扱説明書には、お使いになる方や他の人への危害と財産の損害を未然に防ぎ、製品を安全に

正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しています。

次の内容(表示・図記号)をよく理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

●表示の説明

(注) 1. 重傷とは、失明、ケガ、ヤケド(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで後遺症が残るもの、

および治療に入院や長期の通院を要するものを指す。

2. 傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、ケガ、ヤケド、感電などを指す。

3. 物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害を指す。

●図記号の説明

(注) 本体表示に合わせて、禁止、強制、注意の説明内容が変わります。

危険 取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、死亡または重傷を受ける可

能性が想定される場合。

注意 取り扱いを誤った場合に、危険な状況が起こりえて、中程度の傷害や軽傷を受け

る可能性が想定される場合、および物的損害のみの発生が想定される場合。

禁止(してはいけないこと)を示します。

具体的な禁止内容は、○の中や近くに絵や文章で示します。

強制(必ずすること)を示します。

具体的な強制内容は、●の中や近くに絵や文章で示します。

注意を示します。

具体的な注意内容は、△の中や近くに絵や文章で示します。

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1. 設置時における安全上の注意

危険

注意

強 制

伝送路は、必ず伝送路毎に専用の D 種接地を

してください。

接地は、1 点接地としてください。

伝送エラーの原因となります。

感電や火災の原因となります。

強 制

次の環境での設置および保管は避けてくださ

い。

• じんあいの多い場所

• 腐食性ガス(SO2、H2S)、可燃性ガスの発生

する場所

• 許容値を超える振動、衝撃のある場所

• 急激な温度変化により結露するような場所

• 設置条件から外れる低温または高温

• 設置条件から外れる高湿度

• 直射日光の当たる場所

• 強い電波や磁界を発生する機器の近く

強 制

装置は、保守・点検の容易な場所に設置して

ください。

故障時の復旧に支障が出て、大きな事故に発

展する恐れがあります。

禁 止

装置に設けられている通風口、吸排気口はふ

さがないでください。

過熱などにより火災や故障の原因となりま

す。

システムの据付・配線時に、本書に記載され

ている設置条件を守らない場合、本来の性能

が満たせないだけでなく機器の誤動作や故障

の原因になります。

強 制

装置の取り付けは、必ず外部電源が切れてい

ることを確認してください。

故障や感電する恐れがあります。

強 制

強 制

コネクタへ定格電圧以上の高電圧を印加しな

いでください。感電や火災の原因となります。

ii 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア

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2. 保守点検時における安全上の注意

危険

注意

強 制

機器の接続の際は、必ず電源を切ってくださ

い。

感電による事故や装置の故障の原因となりま

す。

装置を落としたり、ぶつけたり、また、これら

に強いショックを与えないでください。

故障の原因となります。

禁 止

強 制

装置に触れる前には、接地された金属に触れて

人体に帯電している静電気を放電させてくだ

さい。

静電気により、装置の誤動作や故障の原因とな

ります。

強 制

装置の汚れは、柔らかい布でふいてください。

汚れがひどい場合は、水でぬらした布を固くし

ぼってふいてください。

汚れたままにしておくと、誤った判断や誤操作

の原因になります。

装置の汚れを落とす場合、ベンジンやシン

ナーなどは使用しないでください。

装置のパネルや筐体の変形や変色の原因とな

ります。

禁 止

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3. 寿命部品交換時における安全上の注意

危険

4. 日常使用時における安全上の注意

危険

強 制

装置に電源ヒューズや警報ヒューズがある場

合、これを交換するときには、必ず事前にそ

の装置のスイッチを OFF にしてください。

感電や火災の原因となります。

強 制

電源の容量、周波数、電圧および変動率が、装

置の仕様に適合するか確認してから使用して

ください。

適合しない場合は、装置本来の性能が得られ

ないだけでなく、装置を破損したり、過熱に

より、火災などの原因となります。

強 制

装置の周囲温度や内部温度が異常に上昇した

り、装置に故障が生じた場合には、使用をや

めて装置の電源を切り、最寄りの当社サービ

ス担当窓口に連絡してください。

そのままの状態で使用すると、過熱により火

災などの原因となります。

iv 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア

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注意

5. 輸送・保管・廃棄時における安全上の注意

注意

ユニット内部の IC 部品や端子、コネクタ、ハ

ンダ面等に手を触れないでください。

IC、LSI などが静電破壊し、故障の原因になり

ます。また、部品リード線の末端での受傷、高

温部品での火傷の恐れがあります。

禁 止

装置の分解や改造をしないでください。

装置の安全性が失われるだけでなく、装置の誤

動作や故障の原因となります。

禁 止

電源コードやケーブルは無理に折り曲げたり、

引っ張ったり、ねじったりしないでください。

断線や発熱の原因となります。

禁 止

装置本体などのすきまから金属類を差し込ん

だり、クリップなどを落としたりしないでくだ

さい。

火災などの原因となります。

禁 止

強 制

製品を破棄する場合は、地方自治体の条例ま

たは規則に従ってください。

製品の輸送、保管は梱包箱に梱包して行って

ください。

故障の原因となります。

禁 止

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用途制限■ この製品は、人の生命に直接かかわる装置など(注 1)を含むシステムに使用できるよう開発・製作

されたものではないので、それらの用途に使用しないでください。

■ この製品を、人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステム(注

2)に使用する場合は、システムの運用、維持、管理に関して、特別な配慮(注 3)が必要となるの

で、当社営業窓口に相談してください。

(注 1) 人の生命に直接かかわる装置などとは、以下のものをいいます。

• 生命維持装置や手術室用機器などの医療用機器

(注 2)人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響を及ぼす装置などを含むシステムとは、以

下のようなものをいいます。

• 原子力発電所の主機制御システム、原子力施設の安全保護系システム、その他安全上重要

な系統およびシステム

• 集団輸送システムの運転制御システムおよび航空管制制御システム

(注 3)特別な配慮とは、当社技術者と十分な協議を行い、安全なシステム(フールプルーフ設計、

フェールセーフ設計、冗長設計するなど)を構築することをいいます。

免責事項■ 火災、地震、第三者による行為、その他の事故、使用者の故意または過失、誤用、その他異常な条

件下での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

■ この製品の使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中断、記憶内容

の変化・消失など)に関して、当社は一切責任を負いません。

■ 取扱説明書に記載された内容を守らずに生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

■ 接続機器との組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

■ お客様作成のアプリケーションプログラムとの組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関し

て、当社は一切責任を負いません。

お願い

携帯電話や PHS は、運転中の製品本体および各種伝送ケーブル、I/O バスケーブルなどから

1m 以上離れたところでご使用ください。システムが誤動作する恐れがあります。

vi 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア

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はじめに

本書は、情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカード JTNIシリーズを装備したPC/AT互換機を使用し、情報・制御ネットワーク TC-net 100 によるデータ転送をサポートするサポートソフトウェアについて説明します。本ソフトウェアの型式、バージョンとサポートするWindows OSの組み合わせは以下となります。

本ソフトウェアの動作に必要なハードウェアは、各OSのシステム要件を満たしている必要があり、ハードディスクの空き容量は1MB以上必要です。

(注 1) お使いのPCに搭載されているチップセットとJTNIカードの相性により本ソ

フトウェアが正常に動作しない場合があります。その場合には当社サービス担当窓口までご連絡ください。

(注 2) 64 ビット版 OS は、未対応です。

関連資料

• 統合コントローラVシリーズ model 3000 情報・制御ネットワーク TC-net 100 取扱説明書(6E8C4083)

• 統合コントローラVシリーズ 情報・制御ネットワーク TC-net 100 光シェアードハ

ブユニット取扱説明書(6E8C4084)

• 統合コントローラVシリーズ 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカード

JTNIシリーズ取扱説明書(6E8C4086)

カード

OSサポートソフト

型式バージョンJTNI1*,

JTNI2*

JTNI3*,

JTNI4*

○ ○ Windows Server 2008 Standard SEJTNI2A V01.40以上

○ ○ Windows Vista Business SEJTNI2A V01.30以上

○ ○ Windows Server 2003 SEJTNI2A V01.20以上

○ ○ Windows XP SEJTNI2A V01.10以上

○ ○ Windows 2000 SEJTNI2A V01.00以上

○ - Windows NT4.0 SEJTNI 3A V01.00以上

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必ず守ってください装置をご使用いただくうえで、操作者の安全を守り、装置の正常な動作を保つために、次の事項を守ってください。

1. 取扱説明書を熟読されたうえでご使用ください。

2. 下記の環境での設置および保管は避けてください。

(1) じんあいの多い場所。

(2) 腐食性ガス(SO2、H2S など)の発生する場所。

(3) 振動、衝撃のある場所。

(4) この説明書の設置条件から外れる低温および高温環境。

(5) 湿度の高い場所。

3. 装置の周囲温度および内部温度が異常に上昇した場合や装置に故障が生じた場合は、使用をやめて装置の電源を切り、最寄りの当社サービス担当窓口までご連絡ください。

4. 装置のケースを開けないでください。

5. 装置の改造は行わないでください。

6. 輸送時など、製品を落下させないでください。

viii 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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CONTENTS

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第 1 章 インストールについて . . . . . . . . . . . . 11.1 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1

1.2 Windows NT4.0 版インストール手順. . . . . . . . 21.2.1 旧バージョンのアンインストール . . . . . . . 21.2.2 setup.exe 実行によるインストール . . . . . . . . . . . . . 31.2.3 システムの再立ち上げ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 41.2.4 本ソフトウェアの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4

1.3 Windows 2000 版のインストール手順 . . . . . . . . . . . . 51.3.1 旧バージョンのアンインストール . . . . . . . . . . . . . . 51.3.2 setup.exe 実行によるインストール . . . . . . . . . . . . . 51.3.3 本ソフトウェアの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 7

1.4 Windows XP 版のインストール手順 . . . . . . . . . . . . . 101.4.1 旧バージョンのアンインストール . . . . . . . . . . . . . 101.4.2 setup.exe 実行によるインストール . . . . . . . . . . . . 101.4.3 本ソフトウェアの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12

1.5 Windows Server 2003 版のインストール手順 . . . . . 141.5.1 旧バージョンのアンインストール . . . . . . . . . . . . . 141.5.2 setup.exe 実行によるインストール . . . . . . . . . . . . 141.5.3 本ソフトウェアの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

1.6 Windows Vista 版のインストール手順 . . . . . . . . . . . 181.6.1 旧バージョンのアンインストール . . . . . . . . . . . . . 181.6.2 setup.exe 実行によるインストール . . . . . . . . . . . . 181.6.3 本ソフトウェアの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20

1.7 Windows Server2008 版のインストール手順 . . . . . . 221.7.1 旧バージョンのアンインストール . . . . . . . 221.7.2 setup.exe 実行によるインストール. . . . . . . 221.7.3 本ソフトウェアの起動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 24

第 2 章 ソフトウェア全体構成 . . . . . . . . . . . 272.1 提供機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28

第 3 章 アプリケーション開発上の注意 . . . . 293.1 インストールディレクトリ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29

3.2 インクルードファイル(tcnlib.h) . . . . . . . . . . . . . . . 29

3.3 ライブラリファイル(tcnetapi.lib) . . . . . . . . . . . . . . 29

3.4 関数の使用開始と終了 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30

3.5 構造体アライメント . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30

ix

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CONTENTS

x

第 4 章 デバイスドライバ . . . . . . . . . . . . . . 314.1 レジストリ情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31

4.2 イベント一覧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32

第 5 章 ツールウィンドウ . . . . . . . . . . . . . . 33

第 6 章 利用ガイド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 396.1 ステーション制御 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39

6.1.1 論理リングへの参入 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .39

6.2 スキャン伝送 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 406.2.1 スキャン伝送セットアップ . . . . . . . . . . . . . . . . . .406.2.2 データ受信と読み出し . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .416.2.3 データ送信と書き込み . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .416.2.4 スキャン情報マップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .416.2.5 スキャン伝送 RAS 情報ブロック . . . . . . . . . . . . . .42

6.3 ステーション情報の利用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 436.3.1 インリングマップ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .436.3.2 局別診断情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .436.3.3 ネットワーク診断カウンタ . . . . . . . . . . . . . . . . . .43

第 7 章 関数一覧 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 45

第 8 章 関数リファレンス . . . . . . . . . . . . . . 47

第 9 章 ドライバイベント詳細 . . . . . . . . . . . 85

第 10 章トラブルシューティング . . . . . . . . . 8910.1 トラブルシューティングガイド . . . . . . . . . . . . . . . . 90

10.2 RAS 情報の収集 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 91

付録 A リターンコード . . . . . . . . . . . . . . . . 93

情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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6E8C4123

トールについて

第 1 章 インス

1.1 概要

本ソフトウェアはCDまたはフロッピーディスクで供給されます。ご利用いただくには、本ソフトウェアを以下の手順に従ってインストールしていただく必要があります。インストールは、次の手順で行います。

(1) 旧バージョンのアンインストール(既に本ソフトウェアがインストールされている場合)

(2) setup.exe 実行によるインストール

(3) システムの再立ち上げ

(4) デバイスドライバの起動

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第 1 章 インストールについて

1

1.2 Windows NT4.0版インストール手順

1.2.1 旧バージョンのアンインストール

既に本ソフトウェアの旧バージョンがインストールされている場合、これをアンインストールします。

本ソフトウェアが使用するレジストリの内容を追加、変更されている場合には、アンインストールを実行する前にその内容を控えてください。

アンインストールは、[スタート]→[設定]→[コントロールパネル]→[アプリケーションの追加と削除]を選択し、一覧の中から「TC-net 100 PCI Supportsoftware」を選択して[追加と削除(R)]ボタンをクリックします。

図1-1 アプリケーションの追加と削除のプロパティ

2 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.2 Windows NT4.0 版インストール手順

1

1.2.2 setup.exe実行によるインストール

図1-2 ようこそ

フロッピーディスクに格納されているsetup.exeを実行します。

ウィンドウのガイダンスに従って、インストールを進めます。

インストールディレクトリはデフォルトで「C:\Program Files\Toshiba\TCNET100」となっています。特に必要のない限り変更しないでください。

図1-3 インストール先の選択

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第 1 章 インストールについて

1

1.2.3 システムの再立ち上げ

インストールが完了するとシステムの再起動を促すウィンドウが表示されますので、システムの再起動を行ってください。

図1-4 Windowsの再起動

1.2.4 本ソフトウェアの起動

本ソフトウェアは、システムが起動しても自動的には有効になりません。[コントロールパネル]→[デバイス]から「TSBTCNET」を選択して開始ボタンをクリックしてください。システム起動時に本ソフトウェアを有効にするには、[デバイス]のスタートアップをクリックし、スタートアップの種類で自動を選択してOKボタンをクリックします。

図1-5 本ソフトウェアの起動

4 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.3 Windows 2000 版のインストール手順

1

1.3 Windows 2000版のインストール手順

1.3.1 旧バージョンのアンインストール

既に本ソフトウェアの旧バージョンがインストールされている場合、これをアンインストールします。

本ソフトウェアが使用するレジストリの内容を追加、変更されている場合には、アンインストールを実行する前にその内容を控えてください。

アンインストールは、[スタート]→[設定]→[コントロールパネル]→[アプリケーションの追加と削除]を選択し、一覧の中から「TC-net 100 PCI Supportsoftware」を選択して[追加と削除(R)]ボタンをクリックします。

図1-6 アプリケーションの追加と削除のプロパティ

1.3.2 setup.exe実行によるインストール

インストール開始時の注意点

本ソフトウェアをインストールする前にJTNIカードを挿入してPCを起動するとプラグアンドプレイ機能により自動的に認識され、ドライバのインストールを要求するダイアログが表示されます。この際にはキャンセルを選択してください。

また、これによりJTNIカードがデバイスマネージャに『その他のデバイス』として登録されますので、本ソフトウェアのインストール前にこのデバイスを削除してください。

6E8C4123 5

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第 1 章 インストールについて

1

図1-7 ようこそ

CDまたはフロッピーディスクに格納されているsetup.exeを実行します。

ウィンドウのガイダンスに従って、インストールを進めます。

インストールディレクトリはデフォルトで「C:\Program Files\Toshiba\TCNET100」となっています。特に必要のない限り変更しないでください。

図1-8 インストール先の選択

6 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.3 Windows 2000 版のインストール手順

1

1.3.3 本ソフトウェアの起動

デスクトップにあるマイコンピュータを右クリックしてプロパティを選択します。開かれたシステムのプロパティウィンドウから『ハードウェア』タブを選択し、その中のデバイスマネージャをクリックします。デバイスマネージャの[操作]メニューから[ハードウェア変更のスキャン]を選択します。

図1-9 デバイスマネージャ

Windows 2000のプラグアンドプレイによりJTNIカードが検索されます。JTNIカードが見つかると本ソフトウェアの検索方法が尋ねられますので、デバイスに最適なドライバを検索するを選択します。

図1-10 検索方法の指定

次に検索場所を尋ねるダイアログが表示されますので、すべてのチェックボックスのチェックを外して次へ進みます。

6E8C4123 7

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第 1 章 インストールについて

1

図1-11 インストールファイルの検索

インストールファイル(TSBTCNET.inf)が検索されたことを確認し次へ進みます。

図1-12 インストールファイルの検索終了

8 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.3 Windows 2000 版のインストール手順

1

正常に起動が完了するとデバイスマネージャにJTNIカードが登録されます。

図1-13 本ソフトウェアの起動

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第 1 章 インストールについて

1

1.4 Windows XP版のインストール手順

1.4.1 旧バージョンのアンインストール

既に本ソフトウェアの旧バージョンがインストールされている場合、これをアンインストールします。

本ソフトウェアが使用するレジストリの内容を追加、変更されている場合には、アンインストールを実行する前にその内容を控えてください。

アンインストールは、[スタート]→[設定]→[コントロールパネル]→[プログラムの追加と削除]を選択し、一覧の中から「TC-net 100 PCI Support Software」を選択して[削除]ボタンをクリックします。

図1-14 プログラムの追加と削除

1.4.2 setup.exe実行によるインストール

インストール開始時の注意点

本ソフトウェアをインストールする前にJTNIカードを挿入してPCを起動するとプラグアンドプレイ機能により自動的に認識され、ドライバのインストールを要求するダイアログが表示されます。この際にはキャンセルを選択してください。

また、これによりJTNIカードがデバイスマネージャに『その他のデバイス』として登録されますので、本ソフトウェアのインストール前にこのデバイスを削除してください。

10 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.4 Windows XP 版のインストール手順

1

図1-15 ようこそ

CDまたはフロッピーディスクに格納されているsetup.exeを実行します。

ウィンドウのガイダンスに従って、インストールを進めます。

インストールディレクトリはデフォルトで「c:\Program files\Toshiba\TCNET100」となっています。特に必要のない限り変更しないでください。

図1-16 インストール先の選択

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第 1 章 インストールについて

1

1.4.3 本ソフトウェアの起動

マイコンピュータを右クリックしてプロパティを選択します。開かれたシステムのプロパティウィンドウから『ハードウェア』タブを選択し、その中のデバイスマネージャをクリックします。デバイスマネージャの[操作]メニューから[ハードウェア変更のスキャン]を選択します。

図1-17 デバイスマネージャ

Windows Updateに接続する旨のダイアログが表示されますので、「いいえ、今回は接続しません」を選択します。

図1-18 Windows Updateへの接続

12 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.4 Windows XP 版のインストール手順

1

Windows XPのプラグランドプレイによりJTNIカードが検索されます。JTNIカードが見つかるとインストール方法が尋ねられますので、「ソフトウェアを自動的にインストールする」を選択します。

図1-19 インストール方法の指定

正常に起動が完了するとデバイスマネージャにJTNIカードが登録されます。

図1-20 本ソフトウェアの起動

6E8C4123 13

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第 1 章 インストールについて

1

1.5 Windows Server 2003版のインストール手順

1.5.1 旧バージョンのアンインストール

既に本ソフトウェアの旧バージョンがインストールされている場合、これをアンインストールします。

本ソフトウェアが使用するレジストリの内容を追加、変更されている場合には、アンインストールを実行する前にその内容を控えてください。

アンインストールは、[スタート]→[設定]→[コントロールパネル]→[プログラムの追加と削除]を選択し、一覧の中から「TC-net 100 PCI Support Software」を選択して[削除]ボタンをクリックします。

図1-21 プログラムの追加と削除

1.5.2 setup.exe実行によるインストール

インストール開始時の注意点

本ソフトウェアをインストールする前にJTNIカードを挿入してPCを起動するとプラグアンドプレイ機能により自動的に認識され、ドライバのインストールを要求するダイアログが表示されます。この際にはキャンセルを選択してください。

また、これによりJTNIカードがデバイスマネージャに『その他のデバイス』として登録されますので、本ソフトウェアのインストール前にこのデバイスを削除してください。

14 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.5 Windows Server 2003 版のインストール手順

1

図1-22 ようこそ

CDまたはフロッピーディスクに格納されているsetup.exeを実行します。

ウィンドウのガイダンスに従って、インストールを進めます。

インストールディレクトリはデフォルトで「c:\Program files\Toshiba\TCNET100」となっています。特に必要のない限り変更しないでください。

図1-23 インストール先の選択

6E8C4123 15

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第 1 章 インストールについて

1

1.5.3 本ソフトウェアの起動

マイコンピュータを右クリックしてプロパティを選択します。開かれたシステムのプロパティウィンドウから『ハードウェア』タブを選択し、その中のデバイスマネージャをクリックします。デバイスマネージャの[操作]メニューから[ハードウェア変更のスキャン]を選択します。

図1-24 デバイスマネージャ

Windows Updateに接続する旨のダイアログが表示されますので、「いいえ、今回は接続しません」を選択します。

図1-25 Windows Updateへの接続

16 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.5 Windows Server 2003 版のインストール手順

1

Windows Server 2003のプラグランドプレイによりJTNIカードが検索されます。JTNIカードが見つかるとインストール方法が尋ねられますので、「ソフトウェアを自動的にインストールする」を選択します。

図1-26 インストール方法の指定

正常に起動が完了するとデバイスマネージャにJTNIカードが登録されます。

図1-27 本ソフトウェアの起動

6E8C4123 17

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第 1 章 インストールについて

1

1.6 Windows Vista版のインストール手順

1.6.1 旧バージョンのアンインストール

既に本ソフトウェアの旧バージョンがインストールされている場合、これをアンインストールします。

本ソフトウェアが使用するレジストリの内容を追加、変更されている場合には、アンインストールを実行する前にその内容を控えてください。

アンインストールは、[プログラムのアンインストールまたは変更]から行います。一覧の中から「TC-net 100 PCI Support Software」を選択して[アンインストール]ボタンをクリックします。

図1-28 プログラムのアンインストールまたは変更

1.6.2 setup.exe実行によるインストール

インストール開始時の注意点

本ソフトウェアをインストールする前にJTNIカードを挿入してPCを起動するとプラグアンドプレイ機能により自動的に認識され、ドライバのインストールを要求するダイアログが表示されます。この際にはキャンセルを選択してください。

また、これによりJTNIカードがデバイスマネージャに『その他のデバイス』として登録されますので、本ソフトウェアのインストール前にこのデバイスを削除してください。

18 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.6 Windows Vista 版のインストール手順

1

図1-29 ようこそ

CDまたはフロッピーディスクに格納されているsetup.exeを実行します。

ウィンドウのガイダンスに従って、インストールを進めます。

インストールディレクトリはデフォルトで「c:\Program files\Toshiba\TCNET100」となっています。特に必要のない限り変更しないでください。

図1-30 インストール先の選択

6E8C4123 19

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第 1 章 インストールについて

1

1.6.3 本ソフトウェアの起動

デバイスマネージャを開き、[操作]メニューから[ハードウェア変更のスキャン]を選択します。

図1-31 デバイスマネージャ

ドライバのインストールを確認するダイアログが表示されますので、「ドライバソフトウェアを検索してインストールします」を選択します。

図1-32 インストールの確認

20 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.6 Windows Vista 版のインストール手順

1

ドライバの発行元を確認するダイアログが表示されますので、「このドライバソフトウェアをインストールします」を選択します。

図1-33 ドライバ発行元の確認

正常に起動が完了するとデバイスマネージャにJTNIカードが登録されます。

図1-34 本ソフトウェアの起動

6E8C4123 21

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第 1 章 インストールについて

1

1.7 Windows Server2008版のインストール手順

1.7.1 旧バージョンのアンインストール

既に本ソフトウェアの旧バージョンがインストールされている場合、これをアンインストールします。

本ソフトウェアが使用するレジストリの内容を追加、変更されている場合には、アンインストールを実行する前にその内容を控えてください。

アンインストールは、[プログラムと機能]から行います。一覧の中から「TC-net100 PCI Support Software」を選択して[アンインストール]ボタンをクリックします。

図1-35 プログラムと機能

1.7.2 setup.exe実行によるインストール

インストール開始時の注意点

本ソフトウェアをインストールする前にJTNIカードを挿入してPCを起動するとプラグアンドプレイ機能により自動的に認識され、ドライバのインストールを要求するダイアログが表示されます。この際にはキャンセルを選択してください。

また、これによりJTNIカードがデバイスマネージャに『その他のデバイス』として登録されますので、本ソフトウェアのインストール前にこのデバイスを削除してください。

22 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.7 Windows Server2008 版のインストール手順

1

図1-36 ようこそ

CDに格納されているsetup.exeを実行します。

ウィンドウのガイダンスに従って、インストールを進めます。

インストールディレクトリはデフォルトで「c:\Program files\Toshiba\TCNET100」となっています。特に必要のない限り変更しないでください。

図1-37 インストール先の選択

6E8C4123 23

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第 1 章 インストールについて

1

1.7.3 本ソフトウェアの起動

デバイスマネージャを開き、[操作]メニューから[ハードウェア変更のスキャン]を選択します。

図1-38 デバイスマネージャ

ドライバのインストールを確認するダイアログが表示されますので、「ドライバソフトウェアを検索してインストールします」を選択します。

図1-39 インストールの確認

24 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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1.7 Windows Server2008 版のインストール手順

1

ドライバの発行元を確認するダイアログが表示されますので、「このドライバソフトウェアをインストールします」を選択します。

図1-40 ドライバ発行元の確認

正常に起動が完了するとデバイスマネージャにJTNIカードが登録されます。

図1-41 本ソフトウェアの起動

6E8C4123 25

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トウェア全体構成

第 2 章 ソフ

本章では本サポートソフトウェアの全体構成を示します。図 2-1の網掛け部分が本サポートソフトウェアにより提供される機能です。

Win32アプリケーション: ユーザの作成するアプリケーションプログラム

ツールウィンドウ: 動作確認用ウィンドウプログラム

Fenix API: Fenix にアクセスするためのAPIスキャンメモリAPI: スキャンメモリにアクセスするためのAPI

ユーザ空間: アプリケーションが動作するモード

カーネル空間: デバイスドライバの動作するモード

ソケットI/F: Windowsに搭載されるネットワークAPI(Winsock)

TCP/IP・UDP/IP: ネットワークプロトコル

NICドライバ: 各ベンダーの提供するNIC用デバイスドライバ

NIC: Ethernetカード

JTNI**: TC-net 100 PCIバスカード

図2-1 ソフトウェア全体構成図

Win32 アプリケーションツールウィンドウ

スキャンメモリ API

バスアクセス

ユーザ空間

カーネル空間

ホスト PC

PCI バス JTNI** NIC

ソケット I/F

TCP/IP・UDP/IP

NIC ドライバ

UTPクロスケーブル

Fenix API

27

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第 2 章 ソフトウェア 全体構成

2

2.1 提供機能

本ソフトウェアでは、アプリケーションプログラムに対して、以下の機能を提供します。それぞれの機能はDLLでの提供となりますので、アプリケーションプログラム作成時はライブラリのリンクが必要です。

• スキャンメモリアクセス

JTNIカードが提供するスキャンメモリ空間にアクセスするためのインタフェー

スです。スキャンメモリの読み書きに加え、スキャントーカーブロックの登録、スキャンヘルシーマップ のクリア、スキャントーカーマップの読み出しなどが

可能です。

• Fenix API

Fenixにアクセスするためのインタフェースです。スキャン伝送の開始、終了、

スキャン周期の設定、伝送路の設定などが可能です。

• その他

付加機能としてJTNIカードのソフトウェアリセット、デバイスドライバ、API、JTNIカードのリビジョン情報を読み出す機能を備えています。

28 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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6E8C4123

ーション上の注意

第 3 章 アプリケ開発

3.1 インストールディレクトリ

本ソフトウェアは、デフォルトで上記のディレクトリにインストールされます(WindowsはCドライブにインストールされているものとします)。

3.2 インクルードファイル(tcnlib.h)

アプリケーションプログラム作成時にプログラム中で参照するインクルードファイルは、インストールディレクトリに置かれます。

VC++などの開発ツールを使用する場合、インクルードファイルの参照パスに上記のディレクトリを追加する必要があります。

3.3 ライブラリファイル(tcnetapi.lib)

アプリケーションプログラム作成時にアプリケーションプログラムとリンクするライブラリファイルは、インストールディレクトリに置かれます。

VC++などの開発ツールを使用する場合、リンクするライブラリファイルに上記のディレクトリにインストールされたライブラリファイルを追加する必要があります。

C:\Program Files\Toshiba\TCNET100

29

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第 3 章 アプリケーション 開発上の注意

3

3.4 関数の使用開始と終了

• tcnetapi.dllに属するAPIを使用する場合

TcnCreateFileを呼び出して以降の関数が必要とするハンドルを取得し、処理の

終了時にTcnCloseHandleでハンドルを解放します。

図3-1 関数発行順序

3.5 構造体アライメント

本サポートソフトウェアは、Win32のサービスを使用するため、Win32で規定されるアライメント8で構築してあります。これより、アプリケーションプログラムもアライメント8にて開発してください。

なお、アライメントはコンパイルオプションなどで指定しますが、VC++を使用する場合には標準で8となっています。

TcnCreateFile

スキャン送信周期の設定

スキャントーカーブロックの登録(自局から送信を行う場合のみ)

スキャン送信開始(自局から送信を行う場合のみ)

TcnScmRead 他

TcnCloseHandle

30 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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ドライバ

第 4 章 デバイス

4.1 レジストリ情報

本デバイスドライバはParametersレジストリキーにある以下のレジストリ情報をレジストリテーブルから読み込み、本デバイスドライバの動作環境を設定します。また、登録がないもの、値が異常なものについてはデフォルト値を用いて動作します。レジストリタイプは全てREG_DWORDです。レジストリ情報の変更をデバイスドライバの動作に反映させるにはデバイスドライバの動作を停止させて、デバイスドライバを再起動する必要があります。

表4-1 レジストリ情報

名称 値エントリ名 範囲 デフォルト値

イベント情報格納ブロック数 EventBlockNum 1~1024 64

デバッグ情報出力フラグ DebugInfo 0 or 1 0

31

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第 4 章 デバイスドライバ

4

4.2 イベント一覧

表 4-2に本デバイスドライバが用意しているイベントの一覧を示します。発生したイベントはWindowsのイベントログに記録されます。[スタート]→[プログラム]→

[管理ツール(共通)]→[イベントビューア]のシステムログで記録されたログの確認ができます。イベントの詳細は8章の「ドライバイベント詳細」を参照願います。

表4-2 ドライバイベント一覧

カテゴリ メッセージID 内容

情報 4096 デバイスドライバ起動情報

〃 4097 PCI 9050ランタイムレジスタアドレススワップ情報

〃 4098 スキャン伝送スタート

〃 6553 デバッグ情報

エラー 8192 JTNIカード検出エラー

〃 8193 デバイスオブジェクト作成エラー

〃 8194 シンボリックリンク作成エラー

〃 8195 ハードウェアリソース確保エラー

〃 8196 ISR登録エラー

〃 8197 タイマーサービスルーチン登録エラー

〃 8198 シャットダウンルーチン登録エラー

〃 8199 メモリパリティエラー検出

〃 8200 ステーションアドレス設定異常

〃 8201 ステーションアドレス重複

〃 8448 サポート外割込み発生

〃 8449 イベント情報格納バッファ不足によりイベントを破棄

32 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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ウィンドウ

第 5 章 ツール

本サポートソフトウェアには正常に機能が動作しているか確認するためのツールウィンドウソフトウェア(TcnetWin.exe)があります。本ソフトウェアはAPIで提供される機能を一通り実行することができます。

図5-1 ツールウィンドウ外観

① Exitボタン ⑥ Getボタン

② Reset JTNIボタン ⑦ Clearボタン

③ Registerボタン ⑧ データ設定、読み出しボタン

④ Saveボタン ⑨ スキャン伝送設定

⑤ スキャンメモリリード・ライト ⑩ カード選択ボタン

①②③⑩

33

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第 5 章 ツールウィンドウ

5

① Exitボタン

ツールウィンドウを終了します。

② Reset JTNIボタン

JTNIカードをリセットします。Fenixのレジスタ設定などが初期設定に戻りま

す。

③ Registerボタン

Fenixのレジスタを読み出します。

④ Saveボタン

出力結果をファイルに保存します。図 5-2のように出力したい行をマウスで選択

して本ボタンを押すと、ファイル保存ダイアログが現れます。データはテキストファイルとして保存されます。行を選択しない場合は出力画面の内容がすべて保存されます。

図5-2 出力結果選択例

34 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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5

⑤ スキャンメモリリード・ライト

スキャンメモリのリード・ライトを行います。Write、Readのラジオボタンによ

り両者の選択を行います。選択した内容が"Access"ボタンのラベルに反映され

ます。

Writeを行う場合は、オフセットアドレスを"Address:"エディットボックスに16進で、書き込むデータを"data:"エディットボックスに16進で、書き込むサイズ

を"Size:"エディットボックスに10進で入力します。Readを行う場合は、オフ

セットアドレスを"Address:"エディットボックスに16進で、読み出すデータサイ

ズを"Size:"エディットボックスに10進で入力します。書き込み、読み出しデー

タサイズとも4バイトの整数倍で入力してください。

スキャンメモリ空間はオフセット40000Hから始まり、1スキャンブロック128バイトで2048ブロックとなっています。下記にスキャンブロック1番にアクセスす

る入力例を示します。

入力例

リード: Address: 0x40080 ライト: Address: 0x40080

Data: ― Data: 0xFFFFFFFF

Size: 256 Size: 4

⑥ Getボタン

ボタンラベルに記載されているデータを読み出します。ボタンラベルと読み出されるデータの対応は下記のとおりです。

GetVersion:バージョン情報

GetTalkerMap:スキャントーカーマップ

GetInringMap:インリングマップ

GetHealthyMap:スキャンヘルシーマップ

GetDualInf:二重化診断情報

GetStnInf:局別診断情報

⑦ Clearボタン

ラジオボタンで選択されたデータ領域をクリアします。ボタンラベルとクリアされるデータ領域の対応は下記のとおりです。

UnHealthyMap:アンヘルシーマップ

StnInf:局別診断情報

TalkerMap:スキャントーカーマップ

DualInf:二重化診断情報

6E8C4123 35

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第 5 章 ツールウィンドウ

5

⑧ データ設定、読み出しボタン

"Set"、"Get"ボタンにより、プルダウンリストで選択されたデータの設定、読み

出しを行います。プルダウンリストで選択できる項目は、スキャン周期、スキャントーカーブロック、受信系選択の3つです。

A. スキャン周期

プルダウンリストから"Scan cycle"を選択してコマンドボタンをクリックする

と図 5-3のダイアログボックスが表示され、スキャン周期の設定を行うことがで

きます。

図5-3 スキャン周期設定ダイアログ

各エディットボックスの設定内容は下表のとおりです。

表5-1 スキャン周期設定項目内容

ラベル 設定内容

HscanCyc 高速スキャン周期(1~160ms:0.1ms単位)

(例:10.5msを設定する場合は、105をセット)

MscanCyc 中速スキャン周期(2~1000ms:1ms単位)

(例:155msを設定する場合は、155をセット)

LscanCyc 低速スキャン周期(2~10000ms:1ms単位)

(例:1555msを設定する場合は、1555をセット)

MaxNodeDist 最大ノード間距離(最も離れているノード間の距離を整数値にて設定します。デフォルト値は8kmです。デフォルト値にて使用することを推奨します。システム

で調整が必要な場合、値を変更することができます。例えば、7.3kmの

場合には8kmと設定します。)

MaxRepeater 最大リピータ段数(最もリピータの段数の多い経路の値を設定します。デフォルト値は3段です。)

36 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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5

B. スキャントーカーブロック

プルダウンリストから"Talker block"を選択してコマンドボタンをクリックする

と図 5-4のダイアログボックスが表示され、スキャントーカーブロックの設定を

行うことができます。

図5-4 スキャントーカーブロック設定ダイアログ

"High"、"Middle"、"Low"のラジオボタンはそれぞれ高速、中速、低速スキャン

を示しています。"BlkNum"には設定するスキャントーカーブロックの個数を入

力します。"Index"は登録するスキャントーカーブロックに対するインデックス

を示します。"Scan block"には設定するスキャントーカーブロックの番号を設定

します。"Set"ボタンは設定パラメータを一時的に保存します。登録するスキャ

ントーカーブロックを変更するたびにクリックしてください。実際に設定値を反映させるには"OK"ボタンをクリックしてください。

高速、中速、低速のスキャントーカーブロックを1度に登録することはできませ

ん。高速、中速、低速と3回に分けて設定する必要があります。設定例として高

速スキャンに150~152のスキャントーカーブロックを割付ける場合の手順を示

します。

手順 1: "High" のラジオボタンをクリック。

手順 2: "BlkNum" エディットボックスに 3 を入力。

手順 3: "Index" エディットボックスに 0 が入力されていることを確認。

手順 4: "Scan block" エディットボックスに 150 を入力。

手順 5: "Set" ボタンをクリック。

手順 6: 続けてスキャンブロックを設定する場合は "Index"に "BlkNum"の値を加え

て手順 1 ~ 5 を繰り返す。

手順 7: "OK" ボタンをクリック。

中速、低速スキャンにも設定を行う場合はそれぞれ"Middle"、"Low"のラジオボ

タンをクリックして同様の手順を繰り返します。

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第 5 章 ツールウィンドウ

5

D. 受信系選択

プルダウンリストから"Link control"を選択してコマンドボタンをクリックする

と図 5-5のダイアログボックスが表示され、受信系選択の設定を行うことができ

ます。

図5-5 受信系選択設定ダイアログ

"Automatic"で自動受信系選択、"Manual A"でA系受信優先選択、"Manual B"でB系受信優先選択となります。

⑨ スキャン伝送設定

スキャン伝送の開始、停止を行います。スキャン伝送を開始するには必要な設定が行われていなければなりません。設定手順は下記のとおりです。

手順 1: ドライバ起動

手順 2: スキャン周期の設定

手順 3: スキャントーカーブロックの設定

手順 4: 受信系の選択(オプション、デフォルトの受信系自動選択のままでも可)

⑩ カード選択ボタン

JTNIカード2枚実装時にアクセスするカードを切り替えます。実装カードが1枚の場合には必ず"0"を選択してください。

38 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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利用ガイド

第 6 章 

本章では汎用PC/AT互換機を情報・制御ネットワークTC-net 100に接続するために、システム構築およびプログラム設計で考慮すべきことについて説明します。また、実際にJTNIカードを利用する場合にどのような手順でサポートライブラリを利用するかについて説明します。

本文中に頻繁に現れるTcnXxxxYyyyという形式の英字は、すべてサポート関数名を表します。

6.1 ステーション制御

6.1.1 論理リングへの参入

TC-net 100では、DOMA(Deterministic Ordered Multiple Access)という伝送路アクセス方式を採用しています。DOMAではトークンパッシング方式に似た論理リングに参入することで、他のステーションとの伝送を行います。

論理リングに参入するにはTcnSccSetCycleでスキャン伝送周期を設定します。本関数を実行すると高速、中速、低速のスキャン伝送周期が設定され、論理リングに参入します。JTNIカードをリセットすると論理リングから離脱しますので、リセット後は再度TcnSccSetCycleを実行して論理リングに参入してください。

39

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第 6 章 利用ガイド

6

6.2 スキャン伝送

6.2.1 スキャン伝送セットアップ

スキャン伝送を利用するには、次の設定が必要です。

• スキャン送信周期の設定

• スキャンヘルシー周期の設定(設定したスキャン送信周期の4倍の値に自動

設定されます)

• スキャントーカーブロックの登録(自局から送信を行う場合のみ)

• スキャン送信開始(自局から送信を行う場合のみ)

■ スキャン送信周期

スキャン伝送には、優先度により高速、中速、低速の指定があります。これらの周期は、自局が送信するか否かに関らず、それぞれのレベルを考慮して設定す る 必 要 が あ り ま す。前 述 の よ うに ス キ ャ ン 伝 送 周 期 の 設 定 にはTcnSccSetCycleを使用します。現在の設定値を読み出すにはTcnSccGetCycleを実行します。

■ スキャンヘルシー周期

スキャンヘルシー周期は、一度でも受信したスキャンブロックが、繰り返し受信されているかをチェックするためのパラメータです。スキャン送信周期の4倍の値が500msよりも小さい場合は500msを設定し、500msよりも大きい場合は、

スキャン送信周期の4倍の値(10ms単位に繰り上げ)を設定して、3周期分の診

断を行います。スキャンヘルシー周期は、スキャン送信周期が設定されると自動的に設定されます。

■ スキャントーカーブロック

スキャン送信を行うステーションにて設定します。各スキャンブロックの送信を行うステーション(トーカー)は1スキャンブロックに対して1ステーション

です。スキャントーカーブロックを複数のステーションが重複して設定すると、重複設定されたスキャンブロックは他のステーションで正常に受信されませんので注意してください。スキャントーカーブロックの重複確認については、6.2.4スキャン情報マップを参照ください。

スキャントーカーブロックの登録は、TcnScmSetTalkerBlkにより行います。同

時に複数レベルのスキャントーカーブロックを設定することはできませんので、高速、中速、低速と三度に分けて設定して下さい。現在設定されているスキャントーカーブロックを読み出すにはTcnScmGetTalkerBlkを実行します。設

定の場合と同様に、スキャントーカーブロックを読み出す際にも高速、中速、低速と三度に分けて読み出す必要があります。

以上で設定は終了です。TcnSccSetControlを実行して、スキャン伝送を開始します。ただし、次の点に注意してください。

スキャンデータを参照するステーションでは、スキャンデータの有効性を該当スキャンブロックがヘルシーであるか否かによってのみ判断する場合があります。例えば、PC/AT互換機側から他ステーションのコントローラに設定値を送

る場合、TcnSccSetControlを呼び出すと、すぐにコントローラ側ではPC/AT互換機からのデータが有効と判断して制御に利用します。

40 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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6.2 スキャン伝送

6

この場合、コントローラが異常な設定値を利用しないようにTcnSccSetControlを呼び出す前に、トーカー指定しているスキャンブロックにデータを設定しておく必要があります。

また、スキャン伝送中はTcnSccSetCycle、TcnScmSetTalkerBlkは実行できませ

ん。実行してもエラーが返されることはありませんが、設定結果が反映される保証はなく、最悪の場合、スキャン伝送が正常に動作しなくなる恐れがあります。スキャン送信周期やスキャントーカーブロックの再設定を行う際には必ずスキャン伝送を停止して設定変更を行い、その後再スタートしてください。

6.2.2 データ受信と読み出し

他ステーションから周期的に送信されるスキャンデータは、JTNIカード内部で自動的にスキャンメモリに格納されます。1スキャンブロックのサイズは、128バイトです。

あるコントローラがトーカー設定しているスキャンブロックのデータにアクセスする場合を考えます。コントローラがスキャンブロック100番を送信している場合、このデータにアクセスするにはオフセット値3200H(100×128)を指定します。

JTNIカードは論理リングに参入すると自動的にスキャンデータの受信を開始します。スキャンメモリを読み出すにはTcnScmReadを実行します。読み出すスキャン

メモリのオフセット値、サイズとも4バイトアライメントを守る必要があります。

6.2.3 データ送信と書き込み

スキャン伝送セットアップを完了しTcnSccSetControlを実行して送信を開始すると、設定したスキャン周期毎にトーカー設定したスキャンブロックが送信されます。送信データを更新するには、該当スキャンブロックにTcnScmWriteによりデータを

書き込みます。読み出し時と同様に、スキャンアドレスのオフセット値、サイズとも4バイトアライメントを守ってください。

6.2.4 スキャン情報マップ

スキャン伝送に関係するマップとして、スキャンヘルシーマップ、スキャンアンヘルシーマップ、スキャントーカーマップがあります。

スキャンヘルシーマップは、現在のスキャンブロックの受信状況を1ビットで表します。ヘルシーなブロックは1、アンヘルシーなブロックは0で表されます。

スキャンアンヘルシーマップは、いったんヘルシーになりその後一度でもアンヘルシーと判定したブロックを表します。アンヘルシーなブロックには1がセットされます。スキャンアンヘルシーマップはアプリケーションプログラムがクリアするまで値 が 保 持 さ れ ま す。ス キ ャ ン ア ン ヘ ル シ ー マ ッ プ を ク リ ア す る に はTcnScmClrUnHealthyMapを実行します。

スキャントーカーマップは、各スキャンブロックのトーカーの情報がセットされたマップです。各スキャンブロックに設定されたトーカーのステーションアドレスがセットされます。

スキャンブロックを複数ステーションから重複して登録した場合、該当スキャンブロックのスキャントーカーマップにはHighバイト側に重複しているステーションのステーションアドレスがセットされます。重複ブロックの解除を行うには、互いに重複登録しているステーションのスキャントーカーブロックを再登録します。スキャントーカーマップのHighバイト側にセットされた重複ブロックの情報は、アプリケーションプログラムからクリアされるまで保持されます。重複ブロックのクリアはTcnScmClrTalkerMapにより行います。

各マップは図 6-1、図 6-2のような構成を取ります。

6E8C4123 41

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第 6 章 利用ガイド

6

図6-1 スキャンヘルシー、アンヘルシーマップの構成

図6-2 スキャントーカーマップの構成

6.2.5 スキャン伝送RAS情報ブロック

スキャン伝送にデバイスドライバにて生成するRAS情報を展開することができます。RAS情報をスキャンブロックに登録して伝送するためにはTcnScmReportRasUsageを実行します。関数の詳細に関しては、関数リファレンスのTcnScmReportRasUsageの項を参照してください。

RAS情報ブロックの構成は次のとおりです。

図6-3 RAS情報ブロックの構成

F E D 2 1 0

+0 H 15 14 13 2 1 0

+2 H 31 30 29 18 17 16

+4 H 47 46 45 34 33 32

・ ・

・ ・

+7E H 1023 1022 1021 1010 1009 1008

+FE H 2047 2046 2045 2033 2032 2031

SA:ステーションアドレス

F 8 7 0

+0 H スキャンブロックNo.0 重複送信SA スキャンブロックNo.0 送信SA

+2 H スキャンブロックNo.1 重複送信SA スキャンブロックNo.1 送信SA

+4 H スキャンブロックNo.2 重複送信SA スキャンブロックNo.2 送信SA

・ ・

・ ・

・ ・

+FFE H スキャンブロックNo.2047 重複送信SA スキャンブロックNo.2047 送信SA

ワードNo. F         8 7         0 周期 備考

0 モジュールタイプ(0x04) リザーブ 起動時

1 JTNIヘルシーカウンタ 1s

2 リザーブ -

3 リザーブ -

・・・

・・・

・・・

62 リザーブ -

63 リザーブ -

42 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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6.3 ステーション情報の利用

6

6.3 ステーション情報の利用

6.3.1 インリングマップ

論理リングに参入しているステーションの状態を示します。論理リングには最大254ステーションまで参入することができます。インリングマップを取得する

にはTcnSccGetInringMapを実行します。インリングマップの構造については関

数リファレンスのTcnSccGetInringMapの項を参照してください。

6.3.2 局別診断情報

局別診断情報は、他ステーションが送信するフレームを受信した際に、その受信フレームの診断内容あるいは情報をステーション毎に記録したものです。局別診断情報の詳細については関数リファレンスのTcnScmGetStnInfの項を参照

ください。

6.3.3 ネットワーク診断カウンタ

二重化ネットワークの状態を診断するRASカウンタです。カウンタは次の構成

をとります。

図6-4 二重化診断カウンタの構成

伝送路がシングルの場合、診断カウンタは次の構成をとります。

図6-5 二重化診断カウンタ(シングルの場合)の構成

+0 H A系正常受信カウンタ

+4 H B系正常受信カウンタ

+8 H A系NCDカウンタ

+C H B系NCDカウンタ

+10 H A系異常受信カウンタ

+14 H B系異常受信カウンタ

+0H 正常受信カウンタ

+4 H アライメントエラーカウンタ

+8 H キャリア検出カウンタ

+C H ミニマムサイズエラーカウンタ

+10 H CRCエラーカウンタ

+14 H サイズオーバーエラーカウンタ

6E8C4123 43

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6E8C4123

 関数一覧

第 7 章

表7-1 tcnetapi.dllの関数一覧

TcnCreateFile アクセスハンドルの取得

TcnCloseHandle ハンドルの解放

TcnScmRead スキャンデータの読み出し

TcnScmReadWithHealthy スキャンデータの読み出し(ヘルシーマップ付き)

TcnScmWrite スキャンデータへの書き込み

TcnSccSetControl スキャン伝送の開始/停止設定

TcnSccGetControl スキャン伝送動作状態の読み出し

TcnSccSetCycle スキャン送信周期の設定

TcnSccGetCycle スキャン送信周期の読み出し

TcnScmSetTalkerBlk スキャントーカーブロックの設定

TcnScmGetTalkerBlk スキャントーカーブロックの読み出し

TcnScmGetTalkerMap スキャントーカーマップの読み出し

TcnScmClrTalkerMap スキャントーカーマップ重複ブロックのクリア

TcnScmGetHealthyMap スキャンヘルシーマップの読み出し

TcnScmClrUnHealthyMap スキャンアンヘルシーマップのクリア

TcnSccGetInringMap インリングマップの取得

TcnScmGetStnInf 局別診断情報の読み出し

TcnScmClrStnInf 局別診断情報のクリア

TcnScmGetDualInf ネットワーク二重化診断カウンタの読み出し

TcnScmClrDualInf ネットワーク二重化診断カウンタのクリア

TcnSccSetLinkControl 受信系選択の設定

TcnSccGetLinkControl 受信系選択状態の読み出し

TcnGetCorrespondence ロータリースイッチ設定値とカード論理番号の対応取得

TcnScmReportRasUsage スキャンRASブロック使用開始/停止設定

TcnGetVer バージョン情報読み出し

TcnRstJtni JTNIカードリセット

TcnGetSwCfg ディップスイッチ設定状態読み出し

45

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6E8C4123

ファレンス

第 8 章 関数リ

■ TcnCreateFile名前

TcnCreateFile - アクセスハンドルの取得

形式

#include <tcnlib.h>HANDLE TcnCreateFIle(IN DWORD mdlid, OUT TcnCardinfo *p);

説明

本サポートソフトウェアで提供する関数を使用するために必要なファイルハンドルを取得します。

第一引数には、JTNIカードの論理番号を指定します。実装されているJTNIカードが1枚の場合には、0を指定してください。JTNIカードを2枚実装する

場合には、TcnGetCorrespondenceによりJTNIカードのロータリースイッチ

の設定とカード論理番号との対応を取得し、アクセスしたいJTNIカードの

論理番号(0または1)を指定してください。

TcnCardinfoは下記構造体です。

typedef struct TcnCardInfo {DWORD return_code;WORD NumberOfCards;WORD cardNumber;WORD cardType;

} TcnCardInfo;

戻り値

正常終了でファイルハンドルが返されます。

同時に NumberOfCards に実装カード枚数、cardNumber にカード番号、

cardTypeにカードタイプが格納されます。

異常終了の場合、ゼロが返され、return_codeにエラーコードが格納されま

す。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。return_codeには

GetLastError()で取得できるエラーコードと同じ値が格納されています。

47

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第 8 章 関数リファレンス

8

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;TcnCardInfo cardInfo;BOOL result;

hDev = TcnCreateFile( 0, &cardInfo);if( hDev ) {

printf("NumberOfCards = %ld, cardNumber = %d",cardInfo.NumberOfCards, cardInfo.cardNumber );

} else {printf("File Create Error! Code=%ld",GetLastError());exit(1);

}

result = TcnCloseHandle(hDev);

関連事項

TcnCloseHandle, TcnGetCorrespondence

48 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnCloseHandle名前

TcnCloseHandle - ハンドルの解放

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnCloseHandle(IN HANDLE hDevice);

説明

本サポートソフトウェアで提供する関数の使用終了時に、TcnCreateFileで取得したハンドルを引数にして呼び出し、ハンドルを解放します。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;TcnCardInfo cardInfo;BOOL result;

hDev = TcnCreateFile( 0, &cardInfo);if( hDev ) {

printf("NumberOfCards = %ld, cardNumber = %d",cardInfo.NumberOfCards, cardInfo.cardNumber );

} else {printf("File Create Error! Code=%ld",GetLastError());exit(1);

}

result = TcnCloseHandle(hDev);

関連事項

TcnCreateFile

6E8C4123 49

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnScmRead名前

TcnScmRead - スキャンメモリの読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmRead(IN HANDLE hDevice,

IN DWORD dwOffset, IN DWORD dwSize, OUTLPBYTE lpBuf);

説明

スキャンメモリ上のデータを読み出します。

hDevice :TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwOffset :読み込むスキャンメモリデータのオフセットをバイト単位で

指定。指定の際、32ビットの境界を守らなければなりません。

dwSize :読み込むスキャンメモリデータのサイズをダブルワード単位

で指定。最大64Kダブルワード(256Kバイト)。

lpBuf :読み込むデータの格納エリア。dwSize で指定した以上のエリ

アが必要。dwSizeにて1と指定した場合、4バイト以上のエリ

アが必要です。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

スキャンブロック1番のデータを読み出す例を示します。

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;BOOL result;DWORD buf[32];

result = TcnScmRead( hDev, 128, 32, (LPBYTE)buf );if( !result ) { /* Error */

printf("TcnScmRead fail. Code = %ld\n",GetLastError());exit(1);

}

関連事項

TcnCreateFile, TcnScmReadWithHealthy, TcnScmWrite

50 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmReadWithHealthy名前

TcnScmReadWithHealthy - ヘルシーマップ付きスキャンメモリの読み出

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmReadWithHealthy(IN HANDLE hDevice,

IN DWORD dwOffset, IN DWORD dwSize,OUT LPBYTE lpBuf, OUT LPBYTE lpHealthy);

説明

スキャンメモリ上のデータをヘルシーマップと共に読み出します。

hDevice :TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwOffset :読み込むスキャンメモリデータのオフセットをバイト単位で

指定。指定の際、32ビットの境界を守らなければなりません。

dwSize :読み込むスキャンメモリデータのサイズをダブルワード単位

で指定。最大64Kダブルワード(256Kバイト)。

lpBuf :読み込むデータの格納エリア。dwSize で指定した以上のエリ

アが必要。dwSizeにて1と指定した場合、4バイト以上のエリ

アが必要です。

lpHealthy :ヘルシーマップ格納エリア。ヘルシーマップサイズ以上のエリ

アが必要です。

ヘルシーマップは次のような構造を持ちます。

ヘルシーマップの中でスキャンヘルシーマップが全体のスキャンエリアの状態を示しています。各ブロック単位に1ビットが該当します。スキャンヘ

ルシーでONとなります。

アンヘルシーでOFFとなります。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

アドレス(バイト)0

スキャンヘルシーマップ(256バイト)

0x100

6E8C4123 51

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第 8 章 関数リファレンス

8

使用例

スキャンヘルシーマップと共にスキャンブロック1番のデータを読み出す

例を示します。

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;BOOL result;DWORD buf[32];DWORD hMap[64];

result = TcnScmReadWithHealthy( hDev, 128, 32, (LPBYTE)buf,(LPBYTE)hMap );if( !result ) { /* Error */

printf("TcnScmReadWithHealthy fail. Code = %ld\n",GetLastError());exit(1);

}

関連事項

TcnCreateFile, TcnScmWrite

52 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmWrite名前

TcnScmWrite - スキャンメモリの書き込み

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmWrite(IN HANDLE hDevice,

IN DWORD dwOffset, IN DWORD dwSize, INLPBYTE lpBuf);

説明

スキャンメモリ上へデータを書き込みます。

hDevice :TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwOffset :書き込むスキャンメモリデータのオフセットをバイト単位で

指定。指定の際、32ビットの境界を守らなければなりません。

dwSize :書き込むスキャンメモリデータのサイズをダブルワード単位

で指定1と指定すると4バイトのデータを書き込みます。

lpBuf :書き込むデータの格納エリア dwSizeで指定したサイズ以上の

エリアが必要。dwSizeにて1と指定した場合、4バイト以上の

エリアが必要です。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

スキャンブロック1番にデータを書き込む例を示します。

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;BOOL result;DWORD buf[32];

result = TcnScmWrite( hDev, 128, 32, (LPBYTE)buf );if( !result ) { /* Error */

printf("TcnScmWrite fail. Code = %ld\n",GetLastError());exit(1);

}

関連事項

TcnCreateFile, TcnScmRead, TcnScmReadWithHealthy

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnSccSetControl名前

TcnSccSetControl - スキャン伝送の開始/停止設定

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnSccSetControl (IN HANDLE hDevice, IN DWORD dwMode);

説明

スキャンの起動/停止を制御します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwMode: 1でスキャン開始、0でスキャン停止

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;

// スキャン開始(スキャン送信周期、スキャントーカーブロックの設定が完

了してから行う)

result = TcnSccSetControl( hDev, 1 ); // 開始:1、停止:0

if( !result ) printf("TcnSccSetControl fail. Code = %ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccGetControl

54 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnSccGetControl名前

TcnSccGetControl - スキャン伝送動作状態の読み出し

形式

#include < tcnlib.h>BOOL TcnSccGetControl (IN HANDLE hDevice, OUT LPDWORD lpdwMode);

説明

スキャンの動作状態を読み出します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

同時に、lpdwModeに 1でスキャン開始、0でスキャン停止情報が格納されま

す。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;DWORD data;

result = TcnSccGetControl( hDev, &data );

if( !result ) printf("TcnSccGetControl fail. Code = %ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccSetControl

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnSccSetCycle名前

TcnSccSetCycle - スキャン送信周期の設定

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnSccSetCycle (IN HANDLE hDevice, IN SccCycle *p);

説明

スキャン送信周期を設定します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

設定データの格納エリア SccCycle は下記構造体です。格納エリアは

SccCycleサイズ以上のエリアが必要です。

typedef struct SccCycle {WORD HScanCyc;WORD MScanCyc;WORD LScanCyc;WORD MaxNodeDist;WORD MaxRepeater;

} SccCycle;

HscanCycは高速スキャン周期(1ms~160ms:0.1ms単位)

 (10.5ms周期を設定する場合は、105をセット)

MscanCycは中速スキャン周期(10ms~1000ms:1ms単位)

 (155ms周期を設定する場合は、155をセット)

LscanCycは低速スキャン周期(100ms~10000ms:1ms単位)

 (1555ms周期を設定する場合は、1555をセット)

MaxNodeDistは最大ノード間距離(1Km~8Km:1Km単位)

 (7.3Kmを設定する場合は、8をセット)

 (デフォルト値8kmを推奨)

 システムで調整が必要な場合は、値を変更することができます。

MaxRepeaterは最大リピータ段数(1~5:1単位)

 (3段を設定する場合は、3をセット)

 (デフォルト値は3段)

高速スキャン周期、中速スキャン周期、低速スキャン周期、最大ノード間距離および最大リピータ段数は、システム全体で同じ値を設定します。

ネットワークは最後に設定された値を採用するため、誤った値を設定すると、システム全体に反映されてしまいますのでご注意ください。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

56 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

使用例

スキャン送信周期を高速10ms、中速100ms、低速1000msに設定する例を

示します。

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;SccCycle cycle;

// スキャン送信周期の設定

cycle.HScanCyc = 100; // 10mscycle.MScanCyc = 100; // 100mscycle.LScanCyc = 1000; // 1000mscycle.MaxNodeDist = 8;cycle.MaxRepeater = 3;

result = TcnSccSetCycle( hDev, &cycle );

if( !result ) printf(" TcnSccSetCycle fail. Code = %ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccGetCycle

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnSccGetCycle名前

TcnSccGetCycle - スキャン送信周期の読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnSccGetCycle (IN HANDLE hDevice, OUT SccCycle *p);

説明

スキャン送信周期を読み出します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

読み込むデータの格納エリアSccCycleはTcnSccSetCycleで使用する構造体

と同様です。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;SccCycle cycle;

result = TcnSccGetCycle( hDev, &cycle );

if( !result ) printf("TcnSccGetCycle fail. Code = %ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccSetCycle

58 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmSetTalkerBlk名前

TcnScmSetTaklerBlk - スキャントーカーブロック(送信ブロック)の設定

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmSetTaklerBlk (IN HANDLE hDevice, IN ScanTalkerBlk *p);

説明

スキャントーカーブロック(送信ブロック)の設定を行います。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

設定データの格納エリアScanTalkerBlkは下記構造体です。格納エリアは

ScanTalkerBlkサイズ以上のエリアが必要です。

typedef struct ScanTalkerBlk {WORD ScanType;WORD BlkNum;WORD Blk[384];

} ScanTalkerBlk;

ScanTypeは設定を行うスキャン伝送タイプ(1:高速、2:中速、3:低速)

BlkNumは登録するスキャンブロック数

(高速:0~64、0は登録無し)

(中速:0~128、0は登録無し)

(低速:0~384、0は登録無し)

Blk[ ]は各スキャンブロックの番号(0~2047)

使用するブロック番号を上詰めにセットする。

(1792~2047はRAS情報を展開しますのでなるべく使用しないでくださ

い)

(例1)高速スキャンに5、10、15ブロックを登録する場合

ScanType = 1;BlkNum = 3;Blk[0] = 5;Blk[1] = 10;Blk[2] = 15;

■ 登録内容を変更したい場合

最終的に登録したい情報をセットし、要求を行います。

上記例1から10ブロックを削除したい場合は、以下の様になります。

ScanType = 1;BlkNum = 2;Blk[0] = 5;Blk[1] = 15;

6E8C4123 59

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第 8 章 関数リファレンス

8

上記例1から20ブロックを追加したい場合は、以下の様になります。

ScanType = 1;BlkNum = 4;Blk[0] = 5;Blk[1] = 10;Blk[2] = 15;Blk[3] = 20;

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

高速スキャンにブロック1、2、中速スキャンにブロック3、低速スキャンに

ブロック4を割り当てる例を示します。

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;ScanTalkerBlk tlkBlk;

tlkBlk.ScanType = 1;// 高速

tlkBlk.BlkNum = 2; // 2ブロック

tlkBlk.Blk[0] = 1; tlkBlk.Blk[1] = 2;result = TcnScmSetTalkerBlk( hDev, &tlkBlk );

if( !result ) printf(" TcnScmSetTalkerBlk fail. Code = %ld\n",GetLastError());

tlkBlk.ScanType = 2; // 中速

tlkBlk.BlkNum = 1; // 1ブロック

tlkBlk.Blk[0] = 3;result = TcnScmSetTalkerBlk( hDev, &tlkBlk );

if( !result ) printf(" TcnScmSetTalkerBlk fail. Code = %ld\n",GetLastError());

tlkBlk.ScanType = 3; // 低速

tlkBlk.BlkNum = 1; // 1ブロック

tlkBlk.Blk[0] = 4;result = TcnScmSetTalkerBlk( hDev, &tlkBlk );

if( !result ) printf(" TcnScmSetTalkerBlk fail. Code = %ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccGetTaklerBlk

60 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmGetTalkerBlk名前

TcnScmGetTaklerBlk - スキャントーカーブロック(送信ブロック)の読み

出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmGetTaklerBlk (IN HANDLE hDevice, IN OUT ScanTalkerBlk*p);

説明

スキャントーカーブロック(送信ブロック)の設定を行います。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

読み出しデータの格納エリアScanTalkerBlkはTcnScmSetTalkerBlkで使用す

る構造体と同様です。格納エリアはScanTalkerBlkサイズ以上のエリアが必

要です。

ScanTypeに読み出すスキャン伝送タイプ(1:高速、2:中速、3:低速)を

指定して本関数を実行すると、構造体の残りのメンバに設定値が格納されます。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

BlkNumは該当するスキャン伝送タイプの登録されているスキャンブロッ

ク数

(高速:0~64、0は登録無し)

(中速:0~128、0は登録無し)

(低速:0~384、0は登録無し)

Blk[ ]は登録されている各スキャンブロックの番号(0~2047)

使用するブロック番号が上詰めにセットされる。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;ScanTalkerBlk tlkBlk;

talkerBlk.ScanType = 1; // 高速

result = TcnScmGetTalkerBlk( hDev, &talkerBlk );

if( !result ) printf(" TcnScmGetTalkerBlk fail. Code = %ld\n",GetLastError());

talkerBlk.ScanType = 2; // 中速

result = TcnScmGetTalkerBlk( hDev, &talkerBlk );

if( !result ) printf(" TcnScmGetTalkerBlk fail. Code = %ld\n",GetLastError());

6E8C4123 61

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第 8 章 関数リファレンス

8

talkerBlk.ScanType = 3; // 低速

result = TcnScmGetTalkerBlk( hDev, &talkerBlk );

if( !result ) printf(" TcnScmGetTalkerBlk fail. Code = %ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccSetTaklerBlk

62 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmGetTalkerMap名前

TcnScmGetTaklerMap - スキャントーカーマップの読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmGetTaklerMap (IN HANDLE hDevice, IN OUT ScanTalkerMap*p);

説明

スキャントーカーマップを読み出します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

読み出しデータの格納エリアScanTalkerMapは下記構造体です。格納エリア

はScanTalkerMapサイズ以上のエリアが必要です。

typedef struct MutiBlk {BYTE Sa1;BYTE Sa2;

} MutiBlk;typedef struct ScanTalkerMap {

WORD StartBlk;WORD BlkNum;MutiBlk BlkInf[2048];

} ScanTalkerMap;

StartBlkは読み出しを行うスキャントーカーマップの先頭ブロック番号(0~2047)

BlkNumはStartBlkにて指定した先頭ブロックから読み出すブロックサイズ

(1~2048、ただし先頭ブロック番号+読み出しブロックサイズが2048を超

えないこと)

複数ステーションがスキャントーカーブロックを重複して登録した場合、重複状態はスキャントーカーマップに記録されます。重複状態のクリアは、重複を起こさないようにスキャントーカーブロックを再登録することで行いますが、 一度記録された重複状態は自動的にクリアされません。そのため

重複状態の解消を確認するには、スキャントーカーマップの重複ブロッククリアを実施した後、一番周期の長いスキャン周期以上の時間が経過後(重複状態を解消後、スキャントーカーマップが更新された後)にスキャントーカーマップを確認します。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

BlkInf [ ]には該当するスキャントーカーブロックの情報がセットされます。

Sa1が0でSa2が0の場合、該当ブロックが使用されていないことを示します。

Sa1が0でSa2が0でない場合、該当ブロックはSa2に示すノード(1~254)が使用していることを示します。

Sa1が0でなくSa2が0でない場合、該当ブロックはSa1に示すノード(1~254)およびSa2に示すノード(1~254)が共に使用しており重複状態にあ

ることを示します。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

6E8C4123 63

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第 8 章 関数リファレンス

8

使用例

スキャンブロック50番から10ブロックのスキャントーカーマップを読み出

す例を示します。

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;ScanTalkerMap tlkMap;

tlkMap.StartBlk = 50; // 読み出し開始ブロックNo.

tlkMap.BlkNum = 10; // 読み出しブロック数

result = TcnScmGetTalkerMap( hDev, &tlkMap );

if( !result ) printf("TcnScmGetTalkerMap fail. Code = %ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnScmClrTalkerMap

64 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmClrTalkerMap名前

TcnScmClrTalkerMap - スキャントーカーマップの重複ブロッククリア

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmClrTalkerMap (IN HANDLE hDevice, IN DWORD dwMode);

説明

スキャントーカーマップの重複ブロックをクリアします。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwMode: 1でクリア開始(ここでは必ず1をセットします)

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;

result = TcnScmClrTalkerMap( hDev, 1 );

if( !result ) printf(" TcnScmClrTalkerMap fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccGetTaklerMap

6E8C4123 65

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnScmGetHealthyMap名前

TcnScmGetHealthyMap - スキャンヘルシーマップの読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmGetHealthyMap ( IN HANDLE hDevice, OUT LPBYTE lpBbuf);

説明

スキャンヘルシーマップを取得します。

hDevice :TcnCreateFileで得たファイルハンドル

lpBuf :ヘルシーマップ領域の格納領域。ヘルシーマップ領域サイズ以

上のエリアが必要です。

ヘルシーマップは次のような構造を持ちます。

ヘルシーマップの中でスキャンヘルシーマップが全体のスキャンエリアの状態を示しています。各ブロック単位に1ビットが該当します。スキャンヘ

ルシーでONとなります。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

アドレス(バイト)0

スキャンヘルシーマップ(256バイト)

0x100

66 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;DWORD buf[64];

result = TcnScmGetHealthyMap( hDev, (LPBYTE)buf );

if( !result ) printf("TcnScmGetHealthyMap fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnCreateFile, TcnScmReadWithHealthy

6E8C4123 67

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnScmClrUnHealthyMap名前

TcnScmClrUnHealthyMap - スキャンアンヘルシーマップのクリア

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmClrUnHealthyMap (IN HANDLE hDevice, IN DWORD dwMode);

説明

スキャンアンヘルシーマップのクリアを行います。

スキャンアンヘルシーマップは、各スキャンブロックに対するアンヘルシー状態を検出した時にセットされます。しかし、アンヘルシー状態が解除された時(即ち該当ブロックがヘルシーになった時)にはクリアされません。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwMode: 1でクリア開始(ここでは必ず1をセットします)

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;

result = TcnScmClrTalkerMap( hDev, 1 );

if( !result ) printf("TcnScmClrUnHealthyMap fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnScmGetHealthyMap

68 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnSccGetInringMap名前

TcnSccGetInringMap - インリングマップの取得

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnSccGetInringMap ( IN HANDLE hDevice, OUT LPBYTE lpBbuf);

説明

インリングマップを取得します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

lpBuf:インリングマップ領域の格納領域。インリングマップサイズ以上の

エリアが必要です。

インリングマップは32バイトの領域を持ち、次のような構造を持ちます。

インリングマップの中で各ノード単位に1ビットが該当します。インリング

でONとなります(ノード番号はJTNIボードのロータリスイッチにて設定)。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

アドレス(バイト) 0ノード番号255~224

0x4ノード番号223~192

0x8ノード番号191~160

0x0cノード番号159~128

0x10ノード番号127~96

0x14ノード番号95~64

0x18ノード番号63~32

0x1cノード番号31~0

6E8C4123 69

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第 8 章 関数リファレンス

8

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;DWORD buf[8];

result = TcnSccGetInringMap( hDev, (LPBYTE)buf );

if( !result ) printf("TcnSccGetInringMap fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnCreateFile

70 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmGetStnInf名前

TcnScmGetStnInf - 局別診断情報の読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmGetStnInf ( IN HANDLE hDevice, OUT StnInf *p);

説明

局別診断情報を取得します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

読み出しデータの格納エリアStnInfは下記構造体です。格納エリアはStnInfサイズ以上のエリアが必要です。

typedef struct MacInf {BYTE CmpInf;BYTE Errcnt;BYTE Astatus;BYTE Bstatus;WORD BbusErrcntWORD AbusErrcnt

} MacInf;

typedef struct StnInf {DWORD RegInf; MacInf NodeInf[256]

} StnInf;

RegInfはエラーカウンタの内容を示します。

CmpInfは次の情報を持ちます。

bit 7: 伝送路モード 0:二重化、1:シングル

bit 6: リザーブ

bit 5: A系 正常(前回)

bit 4: B系 正常(前回)

bit 3 - bit 0: 擬似CMP連続検出カウンタ

Errcntは次の情報を持ちます。

 ・RegInf = 0の場合:連続エラーカウンタ

 ・RegInf = 1の場合:bit 15:A系/B系 先着系表示(0:A系、1:B系)

bit 14 - bit 0:到達時間差カウンタ(40ns/カウンタ)

Astatusは次の情報を持ちます。

bit7: A系 受信サイズオーバ/フォーマットエラー /送信ジャバ検出

bit6: A系 受信CRCエラー検出/中継CRCエラー検出

bit5: A系 受信アライメントエラー検出

bit4: A系 受信SFD/ショートエラー検出

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第 8 章 関数リファレンス

8

bit3: A系 受信PHY/コリジョン/送信コリジョン検出

bit2: A系 受信NCDエラー検出

bit1: A系 受信アブノーマル/送信ディセーブル検出

bit0: A系 正常(累積)

Bstatusは次の情報を持ちます。

bit7: B系 受信サイズオーバ/フォーマットエラー /送信ジャバ検出

bit6: B系 受信CRCエラー検出/中継CRCエラー検出

bit5: B系 受信アライメントエラー検出

bit4: B系 受信SFD/ショートエラー検出

bit3: B系 受信PHY/コリジョン/送信コリジョン検出

bit2: B系 受信NCDエラー検出

bit1: B系 受信アブノーマル/送信ディセーブル検出

bit0: B系 正常(累積)

BbusErrcntはBバスでの受信エラーカウンタ

AbusErrcntはAバスでの受信エラーカウンタ

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;StnInf stnInf;

result = TcnScmGetStnInf( hDev, &stnInf );

if( !result ) printf("TcnScmGetStnInf fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnScmClrStnInf

72 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmClrStnInf名前

TcnScmClrStnInf- 局別診断情報のクリア

形式

#include <tcnlib.h>

BOOL TcnScmClrStnInf-(IN HANDLE hDevice, IN DWORD dwMode);

説明

局別診断情報のクリアを行います。

局別診断情報は、クリアされるとそれ以降の情報について作成を行います。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwMode: 1でクリア開始(ここでは必ず1をセットします)

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;

result = TcnScmClrStnInf( hDev, 1 );

if( !result ) printf("TcnScmClrStnInf fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnScmGetStnInf

6E8C4123 73

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnScmGetDualInf名前

TcnScmGetDualInf - ネットワーク二重化診断カウンタの読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmGetDualInf( IN HANDLE hDevice, OUT DualInf *p);

説明

ネットワーク二重化診断カウンタを読み出します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

読み出しデータの格納エリアDualInfは下記構造体です。格納エリアは

DualInfサイズ以上のエリアが必要です。

typedef struct DualInf {DWORD BusInf;DWORD AbusNormalCnt;DWORD BbusNormalCnt;DWORD AbusNcdCnt;DWORD BbusNcdCnt;DWORD AbusCrcCnt;DWORD BbusCrcCnt;

} DualInf;

BusInfには受信系の選択状態が格納されます。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;DualInf dualInf;

result = TcnSccGetDualInf( hDev, &dualInf );

if( !result ) printf("TcnSccGetDualInf fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnScmClrDualInf

74 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmClrDualInf名前

TcnScmClrDualInf-ネットワーク二重化診断カウンタのクリア

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmClrDualInf(IN HANDLE hDevice, IN DWORD dwMode);

説明

ネットワーク二重化診断カウンタのクリアを行います。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwMode: 1でクリア開始(ここでは必ず1をセットします)

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;

result = TcnSccClrDualInf( hDev, 1 );

if( !result ) printf("TcnSccClrDualInf fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnScmGetDualInf

6E8C4123 75

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnSccSetLinkControl名前

TcnSccSetLinkControl - 受信系選択の設定

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnSccSetLinkControl (IN HANDLE hDevice, IN DWORD dwMode);

説明

受信系選択を設定します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwMode:0で自動受信系選択、1でA系受信優先選択、2でB系受信優先選択

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;

result = TcnSccSetLinkControl( hDev, 0 );

if( !result ) printf(" TcnSccSetLinkControl fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccGetLinkControl

76 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnSccGetLinkControl名前

TcnSccGetLinkControl - 受信系選択状態の読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnSccGetLinkControl(IN HANDLE hDevice, OUT LPDWORD lpdwMode);

説明

受信系選択状態を読み出します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

同時にlpdwModeに、0で自動受信系選択、1でA系受信優先選択、2でB系受

信優先選択が格納されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev; DWORD data;

result = TcnSccGetLinkControl( hDev, &data );

if( !result ) printf("TcnSccGetLinkControl fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnSccSetLinkControl

6E8C4123 77

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnGetCorrenspondence名前

TcnGetCorrespondence - ロータリースイッチ設定値とカード論理番号の

対応取得

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnGetCorrespondence ( OUT TcnCorrespondence *p )

説明

ロータリースイッチの設定値とJTNIカード論理番号との対応を取得しま

す。JTNIカードを2枚実装した場合、ロータリースイッチの設定を必ず異な

る値に設定し、本関数を呼んでカード論理番号とロータリースイッチの設定値との対応状態を調べます。本関数により取得したカード論理番号はTcnCreateFileでアクセスハンドルを取得する際に必要となります。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

同時に、出力構造体にロータリースイッチ設定値とカード論理番号の対応が格納されます。格納エリアはTcnCorrespondenceサイズ以上のエリアが必

要です。

typedef struct TcnCorrespondence {WORD NumberOfCards;BYTE Correspondence[2];

} TcnCorrespondence;

Correspondence[0]にカード論理番号0に割り当てられたJTNIカードの

ロータリースイッチ設定値が格納され、Correspondence[1]にカード論理

番号1に割り当てられたJTNIカードのロータリスイッチ設定値が格納さ

れます。

JTNI カードを 1 枚しか実装していない状態で本関数を実行すると、

Correspondecne[0]に実装されているJTNIカードのロータリースイッチ

設定値が格納され、Correspondence[1]には0xFFが格納されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

TcnCorrespondence buf;

result = TcnGetCorrespondence( &buf );

if( !result ) printf(" TcnGetCorrespondence fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnCreateFile

78 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnScmReportRasUsage名前

TcnScmReportRasUsage - スキャンRASブロックの登録、送信設定

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnScmReportRasUsage (IN HANDLE hDevice, IN DWORD Flag);

説明

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

Flag:1でRASブロックの登録、0でRASブロックの削除

本関数を呼び出してスキャンRASブロック(以下、RASブロック)の使用

を宣言すると2048-ステーションアドレス(ロータリースイッチ設定値)の

スキャンブロックをRASブロックとして登録します。

RASブロックは中速スキャン領域に割付けられます。ユーザが中速スキャ

ン領域にスキャンブロックを設定している場合は、ユーザーの設定したブロックの最後尾に追加されます。RASブロックの使用を宣言した後に中速

スキャン領域の設定をした場合は、RASブロックが自動的に最後尾に移動

します。

いったんスキャン伝送を開始すると、ユーザーがスキャン伝送を停止してもRASブロックの送信は継続されます。

第2引数に0を指定してRASブロックの使用を停止することができますが、

原則として一度RASブロックの使用を宣言したら、停止せずに継続して使

用してください。

万一、RASブロックの使用を停止する場合は、スキャン伝送を停止した状

態で本関数を呼び出してRASブロックの使用を停止し、その後トーカー

マップの重複ブロッククリアを行ってください。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;

result = TcnScmReportRasUsage( hDev, 1 );

if( !result ) printf(" TcnScmReportRasUsage fail. Code=%ld\n", GetLastError());

関連事項

なし

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnGetVer名前

TcnGetVer - バージョン情報の読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnGetVer (IN HANDLE hDevice, OUT VerInf *p);

説明

デバイスドライバ、API、JTNIカードのハードウェアリビジョンを読み出し

ます。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

戻り値

成功終了でTRUEが返されます。

同時に、出力構造体にバージョン情報が格納されます。格納エリアはVerInfサイズ以上のエリアが必要です。

typedef struct VerInf {DWORD DrvVer;

DWORD ApiVer; DWORD HrdVer;

} VerInf;

DrvVer:デバイスドライバのバージョン(V01.23の場合、0x0123が返さ

れます)

ApiVer:APIのバージョン(V01.23の場合、0x0123が返されます)

HrdVer:ハードウェアリビジョン

HrdVerの構成は次のとおりです。

カード種別の返値は次のようになります。

バージョンの返値は次のようになります。

31 24 23 4 3 2 0

カード種別 予約 バージョン リビジョン

返値 カード種別

0 5V PCI用カード

1 3.3V PCI用カード

5V PCI用カード 3.3V PCI用カード

返値 バージョン 返値 バージョン

0 B版 0 B版

1 C版 1 C版

80 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

リビジョンの返値は次のようになります。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include "tcnlib.h"

HANDLE hDev; VerInf version;

result = TcnGetVer( hFile, &version );if( !result ) printf(" TcnGetVer fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnCreateFile

返値 リビジョン

0 リビジョン0

1 リビジョン1

2 リビジョン2

3 リビジョン3

4 リビジョン4

5 リビジョン5

6 リビジョン6

7 リビジョン7

6E8C4123 81

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第 8 章 関数リファレンス

8

■ TcnRstJtni名前

TcnRstJtni -JTNIカードリセット

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnRstJtni (IN HANDLE hDevice, IN DWORD dwMode);

説明

JTNIカードをリセットします。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

dwMode:1でリセット開始(ここでは必ず1を設定します)

なお本関数を実行した場合、JTNIカードに対する各種設定(スキャントー

カーブロック、イベント開始/停止など)をアプリケーション側で再度行う

必要があります。

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は、GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include <tcnlib.h>

HANDLE hDev;

result = TcnRstJtni( hDev, 1 );

if( !result ) printf(" TcnRstJtni fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

なし

82 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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8

■ TcnGetSwCfg名前

TcnGetSwCfg - ディップスイッチ設定状態の読み出し

形式

#include <tcnlib.h>BOOL TcnGetSwCfg (IN HANDLE hDevice, OUT LPDWORD lpdwSw);

説明

ディップスイッチの設定状態を読み出します。

hDevice:TcnCreateFileで得たファイルハンドル

戻り値

正常終了でTRUEが返されます。

同時に、ディップスイッチ1~4の状態がlpdwSwの下位4ビット(ビット0~3)に格納されます。ディップスイッチOnで該当ビットが“1”となります。

各ビットの割付は次のとおりです。

ビット0、1はディップスイッチをOnにしても値は変化しません。常に“0”が返されます。本関数は、3.3V PCI用カードでのみ正常終了します。5V PCI用カードで実行した場合異常終了します。

異常終了でFALSEが返されます。

エラーの詳細は,GetLastError()により取得できます。

使用例

#include <windows.h>#include "tcnlib.h"

HANDLE hDev; DWORD data;

result = TcnGetSwCfg( hDev, &data );if( !result ) printf(" TcnGetSwCfg fail. Code=%ld\n",GetLastError());

関連事項

TcnCreateFile

3 2 1 0

予約 同期ノード昇格ディセーブル

予約 予約

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6E8C4123

ドライバント詳細

第 9 章 イベ

本章ではデバイスドライバが用意するイベントの詳細を示します。

イベントログのデータ部の情報は以下に示す構成となっており、+28hからが各イベントのデータ(32ビットデータ)を示します。また、次から説明するイベントの<データ>には0が+28hからの32ビットデータ、1が+2Chからの32ビットデータ、2が+30hからの32ビットデータ、……を意味します。

情報: 4096 デバイスドライバ起動情報

<メッセージ> TSBTCNET startup. %n

<データ> なし

<説明> 本デバイスドライバが正常に起動されたことを示す。

情報: 4097 PCI9050ランタイムレジスタアドレススワップ情報

<メッセージ> PCI9050 runtime register address swapped.(%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> 0: スワップ後アドレス1: スワップ前アドレス

<説明> PCI9050 ランタイムレジスタアドレスがスワップされた

ことを示す。

情報: 4098 スキャン伝送スタート

<メッセージ> Scan start.(%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> なし

<説明> スキャン伝送が開始されたことを示す。

情報: 6553 デバッグ情報

<メッセージ> TSBTCNET.sys debug.(%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> なし

<説明> 本デバイスドライバのデバッグ情報を示す。

+00h 基本イベントログ情報

+28h 各イベント別イベントログデータ部

85

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第 9 章 ドライバ イベント詳細

9

エラー: 8192 JTNIカード検出エラー

<メッセージ> Can't detect JTNI cards.%n

<データ> なし

<説明> JTNIカードが検出できなかったことを示す。

エラー: 8193 デバイスオブジェクト作成エラー

<メッセージ> Can't create device object.%nDevice name: %2%n―――%2: デバイス名

<データ> 0: デバイスエクステンションサイズ

<説明> デバイスオブジェクトの作成がエラーになったことを示す。

エラー: 8194 シンボリックリンク作成エラー

<メッセージ> Can't create symbolic link.%nSymbolic link name:%2%nDevice name: %3%n―――%2: シンボリックリンク名%3: デバイス名

<データ> なし

<説明> デバイスオブジェクトの作成がエラーになったことを示す。

エラー: 8195 ハードウェアリソース確保エラー

<メッセージ> Can't assign resources. (%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> なし

<説明> ハードウェアリソースの確保がエラーになったことを示す。

エラー: 8196 ISR登録エラー

<メッセージ> Can't connect interrupt. (%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> 0: 割込み番号

<説明> ISRの登録がエラーになったことを示す。

エラー: 8197 タイマーサービスルーチン登録エラー

<メッセージ> Can't initialize timer service routine. (%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> なし

<説明> タイマーサービスルーチンの登録がエラーになったことを示す。

86 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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9

エラー: 8198 シャットダウンルーチン登録エラー

<メッセージ> Can't notify shutdown routine. (%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> なし

<説明> シャットダウンルーチンの登録がエラーになったことを示す。

エラー: 8199 メモリパリティエラー検出

<メッセージ> Parity error. Memory cleared. (%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> 0:エラーアドレス 1:エラーデータ(High 側ダブルワー

ド)2:エラーデータ(Low側ダブルワード)3:パリティ

レジスタ

<説明> ドライバ起動時にメモリパリティエラーを検出しメモリがクリアされたことを示す。

エラー: 8200 ステーションアドレス設定異常

<メッセージ> Station address set error. %n

<データ> 0:ステーションアドレス

<説明> ステーションアドレスが0x00または0xFFに設定されてい

ることを示す。

エラー: 8201 ステーションアドレス重複

<メッセージ> Station address overlapped. %n

<データ> 0:ステーションアドレス

<説明> 複数枚実装した PCI バスカード同士でステーションアド

レスが重複していることを示す。

エラー: 8448 サポート外割込み発生

<メッセージ> Non support interrupt occurred. (%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> なし

<説明> サポート外の割込みが発生したことを示す。

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第 9 章 ドライバ イベント詳細

9

エラー: 8449 イベント情報格納バッファ不足によりイベントを破棄

<メッセージ> Event buffer empty. (%1)%n―――%1: デバイス名

<データ> 0: 削除されたイベントのデータインデックス(状変の場

合ディスクリイプタ番号)

<説明> イベント情報を格納するバッファオーバーフローによりイベントを破棄したことを示す。

88 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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章 トラブルューティング

第 10シ

本章では、異常発生時の復旧方法やRAS情報収集方法について説明します。

89

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第 10 章 トラブルシューティング

10

10.1 トラブルシューティングガイド

表10-1 インストール時の異常

異常事象 原因または対処方法

デバイスドライバを停止できない旨のメッセージが表示される。

本サポートソフトウェアの削除時に動作中のアプリケーションプログラムがデバイスドライバを使用している場合に表示されます。

→ 本サポートソフトウェアの削除時にはすべてのアプリ

ケーションプログラムを停止してください。

TCNETAPI.DLLを上書きできない

旨のメッセージが表示される。

本サポートソフトウェアの削除時に動作中のアプリケーションプログラムがDLLファイルを使用している場合に表示

されます。

→ 本サポートソフトウェアの削除時にはすべてのアプリ

ケーションプログラムを停止してください。

表10-2 アプリケーションプログラム作成時の異常

異常事象 原因または対処方法

コンパイル時にインクルードファイルが見つからない旨のエラーが表示される。

1)ソースコードの#includeディレクティブに指定するイン

クルードファイル名またはディレクトリ名が間違っている可能性があります。

→ インクルードファイル名またはディレクトリ名を

チェックしてください。

2)インクルードファイルが消去されている可能性がありま

す。

→ 消去されている場合、1章の要領で本サポートソフト

ウェアを再インストールしてください。

リンク時にサポート関数へのシンボル参照が未解決のエラーが発生する。

1)インポートライブラリtcnetapi.libをリンク指定していな

いかまたはtcnetapi.libが消去されている可能性がありま

→ 消去されている場合は、1章の要領で本サポートソフ

トウェアを再インストールしてください。tcnetapi.libが存在する場合は、正しくリンク指定されているか確認してください。

表10-3 アプリケーションプログラム実行時の異常

異常事象 原因または対処方法

プログラムを実行するとDLLが見

つかりませんという旨のダイアログが表示される。

1)ダイナミックリンクライブラリTCNETAPI.DLLが消去さ

れている可能性があります。→ 1章の要領で本サポート

ソフトウェアを再インストールしてください。2)マル

チブート環境でWindowsが複数のパーティションにイン

ストールされている場合、一方のOSで本サポートソフ

トウェアをインストールしても他方のOSでは本サポー

トソフトウェアを利用することはできず本現象が発生することがあります。

→ マルチブート環境で本サポートソフトウェアを利用す

る場合、利用するOS毎に本サポートソフトウェアを

インストールする必要があります。

90 情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCIバスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

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10.2 RAS 情報の収集

10

10.2 RAS情報の収集

RAS情報は、異常を復旧させる際に必要な対策を立てるための重要な情報源です。異常発生時、弊社サービス窓口に復旧依頼をされたとき、イベントログに記録されたログの採取やツールウィンドウによるRAS情報の収集をお願いする場合があります。

イベントログを保存する方法は、[スタート]→[管理ツール(共通)]→[イベントビューア]のファイルメニューから「名前をつけて保存…」を選択します。

ツールウィンドウ採取するRAS情報としてはFenixのレジスタ値、局別診断情報、ネットワーク二重化診断カウンタなどがあります。ツールウィンドウの操作方法については5章を参照してください。

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ターンコード

付録 A リ

表A-1 リターンコード

関数名 エラーコード 戻り値 備考

TcnCreateFile ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 mdlid == 0, mdlid == 1

TcnCloseHandle -

TcnScmRead ERROR_NO_ACCESS 0x3E6 access range error.

TcnScmReadWithHealthy ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57

ERROR_NO_ACCESS 0x3E6 access range error.

TcnScmWrite ERROR_NO_ACCESS 0x3E6 access range error.

TcnSccSetControl ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 dwMode == 0, dwMode == 1

TcnSccGetControl -

TcnSccSetCycle ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 "10 <= HScanCyc <= 1600,2 <= MScanCyc <= 1000,2 <= LScanCyc <= 10000"

TcnSccGetCycle -

TcnScmSetTalkerBlk ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 "0 <= High-speed BlkNum <= 64,0 <= Middle-speed BlkNum <= 128,0 <= Low-speed BlkNum <= 384"

TcnScmGetTalkerBlk -

TcnScmGetTalkerMap ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 ScanType == 1, ScanType == 2, ScanType == 3

ERROR_NO_ACCESS 0x3E6 access range error.

TcnScmClrTalkerMap -

TcnScmGetHealthyMap ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 (StartBlk + BlkNum) < 2048

ERROR_NO_ACCESS 0x3E6 access range error.

TcnScmClrUnHealthyMap ERROR_NO_ACCESS 0x3E6 access range error.

TcnSccGetInringMap ERROR_NO_ACCESS 0x3E6 access range error.

TcnScmGetStnInf -

TcnScmClrStnInf ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 dwMode == 1

ERROR_NO_ACCESS 0x3E6 access range error.

TcnSccGetDualInf -

TcnSccClrDualInf ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 dwMode == 1

TcnSccSetLinkControl ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 dwMode == 0, dwMode == 1, dwMode == 2

TcnSccGetLinkControl -

TcnGetCorrespondence -

TcnScmReportRasUsage ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 Flag = 1, Flag = 0

ERROR_GEN_FAILURE 0x1F already used.

TcnGetVer -

TcnRstJtni ERROR_INVALID_PARAMETER 0x57 dwMode == 1

TcnGetSwCfg ERROR_NOT_SUPPORTED 0x32 access to unsupported card.

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統合コントローラ V series情報・制御ネットワーク TC-net 100 PCI バスカードサポートソフトウェア 取扱説明書

2010 年 1 月 18 日 第 6 版発行 4123.6.1001

電力流通・産業システム社

産業システム事業部

制御機器営業部 営業第二担当 TEL: 03-3457-3854〒 105-8001 東京都港区芝浦 1-1-1(東芝ビルディング)

計測制御機器部 計測制御機器システムサポート担当 TEL: 042-333-2192〒 183-8511 東京都府中市東芝町 1(府中事業所)

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������ ��� �バスカードサポートソフトウェア取扱説明書�

4123.6.1001