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平成21年3月
熊本県山鹿市
山鹿市都市計画マスタープラン【 概 要 版 】
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山鹿市都市計画マスタープランは、県等が策定した計画の考え方を踏襲するとともに、本市の最上位
計画となる「山鹿市総合計画」との整合を図ります。また、個別の細かな施策・事業の内容を直接決め
るものではありませんが、今後の山鹿市の都市計画は、都市計画マスタープランに即して取り組むこと
となります。
位置づけ
都市計画マスタープランについて
合併に伴う一体的な都市空間づくりを検討していくため、山鹿市全域
を対象としています。
山 鹿 市 総 合 計 画
(平成17年度策定)
山鹿市都市計画
マスタープラン
山 鹿 市 の
個 別 計 画 ・ 事 業
【上位計画】 ・国土利用計画 ・都市計画区域マスタープラン
【関連計画】 ・農業振興地域整備計画 ・中心市街地活性化基本計画 ・景観計画 等
【市民意向の把握】 ・アンケート ・地元説明会 ・パブリックコメント 等
【委員会等】 ・策定協議会 ・策定推進委員会 ・策定専門部会
整合
整合
踏襲 調整
周知 提案
反映 意見
都市計画マスタープランとは
都市計画マスタープランは、山鹿市(以下「本市」という)の将来の空間的なまちづくりを実現して
いくために必要となる都市計画に関する基本的な方針を示すもので、土地利用のあり方、道路、公園、
住宅づくりなどに関する基本的・総合的・長期的な計画となります。
構成
計画対象区域
目標年次 本計画の計画期間は概ね15年間として、目標年次は平成35年とし
ます。ただし、市民からの要望、社会情勢の変化、各種計画の変更な
ど本市を取り巻く情勢の変化を踏まえ、適宜見直しを行います。
計画の構成
都市計画マスタープランは、大別して「全体構想」と「地域別構想」
により構成されています。全体構想は、山鹿市全域を対象としてまち
づくりの理念と基本目標及び将来の都市構造などの都市計画の将来目
標や分野別の方針を定めています。地域別構想は、地域特性に応じた
個性の発揮にむけた地域別のまちづくり構想を定めています。なお、
地域別構想の区分は、旧1市4町の区域を基本としています。
- 2 -
「まほろば創生・人輝く温(ぬく)もりの都市(まち)やまが」
まほろば創生
豊かな自然と歴史的資源を生かし、誰もが住みやすく、美しく、すばらしい都市をつくり上げる思い
人輝く都市
市民一人ひとりが自立するとともに、行政、市民、団体等がそれぞれの役割を果たし、個性と活力に満ちた協働のまちづくりに取り組む姿
温もりの都市
長い歴史に培われた伝統を大切にしながら、お互いを思いやる心の温もりと、温泉をはじめとする恵まれた環境や産業の発展による暮らしの温もりに満ちた都市の姿
将来都市像
基本理念 将来都市像の達成に向けた目標や方針の設定など、計画策定の規制的原理
山鹿市都市計画の将来目標
人・歴史・文化・自然をつなぐまち山鹿
~地域がもつ固有の特性をいかしたクラスター型都市の形成~
クラスター型都市構造
の形成
コンパクトなまちづくりを基本に、各地域(核)がもつ固有の特徴を生かし、かつ互いに補完し合いながら一つのまとまりある都市(集合体)の形成を目指します。
人と人とをつなぎ
・交流するまち
人的交流を基に、自然、歴史・文化資源の連携を進めて地域の活性化を促すとともに、道路、情報等のネットワーク基盤を整備することで「人と人とをつなぎ・交流するまち」づくりを目指します。
時間(とき)をつなぐまち
独自の文化や伝統をはじめ、歴史的建造物、豊かな田園風景、美しい清流など多くの有形・無形の魅力ある資源を伝え引き継ぐことで、歴史と伝統・文化、自然が息づく都市を目指します。
まちづくりの目標 将来都市像の達成に向けて目指すべきもの
中心拠点の求心力向上と多核連携の 集約型都市を目指したまちづくり
中心性の強化と各地域の役割分担を明確にし、地域特性に応じた集約型都市の形成に向けて整備・再生・維持を図るとともに、各地域が連携・補完することによる一体的な都市形成を進めます。
地域特性(人・自然・歴史・文化・産業)の 連携・交流を目指したまちづくり
貴重な自然環境の保全、伝統・文化の保存継承を進めるとともに、これら地域資源の連携・活用によるまちづくりを目指します。
自然との共生による快適な居住空間の 形成を目指したまちづくり
自然との共生によるまちづくりの推進及び安全・安心・快適な生活環境の形成など、アメニティ豊かな都市形成を進めます。
●中心性の創出(中心市街地の整備・再生) ●計画的・総合的な市街地の整備 ●地域生活拠点内での生活環境の整備 ●一体性を高めるための拠点間ネットワークの強化
●恵まれた地域資源を生かした観光・交流の促進 ●活力と魅力あふれる産業環境の整備 ●地域みんなで取り組む協働のまちづくり
●美しい人・まち・自然が共生する都市形成の推進 ●安全で快適な暮らしを支える基盤づくりの推進 ●快適な生活を支えるアメニティ空間の創出
- 3 -
自然・文化との触れ合いや体験・交流ができる地区。また訪れる人がレクリエーション及び余暇活動の場として安らぎを享受できる地区
自然・文化交流拠点 本市の観光・情報等の発信基地で、来訪者と市民の交流を生み出す地区。特に、福岡方面、阿蘇菊池方面からの来訪者にとっては、それぞれ北と東の玄関口にあたる地区
もてなし交流拠点
本市の生活利便施設が集積し、都市基盤の強化と居住環境の整備を重点的に進める地区。また、都市中心拠点及び地域生活拠点との連携・補完による賑わいの創出を図る地区
準中心拠点
将来都市構造 まちづくり目標の実現に向けた都市機能・都市施設や土地の配置の方針
多様な機能が集積し、歴史的にも中心性を有する市民や来訪者で賑わう「まちの顔」となる本市の都市づくりの中枢拠点
都市中心拠点 住民に身近な生活・行政サービス機能を提供し、地域生活の利便を支える地区。他の拠点と連携・補完することで、必要な機能を充足させるとともに、地域の中心拠点の役割を担う地区
地域生活拠点
本市の産業(特に工業)の集積基地であり、雇用の創出、産業発展を担う地区
産業拠点
本市と周辺地域を結びつけ、広域的な交流を促す役割を担う軸 また、沿道での都市機能配置など本市のまちづくりの主軸としての役割を担う軸
広域交流軸 都市中心拠点、地域生活拠点、自然・交流拠点など様々な拠点を結びつけ、日常生活や観光・交流の利便性を高める役割を担う軸
地域間交流軸 市民の身近な憩いの場として、また自然や歴史を巡ることのできる動線としての役割を担う軸
親水交流軸
都市中心拠点及び準中心拠点並びに両拠点を結ぶ国道 325 号沿道地区で、生活利便施設や居住機能が集積したゾーン。今後も、都市機能の集積や基盤等の整備を進め、歩いて暮らせるまちづくりの推進など、利便性の高い生活環境と賑わいの創出を目指すゾーン
市街地ゾーン 地域生活拠点周辺の集落地などで、既存施設を有効活用し、身近な生活利便施設の整備を図るとともに、小規模でまとまりを持った地域コミュニティを形成するゾーン。また、周辺に広がる自然・田園風景の保全を図ることで、居住環境と自然環境が調和した都市形成を図るゾーン
集落ゾーン
菊池川とその支流域に広がる田園地帯とそこに分布する集落地区で、農業生産基盤としての田畑、また自然景観としての田園地帯・河川環境を保全することを主眼とした、居住空間と自然空間が共生するゾーン
田園・中山間地ゾーン 水源かん養、災害防止、木材生産など多面的で公益的な機能を持つ森林を保全するエリアで、森林保全と自然景観の維持を基本としつつ、渓谷など自然体験の場として整備を図るゾーン
山林ゾーン
拠点…まちづくり活動の中心的な場
軸…交流やネットワークを担う動線、線形
ゾーン…概ねの機能毎に区分した土地のまとまり
また、若宮原工業団地、オムロン、国道3号沿線を準産業拠点として企業誘致を目指す。
- 4 -
至福岡
至菊水 ・玉名
至菊池
至熊本
図:将来都市構造図
- 5 -
都市整備の方針
土地利用の方針
中心部
● 商業や観光の活性化と歴史特性の保全・活用にむけた規制・誘導方策の推進
● 住む人と来る人の交流・賑わい創出にむけた、商観光機能と居住機能が共存した土地利用の推進
● 景観に配慮した建築物の立地誘導、未利用地・空き店舗活用の実施や行政機能等の計画的な誘致による面的な広がりを持った商業空間への転換
近隣商業地 ● 国道 325号沿道の利便施設の集積と周辺の自然環境との住み分けにむけた土地利用の検討
● 来民商店街地区周辺の歴史・文化空間と居住空間が融合する町並み形成
商業系土地利用の方針
□ 集約型都市構造の再編にむけた都市計画区域及び用途地域などの土地利用規制の見直し
□ 市街地ゾーンにおける商業・歴史・観光機能と居住機能が融合した土地利用の推進
□ 周辺集落地、自然・歴史拠点周辺における自然・景観と調和した土地利用の推進
□ 農林業の活性化及び防災機能の向上にむけた農地・山林の保全
□ 災害危険区域における開発規制
中心部
● 商業や観光の活性化と居住地との調和を図るとともに、歩行者ネットワークや交流・滞留空間の整備
市街地ゾーン
● 居住拠点として、既存ストックの有効活用と公共・公益サービス機能の集積による良好な住環境整備
● 都市型住宅の整備推進や基盤整備の状況を踏まえた用途地域の見直し
集落ゾーン ● 自然環境と共生する住宅地の形成
住居系土地利用の方針
● 既存用途地域内における工業機能の維持・向上と土地利用動向を踏まえた新たな産業の誘致
● 東部工業団地周辺における工業地の拡大と都市計画区域編入の検討
工業系土地利用の方針
● 鞠智城、平山温泉及び肥後古代の森周辺における、歴史・自然環境の保全と景観に配慮した土地利用の規制・誘導
● 桜町地区において、都市的土地利用の転換にむけた用途地域の指定検討
● 都市内幹線道路(十三部御宇田線等)沿道において、バイパス機能の確保と優良農地の保全を主とした土地利用の規制・誘導
その他の方針
● 農業活動、営農環境の推進・保全にむけた土地利用の推進
● 田園風景など、自然景観に配慮した土地利用の推進● 林業活動の推進にむけた土地利用の推進
● 水源かん養、地すべり防止等、森林がもつ機能の保全
自然的土地利用の方針
中心市街地の様子
中心市街地周辺
豊前街道
平小城地区(菜の花)
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道路・交通施設の整備方針
□ 広域連携、地域間連携及び交流にむけた道路ネットワークの整備
□ 渋滞緩和、安全面の確保など、機能面や安全面の向上に資する交通体系の整備
□ 交通弱者への配慮や環境負荷の軽減にむけた公共交通の環境整備
□ 土地利用施策と連動した道路整備の推進
□ 景観、バリアフリーに配慮した歩行者ネットワーク等の整備
● 広域連携強化にむけた都市間連携幹線道路の整備
● 各拠点を結び地域間交流や賑わいを創出させる地域間連携幹線道路の整備
● 各地域の主軸となる地域内幹線道路の整備
● 地域の防災機能の向上、安全輸送路の確保に向けた体系的な道路ネットワークの形成
● 狭隘道路の改善や街路灯の設置など、生活道路の整備
交通ネットワークの強化
● 歴史的風致の維持や親水空間との連携に配慮した、安全性、快適性に優れた歩行者空間の創出
● 公園・広場、駐車場の適正配置とサイン事業との連携により、人々が回遊し賑わいを形成する有機的な歩行者ネットワークの創出
● 商業・観光地区における駐車場の適正配置
● 屋外広告物の規制など、自然空間に配慮した景観形成誘導路線の整備
交通環境の充実
● 山鹿バスセンターを中心とした広域連携の強化。全ての人が便利で快適に利用できる公共交通機関の整備
公共交通の充実
河川・上下水道の整備方針
● 菊池川を基軸に市民に親しまれる散策路やレクリエーション機能を有する河川景観の保全・整備・活用を推進
● 市街地に近接する河川においては、水辺空間と歩行者ネットワークを組み合わせて、市街地整備と一体的なまちづくりを推進
● 環境に配慮した河川環境の改善 ● 安全性に優れた河川環境の創出
河川整備の方針 ● 水道ビジョンに基づく、水源地の確保や水道施設の整備など安全・安心な水道供給
● 公共下水道事業、農業集落排水事業、浄化槽設置整備事業による効率的・効果的な下水道整備の推進
上下水道の方針
出典:山鹿市道路マスタープラン
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市街地・集落地整備の方針
□ ストックの有効利用による計画的なまちづくりの推進
□ 中心市街地における歴史・文化を生かした市街地整備の実施
□ 集落地区周辺開発の規制・誘導の実施
● 豊前街道を軸とした観光地づくりの実施 ● 暮らし・賑わい再生事業によるさくら湯、プラザファイブ周辺の再整備
● 中心市街地活性化基本計画・まちづくり交付金事業に沿った市街地整備の実施
拠点性の創出 ● 住機能を中心とした都市機能の集約による集約型都市構造の形成
● UJI ターン等によるまちなか居住の推進
● 地域コミュニティの維持にむけた、市街地環境の改善・向上
● 集落市街地周辺の開発において、農業サイドとの連携による規制・誘導の実施
市街地・集落地整備の方針
公園・緑地の整備方針
□ 自然とふれあい、親しむことができる公園・緑地の整備
□ 歴史に育まれた自然・緑地の保全と活用にむけた緑の量的・質的充実
□ 市民主体による緑の保全と継承
● 菊池川を基軸として渓谷やレクリエーション施設などの親水公園や親水施設を結び、人が自然とふれあい、潤いを感じることのできる水と緑のネットワークの形成
● 鞠智城や各種古墳群など、歴史に育まれた緑の保全・活用
● 自然とふれあい、レクリーションの場となる各種公園の機能強化
● カルチャースポーツセンターの整備
● 大規模歴史公園としての鞠智城周辺の機能強化と良好な景観の創出
自然・緑地の保全と有効活用
● 住民に身近な公園整備や避難所の確保など、公園・緑地の適正配置と再整備
● 民有地緑化の推進や市民による緑の育成の取組み支援
● 市民参加による公園づくりや緑の保全に向けた取り組み支援
緑の質的充実
図:自然緑地整備方針図
出典:中心市街地活性化基本計画
(プラザファイブ再生事業のイメージ)
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景観形成の方針
□ 菊池川をはじめとした緑豊かな“自然”を生かした景観づくり
□ 豊前街道の町並みや八千代座などの“歴史”を生かした景観づくり
□ 温泉地域や中心市街地等の“都市”を生かした景観づくり
□ 山鹿灯籠などの伝統文化が育む地域を彩る景観などを生かした景観づくり
緑豊かな自然と歴史文化が彩る、暮らしの輝きあふれる景観都市
【保全・継承】 【創造・発展】 【交流・協働】
● 菊池川や田園風景など本市固有の豊かな自然資源を身近に感じられる自然景観づくり
● 豊前街道の宿場町や来民商店街の白壁の町並み、鞠智城公園や肥後古代の森周辺の空間など、歴史・文化資源を生かした歴史景観づくり
● 温泉地区特有の町並み形成や、主要道路沿道の屋外広告物の規制など、周辺環境と調和した地区特性に応じた魅力ある都市景観づくり
● ユニバーサルデザインに配慮した道路・公園整備など、快適でやすらぎが感じられる住まい景観づくり
景観づくりの方針
● 市民・事業者・行政の協働による景観形成の推進
● 景観づくりにおける市民参加の促進と市民主体の景観づくりの支援
● 景観計画にもとづく規制・誘導の実施と国、県との連携による景観づくりの推進
景観形成推進の方針
● 景観計画、景観条例の運用による景観形成の誘導● 屋外広告物条例など、地区に応じた条例の検討
景観形成誘導の方針
都市防災の方針
□ 治山・治水事業をはじめとする防災事業の推進
□ 避難路・避難地の整備・確保など、災害に強い基盤づくりの推進
□ 防災システムや市民防災体制の構築
● 広域避難所となる都市公園の整備や避難施設の耐震・不燃化にむけた整備、また災害時の交通ネットワークの維持に向けた道路網整備など災害に強い都市基盤整備の推進
● 災害発生危険区域における防災対策及び開発規制 ● 密集市街地における延焼遮断機能や避難経路の確保による防災空間の形成 ● 地域コミュニティを活用した防災ネットワークの形成 ● 防災マップの作成、自主防災組織の結成など、地域住民による防災活動の支援
都市防災の整備・誘導方針
景 観 像
基本目標
八千代座周辺の街並
出典:中心市地
活性化基本計画
(まちなみ整備事業)
番所の棚田
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地域別まちづくりの方針
山 鹿
地 域
① 歴史資源と温泉を生かした、中心地の賑わいづくり
● 八千代座、豊前街道の歴史資源、さくら湯の再生などによる魅力ある観光市街地の形成
● 商店街の取組み支援や賑わい・ふれあいを演出する空間の整備
● 中心市街地活性化計画事業の取組み推進 ② 温泉・農業資源を生かした、観光交流づくり ● 平山温泉を生かした観光交流の促進及び訪れやすい基盤整備の推進
● 都市中心拠点やその他観光拠点との連携による滞在型観光地の形成
③ 川を生かしたまちづくり ● 菊池川をはじとして川がもつ景観、親水特性を生かし、散策路やレクリエーション機能の向上を推進
● 水辺空間と歩行者ネットワークの連携による回遊性のある市街地の形成
④ 企業立地に向けた環境づくり ● 企業誘致にむけた東部工業団地及び市街地周辺部における基盤整備の推進
地域の整備方針(重点構想)
人が集い、歴史・文化の交流で賑わいあふれるまち
◆ 歴史と温泉情緒の薫る魅力ある中心拠点の形成 ◆ おもてなしの心あふれる賑わい地域づくり ◆ 集約型市街地と田園風景が調和した、美しい地域づくり
● 都市計画区域の見直しと用途地域の再編の検討
● 桜町周辺地区や幹線道路沿道地区における適正な土地利用の規制・誘導の検討
● 温泉観光地として景観に優れた町並み形成 ● 中心市街地及び既成市街地における歩いて暮らせるコンパクトな市街地形成
計画的な土地利用の推進
● 中心市街地において、多様な機能が集積する良好な住環境の形成
● 集落地における自然環境と生活環境が調和した土地利用の推進
● 地域間交流・観光交流の推進及び地域防災にむけた道路の整備・改善
● 山鹿バスセンターを広域交通拠点とした九州新幹線玉名駅や各 ICへのアクセス性強化
● 来訪者の利便性・回遊性向上にむけたサイン整備
その他の方針
図:山鹿地域 まちづくり構想図
菊池川
さくら湯
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鹿 本
地 域
① 水辺プラザかもとを拠点とした情報発信及び産業の活性化
● 水辺プラザかもとを本市の東の玄関口として、観光資源や特産品などの情報発信を推進
● 特産品の開発やそれに伴う人と人との連携・交流を促進
② 川を生かしたまちづくり ● 菊池川をはじめとし、川がもつ景観、親水特性を生かし、散策路やレクリエーション機能の向上
● 水辺プラザ、水辺の楽校を水とふれあえる交流拠点、菊池川、上内田川を親水交流軸として地域の活性化にむけたまちづくりを推進
③ 循環型社会の構築 ● バイオマスセンターを拠点として、エコ環境づくり、循環型社会の構築
④ 「ひだまり」を拠点とした市民交流の活性化 ● 図書館や子育て支援施設などの公共・公益機能を生かし、子供から大人まで多世代で賑わう拠点として機能を強化
地域の整備方針(重点構想)
新たな魅力を形成し、人々が集い・にぎわうまち
◆ 新たな魅力を形成する生活環境づくり ◆ 循環型社会を先導する産業基盤づくり ◆ 快適で安心して暮らせる住宅市街地づくり
● 国道325号及び新規道路整備周辺の適正な土地利用の規制・誘導にむけて、都市計画区域及び用途地域編入の検討
● 規制・誘導方策の検討においては、準中心拠点としての基盤整備を推進
● 来民商店街について、景観に配慮したまちづくりの推進と空き店舗対策の実施
計画的な土地利用の推進
● 安全・安心なまちづくりにむけた基盤整備の推進
● 集落地における自然環境と生活環境が調和した土地利用の推進
● 地域間交流・観光交流の推進及び地域防災にむけた道路の整備・改善
● 「ひだまり」を拠点として、子育て支援の充実による子供を産み育てやすい環境づくり
● 来民商店街の景観創出における住民参加の誘導
● 水辺プラザ、水辺の楽校、一本松公園における自然とのふれあい強化と自然空間の保全
その他の方針
凡例
図:鹿本地域 まちづくり構想図 水辺プラザかもと
一本松公園(石のかざぐるま)
- 11 -
鹿 北
地 域
① 地域生活拠点の形成 ● 鹿北総合支所周辺における公共サービス機能や生活利便施設の維持・向上
● 山鹿地域との連携や既存施設の有効活用による都市機能の集約・補完
② 道の駅かほく(小栗郷)を拠点とした自然交流及び情報発信の推進
● 道の駅かほくを本市の北の玄関口として、観光資源、特産品などの情報発信を推進
● 地域農業との連携による農産物の活用 ③ 森林を生かした地域活力の向上 ● 地域住民、関係機関、行政の連携による森林の保全と農林業の活性化
地域の整備方針(重点構想)
自然と共生し、ゆったりとした暮らしに浸れるまち
◆ 豊かな自然を守り、育む地域づくり ◆ 自然と交流し、ゆとりと潤いをもたらす地域づくり ◆ 自然と調和した住まい環境づくり
● 各種法規制による適正な土地利用の規制・誘導の推進と営農・自然環境の保全
● 地域間交流・観光交流の推進及び地域防災にむけた道路の整備・改善
● 農業集落排水事業による下水道の整備や良質な飲料水の確保にむけた水道整備
● 災害危険箇所での開発抑制及び森林・治水の適正管理による安全性の向上
● 安全・安心なまちづくりにむけた基盤整備の充実
● 子育て支援の充実による子供を産み育てやすい環境づくり
● 鹿北茶山唄、岩野神楽の伝統文化の継承・情報発信による世代間交流の促進
● 路線バス、コミュニティバス及び相乗りタクシーの検討など、地域の実情に応じた公共交通の改善
● 豊かな自然が織りなす良好な自然環境・景観と住環境が調和した土地利用の推進
● 水源かん養、治山をはじめとする防災対策など、森林が持つ多面的機能の維持・増進
● 岳間渓谷等の自然を生かした自然とふれあい・交流する空間の創出
その他の方針
凡例
図:鹿北地域 まちづくり構想図
道の駅かほく
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菊 鹿
地 域
① 地域生活拠点の形成 ● 菊鹿総合支所、あんずの丘公園を中心とした公共・公益機能や市民交流機能の集積特性を生かし、市民生活に潤い・快適性をもたらす機能の維持・向上
● 地域生活拠点周辺の集落地における生活利便施設の維持・向上 ② 自然交流拠点の形成 ● 矢谷渓谷、あんずの丘周辺の自然交流、レクリエーション機能の活用による自然交流拠点の形成 ● 菊鹿温泉などの地域資源を活用した観光客の誘致 ③ 歴史的財産を生かした、新たな息吹の創出 ● 歴史とのふれあい、「ツール・ド・コリアージャパン」の開催を契機とした国際交流などの賑わい創出
● 鞠智城周辺の景観整備と歴史文化の保全 ● 松尾神社の遷宮祭をはじめ、条里制跡が残る水田や歴史的文化財である釣棚跡など、本地域から鹿本地域に及ぶ歴史的風致の維持向上とその活用による観光客の誘致
地域の整備方針(重点構想)
歴史と自然を育み、新たな息吹をもたらすまち
◆ 鞠智城周辺を中心とした新たな賑わいの創出 ◆ 豊かな自然とふれあえる安らぎの空間づくり ◆ 自然と調和した住まい環境づくり
図:菊鹿地域まちづくり構想図
鞠智城
● 各種法規制による適正な土地利用の規制・誘導の推進と営農環境と生活環境の調和
● 地域間交流・観光交流の推進及び地域防災にむけた道路の整備・改善
● 農業集落排水事業による下水道の整備や良質な飲料水の確保にむけた水道整備
● 災害危険箇所での開発抑制及び森林・治水の適正管理による安全性の向上
● 子育て支援の充実による子供を産み育てやすい環境づくり
● 菊鹿さきもり隊などの住民主体のイベント、取組みの推進よる地域コミュニティの育成支援
● 路線バス及び相乗りタクシーの運行による公共交通の改善
● 豊かな自然が織りなす良好な自然環境・景観と住環境が調和した土地利用の推進
● 水源かん養、治山をはじめとする防災対策など、森林が持つ多面的機能の維持・増進
● 営農の基盤であると同時に景観に優れた番所の棚田などの保全と地域住民による継承の支援
その他の方針
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鹿 央
地 域
安らぎある暮らしと豊かな歴史・自然に触れ合えるまち
◆ 人と自然が共生する美しいふるさとづくり ◆ 歴史資源を活用した交流体験の地域づくり ◆ 自然と調和した住まい環境づくり
① 地域生活拠点の形成 ● 鹿央総合支所周辺における公共サービス機能の維持・向上
② 自然との交流・体験による地域活力の創出 ● 地域住民が主体となった都市部との交流、グリーンツーリズムの取組み強化・支援
● 自然交流拠点の整備推進による地域活力の創出
③ 歴史資源を活かした観光交流づくり ● 肥後古代の森鹿央、ハスや藤の花及び農産物を生かした観光交流づくり
● 山鹿地域との連携による観光客の誘致
● 各種法規制による適正な土地利用の規制・誘導の推進と営農環境の保全
● 九州縦貫自動車道へのアクセス性を生かした、国道3号沿道地区の新産業の誘致
● 地域間交流・観光交流の推進及び地域防災にむけた道路の整備・改善
● 農業集落排水事業による下水道の整備や良質な飲料水の確保にむけた水道整備
● 災害危険箇所での開発抑制及び森林・治水の適正管理による安全性の向上
● 観光交流や自然歴史体験交流を活発にし、住民主体の地域づくりと地域コミュニティ育成を推進
● 路線バスの再編・統合に併せて相乗りタクシーの検討を行うなど、地域の実情に応じた公共交通の改善
● 豊かな自然が織りなす良好な自然環境・景観と住環境が調和した土地利用の推進
● 水源かん養、治山をはじめとする防災対策など、森林が持つ多面的機能の維持・増進
● 岩原古墳群など自然とふれあい・交流する空間の維持・強化
その他の方針 地域の整備方針(重点構想)
図:鹿央地域 まちづくり構想図
岩原古墳群
古代ハス
凡例
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山 鹿 市 都 市 計 画 マ ス タ ー プ ラ ン 【 概 要 版 】
平成 21 年 3 月
お問い合わせ:山鹿市役所 建設部 都市計画課
〒861-0592 熊本県山鹿市山鹿978
電話 0968-43-1591 FAX 0968-44-3200
計画実現に向けた基本的な考え方
これからのまちづくりに向けて
都市計画マスタープランの活用
【総合的なまちづくりの運用指針としての活用】
都市計画マスタープランで設定した方針を踏まえ、土地利用の誘導や各種基盤整備、景観形成など、個別の基本計画の策定や事業の推進を図り、適切なまちづくりを進めます。
【身近な地域のまちづくりの運用指針としての活用】
身近な地域におけるまちづくりにおいて、山鹿市のまちづくりの方向性について統一した意識を共有する指針として活用を図ります。
協働のまちづくり
まちづくりは市民の活動が重要な役割を担っていることから、市民・事業者・行政の協働のもとまちづくりを進めます。
計画実現の体制
市民主体のまちづくりにむけた環境整備
【広報活動と情報発信】
まちづくりについての理解を広めるために、インターネット等の情報通信技術の活用、パンフレットの配布や広報誌の活用など、広報活動の充実を図ります。
まちづくり活動の状況や成果について、情報提供や意見交換の機会を充実させ、市民のまちづくりに対する機運を醸成します。
【市民のまちづくり活動の支援】
市民主体のまちづくり活動を積極的に支援します。 【専門家やアドバイザー等の派遣】
具体的なまちづくりの推進において専門的な知識が必要な時は、組織を設置する地域に対して専門家やアドバイザーなどを派遣します。
【まちづくり手法の活用】
都市計画の各種制度やまちづくり条例などを活用し、市民主体のまちづくりをサポートします。
都市計画マスタープランの進行管理
【庁内推進体制の確立】
都市計画マスタープランの進行管理を行うため、庁内の関係機関による連絡協議会の開催を進めます。
【都市計画マスタープランの見直し】
各種個別の事業計画の見直しや社会情勢の変化等に柔軟に対応し適正なまちづくりを進めていくため、概ね 5 年毎に計画の達成状況について検討し、必要に応じて都市計画マスタープランの見直しを進めます。