Upload
others
View
2
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
28 ARM PARTNERS SUCCESS ARM PARTNERS SUCCESS 29
組込み市場をリードするフリースケールのARMコアソリューション
Kinetis & Vybrid
DebugInterfaces DSP
InterruptController FPU
ARMCortex-M4コア Internal & External
Watchdogs
システム
50/72/100/120/150 MHz
Memory ProtectionUnit(MPU)
DMA
Low LeakageWake-Up Unit (LLWU)
16ビットADC
アナログ
PGA
アナログコンパレータ
6ビットDAC
12ビットDAC
VREF
オペアンプ
トライアンプ
フレックスタイマ
タイマ
Low PowerTimer
RTC
IEEE 1588タイマ
セキュリティ
乱数発生器
暗号化エンジン(CAU)
タンパー検知
PLL
クロック
FLL
Program Flash (32KB to 1MB)
メモリ
FlexMemory (32 to 512KB)(2 to 16KB EE.)
NAND Flashコントローラ
SRAM (8 to 128KB)
Cache
DDRメモリコントローラ
Serial ProgrammingInterface (EzPort)
Cyclic RedundancyCheck (CRC)
Carrier ModulatorTransmitter
ProgrammableDelay Block(PDB)
PeriodicInterrupt Timer
GPIO
HMI
I2S
Communication
USB充電検知
SDHCコントローラ
USB On-the-Go(LS / FS)
USB On-the-Go(HS)
USB Voltageレギュレータ
I2C
IEEE 1588Ethernet MAC
UART
SPI
CAN
外部バス インタフェース(FlexBus)
Low/High FrequencyOscillators
InternalReference Clocks
タッチセンサ
セグメント LCDコントローラ
グラフィック LCDコントローラ
標準機能
オプション機能
全ファミリ共通
K10 / K20 / K60 / K70
K50
K50 / K60 / K70
K30 / K40 / K50
K70
K60 / K70
K10 / K20 / K30 / K40 / K60 / K70
*K20 / K40 / K50 /*K60 / *K70 (FS *& HS)
図2:Kinetis Kシリーズの豊富なペリフェラル
32bit MPU高性能MCUがMPU市場の一部を包括
外部メモリが不要になる
32bit Cortex-M3
8/16bitMCU
Kinetis XSeries
Kinetis KSeries
・システムの低消費電力化・BOMコスト削減
MCU+DSP統合ソリューション
Cortex-M3の上位互換
8/16ビットから低価格32ビットへの移行
→ ネットワーク対応可
32bit Cortex-M4
32bit Cortex-M0+
Kinetis LSeries
図1:組込み市場の要求に合わせた製品ラインナップ
高いスケーラビリティと低消費電力のKinetisマイクロコントローラKinetis(キネティス)は、ARM Cortex-M4コアのマイコンとして、 フリースケールが最初に量産化した製品である。2010年の発表以来、世界中で数多くのユーザに受入れられており、当初200品種でスタートしたKシリーズのラインナップは、2012年には新しくCortex-M0+コア製品のLシリーズと200MHz高性能版のXシリーズ を加えて、更に拡充を続けている。
シリーズ中、最初にリリースされたK シリーズは、CPU コアが50MHz~150MHz、内蔵フラッシュ・メモリが32KB~1MBと10数種類のパッケージ・ラインナップの組み合わせが用意されている。更に、ベーシック機能(K10)、USBコントローラ(K20/K40)、 セグメントLCDコントローラ(K30/K40)、高精度アナログ測定エンジン(K50)、Ethernetコントローラ(K60)、グラフィックLCDコントローラ(K70)といった機能別にファミリ化されており、多様なユーザの要求に応えられるスケーラビリティを備えている。尚、それぞれのファミリはピンコンパチとソフトウェア・コンパチで設計されており、ユーザの設計する製品のアップグレードやダウングレードが容易に短期間で出来る様になっているのも、開発リソースの効率化を求めるユーザにとって大きなメリットとなっている。
Lシリーズは、2012年3月にARMより発表されたCortex-M0+コアを最初に採用した製品である。超低消費電力のアーキテクチャをベースに、従来のCortex-M0を改良することにより、CPUの実行性能を測るベンチマークとして有名なCoreMark/MHzにおいて、1.77という、ローエンド・マイコンとしては非常に高い値を達成している。Lシリーズは、従来の32ビット・マイコンのみならず、8ビットや16ビット・マイコンのユーザにも、最高の性能と低消費電力のバランス、且つ低コストのソリューションを提供することができる最新のローエン
ド32ビット・マイコンである。パッケージは4mm x 4mmの小ピンパッケージから用意されている。一方、内蔵フラッシュ・メモリは最大256KBまで用意されている。
フリースケール独自設計による高性能化とペリフェラル機能Kinetisシリーズは、今や業界標準となりつつあるARMコアを採用しており、一見他社のARMコア・マイコンと同様の製品と見られるのだが、CPUコア以外の部分には、フリースケールの独自技術と最新のテクノロジが盛り込まれている。その代表的な部分を以下に紹介する。
・CPUコアとペリフェラルの性能を最大限に活かすクロスバ・スイッチ高性能内部バスと32チャネルDMA
・DRAMコントローラと命令/データ・キャッシュ・メモリ保護ユニット(MPU)・10種類の低消費電力動作モード・高速メモリ・アクセスを可能にする専用キャッシュ付きの薄膜ス
トレージ(TFS)フラッシュ・メモリ・高精度16ビットADコンバータ・タッチ・センサ・インタフェース(TSI)をハードウェアで内蔵し、
CPUスリープ状態でのセンシングが可能・タンパ検知回路が、マイコン外部からの改ざんや不正アクセスを防止
また、開発環境とランタイム・ソフトウェアは、フリースケールが提供するソリューションと、ARMエコシステムのパートナー各社から提供されるソリューションの双方から選択できる。国内ユーザには、国内にサポート拠点を置くARMパートナー各社がKinetis対応を充実させているため、安心して導入を進めることが可能である。開発ボードは1万円以下から購入可能で、Lシリーズには1000円程度のFREEDOMボードが用意されている。
テクニカル・ノート
Technical NOTE
28 ARM PARTNERS SUCCESS ARM PARTNERS SUCCESS 29
Debug & Trace
JTAGTrace
FlexTimer (8ch)FlexTimer (2ch)FlexTimer (2ch)FlexTimer (8ch)
IEEE 1588 TimersPeriodic Interrupt Timers
Low Power Timers
Core
DP-FPUNEON
L1 I/D-CACHEL2 CACHE
Trace/DebugGIC
Cortex-A5Upto 500 MHz
Core
SP-FPUDSP
I/D-CACHETCM
Trace/DebugNVIC
Cortex-M4Upto 167MHz
Timers
Memory
Boot ROM1.0MB SRAM
DDR Controller
NAND Flash Controller
Quad SPI x2
External Bus Interface
Memory Interfaces
Analog
12-bit ADC x212-bit DAC x2
PLL
Clock Monitors
Internal Reference
clocks
Low/High Freq Oscillators
Clocks
System
AMBA NIC
Internal & ExternalWatchdog
InterruptRouter
DMAUp to 64ch
TrustZone™ AddressControllers
Power MgmtRegulators
Display
TFT LCDSegment LCD
Video Interface w/cameraVideo ADC
OpenVG GPU
Video
ASRCSAI x 4ESAI
SPDIF
Audio
Security
CryptographyModule
Tamper DetectSecure RTCSecure RTICSecure RAMSecure FusesSecure WDOGSecure JTAG
Communication
UART x6 CAN x2
DSPI x4 I2C x4
L2 Switch
USB Host + PHYLS/FS/HS
USB OTG + PHYLS/FS/HS
Secure Digital x2
IEEE 1588Ethernet X2
ARM ARM
図4:Vybridブロック図
VF7xx - 500 MHzデュアルコア , XGA LCD x2, Camera Interface, OpenVG GPU, Stereo Audio, DDR, USB High Speed x2, Ethernet
Cortex-A5 + Cortex-M4Dual Core
Cortex-A5Single Core
VF6xx - 500 MHzデュアルコア , XGA LCD, Camera InterfaceOpenVG GPU, DDR, USB High Speed x2, Ethernet x2, L2 Switch
VF5xx - 500 MHzSVGA LCD, Camera Interface, OpenVG, Audio, DDR, USB High Speed x2, Ethernet x2, L2 Switch
VF4xx - 500 MHzSVGA LCD, Audio, USB High Speed x2Ethernet, DDR
VF3xx - 266 MHzW-QVGA LCD, Audio I/F, USB High SpeedEthernet x2, L2 Switch, Quad-SPI x2, DDR
Rich Apps inReal Time
性能
機能
図3:Vybridファミリ概要
革新的マルチコア・アーキテクチャのVybridマイクロプロセッサ
Vybrid(バイブリッド)は、ARM Cortex-A5コアとCortex-M4コアに
よる、非対称型マルチコアのユニークなマイクロ・プロセッサ製品であ
る。ラインナップにはCortex-A5のシングルコア版も用意されている。
最大500MHzのCortex-A5コアによるリッチなヒューマン・マシン・
インタフェース(HMI)処理と、最大167MHzのCortex-M4コアに
よるリアルタイム性の高いコネクティビティやセキュリティ処理を同
時に実行できるのが特徴である。また、従来はメインプロセッサとサ
ブマイコンの2チップ構成で実現されていたシステムも、Vybridによっ
てワンチップ化されたARMアーキテクチャに統合することができる。
これによってユーザは各デバイス間の通信やタスク管理といった複雑
で正確性を要求される開発作業から解放されるだけでなく、各タスクや
タスク間通信を分割することが可能なため、システムのスループットを
上げられるメリットがある。
更に、全ての市場において要求の高まっている低消費電力化について
も、VybridはCortex-M4コアを低消費電力モードおよびリアルタイ
ム性の高い処理に充て、Cortex-A5コアを高度なアプリケーション処
理に充てることによって、低消費電力と高性能を最適なバランスで実
現している。これは高性能コアを2つ並べたデュアル・コア製品と比
較しても、電力管理面でも有利なソリューションを構築できることに
なる。
マルチコア開発の複雑性はARMエコシステム・パートナー各社からサ
ポートされるツール・チェーンとOSやミドルウェアによって軽減され、
開発期間の短縮につながっている。
組込みアプリケーションに対応したVybridの多様な機能
Vybrid は幅広いマーケットとアプリケーションで使えるマイクロ・
プロセッサとして必要な下記の基本機能を備えている。
・最大1.5MBのオンチップSRAM ・Open VG グラフィック・プロセシング・ユニット ・ECC付きDDR3及びLPDDR2コントローラ ・NANDフラッシュ・コントローラ ・ADC、DAC、ビデオADC、ビデオ/カメラ・インタフェース ・L2スイッチ内蔵デュアルEthernetコントローラ ・PHY内蔵のデュアルUSBハイスピードコントローラ ・デュアルTFT LCDコントローラ ・SPDIFやI2Sの標準オーディオ・インタフェース ・ハードウェア暗号化エンジンとセキュア・ブート ・ARM TrustZoneによるメモリ・データ保護
フリースケール・テクノロジ・フォーラム(FTF)を、2012年10月22日(月)・23日(火)にザ・プリンス パークタワー東京にて開催します。FTFはエコシステム・パートナーと共に、より高度な設計を可能にする最新技術、開発をスムーズにするツール群、組込み技術の未来をドライブするトレンドをご紹介する総合技術フォーラムです。
詳しくは>> http://www.freescale.co.jp/ftfj
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社
お問い合わせ先
フリースケール ・ セミコンダクタ・ ジャパン株式会社〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー15F
Web:http://www.freescale.co.jp/