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2015 Corporate Social Responsibility Report CSR 報告書

Corporate Social Responsibility Report2015 Corporate Social Responsibility Report CSR 報告書 会社概要/事業別製品/グローバルネットワーク トップメッセージ

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2015Corporate Social Responsibility Report

C SR報告書

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会社概要/事業別製品/グローバルネットワーク

トップメッセージ

特集

中期経営計画に基づく大同メタルグループにおける取り組み大同メタルグループのCSR

企業統治

人材育成・労働環境

環境

品質改善・PR活動

コンプライアンス

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

CONTENTS

会社概要 (2015年3月31日現在)

80,000

60,000

40,000

20,000

0

(百万円)

(年度)2010 2011 2012 2013 2014

■ 売上高 単独 連結

55,536

63,451 61,673

70,326

57,454

70,886

58,978

77,350

67,269

85,015

商号

設立

本社

代表者

資本金

売上高

従業員数(正社員数)

主要事業

国内生産拠点

国内販売拠点

国内・海外関係会社

大同メタル工業株式会社

1939年(昭和14年)11月4日

■ 名古屋本社名古屋市中区栄二丁目3番1号名古屋広小路ビルヂング13階

■ 東京本社東京都品川区東品川二丁目2番24号天王洲セントラルタワー17階

代表取締役会長 兼 最高経営責任者  治 誠吾代表取締役社長 兼 最高執行責任者 樫山 恒太郎

7,273百万円

85,015百万円(連結)67,269百万円(単独)

4,321名(連結)/1,185名(単独)

● 自動車用エンジン軸受● 自動車用エンジン以外軸受● 非自動車用軸受・その他

犬山工場(犬山事業所内)前原工場(犬山事業所内)バイメタル製造所(犬山事業所内)岐阜工場TMBS工場(犬山事業所内)TMBS=Turbo Machinery Bearing Systems(回転機械用軸受)

東京支店、名古屋支店、大阪支店、浜松営業所、広島営業所、九州営業所※北関東営業所(2015年4月開設)

● 国内8社 ※大同メタル佐賀株式会社(2015年4月設立)● 海外17社  アジア 6社、中国 2社、ヨーロッパ 6社、北米 3社

2

4

6

8

9

10

13

19

20

21

22

■ 編集方針大同メタルグループにおけるCSRの考え方(P8)に基づき、大同メタル工業(一部関係会社)のCSRの活動を開示し、ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを図るとともに、社員のさらなる活動に対する意識向上を目指し、CSR報告書を発行しています。

■ 報告対象範囲当社及び一部大同メタルグループを含む

■ 対象期間2014年度(2014年4月から2015年3月)一部発行時点での最新情報を記載しています。

■ 参考ガイドライン環境省「環境報告ガイドライン(2012年版)」

■ 公開2015年10月(次回公開:2016年秋予定)

DAIDO METAL CSR Report 20152

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ダイナメタルCO., LTD.

中高速ディーゼルエンジン用軸受

低速ディーゼルエンジン用軸受

回転機械用軸受(タービン用軸受など)

ショックアブソーバー用ブシュ

ターボチャージャー用スラストベアリング

自動車(乗用車・トラック)エンジン用軸受、レースエンジン用軸受、二輪エンジン用軸受など

事業別製品

グローバルネットワーク(主な拠点)

(2015年3月31日現在)

(2015年3月31日現在)

自動車用エンジン軸受 通常、自動車のエンジン部分には、1台あたり平均で約20個の軸受が使用されています。当社はこの自動車用エンジン軸受において、世界シェア約31.5%(2014年暦年当社推定)を有しています。

大型船舶用エンジン軸受 大型の船舶エンジンに用いられる軸受は、大きいものでは内径1メートルにも及びます。当社は大型船舶用の軸受においても世界で約59%(2014年暦年当社推定)のトップシェアを有しています。

建設機械・中高速ディーゼルエンジン軸受 ショベルカーなどの建設機械のエンジンやその他中高速ディーゼルエンジンに用いられています。さらに建設機械・農業機械のエンジン以外の軸受においても国内外で高いシェアを有しています。

一般産業用軸受・その他 オフィス用機器はもとより水力・火力などの発電設備、高速車輌、鉄道事業、免震・制振装置など、多種多様な産業分野の軸受を手掛けています。また、ロータリーポンプ、集中潤滑装置など、軸受以外の潤滑技術応用製品も開発・販売しています。

自動車用エンジン以外軸受(自動車部品用軸受) 自動車では、エンジン部分以外にも、いろいろな場所に多くの軸受が使用されています。中でも当社はターボチャージャー用軸受やショックアブソーバー用軸受において国内で極めて高いシェアを有しています。

主な製品

自動車部品(トランスミッション、ショックアブソーバー、コンプレッサー、ステアリングなど)用軸受主な製品

大同プレーンベアリングエヌデーシー(株)大同インダストリアルベアリングジャパン(株)大同メタル販売(株)

大同メタル工業(株)

地域本部販売拠点生産拠点

研究開発拠点

北米

日本

アジア

中国大同メタルU.S.A. INC.デトロイト本社

大同メタルU.S.A. INC.ベルフォンテンオフィス

中原大同股份有限公司

欧州地域本部

大同メタルドイツGmbH

大同メタルロシアLLC大同メタルチェコ s.r.o.

大同メタルコトールAD

PT.大同メタルインドネシア

大同精密金属(蘇州)有限公司

BBL大同プライベートLTD.

同晟金属(株)韓国ドライベアリング(株)

大同インダストリアルベアリング ヨーロッパ LTD.大同メタルヨーロッパ LTD.

広州原同貿易有限公司

大同メタルメキシコS.A. de C.V.

大同メタルメキシコ販売S.A. de C.V.ヨーロッパ

ロータリーポンプ

集中潤滑装置(MR-LUB)

3DAIDO METAL CSR Report 2015

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トップメッセージ

①世界で唯一のすべり軸受総合メーカーとしての、すべり軸受世界トップシェア(当社推定)の持続

②すべり軸受のコア製品である自動車用エンジン軸受のさらなるシェア拡大と世界トップシェア(当社推定)の堅持

③既に世界トップシェア(当社推定)にある大型船舶を除く舶用・建設機械用エンジン軸受及び回転機械用軸受等の非自動車分野における世界トップシェアの獲得

④国内外の売上拡大に対応した世界5極体制の整備・増強⑤技術立社としての技術的優位性の持続と世界各地域のニーズに応えるための研究開発強化

⑥強固な財務基盤の構築

はじめに

 私たち大同メタルグループは、1939年(昭和14年)に名古屋において操業を開始して以来、おかげさまで76年目を迎え、現在は海外13カ国17拠点を有するグローバル企業に成長してまいりました。 自動車産業分野を中心に船舶、建設機械、一般産業などあらゆる産業分野における装置の回転を支える世界で唯一の「総合すべり軸受メーカー」として、また、世界のトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)リーダーとして、常にトップレベルの魅力ある製品を提供することで、世界中のお取引先から信頼されるビジネスパートナーとしての評価を頂戴しています。

メーカーの本質である企業活動を通して貢献、すべり軸受世界トップシェアを目指して~世界で存在感のある大同メタルグループを目指す~

 現在、当社グループでは、すべり軸受の全産業分野において世界市場でトップシェアを獲得し、世界で存在感のある大同メタルグループを目指すべく、中期経営計画(2012年

度から2017年度までの6カ年)に基づき、グローバルベースでの事業拡大に取り組んでいます。  本計画では、

を主なテーマとしています。 2012年度から2014年度までの第1ステージでは、事業基盤の拡充と再構築を図るため、特に売上拡大に対応したグローバルベースでの生産能力の増強などに取り組み、2015年度から2017年度までの第2ステージの最終年度においては、当社グループのチャレンジ目標である「連結売上高1,110億円、営業利益167億円、営業利益率15%以上」の達成、並びに「すべり軸受の全産業分野での世界トップシェア獲得」の実現を目指す計画となっています。

C SR(企業の社会的責任)の取り組みへの考え方

 当社グループは「企業市民として責任ある行動が求められるなかでメーカーの本質である企業活動を通して社会に貢献する役割を持続するのはもちろんのこと、法令遵守や社会貢献をはじめとする企業の社会的責任を果たし、お客様・株主・従業員・取引先、さらには地域社会から信頼される企業となること」の考え方に基づき、CSR活動に取り組んでいます。 2014年度の活動として、製品の分野において新製品の開発、またIR・PR活動(展示会)での紹介・品質改革活動を実施し、環境の分野ではCO2削減(省エネ)、廃棄物の低減対策、環境リスクマネジメントの強化に継続的に取り組みました。 また、安全・人材育成分野においては、従業員のために職場環境の改善を継続的に実施するとともに、従業員が働きやすく、能力を発揮しやすい制度の構築を推進してきました。 社会貢献の分野においても地域の皆様とコミュニケーションを図るため、近隣小学校の児童の工場見学受け入れ・近隣中学校への講師の派遣、職場体験の受け入れなどに積極的に取り組みました。

当社グループ一丸となって会社の持続的成長と、中長期的な企業価値向上を図る

 当社グループを取り巻く経営環境は大きく変化しています。世界各地域の市場動向やニーズに対して機敏かつ適切に対応しながら新製品の開発、新市場の開拓に注力し、さらなる生産合理化とお客様へのサービス向上を図り、コンプライアンスの徹底をはじめ、2015年6月より運用開始となったコーポレートガバナンス・コードを踏まえた社内体制の充実に向けた取り組みなどにより、株主、取引先、従業員、地域社会などのステークホルダーの皆様から信頼・共感を得られるよう、今後も当社グループ一丸となって、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努めていきます。 皆様には引き続きご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

大同メタルグループの持続的成長と、中長期的な企業価値向上を図るよう努めてまいります。

代表取締役社長兼 最高執行責任者

代表取締役会長兼 最高経営責任者

DAIDO METAL CSR Report 20154

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※ターボチャージャー用軸受(スモールターボ)ポリマー軸受

(一般産業用)

※低速ディーゼルエンジン用軸受(大型船舶用)

回転機械用軸受(発電用タービンなど)

現状 目標

中高速ディーゼルエンジン用軸受(建設機械・中小型船舶用)

※ 世界トップシェア(2014年暦年当社推定)

はじめに

 私たち大同メタルグループは、1939年(昭和14年)に名古屋において操業を開始して以来、おかげさまで76年目を迎え、現在は海外13カ国17拠点を有するグローバル企業に成長してまいりました。 自動車産業分野を中心に船舶、建設機械、一般産業などあらゆる産業分野における装置の回転を支える世界で唯一の「総合すべり軸受メーカー」として、また、世界のトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)リーダーとして、常にトップレベルの魅力ある製品を提供することで、世界中のお取引先から信頼されるビジネスパートナーとしての評価を頂戴しています。

メーカーの本質である企業活動を通して貢献、すべり軸受世界トップシェアを目指して~世界で存在感のある大同メタルグループを目指す~

 現在、当社グループでは、すべり軸受の全産業分野において世界市場でトップシェアを獲得し、世界で存在感のある大同メタルグループを目指すべく、中期経営計画(2012年

度から2017年度までの6カ年)に基づき、グローバルベースでの事業拡大に取り組んでいます。  本計画では、

を主なテーマとしています。 2012年度から2014年度までの第1ステージでは、事業基盤の拡充と再構築を図るため、特に売上拡大に対応したグローバルベースでの生産能力の増強などに取り組み、2015年度から2017年度までの第2ステージの最終年度においては、当社グループのチャレンジ目標である「連結売上高1,110億円、営業利益167億円、営業利益率15%以上」の達成、並びに「すべり軸受の全産業分野での世界トップシェア獲得」の実現を目指す計画となっています。

C SR(企業の社会的責任)の取り組みへの考え方

 当社グループは「企業市民として責任ある行動が求められるなかでメーカーの本質である企業活動を通して社会に貢献する役割を持続するのはもちろんのこと、法令遵守や社会貢献をはじめとする企業の社会的責任を果たし、お客様・株主・従業員・取引先、さらには地域社会から信頼される企業となること」の考え方に基づき、CSR活動に取り組んでいます。 2014年度の活動として、製品の分野において新製品の開発、またIR・PR活動(展示会)での紹介・品質改革活動を実施し、環境の分野ではCO2削減(省エネ)、廃棄物の低減対策、環境リスクマネジメントの強化に継続的に取り組みました。 また、安全・人材育成分野においては、従業員のために職場環境の改善を継続的に実施するとともに、従業員が働きやすく、能力を発揮しやすい制度の構築を推進してきました。 社会貢献の分野においても地域の皆様とコミュニケーションを図るため、近隣小学校の児童の工場見学受け入れ・近隣中学校への講師の派遣、職場体験の受け入れなどに積極的に取り組みました。

当社グループ一丸となって会社の持続的成長と、中長期的な企業価値向上を図る

 当社グループを取り巻く経営環境は大きく変化しています。世界各地域の市場動向やニーズに対して機敏かつ適切に対応しながら新製品の開発、新市場の開拓に注力し、さらなる生産合理化とお客様へのサービス向上を図り、コンプライアンスの徹底をはじめ、2015年6月より運用開始となったコーポレートガバナンス・コードを踏まえた社内体制の充実に向けた取り組みなどにより、株主、取引先、従業員、地域社会などのステークホルダーの皆様から信頼・共感を得られるよう、今後も当社グループ一丸となって、会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に努めていきます。 皆様には引き続きご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

中 期 経 営 計画(2012年度~2017年度)

~ともにトップを目指そう~

全分野での世界トップシェアの獲得を実現する

「 Together To The Top 」

トップシェア実現のための事業基盤強化・再構築

Stage 2

Stage 1

[2015年度~2017年度]

[2012年度~2014年度]

グループ目標

スローガン

生産性の飛躍的向上(新工法、バイメタル、

品質)

生産・販売・開発のグローバル体制の構築

生産管理の強化

グローバル生産能力の大幅アップ

品質の改革

技術優位性持続のための研究開発強化

強固な財務基盤の構築

世界全拠点の経営安定化

非自動車分野の開拓強化

自動車エンジン用半割軸受

5DAIDO METAL CSR Report 2015

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特 集

中期経営計画に基づく大同メタルグループにおける取り組み中期経営計画(2012年度~2017年度:6カ年計画)「Together To The Top(ともにトップを目指そう)」では、大同メタルグループが一丸となり、すべり軸受の全分野で世界トップシェアの獲得に向けて邁進しています。当計画第1ステージ(2012年度~2014年度)を『すべり軸受の全分野での世界トップシェアを実現するための事業基盤構築期間』とし、生産・販売・開発のグローバル体制の構築、グローバル全体での生産能力の増強、非自動車分野の開拓強化などに取り組んできました。そして、第2ステージ(2015年度~2017年度)の最終年度において、すべり軸受の全分野での世界トップシェアを実現するため、計画に沿って着実に活動していきます。

お客様の近くで迅速な技術サポートを構築中期経営計画におけるグローバル研究・開発体制強化の一環として、大同メタルチェコs.r.o.の敷地内に欧州2拠点目の研究開発拠点となる“欧州テクニカルセンター”を設置し、2014年2月より活動しています。お客様への迅速な技術サポート体制を確立するとともに、欧州域内でのさらなる受注拡大を目指していきます。

研究開発 欧州テクニカルセンター

チェコ

アルストム社(仏)と水力発電設備用スラストベアリングパッドの供給契約を締結当社は発電・送電分野における世界的な大手アルストム社(仏)向けに、水力発電所の発電ユニットで使用される最先端技術の「スラストベアリングパッド(特殊樹脂軸受)」を供給する契約を締結しました。

拡販開拓 非自動車分野

アジアのさらなる発展に向けて2012年11月23日に、ダイナメタル 第3工場の開所式を行いました。第3工場は、約5,300㎡の広さを持つ自動車・一般産業向けの軸受や、スモールターボなどに使用されるターボチャージャー用軸受の工場です。これら軸受の生産能力が増強されただけではなく、第1、第2工場にも新たな設備を導入できるスペースが確保され、工場全体の生産能力の増強が可能となりました。

生 産 ダイナメタルCO.,LTD.

タイ

フランス

● 生産拠点……… 4 社● 販売拠点……… 2 社● 研究開発拠点… 2 ヵ所

ヨーロッパ地域

● 生産拠点……… 6 社● 販売拠点……… 2 社

アジア地域

日本大同インダストリアルベアリングヨーロッパLTD.大同メタルヨーロッパLTD.

大同メタルコトールAD

大同メタルドイツGmbH大同メタルロシアLLC

大同メタルチェコ s.r.o.

韓国ドライベアリング(株)同晟金属(株)

大同精密金属(蘇州)有限公司

PT.大同メタルインドネシア

BBL大同プライベートLTD. 中原大同股份有限公司

広州原同貿易有限公司

DAIDO METAL CSR Report 20156

Europe

Asia

Japan

North America

ThailandMexico

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メキシコ

米国、メキシコそして南米も視野に入れた販売拡大大同メタルメキシコS.A. de C.V.は、2013年7月に稼働し、同年秋より日系自動車メーカーをはじめ米系自動車メーカーにも自動車用軸受の納入を開始しました。同メキシコ新工場は、操業開始後、順次生産量を増やしながら、今後は米国やメキシコ、さらに南米も視野に入れた生産の中核拠点として、早期黒字化を目指していきます。

生 産 大同メタルメキシコS.A. de C.V.

アメリカ

大同メタルでは、すべり軸受に係る技術(軸受材料〔バイメタル〕技術・表面処理技術)における研究成果の発表や情報交換を通じて技術水準の向上につなげています。

アメリカで自動車技術に関する最大の展示会であるSAE(Society of Automotive Engineering) World Congress に、1988年より毎年、研究成果を発表し続けています。数多くの最先端の軸受技術を報告し、多くの関係者より注目され、関心を集めています。2014年度は自動車エンジン用の環境負荷物質フリー材料に関する内容を発表をしました。

2014年11月24日~26日の3日間、チェコ共和国南部の古都ミクロフにて「チェコ-日本 トライボロジーワークショップ」が開催され、海外でのトライボロジー分野における情報交換にも積極的に参加しています。

チェコ

研究分野におけるグローバル視点での

技術交流

地域別従業員数の内訳 地域別売上高及び構成

日本

50.1%

アジア地域24.7%

欧州地域14.8%

北米地域7.3%

その他3.1%

● 生産拠点……… 6 社● 販売拠点……… 3 社● 研究開発拠点… 1 ヵ所

日 本

● 生産拠点……… 1 社● 販売拠点……… 2 社

北米地域

日本

47.1%

アジア地域25.2%

欧州地域23.5%

北米地域4.2%

合計850億円(2015年3月末)

合計4,321名(2015年3月末)

大同プレーンベアリング(株)エヌデーシー(株)大同インダストリアルベアリングジャパン(株)(株)アジアケルメット製作所大同メタル佐賀(株)※2015年4月10日設立大同メタル販売(株)エヌデーシー販売(株)大同ロジテック(株)

大同メタル工業(株)

大同メタルU.S.A. INC.デトロイト本社

大同メタルU.S.A. INC.ベルフォンテンオフィス

大同メタルメキシコ販売S.A. de C.V.

7DAIDO METAL CSR Report 2015

Europe

Asia

Japan

North America

ThailandMexico

Page 8: Corporate Social Responsibility Report2015 Corporate Social Responsibility Report CSR 報告書 会社概要/事業別製品/グローバルネットワーク トップメッセージ

■ CSR推進体制

 企業市民として責任ある行動が求められるなかで、大同メタルグループが成長し続けるためには、メーカーの本質である企業活動を通して社会に貢献する役割を持続することはもちろんのこと、法令遵守や社会貢献をはじめとする企業の社会的責任を果たし、お客様・株主・従業員・取引先さらには地域社会から信用される企業となることと定義しています。それらを実践するために当社グループ全社員は「自律」「自浄」「自創」(自己を律して、自浄作用し、そして自己が創造する)の精神にて活動への定着・推進を図っています。

大同メタルグループのCSRの考え方

 「コーポレートガバナンス」(企業統治)・「コンプライアンス」(法令遵守)・品質・安全・環境・社会貢献活動などを職制単位にて実施していましたが、CSR(企業の社会的責任)に係る企業の取り組みとして、職制間の垣根を越えた実施・連携が必要との認識から、2014年度から「CSR委員会」を設置しました。企業におけるCSR活動の洗い出しと定着を目指し、今後とも活動内容を充実させるため、体制の強化に取り組んでいきます。

大同メタルグループのCSR推進体制

大同メタルグループのCSR

CSR委員会委員長

総務センター

法務センター

人事企画センター

経営企画センター

環境安全センター

犬山管理事務所

品質企画室

設計センター

研究開発センター

CSR委員会事務局

各部署よりメンバーを選出

大同メタルグループとしての社会での存在意義や企業価値を高める

「自律」「自浄」「自創」の精神にて活動

メーカーの本質企業活動を通して社会に貢献

法令遵守や社会貢献をはじめとする

企業の社会的責任を積極的に果たすこと

企 業理念 行 動指針

1. 私たちはいつも世界に目を向けます

2. 私たちはいつもお客様の声に耳を傾けます

3. 私たちはいつも環境を大切にします

4. 私たちはいつも「個と和」を尊重します

5. 私たちはいつも柔軟に発想し提案します

6. 私たちはいつもスピーディーに対応します

1 .会社の務つとめ

こころ

みなもと

みち

こころざし

企業倫理を重んじ、活力あるオープンな企業風土をつくる2 .会社の心

3 .会社の源

4 .会社の途

5 .会社の志

常に市場から学び、お客様の信頼に応える

創造と革新につとめ、夢に挑戦する

世界のトライボロジーリーダーを目指し、技術を磨く

社員の幸せをはかり、地球社会に貢献する

DAIDO METAL CSR Report 20158

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■ コーポレート・ガバナンス体制図(2015年7月1日現在)

監査役(3名)(内、社外監査役2名)監査

選任・解任不再任

選任・解任

業務執行の指示

業務執行の報告

指 示

諮 問

答 申

報 告

・常務執行役員(3名)・上席執行役員(6名)・執行役員(4名)

取 締 役 会

監 査 役 会

監 査センター(内部監査)

監 査 法 人(会計監査人)

各 部 門 、支 店

取締役(4名)(内、社外取締役1名)

(社内2名、社外2名により構成する)

(代表取締役社長兼最高執行責任者直轄)

取締役、執行役員及び管理職より選任し構成する 報 告

・代表取締役会長兼最高経営責任者・代表取締役社長兼最高執行責任者

代 表 取 締 役(2名)

コーポレートガバナンス委員会(6名)

企業行動倫理委員会(6名)

リスク管理委員会(11名)

アドバイザリーボード(4名)

監査

監査

連携連携

連携

解任

選任監査法人の選任・解任不再任に関する議案の決定

株 主 総 会

経 営 戦 略 会 議

業 務 執 行

名証IR EXPO 2014(2014年7月25日~26日)吹上ホール(愛知県名古屋市)にて開催

名証 株式投資サマーセミナー(2014年8月26日)中電ホール(愛知県名古屋市)にて開催

 当社は、企業統治の体制強化・充実の取り組みとして、「部門長を兼ねる執行役員制度の導入による経営責任の明確化」「社外取締役の選任による監督・監視機能の強化」「社外監査役の選任による監査機能の強化」「経営戦略会議などの設置による意思決定機能の強化」を図るため、下記の体制を採用しています。 まず第1に、取締役会については当社の業務執行を決定し、個々の取締役の職務の執行を監督します。なお、実際の職務

執行については執行役員や従業員に権限を委譲しています。 さらに、取締役会では、意思決定の迅速化を図るため、取締役6名(2015年6月26日開催の第107回定時株主総会において社外取締役1名を増員し、取締役の人数は6名となっています。)の少人数で構成され、原則毎月1回、その他必要に応じて臨時に取締役会を開催しています。 第2に、監査役会については取締役の職務執行を監査しています。監査役会の組織は、社内監査役1名のほか、経営の透明性を高めるため社外から就任した監査役2名で構成され、原則毎月1回、その他必要に応じて臨時に監査役会を開催しています。

コーポレート・ガバナンス体制

企業統治

 IR活動を通じて当社企業価値の市場評価向上を目的とし、積極的にIR活動を行っています。

■ IR関連イベントへの参加 当社は「名証IR EXPO2014」に出展、また「名証 株式投資サマーセミナー」に参加し、多くの投資家や一般投資家の皆様に、事業内容や中期経営計画などの説明を行いました。

今後も引き続き、株主様をはじめステークホルダーの皆様からご支援いただけるよう、IR活動に努めていきます。

■ FACT BOOK(2014)の発行 適時適切な情報開示を行うとともに、定期的に当社の概要、業績の推移、主な財務指標などを掲載したFACT BOOK(日本語版・英語版)を発行し、国内投資家のみならず、海外投資家にも情報開示を行っています。

■ 決算説明会の開催(名古屋証券取引所) 第2四半期及び期末の決算発表日に(株)名古屋証券取引所の記者クラブにおいて、決算説明会を開催しました。当社の業績概要や中期経営計画の進捗状況、海外での事業展開など、当社グループ全体の状況について代表取締役及び担当取締役より説明し、当社の事業活動が広く伝わるよう努めています。

IR活動コンプライアンス

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

品質改善・PR活動

9DAIDO METAL CSR Report 2015

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新入社員研修の様子(上:軸受組付実習 下:安全体感教育)

■ 教育体系

■ 職場復帰支援に関する体制

病気休業開始及び休業中のケア

階層別 大同メタルカレッジ

部長層

課長層

中堅層

一般社員

新入社員

課長研修

次期管理職候補者研修

キャリアデザイン研修

3年目社員研修

2年目社員研修

新入社員フォローアップ研修

新入社員研修

選抜型次世代リーダー研修

技能道場

初級コース

中級コース

監督者候補者研修Ⅰ

監督者候補者研修Ⅱ

能力発揮ステージ

能力育成ステージ

主治医による職場復帰可能の判断

職場復帰の可否の判断

最終的な職場復帰の決定

職 場 復 帰

職場復帰後のフォローアップ

・休業期間、傷病手当金などの 経済的な保障の説明など・本人の希望により、産業医面談の実施

・本人の意思確認・主治医、産業医からの意見収集・職場環境などの確認

・上司からのフォロー及び面談・産業医との面談※復職後、定期的に上司及び 産業医と面談

■ 人材育成プログラム 当社では、階層別研修を人事企画部門にてその職位に必要となる研修を継続的に行っています。大同メタルの知識、技能、技術の伝承を大同メタルカレッジ(※1)にて実施し、年間の研修プログラムを作成。階層ごとに教育を実施し、人材育成を全社的に取り組んでいます。

人材育成・労働環境

人材の育成■ 課長職向け「マネジメントバリューアップ  プログラム」研修の実施 中期経営計画(P5)のStage1が終了するタイミングで、Stage2に向けて目標を達成すべく、課長格社員を対象にさらなる組織活動強化のための集合研修を実施しました。 組織の要である課長格がこれまでより一段高い視点を持ち、各職場でリーダーシップを発揮していくことを目的に実施しました。

■ メンタルヘルスラインケア研修の実施 メンタルヘルスに関する必要な知識やより実践的に対応方法を学ぶために、管理監督者に対して「ラインケア」研修を実施しています。2014年度は延べ260名(年2回開催)の管理監督者が受講しました。「ラインケア」研修では豊富な経験をもつ産業医より実際の事例を交えながらの集合研修を実施しています。それによりメンタルヘルス疾患の予防と早期発見につなげています。また、休職者へのサポートを強化するなど、復職支援体制も整備しています。

※1 大同メタルカレッジ:技能の伝承、技術のレベルアップ、マインドを含めた教育の場として2005年5月に開校。

DAIDO METAL CSR Report 201510

コンプライアンス

品質改善・PR活動

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

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法定雇用ライン

3.0

2.0

1.0

0

1.8

(%)

(年度)

■ 障がい者雇用率の推移

2.09 2.07

2010 2011 2012

2.02

2013

2.07

2014

2.21

(年度)2010 2011 2012 2013 2014

50

40

30

20

10

0

(人)

■ 高年齢者の雇用状況継続雇用希望者定年到達者数

31

21

31

21 23

14

2520

16 14

(年度)2010 2011 2012 2013 2014

20

15

10

5

0

(人)

100

50

0

(%)

■ 育児休業の取得者数と育児休業復帰率育休復帰率育休人数

4

100 100 100 100 100

7

13

8 8

■ ワークライフバランス 仕事と育児を両立して活躍できる環境づくりを推進しています。休業中も会社情報を定期的に配信し、また復職前には職場の上司と人事担当者との面談を実施し、スムーズな職場復帰を支援しています。育児休業取得後の復帰率は100%となっています。

短時間勤務制度の適用範囲の拡大 仕事と家庭の両立を支援するため、育児のための短時間勤務制度(※2)の適用範囲を「小学校3年生の年度末まで」に拡大しました。これにより、勤務時間をより柔軟に選択できるようになりました。

リフレッシュ休暇・アニバーサリー休暇の制定/ノー残業デー(毎週水曜日)の推進 従業員の生活の質の充実を図るため、休暇制度などの整備に取り組んでいます。休暇制度は、30歳、40歳、50歳の誕生日を迎える従業員を対象とした「リフレッシュ休暇」のほか、誕生日や結婚記念日、子どもの誕生日などに休暇を取得できる「アニバーサリー休暇」、家族サービスのための休暇制度などを設けています。また、全社でのノー残業デーを設けており、今後も継続的に推進していきます。

■ 障がい者雇用 当社では障がい者の新卒・中途採用を積極的に推進しており、継続的に法定雇用率を上回っています。

■ 定年退職者の再雇用 定年退職を迎える従業員が培ってきた技能やノウハウを、継続して活かせる場を提供しています。 2014年度は、特に優れた経験やノウハウのある定年退職者に対し、役割に応じて処遇を決定する制度を新たに設け、仕事への意欲向上を図っています。

多様性への取り組み

※2 短時間勤務制度:30分単位で最大で1日2時間まで勤務を短縮する時間を選択できる制度。

11DAIDO METAL CSR Report 2015

コンプライアンス

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

品質改善・PR活動

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15

12

9

6

3

0

(人)

(年度)'14'10 '11 '12 '13

■ 労災発生件数の推移

登録証番号:JQA-OH0045

掲示の様子

左)標語右)フォト

OHSAS取得部門・犬山工場 ・前原工場 ・TMBS工場 ・第4カンパニー ・バイメタル製造所 ・岐阜工場 ・環境安全センター

不休業件数休業件数

1213

12

76

22

334422

1010 99 99

55

22

44

交通安全講習

■ 全国安全週間活動の実施 ~標語・フォトの募集~ 安全意識向上活動の一環として、全国安全週間の期間中、安全標語と安全フォトの募集を行っています。安全活動の重要性を認識できるよう、全従業員に安全標語考案への参加を促し、1人1点以上の応募を目標としています。この活動を通じて、従業員の継続的な安全意識向上を図っています。

■ 労働安全衛生法改正への対応 近年、作業者の健康障害防止や作業環境の改善を目的に、化学物質に関する法改正が進められています。当社では、人や環境に影響のない化学物質の使用を進めるとともに、現在使用している化学物質を把握することにより、法改正に対して迅速な対応ができる体制を整えています。

■ 交通安全意識向上への取り組み 当社の大切な財産である従業員とその家族の幸せを守るため、労働災害以外の危機管理意識を高める取り組みを行っています。 本年度も通勤途中や業務中の交通事故から身を守るため、地元警察署を招き、交通安全講話をいただきました。また、構内においては「歩きスマホしない活動」として、歩きスマホ禁止の周知活動を行い、構内歩行時の転倒、衝突などの災害防止活動を行いました。

■ OHSAS18001の取得 当社では、人間尊重の経営理念のもと「労働災害ゼロ」を目指した労働安全衛生活動に取り組んでおり、国内の生産拠点を中心に、国際的な主要規格であるOHSASマネジメントシステムの適合証明を取得しています。なお、当社本認証規格については、2003年から取得しています。

■ 労働災害ゼロを目指す取り組み 労働災害を発生させないための安全活動に力を入れています。2014年度は「リスクをつぶして安全職場 ルールを守ってゼロ災害」をスローガンに掲げ、リスクアセスメント及び安全意識の向上を中心に活動を行いました。 作業関係者が定期的に作業現場の観察をし、作業ルールが守れているかの確認を実施し、また職場に潜む危険な箇所を洗い出し、速やかに適切な対策を行って安全な職場を築いています。 こうした活動により、前年度に引き続き、本年度も労働災害発生件数を減少することができました。

安全衛生活動

安全衛生基本方針大同メタル工業株式会社は、人間尊重の経営理念に基づき、かけがえのない従業員の安全と健康を確保するため、労働安全衛生水準の向上を重点課題と位置づけ、必要な経営資源を投入し活動を推進する。

危険予知慣れと油断が邪魔をする意識を高めてゼロ災目指せ!!

人材育成・労働環境

(第一席作品)

コンプライアンス

品質改善・PR活動

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

DAIDO METAL CSR Report 201512

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内部監査員養成研修の様子

登録証番号:JQA-EM1402

2015年7月1日現在

取締役・執行役員カンパニープレジデント指定部門長

大同メタル全社環境委員会

環境保全の最高意思決定機関

全社環境委員会の決定事項を実行

実 施 部 門

第1カンパニー

大同インダストリアルベアリングジャパン株式会社

犬山工場

第2カンパニー 前原工場

第3カンパニー 岐阜工場

支店・営業所

第4カンパニー

バイメタル製造所

研究開発センター

犬山地区事務部門

本 社

大同プレーンベアリング株式会社

メンバー

委員長 上席執行役員

環境管理委員会

基本方針

基本理念

■ 大同メタルグループ環境方針 当社では、持続可能な社会の実現に向けてグループ全体で環境保全活動に取り組む必要性から、2004年4月、「大同メタルグループ環境方針」を制定しました。「限られた資源と限りある浄化」という有限の地球環境に最大限配慮した事業活動を進め、グループ全体で「循環型社会の形成」を目指し、積極的に取り組みを行っていきます。

■ 環境取り組み組織 環境関係における全社の最高会議体として環境委員会(1994年4月発足)を設置し、環境改善・環境の諸問題に取り組んでいます。 全社環境委員会委員長には上席執行役員が就任し、取締役、執行役員、及びカンパニープレジデントを主体に組織を構成しています。  環境政策及び実施計画などは、全社環境委員会において審議・決定され、各部門で活動・実行しています。

■ 国際規格(ISO14001)への対応 1999年2月、全ての事業活動に伴う環境負荷を継続的に改善する施策の一つとして、全社でISO14001の認証取得をする方針を決定し、環境委員会にて積極的に取得を推進してきました。  関係会社の設立に伴って、2008年2月には大同プレーンベアリング株式会社を、2013年3月には大同インダストリアルベアリングジャパン株式会社を当社の1サイトとして組織化し、認定取得範囲を拡大しています。

■ 環境教育 2014年8月21日・22日、外部講師を迎え、「ISO14001内部監査員養成研修」を実施しました。国内グループ会社を含め22名が出席し、現在研修修了者をあわせて内部監査員が156名(※)となりました。 内部監査は環境活動のレベルアップにつながるため、今後も内部監査員の増員・強化に努めていきます。

環境マネジメントシステムの推進

大同メタルグループは、人類共通の財産である地球環境を保全することが、人類に課せられた最重要課題のひとつであることを強く認識し、信念と技術により環境の保全に最善をつくす。

環 境

1)大同メタルグループは、法規制を遵守し、自らの責任において、地球環境の保全に努める。

2)大同メタルグループ全体で環境問題に取り組み、環境マネジメントの強化に努める。

3)全ての事業活動において、省エネルギー、省資源、リサイクル、産業廃棄物の低減を徹底推進する。

4)技術の総力を挙げて、環境保全・環境改善に貢献できる技術及び製品の開発を推進する。

5)お客様、地域社会、その他関係者に対して、環境に関する取り組みを積極的に開示し、コミュニケーションに努める。

6)社員一人ひとりの環境意識を高め、自ら責任を持って環境保全活動を遂行できるよう、環境教育・啓発活動を行う。

※156名:当社の1サイトの合計となります。(大同メタル工業株式会社、大同プレーンベアリング株式会社、大同インダストリアルベアリングジャパン株式会社)

コンプライアンス

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

品質改善・PR活動

13DAIDO METAL CSR Report 2015

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■ 事業活動と環境負荷

■ 環境保全コスト

分 類 内 容 投資額 費用額

注)投資は当期検収分で、減価償却費は含んでいません。複合的コスト(環境目的とそれ以外の目的を併せもつコスト)は集計していません。※各数値は四捨五入のため、個々に足した値と合計額が異なる場合があります。

 (単位:百万円)

公害防止コスト 大気・水質・騒音対策など 地球環境保全コスト 地球温暖化防止・省エネなど 資源循環コスト 廃棄物削減・処分・リサイクルなど

管理活動コスト 環境教育・EMS認証取得維持・ 環境保全活動の人件費など研究活動コスト 環境負荷低減の研究・開発費社会活動コスト 緑化・景観・啓発活動など環境損傷コスト 土壌汚染等の修理費など計

鋼材非鉄

電力A重油灯油都市ガスプロパンガソリン

36,0977,505

tt

61,09540947

4,3317750

千kWhkℓkℓ千㎥tkℓ

93.00.1

123.9

25.2

50.55.44.5

302.6

13.228.10.0

0.0

0.00.00.041.2

事業エリア内コスト

項目 環境目標(2014年度目標) 主な活動(2014年度目標) 活動結果(2014年度目標) 2015年度計画目標達成率CO2排出量を2014年度末までに2013年度排出量未満とする。● CO2排出量:40,357t未満● エネルギー原単位目標 CO2原単位を2014年度末までに 2009年度比5%低減する。 ・ CO2原単位 594.5g-CO2/千円 各エネルギー原単位を2014年度末までに 2009年度比5%低減する。 ・ 電力原単位 0.9083kwh/千円 ・ 燃料原単位 181.4g-CO2/千円

廃棄物を2014年度末までに目標設定値より1%の削減。● 廃棄物発生量(総量):1,859.8t未満 (基準原単位):29.2g/千円

● 事業所共通の廃棄物の減量化検討● 工場単位における廃棄物の層別化 及び減量化の検討● 廃棄物対策の横展開

● 省エネ中長期計画の進捗管理● 省エネ機器の導入検討● 環境改善事例の横展開

● 省エネ中長期計画の進捗管理● 高効率照明(LEDなど)への 切り替え● 環境改善事例の横展開

● 事業所共通の廃棄物の減量化検討● めっき廃液などの 有価物化及び減量化の検討● 廃棄物対策の横展開

● CO2排出量 43,018t

● 廃棄物発生量(総量) 2,425t

● 廃棄物総量原単位 34.3g/千円

● エネルギー原単位 ・ CO2原単位 609.3g-CO2/千円 ・ 電力原単位 0.8653kwh/千円 ・ 燃料原単位 165.26g-CO2/千円

93.8%

76.7%

85.0%

97.6%105.0%109.8%

地球温暖化防止・

省エネルギー

廃棄物

低減対策

インプット 事業活動 アウトプット

原材料43,018t

エネルギーCO2割合

CO2排出量

732千㎥排水量

2,425t産業廃棄物

設計・開発

調達

製造

物流

使用

再利用

736 千㎥水

エネルギー

コピー紙 24.3 t事務系資材

PRTR届出対象物質 400 t

化学物質

■ A重油 2.6%■ LPG 0.5%■ 灯油 0.3%■ ガソリン 0.3%■ 軽油・ディーゼル 0.0%

電力73.1%電力73.1%

都市ガス23.2%

環境活動目標と結果

マテリアルバランス 環境会計

環境

注)エネルギー量については省エネ法に基づき記載

●集計範囲/本社、犬山事業所、岐阜工場、研究開発センター●集計期間/2014年度(2014年4月1日~2015年3月31日)

■ 事業活動と環境負荷の全体像当社において2014年度に使用した材料、エネルギー量、水資源の量、排出した廃棄物量は次の通りです。

 環境会計においては、環境保全活動の費用対効果を明確に環境経営に反映させるとともに、その情報を公表するため、2001年度より環境コストと効果を把握する取り組みを行っています。集計方法や分類などは環境省ガイドラインを参考にしていますが、100%環境コストと特定できる項目に限定しました。

 地球温暖化防止活動は、CO2排出量が目標値40,357t未満に対し、実績値は43,018tで、目標達成率は93.8%となりました。CO2原単位(※1)は目標値594.5g-CO2/千円に対し、実績値609.3g-CO2/千円の結果となり、目標達成率は97.6%、各エネルギー原単位目標値 電力原単位:0.9083kwh/千円、燃料(※2)原単位181.4g-CO2/千円に対し、それぞれの実績値0.8653kwh/千円、165.26g-CO2/千円の結果となり、目標達成率は105.0%、109.8%となりました。CO2排出量、原単位は生産量の増加及びCO2原単位は排出係数の増加に

よる影響が大きいものとなりましたが、15ページの削減活動により電力・燃料原単位は達成することができました。廃棄物低減活動は、廃棄物の管理強化及び生産増に伴い増加し、総量及び原単位目標とも未達となりました。 今後とも管理廃棄物の有価物としての引き取りによる廃棄物総量の削減及び減量対策へ取り組んでいきます。

※1 原単位:生産金額(千円)に対する、CO2排出量・電気・燃料使用量の指標。※2 燃料:重油・灯油・軽油・LPガス・都市ガスを主に使用。

コンプライアンス

品質改善・PR活動

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

DAIDO METAL CSR Report 201514

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従 来

左)事務所照明右)工場内照明

水溶性廃油より廃油を分別(廃油を有価物への引き取りに変更)

遮熱断熱塗装(犬山事業所)・1期工事 2012年7月 ・2期工事 2013年7月 ・3期工事 2014年7月

遮熱フィルムの設置(岐阜工場)

4,000

3,000

2,000

1,000

0

( t )

(年度)20142010 2011 2012 2013

■ 排出量■ 改善内容

1,883

2,740

3,673

2,381 2,425

改善後

A工場ライン

A工場コンプレッサー

B工場ライン

B工場コンプレッサー

A工場ライン

A工場コンプレッサー

B工場ライン

B工場コンプレッサー

供給

停止

■ CO2排出量推移

45,000

40,000

35,000

30,000

36,824

614.1648.3 633.3 43,018

( t )650

600

550

500

(g-CO2/千円)

(年度)20142010 2011 2012 2013

565.1565.1

609.3609.338,878 39,56940,357

生産金額原単位CO2排出量

■ 省エネ活動 地球温暖化防止への対応及びエネルギー資源の有効活用を目指し、省エネ活動を推進しています。2014年度は活動目標として「CO2排出量2013年度排出量未満」を掲げました。主に生産量の増加やCO2換算係数の変動などが要因でCO2排出量は43,018tとなり、2013年度に比べ6.2%増加という結果となりました。なお、エネルギー効率を表すCO2原単位については609.3g-CO2/千円となり、2013年度に比べ3.9%削減しました。

■ 事業所における削減活動コンプレッサーの共有化と相互運転によるCO2削減 従来、工場のラインでは、それぞれの工場に対応するコンプレッサーを使用してエアーを供給していました。1台のコンプレッサーのエアー配管を共有化し、相互にエアーを供給することにより、ほかの工場のコンプレッサーの計画的な停止が可能となり、使用電力やCO2の削減に貢献しました。

地球温暖化防止への取り組み

廃棄物削減活動

LED照明の導入 省電力への取り組みとして、構内街灯や事務所・工場内照明をはじめ、新規設備照明のLED化を進めています。

遮熱対策の実施 夏季は太陽光によって構内の温度が上がり、空調の効率が低下するため、遮熱断熱塗装(犬山事業所)や遮熱フィルムの設置(岐阜工場)など、各事業所で遮熱対策を実施して冷房による環境負荷を低減しています。

 2014年度は廃棄物の管理強化及び生産量の増加に伴って、廃棄物の排出量が増加しました。当社では、めっき工程や加工工程における廃棄物の割合が大きくなっています。 現在、「環境会議」において管理廃棄物の有価物としての引き取りによる削減・減量対策を推進しており、今後ともきめ細い削減対策を継続して実施していきます。

※CO2換算係数は、省エネ法に基づく各年度毎の換算係数を使用して計算しています。

コンプライアンス

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品質改善・PR活動

15DAIDO METAL CSR Report 2015

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社内報の掲載内容

環 境

岐阜工場(2014年7月3日)

大同インダストリアルベアリングジャパン株式会社(2014年7月14日)

エヌデーシー株式会社(2014年10月23日)

大同プレーンベアリング株式会社(2014年7月14日)犬山事業所(2014年6月10日)

いぬやま環境フェア2014に出展 2014年9月12日~9月15日に「いぬやま環境フェア2014」が開催され、当社は14、15日の2日間にわたって出展し、製品や省エネ活動などをパネルにて紹介しました。 環境フェアを通じて、当社ブースにご来場いただいた方により大同メタルの「製品」「環境活動」を知っていただくことができました。

その他 環境への取り組み

環境リスクマネジメント

エコドライブ啓発活動 当社グループでは事業活動や通勤などで車を使う社員が多いことから、環境に配慮した運転を実践してもらうよう「エコドライブ10箇条」の内容を社内報で周知しました。一人ひとりがエコドライブを実践し、会社全体や地球社会でのCO2削減に貢献できるよう努めています。

 当社及び関係会社では、突発的な事故や災害などさまざまなリスクを想定し、毎年、緊急訓練を実施しています。 環境面では「排水」をテーマとする項目を取り上げ、「排水経路のレイアウト化」「各種点検項目」「警報設備・緩和措置の器具の充実」などの整備を行うほか、緊急訓練も行っています。

 また、管理精度を高めるため「排水総点検・訓練チェック表」の項目に基づいて、現場で役員、環境統括部門、工場の3者が意見交換し、国内グループ会社を含め各工場に対策事項を展開して事故の未然防止・リスク管理を行っています。

コンプライアンス

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DAIDO METAL CSR Report 201516

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環境データ

岐阜県環境配慮事業所(E工場)登録証

コンプレッサーの排熱利用

芝生の植栽(緑地帯の確保)

犬山事業所

岐阜工場

■ 環境活動 2012年7月1日に設立。設立当初から環境活動に積極的に取り組んでいます。環境の取り組みにおいて、「省エネキャンペーン」ののぼり旗による啓発活動、また設備対策として「コンプレッサーの排熱利用」をし、暖房燃料の使用量を削減しています。

大同インダストリアルベアリングジャパン株式会社

● 所在地 〒484-0094 愛知県犬山市塔野地岩田8番地● 従業員数(正社員) 65名● 操業開始 2012年7月● 主な生産品目 船舶・建設機械用軸受● 土地面積 13,261㎡● ISO14001認証取得年月 2013年3月

● 所在地 〒484-0061 愛知県犬山市大字前原字天道新田● 従業員数(正社員) 844名● 操業開始 1962年3月● 主な生産品目 バイメタル(軸受材料)、自動車・船舶・一般産業用軸受● 土地面積 143,000㎡● ISO14001認証取得年月 2001年3月

■ 大気データ(2014年度)

ばいじん g/㎥N ボイラー 0.3 0.004 暖房機 0.3 0.002未満 NOx ppm ボイラー 150 32.5 暖房機 250 37 SOx ㎥N/h ボイラー 1.521 0.001未満 暖房機 2.134 0.018

■ 大気データ(2014年度)

● 所在地 〒501-4107 岐阜県郡上市美並町大原135● 従業員数(正社員) 227名● 操業開始 1945年7月● 主な生産品目 自動車・一般産業用軸受● 土地面積 34,200㎡● ISO14001認証取得年月 2001年8月

※NOx:窒素化合物、SOx:硫黄化合物 設備は多数あり、主要設備と最も厳しい規制値の該当する設備を記載。

単位は㎎/L(pHを除く)

物 質 単 位 設 備 規制値 測定値(最大)

水素イオン濃度(pH) 5.8~8.6 7.2 6.7 7.0生物化学的酸素要求量(BOD) 25 8.1 1.2 4.1化学的酸素要求量(COD) 160 13 3.4 7.0浮遊物質量(SS) 30 7 2 4.0n-ヘキサン抽出物質 2 0.5未満 0.5未満 0.5未満シアン化合物 1 0.1未満 0.1未満 0.1未満亜鉛含有量 2 1.6 0.08 0.4クロム含有量 2 0.02未満 0.02未満 0.02未満フッ素及びその化合物 15 1.5 0.2 0.6ホウ素及びその化合物 50 9.1 0.8 3.8アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物 500 4.1 1.8 2.9

リン含有量 16 0.45 0.03 0.2鉛及びその化合物 0.1 0.05 0.01 0.02未満ジクロロメタン 0.2 0.001未満 0.001未満 0.001未満1,1,1-トリクロロエタン 3 0.001未満 0.001未満 0.001未満

■ 水質データ(2014年度)

項 目 規制値 最大 最小 平均測定値

※ NOx:窒素化合物、SOx:硫黄化合物 設備は多数あり、最も厳しい規制値の該当する設備を記載。

単位は㎎/L(pHを除く)

水素イオン濃度(pH) 5.8~8.6 7.5 6.5 6.8 生物化学的酸素要求量(BOD) 30 15 1.1 4.17化学的酸素要求量(COD) 60 12 2.2 5.31浮遊物質量(SS) 60 6 1 2.17n-ヘキサン抽出物質 10 0.5未満 0.5未満 0.5未満銅含有量 3 0.05 0.01 0.03窒素含有量 120 1.4 0.8 1.04リン含有量 16 0.37 0.01 0.11

■ 水質データ(2014年度)

項 目 規制値 最大 最小 平均測定値

ばいじん g/㎥N ボイラー 0.3 0.01未満 暖房機 0.3 0.01未満 NOx ppm ボイラー 180 100 暖房機 180 100 SOx ㎥N/h ボイラー 1.26 0.02 暖房機 2.2 0.02

物 質 単 位 設 備 規制値 測定値(最大)

コンプライアンス

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

品質改善・PR活動

17DAIDO METAL CSR Report 2015

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太陽光パネル 設備照明のLED化

環境講習会の様子

■ 省エネルギー活動 2009年度から継続して取り組んでいる生産性向上活動により、時間あたりの生産数の向上、不良率低減などの効果が得られており、2011年度は前年度より約9%原単位※を削減し、中長期目標で掲げた「2009年度基準で13%原単位削減」の目標も2年で達成しました。新たに「2009年度基準で20%削減」の目標とし活動を行いましたが、2013年度は目標を達成できなかったため、新たな省エネ回路を追加し2014年度に目標を達成できるよう活動を推進しています。引き続き省エネ活動を推進し、原単位削減につなげていきます。また、2013年5月に太陽光パネルの設置が完了し、メガソーラー発電事業に引き続き協力しています。 ※原単位=1pcs生産するのにかかった電力量

■ 省エネルギー活動 重点施策として、省エネ活動によるCO2排出量の削減を掲げ活動しています。2014年度のCO2排出量達成率は、絶対値でも削減され、数量原単位26.4g/pcsで目標(2013年度比1%減)達成率は104%でした。

■ 環境負荷物質の 低減活動 PRTR法に基づく化学物質の届出実績は右図の通りです。

■ 環境改善活動の展開 環境への取り組みをさらに推進していくために、法令遵守状況の確認、啓発に向けた情報発信、環境月間の行事開催など、定期的な活動を継続しています。

環境データ

大同プレーンベアリング株式会社

● 所在地 〒501-3219 岐阜県関市のぞみヶ丘8-1● 従業員数(正社員) 408名● 操業開始 2001年11月● 主な生産品目 自動車用軸受● 土地面積 82,000㎡● ISO14001 認証取得年月 2008年2月

エヌデーシー株式会社

● 所在地 [習志野工場] 〒275-0002 千葉県習志野市実籾2-39-1 [神崎工場] 〒289-0212 千葉県香取郡神崎町武田20-5● 従業員数(正社員) 333名● 操業開始 1962年1月● 主な生産品目 バイメタル(軸受材料)、 自動車・一般産業用軸受、 吸音板「カルム」● 土地面積 89,600㎡ 習志野工場:35,300㎡ 神崎工場:54,300㎡● ISO14001 認証取得年月 2003年3月

木屑 水溶性廃油 汚泥一般廃棄物 廃プラスチック 原単位

数量原単位 CO2排出量■ CO2排出量推移

※CO2排出係数は、大同メタル工業と同様の算出方法(15ページ)により 計算しています。

● 環境パトロール:環境関連法規制の遵守状況確認及び5S活動推進のため、         環境パトロール(5回/年)を実施しています。● 環境四季報:社員への環境意識、自覚の高揚、情報の共有化のため、        環境四季報(4回/年)を発行しています。● 環境月間(6月)活動:環境月間に合わせ活動を展開。・環境ポスターなどの環境展示 ・環境目標などの講習会の開催 ・環境ビデオ講習会

数量原単位 CO2排出量

※電力(0.327kg-CO2/kwh)、都市ガス(2.145kg-CO2/㎥)は固定値を使用し、 その他使用燃料については、「事業者からの温室効果ガス排出量ガイドライン」に基づく CO2換算係数を使用しています。

■ CO2排出量推移

■ PRTR対象物質の水域排出量 ■ PRTR対象物質の移動量

50

35

20

(年度)201420132012

12,000

8,000

4,000

0

2011201020092008200720062005

3737 37.437.432.432.4 31.831.8

35.635.6

28.128.1 27.627.6 29.129.1 27.827.8 26.426.4

11,40711,407 11,19111,191 11,47811,478

9,8439,8438.4768.476 8,4968,496 8,4728,472

7,6037,603 7,4037,403 7,3617,361

(t) (g/pcs)

(年度)20142013201220112010

15,000

10,000

5,000

0

50

40

30

(t) (g/pcs)

12,03912,039

42.842.839.039.0

43.543.5 44.344.3 45.145.1

11,06011,060

12,26412,264 12,24512,245 12,91512,915

■ 廃棄物排出量推移

(年度)20142013201220112010

(t) (g/pcs)

0.6

0.4

0.2

0

150,000

100,000

50,000

0

0.38290.38290.40600.4060 0.40220.4022

0.53660.5366

0.6000 0.6000

2,000

1,500

1,000

500

0

ニッケル ニッケル化合物ほう素化合物 鉛及びその化合物

(年度)20142013201220112010

(t) (t) ニッケル ニッケル化合物ほう素化合物 鉛及びその化合物20,000

15,000

10,000

5,000

0(年度)20142013201220112010

コンプライアンス

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

品質改善・PR活動

DAIDO METAL CSR Report 201518

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DQCサークル大会参加者

発表者(金賞受賞者)

品質改善・PR活動

お客様のために■ 品質方針 品質目標達成に向けて従業員が自ら考え、行動する風土を醸成するために、2014年度のQCスローガンとして「自工程で不具合を見つけ、早期対策 改善現場・現実を確認し、再発ゼロを目指す!」を掲げています。このスローガンのもと、全従業員一丸となって、工程内で問題が発生しないよう品質向上活動に取り組んでいます。さらに、国内外の生産拠点に対しても、品質企画部門によるQC方針活動の推進や監査を実施しています。

■ DQC※サークル大会の開催  (QCサークル活動推進) 2014年12月17日、国内生産拠点から選抜された9サークルと、海外関係会社から招待した1サークルによるDQCサークル大会を開催しました。この大会を通して、当社グループ全体に品質改善を浸透、職場の活性化、改善能力の向上などを推進しています。 また、上位入賞サークルに対して、金賞:海外関係会社(タイ)への相互研修、銀賞:海外関係会社(中国)への相互研修、銅賞:QCサークル全国大会(福岡)の聴講参加を用意し、参加者の意欲が高まるようバックアップしています。

■ 5Sキャンペーン活動の実施 「品質の改善・職場の安全・生産性の向上」と「明るく笑顔の絶えない働きがいのある工場」を目指し、5Sキャンペーン活動を推進しています。“「良い工場」の5S活動は、たゆまぬ努力と継続の結果できるもの”という理念のもと、国内の工場だけでなく海外を含む当社グループ全体で5Sキャンペーン活動を展開しています。

■ 品質教育セミナー開催 2014年9月8日・9日、外部講師を迎えて「ISO/TS16949:2009内部監査員セミナー」を開催し、国内関係会社を含め24名が受講しました。 また、FMEA・FTAオンサイト教育、MSA解析セミナーを開催し、品質改革に向けた支援活動を実施しました。 今後は、品質保証活動の強化に向けて現在144名の内部監査員を増員するとともに、監査員のさらなる質の向上を図っていきます。

■ 展示会への出展機械要素部品であるすべり軸受の材料技術をアピール 2014年9月24日~26日、インテックス大阪にて開催された『関西 機械要素技術展』に出展し、鉛を使用しないブシュ軸受や環境負荷物質フリー材料などをPRしました。 今後も環境にやさしい新材料・新技術(環境技術)を広く供給し、環境保全活動や社会活動に貢献できるよう努めていきます。

ポンプ/潤滑技術応用製品のPR 2014年6月10日~13日、東京ビックサイトにて、食品機械や装置など食品製造プロセスに関するあらゆる技術やサービスが集うアジア最大級の展示会「FOOMA JAPAN 2014 国際食品工業展」が開催され、当社の30年間の技術と実績を誇るロータリーポンプなどを展示しました。  引き続き食品産業の「食の安全・安心」の支援と、より一層の発展に貢献できるよう尽力していきます。

※DQC:Daido Quality Control

コンプライアンス

品質改善・PR活動

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

19DAIDO METAL CSR Report 2015

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社内報の掲載内容

講演の様子

 当社では、日々の業務においてコンプライアンスやCSRを意識し、法令や会社のルールに従い、常に「行動憲章」の精神に則って、グループ一丸となってコンプライアンス意識の醸成に努めています。2014年度においては、具体的に以下の取り組みを実施しました。

■ 社外報告相談窓口設置 従業員のコンプライアンス違反に関する報告・相談の受付体制強化を目的に、これまでの受付体制見直しし、弁護士事務所内に社外報告窓口を設置しました。 匿名性を確保・強化するとともに、女性従業員からの報告・相談に対しては、女性窓口スタッフを指名できるよう配慮するなど、報告・相談しやすい体制づくりを進めています。

■ コンプライアンス教育中途入社社員への教育 2014年12月より、中途入社の社員全員に対し、入社時のコンプライアンス教育を実施しています。行動憲章、行動基準、報告相談制度などの講義を行い、カリキュラムの締めくくりとして受講者全員に、社員として行動基準を遵守する誓約書への署名を求め、コンプライアンスの重要性を認識できるよう啓発しています。

新入社員への教育(SNS利用教育の実施) 2014年4月の新入社員教育より、ソーシャルメディア利用ルールに関する教育を実施しています。 ソーシャルメディア利用の危険性とその影響の大きさを周知し、不適切な利用の防止に努めています。

コンプライアンスへの取り組み ■ 役員・管理職向け  コンプライアンス教育の実施 社内のコンプライアンス意識向上を図るため、大同メタルグループ全体の役員及び管理職社員を対象としたコンプライアンス教育(eラーニング)を実施しました。 関係会社の垣根を越えた、コンプライアンス風土の構築をし、今後は教育の対象を一般従業員にも拡大して取り組みを継続していきます。

■ インサイダー取引規制セミナーの開催 2015年3月17日、役員及び従業員によるインサイダー取引未然防止のため、当社犬山事業所において日本取引所自主規制法人から講師をお招きし、ご講演いただきました。 主に管理職以上の社員が参加し、インサイダー取引の知識を深め、セミナー後には部署内に周知徹底をしています。

コンプライアンス

コンプライアンス

リスクマネジメント

品質改善・PR活動

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

DAIDO METAL CSR Report 201520

Page 21: Corporate Social Responsibility Report2015 Corporate Social Responsibility Report CSR 報告書 会社概要/事業別製品/グローバルネットワーク トップメッセージ

委員長(代表取締役社長)

副委員長(人事企画ユニット長)

リスク管理委員会事務局(法務センター)

主に取締役及び執行役員により組織する(9名)

2015年4月現在

リスク区分 リスク管理部署

生産リスク

技術リスク品質リスク環境安全リスク災害リスク

販売リスク

購買リスク経営リスク財務リスク人事リスクITリスク

バイメタル製造所各カンパニー業務推進室技術ユニット品質企画室環境安全センターBCP事務局法務センター各カンパニー業務推進室購買センター・法務センター総務センター・経営企画センター財務センター人事企画センター情報センター

生産能力リスク

技術開発リスク・情報漏えいリスク

品質不良リスク・損害賠償リスク

環境汚染リスク・安全衛生リスク

自然災害(地震・浸水・落雷など)リスク

取引先リスク・独占禁止法違反リスク

下請法違反リスク

事業中断リスク、海外展開リスク

財務報告違反リスク/資金・為替リスク

人事・労務リスク

情報システム障害リスク・情報漏えいリスク

AED講習

怪我の応急処置の訓練(岐阜工場)避難訓練(岐阜工場)

システムイメージ

胸骨圧迫による蘇生術の訓練(犬山事業所)放水訓練(犬山事業所)

リスクマネジメント

 当社ではリスク管理委員会を組織しています。 事業活動におけるさまざまなリスクに対応するために「リスクの洗い出し」→「リスクの評価」→「リスクへの対策」→「リスク管理委員会・経営会議への報告」というサイクルを構築し、リスク低減に向けて社内体制を整備しています。 リスク管理委員会(編成メンバー)

■ 社内における情報管理強化

 情報漏えいを防止するため、情報管理部門においてさまざまな取り組みを行っています。社内の情報管理については、USBメモリやその他外部記録媒体への書き出し制限を実施。 また、電子メールにおける社外への誤送信による情報漏えいを防止するため、メール送信の際に一旦メールを保留できるシステムを導入しています。 こうした取り組みを全社的に運用することにより、情報管理体制を強化しています。

■ 消防署でのAED講習 360名以上受講 

 地元の消防署が実施する「普通救命講習」に参加しています。犬山事業所において、2008年11月から毎月消防署に出向き、既に360名以上が受講しました。 また、犬山事業所では、これまで6台のAEDを設置し、うち1台を警備室に配置しており、地域の方にも使用していただけるようにしています。(なお、当社では計15台のAEDを設置しています。)

リスクマネジメント

環境安全リスク

ITリスク

■ BCP対応(各事業所 地震防災訓練)

 毎年、地震防災訓練を実施しています。本年度も各事業所において、消防署の指導を仰ぎながら消火栓や消火器の取り扱い、胸骨圧迫やAEDを使った蘇生術などに関する訓練を行いました。 また、地域の方々にも参加していただき、消火器による消火訓練やバケツリレー訓練を実施したほか、地震発生時における緊急点検・復旧訓練なども行いました。火災や地震などの災害に備え、今後も継続的に訓練を実施していきます。

災害リスク

コンプライアンス

品質改善・PR活動

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

21DAIDO METAL CSR Report 2015

Page 22: Corporate Social Responsibility Report2015 Corporate Social Responsibility Report CSR 報告書 会社概要/事業別製品/グローバルネットワーク トップメッセージ

授業の様子

いただいた感想文

犬山事業所付近の生活道路を清掃

説明を聴く児童たち

岐阜工場の清掃活動

20年以上続けている交通立番

認定証授与式後の記念撮影(後列左から2番目が当社の犬山事業所長)

■ 「犬山市消防団協力事業所」として認定証を授与 犬山事業所が「犬山市消防団協力事業所」に認定されました。犬山事業所の従業員が犬山市消防団の団員に加入していることから、2014年5月28日、犬山市役所において犬山市より認定証が授与されました。また、岐阜県可児市からも認定証を授与されました。今後も当社従業員の消防団参加を推奨し、有事の際にも地域貢献できる大同メタルとして取り組みを続けていきます。

■ 清掃活動と交通立番の取り組み 犬山事業所では20年以上にわたり、地域の清掃活動と交通立番を続けています。地域環境を大切にし、暮らしやすい地域を築くために、このような行事や活動に積極的に参加しています。また、岐阜工場においては、工場周辺で毎年8月の第1日曜日に地域美化運動が実施され、その一環として、朝礼後に工場周辺のゴミや空き缶、空き瓶などの回収作業を行っています。今後も地域の一員として、感謝の気持ちを込めて住民の皆様とともに美化活動や交通立番を継続していきます。

■ 職場体験の受け入れ 犬山事業所と岐阜工場の両事業所で、地元の中高生を受け入れ職場体験を実施しています。当社で実際の製品に触れ、作業を体験することで「ものづくり」を身近に感じてもらうことができました。

■ 近隣小学校の社会見学の受け入れ 社会貢献活動の一環として、犬山事業所の近隣小学校の工場見学を受け入れています。2014年度は3年生の児童約150名が事業所を訪れ、当社の事業内容をDVDで視聴し、工場内を歩いて製品や展示物などを見学しました。 後日、児童たちから、作業を行う従業員や製品の製造工程を見学した感想が寄せられ、なかには、将来は当社で働きたいという感想もあり、従業員一同、子どもたちから期待される企業としての責任の重みを再認識しました。今後も工場見学を受け入れ、当社の事業内容を地域の皆様に紹介していきます。

■ 犬山市立東部中学校「総合学習」における  講師派遣 犬山市立東部中学校から講師派遣の依頼を受け、総合学習の授業「国際化社会におけるこれからの日本を考える」にて、当社の役員が講演を行いました。講演では「ものづくりを通して、世界の中で存在感ある大同メタルの取り組みについて」をテーマに、①大同メタルの国内外における状況 ②大同メタルが世界の中で存在感を維持していくために努力していること

③ものづくりの国として有名であった日本企業の近年の現状と今後の課題について語り、未来ある生徒たちに、ものづくりの仕事に携わる魅力を伝えました。

社会貢献活動

地域社会への参画と発展

コンプライアンス

品質改善・PR活動

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

DAIDO METAL CSR Report 201522

Page 23: Corporate Social Responsibility Report2015 Corporate Social Responsibility Report CSR 報告書 会社概要/事業別製品/グローバルネットワーク トップメッセージ

感謝状(CERTIFICATE of APPRECIATION)

社会奉仕活動(子どもたち、お年寄りへの食料などの支援)

児童養護施設への寄付活動

車いすの寄贈

義警として活躍するスタッフ

創立記念日を祝う子どもたち

記念品を贈る人事部長と労働組合委員長

■ 安全教育活動に協賛 [大同メタル U.S.A. INC.] 大同メタルU.S.A. INC.は事業活動を行う地域において、社会貢献活動を積極的に推進しています。 2014年度は、オハイオ州ベルフォンテン市の消防・救急部署が行う「安全教育活動」に協賛しました。「安全教育活動」は、消防や救急への意識を高めてもらうために、市の消防・救急職員が学校や施設などを訪問する活動です。今後も地域社会に貢献できるよう、こうした活動に参加していきます。

■ 寄付活動 [PT.大同メタルインドネシア] PT.大同メタルインドネシアでは、工場近隣地域における社会貢献活動(寄付活動)を行い、地域社会の発展に寄与しています。

■ 警察の仕事を支援する「義警」への登録  [中原大同股份有限公司] 台湾の中原大同股份有限公司では、警察の仕事を支援する「義警」として活躍するスタッフがいます。当スタッフは新北市中和区錦和派出所の「義警」として登録されており、夜間の見回りや飲酒運転検査、旧正月前後の見回りなど警察業務のサポートを行い、地域の治安維持に貢献しています。

■ 奨学金への協賛 [ダイナメタル CO.,LTD.] タイのダイナメタルCO.,LTD.では、泰日工業大学の奨学金へ協賛しています。

■ 地域の児童への支援活動  [大同メタルロシア LLC] 大同メタルロシアLLCではニジニ・ノヴゴロド州ゴロジェーツ県の児童養護施設への支援活動として、毎年、建物の補修や必要物資の支援、子どもたちへのプレゼントなどを行っています。2014年度も、施設の創立記念日に同社の人事部長と労働組合委員長が訪問し、記念品を贈呈するなど子どもたちと交流を深めました。

海外グループ会社の活動

コンプライアンス

リスクマネジメント

地域社会への参画と発展

人材育成・労働環境

企業統治

品質改善・PR活動

23DAIDO METAL CSR Report 2015

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〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄二丁目3番1号名古屋広小路ビルヂング13階

● 印刷用紙は適切に管理された森林で生産されたことを示すFSC認証紙を使用しています。● インキはVOC(揮発性有機化合物)を含まない植物油インキを使用しています。● 印刷は有害な廃液を出さない水なし印刷を採用しています。● グリーン基準に適合した印刷資材を使用して、  グリーンプリンティング認定工場が印刷した環境配慮製品です。● 視認性、判読性に優れたユニバーサルデザインフォント(書体)を使用しています。

[ お問合せ先 ]● 環境活動/安全衛生活動について 環境安全センター TEL(0568)61-2976 FAX(0568)62-1361● その他CSR活動について 総務センター TEL(052)205-1401 FAX(052)205-1411

http://www.daidometal.com