Upload
others
View
0
Download
0
Embed Size (px)
Citation preview
※チャレンジセンターの詳細は P174参照。
153152
基盤工学部 ■電気電子情報工学科■医療福祉工学科
小学生のとき、テレビで観たロボットコンテストの番組をきっかけに、自分でもロボットを作りたいと思うようになりました。東海大学でならその夢がかなうと考え、電気電子情報工学科へと進学。現在、チャレンジセンター※のプロジェクトに参加してレスキューロボットの製作を行っています。 レスキューロボットとは、事故や災害の現場で怪我人の救出などを担うロボットのこと。これこそ私が作りたいと思っていたものでした。せっかく作ったロボットを、悪用されたり軍事利用されたりすることだけは我慢できません。私は、人の役に立つロボットを作りたいのです。 設計、開発、本体加工、プログラミング、操縦…。レスキューロボットコンテストでの優勝を目指し、役割分担をせずにメンバーみんなで取り組んでいます。ソフトとハード、どの部分にトラブルが起きても全員が対処に当たれるようにするためです。 この活動で単位が修得できるわけではありません。それなのに、なぜ時間とエネルギーを使うのか。答えは簡単。ロボット作りが好きだからです。ロボットクリエイターの先生にあこがれて、子どもの頃から今日まで好きなことをずっと続けてきました。これから先も、この好きなことをずっと続けていきたいと考えています。
人の役に立つロボット製作を、ずっと続けていきたい。
小四郎丸 蒼さん●電気電子情報工学科 4年次私立真和高等学校(熊本県)出身
撮影場所:熊本キャンパス 本館 図書館
153TOKAI UNIVERSITY 2017152
熊本キャンパス
2014年入社。「わからないことをそのままにせず、わからないと言えることが大事。わからないことをずっとかかえていてもしょうがない。みんなで協力して仕事をしているのだから、周りが助けてくれるものです」
本村 茜さん株式会社テクノプロ
電子知能システム工学科(現:電気電子情報工学科)2009年度卒業
OB・OG訪問
本村さんが所属するテクノプロ・デザイン社は、5,000名以上のエンジニアをかかえる企業だ。エンジニアたちは最先端の設計・開発現場でクライアントのものづくりを支えている。 「私の配属先では、車載機器の開発を行っています。その機器が正常に動作するかをテストするためのプログラムを書いています。世の中に出ない部分ですが、こうした仕事があるからこそ最終的な製品が完成するんです」 まさに縁の下の力持ち。「パートナーとしてクライアントの開発を実現することが私の仕事」と本村さんは言う。 新卒で入社したのは地元熊本の企業。事務職に就いていたが、学生時代に楽しく学んだプログラムの授業が忘れられず、せっかく身につけた技術を仕事で生かしたいと考えた。現在は熊本を離れ、神戸で働く。 「まだ2年目ですが、1年目にできなかったことができるようになっていると、自分の成長を感じます。もっと知識を高め、世の中に必要とされるエンジニアになりたいですね」
世の中に必要とされるエンジニアになりたい。
12
社会・情報・産業といった、社会基盤を支える工学を、基礎から最先端まで学びます。
電気電子情報工学科では、「グリーンエネルギー」など次世代の社会基盤をマネジメントする人材を育成します。
医療福祉工学科では臨床工学技士の資格取得を目指し、医療の一翼を担う人材を育成します。3
学 部 の 特 色 学部長からのメッセージ岩橋 正國教授
●所属学科:医療福祉工学科●専門分野:医用生体工学
本学部は、「電気電子情報工学科」と「医療福祉工学科」の2学科から構成されており、安全・安心な社会基盤の実現に向けて最先端の技術を身につけることを目標としています。英語教育やグループ学習によるコミュニケーション力の育成を基礎として、電子、情報、医療分野の高度な技術を学び、社会的な実践力を持った人材を育成します。充実した環境測定機器、医療機器などを学内に整備しており、実験・実習により身についた知識をもって新しい機器やロボットの開発などを研究することも可能です。
国際文化学部
生物学部
情報通信学部
文学部
観光学部
政治経済学部
法学部
教養学部
体育学部
理学部
情報理工学部
工学部
医学部
健康科学部
基盤工学部
海洋学部
経営学部
農学部
155154
電気電子情報工学科学科の特色 情報工学 環境ネットワーク1 電子制御システム2 3
資料請求▶巻末へ
多角的な視点から、問題を解決できるエンジニアを育成。
取得可能な免許・資格■教職課程 高等学校教諭一種免許状(工業)■資格取得に有利 ITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、Linux技術者認定試験、CGエンジニア検定、画像処理エンジニア検定、マルチメディア検定
卒業生の主な就職先(2015年度)本学科は2013年度に新設されたため卒業生はいませんが、先端技術分野を実践的に学ぶことで、次世代を担う技術者として活躍することが期待されます。
<予想される主な進路>ソフトウェア開発技術者やシステムエンジニアなどの情報通信関連業界/電子回路・半導体関連業界/風力発電、太陽光発電などのグリーンエネルギー関連業界/計測制御、機械設計技術者などのメカトロニクス関連業界/センサー制御や通信機器を利用する植物生産関連業界など
電気、電子、情報の分野には幅広い応用性があります。本学科では、これらの基礎をしっかりと身につけ、専門分野として「情報工学分野」「グリーンエネルギー分野」「次世代ロボット分野」「植物生産工学分野」の4つを複合的に学びます。授業は受け身ではなく“自ら考え、行動する”アクティブラーニング形式とし、プロジェクトを通して課題解決型の授業(PBL)を実施することで、社会に通用する実践力を身につけます。
学科の概要
電気・電子・情報の技術は現代社会のあらゆる場所で活用されているため、情報通信関連・グリーンエネルギー関連・機械設計関連企業など幅広い分野への就職が予想されます。また、高等学校の「工業」の教員免許状も取得できるので教員を目指すことも可能です。
将来は?
●入門ゼミナール2 1年次に開講される1研究室8人程度の小グループ授業で、担当教員のテーマに沿って、パソコンの組み立て、ゲームアプリ作成、電子工作やロボットなど、さまざまなものづくりの活動が行われます。各グループのなかを更に分割した活動班単位でディスカッションを繰り返し、最後に発表会を実施します。その際、学生の意見や質問をもとに、「振り返りシート」を作成し、自分自身の評価や役割を明確にして、今後の学修に役立てます。
●人工知能 人間が行っている感覚的な情報処理、脳の中で行われている情報処理など、自然界で行われている情報処理を模倣した新しい人工知能技術について学びます。講義と演習を交互に行いながら、その知識だけでなく実際の処理技術についても習得します。最近多くの企業で取り入れられているディープラーニングと呼ばれる手法についても応用例を交えながら講義と演習を行います。こういった応用に触れながら、新たな情報処理技術開発のため基礎技術の習得を目指すとともに、さまざまな分野で有効活用できるような能力を養うことを目標としています。
どんな授業があるの?
学びのステップ基礎を学んだ上で専門科目へと学びを深めるカリキュラムで構成されています。「入門ゼミナール1・2」で大学の授業の受け方などを学びつつ、基礎教養科目及び情報分野の基礎科目を受講します。
1年次
引き続き基礎科目を受講します。情報分野に加え、電気・電子分野の基礎科目も開始されます。「電気電子情報工学実験1・2」で、学習内容の定着をはかります。
2年次
本格的に専門分野が開講されます。「プロジェクト実習」では、グループ単位で「未解決課題の整理」「課題設定」「課題解決と自己学習」のプロセスを体験し、その技術の習得とともに、社会人基礎力を身につけます。
3年次
卒業研究に取り組みます。「電子回路研究室」「知的機械システム研究室」などの8つの研究室から1つを選択し、4年間の集大成として卒業研究を完成させます。
4年次
国際文化学部
生物学部
情報通信学部
文学部
観光学部
法学部
教養学部
体育学部
理学部
情報理工学部
工学部
医学部
健康科学部
基盤工学部
海洋学部
経営学部
農学部
熊本キャンパス
政治経済学部
155154 TOKAI UNIVERSITY 2017
医療福祉工学科学科の特色 臨床工学技士 医療情報技師1 チーム医療2 3
資料請求▶巻末へ
医療と工学を学び、「命を守るエンジニア」である臨床工学技士を育成。
取得可能な免許・資格■指定科目の修得で卒業と同時に取得可能 臨床工学技士国家試験受験資格■資格取得に有利 第1種・第2種ME技術実力検定(学会認定資格)、医療情報技師能力検定試験(学会認定資格)
卒業生の主な就職先(2015年度)本学科は2013年度に新設されたため卒業生はいませんが、先端技術分野を実践的に学ぶことで、次世代を担う技術者として活躍することが期待されます。
<予想される主な進路>大学・公共・民間等の医療機関/医用機器開発・営業分野の業界/医療福祉関連業界/ヘルスケア関連業界/病院情報システム開発・管理/公務員/ソフトウェア開発技術者やシステムエンジニアなどの情報通信関連業界/計測制御、機械設計などのメカトロニクス関連業界など
工学的アプローチで医療現場を助ける“いのちを守るエンジニア”を育成します。人工透析装置や人工心肺装置などの医療機器の操作や保守・点検技術を身につけ、医療と工学を学ぶことで国家資格である「臨床工学技士」を目指します。また、病院情報システムを構築する技術力や情報分析力を養い、医療情報技術の推進役として活躍する「医療情報技師」の資格を取得することも可能です。
学科の概要
医療機器の専門技術者である臨床工学技士として病院で活躍できます。また、メーカーで新しい医療機器の開発に携わります。総合病院を中心に導入が進んでいる医療情報システムの運用管理を行う「医療情報技師」としても活躍できます。
将来は?
●基礎医学実習 基礎医学実習では、医学のなかでも基礎的な事項について、実際に手を動かすことによって理解を深めます。人体模型を使って解剖の教科書で学んだことを復習し、小動物の解剖や人体標本の顕微鏡観察でより深く体の仕組みを理解していきます。臨床の現場で基本となる手洗いの仕方も学び、血圧測定や尿検査、脳波測定も自分の手で行います。さらに心臓マッサージやAEDの使用法など救急救命の基本も学びます。
●電気工学実習 電気工学実習では、電気関係の講義で学んだ理論や法則について、実験機器を実際に使うことで理解を深めます。直流回路では、電池の内部抵抗や抵抗の直並列回路などの基礎を復習します。過渡現象と時定数やフィルタ回路の実習では、計測機器のさまざまな特性を理解します。また、医療現場で発生する電磁誘導現象を電磁誘導実習で理解し、応力とひずみの測定を通して、医療機器の材料特性について学びます。
どんな授業があるの?
学びのステップカリキュラムは幅広い分野の基礎科目をじっくり学んでから専門科目へと進むよう構成されており、専門科目に関する深い理解を目指します。また、「医療福祉ゼミナール1・2」という少人数ゼミできめ細かな指導を行います。
1年次
引き続き各専門基礎科目の修得を目指します。また、「電気工学実習」や「基礎医学実習」で、基本的な計測技術や医療技術を学ぶ実習が開始されます。
2年次
専門科目を受講しつつ、本学と提携している病院で臨床実習を行い、「臨床工学技士」の資格試験に向けて準備を開始します。「医療情報技師能力検定試験」や「第2種ME技術実力検定試験」も受験可能です。
3年次
各研究室に所属し、卒業研究に取り組みます。また、「臨床工学技士」国家資格取得を目指します。「医療情報技師能力検定試験」にも挑戦できます。
4年次