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高血液流量透析(高血流透析)について
医療法人社団菅沼会腎内科クリニック世田谷人工透析内科 菅沼信也
腎内科クリニック世田谷患者友の会 勉強会 April 17 2016
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
日欧米の血液流量と死亡の相対危険率(DOPPSⅠampⅡ)
「CKD透析計算ツール」内 「適正透析」httpwww11ocnnejp~hdtool99_blank005html より
RR = Relative Risk of all-cause mortality DOPPS Ⅰ(1996-2000) ampⅡ(2002-04) data
restricted to patients on HD gt 1 year (n=13737) Europe model stratified by country all models adjusted for
age sex black race years on dialysis BMI eKtV catheter as access type and 14 summary comorbid
conditions controlling for effects of facility clustering
300100 200 400 500
12
16
14
10
08
06
04
RR
死亡の相対危険率
日本 米国欧州 Adjusted RR per 100mlmin
Japan RR=040 p=001
Europe RR=079 p=003
US RR=083 plt001
血液流量(mlmin)
海外でも高血流で長生き
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Longer treatment time and slower ultrafiltration in hemodialysis Associations with reduced mortality in the DOPPS
Saran R Bragg-Gresham JL Levin NW et al Kidney Int 69(7)1222-1228 2006
Hemo Study205
城北クリニック
276
長時間透析360JSDT
234
腎内科クリニック世田谷
266
援腎会すずき
クリニック297
透析時間が長ければKtV高値ほど長生き
spKtV は18以上で最も長生き
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
透析量(KtV)を増す方法は1透析回数を増やす(保険14MHHD)
二日空きなくなり時間あたりの除水量が減る
2透析時間を増やす(例えば5~6時間)
時間あたりの除水量が減る
3血流量(QB)を増やす(300mLminuarr)
太い針(14-15G)の使用も有効
4ダイアライザ膜面積を増やす(21m2uarr)5大量液置換オンラインHDFでは透析液流量(QD)を増やす
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
日欧米の血液流量と死亡の相対危険率(DOPPSⅠampⅡ)
「CKD透析計算ツール」内 「適正透析」httpwww11ocnnejp~hdtool99_blank005html より
RR = Relative Risk of all-cause mortality DOPPS Ⅰ(1996-2000) ampⅡ(2002-04) data
restricted to patients on HD gt 1 year (n=13737) Europe model stratified by country all models adjusted for
age sex black race years on dialysis BMI eKtV catheter as access type and 14 summary comorbid
conditions controlling for effects of facility clustering
300100 200 400 500
12
16
14
10
08
06
04
RR
死亡の相対危険率
日本 米国欧州 Adjusted RR per 100mlmin
Japan RR=040 p=001
Europe RR=079 p=003
US RR=083 plt001
血液流量(mlmin)
海外でも高血流で長生き
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Longer treatment time and slower ultrafiltration in hemodialysis Associations with reduced mortality in the DOPPS
Saran R Bragg-Gresham JL Levin NW et al Kidney Int 69(7)1222-1228 2006
Hemo Study205
城北クリニック
276
長時間透析360JSDT
234
腎内科クリニック世田谷
266
援腎会すずき
クリニック297
透析時間が長ければKtV高値ほど長生き
spKtV は18以上で最も長生き
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
透析量(KtV)を増す方法は1透析回数を増やす(保険14MHHD)
二日空きなくなり時間あたりの除水量が減る
2透析時間を増やす(例えば5~6時間)
時間あたりの除水量が減る
3血流量(QB)を増やす(300mLminuarr)
太い針(14-15G)の使用も有効
4ダイアライザ膜面積を増やす(21m2uarr)5大量液置換オンラインHDFでは透析液流量(QD)を増やす
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
日欧米の血液流量と死亡の相対危険率(DOPPSⅠampⅡ)
「CKD透析計算ツール」内 「適正透析」httpwww11ocnnejp~hdtool99_blank005html より
RR = Relative Risk of all-cause mortality DOPPS Ⅰ(1996-2000) ampⅡ(2002-04) data
restricted to patients on HD gt 1 year (n=13737) Europe model stratified by country all models adjusted for
age sex black race years on dialysis BMI eKtV catheter as access type and 14 summary comorbid
conditions controlling for effects of facility clustering
300100 200 400 500
12
16
14
10
08
06
04
RR
死亡の相対危険率
日本 米国欧州 Adjusted RR per 100mlmin
Japan RR=040 p=001
Europe RR=079 p=003
US RR=083 plt001
血液流量(mlmin)
海外でも高血流で長生き
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Longer treatment time and slower ultrafiltration in hemodialysis Associations with reduced mortality in the DOPPS
Saran R Bragg-Gresham JL Levin NW et al Kidney Int 69(7)1222-1228 2006
Hemo Study205
城北クリニック
276
長時間透析360JSDT
234
腎内科クリニック世田谷
266
援腎会すずき
クリニック297
透析時間が長ければKtV高値ほど長生き
spKtV は18以上で最も長生き
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
透析量(KtV)を増す方法は1透析回数を増やす(保険14MHHD)
二日空きなくなり時間あたりの除水量が減る
2透析時間を増やす(例えば5~6時間)
時間あたりの除水量が減る
3血流量(QB)を増やす(300mLminuarr)
太い針(14-15G)の使用も有効
4ダイアライザ膜面積を増やす(21m2uarr)5大量液置換オンラインHDFでは透析液流量(QD)を増やす
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
日欧米の血液流量と死亡の相対危険率(DOPPSⅠampⅡ)
「CKD透析計算ツール」内 「適正透析」httpwww11ocnnejp~hdtool99_blank005html より
RR = Relative Risk of all-cause mortality DOPPS Ⅰ(1996-2000) ampⅡ(2002-04) data
restricted to patients on HD gt 1 year (n=13737) Europe model stratified by country all models adjusted for
age sex black race years on dialysis BMI eKtV catheter as access type and 14 summary comorbid
conditions controlling for effects of facility clustering
300100 200 400 500
12
16
14
10
08
06
04
RR
死亡の相対危険率
日本 米国欧州 Adjusted RR per 100mlmin
Japan RR=040 p=001
Europe RR=079 p=003
US RR=083 plt001
血液流量(mlmin)
海外でも高血流で長生き
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Longer treatment time and slower ultrafiltration in hemodialysis Associations with reduced mortality in the DOPPS
Saran R Bragg-Gresham JL Levin NW et al Kidney Int 69(7)1222-1228 2006
Hemo Study205
城北クリニック
276
長時間透析360JSDT
234
腎内科クリニック世田谷
266
援腎会すずき
クリニック297
透析時間が長ければKtV高値ほど長生き
spKtV は18以上で最も長生き
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
透析量(KtV)を増す方法は1透析回数を増やす(保険14MHHD)
二日空きなくなり時間あたりの除水量が減る
2透析時間を増やす(例えば5~6時間)
時間あたりの除水量が減る
3血流量(QB)を増やす(300mLminuarr)
太い針(14-15G)の使用も有効
4ダイアライザ膜面積を増やす(21m2uarr)5大量液置換オンラインHDFでは透析液流量(QD)を増やす
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Longer treatment time and slower ultrafiltration in hemodialysis Associations with reduced mortality in the DOPPS
Saran R Bragg-Gresham JL Levin NW et al Kidney Int 69(7)1222-1228 2006
Hemo Study205
城北クリニック
276
長時間透析360JSDT
234
腎内科クリニック世田谷
266
援腎会すずき
クリニック297
透析時間が長ければKtV高値ほど長生き
spKtV は18以上で最も長生き
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
透析量(KtV)を増す方法は1透析回数を増やす(保険14MHHD)
二日空きなくなり時間あたりの除水量が減る
2透析時間を増やす(例えば5~6時間)
時間あたりの除水量が減る
3血流量(QB)を増やす(300mLminuarr)
太い針(14-15G)の使用も有効
4ダイアライザ膜面積を増やす(21m2uarr)5大量液置換オンラインHDFでは透析液流量(QD)を増やす
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
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血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
Longer treatment time and slower ultrafiltration in hemodialysis Associations with reduced mortality in the DOPPS
Saran R Bragg-Gresham JL Levin NW et al Kidney Int 69(7)1222-1228 2006
Hemo Study205
城北クリニック
276
長時間透析360JSDT
234
腎内科クリニック世田谷
266
援腎会すずき
クリニック297
透析時間が長ければKtV高値ほど長生き
spKtV は18以上で最も長生き
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
透析量(KtV)を増す方法は1透析回数を増やす(保険14MHHD)
二日空きなくなり時間あたりの除水量が減る
2透析時間を増やす(例えば5~6時間)
時間あたりの除水量が減る
3血流量(QB)を増やす(300mLminuarr)
太い針(14-15G)の使用も有効
4ダイアライザ膜面積を増やす(21m2uarr)5大量液置換オンラインHDFでは透析液流量(QD)を増やす
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
spKtV は18以上で最も長生き
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
透析量(KtV)を増す方法は1透析回数を増やす(保険14MHHD)
二日空きなくなり時間あたりの除水量が減る
2透析時間を増やす(例えば5~6時間)
時間あたりの除水量が減る
3血流量(QB)を増やす(300mLminuarr)
太い針(14-15G)の使用も有効
4ダイアライザ膜面積を増やす(21m2uarr)5大量液置換オンラインHDFでは透析液流量(QD)を増やす
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
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筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
透析量(KtV)を増す方法は1透析回数を増やす(保険14MHHD)
二日空きなくなり時間あたりの除水量が減る
2透析時間を増やす(例えば5~6時間)
時間あたりの除水量が減る
3血流量(QB)を増やす(300mLminuarr)
太い針(14-15G)の使用も有効
4ダイアライザ膜面積を増やす(21m2uarr)5大量液置換オンラインHDFでは透析液流量(QD)を増やす
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
BERNARD CHARRAEDOUARD CALEMARDMARTIAL RUFFETCHARLES CHAZOTJEAN-CLAUDE TERRATTHIERRY VANELGUY LAURENT Survival as an index of adequacy of dialysis
Kidney International411286-12911992
KtV高値群は低値群より有意に生命予後良好
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
Karthik TennankoreAnnie-Claire Nadeau-FredetteChristopher TChan Intensified home hemodialysisclinical benefitsrisks and target populations
Nephrol Dial Transplant291342-13492014
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
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20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
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<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
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実血流量
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17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
Trinh B PiferKidney International 622238ndash2245 2002
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況(2009年12月31日現在)日本透析医学会東京2010
BMIは25前後で最も長生き
1835
1414
1163
1000
基
準
群
0907
0784 0881 0894
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
20
<16 16≦<18 18≦<20 20≦<22 22≦<24 24≦<26 26≦<28 28≦
死亡リスク
Body Mass Index(BMIkg)
BMIと生命予後
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
メディカ出版
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
血流量QBは300以上で最も長生き
膜面は20以上22未満で最も長生き
透析時間は4時間以上が望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
全腎協 全国大会 2012 in おかやま
最後のひとことで「透析患者が『唯一』努力しないとならないことは『しっかり透析』を受けることだけである」とコメントさせていただきましたそれは「食事の制限を守る」とか「検査結果をよくする」とかそういうことに気を取られず「透析をしっかり受ける」=「人工腎臓をしっかり働かせる」ことこそ透析生活の基本となるべきであるという意味で私から参加者の皆さんへのメッセージでした かわせみクリニック 鈴木一之先生のブログ httpkawasemi-cliniccomdiaryprodiarycgiより
全腎協 ホームページ httpwwwzjkorjpより
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
透析会誌 43 551-559 2010
鈴木一之ら血液透析条件透析量と生命予後―日本透析医学会の統計調査結果から―
「今日の透析では除水コントローラーがあるのでQb増加は除水速度増大に直接結びつかずまた透析液からの酢酸負荷も軽微であるさらに透析中にQbを上げても心臓への急激な悪影響や内シャントの流量は増加しないという報告もあるほかHEMO研究で主にQbを増加させた高透析量群で心臓疾患による死亡リスクは上昇していない大型の高性能ダイアライザの性能を十分に引き出すためにもQb増加の必要性が指摘されておりQbを平均的な量から増加させることで生命予後が改善できる可能性が高いことが示唆された」(本文 考察 より抜粋)
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
年間粗死亡率と透析患者数の推移
p<001
studentlsquos t-test
98plusmn021
uarr2008年開業
透析患者監視装置51台入院ベッド0床 長期透析患者 ①43年7ヶ月 ②42年1ヵ月 ③36年10ヶ月
(年)
() (人)
494plusmn254
uarr増築増床
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
木下幸子宮本まゆみ草刈万寿夫
腎と透析別冊2010 HDF療法rsquo10 163-9
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
Robert a Wolfe PhD Tempie E Hulbert-Shearon MS Valarie B Ashby MA Sangeetha Mahadevan MS
and Friedrich K Port MD American Journal of Kidney Diseases 2005 Vol1(January) 127-135
貧血改善及び尿素除去率上昇に伴い生命予後改善
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
Trivedi HS Kukla A Prowant B Lim HJ
Hemodial Int 2007 Oct11(4)424-9
血流量QB200より400の方が有意に血圧が高かった
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
当院での透析モニタHD02による実血流
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
0 100 200 300 400 500
実血流量
[mL
min
]
設定血流量[mLmin]
14G 33mm
15G 33mm
16G 33mm
17G 33mm
16G 25mm
n=551 14G(33mm)2115G(33mm)8516G(33mm)22117G(33mm)13716G(25mm)87
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
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QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
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筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
ニプロダイアライザ海外向け
カタログデータQd500mLmin固定でも
QB300rarr400クリアランスuarr
あり
httpwwwniprocojpenproductsrenaldialyzerdocumentelisio-hpdf
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QD500固定でもQB300超は有効P=0086745lt01
spKtVn=31 QB300以下 n=10(46) QB310以上 n=21(165) P Value(t-test)
QB(mLmin) 2580(plusmn355) 3567(plusmn326) Plt00001
QD(mLmin) 500
動脈側穿刺針(G) 163(plusmn048) 154(plusmn067) 000056 Plt0001
血液浄化器
Ⅳ型21CTA(1名)Ⅴ型21PES(3名)
ヘモダイアフィルタ(PES)21MFX-21S(2名)21U(2名)21(2名)
Ⅴ型21PES(5名)ヘモダイアフィルタ(PES)21
MFX-21S(10名)21U(3名)21(3名)
透析方法 On-LineHDF3名I-HDF2名HD5名 On-LineHDF7名I-HDF8名HD6名
透析時間膜面積 2400(min)21()
年齢 776(plusmn113) 713(plusmn108) 014518 NS
透析歴(M) 721(plusmn1388) 1078(plusmn1163) 045855 NS
菅沼 信也 他腎と透析75 ハイパフォーマンスメンブレン1340-43 2013
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
クレアチニン産生速度が血液透析患者の1年生存に与えるリスク(透析歴2年以上)
日本透析医学会図説わが国の慢性透析療法の現況
1998年12月31日現在
日本透析医学会わが国の慢性透析療法の現況 2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverviewpdf2010p066pdf
筋肉量が多いと長生き
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌
201346(7)587-6322013
nPCRはガイドライン上栄養評価指標に含まれていない
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
年齢別透析指標の比較
全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=137) HD(n=58) AF I-HDF(n=31) AF On-OineHDF(n=46) P Value
平均年齢(歳) 651 690 672 755 678 P=000490 Plt005透析歴(年) 712 763 559 654 102 P=003746 Plt005
Dry Weight(kg) 536 599 600 537 650 P=000016 Plt005透析時間(hr) 394 450 445 442 452 P=031131 NS血流量(mLmin) 200 298 274 330 307 P=008788 Plt01
spKtV 136 195 189 217 185 P=000053 Plt005CGR() 998 1166 1125 1251 1158 P=008165 Plt01
β2MG(mgL) 317 268 272 275 259 P=023617 NS
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2015末
全体(n=58) HD(n=22) AF I-HDF(n=21) AF On-LineHDF(n=15) P Value
平均年齢(歳) 803 806 807 814 792 P=006039 Plt01透析歴(年) - 664 515 675 867 P=048768 NS
Dry Weight(kg) 483 544 541 530 568 P=022459 NS透析時間(hr) 374 445 452 445 437 P=045323 NS血流量(mLmin) 180 293 270 323 283 P=004508 Plt005
spKtV 134 205 203 220 187 P=002874 Plt005CGR() 954 1215 1187 1268 1182 P=024044 NS
β2MG(mgL) 309 279 277 278 282 P=086405 NS政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
年齢別透析指標の比較rarr長時間高血流透析にてCGR高値全年齢
項目JSDT
(2011末)
腎内科クリニック世田谷 2012末 2013年 6hHD(n=3)全体(n=114)
HD(n=51)(Ⅴ49PAN14)
I-HDF(n=28) On-LineHDF(n=34)
平均年齢(歳) 651 699 681 744 708 510
透析歴(年) 712 648 420 583 1025 847
Dry Weight(kg) 536 584 598 552 585 791
透析時間(hr) 394 408 399 407 418 60
血流量(mLmin) 200 309 283 333 330 347
spKtV 136 183 165 203 193 243
CGR() 998 1135 1064 1212 1173 1220β2MG(mgL) 317 258 249 273 267 263
75~90歳
項目 JSDT (2008末)
腎内科クリニック世田谷 2012末2013年 6hHD
全体(n=49)HD(n=18)
(Ⅴ13PAN28)I-HDF(n=18) On-LineHDF(n=13)
平均年齢(歳) 803 805 812 801 800
n=0
透析歴(年) - 531 192 518 959
Dry Weight(kg) 530 534 529 548 521
透析時間(hr) 374 398 382 402 415
血流量(mLmin) 180 297 245 325 332
spKtV 134 188 162 199 209
CGR() 954 1139 973 1268 1191
β2MG(mgL) 309 260 215 288 285
政金生人 予後向上からみた治療戦略血液透析(解説特集) 腎と透析 70巻増刊 383-386 2011
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
鈴木 一裕神田 英一郎菅野 義彦透析時血流量が心拍出量に及ぼす影響
日本透析医学会雑誌48(4)239-2412015
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
愛腎協ホームページ内Study 「検査データの見方と自己管理のコツ」よりhttpwww7abiglobenejp~aijinkyoimageskensapdf
根拠のない迷信
QB
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
血清β2ミクログロブリン濃度と生命予後の関係
日本透析医学会
わが国の慢性透析療法の現況
2009年12月31日現在
httpdocsjsdtorjpoverview
pdf2010p066pdf
β2MGは低い方が長生き
日本透析医学会統計調査委員会図説わが国の慢性透析療法の現況
(2008年12月31日現在)日本透析医学会東京2009
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
維持血液透析ガイドライン血液透析処方透析会誌201346(7)587-6322013
第57回日本透析医学会学術集会総会(2012)透析処方ガイドラインコンセンサスカンファレンス
【GI-8-2】血液透析量とその効果β2-M土田健司(川島)
ステートメント案 最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は予後関連因子(1B)
最大透析間隔の透析前血清β2MG濃度は30mgdL未満を達成できるよう透析条件を設定することが望ましい(2C)
透析液の清浄化(ultra pure) 透析膜の選択 治療時間の延長 血流量の増加 膜面積の拡大 β2MG吸着カラムの併用
「しっかり透析」を推奨
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
須坂 腎透析クリニック長野県 2013年4月開業
50名全員 AF on-line HDF wwwkidney-suzakacom
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
援腎会すずきクリニック httpenjinkaicom 福島県郡山市
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
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2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
援腎会すずきクリニック FaceBooKページより
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QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
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QB
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城北クリニック 平均QB390 14~15G
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2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
15G
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
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2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
QB300mLmin以上の高血液流量透析(高血流透析)には以下のような誤解や根拠のない迷信があるように思われる
1日本は低血流海外は高血流だから日本は海外より生命予後良好なのでは2長時間透析では低血流とすべきでは3体重あたりのQB高値で生命予後不良が報告されており高血流透析は生命予後不良では4血圧低下をもたらすのでは5実血流としては取れていないのでは6QBをQDの12以上としても無駄では7効率よりも栄養が大事な高齢者は適応外では8心負荷を生じるのでは9小分子除去に優れていてもβ2MGのような中分子除去には無効では10バスキュラーアクセス(VA)不全をもたらすのでは
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
Pedro PONCE Daniele MARCELLI Caecilia SCHOLZ et al Hemodialysis International 2015 19 314-322
高血流でシャント不全がむしろ少ない
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
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名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
【QAの要約】1 DOPPS研究にて国内外共より高血流程生命予後良好が示されている
2 DOPPS研究にて透析時間が長い程KtV高値でより生命予後良好をSaran Rらが報告(Kidney Int
200669(7)1222-8)している
3 低体重透析患者は生命予後不良でありその影響による結果であることが考えられQBそのものは高い程生命予後良好が示されている
4 米国のWisconsin医科大学のTrivedi HSらが透析終了前の1時間で30分毎にQBを200又は400mLminに変更し血圧を評価し低血流より高血流の方がむしろ血圧が有意に高かった事を報告(Hemodialysis International 200711(4)424-9)している
5 透析モニタHD02による実血流測定の結果14~15(16)Gを用いた場合に300mLmin以上の実血流を多く確認した
6 QD500mLmin固定であってもQB310 mLmin以上の方がQB300 mLmin以下よりもspKtV高値の傾向(腎と透析201375 ハイパフォーマンスメンブレン1340-3)を認めた
7 2015年末当院75~90歳におけるDW544透析時間445QB293spKtV205CGR1215と全国平均(DW483透析時間374hrQB180mLminspKtV134CGR954)より高値である
8 福島の援腎会すずきクリニックの鈴木らが低血流(200mLmin)と高血流(360~400mLmin)の比較で心拍出量に有意差は認められないと昨年報告(透析会誌201548239-42)した
9 15Gを用いたQD500mLmin固定のオンラインHDFにてQB250~450mLminまで50mLmin毎の変化にて小分子のみならずβ2MG除去率も高血流ほど有意に高値を昨年Maduell Fらが報告(Nefrologia 201535(1)50-7)した
10 驚くべきことにQB312mLmin未満でVA不全が有意に特に多くQB約390mLminまではVA不全とQB
に関連が認められないと昨年Ponce Pらが報告(Hemodialysis International 2015 19 314-22)した
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
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腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
腎不全治療選択とその実際
長時間
HHD高血流
QB
300mLmin
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
腎内科クリニック世田谷だより 2015年8月号
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
城北クリニック 平均QB390 14~15G
城北CL ホームページより
httpwwwjohokucliniccom
2011年春日本(世界)最長透析歴43年を記録
過去10年間(2003~12)の年間粗死亡率47
平均透析時間465時間(5時間透析の方が多い)
2016年現在透析歴46年の方が二連ダイアライザ
名古屋市北区の透析クリニック
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
目叶裕史江口直人加藤㑅郎中村中高血液流量透析がQOL生命予後に及ぼす影響を考察する
透析会誌2016 49(1) 47-52
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる
【まとめ】
さらには平均QB400mLminの名古屋の城北クリニックでの良好な生命予後も本年報告(透析会誌20164947-52)された 栄養状態と生命予後との関連は明らかであり食事制限緩和が可能な透析量増加の方法
として時間と回数増加に勝るものはないと考えられるが医療経済上も優れている高血流透析も積極的に考慮されるべきであろう
【結語】
最新の報告を含む以上より利点の多い高血流透析は誤解や根拠のない迷信に惑わされることなくわが国においてもより多く実施されることが望まれる