第901号 平成 27年 6月1日(毎月1日発行 ) (1) 赤十字NEWS (昭和24年9月30日第三種郵便物認可) カトマンズで活動するネパール赤十字社のボランティア。同赤は国内ボランティア2200人を動員し救護活動を展開しています じゃく しゅん 赤十字新聞 編集・発行/日本赤十字社 企画広報室 〒105-8521 東京都港区芝大門1-1-3 TEL:03-3438-1311 一部20円 赤十字新聞の購読料は、社費に含まれています。 June 2015 Vol.901 http://www.jrc.or.jp 6 CONTENTS トマンズで活動するネパール赤十字社のボランティア。同赤は国内ボランティ 2200人し救護活動を開していま赤十字新聞 発行/日本赤十字社 企画広報室 〒105-8521 東京都港区芝大 1 - 1 - 3 TE L : 0 3 - 343 8 - 1 3 11 部20円 赤十字新聞の購読 社費に含まれていますC O N T 2 TOPICS 3 TOPICS 5 4 SPECIAL 8 WORLD 日赤近衞社長× 天台宗宗務総長ら座談会 45フローレンス・ ナイチンゲール記章受章者決定 ネパールに届け!私たちの想い 7 6 AREA NEWS 赤十字運動月間 徳島・兵庫・静岡・埼玉・大分・三重 株式会社ヤナセ贈呈式 日赤× JAFイベント開催 赤数字回答 プレゼント 国際短編映画祭 (赤十字国際委員会) 日赤が支援 ネパール・コミュニティー防災事業 コラム 被爆70守るべき いのちと尊厳 平成27全国赤十字大会 森光子さんをしのぶ会 健康豆知識 隠れ糖尿病 ノルディックウォーキング 菅原一剛さんトークショー 86回代議員会開催公告 常任理事会開催報告 何の数字かな? 赤十字をイラスト数字で見てみよう 日本赤十字社滋賀県支部が創設されて今年で120年。これを 記念して企画された日赤と天台宗との座談会で、天台宗の人道 支援活動や世界平和への取り組みについて紹介いただきました。 「赤十字は他人のために行動する『奉仕』を理念に掲げておられ ますが、この精神は私たちと共通するものだと感じています」 天台宗は昭和44年から「一隅を照らす運動」を推進しています。 柱となる理念が「命」「奉仕」「共生」です。木ノ下総長は「私 たちは“ 生きているのではなく、生かされている ”のです。自然 の恵みに感謝しなければいけません。そうした意味でいうならば、 この3つの中で最も重要なのが“ 共生 ”かもしれません」と語り ます。 平成24年から10年間の予定で天台宗が取り組む祖師先徳鑽 仰大法会(そしせんとくさんごうだいほうえ)の統一標語「道心」「山 川草木みなほとけ」も共生につながる思想です。「記念事業は祈 ることの大切さを伝えていくもの。日々の祈りが、私たちにでき る一番大切なことだからです。祈りは自然に心から出てきます。 手を合わせることが世界の平和にもつながっていくはずだと信じ ています」 天台宗宗務総長 木ノ下 寂俊さん 自然の恵みに感謝し、平和を祈る PROFILE 昭和22(1947)年生まれ。京都市出身。天台宗京都教区議会議員、天台 宗宗議会議員を経て、平成25(2013)年に現職。天台宗宗務総長は、宗 教法人天台宗の代表役員である。 答えは7面をご覧ください 43

赤十字901 p1 ラスタ - Japanese Red Cross Society平成27年6月1日(毎月1日発行) 第901号 TOPICS(2) (1) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS

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TOPICS第901号 (2)平成27年6月1日(毎月1日発行)

第901号平成27年6月1日(毎月1日発行)(1) 赤十字NEWS (昭和24年9月30日第三種郵便物認可)

赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

第901号 (6)平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

TOPICS 第901号(3) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS (第三種郵便物認可)

第901号(7) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS (第三種郵便物認可)

第901号 (4)SPECIAL(第三種郵便物認可)(5) 赤十字NEWS平成27年6月1日(毎月1日発行)

AREA NEWS

第901号 (8)平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

AREA NEWS

WORLD

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

カトマンズで活動するネパール赤十字社のボランティア。同赤は国内ボランティア2200人を動員し救護活動を展開しています

今月の出会い

http://www.jrc-undougekkan.jp

さん てつ

う の み さ こ

ひ だか みつ ひろ

じゃく しゅん

赤十字新聞 編集・発行/日本赤十字社 企画広報室 〒105-8521 東京都港区芝大門1-1-3 TEL:03-3438-1311 一部20円 赤十字新聞の購読料は、社費に含まれています。

June 2015 Vol.901http://www.jrc.or.jp 6

CONTENTS

カトマンズで活動するネパール赤十字社のボランティア。同赤は国内ボランティア2200人を動員し救護活動を展開しています

赤十字新聞 編集・発行/日本赤十字社 企画広報室 〒105-8521 東京都港区芝大門1-1-3 TEL:03-3438-1311 一部20円 赤十字新聞の購読料は、社費に含まれています。

CONT

http://www.jrc-akb48.jp/

7面     菅原一剛さん写真展

   プレゼント8面 イラク 派遣看護師一時帰国報告

   ルワンダ 水衛生と栄養改善事業を支援   チリ 大地震の復興支援にチリ赤から友好の印

   クイズ赤十字標章

2TOPICS

3TOPICS

54SPECIAL

8WORLD

AKB×日本赤十字社「JOIN !」 キャンペーン

日赤近衞社長×天台宗宗務総長ら座談会

第45回 フローレンス・ナイチンゲール記章受章者決定

児童福祉週間(5月5~11日)

健康豆知識 ノロウィルス

ネパールに届け!私たちの想い

常任理事会開催報告

76AREA NEWS

赤十字運動月間徳島・兵庫・静岡・埼玉・大分・三重

株式会社ヤナセ贈呈式日赤×JAFイベント開催

赤数字回答プレゼント

クイズ 赤十字標章

国際短編映画祭(赤十字国際委員会)

日赤が支援ネパール・コミュニティー防災事業

コラム被爆70年 守るべき いのちと尊厳 ルワンダ

生計向上・栄養改善事業を支援チリ

大地震の復興支援にチリ赤から友好の印

平成27年 全国赤十字大会

森光子さんをしのぶ会

健康豆知識 隠れ糖尿病

ノルディックウォーキング菅原一剛さんトークショー

菅原一剛さんトークショーノルディックウォーキング

ノルディックウォーキング

第86回代議員会開催公告

常任理事会開催報告

平成27年度 赤十字看護専門学校・助産師学校入試日程

赤数字赤数字何の数字かな

赤十字をイラストと数字で見てみよう

「社会生活と奉仕」 再発行(滋賀県)「皇后陛下 慈しみ」出版

 日本赤十字社滋賀県支部が創設されて今年で120年。これを記念して企画された日赤と天台宗との座談会で、天台宗の人道支援活動や世界平和への取り組みについて紹介いただきました。「赤十字は他人のために行動する『奉仕』を理念に掲げておられますが、この精神は私たちと共通するものだと感じています」 天台宗は昭和44年から「一隅を照らす運動」を推進しています。柱となる理念が「命」「奉仕」「共生」です。木ノ下総長は「私たちは“生きているのではなく、生かされている”のです。自然の恵みに感謝しなければいけません。そうした意味でいうならば、この3つの中で最も重要なのが“ 共生 ”かもしれません」と語り

ます。 平成24年から10年間の予定で天台宗が取り組む祖師先徳鑽仰大法会(そしせんとくさんごうだいほうえ)の統一標語「道心」「山川草木みなほとけ」も共生につながる思想です。「記念事業は祈ることの大切さを伝えていくもの。日々の祈りが、私たちにできる一番大切なことだからです。祈りは自然に心から出てきます。手を合わせることが世界の平和にもつながっていくはずだと信じています」

天台宗宗務総長

木ノ下 寂俊さん

ゆ づる

白石 浩一さん

自然の恵みに感謝し、平和を祈る

PROFILE昭和22(1947)年生まれ。京都市出身。天台宗京都教区議会議員、天台宗宗議会議員を経て、平成25(2013)年に現職。天台宗宗務総長は、宗教法人天台宗の代表役員である。

13294

48562

28 515592

答えは7面をご覧ください

43

昭和39年4月生まれ。神奈川県出身。海上保安学校を経て海上保安庁に。巡視船では機関科職員として運航を担当。第三管区海上保安本部警備救難部環境防災課長、海上保安庁警備救難部環境防災課専門官などを経て、平成26年4月より現職。

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TOPICS第901号 (2)平成27年6月1日(毎月1日発行)

第901号平成27年6月1日(毎月1日発行)(1) 赤十字NEWS (昭和24年9月30日第三種郵便物認可)

赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

第901号 (6)平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

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平成27年全国赤十字大

会が5月13日、日本赤十字

社名誉総裁の皇后陛下、同

名誉副総裁の秋篠宮妃殿

下、常陸宮妃殿下、寬仁親

王妃信子殿下、高円宮妃殿

下ご臨席の下、明治神宮会

館(東京都渋谷区)で開か

れ、全国から赤十字社員や

ボランティアの代表など約

1400人が参加しました。

 

大会は、赤十字の発展に

顕著な功績があった方々へ

有功章などを贈るととも

に、日ごろの支援に感謝を

伝える場として毎年5月に

開催されています。今年は、

全国で個人90人、法人31社

に金色・銀色の各有功章が

贈られ、石塚公夫さん(本

社)ら代表13人に皇后陛下

から授与されました。

きめ細かな災害対応へ

ボランティアの力を

 

大会であいさつした近衞

忠煇社長は、世界の赤十字

が共有する「7つの原則」が

つくられてから50年を迎え

たことに触れ、「国連をはじ

めとする国際的な人道機関

は(7原則中の)『人道』『公

平』『中立』『独立』の原則を

赤十字と分かち合い、犠牲

者救援にあたっています」と

赤十字が国際社会に与えて

いる影響の大きさを指摘し

ました。

 

また、4月25日に発生し

たネパール地震の救援活動

に日赤から14人、香港から

1人の保健医療チームが派

遣されたことを報告すると

ともに、「増加傾向にある自

然災害へ備えるため、地域に

根ざしたよりきめ細かな取

り組みが求められている」と

強調しました。その上で、日

赤が「防災・減災」の継続的

な取り組みに向けて「体制

の見直し」を進めていること

を紹介し、青少年赤十字と

赤十字奉仕団がこの実践の

中で大きな役割を果たして

いくことへの期待を述べまし

た。

 

被災者の健康維持に役立

ててもらおうと岩手県内で

震災発生の平成23年から続

けられているノルディック

ウォーキング。今年4月も5

市町の10会場で行われ、約

120人が参加しました。

少しずつ復興が進む町を歩

いた被災者からは「みんな

としゃべりながら歩けるのが

いい」「健康になるよ」と笑顔

がこぼれました。

 

ノルディックウォーキング

はフィンランド生まれのス

ポーツ。2本のポールを持つ

ことで姿勢が良くなり、楽に

歩けるようになるのが特徴。

手軽に楽しめる全身運動と

して国内でも人気が高まっ

ています。

 

普及を進めてきた北海道

ノルディックウォーキング赤

十字奉仕団の藤田隆明委員

長が、健康生活支援の一環と

して震災の翌月から岩手県

内の避難所でスタート。以

降、岩手県にもノルディック

ウォーキング赤十字奉仕団

が結成され、仮設住宅の入

居者を対象に定期的に開催

されてきました。

 

4月24日のノルディック

ウォーキング会場は、震災後

に初めてノルディックウォー

キングが実施された陸前高

田市の市立第一中学校の仮

設住宅。約30人の参加者は、

藤田さんを講師にポールを

使った準備体操(ストレッチ)

で入念に体をほぐした後、約

1・5キロを元気に歩きまし

た。

 

避難所生活の

頃から参加してい

る金野ミエ子さん

は「ポールが歩く

きっかけになりま

すね。血圧も安定

しました」。今回が

初めてという参加

者からも「膝も良

くなりそう。また次にある

とき参加してみたい」「車ば

かりで筋力が落ちて歩きに

くくなってました。ポールを

使って歩いたら体が軽くな

りました」などの声が上がり

ました。

 「災害後の悲惨な現場だ

けではなく、そこから立ち上

がろうとする人びとの姿を

伝えていきたい」

--

日本赤

十字社の契約カメラマンと

して内外の赤十字活動を取

材している菅原一剛さんが

5月8日、都内で行われた

トークショー(東京都支部主

催)で、赤十字運動に関わる

自らの思いを語りました。

 

菅原さんと日赤との出会

いは平成20年にさか

のぼります。赤十字

広報特使の女優、藤

原紀香さんがバング

ラデシュのサイクロン

被災地を訪問した際

に同行したのが最初

でした。

 「人が人を助けて、

そこに笑顔が生ま

れ、新しい生活が始まってい

く。その様子を見て素直に

感激しました。支援と復興、

そして子どもたちの笑顔を

伝えていくことが写真家と

しての僕の役割だと思った

んですね」

 

その後、東日本大震災の

被災地やその支援現場な

どを数回にわたり取材。平

成24~25年には、赤十字の

源流をたどってイタリア

北部のソルフェリーノなど

を撮影しています。同地は

1859年のイタリア統

一戦争の激戦地。その戦場

の様子を目撃したスイス人

のアンリー・デュナンによって

「敵味方の区別のない救護

活動」という赤十字思想は

提唱されました。

 

このとき撮影した戦場跡

地の写真を前に菅原さんは

「平和な今だからこそ準備

しておくべきことがありま

す。でも、その活動を担う赤

十字が市民によって育まれ

ていることは意外と知られ

ていない。こうした赤十字の

姿を伝える取り組みにも力

を入れていきたい」と今後へ

の意欲を表明しました。 ポールがあれば坂道だってどんどん歩けます。

体が動くから自然に表情も明るくなりますね

参加者の中には実際にソルフェリーノを訪問した経験のある人も多く、会場からは「訪問した時の思い出がよみがえりました」などの声も

ポールを持って元気をつかまえよう!

被災者30人がノルディックウォーキング

写真家 菅原一剛さんがトークショー

「赤十字活動から生まれる笑顔を伝えたい」

東日本大震災復興支援

名誉総裁皇后陛下から代表13人に有功章

シリア難民の苦痛を軽減するために~武器創傷外科トレーニングセンター設立を通して~

 2011年に始まったシリア紛争では300万人を超える難民が近隣諸国に避難。人口400万人のレバノンにも110万人以上が避難しています。彼らの中には紛争で負傷した人が大

勢います。しかしその多くは、十分な治療を受けられず、日常生活に支障を来しているケースも少なくありません。 これらの問題を解決するため、赤十字はレバノンの首都トリポリに手術からリハビリテーションまで可能な武器創傷外科トレーニングセンターを昨年9月に設立しました。最初に入院した患者の男性は、何年も装着したままの装具を外す手術を受けました。手術後、喜びをかみしめるように一歩一歩リハビリをする姿が印象に残っています。沈みがちだった彼の表情にも笑顔が戻り、「私たちの仕事は体の機能だけでなく、笑顔も取り戻すことができるのだ」と改めて感じました。 シリア紛争の犠牲者支援はまだ始まったばかりです。より多くの犠牲者を助け、その苦痛を軽減していくために、引き続き皆さまからのご支援とご理解を賜りたいと思います。

大阪赤十字病院国際医療救援部

国際医療救援課長 池田 載の り

子こ

さん

青少年赤十字活動を通して私が学んだこと

 高校入学と同時に青少年赤十字部に入部した私は、高1の研修会で下北半島の佐井村にある三上剛太郎さんの生家を訪ねました。軍医を務めていた彼は、日露戦争時に「手縫いの赤十字旗」を戦場で掲げ、多くの負傷者を救いました。戦争の中でいのちを救った赤十字の旗と三上さんの姿は、青少年赤十字活動の根底にある「人道」について深く考えるきっかけになりました。 いま私にできることは何だろうか。地域に目を向けると、できることがたくさんあると気付きました。車いす体験を通じて町の中の危険個所を発見した時は、対策を市に相談。福祉施設ではご年配の方の買い物に付き添いました。救急法も毎日練習し、県高等学校総合文化祭のコンクールで入賞することができました。 私は活動を通して、社会と関わること、地域とつながること、人が人を支えることの大切さを学びました。様々な考えや価値観を認め合うことが必要だと感じました。沢山悩むこともありますが、困っている人のために活動できる自分になりたいと思っています。

青森県立木き

造づくり

高等学校 青少年赤十字メンバー

長谷川 歩あ ゆ

果か

さん(高3)

実践活動の報告

皇后陛下は、13人の代表者一人ひとりに有功章を授与されました

社長表彰受彰者

有功章受章者代表

石塚公夫(本社)

三上富子(青森県)

菅原悦子(宮城県)

南雲土建株式会社

(新潟県)

久保房子(石川県)

池川文子(山梨県)

寺村久子(岐阜県)

福永伝四郎(滋賀県)

竹田ヨシ子(奈良県)

まるなか建設株式会社

(島根県)

西山彰一(高知県)

姫野千里(大分県)

株式会社谷口重機建設

(宮崎県)

豊泉聖子

一般財団法人リプレット

基金事業財団

(敬称略)

さと

平成27年 全国赤十字大会

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WORLD

 

平成24年に亡くなられた

国民的女優、森光子さんをし

のぶ会が5月7日、帝国ホテ

ル(東京都千代田区)で行わ

れ、森さんと交流の深かった

各界の著名人が600人集

う中、日本赤十字社の近衞忠

煇社長が献杯のあいさつ。30

年近くにわたり日赤への支援

を続けられた森さんの功績

に感謝の言葉を贈りました。

昭和56年の「赤十字運動月

間」で社資募集の呼びかけ

が初めてテレビCMで流れ

ましたが、その際に「日

赤広報の顔」として出演

されたのが森光子さん

でした。森さんはその後

もテレビやラジオ、ポス

ターなどを通じて赤十

字キャンペーンにボラン

ティアとして協力。平成

4年にはその功績によ

り特別功労者として日

赤最高の栄誉であ

る金色有功章を名誉総裁皇

后陛下から壇上にて直々に

授与されました。

 

近衞社長はあいさつで「国

民に愛される彼女の魅力が

赤十字の大きな力となりま

した。活動を通じ心から赤

十字を応援してくださった

森さんのお志を忘れず、私た

ちはこれからも活動に力を

尽くしてまいります」と述べ

ました。

記念出版の売り

上げが日赤に寄付

 

しのぶ会に先立って同会

場では、森光子生誕95年を

記念して出版された「全身女

優 

私たちの森光子」(小松

成美著・KADO

KAWA

)の出

版記念と、新しく創設された

「森光子の奨励賞」の贈呈式

(受賞者=歌舞伎俳優の中

村勘九郎さんと中村七之助

さん)も行われました。

 「全身女優 

私たちの森

光子」と篠山紀信さん撮影の

写真集「女優魂 

森光子『放

浪記』二〇一七回の記録」(扶

桑社)の売り上げの一部は日

赤の活動資金に寄付される

こととなっています。

 

日本赤十字社滋賀県

支部が明治28(1895)

年に創設されて今年で

120年。これを記念し

て、滋賀県大津市に総本

山・比叡山延暦寺を抱え

る天台宗の木ノ下寂じ

ゃく

俊しゅん

宗務総長、延暦寺の小堀

光こう

實じつ

執行を招いた座談会

がこのほど開催されまし

た。日赤からは近衞忠煇

社長、滋賀県知事でもあ

る県支部の三日月大造支

部長が出席。国際支援や

世界平和に向けた取り組

みについて、それぞれの立

場から展望を語り合いま

した。

 

天台宗は、伝教大師最澄

(767

822年)を宗

祖とする仏教の宗派。一人ひ

とりが輝きあい、手をつなぐ

ことでより良い世界を目指す

「一隅を照らす運動」に取り

組んでいます。

 「一隅を照らす運動」につ

いて説明した木ノ下総長は

「あらゆるいのちを大切に

し、他人のために奉仕する。

そして、自然の恵みに感謝す

る共生の精神を大切にして

います。これらは、赤十字思

想にも通じるもの」と指摘。

その上で、天台宗として実践

しているインドでの医療援

助などについて触れ、「世界

とつながってい

くには、言葉だ

けでなく、行動

を伴うことが

求められます」

との考えを示

しました。

 

小堀執行は、

「一隅を照ら

す運動」の実践

として、僧侶に

よる托鉢浄財

(各戸を回る

募金活動)で受

けた喜捨(募

金)の全額を日

赤などへ届け

ていることを

紹介。また、昭

和62(1987)年から開催

している「比叡山宗教サミッ

ト世界平和祈りの集い」につ

いて「各宗・各派を超えた方

が集まれるのが比叡山。そう

した方がたと心を一つにし、

これからも平和への祈りを

捧げていきたい」と抱負を語

りました。

 

三日月支部長は、ケニア

赤十字社と協力した母子保

健衛生事業の取り組みやア

ジアの青少年との交流事業

など県支部が関わる活動に

ついて説明。「災害支援や世

界平和への一層の貢献を果

たすため、地域に根ざした

奉仕団活動、青少年赤十字

活動を重視していきたい」と

述べました。

 

一方、今年は「人道」「公平」

「中立」「独立」など赤十字

の活動のよりどころとなる

7つの原則がつくられて50年

です。その点について触れた

近衞社長は「紛争下の地域で

は赤十字の中立を認めない

勢力も生まれていて、人道支

援活動を行うためのパイプ

づくり、交渉が課題に」と指

摘。また被爆から70年となる

今年の取り組みとして、「核

兵器の使用が国際人道法に

違反するとの視点から、核兵

器廃絶に向けた議論を赤十

字として進めていきたい」と

の決意を表明しました。

 

世界中で顕著な功績の

あった看護師に贈られる「フ

ローレンス・ナイチンゲール

記章」の今回の受章者に、特

定非営利法人「このゆびとー

まれ」理事長の惣そ

万まん

佳代子さ

ん、医療法人鳳生会理事の山

田里津さんの2人が日本か

ら選ばれました。それぞれ公

衆衛生、看護教育の分野での

功績が認められたものです。

ナイチンゲールの生誕の日5

月12日に赤十字国際委員会

(ICRC)の同記章選考委

員会から発表されました。

 

ナイチンゲール記章は、紛

争や災害の犠牲者に対して献

身的な看護活動を行ったり、

公衆衛生や看護教育分野に

大きな功績を記した看護師を

対象に2年に1度選ばれるも

ので、看護師に贈られる最高

の栄誉とされています。今年

は世界で36人が受章。日本の

受章者総数は今回の2人を加

えて107人になりました。

第45回

フローレンス・ナイチンゲール記章

日本から優れた功績記す2人が受章

日赤近衞社長が献杯あいさつ

森光子さんをしのぶ会

▲献血時の血液検査にも、糖尿病検査項目としてグリコアルブミン検査が入っています。血糖値検査の結果と合わせて判断することで、糖尿病の発見に役立てることができます

 生命を維持していくエネルギーである血糖を一定量に保つ働きをするホルモンがインスリン。糖尿病はこのインスリンが正常に働かなくなったり、分泌されなくなる病気です。血糖値は高いのにエネルギーが諸臓器に届かず、機能不全を引き起こしてしまいます。 この糖尿病の推定患者数は1000万人! 国民病とも指摘されていて、健康診断の検査項目にもなっています。ところが糖尿病初期段階では、健康診断の空腹時血糖値検査に引っかからないケースがあります。空腹時血糖値は正常なのに、食後血糖値が異常に高くなる

「隠れ糖尿病」で、日本人を含む東アジア人に多いことが知られています。 深刻な合併症の一つ動脈硬化性心血管障害は、隠れ糖尿病の段階でも病状悪化が進んでしまいます。認知症、骨粗鬆症、歯周病、うつ、そしてがんなども糖尿病との関連が明らかにされてきています。いずれも糖尿病の早期発見時に合わせて見つけることができれば、その後の治療に大きな期待ができます。家族が糖尿病の方、妊娠糖尿病の既往歴がある方などは、医療機関での糖尿病診断 ( 一定量の糖を摂取した後での血糖値検査 ) を受けてみて

はいかがでしょうか。 一方、糖尿病治療には、多くの患者さんがきちんと治療を継続できていないという問題があります。初期の患者さんは、検診で血糖値が高かったからしぶしぶ来たという方がほとんど。自覚症状もなく、自分が病気であることに向き合えていません。その結果、約4割が通院を中断してしまっています。 こうした背景もあり、多くの病院で糖尿病教室が開催されています。病気への知識と理解を深めていただき、継続した通院と治療に結びつけていただきたいと願っています。

秋田赤十字病院〒010-1495 秋田市上北手猿田字苗代沢222-1TEL 018-829-5000(代)

高松赤十字病院〒760-0017香川県高松市番町4丁目1-3TEL 087-831-7101(代)

知ってて良かった!

⑬「隠れ糖尿病」の発見で、合併症も早期治療を! 秋田赤十字病院代謝内科部長 後藤 尚さん

(※)新井医師の本は7頁のプレゼント欄でご紹介しています。

ご えん

えん げえん げ

としひろ

たかし

天台宗宗務総長らと座談会

平和の実現に向けた

祈りと実践を

献杯のあいさつをする近衞社長。左は福岡ソフトバンクホークス株式会社取締役会長の王貞治さん

各界の著名人が語る森光子さんの思い出

滋賀県支部創設120年

左から延暦寺の小堀執行、天台宗の木ノ下宗務総長、日赤の近衞社長、滋賀県支部の三日月支部長

 

平成27年5月22日、本社において

平成27年度第2回の常任理事会が

開催されました。記

資金の借入について

 

(長野赤十字病院の放射線治療装

置(リニアック)増設にかかる資金

の借入)

 

 審議の結果、資金の借入について

は原案のとおり議決されました。

 

 また、葛飾赤十字産院の施設

整備計画、社会課題にチャレン

ジ!〜超少子・高齢社会×日本赤

十字社〜及びネパール地震災害

への赤十字の対応について、それ

ぞれ報告しました。

常任理事会開催報告

 

平成27年6月19日(金)、午

後1時から新霞が関ビル「全社

協・灘尾ホール」(東京都千代

田区霞が関3丁目3番2号)に

おいて第86回代議員会を開催

し、左記の事項を付議いたしま

す。

 

平成27年6月1日

第1号議案 

役員の選出につい

第2号議案 

平成26年度事業

報告及び収支決

算の承認について

第86回代議員会開催公告

富山赤十字病院勤務を経て、地域密着・小規模・多機能の共生型福祉施設「デイケアハウスこのゆびとーまれ」を平成5年に開設。後に「富山型」と呼ばれるデイサービスを全国に広げるきっかけをつくった。

惣万佳代子さん(63)

旧厚生省医務局看護課にて看護教育改革に尽力。昭和48年に国内初の看護職の学校長として三井記念病院高等看護学院の校長を務めた後、複数の看護教育現場に携わる。平成16年以降は介護福祉教育と看護教育の融合に努めた。

山田里津さん(89)

Page 4: 赤十字901 p1 ラスタ - Japanese Red Cross Society平成27年6月1日(毎月1日発行) 第901号 TOPICS(2) (1) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS

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○○○■

赤十字の「社員」としてのご協力方法

任意の金額でのご寄付の方法

地震に対する赤十字の動き

4 月25 日(

土)

ネパール首都カトマンズの北西

80㎞を震源とするマグニ

チュード

7.8 の地震が発生。

翌:

20  粉川国際支援統括監 出発

4 月26 日(

日)

先遣隊

4人出発

看護婦苫米地(医療センター)藤枝(本社)、光

森医師(大阪)、

矢野看護師(大阪)、粉川カトマンズ着

連盟より

ER

U発動要請

4 月27 日(

月)

2015ネパール地震 海外救援金募集開始

赤十字はカトマンズから

1時間半ほど離れた地域など

3カ所を担当することに決まる。

4 月28 日(

火)

日赤先遣隊 カトマンズ着

4 月29 日(

水)

先遣隊 メラムチ村着 被災者診療開始

4 月30 日(

木)

ER

U第一班(後発隊)出発

5 月1 日(

金)

ER

U第一班カトマンズ着

5 月2 日(

土)

医療要員は全員メラムチヘ移動本格的に診療開始

5 月10 日(

日)

メラムチ診療所を拠点とし、周辺村への巡回診療開始

5 月15 日(

金)

ER

U機材到着

救援金募集のお知らせ

○○○○○○○○○

○○○○○○○○○○○

○○○○○○ ○○○○○○○○

受付期間平成

27 年4 月

27 日(月)から平成

27 年7 月

31 日(金)まで

ご協力方法(1)ゆうちょ銀行・郵便局

口座番号 

00110-2-5606/口座名義 日本赤十字社

※振替用紙の通信欄に「2015

年ネパール地震」とご記入ください。

※窓口でのお振り込みの場合は、振込手数料が免除されます。

 (ATMをご利用の場合は、所定の振込手数料がかかることがあります)

※受領証をご希望の場合は、振替用紙の通信欄に「受領証希望」と明記のうえ、

  お名前、ご住所、お電話番号を記載してください。

(2)銀行振込

(3)インターネットからお申し込み

みずほ銀行 クヌギ支店 普通 

0623331

※ 口座名義はいずれも「日本赤十字社」。

※ ご利用の金融機関によっては、振込手数料が別途かかる場合がございます。

※ 受領証が必要な場合は、お手数ですが日本赤十字社まで下記事項をご連絡ください。

①ご協力された義援金名/②お名前(受領証の宛名)/③ご住所/④電話番号

⑤ご寄付された日/⑥寄付額/⑦お振り込み名/⑧お振り込み金融機関名・支店名

(銀行口座への直接振り込みの場合も、上記「インターネットでの寄付はこちら」にて

事前にお手続きいただけますと幸いです)

クレジットカード・コンビニエンスストア・

Pay-easy

でご協力できます。

インターネットからの募金受け付けについて

(4)コンビニエンスストアの情報端末からお申し込み

ローソン、ファミリーマートでご協力できます。

※インターネットからの事前申し込みは不要です。

Lopp

i (ローソン)での募金受け付けについて

Fami ポート(ファミリーマート)での募金受け付けについて

※上記(3)と

(4)のコンビニエンスストアによるお手続きの方法は異なりますので、

 どちらか一方をお選びください。

三菱東京

UFJ銀行 やまびこ支店 普通 

2105750

三井住友銀行 すずらん支店 普通 

2787745銀行口座情報

受付期間平成

27 年7 月

31 日(金)まで

受付口座ゆうちょ銀行・郵

便局

口座番号

00110-2-5606口座名義日本赤十字社

両足を骨折したパサンちゃん(4)メラムチ村で光森医師(奥中央)らに診療を受けました

 人間のいのちと健康、尊厳を守るのが赤十字の使命。災害などの発生時にその責務を果たすため、日本赤十字社では「もしも…」

に備えた実践を各地域で積み重ねています。私たちのより力強い取り組みに向けて、あなたのご支援をお寄せください。

ありがとう

ございます

メラムチ村の診療所には最大で一日300人

、累計2830人(

5月14日

現在)が受診。治療を行う光森医師(中央)

少年たちと語らう森光玲雄臨床心理士。少年にも少しずつ笑顔が。人

びとに寄り添うこころのケア活動

カトマンズ周辺の世界遺産も被災。路上で呆然としている被災者の救

護にあたるネパール赤十字社スタッフ

「子どもも私も下痢などの体調不良が続いていま

したが、診療所までは山道を数時間歩かなけれ

ばなりません。赤十字が私たちの村まで来て診

療をしてくれて本当に良かったです」

イチョーク村の巡回診療でも長蛇の列。保健医療チームは、雨期に入る前に地域を拡大して巡

回診療を実施していきます

日赤医療チームに被災者から感謝の声

イチョーク村のサビーナ・タナンさん(26)と

ニーマ君(7カ月)親子(写真:左)

「突然の揺れで自宅が崩壊し、首から下ががれ

きに埋もれてしまいました。必死だったからでしょ

うか、記憶は全くないのですが、ガレキや石で

足に大きなけがを負っていました。がむしゃらに

はい出たからだと思います。直後は足を上げる

こともできませんでしたが、診療所で治療を受

け徐々に良くなっています。日赤の医療チーム

が来てから、多くの人が診てもらえるようになり、

みんな助かっています」

メラムチ村の診療所を訪れた

イシュワリ・ラナマガルさん(20) (写真:右)

ネパールに届け!!

私たちの想い

ネパール地震の見出し

ネパール地震に際し日本赤

十字社は、地震発生当日の

4月25日の深夜に先遣隊と

して職員1人を派遣。さら

に地震発生から20時間以内

に医師や看護師など4人も

出発し、救援ニーズ調査を

実施、被災者救護に備えま

した。最大の被災地となっ

たシンドゥルパルチョーク郡の

メラムチ村での医療支援を

同国政府から要請された先

遣隊は29日、各国赤十字

社に先駆けて被災地での診

療活動を開始しました。

一方、死者が約8600

人(5月21日現在・国連

調べ)という甚大な被害を

踏まえて、国際赤十字・赤

新月社連盟(IFRC)は

27日、ERU(緊急対応ユ

ニット)の派遣を日赤など各

社に要請しました。日赤は

中東ドバイに保管してあった

基礎保健ERUの資機材を

ネパールへ空輸。また、30日

には全国の赤十字病院など

から医師、看護師など12人

が日本を出発しました。現

地で先遣隊と合流し、ERU

第1班として活動中です※。

基礎保健ERUは、簡易手

術を含む基礎的な診療、

母子・地域保健などを担

当しますが、今回のチーム

には臨床心理士も同行。子

どもたちを対象に「こころ

のケア」活動も行っています。

 先遣隊として派遣された

大阪赤十字病院の光森健二

医師は「山岳地帯の被災地

はアクセスが非常に悪く、E

RUで治療した負傷者が継

続して治療を受けることが

困難。完治しない傷の悪化

が心配です。被災地はこれ

から雨期。テントやビニール

シートで暮らす被災者の肺

炎や衛生環境悪化による感

染症も懸念されます」と指

摘。こうした課題に対応す

るため保健医療チームでは、

周辺の村々への巡回診療も

実施しています。また、中・

長期の復興支援として住宅

や公共施設の再建、住民の

生計支援などにIFRCと

ともに取り組んでいく予定

です。 最大の被災地で医療支援を継続

雨期を前に一人でも多くの被災者の元へ2015年

ネパール地震救援金

皆さまの温かいご支援をお寄せください

※振替用紙の通信欄に「2015

年ネパール地震」とご記入ください。

※窓口でのお振り込みの場合は、振込手数料が免除されます。

 (ATMをご利用の場合は、所定の振込手数料がかかることがあります)

※受領証をご希望の場合は、振替用紙の通信欄に「受領証希望」と

明記のうえ、お名前、ご住所、お電話番号を記載してください。

※銀行振り込みやインターネット、コンビニエンスストアの情報端末による

募金も可能です。詳しくは日本赤十字社ホームページをご覧ください。

※今月初旬には第2班を派遣。

ERUは8月まで活動を継続す

る予定

砂ぼこりをあげて走るトラック10台

。カトマンズからメラムチ村に搬送される日赤の基礎保健ERUの資機材

山岳地帯の多いネパールでは最も有効なヘリによる救援物資の輸送を行うネパール赤十字社スタッフ

中国

インド

ネパール

エベレスト

カトマンズ

震源地

メラムチ

(日赤チーム活動地)

日赤ホームページ

ともに取り組んで

十字社スタッフ

ⓒIFRC

然としている被災者の救

砂ぼこり

ⓒIFRC

ⓒ毎日新聞社

TOPICS第901号 (2)平成27年6月1日(毎月1日発行)

第901号平成27年6月1日(毎月1日発行)(1) 赤十字NEWS (昭和24年9月30日第三種郵便物認可)

赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

第901号 (6)平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

TOPICS 第901号(3) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS (第三種郵便物認可)

第901号(7) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS (第三種郵便物認可)

第901号 (4)SPECIAL(第三種郵便物認可)(5) 赤十字NEWS平成27年6月1日(毎月1日発行)

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第901号 (8)平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

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TOPICS第901号 (2)平成27年6月1日(毎月1日発行)

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 姫路赤十字看護専門学校の平成26年度卒業生が、看護師国家試験に全員合格。8年連続の快挙です。学生らは国家試験の直前まで実習や特別講義などに取り組むとともに、教員や後輩の激励を受けながら試験に臨みました。 3月25日午後の発表、全員が合格したことが伝わると、学校中に大きな歓声や拍手が響きわたりました。今回合格した男子学生は「家族やクラスメートなどみんなの助けがあったからこそ合格することができました。実習を快く受けてくださった施設の職員や患者さんへの感謝の気持ちを忘れず、また看護を通して感謝の気持ちを返していけるように、これからがんばります」と喜びを語っています。

思いが詰まった合格祈願のだるまを手に、笑顔いっぱいの卒業生たち

8年連続で国家試験に全員合格! 姫路赤十字看護専門学校

兵庫県

 徳島市の藍場浜公園で4月18、19日に行われた「はなはるフェスタ」で、徳島県学生献血ボランティアが「春の献血キャンペーン」を実施。県内3大学(徳島大学、徳島文理大学、四国大学)のボランティア30人が、来場者に献血への協力を呼びかけました。 同フェスタは、県内外から約20万人が来場する一大イベント。学生ボランティアの呼びかけもあって、会場近くの献血ルームでは目標の80人を超える99人に400mLの献血に協力いただきました。学生ボランティアの一人は「献血のことを少しでも知ってもらえてうれしい。もっと多くの方の心に響く活動を展開したい」と今後の意欲を話していました。

来場者には20〜30代の若い世代のみなさんの姿も。学生からの呼びかけへの反応も上々

春のフェスタで献血キャンペーン 学生ボランティア30人が奮闘

徳島県

0

モニュメント上部の赤色球体の穴の中では握手もできるんです!

ボールが胸に当たって人が倒れた! そ

んな時が救急法の出番です

徳島県支部の小森將晴事務局

長(右)から資料の説明を受け

る加茂名ま

ちづくり協議会の原田治郎会長

(左)と飯泉支部長(中央)

 宮崎県支部は5月8日、「もっと赤十字を知ってもらおう」と街頭キャンペーン&ウォーキングを実施しました。 街頭キャンペーンは、赤十字7原則が採択されてから50年の節目を迎えたことから、今年初めて企画されたもの。支部職員や奉仕団員ら約50人が参加し、赤十字活動を紹介するとともに、資金協力の呼びかけを行いました。市民からは「救急法講習会などに積極的に参加したい」などの声が数多く寄せられました。

県内初! 街頭キャンペーン&ウォーキングで赤十字をアピール

ボボー

県内初! 街頭キャンペ ン&

ネパール地震救援金の呼びかけも行いました

 東日本大震災の被災地復興を願うモニュメント「地球と握手」(作・松宮喜代勝)が福井赤十字病院の屋上庭園に完成。世界赤十字デーの5月8日、除幕式が行われました。 式典には福井県支部が救護活動を展開した宮城県石巻市雄勝町の被災者も駆けつけ、復興に向けて絆を深めていくことなどを誓い合いました。被災者の上山政彦さんは「地元で頑張れるのは、福井をはじめ全国からの励ましと支援のおかげ」と復興への思いを新たにしました。

東日本大震災の復興願うモニュメント完成祝い被災者と除幕式

愛媛県支部は5月中、松山市内を走る伊予鉄道の電車やバスの車体に赤十字への社資協力を呼びかける広告をラッピング。車内では協力を呼びかけるアナウンスも流れました

栃木県支部と同県赤十字血液センターは5月4日にツイ

ンリンクもてぎ(芳賀郡茂木町)で行われたイベント「働

くクルマ大集合」に救急車、献血バス、血液運搬車を

展示。300人が来場し記念撮影などを行いました

徳島県

愛媛県

福井県

宮崎県 大阪府

全国で元気に関連イベント赤十字の季節がやってきた!

新緑とともに

赤十字運動月間(5月1~31日)

約7400人が走った5月10日の金沢城リレーマラソン

に安全・青年・学生の奉仕団員ら20人からなる「赤十字

AED隊」が初参加。約2kgのAEDを背負って激走し、安

全を支えました

石川県

 徳島県支部は赤十字運動月間に合わせて、赤十字発祥の経緯などを記したパネルや明治時代の看護衣といった歴史資料を展示した「赤十字展示コーナー」を支部内に開設。5月1日、オープニングセレモニーを開きました。 式典には、県知事の飯泉嘉門支部長をはじめ、元赤十字従軍看護婦や看護奉仕団員、地域奉仕団員など40人が参加。「改めて赤十字の原点は救護活動であることが分かりました」などの感想が出ました。

県支部に赤十字展示コーナーを開設!明治の看護衣など歴史資料を展示

栃木県

 赤十字運動月間の一環として大阪府支部は5月10日、プロ野球オリックス・バファローズ協力のもと「赤十字応援デー2015」を京セラドーム大阪で開催しました。 野球ファンの皆さんに赤十字ファンにもなってもらおうと、盛り沢山の企画を用意。球団の公式マスコット・バファローブルくんとバファローベルちゃんも参加した救急法デモンストレーションやAED(自動体外式除細動器)体験コーナー、救援物資の展示などで赤十字をPRしました。

バファローズとコラボで「赤十字応援デー」

福井県

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 Nurse Kitty&けんけつちゃん・ノートと、ワンピース・クリアファイルセットにして3名様にプレゼントいたします。以下の項目を明記のうえ、郵送・FAX・メールでご応募ください。

郵 送/〒105-8521 東京都港区芝大門1-1-3    日本赤十字社 企画広報室 赤十字NEWS6月号プレゼント係F A X/ 03-3432-5507メール/ [email protected](件名「赤十字NEWS6月号プレゼント係」)

応 募 先●

応募締切● 6月29日(月)必着※当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。

&プレゼント

anndo

&

Voice 本紙に寄せられた読者の声をご紹介!

○○○○○○○○○○○--三谷良子さん(○○○○○○○)

世界で今も続いている悲しい出来事には、まだまだ支援の手が必要なのですね。活動資金の不足、緊急支援の数字を見ると考えさせられることがたくさんあります。「平和」、、、いつ来るのでしょうか?

Voice&プレゼント

①お名前(匿名をご希望の方は、その旨もご記入ください)②郵便番号・ご住所 ③電話番号 ④年齢⑤赤十字NEWS6月号を手にされた場所(例/献血ルーム)⑥6月号で良かった記事、興味深かった記事はどれですか?(いくつでも) ⓐ 今月の出会い ⓑ 全国赤十字大会 ⓒ 菅原一剛さんトークショー ⓓ ノルディックウォーキング ⓔ 社長×天台宗座談会 ⓕ ナイチンゲール記章 ⓖ 森光子さんをしのぶ会 ⓗ 健康豆知識(隠れ糖尿病) ⓘ 特集 ネパール地震災害 ⓙ 赤十字運動月間 ⓚ エリアニュース ⓛ 株式会社ヤナセ贈呈式 ⓜ 赤数字 ⓝ プレゼント ⓞ ワールドニュース⑦赤十字NEWSのご感想、扱ってほしいテーマ、その他Voice(読者の声) への投稿もお待ちしています。

書籍紹介のコーナーでご紹介の「世界と日本の赤十字」を1名様にプレゼントします。以下の項目を明記のうえ、郵送・FAX・メールにてご応募ください。

郵 送/〒105-8521 東京都港区芝大門1-1-3    日本赤十字社 企画広報室 赤十字NEWS7月号プレゼント係F A X/ 03-3432-5507メール/ [email protected](件名「赤十字NEWS7月号プレゼント係」)

応 募 先●

応募締切● 7月28日(月)必着※当選者の発表はプレゼントの発送をもって代えさせていただきます。

プレゼント

①お名前(匿名をご希望の方は、その旨もご記入ください)②郵便番号・ご住所 ③電話番号 ④年齢⑤赤十字NEWS7月号を手にされた場所(例/献血ルーム)⑥本号で良かった記事、興味深かった記事はどれですか?(いくつでも) ⓐ 今月の出会い ⓑ 明学ボランティアフォーラム ⓒ 赤十字キッズタウン ⓓ 健康豆知識 ⓔ H25年度決算概要報告 ⓕ 安全に夏山を楽しもう ⓖLOVE in Action ⓗ すずらん寄贈 ⓘ エリアニュース ⓙ ワールドニュース⑦赤十字NEWSへのご意見、ご感想、扱ってほしいテーマなど

http://www.jrc-undougekkan.jp

答え 世界の赤十字が保有するERUの数

樽の胡麻

43基せき

すうじ

大規模災害や多数の難民が発生した際に、迅速かつ効果的な救援活動を行うのが緊急対応ユニット(Emergency Response Unit :ERU)。緊急出動が可能な専門家チームと救援資機材で構成されていて、世界18カ国の赤十字社が計43基保有しています。各国赤十字社の得意分野を生かし①病院②基礎保健③給水・衛生④通信機器⑤ロジスティクス⑥救援⑦ベースキャンプ、の7種類のERUがつくられていて、総合的な救援活動を展開します。 日赤は2001年に基礎保健ERUを整備。研修を受けた医師や看護師など約200人を要員登録するとともに、機材を熊本赤十字病院とドバイ(アラブ首長国連邦)で整備・保管し、緊急時に備えています。4月25日に発生したネパール地震ではドバイから大型テントや医療用資機材を空輸。日本から派遣した医師・看護師などERU要員が被災者の救援にあたっています。

 大分県支部は4月16日、救護班要員48人および本部要員17人の任命式を実施。今回新たに要員に任命された9人に任命書を授与しました。 引き続き行われた研修会では、昨年10月に相互応援協定を締結した大分海上保安部から講師を招へい。業務内容や保有資機材の紹介、災害現場での協働で日赤に望むことなどをお話しいただきました。県支部と大分海上保安部は今回の研修会を契機に、実働訓練での連携や合同勉強会などを企画し、相互理解と連携強化を図っていくこととしています。

県支部の平原健史事務局長から任命書を受け取る看護師の田中舞さん。救護班要員としての自覚と使命を心に刻みました

新たに9人が救護班要員に 自覚と使命を胸に任命式

大分県

 三重県支部はボーイスカウト三重連盟の依頼を受けて高校生や大学生のメンバーを対象にした赤十字救急法の講習を実施しました。 三重県では、南海トラフに沿って発生する大規模地震による甚大な被害が予想されています。県民自らが自助・共助の精神を発揮し、相互に助け合う体制の強化が課題となっており、特に若い世代を中心とした活動が期待されています。 参加者は心肺蘇生やAED(自動体外式除細動器)の使い方、三角巾を使った応急処置、毛布などを使った傷病者の搬送方法など、「いざ」という時に備えて救急法に真剣に取り組みました。

ボーイスカウトのメンバーらは協力しあって救急法に取り組みました

ボーイスカウトを対象に日赤救急法の講習を実施

三重県

ハローキティとハートラちゃんがコラボ!楽しく学んだ応急手当 日本赤十字社は5月9日、国連世界交通安全週間(5月4〜10日)のスペシャルイベントとして、

「ハローキティと学ぶ交通安全と応急手当 in サンリオピューロランド」を日本自動車連盟(JAF)と共催しました。 ステージでは、日赤の公式マスコットキャラクター「ハートラちゃん」とJAFの「エコてんくん」が「ハローキティ」たちと共演し、クイズやショーを通じて交通安全と応急手当の大切さをアピールしました。 会場には日赤のブースも設けられ、「親子で学ぶ応急手当コーナー」では大勢の親子が AED(自動体外式除細動器)の使い方や心肺蘇生、けがの手当の方法などを体験しました。

©’76,93’15 SANRIO APPROVAL No.P 0705182

通訳・翻訳など国際関係の活動に取り組む埼玉国際青年赤十字奉仕団の結団式が5月10日、埼玉県支部で行われました。 同奉仕団は「埼玉から世界の平和を考え、行動する“Think globally at locally”の精神を大切にし、かつそれを広めていきたい」と佐藤愛さん ( 委員長 ) が仲間に呼びかけて発足。濱田和歌子さん ( 副委員長 )ら18〜40歳の団員13人で結成されました。「若者ができることを考え・実行していくこと」などを目標に活動していきます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けた国際交流も始まる中、語学など個々の技能を生かしたボランティア活動などにも取り組む予定です。

県支部の真下茂事務局長から団旗を受け取る濱田副委員長

世界に目を向けた活動目指し 国際青年赤十字奉仕団結成

埼玉県

 青少年赤十字(JRC)加盟保育園の小百合キンダーホームの園児たちが4月22日、「みんなでつくりました。かざってください」と手作りのこいのぼりを静岡県支部に寄贈しました。こいのぼりは、静岡赤十字病院の小児病棟や外来に飾られ、病気の子どもたちと家族を励ましています。 同園での手作りこいのぼりは昭和61年にスタート。支部への寄贈は今年で30回目となりました。病気のお友達を応援しようと、3歳児と4歳児の園児が気持ちを込めて作っており、こいのぼりには「げんきになってあそぼうね!」とメッセージが書かれています。

一つひとつのうろこも小さなこいのぼりで作られています!

こいのぼりをつくったよ! 元気になって遊ぼうね

静岡県

株式会社ヤナセから小型車5台などが寄贈日赤本社で贈呈式 メルセデス・ベンツなどの輸入車販売を手がけている株式会社ヤナセから、同社の創立100周年を記念して2人乗りの小型乗用車スマート5台と車いす100台が日本赤十字社に寄贈され、5月19日に本社で贈呈式が行われました。 ヤナセからはこれまでも毎年の寄付に加えて、同社の周年事業のたびに取り扱い車両などの寄贈を受けてきました。今回寄せられた車両と車いすは全国の赤十字病院などで訪問看護車両、来院の患者様のために活用していく予定です。 贈呈式で同社の井出健義社長は「有意義に使っていただきたい」とあいさつ。日赤の近衞忠煇社長は「これからもお知恵を拝借し、ご指示・ご支援いただきたい。本日はこのような機会をいただき、ありがとうございました」と述べました。

株式会社ヤナセ・井出社長から目録を受けとる日赤・近衞社長

Page 7: 赤十字901 p1 ラスタ - Japanese Red Cross Society平成27年6月1日(毎月1日発行) 第901号 TOPICS(2) (1) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS

TOPICS第901号 (2)平成27年6月1日(毎月1日発行)

第901号平成27年6月1日(毎月1日発行)(1) 赤十字NEWS (昭和24年9月30日第三種郵便物認可)

赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

第901号 (6)平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS(第三種郵便物認可)

TOPICS 第901号(3) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS (第三種郵便物認可)

第901号(7) 平成27年6月1日(毎月1日発行) 赤十字NEWS (第三種郵便物認可)

第901号 (4)SPECIAL(第三種郵便物認可)(5) 赤十字NEWS平成27年6月1日(毎月1日発行)

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WORLD

WORLD NEWS

ネパール

タイガボン

ネパール

東京・横浜

チリ

 ユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートの境界に位置する同国では、これまでも75~80年周期で巨大地震が発生しています。首都カトマンズは人口が集中する一方で、耐震性に問題のある建物が多いことなどから、マグニチュード8クラスの地震に襲われた場合、建物の倒壊により多数の死傷者が出ると懸念されていました。不幸にもこの予想が的中してしまったのが、今回の地震です。 また、毎年6~9月の雨期には全国のいたる所で洪水や地滑り、土砂崩れが発生しています。気候変動による氷河の融解が招いた増水や、過度な森林伐採などがその原因といわれています。昨年8月にも大雨による洪水と土砂崩れでネパール全域にわたる23郡で3万7000世 帯が被 災。 死 者・行方不明者約450人という大きな被害に見

舞われました。

国際赤十字が災害リスク軽減活動 1964年に誕生したネパール赤十字社は、災害対策を主要課題に位置づけ、同国政府や地方自治体が実施するさまざまな防災の取り組みに参加。国際機関の支援の下で政府が2009年から進める災害リスク軽減事業では、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC) が「地域に根ざした災害リスクの軽減活動」を主導する機関に指定されています。 日赤による「ネパール・コミニュティー防災事業」は、IFRCによるこうした支援と協調する形で2012年8月にスタート。山岳地帯の2つの郡と平野部の1つの郡の合わせて3郡6市町村を対象に、それぞれの

地域が抱える災害リスクを踏まえた防災事業に取り組んでいます。

目指したのは住民の「自助」「共助」 この事業の特徴は「住民主体」です。各コミュティーにつくられた住民組織「災害対策委員会」が、住民との対話を通じながら、地域の災害リスクを確認。その上で、護岸工事などの防災インフラの整備、救援物資の備蓄、救急法や被災者の救護法の習得、衛生教育などを進めてきました。 住民自身に強い責任感を持ってもらい、いざというときに「自助」「共助」による救護・救援を図ることを目指したものです。 平野部にあるチトワン郡のマンガルプール村は、毎年ナラヤニ川の氾濫による洪水

に見舞われていました。しかし、日赤による防災事業として現地で入手可能な金網と石でつくられた蛇

じ ゃ

籠か ご

による堤防が建設された結果、昨年8月の大雨の際も、村は洪水被害から免れることができました。 また、山岳部のウダヤプール郡リンパタール村では、住民の希望により耐震性の高い学校校舎が建設されるなど、地震への備えも進めてきました。 4月の地震による被害を踏まえて、国際赤十字では復興を見据えた長期的な支援を展開予定。具体的には、住宅再建、公共施設再建、給水設備再建、住民の生計支援などです。これらを進めていく際に、これまでの支援の成果を検証し、生かしていくことが課題となっています。

 東京・原宿などで6月4~14日に上映されるアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2015」。赤十字国際委員会(ICRC)はこの映画祭の特別プログラムとして「戦争と生きる力 プログラム supported by 赤十字」を立ち上げました。いのちの尊厳や平和、希望をテーマに各国で制作された6本の作品が上映される予定です。 今年は第2次世界大戦終戦から70年。し

かし世界に目を向けると、未だに紛争やテロ、都市型犯罪などにより多くのいのちが奪われています。「戦争と生きる力 プログラム supported by 赤十字」は、世界で起きているこうした現状を伝え、私たち自らの問題として考えてもらおうと企画されました。 入場料は無料(事前予約可)です。この機会に、あなたの身近にいる大切な人と「平和に生きること」の意味について、一緒に考えてみませんか?

赤十字国際委員会が企画世界の6作品を東京・横浜で上映

国際短編映画祭で「戦争と生きる力」

お問い合わせ 日本赤十字社 組織推進部 海外救援金担当 TEL 03-3437-7081

 4月25日、過去80年間で最大の地震に襲われたネパール連邦民主共和国。全土に山脈が連なり豊かな自然に恵まれた同国ですが、地震や洪水などの災害リスクが高く、世界で最も災害に脆弱な国の一つに数えられていました。日本赤十字社は今回の地震の前から、同国の3つの郡を対象に防災事業を支援。これらの支援が、今回の地震災害でどう生かされたかは今後の検証結果を待たなくてはなりませんが、同国の防災上の課題を改めて整理してみました。

日赤がネパールの3郡6市町村を支援成果と課題踏まえた地震の復興支援を

ネパール コミニュティー防災事業

住民によって作成された防災マップ

ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2015

《画像1 chicken.jpg》

《画像2》

『鶏』(The Chicken) Una Gunjak/ドイツ、クロアチア/14:57/ドラマ/2014誕生日に贈られた鶏をめぐる家族の葛藤。それぞれの思いとは…。

『ベンディート・マシン V 引金を引け!』(Bendito Machine V Pull the Trigger)Jossie Malis/スペイン/11:54/アニメーション/2014プログラム内で唯一のアニメーション作品。「人類はなぜ戦うのか」を問います。

6月4日(木)~6月14日(日)東京:表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿、シダックス・カルチャーホール、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ横浜:ブリリア ショートショートシアター

上映期間

上映会場

※「戦争と生きる力 プログラム supported by 赤十字」の上映作品、スケジュールについては(www.shortshorts.org/2015/ja/program/w_p.php)をご覧ください。

www.shortshorts.org

被爆 年

― 核 兵 器 の な い 世 界 へ ―

 国際赤十字は2011年、世界の赤十字社が集う国際会議で、核兵器廃絶を世界に呼びかける決議を採択しました。その理由は「もし核兵器が使用された場合、その犠牲者を誰も救うことはできない」という人道的観点によるものです。広島、長崎への原爆投下から70年。核兵器はどう人間のいのちと尊厳を脅かし、人びとはそれにどう立ち向かったのか。赤十字の歴史の中から紐解いていきます。

ヒロシマの恩人 マルセル・ジュノー博士 広島平和記念公園の一角にスイス人医師マルセル・ジュノー博士の功績を讃える顕彰碑があります。この碑を囲んで毎年、博士の命日である6月16日前後に記念祭が行われており、ジュノー博士没後50年となる2011年には、広島市長や駐日スイス大使も出席して盛大な会が催されました。その際、日本赤十字社の近衞忠煇社長は次のような言葉を寄せています。 「東北で未曾有の大震災と原発事故が起こりました。原発と原爆。人類が直面している二つの核被害を背負う中で、このような記念祭が行われるのは意義深いことです」 顕彰碑にはジュノー博士の肖像が彫られ、表

には「博士の尽力でもたらされた医薬品は市内各救護所へ配布 数知れぬ被爆者を救う 博士の人道的行為に感謝し 国際赤十字のヒューマニズムを讃え永く記念してこれを建てる」とあり、裏には「無数の叫びがあなたたちの助けを求めている」と記されています。 「ヒロシマの恩人」として今も多くの人々に親しまれているジュノー博士の功績とは、どのようなものだったのでしょうか。

15トンの医薬品とともに広島へ

 長崎に原爆が投下された1945年8月9日、ジュノー博士は赤十字国際委員会(ICRC)駐日首席代表として東京に着任します。連合国

捕虜の処遇改善などが来日の目的でしたが、同月末に ICRCスタッフから次のような原爆被害の報告を受けます。 「…恐るべき惨状、街は壊滅している。すべての病院も80%は破壊されるか、重大な損害を受けている。仮設病院2カ所を視察したが、その惨状は言葉にならないほどひどい。連合軍の最高司令部に対し、すぐに広島の中心部に救援物資の投下を検討するよう要請してほしい。迅速に対策をとることが絶対に必要である」 報告を受けたジュノー博士はすぐに連合軍最高司令部に接触。原爆投下の惨状を秘密にしておきたかったアメリカは、外国人医師が広島入りすることを一度は拒否しますが、博士の粘り強い交渉によりその申し出を承諾します。博士は15トンの医薬品とともに広島入りし、実際

に被爆者の治療も行い多くの人びとのいのちを救いました。博士は日本を去った後も、機会があれば核兵器の廃絶を訴え続けていたと言われています。 「父は負傷者や犠牲者を救助するためにはいかなる手段をも使い、やり遂げる人だった」と、2011年の記念祭に参列した博士の息子ブノワ・ジュノー氏は語っています。

 1945年8月6日、広島市の相生橋を標的に投下された原子爆弾は、橋の南東にある島病院上空600mで強い閃光を放ち炸裂。強烈な熱線と放射能、そして爆風が人びとを襲いました。 相生橋のすぐそばにあった日本赤十字社広島県支部は建物外郭を残し職員19人が犠牲となり、爆心地からおよそ1.5kmにあった広島赤十字病院も病院職員や入院患者が死傷しました。生き残った医師や看護師、看護学生たちは、被爆の危険にさらされながら―当時はその事実を知る由もなく―全くの手探りで救援活動に身を投じました。 当時、広島赤十字病院の副院長であった重

藤文夫医師もそうした生存者の一人でした。「目の前にあれだけ苦しめるものがいたら、自分のことは考えられません、どうしたってね」

終わりなき被爆者医療

 「原子爆弾の放射能で起こったことがわかっても、直るか直らんかが見当がつかなかった…髪が抜けて坊主になるでしょう、女の子なんかが。娘さんが泣いてくるんですよ、『どうしてくれますか』言って。直るか直らんか、われわれにも経験がない」 原爆が放つ熱線、爆風、そして放射能の複合作用によりもたらされる人体への傷害は原爆症と呼ばれました。しかし、その原因が特定できたからといって、被爆者医療の道筋が示されたわけではありません。現在でも、被

爆者の二世、三世にわたる放射能の遺伝的影響は、医学的な研究課題とされています。 重藤医師は学位論文で放射能と白血病の関係を研究。原爆が投下される約2週間前に広島赤十字病院に赴任、被爆しました。以降、1956年に設立された広島原爆病院の院長を経て、1982年に亡くなるまで被爆者医療にその生涯を捧げました。 「被爆者二世に実際に白血病が起こるか起こらぬかを私どもの時代にはっきりさせておかないと、後生に未解決の問題を残して、われわれが経験した災害の実態を、次の時代の人に、はっきりした形で報告できない。あの時代の人たちはなにをしていたんだということになる。当然われわれの責任ですから、私はそれを痛切に感じるんです」

マルセル・ジュノー博士の功績を讃える顕彰碑

(文中鍵括弧内の引用文献:重藤文夫、大江健三郎『対話 原爆後の人間』新潮選書、1971年)

あい おい