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ExacTrac ExacTrac X X - - ray ray 位置照合システムを用いた 位置照合システムを用いた 前立腺強度変調放射線治療 前立腺強度変調放射線治療 ( ( IMRT IMRT ) ) の位置再現性評価 の位置再現性評価 ����������� ����������� ����� ����� ��������������� ��������������� �������������� ��������������

ExacTrac X-rayjsrtkinki.jp/wp/wp-content/uploads/1edb3312527f5f8d.pdfExacTrac X-ray 位置照合システムを用いた 前立腺強度変調放射線治療 (IMRT)の位置再現性評価

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ExacTracExacTrac XX--rayray位置照合システムを用いた位置照合システムを用いた前立腺強度変調放射線治療前立腺強度変調放射線治療((IMRTIMRT))の位置再現性評価の位置再現性評価

京都大学医学部附属病院京都大学医学部附属病院 放射線部 放射線部 

澤田庸平・高倉 亨・中田 学・澤田庸平・高倉 亨・中田 学・

矢野慎輔・松原佳菜・枡谷隆史矢野慎輔・松原佳菜・枡谷隆史

背景

当院では当院では20072007年年99月以降、 月以降、 前立腺前立腺IMRTIMRTを従来のを従来のClinacClinac  2300C/D(Varian)2300C/D(Varian)に加え、に加え、NovalisNovalis ((BrainLABBrainLAB))を用いてを用いて行っている行っている

NovalisNovalisシステムにおけるシステムにおけるExacTracExacTrac XX--rayrayシステムをシステムを用いることで、より正確な  用いることで、より正確な  ポジショニングが期待でき、 ポジショニングが期待でき、 さらにセットアップエラーの さらにセットアップエラーの 客観的な評価が可能となった客観的な評価が可能となった

目的

前立腺前立腺IMRTIMRTのセットアップエラーをのセットアップエラーを

シェル上のアイソセンタシェル上のアイソセンタ(IC)(IC)マークにレーザをマークにレーザを

一致させるセットアップ法(従来法)一致させるセットアップ法(従来法)

ExacTracExacTrac XX--rayrayシステムを使用して位置誤システムを使用して位置誤差を修正するセットアップ法(差を修正するセットアップ法(ExacTracExacTrac法)法)

とで比較、再現性を検討するとで比較、再現性を検討する

使用固定具と体位

固定具固定具

(従来法、(従来法、ExacTracExacTrac法共通)法共通)

HipHip--FixFix ProneProne枕枕 バキュームピローバキュームピロー

体幹部用シェル体幹部用シェル

Prone position Prone position

 対象患者群

本院で、本院で、NovalisNovalisシステムによって システムによって 前立腺前立腺IMRTIMRTが完遂できたが完遂できた1010名  名  ((369 fractions369 fractions)のデータを解析)のデータを解析

セットアップ; 従来法

固定具内に患者をセットする固定具内に患者をセットする固定具内に患者をセットする

骨盤の正面側面に書かれた皮膚   マークで体位調整、シェルをは

める

骨盤の正面側面に書かれた皮膚 骨盤の正面側面に書かれた皮膚   マークで体位調整、シェルをは  マークで体位調整、シェルをは

めるめる4回目以降

シェルの正IC位置にベッド移動

44回目以降回目以降

シェルの正シェルの正ICIC位置にベッド移動位置にベッド移動初回~3回目シェルをかぶせた状態で計画決定したIC 位置へCTセットから移動

初回~初回~33回目回目シェルをかぶせた状態で計画決定シェルをかぶせた状態で計画決定したしたIC IC 位置へ位置へCTCTセットから移動セットから移動

誤差値を検出誤差値を検出誤差値を検出

仮IC位置としてマーキング仮仮ICIC位置としてマーキング位置としてマーキング

3回目までの誤差値の平均を   システマティックエラーとし、    正IC位置を新たにマーキング

33回目までの誤差値の平均を   回目までの誤差値の平均を   

システマティックエラーとし、    システマティックエラーとし、    正正ICIC位置を新たにマーキング位置を新たにマーキング

誤差値を検出誤差値を検出誤差値を検出

セットアップ; ExacTrac法固定具内に患者をセットする固定具内に患者をセットする固定具内に患者をセットする

2回目以降シェルの正IC位置にベッド移動

22回目以降回目以降

シェルの正シェルの正ICIC位置に位置に ベッド移動ベッド移動初回   

シェルをかぶせた状態で計画決定したIC 位置へCTセットから移動

初回   初回   

シェルをかぶせた状態で計画決定シェルをかぶせた状態で計画決定したしたIC IC 位置へ位置へCTCTセットから移動セットから移動

ExacTracによる誤差値の     検出・補正

ExacTracExacTracによる誤差値の     による誤差値の     検出・補正検出・補正

正IC位置としてマーキング正正ICIC位置としてマーキング位置としてマーキング

ExacTracによる誤差値の     検出・補正

ExacTracExacTracによる誤差値の     による誤差値の     検出・補正検出・補正

照射直前の誤差値を検出照射直前の誤差値を検出照射直前の誤差値を検出

照射直前の誤差値を検出照射直前の誤差値を検出照射直前の誤差値を検出

骨盤の正面側面に書かれた皮膚   マークで体位調整、シェルをは

める

骨盤の正面側面に書かれた皮膚 骨盤の正面側面に書かれた皮膚   マークで体位調整、シェルをは  マークで体位調整、シェルをは

めるめる

セットアップエラーの獲得ExacTracによる誤差値検出  

 ExacTracによる

セットアップ直後の検出誤差値

Fraction X Y Z

1 X1 Y1 Z1

2 X2 Y2 Z2

3 X3 Y3 Z3

: : : :

39 X39 Y39 Z39

XX::LateralLateral            RR--LLYY::VerticalVertical              AA--PPZZ::LongLong                CC--CC

セットアップエラーの獲得従来法の場合

  従来法でセットアップしたときの誤差値

Fraction X Y Z

1 X1 Y1 Z1

2 X2 Y2 Z2

3 X3 Y3 Z3

4 X4-X’ Y4-Y’ Z4-Z’

: : : :

33回分の平均値回分の平均値XX’’,,YY’’,,ZZ’’

比較パラメータ

M(M(μμii):患者):患者1010名の名のμμiiの平均の平均

ΣΣ((μμii)):患者:患者1010名の名のμμiiの標準偏差の標準偏差

RMSRMS((σσii):患者):患者1010名の名のσσiiののRMSRMS ΣΣ((σσii):患者):患者1010名の名のσσiiの標準偏差の標準偏差

   μμii:患者:患者11名に対する誤差値の平均名に対する誤差値の平均

   σσii:患者:患者11名に対する誤差値の標準偏差名に対する誤差値の標準偏差

結果

   XX YY ZZ

M(M(μμii)) 0.190.19 0.36 0.36 --0.51 0.51

ΣΣ((μμii)) 0.690.69 0.91 0.91 0.960.96

RMS(RMS(σσii)) 0.93 0.93 1.16 1.16 1.42 1.42

ΣΣ((σσii)) 0.34 0.34 0.53 0.53 0.23 0.23

   XX YY ZZ

M(M(μμii)) --0.06 0.06 0.11 0.11 --0.08 0.08

ΣΣ((μμii)) 0.09 0.09 0.19 0.19 0.14 0.14

RMS(RMS(σσii)) 0.28 0.28 0.43 0.43 0.29 0.29

ΣΣ((σσii)) 0.06 0.06 0.07 0.07 0.04 0.04

従来法従来法 ExacTracExacTrac法法

単位:mm

結果従来法従来法 ExacTracExacTrac法法

セットアップエラーの平均値とセットアップエラーの平均値とSDSDXX方向方向 ⇒⇒YY方向方向 ⇒⇒ZZ方向方向 ⇒⇒

0.190.19±±1.14 [mm]1.14 [mm]0.360.36±±1.45 [mm]1.45 [mm]

--0.520.52±±1.69 [mm]1.69 [mm]

XX方向方向 ⇒⇒YY方向方向 ⇒⇒ZZ方向方向 ⇒⇒

--0.060.06±±0.30 [mm]0.30 [mm]0.110.11±±0.47 [mm]0.47 [mm]

--0.090.09±±0.32 [mm]0.32 [mm]

-4

-2

0

2

4

6

8

-8 -6 -4 -2 0 2 4 6

Z [mm]

Y [m

m]

-4

-2

0

2

4

6

8

-8 -6 -4 -2 0 2 4 6

Z [mm]

Y [m

m]

結果のまとめ

本院固定法において、システマティックエラーは    本院固定法において、システマティックエラーは    XX,,YY,,ZZ方向全てで方向全てで1mm1mm以下に抑えられていた以下に抑えられていた

従来法のセットアップエラーは従来法のセットアップエラーはX,Y,ZX,Y,Z方向で、それぞれ方向で、それぞれ

0.190.19±±1.14, 0.361.14, 0.36±±1.45, 1.45, --0.520.52±±1.69 [mm]1.69 [mm]となり、十分な精度が保たれていることが確認できたとなり、十分な精度が保たれていることが確認できた

従来法と比較し、従来法と比較し、ExacTracExacTrac法では全てのパラメータで法では全てのパラメータで00に近い値となり、システマティックエラーおよび    に近い値となり、システマティックエラーおよび    ランダムエラーの縮小が見られたランダムエラーの縮小が見られた

考察

今回の結果を踏まえ、今回の結果を踏まえ、NovalisNovalisシステムによる治療システムによる治療では新たなでは新たなPTVPTVマージンの算出、検証が必要マージンの算出、検証が必要

骨構造のみの評価であるため、前立腺の位置が 骨構造のみの評価であるため、前立腺の位置が ずれている可能性は否定できないずれている可能性は否定できない

骨盤軸の回転がセットアップエラーに及ぼす影響に骨盤軸の回転がセットアップエラーに及ぼす影響について検討する必要があるついて検討する必要がある

結語

ExacTracExacTracシステムを使用し、前立腺システムを使用し、前立腺IMRTIMRTににおける腹臥位固定法の再現性を評価・解析おける腹臥位固定法の再現性を評価・解析

当院固定法による患者セットアップでは従来当院固定法による患者セットアップでは従来法でも十分な精度を保持法でも十分な精度を保持

さらに、さらに、ExacTracExacTrac法では従来法と比較して、法では従来法と比較して、

非常に高い位置再現性が確認できた非常に高い位置再現性が確認できた