4. 感染と生体防御

病名 病原体 種類 主な感染動物とその症状 ヒトの症状 ヒトの潜伏期間 オウム病 オウム病クラミジア 細菌 鳥：下痢、元気消失 インフルエンザ様症状 7-14日 レストスピラ症 レストスピラ 細菌 イヌ：肝障害、腎不全（ネズミ、ウシ） 黄疸、出血、腎障害 3~14日 腸管出血性大腸菌感染症 腸管出血性大腸菌 細菌 ウシ：無症状 腹痛、下痢、血便 3~9日 パスツレラ症 パスツレラ属菌 細菌 イヌ、猫：無症状 咬傷箇所の発赤・腫脹 1日以内

猫ひっかき病 バルトネラ属菌 細菌 ネコ、イヌ：無症状 発熱、リンパ節はれ 数日-数週間 狂犬病 狂犬病ウイルス ウイルス イヌ：凶暴、興奮、死亡 痙攣、昏睡、死亡 2週間~数ヶ月 トキソプラズマ症 トキソブラズマ 原虫 ネコ、ほぼすべての哺乳動物 風邪症状、胎児の障害 5日~数週間

4-1

4章　感染と生体防御

付着 定着 増殖 炎症 など

感染 発症 病原体 = 宿主

病原体 > 宿主

不顕性感染 （キャリア）

病原体 < 宿主

排除

潜伏期間

侵入

4-1

4章　感染と生体防御

皮膚 表皮ブドウ球菌、プロピオニバクテリウム、 ミクロコッカス、コリネバクテリウム

口腔 ストレプトコッカス、放線菌、ナイセリア、

ベイロネア、フソバクテリウム

鼻腔 表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、 肺炎球菌、インフルエンザ菌、

コリネバクテリウム 咽頭 肺炎レンサ球菌、ナイセリア 胃 ヘリコバクター・ピロリ

腸内 バクテロイデス、ユーバクテリウム、 ビフィズス菌、腸球菌、ラクトバチラス

大腸菌、クロストリジウム 膣 ラクトバチラス、ビフィズス菌、カンジダ（真菌）

4-2

4章　感染と生体防御

4-2

4章　感染と生体防御

白血球

顆粒球

単球

リンパ球

好塩基球：含有する化学物質がアレルギーを引き起こす

好酸球：寄生虫の殺傷

好中球：細菌やウイルスの貪食作用

樹状細胞：貪食作用、その抗原情報をT細胞に伝える

マクロファージ：貪食作用、その抗原情報をT細胞に伝える

B細胞：形質細胞となり抗体（免疫グロブリン）の産生

ヘルパーT細胞：B細胞やキラーT細胞に指令を出す T細胞

ナチュラルキラー細胞：がん細胞やウイルス感染細胞を攻撃する

キラーT細胞：ウイルス感染細胞の傷害 レギュラトリーT細胞：免疫反応の終了を指示

4-44章　感染と生体防御

マクロ ファージ

顆粒球

NK細胞

樹状細胞

非特異的に 攻撃

活性化

抗原提示

攻撃 貪食 貪食

ヘルパー T細胞

B細胞 補体

攻撃

キラー T細胞

攻撃

情報 伝達

抗体産生

攻撃

特異的に 攻撃

病原体

自然免疫 獲得免疫

活性化

記憶 細胞

形質細胞

4-24章　感染と生体防御

10�

血清中の抗体量

時間（日） 20� 30� 40� 50�0�

抗原A 1回目

抗原A 2回目

4-3

4章　感染と生体防御

4-3

4章　感染と生体防御

生ワクチン 不活化ワクチン

定期接種 ＊対象者年齢あり

BCG（結核菌） ポリオ 麻疹風疹混合（MR） 麻疹 風疹

百日咳ジフテリア破傷風混合（DPT） ジフテリア破傷風混合（DT） インフルエンザ（65才以上） 日本脳炎

任意接種 おたふくかぜ 水痘 黄熱 ロタウイルス

B型肝炎 破傷風トキソイド ジフテリアトキソイド A型肝炎 狂犬病 肺炎球菌（23価多糖体） ワイル病秋やみ（レプトスピラ）

緊急促進* （任意）

*H22年度から 国の助成あり

肺炎球菌（7価結合型） b型インフルエンザ菌（Hib） 子宮頸がん（ヒトパピローマウイルス）

4-4

・感染性が高い　 ・後遺症・障害が起こる ・死亡率が高い ・国や自治体が主に乳幼児に 　接種を強く勧めている ・無料 ・それぞれ1～4回接種

・有料（6,000~20,000円） ・重症化する感染症も含む

4章　感染と生体防御

h(p://ameblo.jp/february-chocolate/entry-11501350903.html4章　感染と生体防御

一部のみがワクチンを接種している場合 《任意接種》

4章　感染と生体防御

みんながワクチンを接種している場合 《定期接種》

制圧したい感染症 4章　感染と生体防御

細菌 ジフテリア（不活化ワクチン） 百日咳（不活化ワクチン）

ウイルス 麻疹（生ワクチン） 風疹（生ワクチン） おたふくかぜ=流行性耳下腺炎（生ワクチン）

4-5

4章　感染と生体防御

4-6 4-5 III

4-7

4章　感染と生体防御