57
設備工事ポイントシート 2019 3 (一社) 日本建設業連合会 設備専門部会

設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

  • Upload
    others

  • View
    4

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事ポイントシート

2 0 1 9 年 3 月

(一社) 日本建設業連合会 設備専門部会

Page 2: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

■はじめに

本資料は、施⼯管理業務上の調整作業を円滑に⾏うため、建築総合⼯程に即した設備⼯事の管理、技術的ノウハウのポイントをまとめた資料となっています。 また本資料は、設備系若⼿職員の利⽤を念頭に、以下の4つの観点からまとめており、⽣産性向上ツールのひとつと位置づけられます。

施⼯管理をするうえで最低限必要な管理ポイントです。

先輩たちが経験から学んだノウハウや知恵です。 実践で活⽤しましょう。

上記ポイントを確実に反映させるためのチェック BOX です。

管理が不⼗分な場合に想定されるリスクです。 建築担当者、協⼒会社担当者、作業員と共有しましょう。

【ポイントシートの使い⽅】

⼯程表から ⽬次から

見たい項目をクリック! ポイントシートへ

こちらをクリックで[⼯程表] もしくは[⽬次]へ戻ります

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると…

項目を クリック!

Page 3: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

年 年

項 目 備 考

延 月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

マイルストーン

建築工事対応階数

PH

RF

8F

7F

6F

5F

4F

3F

2F

1F

B1F

地下工事

5‐1 屋上設備機器設置

1次掘削

2次掘削

桟橋・切梁

地下外壁

地上鉄骨建方

外部足場組立

B1F

1F

3F

4F

6F

8F

7F

5F

2F

外装工事

外構工事

検査 竣

RF

PHRF

山留壁開始 掘削開始 床付 鉄骨建方(地下) 鉄骨建方(地上) 官庁完成検査

準備工事

山留壁・

支持杭 アースドリル杭

外部足場解体

機械基礎

シンダー・コンクリート

養生 防水

養生

解体 壁PB

CB工事サッシ取

壁LGS

耐火被覆

天井LGS

天井PB

塗装

床OA仕上

目隠し鉄骨

エレベータ関連工事

目隠しパネル

ハト小屋

基礎、耐圧版、地中梁

本受電

1‐3 電力、電話、上下水道、ガス引込計画

1‐1 設備工事実施施工計画

2‐1 接地工事

3‐1地中外壁貫通

3‐2 機械室・電気室工事

1‐4 主要機器搬入揚重計画

4‐1 打込電線管

1‐7 鉄骨スリーブ・取付ピースの検討

4‐2 デッキスラブのコンクリート打込工事

デッキプレート工事

6‐4 天井内機器取付

6‐5 遮音壁貫通処理

5‐2 屋上配管・配線・ダクト工事

10‐4 EVオーバーヘッドの感知器用点検口の防水対策

ALCパネル・成型セメントパネル工事

6‐6 ALCパネル貫通処理

6‐3 間仕切内配管

官庁中間検査

7‐1 中間検査

10‐2 外壁面設備機器具取付け

10‐1 扉・ガラリ関連工事

11‐1外構配管設備工事検討

8‐1 受電に向けて

12‐1 試運転調整

12‐2 建築確認完了検査

13‐1建物設備取扱説明・保守管理説明

13‐3 竣工図書・備品・メーター読合せ

1‐6 総合プロット図の作成

1‐8 RC躯体スリーブの検討

地下階内装工事機械基礎工事

本受水

地下躯体マシンハッチ

12‐4 総合連動試験

13‐2 完成図・保証書1‐10 設備関係官公署手続一覧表

1‐11 工事区分表

10‐3 外壁面設備機器具取付け

12‐3 消防完了検査

14‐1 社内竣工検査

1F内装工事

4‐3 防火区画貫通処理

4‐4 防水層貫通処理

10‐5 保温塗装工事

1‐2 施工図・機器製作図等作成計画

6‐2 天井内配設備工事

9‐1 電気空調機器取付

9‐2 衛生器具取付

1‐9 配管の腐食対策

1‐5 設備機器配置検討

4‐5 設備機器耐震対策

3‐3 ピットの検討

2‐2 土間配管

5‐4 屋上ハト小屋5‐3 防振対策検討

6‐1 天井割付と設備器具

6‐7 換気・エアバランス

6‐8 性能検査実施要項(工程内検査)

11‐2外構設備機器検討

12‐5 性能検査実施要項(竣工編)

Page 4: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

施工段階 シート番号 設備工事

1-1 設備工事実施施工計画

1-2 施工図・機器製作図等作成計画

1-3 電力、電話、上下水道、ガス引込計画

1-4 主要機器搬入揚重計画

1-5 設備機器配置検討

1-6 総合プロット図の作成

1-7 鉄骨スリーブ・取付ピースの検討

1-8 RC躯体スリーブの検討

1-9 配管の腐食対策

1-10 設備関係官公署手続一覧表

1-11 工事区分表

2-1 接地工事

2-2 土間配管

3-1 地中外壁貫通

3-2 機械室・電気室工事

3-3 ピットの検討

4-1 打込電線管

4-2 デッキスラブのコンクリート打込工事

4-3 防火・防煙区画貫通処理

4-4 防水層貫通処理

4-5 設備機器の耐震対策

5-1 屋上設備機器設置

5-2 屋上配管・配線・ダクト工事

5-3 防振対策検討

5-4 屋上ハト小屋

6-1 天井割付と設備器具

6-2 天井内設備工事

6-3 間仕切内配管

6-4 天井内機器取付

6-5 遮音壁貫通処理

6-6 ALCパネル貫通処理

6-7 換気・エアバランス

6-8 性能検査実施要領(工程内検査(配管))

7 中間検査 7-1 社内中間検査

8 受電 8-1 受電に向けて

9-1 電気空調機器取付(仕上材との取合い)

9-2 衛生器具取付(仕上材との取合い)

10-1 扉・ガラリ関連工事

10-2 外壁面設備器具取付け(1)

10-3 外壁面設備器具取付け(2)

10-4 EVオーバーヘッドの感知器用点検口の防水対策

10-5 保温・塗装工事

11-1 外構配管設備工事検討

11-2 外構設置機器検討

12-1 試運転調整

12-2 建築確認完了検査

12-3 消防完了検査

12-4 総合連動試験

12-5 性能検査実施要項(竣工編)

13-1 建物設備取扱説明・保守管理説明

13-2 完成図・保証書

13-3 竣工図書・備品・メーター読合せ

14 その他 14-1 社内竣工検査「関係法令、不具合予防」の留意点

全て 全て 一括ダウンロード

目  次

1 着工時

2 地業・土工事

13 引渡し

9 内装

5 屋上工事

6 下地・間仕切り

11 外構

12 竣工前

10 外装

4 躯体工事

3 地下工事

Page 5: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-1

電気 空調 衛生 その他 設備工事実施施工計画

○ ○ ○ -

 ■⼯事概要の把握 ・⼯事概要書や設計図書等を確認し、⼯事概要書を作成します。 ■現場施⼯⽅針書の策定 ・⼯事事務所運営計画による現場の施⼯⽅針を明らかにします。 ■組織及び業務分担の明確化 ・⼯事事務所組織と業務分担を組織図により明確化します。  また、⾃社の設備⼯事施⼯管理体制だけでなく協⼒会社施⼯管理体制についても組織図を作成します。 ■外部組織との情報の取扱いと⽂書管理 ・発注者、設計者、⼯事監理者、諸官庁等との打合せ記録や質疑応答書等を作成し、管理表を⽤いて  ⽂書の提出先や提出⽇、受領⽇を管理することが重要になります。 ■施⼯計画と施⼯管理の実施 ・現場で作成する施⼯図や計画書をリストにまとめ管理します。  (作成する施⼯図や計画書の例)  1.施⼯図・機器製作図リスト  2.実施施⼯計画   ・⼯事総合⼯程表   ・設備⼯事総合⼯程表   ・設備⼯事の⼯種別施⼯計画書  3.購買計画    ・協⼒会社選定報告書   ・主要機材製造者選定報告書  4.機器搬⼊揚重計画   ・機器製作⼯程表  5.施⼯品質管理計画  6.安全衛⽣管理計画 ■品質管理記録 ・施⼯計画と施⼯管理に基づく設備⼯事の品質について、着⼯時から総合試運転調整、検査、引き渡し  に⾄るまで施⼯段階ごとに管理した記録表を作成します。

 ・設備⼯事実施施⼯計画は、現場で実際に施⼯することを具体的に⽰したものであり、⼯事の施⼯や  施⼯管理の基本となるものですから、事前に⼯事監理者の承認を得るようにしましょう。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - ○

制定

改訂

施工段階 着工時

参 考 メ ー カ ー :

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

ポイント

先輩アドバイス

Page 6: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-2

電気 空調 衛生 その他

○ ○ ○ -

  施⼯図等の内容や出来栄えによっては建設⼯事の品質や⼯程、建設コスト、建物使⽤開始後の  ランニングコストやメンテナンス費⽤にも影響します。  施⼯図や機器製作図はできるだけ早く作成準備しましょう。

 ・施⼯に必要な施⼯図をリストアップし、⼯事⼯程に合せた作図⼯程を作成します。 ・施⼯図に反映する情報を事前に⼯事関係者間で共有します。 ・施⼯図作成に必要な情報を集めます。   (例)躯体図等の建築図⾯や他⼯種の図⾯や各種製作図、機器製作図等の作成スケジュールを      確認します。 ・各⼯種間での取合いを⾏い、設計や発注者の承諾を得るためのスケジュールを計画します。 ・機器製作図で各機器の製作期間や搬⼊⽅法、試運転所要期間などを確認し施⼯計画に反映します。 ・施⼯図には施⼯上の要点や⼯夫、材料や数量などについて正確に漏れなく記載します。 ・作業員が正しく理解でき、効率的に作業できるよう縮尺や⼨法、ディテール表記など配慮します。 ・機器製作図で各機器の⼨法や重量、据付⽅法を確認し、施⼯図に反映します。

 ・「総合プロット図」を作成し、建築、設備間の設計上の情報を⼀元化して相互調整しましょう。 ・BIM を活⽤して3次元的に納まり調整や合意形成を効率的に⾏いましょう。 ・正しく分かり易い施⼯図が品質確保や作業効率向上に繋がります。 ・建築に躯体図、天井割付図等の早期提供を要望しましょう。  

  □いつ頃までにどんな施⼯図が必要か把握していますか。  □施⼯図作成に必要な情報は、各⼯種間で共有していますか。  □他⼯種との取合い、承諾スケジュールは調整済みですか。  □各機器の発注や製作、搬⼊など業務⼯程を把握していますか。  □正確に漏れなく記載されていますか。  □分かり易い図⾯になっていますか。  □各種機器の情報を反映していますか。

 ・施⼯図作成⼯程や機器製作図準備の遅れが実⼯程の遅れに繋がります。 ・施⼯漏れや間違えた施⼯により⼤幅な⼿戻りや品質低下が発⽣します。 ・間違った施⼯図で部材が⾜りない、納まらない等の⼿戻りが発⽣します。 ・メンテナンスの難しい設備になり保守費⽤が増えてしまいます。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ ○ ○ ○ - ○ ○ ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 着工時

1施工図・機器製作図等 作成計画

共通管理項目コスト削減

(材料)

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...     

施⼯図⼀覧表の例

Page 7: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-3

電気 空調 衛生 その他

○ - ○ -

 ■設計図及び現地の確認 ・電⼒、電話、上下⽔道、ガスなどの引込については、設計図に記載のルートと現場の状況を確認す  る必要があります。 ・特に埋設配管の位置、深さについては、所轄の電⼒会社、上下⽔道局、ガス会社等に事前に問い合  わせ、台帳等を確認します。 ・下⽔道本管が合流式か分流式かを確認する必要があります。    合流式:汚⽔、雑排⽔、⾬⽔をすべて合流して排⽔します    分流式:汚⽔、雑排⽔のみ合流とし⾬⽔を別系統で排⽔します ■検討事項について ・引込計画については仮設から本設への切替え時期を把握したうえで、引込⼯程を決定します。 ・外部⾜場の⾜元になる各種配管、桝、ハンドホールなどの位置関係と施⼯時期は⼗分に検討してお  く必要があります。 ■諸官庁⼿続きについて ・引込時期、申請時期の⼿続きに不⾜がないか確認します。

 ・設計図に記載の内容と現地の埋設配管等の状況は異なることが多いので、設計図を鵜のみにせず  現地を確認することが⼤切になります。道路内埋設のインフラ状況により、予定の位置で引込み  ができない場合もあります。状況によっては試掘を⾏い、確認しましょう。 ・埋設した配管の上に重機等が往来した場合、埋設配管が破損することがあります。事前に総合仮設  計画を確認し、配管ルートや施⼯時期を調整しておきましょう。

  □施⼯前に必要な届出を、所轄の電⼒会社、上下⽔道局、ガス会社等に提出しましたか。  □排⽔最終桝と公設桝との管底レベル差、接続配管の勾配を確認しましたか。  □⽔道本管の⽔圧変動を確認しましたか。  □配管の各耐荷重を確認しましたか。

 ・敷地内の排⽔配管が⻑くなり埋設深度が深くなると下⽔道本管に接続できない恐れがあります。 ・道路の埋設配管位置の確認を怠った場合、掘削中に埋設配管等を損傷させ、周辺地域のインフラを  遮断してしまうことがあります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - 〇 - - - 〇 〇

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

施工段階 着工時

参 考 メ ー カ ー :

1電力、電話、上下水道、ガス引込計画

ポイント

先輩アドバイス

失敗すると…

チェック項目

Page 8: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-4

電気 空調 衛生 その他 主要機器搬入揚重計画

○ ○ ○ -

 ■搬⼊機器の⼨法と重量の確認 ・機器⼨法および重量を機器製作図等から確認  し、使⽤する揚重機の選定や必要に応じて床  耐⼒の補強等を検討します。 ■搬⼊開⼝の確認 ・特に地下階において、搬⼊⽤仮設開⼝を設け  る場合は、塞ぎの前に機器を搬⼊する必要が  あります。 ■搬⼊経路の確認 ・通路やマシンハッチ、仮設⽤昇降機の⼨法を  確認し、搬⼊に⽀障が無いことを事前に確認  しておく必要があります。

 ・設備機器類の搬⼊は、建物の進捗だけでなく、  その後の試運転調整期間を⼗分に確保できる  時期に実施することが重要です。  特に先⾏搬⼊が必要な場合は機器発注・承認  時期の調整も必要です。 ・屋上の室外機ユニット化や鉄⾻建て⽅時のラ  イザー配管⼯法等の採⽤は、揚重回数を低減  すだけでなく、省⼒化、安全化が図れる⼯法  です。

  □試運転調整期間を⼗分に確保できる時期に   搬⼊が計画されていますか。  □機器重量に対して揚重機の能⼒は⼗分ですか。  □搬⼊経路は機器⼨法以上の幅と⾼さがありますか。

 ・機器搬⼊が遅れると、試運転調整期間が⼗分に確保できないためにシステムや品質の確認が不⼗分になり  不具合が⽣じる恐れがあります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - - ○ ○ ○ - -

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

施工段階 着工時

参 考 メ ー カ ー :

ポイント

先輩アドバイス

失敗すると…

室外機ユニットの搬入

ライザー配管工法

チェック項目

Page 9: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-5

電気 空調 衛生 その他 設備機器配置検討

○ ○ ○ -

  ここでの設備機器配置検討は⼤型機器として搬⼊や限られたスペースへ配置の検討を要する機器  を対象としています。

 ■設備機器の⼨法、重量の確認 ・この段階の資料(設計図書)を基に機器⼨法と重量を確認します。対象となる設備機器は機械電  気室や屋上等の設備機器設置スペースに設置する計画となっている機器です。 ・⼀通り配置し、基礎、配管なども考慮した上で、梁(構造体)位置を確認します。必要に応じて  設計者に⼩梁位置の変更を依頼します。 ■機械室、設置スペースにおける配置整合性確認 ・消防法、建築基準法など法規定により必要となるメンテナンス通路やスペース、配管位置や施⼯  上必要となる施⼯スペース、将来搬出⼊に必要なスペースを考慮した上で、配置図を作成します。 ・空調機器など熱交換を⾏う機器は、性能確保上必要なスペースについて製品の仕様を確認し、そ  れを配置図に反映するようにします。 ・各機器の⼨法・重量を基に、搬⼊経路を想定し、通路やマシンハッチ、仮設⽤昇降機等の⼨法を  確認して搬⼊に⽀障がないように計画を作成します。

 ・BIMを活⽤して3次元的に納まりを検討しましょう。 ・動⼒盤など電気と⽔配管の上下位置(⽔は電気より下)も注意して確認しよう。  

  □機械電気室、設備機器設置スペースに設置する   各機器の⼨法・重量は確認されてますか。  □各機器の配置に対して梁の位置に問題はありま   せんか。  □機器配置図ではメンテナンス等必要なスペース   を余裕持って確保していますか。  □搬⼊経路はスペース,ハッチ、昇降機を含め⽀障   のない計画が作成されていますか。

 ・メンテナンススペース不⾜により良好なメンテナンス作業が⾏えなくなります。 ・空調機器などの場合は有効な熱交換が⾏えず、エアコンの効きが悪いといった不具合が発⽣しま  す。 ・機器の設置場所を変更せざるを得ない場合、⼤幅な⼿直しが必要となります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - - ○ ○ - ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 着工時

1

共通管理項目コスト削減

(材料)

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...      配置検討図の例(断⾯)

Page 10: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-6

電気 空調 衛生 その他 総合プロット図の作成

○ ○ ○ -

 「総合プロット図」とは意匠、構造、設備の設計情報を⼀つの図⾯に⼀元化する事で、納まりや  使い勝⼿、発注者の要望をトータル的に確認し、⼯事や施⼯図の⼿戻りを無くす等、品質確保を  ⽬的に⼯事初期段階に作成・調整する図⾯を⽰します。

  ■総合プロット図作成フロー

   ・発注者、設計者、監理者、施⼯者が建築、設備その他  関連する⼯事の概要と相互関係を把握し、⼯事の内容を  共有する為に作成します。 ・作成した総合プロット図を基に検討課題の抽出及びその  解決を⾏います。 ・発注者に総合プロット図の説明を⾏い、発注者の要望を  反映します。 ・別途⼯事の情報も総合プロット図に反映します。 ・原則、仕上⾯に表れる機器類を表記しますが、隠蔽部の  機器、ダクトによって制約を受けるものもあるため隠蔽  部の調整も同時に必要となります。   ⼜、メンテナンススペースにも配慮が必要です。 ・確定した総合プロット図を元に各種施⼯図を作成します。 ・総合プロット図作成の遅れは⼯事⼯程の遅れに繋がり、  施⼯中の変更はコスト増に繋がります。

 ・「発注者が満⾜する建物をつくる」という事を常に念頭に置き作成する事が⼤切です。 ・⼯事の初期段階で設計者と密に打合せを⾏う事で設計内容への理解も深まります。 ・将来の間仕切りや備品類の配置にも留意して総合プロット図を作成します。 ・建物の⽤途や規模により展開総合プロット図も作成します。 ・別途⼯事の情報も忘れず記載しなければなりません。

 □⼈の動線、建具位置、設備機器、その他建物の使い勝⼿に問題は無いですか。 □備品(家具等)の配置は考慮しましたか。⼜、将来の間仕切壁等の設置は無いですか。 □別途⼯事の内容を図⾯に反映しましたか。 □機器配置上、法的な問題は無いですか。 □隠蔽部に設置される機器やダクト等による影響は無いですか。

 ・⼯事や施⼯図に⼿戻りが発⽣し、⼯程遅延や品質確保に問題が⽣じると共にコスト増にも繋がります。合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- ○ ○ ○ - - ○ ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 着工時

1

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

Page 11: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-7

電気 空調 衛生 その他

○ ○ ○ -

 ■短期間でのスリーブ、ピース位置の決定 ・鉄⾻発注に合わせて設備総合図を準備し、スリーブ  位置、取付ピース位置を決めねばなりません。 ・総合図は、スリーブ、ピース検討⽬的に絞った仮の  検討図とすることもあります。 ・予備スリーブを適切に配置します。 ■外壁仕上げ(パネル割り等)との取り合い ・外部に⾯する梁のスリーブ位置は外壁パネル割り  などとの整合を取ります。 ■取り付けピース対象の明確化  ①ダクト、配管吊り下げ固定⽤補助材取付⽤ピース  ②避雷設備 引下げ導体溶接⽤ピース  ③側壁取付避雷針ポール、TVアンテナポール等取付けピース

 ・鉄⾻発注に間に合わせるため短期間で正確なスリーブ  位置を決めることが⼤切です。

 □鉄⾻発注とスリーブ、ピース位置図、外壁パネル割付  図作成スケジュールは適正ですか。 □鉄⾻発注前にスリーブ位置、取付ピース位置が適正か  確認しましたか。 □鉄⾻発注前に外壁側梁スリーブ位置が外壁パネル等と  の整合が取れているか確認しましたか。 □合成耐⽕被覆⼯法部分の施⼯⽅法を検討しましたか。 □合成耐⽕被覆⼯法の箇所について確認しましたか。

 ・現状の鉄⾻スリーブでどう納めるか検討する事態となり、多⼯種に渡る変更を余儀なくされます。 ・現場で鉄⾻スリーブを開けなおすことはできないと考えて下さい。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ ○ ○ ○ - - ○ ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

施工段階 着工時

1鉄骨スリーブ・取付ピースの検討

合成耐⽕被覆⼯法の例

吊下固定⽤補助材取付⽤ピースの

鉄⾻梁スリーブの例

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

取付用ピース

Page 12: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-8

電気 空調 衛生 その他

○ ○ ○ -

 ■スリーブ図の作成  梁や壁の貫通部はスリーブ図を作成し施⼯します。 ■スリーブ位置の整合性確認  スリーブは貫通可能な位置等が規定されています。  排⽔管などは勾配を考慮した位置とします。 ■スリーブ構造補強の実施  スリーブには基本的に構造補強が必要であり、必要な  補強筋をセットます。(建築⼯事:⼯事区分要確認) ■防⽔、耐⽕性能の維持  外壁貫通、区画貫通など、貫通によって防⽔、耐⽕性  能が損なわれない様に施⼯します。

 ・絶対に間違えてはいけないのがスリーブ位置です。  品質管理上の確認を厳しく⾏いましょう。

 □作成されたスリーブ図は総合プロット図・施⼯図を基  に作成されていますか。 □梁スリーブのは貫通可能位置に計画されていますか。  柱⾯、梁下端からの離隔、相互間距離、最⼤スリーブ  径など、構造特記仕様書の制約条件を確認してますか。 □外部への貫通部は防⽔性能を損なわない納まりを検討  し計画されていますか。 □防⽕区画貫通部分は具体的な認定⼯法を確認し、その  通り計画されていますか。

 ・スリーブの位置修正は⾮常に困難です。 ・外部への貫通部は不適切な施⼯による漏⽔が発⽣して  しまいます。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ ○ ○ ○ - - - ○制定改訂

共通管理項目コスト削減(材料)

-

施工段階 着工時

1RC躯体スリーブの検討

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

壁・梁の貫通部納まり

外壁の貫通部納まり

屋上貫通部納まり

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 13: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-9

電気 空調 衛生 その他 配管の腐食対策

- ○ ○ -

 ■最近の配管はビニルやポリエチレンなど腐⾷に強い素材が増えてきましたが、⾦属製の配管は未だに  多く、⾦属製配管施⼯の際には腐⾷対策が必要となります。

     ■潰⾷の例 ●⾦属製配管で発⽣する主な腐⾷の種類  ・潰  ⾷   : 管内流速の早い場所に発⽣します。            特に継⼿後部の乱流域に発⽣しやすい            腐⾷となります。

  ・異種⾦属腐⾷ : 鉄と銅やステンレスなど、異種⾦属を   ■異種⾦属腐⾷の例            組み合わせた場合にそれぞれの電位差             により電池が形成され、その陽極(+)            となる⾦属が局部的に腐⾷します。

  ・マクロセル腐⾷: コンクリート構造物中を配管が貫通            している近傍で埋設配管の表⾯に損傷            が⽣じた場合にコンクリート中の鉄筋   ■マクロセル腐⾷の例            と配管が電気的に接続され発⽣する腐            ⾷となります。

 ・⼟中埋設の配管には極⼒⾦属製配管の採⽤は控えましょう。  (被覆鋼管や防⾷鋼管を検討しましょう。)    (出典:⽇本⽔道鋼管協会) ・配管内の流速(配管サイズ)の確認を⾏いましょう。 ・異種⾦属同⼠を接続する場合は必ず絶縁継⼿を使⽤しましょう。 ・埋設管の建物導⼊部では、配管とコンクリート中の鉄筋の間にマクロセル腐⾷電位差が⽣じる  ため防⾷施⼯を⾏いましょう。 ・建物から線路が近い場合は迷⾛電流への対策にも配慮しましょう。 ・⽀持⾦物の材質や絶縁対策にも配慮しましょう。

 □配管内の流速(配管サイズ)は適切ですか。 □異種⾦属の配管⼜はバルブ類が接続されている部分には絶縁対策が施されていますか。 □建物導⼊部やコンクリート貫通部へ絶縁対策は施されていますか。

 ・腐⾷が急速に進⾏し、配管に⽳が開く等 漏⽔により建物の機能に⽀障が⽣じます。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -

制定

⽇本⽔道鋼管協会 改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 着工時

1

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

ステンレス 鉄

Page 14: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-10

電気 空調 衛生 その他 設備関係官公署手続一覧表

○ ○ ○ -

   建物の⽤途、規模等で設備関係官公署等の⼿続き  や提出物が違ってきます。

 ■建築物インフラ関連  ・建築基準法関連申請に係る現場変更(区画、⾯積   etc)が⽣じた場合、設計者による変更⼿続きの   補助を依頼される場合があります。  ・省エネルギー、シックハウス計画書等の提出物に   ついても確認が必要です。  ・受電、航空障害灯、上下⽔道、⾬⽔流出抑制、浄   化槽、ガス、ボイラー、ばい煙等、建物使⽤に関   する⼿続きはまとめておきましょう。

 ■消防法関連  ・消防⽤設備等着⼯届、⼯事計画届、設置届が必要   な設備について提出時期を確認しておきましょう。  ・特例申請を受けた防⽕対象物では、その基準を守   るように条件を整理しておきましょう。  ・キュービクルや多量に⽕を使⽤する設備について   も、確認が必要です。  ・⼀般防⽕対象物とは別に、危険物関連についても   確認しておきましょう。  ・消防法については、市町村条例として、⽕災予防   条例を定めた所轄があるので注意して下さい。

 ■特定施設(騒⾳・振動)関連  ・特定施設に関する届出書(⼤気汚染、⽔質汚濁、   騒⾳、振動)についても確認が必要です。

  ・営業許可や建築主の直接申請や、代⾏で⾏うもの   もあるので、抜けが無いようにしましょう。  ・変更申請等は、竣⼯前の忙しい時期に重なります。   計画性をもって対応しましょう。  ・⼀覧表にまとめ、関係部署に相談するのが良いで   しょう。

  □⼯事⼯程にそって提出時期をまとめた⼀覧表を作   成しましたか。  □建築主直接申請と建設側で申請する区分を明確に   しましたか。

  ・申請、検査、許可が遅れると、建物の引き渡しが   遅れ、補償問題にもなります。  ・コンプライアンス違反になります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ ○ - - - ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 着工時

1

共通管理項目

コスト削減(材料)

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

ポイント

チェック項⽬

先輩アドバイス

失敗すると...

Page 15: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

1-11

電気 空調 衛生 その他 工事区分表

○ ○ ○ -

   本⼯事と別途⼯事の区分や、本⼯事の中でも、  建築・電気・衛⽣・空調・昇降機等との区分も明  確でないと、⼯事や⾒積りで不具合が⽣じます。

 ■⼯事区分表  ・図⾯にまとめられたもので、意匠図、設備図など   ⾷い違いの確認が必要です。  ・意匠図の流し台、昇降機図⾯にも⼯事区分や別途   ⼯事の表現があり、注意が必要です。  ・別途⼯事会社とは、建築主を交え調整が必要です。   材料のみの⽀給や、試運転調整に関わる部分も確   認が必要です。

 ■製作図  ・建築⼯事の製作図にも設備との⼯事区分が明記さ   れています。  ・設計図書との⾷い違いや、設備依頼の仕様なども   チェックしましょう。

  ・メーカー、業者作成依頼図⾯では、書き⼿の標準   ⼯事範囲以外は、別途⼯事と記載されることが⼀   般です。   しかし、⾃物件での条件で本⼯事に含まれたり、   別途⼯事先がどこの⼯事か、必ず確認しましょう。  ・取合い点の条件についても、整合が必要です。   (位置、⾼さ、サイズ、材質、接続⽅法等)  ・保証範囲にもなりますので、安易な判断は禁物   です。  ・契約⾒積書を確認しましょう。

  □⼯事区分表はありますか。  □機械設備、電気設備と調整は取りましたか。  □過不⾜する内容はありませんか。  □⾒積り落ちはありませんか。

  ・⼯事やシステムが成⽴しません。  ・最初に調整して、追加増減しないと、⼯事後半   では財源の確保が難しくなります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - ○ ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 着工時

1

共通管理項目

コスト削減(材料)

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

ポイント

チェック項⽬

先輩アドバイス

失敗すると...

Page 16: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

2-1

電気 空調 衛生 その他

○ - - -

 ■接地⼯事実施場所の適切な選定 ・電極を施⼯する⼗分なスペースがあるか確認します。 ・敷地に余裕がない場合は建物基礎の下となります。 ■接地⼯事実施⼯程の適切な設定 ・施⼯時期は建築全体⼯程で確認します。 ■必要な接地抵抗値を得る施⼯⽅法を検討 ・⼤地抵抗率の測定が要求されてないか要確認です。 ・⼤地抵抗率の⾼い地盤(岩盤など)ではないか確認します。

 ・接地⼯事には電⼒⽤、避雷⽤、弱電⽤、医療⽤などがあり、  各々に接地抵抗値の基準があります。また接地極同⼠や  他の設備との離隔距離にも注意が必要です。

 □接地極の種類は明確ですか。 ・EA、EB、EC、ED 避雷⽤、弱電⽤、医療⽤、特殊設備⽤他 □各接地極の設置間隔、設置深さに問題ありませんか。 ・EA〜EB5m、EB〜EC,D5m、EP迄10m、EP〜EC10mなど ・引込⼝、建物引き⼊れ部など設置個所確認 □必要な接地抵抗が得られない場合の対策は  検討されてますか。 ・接地抵抗低減材、接地極増打ち。 □接地線の外壁貫通部の施⼯⽅法に防⽔上の  問題はありませんか。

 ・⼯事が間に合わず、最後まで接地⼯事が完了できない  ことになります。 ・⼗分な接地抵抗が得られないと、接地極の増し打ちや接地抵抗低減剤の利⽤などの対策による  追加施⼯やコストアップが発⽣します。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ ○ - ○ - ○制定改訂

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

施工段階 地業・土工事

2接地工事

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

異なる接地極の間隔

接地極の種類

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 17: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

2-2

電気 空調 衛生 その他 土間配管

- ○ ○ -

 ■慎重に対応したい⼟間配管 ・⼟間スラブ下に埋設される設備配管はメンテナンスや更新が難しくなります。 ・埋設される配管の防⾷施⼯が必要です。 ・埋戻し⼟が圧密沈下を起こし、埋設配管が下がってしまう恐れがあります。 ・埋戻し⼟の締め固めや地盤改良を⾏う建築の⼟⼯事と設備配管埋設のための掘削⼯事の取り合い  が発⽣します。 ・着⼯後にスラブの構造形式を変更することは難しいので、重要な配管が通る場合は設計段階から  ピット構造にできないか検討が必要です。

 ・圧⼒系配管などの埋設される設備配管を少なくできないか、配管ルートを⾒直してみましょう。 ・⼿戻り⼿直しができないので⼯程内の品質管理をしっかり⾏いましょう。 ・⼟⼯事、床躯体⼯事としっかり連携しましょう。 ・排⽔管の勾配管理を確実に⾏いましょう。 ・防⾷は配管と共に⽀持⾦物にも注意しましょう。 ・経年経過による圧密沈下を考慮し、配管の吊り⽀持や  ブラケット⽀持を確実に⾏いましょう。  

  □建築⼯事と作業⼿順の確認や⼯程調整を⾏いましたか。  □設備配管の継⼿施⼯や防⾷施⼯は確実に⾏いましたか。  □⽀持⾦物はステンレス製などの防⾷性の⾼い材料を   使⽤していますか。  □⽀持⾦物の取付位置、間隔は確認しましたか。  □⽔圧試験や満⽔試験等の⼯程内検査を⾏いましたか。  □埋戻し後の転圧、締め固めは⼗分に⾏いましたか。

 ・排⽔勾配が不⾜して排⽔障害を起こす恐れがあります。 ・数年後に腐⾷により漏⽔不具合が発⽣する恐れがあります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - 〇 - - - - ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 地業・土工事

2

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...     

⼟間配管検査の例

満⽔試験の例

Page 18: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

3-1

電気 空調 衛生 その他 地中外壁貫通

○ ○ ○ -

 ■施⼯前の準備 ・地中外壁を貫通するスリーブを設ける場合、躯体とスリーブ材とのすき間、スリーブ材と配管  または電線とのすき間から地下⽔が侵⼊しないよう⽌⽔処理を施すことが重要になります。 ・スリーブ材は鋼管つば付スリーブとスリーブ材に⽌⽔材を巻きつけた⼯法があります。  鋼管つば付スリーブを使⽤する場合、製作期間を考慮しておくことも必要です。 ■適切な施⼯ ・スリーブは適切な位置に取付けます。 ・スリーブは万⼀、地下⽔が侵⼊した場合に外部に⾃然に排⽔できるよう外勾配に取付けます。 ・スリーブに取付ける⽌⽔材はオーバーラップして巻きつけます。  ただし、詳細は⽌⽔材メーカーの基準に準じること。

 ・スリーブ端部は、スリーブ材と躯体との間に  すき間を設けて、シールが打設できるように  しておくことも重要です。 ・スリーブに巻きつける⽌⽔材は基準以上と  しないこと。コンクリート中の⽔分で膨張し  躯体に悪影響を与える場合があります。

  □鋼管スリーブのつばは全周溶接されていま   すか。  □スリーブの取付状態に問題はありませんか。  □躯体とスリーブ、スリーブと配管または   電線とのすき間はシーリング材でシール   しましたか。

 ・スリーブから地下⽔が浸⽔し、地下室が⽔損  します。また、貫通部を⼿直しするために    外構を再び掘り起こす必要があります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -

制定

改訂

施工段階 地下工事

参 考 メ ー カ ー :

3

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

鋼管つば付スリーブ

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

止水材付スリーブ

Page 19: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

3-2

電気 空調 衛生 その他 機械室・電気室工事

○ ○ ○ -

 ■保守点検スペースの確認 ・設備機器の配置は点検および更新作業に⽀障のないスペースを確保する必要があります。  特に⽔槽類や受変電設備は、法または条例等で保守点検スペースが定められているので注意が  必要です。 ■耐震措置 ・設備機器および配管等の⽀持・固定は耐震性能に応じた耐震措置を施します。 ・受⽔槽出⼝側の給⽔管には地震感知により作動する遮断弁を設けることもあります。 ■搬⼊経路の確認 ・特に地下機械室に⼤型機械を搬⼊する場合、通路やマシンハッチ、搬⼊⽤仮設開⼝の⼨法を確認し、  搬⼊に⽀障が無いことを事前に確認しておくことが必要です。

 ・⽔槽の周囲は汚染物質の流⼊、浸透を防⽌  する構造、配置とする必要があります。 ・電気室内は⽔損防⽌のために、原則、給排  ⽔管類は布設しない配置計画とすること。

  □保守点検スペースは確保されていますか。  □⽔槽類の上部に排⽔管等が布設されてい   ませんか。  □電気室内に上部スラブからの漏⽔可能性   はありませんか。  □地下躯体貫通部の⽌⽔処理は適切ですか。

 ・⽔槽が汚染されると建物内の衛⽣環境を悪化  させることになります。 ・給排⽔管からの漏⽔により電気室が浸⽔した  場合、建物の停電を招く恐れがあります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

施工段階 地下工事

参 考 メ ー カ ー :

3

地下熱源機械室

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

電気室

Page 20: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

3-3

電気 空調 衛生 その他 ピットの検討

○ ○ ○ -

 ■様々な⽬的のピット ・ピットには⾬⽔貯留槽、消防⽤⽔槽や汚⽔槽、雑排⽔槽などの各種⽔槽や設備配管を  通す為のもの、プレス機のような⼤型⽣産装置を床に埋め込む為のものなどがあります。 ・免震構造の建物では地下に限らず、中間階に免震ピットが計画されることもあります。 ■ピットに求められる性能と躯体との取合いが重要です ・ピットや⽔槽の⽬的や要求仕様をしっかり理解して躯体図に反映させます。 ・地下躯体のやり直しはできません。法定保有⽔量はしっかりチェックします。 ・設備配管では上階の平⾯計画から配管ルートの検討を始め、躯体スリーブ、釜場、⼈通⼝や床  点検⼝位置との取合い、資機材搬⼊を含めた作業導線なども確認します。 ・免震ピットでは設備ごとに免震量に応じた免震継⼿の選定や⽀持固定要領、変位する躯体との  クリアランス、将来の免震装置更新時の作業空間確保の要否など、検討事項が多くあります。

 ・地下の躯体計画に⼤きく影響します。早期の納まり検討が重要です。 ・地下ピットは防錆を考慮した材料の選定や地下⽔や湧⽔を確実に⽌⽔しましょう。 ・免震ピットではBIMを活⽤して3次元的に納まりを検討しましょう。  

  □⽔槽類は保有⽔量、運転⽔位、補給⽔位置、オーバー   フロー⾼さ、マンホールやポンプ釜場、底部勾配など、   躯体図⾯に反映しましたか。  □ポンプの引上げ要領(着脱装置やガイドパイプ)は確認しましたか。  □上階の平⾯詳細図をもとに配管ルートは検証しましたか。  □スリーブ図⾯は作成しましたか。  □梁下や⼈通⼝を通って作業場所への導線は確保   されていますか。  □資機材の運搬搬⼊ルートが確保されていますか。  □スリーブの埋戻しを確実に⾏い地下⽔の侵⼊を防⽌   していますか。

 ・免震ピットでクリアランスが確保されていないと地震時に設備配管が損壊する可能性があります。 ・地下⽔が侵⼊し続けることで湧⽔ポンプが頻繁に運転して電気代など不経済になります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - 〇 - - - - ○制定

㈱TOZEN 改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 地下工事

3

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...      排⽔ポンプ納まりの例

免震配管の例

Page 21: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

4-1

電気 空調 衛生 その他 打込電線管

○ - - -

 ■スラブ埋込み配管  電気設備⼯事監理指針によると  ・埋込む電線管の径は28mm以下かつスラブ厚の1/4   以下とし、交差は極⼒減らします。  ・並列して配管する場合は管相互の間隔は30mm以上   とします。 ■壁埋込み配管  ・外壁や住居区画壁には打込まないようにします。  ・電線管内での接続はNGです。接続が必要な場合は   ジャンクションボックスを設けます。

  ・設計図の特記仕様書を確認しましょう。  ・開⼝部周り・PS部分・屋上スラブ・重量機器周り   などは、コンクリートのひび割れの発⽣の可能性   があります。

  □特記仕様書の確認はしましたか。  □配管ルート・交差の事前確認は⾏いましたか。  □配管を避けるべき場所は確認しましたか。

  ・コンクリートのかぶり厚さ不⾜によるクラック、防耐⽕性能低下、   強度不⾜等の問題が起こる可能性があります。その場合、ポリマーセメント   モルタル等を使⽤した補修・増打ち⼯事を⾏うことになります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -

制定

改訂

2019年3月1日

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 :

施工段階 躯体工事

参 考 メ ー カ ー :

4

壁打込み 合成樹脂管

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

スラブ打込み 合成樹脂管

管相互間隔30mm以上

先輩アドバイス

Page 22: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

4-2

電気 空調 衛生 その他    デッキスラブのコンクリート打込工事

○ - - -

 ■打込配管を⾏う際の4つの耐⽕要求性能  1)耐⽕区画機能  2)⽕災時の構造耐⼒  3)打込配管による延焼・漏煙防⽌ 4)⽀持梁の耐⽕性能確保

  1)、2)については、打込配管によるコンクリート  の断⾯⽋損を差し引いた有効コンクリート厚さが、  ⽕災時の構造耐⼒上、耐⽕区画性能上必要な厚さを  確保する必要があります。特に⼀⽅向性スラブの  場合、コンクリート厚さが⽐較的薄くなるため耐⽕  構造上問題になる恐れがあり、⼗分なコンクリ−ト  厚さの確保が必要となります。  3)、4)についてはコンクリートスラブに埋設され  ることから、必然的に要件を満⾜している場合が多  いようですが、打込配管下側のコンクリート厚さが  4cm以上確保されていなければなりません。

  ・デッキ⾕部に配管してはいけません。あと施⼯ア   ンカー等による配管損傷の恐れがあります。

  □コンクリートのかぶり厚さは⼗分取れていますか。  □配管ルート・交差の事前確認は⾏いましたか。

  ・耐⽕性能確保の為、耐⽕被覆を施すことになります。   電路床⾯からデッキ⼭部までのかぶり厚さを15mm以上(2時間耐⽕構造)確保し、吹付けロックウールを下⾯の

デッキ⾕部に吹付け厚20mm、吹付け幅75mm+電路幅+75mmで吹き付ける。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -

制定

改訂

施工段階 躯体工事

4

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : デッキプレート床構造設計・施工基準-2004 、日建連/鉄骨専門部会 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

デッキ谷部に配管しない!

Page 23: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

4-3

電気 空調 衛生 その他

○ ○ ○ -

 ■施⼯要領書

 ■施⼯図

 ■検査と記録⽅法

  □要領書でリストに整理し、管理⽤に記号・番号を付け、   区画処理⼯法の認定書の内容を盛り込めていますか。  □施⼯要領書で定めた材料、⼿順で施⼯されていること   の記録を写真に残すことができていますか。

 ・要領書、施⼯図の内容が不⼗分であると、意図しない施⼯がなされ⼿戻りの原因となります。また、施⼯の  記録を怠ると問題発⽣時に責任の所在が不明確となるので注意が必要です。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ ○ - - ○ - - ○

制定

改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

共通管理項目

備で整合を取り施⼯管理することが⼤切です。 ・⼯事を⾏う作業員は明確にしておきましょう。  (専⾨⼯事会社、電⼯、配管⼯、保温⼯、雑⼯) ・施⼯図において、区画貫通部が多く、番号等を記載すると  煩雑になる場合、区画処理専⽤で作成する⽅法もあります。

 ・確認申請図の控えコピーは関係者全員で共有し、建築と設

  ごとにリストに整理し、管理⽤に記号・番号を付けましょ  う。 ・区画処理⼯法の認定書の内容も盛り込みましょう。

 ・区画と貫通処理の部位を明確にし、要領を出来るだけ施⼯  図に記載するようにしましょう。 ・区画貫通処理箇所は、フロアあるいは⼯区毎に番号を付け  ましょう。

 ・⼀⼯程の施⼯、期中の施⼯の確認を確実に⾏い、記録を写  真(全体と認定⼯法シール拡⼤を1セット)に残しましょう。 ・検査は「項⽬」「単位」「頻度」を協⼒会社と協議し、着   ⼿前に定め施⼯要領に含めるようにしましょう。

 ・区画貫通は、設備、部位、区画種類、壁の種類等、各項⽬

施工段階 躯体工事

4防火・防煙区画貫通処理

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

設備 工法記号 認定番号 部位 区画タイプ 備考

電気

配管 E-壁-1a ○○○ 壁 片面2枚貼

ケーブル E-壁-1b △△△ 壁 両面2枚貼

ケーブル E-壁-1b音 □□□ 壁 両面2枚貼 遮音

配管 E-壁-1c ××× 壁 コンクリート

ケーブル E-壁-2 ○○○ 壁 片面2枚貼

CR E-床-1 △△△ 床 コンクリート

配管 E-床-2 □□□ 床 コンクリート

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

衛生

P-壁-1

・・・

空調

A-壁-1

・・・

区画貫通処理リストの例

電気工事 防火区画処理工事

3階 区画処理番号①

配管床貫通部

認定工法番号 ○○○

㈱竹中工務店

施工者 (サブコン名) 実施者 (氏名)

工事名

撮影日 平成     年    月    日

撮影箇所

A B

1

2

施工記録(写真)

全体

拡大

Page 24: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

4-4

電気 空調 衛生 その他

○ ○ ○ -

 ■施⼯要領書を定める ・防⽔層貫通は全箇所を抽出し、設備、部位、各項⽬ごとにリスト

 ■施⼯図に反映させる

 ■検査と記録⽅法

 ・全箇所の出来形検査を⾏い、記録に残しましょう。 ■容易に貫通させない

 ・排⽔はやむを得ないが、既製品の⾦物を活⽤しましょう。(図参照)

 ・全ての貫通箇所を⾃分の⽬で確認しましょう。また、防⽔満⽔試験に⽴会いましょう。 ・⼯事を⾏う作業員は限定して明確にしましょう。 ・打合せにおいて実物を⽤いて計画しましょう。

 □要領書でリストに整理し、管理⽤に記号・  番号を付け、防⽔層貫通処理⼯法の詳細図を  盛り込めていますか。 □防⽔層の範囲を明確にし、詳細を出来るだけ施⼯図に反映していますか。 □防⽔層貫通処理箇所は、全ての貫通箇所に通し番号を付けていますか。 □⼯程ごとの施⼯の確認を確実に⾏い、記録を写真に残せていますか。 □全箇所の出来形検査を⾏い、記録に残せていますか。 □排⽔以外において、貫通しないルートを確保できていますか。排⽔では、既製品の⾦物を活⽤していますか。

 ・漏⽔箇所を⾒つけるのに多⼤な時間を必要とします。  →漏⽔補修は、部分的には不可能であり、全⾯補修となります。 ・要領書、施⼯図の内容が不⼗分であると、意図しない施⼯がなされ⼿戻りの原因となります。  また、施⼯の記録を怠ると問題発⽣時に責任の所在が不明確となるので注意が必要です。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- ○ ○ - - - - ○参考文献: 制定参考メーカー:ダイドレ株式会社 改訂

  う。

 ・排⽔以外は貫通しないルートを確保しましょう。

 ・⼯程ごとの施⼯の確認を確実に⾏い、記録を写真に残しましょう。

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

 ・納まりについては、個別に防⽔業者とよく打合せをしましょう。

 ・漏⽔により物損や機能障害等の被害が発⽣します。

共通管理項目コスト削減(材料)

-

備考2019年3月1日

施工段階 躯体工事

4防水層貫通処理

  に整理し、管理⽤に記号・番号を付けましょう。 ・防⽔層貫通処理⼯法の詳細図も盛り込みましょう。

  うにしましょう。 ・防⽔層の範囲を明確にし、詳細を出来るだけ施⼯図に反映するよ

 ・防⽔層貫通処理箇所は、全ての貫通箇所に通し番号を付けましょ

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

ポイント

防水層貫通処理の例(排水管縦)

給水・給湯管は防水層を貫通させない

防水層貫通処理の例(排水管横)

Page 25: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

4-5

電気 空調 衛生 その他 設備機器の耐震対策

○ ○ ○ -

 ■設備機器の耐震対策  設備機器の耐震対策は地震時の破壊防⽌と地震後の機能確保を⽬的として⾏います。  施⼯者にて耐震計算を⾏い、確実に施⼯されているかを確認する必要があります。

  1)設備機器耐震クラス(設計⽤標準震度Ks)の確認・設備機器の地震後の重要性や設置される 階数を考慮して耐震クラスを確認します。

  2)アンカーボルトの引抜⼒(Rb)、せん断⼒(Q)の算出・ボルト径を仮定した上で引抜⼒(Rb)と    ■指針図(矩形断⾯機器)

 せん断⼒(Q)を計算します。

  3)アンカーボルト(種別、径、⻑さ)の選定  ■ボルト別の許容耐⼒表(表-3)

a)引抜⼒(Rb)が正の場合は許容引抜荷重(Ta) との関係がTa≧Rbである事を確認します。 ※(⼀社)⽇本内燃機⼒発電設備協会「⾃家⽤発電設備耐震設計ガイドライン」

  アンカー別引抜荷重参照

b)表-3の縦軸Rb、横軸Qの交点から仮選定した アンカーサイズで問題ない事を確認します。c)上記a)、b)共に満⾜できれば選定したアンカー ボルトで決定となります。満⾜できない場合は ボルト径や⼯法を変更して再計算を⾏います。

   (出典:⼀般財団法⼈⽇本建築センター 建築設備耐震設計・施⼯指針(2014年版))

   アンカーボルト選定に係わる計算は各設備機器のメーカーにも確認しましょう。(各種条件確認)   ⼜、施⼯写真は確実に撮り記録に残しましょう。   

    □計算条件と計算結果は合致していますか。(耐震クラス、地域係数、⼯法、径等)    □現場施⼯状況は問題はありませんか。(アンカーサイズ、埋込深さ、へりあき等)    

   ・地震後に建物の機能に⼤きな影響を及ぼす可能性があります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -

建築設備耐震設計・施工指針(2014年版)  制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 躯体工事

4

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

Page 26: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

5-1

電気 空調 衛生 その他 屋上設備機器設置

○ ○ ○ -

 ■屋上に設置する代表的な設備機器  ・キュービクル、⽔槽類、空調室外機等があります。   内部に⽔が侵⼊しないよう防⾬・防湿対応を⾏います。  ・塩分を含んだ⾵を受ける沿岸部(2km以内程度)であれば、   塩害対策を検討しましょう。沿岸に300m以内に近接して   いる場合、重塩害対策として塗装をさらに厚くし、除塩   フィルターを設けるといった追加対策も考慮しましょう。

 ■設置場所・メンテナンススペース  ・設備機器は概ね重量物なので、極⼒梁上部に配置するよう計   画します。出来ない場合は構造設計者と協議の上、重量次第   では機器設置⾯のスラブ補強を⾏います。  ・設置する設備機器によってメンテナンススペースの保有距離   が定められていますので、必ず確保するよう配置します。  

  ・設置する設備機器の重量や⼨法を確認し、搬⼊⽅法や搬⼊   ルート(竣⼯後の改修⼯事も⾒据える)をメーカーや保守   関係者と調整しておくと、竣⼯後の保守業務も円滑に進め   ます。  ・建築、設備の仕様の整合性を確認しましょう。

  □設備機器のメンテナンススペースは確保していますか。  □設備機器の設置について、諸官庁との調整は図れていますか。  □建設地が沿岸部の場合、塩害対策を施していますか。  □⽀持部材の仕様は適切ですか。

  ・設備機器の保有距離が確保されていないことで、機器の更新・交換が困難になり、建築主の保守   費⽤のコストアップにつながります。また、竣⼯時では諸官庁検査で指摘を受け、是正しないと   検査済書を受理できず、引渡しできないといったトラブルになりかねません。  ・機器外装だけにとどまらず、内部基盤や端⼦部分も錆びて故障します。部品交換⼜は機器⾃体の   交換になります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

施工段階 屋上工事

5

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

0.6m以上

0.6m以上

0.6m以上

1.2m以上

0.6m以上

0.6m以上

1.2m以上

1.2m以上

0.6m以上

0.6m以上

1.2m以上

0.6m以上

0.6m以上

1.2m以上

0.2m以上

換気面あり 溶接などの構造* 換気面なし

将来用スペース

はキュービクルの位置を示す。

 * 溶接またはねじ止めなどにより壁面に固定されている場合をいう。

キュービクルの保守・点検上の離隔距離

キュービクル回りのの寸法は、操作面(前面)1.2m以上、 

点検面0.6m以上、換気口を有する面0.2m以上とする。 

 

Page 27: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

5-2

電気 空調 衛生 その他 屋上配管・配線・ダクト工事

○ ○ ○ -

 ■事前の屋上配置計画が重要  ・建築、電気、衛⽣、空調担当者で意⾒を出し合い、   総合図を作成しましょう。取り合いが複雑な部分は   パース等を作成し、関係者全員で共通認識を図るこ   とが重要になります。  ・メンテナンスの為の動線や設備機器の保有距離、   更新⼯事を考慮した計画としましょう。   ■ダクトや配管の貫通処理を適切に⾏うことで、漏⽔リスクを低減  ・ハト⼩屋の配管貫通部の庇の出は、配管貫通部の下部シーリングが⾬線内に⼊らないよう   にします。  ・ハト⼩屋の屋根⾯には勾配を設けます。  ・配管・ダクトは貫通部の前後で⽀持をとります。

  ・メンテナンススペースが確保されていても、そこま   でたどり着くための動線を配管やダクトが妨げてい   る場合があるので、⼊念に計画を進めましょう。

  □メンテナンス動線は確保されていますか。  □メンテナンス動線上に障害物はありませんか。  □貫通部の⽌⽔処理は適切に施⼯されていますか。

  ・配管等の上部を歩くことになり、メンテナンスが困   難になります。また、配管や保温材を傷めてしまい   劣化を早めたり、破損させてしまう可能性もありま   す。点検⽤歩廊等で保護したり、歩⾏⽤の配管⽤ダ   クトを使⽤して⼈が乗っても耐えられる対策を施し   ましょう。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -制定改訂

施工段階 屋上工事

5

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

Page 28: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

5-3

電気 空調 衛生 その他 防振対策検討

○ ○ ○ -

 ■設備機器の防振対策  ・使⽤場所、使⽤機器の特性などにより適切な防振対策を⾏う必要があります。  ・設備機器から発せられる振動が、壁・床・天井に伝わり、居室内への騒⾳となります。   設備機器を防振ゴムやスプリングで⽀持し建物に振動を   伝えないようにする必要があります。  ・具体的に設備機器メーカーと防振対策を⾏います。

 ・設備機器の振動対策はエアコンやポンプ、チラーといった本体の防振だけでは万全とはいえません。  配管やダクトなどは振動する機械に接続されており、機械の振動を広く伝える媒体になっています。  また、配管やダクトそれ⾃体も脈動などの振動を発⽣する加振源となるため、設備機器本体のみで  なく、総合的な防振対策が必要です。

  □適切な防振対策が⾏われていますか。  □特別な対策が必要な室はありませんか。

  ・床への振動伝播により、建物内だけでなく近隣への騒⾳などクレームにつながります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - ○ ○

制定

倉敷化工㈱ 改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 屋上工事

5

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

(参考)防振対策対応表

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

Page 29: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

5-4

電気 空調 衛生 その他 屋上ハト小屋

○ ○ ○ ○

 ■ハト⼩屋とは ・設備機器が集中する屋上に、電気配管や設備配管、ダクトなどを防⽔層を貫通せずに⽴ち上げる  ために必要な躯体形状の総称をハト⼩屋といいます。 ■検討事項 ・ハト⼩屋はコンクリート躯体⼯事のため、建築⼯事での施⼯となります。 ・ハト⼩屋の形状、⼤きさを決めるのは設備⼯事の範疇になります。また、点検⼝の防⽔⽅法、防  ⽔⽴上がりの必要⼨法などは、施⼯場所によっても変わるので建築との協議が⼤切です。 ・貫通の⽅法も様々で、パネル⼯法やスリーブでの施⼯、箱抜きとする⽅法など、⽬的に応じ最良  の⽅法を検討してください。 ・ラッキングが必要な場合など、仕上  げへの配慮も必要になります。 ・⼩型の場合は既成PCの採⽤による省  ⼒化も検討してください。

 ・設備担当者が建築担当者と共に、⽌  ⽔処理について検討しましょう。 ・鋼製枠SD点検⼝の設置(防⽔シール共)  は、必ず建築に依頼しましょう。 ・⽌⽔性能の品質責任の所在を明確にし  ておきましょう。 ・⼤きさによっては⾃⽕報感知器が必要  なため所轄消防に確認しましょう。

  □詳細の納まりを施⼯図にて調整済ですか。  □貫通物に対し⼤きさ形状に無理はないですか。  □コーキングやシール⽅法に問題ありませんか。  □品質責任の所在は明確ですか。

  ・納まりが厳しいと、防⽔性能が確保できず⾬漏   りが発⽣します。  ・適切なメンテナンス空間が確保されていないと   将来の更新性に影響がでます。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ - - - - ○

制定

改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

施工段階 屋上工事

5

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

冷媒配管の貫通例

ここで下げることが重要です

Page 30: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

6-1

電気 空調 衛生 その他 天井割付と設備器具

○ ○ ○ -

 ■天井割付図  ・天井割付図は該当室天井に対し、基準点を設け   天井材のサイズにより割付を⾏った図⾯です。 ■天井割付図へのプロット  ・設備機器、器具類を天井割付図に対し、その機器の機能や   法的条件を満たした位置にプロットします。必要な点検⼝   位置も同時にプロットします。  ・机の配置や什器備品の配置、⼈の動線も考慮します。  ・できるだけ⽬地を意識して位置を決めることが⾒栄え上の   ポイントです。 ■天井割付図上での取り合い調整  ・建築、電気、機械で1枚の図⾯にプロットし調整を⾏います。  ・天井内部の納まりから、空調機等の梁の位置などにより物   理的に設置位置が限定されるものを優先し、照明器具など   ⾯全体に同じパターンでの設置が必要なものとのバランス 図・写真   をとります。さらに、客先設置の別途⼯事機器等も考慮に   ⼊れながら調整します。  ・PAC類は点検⼝のサイズ・位置が指定されているので納⼊ (準備中)   仕様書で必ず確認して割付図に反映します。  ・スプリンクラーヘッドや⾃⽕報感知器、⾮常照明など法的   条件を満たした位置になっているか確認します。  ・必要な点検⼝が兼⽤できないかも検討します。

  ・シート6-2に記載の天井内設備⼯事を⾏う前に実施します。  ・点検⼝上部にはメンテナンスに⽀障のない空間とフィルタ   ー等の引き抜きスペースがあるか確認が必要です。  ・⽬地にこだわりすぎると、適正な配置ができない場合もあ 図・写真   ります。

(準備中)

  □室⽤途に応じ、机の配置や動線を確認しましたか。  □別途⼯事や施主側での後付機器類も考慮してチェックをしましたか。  □機器、器具類の配置は機能を満たしていますか。

  ・バランスの悪い器具配置となったり、照度や空調にムラが発⽣するなどのクレームの原因になります。  ・仕上⼯事の終了した天井のやり直しなど、⼤きな⼿戻り⼯事が発⽣します。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ ○ ○ ○ - - - ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 下地・間仕切り

6

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

プロット図

引き抜きスペース

同上完成写真

Page 31: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

6-2

電気 空調 衛生 その他 天井内設備工事

○ ○ ○ -

 ■天井⾯には多種の設備器具が取付けられる  ・スプリンクラーヘッドのように法的に取付け間隔が決められている   もの、照明器具や吹出⼝など快適環境維持のために距離が決められ   ているものなどがあります。   事前に天井伏図を作成し確認する必要があります。 ■隠蔽⼯事はルート確保が先決  ・コンクリート打設時に、スリーブ・インサートによる適正なルート   確保を⾏います。  ・配管⽀持間隔が施⼯要領書通り⾏われているか確認します。 ■軽量鉄⾻天井と設備  ・⼤型機器(空調機や照明器具など)は天井部材に直接荷重をかけら   れません。それぞれスラブより単独に吊りボルト等で⽀持します。   吊りボルトが⻑いものは振れ⽌めを設けるようにします。  ・天井伏図にて天井開⼝、開⼝補強の⼯事範囲を事前に確認します。  ・天井点検⼝は主に設備機器の保守のために設けるので、必要な場所   に必要なサイズの点検⼝の設置を建築担当者と検討します。

  ・⼯程を短縮させるために、天井内先⾏設備⼯事は⾮常に有効です。  ・梁横断箇所がある場合は、事前に梁貫通スリーブを施⼯しておけば、   天井内が狭くても先⾏して配管・ダクト⼯事が可能です。  ・フレキシブルダクトの潰れや他設備との接触がないか確認すること。

  □施⼯図にて配管ルートの確認は⾏いましたか。  □天井伏図にて取合いができていますか。  □⽀持間隔は施⼯要領書通りになっていますか。  □建築担当者と⼯事区分、点検⼝について調整しましたか。

  ・仕上⼯事の終了した天井を解体し、配管・ダクトのやり直しなど、⼤きな⼿戻り⼯事が発⽣します。   竣⼯間際の⼿戻りは⼯程に多⼤な影響を与えます。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 下地・間仕切り

6

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

天井内設備 先⾏⼯事

天井器具 設置⼯事

ポイント

チェック項⽬

失敗すると... 天井内⽀持図

先輩アドバイス

Page 32: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

6-3

電気 空調 衛生 その他 間仕切内配管

○ ○ ○ -

 ■間仕切り内の電線管は固定 ・ボックス類はスタッドを介して堅固に取付けます。  また電線管もきちんと固定します。 ・ボックスを背中合せに取付る事は避けます。(⾳が漏れる) ・ケーブル配線をする場合は、スタッドの貫通部には  ブッシングを設置しケーブルを保護します。 ■防⽕区画の確認 ・間仕切壁が区画壁か、事前に確認し施⼯図に反映します。  認定⼯法通りに施⼯する必要があります。 ■間仕切壁と衛⽣設備 ・間仕切り壁に洗⾯器など設置する場合は、堅固に補強するためには、補強板などが必要になります。  建築担当者と事前に打合せし軽量下地補強やベニヤ板の設置を⾏うようにします。  ・洗⾯器などの衛⽣配管を⾏う場合は、間仕切りの⼱で納まるか、ライニングが必要なのか確認します。  ライニングが必要な場合は空間への影響もあるので早めの検討が必要です。

 ・間仕切りの下地ピッチ・補強位置によりボックス設置ができない場所があります。  スイッチ・コンセントが並ぶところは特に⾼さ、間隔に注意し次⼯程前に必ず確認を⾏うようにします。 ・間仕切り内配管にて、指定された位置に確実にボックスを固定することが重要です。  器具付け⼯事にて⼤きく影響するので⼨法間違いに注意が必要です。

  □ボックスの取付け位置は図⾯通りですか。  □⽀持・固定状況は問題ありませんか。  □防⽕区画の確認を⾏いましたか。  □間仕切り補強の打合せを⾏いましたか。

・仕上⼯事の終了した壁⾯を解体し、やり直しなど⼤きな⼿戻り⼯事が発⽣します。   竣⼯間際の⼯程変更は多⼤な影響が発⽣します。 ・⽀持固定をしないと、ちょっとした振動でも軽量鉄⾻と電線管がぶつかり騒⾳が発⽣します。  また、ケーブルが傷つき、漏電が発⽣する可能性があります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ - - - ○ ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 下地・間仕切り

6

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

間仕切内配管とボックス

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

Page 33: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

6-4

電気 空調 衛生 その他 天井内機器取付

○ ○ ○ -

 ■施⼯順序について ・天井仕上げ⼯事の前に、配管・ダクトを布設するだけでなく、  圧⼒試験や保温⼯事を完了させておく必要があります。 ・配管やダクト、ケーブルラックを上下に設置するために、設  備⼯事(空調・衛⽣・電気)のなかでも、施⼯順序をあらか  じめ決めておく必要があります。 ■⽀持⽅法について ・設備機器の重量や要求される耐震性能に合った⽀持⽅法  (⽀持部材や吊り間隔、振れ⽌め等)を検討しておくことも  必要です。

 ・特に壁や梁を貫通する設備⼯事については、事前に建築⼯事  と施⼯順序を調整しておくことにより、設備⼯事を先⾏して  進めることもできます。 ・点検⼝は必ず現地で最終確認をしてください。  設備機器の近くに設置されている場合であっても、向きや⾼  さが合わなかったり、天井下地等によりメンテナンスが出来  ないことがあります。

  □ケーブルラック、電線管、ダクト、配管などはお互いが⼲渉しないように施⼯されていますか。  □振動機器や配管に必要な防振がなされていますか。  □設備機器(フィルタ・ダンパ・バルブなど)の点検が可能な位置に点検⼝がありますか。  □ダンパのレバー操作や空調機のフィルター交換を⾏うためのスペースが機器の周りに確保されていますか。

 ・点検⼝が適切な位置に無いと、メンテナンスができません。 ・ダクトや機器等の耐震措置が不⼗分だと、地震時に振動が天井に伝わり、天井材のひび割れや落下する  恐れがあります。 ・吊り間隔や⽀持材が適切でないと、配管等の落下のおそれがあります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - ○ -

制定

三菱電機㈱ 改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

施工段階 下地・間仕切り

参 考 メ ー カ ー :

6

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

防振ハンガー

(左:ゴム、右:スプリング)

配管支持 例

Page 34: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

6-5

電気 空調 衛生 その他 遮音壁貫通処理

○ ○ ○ -

 ■貫通部の処理 ・遮⾳壁の貫通部やコンセントボックスには遮⾳シートを  貼り付け、四周に隙間を残さないように施⼯します。 ■クロストークの防⽌ ・ダクトが他の部屋と繋がっている場合には、ダクトルー  トの⼯夫や、消⾳エルボを設置します。 ・隣同⼠の部屋が左右対称であった場合でも、コンセント  ボックスが表裏重ならないように調整する必要があります。 ■遮⾳性能の確認 ・室内の騒⾳許容値と壁の遮⾳性能を確認するだげでなく、  性能を評価する試験要領について事前に検討しておくこ  とも重要です。

 ・⼯事を始める前に壁の遮⾳性能と貫通部処理について確  認し、遮⾳性能にあった処理⽅法を要領書で明確にして  おくことが必要です。 ・貫通部処理は⼯事終了後には確認することは難しいので、  各施⼯段階で全数確認してから次の⼯程に進めるように  しましょう。 ・必要に応じて、⾳響試験会社などの専⾨業者に検査を依  頼することも必要です。

  □遮⾳性能に合った貫通部処理が要領書通りに施⼯されていますか。  □裏ボックスは遮⾳シート巻きの上、遮⾳壁との四周の隙間はシールで塞ぎがなされていますか。  □配管はグラスウールなどで絶縁し、貫通部は遮⾳シート等で巻き上げられていますか。  □クロストーク対策として、遮⾳壁両側に消⾳エルボが取り付けられていますか。

 ・隣室の話し声が漏れてくるおそれがあります。 ・配管やダクトから機器や⾵等の⾳が透過してくるおそれがあります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

施工段階 下地・間仕切り

参 考 メ ー カ ー :

6

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

ダクト貫通処理 例

鉛シート巻き 例(左:コンセントボックス、右:配管貫通部)

失敗すると...

ロックウール充填

遮⾳シート巻き保温材

保温あり

保温なし

ボード

⾓ダクト

Page 35: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

6-6

電気 空調 衛生 その他 ALCパネル貫通処理

○ ○ ○ -

 ■ALCパネルの規則  ・ALCパネルは基本的に溝堀して埋め込んだり、切⽋く   ことができません。開⼝できる場所は決まっています。  ・ALCパネル割り図を建築担当者に確認し開⼝部分を確   認します。開⼝が難しい場合は配管・ダクトルートの変   更が必要になります。  ・ガラリなど⼤きな加⼯後部を要する場合は、開⼝補強が   必要なので早めの調整が必要です。 ■ALCパネルの貫通処理(区画壁の場合)  ・貫通箇所は認定⼯法による貫通処理が必要です。  ・床・壁毎に各メーカーにて様々な認定⼯法があります。   各認定⼯法の特徴を把握してより納まりを検討します。  ・区画の種類を確認し適正な⼯法にて施⼯を⾏います。

  ・ALCパネルは外壁に採⽤されることが多くなっています。施⼯計画上は納期も考慮し着⼯後の前段   に開⼝位置を決定する必要があります。全体⼯程に影響が無いように調整が必要です。  ・外壁の貫通部にはALC専⽤の⽌⽔処理剤を使⽤する必要があります。

  □開⼝補強は建築⼯事と打合せ、調整しましたか。  □区画貫通処理⽅法を確認しましたか。

  ・ALCパネルの交換になります。  ・区画貫通処理のやり直しになります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - ○ ○

制定

積水化学工業㈱ 改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 下地・間仕切り

6

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

(例)貫通処理⽅法

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

(例)ALC開⼝規定

先輩アドバイス

区画貫通処理材 区画貫通処理材

600

Page 36: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

6-7

電気 空調 衛生 その他 換気・エアバランス

- ○ - -

 ■建物の中の空気の流れを把握しよう ・換気は室内空気の浄化、熱や⽔蒸気の排除、酸素の供給などの⽬的を持っています。 ・換気範囲には全般と局所、換気⽅法は⾃然と機械(第1、2、3種換気)があり、  運転⽅法にも連続か間⽋があり、多種多様です。 ・設計図から建物の中の構造と部屋毎の換気⾵量を確認して空気の流れを把握します。 ・法定換気設備では確認申請書の換気計算書を確認します。 ・医療施設やクリーンルームにおける陽圧管理やRI施設における陰圧管理など、施設の⽬的に  応じて室圧の要求の確認を⾏います。 ・外壁ガラリやドアガラリ、天井チャンバーなど、建築⼯事との取り合いが必要となります。 ・24時間換気や局所排気など、運転⽅法や様々な換気機器の組み合わせと運転状況を検証します。 ・ドラフトや⾵切り⾳、ショートサーキット、⾳漏れなど、多くの注意事項があります。

 ・換気の⽬的を理解したうえで、換気量の収⽀と空気の流れを現した  エアバランスシートでバランスが取れているか確認しましょう。 ・換気の要求品質について、施⼯計画時点で建築担当者と合意形成  しましょう。 ・ドアガラリやアンダーカット、建具廻りや内装仕上げの隙間の管理  などについてしっかり連携しましょう。 ・計測器具が校正期間内であるか確認しましょう。  

  □給気と排気(制気⼝、ガラリ、ベンドキャップ等)の位置関係、離隔距離は確認しましたか。  □ドアガラリやアンダーカットなど建築取り合いは確認しましたか。  □設計条件に適合する検査環境が整っていますか。  □換気量は正確に計測、記録を⾏いましたか。

 ・⾵切り⾳や隙間⾵、臭気や⽔蒸気の流出などの不具合が発⽣します。 ・ドアガラリなどを忘れると給気ルートが無いなどの換気不良が発⽣します。 ・法定換気量が確保できずに完成検査に合格にしない恐れがあります。 ・思わぬ隙間の存在で、陽圧や陰圧などの室圧管理が成⽴しない恐れがあります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - 〇 - - - - ○制定

㈱日本カノマックス、㈱ガステック 改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 下地・間仕切り

6

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...     

スモークテスタ

携帯型⾵速計

Page 37: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

6-8

電気 空調 衛生 その他  性能検査実施要領(工程内検査(配管))

- ○ ○ -

 ■配管⼯程内検査   ・配管⼯事が完了し建築⼯事(仕上げ)が始まる前に、所定の漏洩試験    を⾏い配管などからの漏洩がないことを確認し、次⼯程(塗装⼯事、    保温⼯事など)へ引き渡されなければなりません。   ・施⼯の初期段階に実施する為、試験⽅法、試験圧⼒・時間の決定、安    全計画など適切な計画を⾏い、試験箇所の⽋落がないようにします。 ■各種試験(中間時 ⼯程内検査)   ・給⽔及び給湯配管・・・⽔圧試験(* 気密試験)等   ・排⽔及び通気配管・・・満⽔試験、通⽔試験 等   ・ガス配管・・・気密試験   ・消⽕配管・・・⽔圧試験(* 気密試験)   ・冷媒配管・・・気密試験   ・冷温⽔管、冷却⽔管・・・⽔圧試験 等

* ⽔圧試験に先⽴ち漏れ及びプラグ忘れなどを確認する為  に空気圧試験を先に予備試験として⾏う場合もある。

  合格基準は施⼯要領書に記載し監理者の確認を取ります。

  ・⼯程内検査は施⼯要領書に基づき早期に計画しましょう。  ・検査時期はさび⽌め塗装前、保温前に実施しましょう。  ・試験表の書式は事前に確認しましょう。(施主⼜は設計事務所の指定書式がある場合。)  ・検査記録として、施⼯写真(検査前、検査後)を確実に撮り記録に残しましょう。  ・検査実施範囲を図⾯、系統図を⽤い明確にし、検査漏れがないように管理しましょう。  ・バルブ、プラグの状態を確認して試験を⾏いましょう。

  □検査計画書の作成、事前確認はできていますか。  □検査を実施する時期(タイミング)、範囲は明確になっていますか。  □検査を実施する検査器具の準備はできていますか。  □⼯事関係者(設計・監理者及び施⼯担当者<建築含む>、作業者)への周知はできていますか。

  ・⼯程内検査を確実に実施しなければ、次⼯程に進めず⼯程遅延が発⽣します。  ・要領書に記載のある検査⼿順通りにしなければ、再検査になります。  ・検査記録の不備があると仕上げ⼯事後に解体し再検査することになります。

合理化省⼒化

施⼯性向上

品質・性能向上

⼯期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先⾏⼯事

⼯事区分⾒直し

責任所在明確化

− − ○ − − − − 〇制定改訂

共通管理項⽬コスト削減

(材料)−

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 下地・間仕切り

6

備考参 考 ⽂ 献 : 2019年3⽉1⽇参 考 メ ー カ ー :

ポイント

例)水圧試験表

チェック項⽬

失敗すると...

起工番号 平成    年    月    日

工事名

管路水圧試験 ・ 継手部水圧試験

時 刻

時 分 MPa

時 分 MPa

時 分 MPa

試験開始水圧× % MPa

仮設管路等水圧試験

  管路に漏水等異常の有無 有  ・  無

  監督員又は確認者

  確  認  日

  記  入  欄

規   格   値

平成   年   月   日

試 験 終 了

試 験 日

試 験 区 間

試 験 区間 対象 口径

水   圧

常  圧(加圧前)※管路水圧試験のみ

試 験 開 始

管路水圧試験等報告書

先輩アドバイス

Page 38: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

7-1

電気 空調 衛生 その他 社内中間検査

○ ○ ○ -

 1.事前に検査項⽬を明確にして準備しましょう。 (例)・⼯事⼯程

・施⼯図、施⼯計画書、施⼯要領書、機器承諾図・諸官庁届出書類・機能試験・図⾯審査、巡回時の指摘に対する対応の確認・設計変更確認・施⼯⾃主検査、施⼯写真の確認・現地施⼯状況

 2.施⼯管理状況のエビデンスを確認してもらいましょう。 (例)・「施⼯管理状況の確認」が出来る図書

・上⻑、監理者、品質巡回時の巡回記録・協⼒会社「施⼯チェック」書類・機能検査、検査記録・着⼯前審査会指摘事項の対応進捗・設計変更記録(設計変更連絡書)

 3.壁、天井等により隠ぺいされる部分について対象と   しましょう。 4.上記1〜3についてレジュメを作成し関係者で共有   しましょう。 5.事前に協⼒会社の社内中間検査を実施しましょう。

 1.中間検査は部分的な竣⼯検査であると位置付け、関係者   で共有しましょう。検査対象とするエリアを決めて、   ⼯事を完了させて検査を受けましょう。 2.⼤きなプロジェクトでは段階的に複数回、実施すること   を検討しましょう。 3.検査の準備という名⽬で、管理書類の進捗遅れの回復や   協⼒会社の品質管理に対する意識や体制の⾒直しを図り   ましょう。

  □検査項⽬を明確に出来ていますか。  □施⼯管理状況のエビデンスを準備していますか。  □壁、天井等により隠ぺいされる部分について対象としましたか。  □ポイントの1〜3についてレジュメを作成し共有しましたか。  □事前に協⼒会社の社内中間検査を実施する計画となっていますか。

 1.竣⼯検査時に不具合が発覚すると⼤きな⼿直し⼯事が発⽣します。 2.間違った施⼯が潜在している場合に、その影響が⼤きくなります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ - ○ - - ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 中間検査

7

共通管理項目コスト削減

(材料)

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

中間検査レジュメ(例)

天井内施工状況

Page 39: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

8-1

電気 空調 衛生 その他

○ - - -

 ■受電⽇は⼯事全体⼯程の最重要ポイント⽇であることを認識 ・受電不成⽴は許されません。緊張感を持って⼗分な準備を⾏いましょう。 ・受電⽇までに必要な出来⾼があがっているか確認しましょう。 ・受電⽇以降速やかに試運転調整に⼊る段取りはできているか確認しましょう。 ■感電防⽌安全対策の実施 ・受電後は活線作業となる可能性が⽣じます。安全  作業を確保するため必要な対策を実施します。 ■受変電設備の保護協調、各種試験検査実施済確認 ・保護協調、励磁突⼊電流の確認 ・耐圧試験 絶縁試験  ・リレー試験 総合連動試験 ■受電時の遮断器、DS等投⼊⼿順の確認 ・電気主任技術者、電⼒会社との確認打合せが必要です。

 ・受電はどの現場でも全体の⼯事⼯程の重要なマイルストーンです。  建築⼯事や機械設備⼯事もこの⽇を迎えるために必要な⼯事を  実施し、この⽇から竣⼯に向かって残された仕事をどう進めて  ⾏くかが重要です。 ・⽕⼊れ(電源ON)は⼤きな緊張を伴い異常が発⽣すれば⼀⼤  事です。事前に出来ることをキチンと実施しましょう。

 □受変電設備の試験、検査項⽬と実施結果の確認はOKですか。  ・耐圧試験、絶縁試験、リレー試験、総合連動試験、警報 □保護協調と励磁突⼊電流検討状況の再確認はOKですか。  ・励磁突⼊電流で遮断器トリップした場合の対処法の確認 □受電時の遮断器投⼊順序、感電防⽌安全対策、⼿順書の確認  など、電気主任技術者との事前確認はOKですか。 □電⼒会社との作業区分についての事前打合せはOKですか。 □受変電設備内部の清掃、整線など実施状況はOKですか。

 ・受電後の送電が遅れることにより、⼯事全体の試運転調整⼯程などに⼤きな影響を及ぼします。合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ ○ - - - ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

施工段階 受電

8受電に向けて

受変電設備の例

受変電設備内部の例

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 40: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

電気・空調機器取付 9-1

電気 空調 衛生 その他 (仕上材との取合い)

○ ○ - -

   天井や壁に設置する、設備機器類の仕上げに開ける  開⼝サイズ、位置を確認します。

 ■開⼝サイス、位置、⾼さについて  ・開⼝⼨法を、納⼊仕様書で確認します。  ・天井伏せ、展開図は最新図か確認します。  ・機器取付け時、仕上げ材と隙間は空きませんか。  ・他の設備、建築仕上げとの芯合わせを確認します。   (図⾯で調整しても、現場で気付く場合もある)  ・建築仕上げ⽬地と天井伏せとの合致を確認します。   (貼り出し芯がずれていると、設備が失敗したよ    うに⾒えてしまう)

 ■取付機器について  ・下地内の機器本体位置と天井伏せ表⾯設置器具の   芯ずれは許容範囲内か確認します。  ・開⼝補強は施⼯されているか、確認します。  ・⽔平、垂直、曲りがないか、確認します。  ・天井仕上げ材と器具の隙間処理を確認します。   (表⾯の凹凸、振動の伝搬防⽌対策等)  ・点検⼝の位置は、使い勝⼿を現場で最終確認しま   す。

  ・開⼝を墨出し、⽳あけ⼯事は、現場によって⼯事   区分が異なるので、確認しましょう。  ・無理やり機器と開⼝を納めると、竣⼯後に隙間や   振動⾳などの不具合が発⽣する恐れがあります。  ・ボードショイント、パテ処理前に開⼝を⾏います、   ⼯程を調整して下さい。  ・天井、壁に設置する器具は、粉塵やチリの発⽣の   恐れがあるため、床仕上げ前に取付けましょう。

  □開⼝⼨法・精度を仕様書で確認しましたか。  □最新の天井伏せ図で施⼯していますか。  □図⾯と現場は合致していますか。   (仕上げ貼り出し芯、開⼝追出し芯)  □壁、天井、⾜場、床仕上げ⼯程は考慮済ですか。

  ・開⼝位置、サイズを間違うと、他⼯事に迷惑を掛   け、⼯程にも影響します。  ・天井内機器本体の設置位置が違う場合、天井裏⼯   事からの⼿戻り⼯事となってしまいます。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - ○ ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 内装

9

共通管理項目

コスト削減(材料)

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー : ダイキン工業㈱、パナソニック㈱

ポイント

チェック項⽬

先輩アドバイス

失敗すると...

壁開⼝⼨法 例

天井開⼝⼨法 例

壁取付スペース 例

この⼨法を間違わない事

Page 41: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

衛生器具取付 9-2

電気 空調 衛生 その他 (仕上材との取合い)

- - ○ -

   設計図書の器具仕様より、現場に設置する器具を決定・承認を受け、⼿戻りが無いよう確認します。

 ■承認図、付属品について  ・⼤便器でも、給⽔圧の違いや、柱・梁の違い(仕上げ   ⼨法)で、機種が変わる場合があります。   附属品も設置場所で変わらないか確認します。    例)S or Pトラップ、右 or 左給⽔(ホース⻑)、      リモコン、センサー類  ・建築⼯事の流し台や洗⾯化粧台、カウンターなどは、   発注前の製作図をチェックしましょう。    例)フレキ接続排⽔トラップはNG、底板開⼝、点      検⼝、補強位置等 ■⼯事区分について  ・⼯事区分は現場毎に違います。必ず確認して下さい。    例)紙巻、⼿摺りなどのアクセサリー、⽔栓、⽌⽔      栓、トラップなどの付属品 ■現場確認について  ・施⼯図通りに施⼯されていることを確認します。  ・建築仕上げについても、施⼯図通りか確認します。  ・取付位置の補強と、ガタツキを確認します。  ・仕上げ⽬地、コンセント、制気⼝類との芯は合致して   いることを、確認します。  ・仕上げ材と器具の隙間処理をシールとする場合、建築   ⼯事に依頼しましょう。

  ・トイレブースのドア軌跡と便器の⼲渉を確認しましょ   う。  ・UB下排⽔管が不燃材(区画貫通1m以内)にならない   か確認しましょう。  ・洗⾯カウンター下にキャビネットが無い場合、配管や   ⽀持⾦物の、⾒栄えを考慮しましょう。  ・⽔栓吐⽔⼝⾸ふり範囲は、シンクからはみだしていま   せんか。(ストッパーの検討)  ・タオル掛のタオルと、コンセント、⽔栓類は⼲渉しな   いか、確認しましょう。

  □衛⽣器具は、承諾図通りですか。  □給排⽔配管類は、施⼯図通りですか。  □建築仕上げは、施⼯図通りですか。   (仕上げ貼り出し芯、開⼝追出し芯)

  ・開⼝位置、サイズを間違うと、他⼯事に迷惑を掛け、   ⼯程にも影響します。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - ○ ○

制定

TOTO㈱ 改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 内装

9

共通管理項目

コスト削減(材料)

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

先輩アドバイス

失敗すると... 洗⾯化粧台設置 例

⼤便器廻り設置 例

Page 42: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

10-1

電気 空調 衛生 その他 扉・ガラリ関連工事

- ○ - ○

  

 ■外壁に設置するガラリ  ・ガラリにチャンバなどを取付ける場合、浸⼊   した⾬⽔が⾃然に外部排出できるような勾配   を付けます。  ・ガラリにチャンバを取付ける場合、必要に応   じて、点検⼝を取付けます。  ・ガラリの有効開⼝⾯⾵速および有効開⼝率を   確認します。

  ・ガラリ(建築⼯事)との取り合いがポイント   ですので詳細な打合せをおこなってください。   防⽔の必要性についても打合せします。  ・フランジとの取合いを確認してください。

  □ガラリにチャンバなどを取付ける場合、浸⼊   した⾬⽔が⾃然に外部排出できるような勾配   を付けていますか。  □ガラリにチャンバを取付ける場合、点検⼝は   必要ないですか。  □ガラリの有効開⼝⾯⾵速および有効開⼝率は   確認してますか。  □防⾍網は⽬詰まりの原因となりますので、防   ⿃網に変更できないか確認していますか。

   ・⾬⽔の浸⼊により⽔損が発⽣してしまいます。   ・⾵速が過⼤だと、騒⾳発⽣、⾵量不⾜になる    可能性があります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - -

制定

改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

施工段階 外装

10

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

施工状況写真

ガラリ廻り(例)

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 43: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

10-2

電気 空調 衛生 その他 外壁面設備器具取付け(1)

- ○ - ○

 ■外壁に設置するベントキャップ

   従来、給気⼝の形状は設置場所によって選定されおり、   ⼀般的には⾬線内であれば平型グリル、妻側では深型

   しかし、⾬線内であっても側⾯からの⾬⽔の浸⼊のお   それがある場所への設置や、庇の短いサービスバルコ   ニーなどへの設置では、深型フードなどの⾬⽔の浸⼊

   また、妻側への設置は深型フードより耐⾬性能が⾼い   超深型フードの選定を考える必要があります。

   ・ベントキャップの種類は多種多様なので取り付け場所に適したものとしてください。   ・ベントキャップの種類によっては、圧損が変わるので、機器の静圧に影響を与えます。   ・FD付の場合は点検できるか確認します。   ・ベントキャップ廻りのシール⼯事は、建築⼯事に依頼します。(責任所在明確化)

   □設置場所は⾬線内・⾬線外のどちらですか。   □設置場所は⾼層階ですか。

   ・⾬⽔の浸⼊により⽔損が発⽣します。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 外装

10

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

   フードが採⽤されています。

   が抑えられる形状の製品を選定する必要がありま

平型グリル

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

耐雨性能 高低

丸型フード 深型フード深型フード

(上下開口タイプ)超深型フード

雨線内

先輩アドバイス

Page 44: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

10-3

電気 空調 衛生 その他 外壁面設備器具取付け(2)

○ - - ○

 ■外壁に設置するスイッチ・コンセント  ・壁⾯とパッキンは密着させます。  ・壁⾯に凹凸がある場合は、パッキンにそって上⾯   および両側⾯をシールします。  ・⾦属部はC種、または、使⽤電圧が300V以下の   場合はD種接地をおこないます。  ・パッキン下部⽔抜⽳はふさぎません。  ・配管はボックスの上部および側⾯から接続します。   (下部から接続しない)

  ・施⼯要領書を作成にて関係者周知徹底してください。  ・浸⽔により⼤事故に⾄ることがあるので注意願います。  ・外壁に配管を打込む場合には、クラック発⽣の恐れが   あるので、構造担当者と協議してください。

  □壁⾯とパッキンは密着できていますか。  □壁⾯に凹凸がある場合は、パッキンにそって上⾯および   両側⾯をシールをおこなっていますか。  □⾦属部はC種、または、回路仕様電圧が300V以下の場   合はD種接地をおこなっていますか。  □パッキン下部⽔抜⽳はふさいでませんか。  □配管はボックスの上部および側⾯からとっていますか。   (下部よりはとらない)

  ・⽔が浸⼊することで漏電します。  ・下部を配管にすると配管内に⽔が浸⼊します。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ ○ ○ ○ ○ ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 外装

10

共通管理項目コスト削減

(材料)

-

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

3方向シール

防水コンセント 防水スイッチ

先輩アドバイス

要領図

Page 45: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

EVオーバーヘッドの感知器用 10-4

電気 空調 衛生 その他 点検口の防水対策

○ - - ○

 ■防⽔対策の必要性 ・EVオーバーヘッドの感知器⽤点検⼝は、屋外仕様で無  いので屋外に設ける場合は、防⽔対策が必要です。 ■防⽔対策例 ・感知器⽤点検⼝の外側に鋼製枠SD点検⼝を設けます。 ・鋼製枠SD点検⼝の底部は万⼀、⾬⽔が浸⼊した場合  に外部に⾃然排出できるよう外勾配とします。 ■⼯事区分の明確化 ・建築と設備の⼯事区分を明確にしてください。 (鋼製枠SD点検⼝の設置⼯事に建築依頼してください)      EV⼯事 : 感知器⽤点検⼝

  建築⼯事 : 鋼製枠SD点検⼝

 ・設備担当者が建築担当者と共に、⽌⽔処理について  検討しましょう。 ・鋼製枠SD点検⼝の設置(防⽔シール共)は、必ず建築  に依頼しましょう。 ・⽌⽔性能の品質責任の所在を明確にしておきましょ  う。

  □詳細の納まりを施⼯図にて調整済ですか。  □SD点検⼝の底部は確実に外勾配ですか。  □SD点検⼝の⽔密性に問題ありませんか。  □品質責任の所在は明確ですか。

  ・⾬⽔が浸⼊した場合、EVが⽔損してしまいます。   場合によってはEVの運⾏に⽀障をきたします。   EVに不具合が⽣じないよう、屋外点検⼝の防⽔   対策はしっかりと確認しておく必要があります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - ○ ○

制定

改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

施工段階 外装

10

共通管理項目

コスト削減(材料)

-

良くない例

このように建築工事で工夫しても風雨に

よって、雨水の浸入の可能性があります!

感知器⽤点検⼝(EV⼯事)

点検⼝の底部外勾配、ハト⼩屋の⽋きこみをしても・・・

良い例

SD点検⼝(建築⼯事)

感知器⽤点検⼝(EV⼯事)点検⼝の底部外勾配(建築⼯事)

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 46: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

10-5

電気 空調 衛生 その他 保温・塗装工事

○ ○ ○ -

 ■仕様の確認と建築仕上げ⾊の確認。  ・設計図書にて保温の仕様を確認します。  ・保温・塗装の要否、範囲を確認します。  ・結露・凍結を考慮し保温範囲を確認します。   (付属品まで保温が必要か確認)  ・周囲の仕上げ⾊(建築壁や天井の⾊)を確認し調和を図る。  ・外灯ポールなどは⼯場塗装もしくは、建てる前に塗装をし   た⽅が省施⼯になります。  ・付属品の塗装も忘れないようにしましょう。

  ・保温仕様によりコストに影響がでますので早期の確認が必要です。  ・仕様により詳細な規定がありますので仕様書を確認しましょう。  ・⾊⾒本などにより事前に確認をとりましょう。  ・焼付け塗装など特殊な塗装製品は納期を確認しましょう。

  □設計図書で保温・塗装の要否、仕様を確認しましたか。  □保温材の厚さ、仕上げは⽤途にあっていますか。  □塗料・仕上げ種別(屋外・塩害・湿潤場所など)を確認しましたか。  □建築仕上げ⾊の確認しましたか。周囲と調和がとれていますか。  □⾊⾒本にて事前に確認しましたか。

  ・結露・凍結の発⽣による漏⽔につながります。  ・周囲との調和不⾜による塗装し直しになります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ ○ ○ - - -制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 外装

10

共通管理項目コスト削減

(材料)

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

例)屋外冷媒配管ラッキング

例)配管保温要領図

例)ダクト保温状況

Page 47: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

11-1

電気 空調 衛生 その他 外構配管設備工事検討

○ ○ ○ -

 ■インフラのチェック  ・給⽔・排⽔・ガス・電気・電話などインフラ引込み位置や埋設⾼さ等総合的に検討します。  ・役所や電気事業者等との事前協議事項を確認し、引込み⼯事時期及び申請時期の確認をします。 ■埋設深度  ・重量⾞両が通る部分などはなるべく避けた配管ルートを検討します。   凍結深度や重量物の影響を考慮した埋設深度にて計画しましょう。 ■地盤沈下対策  ・地震により設備配管の建物への引込み部で破断、沈下によるずれが⽣じる恐れがあります。   変位吸収管継⼿の設置や躯体スラブからの⽀持、杭の設置まで検討が必要です。 ■建物周囲の⼯事時期  ・敷地境界と建物の間が狭い場合、建物が出来てしまうと、   その周囲の⼯事は⾮常にやりにくくなります。

   の重量⾞両ルートも考慮しましょう。

  ・インフラ引込み⼯事の時期と申請時期の早期確認をおこないましょう。  ・インフラの埋設深さ、重量物等の埋設深度、建物への引込み部を総合的に調整しましょう。  ・外構(植栽)計画も考慮したルートとしましょう。  ・早期に建築担当者と協議し外構配管⼯事時期を調整しましょう。

  □インフラ引込みの集中する場所は取合い出来ていますか。  □申請時期は間に合っていますか。  □埋設深度・勾配(凍結・重量⾞両など)を確認しましたか。  □地盤沈下対策は⾏っていますか。  □建物周囲は問題なく施⼯できますか。

  ・表層解体後の配管⼯事のやり直しになります。  ・インフラの接続不良による配管⼯事やり直しになります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 外構

11

共通管理項目コスト削減

(材料)

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

   また、⼭留め壁との⼲渉などを確認し、⼯事時期を事前   に計画しましょう。先⾏配管⼯事を⾏う場合は、⼯事中

例)埋設深度

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス

例)建物周囲の配管工事

配管埋設深さ車両道路 一般部 寒冷地

600mm以上 300mm以上 凍結深度以上

例)地盤沈下対策要領図

Page 48: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

11-2

電気 空調 衛生 その他 外構設置機器検討

○ ○ ○ -

 ■外構に設置する代表的な設備機器  ・外構に設置する機器として、キュービクル、⽔槽類、空調室外機、外灯などがあります。機器内   部に⽔が浸⼊しないように防⾬・防湿対応が必要になります。  ・塩分を含んだ⾵を受ける沿岸部(2km以内程度)は、塩害対策を検討しましょう。沿岸300m以   内に近接している場合、重塩害対策として塗装をさらに厚くするなど追加対策も考慮が必要です。  ・埋設設置する機器として、オイルタンク、浄化槽、排⽔処理槽などがあります。   重量⾞両の導線や耐荷重の検討をおこないます。 ■設置場所・メンテナンススペース   ・設置する設備機器によってメンテナンス⽤の保有距離や法的・メーカー指定の離隔距離が定め   られていますので、必ず確保するようにします。  ・将来において機器設置付近の植栽の成⻑で機器の効率   が落ちる、庭園灯が隠れるなどないように配慮します。  ・機器のメンテや⾞両の寄付きの有無の確認を⾏います。   また、メンテナンス⽤にコンセントや⽔栓は必要であ   れば計画します。  ・設置機器の景観、騒⾳やいたずら防⽌のためにフェン   スの設置などの確認を⾏います。  ・⼟⼯事、基礎⼯事の時期(着⼯時or竣⼯前)、⼯事範   囲の調整を⾏います。   また、オイルタンクは消防検査への配慮も必要です。

  ・配置する設備機器の⼨法を確認し搬⼊⽅法や搬⼊ルート、搬⼊時期を確認しましょう。  ・操作性、保守点検も視野に⼊れ配置計画しましょう。  ・基礎⼯事の⼯事範囲を明確にしましょう。  ・植栽の成⻑も考慮した計画にしましょう。  ・いたずら防⽌に考慮した計画にしましょう。

  □設備機器のメンテナンススペースは確保していますか。  □建設地が沿岸部の場合、塩害対策を施していますか。

  ・設備機器のメンテナンススペースが確保されていないことで、機器の更新・交換が困難になり   保守費⽤のコストアップになります。

合理化省⼒化

施⼯性向上

品質・性能向上

⼯期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先⾏⼯事

⼯事区分⾒直し

責任所在明確化

○ ○ ○ − − ○ ○ 〇制定改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

備考参 考 ⽂ 献 : 2019年3⽉1⽇参 考 メ ー カ ー :

共通管理項⽬コスト削減

(材料)−

施工段階 外構

11

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

地下オイルタンク据付け図

庭園灯

Page 49: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

12-1

電気 空調 衛生 その他 試運転調整

○ ○ ○ ○

  ・試運転調整の⽬的は、設備⼯事の機能・性能の確認を通して、最終的に⼯事の完成を確認する事にあります。   単に最終結果を確認するだけでなく、対象機器の確認から始まり、搬送系の確認、サブシステムの確認、設備全体の   確認、制御パラメーターの調整結果の確認、試運転時の環境性能の確認とステップごとに順を追って確実に確認して   いく過程が重要です。

 ■試運転調整計画は企画設計段階から始まる  ・試運転調整は、⼯事の完成引渡し直前に⾏われる作業との   認識が強いが、試運転調整の内容や合否判断基準、運転   操作⽅法などを考える場合、企画設計段階まで遡って決定   しなければならないことも多く、試運転調整の⽬的を確実に   達成するには、設計段階から竣⼯後までステップごとに順を   おって確実に確認して⾏く過程が重要です。 ■季節による試運転の未済⼯事を減らす  ・竣⼯時期によって、夏期、冬期、のいずれか、⼜は両⽅の   試運転調整ができないことがありますが、竣⼯時点での条   件下で出来る範囲の調整計測を確実に⾏いましょう。   また竣⼯後の最初の季節変動時には試運転を実施する試   運転計画を⽴案し建築主と合意しておきましょう。 ■試運転調整に必要な期間の確保  ・⼯期遅れや、設計変更がある場合、試運転調整に必要な   期間が確保出来ない場合があります。その場合、早めに関   係者を集め⼯程調整を⾏い、全体⼯程の進捗度を⾒ながら   試運転調整に影響を与える項⽬とその内容の確認を⼿順を   追ってステップ毎に確実に実施することが重要です。 ■前⼯程完了の確認  ・試運転開始前は、機器の据付、配管ダクト系の施⼯、清掃   等の作業が終了し、必要な検査が完了し、運転時の対象室   及び関連する室の仕上がり状態(試運転に適した状態になっ   ていること)を確認しましょう。 ■試運転調整は⼯事期間内で終了させる  ・最近の建物では、竣⼯後は、セキュリティーの関係上、居室   等に⾃由に⽴ち⼊ることは出来ません。また引渡後は⾃由に   室内環境を調整できないので測定に必要な条件を整え難くな   ります。 ■試運転調整結果を⼯事者間で確認し合い、問題点を後に残さない  ・結果が設計条件を満⾜しない場合は、その原因を①(建築も含めて)システムの設計に関わる問題か、②(⾃動制御を   含めて)システム調整の問題か、設計者、監理者、施⼯者間で確認し合い、問題点を後に残さなさないように適切な   処置を施しましょう。

  ・試運転調整は建物の機能性能確認の最後の砦です。引渡後に不具合が発⽣しないよう、確実に実施しましょう。   また可能な限り⾃分の⽬で確認するよう時間を確保しましょう。

  □設計図書に、計測・計量計画書、システム制御、操作説明書、試運転調整仕様書(試運転調整合否判断基準を含む)   が明記されていますか。明記されていなければ、設計者に確認しましょう。  □竣⼯までに実施できない試運転項⽬(季節によりできない項⽬等)については、引渡後の実施になることを事前に建   築主と合意されていますか。  □施⼯計画段階で、施⼯計画書に給⽔・排⽔・電⼒・ガス等の使⽤開始⽇、試運転調整に必要な⽇数の概要、前⼯程の   完了期⽇を含めて引渡⽇までに試運転が完了するよう、建築、設備間で整合が図れていますか。  □試運転の⼿順は、単体機器の調整から始まり、サブシステム、全体システム、建築との連係の確認を⾏い、平⾏して   記録整備を⾏うようになっていますか。また得られた結果を即時フィードバック検証する体制が整備されていますか。  □室内外空気の温湿度の測定、室内気流及びじんあいの測定、騒⾳測定がある場合、無⼈状態で測定できる時間を確保   できるよう計画されていますか。

  ・引渡し後に、機能や性能の不具合が発⾒され、そこからクレームや⼿直し、補償⼯事等に繋がり、発注者、購⼊者か   らの信頼度低下に発展する可能性があります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ ○ ○ - - ○制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 :

共通管理項目コスト削減

(材料)

-2019年3月1日

参 考 メ ー カ ー :

施工段階 竣工前

12

図1 試運転調整と機能性能試験区分

SHASE‐G‐0006‐2004  (建築設備の性能検証過程指針) より

(資料1)機械設備監理指針 H19版資料2より抜粋

試運転調整方法

1 一般事項

1.1 目的

試運転調整の方法は、設備内容によって多少の差異はあるが調整

段階によって、個別試運転調整と総合試運転調整に分けられ、

その目的は、次のように要約される。

(a) 個別試運転調整

機器ごとに点検及び安全装置等の機能確認を行い、機器が正常

な稼働状態にあり、機器単体として性能を確認する。

(b) 総合試運転調整

施工した結果が、設計図書に合致していることを最終確認する。

図1に試運転調整の範囲を示す。

検査・試運転調整(TIAS)

調整(TAB) 風量調整、流量調整、単体試験

機能性能試験 (FPT ) 回路時試験、全体試験、室内環境評価

試験、 運転性能評価試験

試運転調整( TAS )

調整( ITI ) 材料受入れ検査、出来高検査、工場試験・検査、

水圧試験、据付検査、回転チェック

試運転 ( Start up) サブシステム試験、全体試験、

温湿度測定、 運転性能評価試験

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 50: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

12-2

電気 空調 衛生 その他 建築確認完了検査

○ ○ ○ -

   建築確認完了検査は、建物引き渡しに重要な検査  です。   建築物省エネ法、⾮常照明、避雷設備、換気設備、  機械排煙設備、防⽕区画貫通処理等が検査の対象と  なります。

 ■図⾯関連  ・確認申請図書等は、竣⼯現場と合致していますか、   計画変更⼜は軽微な変更の提出は完了しています   か。 ■現場関連  ・⾮常照明のバッテリーは充電されていますか。  ・防⽕⼾の連動作動試験は済んでいますか。  ・専⾨業者⽴会者の確保、現場内の連絡⽅法(トラ   ンシーバー等)は⽤意されていますか。  ・区画貫通処理材の認定番号が記載されたシールを   貼ったり、認定書が必要です。  ・検査当⽇は隠ぺい箇所が確認できるように、点検   ⼝等を開けておきましょう。

 ■書類関連  ・⾮常照明 照度測定、避雷針 接地抵抗、換気⾵   量の測定データ、写真は整理されていますか。  ・その他必要書類は、整理されていますか。

  ・⾮常照明の測定は、夜間の停電状態が必要です。   竣⼯前は他業種も⼤忙しなので、段取りに注意し   ましょう。  ・⾮常照明の検査当⽇の確認⽅法は打合せ済ですか。   (ブレーカー位置や他グループへの影響も考慮し    ましょう)  ・⾵量測定は、制気⼝直接より、筒状の治具を使っ   た⽅が、簡単で時間短縮になります。

  □建築確認完了検査の体制は整っていますか。   (建築、設備、昇降機、検査官、スケジュール)  □⼯事監理報告書データは整理されていますか。   (⾮常照明、接地抵抗、⾵量測定(⼀般+24h)等)  □隠ぺい箇所の施⼯写真は整理されていますか。    (接地、配管材種別、トラップ、区画処理等)

  ・建築確認済書が交付されないと、建物引き渡しが   できません。建物が予定通り使⽤開始できないと   補償問題等にもなります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ ○ ○ - - ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 竣工前

12

共通管理項目

コスト削減(材料)

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

ポイント

チェック項⽬

先輩アドバイス

失敗すると...

Page 51: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

12-3

電気 空調 衛生 その他 消防完了検査

○ ○ ○ -

   消防完了検査は、建築確認完了検査と並んで、  重要な検査です。  設備担当者が段取りを⾏う必要があり、建物全体の  進⾏状況を予測して、検査⽇を決めましょう。   総合連動試験が必要な場合や、建築主が⽴ち会う  場合もあります。

 ■図⾯関連  ・消防設備等設置届、防⽕対象物使⽤開始届は余裕   をもって提出しましょう。  ・現場と図⾯は合致していますか。

 ■現場関連  ・基本的に全数検査です。専⾨業者(⾃⽕報、誘導   灯、⾮常放送等)とよく打合せして下さい。  ・防⽕⼾の連動試験は済んでいますか。  ・専⾨業者⽴会者の確保、現場内の連絡⽅法(トラ   ンシーバー等)は⽤意されていますか。  ・消防法上の区画と建築基準法上で必要な防⽕区画   を確認しておきましょう。  ・消防認定番号が記載されたシールは貼られていま   すか。

 ■書類関連  ・中間検査での指摘事項等は確認是正済ですか。  ・その他必要書類は、整理されていますか。

  ・事前に消防署と綿密な打合せを⾏い、段取り良く   進⾏させることが重要です。  ・停電確認検査が発⽣しますので、他業種は作業で   きません。  ・建築⼯事の防⽕⼾や煙感連動シャッターなど、他   業種の⼿配を済ませましょう。

  □各種確認連絡体制は整っていますか。   (班編成、連動⽅法、通信⼿段等)  □事前検査・試験は全て終わっていますか。  □消防⾞両の駐⾞場は確保されていますか。

  ・消防完了検査済証が下りないと、建築確認済証が   交付されません。以降の⼯程にも影響が出ます。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

○ - ○ ○ ○ - - ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 竣工前

12

共通管理項目

コスト削減(材料)

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

ポイント

チェック項⽬

先輩アドバイス

失敗すると...

Page 52: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

12-4

電気 空調 衛生 その他 総合連動試験

○ ○ ○ ○

 ■停復電試験 ・下記の各種連動試験に先⽴ち、受変電設備、発電機設備でのシーケンス動作確認を⾏います。  スポットネットワーク、本-予備など、電⼒会社からの引込みに応じて、個別の系統が停電したケースを想  定し、停復電シーケンスが何れのケースでも実⾏されることを確認します。 ■防災連動試験 ・⽕災→停電のフローを確認。⽕災停電時に消防設備の機能が確保されること、また電気錠等の開放により避  難動線が確保されていることを確認します。 ・⽕災起因による停電を前提とし、⽕災時に連動停⽌する機器(空調・換気設備機器等)の動作確認も⾏います。  消防完成検査に消防官⽴会いの下、発煙筒などを使った排煙設備の動作確認も併せて⾏うケースもあります。 ■総合連動試験(防災、保安、BCP) ・上記の⽕災起因による停電(⽕災停電)フローの確認と、⼤規模災害時のインフラ停電後⽕災進展を想定した、  ⼀般停電→⽕災(停電⽕災)を確認します。  防災関連だけでなく、保安系統への切替確認、BCP機能の確保、セキュリティの確保等を主眼に、全ての連  動機能確認を漏れなく実施します。  また各フロー動作からの復旧時、通常状態への復旧動作をチェックリストに基づき確認します。

 ・総合連動試験においては、各々の機能の連動性や必要な性能について、把握していることが重要であり、  これを主体的に実⾏できるのはゼネコンの設備設計、設備施⼯管理担当者です。 ・総合連動試験は限られた時間の中で多くの事項を確認することが必要なので、できるだけ細かい⼿順書を作  成し、これに対応したアナウンス⼿順書兼記録書を作成しておくことが⼤切です。 ・通信の不備は試験そのものの失敗につながるほど、絶対にあってはならないことです。事前に念⼊りに現地  で検証しておきましょう。

  ・総合連動試験計画に以下の内容が反映されていますか。   □官庁検査⽇程(事前試験も含めたスケジュール。関係者が多く早めの調整要)   □連動試験フロー概要 (停電、⽕災→停電、停電→⽕災等)   □動作シーケンス(電⼒系統個別の停電を想定したもの)   □タイムスケジュール   □出席者⼀覧(会社名、⽒名)、⼈員配置、タイムキーパー   □連絡体制、通信⼿段(無線、携帯電話、インターホン、⾮常電話等)   □チェック項⽬⼀覧(電気錠の動作、⽕災連動停⽌機器の状態、保安系統切替動作、BCP・セキュリティの確保等    当該建物特有の確認項⽬を網羅したもの)   □チェック項⽬⼀覧、記録リスト、検査時データ(防災基盤警報プリントアウト、中央監視ログの出⼒)   □アナウンス⼿順兼記録書  ・試験終了後、記録は確実に残されていますか。

  ・試験の結果で不具合が起きると、まだ未成、未完成が残っている事になり、その後の⼯程に⼤きな影響が   発⽣する恐れがあります。(連動試験を⾏うには建築・設備⼯事共に完了している必要があります。)  ・災害時における、設備機能の不具合は、⼈命や施設運営に直接悪影響を与えます。  ・竣⼯後にこれらの不具合が発覚すると、品質管理に対する信頼を根幹から失う事態となります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(材料)

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ ○ - ○ - - ○制定改訂

2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

備考参 考 文 献 :

施工段階 竣工前

12

共通管理項目

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 53: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

12-5

電気 空調 衛生 その他 性能検査実施要項(竣工編)

○ ○ ○ -

 ■性能検査 ・設備機器の性能検査を実施する前に検査計画書を作成し、実施する検査内容、検査要領を設計者・  監理者に確認したうえで協⼒会社と事前に確認、決定しておきます。  建築設備の種別により検査内容が異なります。設備システムにあわせ、どのような試験を実施する  か事前に計画する必要があります。 ・⼯場にて様々な検査に合格した機器・材料は、現場で加⼯・設置します。システムとして設計仕様  通りの特性・性能が発揮できるかを確認します。 ■試験成績表 ・対象設備・機器の調整試験を⾏い、設計性能・要求品質を満⾜しているか確認すると共に性能検査  成績表として記録を残し、発注者に書類として引渡します。 ・設計図書に定められている機器の試験は、製作メーカーにて厳正に実施します。  この試験結果も試験成績書として発注者に引渡します。

【試験成績表(⼀例)】受変電設備:接地抵抗測定試験、絶縁抵抗測定試験、絶縁耐⼒試験、継電器試験、

  シーケンス試験、外観試験⾃動⽕災報知設備:受信機の機能試験、動作試験、感知器の機能試験、中継器の機能試験         防排煙連動試験空調・換気設備:ダクト内の⾵速測定、吹出⼝・吸込⼝の⾵量測定、室内温湿度測定        室内環境測定、室内外騒⾳測定給排⽔衛⽣設備:ポンプ稼働試験、消防⽤設備等試験、排⽔管通⽔試験

  ・性能検査を確実に実施するために⼯程調整し時間を確保しましょう。   不具合が⽣じた場合に⼿直しる時間も考慮し⼯程調整しましょう。  ・対象設備の事前調整は確実に完了し、設計性能・要求品質が満⾜できているか確認しましょう。  ・操作性、保守点検も視野に⼊れ現地検査を実施しましょう。  ・検査を⾏う際の諸条件を明確にしましょう。(外気条件、室環境、検査範囲等)  ・引渡し時期によっては冷暖房の検査時期をずらして⾏うこともあります。

  □検査計画書の作成及び事前確認、実施時期(タイミング)、範囲は明確になっていますか。  □⼯事関係者(設計・監理者及び施⼯者(建築含む)、作業者)への周知はできていますか。

  ・機能や性能に不具合が発⽣すると信頼低下に繋がります。合理化省⼒化

施⼯性向上

品質・性能向上

⼯期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先⾏⼯事

⼯事区分⾒直し

責任所在明確化

− − 〇 − − − − 〇

制定改訂

共通管理項⽬

コスト削減(材料)

施工段階 竣工前

12

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

備考参 考 ⽂ 献 : 2019年3⽉1⽇参 考 メ ー カ ー :

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 54: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

13-1

電気 空調 衛生 その他 建物設備取扱説明・保守管理説明

○ ○ ○ ○

 ■建築設備の知識が無い⽅への説明を前提とする  ・システム全体の概要説明を主体とします。  ・建築設備の知識が無い⽅でも理解できるよう、ビジュアル(実際に設置された物の写真を添付する)を活⽤し、わかり   やすい取扱説明書とします。  ・⽇常管理を主体とした内容とします。

  ・設計者、施⼯者によって作りこんだ機能、性能を引渡後に管理者やユーザーに適切に使っていただくため   には的確な内容かつ確実に伝達できる取扱説明が必須となります。適切な管理や運営をしていただくことで不具合の回   避にも繋がりますので、使⽤者⽬線に⽴って、取扱説明書は綿密に作りこみましょう。

  □システムの概要が簡単に⽰されていますか。  □ビジュアルによるわかりやすい説明となっていますか。  □⽇常において管理していただきたい、機能上・安全上重要なポイントについて記載されていますか。

  ・建築設備への説明・アドバイス不⾜に起因したトラブル、機能故障が発⽣します。  ・配慮不⾜、アドバイス不⾜による維持管理に対する不満が発⽣します。  ・上記に端を発する不具合が補償⼯事に発展する可能性があります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(材料)

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分

見直し

責任所在明確化

○ - ○ ○ - ○ - - ○

制定改訂

2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 引渡し

13

共通管理項目

備考参 考 文 献 :

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 55: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

13-2

電気 空調 衛生 その他 完成図・保証書

○ ○ ○ -

   建物に設置されている機器類や、その保証を⽰す  書類等です。  契約内容によっては、メーカー保証が、無くなった  以降も、施⼯会社として保障する場合もあります。

 ■完成図  ・建物に設置されている機器類がどのような物かを   説明するのが完成図です。  ・設置された機器類と完成図の相違、不⾜がないよ   うにします。  ・オプションや特殊仕様など、標準仕様から変更し   た内容を網羅します。  ・不必要な記載は、後⽇問題になります。削除や取   消線を忘れないようにして下さい。

 ■保証書  ・機器類が正しく使われている場合に、製品の不備   を保証するのが保証書です。  ・保証書に過不⾜ないようにします。  ・メーカーの保証期間は、設置から1年が基本です   が、設置時期と竣⼯時期が違う場合があります。   保証期間は事前に調整しておきましょう。  ・メーカー保証期間が切れた後でも、施⼯会社とし   て保証契約する場合があります。契約内容を確認   し対応する必要があります。

  ・建物のメンテナンスや不具合が発⽣した場合に利   ⽤します。現場との相違には気を付けて下さい。  ・機器類の保証は、正常に使われていた場合の保証   です。正確な判断が必要となります。

  □インデックス等で整理されていて、過不⾜は無い   ですか。  □メーカー保証期間は正しいか、また、それ以降の   の保証が必要な場合の書類は整備されていますか。

  ・現場に設置されている機器類と完成図が違うと、   無償で交換を求められる場合があります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - ○ ○

制定

三菱電機㈱ 改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 引渡し

13

共通管理項目

コスト削減(材料)

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

ポイント

先輩アドバイス

チェック項⽬

失敗すると...

Page 56: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

13-3

電気 空調 衛生 その他 竣工図書・備品・メーター読合せ

○ ○ ○ -

 ■竣⼯図書  ・⼀般的に設備⼯事で⽤意する竣⼯図書としては次のようなものがある。   ①竣⼯図、施⼯図、②完成図、③機器取扱説明書・保証書   ④設備装置取扱説明書、⑤諸官庁届出副本・許可書・検査済書、   ⑥試運転調整測定記録、⑦機器メーカー・サービス会社連絡先⼀覧   ⑧記録写真・竣⼯写真、⑨備品・予備品引渡書

 ■備品  ・建物完成時に備品・予備品(各種⼯具・電球・スペアパーツなど)を引渡す。  ・備品・予備品はもれなく⼀覧表とし種類・数量を記載する。

 ■メーター読合せ  ・引き渡し時には電⼒・⽔道・ガスなどメーターの読み取り記録を作成する。  ・読み取り記録には検針⽇・検針値・建築主⽴会い者を記載する。

  ・竣⼯図は実際と⾷違いがあると後々修正を求められるため良くチェックしましょう。  ・竣⼯図書・備品予備品は発注者により指定書式・提出物があるため事前に確認しましょう。  ・メーター読み値は後々発注者とトラブルにならないよう建築主⽴会いのもと記録に残しましょう。  ・建物鍵リストに設備⼯事側の鍵も忘れずに⼊れましょう。

  □竣⼯図は実際と⾷い違いがない様修正ができていますか。  □竣⼯図の部屋名、機器名称・番号・仕様などは実際のものとあってますか。  □機器完成図の機器番号・名称などは竣⼯図の記載と整合がとれていますか。  □備品・予備品種類・数量は⼀覧表と整合がとれていますか。  □電⼒・⽔道・ガス料⾦は引渡し⽇をもって発注者と分担する等の協議・⼿続きは済んでいますか。

  ・現地やり直し⼯事の発⽣。竣⼯図や機器完成図の再修正が必要です。  ・各種料⾦請求⾦額について発注者とトラブルにつながります。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - - - - - - 〇制定改訂

一般社団法人 日本建設業連合会 設備専門部会

施工段階 引渡し

13

共通管理項目コスト削減

(材料)

備考参 考 文 献 : 2019年3月1日参 考 メ ー カ ー :

ポイント

チェック項⽬

失敗すると...

先輩アドバイス例)メーター読み確認書

例)竣工図書

Page 57: 設備工事ポイントシート - nikkenren.com · 地上鉄骨建方 外部足場組立 B1F 1F 3F 4F 6F 8F 7F 5F 2F 外装工事 外構工事 検査 竣 工 着 工 RF PHRF 山留壁開始

設備工事: シート番号

社内竣工検査 14-1

電気 空調 衛生 その他 「関係法令、不具合予防」の留意点

○ ○ ○ -

   社内竣⼯検査で法規遵守や不具合防⽌の観点から  検査を⾏うことは重要です。   しかし、物件の⼯事⼯程にのっとり、あなたが最  低どのような検査を、いつ⾏うかの段取りにより内  容が変わります。   ⽇建連ホームページにも、参考となる資料があり  ます。

 ■いつ、何を⾏うか  ・竣⼯前の忙しい時期前に、建築仕上げ⇒器具設置   協⼒会社⾃主検査⇒社内検査⇒⼿直し⇒消防検査   ⇒建築確認検査⇒施主検査⇒引渡し の⼯程を⾒   直しましょう。  ・⼯程を計画した結果、建築仕上げ⼯程や、何時ま   でに何を仕上げて設備⼯事に引き渡してほしいか   等、他業種に依頼が必要な⼯程はありませんか。  ・関係法令のチェックは済んでいますか。   【設備関係官公署⼿続⼀覧表 参照】  ・社内竣⼯検査は、どなたが⾏いますか、あなたが   検査員ですか、受検者ですか。

 ■検査について  ・検査員、受検者、協⼒業者の体制、⽇程調整は済   んでいますか。

  ・⼯事進捗状況によっては、数回に分けて⾏うこと   も必要です。  ・中間検査の指摘内容に対する是正も確認しておき   ましょう。  ・全数検査でない場合や、部分的に⾏う場合、協⼒   業者の検査記録で代替えし、検査項⽬を絞り込ん   でおきましょう。

  □検査に必要な道具、測定機器、記録シート等は⽤   意できていますか。  □協⼒会社の⾃主検査記録書、残⼯事リストは⽤意   できていますか。  □消防完了検査、建築確認完了検査等に提出する、   書類、写真、データは⽤意されていますか。

  ・事前検査が重要です。⼤きな是正項⽬や建築など   他業種に影響する項⽬の是正には、期間を要しま   す。以降の⼯程にも影響が出ます。

合理化省力化

施工性向上

品質・性能向上

工期短縮・圧縮

コスト削減(労務)

設備先行工事

工事区分見直し

責任所在明確化

- - ○ - - - - ○

制定

改訂

⼀般社団法⼈ ⽇本建設業連合会 設備専⾨部会

施工段階 その他

14

共通管理項目

コスト削減(材料)

備考参 考 文 献 :

参 考 メ ー カ ー :

2019年3月1日

ポイント

チェック項⽬

先輩アドバイス

失敗すると...