22
【担当】 国立青少年教育振興機構 青少年教育研究センター センター長:明石 要一 客員研究員:胡 ( こか) 151-0052 東京都渋谷区代々木神園町 3-1 TEL03-6407-7742 E-mail[email protected] 平成 30 3 30 このたび、国立青少年教育振興機構では、平成 29 年度に高校生を対象として実施した標記の国際比 較調査の結果を取りまとめたので報告する。 日本の高校生の主な特徴 ※( )内は本概要の掲載ページ 運動系のクラブや野外活動への参加は低調である 日本の高校生の8割弱は、運動やスポーツをするのが好きと回答したが、学校や地域の運動系のクラブ に参加している者は4割強であり、米中に比べて低い(P4、図 1~2)。 また、この一年間、キャンプ、山登りやハイキングなどの野外活動をしたことがないと回答した者の割 合が6割強で、4か国の中では最も高い(P4、図 4) 食生活は健康的である 日本の高校生は、朝ごはんを「毎日食べる」が7割を超え、米中韓を大きく上回っている(P5、図 6)。 「肉や魚」「野菜」の摂取も他の3か国より多い(P6、図7)。また、食べ物の好き嫌いをしないことが「現 在できている」と回答した割合が7割弱と高い(P6、図9)。 就寝時間が遅い 日本の高校生の約半数は、「0時以降」に寝ると回答し、韓国に次いで就寝時間が遅い。「夜更しをしな いこと」が小学生の時に9割弱は「できていた」が、高校生になると3割弱まで減少している(P8、図13 ~14)。しかし、9 年前に比べて、就寝時間が早くなっている(P16、表 2) 体型への不満が高い 日本の高校生は、BMI (体格指数)の判定で「普通体重」の割合が7割を超え、4か国の中で最も高い(P8、 図15)。しかし、女子は自分の体型を「太っている」「少し太っている」と感じている者が5割を超え、ほ かの3か国に比べて高い(P9、図16)。自分の体型に「満足している」「まあ満足している」と回答した 女子の割合が2割強と、4か国の中で最も低い(P9、図17)。 日常的な心情や感情は比較的安定している 日本の高校生は、最近、「落ち込む」と感じたことが「よくある」「時々ある」と回答した者の割合が5 割強とほかの3か国に比べて高い。しかし、「寂しい」「神経がたかぶり、心が安定しない」「眠れない」「も のごとに集中できない」「物を投げたり、壊したくなる」については、4か国の中でその割合が最も低い(P11、 図20)。 自己肯定感が低い 日本の高校生は、「「私は価値のある人間だと思う」「私はいまの自分に満足している」などの自己肯定的 な項目に対する評価が米中韓に比べて低く、しかもその差が大きい(P13、図 24)。しかし、7年前に比 べると、改善している(P21、図 40~43)。 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概要〕 ―日本・米国・中国・韓国の比較―

高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

  • Upload
    others

  • View
    27

  • Download
    0

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

【担当】

国立青少年教育振興機構 青少年教育研究センター センター長:明石 要一 客員研究員:胡 霞(こか)

〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町 3-1 TEL:03-6407-7742 E-mail:[email protected]

平成 30年 3月 30日

このたび、国立青少年教育振興機構では、平成29 年度に高校生を対象として実施した標記の国際比

較調査の結果を取りまとめたので報告する。

日本の高校生の主な特徴 ※( )内は本概要の掲載ページ

● 運動系のクラブや野外活動への参加は低調である

日本の高校生の8割弱は、運動やスポーツをするのが好きと回答したが、学校や地域の運動系のクラブ

に参加している者は4割強であり、米中に比べて低い(P4、図1~2)。

また、この一年間、キャンプ、山登りやハイキングなどの野外活動をしたことがないと回答した者の割

合が6割強で、4か国の中では最も高い(P4、図4)

● 食生活は健康的である

日本の高校生は、朝ごはんを「毎日食べる」が7割を超え、米中韓を大きく上回っている(P5、図 6)。

「肉や魚」「野菜」の摂取も他の3か国より多い(P6、図7)。また、食べ物の好き嫌いをしないことが「現

在できている」と回答した割合が7割弱と高い(P6、図9)。

● 就寝時間が遅い

日本の高校生の約半数は、「0時以降」に寝ると回答し、韓国に次いで就寝時間が遅い。「夜更しをしな

いこと」が小学生の時に9割弱は「できていた」が、高校生になると3割弱まで減少している(P8、図13

~14)。しかし、9 年前に比べて、就寝時間が早くなっている(P16、表2)

● 体型への不満が高い

日本の高校生は、BMI(体格指数)の判定で「普通体重」の割合が7割を超え、4か国の中で最も高い(P8、

図15)。しかし、女子は自分の体型を「太っている」「少し太っている」と感じている者が5割を超え、ほ

かの3か国に比べて高い(P9、図 16)。自分の体型に「満足している」「まあ満足している」と回答した

女子の割合が2割強と、4か国の中で最も低い(P9、図17)。

● 日常的な心情や感情は比較的安定している

日本の高校生は、最近、「落ち込む」と感じたことが「よくある」「時々ある」と回答した者の割合が5

割強とほかの3か国に比べて高い。しかし、「寂しい」「神経がたかぶり、心が安定しない」「眠れない」「も

のごとに集中できない」「物を投げたり、壊したくなる」については、4か国の中でその割合が最も低い(P11、

図20)。

● 自己肯定感が低い

日本の高校生は、「「私は価値のある人間だと思う」「私はいまの自分に満足している」などの自己肯定的

な項目に対する評価が米中韓に比べて低く、しかもその差が大きい(P13、図 24)。しかし、7年前に比

べると、改善している(P21、図40~43)。

高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概要〕 ―日本・米国・中国・韓国の比較―

Page 2: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校
Page 3: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

3

◆調査の概要

1 調査の目的

この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

生の身体と心の健康の実態を把握するために実施する。また、米国、中国、韓国と比較して、日本

の特徴や課題を分析し、青少年の健康づくりに資する基礎データを提示する。

2 調査方法等

日本 米国 中国 韓国

調査機関 国立青少年教育

振興機構 BuzzHunter(委託)

中国青少年研究

センター

韓国青少年活動

振興院

調査時期 2017 年 9 月~11 月 2017 年 9 月~11 月 2017 年 9 月~11 月 2017 年 9 月~11 月

学校数 17 16 24 38

調査地域

北海道 Uncasville,Conneticut 北京市 ソウル

青森県 Middletown,Conneticut 江蘇省南京市 京畿

宮城県 Charlotte, North Carolina 四川省成都市 仁川

茨城県 Princeton,Kentucky 湖南省常德市 江原

埼玉県 Fortville,Indiana 遼寧省遼陽市 大田

東京都 Oxford,Mississippi 陝西省宝鶏市 世宗

神奈川県 Fort Wayne, Indiana (各地域で都市部と 忠清

長野県 Indianapolis, Indiana 郊外から2校ずつ 大邱

岐阜県 Burlington,Iowa 抽出) 釜山

静岡県 Victoria,Minnesota 蔚山

愛知県 Lafayette,Louisiana 慶北

大阪府 Chicago, Illinois 慶南

岡山県 Thousand Oaks, California 光州

徳島県 Spring Creek, Nevada 全羅

福岡県 Waipahu, Hawaii 済州

Eugene, Oregon

調査方法 集団質問紙法 集団質問紙法 集団質問紙法 集団質問紙法

有効回答者数(票) 1706 1519 3240 2015

3 調査内容

運動、食事と睡眠、体型とダイエット、健康意識、心情とストレス、自分の性格への評価、他者

との関係、インターネットの利用など。

4 調査対象者の基本属性

日本 米国 中国 韓国

性別

男 48.9 48.1 49.0 51.6

女 51.0 51.9 51.0 48.4

無回答 0.1 0.0 0.1 0.0

学年

高1 33.4 31.5 40.7 48.9

高2 33.2 34.3 31.0 51.1

高3 33.4 34.2 27.6 0.0

無回答 0.0 0.0 0.7 0.0

学校種別 普通科 70.3 93.7 75.0 73.9

職業科 29.7 6.3 25.0 26.1

実数(人) 1706 1519 3240 2015

Page 4: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

4

◆調査結果からみる日本の高校生の特徴

Ⅰ 体の健康

1 運動系のクラブや野外活動への参加は低調

図 1 運動やスポーツをするのが好きか

(「無回答」の割合を表記していない。以下同様。)

図 4 この一年間、キャンプ、山登りやハイキングなどの野外活動をしたことがあるか

37.7

54.8

15.2

28.8

42.3

31.7

56.4

43.1

14.7

9.8

23.3

24.0

5.0

3.3

4.2

4.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

中国

韓国

とても好き まあ好き あまり好きではない 嫌い

2.7

34.2

6.5

13.0

35.1

48.0

55.8

63.8

62.0

17.6

36.9

22.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

中国

韓国

5回以上あった 1~4回あった 一度もない

図 2 学校や地域の運動系のクラブに

参加している

43.0 63.4

51.5

17.1

日本 米国 中国 韓国 図 3 学校や地域の運動系のクラブに

参加している(男女別)

52.2 61.7

51.6

24.2 34.3

65.0 51.4

9.5

日本 米国 中国 韓国

男子 女子

日本の高校生の8割弱は運動やスポーツをするのが好き(「とても好き」「まあ好き」)と回

答し、4か国の中で、その割合は、米国に次いで高いが、学校や地域の運動系のクラブに参加

している者の割合は、4割強となっていて、米中よりも低い(図 1~2)。

日本は、この一年間、キャンプ、山登りやハイキングなどの野外活動をしたことがないと回

答した者の割合が6割強となっていて、4か国の中では最も高く、かつその差が大きい(図 4)。

また、「ふだんから運動すること」が小中学生時代に7割強は「できていた」が、高校生に

なると、5割まで減少している(図 5)。

Page 5: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

5

図 5 ふだんから運動すること

2 健康的な食生活

図 6 ふだん、朝食を食べているか

77.2

58.7

70.7

63.3

74.0

67.1

61.4

57.7

51.5

67.5

49.7

64.2

0% 20% 40% 60% 80%

日本

米国

中国

韓国

小学生の時にできていた

中学生の時にできていた

現在できている

73.5

31.2

44.5

37.6

13.6

19.1

28.0

14.1

6.4

25.0

19.3

12.2

6.5

24.7

7.5

36.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

中国

韓国

毎日食べる だいたい毎日食べる ときどき食べないことがある ほとんど食べない

日本の高校生の7割強は、朝ごはんを「毎日食べる」と回答しており、米中韓の3か国

を大きく上回っている(図 6)。

また、食事の内容についても「最近一週間、3回以上とったもの」として、9割以上の

者が「肉や魚」「野菜」を選択するなど、4か国の中では最も高い割合となっている。なお、

「インスタントラーメンやカップラーメン」「ハンバーガーなどのファストフード」を選択

した者の割合は、4か国中最も低い(図 7)。

「欠食をする」の設問に対し、「いつもそうだ」「時々そうだ」と回答した者の割合が3

割強と、ほかの3か国に比べて低い(図 8)。食べ物の好き嫌いをしないことが「現在でき

ている」と回答した割合が7割弱と高い(図 9)。

また、「家族と一緒に食事するときには、いつも会話をしている」の割合が6割強と高く、

「ご飯を食べながら、携帯電話やスマートフォンをいつも操作している」が1割弱となっ

ていて、4か国の中で最も低くなっている(図 10~11)。

Page 6: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

6

図 7 最近一週間、3回以上とったもの

図 8 欠食をする

図 9 食べ物の好き嫌いをしないこと

93.0

90.4

66.6

54.2

53.3

21.5

4.8

2.9

84.5

66.5

77.8

55.8

75.0

23.9

8.1

17.2

68.4

82.6

67.8

38.2

62.8

12.5

10.4

5.1

71.5

67.2

58.0

40.0

56.5

23.9

17.5

8.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

肉や魚

野菜類

牛乳や乳製品(ヨーグルト、チーズなど)

お菓子(スナック菓子、チョコレート、飴など)

果物類

炭酸飲料(サイダー、コーラなど)

インスタントラーメンやカップラーメン

ハンバーガーなどのファストフード

日本

米国

中国

韓国

2.6

9.3

18.7

4.5

29.5

49.1

49.8

53.0

67.4

41.3

31.0

42.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

中国

韓国

いつもそうだ ときどきそうだ ほとんどそうではない

48.3

45.9

54.4

50.7

60.2

50.7

53.8

56.6

66.6

54.5

57.4

59.8

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

日本

米国

中国

韓国

小学生の時にできていた

中学生の時にできていた

現在できている

Page 7: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

7

図 10 家族と一緒に食事するときには、会話をしている

図 11 ご飯を食べながら、携帯電話やスマートフォンを操作している

3 遅い起床時間と就寝時間

図 12 平日の朝、あなたはだいたい何時頃に起きるか

65.8

58.7

34.8

56.2

25.6

28.7

49.7

34.7

8.4

12.3

14.9

8.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

中国

韓国

いつもそうだ ときどきそうだ ほとんどそうではない

6.4

15.3

7.7

9.9

30.0

41.9

35.9

40.6

63.2

42.5

55.5

49.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

中国

韓国

いつもそうだ ときどきそうだ ほとんどそうではない

19.3

29.8 27.1

16.7

7.1

25.2

32.5

19.4

7.8

14.9

43.5 42.0

11.0

1.7 1.3 4.3

16.8

36.0

30.0

12.6

0%

10%

20%

30%

40%

50%

6時前 6時~6時半前 6時半~7時前 7時~7時半前 7時半以降

日本 米国 中国 韓国

日本の高校生が、「6時半前」に起床すると回答した者の割合は、5割弱となっており、

中国と米国に比べて低い(図 12)。また、就寝時間については、5割弱の者が「0時以降」

と回答し、韓国に次いで高い(図 13)。

「夜更しをしないこと」が小学生の時に9割弱は「できていた」が、高校生になると3割

弱まで減少している(図 14)。

Page 8: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

8

図 13 平日の夜、あなたはだいたい何時頃に寝るか

図 14 夜更かしをしないこと

4 体型への不満が高い

図 15 BMI(体重[kg]÷身長[m]²)判定

1.3

14.8

38.7 33.3

11.8 11.0

40.3

30.5

11.8 6.1 7.3

40.2 40.6

9.0

2.7 1.7 5.6

23.0

41.6

27.9

0%

10%

20%

30%

40%

50%

22時前 22時~23時前 23時~0時前 0時~1時前 1時以降

日本 米国 中国 韓国

88.0

62.6

85.8

84.6

40.0

48.3

39.9

57.7

28.9

43.1

27.3

45.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

中国

韓国

小学生の時にできていた

中学生の時にできていた

現在できている

20.2

9.5

31.4

15.4

71.2

59.0

50.2

65.6

3.7

16.0

6.3

11.3

1.3

8.6

10.7

2.8

日本

米国

中国

韓国

低体重 (18.5未満)

普通体重 (18.5~25未満)

肥満(1度) (25~30未満)

肥満(2度以上) (30以上)

日本の高校生は、BMI(体格指数)の判定で「普通体重」の割合が7割を超え、4か国の中で

最も高い(図 15)。しかし、女子は自分の体型を「少し太っている」「太っている」と感じてい

る者の割合が5割を超え、ほかの3か国より高い(図 16)。また、普通体重と判定された者で

あっても、自分は「少し太っている」「太っている」と回答した者が4割強となっている(表1)。

さらに、日本の女子高校生は自分の体型に「満足している」「まあ満足している」と回答した

者の割合が2割強にとどまり、4か国の中で最も低い(図 17)。

また、日本の女子高校生の6割強は、「最近一年間、体重を減らす努力をしたことがある」と

回答し、ダイエットの主な方法は「食事量を減らす」「運動をする」である(図 18~19)。

Page 9: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

9

図 16 (男女別)自分の体型をどう思うか

表 1 BMI×体型の自己評価

日本 米国 中国 韓国

体重

普通

体重 肥満

体重

普通

体重 肥満

体重

普通

体重 肥満

体重

普通

体重 肥満

痩せているほうだ 39.0 5.8 0.0 42.1 6.0 0.3 24.7 3.3 8.0 41.6 6.7 0.0

少し痩せているほうだ 21.2 10.5 1.2 46.9 36.9 2.9 27.3 8.8 10.7 25.8 12.9 0.0

ふつうなほうだ 30.5 42.0 9.3 9.0 50.4 45.2 37.0 38.3 19.5 27.7 45.4 7.1

少し太っているほうだ 7.3 30.6 15.1 2.1 6.3 40.9 9.1 41.0 32.2 4.2 28.9 44.5

太っているほうだ 2.0 11.0 74.4 0.0 0.0 10.2 1.7 8.5 28.6 0.6 5.8 47.7

実数(人) 344 1214 86 145 896 374 1017 1626 549 310 1321 283

図 17 (男女別)自分の体型にどのくらい満足しているか

38.7

10.1

39.3

32.3

35.7

16.4

31.2

15.4

38.0

37.8

41.3

47.0

33.9

34.9

34.5

38.4

23.4

51.9

17.8

19.7

30.0

48.2

34.0

45.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

男子

女子

男子

女子

男子

女子

男子

女子

日本

中国

「痩せている」「少し痩せている」 ふつう 「少し太っている」「太っている」

日本

米国

中国

韓国

10.4

2.2

30.0

18.5

12.4

8.4

27.8

11.5

35.8

20.8

44.0

42.0

42.4

32.1

23.6

20.1

0% 20% 40% 60% 80%

男子

女子

男子

女子

男子

女子

男子

女子

日本

米国

中国

韓国

満足している まあ満足している

Page 10: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

10

図 18 (男女別)最近一年間、体重を減らす努力をしたことが「ある」

図 19 ダイエットの方法(複数回答)

20.6

46.1

30.8

39.1

62.0

67.9

51.3

68.9

0% 20% 40% 60% 80%

日本

米国

中国

韓国

男子

女子

73.8

66.0

4.8

4.5

4.1

1.0

6.5

75.2

58.1

10.8

29.7

5.5

4.0

11.6

72.7

68.3

3.7

9.0

3.6

0.8

4.6

77.9

73.8

7.4

3.8

5.5

1.0

2.0

0% 20% 40% 60% 80%

運動をする

食事量を減らす

断食する(24時間以上 何も食べない)

一種類の食べ物だけを食べる

サプリメントや薬を飲む

食事後、全部吐き出す

その他

日本(N=711人)

米国(N=872人)

中国(N=1338人)

韓国(N=1079人)

Page 11: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

11

Ⅱ 心の健康

1 日常的な心情や感情は比較的安定

図 20 最近、上記のことを感じたことがあるか(「よくある」「ときどきある」の割合)

54.8

45.6

45.4

37.7

32.0

26.5

14.7

13.5

9.6

39.5

57.9

69.7

46.1

36.1

59.2

28.6

23.1

26.4

49.9

47.6

43.7

42.3

39.5

37.2

17.7

23.1

17.8

38.6

57.5

31.6

46.5

36.0

35.9

17.8

9.0

10.6

0% 20% 40% 60% 80%

落ち込む

ものごとに集中できない

なんとなくいらいらする

寂しい

神経がたかぶり、心が安定しない

眠れない

物を投げたり、壊したくなる

人を責めたり、叫んだりしたくなる

誰かを殴ったり、傷つけたりしたくなる

日本

米国

中国

韓国

日本の高校生は、最近「落ち込む」と感じたことが「よくある」「ときどきある」と回答し

た者の割合が5割強とほかの3か国に比べて高い。しかし、「寂しい」「神経がたかぶり、心が

安定しない」「眠れない」「ものごとに集中できない」「物を投げたり、壊したくなる」といっ

た心情になった頻度がいずれも4か国の中で最も低い(図 20)。

Page 12: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

12

2 多いストレス

図 21 最近一年間、ストレスを感じたことがあるか

33.4

42.6

17.4

32.5

42.3

36.5

48.9

45.9

18.5

15.9

24.5

14.3

5.2

3.7

6.6

7.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日本

米国

中国

韓国

よくある ときどきある あまりない ない

図 22 どのようなことでストレスを持っているか

57.5

42.1

39.9

37.7

26.0

17.7

16.1

10.8

9.7

7.8

2.7

11.1

84.6

52.5

41.5

38.4

41.4

29.0

19.8

10.1

23.7

22.1

5.5

8.0

77.0

52.3

41.8

36.7

32.2

19.4

6.2

13.1

10.7

14.2

4.8

3.7

64.5

58.0

38.2

24.9

40.6

16.6

12.7

6.1

17.1

11.2

2.2

2.9

勉強のこと

進学や進路のこと

友だちとのこと

親とのこと

容姿(身長、 スタイルなど)

お金のこと

兄弟姉妹とのこと

先生とのこと

恋人とのこと

健康のこと

性のこと

その他

日本(N=1291人)

米国(N=1202人)

中国(N=2150人)

韓国(N=1580人)

図 23 ストレスを感じた時に、どうするか

56.4

55.8

42.4

39.4

30.5

24.4

19.7

17.4

10.5

8.1

5.9

46.9

60.9

60.3

31.9

21.6

30.7

17.9

32.8

12.8

13.2

10.3

41.7

62.6

37.8

37.3

37.2

31.8

22.5

24.2

21.8

7.0

5.7

32.9

39.1

49.0

29.1

22.1

21.1

24.4

15.0

5.5

6.8

4.9

寝る

音楽を聴いたり、 映画をみる

我慢する

誰かに話す

ゲームをする

食べる

友達と遊ぶ

運動する

本などを読む

ものや人にあたる

その他

日本(N=1291人)

米国(N=1202人)

中国(N=2150人)

韓国(N=1580人)

日本の高校生は、この一年間にストレスを感じたことが「よくある」と回答した者が3割強

と、米国に次いで高い(図 21)。ストレスを感じる要因は、4か国ともに「勉強のこと」「進学

や進路のこと」「友だちとのこと」が上位を占めている(図 22)。ストレスへの対処は、日本で

は「寝る」「音楽を聴いたり、映画をみる」の比率が高かった(図 23)。

Page 13: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

13

3 低い自己肯定感

図 24 自己評価(「そうだ」「まあそうだ」と回答した者の割合)

76.1

71.0

68.7

63.6

60.5

58.3

47.4

44.9

41.5

37.9

83.0

89.4

89.8

81.6

86.1

40.5

38.0

83.8

75.6

72.5

77.8

89.5

80.4

74.3

85.4

38.5

23.6

80.2

62.2

60.8

87.5

87.1

84.7

82.4

78.3

49.4

66.2

83.7

70.4

51.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

私には心を打ち明けられる友だちがいる

私は人とうまく協力できるほうだと思う

私は辛いことがあっても乗り越えられると思う

私は怒った時や興奮している時でも 自分をコント ロールできるほうだ

私は努力すれば大体のことができると思う

私には、あまり得意なことがないと思う

私は、何をやってもうまくいかないことが多い

私は価値のある人間だと思う

私はいまの自分に満足している

体力に自信がある

日本

米国

中国

韓国

日本の高校生は、「私は人とうまく協力できるほうだと思う」「私は辛いことがあっても乗り

越えられると思う」「私は怒った時や興奮している時でも自分をコントロールできるほうだ」「私

は努力すれば大体のことができると思う」「私は価値のある人間だと思う」「私はいまの自分に

満足している」「体力に自信がある」といった自己肯定的な項目に対し、「そうだ」「まあそうだ」

と回答した者の割合が米中韓に比べて低く、かつその差が大きい(図 24)。

Page 14: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

14

4 比較的濃密な親子関係と友人関係

図 25 親子関係

(「そうだ」「まあそうだ」と回答した者の割合)

82.8

80.7

78.5

75.6

72.7

75.9

67.6

71.8

78.1

82.9

84.7

74.0

66.9

77.1

75.1

79.3

89.0

85.4

84.4

86.4

親(保護者)は、私を

時々叱る

親(保護者)は、私のこ

とを分かってくれる

親(保護者)は、私の悩

みを聞いてくれる

親(保護者)は、私を

時々ほめる

私は親(保護者)と一緒

にいるのが好きだ

日本

米国

中国

韓国

図 26 他者との関わり

(「そうだ」「まあそうだ」と回答した者の割合)

93.2

61.6

35.5

60.1

36.2

71.3

79.8

92.4

51.8

55.4

73.5

62.2

63.5

84.9

88.4

54.2

31.9

66.6

47.2

46.8

84.8

93.6

57.0

25.1

75.6

66.6

57.8

88.3

友だちといっしょにいる時

は、楽しい

友だちが私をどう思ってい

るか気になる

友だちに合わせていないと

心配になる

学校には私を理解し、認め

てくれる先生がいる

学校には何でも相談できる

先生がいる

一人でいるのが好きだ

つらい時、助けてくれる人

がいる

日本

米国

中国

韓国

日本の高校生は、「親(保護者)は、私のことを分かってくれる」「親(保護者)は、私の悩

みを聞いてくれる」に対し、「そうだ」「まあそうだ」と回答した者の割合がいずれも約8割と、

韓国に次いで高くなっている(図 25)。

また、親や他者との関係について、「友だちといっしょにいる時は、楽しい」「つらい時、助

けてくれる人がいる」の肯定率(「そうだ」「まあそうだ」の割合)が4か国とも約8割となっ

ている。

その一方で、日本の高校生は、「学校には私を理解し、認めてくれる先生がいる」が6割、

「学校には何でも相談できる先生がいる」が3割強となっていて、米中韓に比べて低くなって

いる。「一人でいるのが好きだ」の肯定率は、日本が4か国の中で最も高くなっている(図 26)。

Page 15: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

15

Ⅲ インターネットの利用と健康

1 インターネットの利用

図 27 平日、一日インターネットをどのくらい利用しているか

図 28 休日、一日インターネットをどのくらい利用しているか

17.6 17.9 23.4 22.6

14.2

3.8

53.3

17.5 14.7

9.7

2.1 0.9 5.9 8.4

9.9 13.8

24.2

36.5

15.0 14.8

23.6 21.8 17.3

7.3

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

四時間以上

三~四時間未満

二~三時間未満

一~二時間未満

一時間未満

しない

日本 米国 中国 韓国

9.6

20.5 24.7

32.4

7.5 4.7

40.5

25.9

16.5 11.6

2.1 1.4

13.4 19.4 21.5

30.8

5.2 8.2

10.9

21.9 24.6

27.7

4.5 9.8

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

十時間以上

五~十時間未満

三~五時間未満

一~三時間未満

一時間未満

ほとんどしない

日本 米国 中国 韓国

日本の高校生は、平日のインターネットの利用時間が「4時間以上」「3~4時間未満」「2

~3時間未満」「1~2時間未満」にそれぞれ2割程度で分散している。休日は、中韓と大き

な差がなく、「5~10 時間未満」「3~5時間未満」「1~3時間未満」に、2~3割程度で分

散している(図 27~28)。

また、日本の高校生は、「インターネットに夢中になって寝不足になることがある」の肯定

率が5割弱で米国に次いで高いが、「ゲームやアプリで、お金を使いすぎたことがある」が1

割未満で、4か国の中で最も低くなっている(図 29)。

Page 16: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

16

図 29 インターネットの利用について(「とてもあてはまる」「まああてはまる」と回答した者の割合)

Ⅳ 経年比較でみる日本の高校生の心と体の健康

今回の調査結果を財団法人日本青少年研究所が過去に行った調査の結果と比較してみる。

1 睡眠と飲食

表 2 就寝時刻

日本 米国 中国 韓国

2017 年 2008 年 2017 年 2008 年 2017 年 2008 年 2017 年 2008 年

0 時前 54.8 30.1 81.8 60.9 88.1 80.7 30.3 20.1

0 時~1時前 33.3 43.8 11.8 13.3 9.0 13.7 41.6 39.3

1時以降 11.8 25.4 6.1 4.0 2.7 1.4 27.9 37.2

無回答 0.1 0.7 0.3 21.8 0.2 4.2 0.1 3.4

実数(人) 1706 1210 1519 1003 3240 1128 2015 1143

2008 年:「中学生・高校生の生活と意識」

45.5

39.6

38.3

29.2

8.1

65.6

67.3

49.7

33.9

18.8

23.4

25.0

34.2

30.8

13.3

30.7

56.5

22.6

23.7

16.2

0% 20% 40% 60% 80%

インターネットに夢中になって寝不足になることがある

歩きながらスマホなどを操作することが多い

インターネットをする時間や頻度を減らそうとしても、 できないことが多い

インターネットをしている最中に、注意されたり邪魔を されると、いらいらする

ゲームやアプリで、お金を使いすぎたことがある

日本

米国

中国

韓国

日本の高校生は、就寝時刻が9年前より早くなっている(表2)。また、食べ物について、

7年前と比較して、「野菜類」や「果物」が多くなり、「ハンバーガーなどのファストフード」、

「インスタントラーメン」が少なくなっている(図 30~33)。

Page 17: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

17

図 30 最近一週間、野菜類をどのくらいとったか

2010 年:「高校生の心と体の健康に関する調査」、以下同様

図 31 最近一週間、果物類をどのくらいとったか

図 32 最近一週間、ハンバーガーなどのファストフードをどのくらいとったか

図 33 最近一週間、インスタントラーメンやカップラーメンをどのくらいとったか

63.1

59.9

32.7

35.2

62.8

72.4

30.1

28.3

27.3

28.6

33.8

30.0

19.8

16.9

37.1

39.7

8.3

9.1

23.9

25.2

11.9

7.1

27.4

27.0

1.1

2.1

8.5

7.7

4.5

2.6

5.2

4.1

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

中国

毎日 3~5回 1~2回 とらなかった

26.1

14.6

46.1

33.7

38.5

30.9

22.0

17.0

27.2

23.1

28.9

28.2

24.3

24.7

34.5

36.3

33.2

41.6

20.1

31.3

26.0

37.6

37.3

39.0

13.3

20.3

4.6

5.0

10.7

6.5

5.8

7.1

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

中国

韓国

毎日 3~5回 1~2回 とらなかった

2.9 9.6

17.2

33.6

5.1

7.6

8.2

7.4

37.3

49.4

57.0

51.3

21.2

42.4

57.8

58.5

59.4

40.6

24.6

13.3

71.8

49.2

33.6

33.1

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

中国

韓国

3回以上 1~2回 とらなかった

4.8 7.2

8.1

13.9

10.4

22.8

17.5

18.3

32.9

34.5

23.5

29.8

32.8

48.5

59.9

54.9

61.5

57.6

67.3

54.1

54.6

27.8

22.5

26.1

2017年 2010年 2017年 2010年 2017年 2010年 2017年 2010年

日本

中国

韓国

3回以上 1~2回 とらなかった 日

国 中

Page 18: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

18

2 体型とダイエット

図 34 自分の体型をどう思うか(女子)

図 35 自分の体型をどう思うか(男子)

10.1

5.4

32.3

24.7

16.4

16.4

15.4

10.4

37.8

21.4

47.0

45.6

34.9

43.5

38.4

30.4

51.9

71.1

19.7

28.8

48.2

39.2

45.9

57.0

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

中国

韓国

「痩せている」「すこし痩せている」 ふつう 「少し太っている」「太っている」

38.7

33.7

39.3

34.1

35.7

33.4

31.2

29.7

38.0

36.0

41.3

45.7

33.9

46.8

34.5

37.0

23.4

29.5

17.8

17.6

30.0

18.7

34.0

30.6

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

中国

「痩せている」「すこし痩せている」 ふつう 「少し太っている」「太っている」

2010年調査と比較して、日本の高校生は、自分の体型を「太っている」と感じている者が、

男女とも少なくなっており、特に女子の減少率が顕著である(図 34~35)。

また、自分の体型に「満足している」と回答した割合は、男女とも高くなっており、最近一

年間、体重を減らす努力をしたことが「ある」の割合も高くなっている(図 36~38)。

Page 19: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

19

図 36 自分の体型にどのくらい満足しているか(女子)

図 37 自分の体型にどのくらい満足しているか(男子)

図 38 最近一年間、体重を減らす努力をしたことが「ある」

2.2

0.4 18.5

25.1

8.4

7.5

11.5

1.9

20.8

12.0

42.0

52.2

32.1

40.9

20.1

15.8

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

中国

満足している まあ満足している

10.4

5.0

30.0

36.5

12.4

18.9

27.8

4.1

35.8

33.8

44.0

48.6

42.4

49.8

23.6

32.7

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

中国

韓国

満足している まあ満足している

20.6

62.0

46.1

67.9

30.8

51.3

39.1

68.9

10.1

46.2

21.5

33.1 32.4

48.0

35.0

67.1

男 女 男 女 男 女 男 女

日本 米国 中国 韓国

2017年 2010年

Page 20: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

20

3 ストレス

図 39 最近一年間、ストレスを感じたことがあるか

表 3 ストレスの原因

日本 米国 中国 韓国

2017 年 2010 年 2017 年 2010 年 2017 年 2010 年 2017 年 2010 年

1. 親とのこと 37.7 39.0 38.4 37.0 36.7 30.1 24.9 37.2

2. 兄弟姉妹とのこと 16.1 18.8 19.8 19.0 6.2 5.3 12.7 18.4

3. 容姿(身長、スタイ

ル、顔立ちなど) 26.0 26.6 41.4 23.5 32.2 22.4 40.6 32.4

4. 健康のこと 7.8 9.1 22.1 10.5 14.2 16.9 11.2 11.4

5. お金のこと 17.7 19.8 29.0 23.6 19.4 19.4 16.6 12.2

6. 友だちとのこと 39.9 38.8 41.5 28.4 41.8 34.7 38.2 36.0

7. 恋人とのこと 9.7 11.2 23.7 29.2 10.7 19.7 17.1 16.2

8. 先生とのこと 10.8 9.9 10.1 6.1 13.1 14.9 6.1 9.1

9. 進学や進路のこと 42.1 34.8 52.5 20.0 52.3 44.5 58.0 54.3

10. 勉強のこと 57.5 47.3 84.6 56.8 77.0 77.3 64.5 74.1

33.4

32.6

42.6

43.2

17.4

15.6

32.5

48.5

42.3

49.8

36.5

38.4

48.9

54.1

45.9

39.4

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

中国

韓国

よくある ときどきある

日本の高校生は、ストレスを感じたことが7年前より若干少なくなっている(図 39)。

ストレスを感じる要因は、「進学や進路のこと」「勉強のこと」が高くなっている(表 3)。

Page 21: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

21

4 自己肯定感

図 40 私は価値のある人間だと思う

9.6

7.5

53.2

57.2

27.9

42.2

48.5

20.2

35.3

28.6

30.6

31.9

52.3

45.5

35.2

54.9

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

中国

韓国

そうだ まあそうだ

図 41 私はいまの自分に満足している

8.7

3.9

39.4

41.6

16.0

21.9

33.6

14.9

32.8

20.8

36.2

36.6

46.2

46.6

36.8

48.4

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

中国

韓国

そうだ まあそうだ

図 42 私は人とうまく協力できるほうだと思う

16.5

10.2

51.9

58.6

34.6

45.5

41.6

20.5

54.5

54.2

37.5

32.8

54.9

47.2

45.5

60.9

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

中国

そうだ まあそうだ

図 43 私は努力すれば大体のことができると思う

15.1

8.4

54.0

60.0

31.4

40.1

40.1

18.2

45.4

36.0

32.1

29.2

54.0

48.7

38.2

65.5

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

韓国

そうだ まあそうだ

日本の高校生は、「私は価値のある人間だと思う」「私はいまの自分に満足している」などの

自己肯定的な項目に対し、「そうだ」「まあそうだ」と回答した割合は、いずれも7年前より高

くなっている(図 40~43)。

Page 22: 高校生の心と体の健康に関する意識調査報告書〔概 …3 調査の概要 1 調査の目的 この調査は、身体の活動、生活習慣、食生活、ストレスや人間関係のあり方などを通して、高校

22

5 他者との関わり

図 44 親(保護者)は、私のことを分かってくれる

32.9

19.5

27.5

31.8

28.4

28.2

57.7

16.1

47.8

48.5

40.1

38.9

45.6

48.0

31.3

50.0

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

中国

韓国

そうだ まあそうだ

図 45 親(保護者)は、私の悩みを聞いてくれる

37.2

19.3

42.2

39.8

30.8

31.2

56.2

16.3

41.3

42.5

29.6

30.7

36.1

32.3

29.2

44.4

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

韓国

そうだ まあそうだ

図 46 学校には私を理解し、認めてくれる先生がいる

17.3

9.5

42.8

56.0

21.9

18.2

37.2

9.7

42.8

43.1

30.7

28.9

44.7

45.3

38.4

44.2

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

中国

そうだ まあそうだ

図 47 学校には何でも相談できる先生がいる

12.0

5.2 37.1

43.4

17.1

13.2

32.9

7.1

24.2

21.7

25.1

27.6

30.1

27.2

33.7

26.3

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

2017年

2010年

日本

米国

中国

そうだ まあそうだ

日本の高校生は、親や教師との関係が7年前より親密になっている(図 44~47)。