21
1 情報工学系の英語教育:立命館大学 における ESP/ESP実践と課題 野澤 和典 立命館大学 [email protected] http://www.ritsumei.ac.jp/is/~nozawa/index.html 関西大学工学部講演資料 2 07.01.16 Outline 立命館大学情報理工学部とは 情報理工学部での外国語教育カリキュラム (EAP/ESP)の概略 CaLMS (Course and Language Management System)の概観 協調的学習(小グループ・プロジェクト)の役 補助的e-learning教材の紹介 課題と改善策 参考資料

情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

  • Upload
    others

  • View
    6

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

1

情報工学系の英語教育:立命館大学

における ESP/ESP実践と課題

野澤 和典 立命館大学

[email protected]

http://www.ritsumei.ac.jp/is/~nozawa/index.html

関西大学工学部講演資料 207.01.16

Outline

• 立命館大学情報理工学部とは

• 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(EAP/ESP)の概略

• CaLMS (Course and Language Management System)の概観

• 協調的学習(小グループ・プロジェクト)の役割

• 補助的e-learning教材の紹介

• 課題と改善策

• 参考資料

Page 2: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

2

関西大学工学部講演資料 307.01.16

情報理工学部での外国語教育カリキュラム(1)

• 2004年度学部新設とともに開始。

• 共通専門科目は日英語両方で教育

• 特にコア科目をサポートする共通専門科目(情報科学I&II)とのリンク

• 必修外国語:4学期2年間(1〜2回生)にて履修

– 英語のみ{3+3+2+2=10単位}

– 英語1、4、7、9: Academic Listening & Speaking I ~ IV

– 英語2、5、8、10: Academic Reading & Writing I ~ IV

– 英語3、6: Study Skills, CALL I ~ II

関西大学工学部講演資料 407.01.16

情報理工学部での外国語教育カリキュラム(2)

• アカデミック・コンテンツを取り込んだEAP (English for Specific Purposes)と情報科学に特化したESP (English for Specific Purposes) の組み合わせたカリキュラム

• 1回生前期の前半にstudy skillsの基礎を取り込み、learner autonomyを助長する訓練をする。

• 小グループによるPowerPointプロジェクト(1回生前期の英語3)+Webプロジェクト(1回生後期の英語6)を組み込んでいる。

Page 3: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

3

関西大学工学部講演資料 507.01.16

情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

• 独自開発の英語プレイスト・テストの結果により、3つのレベルで4つのグループに分けられたクラス編成で、基本的に30-35名である。

関西大学工学部講演資料 607.01.16

情報理工学部での外国語教育カリキュラム(4)

• BKC言語教育センターの支援を受け、到達度検証のため、1回生及び2回生の12月にTOEIC-IPを全員無料受験させる。

• 大学教育開発支援センターが各クラスの授業改善のための学生用アンケートを毎学期実施し、各担当教員に分析結果を提供する一方、言語教育企画課が全体をまとめ、改善策を教学部(教学対策委員会)へ提言する。

• 海外研修プログラムの実施(2006年度よりワシントン大学夏季研修、クイーンズランド工科大学春季研修を実施)→http://www.tell.is.ritsumei.ac.jp/osp/

Page 4: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

4

関西大学工学部講演資料 707.01.16

テキスト (1)

関西大学工学部講演資料 807.01.16

テキスト (2)

Page 5: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

5

関西大学工学部講演資料 907.01.16

2006年度の教員体制

• 専任教員4名(英語母語話者教員1名欠員中)

• 常勤講師3名(英語母語話者教員のみ)

• 嘱託講師5名(英語母語話者教員4名+日本人教員1名)

• 非常勤講師7名 (英語母語話者教員4名+日本人教員3名)

• 61.11% の専任率で、英語母語話者教員の構成率も61.11%である。

関西大学工学部講演資料 1007.01.16

情報・FDの提供方法• 学期ごとに事前ワークショップ(担当者懇談

会とCALLスタッフ講習会)の実施

• 教員用およびCALLスタッフ用のメーリング・リストによるサポートと情報交換←学部専任教員の英語世話人とCALLコーデイネータが主として対応。

• BKC教育企画課(BKC言語教育センター)や言語習得センター(CLA)を通しての多様なサポート

• BKC情報システム課およびRAINBOWスタッフを通してのサポート

Page 6: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

6

関西大学工学部講演資料 1107.01.16

CaLMS の概観CaLMS(Course and Language Management System: http://www.esp.ritsumei.ac.jp/cise/)•オンラインCALL活動と結果の記録•オンラインでの成績・結果入力とチェック•オンラインでの課題提出•オンラインでの個々の学生へのあるいはクラス単位でのフィードバック•コミュニケーション・ツールとして: Chat & BBSの提供(ただし、WebCT Vistaと併用などのため、使用停止中)•他人のもののコピーをチェックできる機能•LMSバージョン1 は Perlでプログラムされたが、バージョン2-3はphpとMySQLを使用。

関西大学工学部講演資料 1207.01.16

CaLMSのエントリーページ

Page 7: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

7

関西大学工学部講演資料 1307.01.16

オンライン・シラバスの例 (1)

関西大学工学部講演資料 1407.01.16

オンライン・シラバスの例 (2)

Page 8: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

8

関西大学工学部講演資料 1507.01.16

学生用オンライン成績表の例

関西大学工学部講演資料 1607.01.16

作文宿題提出(後)ページ

Page 9: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

9

関西大学工学部講演資料 1707.01.16

宿題フィードバック・ページ

関西大学工学部講演資料 1807.01.16

チャット・ページ (学生側)

Page 10: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

10

関西大学工学部講演資料 1907.01.16

チャット・ページ (教師側)

関西大学工学部講演資料 2007.01.16

小グループ・プロジェクト(1)• 各レベルのそれぞれのクラスとも名簿リストから、し

かし前後期では異なるメンバー構成員で基本的に3人の小グループをランダムに作り、グループ・リーダーにより、グループ内相互コミュニケーションを図らせる。場合によっては、ペアになってしまうケースもある。

• 前期は、前半部分でInternet Basics, Word Processing and Plagiarismといったトピックをカバーしながら、テスト受験の心得を含むstudy skillsの基礎を学んだ後、7週目にサンプル・ファイルを使い、PowerPoint Workshopを実施して、コンテンツの重要性を認識させながら、基本的な加工方法を個々に学んでもらう。8-9週目に集中的なグループワークをし、10-11週目にプレゼンテーションとCGIプログラムにより学生同士の評価を行い、成績の一部に加味する。

Page 11: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

11

関西大学工学部講演資料 2107.01.16

小グループ・プロジェクト(2)• WikipediaからのPowerPointについての定義を説明した後、PowerPoint Tutorials (http://www.electricteacher.com/tutorial3.htm) by Electric Teacher を利用し、各機能を説明する。

• ネットワーク接続が問題となる場合は、独自に作成したPowerPoint Tutorialsファイルを用意してあり、そのファイルを使い、 “Show and Tell”のスタイルでデモンストレーションをしながら学習させる。

関西大学工学部講演資料 2207.01.16

小グループ・プロジェクト(3)• 後期は、6週目に HTML/CSS Workshop #1をする。HTML Basic Quiz

(http://www.w3schools.com/html/html_quiz.asp)をしてもらい、学生たちの現時点での知識や技術レベルについて自己診断をさせた後、W3Schools (http://www.w3schools.com/html/)を使い、基本的なHTMLタグの説明と秀丸(Text editor)を使ってHTMLファイルのサンプル作成をさせる。フレームスタイルのサンプルも提供する。グループごとに討議する時間を与え、テーマの絞り込みもさせる。

• 7週目にHTML/CSS Workshop #2をする。前週と同じサイトを使うと共に、EchoEcho.com Tutorials - HTML Tutorial(http://www.echoecho.com/html.htm)やWebMaster (http://www.funbrain.com/html/)などを利用し、レビューをさせたり、さらなる HTMLタグについて説明したりしながら秀丸(Text editor)を使ってHTMLファイルの作成をする。但し、利用できるAdobe GoLiveは使わず、Netscape Composerの利用は可能とし、簡単な紹介をする。

Page 12: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

12

関西大学工学部講演資料 2307.01.16

小グループ・プロジェクト(4)• 後期のWeb Projectの場合は、基本的にHTMLタグと秀丸(Text editor)を使ってHTMLファイルを作成させることを基本とする。Slow learnerもいることを想定して、ESL学習者や視覚障害者などを対象として様々な米国政府プロジェクトにより用意されてきているpdfファイルを特別な許可を得て、利用できるようにしたVisiBook社(http://visibooks.com/)のhtmlcss.pdf(189ページ、29.6 MB)や他のWebサイトも参考にさせる。

関西大学工学部講演資料 2407.01.16

小グループ・プロジェクト(5)

• 前後期とも7週目までを目安に、learner autonomyやcollaborative learningの観点から小グループごとに別々のリサーチ・テーマを設定し、そのテーマに沿った情報検索をさせながら、最低限各グループのテーマ構成アウトラインやグループページのindex.htmlページの作成をし、共有サーバ内の指定フォールダに提出させる。教員とTAが机間巡視しながら、質問に答え、適宜アドバイスをする。

Page 13: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

13

関西大学工学部講演資料 2507.01.16

小グループ・プロジェクト(5)• 8週〜9週目はグループごとにクラス外で作業を進める。

(後期11週目には、1-2回生全員対象がTOEIC-IPを受験するので、クラスでは、英語科独自で購入し管理して、Linuxサーバにより提供しているe-sia - Internet

English School (http://www.e-sia.is.ritsumei.

ac.jp/)のレベル別トレーニング問題をさせたり、 サン

プルTOEIC試験問題をさせたりし、受験準備をさせる。)

• 10週目にお互いのグループを回り、プレゼンテーションの事前練習(リハーサル)をするとともに、英語科サーバで稼動しているオンライン評価システム

(http://www.esp.ritsumei.ac.jp/cgi-bin/eva

/presen/eva.cgi)にも慣れさせる。

関西大学工学部講演資料 2607.01.16

小グループ・プロジェクト(6)• 前期は8-9週、後期は11週〜14週に各グループによるプレゼンテーション(約10-15分)と各グループ代表者によるオンライン評価をさせる。

• 但し、実際の授業では、12週〜13週などにオンライン・タスクとミニクイズ、14週 にクイズとオンライン・アンケートが入っている関係で、週ごとにプレゼンテーションをするグループの数は異なる。通常毎週3-4グループによるプレゼンテーションと評価が行われることとなる。

Page 14: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

14

関西大学工学部講演資料 2707.01.16

小グループ・プロジェクトの効果と問題点• 前期の小グループ・プロジェクトはPowerPointファイ

ルを、後期は Web pagesを作成し、いずれもグループ・プレゼンテーションをし、Online Peer-to-Peer Evaluationをするが、個々の学生が英語でのプレゼンテーションをする経験を積み、また相互評価しあうことで、問題点を認識させる。

• 構成メンバーの違い、また作成するコンテンツ(トピック)も異なる。→例: Microsoft, Apple, NTT DoCoMo, SoftBank, Nintendo, Search Engines, etc.

• 学生たちのモチベーションや満足度は基本的に高い。• コンテンツの版権などを含む倫理観の養成に問題点を

抱えており、学生たちが作成した作品の公開はしてきていない。これまで独自のプレゼンテーション/ホームページ・フォールダ(これまで20MB、2006年度より50MBの容量)を持ち、そこでの公開には制限を加えてこなかったが、様々な問題が生じつつあり、2006年度より学内公開のみを基本とすることになっている。

関西大学工学部講演資料 2807.01.16

成績の傾斜評価

Page 15: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

15

関西大学工学部講演資料 2907.01.16

補助的e-learning教材(1)

関西大学工学部講演資料 3007.01.16

補助的e-learning教材(2)

Page 16: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

16

関西大学工学部講演資料 3107.01.16

補助的e-learning教材(3)

関西大学工学部講演資料 3207.01.16

補助的e-learning教材(4)

Page 17: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

17

関西大学工学部講演資料 3307.01.16

補助的e-learning教材(5)

関西大学工学部講演資料 3407.01.16

補助的e-learning教材(7)

Page 18: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

18

関西大学工学部講演資料 3507.01.16

補助的e-learning教材(8)

関西大学工学部講演資料 3607.01.16

補助的e-learning教材(9)

Page 19: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

19

関西大学工学部講演資料 3707.01.16

課題と改善策 (1)• 大学生といえども、その一般常識、専門基礎知識や技能レベルは多様である。英語力のチェックに加え、独自のIT (Computer literacy) Placement Testを開発し、オリエンテーション期間に実施し、英語能力との整合性を考慮しながら、均等なレベルの学生たちのクラスに分け、ITレベルに応じたコンテンツを教えることが必要である。

• 協調的学習の有効性を鑑み、原則3-4人(ペアの可能性も残す)小グループでの作業を継続していくが、Wikiなどのスタイルのものも検討している。

• 言語(専門基礎の英語)学習と同様、基本的なソフトウエア機能や文法(HTMLタグ)の学習は、PowerPoint/Webの理解には不可欠であるので、基礎から応用へと順序良く、具体例を示しながら、教えていく。しかし、その中には、楽しさ、斬新さなど学習者の動機付けを高める工夫が随所にされていなければならないし、それ自体がe-learning教材開発のポイントでもある。

関西大学工学部講演資料 3807.01.16

課題と改善策(2)• 担当教員および授業補助スタッフには、十分な事前研修を与え、また学期中も関連情報の共有に努めるべく、メーリング・リストやBBSなどの活用はもちろんのこと、定期的な会議(反省会)やFD研究会(オープン・クラスの成果研究会など)も開催しているが、さらに頻度や内容について充実させる。

• 学生たちにトピックなどを自由に選ばせるにしても、情報収集がしやすい専門分野に関わるPowerPoint/Webプロジェクトのリサーチ分野は限った方がよい。そのためのリサーチの仕方と情報倫理を含めインターネット資源の活用方法は随時教えていくことが必要である。

Page 20: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

20

関西大学工学部講演資料 3907.01.16

課題と改善策(3)• どんなシステムにも担当者にも完璧なものや人はいない。またどのようなスタイルの教育・学習方法がベストであるとも言いがたい。

• 立案→情報の共有→討議・改善→実践→問題点の把握と共有→改善→実践といったパターンの繰り返しであるが、特定の教材開発者のアイデイアをすべてに押し付けることをしてはいけない。そのためには、限界はあるが、できる限り関係者(専任教員)との相互コミュニケーションと情報の共有化が不可欠であり、その成果を踏まえてシステムとコンテンツの改善を継続的にしていく。

• また、年々目立ち始めている学力低下層への対応策の充実も検討し、実施しなければならない。

関西大学工学部講演資料 4007.01.16

おわりに• PowerPoint/WebとPresentationの理解と技能習得を主たる目的としているわけではないが、とりわけ、情報理工学部においては、専門科目につながる情報科学の基礎となるコンテンツ・ベースの英語教育(EAP/ESP)を展開している関係で、小グループによるプロジェクト型の協調的学習活動を通してのこれらの理解と実践は、個人レベルだけでなく、学習者同士の協力による達成感を得られるコンテンツを提供でき、魅力的ある有益な授業展開となるので、今後も少しずつシステムの改善と共に多様なコンテンツを取り込み、利用していく予定である。

Page 21: 情報工学系の英語教育:立命館大学 における …ceasdemo.iecs.kansai-u.ac.jp/contentsProject2/20070116...3 07.01.16 関西大学工学部講演資料 5 情報理工学部での外国語教育カリキュラム(3)

21

関西大学工学部講演資料 4107.01.16

主要参考サイト• 立命館大学開講科目のオンラインシラバス

http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/syllabus_top.php?yyyy=2006

• 情報理工学部のHP

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ise/index.html

• CISE ESP http://www.esp.ritsumei.ac.jp/cise/

• オンライン評価システム(http://www.esp.ritsumei.ac.jp/cgi-bin/eva /presen/eva.cgi)

• E-sia http://www.e-sia.is.ritsumei.ac.jp/index.html

• Video Clips for Listeninghttp://www.tell.is.ritsumei.ac.jp/videoonline/

• 海外研修プログラム http://www.tell.is.ritsumei.ac.jp/osp/