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第3回外部委員意見交換会でいただいた意見等に対する対応状況について
第3回意見交換会でいただいたご意見等①情報提供
1. 患者必携などの情報は、アップデートが必要。更新の際に、変更内容について、ホームページに掲載する。書籍はルーズリーフ形式が良い。
2. 地域の療養情報は非常に有用、全都道府県で作成するように。
3. 相談支援センターだけではなく、患者必携サポートセンターの様な全国1カ所の相談窓口について、拡充を。
4. 相談支援に関する連絡会を開催して、相談支援センター間の情報共有等を進めていただきたい。
がん登録
1. がん登録データ公表時について、数字がランキングとして、使われないように、病院の診療・研究のアクティビティの評価する、十分な解説を付けるなど、発表方法を工夫していただきたい。
2. 拠点だけでなく、拠点以外からも情報を収集することが重要であり、そのために、電子カルテ、レセプトの情報などを利用して、電子的に収集することに、進めることが望ましい。ITを用いた情報収集
3. ICDの対応2
第4回外部委員意見交換会
第3回意見交換会でいただいたご意見等②診療支援1. 在宅医療の質を担保するために、教育システムを整備する必要がある。
2. 腫瘍内科医がいない病院に対して、化学療法の実際に関する支援をすることが望ましい。
3. 施設訪問による放射線治療の質管理は、重要であるが、マンパワーとして、中央集権で全国をカバーするのは、困難である。また、地域には、医学物理士がいない状況で、専門家集団が、訪問指導するような仕組みを考えていただきたい。
たばこ対策
1. たばこに関するエビデンスをがん対策情報センターがしっかりと出していくことが、必要である。一般の方にもわかりやすくすることが重要。
政策提言
1. がん対策情報センターの中に、政策を作るうえでのエビデンスを作る部を整備し、提言を行っていっていただきたい。
がん検診1. 受診率も計測できない現状をどうすればよいか 3
第4回外部委員意見交換会
第3回意見交換会でいただいたご意見と対応-情報提供①
1. 患者必携などの情報は、アップデートが必要。更新の際に、変更内容について、ホームページに掲載する。書籍はルーズリーフ形式が良い。
患者必携について、平成24年4月に一部、更新した。
ホームページのPDFは、改訂版に差し替えるとともに、改訂箇所のファイルを掲載した。
ルーズリーフ化について、第2版を作成する際に出版会社を含めて検討する。
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第4回外部委員意見交換会
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患者必携改訂箇所の掲載
第4回外部委員意見交換会
第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応-情報提供②
2. 地域の療養情報は非常に有用、全都道府県で作成するように。
16府県と2地域で作成済み。
現在、都道府県庁を訪問し、地域の療養情報について紹介をしている。
がん情報サービスに「地域のがん情報」を新規作成し、作成状況を見える化する。
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第4回外部委員意見交換会
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鳥取県
秋田県 山形(村山地区) 茨城県 栃木県 神奈川県
愛知県静岡県 三重県 大阪府 広島県 山口(宇部市)
香川県 愛媛県 高知県 沖縄県
作成済みの地域の療養情報
第4回外部委員意見交換会
地域のがん情報のページ(新規作成中)
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各都道府県などのホームページに掲載されているがん情報へのポータルサイト
第4回外部委員意見交換会
第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応-情報提供③
3. 相談支援センターだけではなく、患者必携サポートセンターの様な全国1カ所の相談窓口について、拡充を。
現在、国立がん研究センターでは、中央病院相談支援センターが、年間延べ7055件の電話相談を受けており、コール
センターとしての機能を果たしている(対面相談は、延べ4627件)。
その電話相談の中には、他院に相談したところ国立がん研究センターで相談するように言われたというものや、他院の相談支援センターの相談員が対応方法についての相談してくるものも含まれている。
4. 相談支援に関する連絡会を開催して、相談支援センター間の情報共有等を進めていただきたい。
ブロック単位での相談支援センタースタッフ、都道府県担当者による地域相談支援フォーラム(仮称)について、検討中
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第4回外部委員意見交換会
第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応-がん登録①
1. がん登録データ公表時について、数字がランキングとして、使われないように、病院の診療・研究のアクティビティの評価する、十分な解説を付けるなど、発表方法を工夫していただきたい。
都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会がん登録部会で、集計項目や報告書の内容について検討をしている。今後、こうした現場からの意見を反映させながら、発表方法を工夫していきたい。
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第4回外部委員意見交換会
活用しやすい院内がん登録へ
都道府県がん拠点病院連絡協議会 がん登録部会拠点病院を軸に
院内がん登録の標準化および普及を推進
都道府県 拠点病院連絡協議会
拠点病院としての活動を協議
臨床試験部会
情 報 共 有
がん登録部会
院内がん登録活動を協議検討・情報共有
標準化および普及活動
研修活動データ活用 Quality Indicator登録に関連する研究
院内がん登録活動を協議検討・情報共有
標準化および普及活動
研修活動データ活用 Quality Indicator登録に関連する研究
データ利用手順の検討がん診療連携拠点病院
第4回外部委員意見交換会
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第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応-がん登録②
2. 拠点だけでなく、拠点以外からも情報を収集することが重要であり、そのために、電子カルテ、レセプトの情報などを利用して、電子的に収集することに、進めることが望ましい。ITを用いた情報収集
平成23年12月には拠点病院全国集計をネット経由で収集(230/387施設)。また、3月には東京都認定病院15施設か
らも試験的に収集。今年度は手上げ方式で拠点病院以外からも収集することを検討している。
また、匿名化レセプト情報についても、診療実態調査室にて解析する研究を開始。
5月に公開したHos‐CanR Plus(院内がん登録支援ソフトウェア)は年内にレセプト情報であるE/Fファイルから、登
録候補見つけ出しや登録参考情報を表示機能を実装予定。 12
第4回外部委員意見交換会
病院情報システム
登録データベース本登録診療内容
データベース
Hos-CanR Plus13
DPCEFファイル
DATA変換
登録候補見つけ出し
新予後情報
全国集計品質管理
DPC様式1入力
CasefinderDATA
仮登録DATA仮登録
DPC対応オプション
集計・品質管理中央データベース
予後調査ツール
診療科データベース
第4回外部委員意見交換会
PINデータ
分析
入力
情報発信
集計データベース
ネットワーク型院内がん登録
ソフトウェア本体とサーバー維持は中央経費で腫瘍個票データとPIN(個人識別情報)データを分離して保管各施設のデータ自体は 各施設のソフトウェアが保持
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品質管理
DPCEFファイル
電子カルテ
診療情報
個票データ
結果ファイル
登録DATA
予後調査
?各施設内情報システム
修正入力
集計情報還元
診療内容データベース
ネット型品質管理
第4回外部委員意見交換会院内がん登録システム
前回いただいたご意見とその対応-がん登録③
2. ICDの対応はどうなっているのか?
2月に国際統計分類WHO協力センターが発足。
厚生労働省統計情報部国際分類情報管理室を中心に、国立がん研究センターも加わって、ICDについて検討・提案を行っていく。
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第4回外部委員意見交換会
日本WHO国際統計分類協力センター
ICD(国際疾病分類)の改正・改訂に協力改訂に関するWHO-FICの委員会等に参加
ICD-O(腫瘍学)分類の翻訳・影響評価
→ 2015年 ICD‐11のWHO総会採択が目標
国際統計分類協力センターコンソーシアム体制でICD室を支援
日本病院会日本診療情報管理学会
国立保健医療科学院
日本東洋医学会
国立がん研究センターがん対策情報センター
がん統計研究部
厚生労働省 ICD室大臣官房 統計情報部 企画課
国際分類情報管理室
2012年2月 日本WHO協力センター発足
第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応-診療支援①
1. 在宅医療の質を担保するために、教育システムを整備する必要がある。
在宅医療における人材育成については、平成24年度より、厚生労働省が新たに「在宅チーム医療を担う人材育成事業」を開始しているところ。
国立がん研究センターとしては、関係者からの要請があれば、協力について検討を行っていくこととなると考える。
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第4回外部委員意見交換会
ー
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第4回外部委員意見交換会
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/zaitaku/dl/42.pdf
第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応-診療支援②
2. 腫瘍内科医がいない病院に対して、化学療法の実際に関する支援をすることが望ましい。
がん対策情報センターでは、平成23年度より、新たに「抗がん剤治療調剤に携わる薬剤師(指導者)研修」を開始したところ。今後、研修内容の更なる充実を検討している。
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第4回外部委員意見交換会
①目的
• レジメン管理を通した標準的抗がん剤治療に関する専門知識および抗がん剤混合調製等無菌調製に関する技術についての理解を深めるとともに、安全な抗がん剤治療及び安全管理体制の充実にむけて、薬剤師の責任を再認識する。
②目標1. 標準的抗がん剤治療の調剤について薬剤師の責任を理解できる2. 抗がん剤被ばく防止のための専門的知識及び正確な無菌調製手技を再認識できる3. 抗がん剤治療における安全管理のための処方監査、薬学的管理介入について述べることができる4. 患者・家族および医療従事者を含めた抗がん剤治療の安全管理について考察できる③特徴
• がん化学療法について、講義・実技ともレジメン管理から患者指導までを一連の流れとして捉え、すべての場面で薬剤師が抗がん剤取扱いの責任ある立場としての役割を発揮することができるようになるためのプログラムとなっている。
④対象
• 都道府県もしくは地域がん診療連携拠点病院を中心とするがん医療を担う施設において、抗がん剤混合調製業務に従事する薬剤師
講義研修プログラム
時間 項目
8:50 集合(開場8:30)
8:50-9:00 オリエンテーション
9:00-10:15 ①レジメン管理
10:15-11:30 ②経口抗がん剤管理方法と実践
11:30-12:30 昼食
12:30-13:45 ③抗がん剤被爆防止の基礎知識
13:45-15:00 ④薬剤管理指導と患者モニタリングの実際
15:00-15:15 休憩
15:15-16:30 ⑤抗がん剤調製にかかる設備,手技,処方監査
16:30-17:05 グループディスカッション・まとめ
17:05-17:15 アンケート記入・修了証交付
実技研修カリキュラム
初日 項目
8:30-15:15抗がん剤調製実技研修(昼食1時間)通院治療センターにて患者モニタリング
15:15-15:45 休憩
15:45-16:45 実習事例についての振り返り
16:45-17:15 翌日準備(レジメンチェックなど)
2日目 項目
8:30-14:15抗がん剤調製実技研修(昼食1時間)通院治療センターにて患者モニタリング
14:15-15.15実習事例についての振り返り総合討議(施設課題への対応策の検討)
15:15-15:45 アンケート調査
15:45-16:00 修了証授与
平成23年度 講義研修:参加者56名、実技研修:参加者5名平成24年度 講義研修:参加者56名、実技研修:参加者6名。今年度、さらに18名程度の実技研修を実施予定
研修の全体像• 講義研修 抗がん剤について、エビデンスに基づくレジメン
による治療管理の役割について考察する
経口抗がん剤管理、抗がん剤による被ばく対策、抗がん剤調製などの手技や設備について安全に抗がん剤を取り扱ううえで必要な知識を深める
更に患者や他の医療従事者に指導あるいは教育し安全で安心な化学療法遂行に責任を果たす
• 実技研修 各研修者とも1日2例程度の症例を担当する 実際にレジメン登録内容の確認、調製を行う
患者指導の見学に至るまで、場面ごとに振り返りながら自施設での取り組みに生かせるものを模索する
抗がん剤治療調剤に携わる薬剤師(指導者)講義研修(1日間)・実技研修(2日間)
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前回意見交換会でいただいたご意見等-診療支援③
3. 施設訪問による放射線治療の質管理は、重要であるが、マンパワーとして、中央集権で全国をカバーするのは、困難である。また、地域には、医学物理士がいない状況で、専門家集団が、訪問指導するような仕組みを考えていただきたい。
現在、がん対策情報センターでは、放射線治療の品質管理を行う一環として、訪問による支援を行っている。
2012年5月までに、「X線訪問測定:22 施設」「電子線訪問測定:4 施設」「高精度訪問測定(IMRTなど):16 施設」の実績がある。 21
第4回外部委員意見交換会
訪問による支援
• X線における出力線量測定
• ビーム構成係数の実測データ管理
• 電子線における出力線量測定
• 高精度放射線治療における線量評価
• 放射線治療現場における情報交換
郵送による支援
• X線における出力線量測定
• 放射線治療計画装置の品質管理
現在までの支援施設(2012.5)
X線訪問測定: 22 施設
電子線訪問測定: 4 施設
高精度訪問測定(IMRTなど): 16 施設
郵送出力線量測定: 164 施設
郵送RTPS品質管理: 44 施設
○○病院 ○○医療センター
○○総合病院
がん拠点病院
NCC
問合せ
意見・評価
報告
地域の施設間較差を解消し
医療の均てん化を図る
放射線治療品質管理支援
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第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応ーたばこ対策
1. たばこに関するエビデンスをがん対策情報センターがしっかりと出していくことが、必要である。一般の方にもわかりやすくすることが重要。
平成24年度から本省委託事業としてエビデンスの集積・分析評価を始めたところ。
政策提言を補強する資料作成は本省と一体的に行っているが、ファクトシートや報告書(白書)作成についてさらに協議しながら進める。
一般への情報提供については、ustreamライブ番組の配信(UICC日本委員会からの委託)、学童向けパンフレット
(がん研究振興財団からの委託)の制作(全国中学生に配布)、学校や地域の人材育成を組み込んだ教育プログラムを開発中(神奈川県)。 23
第4回外部委員意見交換会
第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応ー政策提言
1. がん対策情報センターの中に、政策を作るうえでのエビデンスを作る部を整備し、提言を行っていっていただきたい。
平成24年6月1日に理事長のシンクタンクとして、
特命事項に関する調査検討を行う「企画戦略局」が設置された。
藤原康弘局長の下、がん対策情報センターから2名、中央病院、東病院、研究所から各1名がコアメンバーとして参加している。
手法については、たばこ政策での取り組みが雛形になると考える。
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第4回外部委員意見交換会
第3回意見交換会でいただいたご意見とその対応ーがん検診
1. 受診率も計測できない現状をどうすればよいか
抜本的な制度改革が必要で 終的には例えば保険者か都道府県が実施主体になり、県あるいは
初から中央で一元化するというシステムにすれば、質の管理、(一般財源化の問題はあるが)指針
にそった科学的根拠に基づいた検診の展開もできる。
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第4回外部委員意見交換会