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NEWS RELEASE
2017年 5月 18日
大阪高速鉄道株式会社 経営戦略室
吹田市千里万博公園 1番 8号 Tel.06-6170-4826 Fax.06-6875-6302 http://www.osaka-monorail.co.jp
車両へ「非常用脱出シューター」の新規導入を開始しました
~「安全・安心」の基盤をさらに強固なものに~
今年度からの「大阪モノレール中期経営計画 2017-2021」の一つ目の柱と掲げる『安全・安心への弛
まぬ取組み』として、新たに非常用脱出シューターの車両搭載を開始しました。
非常用脱出シューターは、大規模地震や長時間の停電など、万が一、駅間で車両が走行不能となっ
た場合に使用する新たな設備で、まずは 1 編成に 2 台を搭載します。救援列車による連結などができな
い場合でも、お客さまがより安全に、より迅速に車両から脱出できるよう、備えるものです。
1. 非常用脱出シューターの概要
写真 1:車両からシューターを投下した状態 写真 2:非常用脱出シューター
建築(ビル)用の避難器具として消防法による認定品をモノレール搭載用に改良したもので、車両客室
の窓から地上へシューター部分を投下し、筒状のシューター内部をお客さまが“らせん状”に滑り降ります
従前からある、非常用脱出シューター以外の救出方法については、「5. 他の救出方法」を参照ください
2. 夜間訓練の実施
本線の高架軌道上での実機訓練を、次の日程で実施します 〔取材可〕
営業運転終了後、駅係員などをお客さまに見立て、延べ 100名ほどが地上(高さ約 17m)へ降下します
日時: 2017 年 5 月 20 日(土) 0:40~3:40(予定)
2017 年 5 月 21 日(日) 0:40~3:40(予定)
場所: 大阪空港駅 ※駅ホームから北側に一部車両が外に出た状態で実施します
その他: 雨天、強風時には訓練を中止します
【夜間訓練に関する取材等 お問い合わせ】
安全推進室
TEL. 06-6875-5788 FAX. 06-6875-3504
3. 搭載計画
2017 年度は 5 編成に改造搭載し、2021 年度内には全ての編成への搭載が完了します
4. 脱出シューターについて
1 編成 4 両のうち、両先頭車に計 2 台を搭載します
客室内に鍵付き収納箱を設けており、客室の窓を開い
て、シューターを車外へ展開して使用します
シューター内部へは足から入り、らせん状に絞られた筒の
内部を滑り降りることで降下速度が緩やかになり、安全に地
上への脱出ができます
写真 3:客室の収納箱
【使用方法】
箱から車外へ展開 ステップから乗り込み 脚から中に入る 滑り降りる ファスナーから脱出
5. 他の救出方法
モノレールが駅間で走行不能となった場合には、次のような救出方法があります
1) 別の救援列車を連結して、近くの駅まで車両を移動
▼救援列車を連結し、その動力で近くの駅まで走行します
2) 別の列車へ、お客さまに乗り移っていただく
▼前後に別の車両を連結し、お客さまに乗り移っていただく『前後救出』
▼隣の軌道へ横付けし、扉部分にタラップを渡し、お客さまに乗り移っていただく『側方救出』
3) 車両から直接地上へ脱出する
▼長時間停電など、他の救援列車も走行できない場合には、直接地上へ脱出していただきます
A:消防隊のはしご車により救出します
B:車両に搭載した緩降機にて救出します
これらに加えて、今回の非常用脱出シューターを使用することにより、より安全で、より迅速に
救出します
※降下する高さ×降下速度 平均的な地上高 15mで想定
【ニュースリリース配付先】 青灯クラブ、大阪府政記者クラブ
【配信日時】 2017 年(平成 29 年) 5 月 18 日 14 時
緩降機(現行) 脱出シューター
降下の速度 1.0 m/s 2.0~2.5 m/s
降下する間隔 15 sec※ 2 sec
救出能率 約15倍