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京都探訪 茶源郷「和束」を訪ねる 丘の上まで整備された美しい茶畑(和束町石寺地区) 最近、茶源郷として人々の関心を呼び、多くの観光客が訪れるよう になった「和束町」を、京都探訪先として、5月27日(火)、5人 のHP委員が訪れました。 和束町の玄関と言われる白栖の「和束茶カフェ」の入口で「日本で 最も美しい村」連合の看板を見て驚きました。「そんな連合があった のか。?」と。帰って早速調べました。 北海道美瑛町の呼びかけで、2005年に始まった運動で、日本の 美しい景観を持つ全国の村や町を、開発や破壊から守ろうという目的 を持った連合組織。2013年現在、54の町村が加盟している。 和束町は、20 13年、52番目 の町村として加盟を認可された。京都府では、 伊根町に次いで、2番目の加盟です。 「日本で最も美しい村」連合に加盟認可され た54の町村の景色を改めて写真で見ると、ま だ全国にこんな美しい村があったのかと驚かさ れます。和束町は、「京都府景観資産登録第1号」 に指定されています。

京都探訪 茶源郷「和束」を訪ねるkyoto-chisoukyou.org/img2/tanbou/20140527waduka.pdf京都探訪 茶源郷「和束」を訪ねる 丘の上まで整備された美しい茶畑(和束町石寺地区)

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京都探訪 茶源郷「和束」を訪ねる

丘の上まで整備された美しい茶畑(和束町石寺地区)

最近、茶源郷として人々の関心を呼び、多くの観光客が訪れるよう

になった「和束町」を、京都探訪先として、5月27日(火)、5人

のHP委員が訪れました。 和束町の玄関と言われる白栖の「和束茶カフェ」の入口で「日本で 最も美しい村」連合の看板を見て驚きました。「そんな連合があった

のか。?」と。帰って早速調べました。 北海道美瑛町の呼びかけで、2005年に始まった運動で、日本の

美しい景観を持つ全国の村や町を、開発や破壊から守ろうという目的

を持った連合組織。2013年現在、54の町村が加盟している。 和束町は、20

13年、52番目 の町村として加盟を認可された。京都府では、 伊根町に次いで、2番目の加盟です。 「日本で最も美しい村」連合に加盟認可され た54の町村の景色を改めて写真で見ると、ま だ全国にこんな美しい村があったのかと驚かさ れます。和束町は、「京都府景観資産登録第1号」 に指定されています。

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和束町の松石行政相談委員の案内 松石委員の案内で、和束町を探訪しました。 和束茶カフェ 和束茶カフェは、観光客を最初に受け入れる 場所であり、また、和束の発信基地でもありま

す。店内には、和束で生産された多種類のお茶

が、展示発売されています。 また、和束の高齢者や町民のコミュニケーシ

ョンの場でもあるそうです。 和束町役場の担当者の説明を聞く カフェ内で、和束町の担当者から、いまの和 和束茶カフェでの松石委員 束町のことを教えてもらいました。 人口は、4400人 そのうち、茶農家は260戸。その7割が専

業農家。 茶畑は、里畑と山畑があり、山畑が美しい景

観をつくっています。 茶摘みは、八十八夜の頃(4月下旬)から始

まります。 和束のお茶の種類は、煎茶45%。展茶(か

ぶせ茶)35%。その他20%。 和束の美しい茶畑に惹かれて訪れる観光客

は、年々増えて、今年は10万人とのことです。 和束茶カフェで、説明を聞く 美しい茶畑風景見て歩き その後、松石委員と町職員さんの案内で、山 畑の茶園を中心に、見て歩きました。 茶畑が、新緑に包まれ、美しい景色を醸し出

していました。あたかもおとぎの世界のようで

した。 「日本の最も美しい村」に恥じない景色でし

た。 景色の中に多数の扇風機が設置されていま

す。霜よけ扇風機で、霜害から茶の葉を護る役

目をしています。 昭和61年から始まり、平成5年ごろ設置の ピークだったとのことでした。 長い歴史が積み重なった風景でした。 美しい茶畑を背に、記念撮影。

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お茶づくし弁当 昼は、青少年山の家で、昼食を取りました。 お茶づくし弁当。全ての食材に、和束産のお茶

がブレンドされていました。 食後、日本茶インストラクチャーの松石親子の コーチで、和束の煎茶を美味しく飲む「お茶の淹

れ方」を教えてもらいました。 製茶工場見学 昼食後、製茶工場を訪ねました。 製茶工場は、最盛期でした。 昨日摘まれた地元の茶農家から、運び込まれた お茶ずくし弁当 お茶を、製茶されています。 工場長は、地元の茶農家のお茶の特質を把握さ れていて、それぞれのお茶に適した製茶工程を決 定されていました。 パソコンと製茶工程の機械を、忙しく行き来し

ながら、製茶の様子を点検されていました。 それにしても、各茶農家のお茶の特質や天候を 頭に入れながら、製茶工程を管理されているのに

は感心しました。 和束町天空の城に登る 探訪の最後に、青少年山の家の背後に立つ、天 パソコンを駆使して製茶工程を管理 空の城に登りました。 和束町の中心地が、眼下に広がっていました。 町の中心を流れるのが和束川です。 今は、平和な美しい景色ですが、

昭和28年の山城地方の大水害の時

は、この和束川も大氾濫をおこし、

和束町に多大の被害をもたらしまし

た。 昨年は、水害被害60周年として、 山城地方では、「水害災害を忘れない」 という催しが各地で開かれました。 この美しい景色の町が、今後大き

な災害に見舞われないことを願いな

がら、和束町を後にしました。 和束探訪参加者 和束町の中心地 中央を流れるのが和束川 HP委員(麻田、山本、藤井、辻、松石、中澤) (文責 辻)